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編集・発行
社団法人 日本プロサッカーリーグ
ホームページ http://www.j-league.or.jp
健康チェック in レッズランド(浦和レッズ)
徳島ヴォルティス スポーツ健康教室
「Jリーグ介護予防事業」がスタート
各Jクラブが実績、地域性を生かし、健康づくりへのプログラムを提供
Jリーグが厚生労働省と連携して行う「Jリーグ介護予防事業」が、いよいよスタートした。昨年施行された改正介護保険法に基づく介護予
防普及事業の一環で、Jクラブがスタジアムや練習場などの施設を活用し、地域に密着したスポーツ教室などの実施により、シニア世代の健
康増進や体力向上に寄与することを目指している。従来からの活動を拡大したプログラムあり、地域の伝統を盛り込んだ教室ありと、各クラ
ブの内容は多岐にわたる。高齢者でも無理なく楽しく体を動かすことのできる内容は好評で、リピーターも増えており、今後も参加者の増加
が期待されている。年齢、体力に応じて自由に体を動かすことのできる機会の実現は、「Jリーグ百年構想」の理念でもある。
Topics
May.18 - Jun.19
2007年「Jリーグ百年構想」プロモ
ーションビジュアル「高齢化社会編」
トピックス(5月18日∼6月19日)
社会貢
献
無理なく、楽しく健康づくり
元気にいい汗。体力維持・増進を目指す「Jリーグ介護予防事業」
「Jリーグ介護予防事業」は、各Jクラブがさまざまなプログラムを提供している。サッカーをはじめとした
各種スポーツ教室、健康体操、ウオーキング、栄養講習、そしてボランティアへの参加など、その内容は多
彩。各自の体力、スケジュールなどに応じて、楽しく、自由な雰囲気の中で健康、体力を見直すことができ
る。参加者の明るい表情、講師・スタッフとの元気な会話、さわやかな汗は「スポーツで、もっと、幸せな
国へ」歩んでいることを実感させる。
川崎フロンターレが運営するフッ
浦和レッズが運営するレ
トサル施設、フロンタウンさぎぬま
ッズランドでは、6月3日に
では「青空いきいきウォーキング&健
「健康チェック in レッズラ
康体操教室」「青空はつらつエアロビ
ンド」が行われた。浦和の
クス教室」が開催されている。フット
トップチームの選手も実施
サルコートの上で歩き方やエクササ
したユニークな身体測定や、
イズを専門の講師が指導。川崎市の
高齢者でも気軽に参加でき
60代女性は「この教室で習った歩き方
る指先トレーニング、動体
を意識し、つまずくことも少なくな
視力測定など。さいたま市
った」と効果を述べた。
の61歳女性は「選手と同じ
メニューに挑戦できたのは、
講師の掛け声に合わせて
ウオーキングやエクササ
イズ。参加者のバランス
感覚が改善されたそうだ
本当に楽しかった」と参加
の感想を語ってくれた。
独特のメニューとスタッフの診断に、
ちょっとしたアスリート気分
6月10日、J2リーグ戦の徳島ヴォルティス対
ザスパ草津戦の前に鳴門・大塚スポーツパーク
ポカリスエットスタジアムで行われたのが「徳
島ヴォルティス スポーツ健康教室」の阿波おど
り体操。徳島の選手も参加し、芝生のピッチで
プログラムの前後にはもちろん、入念にストレッチを行う。フロンタウンさぎ
ぬまの人工芝コートも「気持ちがいい」と参加者に大好評だ
リズムに合わせ体を動かした。参加者からは「こ
れからもこういう屋外での楽しいイベントに参
加したい」の声が上がっていた。
さすが徳島の皆さん、踊りは玄人はだし
毎週木曜日、平塚市のひらつかアリーナとその周辺で、NPO法人湘南ベ
,
ルマーレスポーツクラブの主催する「2007− 08健康づくり教室」が行われ
ている。屋内でのトレーニングやゲーム、屋外でのウオーキングを組み合
わせたプログラム。平塚市の74歳女性は「自由参加というのが楽」と、2年
間継続している参加の理由を語ってくれた。
相模川沿いのサイクリングロードを歩く。桜の季節は花見も兼ねるという
メニューには、普段はあまり使わなくなった動きが取り入れられている
「キヤノン Jリーグエンジョイプログラム」開催
献
社会貢
緑のピッチを体感。印象的な鹿島アントラーズの選手たちとの交流
5月26日に県立カシマサッカースタジアムにおいて、「キヤノン Jリーグエンジ
ョイプログラム」が行われた。Jリーグのオフィシャルスポンサーで、本企画を主
催するキヤノン株式会社の社会貢献活動の一環として、障害のある子供たちを招待
し、サッカーを通じて楽しいひとときを過ごしてもらおうという恒例のイベント。
2003年に第1回が実施され、今回が8回目。茨城県内の男女生徒14名が参加し、カ
シマサッカーミュージアム見学、芝生のピッチ体感、鹿島アントラーズの選手との
交流、Jリーグの試合観戦を楽しんだ。この企画を第1回から担当しているキヤノ
ン株式会社総務本部総務部社会貢献室の澤田澄子室長は「小規模で手づくりのイベ
ントだが、参加者が何か新しいことを見つけてくれたら」と開催の意義を語った。
天候にも恵まれ、思い出深い1日を過ごした参加者の皆さん
ピッチに足を踏み入れると「気持ちいい」の歓声。芝生の感触を心ゆくまで楽しんだ
選手との交流では、柳沢選手(右)のシューズもプレゼントされた
四国でクラブエンブレムをホームの駅名サインに掲出
着
地域密
徳島ヴォルティス、愛媛FCのホームタウン ターミナル駅で除幕式
JR四国は「プロスポーツのある町の駅」であること
を視覚的に表現し、地域振興の一助とするためホーム駅
名サインに7つのプロスポーツクラブのエンブレムを掲
出することになり、その除幕式が6月1日に各駅で行われ
た。Jクラブのホームタウンでは、徳島ヴォルティスが
JR徳島駅とJR鳴門駅、愛媛FCがJR松山駅に、そ
れぞれ掲出されている。この取り組みを提案した日本政
策投資銀行地域振興部の審議役で、Jリーグ理事でもあ
る傍士銑太氏は「地域の人々が地元への愛着、アイデン
ティティーを感じ、他地域から訪れる人々が町の特色を
認識してくれるようになれば」と、地域活性化へのきっ
かけとなることに期待を込めている。
JR徳島駅の除幕式(写真提供:徳島ヴォルティス)
JR松山駅の除幕式(写真提供:愛媛FC)
A3チャンピオンズカップ2007で浦和は3位
大会
厳しい条件の中、Jリーグの代表として健闘。今後の戦いに収穫も
昨季の中国、韓国、日本のリーグ優勝チー
最終戦で上海申花(中国)に敗れた。優勝は上
監督は「ここで得たものは、AFCチャンピオ
ムなどによって争われる「A3チャンピオンズ
海申花で、中国のチームとしては初のタイト
ンズリーグに生かしたい」と、今後に控える大
カップ2007」が6月7∼13日、中国の山東スポ
ル獲得。主力選手の負傷による不参加、暑さ
会への抱負を述べた。
ーツセンタースタジアムを舞台に開催され、
など厳しい条件下での戦いだったが、今年は
日本を代表して出場した浦和レッズは3位とな
一度も公式試合に出場していなかったFW田中
った。初戦で山東魯能(中国)に惜敗後、城南
達也の復帰、若い選手が貴重な国際経験を積
一和(韓国)に勝って優勝への望みをつないだが、
むなど収穫も多かった。ホルガー オジェック
【A3チャンピオンズカップ2007 成績】
順位
チーム
1
上海申花(中国)
上海
山東
浦和
城南
勝
分
敗
● 1-2
○ 3-1
○ 3-0
2
山東魯能(中国)
○ 2-1
3
浦和レッズ(日本)
● 1-3
● 3-4
4
城南一和(韓国)
● 0-3
○ 2-1
6
3
2
0
1
7
3
+4
○ 4-3
● 1-2
6
3
2
0
1
7
6
+1
○ 1-0
3
3
1
0
2
5
7
-2
3
3
1
0
2
2
5
-3
● 0-1
勝点 試合
得点 失点 得失点差
1−0の勝利を収めた城南一和戦(写真提供:清尾 淳)
Topics
May.18 - Jun.19
トピックス(5月18日∼6月19日)
平成18年度収支決算
6月19日に開催した理事会・総会で、2006年度(平成18年度)のJリーグ収支決算が承
認された。本年度より公益法人会計基準が変更したことに伴い、様式および科目表示が
変更となっている。なお決算額は、一般会計と特別会計を合算した総括表で表示している。
2006年度(平成18年度)収支決算(総括表)
科目
単位:百万円
06年度実績(A) 06年度予算(B)
差額(A-B)
Ⅰ 事業活動収支の部
0
60
981
11,671
4,347
335
5,341
723
925
12,712
0
0
980
10,902
4,428
344
4,902
538
690
11,882
0
60
1
769
▲ 81
▲9
439
185
235
830
10,576
2,791
(*)7,532
253
1,731
12,307
405
9,971
3,016
6,689
267
1,712
11,683
198
605
▲ 225
843
▲ 14
19
624
207
269
21
248
0
274
▲ 274
269
▲ 253
522
150
140
10
0
663
534
1,197
10
0
10
100
▲ 166
331
165
140
140
0
▲ 100
829
203
1,032
(1)基本財産運用収入
(2)入会金収入
(3)会費収入
(4)事業収入
協賛金収入
Jリーグ主管試合入場料収入
放送権料収入
商品化権料収入
その他
事業活動収入計
2.事業活動支出
リーグ運営経費
クラブへの配分金
その他
(2)管理費支出
事業活動支出計
事業活動収支差額
Jリーグは、6月19
日の理事会で、昨年に
引き続きタイガー魔法
瓶株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:
菊地 嘉聡)とJユースカップ2007 第15回Jリーグ
ユース選手権大会の冠協賛契約を締結することを承認
1. 事業活動収入
(1)事業費支出
タイガー魔法瓶がJユースカップ
冠スポンサーを継続
した。契約期間は、2007年7月1日∼08年1月31日の7
カ月間で、大会名称は「Jユースサハラカップ2007 第
15回Jリーグユース選手権大会」となる。
第8 回豊田国際ユース(U-16)
サッカー大会を後援
Jリーグは、日本サッカー協会、愛知県サッカー協会、
豊田市などが主催する「第8回豊田国際ユース(U-16)
サッカー大会」を後援する。同大会は、次世代のサッ
カー界を担うU-16の選手のサッカーを通しての国際交
流と選手育成を目的とするもので、名古屋グランパス
II 投資活動収支の部
1.投資活動収入
2.投資活動支出
投資活動収支差額
III 財務活動収支の部
1.財務活動収入計
2.財務活動支出計
財務活動収支差額
IV 予備費支出
当期収支差額
前期繰越収支差額
次期繰越収支差額
*7,532の内、501は未収金に対応する未払金にて実払いのクラブ配分金は7,031
鬼武チェ
鬼武チ
ェア マン 6月
「『親になる』を考える会」設立記者会見に出席した鬼武
チェアマン(左から2人目)
エイト(U-16)のほか、日本、アメリカ、オーストラリア、
韓国などからU-16代表が参加する。8月9∼12日の期間、
豊田市運動公園競技場、豊田スタジアムで開催される。
「2007Jリーグアウォーズ」開催概要が決定
2007年のJリーグの年間表彰式「2007Jリーグア
ウォーズ」の開催概要が決定した。Jリーグアウォー
ズは、今シーズン活躍した選手・監督、クラブ、審
判ほかの功績をたたえ、多くの関係者、ファン・サ
ポーターとともに1年を締めくくる場となる。恒例の
サポーター募集は決定次第、発表する。
◎2007Jリーグアウォーズ
■開催日 12月17日(月)
■会 場 横浜アリーナ
(神奈川県横浜市港北区新横浜3-10)
■内 容 表彰式
18:30∼20:00(予定)
パーティー 20:15∼21:00(予定)
■テレビ放送 スカイパーフェクTV!にて生中継(予定)
※サポーター参加募集は6,000名を9月下旬から11月
中旬まで受付予定。
Jリーグ・アカデミーの活動を通し「親になる」を考えたい
5月28日∼6月1日、スイスのチューリヒで行
われた国際サッカー連盟(FIFA)の総会に
出席した。総会では、小倉純二 日本サッカー協
会副会長のFIFA理事再選が承認された。
6月7日には中国の山東省済南で開催されたA
3チャンピオンズカップ2007開幕戦を視察し、
浦和レッズ対山東魯能(中国)を観戦。浦和は3
−4で惜敗したが「アウェイの国際試合はやは
り容易ではない。厳しい状況での試合経験を、
ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の戦いに
生かしてほしい」と感想を話した。
また、6月11日には、都内で開かれた「『親
になる』を考える会」(座長:養老孟司・東京
大学名誉教授)の設立記者会見に出席した。親
になる価値を若い世代に訴え、少子化の流れを
民間から変えることを目指す会で、鬼武健二チ
ェアマンのほか、作家の鈴木光司さんら6人が
メンバーとなった。鬼武チェアマンは「Jリー
グ百年構想の下、Jリーグ・アカデミーを中心
に、Jクラブが地域とともに子供たちを育てて
いる。そうした活動の中から、『親になる』を
考えていきたい」と語った。
2007年スポーツ振興活動 第2期申請分の支援を決定
Jリーグは、Jリーグ各クラブが実施するサッカー以外のスポーツ振興活動への支援に関し、2007年度第2期申請分(5月15日締め切り)の10ク
ラブ18件の活動支援を決定した。これにより2007年度のスポーツ振興活動支援は、第1期申請分(3月15日締め切り)の40件を加え、全58件とな
った。今年の支援対象は昨年の49件から9件増加し、支援予算も総額約4,700万円に増額することを決定した。
2007年度 スポーツ振興活動支援 第2期承認一覧(2007年5月25日現在)
No. クラブ名
1
鹿島
2
3
千葉
4
5
東京V
行事名
対象種目
形式
参加対象者
開催期間
場所
昨年実績
第9回鹿島アントラーズ杯ミニバスケットボール大会 ミニバスケットボール
大会
小学生
12月15日、16日
カシマスポーツセンター
○
第8回 夏休み親子スポーツ合宿
サッカー、キャンプ、ゴルフ
教室
親子
7月28日、29日
日本エアロビクスセンター、
真名カントリークラブ
○
サッカー&フラッグフットボールイベント
サッカー、フラッグフットボール
教室
小学生
8月
プロロジスパーク内グラウンド
○
第33回秋季家庭婦人バレーボール大会
バレーボール
大会
市原市家庭婦人バレーボール連盟
に登録しているチーム
11月18日、25日
市原臨海体育館
○
東京ヴェルディバレーボールチーム
バレーボール
チーム
一般
通年
東京都内
○
通年(6月以降)
マリノスタウン、日産スタジアム、
横浜市内スポーツセンター
6 横浜FM 横浜 F・マリノス チアリーディングチーム
チアリーディング
7
アルビレックス新潟サマーレーシングキャンプ
スキー(競技者向けオフトレーニング)
教室
19年度 アルビレックス新潟 野球教室
野球
教室
小学生、中学生、一般保護者
アルビレックス新潟コンディショニングセミナー
スキー、スノーボード
教室
スキーおよびスノーボード競技者、
7月∼10月(全5回)
小学生、中学生、高校生、一般
新潟県妙高市ふれあいパークほか
○
10
第4回アルビレックス杯争奪ゲートボール大会
ゲートボール
大会
新発田市内のゲートボール愛好者
9月18日
新発田市中央公園芝生広場
○
11
アルビレックス新潟ジュニアレーシングクリニック
スキー(アルペン競技)
教室
小学生、中学生、高校生のスキー競技者
2008年1月∼3月
(全3回)
上中越各地域のスキー場
○
オレンジウェーブ ダンススクール
ダンス
教室
幼稚園∼小学6年
6月19日∼
08年3月末
静岡市民文化会館、清水テルサ
8
9
新潟
12
清水
13
京都
14
15
神戸
16
チーム、教室 ジュニア、成人、シニア
ジュニアアルペン競技者(小学生∼高校生) 6月∼11月(全5回)
長岡市営スキー場ほか
○
6月∼12月(月2回実施) 県内野球場および体育館
京都サンガF.C. ハンドボール・サッカー教室2007
ハンドボール、サッカー
教室
小学生
08年2月16日
田辺中央体育館
第2回兵庫県女子ユース(U-15)サッカーリーグ戦
女子サッカー
大会
小学5年∼中学3年の女子
7月15日、16日
計名学院グラウンド
○
フェスピック神戸大会記念日本身体障害者サッカー親善大会
障害者サッカー
大会
身障者ほか
9月1日、2日
神戸市しあわせの村
○
HYOGO ノーマライゼーション陸上スポーツ大会 in KOBE 障害者スポーツ
大会
日ごろ運動習慣のある健康な方
11月17日
神戸ユニバー記念競技場
○
17
福岡
アビスパ 福岡タグラグビーフェスタ
タグラグビー
教室
小学4年∼6年
9月22日
福岡フットボールセンター
○
18
鳥栖
ビーチサッカーフェスティバル
ビーチサッカー
教室
18歳以上の男女(18歳未満でも
保護者の同意があれば可)
8月18日、19日
唐津市浜玉町浜崎海水浴場
○
実行委員・参与選任
Jリーグは6月19日に開催した理事会で、実行委員・参与の選任を承認した。
実行委員
クラブ名
横浜 F・マリノス
参与
変更前
変更後
左伴 繁雄
齋藤 正治(さいとう まさはる)
横浜マリノス株式会社
前代表取締役
左伴 繁雄:前横浜 F・マリノス実行委員
J1 実行委員:2001年9月∼2007年5月(在任5年8カ月)
横浜マリノス株式会社
代表取締役
リーグ戦・カップ戦現況
J1はG大阪、J2は札幌が首位をキープ
J1リーグ戦は6月30日の第18節を終えると、
てコンサドーレ札幌がトップ。J1、J2とも、
6週間の中断期間に入る。AFCチャンピオン
2位以下は少ない勝点差で多くのチームが競り
ズリーグ(ACL)2007に出場したチームのあ
合い、予断を許さぬ戦いが続いている。
る関係で消化試合数に差があるため、順位は暫
2007Jリーグヤマザキナビスコカップは決勝
定だが、23、24日に行われた第17節の時点で
トーナメント準々決勝の試合日時、ACL
はガンバ大阪が首位をキープしている。また、
2007は準々決勝の組み合わせが、下記のよう
J2リーグ戦は同じく23、24日の第23節を終え
に決まった。
AFCチャンピオンズリーグ2007
決勝トーナメント組み合わせ
【決勝トーナメント準々決勝組み合わせ】
7月 7日(土)18:00/埼玉
7月14日(土)19:00/万博
G大阪
浦和
7月 8日(日)19:00/三ツ沢
7月14日(土)18:30/味スタ
F東京
横浜FM
首位を走るG大阪(第16節の横浜FM戦)
7月 7日(土)18:30/小瀬
7月15日(日)19:00/国立
川崎F
甲府
7月 8日(日)18:00/広島ビ
7月15日(日)18:30/カシマ
鹿島
広島
※表の右側のチームが第1戦のホーム、左側のチームが第2戦のホームとなる。
※決勝トーナメント準決勝の組み合わせは、準々決勝終了後、オープンドローによって
決定する。
◎準決勝 第1戦 10月10日(水)/第2戦 10月13日(土)
◎決勝
11月3日(土・祝)
準々決勝
準決勝
決勝
(9月19日・26日)(10月3日・24日)(11月7日・14日)
セパハン(イラン)
川崎フロンターレ(日本)
アル・ワハダ(UAE)
アル・ヒラル(サウジアラビア)
城南一和(韓国)
アル・カラマ(シリア)
浦和レッズ(日本)
全北現代(韓国)
※トーナメント表組み合わせ上部のチームが第1戦のホーム、第2戦のアウェイとなる。
Report
3、
ーグ U-1
007Jリ
ス
幕した2
ー
開
ユ
に
ア
月
ニ
今年4
大阪ジュ
-15対G
C大阪U
リポート
Jユースサハラカップ2006
第14回Jリーグユース選手権
大会決勝、広島対F東京
「Jリーグ・アカデ
デミー」の5項目の重点活動
(1)一貫指導体制の
の充実
・ 5歳から21歳までの一貫指導
歳
・ 育成年代の指
指導者の充実
・ トレーニング
グ環境の改善・充実
・ メディカル体
体制の充実
(2)地域とのネット
トワークづくり
サッカー協会、地域の指導者、学校、保護者
との関係づくり
り
(3)子供たちの人間性
性や社会性をはぐくむ環境づくり
スポーツを通じた
じ 現代のコミュニティーづくり
(4)育成に関する調
調査・研究
トレーニングプ
プログラムの研究
(5)育成情報のデー
ータベース化
活動によって蓄積
積されたデータの有効活用を検討
第4回
「選手育成」
手育成」
「選手育成
15年目のシーズンを迎えているJリーグを、さまざまなテーマで振り
返る4回目は、
「選手育成」にスポットを当てる。Jリーグに参加するク
ラブは、選手育成のための下部組織を保有することが義務づけられて
いる。手探りのような状態から始めたクラブもあったが、育成・普及の
が、
活動は次第に成果を上げ、2002年の「Jリーグ・アカデミー」創設を機
にステップアップ。今年から年齢別のリーグ戦もスタートするなど環境
整備も進み、指導者の充実とともに、新たな段階へ進もうとしている。
2006J
リーグ・
アカデミ
サッカー
ーフェス
だけでな
ティバル
く、自然
ど、さま
。
体験や地
ざまなプ
域文化体
ログラム
験な
が用意さ
れている
プレーする選手を養成するサテライトチーム。
ち上げなければならないクラブもあった。当
第2種はユースの呼称が一般的な高校生年代、
然、指導を行う施設などのハード面、運営な
Jリーグ規約第3章「Jクラブ」の第19条
第3種はジュニアユースの中学生年代、そし
どのソフト面が未整備なことも多く、草創期
には、Jクラブの保有チームについて、おお
て第4種はジュニアの小学生年代である。
の各クラブの育成担当者は地道な努力によっ
よそ次のように定められている。
Jリーグの創設に際し、参加する各クラブ
て、将来への道筋をつけた。
「協会の加盟チームに関する規定に定める登
はこのような下部組織の保有を義務づけられ
当時、名古屋グランパスエイトで選手育成
録種別の第1種、第2種、第3種および第4種
た。一貫指導に基づいた優秀な人材の育成は
と普及活動に携わった山下則之Jリーグ HR
に属するチームを有していること(ただし、
もちろん、サッカースクールなどを通じた普
ディベロップメントグループマネージャーは「施
第4種についてはその年代に対するサッカース
及活動も重視したのである。
設提供などをお願いするため、市町村の教育
クール、クリニック等の活動を行っているこ
とはいえ、すでに前身の日本サッカーリー
委員会を訪問し、野球とサッカーの違いから
とで足る)
」
(注:協会=日本サッカー協会)
グ時代からスクール開催などの実績を持つク
説明した。野球はプロが子供を教えてはいけ
第1種はトップチームと、トップチームで
ラブがある一方で、新たにこうした組織を立
ないのに、サッカーはなぜいいのか、という
育成担当者の地道な努力
クトルの方向ははっきりしていたが、その伸
Jリーグ新人選手の輩出元別人数の変遷
ばし方は各クラブに任されていた」(福井部
期間:2002∼07年 対象選手:左記期間のJリーグ新人研修会参加予定者リストに記載のある選手
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
長)というように、クラブの「個」が尊重さ
2007年
れていた。
人数
割合
人数
割合
人数
割合
人数
割合
人数
割合
人数
割合
Jクラブ
31
26.3%
24
23.3%
31
25.8%
42
35.9%
43
33.3%
49
36.3%
さらに、Jリーグ・アカデミーの5年間に
ユース→大学
4
3.4%
4
3.9%
5
4.2%
7
6.0%
8
6.2%
10
7.4%
0
0.0%
0
0.0%
5
4.2%
3
2.6%
6
4.7%
6
4.4%
おける大きな財産として、山下マネージャー
Jr.ユース→高校
大学
36
30.5%
25
24.3%
22
18.3%
30
25.6%
37
28.7%
37
27.4%
高校
47
39.8%
50
48.5%
57
47.5%
35
29.9%
35
27.1%
33
24.4%
合計
118 100.0%
103 100.0%
Jクラブ
ユース→大学
年度
2007年
120 100.0%
117 100.0%
Jr.ユース→高校
129 100.0%
大学
135 100.0%
は「育成のスペシャリスト、リーダーが育っ
たこと」を挙げる。核となった7つのモデル
クラブの担当者が努力してさまざまなノウハ
ウを身につけ、彼らの下にも質の高いコーチ
高校
が育った。「人間が人間を教える。教える人
間が育たなかったら、指導することはできな
2006年
い」(山下マネージャー)のは当然だろう。
2005年
2004年
コーチングスキルの重要性
2003年
サッカーに親しむ多くの子供たちを正しい
2002年
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100% 方向に導くためには、指導者の質と量が重要
になってくる。現在、Jリーグの31クラブに
は560人のフルタイムの監督/コーチがいるが、
Jリーグ・アカデミーの創設を経て、着実に
指導の成果を上げている。
Jリーグのスタートからしばらくは、トッ
プチームの選手の大部分が高校、大学の卒業
生で占められていた。しかし、別表のように、
Jクラブの下部組織に在籍したことのある新
人選手は、02年の約3割から07年には約5割
新人選手に占める、Jクラブの下部組織に所属した選手の割合が増えてきた(2007Jリーグ新人研修会より)
へと増えている。
また、トップチームの選手になれなくとも、
質問に答えるといったところから」と振り返る。
アカデミー本部は育成に関する調査・研究や
ユースからコーチやフィジカルコーチの道に
コーチの人選、情報収集、チームやスクール
情報発信、データベース作成などを通してサ
進み、後輩たちを指導する人材が生まれてき
の運営、施設探しなど多岐にわたり、担当者
ポートを行う。今年からは全31クラブが、育
たのも「Jリーグの15年間の蓄積の一つ」(山
たちはさまざまな苦労を重ねながら、まさに
成センターとして認定された。
下マネージャー)。下部組織には、長期的に
365日、育成・普及活動を軌道に乗せるために
Jリーグ・アカデミーは「地域性、クラブ
育成・普及にかかわろうという若い指導者が
取り組んだという。
の事情などを考慮しながら、年齢に応じてど
多く、彼らのスキルアップのためにも、Jリ
のような指導を行うべきか、もう一度検証し
ーグはさまざまな研修会や情報発信を実施し
ながら、きちんとやっていこう」(山下マネー
ている。
Jリーグ・アカデミー
ジャー)という姿勢で、さまざまなプログラ
Jリーグ・アカデミーが始まった02年から
「プロ化して、施設を確保し、育成、そして
ムを実施した。その一つが、欧州などへの視
06年にかけて、育成の底上げがなされ、そし
トップチームへの昇格という流れを理解して
察だ。FC東京の福井哲U-18育成部部長は02
て、次のステップに向けた動きが、今年から
もらうまで7∼8年、いや10年はかかったかな」
年10∼11月に行われたドイツとオランダへの
始まった。その代表的なものが「2007Jリー
と山下マネージャー。育成・普及活動におい
視察の意義について「本場ではハード、ソフ
グ U-13」だ。公式試合への出場機会の少なか
ても一つの転機となったのが、FIFAワー
トの環境がどうなっているのかといった点を
った13歳の選手たちにそのチャンスを提供す
ルドカップが韓国との共同開催で行われた
実際に目にして、育成とは何かが明確に見え
ることが狙いで、今後に予定されているU-14
2002年だった。Jクラブの下部組織から育っ
てきた。具体的には、プロの予備軍として、
やU-16などのリーグ戦の先駆けとなる。現場
た宮本恒靖、稲本潤一といった選手が日本代
学校や保護者との連携によって子供たちをど
のスタッフは日々、子供たちをどのようにレ
表として活躍し、理想の姿が具体的な形とし
のように育てていくのか手本となった」と回
ベルアップ、ステップアップさせるか、その
て現れてきたことで、育成の重要性への理解
想する。
ための環境整備をどうするかを真剣に考えて
がさらに深まった。
こうした活動を通じて得た情報を「いかに
いる。そして、今後の環境整備には、リーグ
一方では、下部組織からトップチームに昇
日本の環境に合った育成システムの構築に役
戦文化の構築が必要であると考えたのである。
格する選手の数もクラブによって差があるこ
立てるか」
(山下マネージャー)が、Jリーグ・
このJリーグ U-13は選手だけでなく、指
となど、課題も浮き彫りになっていた。Jリ
アカデミー設立の狙いの一つ。クラブ間の連
導者にも研さんの場となる。山下マネージャ
ーグが始まって10年が経過し、次の10年で何
携という点でも「問題、課題をそれぞれのク
ーは「U-13の指導者にはテーマを伝え、分析
をすべきか。そのテーマの一つとなったのが、
ラブの立場から話し合う場が設けられたので、
をしてもらう。何が優れ、何が足りないのか。
選手育成プロジェクトの立ち上げだった。そ
ハードとソフトの環境整備の必要性が明確に
いい点を14歳の年代にどうつなげ、課題につ
れが「Jリーグ・アカデミー」のスタートで
なり、情報交換も活発となった」
(福井部長)
いては、U-12の指導コンセプトに落とし込み、
ある。活動拠点はモデルクラブとなった7つ
という効果も生まれた。
地域の指導者とも巡回指導などで、課題を共
のJクラブ(鹿島アントラーズ、FC東京、
もちろん、「金太郎あめのように画一的な
有していきたい。しっかりとしたコーチング
横浜 F・マリノス、ジュビロ磐田、名古屋グ
ものではなく」(山下マネージャー)、「われ
スキル、知識を持ってもらわなければ、Jク
ランパスエイト、ガンバ大阪、サンフレッチ
われのさまざまなトライに対し、Jリーグか
ラブとして地域への影響力を発揮し、責任を
ェ広島)に置かれた育成センターで、Jリーグ・
らは決してネガティブな反応はなかった。ベ
果たせない」と話している。
デンマーク人の国際審判員 ニコライ・フォルクアーツ氏に聞く
Interview 「ジャッジは8つの目で」
インタビュー
5月30日から1カ月間、日本人審判員の技術向上、国際クラスの審判員をJリーグに提
供することを目的に、デンマークから招聘(しょうへい)された国際審判員のニコライ・フ
ォルクアーツ氏に、Jリーグの印象、レフェリーとしての心掛けなどを聞いた。
(このインタビューは6月14日に実施されたものです)
と思います。施設、ピッチの状況は素晴らしい。
例えば、どちらのチームがボールを外に出した
言葉は分かりませんが、サポーターもチーム
か、分からない場合。おなかのあたりで小さく
を盛り上げるような応援をしている印象を受
サインを出し合い、副審に確証があるようなら、
けます。
わたしはその判断を尊重します。オフサイドな
――実際にJリーグでレフェリーを務め、選
ど微妙な場面で副審が正しい判定を下してく
手とのコミュニケーションは。
れたときなどは、「非常にいい判定だった」と
フォルクアーツ ジェスチャーも使い、できるだけ
いうサインを出すこともあります。それが彼の
分かりやすく、こちらの意思を伝えようとし
自信になってくれれば、
うれしいですね。
ました。英語で話しかけると、英語で返して
――試合後にも副審たちと話し合うのですか。
くる選手もいました。倒れた選手を相手チー
フォルクアーツ 審判員も常に進歩していかなけれ
ムの選手が助け起こし、わたしが起こしたと
ばなりません。次の試合に生かすために、試
きにも「ありがとう」と言ってくれたり、非常
合で起きた出来事を確認し合い、何が良かっ
に好感が持てました。
たか、あるいは悪かったかを検討します。これ
――抗議や異議はありませんでしたか。
まで10年間、審判員を続け、常にパーフェク
フォルクアーツ 行き過ぎといえるほどのものはあ
トにやろうとしてきましたが、一度もできた
りませんでした。選手が口だけを動かし、周
ことがありません。あと3年以内には何とか、
囲に分からないように言ってきた場合は、わ
と思うのですが(笑)。
――審判員となったきっかけを教えてください。
たしも質問に答えます。しかし、激しいジェ
――現代のサッカーはスピードも運動量も増
フォルクアーツ 若いころはGKで、よく審判に抗
スチャーで明らかに異議と分かるような場合
して、審判員も大変ですね。
議したり異議を唱えていました。クラブから
には、こちらも警告などで対応せざるを得な
フォルクアーツ 審判員も体力的にフィットしてい
「もっとルールを勉強しろ」と言われ、審判
くなります。
なければならない。トレーニングを続け、体調
員養成コースに参加したのが始まりです。
――試合前には、日本人の審判員とどのよう
を整えておく必要があります。常に最高の状態
――デンマークのトップクラスの審判員は、
な打ち合わせをしたのですか。
を保っていないと、トップレベルの試合をコン
プロフェッショナルですか。
フォルクアーツ 特別なことはなく、主に役割分担
トロールすることはできません。スタミナがな
フォルクアーツ いいえ、トップリーグには12人のレ
の確認です。各自、どこからどこまでを責任
いと脳にも酸素が行きわたらず、思考能力に
フェリーがいますが、プロではなく、それぞれ
を持って見るのか。第4の審判員を含めジャ
も影響します。終盤の重要な10∼15分に動き
フルタイムの仕事を持っています。わたしは、
ッジには8つの目があるので、わたしがすべ
が止まり、正しい判断ができなくなるとミスジ
小さな会社で会計士をしており、仕事が終わっ
てを把握できなくても、6つの目に期待する、
ャッジも起こってしまいます。
てからトレーニングをします。
ということなどです。4人のチームで試合を
――審判員としての目標を教えてください。
――日本から招聘の話があったとき、どのよ
コントロールする意識が大切です。
フォルクアーツ 常に学ぶことを忘れず、いいレフ
好感を持ったJリーグ
ェリングをしようとモチベーションを保つこと
うな気持ちでしたか。
フォルクアーツ フィスカー氏(注:2002年に日本へ
招聘されたデンマーク人審判員)にも相談した
常に最高の状態で
ところ、「ぜひ行くべきだ」とのアドバイスを
――連携をスムーズにするため、国
もらいました。自分でも日本と交渉していく
際試合では同じ言語を話す審判員を
過程で、心が決まりました。
組ませますね。
――Jリーグの印象はいかがですか。
フォルクアーツ デンマークでは国際試合
フォルクアーツ プロフェッショナリズムが浸透し
の担当が決まると、その前に同じ審判
ているな、と感じました。スタジアムに到着
員のチームで国内リーグの3∼4試合
すると、きちんと時間どおりにミーティング
を担当するという方式が採用されて
も行われます。まだ2∼3試合しか見ていない
います。お互いの考え、傾向を確認
のですが、選手たちは非常に技術が優れスキ
することができ、いい準備になります。
ルフルでした。しかし、すぐに倒れる選手が
――試合中に他の審判員との連携で
多く、倒れてもなかなか起き上がらない。欧
心掛けていることは。
州ではこうした場面は、あまりありません。
フォルクアーツ アイコンタクト、ジェス
フィジカル面は欧州の選手のほうに分がある
チャーによるコミュニケーションです。
です。それができなくなったら、辞めるべきと
きだと思います。
「4人のチームで試合をコントロールする意識が必要」とフォルクアー
ツ氏(右から2人目。J1リーグ戦第14節、新潟対神戸)
写真提供: © J.LEAGUE PHOTOS
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