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掘 削

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掘 削
知っておきたい
掘 削
第 6 回
今回は、石油開発に欠かせない「掘削」について紹介します。
掘削とは、坑井を
「掘る」作業です。石油・ガスは、地中深くに存在しているため、それらを発見し、評価し、採取する目的で坑
井を掘ります。この掘削を行う装置全体を
「掘削リグ」
といいます
(略して
「リグ」
といいます)
。
また、坑井はその目的に応じ、試掘井、評価井、生産井と呼ばれます。試掘井は、まず石油・ガス層が存在するかを確認する
ために、評価井は試掘井で存在が確認された油・ガス層の広がりや埋蔵量を確認するために掘削されます。生産井は、油・
ガスを実際に生産するための坑井です。
ビット
掘削方法
1本・約9m のドリルパイプを多数つないだ先端にビッ
トを取り付けて坑内に降下し、地上でドリルパイプの
ドリルパイプ
上端を回転させる事によりビットを回転させて地層を
削り取ります。削り取られた掘りくずは、地上からド
リルパイプの中を通してポンプにより送り込まれた掘
削泥水により、ドリルパイプの外側を上昇して地上で
ケーシング
回収されます。掘削がある程度進行すると丈夫な鋼管
(ケーシング・パイプ )を降下してセメントにより固定
し、地層の崩壊等を防ぎます。ケーシング・
ビット
ケーシング・パイプ
パイプを降下後は、より小口径のビットを用
い、掘削を再開します。
一般的には、掘削は 36 インチ口径のビット
で開始し、目的層(油・ガスが存在すると想定
される地層)に到達するまでに何度かケーシン
グを降下し、最終的には 8.5 インチ口径のビッ
トにより目的層を掘削します。
掘削リグの種類
水深や条件に合わせて、さまざまな種類のリグが存在します。
浅い 深い
サブマーシブル・リグ
ランド・リグ
テンダー・アシスト・リグ
ジャッキアップ・リグ
セミ・サブマーシブル・リグ
ドリル・シップ
参考:産出テスト
試掘でデータを得た結果、ターゲットとした油・ガス層が有望と考えられる場合、さらに詳しい
データを得るために、リグ上でターゲット層からの油ガスの生産テストを実施します。生産挙動や
生産流体、油層の圧力推移を分析することで、油層性状を評価します。
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