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GliGli`s Sequential Circuits Prophet 600 Firmware Upgrade

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GliGli`s Sequential Circuits Prophet 600 Firmware Upgrade
GliGli’s Sequential Circuits Prophet 600 Firmware
Upgrade
Firmware は、現在 Stable 2.0 が公開されています。
マニュアルも、2.0 を公開しました。
Japanese translated version Beta 1.0-J09
日本語版への注意:訳者は、日本で行われたオシレータへのノイズ波形付加改造について詳しくありま
せんが、もしハードウェアの改造を伴った改造の場合、このファームウェアアップグレードは動作しな
い可能性があります。ROM のバージョンは関係ありません。訳者は、ノイズ波形付加改造なしの、製造番
号の末尾に J のついた、日本国内製造モデルで、実行し成功しました。
1.
Beta 1.0
2.
Beta 1.0
目次
このド キ ュ メ ン ト に
について
ついて
プロジェクトの経緯
新しいプロセッサーとファームウェアのインストール
Pin Jumpers のイ ン ス ト ー ル
Teensy のプ ロ グ ラ ム 書 き
き換 え
え
5Volt コネクターのカット
Prophet 600 への Teensy のイ ン ス ト ー ル
ファームウェアのアップグレード
ユーザーマニュアル
新機能の概観
新しい Prophet 600 の詳 細
セッティング・ページ
Tune(Prophet 600 のセ ル フ ・ チ ュ ー ニ ン グ )
マニュアル / プリセット モード
Arpeggiator(アルペジエーター)
キーボードのモード
Parameters Page Settings のク イ ッ ク ガ イ ド
Oscillator A と B のミ ッ ク ス
Low Frequency Oscillator
LFO Waveform
LFO Speed
Pitch Wheel
Pitch Wheel Range
Pitch Wheel Assignment
Pitch Wheel Calibration
Modulation Wheel Depth(モジュレーション・ホイールの変調強度)
Envelope Generator Mode(エンベロープ・ジェネレータの動作モード)
Oscillator Range Control(オシレータレンジのコントロール)
New Behaviour for Knobs(つまみの新しい振る舞い)
Channel and Mode Selection(MIDI のチ ャ ン ネ ル と
とモ ー ド )
Loading Sound Libraries through SysEx(SysEx による音 色 デ ー タ の
の読 み 込 み )
トラブルシューティングとバグ
付録
MIDI Implementation
Resources
3.
Beta 1.0
このド キ ュ メ ン ト にについて
つ い て
このドキュメントは、Sequential Circuits Prophet 600 シンセサイザーのオリジナルの Z80 CPU
を、Teensy++ 2.0 USB Development Board に置き換えて、GliGli firmware を使用するための、す
べてについて記載しています。このマニュアルは、Bera 1.0 バージョン用のものです。
ここに記されている指示や作業を終えることがユーザーの個人責任であると理解してください。
ユーザは、この改良の適応性およびそれら自身の他の安全性の決定に対する責任をあなた自身が負うも
のであると理解してください。
プロジェクトの経緯
私(GliGli)はヴィンテージ・アナログシンセサイザーを愛しています。正直なところ私の夢のシンセ
は、Prophet 5 でした。しかし、Prophet 600 の音を聞いた時すばらしいと思い、私はすぐに Prophet
600 の弱点を考え始めました。貧租な CPU 回路、ソフトウェアのエンベロープと LFO....これをリメー
クすれば、14bit DAC のすばらしさを生かした、電圧制御シンセが作れると考えました。そして、現代
の速い CPU で、おそらく Prophet 5 より、よいシンセができると考えました。
わたしは、ずっと、コーダーで、埋め込みやベアメタルが大好きです。シンセ関連では、以下の2つの
プロジェクトを行いました。:
1. An Atmel ベースの two DCOs + SSM2044 モノシンセ:
https://github.com/gligli/anaglik-01
2. Yamaha RX5 のための、USB カスタムデータカートリッジ:
https://github.com/gligli/rx5usb
それ以前にも、ポータブルメディアプレーヤーや、最近のビデオゲーム機のハッキングや埋め込みプロ
グラムを行いました。( http://gligli360.blogspot.fr/ )
わたしはこのプロジェクトを、それがどのように動くのか学ぶために、PC 上で、Prophet 600 のハー
ドウェアのエミュレーターを作る所からはじめました。その時点では、Prophet 600 を持っていなかっ
たからなのだけれど。Z80 エミュレータライブラリや、サービスマニュアル、MiniSystem 氏のブログ
を参照しました。そして、ノブの動作による CV の変化や、エンベロープ、その他すべてを動作させるこ
とができました。
次に、私は、Z80 ライブラリーを使用するのをやめて、C 言語で、私自身のコードを書き始め、わたし
の Prophet 600 エミュレーター/シミュレーターで動作させて、アナログシンセサイザーの CV や、
キーボードのスキャン、7セグメントディスプレイなどの、基本的な事項が動作することに成功した。
そして、幸運なことに、家から、45 分のところで、最良の状態の Prophet 600 を発見し、購入した。
少しの時間で、私の、C コードを動かすことができました。そして、Teensy のローレベル・ピンイン
ターフェースを書いた。残りは、シミュレーターのものと同じでした。
4.
Beta 1.0
This was the point at which rewriting the firmware could really begin -- subsystem by
subsystem -- including the envelopes, tuner, assigner, LFO. etc., until this beta, which I hope
you will enjoy as much using as I did while developing! At times it was painful too, but
nothing even remotely ambitious is ever simple I guess... :)
ソースコードには、他のシンセサイザー・エンシュージアストの開発したコードを参照・使用しました:
1. Tom Wiltshire of Electric Druid and his work on Direct Digital Synthesis based
envelope generators and LFOs.
2. The XNOR MIDI Library written by Alex Norman.
3. Jeff Lee of MiniSystem and his blog Prophet 600 Spirit.
4. Bulghur of Motisonic provided troubleshooting/testing and documentation.
5. Ramcur, Spetzle, Tohk, Wintermute303 (alpha testing)
5.
Beta 1.0
新しいプロセッサーとファームウェアのインストール
以下のものが必要:
1. 半田ごて、クランプ、半田、 22awg または同等のワイヤ
2. 基本的な半田付けの技術
3. Prophet 600 のどこにどのコンポーネントが配置されているかの理解
Note: 作業を始める前に、サウンドパッチデータを Sysex ダンプで、バックアップしておいてくださ
い。このファームウェアアップグレードは、サウンドパッチデータのレストアも可能になっています。
あたらしいファームウェアシステムは、オリジナルメモリを使用しません。アップグレードをすると、
あなたのオリジナルパッチは失われます。
Teensy++ 2.0 USB Development Board の入手。 2種類あるが、ピンが、すでに半田付けされてい
るものを選択。 以下より購入できます。
http://www.pjrc.com/store/teensypp_pins.html
別のところでも購入可能
Pin Jumpers のイ ン ス ト ー ル
Prophet 600 に装着する前に、ジャンパー線の改造が必要。その手順を以下に:
改造は、4本のワイヤを、特定の場所に半田付けすること:
1. まず、3本のワイヤを、Teensy 上の以下のラベルの端子に半田付けする。
区別が楽なように
色分けしてある。(訳者註:機能上の意味はないので、間違わないのであれば、同じ色でもかま
わない)
1. GND to R: Yellow
2. E0 to 5V: Violet
3. E4 to C4: Blue
6.
Beta 1.0
2. 最後に、オレンジ色、約 6cm の長さにして、片方は、E5 の穴に半田付けする。もう片方
は、Prophet 600 のソケットの穴に差し込むので、少し被覆を向いておく。完成すると以下の
ような感じになります:
3. Teensy の Pin 30 を 可能な限り短くカットする。
これで Teensy のプログラム書き換えの準備ができました。
Teensy のプ ロ グ ラ ム 書 きき換 ええ
Teensy をインストールする前に、以下のステップを実行して、ファームウェアを書き換えておく:
1. このアーカイブの中にある ファームウェアファイル (a .hex file)を用意する.
2.
Teensy プログラマーを http://www.pjrc.com/teensy/teensy.exe からダウンロードしてお
保存しておく。
7.
Beta 1.0
3. teensy.exe ダブルクリックしてプログラマを起動する。(OS によっては)確認をもとめられ
るかも知れない。求められたら、実行を選択
4. 書き換えプログラムが起動する。File/Open HEX File を選択し、すでに保存してある
p600firmware.hex ファイルを選択する。
5. USB 経由で Teensy をコンピュータに接続。オレンジ色の LED が点灯する。Teensy のボタン
を押す。に、Teensy 書き換えプログラムは、書き換えの準備ができたことを表示する。
6. Operation/Program を選択。プログレスバーが進行し、プログラミングが終了すると、その旨
が表示される。
7. Teensy を USB ケーブルからはずす。
これで、Teensy を、Prophet 600 にインストールする前の最後の改造の準備ができた。
5Volt コネクターのカット
Prophet 600 に Teensy をインストールする前に、最後の改造をしなければならない。
1. シャープなナイフなどをつかって、Teensy のパターンの以下の部分をカットする。この切断
は、ボードが Prophet 600 にインストールされていない時に必要なため。
Prophet 600 への Teensy のイ ン ス ト ー ル
1.
もし、オリジナルの Z80CPU にもどして、あなたのオリジナルサウンドを Prophet 600 に戻
したいと思うなら、サウンドパッチを、SysexFile でダンプしておくこと。このやり方について
は、インターネット上にいくつかの情報が公開されているので、参照してください
8.
Beta 1.0
2. 電源コードをぬいて、Prophet 600 をあけて、電源トランスのとなり、内部の一番左のコン
ピューターボードを探す.
3. コンピュータボードの左角にある、Z80 マイクロプロセッサーを、IC エクストラクターなどを
使って注意深くはずす。あるいは、両サイドをすこしずつ上へずらして、十分ゆるくなってか
ら、抜く。はずした Z80 を電導性のスポンジに保管しておく。
9.
Beta 1.0
4. Teensy の USB コネクターが、Prophet 600 の後ろ側に向くようにする。まだ完全にはおしこ
まず、ソケットにピンをあわせる程度にしておく。
5. E5 ワイヤを、ソケットの 30 番に接続する。これは、改造のとき、あなたが、カットしたピン
のところなので、空いている場所。
6. Teensy を押し込んで、確実に装着する。
7. ここまでの作業を再度チェックする。E5 ワイヤは適切・確実に接続されているか?。Teensy
のソケットへの装着の向きは正しいか? Teensy は、以下の画像のような向きで装着されてい
るべきである。
10.
Beta 1.0
8. 電源コードを接続して、スイッチを入れ、ユニットが動作していることを確認する。Teensy の
オレンジ色の LED が点灯し、Teensy は、12 のオシレータ、6 のフィルターのチューニング
ルーチンにはいる、その間、A1-A6、b1-b6、F1-F6 と Prophet 600 のディスプレイに表示さ
れる。このチューニングには、20-30 秒要し、終了すると、ウェルカムメッセージが表示され
る。
おめでとうございます。これで Prophet 600 のファームウェアアップグレードの成功を確認したことに
なります。現状では、Prophet 600 には、“プリセットがない”状態なので、まずプリセットモード
を、オフにする。そして、適当に、スイッチや、ポットを動かして、音をきいてみる。そしてあなたは
速やかに、4MHz Z80 CPU の音質から、30 年以上の歳月を経て開放されたことを宣言するだろう。
次のセクションでは、初期化の方法と、更なるファームウェアのアップグレードの方法について記載す
る。
ファームウェアのアップグレード
To flash the firmware, you will need to complete the following steps:
1. あなたの OS プラットホーム用の Teensy loader アプリケーションをダウンロードする。
http://www.pjrc.com/teensy/loader.html
2. 最新の p600firmware.hex ファームウェアをあなたのコンピュータにダウンロードする。
3. loader アプリケーションを起動し、先ほどのファームウェアを指定して開く。
4. Teensy を USB に接続する。Teensy のオレンジ色の LED が点灯する。
5. Teensy の黒いボタンを押す。オレンジ色の LED が暗くなり、ローダーアプリケーションの表示
が、Atmel controller に変わる。
6. 下向きの矢印の緑色ボタンを選択する。プログレスバーがあらわれて、数秒後に Teensy の書き
換えが終了する
11.
Beta 1.0
ユーザーマニュアル
新機能の概観
この Prophet 600 ファームウェアアップグレードは以下の機能を改良する:
1. 簡単なインストール、置き換えによるオリジナル版の非破壊のファームウェア。もし、あなたが
元の Prophet 600 のサウンドがほしいと思うのなら、Teensy と、オリジナルの Z80 を入れ替
えればよい。
2. サウンドパラメータの設定分解能の向上と、変更検出レートの向上。これは楽器全体のレスポン
スの向上をもたらした。
3. より早く、よりスムースな、アンプとフィルターのエンベロープジェネレータは、4 つの違った
モードをサポートする。:
1. Fast Linear(速い直線変化)
2. Slow Linear(ゆっくりな直線変化)
3. Fast Exponential (速い曲線変化)
4. Slow Exponential(ゆっくりな指数変化)
4. 新しい LFO ジェネレーターは、20 秒で 1 サイクルから 60H zまでの、広いレンジをもたら
し、オリジナルの三角波と、矩形波に加えて、正弦波、ランダムステップ、ノイズ(オリジナル
の Prophet 5 と同様、しかし、区切られていない)、ノコギリ波(隆起型)の 4 つの新しい波形
を追加した。
5. 複数のキーボードモード:
1. ポリ:先着優先
2. ユニゾン(all voice) 高音優先
3. ユニゾン(all voice) 低音優先
4. ソロ (one voice) 高音優先
5. ソロ(one voice) 低音優先
6. Mix のオーバードライブ、2つのオシレータはよりハードに、VCA をドライブできるようになっ
た。そして、同じように Curtis 4 pole フィルターも結果として新しい音の可能性 をもたらす
7. ピッチベンドホイールの+-の幅を、1 オクターブ、短三度、完全 5 度に設定可能
8. ピッチベンドホイールを、VCF とボリュームまたは、OFF に再設定可能
9. モデュレーション・ホイールの強度が、最大・中程度、最小に設定可能
10. 以下のような、MIDI によるフル・コントロール
1. 外部キーボードによる、アンプとフィルターのベロシティー感度
2. すべてのサウンド・パラメータの MIDI コントロールチェンジによる制御
3. プログラム・チェンジによる、プリセット・プログラムの呼び出し。
11. 新しく、また向上したオートチューニングプロシージャ
12. 半音階または自由なオシレータのピッチコントロール
13. オシレータ・ファインチューンと、Poly Mod 、Filter への、Filter Envelope のプラス・マイ
ナス・セッティング
14. アサイン可能な、Random と Up/Down のあるぺじエータ
15. 古いキーボードによって引き起こされる、意図しないリトリガーリングを防ぐデバウンス機能
16. 体系つけられたオープンソースコード が GitHub で入手可能:
https://github.com/gligli/p600fw
12.
Beta 1.0
新しいProphet 600 の詳 細
セッティング・ページ
このファームウェアでは、セッティングのために、2つのメニューページが構成されている。
1. Performance Page は、Tape LED が ON のときにアクティブになる: 新しい LFO 波形、エン
ベロープ・ジェネレータの動作、その他のパラメータのレンジの選択など音色の変更に関した入
り組んだ新機能はここで見つけることができる。
2. Miscellaneous Settings Page は、From Tape LED が ON のときアクティブになる。: この
ページは、MIDI チャンネルや、モードなど、いわゆる裏方的な、種々のパラメータのアクセス
に使用する。
Tune(Prophet 600 のセ ル フ ・ チ ュ ー ニ ン グ )
電源が入ると、Prophet 600 は自分自身で調律を開始する。Tune ランプが点灯し、ディスプレイ
に、A1 から A6、b1 から b6、F1 から F6 まで、調律中の A/B 2つのオシレータとフィルターの番号が
表示される。その時の楽器の調律の状態にもよるが、調律完了までに、20 秒ほどを要する。
電子回路の温度が安定した動作温度になるまで、電源を入れてから 30 分ほどかかるので、その頃にだん
だん調律がずれてきて、再度、調律をしなければならないのは、正常なことである。調律をするには、
必要に応じて、Tune ボタンを押せばよい。
マニュアル / プリセット モード
オリジナル Prophet 600 ファームウェアと同じように、Preset ボタンを押すことで、Preset モード
と、マニュアルモードが切り替わります。マニュアルモードになると、今、設定されているパラメータ
のサウンドになり、Preset モードになると、保存されていたパッチのサウンドになります。
You can edit a stored patch or manual patch or preset patch at any time by completing the
following:
1. キーパッドの Record ボタンを押す。Record ボタンが点滅する。
2. 保存したい 2 桁のメモリ番号 を入力する。(例:3 番の時は、03)
これで、パッチが保存されます。そして以前保存されていたパッチは上書きされてしまいます。もし保
存するのをやめるなら、Record ボタンの LED が点滅しているときに、もう一度、Record ボタンを押
します。
Arpeggiator(アルペジエーター)
アルペジエータには3つのモードが用意されています:
1. Arp Down/Up モードでは、最高音と最低音を繰り返して演奏します。たとえば
C3-C4-E4-G4 と鍵盤を押さえた場合、 C3-C4-E4-G4
G4-E4-C4-C3 C3-C4 以下同様。数
学的には、曲の拍子に合った演奏をすることができます。 3 音では 4 分の 3 拍子、4 音では 4
分の 4 拍子、5 音では 4 分の 5 拍子のようになります。Arp Up/Down で演奏するには, キー
パッドの Arp Up/Down を押してください。“Arp Dn/Up” が点灯し続けます。
13.
Beta 1.0
2. Arp Assignable では、鍵盤を押した順番をたどって演奏されます。“Arp Assign”ボタンをおし
て、順番にキーを押さえてみてください。“Arp Assign”ボタンは点灯し続けます。
3. Arp Random では、無作為な順番で演奏されます。Arp Random にするには、“Arp Assign”
ボタンを、ランプが点滅するまで 2 度押して、それから演奏してください。
すべてのアルペジエーターモードで、アルペジエーターの演奏中に、キーパッドの“Record”ボタンを押
すと、その演奏が、固定され、キーボードから指を離しても演奏され続けます。 また、このレコード
モード中に、追加でキーボードを押さえると、その音が、アルペジエーターのシーケンスに追加されま
す。もう一度“Record”ボタンを押すと、すべての演奏がクリアされ“Record”の LED が消灯します。
アルペジエーターのスピードは、キーパッドにある”Speed”で行います。通常、この”Speed”は、グ
ライド、割り当てられています(後述)が、アルペジエーターモードでは、アルペジエータの速度変更
になります。Glide の速度は、このモードに入る前に、パッチに保存しておかなければなりません。
キーボードのモード
1. ポリ、ユニゾン、ソロなどのキーボードモード:
1. ポリ:先着優先 - デフォルト
2. ユニゾン: 6 ボイスすべて、 高音優先
3. ユニゾン: 6 ボイスすべて、低音優先
4. ソロ: 1 ボイスのみ、高音優先
5. ソロ: 1 ボイスのみ、低音優先
Parameters Page Settings のク イ ッ ク ガ イ ド
下表は、パラメーターのまとめ。シンセサイザーセッティングへのアクセスのページと番号ボタンを表
している。詳細については、後述。
Parameter
Page1
Button
Selections
LFO Waveform
P
1
Tri: Tri, Sine, Saw
Sqr: Squ, Rand, Noise
LFO Speed
P
2
Slow, Med, Fast
Pitch Wheel Range
P
7
Oct, minor 3rd, 5th*
Pitch Wheel Assignment
P
8
Pitch*, Filter, Volume
Pitch Wheel Calibration
M
2
Calibrate
Modulation Pitch Depth
P
3
Full*, Half, Min
Amp EG Mode
P
4
Fast Lin, Fast Exp*, Slow Lin,
Slow Exp
1
P=Performance, M=Miscellaneous Settings.
* デフォルト値
14.
Beta 1.0
Filter EG Mode
P
5
Fast Lin, Fast Exp*, Slow Lin,
Slow Exp
Oscillator Chromatic/Free
P
6
半音階, 無段階*
MIDI Settings
M
1
Omni1, Poly 1 - 16
Arpeggiator Up-Down
P
Arp Up-Dn
Arpeggiator Assign
P
Arp
Assign
Keyboard mode
P
0
Arp up and down, Record to
latch
Arp Assignable, Record to latch
前の章を参照
Oscillator A と B のミ ッ ク ス
すでに、紹介しましたが、オシレータ A/B で、フィルターをオーバードライブすることができます。こ
れを実現するために、オシレータ A/B のミックスのつまみは、別のつまみに変更されました。MIXER の
つまみは、オシレータ A のみのレベルに、そして、MIXER の下の GLIDE つまみが、オシレータ B のレ
ベルに変更されました。基準出力は、目盛りの 5 のあたりになっています。フィルターへの入力をオー
バードライブするには、両方とも 10 まであげてみてください。またこのことにより、GLIDE のつまみ
は、キーパッドのすぐ近くの SPEED に再割り当てされています
Low Frequency Oscillator
LFO Waveform
LFO の波形が、このファームウェアで、6 波形になりました。標準の三角波と矩形波に加えて、正弦
波、駆け上がり型のノコギリ波、ランダム、ノイズが使用可能です。切り替えは以下のとおりです。
1. 三角波(Triangle), 正弦波(Sine) 、ノコギリ波(Saw):
1. もし、まだ Performance Settings ページでないのなら、To Tape ボタンをおす。To
Tape ボタンが点灯する。
2. LFO-MOD の波形スイッチを Triangle 側にします。
3. キーパッドの“1”ボタンで、Triangle、Sine、Saw を循環して選択することができます。
現在の状態がディスプレイに表示されます。
1. 矩形波(Square), ランダム(Random) 、ノイズ(Noise):
1. もし、まだ Performance Settings ページでないのなら、To Tape ボタンをおす。To
Tape ボタンが点灯する。
2. LFO-MOD の波形スイッチを Squere 側にします。
3. キーパッドの“1”ボタンで、Square、Random、Noise を循環して選択することができます。
現在の状態がディスプレイに表示されます。
LFO Speed
LFO のスピードレンジをコントロールすることができます。レンジは、Slow(既定値)-Midium-Fast で
す。レンジを変更するには
1. もし、まだ Performance Settings ページでないのなら、To Tape ボタンをおす。To Tape ボ
タンが点灯する。
2. “2”のボタンを押すと、Slow – Medium - Fast と循環して変わります。ディスプレイに現在の
設定が表示されます。
1
Default upon firmware reflash. Otherwise, default to user setting.
15.
Beta 1.0
Pitch Wheel
Pitch ホイールのレンジと、割当先が選択できるようになりました。またもし必要なら、調整することが
できます。
Pitch Wheel Range
Pitch ホイールのレンジを、オクターブ、完全 5 度、短 3 度に設定することができます。“7”を押すとオ
クターブ、完全 5 度、短 3 度と循環して切り替わります。ディスプレイに現在の設定が表示されます。
Pitch Wheel Assignment
Pitch ホイールの既定の割当先は、ピッチですが、フィルターの Cutoff 周波数、音量に割り当てること
ができます。 キーパッドの“8” ボタンを押すことで Pitch, Filter, Volume or Off に循環して切り替わ
ります。
Pitch Wheel Calibration
Pitch ホイールの全幅を使用するために、センターポジションを調整する必要があるかもしれません。調
整するには:
1. Pitch ホイールをセンターにあわせます。
2. もし、まだ Miscellaneous Settings ページでないのなら、 From Tape ボタンをおす。From
Tape ボタンが点灯する。
3. キーパッドの“2”を押します。Pitch ホイールが調整されたことが表示されます。
Modulation Wheel Depth(モジュレーション・ホイールの変調強度)
モジュレーション・ホイールを最大に動かしたときの変調強度は、フル・ハーフ・ミニマムに設定でき
ます。この設定を行うには、"3"を押します。繰り返し押すことにより循環して切り替わり、ディスプレ
イに設定が表示されます。
Envelope Generator Mode(エンベロープ・ジェネレータの動作モード)
アンプとフィルターにかかるエンベロープ・ジェネレータのモードが4つになりました:Fast
Linear、Slow Linear、Fast Exponential、Slow Exponential、これら
は、ATACK、DECAY、RELEASE のフェーズにおいて、上昇、下降のスロープの変化を、直線か指数か
でコントロールします。モードを変更するには:
アンプ ・エンベロープ:
1. もし、まだ Performance Settings ページでないのなら、To Tape ボタンをおす。To Tape ボ
タンが点灯する。
2. キーパッドの “4” を押すと、 Slow Linear、Slow Exponential、Fast Linear Linear、Fast
Exponential (既定値)と循環して切り替わります。ディスプレイに、現在値が表示されます。
フィルター・エンベロープ:
3. もし、まだ Performance Settings ページでないのなら、To Tape ボタンをおす。To Tape ボ
タンが点灯する。もし、まだ Performance Settings ページでないのなら、To Tape ボタンを
おす。To Tape ボタンが点灯する。
4. キーパッドの “5” を押すと、 Slow Linear、Slow Exponential、Fast Linear Linear、Fast
Exponential (既定値)と循環して切り替わります。ディスプレイに、現在値が表示されます。
16.
Beta 1.0
Oscillator Range Control(オシレータレンジのコントロール)
オシレータ A と B の周波数レンジが、2 つのモードでコントロールできるようになりました。フリー
(無段階、既定値)と、半音階です。どちらもレンジは同じですが、非常に細かい幅で周波数を変更で
きるようになっています。このモードの変更は、キーパッドの"5"を押すことにより切り替わります。
New Behaviour for Knobs(つまみの新しい振る舞い)
POLY-MOD セクションの FIL ENV と、Filter セクションの ENVELOPE AMAOUNT、
及び、OSCILLATOR B セクションの FINE は、従来、左に回しきったところが 0 でしたが、今回、中間
の目盛り 5 のあたりが、0 になりました。このことにより、フィルターを逆曲線のエンベロープで変調
したり、オシレータ B のピッチをオシレータ A より低くでチューンできるようになりました。
Channel and Mode Selection(MIDI のチ ャ ン ネ ル ととモ ー ド )
MIDI に関する設定が、From Tape ボタンの押して、Miscellaneous モードでできます。
Prophet 600 は、2 つの MIDI モードがあります:
1. Omni(オムニモード)は、1 から 16 チャンネルのすべてのチャンネルを受信します。
2. Poly(ポリモード)は、1 から 16 のうち、設定した1つのチャンネルのみを受信します。
モードとチャンネルを設定するには、
1. もし、まだ Miscellaneous Settings ページでないのなら、 From Tape ボタンをおす。From
Tape ボタンが点灯する。
2. キーパッドの"1"を押すと、Omni モードから、Poly モードに変わり、1 から 16 へチャンネル
が変化してゆきます。16 までゆくと、また Omni モードにもどります。またディスプレイに
チャンネルが表示されます。
Loading Sound Libraries through SysEx(SysEx による音 色 デ ー タ のの読 み 込 み )
お気に入りのサウンドバンクを、MIDI の System Exclusive(SysEx)として、楽器に送信することがで
きます。SysEx を楽器に読み込ませると、保存されているパッチは上書きされます。:
1. MIDI 経由で、楽器を PC に接続します
2. SysEx ファイルを、SysEx 転送用のユーティリティーか、あなたのシーケンスプログラムに読
み込みます。以下の 2 つは、SysEx 転送用ユーティリティの一例です。
1. Windows:http://www.midiox.com/
2. OSX: http://www.snoize.com/SysExLibrarian/
3. SysEx ユーティリティやシーケンスプログラムの MIDI ポートを Prophet 600 の接続されてい
るポートに設定します。
4. 両者の MIDI チャンネルを同じにします。(Prophet 600 が Omni モードのときはすべてのチャ
ンネルを受信できます)
5. データを楽器に送信します。
17.
Beta 1.0
トラブルシューティングとバグ
このバージョンのファームウェアは、いくつかの Prophet 600 で、テストされていますが、
問題は、30 年前に製造された楽器が様々な環境で使用されて、また一様でなく劣化していく部品によっ
て、引き起こされることが、確実に予想されます。私たちは、これを使用するあなた方が、問題点やバ
グを報告してくれることを期待しますが、いくつかのケースの問題点は、このファームウェアの問題で
はなく、個々の楽器の物理的特性である場合があると思われます。その事について考えて見ます:
1. 何か障害が起こって、元の状態に戻す必要があるときは、一度電源をオフにして、少しの間、小
学校の時の先生のことをおもいだして、それから、もう一度電源を入れてみてください。
2. MIDI のセットアップが正しくできているかチェックしてみてください。また、大量の MIDI メッ
セージの Prophet 600 への送信は、不調を引き起こすかもしれません。そういう場合は、必要
のないメッセージをフィルターしてください(例:アフタータッチメッセージなど)
3. 可能な限り、新しいファームウェアをチェックするようにしてください。
4. ファームウェアをアップグレードする前の楽器の動作はどうだったか?もし楽器が不安定になっ
たら、オリジナルの Z80-CPU にもどして、振る舞いを観察してください。
5. 電源供給: デジタル/アナログのハイブリッド・シンセサイザーでは、不安な電源供給が、多く
の問題を引き起こすので、電源に注意してください。
6. 不安定な又はロックしたパラメータ: ポットは、2つの状態の間で値が変化するような、不安定
な状態の電圧をは発生する事がある。これは、4bit、6bit などの、低い解像度の Prophet 600
では問題にならない。 しかしながら高解像度においては、Pot の障害による、自然なサウンド
を耳にするかもしれません。 とりわけ、パルス・ワイズや、フィルターカットオフで。
解決策は、Pot を清掃するか、交換するか、あるいは、Pot を新しい位置にゴリゴリ動かすこと
です。 MIDI コントローラをつかって、設定を行い、それらを保存することもできます。
7. Github-Issues をみて、変更や報告に注意してください
https://github.com/gligli/p600fw/issues.
.
18.
Beta 1.0
付録
MIDI Implementation
2種類の MIDI コントローラが実装されている:
1. 連続型パラメータ: 0-16383 2 つのコントローラを使う。0-127 の場合は、Coarse のみ。.
2. ステップ型パラメータ: 0-127, variable number of steps.
Ptophet 600 は、MIDI コントローラをプリセットモードのみで受け付ける
Parameter
Range and Values
Coarse
Fine
Osc A Frequency
Continuous
16
80
Osc A Volume
Continuous
17
81
Osc A Pulse Width
Continuous
18
82
Osc B Frequency
Continuous
19
83
Osc B Volume
Continuous
20
84
Osc B Pulse Width
Continuous
21
85
Osc B Fine
Continuous
22
86
Cutoff
Continuous
23
87
Resonance
Continuous
24
88
Filter Envelope Amount
Continuous
25
89
Filter Release
Continuous
26
90
Filter Sustain
Continuous
27
91
Filter Decay
Continuous
28
92
Filter Attack
Continuous
29
93
Amp Release
Continuous
30
94
Amp Sustain
Continuous
31
95
Amp Decay
Continuous
32
96
Amp Attack
Continuous
33
97
Poly Mod Filter Amount
Continuous
34
98
Poly Mod Osc B
Amount
Continuous
35
99
LFO Frequency
Continuous
36
100
LFO Amount
Continuous
37
101
Glide
Continuous
38
102
Amp Velocity
Continuous
39
103
19.
Beta 1.0
Filter Velocity
Continuous
40
104
Osc A Saw
Continuous
48
80
Osc A Tri
Stepped
49
N/A
Osc A Sqr
Stepped
50
N/A
Osc B Saw
Stepped
51
N/A
Osc B Tri
Stepped
52
N/A
Osc B Sqr
Stepped
53
N/A
Sync
Stepped
54
N/A
Poly Mod OscIllator A
Destination
Stepped
55
N/A
Poly Mod Filter
Destination
Stepped
56
N/A
LFO Shape
Stepped
57
N/A
LFO Speed Range
Stepped
58
N/A
LFO Mode Destination
Stepped
59
N/A
Keyboard Filter
Tracking
Stepped
60
N/A
Filter EG
Exponential/Linear
Stepped
61
N/A
Filter EG Fast/Slow
Stepped
62
N/A
Amp EG
Exponential/Linear
Stepped
63
N/A
Amp EG Fast/Slow
Stepped
64
N/A
Unison
Stepped
65
N/A
Assigner Mode
Stepped
66
N/A
20.
Beta 1.0
Resources
プロジェクトサイト: https://github.com/gligli/p600fw
議論/バグなど: https://github.com/gligli/p600fw/issues
Teensy のサイト: http://www.pjrc.com/teensy/index.html
MiniSystem’s blog : http://prophet600.blogspot.com/
議論フォーラム(フランス語): http://forum.anafrog.com/phpBB/viewtopic.php?f=36&t=10535
21.
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