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p1-44 - 野田市郷土博物館・市民会館

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p1-44 - 野田市郷土博物館・市民会館
野田市郷土博物館
市民会館
年報•紀要
2 0 0 8 年度
『
郷土博1
指 定 管 理 者 NPO法人野田文化!
東部小学校 6 年生の見学会(
4 月 1 7 日)
寺子屋講座• まちの仕事人講話
「
消防人がみた安心•安全の知恵」 (
5 月 1 8 日)
寺子屋講座• 芸道文化講座
企 画 展 • 市民コレクション展「
昆虫採集 7 0 年」
「
まちなか植物観察会パート2 」 (
6 月 1 5 日)
展示資料(
7 月 2 0 日〜10 月 6 日)
勾玉作り体験教室(
博物館実習生による解説)
(8 月 6 日)
市民交流会「
観月会」フルート演奏(
9 月 1 5 日)
特別展「
野田の夏祭りと津久舞」
オープニング• レセプション(
10 月 1 8 日)
企 画 展 • 市民コレクション展「
刀剣に魅せられて」
自主研究グループ育成講座
クラプフヱスタ2 0 0 9 発 表 の 部 「
琴」
「
わたしたちのまち野田を語ろう• 歩こう!
」
(2 月 2 7 日〜3 月 1 日)
見学風景(
2 月 1 日〜1 5 日)
第 2 回グループワーク(
2 月 2 2 日)
呈 茶 席 (3 月 2 9 日)
むらさきの里野田ガイドの会による
市民会館の解説
はじめに
野田市郷土博物館、野田市市民会館の平成 2 0 年度の年報・紀要を刊行いたし
ます。
平 成 2 0 年度は、指定管理の初年であった前年度に得た教訓やさまざまな成果
を生かした管理運営につとめ、前年度は諸準備のために行えなかったことも、
当初の年間事業計画の目標を達成することができました。
同時に、博物館では空調とスライディングパネルの整備、市民会館では茶室
の整備なども行われ、 「
市民のキャリアデザインの拠点」 としてますます使い滕
手がよい施設になってまいりました。
博物館では、春に市教育委員会と当館が所蔵する考古遺物などを「
野田に生
き た 人 々 そ の 生 活 と 文 化 」展として展示し、特に小学校の見学に対応するこ
とに力を入れました。 さ ら に は 「
昆虫」 「
刀剣」 という 2 つのテーマで、 それぞ
れ市民のコレクションを展示し、 ま た 特 別 展 「
野田の夏祭りと津久舞」では野
田三ヶ町で古くから伝えられてきた民俗芸能の成り立ちと現在の有り様を紹介
することで、野田を歴史、民俗、 自然、文化そして人など多様な角度から取り
上 げ た 1 年となりました。
市民会館では、寺子屋をはじめとした講座類の定期的な開催を続けています。
市民が主体的に学び、交流し、 自主研究グループなどの活動などに取り組むモ
デル作りもいよいよ端緒についたといえます。
本 年 報 • 紀要が、市民が主導する地域博物館の運営の一つのあり方について
考える機会となれば幸甚です。 また、閨係各位の皆様、利用者の皆様には、当
館の管理運営と事業について、益 々 の ご 指 導 • ご鞭撻を賜りますようよろしく
お願い申し上げます。
野田市郷土博物館•市民会館
館長関根一男
3
目
次
3
は じ め に
年報
1
基本方針
2
事業
.....................................................................................................................................7
平 成 2 0 年 度 博 物 館 •市 民 会 館 事 業 カ レ ン ダ ー ..................................... 16
資料収 集 • 保 管 •整 理 事 業 ............................................................................. 18
調査研究事業 ........................................................................................................ 19
公開事 業 ................................................................................................................20
展示事業 ................................................................................................................21
キャリアデザイン事業...................................................................................... 45
交流事業 ................................................................................................................61
利用者へのサービス事業..................................................................................66
宣 伝 •広 報 事 業 .................................................................................................. 67
出版事業 ................................................................................................................70
3
データ
入館者数 ................................................................................................................. 76
受贈図書一覧 ....................................................................................................... 80
施設の概要............................................................................................................ 84
条 例 •規 則 等 ....................................................................................................... 85
施設の運営組織 .................................................................................................. 95
紀要
【
奇稿】昆虫の多様性に魅せられて. 私の標本相からの報告志賀^■朗 ................................99
【
目録】志賀一朗氏旧蔵野田市内採集昆虫標本目録(
1) ........................................................ 110
【
研究ノート】志賀一朗氏のキャリアから考える地域博物館の役割
〜 「
楽しむ」「
つながる」か ら 社 会 へ 「
働きかける」へ 〜 佐 籐 正 三 郎 ........................ 130
【
研究ノート】子どもの博物館利用を考える
〜キャリアデザインの視点から〜田尻美和子 ....................................................................... 136
【
事業報告】 自主研究グループ育成連続講座
「
わたしたちのまち野田を語ろう . 歩 こ う !」を 終 え て 柏 女 弘 道 ................................ 145
4
年 報
1 基本方針
1 - 1 施設沿革
野田市郷土博物館
野田市郷土博物館は、昭 和 3 4 年に開館した千葉県で最初の登録博物館である。
設立にあたっては、昭 和 2 3 年 4 月に誕生した野田地方文化団体協議会(
文協)の活動が基盤となった。
文協は野田町教育委員会に対して、 図 書 館 • 公民館や博物館の設備拡充の要望書を提出、翌 年 「
郷土博
物館建設促進特別委員会」 を設け、 その後弥生時代の中根八幡前遺跡の学術調査、万葉歌碑の建設、食
生活展覧会の開催など精力的な資料収集や普及活動を行った。 これらを経て、昭 和 2 9 年 「
野田市郷土
博物館設立準備委員会」が発足、市山盛雄氏を委員長に、佐滕真氏、池松武之亮氏など計 1 0 名によって、
調査研究、資料収集、啓発活動や博物館建設用地の選定などについて検討された。
博物館の建設は國學院大學の樋ロ清之氏の指導により、郷土の人を対象として郷土の特性を知らしめ
るものとする、観光的性格よりも教育的施設に重点を置くなど、郷土の博物館としてふさわしいもので
あるよう配慮がなされた。昭 和 3 1 年には野田醤油株式会社から建設資金として 1 千万円の寄付なども
あり、 旧茂木佐平治邸の敷地内に建造、昭 和 3 4 年 4 月 1 0 日皇太子殿下御成婚記念として開館式典が
挙行された。建物の設計は京都タワーや日本武道館の建築家として知られる山田守による。
郷土博物館の初期の活動は、市の特色である醤油関連資料および地域の考古 • 歴 史 • 民 俗 • 生 物 •鉱
物などの資料を収集し、 それを展示など教育活動に使って郷土の理解をはかろうとするものであった。
特に醤油関連資料は、押 絵 扁 額 「
醤油醸造之図」 をはじめ醤油醸造の道具類など、 開館以来豊富に収
集を進めている。調査活動では開館直後に中野台貝塚、昭 和 4 0 〜 5 0 年代には野田貝塚、三ツ堀貝塚、
東 金 野 井 貝 塚 な ど 100 件以上の考古遺跡の発掘が行われた。 また、民 家 「旧花野井家住宅」
、国史跡指
定の山崎貝塚は学術的価値の高さを認められ、博物館の館外施設として機能した。
展覧会は「
野田市今昔展 ( 昭 和 3 4 年 ) 」、「日本の蝶蛾展 ( 昭 和 3 9 年 ) 」
、「中世の野田展 ( 昭 和 4 8 年)」
、「
野
田の寺宝展(
昭 和 5 0 年)」、 「
貝展(
昭 和 5 7 年)」
、「
下総の牧展(
昭 和 6 2 年 ) 」 など、年 1 回以上の頻
度で多彩なテーマで開催されてきたが、平成元年度より予算措置がとられることとなり、更に充実した
ものとなっている。平 成 3 年 度 特 別 展 「
華ひらく押絵の新世界〜勝文斎の偉業〜」では、 四代勝文斎
作の押絵行灯の調査から、これまでほとんど知られてこなかった押絵細工職人 •勝文斎を紹介した。また、
平 成 8 年度には、 昭和初期に市内小学校で音楽教師をしていた山中直治の直筆の童謡の楽譜などが新
たに発見されたことを受け、特 別 展 「よ み が え る 山 中 直 治 童 謡 の 世 界 」 を実施、 さらに生誕 9 0 年の
コンサートを催すなど、地域での普及にもつなげている。平 成 1 2 年 度 特 別 展 「
美を見る眼」においては、
郷土の油彩画家櫻田精一氏の作品を画家の人物像にも注目して展示し、多くの入館者を得た。
野 田 の 歴 史 • 文化を新たに発掘し、 さまざまな側面に光を当てながら、平 成 18 年まで常設展示と年
1 度の特別展を続け、平 成 1 9 年度より管理運営に指定管理者制度を導入、現在に至っている。
8
野田市市民会館
野田市市民会館は市民の福祉施設として昭和 3 2 年に開館した。
元 は 大 正 13 年頃に建築された野田の醤油醸造家である茂木佐平治氏の邸宅で、木造平屋建桟瓦葺寄
棟造りの和風建築である。 そ の 後 野 田 醤 油 株 式 会 社 (
現キッコーマン株式会社) の所有となり、 昭和
3 1 年 1 0 月に同社の創業 4 0 周年記念として郷土博物館建設資金とともに主屋や庭園およそ 5,000 平方
メートルの敷地が市に寄贈された。
開館当初より貸し部屋業務を主としており、公民館や集会施設が少なかった頃から市民の文化活動の
拠点として利用されてきた。 また、 当 時 は 「
新生活運動」の一つとして、冠婚葬祭を簡素にするため公
民館等で結婚式を行うことが奨励されており、市民会館でも多くの結婚式が行われた。
近年になって、建 物 の 老 朽 化 や 歴 史 的 ,文化的観点からの活用方法への転換が叫ばれ、平 成 5 年に
は市民參加による「
野田市市民会館有効利用検討懇談会」が設置された。市内外の類似施設の視察を行
い、野 田 市 の 歴 史 • 文 化 • 伝統や市民のニーズを踏まえ、 まちづくりの中でいかに活用すべきか検討が
重ねられ、平 成 8 年に貸し部屋業務のみの運営からの脱却と建築当初の状態に復し、和風建築を生か
した管理運営が必要であるとの検討結果報告書が提出された。 また、平 成 9 年 に は 同 敷 地 内 の 茶 室 「
松
樹庵」 (
昭 和 5 9 年に他所より移築) とともに国の登録有形文化財となったことを受け、保存修理事業
の一環として市民会館建物基本調査業務が財団法人文化財建造物保存技術協会に委託され、平 成 12 年
に 「
市民会館建物基本調査結果」 を刊行、建造物各部の破損状況と保存上考慮すべき事項が報告された
が、具体的な解決策は見出されず、 旧来通りの運営が続けられていた。
しかし、平 成 1 9 年度より指定管理者制度が導入されることが決まり、 同敷地内の郷土博物館との一
体的な管理運営がはじまり「
市民のキャリアデザインの拠点」 としての役割が付与されたことを契機と
して、大規模な改修工事を年次計画で実施することとなった。老朽化した部分の改修だけでなく、生涯
学習施設としての機能を付加するため、貸し部屋として利用していた一室を市民が集い交流する場と博
物館学芸員の事務スペースとして改修したほか、歴史的建造物としての価値を活かせるよう浴室などか
つての生活様式が傯ばれる場所をクリーニング、補修することによって見学可能とした。
さらに市民会館内に市内のガイドボランティア団体「
むらさきの里野田ガイドの会」のメンバーが駐
在することにより、ガイド業務の案内を市民会館で受け付けるなど、野田市内への観光ガイドの拠点と
しての役割も担うこととなった。また、平 成 2 0 年、
庭園が県内初の国登録記念物 ( 名勝地関係)となった。
9
1-2「
市民のキャリアデザインの拠点」 としての管理運営開始
平 成 1 9 年度より、野田市は、郷土博物館と市民会館に指定管理者制度を導入し、 「
市民のキャリアデ
ザインの拠点」 として市民の自主的な学習及び調査研究を支援するとともに、生涯学習のための市民相
互の交流の場を創出することができるようにした。
指定管理者には市民が中心となって組織している N P O 法 人 野 田 文 化 広 場 (
平 成 1 7 年度設立)が、
野田市の文化に精通し様々なソフト事業が展開できること、 また市民をメンバーとして既にキャリアデ
ザインを実践し、 その活動内容も充実していることから選定、審査をされ、 随 意 指 定 さ れ た (
N PO 法
人野田文化広場については 3 - 5 施 設 の 運 営 組 織 (
9 5 ページ) も參照) 。指定管理者制度導入により、
野田市郷土博物館は、 これまでの調査研究機能を生かしながら市民が直接參加して学び研究し、交流す
る場への転換を図っている。 また博物館には市民が滞在、交流可能な会議室のような付属施設がないこ
とから、生涯学習機能は併設施設である市民会館を活用することで補うこととし、 これがニ館の一体的
な管理運営の考え方の基盤ともなっている。
ここで言うキャリアデザインとは、家庭、学校、職場、地域など人生のあらゆる場所と時期に、 「自分
らしい生き方の設計あるいは再設計」のために必要な知識、技術を身につけ、 これを実践することをい
う。 すなわち市民のキャリアデザインでは、生涯学習を下支えとして、市民一人一人が自らの働きを自
覚、そして他者を理解し、キ ャ リ ア (
生き方)の設計および再設計をする。 そのうえで地域コミュニティ
の一員としての自覚をもち、 コミュニティにおいて自らの役割や責任を果たすことが望まれる(
図 1)。
野田市郷土博物館では、 この過程を支援することとし、生きがいをもち、責任と自覚をもつ自立的な
市民の育成、 さらに地域の活性化 . まちづくりにつなげていくことを使命と考えている。言い換えれば、
まちづくりは「
ひとづくり」であり、 自立化した市民がコミュニティ活性化の実施主体である。 その際、
行政は市民と協働しながら、必要な情報や器としての場の提供のサポートを行い、 それを市民が活用し
ていく形をとる。
地域コミュニティにおける市民のキャリアデザイン
第 段
II階 第
| 段
I階
コミュニティの一員として、 自らの働きや役割を自覚し地域活動する
f ---------------------個々が一人一人働くことを自覚し、 自らのキャリアを設計•再設計する
図1 生涯学習と市民のキャリアデザインの関係図
10
またこの実現には、地域社会内の各コミュニティ(
家族 •学 校 •商工業者 •農業者 •市民団体,
福祉関係者 •
行政など) を孤立化させることなく、相互に交流させることが必要となる。博物館はさまざまなコミュ
ニティに所属する人たち同士を < 文 化 > によってつなげるハブの役割を担い、市民相互のコミュニケ一
ションの促進につとめる。 この場合のく文化〉 とは、回顧的な歴史や文化ではなく、人 の 「
働き」 (
仕事•
遊 び • 地 域 活 動 • 芸 道 • 家庭など) のキャリアデザインの視点に立ち調査研究した成果や、市民の様々
なキャリアなどのく文化〉をさす。
博物館が「
文化の殿堂」から、市民相互のコミュニケーションの推進役に転換することとなる。 それ
により、 これまで交流のなかった異世代や異分野の人たち同士が出会い知り合い、お互いの仕事や生き
方、考え方、価値観などを共有し、相互に学びあうことによって、個人の生き方の幅が広がる。各自の
キャリアの設計や再設計にも役立ち、地域社会での人々の協働的な仕事や地域活動に発展させることが
期待されている。
各コミュニティの現状
図2
市民のキャリアデザイン拠点の概念図(
金山 2 0 0 7 より)
11
1 - 3 管理運営の考え方
当館の管理運営の基本的な考え方は以下の通りである。
( 1 ) 郷土博物館と市民会館を一体管理することにより、 キャリアデザインの拠点とすること。
( 2 ) 郷土博物館において、博 物 館 法 第 2 条に規定する事業を行うこと。
( 3 ) 市民会館を、貸館として市民等の利用に供すること。
( 4 ) 利用者の平等利用が確保されていること。
( 5 ) 個人情報の適切な保護が図られていること。
( 6 ) 施設の効用を最大限に発揮し、利用者のサービス向上を図ること。
( 7 ) 効率的な管理を行い、経費の節減を図ること。
( 8 ) 管理に関する業務を一括して再委託しないこと。
1 - 4 事業にかかわる基本方針
各種事業の基本方針は以下の通りである。
なお事業はこれらの基本方針に基づき「
資料収集事業」 「
資料保管事業」 「
資料整理事業」 「
調査研究事
業」 「
公開事業」 「
展示事業」 「キャリアデザイン事業」 「
交流事業」 「
出版事業」 「
宣 伝 •広報事業」 「
利用
者へのサービス事業」 を実施している。 それぞれの詳細は 2 . 事業を参照。 また、施設の概要、 および
関連する条例、規則、規程については、 3 . データに掲載する。
• 歴 史 • 文化等に係わる調査研究、資料の整備及び情報の提供
市民の共有財産である野田の文化財や歴史資料を収集 • 整理保管、調査研究し、 その情報を公開、還
元することで、市民が地域の歴史に親近感を持つことを支援し、教養、学術及び文化の向上に寄与しま
す。野田市に数多く残されている遺跡や、歴史的話題を「
野田の人々の生活と文化」というテーマのもと、
資料収集から活用までを一体的に行い、親しみ易い形で伝えることで、市民との協働を進め、市民と
ともにある博物館であり続けます。
• 特 別 展 • 企画 展 •常 設 展 の 実 施
博 物 館 の 1 階はギャラリースペースとし、企画展、特別展を行います。企 画 展 は 年 間 3 回を予定し、
市民コレクション展、市民の文化活動報告展、市民公募展等の市民参加型の展示を行い、市民同士がお
互いを知り合う交流の機会にします。特 別 展 は 年 間 1 回を予定し、学芸員の調査研究に基づいて学術的
な展示を行います。 2 階は常設展示とし、 「
野田の人々の生活と文化」 というテーマに基づく野田の通史
展示を計画して、野田市の歴史を身近に感じてもらうようにします。
•キャリアデザインに関する情報収集及び提供
「
市民が直接参加しながら学び、研究し交流する場」 としての博物館を目指し、生きがいをもち責任と
自覚をもつ自立的な市民を育てるため、 キャリアデザインを根幹としたまちづくり.ひとづくりを支援
します。
様々なキャリアをもつ市民の情報を収集し、研 究 • 発表することで、市民のキャリアデザインを支援
します。
12
•キャリアデザインを支援するための具体的な事業の実施
市民が自らのキャリアをデザインするのに最も重要な情報は、人との交流や学習を通じて得ることので
きる実体験情報であると考え、郷土博物館 •市 民 会 館 を 『
交流と学びの場』 とするために、郷土博物館,
市民会館の双方においてキャリアデザインを支援するための各種の事業を行います。
•利用者及び利用団体等のニーズの把握及びその反映
より市民に親しまれ、利用しやすい博物館であるために、常に利用者の視点で事業に取り組みます。
また、 アンケートや懇談会等により常に的確な市民ニーズを積極的に収集し、 その結果を評価.改善に
生かしていくことで、市民の博物館への満足度の向上に努めます。
市民や学校との協議により、事業の見直しや新規事業計画を模索し、 その成果を市民や学校との協働
による事業へと生かしていくことで、市民の新たなニーズへ応えていきます。
•市 民 參 加 の 取 組
「
市民が直接參加しながら学び、研究し交流する場」 としての博物館を目指し、博物館で行われる企画
展や各種の交流会に市民の積極的な参加を促し、学芸員が市民と協働で事業を行います。
•自 主 事 業 の 実 施
当法人は、指定管理業務の一つであるキャリアデザイン事業をより効果的に行うために自主事業を実
施します。 自主事業としては、 当法人がこれまで取り組んできた寺子屋講座を、市民会館貸部屋を利用
して継続して行い、 当法人の蓄積してきた人的ネットワークを維持、発展させつつ、施設全体の賑わい
の創出に努めます。 また、 コンサートなどの交流会を積極的に実施し、市民のコミュニケーションを促
進します。
13
2
事業
平 成 2 0 年度博物館•市民会館事業カレンダー
2008 年
•4月
1 日(
火) 博物館•市民会館の休館日が月曜日から火曜日に変更
5 日(
土) 企画展「
野田に生きた人々その生活と文化」開始 ( 〜7 月7 日)
5 日(
土) 平成 19年度新収蔵品展示( 〜7 月7 日)
6 日(
日) 第37 回寺子屋講座(
まちの仕事人講話)「
子供達の為に、
何を残せるのか? 〜建物に託す未来〜」
14 日(
月) 野田市立ニツ塚小学校6 年生対象の出前授業( 土器の解説、火起こし体験)
16 日( 水) 野田市立関宿中央小学校4 年生来館
17 日(
木)
野田市立東部小学校6 年生来館
19 日(
土) オープンサタデ一クラブ「
いけ花講座」及び「日本舞踊」開始 (3 月7 日まで、
全 13 回)
2 0 日(
日)
第37 回寺子屋講座(
芸道文化講座)「
さくらそう(日本桜草)のはなし〜そのなりたちと鑑賞のしかた〜」
•5月
1 日(
木)
収蔵品特別展示四代勝文斎作押絵行灯 2 点 ( 〜 12 日)
15 日(
木)
野田市立北部小学校3 年生来館
18 日(
日)
第38 回寺子屋講座(
まちの仕事人講話)「
消防人がみた安心•安全の知恵」
18 日(
日)
第38 回寺子屋講座( 芸道文化講座)「
日本に馬がやってきた頃」
2 4 日(
土) キャリアデザイン連続講座「
自分の知識•技能を次世代に伝えよう!〜指導力養成講座(基礎編) 〜」(
第1回)
•6月
まちの仕事人講話)「
料理人として生きる〜仕事に誇りを持って〜」
1 日(
日) 第39 回寺子屋講座(
1 日(
日) 第 1回呈茶席
7 日(
土) キャリアデザイン連続講座( 第2 回)
14 日(
土) 第4 回ミュージアム•コンサート「
感謝の集い」
15 日(
日) 第39 回寺子屋講座( 芸道文化講座)「
まちなか植物観察会パート 2 」
2 1 日(
土) キャリアデザイン連続講座( 第3 回)
2 3 日(
月)
野田市立中央小学校2 年生来館
•7月
6 日(
日) 第40 回寺子屋講座(
まちの仕事人講話)「
人と自然とちょっと冒険」
8 日(
火) 博物館展示替えのため休館( 〜 19 日)
2 0 日(
日)
市民コレクション展「
昆虫採集70 年〜志賀一朗さんがみつめた野田市の自然〜」開始 ( 〜 10月6 日)
2 0 日(
日)
第40 回寺子屋講座( 芸道文化講座)「
昆虫の多様性に魅せられて〜私の標本箱からの報告〜」
3 0 日(
水) 博物館実習生9 名受入 ( 〜8 月9 日)
•8月
2 日(
土) 勾玉作り体験教室( 第 1回)
3 日(
日) 夏休み子ども体験教室「
昆虫の暑中見舞いをつくろう」
6 日( 水) 勾玉作り体験教室( 第2 回)
8 日( 金) 小小•中学校初任者研修「
社会奉仕体験活動」
研修の受け入れ
まちの仕事人講話)「
今、日本の四季が危ない〜「
気付き」から「
責任ある行動」へ〜」
17 日(
日) 第41 回寺子屋講座(
17 日(
日) 第41 回寺子屋講座( 芸道文化講座)「ビデオでみる将門伝説〜野田に残る史跡•伝説〜」
•9月
7 日(
日) 第42 回寺子屋講座(
まちの仕事人講話)「
眼と踊りをお届けします〜訪問ボランティアで広がる笑顔の輪〜」
15 日(
月)
市民交流会( 観月会)
2 1 日(
日) 第42 回寺子屋講座( 芸道文化講座)「
9 月場所中日にあわせてもっと知ろう!大相撲と相撲甚句の世界」
•10月
7 日(
火) 博物館展示替えのため休館( 〜 17 日)
16
18 日(
土) 特別展「
野田の夏祭りと津久舞」開始 ( 〜 12月8 日)オープニング•レセプション
19 日(
日) 第43 回寺子屋講座(
まちの仕事人講話)) ゴミを商品にかえる〜家庭から出た後、ゴミはどこに行くのか?〜」
19 日(
日) 第43 回寺子屋講座( 芸道文化講座)「
利根運河、
蝶よ花よ〜写真でつづる四季〜」
•11月
2 日(
日) 第44 回寺子屋講座(
まちの仕事人講話)「
空を飛び、山を走る」
10 日(
月) 中学生職場体験5 名の受入 ( 〜 11月 14 日)
16 日(
日) 第44 回芸道文化講座「
ようこそお気軽『
論語』の世界へ」
16 日(
日) 第2 回呈茶席
22 日(
土) 博物館セミナ一「
つく舞の謎」
2 3 日(
日) ミュージアム^
2 7 日(
木)
ク「
津久舞の舞い手ジュウジロウさんと話そう!」
野田市立北部小学校3 年生対象の出前授業( 勾玉作り)
•12月
7 日(
日) 第45 回寺子屋講座(
まちの仕事人講話)「
和菓子職人の生き様」
9 日(
火) 博物館空調設置及び館内整備工事のため休館( 〜 1月3 1 日)
2 1 日(
日) 第45 回芸道文化講座「
なんでも包んで、なんども使える〜風呂敷から広がる世界〜」
2009年
•1月
18 日(
日)
第46 回寺子屋講座(
まちの仕事人講話)「
陶芸を見つけた道」
18 日(
日)
第46 回寺子屋講座( 芸道文化講座)「
オイルとアロマの身体への作用」
2 6 日(
月) 文化財防火デ一にあわせて消防訓練の実施
•2月
刀剣に魅せられて」開始 ( 〜2 月 15 日)
1 日(
日) 企画展 •市民コレクション展「
まちの仕事人講話)「日本刀に魅せられて〜古美術業界のいろいろ〜」
1 日(
日) 第47 回寺子屋講座(
10 日(
火) 『
平成 19年度年報 •紀要』、『
キャリアデザイン記録集寺子屋講座まちの仕事人の言葉』の発行
11 日( 水) 刀剣に関する無料相談会
14 日(
土) 自主研究グループ育成講座「
わたしたちのまち野田を語ろう •歩 こ う !」(
第 1回)
15 日(
日) 第47 回寺子屋講座( 芸道文化講座)「
蔵元で学ぶ日本酒造り〜きき酒で試すあなたの五感〜」
16 日(
月) 博物館展示替えのため休館( 〜2 4 日)
2 2 日(
日) 自主研究グループ育成講座( 第2 回)
2 5 日(
水) 「
新収蔵品展」開始 ( 〜3 月2 0 日)
2 7 日( 金)
「
クラブフェスタ2009 」の開催( 〜3 月 1 日)
•3月
7 日(
土) 自主研究グループ育成講座( 第3 回)
14 日(
土) 自主研究グループ育成講座( 第4 回)
14 日(
土) 山中直治コンサート
15 日(
日) 第48 回寺子屋講座(
まちの仕事人講話)「
試行錯誤を楽しむ科学教育」
15 日(
日) 第48 回寺子屋講座( 芸道文化講座)「
古文書ってなんだろう?《入門編》〜探す、
見る、
触る〜」
2 0 日(
金) 第6 回ミュージアム•コンサート「
春の息吹」
2 1 日(
土) 自主研究グループ育成講座( 第5 回)
2 1 日(
土) 博物館館内整備工事のため休館( 〜5 月2 日)
2 2 日(
日) 親と子の茶道講座
2 9 日(
日)
自主研究グループ育成講座( 第6 回)
2 9 日(
日)
第3 回呈茶席
17
資 料 収 集 保 管 • 整理事業
•
事 業 区 分 :委託事業
新収蔵資料
資料名
寄 贈 •寄託者.滞 元
点数
受領日
1
軍靴
1
寄贈
鎌武ミエ氏
4 月7 日
2
サイレン
2
寄贈
中里区消防団
4 月28日
3
操縦服等
3
寄贈
海老原義雄氏
6月26日
4
サツパブネ等
10
寄贈
中澤照氏
7 月 18日
5
昆虫標本等
76
寄贈
志賀一朗氏
10 月 1 7 日
6
書 籍等
121
寄贈
渡邊勇氏
12 月 4 日
7
消防ポンプ
1
寄贈
谷ロ壽雄氏
1月7 日
8
今 上 • 田中吉右衛門家文書
114
寄贈
田中瑞枝氏
2月23日
9
団扇(
猿の面)
1
寄贈
金野治雄氏
3 月6 日
10
新聞記事
3
寄贈
田尻美和子氏
3 月6 日
11
軍服等
217
寄託
新井敏之氏
12
文書資料等
448
寄託
玉ノ井芳雄氏
13
書籍『
醤油沿革史』 等
14
購入
5月9 日
14
千葉県東葛飾郡煙草耕作組合資料等
21
購入
5月21日
15
ポ ス タ ー 「キッコーマン醤油」等
2
購入
5月26日
16
関宿町灘設計書
3
購入
12 月 1 6 日
17
航運会社定款
3
購入
3 月 17日
18
広報写真展写真
280
移管
11 月 2 5 日
1月8 日
企画財政広報課
2月23日
修 繕 • 修復等
資料名
1
香取原古墳群出土朝顔型埴輪
2
香取原古墳群出土円筒埴輪
3
香取原古墳群出土円筒埴輪
4
野田貝塚出土浅鉢形土器
5
上三ヶ尾根郷遺跡出土甑
6
ニツ塚古墳群出土高坏
7
東金野井貝塚出土浅鉢形土器
8
堤台遺跡出土壺形土器
9
柏市小青田出土甑
10
東深井古墳群出土人物埴輪
11
出土地不明器台
12
出土地不明甑
業務委託先
修繕
18
株式会社地域文化財コンサルタント
調査研究事業
事業 区 分 :委託事業
資料の整理及びデータ入力
〇市民コレクシヨン展に関わる資料整理
第 2 回企画展「
昆虫採集 7 0 年」
展に合わせ、志賀一朗氏作成の昆虫標本約 3,900 点に つ い て 1 頭毎に
採集の場所、年月日等をデ一夕入力し目録を作成した。目録の一部は、「
志賀一朗氏旧蔵野田市内採集
昆虫標本目録(
1 )」として紀要(
110 〜 127 ページ)に掲載。また寄贈、寄託を受けた文書資料 4 件約
800 点についてパソコンを用いて 目録を作成した。館蔵の文書資料群について、概要、検索手段等に関
するデータベースを作成した。資料台帳の電子化にむけてデータベースソフトとデータ項目の検討を
行った。
地域文化の調査研究
〇市内の夏祭りと津久舞に関する調査研究
市内の天王祭礼を中心とした夏祭りと、津久舞に関する取材と資料の調査を行い、その結果は特別展「
野
田の夏祭りと津久舞」
、ならびに同展図録に反映された。
〇山崎 • 吉岡政行家文書の調査
野田市山崎の吉岡政行氏所蔵の古文書 9 7 点について、全点の目録作成と一部の写真撮影を行った。近
世中期から明治期にかけて、家業である大工関係の史料が中心を占める。
キヤリアデザインの調査研究
〇市民コレクシヨン展に関わる調査研究
昆虫研究者 • 志賀一朗氏に自身のキャリアヒストリーをまとめていただき紀要にご寄稿いただいた。ま
た志賀氏のキャリアに関する聞き取りと文献調査を行った。寄稿、調査を元とした研究ノ一 トは紀要
(9 9 〜 109 ページ、 130 〜 135 ページ)に掲載。
〇寄託資料に関わる調査
新井敏之氏、玉ノ井芳雄氏からの資料寄託に際し、樽製造業の変遷と、職人や経営者としてのキャリア
に関する聞き取り調査を行った。その成果を「
新収蔵品展」に反映した。
〇寺子屋講師のキャリアの追跡調査
過去の寺子屋講師 12 名の現在のキャリアの情報収集を行い、それを『キャリアデザイン記録集寺子
屋講座まちの仕事人の言葉』に掲載した。
19
公開事業
事 業 区 分 :委託事業
インターネツ卜上での資料公開
ホームページ 上に開設してい る「デジタルミュージアム」の コンテンツ に、館蔵資料(四代勝文斎の押絵
行灯) 約 4 0 点を追加公開した。
市民つどいの間での所蔵図書の公開
昨年に引き続き図録及び郷土資料図書を閲覧に供した。図録のうち約 1,200 冊と、『
野田市史研究』の目
録を作成し、公開した。また、キャリアデザインやまちづくり、博物館学に関する書麓約 5 0 冊を配架
した。随時、学芸員が対面、 または電話によるレフアレンス サービスを行った。
デジタルミュージアム
市民会館「
市民つどいの間」
フイルムコミッション
フジテレビ系列テレビドラマ「
ありがとう!チャンピイ〜日本初の盲導犬誕生物語〜」の撮影が 4 月 29
日に市民会館で行われ、11 月 1 3 日に放映された。他に映画会社から 1 件の下見と問い合わせがあった。
千葉県フイルムコミッシヨンを担当している財団法人ちば国際コンベンションビューローに対し、情報
提供を行った。
資料館外利用
〇野田市史編さん担当
資 料 名 :染 谷 静 男 家 文 書 3 点
期 間 :5 月 7 日〜 5 月 3 0 日
目 的 :野田市史編さん事業調査
〇城西国際大学水田美術館
資 料 名 :「
押絵行灯」 2 3 点 他 18 点
期 間 :6 月 9 日〜 7 月 2 3 日
20
目 的 :「
野田市郷土博物館所蔵明治の匠 • 勝文斎の押絵行灯」にて展示
〇関宿城博物館
資 料 名 :今 上 • 松 本 三 左 衛 門 家 文 書 4 点
期 間 :9 月 1 0 日〜 12 月 4 日
目 的 :企画展「自然災害をのり越えて〜利根川中流域の土木遺産から見える歴史〜」にて展示
〇流山市立博物館
資 料 名 :魚形埴輪
期 間 :9 月 1 1 日〜 3 月 3 1 日
目 的 :常設展での展示
展示事業
事業 区 分 :委託事業
常設展示
醤油醸造資料の展示
場 所 :博物 館 2 階展示室
1 . 展示内容
常設展エリアは展示室 2 階となり、野田における醤油
醸造の各工程で使われてきた道具類、江戸時代の醸造家の
名前が並ぶ見立番付、醤油徳利や醤油差し、醤油樽などを
展ボしている。
2 . 展望
市内外問わず来館者の醤油関係資料への関心は高い。常設展示エリ アは平成 2 2 年度に リニューアル
を予定し、それまでは現行の展示を継続する計画である。
収蔵品特別展示
平 成 19 年度新収蔵品の展示
期 間 :4 月 5 日( 土 ) 〜 7 月 7 日(
月)
会 場 :博 物 館 1 階展示室 ( 第 1 回企画展会場内)
1 . 展示内容
企画展「
野田に生きた人々その生活と文化」の期間に合わせ、平 成 19 年度に収集した資料のうち酒
造家店先図絵馬 1 点、博覧会関係資料( 国輝錦絵等) 4 点、櫻田精一氏油彩 1 点を公開した。
21
四代勝文斎作押絵行灯(2 点)
期 間 :5 月 1 日( 木 ) 〜 1 2 日(
月)
会 場 :博 物 館 1 階展示室
1 • 展示内容
当館所蔵の「
押絵行灯」は、明治の押絵細工の名手として
知られる四代勝文斎の作品である。前面に施された押絵は
全て各都道府県にゆかりのある歌舞伎の一場面であり、 当
時の人気役者の似顔絵が描かれている。また、開口部には
河鍋暁斎や川端玉章など著名な画家の絹絵が嵌め込まれている。全国にも類例を見ない貴重な美術品で
あるが、資料保存のため常時公開することができない。そのため平成 8 年より、所蔵して いる全 4 1 点
の押絵行灯から毎年 2 点ずつ収蔵品特別展示として期間を区切り公開している。今年度は「
中村芝翫の
平清盛 (広島) j 「
尾上多賀之丞の大伴若菜姫( 長崎) 」を公開した。
1 . 展示内容
平 成 18年度から 20 年度にかけて郷土博物館で寄贈•寄託 •購入 •移管によって収集した資料を展示し、
博物館の資料収集活動を広く周知させるとともに資料寄贈• 寄託者へ謝意を呈する機会とした。近年の
傾向として古文書や第 2 次世界大戦関係資料 ( 軍服 ) 、 また商店の道具類の寄贈や寄託が多いことから、
展示では資料の所有者にこだわらず分野別にまとめて陳列を行つた。
展示資料一覧
番号 資料名
1 第十回オリムピック大写真帖
2 オリンピックポスタ一集
3 東京オリンピック競技役員公式ユニフォーム
4 サンデー毎日臨時増刊号
5 競技役員認定証(
英文)
6 日本陸上競技連盟参与委嘱状
7 感謝状
8 第4 8 回日本陸上競技選手権大会プログラムと計時用紙
9 東京オリンピック競技役員準備日程表
10 岩本勇氏宛のはがき
11 国立競技場用器具表
12 江戸図
13 萬覚帳
14 会計便覧全一冊
15 諸大名役高
※
所蔵者
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
22
備考
岩本英ー寄贈
岩本英ー寄贈
岩本英ー寄贈
岩本英ー寄贈
岩本英ー寄贈
岩本英一寄贈
岩本英ー寄贈
岩本英ー寄贈
岩本英ー寄贈
岩本英ー寄贈
岩本英ー寄贈
田中瑞枝寄贈
田中瑞枝寄贈
田中瑞枝寄贈
田中瑞枝寄贈
寄贈、寄託者は敬称略
コーナー
才
U
ン
ド
ヒ
ソ
ク
し河
江岸
S 屋
所蔵者
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
番号 資料名
16 日誌
17 煙草耕作関係綴り
18 煙草耕作組合の書類
ナガモチ)
19 写真(
20 写真(
サッパブネ)
夕ブネ)
21 写真(
22 「
思出多き従軍記」
23 「
軍隊生活ニヶ月半」
24 戦時債券
25 軍靴
26 スパッツ型脚絆
27 脚絆
28 防毒マスク
29 軍服(
日本陸軍冬用)上着•袴
30 操縦服(
日本陸軍冬用)
31 日章旗
32 輓馬用防毒マスク
33 刪定小笠原諸礼大全
34 高等小学読本第一巻
35 新編帝国読本高等科巻五
36 新編帝国読本字引高等科用
37 高等小学理科書
38 卒業記念アルパム
39 日記帳
40 表彰状
41 卒業証書
42 生徒必携
43 手動回転洗濯機
44 ふいご
45 石臼
46 台秤
47 玉ノ井家の帳簿
48 新井商店の帳簿
49 新井商店の半纏
50 煙草盆
51 電卓
52 マッチラベルのコレクション
53 モーターサイレン
54 手回し式サイレン
55 消火弾
56 消防ポンプ
57 神楽面
58 神楽面
59 祭礼舁夫連名帳
60 金村神社賄収支帳
61 祭礼諸入費割合帳
62 烏帽子
63 白丁
64 華鬟
65 桶胴太鼓
66 大胴太鼓
67 摺鉦
68 奉納鏡(
寛政四年)
69 奉納鏡(
明治六年)
70 奉納鏡(
嘉永四年)
71 奉納鏡(
慶応四年)
72 神鏡
23
備考
購入
購入
購入
亀田きよ寄贈
中澤照寄贈
中澤照寄贈
新井敏之寄託
玉ノ井芳雄寄託
岩本英ー寄贈
鎌武ミヱ寄贈
新井敏之寄託
岩本英ー寄贈
岩本英ー寄贈
新井敏之寄託
海老原義雄寄贈
岩本英ー寄贈
岩本英ー寄贈
渡邊勇寄贈
渡邊勇寄贈
渡邊勇寄贈
渡邊勇寄贈
渡邊勇寄贈
渡邊勇寄贈
玉ノ井芳雄寄託
大塚勝郊寄贈
大塚勝郊寄贈
渡邊勇寄贈
岩本英ー寄贈
安蒜敬慎寄贈
中澤照寄贈
山中俊明寄贈
玉ノ井芳雄寄託
新井敏之寄託
新井敏之寄託
新井敏之寄託
新井敏之寄託
新井敏之寄託
中里区消防団寄贈
中里区消防団寄贈
山中俊明寄贈
谷ロ壽雄寄贈
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
野田市史編さん室移管
岩本英ー寄贈
コーナー
関宿の煙草
大型資料
单
ロ
軍
用
日
校
と
教
科
室
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猶
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製
造
販
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誉の
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西
厗
寺
信
仰
鏡
展示事業
企画展
野田に生きた人々その生活と文化
会 期 :4 月 5 日(
土 ) 〜 7 月 7 日(
月)
会 場 :博 物 館 1 階展示室
開 館 時 間 :9 時 〜 1 7 時
入 館 料 :無料
入 館 者 :6 ,7 0 7 人
事 業 区 分 :委託事業
1 . 目的
当館では、昭 和 3 4 年の開館以来野田にゆかりある資料の収集活動を進めてきた。本企画展では時代
毎の人々の生活と文化を概観できるようにし、特に市民にとっては、 自らの住む地域でどのような遺跡
や遺物、資料が発見されているか、 または調査が行われているかを知ってもらい、地域の歴史を身近に
感じてもらうことを目的とした。郷土の通史展示は現状の常設展がほぼ醤油関係資料のみであることを
かんがみたためでもある。時期柄、近隣小学校の社会科の授業における見学会へも対応し、学校との連
携の場として機能させることも意図した。
2 . 展示内容
先史時代から近代までの野田地域に暮らした人々の営みを、市内からの出土遺物や古文書、写真など
で紹介した。
(1 )
南側旧石器時代から中世までの生活と文化
石器、土器、装飾品、埴輪等の出土遺物を通じて、人々の暮らしと文化の一端を紹介するよう努めた。
各時代の解説パネルには、一般的な説明の下に「そのころ野田では」とする解説を付した。
また、野田市周辺域のマツプに展示資料出土遺跡の位置をボイントした図 ( 遺跡分布図)を掲示した。
この図の各ポイントの番号は資料キャプシヨンにも付してあり、対照することで野田市域の遺跡分布と
出土遺物が視覚的に理解できるようにした。
( 2 ) 北 側 近 世 •近 代 の 生 活 と 文 化
近世は食事に使用した膳椀、近代は、人車鉄道関係資料、樽職人の作業道具、昭和初期のまちの風景
の写真とトピックを絞って関連資料を展示した。
展示資料一覧
番号資料名
1 尖頭器 2点
2 石 器 11 点
3 尖頭器と削器
(出土地名)
所蔵者
当館蔵
当館蔵
当館蔵
寺後遺跡
檩の内遺跡
三ツ堀遺跡
24
※所蔵者は敬称略
コ一ナ一
備考(
年代)
旧石器時代
ロ
本旧
時石
旧石器時代
器
旧石器時代
番号 資料名
25
コーナー
古墳と 埴輪
縄文時代草創期
縄文時代
縄文時代
縄文時代
縄文時代
縄文時代早期
縄文時代前期
縄文時代前期
縄文時代前期
縄文時代中期
縄文時代後期
縄文時代後期
縄文時代後期
縄文時代後期
縄文時代後期
縄文時代晩期
縄文時代晩期
縄文時代晩期
縄文時代晩期
縄文時代晩期
縄文時代後晩期
縄文時代後晩期
縄文時代後晩期
縄文時代
縄文時代
縄文時代
弥生時代
弥生時代
弥生時代
弥生時代
弥生時代
弥生時代
古墳時代前期
古墳時代前期
古墳時代前期
古墳時代前期
古墳時代前期
古墳時代前期
古墳時代前期
古墳時代中期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代中期
古墳時代中期
古墳時代中期
古墳時代中期
古墳時代中期
古墳時代中期
古墳時代中期
古墳時代中期
古墳時代前期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代
備 考 (
年代)
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
野田市教育委員会
当館蔵
千葉県立房総のむら
当館蔵
当館蔵
野田市教育委員会
野田市教育委員会
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
野田市教育委員会
当館蔵
野田市教育委員会
当館蔵•野田市教育委員会
野田市教育委員会
当館蔵
当館蔵
野田市教育委員会
当館蔵
野田市教育委員会
野田市教育委員会
野田市教育委員会
当館蔵
千葉県立房総のむら
千葉県立房総のむら
野田市教育委員会
当館蔵
当館蔵
野田市教育委員会
野田市教育委員会
当館蔵
野田市教育委員会
野田市教育委員会
野田市教育委員会
野田市教育委員会
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
野田市教育委員会
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
野田市教育委員会
装
飾
品
と
土
偶
弥
生
時
代
所蔵者
縄文土器
( 出土地名)
本郷遺跡
東金野井貝塚
北前貝塚
勢至久保遺跡
東金野井貝塚
勢至久保遺跡
稲荷前遺跡
飯塚貝塚
目吹新立貝塚
中野台貝塚
中野台貝塚
西山遺跡
香取原貝塚
岩名貝塚
山崎貝塚
野田貝塚
山崎貝塚
山崎貝塚
山崎貝塚
野田貝塚
野田貝塚
野田貝塚
野田貝塚
野田貝塚
野田貝塚
東金野井貝塚
勢至久保遺跡
西山遺跡
宝蓮坊遺跡
一ノ坪遺跡
西山遺跡
岩名作遺跡
三ツ堀遺跡
飯塚貝塚
飯塚貝塚
寺後遺跡
桜台遺跡
堤台松山遺跡
寺後遺跡
堤台松山遺跡
ボタモチ山遺跡
南大和田遺跡
南大和田遺跡
丸山遺跡
寺後遺跡
上灰毛遺跡
上灰毛遺跡
上灰毛遺跡
上灰毛遺跡
上灰毛遺跡
宮前遺跡
上野馬込遺跡
香取原古墳群
香取原古墳群
流山市内
香取原古墳群
香取原古墳群
香取原古墳群
香取原古墳群
東深井古墳群
縄文時代
4 石 器 8点
5 打製石斧
6 磨製石斧
7 石匙
8 石 鏃 5点
9 深鉢形土器
1 0 片口付深鉢形土器
11 深鉢形土器
12 深鉢形土器
13 深鉢形土器
14 深鉢形土器
15 深鉢形土器
1 6 注ロ土器
1 7 注ロ土器
18 注口土器
1 9 異形台付土器
2 0 壺形土器
21 鉢形土器
22 壺形土器
23 注口土器
2 4 山形土偶
2 5 ミミズク形土偶
2 6 ミミズク形土偶
2 7 耳 飾 5点
2 8 骨製装飾品2点
2 9 耳栓
30 壺形土器
31 深鉢形土器
3 2 浅鉢形土器
33 壺形土器
3 4 紡錘車
35 壺形土器
36 装飾壺
37 壺形土器
38 壺形土器
3 9 台付甕
40甑
4 1 小型高坏
4 2 高坏と坩
4 3 高坏と坩
4 4 鉄鎌
4 5 長胴甕
46 甕
47 ニ連壺
4 8 器台形土器
4 9 臼玉
5 0 剣 形品 9点
5 1 有孔円板4 点
5 2 勾 玉 4点
5 3 管 玉 2点
54 紡錘車
5 5 琴柱形石製品
5 6 直刀
57 鉄剣
5 8 馬形埴輪
5 9 円筒埴輪
6 0 円筒埴輪
61 円筒埴輪
6 2 朝顔形埴輪
6 3 人物埴輪
番号 資料名
( 出土地名)
所蔵者
備 考 (
年代)
野田市教育委員会
野田市教育委員会
当館蔵
当館蔵
野田市教育委員会
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
野田市教育委員会
当館蔵
野田市教育委員会
野田市教育委員会
野田市教育委員会
野田市教育委員会
野田市教育委員会
野田市教育委員会
野田市教育委員会
野田市教育委員会
野田市教育委員会
野田市教育委員会
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代後期
古墳時代
古墳時代
古墳時代
9 世紀
9 世紀後半
9 世紀
9 世紀後半
9 世紀
9 世紀
9 世紀
15 世紀
15 世紀
15 世紀
天正14 (1586) 年
元応3(1321) 年
14 世紀
14 世紀前半
江戸時代
昭和6(1931) 年
昭和34 (1959) 年
昭和50 (1975) 年
昭和60 (1985) 年
平成13 (2001) 年
天保11(1840) 年
安政3 (1856) 年
天保9 (1838) 年
近代
近代
近代
近代
近代
昭和7 (1932) 年
昭和8 (1933) 年
昭和3 (1928) 年 1 8
昭和5 (1930) 年頃
昭和10 (1935) 年
昭和25 (1950) 年頃
近代
近代
近代
近代
近代
近代
近代
近代
近代
近代
近代
近代
近代
近代
コーナー
古墳と埴輪
中世の城館跡
0
0
香取原古墳群
6 4 人物埴輪
東深井古墳群
6 5 埴輪器台
門倉公園前古墳
66 人物埴輪
東深井古墳群
6 7 魚形埴輪
香取原古墳群
68 馬形埴輪
東深井古墳群
6 9 鶏形埴輪
東深井古墳群
70 人物埴輪
71 人物埴輪
東深井古墳群
東深井古墳群
72 人物埴輪
ニッ塚古墳群
7 3 壺形土器
ニッ塚古墳群
7 4 長頸壺
ニッ塚古墳群
7 5 長頸壺
76坏「
十上」
南大和田遺跡
77坏「
真」
東大和田遺跡
78坏「
十万」
倉之橋遺跡
7 9 高台付皿「
吉」
東大和田遺跡
8 0 皿、坏 10 点
南大和田遺跡
8 1 深鉢形土器
南大和田遺跡
82甑
南大和田遺跡
8 3 摺鉢
金野井城跡
8 4 茶釜
金野井城跡
8 5 常滑壺
南大和田遺跡
86 二十一仏種子板碑
西福寺
8 7 阿弥陀三尊種子板碑
吉春遺跡
88 常滑壺
吉春遺跡
8 9 古瀬戸梅瓶
吉春遺跡
9 0 鬼瓦
関宿城跡
9 1 写真(
大山史前学研究所による野田貝塚発掘調査)
9 2 写真(
中野台貝塚発掘調査風景)
9 3 写真(
山崎貝塚発掘された遺構)
9 4 写真(
檩の内遺跡第IV次発掘調査風景)
9 5 写真(
野田貝塚第17次発掘調査風景)
9 6 御改革法度之写
9 7 稲荷奉社日掛議定帳
9 8 共有膳椀
9 9 野田人車鉄道株式会社株券
100 写真(
野田人車鉄道株式会社職員)
1 0 1 野田人車鉄道線路平面図
1 0 2 人車鉄道レ一ル
1 0 3 野田人車鉄道株式会社の鬼瓦
104 写真「
野田本町通りと興風会館」
105 写真「
香取神社遷宮大祭の行列の様子」
106 写真「
野田醤油株式会社第17工場包装工場」
107 写真「
野田本町通りの夏祭り」
108 写真「
野田尋常高等小学校全校体操の様子」
109 写真「
野田市駅」
110 竹削り銑
1 1 1 回し挽き
1 1 2 蓋底締付け具
1 1 3 ブンマワシ
114 横挽き
115 内銑
116 外銑
117 左鉋
118 木槌
119 締木
1 2 0 印半纏
121馬
1 2 2 正直台
1 2 3 天星穴開け錐
i
s
s 昭和
田
の
S
人 の 仕 事 誉 |〈
26
讓
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
茂木佐平治提供
横川鈴子提供
キッコーマン株式会社提供
島根市太郎提供
小宮山清提供
塚原敏春提供
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
番号 資料名
124 外丸鉋
125 もとぎり
126 水漏れ確認用の竹筒
127 平鉋
128 一斗樽
(出土地名)
所蔵者
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
備考(
年代)
近代
近代
近代
近代
近代
コーナー
仕樽
事職
道人
具の
3 . 関連事業
〇寺子屋講座
事 業 区 分 :自主事業
実 施 日 :5 月 1 8 日(日)1 3 時 3 0 分 〜 1 5 時 3 0 分
内 容 :企画展に関連づけて、第 3 8 回芸道文化講座の講
肺を下津谷達男氏 ( 野田地方史懇話会会長)に依頼し、展示
品の馬形埴輪などの紹介を交えて日本における馬の歴史に
詳細は寺子屋講座の項も参照)。
ついて語っていただいた(
〇 ミミズク形土偶のニックネーム募集
応 募 数 :6 5 8 票
内 容 :展 示 中 の ミ ミ ズ ク 形 土 偶 1 体(野田市教育委員会
所蔵 ) のニックネームを、投票により募集した。会期終了
後に館職員、社会教育課、市民から構成される選定委員会
を開き、おぼえやすく、馴染みやすいこと、 また、明るい
雰囲気があるという理由で「ミミ一」に決定した。
4 . fPffi
展示内容当館では毎年市内近隣の小中学校の見学を受け入れているが、学校側のカリキュラムの関係
で、例 え ば 小 学 6 年生の社会科 ( 歴史 ) の 場合は 4 月に見学の希望がある。また、小 学 4 年生、 2 年生の
生活科の授業での来館も例年 4 月 〜 6 月にかけて多い。このことに対応するため、今年度より各年度第
1 回目の企画展は旧石器時代から古墳時代までの資料を重点的に扱うこととした。特に児童、生徒にと
って自分たちの住む地域の発掘資料を見ることは、郷土に対する愛着や歴史への興味関心をより深める
ものと期待される。およそ展示室の半分をこれら先史時代の資料スペースとし、残りを中世、近世、近
代以降の展示としたが、 中世は市内各所に城址がある反面、 出土資料数は相対的に少なく展示を展開さ
せにくいことが残念である。
来 館 者 の 反 応 小 学 校 見 学 で は 、学芸員の立会いのもと土器や石器をケースから出して実際に触らせる
( ハンズオン)ようにしているが、 これが好評を博した。また今回野田貝塚より出土した縄文時代晩期の
ミミズク形土偶を大きく取り上げた。そのユニークな姿形を見てニックネームをつけるという企画は、
当初一斉来館する小学生をターゲットと考えたものであったが、意外にも一般来館の大人も積極的に応
募し、来館者が主体的にかかわれる展示となった。
その他、来館者の感想は展覧会アンケート集計 (4 1 〜 4 4 ページ)を参照。
27
展示事業
企 画 展 • 市民コレクシヨン展
昆 虫 採 集 70 年〜志賀一朗さんがみつめた野田市の自然〜
"
会 期 :7 月 2 0 日(日)〜 1 0 月 6 日(
月)
会 場 :博 物 館 1 階展示室
開 館 時 間 :9 時 〜 1 7 時
入 館 料 :無料
入 館 者 :6 ,5 1 9 人
事 業 区 分 :委託事業
1 . 目的
市民コレクション展では、野田市民の中でまとまったコレクションをもった方に依頼をし、 そのコレ
クションを展示する。単なる貸しギャラリーとしてではなく、資料の提供者と学芸員の協働で文化的な
展示構成を考え、野田市の文化資料としての視点で展示を行う。資料の提供者には個人史を語っていた
だき、 自身のキャリアを振り返る機会にしてもらうとともに、参加した市民のキャリアデザインに役立
てる。
本企画展では、志賀一朗氏が約 7 0 年にわたり主に野田市内で採集、作成した昆虫標本のほか、写真、
採集道具、標本作製の道具など関連資料を展示した。多彩な昆虫標本を通じて身近な昆虫たちに触れる
楽しさ、 自然の奥深さを感じると同時に、郷土の自然環境を見守り続けた志賀氏の生き方を学ぶことを
目的とした。志賀氏のキャリアと昆虫標本に関しては、紀 要 (9 9 ページ〜)を参照。
2 . 展示内容
志賀氏からこれまでに寄贈された標本と借用した標本約 7 0 箱などを主に時間軸に沿って展示し、各
コーナーパネルでは主に氏の昆虫採集の経歴と社会的な活動を紹介した。なお、入り口には観察用の虫
眼鏡と懐中電灯を用意した。
(1 )
野田の昆虫大集合
展示の導入として、野田市内で採集された様々な昆虫標本を展示し、種類にこだわらず地域を絞って
収集したコレクションの価値と、野田の自然の多様性を示した。
(2 )
昆虫標本との出会いから研究発表
1940 年 か ら 1960 年代にかけて、 中学時代の昆虫標本との出会いから標本作成の開始、雑誌『
野田文
化』などでの研究発表までを、当館開館時に寄贈された標本や雑誌、新聞記事により紹介した。
(3 )
写真に収める
退職後の趣味としてはじめた昆虫の生態写真をパネルで展示し、 その魅力と難しさを示した。標本だ
けでは単調になってしまうため、 コーナー間のアクセントの役割も果たした。
(4 )
チョウとガの多様性
コレクションのなかでも特に充実しているチョウとガを一堂に展示し、 その多様性と見分け方などを
紹介した。
(5 )
定年後の活動
28
1990年代の定年後に取り組んだ「ミドリシジミを考える会」
や水辺の昆虫たちを守る沼の清掃活動を
関連の標本や活動写真とともに紹介し、さらに現在では野田から姿を消した昆虫の標本を展示した。
(6 )
昆虫を通じてつながる人の輪
ハネスジヒメマキムシなど希少な昆虫の同定を通じて知り合った研究者とのつながりが、 さらなる研
究の原動力となったことを、標本や写真、手紙、研究誌を展示し説明した。
(7 )
昆虫採集と標本作製の道具
長年愛用してきた道具類を、採集から標本作製までの手順にあわせて紹介した。
(8 )
昆虫を通して地域を考える
最後に温暖化で北上を続ける昆虫類を展示し、地域の環境変化を観察しつつ、様々な社会的活動をつ
づける志賀氏の生き方の重要性を紹介した。
当館蔵
29
※所蔵者は敬称略
コーナー
標本つくりから研究発表へ
志賀一朗
志賀一朗
当館蔵
当館蔵
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
志賀一朗
備考
昆虫標本と の出会 い
所蔵者
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
野田の昆虫大集合
展示資料一覧
番号 資料名
1 昆虫標本1
2 昆虫標本2
3 昆虫標本3
4 昆虫標本4
5 昆虫標本5
6 昆虫標本6
7 昆虫標本7
8 昆虫標本8
9 昆虫標本9
10 昆虫標本1 〇
11 昆虫標本11
12 昆虫標本12
13 写真(
平山博物館外観)
14 平山修次郎先生からの手紙
15 『
原色千種続昆虫図譜』
16 昆虫標本13
17 昆虫標本14
18 昆虫標本15
19 昆虫標本16
20 昆虫標本17
21 昆虫標本18
22 昆虫標本19
23 昆虫標本2 〇
24 昆虫標本21
25 昆虫標本22
26 昆虫標本23
27 昆虫標本24
28 昆虫標本25
29 昆虫標本26
30 昆虫標本27
31 昆虫標本28
32 昆虫標本29
33 昆虫標本3 〇
34 昆虫標本31
35 昆虫標本32
36 昆虫標本33
37 野田地方文化研究会からの通知
38 「
日本の蝶蛾展」開催の記事
ギンヤンマのメス)
39 写真(
4 0 パネル(
志賀一朗さんの直筆原稿)
思い出の
「
かねやま釣り」
番号 資料名
所蔵者
コーナー
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
水辺の昆虫
たちを 守 る
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
ミドリシジミに
魅せられて
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
チヨウと蛾の多様性
30
備考
写真に収 める
4 1 写真(
純肉食性のチョウゴイシシジミ)
ウラギンシジミ雄)
42 写真(
ツマグロヒヨウモン雄)
43 写真(
ヒメアカタテ八)
44 写真(
モンキチヨウ雄)
45 写真(
オオミズアオ雄)
46 写真(
フタモンアシナガパチ)
47 写真(
オオモノサシトンボ雄)
48 写真(
アジアイトトンボのペア)
49 写真(
ノシメトンボ雄)
50 写真(
アシイトトンボ雌)
51 写真(
シオヤトンボ雌)
52 写真(
アブラゼミの羽化)
53 写真(
ミンミンゼミ雌)
54 写真(
55 標本戸棚
56 昆虫標本34
57 昆虫標本35
58 昆虫標本36
59 昆虫標本37
60 昆虫標本38
61 昆虫標本39
62 昆虫標本4 〇
63 昆虫標本41
64 昆虫標本42
65 昆虫標本43
66 昆虫標本44
67 昆虫標本45
68 昆虫標本46
69 昆虫標本47
70 昆虫標本48
71 昆虫標本49
72 昆虫標本5 〇
73 昆虫標本51
74 昆虫標本52
75 昆虫標本53
76 昆虫標本54
77 昆虫標本55
78 昆虫標本56
79 昆虫標本57
80 昆虫標本58
81 昆虫標本59
82 昆虫標本6 〇
83 パネル(
志賀一朗さん関係年表)
84 パネル「
生涯学習のススメ」
85 写真(
雨上がりの朝の八ンノキ林)
八ンノキ保護活動の新聞記事)
86 パネル(
87 写真(
ミドリシジミの4 齢幼虫)
ミドリシジミのさなぎ)
88 写真(
ミドリシジミ雄)
89 写真(
栗の花で吸蜜するミドリシジミの雄)
90 写真(
91 昆虫標本61
92 昆虫標本62
93 昆虫標本63
94 昆虫標本64
「
ミドリシジミを考える会」による沼地の清掃作業)
95 写真「
トンボの生息する沼地)
96 写真(
97 昆虫標本65
98 昆虫標本66
99 昆虫標本67
100 昆虫標本6 8
番号 資料名
所蔵者
101 昆虫標本6 9
102 昆虫標本7 〇
103 昆虫標本71
104 昆虫標本72
105 昆虫標本73
106 昆虫標本74
107 昆虫標本
108 昆虫標本
109 昆虫標本
八ネスジヒメマキムシ拡大写真)
110 写真(
111 中根猛彦先生からの手紙
112 林長閑先生からの手紙
113 採集箱
114 殺虫管
115 三角紙とケース
116 捕虫網
117 捕虫網
118 展翅板
119 展翅用玉針
120 展翅テープ
121 展足板
122 パネル(
昆虫標本ができるまで)
123 飼育ビン
124 飼育ビン
125 野外用ケージ
126 『
日本産蝶類大図鑑』
127 昆虫針とピンセット
128 平均台
129 標本箱
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
備考
コーナー
野田から姿を
消したチョウ
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
志賀一朗
地球温暖化にともなって北上している昆虫)
130 昆虫標本(
志賀一朗
昆虫を通して
地域を考える
3 . 関連事業
〇寺子屋講座
事業区分:自主事業
実 施 日 :7 月 2 0 日(日)13 時 3 0 分 〜 15 時 3 0 分
内 容 :企画展に関連づけて、第 4 0 回芸道文化講座の講
師を志賀一朗氏に依頼し、昆虫の魅力や自らのキャリアに
ついて語っていただいた(
詳細は寺子屋講座の項も参照)。
昆虫の暑中見舞いをつくろう
〇昆虫の暑中見舞いをっくろう
実 施 日 :8 月 3 日(日)11 時 〜 12 時
場 所 :市民会館松竹梅の間
講 師 :本橋尚徳氏(
グラフィックデザイナ一)
参 加 者 :12 人
31
内 容 :近年は身近な自然の減少により子ども達が昆虫とふれあう機会は少なくなりつつある。そこで
小学生を対象に、昆虫をよく観察し暑中見舞いの絵を描くことを通じて、昆虫の魅力に気づくことを目
的とした。
4 . 評価
展示内容昆虫標本の展示では、種の分類や生息域に基づ
く展示が一般的だが、本企画展では志賀氏のキャリアヒス
トリー、すなわち時間軸に沿った展示構成とした。展示設
営に関しては、ケース外に仮設壁面を設けて標本箱を展示
したためケース内の照明が外には届かず、館内が暗い印象
となった。また子どもの来館を視野に入れて標本箱の位置
を低めにしたが、それでもなお小学生未満の子どもにとっ
ては見学が困難な場合もあり、職員が補助をして対応し
た。入り口には同時期に千葉県立中央博物館で実施してい
た企画展「
大昆虫展ー虫のせかいはふしぎがいっぱい一」を
参考に、ル一-^と懐中電灯を用意した。子どもたちを中心
に非常に好評であった。
来館者の反応昆虫標本そのものの量や種類、希少種等に
関する評価のほか、 志賀氏の キャリア、 すなわち長年の収
集、研究、保管の継続、社会的活動などに対して敬意をあ
らわす来館者が多かった。志賀氏が土、 日曜日を中心に展
示室で来館者と直接会話したこともその一因であろう。さらに野田の自然環境とその重要性、近年の変
化に対する反応も多く、展示の意図は充分に伝わったようである。このほか、 家族連れで子どもや孫が
喜んだ、一緒に楽しむことが出来たという声も多く寄せられた。
その他、来館者の感想は展覧会アンケート集計(4 1 〜 4 4 ページ)を参照。
32
展示事業
特別展
野田の夏祭りと津久舞
会 期 :1 0 月 1 8 日(
土) 〜 1 2 月 8 日(
月)
会 場 :博物 館 1 階展示室
開館時間:9 時 〜 1 7 時
入 館 料 :無料
入 館 者 :5 ,3 2 0 人
事業 区 分 :委託事業
1 . 目的
特別展は学芸員の調査研究にもとづいて野田に関する学術的な展示を行う。また、展示に関連した講
演会等を行い、地域を深く知る機会とする。
本展覧会では、野田市を代表する民俗芸能の一つであり、千葉県無形民俗文化財に指定されている「
野
田の津久舞」を紹介した。「
野田の津久舞」は、雨蛙の面を着けた舞手 ( ジュウジロウ)が 高 さ 14.5m の柱
上で軽業芸を行ったり、柱頭から地上まで張った下り綱を滑り降りたりする民俗芸能であり、毎年 7 月
中旬、市内野田地区の三ヶ町夏祭りの中日に奉納されている。
「
野田の津久舞」に関しては、従来単体の民俗芸能として研究されてきたが、最近では野田三ヶ町夏祭
りの祭礼全体に位置づける視点からの研究が進んでいる。夏祭りの典型ともいえる天王祭礼 (祇園祭)
と、蜘蛛舞にルーツを もつといわれる民俗芸能• つく舞の野田における過去と現在のあり方を捉え、市
民が誇りをもつことので きる伝統ある祭礼行事を再発見する機会とするねらいがあつ た。
2 . 展示内容
(1 )
祭礼の系譜
全国の祭礼行事のあり方に影響を与えたと考えられる京都祇園祭や江戸天下祭( 神 田 祭 • 山王祭)に関
する絵画資料などを展示し、夏祭りとは何か考え、野田三ヶ町夏祭りの昔と今を語る前半部の導入とし
た。
(2 )
野田の天王祭礼
野田市内で現在行われている夏祭りのうち、天王祭礼 (祇園祭) である関宿台町地区、中里地区の祭礼
などを紹介し、天王祭礼の特徴を説明するとともに、近世の古文書など、華やかであった城下町•関宿
の祭礼の姿を想像するための資料を展示した。
(3 )
野田の三ヶ町夏祭り
山車や鲜が練り歩いていた明治期の野田三ヶ町夏祭りを、全 長 12m もある天保期の大幟や、町内を
練り歩いた四神鋅( 東西南北を守る聖獣) の彫刻、当時の写真などからできるだけ再現するとともに、近
年まで使われてV^た獅子神輿の実物を展示し、写真で現在の祭礼について紹介した。
(4 )
野田の津久舞
野田の津久舞がどのような民俗芸能であるか概説するため、実際に使用される衣装類や、津久柱先端
部分の復元レプリカ(
高さ約 5 m )を展示し、過去の映像を見るコーナーを設けた。代々のジユウジロウ
役のプロフイ一ルや、何度か中断の危機を乗り越え祭りを維持してきた歴史を年表で紹介した。
33
(5 )
蜘蛛舞からつく舞へ
室町時代から江戸時代の初めにかけて流行した蜘蛛舞という軽業芸に関する絵画資料の写真パネルを
中心に展示し、つく舞という芸能の起源と伝播について考える試みを行った。
(6 )
様々なつく舞の形
現在も行われている龍ヶ崎の撞舞、太田のエンヤ一ホー、多古のしいかご舞の「
つく舞」を写真で紹介
した。既に廃絶してしまったつく舞に関しては、 ありし日の姿を再現できるような資料 ( 古文書など)を
中心、
に展示した。
エピローグ津久舞と柳田國男
昭 和 2 9 年に津久舞を見るため来野した柳田國男の関係資料を展示した。
所蔵者
京都市立芸術大学芸術資料館
サントリー美術館
川越市立博物館
川越市立博物館
川越市立博物館
備考(
年代)
平安末期
当館蔵
当館蔵
千葉県立中央図書館
千葉県立関宿城博物館
個人蔵
千葉県立関宿城博物館
千葉県立関宿城博物館
当館蔵
当館蔵
野田市教育委員会
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
川越氷川神社
当館蔵
当館蔵
当館蔵
個人蔵
当館蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
原画•澤田賢
当館蔵
野田津久舞保存会
野田津久舞保存会
現代
現代
天保6 (1835) 年
江戸時代後期
天保14 (1843) 年
天保期
明治期
昭和初期
現代
現代
明治18 (1885) 年
明治7 (1874) 年
万延元(
1860) 年
天保2(1831) 年
江戸時代後期
野
田
三
明治44(1911) 年
ヶ
町
昭和9(1934)年
夏
現代
現代
現代
現代
祭
り
現代
;*
!?_ _
34
※所蔵者は敬称略
コーナー
祭礼の系譜野田の天王祭礼
展示資料一覧
番号 資料名
1 写真「
年中行事絵巻卷九(
摸本•部分)」
2 写真「
祇園祭礼図屏風(
部分)」
3 神田御祭礼之図
4 神田祭礼出シ尽
5 山王御祭礼番付
6 地図パネル(
野田市内の天王祭礼)
7 写真(
関宿の城下みこし)
8 写真(
中里の天王祭礼)
9 世喜宿土産
1 0 年中行事并覚書
1 1 下総国関宿渡場祭一件裁許書写
1 2 御裁許之写
1 3 久世広業送別の絵(
複製)
1 4 仲町黒獅子神輿
1 5 写真(
現在の上町獅子神輿)
1 6 写真(
現在の下町獅子神輿)
1 7 四神鲜(
玄武)
1 8 四神鲜(
朱雀)
1 9 四神鲜(
青龍)
2 0 四神鲜(
白虎)
21幡
22 神剣
2 3 大幟「
護国牛頭八将聖子」
2 4 写真「
川越氷川祭礼絵巻(
部分)」
2 5 下町山車部品(
獅子)
2 6 下町山車部品(
鶴亀の彫物)
2 7 祭半纏(
下町•龍)
2 8 花笠
2 9 写真(
開通式にみえる山車)
3 0 写真(
仲町の山車)
3 1 写真(
下町の山車)
3 2 写真(
上町の獅子神輿)
3 3 写真(
仲町の獅子神輿)
3 4 写真(
下町の獅子神輿)
3 5 写真(
宮出し)3 点
3 6 写真(
神輿渡御)3点
3 7 写真(
底抜け山車)2点
3 8 写真(
町内廻り)2点
3 9 地図パネル(
神輿巡行ルート)
4 0 写真(
神輿還御)4 点
4 1 夕ペストリー(
野田の津久舞)
4 2 津久柱(
複製)
43 くつわ
4 4 ジュウジロウ衣装
番号 資料名
4 5 映像「
野田の津久舞」
4 6 映像(
二人ジュウジロウによる津久舞)
4 7 弓矢
4 8 弓張提灯
4 9 雨蛙の面
5 0 掛軸「
津久舞」
5 1 パネル「
霧陰伊香保湯煙」
52『
愛宕神社年暦』
5 3 写真(
津久舞)4 点
5 4 パネル(
津久舞年表)
5 5 写真(
瀬ノ尾重男)
5 6 写真(
北澤久)
5 7 写真(
成田元吉)
5 8 写真(
倉持和紀)
5 9 写真(
岡田真吾)
6 0 昇り獅子衣装(
複製)
6 1 舞人衣装(
複製)
6 2 舞男衣装(
複製)
6 3 パネル(
各地の津久舞)
6 4 地図パネル(
各地の津久舞の分布)
6 5 写真(
昭和初期の龍ヶ崎撞舞)
6 6 写真(
蛙の面)
6 7 写真(
龍ヶ崎の撞舞)4 点
6 8 写真(
太田のエンヤーホー)4 点
6 9 写真(
多古のしいかご舞)4 点
7 0 大日堂絵馬
71『
利根川図志』卷之三
7 2 写真「
利根川図志(
部分)」
7 3 鎮守祭典役割表
7 4 猿の面
7 5 鎮守御祭礼定式覚帳
7 6 御祭礼記録并諸入用控帳
77『
勝鹿図志手くりふね』
78『
江戸名所図会』巻二十
7 9 写真「
四条河原遊楽図屏風(
部分)」
8 0 写真「
四条河原風俗図巻(
部分)」
8 1 写真「
無款津島神社祭礼図屏風(
部分)」
8 2 写真「
津島祭礼図屏風(
部分)」
8 3 写真「
犬山祭行粧絵巻(
部分)」
8 4 写真「
江戸山王祭礼絵巻(
部分)」
8 5 写真「
川越氷川祭礼絵巻(
部分)」
8 6 写真(
東湖八坂神社の統人行事)
8 7 柳田國男講演テープ
8 8 写真(
興風会館前の柳田國男)
8 9 写真(
中根八幡遺跡前の柳田國男)
90『
定本柳田國男集』第2 7 巻
所蔵者
備 考 (
年代)
野田津久舞保存会
野田市教育委員会
野田津久舞保存会
野田津久舞保存会
野田三ヶ町
野田三ヶ町
国立国会図書館
興風図書館
当館蔵
平成5 (1993) 年
昭和58 (1983) 年
昭和3 (1928) 年
昭和29 (1954) 年
明治23 (1890)年
昭和8 (1933) 年
現代
コーナー
野
田
の
津
久
舞
当館蔵
当館蔵
野田市秘書広報課
野田市教育委員会
野田市教育委員会
龍ヶ崎市歴史民俗資料館
龍ヶ崎市歴史民俗資料館
龍ヶ崎市歴史民俗資料館
個人蔵
個人蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
如意寺
千葉県立関宿城博物館
千葉県立関宿城博物館
利根町立歴史民俗資料館
利根町立歴史民俗資料館
利根町立歴史民俗資料館
利根町立歴史民俗資料館
船橋市西図書館
千葉県立関宿城博物館
ボストン美術館
サントリー美術館
大英博物館
西本願寺
個人蔵
国立歴史民俗博物館
川越氷川神社
龍ヶ崎市歴史民俗資料館
当館蔵
当館蔵
当館蔵
当館蔵
35
昭和初期
現代
現代
現代
明治27 (1894) 年
明治35(1902) 年
様
な
つ
<
舞
の
形
弘化2 (1845) 年
安政2 (1855) 年
江戸時代前期
元禄期
江戸時代中期
寛政7 (1795) 年
江戸時代後期
現代
昭和29 (1954) 年
昭和29 (1954) 年
昭和29 (1954) 年
蜘
蛛
舞
か
ら
つ
<
舞
へ
と柳I
津田1
1
久圍
知力
i
3 . 関連事業
〇オ ー プ ニ ン グ • レセプション
実 施 日 :1 0 月 1 8 日(
土) 9 時 〜 1 0 時
場
所 :博物館前庭
ゲ ス ト :飯塚正 武 氏 ( 野田津久舞保存会会長)、 中央小学校
郷 土 芸 能 部 • 宮崎小学校おはやしクラブ
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久舞
参 加 者 :5 0 人
〇博物館セミナ 一「
つく舞の謎」
講 師 :秋山笑子氏 ( 千葉県立房総のむら上席研究員)
実 施 日 :1 1 月 2 2 日(
土) 1 3 時 3 0 分 〜 1 5 時 3 0 分
場 所 :市 民 会 館 松 竹 梅 の 間
参 加 者 :19 人
内 容 :特別展に関連して、野田の津久舞と各地に残るつ
く舞について映像による紹介をまじえて講演をいただい
た。
〇 ミュージアムトーク「
津 久 舞 の 舞 い 手 ジ ュ ウ ジ ロ ウ さ ん と 話 そ う !」
話 者 :岡田真吾氏 ( 現ジュウジロウ役 ) 、飯塚正武氏 ( 野田津久舞保存会会長)
実 施 日 :1 1 月 2 3 日(日)第 1 回 1 1 時 〜 1 1 時 3 0 分、第 2 回 1 3 時 3 0 分 〜 1 4 時
内 容 :野田の津久舞という民俗芸能を後世に継承するということの意義への理解をより深めるため、
民俗芸能の継承に携わっている人たちの生の声を聞く機会を設けた。
参 加 者 :計 2 0 人
4 . 図録の発刊
展示解説図録を発刊、頒 布 し た (7 0 ページも参照)。
5 . 評価
展 示 内 容 黒 獅 子 神 輿 、四神鋅など、過去に寄贈いただいたが今まで展示できなかった貴重な資料を展
示できた。サイズの関係で大幟を横に展示せざるを得なかったのがやや不満であった。絵画資料の多く
は、実物ではなく他館から借用した写真をパネルで展示したが、 わかりやすかったという評価はあった
ものの、 モノを見るという博物館の本旨には悖るものであった。あくまで副次的なものとすべきだった
かもしれない。津久柱レプリカの基礎部分と映像コーナ一の位置関係が近すぎたため、導線を阻害して
いた。
来 館 者 の 反 応 来 館 者 の 印 象 に 残 っ た 展 示 は 、 アンケートによると仲町黒獅子神輿が最も多く、続いて
津久舞のビデオ映像、夏祭りの写真、四神鲜、津久柱レプリカの順であった。吹き抜けの展示室をいか
して華やかな展示となった前半部に比較して、後半部に印象に残る資料が少なかったようだ。企画者と
しては、つく舞に関する古文書や猿の面、絵馬など、 ビジュアルに訴求する資料を展示したつもりで
あったが、残念である。野田の津久舞に関してもっと多くの資料をという声もあった。民俗芸能の維持
に尽力されている方々の声など「ヒト」にシフトした展示はできたかもしれない。しかし、博物館である
からには、 あくまで「
モノ」資料のもつ説得力を試したかったため、情報過多な文字パネルは展示しな
かった。その他、来館者の感想は展覧会アンケート集計 (4 1 〜 4 4 ページ)を参照。
36
展示事業
企 画 展 • 市民コレクシヨン展
刀剣に魅せられて
会 期 :2 月 1 日(
日)〜 2 月 1 5 日(
日)
会 場 :博 物 館 1 階展示室
開館時間:9 時 〜 1 7 時
入 館 料 :無料
入 館 者 :3 ,2 9 9 人
事業 区 分 :委託事業
1 . 目的
本企画展は野田市美術刀剣会との共催で開催し、野田市美術刀剣会の所有する刀剣と市民から募集し
た刀剣を展示した。刀剣を通して日本文化への理解を深めてもらうだけでなく、刀剣に魅せられ、大切
に受け継いできた愛刀家たちの思いを知り、新たな交流の機会を創出することを目的とした。
2 . 展示内容
(1 )
野 田市美術刀剣会会員の刀剣
野田市美術刀剣会は昭和 4 1 年に発足した団体で、当館や千葉県立関宿城博物館でこれまでに 10 回
を超える「日本刀展」を開催してきた。今 回 は 12 人の会員から古刀から現代刀までを幅広く出展しても
らい、刀の変遷が分かるように時間軸に沿って展示を行った。
(2 )
市民から公募した刀剣
広く市民から公募した刀剣や掊、刀装具を展示した。
展示資料一覧
番号 資料名
1 太刀
2 太刀
3 小太刀
4 刀
5 短刀
6 短刀
7 短刀
8 刀
9 脇差
1 0 薙刀
11 脇差
12
13
14
15
脇差
刀
刀
短刀
(銘)
吉包
備中国住貞次
備州長船守元
備州長船祐定
天正三年八月日
国広
備州住重吉
貞治五年三月日
波平行安
波平吉安作
備中国住長次
正和三年八月日
波平安次
備州長船則光
寛正六年二月日
備州三原住正次作
兼吉
家次作
兼房
37
所蔵者
個人蔵
個人蔵
個人蔵
備考(
年代)
鎌倉時代初期
鎌倉時代(
元徳頃)
南北朝時代末期
個人蔵
室町時代末期(
天正)
個人蔵
鎌倉時代
個人蔵
南北朝時代(
貞治頃)
個人蔵
個人蔵
南北朝時代(
応永頃)
室町時代(
文明頃)
個人蔵
鎌倉時代(
正和)
個人蔵
南北朝時代(
延文頃)
個人蔵
室町時代(
寛正)
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
室町時代(
文亀頃)
室町時代(
永正頃)
室町時代(
永正頃)
室町時代
コーナー
野
田
市
美
術
刀
剣
の
刀
剣
番号 資料名
(銘)
1 6 短刀
兼常
1 7 パネル(
刀剣の種類)
1 8 パネル(
刀身各部の名称)
1 9 地図パネル(
刀工分布図)
2 0 パネル(
反りの種類)
2 1 パネル(
刃文の変化と働き)
備前国住長船在光
22 刀
大永六年八月吉日
備
前国吉井則綱
23 太刀
応永ニニ年三月日
2 4 脇差
関住兼定
薩
州住清左
2 5 脇差
大永八年八月日
26 刀
正利
備前国住長船祐光作
27 刀
天文ニ年八月日
備
前国住長船与三左衛門尉祐定
28 刀
天文ニ年二月日為竹田□□作
29 脇差
国助
九州筑後ニテ下坂八郎左衛門作
3 0 薙刀
慶長八年八月吉日樋ロ越前守指料
31 刀
以南蛮鉄於駿州越前康継
32 短刀
越前国住下坂兼先
33 刀
於南紀重国造之
出羽大掾藤原国路
34 刀
元和三年二月吉日
筑前住源信国吉次
35 脇差
36 脇差
和泉守兼重
37 刀
和泉守国貞
38 刀
備前国住長船祐定
39 刀
正清(
主人正)
肥
州
河
内
守藤原正広
40 刀
備中大掾藤原正永
尾崎源吾衛門助隆
41 脇差
寛政八年二月日
伯耆国住倉吉住広賀作
42 脇差
西条俊一作
43 短刀
嘉永七年二月日
於江府西条臣俊ー
44 脇差
安政ニ年八月吉日
栗原謙司信秀
45 刀
文久ニ年十二月日
岩井鬼晋麿源正俊
46 刀
文久ニ年八月日
47 短刀
心慶胤光造
光定
48 短刀
尾張国
49 刀
濃州関住兼俊作
5 0 柄前
5 1 鮫皮
52 柄木
5 3 呂鞘
5 4 鵄目
55 提尾
56鍔
5 7 切羽
5 8 縁•頭
59鎺
6 0 目貫
6 1 写真(
オーストラリア刀剣会との合同鑑定会)
6 2 写真(
第6 回 「
日本刀展」展示風景)
6 3 第6 回 「
日本刀展」ポスター
38
コーナー
所蔵者
個人蔵
備考(
年代)
室町時代
個人蔵
室町時代(
大永)
個人蔵
室町時代初期(
応永)
個人蔵
室町時代 (天文頃)
個人蔵
室町時代 大永)
個人蔵
室町時代 (天文頃)
個人蔵
室町時代 天文)
個人蔵
室町時代 天文)
個人蔵
室町時代 天正頃)
個人蔵
江戸時代 慶長)
個人蔵
個人蔵
個人蔵
江戸時代 慶長頃)
江戸時代 (元和頃)
江戸時代 (元和頃)
個人蔵
江戸時代 元和)
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
江戸時代
江戸時代
江戸時代
江戸時代
江戸時代
個人蔵
江戸時代 寛文頃)
の
個人蔵
江戸時代 寛政)
剣
万治頃)
寛永頃)
寛文頃)
(寛文頃)
(享保頃)
野
田
巾!
罜
術
刀
剣
~n
個人蔵
江戸時代 元禄頃)
個人蔵
江戸時代 嘉永)
個人蔵
江戸時代 安政)
個人蔵
江戸時代 文久)
個人蔵
江戸時代 文久)
個人蔵
江戸時代 (慶応頃)
個人蔵
江戸時代 (慶応頃)
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
昭和初期
当館蔵
刀剣会
の活動
番号 資料名
64 第2 回 「
日本刀展」ポスター
65 赤銅磨地丸形薄肉彫鉄線図罈
66 鉄地丸形小透し葵文図罈
67 鉄地丸形高肉彫波濤図罈
68 罈 25点
69 小刀 8点
70 縁 •頭 4 点
71 目 貫 6 点
72 笄
73 小 柄 2 点
74 短刀
75 短刀
76 短刀
77 短刀
78 短刀
79 短刀
80 石目地朱塗鞘打刀斿
81 幕末打刀斿
82 打刀斿
83 刀斿
84 獅子図呂鞘斿
85 呂鞘打刀斿
86 天正斿
87 銀地猛虎図合口斿
88 朱鞘脇差拵
89 金梨地御三桐菊紋散蒔絵鞘飾
斿
90 青貝笛卷塗鞘打刀斿
91 金梨地家紋散蒔絵鞘飾斿
92 脇差
93 脇差
94 刀
95 刀
96 刀
97
98
99
100
101
102
103
104
刀
脇差
脇差
刀
刀
刀
脇差
脇差
105 脇差
106 刀
107 脇差
108 脇差
所蔵者
当館蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
(銘)
無州住正斎
江都住橋本正斎
江都住橋本正斎
陸奥会津住長義
友重
与州住安吉作
大和大掾藤原正則
藤嶋友重
備州長船則光
備考(
年代)
コーナー
様
tふ
71
装
a
室町時代(
永正頃)
個人蔵
山城國住埋忠吉信
寛永十二年八月日
出羽守助重
大和大掾藤原正則
康継作之
越前下坂
昭和庚申年二月吉日彫同時
肥前国住一吉作佐賀長政彫之
越前住播磨大掾藤原重高
和泉守藤原兼重
兼元
兼元
無銘
和泉守兼定作
伯州住広賀
武州住廣重
水心子正秀作之
文政四年八月日
肥前国住藤原忠広
寛永十年二月吉日
丹波守吉道
無銘
39
個人蔵
個人蔵
江戸時代(
文化頃)
個人蔵
江戸時代(
寛永頃)
個人蔵
個人蔵
江戸時代(
延宝頃)
江戸時代(
寛永頃)
個人蔵
江戸時代
個人蔵
昭和
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
個人蔵
江戸時代(
寛文頃)
江戸時代(
寛永頃)
室町時代(
永正頃)
室町時代(
永正頃)
江戸時代(
延宝頃)
室町時代(
永正頃)
江戸時代
江戸時代
個人蔵
江戸時代
個人蔵
江戸時代(
寛永)
個人蔵
個人蔵
江戸時代(
万治頃)
江戸時代(
慶長頃)
市
民
の
刀
剣
3 . 関連事業
〇寺子屋講座
事 業 区 分 :自主事業
実 施 日 :2 月 1 日(日)1 3 時 3 0 分 〜 1 5 時 3 0 分
内 容 :企画展に関連づけて、第 4 7 回まちの仕事人講話
の講師を野田市美術刀剣会の松本富夫氏に依頼し、愛刀家
のキャリアについて自ら語っていただいた(
詳細は寺子屋
講座の項も参照)。
寺子屋講座「
日本刀に魅せられて」
,
m
内 容 :日本刀の登録や保存の方法などについて、野田市
■
rl- n ovwf
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週間という短期間の展示となった。ケースそのものが刃紋
^
展示内容資料と施設の性質上長期間の展示が難しく、 2
»
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市美術刀剣会と共催して開催したが、担当学芸員が刀剣専
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ィングをもう少し工夫するべきであった。本展覧会は野田
T
などを鑑賞するには向かないつくりではあったが、 ライテ
5
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省点である。これまでに野田市郷土博物館で行われていた
1111“
も共催者である刀剣会に依存する所が大きかったことは反
n
門というわけではなかったため、解説パネルなどにおいて
EB
刀剣展と異なり、市民からも刀剣を募集したことで、刀剣
会と応募した市民の間に新たな交流の機会を創ることがで
きた。
干
月
一一月十五
日( 日)
1 年一一 一 日
I 日( ) 〜
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4 . 評価
罢
美術刀剣会がアドノ、
M スを行う相談会を実施した。
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参 加 者 :9 人
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実 施 日 :2 月 1 1 日 ( 水 • 祝 ) 1 0 時 〜 1 5 時
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事 業 区 分 :委託事業
の剣に魅せられて
〇 日本刀の登録 • 保 存 • 鑑定に関する無料相談会
来 館 者 の 反 応 ア ン ケ ー ト に よ れ ば 、 印象に残った展示として、備前長船系統などの有名刀工の刀剣が
最も多く挙げられた。実物の刀剣を見る機会の少ない来館者でも、時代物の小説などで聞いたことが
あったためであろうか。また、関宿出身の刀工の刀剣も地元に関わるものとして注意を引いたようであ
る。2 週間という短期間にも関わらず非常に多くの来館者が訪れ、 中 に は 3 、4 回訪れた方もいた。一
方刀剣というテーマのためか来館者の層には偏りがあり、 5 0 代 〜 7 0 代男性の来館が多かった。解説な
どはやや専門的であったため、刀剣に詳しくない来館者からは分かりにくかったという意見もあった
が、展示室に常駐していた刀剣会会員が来館者に解説をしていたことは好評であった。
その他、来館者の感想は展覧会アンケート集計 (4 1 〜 4 4 ページ)を参照。
40
展覧会アンケート集計
◦総 集 計 枚 数
展覧会名
回収期間(
=会期)
平 成 2 0 年 度 第 1 回企画展
4 月5 日
「
昆 虫 採 集 7 0 年〜志賀一朗さんがみつめた野田市の自然〜」
〜 10月 6 日
1 .性 別
昆虫
津久舞
刀剣
50
79
193
250
(67% )
(5 0 % )
(5 3 % )
(7 2 % )
22
63
121
50
(29%)
(4 0 % )
(3 3 % )
(1 5 % )
無効•
3
15
50
46
未回答
(4%)
(1 0 % )
(1 4 % )
(1 3 % )
市内
市外
未回答
2 .年 代
昆虫
津久舞
刀剣
5
16
10
2
(7%)
(1 0 % )
(3 % )
(1 % )
19
15
20
11
(2 5 % )
(1 0 % )
(6 % )
(3 % )
2
2
9
10
(3 % )
(1 % )
(2 % )
(3 % )
8
13
34
34
(1 1 % )
(8 % )
(9 % )
(1 0 % )
6
15
44
31
(8 % )
(1 0 % )
(1 2 % )
(9 % )
7
18
70
60
(9 % )
(1 1 % )
(1 9 % )
(1 7 % )
20
38
112
128
(2 6 % )
(2 4 % )
(3 1 % )
(3 7 % )
6
31
48
56
(8 % )
(2 0 % )
(1 3 % )
(1 6 % )
2
5
6
9
(3 % )
(3 % )
(2 % )
(3 % )
無効-
0
4
11
5
未回答
(0 % )
(3 % )
(3 % )
(1 % )
60 代
70 代
8 0 歳以上
生活文化
昆虫
津久舞
刀剣
35
101
194
193
(47%)
(64%)
(53% )
(56%)
39
49
159
149
(5 2 % )
(31%)
(4 4% )
(43% )
1
7
11
4
(1 % )
(5%)
(3% )
(1%)
4 . 職 業 « 複数回答有)
生活文化
50代
(入館者数の10.5%)
3 .住まい
生活文化
40代
346 枚
〜 2 月 15日
「
刀剣に魅せられて」
30代
(入館者数の6.8%)
2 月 1 日
平 成 2 0 年 度 第 3 回企画展•市民コレクション展
2◦ 代
364 枚
〜 12月 8 日
「
野田の夏祭りと津久舞」
1◦ 代
157枚
(入館者数の2.4%)
10月 18 日
平 成 2 0 年度特別展
1 0 代未満
(入館者数の1.1%)
7 月20日
平 成 2 0 年 度 第 2 回企画展•市民コレクション展
女
75枚
〜7 月7 日
「
野田に生きた人々その生活と文化」
田
回収枚数
会社員
公務員
自営業
主婦
無職
学生
その他
未回答
生活文化
昆虫
津久舞
刀剣
6
28
82
97
(8%)
(17%)
(22%)
(28% )
2
8
16
15
(3% )
(5%)
(4%)
(4% )
3
7
26
43
(4% )
(4%)
(7%)
(1 2%)
8
38
84
24
(11% )
(23% )
(23% )
(7%)
19
32
73
92
(25%)
(19%)
(20%)
(26% )
16
27
29
16
(2 1%)
(1 6%)
(8%)
(5%)
17
22
50
54
(22%)
(13%)
(14%)
(16% )
5
5
9
7
(6%)
(3%)
(2%)
(2%)
1.性別…複数回答は無効
2. 年代…複数回答、年齢不明は無効
41
5 .来 館 目 的 (
複数回答有 )
生活文化
昆虫
津久舞
刀剣
37
130
186
290
常設展(
博 物 館 2 階)
博物館でのイベント
3
5
16
10
4
3
12
5
市民会館でのイベントで立ち寄り
2
4
20
9
市民会館貸部屋利用で立ち寄り
0
0
4
2
野田市内観光コースとして訪問
8
4
77
14
その他
18
7
32
7
未回答
8
7
35
15
企画展 / 特 別 展 (
博 物 館 1 階)
6 . 博物館来館回数
8 . 開催を知った情報媒体(
複数回 答可)
生活文化
昆虫
津久舞
刀剣
初めて
39
66
160
180
新聞
2 回目
8
14
26
31
ポスタ一
9
25
55
72
3 回目
6
14
40
32
チラシ
11
27
47
40
4 回目
2
2
5
8
タウン誌
5
28
50
83
5 回目
5
10
37
24
野田市報
10
43
85
66
6 回目
0
4
8
4
ホ一厶ペ一ジ
2
5
7
7
生活文化
昆虫
津久舞
刀剣
6
18
9
30
7 回目
0
2
3
1
友人知人紹介
5
34
22
52
8 回目
0
1
1
4
その他
3
21
22
7
9 回目
0
0
0
0
未回答
1
1
19
14
10 回目
0
13
0
24
1◦回 以 上
5
8
34
9
2 0 回以上
1
7
3
7
30 回以上
4
2
7
1
複数回
2
3
23
6
0
7
4
5
3
4
13
10
その他、
回数不明
未回答
7 . 企画展/ 特別展の開催既知
生活文化
昆虫
津久舞
刀剣
40
131
205
285
(53% )
(83% )
(5 6% )
(82% )
29
22
141
51
(39% )
(14% )
(39% )
(15% )
無効-
6
4
18
10
未回答
(8%)
(3%)
(5%)
(3%)
はい
いいえ
博物館来館回数… 「
• 回〜▲回」、「
• 、▲回」等の記入は▲回に入れる/ 「
■回位」
は■回に入れる/ 1 0 回 以 上 に は 「
1 0 回以上」 「
1 0 数回」 「
1 5 回以上」 「
1 2 回」
など含む/ 3 0 回 以 上 に は 「
5 0 回目」な ど 3 0 回またはそれ以上のすべての数を
含む/ 複数回 に は 「
数回」 「
数十回」 「
数え切れない」などを含む
開催既知…未回答は前設問で「
はい」 と回答した上で番号に〇なし、 ( )内に
記述なしの件数
42
9 . 企画展/ 特別展の内容はいかがでしたか
生活文化
昆虫
津久舞
刀剣
大変良かった
23 (3 1 % )
13 7(87%)
174(48 %)
196(56%)
まずまず良かった
38 (5 1 % )
15(10% )
132(36 %)
127(37%)
あまり良くなかった
3 (4 % )
2 (1 % )
6 (2% )
2 (1 % )
悪かった
0 (0 % )
1(1%)
3 (1 % )
2 (1 % )
未回答
11 (1 4% )
2 (1 % )
4 9 (1 3 % )
19(5%)
◦ 上記のように考える理由(
回答の顕著な特徴)
【
生活文化展】
• 説明が分かりやすかった、土器の展示がよかった、などの意見があった。
【
昆虫展】
• 展示した昆虫自体の種類、数、希少性、保存状態に対する好評価が目立った。
• 懐かしいなど、年長者の場合は自身の採集体験と重ね合わせた回答。また子ども(
孫)が喜んでいたという回答があり、
二世代、三世代での来館が多かったことも見受けられた。
• 野田の自然を再認識したなど、野田の自然の多様性、重要性に対する言及があった。
• 長年昆虫採集を続けてきたこと、環境保護活動への取り組みなど、志賀氏のキャリアを評価する声が多かった。
【
津久舞展】
• 伝統文化を大切にする趣旨への賛同が見られた。
• ふだん見慣れている祭りについて新しい発見があったことへの驚きが見られた。
• 津久舞そのものをはじめて知った、また知っていても見たことがなかったが、来年の津久舞は是非見てみたいという興
味の喚起が見受けられた。
• 獅子神輿などの資料に迫力があったなど、個別の資料への言及があった。
【
刀剣展】
• 初めて刀剣を見たという意見、めったに見られないからよかったという意見があった。
• 刀剣の美しさに対する評価があった。
• 市内にこれだけの刀があったことへの驚きが見られた。
• 展示室にいた刀剣会会員による説明、キャプションの説明がわかりやすく丁寧という意見があった。
1 0 . 野田の歴史や文化、人などについて、どういう面をもっと知りたいと考えますか(
回答の顕著な特徴)
生活文化展】
• 江戸時代からの醤油醸造の歴史、醸造家について、歴史上の人物などさまさ' まな回答が寄せられた。
1 0 . 印象 に 残 っ た 展 示 は 何 で す か (
回答の顕著な特徴)
昆虫展】
• 特定の昆虫名(
オオムラサキ、オオツバメガ、トンボなど)の回答があった。
•「
ミドリシジミを考える」コーナ一。環境保護活動への敬意、共感が寄せられた。
• 昆虫を通じたさまさまな人たちとのつながりが印象に残ったという意見があった。
津久舞展】
• 仲町黒獅子神輿が最も多く、続いてビデオによる津久舞の映像、
夏祭りの写真、四神鋅、津久柱レプリカなどの回答があった。
【
刀剣展】
• 長船系、兼定など、有名刀工の刀の銘の回答があった。
• 関宿出身の刀工、岩井鬼晋麿正俊の刀について特に言及したものがあった。
• 市民の刀を展示していたことが印象に残ったという意見が寄せられた。
43
11 . 郷土博物館全般の雰囲気や居心地はいかがでしたか
生活文化
昆虫
津久舞
刀剣
大変良かった
2 8 (3 7 % )
83 (5 3 % )
146(40%)
131(38%)
まずまず良かった
30 (4 0 % )
4 5 (2 9 % )
14 9(41%)
160(47%)
あまり良くなかった
5 (7 % )
11(7%)
7 (2 % )
12(3%)
悪かった
0 (0 % )
3 (2 % )
2 (1 % )
0 (0 % )
未回答
12(16% )
15(9%)
6 0 (1 6 % )
4 3 (1 2 % )
◦ 上記のように考える理由(
回答の顕著な特徴)
【
生活文化展】
•静かという意見が見られた。また展示空間が狭く、展示物が物足りないという意見もあった。
【
昆虫展】
• ゆったりと見られた、落ち着いている、静かなどの意見が見られた。
• 団扇、ルーペ、扇風機などが準備されていてよかったという意見が見られた。
• 暑い、湿度が高い、クーラ一が欲しいという意見が見られた。
【
津久舞展】
• きれい、展示にセンスの良さ、すっきりとした陳列、照明が適度、ほっとする、落ち着く、静かでゆっくり見学できる、
あったかい、などの意見が見られた。
• こじんまりした、コンパク卜な空間に好感がもてるとする意見が見られた。
• 職員の対応がよかったなど、詳しい説明や親切な対応に感謝の声が寄せられた。
• 2 階の常設展示を閉鎖していたことから、2 階が見たかったという意見もあった。
【
刀剣展】
• 静かで落ち着いて鑑賞できた、空調がよかったという意見が見られた。
1 2 . 郷 土 博物館に求める機能 • 役 割 (
回答の顕著な特徴)
生活文化展】
•「
地域の文化財の普及」な ど 「
知る」場所にしてほしいという要望がある。特に展示鑑賞に学習機能の付加を、例えば
展示に関連した文書閲覧(
図書館機能)を望む声がある。「
市民つどいの間」の周知を進めたい。
•「
無人は淋しい」など、職員の展示室内への常駐の要望がある。
昆虫展】
• 青少年(
小〜高校生)がたくさん来るような場所にしてほしい、無人は淋しいので、気軽に質問できるよう人がいてほ
しいという意見があった。
• 郷土の理解につながる展示、野田の歴史が時系列で分かるコーナーを設置してほしいという要望がある。
津久舞展】
• 郷土に密着したもの、野田市独自のものを取り上げて、地域文化を外に向けて発信してほしいという要望がある。具体
的には今回のような特別展の開催や、講座を含めた学習機会の増大が期待されている。
• 常設展示を閉鎖していたからか、野田の歴史の流れを概観できる展示がほしいという要望が多かった。
• 展示室の広さや照明の暗さ、展示資料の少なさを指摘し、「
近代的な」常設展示のリニューアルを提案する意見もある
一方で、静かで落ち着く空間を変えないでほしいという意見も少なくない。
【
刀剣展】
• また刀剣に関する展示をやって欲しいという意見が多い。刀剣に限らず、今後も市民が参加できる展示、地域と連動し
た展示を続けて欲しいという意見も少なくない。
• 郷土の歴史文化を研究し、発信する施設にしてほしいという要望がある。
• 道案内が見づらい。場所が分かりにくい。館内を少し明るくして欲しいという意見が見られた。
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