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UltraLite-mk4 - S3 amazonaws com

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UltraLite-mk4 - S3 amazonaws com
UltraLite-mk4
User Guide
Title Page
1280 Massachusetts Avenue
Cambridge, MA 02138
Business voice: (617) 576-2760
Business fax: (617) 576-3609
Tech support email: [email protected]
Web site: www.motu.com
Tech support: www.motu.com/support
™
UltraLite-mk4(以下 製品 )の安全注意事項と電力条件
注意 ! インストレーションや作業を開始する前にこの安全注意事項を必ずお読みください。安全上の注意に従わなかった場
合には、怪我やユニットの損傷に繋がる恐れがあります。
ボルテージ警告:接触により感電ややけどの恐れがあります。ユニット作業時には、電源プラグを必ず抜いてください。
警告: 火災や電気ショックの危険を避けるために、製品を雨やその他の湿気にさらさないで下さい。
警告: 電気のショックの危険を減らすために、カバーは絶対取り去らないでください。内側には、ユーザーが変更を加えることがで
きる部分はありません。専門の電気技師へお知らせください。
重要安全事項
1. 説明書 - 製品を使用する前に必ず安全性及び使用説明を読んでください。
2. 説明書の保管 - 安全性説明書及びオーナーズマニュアルは将来の参考に保管してください。
3. 警告事項 - 製品及びオーナーズマニュアルに提示されている警告事項に留意してください。
4. 使用上の指示 - 使用上の説明、指示に従ってください。
5. 使用場所 - 水の近くで製品を使用しないでください。
6. 清掃 - 清掃する前は壁コンセントから製品のプラグを抜き、乾いた布をご使用ください。液体又は缶スプレーの洗剤は使用しな
いでください。
7. 換気 - 換気口を塞がないでください。製造元の指示に従ってユニットを配置してください。
8. 熱対策 - ラジエーターやストーブ等、熱を発生する機器(アンプを含む)の側に製品を配置しないでください。
9. オーバーロード - 壁コンセントや延長コードの電力許容をオーバーすると、火災や電気ショック の危険があるので注意してくだ
さい。
10. パワーコード保護 - 電源コードは踏まれたり、接触する物体によって切断されたりすることのないように保護してください。特
にコードやプラグ、コンセント及び製品からの出力点などには、十分ご注意ください。
11.電源スイッチ - 製品の電源スイッチ操作(オン、またはオフ)を行える場所に配置してください。
12.接続解除 - メインプラグは製品の接続解除装置として機能し、常に操作可能です。
13.アクセサリ - 製造元が指定した付属機器 / アクセサリ以外を使用しないでください。
14.雷 - 雷雨の際は製品を保護するため、コンセントからプラグを抜いてください。
15. サービス - 製品は、カバーを開けたり取り外したりすることで感電やその他の危険性が生じるため、ご自分での点検はお避けく
ださい。ユニットに問題がある場合は、専門のサービス業者に依頼するか、お買い求め店にお問い合わせください。
16.動力 - 動力事項については、製造元の指示を参照してください。
17.インストレーション - ラックへ設置する場合には、しっかりと正しくラックへ接続してください。また、アンプ等の熱を発する
機材の真上に設置しないでください。推奨作動温度は下記参照。
18.パワーアンプ - オーディオパワーアンプのアウトプットを製品のコネクタに直接接続しないでください。
19. 交換部品 - 部品交換が必要な際、担当技術者がメーカーの指定する交換部品又はオリジナル部品と全く同様な性質を持つ部品を
使用することを確認してください。
20. 安全性チェック - 製品の点検又は修理が完了した際、担当技術者に安全性チェックを行なって本製品が安全に作動する状態であ
ることを確認させてください。
環境、熱、及び換気
作動温度: 摂氏 10 度から 40 度(華氏 50 度から 104 度)
。製品は、熱源、または熱を発生する機器の側に配置しないでく
ださい。製品をラック内に配置する場合には、適切な換気を保障する空間が確保されていることを確認してください。熱が放
出できない場合、製品が破損する恐れがあります。
電気ショックや火災の危険
電源コードは濡れた手で触らないでください。プラグをコンセントから抜くときは、コードを引っ張らないでプラグをつかん
で抜いてください。雨や湿気に晒さないでください、液体を含んだ物体を製品の上に置かないでください。
DC インプット
10 - 24V DC
• 最大 1.0A
目次
Part 1: Getting Started
7
クイックスタートガイド
9
UltraLite-mk4 フロントパネル
10
UltraLite-mk4 リアパネル
11
MOTU Pro Audio Controlウェブアプリケーション
23
UltraLite-mk4 について
27
パッキングリストと動作環境
29
ソフトウェアのインストール
35
ハードウェアのインストール
Part 2: Using the UltraLite-mk4
45
プリセット
49
フロントパネル LCD
51
ホストオーディオソフトウェア
61
ミキサーエフェクト
69
MOTU Audio Tools
Part 3: Appendices
89
トラブルシューティング
91
オーディオ規格
93
ミキサー設計図
97
ファームウェアの更新
99
オートオンモード
III
Mark of the Unicorn ライセンス契約及びソフト
ウェアの有限保証
この製品を購入又は使用する皆様へ:ソフトウェアインストー
ル時に表示される契約書の規定と条件を必ずお読みください。
このソフトウェアパッケージを使用するということは、インス
トール時に提示されたライセンス契約の規定と条件をすべて受
け入れたということに見なされます。
Mark of the Unicorn 社(MOTU)はこのプログラム及びそれに
関連する文書すべてを所有するものです。プログラム及び関連
文書はすべての版権法により保護されています。このプログラ
ムと文書を使用する者の権利は、ここに記述される規定と条件
の範囲以内に限られるものです。
MOTU ソフトウェアライセンス契約の覚書
このセクションは、実際のライセンスではありません。ライセ
ンス契約の概要をお知らせします。ライセンス契約は、ソフト
ウェアインストール時に表示されるライセンス表示を読み、そ
れに同意した時点でその効力を発効します。承諾ボタンをク
リックしてインストール作業を継続することにより、使用者と
MOTU の間に正式なライセンス契約が結ばれます。契約書の条
件に殉ずることを怠った場合、直ちにこのプログラムの使用ラ
イセンス契約は解除されます。
許可事項:
(a)このプログラムを一台のコンピュータで使用す
ることができます;
(b)このプログラムを一台のコンピュータ
からもう一台のコンピュータに移すことができます。ただしそ
の場合、このプログラムは一時に一台のコンピュータだけで作
動し、移してきた元のコンピュータ上のコピーはすべて削除し
なければなりません;
(c)バックアップの目的においてだけプ
ログラムのコピーを作ることができます。
禁止事項:
(a)このプログラムのコピーや文書を他者に配るこ
とはできません;
(b)このプログラムへの権利を貸借、リース
又はサブライセンスすることはできません;
(c)あらかじめ
MOTU から文書上で同意を得ることなくコンピューターサービ
ス業、ネットワーク、タイムシェア、マルチ CPU、又はマルチ
ユーザー組織においてこのプログラムの使用を提供することは
できません;
(d)あらかじめ MOTU から文書上で同意を得る
ことなくこのプログラムや関連文書を訳したり、その他の方法
で書き換えることはできません。
MOTU はオリジナルライセンシーに対し、このプログラムが記
録されているディスクには、通常の使用をするかぎり素材及び
仕上がりに欠陥がないことを受領書により証明される購入日よ
り 90 日間保証します。ディスクの欠損が事故、乱用、製品の
誤用などによって発生した場合、MOTU はこの有限保証におい
てディスクを交換する責任は負いません。
この有限保証及び交換権利は、商品性の保証及び特定目的への
適性を含み、またそれに限定されない明示及び暗示されたその
他すべての保証内容に代わるもので、使用者はそれらの保証内
容を放棄するものです。この有限保証内容に殉ずる MOTU の責
任は欠陥ディスクの交換にかぎられるもので、使用損失、利益
損失、データー損失、不正確データーを含み、またそれに限定
されない偶発的あるいは結果的な損害、また MOTU がそのよう
な損害の可能性を知らされていた場合でも第三者の被る損害に
対し、どんな場合においても MOTU は一切責任を負いません。
この有限保証は、使用者に特定の法的権利を与えるもので、そ
の内容は州によって異なります。州によっては結果的損害に対
する責任の限定又は除外を許可していないので、上記の限定が
適用されない場合もあります。
アップデートポリシー
当プログラムのアップデートを入手するためには、添付の
MOTU ユ−ザ−登録カードに記入し返送して、ユーザー登録の
手続きを行ってください。
版権に関するお知らせ
版権 © 2016 年 Mark of the Unicorn 社。全ての権利が留保さ
れてい ます。この出版物のどの部分も 1280 Massachusetts
Avenue, Cambridge, MA 02138, U.S.A. 所在の Mark of the
Unicorn 社の文書上 で明示された許可がないかぎりどんな形
態、又は手段によっても 複製、送信、書写、回復システムへ
の保存、他の人間の言語、又 はコンピューター言語に翻訳す
ることはできません。
ハードウエアの有限保証
Mark of the Unicorn 社及び S&S Research(”MOTU/S&S”)はこ
の機械の素材及び仕上がりの欠陥に対し、初回末端購入日より
2 年間の保証をします。この保証はハードウエア製品にだけ適
用されるものであり、MOTU ソフトウェアは別途の文書記述に
よりライセンス及び保証されています。
欠陥を発見した場合は、まず 617-576-2760 の Mark of the
Unicorn 社に連絡し、商品返品許可番号を入手してください。
あらかじめ許可を取らないかぎり返品された商品にサービスは
受けられません。製品が保証期間以内に、送料負担で 1280
Massachusetts Avenue,Cambridge, MA 所在の Mark of the
Unicorn 社へ返品された場合、MOTU はその判断により、無料
で製品を修理又は取り替えます。返品の際は、もと通り箱につ
め、製品の価値の分保険をかけて発送してください。氏名、住
所、電話番号、問題点の説明、購入証明書の現物を必ず添え、
箱の外側には発送先の住所の下に商品返品許可番号を明確に書
き込んでください。
この保証は、機械が事故、乱用、誤用などによって損害が生じ
た場合、又は MOTU の許可を得ることなく製品が改造されてい
る場合、又は製品のシリアル番号が取り外されていたり、消え
ていたりする場合には適用されません。
商品性及び特定目的への適性の暗示保証を含むすべての暗示保
証は、本製品の初回末端購入日より 2 年間に限定されます。
上記に示された保証及び賠償は排他的なものであり、他の口上、
又は文書上の明示又は暗示によるものに代わるものです。
MOTU/S&S のディーラー、エージェント、又は従業員はこの保
証内容を改善、延長又は追加したりすることはできません。
MOTU/S&S は、保証内容違反より生じり法的論説による、利益
損失、時間的損失、善意、機械及び所有物の破損、又は取り替
え、リプログラム回復のコスト、又はプログラムや MOTU/S&S
の製品と共に使用していたり保管されているデータ再生などを
含む特別、偶発的、又は結果的な損害に対し、一切の責任は負
いません。
州によっては暗示保証又は、偶発的又は結果的損害に対する賠
償責任の除外や限定を認めていないため、上記に示す限定や除
外事項が適用されない場合があります。本保証は使用者に特定
な法的権利を与えるもので、州によって異なるその他の権利が
認められる場合もあります。
MOTU 、Digital Performer、AudioDesk、Mark of the Unicom、
及びユニコーンロゴは Mark of the Unicom, Inc. の商標です。
Thunderbolt、及び Thunderbolt ロゴは Intel Corporation(米国、
及びその他の国)の商標です。
This equipment has been type tested and found to comply with the limits for a class B
digital device, pursuant to Part 15 of the FCC Rules. These limits are designed to provide
reasonable protection against harmful interference in a residential installation. This
equipment generates, uses, and can radiate radio frequency energy and, if not installed
and used in accordance with the instruction manual, may cause harmful interference to
radio communications. However, there is no guarantee that interference will not occur in
a particular installation. If this equipment does cause interference to radio or television
equipment reception, which can be determined by turning the equipment off and on,
the user is encouraged to try to correct the interference by any combination of the
following measures:
• Relocate or reorient the receiving antenna
• Increase the separation between the equipment and the receiver
• Plug the equipment into an outlet on a circuit different from that to which the receiver
is connected
If necessary, you can consult a dealer or experienced radio/television technician for
additional assistance.
PLEASE NOTE: only equipment certified to comply with Class B (computer input/output
devices, terminals, printers, etc.) should be attached to this equipment, and it must have
shielded interface cables in order to comply with the Class B FCC limits on RF emissions.
WARNING: changes or modifications to this unit not expressly approved by the party
responsible for compliance could void the user's authority to operate the
equipment.
Part 1
Getting Started
クイックスタートガイド
第
UltraLite-mk4 をお買い上げいただき誠にあ
りがとうございます。
Control ウェブアプリケーションを開く
1 MOTU Pro Audio Installer を以下の URL
• MOTU Discovery アプリケーションメ
からダウンロードし、起動する:
ニュー(Mac のメニューバー、または
Windows のタスクバー)で必要な UltraLitemk4 を選択する
http://www.motu.com/download
2 ( オプション )iPad や iPhone から
5 以下のいずれかの方法でMOTU Pro Audio
MOTU Discovery
アプリケーションメニュー
UltraLite-mk4 へアクセスするには、Apple
App Store より MOTU Discovery アプリをダ
ウンロードする
v
iPhone や iPad は、コンピュータと同じ
Wi-Fi ネットワーク上に位置していなければ
なりません。
3 インターフェイスをコンピュータに接続
する
USB ケーブル(付属)でコンピュータへ接
続します。
4 UltraLite-mk4 の電源を入れる
• (Windows 環境)Windows のデスクトッ
プにある Pro Audio WebUI Setup ショート
カット、またはスタートメニュー > すべて
のプログラム > MOTU から Pro Audio
WebUI Setup を起動する
• iPad や iPhone から MOTU インターフェ
イスへアクセスするには、Apple App Store
より MOTU Discovery アプリをダウンロー
ド / 起動し、必要な UltraLite-mk4 をタップ
する
6 ブラウザに MOTU Pro Audio Control アプ
リケーションが開く(13 頁参照)
ブラウザに MOTU Pro Audio Control アプリ
ケーションが表示されない場合は、付録 A
「トラブルシューティング」:89 頁をお読み
ください。
7
7 Quick Setup ボタンをクリックして、プ
リセットを選択する
8
プリセット
説明
Audio interface
スタンダードなオーディオインター
フェイスとして機能します。
Stand-alone
mixer
スタンドアローンミキサーとして機能
します。このモードでは、全てのイン
プットをメインアウトプットとモニ
ターアウトプットへミックス出力しま
す。
Interface + mixer
上記 2 つのモードの組み合わせ。
Live recording
with monitor
mixing
ライブコンサートやレコーディング
セッション時に使用します。(モニ
ターミックス機能付)
Optical Converter
マルチチャンネルのアナログトゥデジ
タルコンバータとして機能します。
UltraLite-mk4 フロントパネル
1
8
7
2
3
1. マイク / ギターインプット。XLR/TRS コンボ 4. このセクションでは、全てのアナログイン
ジャックには、マイクケーブル、または 1/4
ケーブル(バランスド / アンバランスド)
を接続できます。各インプットには、独立
したプリアンプゲイン、インストルメント
インプットトリム、48V ファンタムパワー、
-20 dB パッドを装備します。(3)
2. ボリュームコントロール付ヘッドフォンア
ウトプット。
3. コンボインプット用プリアンプゲイン、イ
ンストルメントトリム、48V ファンタムパ
ワースイッチ、-20 dB パッドスイッチ。
Precision Digital Trim ™ノブは、+60 dB の
プリゲイン、または +30 dB のインストルメ
ントインプットゲインを供給します。ノブ
を回すと、ゲイン調整の状況を LCD に表示
します。
プットとアウトプットのレベルメーターを
表示します。左のノブを併用して本体設定
を見ることもできます。
5. このセクションでは、デジタル I/O(オプ
ティカルと S/PDIF)
、及び MIDI のイン / ア
ウトアクティビティを表示します。
6. クロックセクションには、現在のサンプル
レートとクロックモード(ソース)を表示
します。
7. SELECT ノブを押すと、LCD にメニューを表
示します。SELECT ノブを回すと、メニュー
表示をスクロールします。再度ノブを押す
と、そのメニュー項目の設定モードに切り
替えます。SELECT ノブを再々度押すと、項
目の設定を決定します。BACK ノブを押すと
6
4
5
一つ前のメニューレベルへ戻り、続けて押
すことにより、最初の表示に戻ることがで
きます。
8. ノブを押して本体電源とメインアウト用ボ
リュームコントロールを切り替えます。
(ノ
ブの状態は LCD で確認できます。
)この設定
を含む全てのフロントパネル設定は、MOTU
Pro Audio Control ウェブアプリケーション
で行うことができます。ノブを押してホー
ルドすると、UltraLite-mk4 の電源のオン /
オフを行います。
UltraLite-mk4 リアパネル
1
8
2
7
6
1. UltraLite-mk4 は、USB MIDI インターフェイ
スとして機能します。MIDI 機器は、スタン
ダード MIDI ケーブルで UltraLite-mk4 に接
続します。UltraLite-mk4 の MIDI OUT から
MIDI 機器の MIDI IN へ、逆に UltraLitemk4 の MIDI IN から MIDI 機器の MIDI OUT
へ接続します。詳しい説明は、
「MIDI 機器
の接続」:39 頁をお読みください。
2. アナログアウトプットは、サブスタジオモニ
ター、サラウンドモニター等へシグナルを出
力します。バランスコネクタ(ティップ / リ
ング / スリーブ)へは、アンバランスドコネ
クタも接続可能です。音量調節は、フロント
パネル、または MOTU Pro Audio Control
ウェブアプリケーションで行います。
3. メインアウトペアは、スタジオモニター等に
出力するステレオアウトプットを供給しま
す。音量調節は、フロントパネル、または
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ションで行います。
ホストオーディオソフトウェアでメインアウ
トペアを聴くには、オーディオトラック(及
びマスターフェーダー)をこのアウトプット
3
4
5
に設定します。また、MOTU Pro Audio
Control ウェブアプリケーションを使用して
UltraLite-mk4 のインプットをここへルー
ティングすることもできます。
4. 高品質な 24 ビット 192 kHz コンバータを搭
載した 6 アナログインプット(バランスド
TRS1/4 インチコネクタ:チップ / リング /
スリーブ)へは、アンバランスドプラグ
(TS)を接続することも可能です。外部アナ
ログソースを接続します。これらのインプッ
トは、Precision Digital Trim™ 機能(1 dB
単位のデジタルコントロールトリム:MOTU
Pro Audio Control ウェブアプリケーション)
を搭載しています。
5. ステレオ 24 ビット S/PDIF デジタルインプッ
ト / アウトプット(最大 96 kHz のサンプル
レートに対応)インプットにソース機器を接
続している場合には、クロックソースの設定
が正しいことを確認しましょう。詳しい説明
は、「S/PDIF」:38 頁をお読みください。
6. ADAT オプティカル
ライトパイプ ジャック
は、8 チャンネル(1x サンプルレート:
44.1/48 kHz)
、4 チャンネル(2x サンプル
レート:88.2/96 kHz)の 24 ビット ADAT
オプティカルデジタル I/O を供給します。
2x サンプルレート以上で起動した場合、こ
のポートは無効になります。また、このポー
トをステレオ TOSLink(オプティカル S/
PDIF)コネクタとして使用することも可能
です。
7. USB ケーブルでコンピュータを接続します。
8. このジャックには、スタンダードな 1218V DC パワーサプライ(最大 1.0A)を
接続します。(ポジティブチップ / ネガ
ティブチップ可)
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ション
第
オーバービュー
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ションは、UltraLite-mk4 をコントロールす
るウェブアプリケーションです。
複数の機器からのコントロール
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ションは、複数のホスト機器から同時に起
動することができます。
本体供給によるアプリケーション
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ションは、UltraLite-mk4 より供給されま
す。通常のコンピュータソフトウェアのよ
うに、ハードディスクドライブ内にあるア
プリケーションではありません。MOTU
Discovery アプリケーション(Mac メ
ニュー、または Windows のタスクバー)、
または MOTU Pro Audio WebUI Setup
ショートカット(Windows のみ)で MOTU
Pro Audio Control ウェブアプリケーション
を起動します。
インストーラーでアプリをインストール
www.motu.com/download から最新バージョ
ンの MOTU Pro Audio インストーラーをダ
ウンロードします。MOTU Pro Audio インス
トーラーは、コンピュータへ MOTU
Discovery アプリ、MOTU Pro Audio WebUI
Setup ショートカット(Windows のみ)と
必要なドライバをインストールします。
iPad や iPhone 等の iOS 機器へは、Apple ス
トアより MOTU Discovery アプリをダウン
ロードします。
お気に入りのウェブブラウザ
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ションはブラウザ上で起動するアプリケー
ションのため、UltraLite-mk4 に接続された
ブラウザ使用可能な全ての機器で起動する
ことができます。デスクトップコンピュー
タだけではなく、ラップトップ、iPad、タ
ブレット、スマートフォン等、自由に操作
環境を選択することが可能です。その上、
ブラウザの種類も問いません。(Chrome、
Firefox、Safari 等)ブラウザは最新バージョ
ンのご使用をお勧めします。
機器の接続とネットワーク構築
UltraLite-mk4 をコンピュータ、またはラッ
プトップへ USB 経由で接続します。iPad や
iPhone、タブレット等は、UltraLite-mk4 や
コンピュータと同じ Wi-Fi ネットワークに位
置していることを確認します。
11
ウェブアプリケーションの起動
ウェブアプリケーションは以下の方法で起
動します。:
• MOTU Discovery アプリケーションメ
ニュー(Mac メニューバー、または
Windows タスクバー)で必要な UltraLitemk4 を選択する。Windows のみ:MOTU
ProAudio WebUI Setup ショートカットを起
動する。(スタートメニュー > すべてのプロ
グラム > MOTU)
• (iPad/iPhone)MOTU Discovery アプリで
必要な UltraLite-mk4 をタップ
ブラウザに MOTU Pro Audio Control ウェブ
アプリケーションが開きます。(13 頁参照)
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ションが表示されない場合には、付録 A「ト
ラブルシューティング」:89 頁をお読みく
ださい。
MOTU Discovery アプリケーションメニュー
12
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Device タブ
6
7
8
9
5
10
11
4
3
2
12
13
1
14
15
Windows only
16
17
18
1. 複数の MOTU インターフェ
イスを使用する場合、
DEVICES リストにネット
ワーク上の機器をリスト形
式で表示します。設定を行
う機器をクリックして選択
します。
2. Aux Mixing タブは、ミキサー
の各 Aux バスを表示します。
(複数の同時表示不可)
3. Mixing タブは、インター
フェイスのミキシング、及
び DSP を表示します。
4. Routing タブは、インプッ
ト、及びアウトプット、コ
ンピュータ、ミキサーの
ルーティングを行うグリッ
ドを表示します。
5. Device タブは、アナログイ
ンプットやアウトプットの
トリム等の本体設定を取り
扱います。
7. UltraLite-mk4 のプリセット
を管理します。(作成、保
存、読み込み等)プリセッ
トは、全てのタブの設定状
況を全て保存します。
8. インターフェイス名を入力
します。初期名に戻すには、
入力した名称を削除します。
9. ボタンをクリックすると、
ファクトリープリセットを
使用したクイックセット
アップを開始します。詳し
い説明は、第 5 章「プリ
セット」:45 頁をお読みく
ださい。
10.ID ボタンをクリックする
と、現在ウェブアプリケー
ションで設定を行っている
機器のフロントパネル LCD
を機器名表示と共に点滅し
ます。また同様に、
DEVICES リスト(1)上の
機器名も点滅表示します。
6. サイドバーを拡大 / 縮小し
ます。
11.インターネットにアクセス
できるコンピュータで
MOTU Pro Audio Control
ウェブアプリケーションを
開いた場合、本体機器の
アップデートの有無をここ
に表示します。More Info ボ
タンをクリックすると、最
新情報等の詳細を表示しま
す。
12.サンプルレートの設定。ホ
ストオーディオソフトウェ
アの設定と一致しているこ
とを確認します。
13.Clock Mode メニューで本体が
参照するクロックソースを選
択します。
14.本体機器(1)が選択したク
ロックソース(13)に正し
く同期していることを表し
ます。同期が正しく行われ
ていない場合は、赤く点滅
します。
15.(Windows のみ)ホスト
バッファーサイズを選択し
ます。詳しい説明は、
「Host
Buff er Size メニュー」:30
頁をお読みください。.
16.(Windows のみ)ホスト
セーフティオフセットを選
択します。詳しい説明は、
「Host Safety Off set メ
ニュー」:31 頁をお読みく
ださい。
17.インプットのゲイン設定、
及びマイクとギターイン
プットのフェーズ設定。ま
た、マイクインプットの
48V ファンタムパワー
や-20 dB パッドの設定も取
り扱います。
18.アウトプットの設定。メイ
ン、及びフォーンではフル
ボリュームコントロールを、
アナログアウトプットでは
キャリブレーションコント
ロール(-24 ∼ 0 dB)を行
います。
13
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Device タブ(続き)
19
20
21
これらの項目が表示されない場合
は、ウインドウを下にスクロール
します。
19.インプット / アウトプットバン
クのオン / オフを行います。バ
ンクをオフにすると、ルーティ
ンググリッドやミキサーの表示
もオフになり、作業環境に必要
なバンクだけを表示します。ま
た、不必要な DSP リソースの
消費も防ぎます。
20.UltraLite-mk4 のデジタルミキ
サーは、最大 48 チャンネルに
対応しています。必要なチャン
ネル数を設定します。DSP を無
駄に消費しない為に、最低限に
必要なチャンネル数を設定しま
しょう。
21.オプティカルポートの設定。:
8 チャンネルの ADAT、または
ステレオ TOSLink を選択しま
す。88.2/96 kHz 時の ADAT 設
定では、4 チャンネルの SMUX
フォーマットに対応していま
す。
14
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Device タブ(続き)
23
22
29
28
24
25
27
26
これらの項目が表示されない場合は、ウ
インドウを下にスクロールします。
22.本体機器とコンピュータ間で行う
オーディオストリームのチャンネル
数を設定します。(最大 24 チャンネ
ルずつ)Routing タブ(16 頁)で
マッピングします。
23.Clock Mode メニュー(13 頁の 13)
で LTC を選択すると、UltraLitemk4 が SMPTE タイムコード
(Longitudinal Time Code)に同期し
ます。LTC Input Source メニュー
(23)では、タイムコードを受信する
アナログ、またはデジタルインプッ
トを選択します。コンピュータにタ
イムコード(LTC)を送信するには、
LTC から MIDI タイムコード(MTC)
へ変換してタイムコードを送信する
ことにより、OS X Core Audio(Mac
のみ)経由でホストソフトウェアと
の同期を実行します。LTC-to-MTC
Conversion メニューでは、タイム
コードの送信に使用する未使用のコ
ンピュータチャンネルを指定します。
この機能を使用しない場合には
None を選択します。LTC Format
メニューでは、必要なフレーム
フォーマットを選択します。Enable
Format Autodetect ボックスを選択す
ると、UltraLite-mk4 が受信するタイ
ムコードの種類を自動的に認識しま
す。Enable Jam Sync ボックスを選択
すると、受信するタイムコードが途
切れた場合でも MTC の出力を Stop
Jam Sync ボタンをクリックするまで
継続します。タイムコードによる同
期についての詳しい説明は、「SMPTE
タイムコードに同期」:40 頁、「LTC
から MTC への変換」:58 頁をお読み
ください。
24.プリセットを初期状態に戻します。
25.Set Password ボタンでは、UltraLitemk4 のパスワードを設定します。パ
スワードを設定すると、aux バス以
外の全ての設定をパスワードで保護
します。パスワードを削除するには、
Clear Password ボタンをクリックし
ます。パスワードを忘れてしまった
場合には、フロントパネルの
Settings メニューで削除、または
Factory Default 設定で初期状態に戻
します。
26.System Information セクションには、
ファームウェアのバージョン等、
UltraLite-mk4 の情報を表示します。
27.Check For Updates ボタンをクリック
すると、アップデートの有無を確認
します。詳しい説明は、付録 D
「ファームウェアの更新」:95 頁をお
読みください。(要:インターネット
アクセス可能なコンピュータ)
Update From File ボタンをクリック
すると、アップデートファイルの場
所を確認するウインドウを開きます。
アップデートファイルは、MOTU の
ウェブサイトからダウンロードしま
す。
28.Reboot ボタンをクリックすると、
UltraLite-mk4 を再起動します。
29.
(Mac のみ)Computer Volume
Controls ボックスを選択すると、
Audio MIDI 設定で UltraLite-mk4 の
各アウトプットの音量をコントロー
ルします。また、コンピュータキー
ボードの音量調節機能でコンピュー
タのアウトプットに指定したチャン
ネルの音量をコントロールします。
15
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Routing タブ
4
5
6
7
8
9
10
3
11
2
12
13
1
14
19
15
18
17
16
Routing タブは、インプットか
らアウトプットへのルーティン
グを取り扱います。インプット
はウインドウ上部横列に、アウ
トプットは左側縦列に表示し、
インプットとアウトプットが交
差するグリッドを選択してシグ
ナルのルーティングを行いま
す。グリッドをクリックしたま
まマウスをドラッグすると、複
数のグリッドの選択 / 選択解除
を一度に行うことができます。
一つのインプットから複数のア
ウトプットへルーティングする
には、必要なインプットコラム
から下(縦)方向にグリッドを
選択します。複数のインプット
を同じアウトプットへルーティ
ングするには、ミキサー(17
頁参照)と Mix In バンク(16)
を使用します。
1. 表示を縮小した状態。サイド
バーにはアイコンを表示し
ます。
2. アイコンをクリックして
Routing タブを表示します。
3. ここをクリックして、サイ
ドバー表示の拡大 / 縮小を
切り替えます。
4. ルーティングプリセットの
作成、保存、読み込み等、
プリセットを管理します。
5. グリッドをロックします。
6. アウトプットはウインドウ
左側に表示します。
7. コラムには、アウトプット
にルーティングされたソー
ス(インプット)シグナル
名を表示します。
8. インプットは本体機器のイ
ンプットを先頭にウインド
ウ上部に表示します。この
図では、2 マイクと 6 アナ
ログインプット(ライン)
をコンピュータへルーティ
ングしています。(USB 経
由)
9. From Computer インプット
バンクは、ホストオーディオ
ソフトウェアからアウト
プットへのオーディオチャ
ンネルのルーティングを取
り扱います。(ミキサーを含
む)コンピュータチャンネ
ル数の設定は、Device タブ
で行います。
10.これらのインプットスト
リームは、ミキサーからの
バス(メインミックスバス、
モニターミックスバス、7
つのステレオ Aux バス、3
つのステレオグループバス、
リバーブリターンバス、ポ
スト FX チャンネルセンド)
です。これらのミキサーバ
スは任意のアウトプット
(本体アウトプット、コン
ピュータ上のホストソフト
ウェア、本体ミキサー等)
へルーティングすることが
できます。
11.三角アイコンでインプット
グループ表示の拡大 / 縮小
を切り替えます。
15.グリッドをクリックして
マッピングのオン / オフを
切り替えます。
16.Mix In グループは、48 チャ
ンネルミキサーへのオー
ディオルーティングを行い
ます。
17.To Computer アウトプット
バンクは、インプットをコ
ンピュータ上で起動したホ
ストオーディオソフトウェ
アへルーティングします。
コンピュータチャンネル数
の設定は、Device タブで行
います。
18.三角アイコンでアウトプッ
トグループ表示の拡大 / 縮
小を切り替えます。
19.本体機器のアウトプット。
12.クリックで名称変更します。
13.オーディオアクティビティ
インディケータ。
14.コンピュータチャンネル 12 を UltraLite-mk4 のメイン
アウトへルーティングして
います。
16
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Mixing タブ
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
2
17
1
18
19
32
31
20
30
29
21
22
28
23
24
25
26
27
Mixing タブは、UltraLite-mk4
の 48 チャンネルミキサー(メ
インミックスバス、モニターバ
ス、3 つのグループバス、7 つ
の Aux バス、リバーブバス)
を取り扱います。インプット数
(最大 48)は、Device タブで
設定します。チャンネルからミ
キサーインプットへのルーティ
ングは、Routing タブ(16 頁
参照)で設定します。
8. インプットチャンネルには
ゲートとコンプレッサを装
備します。無効なエフェク
トは灰色表示になります。
9. グループバス 1-2。グルー
プセンドフェーダー(26)
でインプットをグループに
送信します。グループは、
メインセンドフェーダー
(26)、または Aux バス
(20)でメインミックスに送
信されます。
1. ミキサー設定サイドバー表示
10.グループバス、メインミック
のオン / オフを切り替えます。
スバス、リバーブリターンに
は Leveler を装備します。
2. ウインドウにミキサーを表
示します。
11.リバーブチャンネルスト
リップは、リバーブプロ
3. ミキサーに表示する項目の
セッサをコントロールしま
オン / オフを切り替えます。
す。リバーブプロセッサを
オフにしてグループとして
4. 全ての項目の表示のオン /
利用することもできます。
オフをワンクリックで切り
替えます。
12.モニターバスは他のバスの
アウトプットをミラー出力
5. ミキサープリセットの作成、
します。または、独立した
保存等を行います。
ソロバスにすることも可能
です。
6. Legend コラム。チャンネル
ストリップセクションのラ
13.メインミックスバスは、ミ
ベルとコントロールを供給
キサー全体のマスター
します。上部のメニューで
フェーダーとなります。EQ
は、ミキサープリセットの
や Leveler コンプレッショ
作成、保存等を行います。
ンを追加できます。
14.Aux バスアウトプットレベ
ルを調節します。
15.クリックで名称変更します。
(メインミックス、モニ
ター、リバーブバスは変更
不可)
16.モノとステレオを切り替え
ます。メニューでは、チャ
ンネルストリッププリセッ
トの管理やミキサーイン
プットやバスアウトプット
のオーディオソースや送信
先を選択します。
17.インプットのゲートプロ
セッシング。
18.クリックしてフルサイズの
EQ グラフを開きます。
19.ダイナミクスセクションは、
インプットのコンプレッサ
とアウトプットバスの
Leveler を供給します。
20.リバーブと Aux センド。
21.チャンネルソロとミュート。
モニターバスでは、SC ボタン
で全てのソロを解除します。
22.チャンネルフェーダー。
23.メニューよりモニターバス
のソースを選択します。モ
ニターバスでは、アウト
プットバス、またはソロバ
スをミラー出力します。
24.Follow Solo 選択時:チャン
ネルがソロになるとモニ
ターバスを一時的にソロバ
スに切り替えます。
25.メインミックスセンド。
26.グループセンド。
27. S ボタンを選択するとグ
ループをソロにしま
す。 PRE ボタンは、フェー
ダーのプリとポストを切り
替えます。
28.アウトプットバスの表示 /
表示解除を切り替えます。
29.全てのバスの表示 / 表示解
除をワンクリックで切り替
えます。
30.27 と同じ。
31.インプットの表示 / 表示解
除を切り替えます。
32.全てのインプットの表示 /
表示解除をワンクリックで
切り替えます。
17
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Aux Mixing タブ
3
4
5
6
7
8
9
10
2
1
17
11
16
12
13
15
14
Aux Mixing タブは、UltraLitemk4 のミックスバス(Aux バ
ス、グループ、リバーブバス)
を取り扱います。(同時に複数
の Aux バスを表示することは
できません。)必要なバスを選
択後、全てのミキサーインプッ
ト、グループ、リバーブバスか
らセンドレベルのシグナルを
ミックスします。
3. ミキサー設定サイドバーで
作業に必要な Aux バスを選
択します。Aux バスに不必
要なインプットやグループ
センドの表示を解除するこ
ともできます。
9. インプット、またはグルー
プのステイタス。(ステレ
オ、またはモノ)Mixing タ
ブとは異なり、各チャンネ
ルのステイタスを切り替え
ることはできません。
4. ウインドウに表示する Aux
バス、またはグループを選
択します。この図では Aux
bus 1-2 を表示しています。
10.Aux バスマスターフェー
ダーのソロとミュート。
5. ミキサーインプット。(各ミ
1. ミキサー設定サイドバー表示
キサーチャンネルからの
のオン / オフを切り替えます。
Aux センド)Aux バスミッ
クスのインプットを含める
2. Aux Mixing タブは、ミキ
には、フェーダーを上げま
サー内の Aux バス、及びグ
す。
ループを取り扱います。
6. グループバスフェーダー。
7. ミキサーのリバーブバス
フェーダー。
8. ウインドウに表示された
Aux バス(4)のマスター
フェーダー。
11.aux バスインプットのパン
コントロール表示のオン /
オフを切り替えます。
12.Prefader ボタン選択時:
Aux バスへの全てのセンド
レベルを、各チャンネルの
メインフェーダーから切り
離します。つまり、Mixing
タブでチャンネルのメイン
フェーダーを操作しても、
Aux バスへのセンドレベル
へ影響しません。
14.ミックスグループとリバー
ブバスの表示 / 表示解除を
切り替えます。
15.全てのグループの表示 / 表
示解除をワンクリックで切
り替えます。
16.ミキサーインプット(チャ
ンネルセンド)の表示 / 表
示解除を切り替えます。
17.全てのミキサーインプット
の表示 / 表示解除をワンク
リックで切り替えます。
13.特定の Aux ミックス、また
はグループだけを表示した
新しいウェブページを開き
ます。
18
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
ミキサーインプットチャンネルストリップ
1
2
3
30
6
7
29
8
2
9
3
11
4
15
27
12
18
26
19
20
21
22
23
25
1. インプットチャンネル名をク
リックして変更できます。初
期名に戻すには、入力した名
称を削除します。
18.ソロ / ミュート。ミュートは、
全てのセンドとメインチャン
ネルに影響します。
(プリ
フェーダーセンドを除く)
2. プリアンプゲイン等、イン
プットのハードウェア設定。
設定項目が無い場合には、ア
イコンが灰色表示になりま
す。
19.フェーダーを動かしてレベル
を調節します。ダブルクリッ
クでゼロ値(ユニティゲイ
ン)に戻ります。
24
20.dB スケール上をクリックして
値を変更することもできます。
21.クリックして dB 値を入力し
ます。
4. チャンネルストリッププリ
セットの作成、名称設定、保
存、読み込み。
22.チャンネルパン。モノイン
プットでは、ダブルクリック
でセンター値に戻します。
5. インプットのモノ、ステレオ
ペアの切り替え。
23.メインミックススライダーは、
メインミックスへシグナルを
供給します。スライダーの初
期値は 0 dB で、全てのチャン
ネルストリップはメインミッ
クスバスへルーティングされ
ています。チャンネルがグ
ループへ送信されている場合、
スライダーを -× へドラッグ
することにより、メインミッ
クスへの送信を解除します。
7. チャンネルストリップの各エ
フェクト(ハイパスフィル
ター、ゲート、EQ 等)は左
にオン / オフボタンを、右に
プリセットメニューを装備し
ます。プリセットは、各エ
フェクト毎に独立していま
す。
8. ゲートプロセッサは、スタン
ダードアタック、スレッショ
ルド、リリースコントロール
を装備します。
14
28
ミキサーインプットチャンネル
14.コンプレッサのインプットレ
ベルとゲインリダクション
ストリップを表示するには、
メーター。
Mixing タブ(17 頁参照)のサ
イドバー(17 頁のアイテム #3) 15.クリックしてフルサイズのコ
の MIXER INPUT セクション
ンプレッサーグラフを開きま
(31)で必要なインプットチャ
す。
ンネルを有効にします。
16.Aux とリバーブセンド。
チャンネルストリップに表示す
17.Aux1-2 センドのパン。Aux
る項目は、サイドバーの
mix タブでオン / オフを切り
CONTROLS セクション(17 頁
替えます。(18 頁のアイテム
のアイテム #3)で選択します。
#11)
6. カットオフフリーケンシー付
ハイパスフィルター。
13
16
17
5
3. インプットチャンネルのソー
ス。Routing タブ(16 頁参
照)のグリッドでも設定でき
ます。
10
12
4
9. ゲートが有効になるとイン
ディケータが赤く点灯しま
す。
10.4 バンドのパラメトリック
EQ は、各バンドにスタン
ダードなゲイン、フリーケン
シー、バンド幅設定を装備し
ます。
11.ハイ / ロー EQ には、シェルフ
フィルター機能を装備します。
12.クリックしてフルサイズの
EQ グラフを開きます。
13.コンプレッサは、スレッショ
ルド、レシオ、アタック、リ
リース、ゲインを装備しま
す。通常のコンプレッサは
ピークモード(シグナルの
ピークでインプットのレベル
を決定)で機能します。RMS
ボタンを選択すると、RMS
値でインプットレベルを測定
します。
24.グループセンド。
25. S ボタンを選択するとグ
ループをソロにしま
す。 PRE ボタンは、フェー
ダーのプリとポストを切り替
えます。
26.インプットレベルメーターに
はプリ、またはポストフェー
ダーレベルを表示します。
(クリックして切り替え可)
27.全てのソロを解除します。
28. S ボタンを選択すると aux
バスをソロにします。 PRE
ボタンは、センドのプリとポ
ストを切り替えます。
29.各セクションのラベルを表示
したサイドバー。
30.ミキサー機器で使用している
DSP パワー量を表示します。
DSP 消費を開放するには、ミ
キサーインの数を減らす、
チャンネルエフェクトやリ
バーブをオフにします。詳し
い説明は、「DSP Usage(DSP
使用量)」:67 頁をお読みく
ださい。
19
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
メインミックス / モニターチャンネルストリップ
1
2
3
3
4
5
6
4
5
7
15
メインミックスとモニターチャ
ンネルストリップを表示するに
は、Mixing タブ(17 頁参照)
でウインドウを右へスクロール
します。
8
9
チャンネルストリップに表示す
るセクションは、サイドバーの
CONTROLS セクション(17 頁
のアイテム #3)で選択します。
1. 初期設定では、モニターバス
はソロバスとして機能しま
す。モニターバスは、必要に
応じてメインミックスバスや
その他の aux バス、グルー
プ、リバーブバスのシグナル
のミラー出力することもでき
ます。これらの設定はソース
メニュー(13)で行います。
Routing タブ(16 頁参照)
グリッドでモニターバスのア
ウトプットを指定します。
2. メインミックスバスは優先ス
テレオミックスです。
14
10
11
3. アウトプットのハードウェア
設定を表示します。例えば、
フォーンとハードウェアのメ
インアウトプットにメインア
ウトバスが設定されている場
合、両ペアのトリム設定を表
示します。アウトプットに設
定事項がない場合は、灰色表
示になります。
4. バスのアウトプットディス
ティネーション(複数可)を
選択します。
13
12
5. プリセットメニューは、プリ
セットの作成、保存、読み込
みを行います。
6. このバスがステレオであるこ
とを表します。
7. メインミックスバスの 4 バン
ドパラメトリック EQ は、イ
ンプットチャンネルの EQ
(19 頁のアイテム #10-11)
と同じ働きをします。
8. クリックしてフルサイズの
EQ グラフを開きます。
9. Leveler は、伝説の
Teletronix LA-2A Leveling
Amplifier をモデルにしたゲ
インリダクションです。詳し
い説明は、「Leveler(レベ
ラー)」:65 頁をお読みくだ
さい。
10.メインミックスバスとモニ
ターバスのミュート。
11.メインミックスバスとモニ
ターバスのマスターフェー
ダー。インプットチャンネル
のフェーダー(19 頁のアイ
テム #19-21)と同じ働きを
します。
12.Follow Solo 有効時:チャン
ネルがソロになるとモニター
バスを一時的にソロバスに切
り替えます。ノート:aux バ
スがソロ時には、モニターバ
スはソロになった aux バスだ
けを出力します。(ソロに
なっているチャンネルを無視
します。)
13.メニューよりモニターバスの
ソースを選択します。モニ
ターバスでは、メインミック
ス、aux バス、グループ、リ
バーブバス、またはソロバス
をミラー出力します。
14.SC ボタンで全てのソロを解
除します。
15.現在、このミッドバンド EQ
は無効です。
20
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Aux バスチャンネルストリップ
1
2
11
3
4
aux バスを使用してサブミックスを
作成することができます。aux バス
は、Routing タブのグリッド(16 頁
参照)で任意のアウトプットへルー
ティングできます。
aux バスのチャンネルストリップを
表示するには、Mixing タブ(17 頁
参照)のサイドバー(17 頁のアイ
テム #3)の MIXER OUTPUT セク
ション(#28)で必要な aux バスを
有効にします。
10
チャンネルストリップに表示する 4
バンド EQ セクションの表示 / 表示
解除は、サイドバーの CONTROLS
セクション(17 頁のアイテム #3)
で行います。
1. ステレオ aux バス。
2. モノ aux バス。
5
3. 点をクリックして aux バスのモ
ノとステレオを切り替えます。
6
4. aux バスの 4 バンドパラメト
リック EQ は、インプットチャン
ネルの EQ(19 頁のアイテム
#10-11)と同じ働きをします。
7
5. クリックしてフルサイズの EQ グ
ラフを開きます。
6. aux バスのソロとミュート。
7. aux バスマスターフェーダー。
8. クリックして値を入力。
9
9. dB スケール上をクリックして値
を変更することもできます。
10.無効な EQ バンド。
8
11.ハードウェア設定、アウトプッ
ト設定、プリセットメニュー。
Mixing タブのアイテム #3-5 と
同じ働きをします。
21
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
グループ / リバーブチャンネルストリップ
1
10
2
3
グループバスは、ミックスサブグ
ループ(一括してコントロールした
いインプットのグループ)を作成す
る為に使用します。aux センド、リ
バーブセンド、メインミックスセン
ドを装備した aux バスとは異なりま
す。グループバスには、Leveler を装
備します。
4
リバーブバスは、特殊なグループバス
でリバーブプロセッサを装備します。
リバーブ機能を無効にすると、4 つめ
のグループバスとして機能します。
グループバスやリバーブバスのチャ
ンネルストリップを表示するには、
Mixing タブ(17 頁参照)のサイド
バー(17 頁のアイテム #3)の
MIXER OUTPUT セクション(28)で
必要なグループバスやリバーブバス
を有効にします。
5
チャンネルストリップに表示する 4
バンド EQ セクションの表示 / 表示解
除は、サイドバーの CONTROLS セク
ション(17 頁のアイテム #3)で行
います。
1. グループバス。クリックして名称
を入力します。初期名に戻すに
は、入力した名称を削除します。
2. リバーブバス。リバーブプロセッ
サを無効にすると、4 つめのグ
ループバスとして機能します。
3. グループバスとリバーブバスは常
にステレオです。
9
4. グループバスとリバーブバスの 4
バンドパラメトリック EQ は、イ
ンプットチャンネルの EQ(19 頁
のアイテム #10-11)と同じ働き
をします。
8
5. クリックしてフルサイズの EQ グ
ラフを開きます。
6
6. リバーブプロセッサ。詳しい説明
は、「Reverb(リバーブ)」:66 頁
をお読みください。
7. メインミックスセンド。
8. グループバスとリバーブバスのマ
スターフェーダー。
9. ソロとミュート。
7
10.ハードウェア設定、アウトプット
設定、プリセットメニュー。
Mixing タブのアイテム #3-5 と同
じ働きをします。
22
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
第 1章
UltraLite-mk4 について
UltraLite-mk4 は、モバイルオーディオレ
コーディングに最適な 18 x 22 のコンソール
スタイルの 48 チャンネルミキシング、及び
DSP エフェクト、ワイヤレスコントロール
機能、高品質な A/D/A コンバージョン機能
(最大 192 kHz)を搭載した USB オーディオ
インターフェイスです。
パワフルな DSP 機能には、48 チャンネル、
12 ステレオバスの大きなコンソールスタイ
ルのミキシング機能、及び 32 ビットフロー
ティングポイントのエフェクトプロセッシ
ング機能(アナログ EQ やビンテージコンプ
レッション、クラシックリバーブ等を含む)
を搭載します。マトリックスルーティング
では、迅速なイン / アウトのパッチングを
供給します。
I/O コンフィギュレーション
UltraLite-mk4 には、様々なアナログとデジ
タルコネクタを装備し、全ての I/O を同時
に使用することができます。
接続
イン
アウト
1/4 インチアナログ(バランス / アンバ 6
ランス TRS) 10
マイクインプット(コンボ XLR)
2
-
ヘッドフォンアウト
-
1 x ステ
レオ
S/PDIF デジタル I/O(RCA)
2
2
ADAT オプティカルデジタル(44.1/
48 kHz)
8
8
総計
18
22
UltraLite-mk4 はスタジオワークステーション
(DAW)のオーディオインターフェイスとし
ても機能するだけではなく、スタンドアロー
ンミキサー、スタジオやステージのサブモニ
ターミキシングシステムとしてご使用いただ
くこともできます。この章では各機器の主機
能、及びその特徴を紹介します。
23
ユニバーサルコネクティビティ
UltraLite-mk4 は、ハイスピード USB 2.0
(USB 3.0 互換)でコンピュータへ接続しま
す。また、USB オーディオクラスコンプラ
イアント(iPad 互換:要カメラコネクショ
ンキット)のため、USB 接続時のコンピュー
タへのドライバのインストールは必要あり
ません。
ミキシング、及びエフェクト機能を装備したオン
ボード DSP
UltraLite-mk4 には、非常に複雑なルーティ
ングマトリックスや 12 ステレオバス、及び
エフェクトを装備した 48 インプットデジタ
ルミキサーを処理する強力な DSP エンジン
を搭載しています。ミキサーセクションで
は、レコーディングスタジオオペレーショ
ンでお馴染みのミキシングコンソールをモ
デルにしています。
32 ビットフローティングポイントプロセッシング
DPS エンジンに搭載された全てのミキシン
グ、及びエフェクトプロセッシングは、32
ビットフローティングポイントを採用し、
高品質なサウンドクオリティと実質無制限
のヘッドルームを実現しました。
ビンテージエフェクトプロセッシングモデル
付属の クラシック リバーブ、コンプレッ
ションは Teletronix LA-2A コンプレッサを、
4 バンド EQ は英国製アナログコンソールの
EQ をモデルにしています。
マトリックスルーティングとマルチング
UltraLite-mk4 は、非常にフレキシブルなマ
トリックススタイルのオーディオルーティ
ング、及びマルチングを機能を供給します。
アナログ、またはデジタルインプット、コ
ンピュータチャンネルをその他のアウト
プット、またはコンピュータへ自由にルー
ティングできます。また、お好きなシング
ルインプットを無制限数のアウトプットへ
送信することもできます。
ウェブアプリケーションコントロール
オンボード DSP、ミキシング、デバイス設
定、クロック / シンク設定は、UltraLitemk4 に直接接続、または同じ Wi-Fi ネット
ワーク内のコンピュータ、タブレット、ス
マートフォンのブラウザで起動した MOTU
Pro Audio Control ウェブアプリケーション
で設定 / 変更します。複数の機器からネッ
トワーク上の全てのオーディオインター
フェイスの設定へ同時にアクセスすること
ができます。
ワイヤレスコントロールでライブミキシング
コンピュータに接続された UltraLite-mk4 で
は、コンピュータが使用する Wi-Fi を共有し
て、タブレットやスマートフォンでミキシ
ングや DSP エフェクトをコントロールする
ことができます。
ADAT デジタルインプット
UltraLite-mk4 には、8 チャンネルオプティ
カルデジタル I/O を装備します。外部デジ
タルプロセッサ、デジタルミキサー等の外
部機器を接続します。:44.1/48 kHz 時は 8
チャンネル、88.2/96 kHz 時は 4 チャンネ
ル。またオプティカルポートを、ステレオ
TOSLink(オプティカル S/PDIF)対応に使
用することもできます。
S/PDIF digital I/O
UltraLite-mk4 は RCA コネクタによるステレ
オ S/PDIF デジタルインプット / アウトプッ
トを装備します。
MIDI I/O
MIDI IN/MIDI OUT ジャックでは、USB 経由で
16 チャンネルの MIDI I/O を供給します。
24
UltraLite-mk4 について
大きなメーター表示
大きなバックライト付 LCD ディスプレイで
は、全ての I/O のシグナルアクティビティ
を見やすく表示します。多くの本体設定事
項もフロントパネルで操作可能です。
ヘッドフォンアウトプット
UltraLite-mk4 のフロントパネルには、個々に
音量操作ができるヘッドフォンジャックを搭
載します。ヘッドフォンアウトプットは、そ
の他のアウトプットのミラーシグナル、また
は独立したアウトプットとして設定できます。
正確な Digital Trim ™
UltraLite-mk4 の全てのアナログインプット
にはデジタルコントロールによるアナログ
トリムを装備し、1 dB 単位の調整を行うこ
とができます。アナログアウトプットでは、
32 ビットトリム(DAC)、及び 1 dB 単位の
調整を行うことができます。これらのトリ
ムコンフィギュレーションはファイルに保
存でき、必要に応じていつでも設定を呼び
出すことができます。
ラックマウント、またはデスクトップオペレー
ション
UltraLite-mk4 は、ハーフラックに収納でき
る頑丈な金属ユニットです。その他の
MOTU ハーフラックユニットと並べてラッ
クに収納するには、ラックマウント用のブ
ラケットを使用します。
AudioDesk
UltraLite-mk4 システムには、フル機能を装
備したオーディオワークステーションソフ
トウェア AudioDesk が付属します。
(motu.com/download よりダウンロード)
AudioDesk は、マルチチャンネルウェーブ
フォームエディティング、オートメート
バーチャルミキシング、オートメーション
のグラフィックエディティング、リアルタ
イムエフェクトプラグイン、クロスフェー
ド、サ−ドパ−ティ社オーディオプラグイ
ン対応、サンプルアキュレートなエディ
ティングとオーディオプレイスメント等、
オーディオレコーディングに必要な機能を
全て えています。
25
UltraLite-mk4 について
26
UltraLite-mk4 について
第 2章
パッキングリストと動作環境
パッキングリスト
UltraLite-mk4 システムには、以下の物が付
属します。パッケージ開封時に、内容物に
異常が認められた場合は、すみやかに
MOTU、または代理店 / 販売店へお知らせく
ださい。
登録カードの記入
UltraLite-mk4 ご購入後は、ユーザー登録を
お早めにお済ませください。
• 1 オーディオインターフェイス
または、
• 1 USB ケーブル
ユーザー登録方法:
• www.motu.com/register でオンライン登録
• 登録カード(付属)に必要事項をご記入
• 1 DC パワーアダプタ
後、返送
• ラックマウント用キット
作業を開始する前に、このパッケージに付
属する登録カードをご記入の上、返送して
ください。製品のユーザー登録を完了する
ことにより、テクニカルサポート、ソフト
ウェアアップデートインフォメーションや
新製品情報などをお受け取りになることが
できます。
• 1 マニュアル
• 製品登録カード
動作環境
• A 1 GHz Intel ベース Mac または、
Pentium ベース PC(またはその互換機)できるだけ速い CPU のご使用を推奨
• 2 GB、またはそれ以上の RAM 推奨
• Mac OS X 10.8 以降、または Windows 7
以降。
MOTU 社では、正規登録ユーザーへのみテ
クニカルサポートを始めとする様々な情報
を供給しておりますので、お早めに登録
カードの返送をお願いいたします。
• ハイスピード USB 2.0(または 3.0)ポー
ト
• 大き目の容量のハードディスクドライブ
(500 GB 以上)
27
28
パッキングリストと動作環境
第 3章
ソフトウェアのインストール
オーバービュー
USB 2.0 クラスコンプライアントオペレーション
29
ソフトウェアのインストール . . . . . . . . . . . . . . . 30
オーディオドライバ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30
MOTU Discovery アプリ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31
MIDI I/O(Windows).. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31
Mac 環境の MIDI I/O 設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31
AudioDesk ワークステーションソフトウェア. 32
その他のホストオーディオソフトウェア . . . . . 33
USB 2.0 クラスコンプライアントオペレー
ション
MOTU インターフェイスは、USB 2.0 オー
ディオクラスコンプライアント機器です。
その為、USB ケーブルを使用して Mac(OS
X 10.8 以降)へ接続する場合、専用ソフト
ウェアドライバをインストールする必要は
ありません。USB 接続の場合、ドライバを
インストールすることにより Ethernet 接続
を行わずにウェブアプリケーション(後述)
の使用を可能にします。コンピュータは、
MOTU インターフェイスを USB オーディオ
機器として認識し、インプット、及びアウ
トプットをオーディオソフトウェアへ供給
します。サンプルレート等の基本設定は、
オーディオソフトウェア(Mac)、またはシ
ステム設定(Windows)で取り扱います。
v
この方法の UltraLite-mk4 は、ソフトウェ
アドライバのインストールを行わずとも基本
的なオーディオインプット / アウトプット機
能を供給します。UltraLite-mk4 の機器設定や
ミキシング機能を使用するには、ドライバを
インストールする必要があります。
iOS 機器の接続(iPad と iPhone)
オーディオクラスコンプライアントオペ
レーションにより、UltraLite-mk4 を iOS 機
器へスタンダードなカメラコネクション
キットを使用して接続することができます。
iOS 機器へ接続された UltraLite-mk4 は、
オーディオアプリへマルチチャンネルの
オーディオ I/O を供給します。
29
ソフトウェアのインストール
UltraLite-mk4 を USB オーディオクラスコン
プライアント機器として使用しない場合に
は、次の方法でソフトウェアをインストー
ルします。
ソフトウェアインストーラーをダウンロード
最新 MOTU Pro Audio インストーラーは、
www.motu.com/download でダウンロードで
きます。
v
ソフトウェアのインストールを行う場合
は、UltraLite-mk4 をコンピュータへ接続す
る前に実行することをお勧めします。
オーディオドライバ
インストーラーは、USB オーディオドライ
バ(Mac:CoreAudio、Windows:ASIO と
Wave)をコンピュータへ供給します。
OS X、及び Windows 環境では、MOTU Pro
Audio ドライバはとても低い USB の I/O レ
イテンシーを供給します。例えば 32 サンプ
ルバッファーサイズで 96 kHz サンプルレー
トに設定された UltraLite-mk4 では、USB 経
由で 1.83 ミリセカンド(OS X 環境)/1.84
ミリセカンド(Windows 環境)のラウンド
トリップレイテンシー(RTL)を実現しま
す。RTL は、アナログインプットから入力
されたオーディオシグナルが、Digital
Performer のような DAW ソフトウェアを経
由してアナログアウトプットから出力され
るまでにかかる時間を表します。
MOTU Pro Audio ASIO ドライバ
ASIO ソフトウェアで UltraLite-mk4 を有効
にするには、 MOTU Pro Audio ASIO ドライ
バを選択します。
図 3-1: Cubase で MOTU Pro Audio ASIO ドライバを選択。
WDM / Wave ドライバ対応
MOTU Pro Audio ドライバは、ステレオチャ
ンネル、及びマルチチャンネル(最大 24
チャンネル)の WDM(Wave)対応オー
ディオソフトウェアにも対応しています。
Host Buffer Size メニュー
Windows ホストに接続した場合、Host
Buff er Size メニュー(図 3-2 参照)が有効
になります。バッファーサイズを小さくす
ると、オーディオのレイテンシーを減らす
代わりにコンピュータの処理能力を多く消
費するため、作業に支障を来たす場合があ
ります。作業環境に合わせた値を選択する
ようにしましょう。
図 3-2: MOTU インターフェイスのホストバッファーサイズの
設定。
必要以上にバッファーサイズを小さくする
と、ホストソフトウェアやコンピュータで
の作業に問題が生じる場合があるため、注
意しましょう。
30
ソフトウェアのインストール
v
海面レベルでは、音は 30 cm(約 1
フィート)をミリセカンドで進みます。10
ミリセカンドのレイテンシーとは、オー
ディオソースから約 3m(10 フィート)の
距離を示します。
Host Safety Offset メニュー
Windows 環境のホストに接続した場合、
Host Safety Off set メニュー (図 3-2 参照)
が有効になります。この設定では、ホスト
のレイテンシーを調整します。オフセット
を小さくすると、オーディオのレイテン
シーを減らす代わりにコンピュータの処理
能力を多く消費するため、作業に支障を来
たす場合があります。作業環境に合わせた
値を選択するようにしましょう。この設定
は、コンピュータのパフォーマンスに大き
く影響します。
MOTU Discovery アプリ
MOTU Discovery アプリ(Mac のメニュー
バー、または Windows のタスクバーから起
動)は、USB で接続されたコンピュータ、
またはネットワーク上にある全ての MOTU
インターフェイスを認識し、リスト形式で
表示します。表示されたリストから
UltraLite-mk4 インターフェイス名を選択す
ると、その設定事項をウェブアプリケー
ションに表示します。(「MOTU Pro Audio
Control ウェブアプリケーション」:11 頁を
お読みください。)
MIDI I/O(Windows)
MOTU Pro Audio インストーラーは、
Windows 環境のコンピュータへ UltraLitemk4 用 USB MIDI ドライバをインストール
します。ドライバをインストールすること
により、UltraLite-mk4 の MIDI インプット /
アウトプットを USB 経由でコンピュータへ
開放し、Windows と全ての MIDI ソフト
ウェアへ供給します。
Mac 環境の MIDI I/O 設定
Mac OS X の CoreMIDI では、MIDI ハード
ウェアとソフトウェアのコミュニケーショ
ンなど、MIDI 関連の機能を取り扱います。
CoreMIDI では、UltraLite-mk4 インター
フェイスと CoreMIDI 対応ソフトウェア間の
コミュニケーションなど、多くのユニバー
サルな MIDI システム管理機能を供給しま
す。
Audio MIDI 設定は、Mac OS X 付属のオー
ディオ /MIDI ユーティリティソフトウェア
です。Audio MIDI 設定では、CoreAudio/
CoreMIDI 対応ソフトウェアで使用する
UltraLite-mk4 インターフェイスのコンフィ
ギュアを行います。:
• Mac 上にバーチャルなスタジオを構築し、
CoreMIDI アプリケーションで共有する
MIDI ハードウェアのセットアップを分りや
すいアイコンで表示します。
• CoreMIDI 対応アプリケーションにシンプ
ルで見やすい MIDI デバイスのリストを供給
します。
Audio MIDI 設定を起動
1 UltraLite-mk4 がコンピュータに正しく接
続(要 USB 接続)され、電源がオンになっ
ていることを確認する
2 Audio MIDI 設定ユーティリティを起動する
Audio MIDI 設定ユーティリティは、/ アプ
リケーション / ユーティリティディレクト
リにあります。
3 MIDI 装置タブをクリックする
ウインドウに接続した MIDI インターフェイ
スが表示されない、または灰色表示の場合
には、MIDI インターフェイスの接続を確認
した後、MIDI を再スキャンボタンをクリッ
クします。
31
ソフトウェアのインストール
UltraLite-mk4 に MIDI デバイスを接続
Audio MIDI 設定のウインドウに UltraLitemk4 インターフェイスのアイコンが表示さ
れたら、必要な MIDI デバイスを UltraLitemk4 へ接続します。各デバイスの設定は、
全ての CoreMIDI 対応アプリケーションで共
有します。
MIDI デバイスの設定:
1 装置を追加ボタンをクリック
2 MIDI デバイスアイコンの上下矢印をド
ラッグして、UltraLite-mk4 のインプット /
アウトプットへ接続する
図 3-4: MIDI デバイスの設定ウインドウ。
4 上記の手順を繰り返す
UltraLite-mk4 に接続された MIDI デバイス
の数だけ上記の手順を繰り返し、各デバイ
スに合った設定を行います。
5 Audio MIDI 設定を終了する
図 3-3: UltraLite-mk4 と MIDI デバイスの接続。この例では、
コントローラーキーボードを UltraLite-mk4 のインプットに
接続し、サウンドモジュールを UltraLite-mk4 のアウトプッ
トに接続しています。
3 MIDI デバイスのアイコンをダブルクリッ
クする
MIDI デバイスの設定ウインドウが開きま
す。このウインドウでは、送受信チャンネ
ルなど、MIDI デバイスに関連した設定を行
います。
AudioDesk ワークステーションソフトウェア
付属の AudioDesk ワークステーションソフ
トウェアでは、オーディオの録音、再生、
編集、ミックス、プロセッシング、バウン
ス、マルチトラックデジタルオーディオレ
コーディングプロジェクトのマスタリング
を行います。
AudioDesk についての詳しい説明は、
AudioDesk 付属の PDF 説明書ををお読みくだ
さい。
32
ソフトウェアのインストール
図 3-5: AudioDesk。
その他のホストオーディオソフトウェア
UltraLite-mk4 をその他のホストオーディオ
ソフトウェアで使用するには、「ホストオー
ディオソフトウェア」:51 頁をお読みくだ
さい。
33
ソフトウェアのインストール
34
ソフトウェアのインストール
第 4章
ハードウェアのインストール
オーバービュー
USB オーディオインターフェイスの設定 . . . . . 35
iOS オーディオインターフェイスの設定
iOS オーディオインターフェイスの設定. . . . . . 35
一般的な UltraLite-mk4 セットアップ . . . . . . . 36
オーディオの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 37
MIDI 機器の接続 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 39
スタンダードカメラコネク
ションキット(アダプタ)
USB オーディオインターフェイスの設定
UltraLite-mk4 を iOS オーディオインター
フェイスとして使用する場合は、この設定
を使用します。
UltraLite-mk4 をオーディオインターフェイ
スとして使用する場合は、この設定を使用
します。
• スタンダードな iOS カメラコネクション
• スタンダー「USB 2.0 クラスコンプライア
• 第 3 章「ソフトウェアのインストール」
:
ントオペレーション」ド USB ケーブルを使
用します。
29 頁も併せてお読みください。
キット(アダプタ)を使用します。
• スタンダードな USB ケーブルを使用します。
• USB ポート(USB2.0、または 3.0)へ接続
します。
• 第 3 章「ソフトウェアのインストール」
:
29 頁も併せてお読みください。
35
一般的な UltraLite-mk4 セットアップ
これは、最も一般的な UltraLite-mk4 のセッ
トアップ例です。全てのミキシング、及びエ
フェクトプロセッシングを UltraLite-mk4 本
体だけで実行でき、ラップトップやタブ
レット、スマートフォン、及びこれらの機
器から同時にコントロールすることができ
ます。
UltraLite-mk4
(前)
ヘッドフォン
ギター
シンセサイザ
セカンダリ
スタジオモニター
プライマリ
スタジオモニター
MIDI I/O
キーボード、シンセサイザ、
MIDI コントローラー等の
MIDI 機器を接続
1/4 インチアナログアウト
その他のアウトプット
(ステージモニター、サラ
ウンドモニター等)
UltraLite-mk4
(後)
ホームシアター
システム
タブレット
スマートフォン
8 チャンネル
ADAT オプティカル
1/4 インチアナログアウト
ローカル Wi-Fi
MOTU 8pre 等その他の
オプティカル機器
USB
シンセサイザ、サンプラー、エフェクトユニット等
Mac/
PC
図 4-1: 一般的な UltraLite-mk4 セットアップ例。
36
ハードウェアのインストール
オーディオの接続
UltraLite-mk4 でオーディオの接続をおこな
う際には、以下の項目を考慮しなければな
りません。
プリアンプ付マイク / インストルメントインプット
XLR/TRS コンボジャックには、マイク、ギ
ター、インストルメント等のアナログイン
プットをスタンダードマイクケーブル、ま
たは 1/4 インチケーブル(バランスド)で
接続します。
v
+4 dBu(ラインレベル)シグナルをマ
イク / ギターインプットに接続する場合に
は、-20dB Pad を必ず使用します。ラインレ
ベルの接続には、1/4 インプットを使用す
ることをお勧めします。
-20 dB パッド
各マイク / ギターインプットには、-20 dB
パッドスイッチを装備します。
ファンタムパワー
コンデンサマイクやその他のファンタムパ
ワーが必要な機器を接続する場合には、マ
イクインプットのファンタムパワー機能を
オンにします。
プリアンプゲイン
コンボジャックの各 XLR インプットのプリ
アンプは +60dB のゲインを供給します。各
インプットのゲインは、フロントパネルの
ノブでコントロールし、LCD で状況を確認
することができます。プリアンプのゲイン
はデジタルコントロールです。1dB 単位で
正確に調整することができます。また、
ウェブアプリケーションでもプリアンプの
ゲイン調整を行うことができます。詳しい
説明は、「Device タブ」:13 頁をお読みくだ
さい。
インストルメントインプットのボリューム
コントロール
1/4 インチプラグをコンボジャックに接続
した場合、そのシグナルはプリアンプをバ
イパスします。フロントパネル、及び
Device タブのゲインノブは、各 1/4 インチ
インプットの音量をコントロールします。
この設定は、XLR インプットのプリアンプ
ゲイン設定とは別に保存、調整することが
できます。インストルメントインプットの
音量範囲は、0 ∼ +30 dB です。
TRS 1/4 インチアナログインプット / アウトプット
1/4 インチアナログインプット / アウト
プットは、バランスド(TRS)コネクタで
す。(アンバランスドプラグを接続すること
も可能です。)
v
1/4 インチアナログアウトプットは、ク
ロスカップルではありません。従って、リ
ングがない TS コネクタの使用をお勧めしま
す。ネガティブターミナルがフローティン
グしていない場合、スリーブの設置を
ショートさせディストーションの原因とな
る場合があります。
専用メインアウト
UltraLite-mk4 のその他の I/O と同様にメイ
ンアウトプットも独立したペア(その他の
アウトプットペアとシグナルを共有しない)
として機能します。スタンダードなスタン
ダードコンフィギュレーションではメイン
アウトをスタジオモニターペアに出力しま
すが、環境に応じて自由な出力ソースにす
ることができます。メインアウトの音量調
節は、フロントパネルの MAIN VOL ノブで
行います。繰り返しノブを押して LCD に
Main 1-2 が表示されたら、ノブを回して
音量を調節します。
37
ハードウェアのインストール
アナログトリム
全ての 1/4 インチアナログインプット / ア
ウトプットにはトリム機能を装備します。
この機能により、EBU-R68、SMPTE RP155、+4dBu、-10dBV、2vRMS、1vRMS 等
の様々なスタンダードに対応することがで
きます。
TOSLink(オプティカル S/PDIF)
オプティカルポートは、ステレオ TOSLink
(オプティカル S/PDIF)として使用すること
もできます。(14 頁のアイテム #21)オプ
ティカルイン及びアウトは、個々に設定す
ることが可能です。
オプティカル接続時のクロックソース設定
1/4 インチアナログインプットには、1dB
単位で調節可能な高品質なデジタルコント
ロールのアナログトリム(-96 ∼ +22 dB:
22dB 範囲)を装備します。
アウトプットのトリムは、DAC 前のデジタ
ルステージで実行することができます。
(24
dB 範囲)メインアウトプットとフォーン
は、0 dB ∼-×(-127)のフルトリム機能を
装備します。
ウェブアプリケーションでは、トリムコン
トロールを最も簡単に実行できます。詳し
い説明は、「Device タブ」:13 頁をお読みく
ださい。また、本体 LCD でもトリム機能を
コントロールできます。
オプティカル I/O
UltraLite-mk4 には ADAT オプティカル(ラ
イトパイプ)コネクタを装備します。(1 イ
ンプット /1 アウトプット)44.1/48 kHz 時
で 8 チャンネル、88.2/96 kHz 時で 4 チャ
ンネルの ADAT オプティカル I/O を供給し
ます。SMUX には、以下の 2 つのモードが
あります。(14 頁のアイテム #21)
• Standard ̶ サードパーティ社製の SMUX
互換機使用時の 2x オプティカル接続に使用
します。
• Type II(レガシー)̶ 2x オペレーション
に対応したオプティカルポートを装備する
レガシー MOTU 製品使用時に使用します。
オプティカル機器を接続する場合、デジタ
ルオーディオクロックがフェーズロック
(シンク)していることを確認しましょう。
クロックソースの選択には、以下の二種類
の方法があります。:
1. オプティカル機器を UltraLite-mk4 へ同期
2. UltraLite-mk4 をオプティカル機器へ同期
1)Device タブ(13 頁のアイテム #13)に
ある Clock Source メニューより Internal 、
または Optical 以外を選択する。
2)Device タブ(13 頁のアイテム #13)に
ある Clock Source メニューより Optical
を選択する
S/PDIF
S/PDIF デジタルオーディオの接続を行う場
合、クリーンなデジタルオーディオスト
リームを実現するために UltraLite-mk4 とそ
の他の機器間でデジタルシンクを確立しなけ
ればなりません。
UltraLite-mk4 では、DAT デッキや S/PDIF I/
O 搭載デジタル機器を S/PDIF 経由で同期す
ることができます。S/PDIF 機器では、
UltraLite-mk4 からデジタルオーディオを受
信すると、オーディオシグナルと同時に供
給されるクロックに自動的にシンクします。
オプティカルポートは、176.4/192 kHz 起
動時には使用できません。
38
ハードウェアのインストール
逆に S/PDIF 機器から UltraLite-mk4 へオー
ディオをトランスファーする場合は、
UltraLite-mk4 を S/PDIF インプットへス
レーブにします。
UltraLite-mk4
S/PDIF
S/PDIF
一方向の MIDI コネクション
キーボードコントローラーやギターコント
ローラー、ドラムパッドのような MIDI デー
タを受信する必要が無い MIDI 機器を使用す
る場合、接続 A(図 4-3 参照)を行う必要
はありません。同様に、サウンドモジュー
ルのように MIDI データを送信する必要が無
い MIDI 機器を使用する場合、接続 B を行
う必要はありませんが、MIDI シグナルの両
方向通信を行う場合には、接続 A/B の両方
が必要です。
S/PDIF デバイス
UltraLite-mk4 のクロックソース設定 =
UltraLite-mk4 のクロックソース設定 =
S/PDIF
(S/PDIF 機器からトランスファー時)
Internal
(UltraLite-mk4 からトランスファー時)
図 4-2: UltraLite-mk4 と S/PDIF 機器の 2 種類の接続方法。上
図の方法では、シンクをデジタル I/O コネクションだけで確
立します。この場合、S/PDIF 機器からトランスファーを行う
には、 Clock Source で S/PDIF を選択します。
MIDI 機器の接続
MIDI 機器の MIDI IN から UltraLite-mk4 の
MIDI OUT へ(接続 A)
、同様に MIDI 機器の
MIDI OUT から UltraLite-mk4 の MIDI IN へ
(接続 B)接続します。
UltraLite-mk4
MIDI
OUT
MIDI
ケーブル
MIDI スルーの使用
UltraLite-mk4 のアウトプットだけでは足り
ない場合は、図 4-4 のように UltraLite-mk4
のアウトプットに接続された MIDI 機器の
MIDI THRU を使用して、他の MIDI 機器を
接続することもできます。この場合、これ
らの 2 つの MIDI 機器は、UltraLite-mk4 の
ポートを共有することになり、同じ 16 個の
MIDI チャンネルを共有していることを意味
します。ポートを共有した機器同士の MIDI
チャンネルの衝突を防ぐために、このよう
に複数の機器で共有されるポートには、エ
フェクトデバイスのような複数のレシーブ
チャンネル持つことができないデバイスを
接続すると良いでしょう。
MIDI
IN
接続 A
MIDI
IN
MIDI
OUT
接続 B
MIDI 機器
図 4-3: MIDI 機器と UltraLite-mk4 の接続。
39
ハードウェアのインストール
v
受信するタイムコードに状態により、イ
ンターフェイスがタイムコードへの同期を
確立するまでに数秒間程かかる場合があり
ます。安定したタイムコードを供給するこ
とにより、より速いロックアップタイムを
得ることができます。
UltraLite-mk4
MIDI
OUT
MIDI 機器
MIDI
IN
MIDI
THRU
MIDI
ケーブル
MIDI IN
SMPTE タイムコード(LTC)の設定
MOTU インターフェイスには、いくつかの
タイムコード機能の設定があります。ウェ
プアプリケーションの Device タブ(15 頁参
照)の LTC Setup セクションで取り扱いま
す。:
その他の機器
図 4-4: 接続された MIDI 機器の MIDI THRU を使用して他の
MIDI 機器を接続。
スタンドアローン時の MIDI スルー使用
UltraLite-mk4 は、スタンドアローン時の
MIDI スルー機能を搭載しています。この機
能のオン / オフは、本体の SETUP メニュー
で行います。
SMPTE タイムコードに同期
Clock Mode メニュー(13 頁のアイテム
#13)は、SMPTE タイムコード(LTC:
Longitudinal Time Code)への同期機能を取
り扱います。
図 4-5: SPMTE タイムコード同期の設定。
LTC クロックモードを選択すると、MOTU
インターフェイスのオーディオフェーズ
ロックエンジンは受信するタイムコードに
同期します。(タイムコードインプットの設
定方法は後述)この機能により、インター
フェイスを通過するオーディオのタイム
コードへの同期を確立し、時間経過と共に
起こりえるオーディオのずれを防ぎます。
また、DAW で録音 / 再生するオーディオの
タイムコードへの同期を確立し、時間経過
と共に起こりえるオーディオのずれを防ぎ
ます。
LTC Input Source
タイムコード(LTC)を受信するインプット
を選択します。
Computer Channel for LTC-to-MTC
Conversion
未使用のコンピュータチャンネルを指定し
ます。ここで指定されたチャンネルを使用
してコンピュータへ LTC を送信します。未
使用のコンピュータチャンネルが無い場合
には、Routing タブで新しいチャンネルを追
加します。詳しい説明は、「LTC から MTC
への変換」:58 頁をお読みください。
40
ハードウェアのインストール
LTC Format
受信するタイムコードに一致したフレーム
フォーマットを選択します。
Enable Format Autodetect
(選択時)受信するタイムコードのフレーム
フォーマットを MOTU インターフェイスが
自動認識します。
Enable Jam Sync
(選択時)受信するタイムコードが途切れた
場合でも、MOTU インターフェイスは LTC
から MTC への変換を継続します。出力を停
止するには、 Stop Jam Sync ボタンをク
リックします。
41
ハードウェアのインストール
42
ハードウェアのインストール
Part 2
Using the
UltraLite-mk4
第 5章
プリセット
オーバービュー
UltraLite-mk4 には多くの可能性があり、そ
の使用方法も多岐にわたります。この章で
は、一般的な UltraLite-mk4 の使用方法を想
定し、各使用方法に合わせたプリセットを
紹介します。
プリセットメニュー
プリセットメニュー(13 頁のアイテム #7)
は、様々な使用方法に合わせたプリセット
を供給します。プリセットを読み込むと、
UltraLite-mk4 のルーティングやミキサー設
定を自動的に変更します。読み込んだプリ
セットの微調整は各タブで行います。
プリセットの作成
UltraLite-mk4 では、カスタムプリセットも
作成することができます。UltraLite-mk4 に
は多くの可能性があり、多くの作業を同時
に取り扱うことができます。
オーディオインターフェイス
UltraLite-mk4 インターフェイスをスタン
ダードな USB、または iOS インターフェイ
スとして使用するには、 Audio Interface プ
リセットを選択します。
コンピュータ、または iOS 機器
オーディオインターフェイス . . . . . . . . . . . . . . . 45
インターフェイス + ミキサー . . . . . . . . . . . . . . . 46
(iOS 機器)要カメラコネクションキッ
ト(アダプタ)
ミキシングモニター機能付ライブ録音 . . . . . . . 47
オプティカルコンバータ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 47
オプティカルコンバータとミキシング . . . . . . . 47
アナログ機器へのオーディオ接続
図 5-1: オーディオインターフェイスとして機能するUltraLitemk4。
45
インターフェイス + ミキサー
UltraLite-mk4 をインターフェイス + ミキ
サーとして使用するには、 Interface +
mixer プリセットを選択します。インター
フェイス + ミキサーとしての UltraLite-mk4
は、全てのインプットとアウトプットを
USB 経由でコンピュータへ送受信します。
また、以下のオーディオソースをミキサー
(メインミックスバスと 3 つのステレオ Aux
バスへミックス)へルーティングすること
により、独立したモニターミックス機能を
供給します。
ラップトップ
メイン
ミックス
Aux
ミックス
1
Aux
ミックス
2
• UltraLite-mk4 の 8 アナログインプット
• UltraLite-mk4 のオプティカルインプット
• ホストコンピュータからの USB チャンネ
ル
ステージ等からのアナログインプット
図 5-2: イ ン タ ー フ ェ イ ス、及 び ミ キ サ ー と し て 機 能 す る
UltraLite-mk4。
モニターバスは、ソロバスに設定されてい
ます。
この設定のミキサーは、コンピュータ上で
起動した MOTU Pro Audio Control ウェブア
プリケーションでコントロールします。ま
た、コンピュータと同じ Wi-Fi ネットワーク
上にあるワイアレス機器からもウェブアプ
リケーションを起動することができます。
46
プリセット
ミキシングモニター機能付ライブ録音
UltraLite-mk4 をミキシングモニター機能付
ライブ録音機器として使用するには、 Live
recording with monitor mixing プリセット
を選択します。このプリセットは、前述の
Interface + mixer (「インターフェイス + ミ
キサー」:図 5-2 参照)と同様、全てのイン
プットをコンピュータ(録音用)とミキ
サーのメインミックス、及びモニターバス
へルーティングします。(ニアゼロレイテン
シーモニタリング)コンピュータからの
USB チャンネルは、UltraLite-mk4 のミック
スに含まれます。その他のプリセット同様、
6 つの Aux バスは UltraLite-mk4 のラインア
ウトプットへルーティングされます。
例えば、UltraLite-mk4 のオプティカルイン
プットポートへ MOTU オーディオインター
フェイスのオプティカルアウトプットポー
トを接続します。(またはその逆)この場
合、UltraLite-mk4 は 8 アナログアウトプッ
ト(またはインプット)を供給するマルチ
チャンネルの拡張機器として機能します。
その他のインターフェイス
オプティカル
ケーブル
UltraLite-mk4
オプティカルコンバータ
ADAT オプティカルポートを装備したその他
の機器に接続された UltraLite-mk4 を、マル
チチャンネルのデジタルトゥアナログ、及
びアナログトゥデジタルコンバータとして
使用するには、 Optical converter プリセッ
トを選択します。
アナログアウトプット
図 5-3: Optical converter プリセットは、UltraLite-mk4 をオ
プティカルトゥアナログコンバータ、及び拡張機器にします。
オプティカルコンバータとミキシング
Optical converter with mixing プリセット
は、受信するオプティカルオーディオを
UltraLite-mk4 のアナログアウトプットへ
ルーティングする代わりに、ミキサーへ送
信し、ミキサーの独立したミックスから
UltraLite-mk4 のアウトプットペアへ送信し
ます。
47
プリセット
48
プリセット
第 6章
フロントパネル LCD
オーバービュー
フロントパネル LCD には、全てのインプッ
ト、及びアウトプットのレベルメーターと
MIDI やオプティカル、S/PDIF I/O のアク
ティビティを表示します。またメニューを
表示して、機器のステイタスや設定を確認
することもできます。
レベルメーター
本体の初期設定では、LCD にレベルメー
ターアクティビティ(オーディオインプッ
ト / アウトプット)を表示します。(図 6-1
参照)
クロックセクション
レベルメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 49
プッシュボタン機能を備えたノブ . . . . . . . . . . . 49
パワーノブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 49
チャンネルフォーカス. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50
メインアウトボリューム. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50
メニューナビゲーション. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50
Device メニュー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50
アナログ I/O の
レベルメーター
デジタル I/O と MIDI の
アクティビティインディケータ
Settings メニュー. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50
Presets メニュー. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50
Version メニュー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50
クロック . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50
図 6-1: アナログのメーター、デジタル、及び MIDII/O のアク
ティビティインディケータ。
プッシュボタン機能を備えたノブ
フロントパネルのノブ(図 6-2 参照)は、
押すことにより青色表示の機能に切り替え
ることができます。
図 6-2: 青色表示機能へはノブを押して切り替えます。
パワーノブ
UltraLite-mk4 の電源は、パワーノブ(図 6-2
参照)を使用してオン / オフを切り替えます。
49
チャンネルフォーカス
音量調節時にノブを回すと、LCD の表示を
そのノブの情報に自動的に切り替えます。
ノブの操作を終了すると、数秒後に LCD 表
示を元の表示に戻します。フォーカスタイ
ムを一時的に延長するには、フォーカス時
にノブを押します。LCD に ピン アイコン
を表示して次にノブを押すまでフォーカス
表示を継続します。
メインアウトボリューム
MAIN VOL ノブを押すと、メインアウト
プットとヘッドフォンアウトのボリューム
コントロールを切り替えます。
メニューナビゲーション
SELECT ノブを押すとメインメニューを表示
します。
メインメニュー
SELECT ノブを回して表示される設定事項を
スクロールします。
設定項目を決定後、再度 SELECT ノブを押
すと、その項目のパラメータの変更モード
に切り替わります。
BACK ノブを押すと、一つ前の表示に戻りま
す。
メニューモードから抜け出すには、メ
ニュー表示が消えるまで BACK ノブを繰り
返し押します。
Device メニュー
Device メニューでは、機器名や接続状況等
の機器情報を取り扱います。
Settings メニュー
Settings メニューでは、クロックモードやサ
ンプルレート等、本体の基本設定を取り扱
います。
項目
説明
Clock Mode
本体のデジタルクロックソースを設
定します。
Sample Rate
本体のサンプルレートを設定します。
Optical
ADAT 、 TOSLink 、または本体を
88.2/96 kHz で起動した場合の
SMUX フォーマットを設定します。
詳しい説明は、「オプティカル I/O」:
38 頁をお読みください。
MIDI Thru
スタンドアローンの UltraLite-mk4
(USB 非接続時)でこの機能を有効に
すると、MIDI インプットから入力す
る MIDI データを MIDI アウトプット
へ直接出力します。
LCD Contrast
LCD のコントラスを設定します。
Clear Password
ウェブアプリケーションからパス
ワードの設定を削除します。
Factory Defaults
本体を工場出荷状態に戻します。
Presets メニュー
Presets メニューでは、本体で使用するプリ
セットを選択します。プリセットは、ウェ
ブアプリケーションで作成 / 保存します。
(13 頁のアイテム #7)
Version メニュー
本体ファームウェアのバージョンを表示し
ます。
クロック
LCD のクロックセクションには、本体のサ
ンプルレートと、クロックモード(13 頁の
アイテム #13)を表示します。クロック
モードの設定は、Settings メニューでも設定
/ 変更できます。
50
フロントパネル LCD
第 7章
ホストオーディオソフトウェア
オーバービュー
UltraLite-mk4 は、Mac 環境の Core Audio、
及び Windows 環境の ASIO/Wave 対応オー
ディオアプリケーション:
(MOTU 社 Digital
Performer、AudioDesk、Apple 社 Logic
Pro、GarageBand や、Ableton Live、Avid
Pro Tools、Cockos Reaper、Propellerhead
Reason、Steinberg Cubase、Nuendo、
CakewalkSONAR、PreSonus Studio One、
Bitwig 等のその他のサードパーティソフト
ウェアアプリケーション)へマルチチャン
ネルのオーディオインプット / アウトプッ
トを供給します。
AudioDesk は、motu.com/download より無
料でダウンロードしていただくことができ
ます。AudioDesk についての詳しい説明は、
AudioDesk ユーザーガイド PDF(付属)を
参照ください。
MOTU 社製デジタルオーディオワークス
テーション Digital Performer は、別売りで
す。AudioDesk から Digital Performer への
アップグレードについての詳しい説明は、
MOTU 日本代理店、または販売店へお問い
合わせください。
準備 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 51
ウェブアプリケーションを起動 . . . . . . . . . . . . . 51
MOTU Pro Audio ドライバの選択. . . . . . . . . . . . 52
準備
最初にホストオーディオソフトウェアを準
備します。ホストオーディオソフトウェア
のインストール等が完了したら、以下の章
を先にお読みください。:
• 第 3 章「ソフトウェアのインストール」
:
29 頁
• 第 4 章「ハードウェアのインストール」
:
35 頁
ウェブアプリケーションを起動
ホストオーディオソフトウェアを起動する
前に、ウェブアプリケーションを開き、
UltraLite-mk4 の設定を行います。
ウェブアプリケーションでは、必要なイン
プット / アウトプットのオン / オフ、オー
ディオストリーミングの設定等、UltraLitemk4 の設定全般を取り扱います。
サンプルレート
Sample Rate メニュー(13 頁の Device タブ
のアイテム #12)では、UltraLite-mk4、及
びホストオーディオソフトウェアで使用す
るサンプルレートを選択します。
クロックモード
Clock Mode メニュー(13 頁の Device タブ
のアイテム #12)では、システムのクロッ
クマスター機器を選択します。
レイテンシーを減らす. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 53
オンボードミキサーとエフェクト . . . . . . . . . . . 58
UltraLite-mk4 にデジタル機器が接続されて
いない(アナログインプット / アウトプッ
トだけを使用する)場合で、ホストオー
ディオソフトウェアがワードクロックやそ
の他のクロックソースへ同期する必要が無
い場合には、 Internal を選択します。
51
オプティカルポートへ外部機器を接続してい
る場合には、
「オプティカル接続時のクロッ
クソース設定」
:38 頁をお読みください。S/
PDIF 機器を接続している場合には、
「S/
PDIF」:38 頁をお読みください。
ディオソフトウェアが ASIO に対応していな
い場合には、MOTU Pro Audio Wave ドライバ
を選択します。
Audio Interface プリセット
Quick Setup ボタン(13 頁のタブのアイテ
ム #9)をクリックして Audio Interface プ
リセットを選択します。このプリセットは、
MOTU インターフェイスをホストオーディ
オソフトウェアのオーディオインターフェ
イスにします。オーディオルーティングに
カスタマイズについての詳しい説明は、
「ルーティンググリッド」:56 頁をお読みく
ださい。
MOTU Pro Audio ドライバの選択
前準備が全て完了したら、オーディオソフ
トウェアを起動して、MOTU Pro Audio ドラ
イバを選択します。
OS X オーディオソフトウェア
Mac OS X で起動したオーディオソフトウェ
アでは、メニューアイテムや環境設定等の
オーディオ機器設定関連項目で UltraLite-mk4
を選択します。
オーディオソフトウェア
Windows で起動したオーディオソフトウェ
アでは、メニューアイテムや環境設定等で
ASIO ドライバを選択後、MOTU Pro Audio
ASIO ドライバを選択します。ホストオー
図 7-1: Cubase で MOTU Pro Audio ASIO ドライバを選択。
一般的なホストオーディオソフトウェア
ホストソフトウェ UltraLite-mk4 を選択する場所
ア
Digital Performer
/AudioDesk
セットアップメニュー > オーディオ
システムの設定 > ハードウェアドラ
イバの設定
Pro Tools 9(ま
たはそれ以降)
セットアップメニュー >Playback
Engine、または Current Engine
Logic Pro
Preferences > Audio タブ > Devices タ
ブ > Core Audio タブ
Garage Band
Garage Band メニュー> Preferences >
Audio/MIDI > Audio Output/Input メ
ニュー
Cubase/Nuendo
Device Setup > Devices list > VST Audio
System メニュー
Live
Preferences > Audio タブ
Reason
Preferences > Audio preferences
Reaper
Preferences > Audio prefs > Devices
その他のソフトウェア
その他のオーディオソフトウェアでも、基
本的な設定は前述のソフトウェアと変わり
ません。詳しい説明は、ホストオーディオ
ソフトウェア付属の説明書を参照ください。
52
ホストオーディオソフトウェア
レイテンシーを減らす
UltraLite-mk4 システムのインプットから受
信したオーディオを一度コンピュータへ送
り、ホストオーディオソフトウェア経由で
アウトプットから出力すると、オーディオ
シグナルに若干の遅れが生じます。このよ
うなオーディオを遅れをモニタリングレイ
テンシーと呼びます。
モニタリングレイテンシーは、オーディオ
インターフェイスのインプットで受信した
シグナルをコンピュータへ送り、ソフト
ウェアを経由したシグナルをコンピュータ
から再度オーディオインターフェイスへ戻
してアウトプットから出力するために発生
します。
MOTU インターフェイス経由のモニタリング
ライブインプットをプラグインなどでプロセ
スする必要がない場合には、UltraLite-mk4 の
デジタルミキサー機能を使用してモニタリン
グのレイテンシーを完全に無くすことができ
ます。UltraLite-mk4 には、シグナルへ適用で
きる内蔵エフェクトプロセッシング(EQ、コ
ンプレッション、リバーブ)機能も搭載して
います。詳しい説明は、
「Mixing タブ」:17
頁をお読みください。
ダイレクトハードウェアプレイスルー / ダイレ
クト ASIO モニタリング
オーディオアプリケーションの種類により、
ソフトウェアからノーレイテンシーのハード
ウェアモニタリング機能(オーディオイン
ターフェイスへ直接にスルーする機能)をコ
ントロールできるものもあります。例えばト
ラックでの録音を準備、またはモニタリング
ボタンを有効にすると、自動的にホストソフ
トウェアがトラックに設定されたインプット
からのオーディオをハードウェアのアウト
プットへスルーします。Digital Performer で
はダイレクトハードウェアプレイスルー、
ASIO ホストではダイレクトモニタリング、
またはダイレクト ASIO モニタリングと呼び
ます。UltraLite-mk4 は、このどちらの機能に
も直接は対応していません。これらの機能の
代わりに、MOTU Pro Audio Control ウェブア
プリケーションのミキサー(
「Mixing タブ」
:
17 頁をお読みください。
)で必要な接続を手
動で作成しましょう。
インプットシグナルにエフェクトを適用す
る必要がない場合には、録音するインプッ
トをモニタリングに使用するアウトプット
へルーティングするだけです。
録音するモノインプットをステレオでモニ
タリング、またはモニターするシグナルに
エフェクトを適用しなければならない場合
には、インプットシグナルを UltraLite-mk4
のミキサーインへルーティングします。グ
リッド左にある Outputs コラムの Mix In グ
ループを開き、必要なインプットとミキ
サーインプットが交差するグリッドをク
リックします。ミキサーインプットへの
ルーティングが完了したら、ミキサーのイ
ンプットチャンネル、リバーブバス、モニ
ターバスを使用してエフェクトを適用し、
モニターバスアウトプットをハードウェア
のアウトプットへルーティングします。
グリッドで直接ルーティング、またはミキ
サー経由で出力、どちらの場合もコン
ピュータへのインプット接続も維持するこ
とを忘れないようにしましょう。(ソフト
ウェア上での録音の為)言い換えると、グ
リッドのインプットコラムで 2 つのタイル
(コンピュータとモニタリングアウトプッ
ト、またはミキサーインプット)が選択さ
れていることを確認します。インプットシ
グナルをその他へも送信する必要がある場
合には、随時送信先を追加します。
53
ホストオーディオソフトウェア
ホストオーディオソフトウェア経由のモニタ
リング
このセクションでは、ライブインプットを
プラグインでプロセスする必要がある場合、
またはバーチャルインストルメントを
UltraLite-mk4 経由で演奏する場合のレイテ
ンシーのコントロール方法を説明します。
v
モニタリング時に発生するディレイは、
ハードディスクに録音されるデータ、または
ハードディスクに録音されたデータの再生に
は影響しません。オーディオデータの録音は、
常に正確なタイミングで実行します。
ホストソフトウェアのオーディオバッファーを調節
コンピュータでデータを一時保管するメモ
リー領域をバッファーと呼びます。
UltraLite-mk4 のようなオーディオインター
フェイスでは、コンピュータへ送受信する
オーディオデータのトランスファー時に、
このバッファーを使用します。バッファー
サイズを大きくすると、ソフトウェア経由
でライブインプットのモニタリング時に発
生するレイテンシーが大きくなります。
図 7-2: Digital Performer や AudioDesk では、セットアップメ
ニューより「オーディオシステムの設定」>「ハードウェア
ドライバの設定」を選んで、「バッファーサイズ」メニュー
でオーディオバッファーの設定を行います。「ホストバッ
ファーマルチプライヤ」の詳しい説明は、Digital Performer/
AudioDesk 付属のマニュアルをお読みください。
Mac OS X 環境では、オーディオ I/O のバッ
ファーサイズはホストオーディオアプリケー
ションが取扱います。
(UltraLite-mk4 の
CoreAudio ドライバでは取り扱いません。
)殆
どのオーディオソフトウェアアプリケーショ
ンでは、オーディオバッファーの調節を行う
ことができ、ソフトウェアを経由したライブ
インプットモニター時のレイテンシーをコン
トロールすることができます。
図 7-3: CubaseやNuendoでは、デバイスメニューより> Device
Setup を選び、 UltraLite-mk4(またはその他の MOTU イン
ターフェイスモデル) を選択した後、 Audio Buff er Size で
設定を行います。
54
ホストオーディオソフトウェア
に使用できるリアルタイムエフェクトプロ
セッシングの数が少なくなります。逆に、
バッファーサイズを大きくすると、より多
くのリアルタイムエフェクトなどのプロ
セッシングを使用できるようになります。
図 7-4: Logic Pro では、 Audio Driver プリファレンスの I/O
Buff er Size で設定を行います。
Windows でバッファーサイズを調節
Windows 環境では、バッファーサイズの調
整をウェブアプリケーションの Device タブ
(13 頁)で行います。詳しい説明は、「Host
Buff er Size メニュー」、「Host Safety Offset
メニュー」:31 頁をお読みください。
レイテンシーと CPU のプロセッシングパワー
バッファーサイズの設定は、以下の事項に
大きく影響します。:
• モニタリングレイテンシー
• コンピュータの CPU への負担
• AudioDesk/Digital Performer やその他の
オーディオソフトウェアから送信するトラ
ンスポートコントロールの反応
• リアルタイムバーチャルインストルメン
トレイテンシー
この設定は、コンピュータのプロセッシン
グパワーとパッチスルー時のライブオー
ディオの遅れ(レイテンシー)を引き換え
にします。バッファーサイズを小さくする
と、レイテンシーを減らす代わりに、コン
ピュータへ大きな負担をかけるため、同時
図 7-5: バッファーサイズを調節してレイテンシーを抑える場
合、AudioDesk/Digital Performer のパフォーマンスウインド
ウのプロセッサメーターで CPU への負担を確認します。再生
するオーディオが歪んだり、プロセッサメーターがピークに
達する場合には、バッファーサイズを大きくします。
レコーディングを行う必要がない場合や、
パッチスルーでインプットシグナルをモニ
ターする必要がない場合には、バッファー
サイズの設定をできるだけ大きくしましょ
う。使用するコンピュータの CPU により、
最適な値が異なるため、いくつかの値を試
してみましょう。
トランスポートコントロールへの影響
バッファーサイズの設定は、オーディオソ
フトウェアの反応速度にもわずかながら影
響します。バッファーサイズを小さくする
とソフトウェアの反応が速くなり、大きく
するとわずかに遅くなります。
エフェクトプロセッシングとオ−トメ−トミキシ
ング
バッファーサイズを小さくして遅れを減らす
ことにより、ライブインプットをエフェクト
プロセッシングやミックスオートメーション
へルーティングできるようになります。
55
ホストオーディオソフトウェア
ルーティンググリッド
ルーティンググリッド(図 7-6 参照)は、コ
ンピュータ間のオーディオルーティングを
取り扱います。
インプット / アウトプットバンクのオン / オフ
ウェブアプリケーションの Routing タブ
(16 頁参照)では、ホストオーディオソフ
トウェアで使用する UltraLite-mk4 のオン /
オフを設定します。Routing タブで選択され
ていない UltraLite-mk4 は、オーディオソフ
トウェアソフトウェアで使用できません。
コンピュータチャンネル数の設定
Routing タブの Enable Inputs/Outputs セク
ション(図 7-6 参照)では、ホストオーディ
オソフトウェア間で行うオーディオスト
リーミングのコンピュータチャンネル数を
設定します。:
• コンピュータで録音に必要な物理的なイ
ンプット数
• 再生に必要な物理的なアウトプット数
• UltraLite-mk4 のオンボードミキサーへ / か
ら送受信するオーディオストリーミング数
設定するチャンネル数が分からない場合に
は、Routing タブを開きます。
(後述)
図 7-6: コンピュータチャンネル(ホストオーディオソフトウェアから)から UltraLite-mk4 のアナログアウトプットへのルー
56
ホストオーディオソフトウェア
ホストオーディオソフトウェアへインプット / ア
ウトプットを開放
ウェブアプリケーションの Routing タブ
(15 頁参照)で、必要なインプット、及びア
ウトプットをコンピュータチャンネルへ
マッピングします。(図 7-6、図 7-7 参照)
プリセットの選択
プリセットメニュー(13 頁のアイテム #7)
では、様々な状況に合わせたマッピング設
定のプリセットを供給します。
コンピュータインプット / アウトプットチャンネ
ル名
ルーティンググリッド(図 7-6 参照)のコン
ピュータインプット、及びアウトプット名を
クリックして名称を変更できます。チャンネ
ルネーム対応ソフトウェアでは、これらの
チャンネル名を見ることができます。
コンピュータとオンボードミキサー間のオーディ
オストリーミング
図 7-6 のルーティンググリッド上列に表示
された Mix インプットは、インターフェイ
スのオンボードミキサーのアウトプットバ
スから送信されるシグナルを受信するイン
プットです。これらのミックスバスをコン
ピュータのホストオーディオソフトウェア
へ送信するには、必要なのコンピュータ
チャンネルと交差するグリッドをクリック
して選択します。
また、コンピュータからのオーディオシグ
ナルをミキサーへストリーミングすること
もできます。コンピュータからのシグナル
は、グリッド上部のインプットとしてグ
リッドに表示されます。コンピュータチャ
ンネルからのオーディオシグナルをミキ
サーへルーティングするには、必要なコン
図 7-7: UltraLite-mk4 のインプットをコンピュータチャンネル(ホストオーディオソフトウェア)へルーティング例。
57
ホストオーディオソフトウェア
ピュータチャンネル(縦軸)と任意のミッ
クスインプット(横軸)と交差するグリッ
ドをクリックして選択します。
コンピュータチャンネルを複数のアウトプットで
モニタリング
図 7-6 は、ホストオーディオソフトウェア
からのステレオオーディオストリームを複
数のアウトプットで出力しています。この
例では、コンピュータチャンネル 1-2 を
Phones L-R、Main L-R へ出力しています。
複数のアウトプットへインプットをルー
ティングするには、必要なアウトプットと
交差するグリッド全てをクリックして選択
します。(図 7-6 の computer channels 1-2
参照)
複数のインプットを一つのアウトプットへ統合
複数のインプットを一つのアウトプットへ
統合(ミックス)するには、ミキサーイン
プットへルーティングした後、オンボード
のミキサー機能(「Mixing タブ」:16 頁をお
読みください。)を使用します。
ルーティンググリッドチュートリアル
ルーティンググリッドの使用方法について
のビデオチュートリアルを以下の URL でご
覧いただけます。:
www.motu.com/techsupport/technotes/
avbrouting
及び、
www.motu.com/proaoudio
オンボードミキサーとエフェクト
UltraLite-mk4 には、パワフルなミキシン
グ、EQ、コンプレッション、リバーブ機能
を搭載します。これら機能により、
UltraLite-mk4 をモニターミキサー、ステー
ジ上の演奏者へのシグナルルーティング、
ホストオーディオソフトウェアが持つミキ
シング環境に則した拡張システム等、多く
の使用方法を供給します。ミキシングの設
定はプリセットとして保存でき、必要に応
じていつでもお好きな設定を呼び出すこと
ができます。詳しい説明は、「Mixing タ
ブ」:17 頁をお読みください。
LTC から MTC への変換
Mac に UltraLite-mk4 を接続した場合、
UltraLite-mk4 は SMPTE タイムコード
(LTC)から MIDI タイムコード(MTC)へ
のコンバータとして働き、MTC へ同期でき
るホストオーディオソフトウェアでも使用
することができます。
LTC から MTC への変換は、UltraLite-mk4
のクロックモードが Internal (またはその
他の設定)時でも実行可能です。クロック
モードの設定を必ずしも LTC にする必要
はありません。つまり、MOTU インター
フェイスでは、LTC から MTC への変換に、
オーディオエンジンが受信するタイムコー
ドへ同期する必要はありません。この機能
により、DAW ホストソフトウェアは、より
速いタイムコードへの同期を実行すること
ができます。
LTC から MTC への変換:
1 クロックモードを Internal (またはその
他の設定)に設定する
2 必要に応じてその他の LTC 設定を行う
詳しい説明は、「SMPTE タイムコードに同
期」:40 頁をお読みください。
58
ホストオーディオソフトウェア
3 受信する LTC が停止しても MIDI タイム
コードの出力を継続したい場合は、Enable
Jam Sync ボックス(図 4-5:40 頁参照)を
選択する
この機能が必要ない場合には、ボックスの
選択を解除します。
4 DAW ソフトウェアの MTC(SMPTE)同
期を実行する
MOTU インターフェイスのドライバは、自
動的に OS X 間のコミュニケーションを確立
します。Audio MIDI 設定でオーディオ機器
の設定を完了すると、タイムコードポート
を MTC 対応ホストソフトウェアへ開放しま
す。ユーザーが使用するタイムコードポー
トを設定しなければならないソフトウェア
の場合には、MOTU インターフェイスの
SMPTE ポートを選択します。Digital
Performer では、「レシーブシンク」コマン
ド(セットアップメニュー)のポートメ
ニューで どれでも を選択します。:
ホストソフトウェ 同期設定
ア
Digital Performer
/AudioDesk
セットアップメニュー > レシーブシン
ク > ポートメニュー
Pro Tools
Setup > Peripherals > Synchronization
Logic
File > Project Settings > Synchronization
> General
Live
Preferences > MIDI Sync
Cubase
Transport > Project Synchronization
Setup
59
ホストオーディオソフトウェア
60
ホストオーディオソフトウェア
第 8章
ミキサーエフェクト
オーバービュー
この章では、UltraLite-mk4 に搭載された
DSP ミキサーのエフェクトプロセッサを紹
介します。
Mixing タブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
High Pass Filter(ハイパスフィルター). . . . . . 62
ハイパスフィルター。
Gate(ゲート). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 62
スレッショルド / アタック / リリースを搭
載したスタンダードなゲート。
Aux Mixing タブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
ミキサーインプットチャンネルストリップ . . . 19
4 バンドパラメトリック EQ . . . . . . . . . . . . . . . . . 62
メインミックス / モニターチャンネルストリップ
20
英国製アナログコンソールをモデルにした
マルチバンドパラメトリック EQ。
Aux バスチャンネルストリップ . . . . . . . . . . . . . 21
グループ / リバーブチャンネルストリップ . . . 22
パワフルな DSP を搭載したミキサーとエフェク
ト機能
ミキサーは、強力な 32 ビットフローティン
グポイントプレシジョンによる DSP を搭載
し、ノーレイテンシーエフェクト(パラメ
トリック EQ、ダイナミクス、リバーブ)の
プロセッシングに必要な十分な処理能力を
有します。エフェクトはコンピュータが無
い環境でも、本体をオーディオインター
フェイス、またはスタンドアローンミキ
サーとして使用することにより、シグナル
へ適用することができます。コンピュータ
へ録音するシグナルは、ウェット、及びド
ライの両方を選択することができるだけで
はなく、ドライシグナルを録音しながら、
ウェットなシグナルをリアルタイムで演奏
者へ送信することも可能です。
Compressor(コンプレッサ).. . . . . . . . . . . . . . . 64
スレッショルド / レシオ / アタック / リリー
ス / ゲインコントロールを搭載したスタン
ダードなコンプレッサ。
Leveler(レベラー). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 65
Leveler ™ - ミュージカルなオートマティック
ゲインコントロール機能を搭載した LA-2A
オプティカルコンプレッサー。
Reverb(リバーブ). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 66
最大 60 秒のクラシックリバーブ。
61
ホストベースミキシングとプロセッシング
の利点
UltraLite-mk4 のハードウェアミキサーは、
ホストオーディオソフトウェアのミキシン
グとプロセッシングに以下の利点を提供し
ます。:
• バッファーレイテンシーがありません。
DSP チップの搭載により、デジタルミキサー
と同程度のパフォーマンスを供給します。
• DSP ミキシング、及びルーティングは、
ソフトウェアやプロジェクトとは別に管理
することができます。
• コンピュータを使用しないスタンドア
ローンの UltraLite-mk4 でも DSP ミキシン
グを使用することができ、ポータブルなエ
フェクト内蔵ミキサーとして機能します。
v
本体を 4x サンプルレート(176.4/192
kHz)で起動した場合、エフェクト機能はオ
フになります。
High Pass Filter(ハイパスフィルター)
全てのインプットチャンネルストリップに
は、12 dB/ オクターブのハイパスフィル
ターを装備します。
図 8-1: ハイパスフィルター。
Gate(ゲート)
全てのインプットチャンネルストリップに
は、ゲートを装備します。
インプットシグナルのレベルがスレッショ
ルド(Threshold)値以下に下がると、ゲー
トが閉じます。
アタック(Attack)値は、ゲートの開き具合
をコントロールします。小さい値はゲート
を早く開き、大きい値はゲートをゆっくり
と開きます。
リリース(Release)値は、ゲートの閉まり
具合をコントロールします。小さい値は
ゲートを早く閉じ、大きい値はゲートを
ゆっくりと閉じます。
4 バンドパラメトリック EQ
ミキサー内全てのチャンネルストリップ
(モニターバスを除く)には、4 バンドのパ
ラメトリック EQ を装備します。
ビンテージ EQ
英国製のコンソールに搭載された EQ をモデ
ルにした EQ セクション(図 8-3 参照)で
は、最も有名なクラシックイコライザのサ
ウンドを再現します。4 バンドのセンターフ
リーケンシーパラメトリック EQ フィルター
では、其々にバンド幅のコントロールを装
備します。ハイ、及びローバンドには、
シェルフフィルターオプションを装備しま
す。32 ビットフローティングポイントプロ
セッシングのビンテージ EQ は、様々な状況
でより音楽的な効果を発揮します。
EQ のオン / オフ
チャンネルストリップの各バンドにはある
オン / オフボタン(図 8-3 参照)で、オン /
オフを切り替えます。
図 8-2: ゲート。
62
ミキサーエフェクト
EQ フィルターコントロール
EQ フィルターのコントロール:
オン / オフ
コントロール
単位
範囲
Gain(ゲイン)
dB
-20.00 ∼ +20.00
Freq(フリーケ
ンシー)
Hertz
20 ∼ 20,000
Bandwidth(バ
ンド幅)
Octaves
0.01 ∼ 3.00
ノブの初期値
設定を初期値へ戻すには、ノブをダブルク
リックします。
EQ フィルター
EQ は最も一般的に使用されるプロセッシン
グツールで、様々な用途に使用されます。4
バンド EQ は、様々な状況で使用することが
できます。
ロー / ハイシェルフフィルター
ロー / ハイバンドでは、シェルフフィル
ターオプションを装備します。
図 8-3: 4 バンドパラメトリック EQ。
フリーケンシー /
ゲインハンドル
Q(バンド幅)
ハンドル
ピーク / シェルフ
スイッチ
EQ フィルター
オン / オフ
図 8-4: フルサイズの EQ グラフ。
63
ミキサーエフェクト
EQ グラフ
EQ セクション下の EQ グラフ(図 8-3 参照)
は、インプットチャンネルの現在の EQ 設定
状況のサムネイルを表します。これは視覚
的リファレンスであり、グラフ上でその設
定を変更することはできません。設定の変
更を行うには、EQ グラフを独立したウイン
ドウとして開きます。(図 8-4 参照)
Compressor(コンプレッサ)
全てのミキサーインプットチャンネルスト
リップには、コンプレッサを装備します。
いた低いフレーズを消してしまう場合があ
ります。逆に、短かすぎるリリースタイム
を設定すると、標準レベルのインプットシ
グナルを反動でスレッショルド値の前後へ
押し上げてしまうことがあります。これら
の問題は、代りにレベラー(後述)を使用
することにより解決する場合があります。
ゲイン(Gain)ノブは、コンプレッサ全体
のアウトプットレベルをコントロールしま
す。(ポストプロセッシング)レベルメー
ター(Level)は、コンプレッサー前のイン
プットシグナルのレベルを表示します。
(図 8-5 参照)選択されたモードにより、
ピークレベル、または RMS レベルのどちら
かを表示します。
Gain reduction(ゲインリダクション)メーター
Gain reduction(ゲインリダクション)レベ
ルメーター(図 8-5 参照)では、コンプ
レッサーが実行しているシグナル減衰の量
を表示します。
図 8-5: コンプレッサ。
コンプレッサ(図 8-5 参照)は、スレッ
ショルド(Thresh)値を超えたインプット
シグナルをコンプレス(圧縮)します。シ
グナルの圧縮値は、レシオ(Ratio)ノブと
インプットレベルにより決定されます。ス
レッショルド値より 6 dB 高いインプットシ
グナルで、レシオが 3:1 に設定されている
場合、アウトプットはスレッショルド値よ
り 2 dB 高いレベルになります。インプット
レベルがスレッショルド値を超えると、シ
グナルのディストーションを減らすために
徐々に圧縮を開始します。どの時点で圧縮
を開始するかは、アタック(Attack)ノブが
決定します。同様に、インプットレベルが
スレッショルド値を下がると、徐々に圧縮
を中止します。どの時点で圧縮を中止する
かは、リリース(Release)ノブが決定しま
す。リリースノブで長すぎるリリースタイ
ムを設定すると、音量が高いフレーズに続
RMS モード
コンプレッサーには、ピーク(初期モード)
と RMS モードの二種類のモードがありま
す。RMS モードでは、インプットのレベル
計算に RMS 値を使用します。ピークモード
では、インプットのレベル計算にシグナル
ピークを使用します。RMS モードのサイド
チェイン認識機能では、シグナルレベルの
平均値を監視する為、シグナルピークを認
識しません。通常、ピークモードはドラム、
パーカッション等、変化の激しい素材に使
用します。
レベルメーターでは、選択されたモードに
より、ピークレベル、または RMS レベルの
どちらかを表示します。
64
ミキサーエフェクト
コンプレッサーグラフ
コンプレッサーセクション下のコンプレッ
サーグラフ(図 8-4 参照)は、インプット
チャンネルの現在のコンプレッサー設定状況
のサムネイルを表します。これは視覚的リ
ファレンスであり、グラフ上でその設定を変
更することはできません。設定の変更を行う
には、コンプレッサーグラフを独立したウイ
ンドウとして開きます。
(図 8-6 参照)
Leveler(レベラー)
Leveler ™(レベラー:図 8-7 参照)では、独
自のオートマティックゲインコントロール
(AGC)で有名な Teletronix ™ LA-2A® オプ
ティカルコンプレッサーをモデルにしてい
ます。
レベラーは、メインミックスバスとグループ
バスで使用できます。
(リバーブバスを含む)
オプティカルコンプレッサーのモデル
オプティカルレベリングアンプリファイ
ヤーデバイスは、フォトレジスタを照らす
光と同様の原理で働きます。光源の強度は
音声信号に比例し、フォトレジスタの抵抗
は光源の強度に半比例します。フォトレジ
スタは、光源の強度の高まりには非常に早
く反応する反面、強度の弱まりにはゆっく
りと反応する為、オプティカルレベリング
アンプリファイヤーデバイスでは比較的高
めのシグナルレベルを保つことができます。
光源を利用したオートマティックゲインコント
ロール
LA-2A のオートマティックゲインコント
ロール(AGC)サーキットでは、ビンテージ
オプトカプラー(モデルナンバー T4)を使
用しています。T4 にはエレクトロルミネセ
ントパネル(ELP)とフォトレジスタがあ
り、パネルの放出で抵抗を調節します。ELP
のコンデンサーは、二つの絶縁体電極の間
で挟まれた燐光性の非常に薄い材料から成
ります。電極の一つを透明にすることによ
図 8-7: 4 レベラー。
レシオハンドル
スレッショルド
ハンドル
図 8-6: フルサイズのコンプレッサーグラフ。
65
ミキサーエフェクト
り、光を透過させます。残念なことに、こ
れらのデバイスを起動するには高い電圧が
必要で、高電圧を取り扱うことができる真
空管でその性能を最も発揮します。
Makeup Gain(ゲイン補充)
Makeup gain(ゲイン補充)ノブ(図 8-7 参
照)では、アウトプットのゲインリダク
ションを補充します。
レスポンスの特性
光が無くなると、フォトレジスタは徐々に
元の状態に戻ります。元に戻る際のディケ
イカーブは、光源の強さや光源を受けてい
た長さにより変化します。一般的に大きな
プログラムはリリースを遅くし、リリース
が 1 分を超える場合もあります。この種の
デバイスでは、コンプレッションレシオ、
アタック、リリース、スレッショルド等、
通常の概念には当てはまりません。光源の
強度は、非常に複雑な統計力学のアルゴリ
ズムに基づいたインプットシグナル、AGC
サーキット、ELP の相互作用により決定さ
れます。レベラーの効果は非常に音楽的で、
同じ素材へ適用した場合でも、状況により
異なった効果を得ることができます。また、
同じ RMS レベルでもインプットシグナルが
異なる場合、かなり違ったレベル結果を得
ることがあります。
Limit(リミット)ボタン
Limit ボタン(図 8-7 参照)は、オリジナル
LA-2A の Limit/Compress モードの切り替え
と同じ働きをします。Limit ボタンを選択す
ると、コンプレッサーより少しだけリミッ
ターに近くなります。このスイッチは、AGC
モデルへのインプットレベルを上げ、減衰
を少しだけ減らします。
Reverb(リバーブ)
オン / オフボタン(図 8-8 参照)で、リ
バーブのオン / オフを切り替えます。リ
バーブでは、DSP のリソースを消費する為、
リバーブを使用しない場合には必ずオフに
しましょう。
このような自動調整機能を持つオプティカ
ルコンプレッサーは、ボーカルをスムーズ
に調整、ベースやギター、フルミックスの
調整に最大限にその効果を発揮し、ダイナ
ミクスを損なわずに作業を行うことができ
ます。
レベラーのオン / オフ
レベラーをオンにした場合、LA-2A 実機と
同様、シグナルのプロセスを開始するまで
に若干の時間を要します。
Gain Reduction(ゲインリダクション)メーター
Gain Reduction(ゲインリダクション)メー
ター(図 8-7 参照)では、AGC モデルに送信
するシグナルの強さをコントロールします。
図 8-8: リバーブ。
インプット、グループのシグナルをリバーブプロ
セッサへルーティング
リバーブプロセッサは、独立したユニット
でステレオリバーブを供給します。イン
プットチャンネルやグループバスのリバー
ブセンドからリバーブプロセッサへシグナ
ルのルーティングを行うことができますが、
リバーブへ送信される全てのシグナルは
66
ミキサーエフェクト
マージされ、一括してリバーブを適用する
ことになります。リバーブから送信される
ステレオアウトプットは、リバーブチャン
ネルストリップ(22 頁のアイテム #7)メ
インセンドを含んだメインミックスバスに
統括されます。
Reverb Time(リバーブタイム)
Reverb Time ノブ(図 8-8 参照)では、リ
バーブのディケイをコントロールします。設
定範囲は、100 ミリセカンド∼ 60 秒です。
Predelay(プリディレイ)
Predelay ノブ(図 8-8 参照)では、ドライ
シグナルと最初のイニシャルリフラクショ
ンの間隔をコントロールします。大きな
ルームでは、小さなルームに比べて最初の
イニシャルリフラクションが聴こえるまで
に時間がかかります。この機能は、オリジ
ナルサウンドをより明確にする際に便利な
機能です。例えばプリディレイを適用した
ボーカルの場合、言葉を発音した後にイニ
シャルリフラクションを合わせることによ
り、言葉を明確にすることができます。
ハイ、ミッドフリーケンシーバンド
High/Mid フリーケンシーバンドノブ(図 88 参照)では、各周波数帯の最低フリーケン
シー値を設定します。High フリーケンシー
バンドノブで設定した周波数がハイフリー
ケンシーバンドの最低周波数となり、Mid
フリーケンシーバンドノブで設定した周波
数がミッドフリーケンシーバンドの最低周
波数となります。Ratio ノブでは、各周波数
帯に適用するリバーブタイムの割合を設定
します。適用するリバーブタイムの割合は、
先に設定した Reverb Time ノブの値を基に
します。
DSP Usage(DSP 使用量)
DSP Usage メーター(19 頁のアイテム
#30)では、ミキシングやエフェクトプロ
セッシングでミキサーが使用している DSP
の使用量を表示します。
v
ステレオチャンネルストリップのHPFと
EQ は、他のエフェクトとは異なり、モノ
チャンネルの 2 倍の DSP リソースを必要と
します。
Spread(スプレッド)
Spread ノブ(図 8-8 参照)では、リバーブ
のステレオイメージ幅をコントロールしま
す。12 時位置でモノイメージを、右一杯に
回すとステレオイメージを、左一杯に回す
と左右を入れ替えたステレオイメージを供
給します。
67
ミキサーエフェクト
68
ミキサーエフェクト
第 9章
MOTU Audio Tools
MOTU Audio Tools アプリケーションは、左
右インプット(またはその両方)へ適用で
きるオーディオのアナリシスツールを提供
します。
インストレーション. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 69
Device メニュー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 69
Analysis メニュー. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 70
Left Input/Right Input メニュー. . . . . . . . . . . . . 70
FFT、スペクトログラムディスプレイ . . . . . . . . 71
オシロスコープ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 73
インストレーション
MOTU Audio Tools は、MOTU Pro Audio イン
ストール時に同時にインストールされるソフ
トウェアアプリケーションです。Mac 環境で
はアプリケーションフォルダへ、Windows
環境ではスタートメニューの MOTU ディレ
クトリへインストールされます。
Device メニュー
複数の MOTU オーディオインターフェイス
を使用する場合、Device メニュー(図 9-1)
で必要な機器を選択します。
X-Y プロット . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 78
フェーズアナリシス. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 81
図 9-1: FFT とスペクトログラムアナリシスを表示した MOTU Audio Tools ウインドウ。
69
Analysis メニュー
Analysis メニュー(図 9-1 参照)では、必
要なオーディオアナリシスフォームを選択
します。各オーディオアナリシスフォーム
についての詳しい説明は、後述します。
Left Input/Right Input メニュー
Left Input/Right Input メニュー(図 9-1 参
照)では、ウインドウに表示するチャンネ
ルを選択します。これらのメニューでは、
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリで設
定した To Computer チャンネルを表示しま
す。これらのメニューに表示されるチャン
ネル数は、Device タブの from device to
computer 設定により決定されます。例えば
18 チャンネルを設定した場合には、Left
Input/Right Input メニューに 18 チャンネル
を表示します。Routing タブでは、オーディ
オソース(グリッドの上部)から To
Computer オーディオチャンネルへのルー
ティングを作成します。(図 9-2 参照)
図 9-3: From device to computer 設定。
図 9-2: UltraLite-mk4 インターフェイスのオーディオソース(グリッド上部に表示)からコンピュータチャンネル(MOTU Audio
Tools アプリケーションへ送信するチャンネル)へのルーティング例。
70
MOTU Audio Tools
FFT、スペクトログラムディスプレイ
TFFT アナリシス表示では、リアルタイム
Fast Fourier Transform(FFT)フリーケン
シーメジャーメントとスペクトログラムを
表示します。(図 9-4 参照)
スペクトログラム
スペクトログラムは上から下へスクロール
します。(ウインドウ上端に表示されたスペ
クトログラムが現在聴こえているシグナル
です。)カラー表示は、左右フリーケンシー
スペクトラムに合わせてアンプリチュード
を表します。アンプリチュードは黒(ゼロ)
から赤(最大)へ変化します。:
ゼロ
黒
最大
青
緑
黄
橙
赤
図 9-5: アンプリチュードスペクトラムの変化。
ビューコントロール
ビューコントロール(図 9-6 参照)では、
FFT ディスプレイ、スペクトログラム表示の
オン / オフをコントロールします。
FFT ディスプレ
イ用 Y 軸
ポーズボタン
ビューメニュー
ディスプレイオプション
図 9-6: ビューコントロール。
ビューメニュー
ビューメニューでは、2 インプットチャンネ
ルの表示方法を決定します。:
設定
表示方法
Left
左チャンネルだけを表示
Right
右チャンネルだけを表示
Split Screen H
両チャンネルを上下に並べて表示
Split Screen V
両チャンネルを左右に並べて表示
Shared
両 FFT(左:緑 / 右:赤)を表示し、
左右チャンネルのよりおおきな方をス
ペクトログラムに表示
Max
FFT、スペクトログラム共に左右チャ
ンネルのより大きな方を表示
Subtract L - R
右チャンネルから左チャンネルを差し
引いた結果を表示
FFT カーブ
ビュー
コントロール
横軸
コントロール
縦軸
コントロール
スペクトロ
グラム
コントロール
図 9-4: FFT とスペクトログラムディスプレイ。
グロウハンドル
71
MOTU Audio Tools
Logarithmic/Linear
X 軸の初期設定は、 Logarithmic スケール
です。X 軸のスケールを変更するには、
ビューコントロール(図 9-6 参照)で
Linear を選択します。 Linear スケールで
は、フリーケンシーを等間隔、オクターブ
を非等間隔で表示します。 Logarithmic ス
ケールでは、フリーケンシーを非等間隔、
オクターブを等間隔で表示します。
Axes
Axes 設定(図 9-6 参照)では、グラフに
表示するグリッドの透過値を 0%(完全透
過)∼ 100%(完全表示)で設定します。
す。 2x に設定すると、その半分の範囲を
表示します。 POS 設定では、グラフの中央
に表示するフリーケンシーを設定します。
Min/Max モードでは、表示するフリーケ
ンシーの最低値 / 最大値をヘルツで設定し
ます。
Vertical セクション(アンプリチュード軸)
Vertical セクション(図 9-8 参照)では、
縦軸(Y 軸:アンプリチュード)の範囲を設
定します。
メニュー
表示のポーズ
ビューセクション右上端のポーズボタン
(図 9-6 参照)をクリックすると、表示を
ポーズします。ポーズを解除するには、再
度ポーズボタンをクリックします。
Horizontal セクション(フリーケンシー軸)
Horizontal セクション(図 9-7 参照)で
は、横軸 (X 軸:フリーケンシー)の範囲
を設定します。値を変更するには、クリッ
クした後マウスを上下にドラッグ、または
ダブルクリックで初期値にもどします。
図 9-8: Vertical コントロール。
Zoom/Offset モードでは、1x ∼ 100x で値を
設定します。 POS 設定では、アンプリ
チュード =0 を表すラインを上下しま
す。 Min/Max モードでは、表示するアンプ
リチュードの最低値 / 最大値を設定します。
Spectrogram セクション
Floor (図 9-9 参照)では、スペクトログ
ラムディスプレイのアンプリチュードス
レッショルド値を -144 dB ∼ 0 dB で設定し
ます。
メニュー
図 9-7: Horizontal コントロール。
コントロールには二通りのモードがありま
す。: Zoom/Off set 、 Min/Max 。モードの
変更はメニューで行ないます。(図 9-7 参
照)
図 9-9: Spectrogram コントロール。
Alpha (図 9-9 参照)では、表示するスペ
クトログラム情報の透過値を 0%(完全透
過)∼ 100%(完全表示)で設定します。
Zoom/Off set モードでは、1x ∼ 100x で値
を設定します。 1x に設定すると、10 ∼
24000 Hertz のフリーケンシーを表示しま
72
MOTU Audio Tools
オシロスコープ
オシロスコープ(図 9-10 参照)では、時間
経過に伴うオーディオシグナルのアンプリ
チュードを表示します。
オシロスコープでは、X 軸に時間を、Y 軸に
アンプリチュードを表示します。太い白線
は、アンプリチュード =0 を表します。
(図 9-10 参照)
グラフ右にはレベルメーターを表示します。
現在のビューモード(「ビューコントロー
ル」参照)により、1 つ、または 2 つの
メーターを表示します。
ビューコントロール
ビューコントロール(図 9-11 参照)では、
オシロスコープ表示の設定を行ないます。
メジャーメント
情報
ポーズボタン
ビューメニュー
図 9-11: ビューコントロール。
ビューメニュー
ビューメニュー(図 9-11 参照)では、オー
ディオチャンネルの表示方法を設定します。
設定
表示方法
Left
左チャンネルだけを表示
Right
右チャンネルだけを表示
Split screen
上に左チャンネルを、下に右チャンネル
を表示
Shared
左チャンネルを緑で、右チャンネルを赤
で表示
Add
両チャンネルのアンプリチュードを加算
して表示
Subtract L-R
左チャンネルから右チャンネルのアンプ
リチュードを減算して表示
メジャーメント
範囲表示
図 9-10: オシロスコープ。
73
MOTU Audio Tools
ディスプレイオプション
Axes (図 9-11 参照)では、グラフに表示
するグリッドの透過値を 0%(完全透過)∼
100%(完全表示)で設定します。 Show
Ruler チェックボックスは、メジャーメント
アイテムのオン / オフを切り替えます。
(「メジャーメント情報」:76 頁をお読みく
ださい。)
表示のポーズ
ビューセクション右上端のポーズボタン
(図 9-11 参照)をクリックすると、表示を
ポーズします。ポーズを解除するには、再
度ポーズボタンをクリックします。ポーズ
ボタンで表示のポーズを行なっても、レベ
ルメーター表示は動きます。
Horizontal セクション(時間軸)
Horizontal セクション(図 9-12 参照)で
は、横軸(X 軸:時間)の範囲を設定しま
す。値を変更するには、クリックした後マ
ウスを上下にドラッグ、またはダブルク
リックで初期値にもどします。
コントロールには二通りのモードがありま
す。: Zoom/Off set 、 Min/Max 。モード
の変更はメニューで行ないます。(図 9-12
参照)
メニュー
図 9-12: Horizontal コントロール。
Zoom/Offset モードでは、1/1000x ∼ 10x で
値を設定します。 10x に設定すると、100 ピ
クセルに 10 サンプルを表示します。 1/10x
に設定すると、10 ピクセルに 100 サンプルを
表示します。 Pos 設定では、0 時間表示を左、
または右に設定します。
Min/Max モードでは、表示時間の幅を設
定します。
タイムユニット
Time Units サブメニュー(図 9-12 参照)
では、時間軸の単位を設定します。
Vertical セクション(アンプリチュード軸)
Vertical セクション(図 9-10 参照)では、
縦軸(Y 軸:アンプリチュード)の範囲を設
定します。
Zoom/Off set モードでは、1/2x ∼ 100x で
値を設定します。 Off set 設定では、アンプ
リチュード =0 を表すラインを上下します。
Min/Max モードでは、表示するアンプリ
チュードの最低値 / 最大値を設定します。
Waveform Recognition セクション
Waveform Recognition オプション(図 9-10
参照)は、以前に表示された最も類似して
いる波形を、新しいオーディオデータで捜
します。0 時間を表す線周辺の小さな領域に
線で囲んで表します。この機能には二通り
のモードがあります。: Type I 、 Type II 。
Type I は、波形の最も安定した表示を提供
します。スネアドラムのように極端に変化
するサウンドを、ウェーブフォームウイン
ドウに表示しません。Type I は、シンセサ
イザや連結したペダルを経由したギター等
のシグナル形状を観察するのに適したモー
ドです。
Type II は、Type I に比べて敏感な表示を提
供します。スネアドラムのように極端に変
化するサウンドも、ウェーブフォームウイ
ンドウに表示します。パーカッシブな音楽
に適したモードです。
74
MOTU Audio Tools
Trigger セクション
Trigger セクション(図 9-13 参照)が有効
でトリガーメニューで None が選択されて
いる場合、グラフは時間ベースでその表示
を更新します。 Trigger セクションが有効
でトリガーメニューで None 以外が選択さ
れている場合、 Trigger セクションの設定
に準じてその表示を更新します。
トリガーインディケータ
トリガーメニュー
条件項目チェックボックス
動は、トリガーモードメニューで設定しま
す。(詳しい説明は、「トリガーモード」:75
頁をお読みください。)
Magnitude チェックボックスを選択する
と、+、及び - のレベル値を対象とします。
レベル値を +0.500 設定し、 Magnitude
チェックボックスを選択すると、 +0.500
と -0.500 の両方を対象にしま
す。 Magnitude チェックボックスを選択す
ると、グラフ上に二本の青い縦線を表示し
ます。
ホールドオフ
図 9-13: トリガーセクション。
Holdoff 設定では、トリガーの起動間隔を
設定します。トリガー起動後は、ホールド
オフ値が経過するまで、対象イベントが出
現しても次のトリガーは起動しません。
条件項目
チェックボックス(図 9-13 参照)では、ト
リガー機能の起動条件となる項目を選択し
ます。
Left チェックボックスを選択すると左チャ
ンネルを対象とし、 Right チェックボック
スを選択すると右チャンネルを対象とし、
両方を選択すると両チャンネルを対象とし
ます。
ホールドオフ値を変更するには、ボックス
をクリック後、マウスを上下に移動します。
また、ダブルクリックで初期値に戻すこと
もできます。
トリガーモード
トリガーメニュー(図 9-13 参照)には、以
下のモードがあります。:
モード
Pos チェックボックスを選択すると、アン
プリチュードが増えているイベントを対象
にします。 Neg チェックボックスを選択す
ると、アンプリチュードが減っているイベ
ントを対象にします。
Level 設定では、対象となるイベントのス
レッショルド値を設定し、レベル値を青い
縦線( Magnitude チェックボックス選択時
には二本線)でグラフに表示します。ス
レッショルド値を超えたイベントが出現す
るとトリガーが起動します。トリガーの行
None
説明
(初期設定)トリガーはオフです。受信する
オーディオを継続的に表示します。
Auto
常に表示を更新しますが、トリガー対象を見
つけると、0 時間線を中心にしてトリガーイ
ベントを表示します。
Normal
設定状況が った場合にのみ表示を更新し、
次に表示すべきイベントが出現するまで表示
の更新を行ないません。
Single
Sweep
Normal と似たモードですが、手動でトリ
ガーインディケータ(図 9-13:75 頁参照)
をクリック、またはスペースバーを押すまで
表示の更新をおこないません。
75
MOTU Audio Tools
トリガーインディケータ
トリガーインディケータ(図 9-13 参照)
は、トリガーの状態を表示します。トリ
ガーインディケータは、異なる色でその状
態を表します。:
オシロスコープの使用例
オシロスコープは、レコーディングスタジ
オのルーティングオペレーションに有用な
機能を供給します。以下は、その使用例で
す。:
色
状態
倍音構成のアナライズと比較
緑
トリガー設定条件に一致したイベントを見つけ
ました。(トリガーモードが None の場合も含
む)
黄
トリガー設定条件に一致したイベントがまだ見
つかりません。または、ビューセクションの
ポーズボタンでポーズしています。(詳しい説明
は、「表示のポーズ」:74 頁をお読みください。)
赤
待機中です。 Single Sweep モード、または
Holdoff タイムが 0 以外に設定されています。
オシロスコープでは、全てのオーディオ素
材を倍音構成として見ることができます。
ステレオモードでは、二つのシグナルを左
右に並べて見ることもでき、容易にシグナ
ルの比較を行えます。その上、シグナルへ
変更を加えることにより、リアルタイムで
その結果を見ることができます。
また、トリガーモードの種類により、トリ
ガーインディケータをクリックして特定の
行動を実行することもできます。 Auto /
Normal モードでは、トリガーインディ
ケータをクリックするとディスプレイを開
放します。 Single Sweep モードでは、トリ
ガーを再準備します。 None モードでは、
変化はありません。
メジャーメント情報
メジャーメントバー(図 9-10 参照)を使用
して、特定の時間範囲の詳細を見ることが
できます。
メジャーメント範囲の左右を調節するには、
グラフ上の青い線をドラッグ、または青い
線をクリックした後グラフ上の左右にある
青い数字を上下にドラッグします。青い数
字をダブルクリックすると、初期設定値に
戻します。
メジャーメント範囲の詳細は、グラフ上部
に表示します。:デュレーション(秒とサ
ンプル数)、フリーケンシー値、ノート名。
メジャーメント範囲が長い場合には、bpm
(ビート数 / 分)を表示します。
ドラムヒットのような極端なサウンドを表示
スネアドラムヒットのような極端なサウン
ドクリップのループをオシロスコープで見
た場合、そのウェーブフォームをオシロス
コープフレーム内に フリーズ することが
できます。例えば、コンプレッションの結
果をオシロスコープで見た場合、コンプ
レッションの設定変化の効果を次のトリ
ガーイベントで確認できます。コンプレッ
ション効果では、サウンドのアタックでそ
の効果をより顕著に見ることができ、エ
フェクトのスレッショルド設定をサウンド
のディケイ部分で見ることができます。
極端なサウンドのウェーブフォームをオシ
ロスコープで表示するには、 Waveform
Recognition セクションをオフにし、トリ
ガーモードに Normal を選択します。ヒッ
ト全体が表示されるように Level 値を調節
します。波形がすぐに消えてしまう場合に
は、 Holdoff レベルを上げます。オシロス
コープで波形が十分に確認できるように
なった後は、中央に表示できるように横軸
位置を調節します。
76
MOTU Audio Tools
クリップの認識
オシロスコープを使って、デジタルオー
ディオシグナルのクリップ状況を確認する
こともできます。クリップ状況を確認する
には、 Waveform Recognition セクションで
全てのチェックボックスを選択した後、ト
リガーメニューで Single Sweep モードを選
択します。(図 9-13 参照) Level 値を
0.999 に設定し、トリガーインディケータ
をクリックして黄色にします。この状況で、
デジタルオーディオシグナルがクリップす
ると、トリガーインディケータが赤色に変
わり、ディスプレイに表示します。
波形のタイミングを確認
2 つのオーディオシグナルで波形やそのタイ
ミングを確認するには、ビューメニューで
Split Screen 、または Shared を選択します。
シンセサイザパッチの構築
シンセサイザでパッチを構築する場合、オ
シロスコープを併用することによりシグナ
ルをリアルタイムで確認しながら音作りを
行なうことができます。良い例が DC オフ
セットです。シグナルが DC オフセットを起
こした場合、ウェーブフォーム全体がアン
プリチュード =0 ラインの上、または下にシ
フトします。 Waveform Recognition セク
ションで Type I 、トリガーメニューで
None を選択して試してみましょう。
また、ウェーブフォームの極性を調べるに
も有効です。いくつかのウェーブフォーム
を組み合わせる場合、その極性を知ること
は非常に大事なことです。オシロスコープ
を使用することにより、組み合わせる
ウェーブフォームの極性が相反しているか
どうかを事前に知ることができます。ここ
では、ビューメニューの Add や Subtract
L - R を使用します。
また、オシロスコープを活用してウェーブ
フォームのモジュレーション適用時に
ウェーブフォームを範囲内に収めることも
できます。オシロスコープでは、シグナル
を視覚で確認できるため、過度なモジュ
レーションによるサウンドのディストー
ション等も簡単に防ぐことができます。
ギターリストもペダルやそのプロセッシン
グ状態を確認するのに便利です。トリガー
モードを None にし、 Waveform
Recognition セクションで Type I を選択し
ます。
フィルターやフィルターレゾナンスを適用
する際、耳だけでなく、視覚でウェーブ
フォームを確認できることは、音作りに非
常に役立つ機能です。
77
MOTU Audio Tools
X-Y プロット
X-Y プロットウインドウ(図 9-14 参照)で
は、ステレオオーディオシグナルのアンプ
リチュードを 2 次元グリッドのグラフに表
示します。
各時間単位(例:サンプル)では、左チャ
ンネルのアンプリチュードを X 軸に、右
チャンネルのアンプリチュードを Y 軸に表
示します。太い横線は左チャンネルのアン
プリチュード =0 を、太い縦線は右チャンネ
ルのアンプリチュード =0 を表し、斜線は y
= x と y = -x を表します。(図 9-14 参照)
メータリング
グラフの上部、及び右横にはレベルメー
ターを表示します。(緑:左チャンネル、
赤:右チャンネル)青いレベルメーターは、
両チャンネルの相関性メーターです。
両チャンネルの相関性が大きくなると、レ
ベルメーターが高くなります。:
状況
レベル
メーター
X-Y プロット 数学的関係
グラフ
完全一致
+1
左下から右
上へ向かう
斜めのライ
ン:
y=x
一致しない
0
パターン無
し
無
完全に位相が逆
-1
左上から右
下へ向かう
斜めのライ
ン:
y = -x
ビューコントロール
ビューコントロール(図 9-15 参照)では、
X-Y プロットウインドウ表示の設定を行ない
ます。
図 9-14: X-Y プロット。
78
MOTU Audio Tools
ポーズボタン
Axes
Axes 設定(図 9-15 参照)では、グラフに
表示するグリッドの透過値を 0%(完全透
過)∼ 100%(完全表示)で設定します。
図 9-15: ビューコントロール。
表示のポーズ
ビューセクション右上端のポーズボタン
(図 9-15 参照)をクリックすると、表示を
ポーズします。ポーズを解除するには、再
度ポーズボタンをクリックします。ポーズ
ボタンで表示のポーズを行なっても、レベ
ルメーター表示は動きます。
Line/Scatter
ビューセクション(図 9-15 参照)のメ
ニューで Line 、または Scatter を選択す
ると、各ポイント(サンプル)を一つのピ
クセルで表示、または次のポイントへ続く
線で表示します。(図 9-16 参照)
Horizontal と Vertical セクション
Horizontal Vertical セクション(図 9-17
参照)では、X 軸(左チャンネルアンプリ
チュード)と Y 軸(右チャンネルアンプリ
チュード)の範囲を設定します。値を設定
するには、ボックスをクリック後、マウス
を上下にドラッグします。また、ダブルク
リックで初期値に戻すこともできます。
コントロールには二通りのモードがありま
す。: Zoom/Off set 、 Min/Max 。モード
の変更はメニューで行ないます。(図 9-17
参照)
図 9-17: Horizontal/Vertical コントロール。
図 9-16: Line 表示と Scatter 表示。
v
Line モードは、 Scatter モードに比べ
て CPU の処理能力を必要とします。 Line
モード時には、 Length 値を減らすことに
より、CPU の負担を減らすことができます。
Color/Grayscale
Color モード(図 9-15 参照)では、最も新
しいデータを赤で表示し、古いデータを黄色
→緑→青の順に表示します。 Grayscale モー
ドでは、白→灰色の順に表示します。表示色
のスケールやブライトネスの調節については
「Decay」
:80 頁をお読みください。
Zoom/Off set モードでは、 Zoom 設定で
軸のスケールを設定します。 Pos 設定でラ
イン表示を移動します。x = 0 で左右に、y =
0 で上下に移動します。
Min/Max モードでは、グリッドのスケー
ルを設定します。
Persistence セクション
Persistence セクション(図 9-18 参照)で
は、グリッドに表示するデータ表示の持続
性をコントロールします。
79
MOTU Audio Tools
Warp
図 9-18: データ表示の持続性をコントロール。
Length
Length 設定(図 9-18 参照)では、表示す
るサンプル数を設定します。 10,000 を設定
すると、最新 10,000 サンプルを表示します。
Decay
各サンプルのブライトネス(グレイスケー
ルモード)やヒュー(カラーモード)は、
最新情報を最大値で、最古情報を最小値で
表示します。 Decay 設定 ( 図 9-18:80 頁
参照 ) には、ブライトネス(グレイスケール
モード)やヒュー(カラーモード)の最小
値を設定します。値が 0 の場合には、最古
情報を黒で表示します。値が +1.000 の場
合には、最古情報を完全不透明(グレイス
ケールモード)、赤(カラーモード)で表示
します。
位相一致
Warp 設定(図 9-18 参照)では、最初の
データを表示した後のデータ表示位置を設
定します。値が 0 の場合には、全てのデー
タを同じ位置に表示します。値が + の場合
には、グリッドの中央に向かってデータを
表示します。値が - の場合には、グリッド中
央から外に向けてデータを表示します。値
を大きくすると、効果が大きくなります。
X-Y プロットの使用
X-Y プロットでは、ミックスのステレオ
フィールドのウィズを確認できます。(図 919 参照)また、以下の様にミックスで位相
問題の有無を確認することもできます。
X-Y Plot のアクティビティ 状況
殆どのアクティビティが x
左右チャンネルの位相は一
= y 軸周辺(左下から右上) 致しています。(ステレオ
に発生し、相関性メーター フィールドは比較的狭い)
値が高い
殆どのアクティビティが y
= -x 軸周辺(左上から右
下)に発生し、相関性メー
ター値が低い(-1 近辺)
左右チャンネルの位相は一
致していません。
殆どのアクティビティがグ
リッド全体で不規則に発生
する
チャンネル間の位相関係は
存在しません。(例:ステ
レオフィールドが広い)
位相不一致
位相関係無し
図 9-19: X-Y プロットでステレオシグナルの移送を確認。
80
MOTU Audio Tools
フェーズアナリシス
フェーズアナリシスウインドウ(図 9-20 参
照)では、ステレオシグナルのフリーケン
シー、フェーズ差、アンプリチュードをグ
ラフ化( Rectangular 、または Polar )し
ます。
ビューコントロール
ビューコントロール(図 9-21 参照)では、
フェーズアナリシス表示の設定を行ないます。
Pause button
Rectangular モードでは、縦軸にフリーケ
ンシー、横軸に左チャンネルのフェーズか
ら右チャンネルのフェーズを差し引いた値
を表示します。
ポーズボタン
Polar モードでは、半径にフリーケンシー
を、+y 縦軸からの角度(シータ)は左チャ
ンネルから右チャンネルを差し引いた
フェーズを表示します。
図 9-21: ビューコントロール。
相関性メーター
ウインドウ右側にある青いメーターは、両
チャンネルの相関性メーターです。両チャ
ンネルの相関性が大きくなると、レベル
メーターが高くなります。
図 9-20: フェーズアナリシス。
81
MOTU Audio Tools
表示のポーズ
ビューセクション右上端のポーズボタン
(図 9-21 参照)をクリックすると、表示を
ポーズします。ポーズを解除するには、再
度ポーズボタンをクリックします。ポーズ
ボタンで表示のポーズを行なっても、レベ
ルメーター表示は動きます。
Line/Scatter
ビューセクション(図 9-21 参照)のメ
ニューで Line 、または Scatter を選択す
ると、各ポイントを一つのピクセルで表示、
または次のポイントへ続く線で表示します。
(図 9-16 参照)
モードでは、シグナルのアンプリチュード
を白(大きい)と灰色(小さい)で表示し
ます。
Linear/Logarithmic
ビューセクション(図 9-21 参照)で
Linear 、または Logarithmic を選択する
と、フリーケンシー軸のスケールを変更し
ます。 Rectangular モードでは縦軸がフ
リーケンシーを、 Polar モードでは中心か
らの半径がフリーケンシーを表示しま
す。 Linear スケールでは、フリーケンシー
を等間隔で表示します。 Logarithmic ス
ケールでは、オクターブを等間隔で表示し
ます。
Linear スケールは高フリーケンシーを表示す
る場合に、 Logarithmic スケールは低フリーケ
ンシーを表示する場合に適しています。
Rectangular/Polar
図 9-22: フェーズアナリシスの Line と Scatter:モード表示。
v
Line モードは、 Scatter モードに比べ
て CPU の処理能力を必要とします。 Line
モード時には、 Floor filter 値を増やす、ま
たは Max Delta Theta 値を減らすことによ
り、CPU の負担を減らすことができます。
詳しい説明は、「Filters セクション」:83 頁
をお読みください。
ビューセクション(図 9-21 参照)の
Rectangular / Polar では、フェーズアナリ
シスグリッドの表示方法を決定しま
す。 Rectangular モードでは、縦軸にフ
リーケンシーを、横軸に左チャンネルから
右チャンネルを差し引いたフェーズを表示
します。 Polar モードでは、半径にフリー
ケンシーを、+y 縦軸からの角度(シータ)
は左チャンネルから右チャンネルを差し引
いたフェーズを表示します。
Color/Grayscale
Color モード(図 9-21 参照)では、シグ
ナルのアンプリチュードを赤(大きい)と
青(小さい)で表示します。 Grayscale
図 9-23: Rectangular モードと Polar モード表示。( Linear
スケール)
82
MOTU Audio Tools
図 9-23 は、 Linear スケールで両方のモー
ドを表示しています。図 9-24
は、 Logarithmic スケールで両方のモード
を表示しています。:
Zoom/Off set モードでは、 Zoom 設定で
軸のスケールを設定します。 Pos 設定でラ
イン表示を移動します。
Min/Max モードでは、グリッドのスケー
ルを設定します。
Filters セクション
Filters セクション(図 9-26 参照)では、
フェーズアナリシスディスプレイの表示密
度を設定します。
図 9-24: R e c t a n g u l a r モ ー ド と
( Llogarithmic スケール)
Polar
モ ー ド 表 示。
Axes
Axes 設定(図 9-21 参照)では、グラフに
表示するグリッドの透過値を 0%(完全透
過)∼ 100%(完全表示)で設定します。
Horizontal と Vertical セクション
Horizontal Vertical セクション(図 9-25 参
照)では、グリッドの各軸のスケールとゼロ
ポイントのオフセットを設定します。値を設
定するには、ボックスをクリック後、マウス
を上下にドラッグします。また、ダブルク
リックで初期値に戻すこともできます。
コントロールには二通りのモードがありま
す。: Zoom/Off set 、 Min/Max 。モード
の変更はメニューで行ないます。(図 9-25
参照)
図 9-25: Horizontal/Vertical コントロール。
図 9-26: Filters セクション。
Floor
Floor 設定(図 9-26 参照)では、表示の
アンプリチュードスレッショルドを設定し
ます。両チャンネルのアンプリチュードが
スレッショルド値を下回ると、シグナルの
表示を行ないません。
Max Δθ
MaxΔθ 設定(図 9-26 参照)は、 Line
モード(「Line/Scatter」:82 頁をお読みくだ
さい。)の表示に影響し、ライン上のポイン
ト間の最大差をフリーケンシーで設定しま
す。二つの隣接したフリーケンシーの場合、
フェーズ差が MaxΔθ 設定値より大きく
なるとライン表示を行ないません。
フェーズアナリシスの使用
Polar モード(図 9-27:84 頁参照)では、
フェーズに沿ったステレオ素材を縦軸に表
示します。(図 9-27 の「フェーズ一致」参
照)縦軸ラインが左右にずれている場合、
フェーズが一致していないことを表します。
縦軸ラインがディスプレイ上で下向きに
なっている場合、ステレオイメージの極性
83
MOTU Audio Tools
が合っていないことを表します。(図 9-27
の「インバート」参照)ディレイは、カー
ブや渦巻きで表します。
ストルメントの主なフリーケンシー帯外に
なるように調整することにより、フェーズ
相殺の問題を防ぐことができます。
Rectangular モード(図 9-27 参照)でも、
フェーズに沿ったステレオ素材を縦軸に表
示し、中央縦軸からのずれ(または、左右
のオフセット)はフェーズのずれを表しま
す。シグナルの極性が一致していない場合
には、シータ = -1.0、またはシータ = +1.0
ライン上にデータを表示します。(図 9-27:
84 頁参照の「インバート」参照)
PA システムのチューニング
複数のマイク位置にフェーズアナリシスを
使用
Polar モードは、ドラム等、複数のマイク
が必要なインストルメントの録音に非常に
役立つモードです。マイク設定位置の差に
より発生するコンボフィルタリング(ディ
レイ)によりフェーズの干渉が起きる場合
があります。このようなコンボフィルター
エフェクトは、 Polar モードで螺旋の形状
を示します。ヌルポイント(螺旋パターン
が Y 軸のネガティブ位置)が録音するイン
フェーズ一致
1 サンプルディレイ
フェーズアナリシスを使用して PA システム
のトラブルシューティングを行なうことも
できます。2つのシグナルをフェーズアナ
リシスで比較することにより、フェーズの
問題を未然に防ぐことができます。
モノへの統合
フェーズアナリシスは、モノへ統合するス
テレオシグナルの確認を行ないます。統合
前のシグナルを確認することにより、統合
後に相殺されるフリーケンシーを知ること
ができます。
20 サンプルディレイ
インバート
Polar
Rectangular
図 9-27: フェーズアナリシス例。
84
MOTU Audio Tools
Rectangular モードでは、+1.0、また
は-1.0 の縦線に接触するシグナルが、モノ
統合後に相殺されるシグナルを表します。
Polar モードでは、Y 軸ネガティブ位置(0
以下)にあるシグナルが、モノ統合後に相
殺されるシグナルを表します。
ステレオトラックのフェーズ問題を確認
フェーズアナリシスを使用してステレオ
ミックス全体の極性を確認することもでき
ます。図 9-28 は、フェーズに問題がある
フルステレオミックスの例です。左側に片
寄ったシグナル(左図:Rectangular)、-Y
軸に散らばったシグナル(右図:Polar)
で、シグナルのエネルギーが片寄っている
ことを表しています。
図 9-28: フェーズに問題があるステレオミックス例。
85
MOTU Audio Tools
86
MOTU Audio Tools
Part 3
Appendices
付録 A
トラブルシューティング
MOTU インターフェイスの全て、または一
部のインプット / アウトプットをホスト
オーディオソフトウェアで使用できない
Device タブ(「Device タブ」:13 頁をお読み
ください。)でインプット、及びアウトプッ
トが有効になっていることを確認後、
Routing タブ(「Routing タブ」
:16 頁をお読
みください。)でコンピュータから / への
ルーティングを作成します。詳しい説明は、
「ホストオーディオソフトウェアへインプッ
ト / アウトプットを開放」:57 頁をお読み
ください。
インターフェイスでオーディオインプット、
及びアウトプットが確認できない
ユニットのサンプルレートが安定している
ことを確認します。(サンプルレートが正し
く認識できていない場合、ライトが点滅し
ます。)外部クロックソースが認識できない
場合には、ユニットのサンプルレートを一
度 Internal にしてオーディオ機能が正しく
機能していることを確認します。
UltraLite-mk4 インターフェイスからコン
ピュータのオーディオアウトプットが聴こ
えない
コンピュータのシステム環境設定にあるサ
ウンド設定で UltraLite-mk4 が出力装置に設
定されていることを確認します。殆どのア
プリケーションでは最初の 2 チャンネルを
アウトプットチャンネルとして使用します。
Routing タブで From Computer 1/2 がユ
ニットのアウトプット(Phones 1-2 や
Analog 1-2 等)にマッピングされているこ
とを確認します。
ライブインプットのモニター方法は?
使用するホストアプリケーションの説明書を参
照ください。ホストアプリケーションがイン
プットモニタリング機能に対応していない場合
は、UltraLite-mk4 のミキサー機能を使用します。
詳しい説明は、
「MOTU インターフェイス経由の
モニタリング」
:53 頁をお読みください。
モニタリングレイテンシーを減らすには?
「レイテンシーを減らす」:53 頁をお読みく
ださい。
Routing タブ(16 頁参照)に表示されない
インプット / アウトプットがあります。
Routing タブには、Device タブ(13 頁参照)
で有効になったインプット / アウトプットバン
クを表示します。必要なインプット / アウト
プットが Device タブで有効になっていること
を確認します。DSP リソースや表示スペース
を確保するために、不必要なインプット / アウ
トプットは、無効にすることをお勧めします。
Could not enable this effect because DSP is
overloaded エラーが表示されます。
使用していないその他のエフェクトを無効にする、
またはミキサーインプット数を減らして DSP リ
ソースを確保します。DSP リソースを確保するに
は、Device タブ(13 頁参照)で不必要なインプッ
ト / アウトプットバンクを無効にします。
ファクトリープリセットを消してしまいま
した。復元方法は?
Device タブ(13 頁参照)の Restore Factory
Presets ボタンをクリックします。
89
本体を初期状態に戻すには?
SELECT ノブ / ボタンを押してメインメ
ニューを開きます。Settings > Factory
Default を表示後、SELECT ノブ / ボタンを
2 回押します。
クリックやポップ音の発生(ハードディス
クドライブ関連)
クロックの設定を確認したにも関わらず、ク
リックやポップ音の発生を解決できない場合
には、オーディオを録音しているハードディ
スクドライブの問題が考えられます。クロッ
クを Internal に設定した後、UltraLite-mk4 の
アナログインプット / アウトプットだけを使用
して、オーディオの録音を行ってみましょう。
ハードディスクドライブのフラグメントがひ
どい場合や、ハードディスクドライブの仕様
が古い場合等には、クリックやポップ音発生
の原因となります。
作業中の機器の接続と電源のオン / オフ
オーディオの録音 / 再生中に、UltraLitemk4 へ機器の接続 / 接続解除や、UltraLitemk4 に接続された機器の電源のオン / オフ
は絶対に行わないでください。
カスタマーサポート
ユーザー登録がお済みの方は、MOTU 社のカ
スタマーサポートサービスを受けることがで
きます。登録がまだお済みでない方は、登録
カードにご記入の上当社宛に返送、または
MOTU.com でご登録(オンライン)をお願
いいたします。登録完了後、お客様の名前は
当社のユーザーリストに掲載されます。
テクニカルサポート
日本語によるテクニカルサポートサービス:
• 電子メールアドレス:
[email protected]
• ウェブサイト:www.motu.com/support
MOTU 社のテクニカルサポートサービスをお
受けになる際は、素早く問題を解決するため
に下記のものをお手元にご用意下さい。:
• MOTU 機器のシリアルナンバー:シリア
ルナンバーは本体の底に記されています。
シリアルナンバーの提示が無い場合は、テ
クニカルサポートサービスを受けることは
できません。
• 問題点の概要:できる限り詳しい状況を
お知らせください。(問題が発生する手順、
使用する機器、エラーメッセージ、使用す
るシステムの種類、どのような状況で問題
が起きるか等)
• マニュアルのページ:問題が起きた状況
で参照していたマニュアルの箇所。
• 使用しているコンピュータの種類、システ
ムソフトウェアの種類とバージョンナンバー。
MOTU 社の日本語テクニカルサポートでは、
ご質問だけではなく、ソフトウェアやマニュ
アルに関してのご意見、ご希望なども幅広く
承りますので、お気軽にご相談ください。
MOTU 社では、開発中のバージョンでの新し
い機能についてや、その発表時期などを、テ
クニカルサポートラインでお知らせすること
はできません。お知らせをお客様の元に正し
くお届けするためにも、お客様のご住所が変
更になりましたら、忘れずに MOTU 社へもお
知らせください。
• 電話番号:
国際電話認識番号 -1-617-864-2676 (日本時
間の火曜日∼土曜日 午前 8 時∼午後 1 時)
90
Appendix A: トラブルシューティング
付録 B
オーディオ規格
ラインアウト
コネクタタイプ
1/4 メス、TRS
バランス、チップホット
アウトプットインピーダンス
100 ohm
Per leg
ダイナミックレンジ
117 dB
A ウエイト
THD+N
-101 dB
-1 dBFS、アンウエイト、1 kHz
フリーケンシーレスポンス
+0、-0.1 dB、20 Hz/20 kHz
Ref. 1 kHz
最大レベルアウト
+20 dBu
トリムレンジ
24 dB
-4 dBu ∼ +20 dBu(1 dB 単位)
コネクタタイプ
コンボスタイル、TS メス
アンバランス
インピーダンス
1 megohm
ダイナミックレンジ
101 dB
A ウエイト
THD+N
-94 dB
-1 dBFS、アンウエイト
フリーケンシーレスポンス
+0.05、-0.1 dB
Ref. 1 kHz
ギターイン
最大レベルイン
-2 dBu(トリムダウン時)
、+10 dBu
(トリムアップ時)
0.615v ∼ 2.45v
24 dB
-12 dBu ∼ +12 dBu(1 dB 単位)
コネクタタイプ
1/4 メス、TRS
バランス / アンバランス、チップホッ
ト
規格
EBU-R68 / SMPTE RP-155 に準拠
インピーダンスロード
10 k ohm
ダイナミックレンジ
110 dB
A ウエイト
THD+N
-102 dB
-1 dBFS、アンウエイト
フリーケンシーレスポンス
+0、-0.1 dB、20 Hz/20 kHz
Ref. 1 kHz
最大レベルイン
+24 dBu
トリムレンジ
118 dB
トリムレンジ
ラインイン
-96 dBu ∼ +22 dBu(1 dB 単位)
91
マイクイン
コネクタタイプ
コンボスタイル、XLR オス、バランス
インピーダンスロード
3k ohm、4.5k(パッド時)
ピン 2 ホット
パッド
-20 dB、チャンネル毎のスイッチ
ファンタムパワー
+48v、チャンネル毎のスイッチ
DIN 45596 / IEC 61938-P48
EIN
-128 dBu、20 ‒ 20 kHz
Rs = 150 ohm
ダイナミックレンジ
112 dB
A ウエイト
THD+N
-104 dB
-1 dBFS、アンウエイト、1 kHz
フリーケンシーレスポンス
+0、-0.1 dB、20 Hz/20 kHz
Ref. 1 kHz
最大レベルイン
+24 dBu
パッド時
トリムレンジ
56 dB
0 ∼ +56 dB(1 dB 単位)
フォーン
コネクタタイプ
1/4 メス、TRS ステレオ
チップ左、リング右
ダイナミックレンジ
112 dB
A ウエイト
THD+N
-94 dB
アンウエイト
フリーケンシーレスポンス
+0、-0.15 dB、22 Hz/20 kHz
Ref. 1 kHz
ドライブ
最大 80 mw
16/32/55 ohms
トリムレンジ
128 dB
0 ∼ -127 dB:ミュート(1 dB 単位)
コネクタタイプ
コンセントリックバレル、ポジティブ、
またはネガティブチップ
外部 DC 電源用(付属)
コンフィギュレーション
外部電源
パワーインプット
12-18V DC、10 watts
電源
92
Appendix B: オーディオ規格
付録 C
ミキサー設計図
モノインプットチャンネル
93
ステレオインプットチャンネル
+
94
Appendix C: ミキサー設計図
グループバス
+
95
Appendix C: ミキサー設計図
モニターバス
+
96
Appendix C: ミキサー設計図
付録 D
ファームウェアの更新
MOTU 社では、UltraLite-mk4 のファーム
ウェア更新を定期的に行っています。
ファームウェア更新には、バグの修復や新
機能、新システムへの対応等を含みます。
インターネット経由で更新
インターネット経由で更新:
1 コンピュータで MOTU Pro Audio Control
ウェブアプリケーションを起動する
ファームウェア更新は、MOTU 社のサー
バーで公開されます。インターネットに接
続されたコンピュータでは、更新が可能に
なると MOTU Pro Audio Control アプリケー
ションが知らせます。また、motu.com/
download でファームウェアの最新バージョ
ン情報を確認することもできます。
2 Device タブを開く
3 New Update Available セクション(図 D-1
参照)の More Info ボタンをクリックする
4 OK ボタンをクリックして更新作業を開始
する
5 更新作業の終了を待ち、OK ボタンをク
リックして Device タブ表示に戻る
図 D-1: 新しいファームウェアが公開されると、Device タブにその情報を自動的に表示します。
97
オフライン環境で更新
UltraLite-mk4(及び、接続されたコン
ピュータ)がインターネット環境にない場
合には、ファームウェア更新ファイルを
MOTU ウェブサイトより入手し、このファ
イルを使用して UltraLite-mk4 のファーム
ウェアを更新します。:
1 ファームウェア更新ファイルをダウン
ロードする
2 ダウンロードしたファームウェア更新
ファイルを UltraLite-mk4 が接続されたコン
ピュータへコピーする
4 Device タブを開く
5 Update from File ボタンをクリックする
6 ダウンロードしたファームウェア更新
ファイルを指定して OK ボタンをクリックす
る
7 更新作業の終了を待ち、OK ボタンをク
リックして Device タブ表示に戻る
ファームウェアバージョンの確認
ファームウェアのバージョンは、Device タ
ブの下部で確認できます。(図 D-2 参照)
3 MOTU Pro Audio Control ウェブアプリ
ケーションを起動する
図 D-2: 現在のファームウェア バージョン表示。
98
Appendix D: ファームウェアの更新
付録 E
オートオンモード
初期設定の UltraLite-mk4 では、フロントパ
ネルの PHONES ノブ(図 6-2:49 頁参照)
を使用して電源のオン / オフを行います。
6 MOTU ロゴをフロントパネル側にしてカ
バーをユニットに取り付ける
7 カバーを 2 つのネジで取り付ける
しかし、電源を感知すると自動的にオンに
なる機能が望まれる状況もあります。この
様な状況で使用する場合、UltraLite-mk4 の
ジャンパーを変更することにより、
UltraLite-mk4 をオートオンモードに切り替
えることができます。
8 UltraLite-mk4 に電源コードを接続し、コ
ンセントへ繋ぐ
オートオンジャンパーの変更
オートオンジャンパーの変更:
UltraLite-mk4 が電源を感知すると、自動的
にオンになります。
v
ステップ 6 と 7 でユニットカバーが正し
く装着されていることを確認してから次の
ステップへ進みます。
1 UltraLite-mk4 の電源を切り、電源コード
をコンセントから外す
v
警告:感電の恐れがあるため、
UltraLite-mk4 の電源、及び電源コードが完
全に外れていることを確認してからこの作
業を開始してください。
2 ユニット上部の 2 つのネジを外す
図 9-29: 初期設定モード。(ジャンパーの位置:ピン 2-3)
3 ユニットのカバーを外す
4 オートオンジャンパー(図 9-29 参照)を
探す
ジャンパーは、ユニットを正面から見た場
合、基盤の右側にあります。
5 ジャンパーをピン 1-2 へ移動する(図 930 参照)
図 9-30: オートオンモード。(ジャンパー位置:1-2)
99
100
Appendix E: オートオンモード
数字
F
24 ビット
オプティカル 10
4 バンド EQ 62
Firefox 11
A
Garage Band 51, 52
クロックソース 51
サンプルレート 51
Ableton Live 51, 52
ADAT オプティカル 10
接続 38
Apple
Garage Band 52
Logic Pro 52
ASIO ドライバ 52
Audio MIDI 設定ユーティリティ 31
Audio Tools 69
AudioDesk 25, 32, 51, 52
Aux Mixing タブ 18
Avid
Pro Tools 52
C
Chrome 11
Cockos Reaper 52
Core Audio ドライバ 52
CoreMIDI
Audio MIDI 設定 31
利点 31
Cubase 51, 52
クロックソース 51
サンプルレート 51
MOTU Audio Tools
Devices メニュー 69
インストレーション 69
D
DAT
接続 38
Device タブ 13, 14
Devices メニュー 69
Digital Performer 51, 52
Discovery app 31
DSP
エフェクト 61
使用量 67
メーター 67
リソース 67
DSP 使用量 19
E
EQ 62
Q 63
オン / オフ 62
ゲイン 63
フィルタータイプ 63
フリーケンシー 63
G
I
Interface + mixer 8
iOS オペレーション 29
iPad
クィックスタート 7
iPad/iPhone 対応 29
J
モニターチャンネルストリップ
20
リバーブバス 22
Mixing タブ 17
MOTU
Audio Tools 69
AudioDesk 52
Discovery app 31
Pro Audio Control ウェブアプリ
ケーション 7, 11‐22
Aux Mixing タブ 18
Device タブ 13, 14
Mixing タブ 17
Routing タブ 16
Digital Performer 52
Pro Audio ASIO driver 52
ソフトウェアインストーラー 7,
11
MTC 58
Jam sync 41
N
L
Nuendo 51, 52
クロックソース 51
サンプルレート 51
LCD
メニュー 50
Leveler 17
Live 52
Live recording with monitor mixing 8
Logic Pro 51, 52
Logic Pro/Express
クロックソース 51
サンプルレート 51
LTC
MTC への変換 58
LTC 設定 40
M
Mac OS X 51
インプット / アウトプット名 57
MIDI
Windows ドライバインスト
レーション 31
オーバービュー 24
ジャック 10
スルー 40
接続 39
ソフトウェア設定 31
MIDI Time Code 58
Mixer
aux バス 21
インプットチャンネルストリッ
プ 19
オーバービュー 17
回路図 93
グループバス 22
開く 17
メインミックスチャンネルスト
リップ 20
O
Optical Converter 8
OS X オーディオソフトウェア
クロックソース 51
サンプルレート 51
P
PRE スイッチ 17
Pro Audio Control ウェブアプリケー
ション 7, 11‐22
Aux Mixing タブ 18
Device タブ 13, 14
Mixing タブ 17
Routing タブ 16
Pro Tools 51, 52
Q
Q 63
R
Reaper 51, 52
Reason 51
Propellerhead Reason 52
Routing タブ 16
101
索引
S
あ
け
S/PDIF 24
RCA 10
オプティカル 10
シンク 38
接続 38
S/PDIF(オプティカル)38
Safari 11
SC ボタン 20
SMPTE シンク 40
SMUX 38
SONAR 51
Soundtrack Pro
クロックソース 51
サンプルレート 51
Stand-alone mixer 8
Steinberg
Cubase 52
Nuendo 52
アウトプット
S/PDIF (TOSLink) 10
オプティカル 10
アウトプット設定 13
アウトプットバンク 14
アタック
コンプレッサ 62, 64
アップデートの確認 15
アナログインプット / アウトプット
38
接続 37
アンバランスドアナログ 37
ゲート 17, 62
ゲイン
EQ 63
補充(Leveler)66
リダクション 64
リダクション(Leveler)66
T
TOSLink 10, 38
TRS アナログインプット / アウトプッ
ト 38
TRS コネクタ 37
Type II(レガシーオプティカル)38
い
インストレーション
USB インターフェイス 35
クイックスタートガイド 7
ソフトウェア 30
インプット
S/PDIF (RCA) 10
オプティカル 10
インプット設定 13
インプットバンク 14
え
U
エフェクト 61
UltraLite-mk4
規格 91
機能概要 23
セットアップ例 36
電源 49
USB
クラスコンプライアント 29
ドライバのインストール 30
お
W
Wave ドライバ driver 52
WDM (Wave) ドライバ 30
Windows 51
WDM (Wave) ドライバ 30
Windows オーディオソフトウェア
クロックソース 51
サンプルレート 51
X
X-Y プロット 78
オーディオインターフェイス 8
オーディオの遅れ 53
オシロスコープ 73
オプティカル
S/PDIF 38
コネクタ 10, 38
オプティカルコンバータモード
設定 / 例 47
オプティマイゼーション 55
か
回路図 93
カスタマーサポート 90
こ
コントローラー
接続 39
コンバータ 10
コンバータモード
設定 / 例 47
コンピュータ設定 15
コンプレッサ 17, 64
コンプレッサー 64
さ
サウンドモジュール
接続 39
サンプラー
接続 36
サンプルレート 13
し
シグナルの遅れ 55
シンクロナイゼーション
SMPTE タイムコード 40
シンセサイザ
接続 36
す
スタジオセットアップ例 36
スタンドアローンオペレーション 49
ステージモニター
接続 36
スレッショルド
コンプレッサ 64
そ
キーボードコントローラー
接続 39
相関性メーター 81
ソフトウェア
インストレーション 30
ソフトウェアインストーラー 7, 11
ソロクリアボタン 19
く
た
クイックスタートガイド 7
クイックセットアップウインドウ 8
クロックセクション(LCD)50
クロックソース 13
タイムコードシンク 40
き
102
索引
て
へ
テクニカルサポート 90
デジタルコンバータ ( オプティカル
コンバータ参照 )
ヘッドフォン
接続 36
ヘッドフォンアウトプット 9
ヘッドフォンジャック 50
と
動作環境 27
登録 27
ドライバ
USB ドライバのインストール 30
ドライバインストレーション 7, 11
トラブルシューティング 89
トリム 37
は
ハイパスフィルター 62
パスワードの設定 15
パスワード保護 15
パッキングリスト 27
パッチスルー
遅れ 55
パッド 37
バッファーサイズ 13
パフォーマンス 55
バランスドアナログ 37
パワーサプライ
ジャック 10
パワースイッチ 49
ふ
ファームウェアアップデート 13
ファイルでアップデート 15
ファクトリープリセット 15
ファンタムパワー 37
フェーズアナリシス 81
フォーン 50
フォーンアウトプット 9
フリーケンシー
EQ 63
プリセット 8, 13
Audio interface 45
Interface + mixer 46
Live recording with monitor
mixing 47
Optical Converter 47
Optical converter with mixing 47
Routing タブ 16
オーバービュー 45
プリディレイ 67
プリフェーダーボタン 18
プロセッシング 61
フロントパネル 49
メーター 49
メニュー 50
ほ
ホスト
Buffer Size 13
Safety Offset 13
ま
マイク / ギターインプット 37
マイクインプット
プリアンプゲイン / パッド /48V
9
マスターボリューム 50
み
ミキサー
エフェクト 61
接続 36
設定 14
スタンドアローンオペレーショ
ン 62
め
メインアウト
音量調節(フロントパネル)37
接続 37
ボリューム 50
も
モニタリング
メインアウト経由 37
モニタリングレイテンシー 55
り
リバーブ 66‐67
オン / オフ 66
タイム 67
プリディレイ 67
ルーティング 66
リリース
コンプレッサ 62, 64
れ
レイテンシー 13, 30, 53, 55
レシオ
コンプレッサ 64
レベラー 65
103
索引
104
Fly UP