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Title リストモード収集による心電図同期心プールシンチグラフィ

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Title リストモード収集による心電図同期心プールシンチグラフィ
Title
リストモード収集による心電図同期心プールシンチグラフィ : 特に
拡張期後期指標の信頼性について
Author(s)
李, 亜明; 中嶋, 憲一; 滝, 淳一; 分校, 久志; 利波, 紀久; 久田, 欣一; 清水
, 賢巳
Citation
Issue Date
1991-12-07
Type
Conference Paper
Text version
publisher
URL
http://hdl.handle.net/2297/26116
Right
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http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/
リストモード収集による心電図同期心プールシンチグラフイ
ー特に拡張期後期指標の信頼性について-
中嶋憲一¥
久田欣一瀞
水
滝清
※?※ソ
明久
亜紀
李
利波
〔はじめに〕
淳一ヂ分校久志※
賢巳※※
モード編集のデータに相当する。一方、合成した
拡張期の心機能評価にあたり、心プールシンチ
曲線での急速充満終期のfillingfractionは0.126で
グラフィ検査は定量的な解析方法に有用である
あり、フレームモード収集では平均4%過小評価
が、特に拡張期の最後の部分は、通常の収集方法
された。また、同様に合成編集の心房収縮開始点
では信頼'性が低いという問題点がある。そこで、
のfillingfractionは0.097,-方、合成編集では
リストモード収集法を用いることにより、特に心
0.082であり、フレームモード収集では、平均15%
房の収縮に関与する部分の解析を行った。
過小評価されることが明らかになった。
〔方法〕
リストモード収集方法の応用については2つの
心プールシンチグラフィは15例において施行し
問題がある。すなわち大記憶容量のコンピュータ
た。これらの患者において、今回検討したリスト
が必要なことと、再配列のための処理の時間がか
モード収集法と、従来のフレームモード収集に相
かることである。そこで処理時間を実際に測定し
当する画像を作成し、両者で同一のパラメータを
たところ、処理にかかる時間は全体で4分程度で
比較検討した。リストモードとフレームモードの
あり、十分臨床に応用できるであろう。
違いを図1に示す。フレームモードは従来より一
以上より、リストモード収集法はフレームモー
般に行われているデータ収集法と同様であり、ア
ド収集法より拡張期における正確な容積曲線の作
ナログデジタルコンバータを通して入った信号を
成とパラメータの算出が可能である。特に、心房
特定のXY座標に直接書き込む。フレームの分割
収縮の機能の評価の場合、リストモード収集法は
数に応じて、一定時間後に次のフレームに書き込
フレームモード法と比較して、信頼できる方法で
む場所を替え、次々とデータを収集する。最終的
ある。さらに、リストモード収集方法は処理時間
には1心拍の分割数に応じた枚数の画像だけが
も比較的短いため、日常検査への応用も可能と考
ディスクに保存されることになる。リストモード
えられた。
の収集法では、あるγ線がカメラに入ると、その
座標と時間の情報が一つ一つ記録され、保存され
るデータは10メガバイトほどの大量のデータにな
る。しかしR波から順方向あるいは逆方向のデー
タを任意に作成することができるという利点があ
る。図2にリストモードの編集法を示した。Aは
フレームモードによる収集の場合であり、不整脈
が多いときは最後部のデータが低下する。一方、
B,Cに示すようにリストモード収集法により、
順方向の時間放射能曲線の作成とともに、R波か
らの逆方向編集が可能である。ついで、この両者
を前の2/3と後の1/3で合成し、Dに示すように最
終的にR-R時間のばらつきのないデータができ
る。図3に示した式によって4つの指標を計算し
た。
〔結果と考案〕
表1に示すように、順方向編集の急速充満終期
のfillingfractionは0.131であり、これはフレーム
※金沢大学核医学科
※※同第二内科
-15
Framemode
⑧
cl-15U:。
回□□□□
l23n-1、
lmageSequence
回□□□□
123,-1、
q図1フレームモードとリストモードの収集法の比較
Parameters
AFrameMode
FF序(%)=(C/Cmax)XlOO
FFAc(%)=(Ca/Cmax)x100
FF汗ratio=((FFRR-FFRFc)/RFi)
FFAcratio=((FFAcf-FFAcc)/ACJ
LisIMode
B
Forward
-÷
1
Combined
ト
、:
/ワ
C
Cmax
一Backward
1
「
-→Time
▲図2リストモード編集の方法。Aはフレー
ムモード収集による時間放射能曲線、B,
Cはリストモード収集による順方向およ
び逆方向の編集による時間放射能[11]線、
DはB,Cの前2/3と後l/3の合成による
時間放射能曲線である。
▲図3リストモード法から計算した拡張期後部のパラ
メータ。
FF:fillingfraction,RF:rapidfillingの終点での
パラメータ,AC:心房収縮開始時点でのパラメー
タ,Suffixのfは順方向編集、cは合成編集による
もの。
ComparisonoffoMardandcombinedreformatting
RFf
RFc
ACf
ACc
mean
0.1310.126
0.0970.082
s.,.
0.0560057
0.0670.061
、/
ratio
96%/100%
、/
85%/100%
f:forward
c:Combined(forward2/3+reversel/3)
q表1111同方向および合成編集の比較
-16
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