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ÿþM icrosoft W ord

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ÿþM icrosoft W ord
み
平成24年2月4日
ち の
く
合
気
第
発
13 号
行
東北合気道連盟
会長 日高 浩
岩手県盛岡市三ツ割
三丁目14−1
℡:019(661)9714
「東北連盟は一枚岩なり」
様の被害を受けないための学術的な研究開発をはじめ。諸施
∼絆を深め、がんばろう東北合気∼
策を国家的なレベルで講じなければなりません。この混迷と
失望の大震災3ケ月後の6月に、岩手県平泉町が悲願となっ
ていた世界の文化遺産に登録されました。この登録は、みち
のくの文化価値が国レベルを超えて、ユネスコ世界遺産委員
東北合気道道盟
会長
日高
会に認められたわけで、みちのくを開いた先人の文化性が世
浩
界的に評価されたことになります。さらに、ユネスコ本部で
は、今回の大震災に対応し、文化を通じて、
「アイデンテイテ
3月11日、東日本大震災によ
り、宮城、福島、岩手を中心に、
イの復興」を継続的に支援するため、東北復興博として、10
年後に東北の地で「国際的な文化復興博」を構想中です。天
は、震災で打ちのめされた、みちのくに大きな勇気と希望を
当連盟の副会長の中村勝吉先生
をはじめ、多くの方々が死亡(行方不明)されたり、全壊、
半壊等の犠牲者となられました。突然にして、人生を奪われ
た方々のご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた皆
様に心からお見舞いを申し上げます。
与えてくれています。 東北に投げかけられたこの希望の光
を是非、みちのくの再生のエネルギーとしたいものです。大
震災に際し、犠牲者となられた方々の無念を心に刻み、全国
の道友からの熱き
友情と支援に報いるためにも、自らが
「アイデンテイテイと東北の誇り高き魂」を奮い立たせ、道友
そして、これらの被災地に対して、本部道場や全日本合
気道連盟をはじめ、全国の多くの道友から義援金や道衣等を
いただき、感謝の気持ちで一杯です。
との絆を一層深め、先人から継承してきた「東北連盟は一枚
岩なり」を合い言葉に、本年度の連盟演武大会を「復興祈念
演武大会」として、東北合気の再生と創造の契機にしようで
私は、震災発生時、職務の関係で盛岡市議会控え室にい
はありませんか。
ました。突然の大地震に、議会は中断され、すぐ対策本部を
立ち上げ、議会関係者は、それぞれの部署にもどり、避難所
東日本大震災
体制をつくりました。夜、県庁の自家発電によるテレビで巨
―中村勝吉先生のことを想う―
大な津波の映像をみて、沿岸が天地がひっくり返るような重
大事になっていることを知りました。私の郷里山田町も壊滅
状態となり、空き家となっている山田の自宅や親戚、同級生
東北合気道連盟
の安否が気になりましたが、連絡が付かず戸惑うばかりでし
理事長
船越光雄
た。その後、余震の連続と交通遮断、ガソリンの入手困難、
そして、勤務先が避難所となっているため、容易に動きがと
れず、山田に行けたのは、一週間後となり、現地のあまりの
昨年3月11日、千年に一度
悲惨な状況に只唖然とするばかりでした。自然の驚異の前に
というマ グニチュ ード9 の 東
人間は、こんなにも無力なのか。くやしさと憤りをどうする
日本大地震が発生した。大地震は巨大津波を引き起こし、東
こともできませんでした。
北各地の東側沿岸部は壊滅的状況に陥れられた。特に福島原
しかし、私たちは、決して、この困難と逆境に屈しては、
なりません。産学官民の一丸となった協力体制により、復
旧・復興への物心両面の支援を強化するとともに、二度と同
発事故の放射能漏れの国土汚染の影響は、日本国のエネルギ
ー政策の大転換を余儀なくされる状況に追い込まれている。
大震災から10か月を経過しているいまも広域にわたる津
~1~
み
平成24年2月4日
ち の
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気
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波による被災地の復興と原発事故収束のメドは立ってはい
ない。現場のやり場のない不安と憤りそして悔しさ悲しさは
想像に余りある。同じ東北人として犠牲になられた方々に心
からの哀悼の意を表し、被災された方々には心からのお見舞
いを申し上げる次第である。
このたびの大震災で特に心を痛めるのは、東北合気道連盟
副会長であり連盟の重鎮である岩手県大槌道場長
青森県合気道連盟
中村勝
吉先生がいまだに行方不明のことである。先生は合気道をこ
会長
沼田
秀輝
よなく愛し、東北合気道連盟の結束に尽力されている。東北
連盟は道統を重んじ、植芝家の後ろ盾となり全国に全世界に
新しい年を迎えるにあたり昨年は東日本大震災による未
存在を示すことを私どもに語られていた。
曾有の災害で被災されたご家族を思うと本年は、心を一つと
「船越先生よ、我々は植芝家があっての合気道ぞ。合気道が
して新しい良い年でありますように願うものであります。
出来るのは植芝家がしっかり存続しているからだ。そこのと
2012年度から中学1、2年生男女は保健体育の授業で武
ころを間違えるんじゃないぞ。」中村先生は合気道界の将来
道が必修化されることに伴い、今後合気道の授業を行う場合
を見据えている。道とは何か。合気の道とは何か。すべては
の指導者の人材育成に早急に取り組み、外部からの協力要請
開祖植芝盛平翁が創始した合気道に他ならない。中村先生は
に生徒たちがより専門的で安全な指導を受けられる様指導
開祖から離れた合気道はあり得ないと語る。
体制に取り組んでまいります。さて、(財)合気会青森県支
この道を修行する者にとっては重い言葉だ。中村先生は私
部創設以来50年目の節目に当たる年でありますが(財)合
どもの心の中に生きている。先生のほとばしる情熱は生きて
気会の公益法人制度改革に伴い、青森県合気道連盟として平
いる。東北合気道連盟の進むべき道は一つである。
成24年1月1日から合気道のさらなる普及発展のため加
盟道場、団体(大学)相互の連携をはかり質的向上を図って
あかあかと一本の道通りたり
着実に歩みを進めてまいります。
霊剋(たまきわ)る
わが命なりけり
歌人
齋藤茂吉
会
開祖の戦前の高弟であり皇武館の華と讃えられた初代東北
連盟会長の故白田林二郎先生始め初代理事長故半沢義巳先生
長
沼田
秀輝
副会長
田邊
孝美
理事長
米谷
恵司
事務局長
高坂
修一
工藤
孝宣
ほか先達の方々は、東北の地に開祖の合気道の心技を純粋に
守り伝え残していくという心意気を持ち、東北を合気道の聖
地にするという夢を語り東北合気道連盟を立ち上げている。
中村先生は「みちのく合気道人には心がある。これまで培っ
てきた友情がある。熱く語れる信頼がある。道を重んずる道
義がある。いいねえ。」と語られていた。
岩手県合気道連盟
東北合気道連盟はこの東日本大震災を乗り越え、しがらみ
会長
日高
浩
を超えてより強固な関係に進んで行くであろうことを信ず
るものである。
3月11日の東日本大震災により本県の沿岸部の道場は、
甚大な被害を受け、残念ですが本県理事長で東北合気道連盟
副会長の中村勝吉先生や宮古合気道協会の新保俊郎会長、山
田道場の箱石二段が死亡されました。
そして、9月18日、中村先生の葬儀の後、総会を開催し、
岩手県支部が解消され、岩手県合気道連盟の新役員が次のよ
うに決定しました。
~2~
み
平成24年2月4日
ち の
今後は、新体制で大震災により、本部道場や全日本合気道
く
合
気
第
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沢山出てくるかもしれません。
連盟をはじめ、全国の道友の皆様から多大の義援金や道衣を
いずれにしても組織の一本化となりますので、不都合な所
いただいきましたが、そのご厚情に報いるためにも、なお一
が出てきた場合にはその都度修正しながら運営に当たる必
層、絆や団結を深め、復旧・復興にむけ、精進する所存でお
要があるようです。
最後に、私の好きな言葉ですが、白田先生の言われた「キ
ります。
リストの心を離れたキリスト教はなく、仏陀の心を離れた仏
長
日高
浩
教はない。従って、開祖の心を離れた合気道は合気道ではな
副会長
竹鼻
義徳
い」という精神を基盤として、組織がどうなろうとも開祖の
理事長
菊池
敏昭
心を求めて宮城県の各道場をまとめ、宮城県の合気道界をリ
事務局長
松本
義則
ードしていかなければならないと決意を新にしているとこ
会
ろであります。
なお、宮城県は今まで正式に「宮城県合気道協会」でしたが、
組織の一本化を図るこの機会に全国の名称に合わせ「宮城県
宮城県合気道連盟
会長
白川
合気道連盟」と名称の変更をすることになりました。
勝敏
会
宮城県では、(財)合気会本部直系、いわゆる縦の繋がり
としての「合気会宮城県支部」、そして、宮城県体育協会に
長
白川
勝敏
副会長
角田
稔
理事長
根本
仁志
事務局長
渡邊
新
菅野
秀雄
所属する横の繋がりとしての「宮城県合気道協会」の二つの
組織がありました。本部直系の支部が「段・級」にかかわり
本部、東北連盟などとの連携を密にし、大まかな流れをリー
秋田県合気道連盟
ドし、合気道の普及拡大、成果を披露したりする「講習会・
理事長
演武大会」などは協会が担当してまいりました。
松田
健一
この縦・横の組織が十字になり、いわば車の両輪として半
昨年3月11日に発生した未曾有の大震災とその後に起
世紀近くの間宮城県の合気道界を牽引してまいりました。
ところがこのたび公益法人改革に伴い、支部の廃止が決ま
きた東京電力福島第2原発事故に被災された皆様には心よ
りました。宮城県の合気道界をリードしていた縦の組織がな
りお見舞い申し上げます。報道等で拝見する、被災地の皆様
くなるわけですから非常に戸惑いを感じました。
の古里への深い愛情と復興にかける不屈の闘志精神力には
組織の一本化はいいのですが、ただ単に支部と協会がひと
つの組織になり、今までそれぞれが行っていたことを協会が
只々頭が下がる思いです。人と人のつながり『絆』の意味を
知りました。
本年度それまで合気道の普及と技術向上に努めていた秋
統一して行うという単純なものではないのです。
なぜなら「段・級」に関しては協会が扱うのではなく、道
場単位として各道場が本部に直接つながります。ただし、日
田県支部を発展的に解消し、新会長に横山清一元秋田県支部
長を迎え秋田県連盟に組織を一本化いたしました。
これまで活発な活動で大勢の卒業生を輩出してきた秋田
数などの管理は協会にお願いしたいということなのです。
今までは道場の会費は支部に納めていただき、支部から協
商業高校、秋田大学、ノースアジア大学各校の合気道部の部
会に4割補助金として支出、また段の登録料の一部を支部に
員が減少しており、秋田県合気道界の持続的な発展に不可欠
納めていただき活動費としてまいりましたが、段・級の登録
な人材の供給源の拡充を計る観点からと、合気道の持つ人間
料は協会が扱うことができなくなりましたので、道場の会費
形成という教育的見地からも見過ごせない課題となってい
のみの収入となります。
ます。秋田県内の合気道道友の減少はそれぞれの道場、教室、
サークルの指導者にとって喫緊の課題です
従って、協会の活動費が非常に少なくなります。
大まかな活動はだいたい今までと特に変わりませんが、運
来年度からの中学校の武道必修化に向けて県内中学校に
営などの面では実際に活動してみなければ分からない所が
働きかけ11月に合気会本部より金沢師範と日野指導員を
~3~
み
平成24年2月4日
ち の
く
合
気
第
13 号
迎え学校における合気道指導の理解と指導力の向上を図る
更に多くの人たちに合気道に接する機会を広げるために、あ
目的で研修会を初めて開催することになりました。中学の授
らたな活動拠点を設け、育ってきている多くの指導者が活躍
業の中に合気道が取り入れられる事で少しでも底辺の拡大
してくれることを願っております。
が図ることができればと期待しています。
会
会
長
空
清一
副会長
舩山
現人
定
理事長
船越
光雄
事務局長
太田
裕治
長
横山
副会長
未
理事長
松田
健一
事務局長
平塚
悟
席
福島県合気道連盟
山形県合気道連盟
会長
これまで山形県の合気道活動については山形県合気道連
追分
拓哉
福島県合気道連盟は合気会福島県支部の名称は20年以
盟と財団法人合気会 山形県支部という二つの団体で運営に
上前、私が会長就任時に使用することをやめておりました。
当たってまいりました。山形県合気道連盟は財団法人合気会
これは全日本合気道連盟に加入している以上は連盟名にす
山形県支部に加盟している道場の親睦団体であり、これまで
べきと思ったからです。県連盟の加盟道場には福島県連盟⃝
財団法人合気会山形県支部と山形県合気道連盟は表裏一体
⃝支部を使わせております。今回の変革に対しては今迄と同
の組織として合気道活動に邁進してまいりました。
じ対応ができるという結果であり、何ら変更なく福島県は一
このたび財団法人合気会山形県支部が解散となり、財団法
枚岩にてまとまっております。
人合気会とは完全に別組織となったものの、これまでにも山
形県合気道連盟を主体として県内で纏まって組織活動を行
さて東日本大震災、その後の原発事故は福島県合気道連盟
の存続が危ぶまれる程の甚大なる被害を被りました。
なってきていたために大きな支障もなく、これまでどおりの
県内23道場の中で満足に稽古できる道場は6カ所しか
年中行事・活動を行なってきております。故 白田林二郎師
無い状況の中で、その後の原発事故の放射能拡散影響で県民
範が山形の地で産み育ててくれた各道場は県連盟として発
の県外避難が相次ぎ合気道どころではないのが実態でした。
足当初より仲良く活動を続けており、今後も一丸となって県
各支部道場の被害状況の把握、本部への報告、全国各地より
内合気道の普及発展に努めてまいります。
の義捐品・義捐金への対応など大変なる歳月でありました。
また、山形県内各道場の道場長は道場開設当初より道場長
そのようなる危機的状況の中での、全国の合気道道友が励ま
として活躍されている方がほとんどで、現在の各道場長は白
しの連絡、義捐金・品に対しては感謝の念でいっぱいです。
田師範から直接教えを受けた方々です。県連盟では白田師範
特にいまだもって毎月個人名にて3千円、5千円と振り込ん
の心と技の継承を目的に追悼講習会を毎年開催しておりま
でいただいている道友には頭が下がり合気道の心を強く感
すが、白田師範を直接見ていない人や話でしか知らない人が
じております。
段々多くなり時代の変化を感じております。
私は合気道の修行を続けて良かったと云うのが本音であ
山形県もご他聞に漏れず、過疎と老齢化が進んで若年層が
ります。あれ程の惨事の中で全然恐怖心もなく、平常心で天
減ってきております。人それぞれの趣味や生活スタイルの多
に恥じることなく、合気道師範として、会社社長、人間とし
様化などもあって、武道に親しんでいる人口そのものも大き
ての行動できたのはひとえに合気道の修行のおかげです。福
く減少してきており、合気道に入門する機会も減っているの
島県合気道も少しずつ平時に戻りつつあります。世界稀なる
が現状と感じております。入門する目的は人によって様々だ
放射能の被曝を現実として受け止めながら、あの美しかった
とは思いますが、各自の思いを上回るものが合気道には内包
福島県を我々福島県民の力で血みどろの努力で再生、復興を
されていて充分に応えてくれるものと思っており、接する機
させなければならないと決意を新たに致しております。
会を作ることが大事になります。
~4~
み
平成24年2月4日
会
長
追分
拓哉
副会長
川本
喜平
沖
康夫
理事長
忍山
東
事務局長
清野
和浩
熊田
ち の
く
合
気
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喜一郎
岩手県
(県の花
キリ)
山田道場の近況
太平洋からの潮香やリアス式海岸の美しさを誇る山田町
に合気の新鐘が鳴ったのは、昭和49年の春でした。当道場
は、現在、岩手県合気道連盟会長で東北合気道連盟会長の日
青森県
高浩師範の若き情熱と献身的な努力によって、誕生した道場
(県の花
です。指導者と会員に精進によって、順調に発展してきた道
りんごの花)
場でしたが、東日本大震災によって、一変しました。道友が
死亡したり、全壊や半壊等の甚大な被害を受けたり、町全体
が壊滅となりました。日高師範の家も山田にもあり、辛うじ
青森県支部大湊道場
て被害は免れましたが、数ヶ月、地域の方々に開放しました。
大湊道場は下北半島の中心部むつ市にあり、前にはむつ
湾、後ろには釜臥山、その横には霊場恐山が有ります。大湊
は昔から天然の良港として知られていて、明治時代から旧海
軍の基地が置かれました。現在は海上自衛隊大湊地方総監部
が置かれ北の護りの要所とされています。
そのような状況の中、本部道場が合気道新聞に取り上げて
くださったお陰
で、本部道場や全
日本合気道連盟
をはじめ、多くの
大湊道場は本州最北の道場として昭和48年9月に発足
し今年で37年目になります。創始者は故佐々木石根師範で
発足以来30年余り熱心に稽古指導され、外国の艦船が大湊
へ入港したときには他武道とともに演武大会を開催し、日本
武道を紹介し国際親善をも果たしました。
方々から、義援金
や道衣等、物心両
面にわたっての、
ご援助をいただき、大変感激しております。このご厚情に報
いるためにも、この厳しい状況をなんとか乗り越えなければ
昭和55年には大湊地方総監部内の武道館において第4回
なりません。
東北地区指導者講習会を開催し、講師として白田林二郎師範、
西尾昭二師範が来県し指導されています。大湊道場の特徴は
全員が海上自衛隊員であり、仕事柄転勤や出航が多く、全員
が揃っての稽古はなかなか出来ない状況です。また、防衛省
11月には、盛岡から日高師範を迎え、当道場を会場に、
釜石、大槌、宮古等、7道場の代表者が結集して、復興稽
古を行い、岩手県の絆と団結のもと、復旧・復興にむけて、
一層の努力を傾注することを誓い合いました。
合気道連合会にも所属しており、毎年開催されている防衛省
(副道場長 日高
明)
合気道連合会演武大会にも発足以来毎年参加しています。
また、下北地方への合気道普及を念頭に平成20年からは
大湊道場分室として一般市民を対象に、大湊道場むつ教室を
宮城県
むつ中学校柔道場を拝借して開設し、佐藤守五段を中心に合
(県の花
気道体験教室を開催し、仕事から開放された会社員や主婦、
ミヤギノハギ)
中高生を対象に週2回の夜間稽古に汗を流しています。大湊
道場とも合同稽古を実施し、青森県合気道演武大会や講習会
に参加しています。今後ますます合気道愛好者が増え、楽し
合気道根本道場
く怪我のない合気道を目指したいと思います。
(大湊道場
当道場は平成元年2月11日に創設した,宮城県で始めて
佐藤
守)
の個人道場であります。JR仙石線で仙台駅より苦竹駅を降
りて,当道場まで9分,近くには,陸上自衛隊東北総本部,
~5~
み
平成24年2月4日
ち の
く
合
気
第
13 号
繁華街もありにぎやかな街です。道場は木造 2 階建ての48
畳,設立当時の入会者は合気道を見たことがない方ばかりで
秋田県
一人で指導するのに四苦八苦しましたが,2,3年はほんの
(県の花
数人足らずと,いつ道場を閉めるかと迷った時期もありまし
フキのとう)
た。その後,有段者が入会し徐々に会員も増えてきて,同じ
道場で18年まで稽古し,19年に国道45線の2車線化に
能代合気会
伴い道場内の敷地が用地買収をされたため木造道場を取り
壊し,同じ敷地内に5階建てのマンションを建て、1階に5
6畳の道場を創設し稽古しております。
秋田県の北部沿岸に位置する能代市は世界遺産である白
神山地の麓の木都として発展してきました。この地に合気道
この度の震災で多少の被害がありましたが4月より稽古
が根付いて31年になりますが、創設に当りましては故河辺
し,被害にあわれ
茂先生にご尽力して頂き、塚本悦雄先生を中心とした先達の
た道場の方々に道
会員の方々のご努力により、合気道の火を絶やす事なく今を
場を開放いたしま
迎えております。
した。特に東北学
会員数は大人・子供含め35名で、週2回能代B&G海洋
院大学合気道部は
センター道場で稽古しています。昨年は、小学生から稽古を
7月まで稽古場と
始めた女子高校生2人が初段を取得することが出来ました。
して利用をし狭い
平成24年度か
道場でも怪我がなく稽古されました。
ら実施される中学
稽古においては,
「技は多くを望まず」,体の変更,諸手取,
校武道必修化を追
武器技など基本業を重視しながら,「極めは厳しく投げは優
い風と捉え、少年
しく」又,
「井の中の蛙をつくらない」,故齋藤守弘先生はよ
部で終わることな
く「いろんな先生方より教わりなりなさい」言われました。
く一般会員となり
県協会,市協会等では行事を行っており,当道場会員にも積
指導者になるまで
極的に参加した者が,高段者になる条件になっております。
末永く稽古出来る
高名な先生方や違った技の指導を受けることこそ自分の技
ような環境を作り、会員増に繋げたいと思っております。
も深まり,確立されと思います。少年部は礼儀,相手の思い
やりを強調して指導しております。
また年に数回、秋田県合気道連盟会長の横山清一師範にお
いでいただきご指導を仰いでおりますが、横山師範の合気の
当道場の主行事は創立日に有志が集まり,即席演武会と講
習会を行っており,終了後の酒宴で楽しく交流を行うことが
精神と技を手本とし基本を見失わないよう、稽古に励んでい
ます。
楽しみです。
合気道を通して人格を高め、合気道が発展することにより
私は6年前に会社をやめ,米と野菜を作っており「武農一
人と争わない愛の精神が広がり、能代山本地域がより豊かな
如」に悠々自適に,今後も「継続は力なり」を目標に合気道
地になることを願いながら会員一同精進して参りたいと思
人生を送りたいと思います。
っております。今後ともご指導ご支援のほど宜しくお願い申
(道場長
根本
仁志)
創立年月日:平成元年2月11日
創
立者
師
し上げます。
創立年月日:昭和 55 年 11 月
:根本仁志
範:根本仁志
創
立
者:塚本
悦雄
誠二
所
在
地:宮城県仙台市宮城野区苦竹2−1−40
現
会
長:小川
T
E
L:022−239−5085
所
在
地:能代市落合亀谷地 1−65
稽
古
日:
一般の部
少年部
能代B&B海洋センター道場
月・木・金
19 時∼20 時 30 分
稽
古
日:毎週月・金曜日
日
10 時∼11 時 30 分
連
絡
先:秋田県能代市豊祥岱 5
土
9 時∼10 時 30 分
日
8 時 45 分∼9 時 45 分
小川
T
~6~
E
19 時∼21 時
誠二
L:0185−54−8870
み
平成24年2月4日
ち の
く
合
指
導
気
第
員:三部
佐々木
山形県
(県の花
信、伊藤
13 号
孝宏、
儀一、鈴木
優
稽古場所・稽古日・稽古時間:
紅花)
山形大学農学部武道場
毎週水曜日
19 時∼21 時
鶴岡市朝暘武道館
鶴岡道場
第二・第四火曜日
鶴岡は酒井家の城下町で、近年多くの注目を集めている藤
連
絡
沢周平の生誕の地で、平成22年春に藤沢周平記念館が鶴岡
先:山形県東田川郡庄内町清川字花崎42
加藤
公園内に開設されました。また、月山山麓には庄内映画村が
T
E
19 時 30 分∼21 時 30 分
孝
L:0224−57−2513
でき、オスカー賞受賞の映画「おくりびと」はロケ地として
庄内地方で多く撮影され、庄内映画村でも平成十八年から藤
福島県
沢作品のみならず、多くの作品の映画のロケ地として利用さ
(県の花
れており、一般公開も行っています。
ネモトシャクナゲ)
鶴岡における合気道普及は、昭和42年に羽黒工業高等学
校(現羽黒高等学校)において、故田中隆三先生(国学院大
学合気道部OB、県体育協会副会長)が創部。授業としても
合気道会津湯川道場
導入し高校生に指導を開始した事とその後、故白田林二郎先
生が鶴岡市内に勤
∼合気道に支えられて∼
務されて、山形大
東日本大震災により尊い生命を奪われた合気道関係者に
学農学部学生に指
哀悼の意を表し、さらには甚大な被害を受けられた道友の
導されてからです。
方々に心からお見舞いを申し上げます。
鶴岡支部として
私の道場は物的被害を受ける事はありませんでしたが、震
昭和47年5月に
災後に発生した原発事故により、稽古を再開するまでは暫く
創立、稽古場所は
の時間が必要でした。やはりこんな時に道場に明かりを灯し
鶴岡公園内にあっ
て稽古することに会員が後ろめたさを感じていたのは事実
た旧朝暘武道館、鶴岡第三中学校体育館、プラスワン道場、
でした。
山形大学農学部武道場、新朝暘武道館と練習施設の確保に苦
私も役場職員という仕事柄、飯館村や南相馬市、大熊町等
労しながらも、古くは日本大学、国学院大学の合宿、昭和5
から原発事故で避難してきた人達の世話が約二ヶ月程続き、
3年秋に羽黒山、平成2年夏に羽黒山・湯殿山での禊払い修
稽古を再開するゆとりを持つことはできませんでした。そん
行を兼ねた東北指導者講習会、庄内国際青年祭への参加、そ
な状況の時、私の道場で稽古をしている外国の若者たちが避
して昭和61年5月、プラスワン合気道教室の開設に伴う指
難施設でボランティア活動をしてくれたり、遠くアメリカか
導者の派遣など、山大農学部学生の協力を得ながら、高校生、
ら福島・東北に支援に来てくれた稽古仲間もいました。彼ら
一般合わせて現在20名です。尚、プラスワン合気道教室は
は道着を持参し、私の道場に来て再会を喜び、久しぶりの稽
当初、大人と子供の両方ありましたが、現在は子供教室のみ
古を楽しんでくれました。道場に上がれば五年以上のブラン
開いており、幼稚園児、小学生合わせて現在12名です。
クもなく、いっしょに稽古していた時に戻り、懐かしく稽古
平成13年、鶴岡市小真木原総合運動公園の中に新しく朝
をすることができました。皆が合気道の和の心を忘れること
暘武道館が建設され、山大農学部武道場での稽古の他に月2
なく、自分のできる範囲で困っている人のために尽くそうと
回稽古を増やし、これを機会に無料体験講習会を毎年11月
するその姿に合気道の稽古を積んだ若者達の素晴らしさを
に開催し普及に努めております。
再認識した次第です。
創立年月日:昭和47年5月
創
立
者:白田
林二郎、田中
道
場
長:加藤
孝
また、私も東日本大震災を通し、合気道に対する考え方が
隆三
変わりました。それまでは、技が上手か下手かだけが稽古の
中心であり、自分の合気道の技に限界も感じていました。し
~7~
み
平成24年2月4日
ち の
く
合
気
第
かし、今は私の道場に稽古に来る仲間といつもどおり稽古が
できるこの何ら変わりのない日々がどんなに幸せで恵まれ
(ホテル白萩)
9月 23 日
ていたのかを再認識させられました。
塩釜合氣修練道場震災復興祈念演武会
私の道場は会津の田舎にあるため、なかなか会員は増えな
い現状にあります。高校まで何とか稽古を続けた子も就職先
(塩釜合氣修練道場)
10 月 23 日
が会津に無いため、故郷を離れる傾向が続いているのが寂し
仙台市武道まつり(仙台市武道館)
く残念でなりません。しかし、いっしょに稽古をした若者達
に何かは伝える事はできたと信じていると同時にこれから
講師:柴田研聿六段、吉田洋孝五段
11 月3日
も身体が動く限り、私の居場所である道場の畳に立ちたいと
念じています。
(道場長
13 号
合気会宮城県支部・宮城県合気道協会合同三役会
酒井 昭夫)
(ハーネル仙台)
11 月 19 日
東北学院大学体育会合気道部創立50周年記念演武大
会・祝賀会(仙台市武道館・メトロポリタン仙台)
11 月 27 日
第 10 回合気道神武錬成塾演武大会(泉武道館)
平成 23 年 4 月∼平成 24 年 3 月
12 月 11 日
宮城県合気道道場長会議・宮城県合気道協会総会・合気
青森県
会宮城県支部幹事会(仙台市高森市民センター)
12 月 17 日
岩手県
仙台市民総合体育大会合気道講習会(仙台市武道館)
講師:香森均五段
5月28日
全日本合気道演武大会出場(日本武道館)
1月7日
全国道場・団体連絡会議参加(合気道本部道場)
7月9日∼10日
新年賀詞交換会参加(京王プラザホテル)
岩手県(盛岡市)地域社会合気道指導者研修会
2月 25 日
9月18日
仙台市民合気道強化大会(仙台市武道館)
総会(大槌町上町ふれあいセンター)
11月13日
秋田県
岩手県復興稽古並びに道場長会議(山田町立武徳殿)
4月 24 日
12月18日
合気会秋田支部、秋田県合気道連盟総会
岩手山麓合気道日高道場
(武産塾合気道修練道場)
12月24日∼28日
岩手大学合気道部合宿
5月 17 日
小畑伸一前秋田県合気道連盟会長(現名誉会長)が秋
1月7日
田県体育協会加盟団体貢献者表彰を受賞(シャインプ
全国道場・団体連絡会議参加(合気道本部道場)
ラザ平安閣)
新年賀詞交換会参加(京王プラザホテル)
6月 25 日∼26 日
3月(予定)
第1回秋田県合気道講習会(錬正館合気道場)
岩手県復興稽古
講師:廣澤英雄師範
宮城県
7月 18 日
第 1 回県内合同昇段審査会&講習会(県立武道館)
5月28日
全日本合気道演武大会出場(日本武道館)
8月 20 日
福島二本松市の子供たちとの合同稽古
7月 19 日
(あきた文化保健センター合気道教室)
合気会宮城県支部・宮城県合気道協会合同三役会
~8~
み
平成24年2月4日
ち の
9 月 14∼30 日
く
合
気
第
13 号
3月 11 日
合気道初心者向け体験講座(県立武道館道場)
山形県合気道連盟昇段審会・役員会(山形市)
10 月 8∼9 日
福島県
第2回秋田県合気道講習会(武産塾合気道修練道場)
講師:廣澤英雄師範
震災の影響で県連盟主催の行事はすべて中止
10 月 30 日
第2回県内合同昇段審査会&講習会(錬正館合気道場)
秋田県合気道連盟設立総会&祝賀会(第一会館)
11 月 26∼27 日
秋田県地域社会合気道指導者研修会(県立武道館)
中央講師:金澤威師範・日野皓正指導員
訃
1月 18∼22 日
平成 23 年度県内合同寒稽古(県立武道館)
報
3月 11 日
第3回県内合同昇段審査会&役員総会(県立武道館)
東北合気道連盟
中村
山形県
副会長
勝吉
先生
平成 23 年 3 月 11 日
5月 15 日
東日本大震災により行方不
白田林二郎師範追悼講習会(山形市)
明・死去(享年 71 歳)
5月 29 日
白田林二郎師範ご命日
略
6月 11 日
昭和 15 年 2 月 19 生。昭和 31 年合気道釜石道場入門、大
新庄支部創設40周年記念 第42回山形県合気道演
武大会(新庄市)
6月 12 日
植芝充央本部道場長補佐講習会(新庄市)
6月 18 日∼19 日
歴
竹登喜雄先生に師事する。昭和 40 年大槌道場を設立。昭和
50 年岩手県合気道連盟常任理事就任。平成元年東北合気道連
盟功労賞を受賞。平成 8 年七段位に列せられる。平成 15 年
東北合気道連盟副会長・岩手県合気道連盟常任理事に就任。
平成 20 年岩手県体育協会功労賞を受賞。
廣澤英雄師範講習会(上山市)
9月 10 日∼11 日
東日本大震災により死去された道友の方々
第6回山形県青少年合気道錬成大会(山形市)
9月 24 日
山形県合気道連盟講習会(山形市)
9月 25 日
山形県合気道連盟昇段審査会・臨時役員会(山形市)
新
保
俊
郎
氏(岩手県宮古合気道連盟会長)
箱
石
智
弘
氏(岩手県山田道場)
岩
間
金
戸
久
靖
氏(岩手県大槌真武塾)
雄
氏(宮城県石巻市総合体育館道場)
11 月 12 日
山形大学合気道部45周年記念演武大会(寒河江市)
謹んで御冥福をお祈りいたします。
12 月3日
山形県合気道連盟講習会・忘年会(庄内町)
また、全壊や半壊等の被害を受けた皆様には心よりお見舞
い申し上げます。
12 月4日
山形県合気道連盟講習会(庄内町)
3月 10 日
山形県合気道連盟講習会(山形市)
~9~
み
平成24年2月4日
ち の
く
合
気
第
編集後記
昨年、平成 23 年は 3 月 11 日に発生した東日本大震災、そ
れに伴う大津波、原発事故。その未曾有の大災害により私た
ちの体や心に、また国土に大きな傷を残し、まだ復興・復旧
というには程遠い状態が続いております。被災した東北の道
友の方々に心よりお見舞い申し上げます。
さて開けて今年、辰年は我々が稽古をしている合気道とも
つながりがある年になります。少し長いのですが、昭和 63
年戊辰の年に白田林二郎先生が書かれ
た文書より引用をさせていただきます。
「(前略)乾坤幽明未分の間、雄大荘厳
躍動、現幽神三界を天駈り国駈り、祓
い給え清め給え、と九鬼龍神、さむ=
荒(スサム)、はら=高天原のはら=広
大無辺=ハラ波羅密多のハラ=想像を
絶する。浄化の龍神の王。見直し開き
直し建て直しの龍神の王の姿である。
見る者をして驚愕、強大な幽鬼で迫る。
阿弥陀如来の前の仁王様または鬼人と
次元を異にする龍神の王である。植芝
盛平独特の次元である。
以上の様に、自ら鎮魂帰神により神霊の交流の中で守護神
として天村雲九鬼荒はら龍王と合体し、自らこの龍王の化身
と称し、岩間に合気神社を建立して奉祭した。
(昭和 18 年建
立、附属道場も完成)
その例大祭日は開祖の心境で再参変更した。開祖の昇天後
は、昇天日となる(4/29)。岩間に幽玄の気が漂うのは、開
祖の守護神、天村雲九鬼さみはら龍王の神霊の気である。
(後
略)」
龍の年、開祖の年にまた一から合気道を見直し、稽古に努
めてみようと、年の初めに思ってみた。(あ)
(写真は、白田林二郎先生が配布された天村雲九鬼荒はら龍
王の掛軸)(宮城県、根本仁志氏所蔵)
みちのく合気編集委員会
委員長
渡
邊
委
永
倉
信
希(青森県)
梅
田
佳
一(岩手県)
北
嶋
貞
好(秋田県)
土
田
清
野
員
新
稔
和
(宮城県)
(山形県)
浩(福島県)
~ 10 ~
謹 賀 新 年
∼世界の人類が合気で
結ばれますように∼
平成24年
会
長
副 会 長
〃
〃
〃
理 事 長
副理事長
〃
〃
〃
常任理事
〃
〃
理
事
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
監
事
〃
事務局長
事務局次長
〃
〃
〃
〃
日
横
白
追
神
船
沼
川
松
大
櫻
小
竹
田
米
菊
角
飯
神
土
沖
清
根
阿
渡
米
松
田
太
清
高
山 清
川 勝
分 拓
清
越 光
田 秀
本 喜
田 健
久 文
井 常
玉 重
鼻 義
辺 孝
谷 恵
池 敏
田
塚
田 敬
田
康
野 和
本 仁
部
邊
谷 恵
本 義
中
田 裕
野 和
浩(岩手県)
一(秋田県)
敏(宮城県)
哉(福島県)
貞(青森県)
雄(山形県)
輝(青森県)
平(福島県)
一(秋田県)
康(宮城県)
晴(山形県)
春(秋田県)
徳(岩手県)
美(青森県)
司( 〃 )
昭(岩手県)
稔(宮城県)
均(秋田県)
司(山形県)
稔( 〃 )
夫(福島県)
浩( 〃 )
志(宮城県)
宏(青森県)
新(宮城県)
司(青森県)
則(岩手県)
満(秋田県)
治(山形県)
浩(福島県)
13 号
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