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HEARTH Highlights 2015

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HEARTH Highlights 2015
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2016 MISAWA CSR REPORT
09
HEARTH Highlights 2015
HEARTH Highlights 2015
「 地 球 温 暖 化 防 止 」は 、世 界 が 連 携して 取り組 む べ き 最 重 要 課 題 の ひとつ で す。
ミサワホームは、住まい が 個 人 の 資 産 で あると同 時に、社 会 の エネ ル ギ ー 効 率を
高めC O 2 排 出を削 減しながらも、必 要 なエネル ギ ーを適 時 供 給 できるようにする
ためのインフラとなるべきで あると考えて います 。こうした考え方に立った上 で 、
次 世 代 の 住 宅 の あり方を模 索 する基 礎 研 究を行うとともに、研 究 成 果に基づ いた
革 新 的な商 品を世に送り出しています。
TOPIC
蒸暑地域におけるサステナブルな暮らしに
つながる産学連携の研究開発を開始。
TOPIC
WEB
沖縄科学技術大学院大学(OIST)
( 学長 ジョナサン・ドーファン)
「 エネ ル ギ ー 自 家 消 費 型 住 宅 」の
実 証 実 験を開 始 。
WEB
奈良県内に建設したモデル住宅において、自家発電した再生可
と株式会社ミサワホーム総合研究所(代表取締役 佐藤春夫)は、
能エネ ルギーを優 先 的に使 用し、災 害 時にも安 心で、平 常 時に
蒸暑地域においてエネルギー効率が良く、快適な生活を提供す
は極 力エネルギーを買わない 暮らしを可 能にする「エネルギー
る住宅を開発することを目的として、蒸暑地の生活におけるエネ
自家消費型住宅」の実証実験を、2015 年10月よりミサワホーム
ルギーおよび水に関して持続可能(サステナブル)な導入および
グループと京セラで共同実施。今回の実証実験はミサワホーム
利用を可能にするシステムを開発・構築し、
2016年1月に共同研
の防災・減災ソリューション「MISAWA-LCP ※」の一環として、災害
究契約を締結しました。蒸暑地域は、日本の南九州・沖縄から、
東
発 生 時 に も 安 心して 自 宅 生 活 を 継 続 で きる 住 宅 の 実 現 性 を
南アジアをはじめとする広範な地域に広がっています。
これらの
検 証するものです。外 部からの 電 力・ガス供 給を遮 断し、生 活に
地域は人口の増加が著しく、
CO 2 排出量も大きく増えることが予
必 要 なエネ ル ギーを自家 発 電により賄う状 態を再 現した上で、
想されるだけでなく、高温多湿で年間を通じて気温差が小さく、
ミサワホーム・京セラ両社員による生活模擬実験を実施。設備機
低 緯 度 の た め 紫 外 線 が 強く、台 風 の 常 襲 が あるといった 傾 向
器や家電の稼動状況、温度・湿度などのデータを収集し、自家発
もあります。一 方 、日本 の 産 業 部 門 のエネ ル ギー 消 費 量がこの
電エネ ルギー の みで安 心した生 活が継 続 可 能かを分 析します。
30年間に2割近く減少しているにも関わらず、住宅部門のエネル
ミサワホームグループおよび京セラは、実証データをもとに、自
ギー消費量は約2倍になっており、今後の成長が見込まれる国々
家発電エネ ル ギ ー で 災 害 時にも自宅 生 活を継 続 できる住まい
の 住 宅においても長 期 的 な 対 処が必 要になると考えられます。
方や 仕様を提案していきます。 ※ L i f e C o n t i n u i t y P e r f o r m a n c e ( 生 活 継 続 性 能 ) の 略 。
このようなことを 踏まえ、O I S Tとミサ ワホー ム 総 合 研 究 所 が
研究・開発する蒸暑地域におけるサステナブルな暮らしにつなが
る技術や知識を活用することで、地球温暖化対策に寄与すること
が期待されます。両社は沖縄県恩納村谷茶に位置するOISTの敷
地内に実験棟を建設し、共同研究を進めています。
太陽光発電システム(京セラ製)
太 田 勇氏(ミサワホーム 総 合研 究 所 環 境 エネルギーセンター長)コメント
地球温暖化に伴い、日本の多くの地域が蒸暑地化すると想定される
ことや、今後の人口増加と成長が予測される東南アジア、アフリカ、中
東 諸 国 の 多くが蒸 暑 地に位 置していることを考えれば、蒸 暑 地 のサ
ステナブルな社会と住まいを実現する技術が今後より一層重要にな
ることは明らかです。自然エネルギーを主要な電源
とする超分散型エネルギーインフラシステム技術
を持つOISTと、住宅のゼロ・エネルギー化を世界
でいち早く実現したミサワホーム総合研究所との
コラボにより、国 内 外に共 通した蒸 暑 地 のエネ ル
ギー問題への解決策を見出したいと思っています。
「エネルギー自家消費型住宅」モデル住宅
蓄電システム用モニター(京セラ製)
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2016 MISAWA CSR REPORT
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HEARTH Highlights 2015
取り組 み の 背 景
2030年度目標
日本 政 府は、
2030年 度 の 温 室 効 果ガ
地 球 温 暖 化が進 み 、国 内 の 多くの 地 域
巨 大 地 震 、津 波 、竜 巻 、台 風など自然 災
ス削減目標として、
COP21のパリ協定
で酷暑日、夏日、熱帯夜が増加しており、
害の規模は年々大きくなっており、その
にて「2013 年 度 比で2 6 . 0 % 減 」を国
これまで以 上に蒸し暑 い 夏を想 定した
拡 大 要 因 の ひとつとして、地 球 温 暖 化
際社会に対してコミットしています。
住宅づくりが求められています。
による影響が指摘されています。
TOPIC
スマート スタイル
「SMART STYLE」シリーズ全商品に
ZEH仕様を追加。
ゼッチ
WEB
スマート スタイル エイチ
政府は、エネルギー政策の基本的な方向性を示すために策定し
提案などを豊富に盛り込んだ商品「SMART STYLE H」を新
た「エネルギー基本計画」において、再生可能エネルギーなどを
たにラインアップに加えると同時に、
「 SMART STYLE」シリー
活 用した 低 炭 素 社 会 の 実 現 を 目 指して おり、住 宅 につ い て は
ズ全商品にZEH仕様を追加することで、ミサワホームが目指す
2020年までに標準的な新築住宅で、年間の一次エネルギー消
2017年度のZEH標準化をよりいっそう推進しています。
費量が正味で概ねゼロとなるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウ
人 に 心 地よく、地 球 にやさしい住 環 境 へ 。
ス)の達成を目標としています。ミサワホームは、1998年に発売
ハイブリッド ゼット
した世界初のゼロ・エネルギー住宅「HYBRID-Z」をはじめ、業界
初のライフサイクル全体でのCO 2 収支マイナス住宅「GENIUS
LCCO 2 マイナスモデル」の発売や、全73棟でゼロ・エネルギー
住 宅を目指すスマートタウン「エムスマートシティ熊 谷 」の 展 開
など、低炭素社会の実現に向けて積極的に取り組んできました。
自給 したエネルギーを
ネルギーを
かしこく使える、先 進の暮らし。
創エネ
調エネ
蓄エネ
自然をいかして地 球 環 境に
やさしい、快 適な暮らし。
省エネ
健康配慮
環境共生
さらに、人に心地よく、地球にやさしい住環境をデザインするエネ
スマート アメニティ
ルギーソリューション「SMART AMENITY」を提唱しています。
そして10月には、木質系企画住宅ブランドの「SMART STYLE」
「SMART」ソリューションでは、太陽光発電システムや燃料電池、蓄電
池、
HEMSなどを提案。
「AMENITY」
ソリューションでは、高断熱パネル・
サッシなど、躯体の性能と微気候デザインによる省エネを訴求します。
シリーズに、居心地のよい空間の提案や子どもの安全に配慮する
一人でも家族みんなでも快適に過ごせる住空間を提案
「SMART STYLE H」外観
太陽光発電システムを標準搭載し、ZEH仕様にも対応
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HEARTH Highlights 2015
近年、日本で地震や台風、ゲリラ豪雨などの自然災害が頻発していることから、防災・
減 災に対する意 識が高まり、なかでも災 害 時および災 害 後 の 生 活を安 心して継 続
するための考え方である「LCP ※」に注目が集まっています。ミサワホームは、従来か
ら取り組んできた住まいの防災・減災対策をさらに一歩進め、
「MISAWA-LCP」とい
う総合的なソリューションとして提供。今後、その考え方を取り入れた住まいづくりを
積極的に進めるとともに、住まい手の安全・安心をサポートしていく考えです。
※LCP : Life Continuity Performanceの略。
TOPIC
防災・減災ソリューション
「MISAWA-LCP」を提案。
ミサワ エルシーピー
WEB
ミサワホームは2 0 1 5 年 4 月に、住まいと暮らしの 安 心を支え
る防災・減災ソリューション「MISAWA-LCP」を策定しました。
災 害などによる業 務リスクを最 小 化するB C P( 事 業 継 続 計 画 )
の 考 え 方 を はじめ に 、内 閣 府 の 中 央 防 災 会 議 で 報 告 さ れ た
「首都直下地震の想定被害と対策について」も参考にしています。
ミサワホームではこれまで、地震、台風、豪雨、家庭内事故といっ
たそ れぞ れの 場 面ごとの 住まい の 防 災・減 災 対 策を提 案してき
ました。
「 M I S A W A - L C P 」では、さまざまな自然 災 害を想 定し
た上で、
これまでの提案をトータルなソリューションとして整理し、
先 進 の 防 災テクノロジーと、減 災に貢 献する多 種 多 様な対 策を
融合しています。日常 の「 備え」、災 害 時 の「 守り」、復 旧までの
セーフティ ソリューションズ
「支え」という3つの「SAFETY SOLUTIONS」で、ひとつ上の
防災・減災ソリューション「MISAWA-LCP」採用モデル「GENIUS 蔵のある家 防災・減災デザイン」
安 全・安 心を提 供するための 、防 災・減 災 住 宅 の 新しい 基 準とな
WEB
ることを目指しています。
「MISAWA-LCP」採用のコンセプト
モデ ル「 G E N I U S 蔵 の ある家 防 災 ・ 減 災デザイン」をはじめ、
他の商品ラインアップにも積極的に展開することで、平常時、災
害時、災害後のいずれにも安全・安心な住まいづくりをよりいっ
そう推進していく考えです。
コモンズリビング
1st
建 物 そ の も の で「 適 切 な 備 え 」が できる住 ま い を
SAFETY SOLUTIONS
SAFET
備えるデザイン
災 害 に 負 け な い 強 固 な 構 造 と、揺 れ を 吸 収
ご提 案 。非 常 食 や 防 災 品 などをしっかりと備 蓄 で
きる収 納 提 案 を はじめ 、突 然 やってくる災 害 に 対
応できる確かな安 全・安心をご提供しています。
2 nd
3rd
SAFETY SOLUTIONS
SAFET
SAFETY SOLUTIONS
SAFET
守るデザイン
支えるデザイン
災 害 後 に 電 気 やガス 、水 道 などの インフラが
復旧するまでには時間がかかるもの。そのような
する独自 の 制 震 装 置「 M G E O 」を採 用 。万 一
災 害 が 発 生した 際 に も「わが家は大 丈 夫 」と
ファミリーリビング
状況であっても普段と近い生活を送れるよう、
思える安心できる住まいづくりで、ご家族のい
災 害 後 の 暮らしまでしっかりと考 えた 住 ま い
のちや暮らしを守ります。
づくりをご提 案して います。
1st
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HEARTH Highlights 2015
ミサワホームはこれまでにも、ご家族の安全・安心を考えた
災害備蓄収納としても活用できる大収納空間「蔵」といった
防 災・減 災 提 案を進めており、建 物 の 高 い 基 本 性 能や 長 期
さまざまな提案も行っています。
にわたるメンテナンスプログラムと
ミサワホーム創業以 来の
地震による建物倒壊件数 ※
ともに、地震の揺れを最大約50%
0件
軽 減 で き る 制 震 装 置「 M G E O 」
や住宅への浸水被害を最小限に
抑 え る「 ワ ン タッチ 防 水 シ ート 」、
※地盤に起因する被害や、
地震に伴う津波、
火災による被害は除く。
制震装置「MGEO」
ワンタッチ防水シート
備 蓄 の「 蔵 」
TOPIC
TOPIC
※
家のIoT を実現した
被災地判定計「GAINET」を発売。
ガイネット
WEB
ミサワホームとK D D Iは、建 物ごとの 被 災 状 況をい ち 早く把 握
震災時の地盤液状化リスク軽減のための
液状化対策に着手。 WEB
ミサワホームは、大型分譲プロジェクト
「アルビオコート検見川浜」
することがオーナーさまの安全確保と早期の建物復旧対応につ
( 千 葉 県 千 葉 市 )にお い て 、震 災 後 の 地 盤 液 状 化リスクを軽 減
ながると考え、被災度判定計「GAINET」を共同開発し、2015年
するた めに 、丸 太 を 地 中 に 打 設 する「 丸 太 打 設 液 状 化 対 策&
4月に発売しました。
「 GAINET」は、住宅の基礎部分に設置する
カーボンストック( L P - L i C )工 法( 以 下 、丸 太 打 設 工 法 )
」を採 用
計測部で計測した地震波をもとに、分析したリアルタイム震度と
した 地 盤 補 強 工 事 を 行 い ました( 飛 島 建 設 による施 工 )。丸 太
建物および地盤の被災度ランクを住宅内の表示部に表示し、音と
打 設 工 法 は 、液 状 化 対 策 工 事にお い て 最 も 実 績 の あるサ ンド
連動して警告します。
「 GAINET」で測定された震度や建物の被
コ ン パクション パ イ ル 工 法( 強 固 に 固 め た“ 砂 杭 ”を 使 用 )に
災度などのデータは、高速データ通信が可能な「4GLTE」ネット
比 べ 振 動 や 騒 音 が 少 なく、残 土 の 量 も 少 なくなる利 点 が ある
ワークを 経 由して 瞬 時にクラウドサ ー バ ーに集 約 されるため、
ため 、住 宅 地 周 辺 エリアに適して います 。これら施 工 上 の 優 位
ミサ ワホ ー ム は 全 国 の 建 物 ごとの 被 災 度 を 短 期 間 に 把 握し、
性 が あるだけでなく、丸 太 打 設 工 法は、炭 素を地 中に貯 蔵 する
建 物の緊急度に応じたオーナーサポートを行うことができます。
液 状 化 対 策 技 術 でも あります 。樹 木 は 大 気 中 のCO 2 を 吸 収 固
2016年4月から「GAINET」のクラウドサーバーとミサワホーム
定 するた め 、丸 太 を 地 中 に 打 設 することでC O 2 を 長 期 間 貯 蔵
オーナーさま向けサイト「ミサワオーナーズクラブ」専用のサー
することが 可 能となります 。この 貯 蔵 炭 素 量( 二 酸 化 炭 素 換 算
バーとの間をネットワーク連携
値)が工事によって排出される二酸化炭素量より多くなるため、
させ、スマートフォンなど外出先
工事をすること自体が地球温暖化の緩和策となります。さらに、
での閲覧も可能となりました。
日本 の 森 林 の 健 全 な 育 成と地 域 の 林 業 の 活 性 化に貢 献したい
という考えから、丸 太には 千 葉 県 産 材( 杉 など)を中 心に、すべ
※Io T:I n t e r n e t o f T h i n g s の 略 。コンピュー タ など
の 情 報 ・ 通 信 機 器 だ け で なく、世 の 中 に 存 在 するさまざ
て国産材を使用しました。住まいと暮らしの安心を支える防災・
ま な モノに 通 信 機 能 を 持 た せ 、インタ ー ネットに 接 続し
たり相 互 に 通 信 す ることにより、自 動 認 識 や 自 動 制 御 、
屋内でも屋外でも被災状況を確認可能
遠 隔 計 測 などを 行う。
減 災ソリュー ションとして「 M I S A W A - L C P 」を 提 唱して い る
ミサ ワホ ー ム は 、これからも 事 業 活 動 を 通じて 地 球 環 境 へ の
被災度判定計「GAI N ET」
負 荷を低 減して いく考えです。
クラウドサーバー
インターネット
LTE
クラウドサーバー
リアルタイム
震度を表示
音と表示で
オンサイト
地震を感知し、計測・演算。 地震通知
音声による
通知
「GAINET」計測部
被災度判定結果
(建物・地盤)を表示
被災度判定結果に
応じてコメントを表示
3方向
加速度
センサー
平常時は
温湿度を表示
非常時用
バックアップ
電池搭載
表示部(リアルタイム震度・
被災度判定結果を表示)
計測部
(地震を感知し計算・演算)
※ 画 面 の 表 示 内 容 は 変 更となる場 合 が あります。
「丸太打設工法」施工の様子
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2016 MISAWA CSR REPORT
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HEARTH
Highlights 2015
少 子 化が進 んできて いる日本では、そ の 克 服に向けてさまざまな 視 点 からの 取り
組 みが求められています。日本 政 府は、少 子 化 問 題を「 社 会 経 済 の 根 幹を揺るがし
かねない、待ったなしの課題」と明言し、総合的な対策を進めています。ミサワホーム
は、ハウスメーカーとして 住まいと暮らしの あり方を探 求し続 けてきた 立 場 から、
子どもや子育てに関するノウハウを最大限に活用しながら、子育て環境を改善して
いくための多角的なアプローチを提案していきます。
TOPIC
都市部のニーズに対応し、
多世帯同居を支える中層住宅を開発。
WEB
ミサワホームは、2016年1月にグランドオープンした総合住宅
各階の構成
展 示 場「 板 橋 高 島 平ハウジングステージ」に、ミサワホーム初と
なる重量鉄骨造の耐火5階建モデルハウスを出展しました。
敷地
● 家庭菜園や物干しスペースなど、
限られた敷地で
面 積 が 限られる都 市 部を中 心に中 層 住 宅 の 建 設 ニーズが 増え
● 太陽光発電システムを搭載
あっても庭としての空間を提案
ており、二 世 帯・三 世 代 住 宅にするケースも少なくありません 。
● 在宅勤務をサポートするスペース
“ミニラボ
“
● 家族で共有する学びの空間
“ホームコモンズ”
また、
都市部に多い防火地域では、
建物を建てる際に耐火構造に
● 家族の健康状態を把握する
“スマートウェルネスルーム”
● 大収納空間「蔵」の設置により、
収納量の確保と
する必要があります。ミサワホームは今回、木造建築では対応が
最高天井高約3.7mの開放的な空間を実現
難しい 5 階 建 の 建 築ニーズにも対 応 するべく、重 量 鉄 骨 造を採
用しています。この商品を皮切りに、都市部を中心とした中層住
● 地域に開かれたコミュニティスペースとして店舗を活用
宅市場に向けた商品ラインアップを充実させていきます。
「高島平モデルハウス」外観
TOPIC
子どもと保護者に寄り添った
学童保育施設を開校。
WEB
ミサワホームと株式会社コビーアンドアソシエイツが共同で設立
した「子ども子育て総合研究所株式会社」は、直営の学童保育施
「アクティブラーニング」を軸に、子どもの好奇心を刺激し自発的
に楽しみながら習得できる学びを提案しています。
設「コビーアフタースクール+(プラス)代官山」を2016年3月に
開校しました。近年、共働き世帯は年々増加傾向にあり、保育園
の待機児童問題に代表されるように、子育て環境の整備は社会
の変化に追い付いていません。こうした課題を少しでも解消でき
るように、子どもと保 護 者 の 視 点に寄り沿ったサ ービスやプロ
グラムを提 供。さまざまな分 野にわたる能 動 的な体 験 型 学 習の
1階・アクティブカフェ
2階・ラ−ニングフロア
TOPIC
7つの取り組みについて
キッズデザイン賞を受賞。
● 平常時から災害後までの暮らしの安全・安心を考えた住宅
「GENIUS
WEB
蔵のある家 防災・減災デザイン」
● 子どもと地域の成長をデザインした木質系戸建住宅
「Familink(ファミリンク)北海道」
● スライド式収納家具にチャイルドゲート機能を持たせた
「スライドゲート収納※」
ミサワホームは、
「住まいは子育てのために」という信念のもと、
●くじらをモチーフにした外観が特徴の認可保育園
「コビープリスクールあたご※」
子 育 てにお い て“ 家にできること”
を真 摯に考 え、住まい づくり
● 都市型のコンバージョン案件の認可保育園
「コビープリスクールはこざき※」
に取り組 ん で います。そ の 結 果 、
「 第 9 回 キッズデ ザ イン賞 」に
● 庭を楽しむ方法を提案するWeb
おいて、計7点を受 賞 。9 年 連 続での 受 賞となりました。
サイト「庭を楽しむ家※」
● 保育環境創造のためのコミュニケーションツール
「ホイクリ∼保育環境創造カード※」
※他企業や大学などとの共同受賞です。
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2016 MISAWA CSR REPORT
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HEARTH Highlights 2015
健康長寿の実現には、遺伝や性格、生活習慣、社会との関わり方といったさまざまな
要因が影響していると考えられています。食生活の変化や医療制度の向上などにより社
会の高齢化がいっそう進み、それに伴い新たな住まいや暮らしのあり方が求められ
ています。ミサワホームでは、高齢者の割合が増える社会においても、安全で健やか
な暮らしが営めるよう、高 齢 者 の“ 健 康 長 寿 ”に関する研 究をもとに、さまざまな状
況にある高 齢 者やご家 族 の ニ ーズに応える住 宅・施 設 づくりに取り組 ん で います。
TOPIC
食生活や健康状態など、
高齢者の健康長寿に関する共同研究を実施。
WEB
ミサワホームグループの株式会社マザアスと慶應義塾大学医学
わたり調 査 。動 脈 硬 化 症や 認 知 症 などの 予 防につなげるほか、
部および社会福祉法人さくら会は、高齢者施設に入居する80歳
食事摂取基準の提唱や食事メニューの開発に役立てる予定です。
以上の自立高齢者を対象として、健康長寿の要因の特定を目指す
日本人の平均寿命と健康寿命
共同研究契約を2016年1月に締結し、調査を開始しました。厚
平均寿命
示す「食事摂取基準」や、健康づくりのための「身体活動基準」を
厚 生 労 働 省が発 表した2 0 1 3 年 の 日
健康寿命
本人の平均寿命は、男性80.21歳、女
男性
生労働省は、年齢層別にエネルギーや栄養素の摂取量の基準を
性が86.61歳でいずれも過去最高と
なっています。一方、健康寿命は男性が
7 1 . 1 9 歳 、女 性が7 4 , 2 1 歳となって
女性
定めていますが、80歳以上の基礎データが不足し、これらの基準
おり、
それぞれ10年前後の差が出てい
ます。
健康寿命が延びることで医療費や
がありません。本研究では、マザアスおよびさくら会が運営する高
齢者施設の入居者を対象にアンケートや個別面談を実施するほ
介 護 費 の 削 減にもつ ながることから、
60
65
70
75
80
85
(歳)
90
(歳)
政府は2020年までに健康寿命を1歳
以上延ばすことを目標に掲げています。
か、心理面・身体面の状態、食習慣を含む生活習慣などを数年間に
出典:厚生労働省「健康日本21
( 第二次)各目標項目の進捗状況について」を参考に作成。
TOPIC
サービス付き高齢者向け住宅が
東京・町田でオープン。
WEB
ミサワホームが設計・監理を手がけた、介護度の高い高齢者も安
心して生活できるサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)
業所」を併設して、地域の医療機関と提携。また、隣接地で同事業
者が経営する「デイサービスセンター」や「特別養護老人ホーム」
「清風ヒルズ金井」が2016年2月にオープン。2011年に創設
「 認 知 症グループホーム」とも
されたサ高住はニーズが高く、2015年末時点で19万戸 ※を超
連携し、心身の状況に応じた切
えていますが、介護度や医療依存度の高い方が安心して生活を
れ目のないサービスを提供。周
継続できるサ高住は依然として少ないのが現状です。
「 清風ヒル
辺地域に在宅介護サービスも
ズ金井」は、定期巡回や随時通報対応など24時間365日対応す
提供し、地域包括ケアの拠点と
る「定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所」や「訪問看護事
なることを目指しています。
「清風ヒルズ金井」外観
※サービス付き高齢者向け住宅登録情報提供システム「サービス付き高齢者向け住宅の登録状況」より。
TOPIC
介護付き有料老人ホームの
運営施設第一弾が完成。
WEB
介 護 施 設 の 運 営 を 手 掛 けるトリニティ・ケア(ミサ ワホームと
です。当社グル ープのノウハウをいかして、安 全で 快 適な 暮らし
三 菱 U FJリース が 共 同 で 設 立)が 運 営 する第 一 弾 の 介 護 施 設
を サ ポートするため の 建 物 設 計 や 外 構 計 画 を 盛り込 んで い る
ブランニュー
「B r and N ew 杉 並 高 井戸」が 2 016 年 5月に 運 営 開 始。同 施
設は、
介護度の高い方も入居が可能な「介護付き有料老人ホーム」
点 が 特 長で す。ま た そ の ほか に、リハビリテ ーション やリラク
ゼーションにつながるサービスも提 供しています。
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2016 MISAWA CSR REPORT
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HEARTH Highlights 2015
ミサ ワホ ー ム は 、2 0 1 4 年 度 にス タ ートした3ヵ年 を 期 間 とす る 中 期 経 営 計 画
(テーマ:
「MISAWA do all」)において、
「 お客さま満足度の向上」を最重要課題
のひとつに掲げています。また、2015年10月に設置された、住まいに関するさま
ざまな 相 談 をワンストップ で 受 け 付 ける窓 口「 住 ま いるりんぐD e s k 」を はじめ 、
「 住まいを通じて生 涯 のおつきあ い 」という企 業 理 念に基づき、お客さま満 足 度 の
向上に寄与する取り組みを積極的に推進しています。
TOPIC
住まいの多様なご相談をワンストップで
受け付ける「住まいるりんぐDesk」を開設。
WEB
ミサワホームは「住まいを通じて生涯のおつきあい」という企業
ファイナンシャルプランナー、相続診断士といった専門家のバッ
理 念に基づき、新 築だけでなくメンテナンスやリフォーム、住ま
クアップ体制のもと、受付窓口のスタッフが問い合わせ内容に応
い の 売 却・住 替え、土 地 活 用など多 彩なご要 望に対 応する体 制
じて適切に対応します。また、各支社・支店には「住まいるりんぐ
を整え、住まいの循環システムとして「住まいるりんぐシステム」
Desk」専用のラウンジスペースを設けており、落ち着いた空間
を推 進しています。住まいに関するお問 い 合わせは多 岐にわた
でゆったりとご相談いただくことも可能で
り、
その内容により対応する専門部署が異なることから、お客さ
す。ミサワホームのオー ナーさま以外から
まの利便性をいっそう向上させて相談しやすい環境をつくるた
のお問い合わせやご相談も「住まいりんぐ
め、
ご相談をワンストップで受け付ける窓口として「住まいるりん
D e s k 」で 受 付します 。今 回 の「 住 ま い る
ぐD e s k 」を開 設しました。宅 地 建 物 取 引 士や建 築 士 のほか、自
りんぐD e s k 」の 設 置を契 機に、より多 様
宅 の 査 定 および 売 却をサ ポートするスムストック住 宅 販 売 士 、
なご要望への対応を進めていく考えです。
TOPIC
空き家の管理ニーズの増大に対応するため、
空き家サポート業務を全国で展開。
WEB
全 国 の 空 き 家 数 は 8 2 0 万 戸 ※ 1 と過 去 最 高 を 記 録し、さらに
テナンス・リフォーム、建替え・資産活用、相続相談にはグループ
2 0 3 3 年には2 , 1 5 0 万 戸に達するという予 測 ※ 2 もあり、社 会
会社が対応。さらなる顧客満足度の向上を目指します。
的な問 題になっています。2 0 1 5 年 5 月には所 有 者に空き家 の
空き家サポート業務の内容
適正管理を義務付ける法律が施行され、全国の自治体も条例を
制定するなど、これまで以上に適 切な管 理が求められています。
ミサワホームは、2015年10月より相談受付窓口を設置し、全
住む
貸す
売る
残す
+α
国で空き家 サポート業 務を展 開しています。定 期 巡 回 サ ービス
空き家の賃貸管理・売却、
メン
や家財整理は提携会社が実施 ※3し、
※ 1 総 務 省「 平 成25年 住 宅・土 地 統 計 調 査 」より。
※ 2 野 村 総 合 研 究 所 予 測 。既 存 住 宅 の 除 去 や 住 宅 用 途 以 外 へ の 有 効 活 用 が 進 ま な い 場 合 の 推 計 。
※ 3 定 期 巡 回 サ ー ビ ス は 、一 部 エリア で はミサ ワホ ー ム のグ ル ー プ 会 社 に て 対 応 。
TOPIC
業界初、全国のミサワホームオーナーさま向けに
電力サービス「ミサワでんき」を提供。
WEB
ミサワホームは、電力小売りの全面自由化に合わせて、2016年
子ポイント「ミサワポイント」で還元し、貯まったポイントを自宅の
4 月より、全 国( 沖 縄 県 および一 部 離 島を除く)のミサワホーム
メンテナンスやリフォーム費 用※ のほか、独自の 通 信 販 売サイト
オーナーさま向けに電力を小売りするサービス「ミサワでんき」
「らいさぽWeb」での商品購入費用などにあてることができます。
を提供します。
「 ミサワでんき」は、電気代の5%を当社独自の電
※ ミサ ワホ ー ムグ ル ー プ が 実 施 するメンテ ナン ス お よ びリフォー ムに 限る 。
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