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多孔質接触浄化水路(ポラクリア)

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多孔質接触浄化水路(ポラクリア)
中国四国農政局新技術・新工法概要表(様式2)
H20 NO.71
新 技 術 の 「多孔質接触浄化水路」ポラクリア
本 概 要 書 2009/01/21
名
称
作 成 日
副
題 人工ゼオライト混入ポーラスコンクリートを 開 発 年 度 2006 年
活用した「底面浄化水路システム」
区
分 1.工法
2.材料
工種番号
工種分類
備
工種分類
(2件まで
3.機械
4.製品
18
環境保全
水質
記 入 可 )
5.その他
開 発 会 社 開発コンクリート株式会社
問 合 先 会 社 名 開発コンクリート株式会社
住
開発の趣
旨・目的
技 術 の
概
要
適用範囲
( 条 件 )
担
部
考
当 水環境室
署
所 〒768-0065
香川県観音寺市瀬戸町 2 丁目 17 番 15 号
担 当 者 山田 登志夫
T E L 0875-25-5511
氏
名 葛西 博文
F A X 0875-25-5584
関 連 す る http://www.kaihatsu-c.co.jp/
U R L
近年、用排水路・河川へ、家庭雑排水や肥料成分・畜産系排水などが流入することにより、
水圏環境への負荷が増大していることが懸念されています。
そうした中、法制度からも河川法や土地改良法改正等により、環境への配慮が謳われてい
ますが、昨今の財政状況から大規模な水質浄化事業展開は難しくなっています。
このような背景から、当社は、用排水路において、『従来の水路機能にプラスして水圏環
境への負荷低減が可能な水路』の開発に着手いたしました。その結果、以前から技術開発
を進めている人工ゼオライト混入ポーラスコンクリートによる水質浄化手法に加え、他の
浄化材を組み合わせることにより、様々な汚濁物質に対応できる『底面浄化水路システム』
を開発いたしました。
1.浄化区間の水路幅は一定で、水深を深くすることにより通水断面を確保し、水質浄化シ
ステムを付加(用地利用の効率化)しました。
2.用排水路に設置した多孔質の機能性浄化材により水質を浄化します。
3.浄化体として人工ゼオライト混入ポーラスコンクリート(浄化ブロック)と炭を設置す
ることにより、多様な微生物相が形成され、様々な汚濁成分への対応が可能です(カゴ
内の浄化材は、炭以外の担体も用いることができます)。
4.ユニット化によりメンテナンスが容易に行えます(カゴ内の炭はネット毎に交換しま
す。また、炭交換時に底泥を排出します)。
5.単位容積あたり除去能力
(g/m3/日)
有機物
アンモニア性窒素
リン酸態リン
358
40
11
※当社での室内試験(水温 20℃、DO2∼3mg/ℓ )に基づいています。
汚濁物質(有機物、窒素、リンなど)を含む水が流れ込む用排水路(既設あるいは新設)内部
に浄化体を設置することにより、水質浄化を行います。
<用途先例>
1.ため池の流入・流出水路
4.事業所排水路
2.生活雑排水路
5.その他雑排水路
3.農業用排水路
14
特
徴 <浄化メカニズム>
1.浄化方法
(1)浄化体
浄化ブロックと炭表面及び内部を水が礫間接触することにより、浄化されます。
(2)微生物膜の形成
浄化ブロックと炭表面及び内部に微生物膜が形成し、汚濁物質の分解・浄化が行われま
す。
2.浄化対象物質
(1)有機物
主に炭により吸着された後、充分溶存酸素が存在する炭や浄化ブロック表面上で好気性
微生物の作用により酸化され、二酸化炭素と水になり除去されます。
(2)窒素(アンモニア性窒素)
主に浄化ブロック(人工ゼオライト)により吸着された後、微生物が摂取し、その微生物
を汚泥として系外に排出することにより、除去されます。
また、一部、硝化細菌により酸化態窒素に分解されます。その酸化態窒素は、浄化ブロ
ック及び炭内部の嫌気部分により、脱窒細菌によって脱窒され、窒素ガスになり、大気
中への放出が期待できます。
(3)リン(リン酸態リン)
微生物が摂取し、その微生物を汚泥として系外に排出することにより、除去されます。
3.汚泥除去
上下流側の枡部に汚泥をためて、効率的に系外に排出します。
説 明 図
水路断面イメージ図
構 造 図
(メリット・
デメリット)
浄化区間
水深を深くし、
通水断面を確保
プレキャスト
用排水路
【流出部】
【流入部】
浄化材入りカゴ
浄化ブロック
建設廃材、間伐材、剪定木など
を有効活用した炭
石炭灰を有効活用した人工ゼオライトを
混入したポーラスコンクリート
【流出部】
【流入部】
炭の交換はカゴを
引き上げる
底泥・砂排出時堰板
を取り外す
固定具で水流による
移動を防止する
ブロック上部はメンテナンス
用の足場となる
15
複雑な流れにより浄化材
との接触効率が向上する
増水時は
上部を流れる
砂などが沈降する
製品規格
KC フリューム組合わせ表
一般幅
幅
1000∼1200
1000∼1400
1000∼1600
1000∼1800
1000∼2000
1100∼2000
深さ
600
700
800
900
1000
1100
単位 mm
浄化部
深さ
1000
1100
1200
1300
1400
1500
浄化ブロック規格表
KC フリューム
形状寸法(mm)
ブロック重量
(kg)
幅
w
a
1000
910
400
480
1200
1110
600
550
1400
1310
800
615
1600
1510 1000
685
1800
1710 1200
755
2000
1910 1400
820
高知工科大学内水路
浄化体容積
(m3)
0.254
0.290
0.326
0.362
0.398
0.434
浄化用かご
KC フリューム
幅
1000
1200
1400
1600
1800
2000
形状寸法(mm)
浄化体容積
(m3)
w
b
900
720
0.292
1100
920
0.364
1300
1120
0.436
1500
1320
0.508
1700
1520
0.580
1900
1720
0.652
産業廃棄物処理場
キ ー ワ ー ド
特
許 1.取得済 2.出願中 3.出願予定 4.無
実 用 新 案 1.取得済 2.出願中 3.出願予定 4.無
選 択 ①農業生産性向上 ②高付加価値農業 ③生活環境 ④自然環境 ⑤景観保全
⑥生態系保全 ⑦国土保全 ⑧コスト縮減 ⑨施設管理 ⑩施工作業効率 ⑪施工精度
⑫長寿命化 ⑬機能診断 ⑭予防保全 ⑮補修工法 ⑯災害復旧 ⑰安全性向上 ⑱その他
⑱ そ 水質浄化
ポーラスコンクリート
ゼオライト
の 他
発 表 文 献 2007 年 炭素材料学会 炭とポーラスコンクリートを使った水浄化システムの開発 糸林,
小川,坂輪(高知工科大学)
農業農村整備事業における施工実績(最新10件まで)
事業名
事業主体(農政局、
工事名
施工年度
備考
都道府県名等)
高知工科大学
産廃処理業者
農業農村整備事業以外の施工実績(最新10件まで)
発注者
施工年度
工事名
2007 年
高知工科大学内水路浄化試験
2008 年
香川県綾川町産業廃棄物処理場
16
17
18
19
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