...

Italia Marche

by user

on
Category: Documents
31

views

Report

Comments

Transcript

Italia Marche
2013年4月号
ItaliaWine list
テラヴェール株式会社
東京都港区赤坂 4-1-31 アカネビル 7F 〒107-0052
TEL:03-3568-2415 FAX:03-3584-2681
ホームページ:http://www.terravert.co.jp/
ブログ:http://ameblo.jp/terravert/
フェイスブック:http://www.facebook.com/
『最良の状態でお届けすることが私達の責任です』
イタリア国内は勿論、海上輸送、日本国内輸送、“全行程で定温管理輸送”を徹底しています
倉庫は“定温・定湿管理”を徹底、入・出荷時も外気に触れることのないようドッグシェルターを使用
『造り手からのメッセージ、最新の情報をできるだけ早く皆様にお届けしたい』
御希望のレストラン様に新入港の御案内や試飲会の御案内をファックスまたはメールでお届けしております
御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい
『テクニカルデータが充実』
各ワインのテクニカルデータや造り手の考え方、畑や醸造設備の画像等を充実させています
御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい
嘘のないファインワイン
最高の状態でお届けするためにテラヴェールの約束
『テラヴェールのワインは状態が良い』と言ってくださる方々が沢山いらっしゃることは私達の誇りです。
| 2 『劣化していない最高の状態のワインを飲んでいただければ、もっともっとワインの素晴らしさが一般のお客様まで伝わるはず』
テラヴェールでは海上輸送は勿論、フランス、イタリア国内輸送、日本国内輸送も全てリーファー輸送(定温15度)。日本国内の保管倉庫は横
浜帝蚕倉庫とし、定温管理は勿論、湿度も一定に保って保管。入出庫時も搬入口をドッグシェルターで囲み外気との接触を遮断して作業を行
います。また、契約店制度により契約を交わした配送環境の優れた酒販店様のみとのお取引とし、レストラン・ホテル様まで最高の状態でお届け
できるよう努力いたします。
フランス、イタリア国内全てのワイン輸送に関してリーファートラックを使用して
います。海上の定温輸送は定着しつつありますが現地国内輸送で100%リ
ーファー輸送を行っていることは稀です。テラヴェールではたとえ秋や冬の輸
送であろうと、ボジョレー・ヌーヴォーであろうと、価格競争の激しいボルドーで
あろうとも100%リーファー輸送に拘ります。
日本国内倉庫は横浜帝蚕倉庫。国内最高の保管環境を誇ります。定温保管
は勿論、湿度も一定に管理。ワインにとって最高の状態を約束します。また入庫
時には全てのワインをチェック。異物の混入やボトル不良などをできる限り排除
いたします。
フランス、イタリアから日本までの海上輸送は2ヶ月以上。その間、ワインは波に
揺られながら赤道を2回通過します。温度変化、振動に弱いワインが影響を受
けないはずはありません。赤道で40度以上にまで温められたワインは大きなダ
メージを受けることになります。テラヴェールは100%リーファーを採用。
出庫時はトラックの搬入口をドッグシェルターで囲み、
外気と遮断。一切外気に触れることなく、リーファートラ
ックに積み込まれます。
『最高の状態のワインはやっぱり美味しい』
残念ながら、成熟した日本のワイン市場でも劣化したワインは多く存在します。本当に状態の良いワインを飲んだ時の感動は忘れられません。日
本人は元来、旬の味を大切にしてきました。食材が最も美味しくなった状態で、その味を楽しんできたわけです。世界で最も繊細な味覚を持つと
言われる日本人ですからワインの状態も容易に感じることができるはずです。日本でもっと健全なワインを楽しめる環境が増えれば、ワインを愛す
る人口はもっともっと増えるのではないでしょうか?ワインの本当の美味しさを、ワインの本当の楽しさを少しでも多くの皆様にお届けする為、テラヴ
ェールでは細心の注意をはらい、最高の状態でワインを皆様のセラーまでお届けすることを約束します。最高の状態管理で造り手の意思と土壌
の個性をお届けします。
テラヴェールのイタリアワイン造り手一覧
≪造り手名をクリックするとそれぞれの造り手にジャンプします TOPで戻ります≫
|3
ヴァッレ・ダオスタ(P7)
ロンバルディア(P4)
トレンティーノ(P11)
アルト・アディジェ(P14)
マレイ
カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
レ・クレーテ
ヴィッラ フランチャコルタ
ウベルティ フランチャコルタ
カーサ・カテリーナ
フォラドリ
ポイエル・エ・サンドリ
ニーデルマイヤー
フランツ・ゴイエル
バロン・ウィッドマン
コフェレルホーフ
フリウリ(P18)
ダリオ・プリンチッチ
ピエモンテ(P22)
ネッビオーロ・ディ・カレーマ
レ・ピアーネ
アントニオロ
イオッパ
マッテオ・コレッジァ
マリオ・マレンゴ
G.D.ヴァイラ
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
ジュゼッペ・マスカレッロ
プリンチピアーノ・フェルディナンド
ロアーニャ
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
モッカガッタ
ラ・カ・ノヴァ
カッシーナ・ロエラ
ヴェネト(P19)
ジーニ
カ・ラ・ビオンダ
マルスーレ
エミリア・ロマーニャ(P38)
ラ・ストッパ
デナーヴォロ
カ・デ・ノーチ
マルケ(P53)
ラ・モナチェスカ
サルタレッリ
レ・カニエッテ
トスカーナ(P41)
イル・パラディソ・ディ・マンフレディ
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
モンテセコンド
リヴェルナーノ
カザルヴェント
レ・チンチョレ
バッケレート
アンブラ
デイ
サンタ10
プーリア(P60)
ウンブリア(P50)
ナタリーノ・デル・プレーテ
パラッツォーネ
コッリ・アメリーニ
ミルツィアデ・アンタノ
グラッパ・リキュール(P65)
シチリア(P61)
カンパーニャ(P56)
コス
ジローラモ・ルッソ
グラーチ
ラモレスカ
カンティーナ・デル・タブルノ
ベニート・フェラーラ
ペリッロ
サンフランチェスコ
ヴァルネッリ/マルケ
ラ・ヴァルドタイネ/アオスタ
シボーナ/ピエモンテ
『食文化としてのイタリアワイン』
イタリアの食文化は奥が深い。地域に根ざした料理はその地域独特のものであり、地のものを食す、まさにマンマの味。ワインはと言えば、年々加
熱するワイン醸造の技術進歩と自然派志向。確実に進化する一方でマンマの味とは思えないワインの存在も無視できなくなってきたようです。そ
んな中、テラヴェールがイタリアワインに求めるのは“マンマの味”。地域に根ざした食文化としてのワインをお届けしたい。私達、テラヴェールの出
発点はレストラン。フランスワインもイタリアワインもテーブルの上で真価を発揮するワインが理想です。シンプルであっても、偉大なワインであって
も、ビオディナミであろうが、先進的であろうが、古典的であろうが、それ自体は最重要ではありません。単体で飲んでも寂しかったり、素気なかっ
たりするワインであっても食事と共に楽しむことで味わいに幅が出てくることが多々あります。欠点の無い完成されたワインも素晴らしいものです。し
かし、私達がもっと伝えたいのはピエモンテの煮込みと一緒に飲んだ時に肉の甘みをぐっと引き立ててくれる粗野なランゲ・ネッビオーロであり。炭
火で焼いた赤身肉と合わせた時にシンプルなサンジョヴェーゼが、まるで香辛料のように味わいを引き締めてくれたりといった経験。料理とワイン
の楽しさは難しいことではありません。ワインの最も自然で最も贅沢な楽しさをプロの酒販店様、レストラン様と共に少しでも広げていきたい。もっと
感覚的に、もっと気楽に楽しめるようになればワインはもっと受け入れられるのではないでしょうか。
最後に自然なワインについて。一時期のモダン・バローロにおいて、過度の抽出を行い、ローストの強いバリックで樽の雰囲気を加えたワインは料
理とは相容れませんでした。自然なワイン造りも行き過ぎれば、葡萄そのものの質や土地の個性を覆い隠してしまうこともあるようです。自然を尊
重することは勿論ですが、飲み物として安全であり、葡萄そのものの表現やワインとしての風味を損なっているものは自然であるとは思えません。
ワインは充実した時間を楽しむ最も情緒的なお酒。頭で飲むのではなく、楽に、単純に美味しく、楽しく飲めなければいけないと思うのです。本当
の自然なワインとは無理せず、自然に飲めてしまうようなワインなのではないでしょうか。
TOP
Azienda. Agricola
Villa
Monticelli Brusati , Lombardia, Italia
ヴィッラ
|4
自社畑100%の家族経営フランチャコルタ
毎年決まったレストランのみで完売
今ではイタリアを代表するスパークリングワインの生産地となったフラン
チャコルタ。しかし、
30年前までは赤ワイ
ンの生産地であった。
70年代にベルルッ
キ家が瓶内2次発
酵によるスプマンテ
を造り始めてから、
一部の大手生産者
によってその市場は
牽引されてきた。広
大な畑と設備を必要
とするスパークリング
ワインの生産は現在
でもベラヴィスタや
カ・デル・ボスコのよ
うな大手企業によっ
て引率され、イタリア
国内でもこの2大巨
頭のシェアは高く、
品質も安定している。
彼等は契約農家から葡萄、もしくはワインを購入しワインに仕上げてい
る。一方、自社畑葡萄のみを使い、栽培から醸造、ボトリングまで全て
自らの手で行い毎年レストランの予約のみで完売してしまうフランチャコ
ルタがあるのを御存知だろうか?
自社畑100%
ヴィッラは歴代モンティチェッリ・ブルッサーティ地区で果実や家畜を育
てつつワインの量り売りをしていたが、78年よりフランチャコルタのボトリ
ングを開始した歴史ある造り手。(この時代、フランチャコルタには10
軒の造り手しか存在しなかった)その後自社畑100%に拘り続け、現
在でも家族経営で37ha の自社畑からミレジメのみのフランチャコルタ
を産している。生産量はベースのブリュット・ミレジメで5000ケースと大
手の1/10以下の規模。昔からの顧客であるレストランからの熱烈な支
持を集めていて販売と同時に毎年完売すると言う。ヴィッラの畑はフラ
商品記号
ワイン
Brut"Emozione"Millesimato
69R26 Franciacorta
フランチャコルタ・ブリュット・エモショーネ・ミレジマート
ンチャコルタ DOCG の東側
に位置する。ベラヴィスタや
カ・デル・ボスコが位置する
西半分はイゼオ湖を形成し
た川からの堆積土が主体で
砂質が混じり込む粘土質土
壌。反対にヴィッラの畑は海
底が隆起した土壌。1億5千
年前 の海 底に 由来 す る複
雑な土壌でアルプスの影響を強く受けてミネラル分に富む。
ビオロジックと収量の制限
ヴィッラはこの地域
で最も急な斜面の
畑に岩を積み上げ
て畑にしていて、一
切除草剤を使わず
にビオロジックを採
用し、人間の手で
健康な畑を維持し
ている。また、特筆
すべきは葡萄の品
質の高さ。通常スパークリングワインは、その泡の存在によって果実味
の質を覆っている為、スティルワインよりも収量が極端に多いことがほと
んど。ヴィッラでは葡萄樹1本から平均3~5房の葡萄を収穫する。
(平均的生産者の1/2程度の収量)平均植樹率は5000本/ha と極端
に高い設定。これによって泡にごまかされることないしっかりとした果実
味を持つこととなる。収穫は全て手摘み。醸造設備は畑に隣接してい
るので直に低温に保ち、ほとんど除梗せずに65%程度まで圧搾し、1
8度に保って醗酵段階に入る。収穫、醗酵は区画ごとに行われる。そ
してヴィッラの最も大きな特徴は『フランチャコルタもヴィンテージの個
性をしっかり表現すべき』との考え方から行われる単一ヴィンテージに
よる瓶詰め(熟成期間は法定基準よりも長く30ヶ月)。よってベースの
フランチャコルタまでもが、そのヴィンテージの個性を良くも悪くも表現
することになる。(全てミレジメで瓶詰は2社のみ)
州
Lombardia
ヴィンテージ 色
2008
泡白
サイズ
750ml
参考上代
4,000 名称変更
メモ
在庫
◎
80% Chardonnay, 10% Pinot Bianco, 10% Pinot Nero ローム層にプラスしてミネラル分の多い畑。南西向き。ベースのワインながら条件は他のワインとほとんど変わらない。フランチャコルタでは完熟度合と酸とのバラン
スが大切とのことで酸度を見ながら収穫。空気圧で軽くプレス後、葡萄本来の香を大切に低温で醗酵。
"Saten" Millesimato
69R27 Franciacorta
フランチャコルタ・サテン・ミレジマート
Lombardia
2008
泡白
750ml
4,600
〇
100% Chardonnay Roccolo(Provaglio)、Breda ,Tralicci(Monticelli Brusati)の葡萄を使用。南南東を向いた粘土主体のミネラルに富んだ畑で、5000本の高密植。ビオロジック。
Rose Brut Millesimato
69L75 Franciacorta
フランチャコルタ・ロゼ・ブリュット・ミレジマート
Lombardia
2008
泡ロゼ
750ml
4,600
〇
60% Chardonnay, 40% Pinot Nero シャルドネと80%のピノ・ネロはプレスしてジュースのみ発酵。20%のピノ・ネロは果皮ごと10時間程度発酵させて色素を得る。翌年の春にボトリング。30ヶ月の瓶熟成を経て出荷。
非常にドライなロゼで食事を通して楽しめる。
Rose Demisec
69L76 Franciacorta
フランチャコルタ・ロゼ・ドゥミセック
Lombardia
N.V
泡ロゼ
750ml
4,600
△
70% Chardonnay, 30% Pinot Nero 果実のアロマを大切にすることと、併せて酸度と糖度のバランスを得る為、通常よりも若干早めの収穫。ピノ・ネロは20%だけ果皮と共に20日間発酵させる。ほのかに甘くラズベリーや
ストロベリーのような風味はフルーツとの相性が素晴らしい。
TOP
Azienda. Agricola
Uberti
Erbusco , Lombardia, Italia
ウベルティ
|5
西フランチャコルタの果実力
常に高い評価を受けるフランチャコルタ
高いリザーヴ・ワイン比率
エスプレッソ誌を見る
とフランチャコルタの
造り手3社に2つ星を
与えていて、これが
最高の評価。圧倒的
シェアを誇るカ・デ
ル・ボスコとベッラヴ
ィ ス タ は 勿 論 だが 、
両巨頭と言える2社
と並んでの2つ星を
獲得しているのが18世紀からの歴史を誇る名門ウベルティ。生産量
は前述2社の1/10程度と少ないが、安定した品質を誇っている。(ウ
ベルティのフランチャコルタはほぼ全量がイタリア国内で販売されてい
る)ヴィッラはフランチャコルタ東側に位置する海底が隆起した土壌で
気候も少し冷涼。一方、カ・デル・ボスコやベッラヴィスタと同様の地区
である西側の代表的産地エルブスコに位置するウベルティはイゼオ湖
を形成した川からの堆積土で砂質が混じりあう粘土質土壌(氷河が堆
積してできた土壌)となっている。
更にはシャンパーニュで学んだ娘シルヴィアの影響もありリザーヴ・ワイ
ンの比率を徐々に高めている。『シャンパーニュのジャック・セロスで働
いたことは大きな収獲だった。ワインに複雑味を持たせることにリザー
ヴ・ワインは極めて大きな影響を持つ。今後、リザーヴ・ワインを使って
更にウベルティらしさを表現したい』現当主はジョヴァンニ・アゴスティー
ノ・ウベルティ氏。娘のシルヴィアはジャック・セロスで働いた後、ウベル
ティに戻り、栽培から醸造にまで関わる
ようになっている。1980年代初めから
ワイナリーを運営、ジョヴァンニの代にな
ってからは養蚕や酪農も辞めフランチャ
コルタの生産に注力することとなってい
て、近年、更にその品質を向上させてい
る。生産しているフランチャコルタは全
部で6種類。スタンダード・キュヴェであ
る“フランチャコルタ・ブリュット・フランチ
ェスコ・1”は古典的フランチャコルタの完熟した果実を十分に感じさせ
てくれる。南国フルーツのような熟度、甘味を酸が引き締める。発泡は
ワインに溶け込んでいて柔らかい。ウベルティのスタイルがよく解る1本
ではないだろうか。
堆積土から生まれる果実のフランチャコルタ
特にウベルティの畑
は赤い粘土質土壌
と白い石灰土壌、更
には川の流れで砕
けた石が風化した砂
質土壌と色々な土
壌が交錯していて、
特に赤い粘土質土
壌から生まれる濃厚
な果実の厚みはクラ
シックなフランチャコルタの噛み締めるような果実感を実現しているそ
うで、ここに石灰土壌からのミネラル分や砂質土壌の芳香性などが混
じり合うことでウベルティ独特のスタイルが出来上がるのだと言う。フラ
ンチャコルタの完熟した果実からくる柔らかい果実はウベルティでは更
に昇華されている。法定基準でも収穫量は10000kg/ha とシャンパー
ニュ以下であるが、ウベルティでは8500~9000kg/ha まで制限。
商品記号
ワイン
Brut"Francesco 1"
69H57 Franciacorta
フランチャコルタ・ブリュット・フランチェスコ・1
フランチャコルタ古来の仕立“シルヴォー”
そしてこの蔵の代名詞とも言えるのが“フランチャコルタ・エクストラ・ブリ
ュット・コマリ・デル・サレム”。平均樹
齢50年近い区画(この区画のみシル
ヴォ仕立という昔の仕立を採用してい
る)の葡萄のみを使用した極辛口だ
が完熟した果実にしっかりとした骨格、
熟成からくる複雑味が加わってエクス
トラ・ドライながらも非常にリッチ。シャ
ンパーニュとも違った独特の構成で
飲み手を圧倒してくれる。今後間違
いなくフランチャコルタを代表する造り
手として発展を続けるであろうウベル
ティ。シルヴィアの活躍はフランチャコ
ルタの歴史を変えるはず。
州
Lombardia
ヴィンテージ 色
N.V
泡
サイズ
750ml
参考上代
メモ
4,600
在庫
◎
75% Chardonnay, 15% Pinot Bianco, 10% Pinot Nero 全ての葡萄は自社畑から手摘みで収獲。ステンレスタンクで発酵後、澱と共に24ヶ月から36ヶ月間置かれる。ベースのワインであるが非常にリッチな果実と溶け込
んだ泡は好相性。穏やかで柔らかいフランチャコルタ。
Saten"Magnificentia"
69H59 Franciacorta
フランチャコルタ・サテン・マニフィセンティア
Lombardia
N.V
泡
750ml
6,800
○
100% Chardonnay 低めのガス圧で食事を通して楽しめる。手摘みで収穫後、極軽くプレスしたジュースをステンレスタンクで発酵(一部木樽を使用)。30ヶ月間のシュール・リー。穏やかな酸と溶け込んだ気泡はサテンの
お手本のような出来栄え。
Extra Brut"Comari' del Salem"
69H58 Franciacorta
フランチャコルタ・エクストラ・ブリュット・コマリ・デル・サレム
Lombardia
2006
泡
750ml
7,000 伝統的シルヴォー仕立
○
80% Chardonnay, 20% Pinot Bianco 単一畑コマリからの葡萄100%。シルヴォと呼ばれる古代の仕立を採用している珍しい畑。極軽くプレスしたジュースをステンレスタンクで発酵(一部木樽を使用)。デゴルジュマン後
48ヶ月熟成してから出荷。時間と共に複雑味を増していく。長期熟成タイプ。
Non dosato"Sublimis"
69H60 Franciacorta
フランチャコルタ・ノン・ドサージュ・サブリミス
Lombardia
2004
泡
750ml
7,600 5Grappoli/DUEMILAVINI
○
100% Chardonnay 特に厳しい選果を行う。極軽くプレスしたジュースを木樽のみで発酵。澱と共に少なくとも60ヶ月間置いておくことでスプマンテとしては例外的な深みを手に入れる。ドサージュは一切しないが果実の濃
さが十分にあるのでボリュームさえ感じさせる。
TOP
Azienda. Agricola
Casa Caterina
Monticelli Brusati , Lombardia, Italia
カサ・カテリーナ
|6
フランチャコルタを脱退 シャンパーニュ以上の完成度
セロスとプレヴォー
フランチャコルタはその厚い果実感が最大の魅力かもしれない。シャン
パーニュとは全く違った魅力。その決定的な違いは土壌と気候にある
と思っていたが、大
きな間違いだったよ
うだ。カサ・カテリー
ナはフランチャコル
タ東部モンティチェ
ッリ・ブルッサーティ
の小高い丘に小さ
な畑を所有している。
彼等が意識している
のはシャンパーニュ。『セロスやジェローム・プレヴォーの影響は大きか
った。ドサージュをしないで複雑味のあるスプマンテを造るには自然酵
母での発酵が不可欠。自然酵母での発酵を完結させる為には健全で
腐敗の無い葡萄が絶
対条件。よって自然
な栽培は必須』83年
から2ha の畑でワイン
造りを始め、89年に
はフランチャコルタの
生産も始めたが、20
05年にフランチャコ
ルタ協会を脱会する。
『全く違うものを造っ
ているのに協会に所
属しても意味が無いから』
100%葡萄のみの唯一のスプマンテ
ワイン造りは2001年から大きく転換した。例年通り農薬を撒こうと袋を
開けた瞬間、誤って薬品を吸い込んでしまい気絶。弟に助けられたの
だと言う。これをきっかけに除草剤は勿論、一切の薬剤の使用を中止
した。醸造所内でも同じで僅かなSO2以外は何も加えないことになる。
商品記号
Cuvee' 60
69K34 Brut
ブリュット・キュヴェ60
ワイン
当初、瓶内2次発酵時にはヴァテマラ産の黒糖を使用していたが、こ
れも中止。現在では葡萄のモストを5度で保存しておき(バクテリアの繁
殖を防ぐ為フィルターはかけておく)これを瓶内2次発酵に使っている。
自然のモストなので完璧にガス圧をコントロールすることはできないが、
蔗糖を足したものよりも明らか
に馴染んだ味わいになる。彼
等のスプマンテは正真正銘10
0%葡萄のみ。『葡萄が全てを
決める。ドサージュもしない。リ
キュールを足すと厚みもでるし、
コクも出るけど葡萄本来のもの
ではなくなってしまう。ノン・ドサ
ージュでも最高の品質の葡萄
を収獲すれば深い味わいを手
に入れられる』畑は小高い丘に点在、除草剤は勿論、一切の薬剤を
使用しない。下草は生やしっぱなしで年に数回刈るだけ。この丘の土
壌はライムストーンが多いのが特徴で白い粘土質が表面を覆っている。
この土壌も彼等のワインの味わいを特異なものとしている。
澱と共に長期熟成することで旨みを得る
毎年出てくるワインは違うそうで何種類造っているか解らないそうだが、
全てのワインは澱と共に長期間熟成される。澱は熟成中にタンパク質
をワイン中に放出する。これがワインに旨みを与える。彼等のスプマン
テは大振りのグラスで15度程度の高い温度で飲まれることをお薦めし
たい。『冷やさないと欠点が見えてしまうスプマンテを造っているつもり
はない。温度が高いほうが全ての要素が出てくる。ゆっくりと酸素と触れ
させながら楽しんで欲しい。泡が抜けても味わいは決して崩れない。そ
れどころか違う世界を見せてくれるはずだ』最後に彼等のスプマンテは
毎年、少しずつデゴルジュマンを行いリリースしている。ヴィンテージは
勿論だが、バックラベルに手書きでデゴルジュマンの日付が記入され
ている。このデゴルジュマンが大きく味わいを左右することになるので、
ヴィンテージ同様、こちらもご注目頂きたい。
州
新入港
Lombardia
ヴィンテージ 色
2006
泡白
サイズ
参考上代
メモ
在庫
750ml
8,000 デゴルジュマン11年8月7日
〇
750ml
9,200 デゴルジュマン11年6月13日
〇
△
〇
100%Chardonnay スタンダードキュヴェながらネクターのような濃厚さ。甘味さえ感じさせる。デキャンタに移して30分で開き始める。
【デゴルジュマン】2011年8月7日 【ティラージュ】2007年3月13日 【生産本数】6,000本
de Blanc"
69S41 Cremant"Blanc
クレマン・ブラン・ド・ブラン
新入港
Lombardia
2004
泡白
75%Chardonnay, 25%Pinot Blanc このキュヴェのみ6g/Lのみのドサージュを行う。非常にふくよかな果実と発酵由来の複雑味が加わる。
【デゴルジュマン】2011年1月3日 【ティラージュ】2003年5月15日 【生産本数】1,000本
Reserve
69H52 Brut
ブリュット・リゼルヴァ
Reserve
69S42 Brut
ブリュット・リゼルヴァ
新入港
Lombardia
1999
泡白
750ml
9,200 デゴルジュマン11年3月30日
Lombardia
2003
泡白
750ml
9,200 デゴルジュマン11年07月11日
92%Pinot Noir, 8%Chardonnay ノン・ドサージュ。香は熟成を感じさせるが口中では1999年とは思えない若々しさを保っている。
【デゴルジュマン】2011年3月30日 【ティラージュ】2000年5月3日 【生産本数】1,000本
de Noir"
69H55 Brut"Blanc
ブリュット・ブラン・ド・ノワール
Lombardia
1990
泡白
750ml
21,000 デゴルジュマン11年4月15日
△
Lombardia
1994
泡白
750ml
21,500 デゴルジュマン11年3月3日
△
【デゴルジュマン】2011年4月15日 【ティラージュ】1991年3月3日 【生産本数】500本
69H56 Brut"PM"
ブリュット・ピノ・ムニエ
100%Pinot Munier ノン・ドサージュ。がっちりとした骨格と深み。余韻は圧倒的に長く、スプマンテというより偉大な白ワインといった感じか。泡を飛ばして大きめのブルゴーニュグラスで楽しみたい。
【デゴルジュマン】2011年3月3日 【ティラージュ】1995年4月15日 【生産本数】800本
TOP
Cidrerie
Maley
Novalaise , Aosta , Italia
マレイ
|7
モンテ・ビアンコでシードルを復活させる
アルプスの伝統の酒“シードル”
イタリアでのシードルの
認知度は非常に低い
が、ここヴァッレ・ダオ
スタでは古代、日常的
に飲まれていた酒であ
った。モンテ・ビアンコ
の麓でこの伝統的な酒
“シードル”の復活を実
現させたのがマレイ。ア
オスタ渓谷の中心部ブ
リソーニュに位置する。標高は900m。シードルに使われるリンゴはブラ
ン・ド・モルジェが造られるラ・サレ地区のラヴェンツェ種とフランス領シ
ャモニーで栽培されるクロッソン・ド・
ブシ種の2つの品種、更にアルプス
の伝統の製法に従い4%程洋ナシ
が加えられる。樹齢の高い古い樹
を所有する栽培家から購入してい
て全てのリンゴはある一定の有機
栽培規定を満たしたものを使用し
ている。1世紀以上前からモンテ・
ビアンコを共有するかのように、そ
れぞれの地区の果樹園は協力し合
ってシードルを造り上げてきた。
標高1000m で育つリンゴ
モンテ・ビアンコのリンゴは最も高い畑で標高1000m を超しており、生
産は困難を極めるが、その果実自体の芳香は他の地域のそれを圧倒
する。『葡萄も、ハー
ブ もそ うだ が 、高 地
で育つ植物、果実は
香味成分が豊かで
繊細さを味わえる。
それは発酵という工
程を経験しても同じ
ことで我々のシード
ルは果実そのものの
繊細なアロマが感じ
取れるものになって
商品記号
ワイン
Mont Blanc Methode Ancestrale
69N81 Cidre
シードル・モンブラン・メトド・アンセストラーレ
州
Aosta
いる』樹齢は80年を
超 え ていてあま り の
標高の高さでカビ害
や害虫、病気の心配
も ほ と んど 無い の だ
そう。ラヴェンツェ種
とフラクロッソン・ド・ブ
シ種は高い酸度と豊
富なタンニン。そして
適度な糖分を備えて
いる。『酸度も糖度も
タンニンも、どれか1つでも欠けていればシードルは完成しない。更に果
実が凝縮し完熟していることが何よりも重要なことなんだ』
メトド・アンセストラル
マレイでは最も伝統的な手法であるメトド・アンセストラルでシードルを造
っている。この手法を採用している造り手は年々減少しているが、彼等
にとっては最も合理的な手法のようだ。リンゴは酸度と糖度のバランス
を見ながら全て手作
業で収穫される。300
kg のカゴに入れて優し
く醸造所に搬入され、
手早く切り刻み種子を
取り除きローラー・プレ
ス機に投入する。搾り
出されたモストは冷蔵
室の中に置かれ浮遊
物を落ち着かせる。発
酵 は 大 きな 樽 の 中 で
自然酵母のみでゆっく
りと進んでいく。培養酵母や砂糖、酸などは何も足すことはない。アルコ
ールが2.5%まで上がった段階で冷却し、フィルターに通す。その後、
ボトルに移し、更に発酵が進んでいくことで天然の発泡を手に入れる。
『この手法で醸したシードルは長く還元状態にある。よって少し空気と
触れさせて開かせてあげなくてはいけない。よってフルートグラスでの
サービスは避け、白ワイングラス、もしくはシードル・ボウルなどで空気と
触れる面を多くしてあげることが重要。ゆっくりと香が開きだす』
ヴィンテージ 色
N.V
泡
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,400 アルコール度数4.5%
在庫
〇
発酵は大きな樽の中で自然酵母のみでゆっくりと進んでいく。培養酵母や砂糖、酸などは何も足すことはない。アルコールが2.5%まで上がった段階で冷却し、フィルターに通す。その後、ボトルに移し、更に発酵が進んで
いくことで天然の発泡を手に入れる。『この手法で醸したシードルは長く還元状態にある。よって少し空気と触れさせて開かせてあげなくてはいけない。
TOP
Soc. Coop
Cave du Vin Blanc de Morgex
Morgex , Aosta , Italia
カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
|8
ヨーロッパ最高標高“1200m”の葡萄畑
イタリア文化で最も無くなって欲しくないワイン
緑がかった光沢のある色調。細身のワイン
ながら、鉱物的で、上質な酸は果実を感じ
させる位に甘味を連想させる。香は直線的
で一切の曇りも無い。口中ではファーストノ
ーズの柑橘系のアロマティックな雰囲気か
らアプリコット、洋ナシ、ハチミツ、タバコ、パ
イナップルと複雑。こんなにも透き通ったワ
インなのに味わいは中心に詰まったよう・・・。
こんな繊細で独特なワインが他にあるだろ
うか?今は亡きルイジ・ヴェロネッリにして
『イタリアのワイン文化で最も無くなって欲し
くないワイン』と言わしめたワイン“ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッ
レ”。ピエモンテから国道を走り、アオスタの主要な産地を通り抜けて最
後に辿り着くのがモルジェー。
モンブランが育てたワイン
モンブランを望む断崖絶壁に位置する
畑は最も高い標高で何と1200m。ヨ
ーロッパで最も標高の高い葡萄畑とい
うことになる。厳しい自然環境に耐える
品種は限られるし、1年を通じて極端
に気温が上ることが無い。しかし、直接
の日光だけでなく、残雪で白いモンブラ
ンに反射した日射も葡萄育成に重要
な影響を与える。まさにモンブランが育
てたワインと言える。この地域のワイン
造りを苦しめる最大の問題は春先の遅
霜。発芽準備に入った葡萄の芽は霜
によって全滅してしまう年さえあると言う。それぐらい厳しい環境。無事、
果実を付けたとしても丁寧な摘葉、摘房をして熟度を保つ努力が必須
となる。最終的に熟度が足りない葡萄を選別すると1ヘクタールから3
000本以下のワインしか造ることができない。葡萄品種はプリエ・ブラン
(ブラン・ド・モルジェー)。少ない日照条件でも生育することができ、発
芽から完熟までの期間も短い為、この地域では昔から植えられていた。
仕立ては極端に低いペルゴラ。冬の間の強風や霜に対する処置なの
商品記号
ワイン
de Morgex et de La Salle
69N98 Blanc
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ
州
Aosta
だが、表土が日中の熱を
夜間放射する際、低い仕
立ての方が熱を葡萄樹に
取り込みやすいという利点
もあるのだそう。畑は急斜
面の為、トラクターなどの
大型の機材は入れない。
よって毎日の畑仕事、雑
草対策、収穫まで全てが
手作業で行われる。また、
あまりの標高の高さによってカビや病原菌が少ないのもこの地域の大き
な特徴。除草剤は勿論、防カビ剤も使用しない。(銅、硫黄由来のもの
のみ若干使用)だからこそ、ブラン・ド・モルジェーはあのピュアで曇りの
無い香になるのだろう。
フィロキセラが侵食していない土地
厳しい自然環境に生産者の数は年々減少していった。そんな中、この
地域の文化を継承すべく、
1983年に設立されたのが、
今やモルジェーを代表する
ワインを造る生産者協同組
合カーヴ・デュ・ヴァン・ブラ
ン・ド・モルジェー。醸造責
任者はジャンルカ氏。『フィ
ロキセラもここまで辿り着け
なかった。生きている原種
のプリエ・ブランの枝を地中
に一度通し、枝を切り離さずに地面に付け、土をかぶせて根を出させ、
その後親木から切り離して、
増殖させていく方法を取りプ
レ・フィロキセラのプリエ・ブラ
ンを現在に残しています。こ
の厳しい自然環境だから残
ったモンブランのワイン。繊
細な日本の食事にも合うと
思うのです』
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
2,200
メモ
在庫
〇
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 厳しい選果後、ソフトプレス。発酵・熟成はステンレスタンクを使用。若干緑がかった麦藁色で透明感がある。ファーストノーズは非常に直線的でフルーツの甘味を連想させ
る。口中ではハチミツ、タバコ、アプリコットのように複雑。
de Morgex et de la Salle "Rayon"
69N99 Blanc
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ・レイヨン
Aosta
2011
白
750ml
2,600
〇
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 厳しい選果後、ソフトプレス。発酵・熟成はステンレスタンクを使用。若干緑がかった麦藁色で透明感がある。ファーストノーズは非常に直線的でフルーツの甘味を連想させ
る。口中ではハチミツ、タバコ、アプリコットのように複雑。より良い畑、より良い葡萄をセレクション。
de Morgex"Extreme Brut
69P01 Brut"Blanc
ブリュット・ブラン・ド・モルジェー・エクストリーム・ブリュット
Aosta
2010
泡白
750ml
3,400
〇
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 高い酸度のプリエ・ブランを活かす為に造られたスプマンテ。活き活きとした酸はスプマンテになっても十分に存在感を持っている。柑橘系の爽やかさは食前にしっくりくる。泡は
細かく余韻は細く長く続く理想的食前酒。
TOP
Soc. Coop
La Crotta di Vegneron
Chambave , Aosta , Italia
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
|9
14世紀から続く銘酒シャンバーヴ・ミュスカ
シャンバーヴの歴史を守り続ける協同組合
イタリア最西端に位置するヴァッレ・ダオスタ州。公共の標識はフランス
語とイタリア語が併記されている。アルプス山脈に程近く、主要産業は
スキーや登山などの観光。ワインはイタリア全州で最小の生産量。しか
し、イタリアワインを語る上では絶対に外せないし、ここにしかない重要
な個性を持っている。葡萄畑はア
ルプス山脈の岩肌の隙間に段々
畑のように造られている。標高は最
も高い畑で1200m。これは全世界
で最も高い標高ということになる。
勿論、育つ葡萄品種は限られるし、
限られた葡萄品種にとってもかなり
厳しい生育環境となる。ラ・クロッ
タ・ヴィニュロンはアオスタの中心部
シャンバーヴの街に位置する。19
80年に25名で結成された生産者協同組合で、アオスタの高品質ワイ
ンを支え続けてきたと言っても過言ではない。中世から続くシャンバー
ヴのモスカートの歴史を今に伝えるという意味でも唯一と言ってもよい
造り手であり、重要な意味を持っている。現在では120名まで構成員
が増えており、生産量も2500ケースまで増えた。
イタリアで最も少ない降雨量
元々、歴史的にも古くから葡萄にとって最良の条件が揃った場所が畑
に開墾されていて訳で標高500~850m に位置する畑はパッチワー
クのように細分化され、その殆どが太陽に向
いた真南を向く畑になっている。特筆すべき
は、幸運にも降雨量がイタリアで最も少ない
こと。(500 mm/年)これによって年間を通
して湿気が低く、細菌、カビの繁殖を防いでく
れることとなり、この地域では歴史的に防カビ
剤とは殆ど使われていないのだそう。更に、
極寒のイメージのシャンバーヴも真夏には日中の温度がトスカーナと同
等位にまで上ることも珍しくないのだと言う。しかしながら、日が沈むの
は早く、夜間の温度は極端に下がることとなる。遮るものの無い南向き
斜面の日照量によって葡萄は熟度を手にし、昼夜の寒暖差によって
商品記号
ワイン
d’Aosta Pinot Noir (vinificato in Bianco)
69N05 Valle
ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ノワール・ヴィニフィカート・イン・ビアンコ
高い酸度も手に入れるこ
ととなる。葡萄の生育サ
イクルも独特で芽吹きか
ら結実まではゆっくりと進
み、夏場の高温で一気
に熟度を高め、その後は
ゆっくりと複雑味を高めて
いく。アオスタのワイン造
りを更に過酷にしている
のが、その地形。断崖絶
壁に段々畑のようになっていて、一枚の大きな畑は存在しない。勿論、
ほぼ全ての畑でトラクターなどの機材は使用することが不可能で、必然
的に全ての作業が手作業となる。
歴史的ワイン“シャンバーヴ・ミュスカ”
シャンバーヴでは独特のワイン文化が育っている。例えばピノ・ノワール
から造られる白ワイン。歴史的にこの地ではピノ・ノワールの糖度が上ら
ないことが多かったことと、繊細で伸びのある酸味を活かす為に白ワイ
ンに仕立てられている。ステンレスタンクで12度程度の低温下で発酵、
そのまま5ヶ月間程熟成させてからボトリングされる。若干ピンクがかっ
た色調。凛とした酸を基調に透き通ったワインだが、味わいの奥にはパ
イナップルのような熟度も感じさせる。勿論、標高が低めで最高の日照
条件を持つ畑では赤ワインに
仕立てられる。アオスタではブ
ルゴーニュから伝わったピノ・ノ
ワールのクローンが未だに育
てられている。そして、最も注
目すべきは他のどの地域と比
べても圧倒的芳香を持ち合わ
すと言われる辛口のミュスカ。
シンプルな構成ながらミュスカ
らしい甘さを連想させるマスカット香、口中では少しスパイシーな胡椒、
ナツメグのようなニュアンスまで感じさせる。歴史的には14世紀にまで
遡ると言われるシャンバーヴの歴史的ワイン。
州
Aosta
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
2,600 ピノ・ノワールの白
〇
100% Pinot Noir 南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月中旬に収穫し、ステンレ
スタンクのみで12度程度に保って発酵。
Valle d’Aosta Pinot Noir (vinificato in Rosso)
ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ノワール・ヴィニフィカート・イン・ロッソ
Aosta
6月入港予定
2011
赤
ピノ・ノワールの赤
750ml
△
100% Pinot Noir 南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月中旬に収穫し、24時間
低温浸漬。23度程度で10日間発酵。ステンレスタンクで8ヶ月間落ちつかせてからボトリング。
d’Aosta Chambave Muscat
69P12 Valle
ヴァッレ・ダオスタ・シャンバーヴ・ミュスカ
Aosta
2011
白
750ml
2,800 シャンバーヴ伝統辛口ミュスカ
〇
100% w hite Muscat これほどにテロワールを表現しているワインはない。この地でしかあり得ないアロマ。個性的でリッチ。南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, SaintDenis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。9月最終週から10月初旬に収穫。16度程度の低温下でマセラシオン。発酵・熟成共にステンレスタンクのみ。
d’Aosta Chambave Rosso
69T53 Valle
ヴァッレ・ダオスタ・シャンバーヴ・ロッソ
Aosta
4月入港予定
2011
赤
750ml
2,800
〇
プティ・ルージュをメインの品種とし、自生種をアッサンブラージュしたこの地域の伝統的地酒。この地方では伝統的にプティ・ルージュに色々な地品種をアサンブラージュして飲んでいた。
Nus Malvoisie
ナス・マルヴォワジ
"Esprit Follet"
69D24 Fumin
フミン・エスプリ・フォッレ
Aosta
6月入港予定
2011
赤
750ml
Aosta
2008
赤
750ml
〇
3,600
毎年最高の評価を受けるラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロンのフミン。若いうちはエキゾチックで鉄っぽい印象だが時間と共に深みを増す。濃厚なワインであはあるが飲み進む心地よさ。
△
TOP
Azienda Agricola
Les Cretes
Aymavilles , Aosta , Italia
レ・クレーテ
| 10
“14年連続3ビッケーリ”イタリア最高峰のシャルドネ“キュヴェ・ボワ”
アオスタを代表するシャルドネ“キュヴェ・ボワ”
最も生産量の少ない州ヴァッ
レ・ダオスタ。この州のワイン
造りの歴史はレ・クレーテによ
って新たな高みに到達したと
言えるのではないだろうか。高
評価の常連となったシャルド
ネ・キュヴェ・ボワ(14年連続
で3ビッキエーリ)はレ・クレー
テを代表するワインだが、今
やアオスタを代表するだけでなく、イタリア最高峰の白ワインと称される
までに成長している。カンティーナはヴァッレ・ダオスタの州都アオスタ
郊外のアイマヴィーユに位置する。1700年代中頃にフランスより移住
してきたシャレール一族はこの地で小麦を中心とする製粉農家として
生計をたてていた。1955年、土着品種の多様な個性に興味を持ち
僅か2ha の畑を購入しワイン造りを始める。1989年には現在のカンテ
ィーナを完成させ、製粉所はアグリツーリズモへと変更された。現在で
は6つの異なる村に25ha の自社畑を持ち、この地特有の土着品種に
加えシャルドネ、ピノ・ノワールなどのフランス品種まで多様なワインを造
っていて、協同組合の多いこの地方では個人所有のカンティーナとし
ては最大規模を誇るまでに成長している。
化学薬品全廃、酸化防止剤激減
彼等は一貫して高品質ワインに拘り続けている。当初から密植率は70
00~9000本/ha と極めて高く、降雨量の低さゆえカビや病気に侵さ
商品記号
ワイン
des Vignes V.d.T
69D20 Blanc
ブラン・ド・ヴィーニュ
州
Aosta
れることが少なかったこともあり、防カビ剤な
どの使用も極端に少ない。今では、自然農
学に基づいた農薬散布や化学肥料の廃止、
必要最低限の酸化防止剤の使用など、より
厳格な規定を作り品質向上に努めている。
アイマヴィーユは氷河期に形成された帯状
の氷堆積に囲まれていて石灰質片岩が砕けた白い土壌と砂質の混合
土壌。表土は石灰質のもろい岩に覆われている。標高は600~100
0m。年間を通して冷涼だが雨が少なく、意外なことに日照量は他の産
地と比べても多い為に葡萄はゆっくりと熟していくこととなる。
山のピノ・ノワール
『葡萄はゆっくり時間をかけて成熟していく。適度な酸をキープしながら
秋以降、一気に糖度を蓄える。100日以上もかけてゆっくり成熟した
果実はタンニンも酸も糖度も全てが高いレベルに達する。未熟さは皆
無だ』更に成熟期の秋口の葡萄は夜は氷点下、日中はモンブランの
山に反射する太陽熱で30℃近くまで上るという。『昼夜の寒暖差で複
雑味を得るようになるんだよ』白ワインで高名なレ・クレーテだが、近年、
赤ワインの品質が上っている。墨、香辛料のような独特の風味と鋭角
的な酸で敬遠されがちなフミンもジューシーで濃厚な果実はそのまま
に、どこか爽やかさを感じさせる位に後口が軽い。しっかりとフミンを感
じさせるが和食とも合わせられるようなまとまりを持っている。彼等が他
の産地のピノ・ネロと区別する『山のピノ・ノワール』は、よりブルゴーニュ
に近い果実よりも余韻を感じさせる穏やかなワインとなっている。
ヴィンテージ 色
N.V
白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,400
在庫
◎
Prie Blanc, Muller Thurgau, Pinot Bianco, Pinot Grigio, Chardonnayのブレンドワイン。優しくプレスの後速やかにステンレスタンクに移される。18℃に保たれたタンク内で12日間の発酵。シュール・リーにて6ヶ月。この価
格帯では信じられないくらいの完成度。熟成にも耐える。
Arvine Valle d’Aosta
69K86 Petite
プティ・アリヴィヌ・ヴァッレ・ダオスタ
Aosta
2010
白
750ml
3,600
◎
100% Petit Arvine スイスとアオスタではポピュラーな品種。グレープフルーツからパッションフルーツのような甘い香に岩塩の塩味が加わる。決して強いワインではないが余韻は長く続く。
Valle d'Aosta
69N23 Chardonnay
シャルドネ・ヴァッレ・ダオスタ
Aosta
2011
白
750ml
3,200
◎
各地で作られるシャルドネだがアオスタのシャルドネはやはり独自のバランスを保っている。トロピカルな印象や濃厚なナッツ、バターの風味はほとんどなく、カリン、はっさくの活き活きした果実と芯のあるミネラルが特徴。一
見軽やかだが構成はしっかりとしているので食事と共に盛り上がっていくワイン。
"Cuvee Bois" Valle d'Aosta
69N22 Chardonnay
シャルドネ・キュヴェ・ボワ・ヴァッレ・ダオスタ
Aosta
2009
白
750ml
7,800 3Bicchiere/Gambero R
"Cuvee Bois" Valle d'Aosta≪1500ml≫
69K87 Chardonnay
シャルドネ・キュヴェ・ボワ・ヴァッレ・ダオスタ
Aosta
2009
白
1500ml
19,000 3Bicchiere/Gambero R
〇
〇
伝統的ブルゴーニュの製法。完璧に熟す9月の最終週に収穫。バリック発酵、バリック熟成。プラムや南国フルーツのようなどっしりとした果実。圧倒的な複雑味。
Valle d’Aosta
69T45 Torette
トレッテ・ヴァッレ・ダオスタ
Aosta
4月入港予定
2011
赤
〇
750ml
70% Petit Rouge 30% Mayolet, Tinturier, Cornalin, Fumin アオスタの最も典型的なワイン。スグリ、クランベリーのような可愛らしい果実でクリスピーで爽やかな余韻。
Noir Valle d'Aosta
69N24 Pinot
ピノノワール・ヴァッレ・ダオスタ
Aosta
2011
赤
750ml
3,600
◎
赤
750ml
4,800
〇
〇
〇
〇
山のピノ・ノワールは繊細さが特徴との考えからステンレスタンクのみで発酵・熟成。いちごのような風味に東洋的なスパイスの印象。
Valle d'Aosta
69D23 Fumin
フミン・ヴァッレ・ダオスタ
Aosta
2007
かつてフミンは色づけ用の補助品種であったが1993年にレ・クレーテがモノセパージュとして瓶詰め開始。フミンの生みの親はレ・クレーテ。
di Chardonnay
69K88 Grappa
グラッパ・ディ・シャルドネ
Aosta
N.V
蒸留
500ml
3,700 レヴィ(アオスタ)蒸留
di Moscato
69K89 Grappa
グラッパ・ディ・モスカート
Aosta
N.V
蒸留
500ml
3,700 レヴィ(アオスタ)蒸留
di Fumin
69K90 Grappa
グラッパ・ディ・フミン
Aosta
N.V
蒸留
500ml
3,700 レヴィ(アオスタ)蒸留
TOP
Azienda Agricola
Foradori
Mezzolombardo , Trentino, Italia
フォラドリ
| 11
テロルデゴの豊かさは砂利、礫、岩からのみ生まれてくる
テロルデゴの独自性
『テロルデゴの品質が正しく評価されるよう、
そして大量生産品からはっきりと区別され
るよう努力すべきだ』と言ったのはサンミケ
ーレ・アッラディジェ農業研究所の初代所
長エドモンド・マック。この言葉から100年
以上経ち、テロルデゴ種はエリザベッタ・フ
ォラドリによって世界に広められた。エリザ
ベッタは父親の死によって早くからワイン
造りに関り、テロルデゴの可能性に注目、
当時無名であった田舎品種テロルデゴに人生を賭けることとなる。テロ
ルデゴは常に個性の際立ったワインとして認
識されてきた。ボルドーのような力強さを持
っている。しかし“粗野”でバランスの悪いワ
イン。『でも、この品種には偉大な個性と質
の高い酸があった。これは偉大なワインを造
る上で最も重要な要素と言える』/エリザベッ
タ
10年以上のビオディナミが土壌を変えた
『テロルデゴの豊かさは砂利、礫、岩からのみ生まれてくる』とはエリザ
ベッタの言葉。彼女はカンポ・ロタリアーノ地区の礫がこの品種と最良
の相性を見せることに着目。
更に品種個性を最大限発揮
させる為バイオディバーシテ
ィ(生物の種多様性)を取り
戻すことに着手。当時は収量
の多いクローンがセレクション
され、単一のクローンでうめつ
くされていたが、より自然な状
態であった昔の畑(多様性)
を再現していくというものであった。この作業は実に20年続けられた。
『今ではモザイクのように色々な個性を持つテロルデゴが混在している。
商品記号
ワイン
Dolomiti"Foradori"
69L65 Teroldego
テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・フォラドリ
人間が操作する以上の偉大な個性が存在する』エリザベッタの進化は
まだ止まらない。この土地のアイデンティティをより強く表現するには葡
萄の育成環境をこの土地独自の環
境にすることが重要だとの結論に達し、
ビオディナミに転向。一切の化学肥
料の使用を中止。10年以上前から
プレパラシオンを使用して土壌の改
良に努めてきた。近年、その結果がし
っかりと認識できるようになった。確か
に彼女のワインは以前と全く違う。素
晴らしいワインではあったが、どこか人
間味を感じさせなかった以前のワイン
に対して、現在のワインは果実の躍
動感を感じる。味わいは以前に比べ
ておとなしいとさえ言えそうだが、溶け
込むような心地良さを持っている。コンテストワインではなく飲み物とし
ての楽しさだ。そして美しい。『テロルデゴを、そして私達の土地をよりし
っかり表現しようと思ったらビオディナミに到達しただけ。より良い物を造
る精神は何も変わっていない。アンフォラでの発酵もプレパラシオンも
ね。ワインを飲んでもらえば理解してもらえるはず』/エリザベッタ
異なった考え方で醸す2つのライン
フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表現。フ
ォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの個性を表現するもの。ピ
ュアさ、簡潔さ、果実の鮮烈さを表現するのがテロルデゴ・フォラドリ。テ
ロルデゴの持つパワー、調和、奥深さや大胆さを表現するのがテロルデ
ゴ・グラナート。もう1つのラインが畑の個性を表現するライン。ビオディ
ナミにより各々の畑は理想的な均衡状態に達し、畑毎の個性が感じら
れるようになったことで、別々にボトリングすることにしたのがテロルデゴ・
モレイとテロルデゴ・スガルツォン。更に新しい畑、トレントの丘の石灰質
土壌から生まれるノジオラとマンツォーニ・ビアンコが加わった。アンフ
ォラで長めのマセラシオンを経てボトリングされた白ワインはより解りや
すくエリザベッタの決意を感じさせてくれるはず。
州
Trentino
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
3,000 大樽
在庫
◎
≪トレンティーノの表現≫現在、フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表現。フォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの個性を表現するものでピュアさ、簡潔さ、果実の鮮烈さを表現するのがテ
ロルデゴ・フォラドリ。果実をストレートに感じさせる仕上りで滑らかな果実感は洗練を感じさせる。
Dolomiti"Granato"
69J57 Teroldego
テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・グラナート
Trentino
2008
赤
750ml
7,800 大樽
◎
≪トレンティーノの表現≫現在、フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表現。フォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの持つパワー、調和、奥深さや大胆さを表現するのがテロルデゴ・グラナー
トである。果実の凝縮度は勿論だが、しっかりとした骨格でゆっくりとグラスの中で艶かしさを開かせる。
Dolomiti"Morei"
69L62 Teroldego
テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・モレイ
新価格Trentino
2010
赤
750ml
4,800 単一畑/アンフォラ
○
≪畑の個性を表現≫砂利、砂を豊富に含むノーチェ川に隣接する堆積土壌である単一畑メロイ。8年以上ビオディナミを実践してきた結果、畑の個性がくっきりと出てきた。モレイという言葉はトレンティーノの方言で暗い茶
色や濃い色を意味する。この畑から生まれる葡萄はまるで鏡のようにモレイを映し出す。ミネラル感の強い、凝縮したワイン。
Dolomiti"Sgrzon"
69L63 Teroldego
テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・スガルツォン
新価格Trentino
2010
赤
750ml
4,800 単一畑/アンフォラ
○
≪畑の個性を表現≫アンフォラで発酵・熟成。マセレーションは8ヶ月間にも及ぶ。その後、大樽に移して2ヶ月間落ち着かせてから出荷。年産5,000本。砂岩質。河川による深さ30cmの堆積土に覆われ、小石を多く含
む土壌である単一畑スガルツォン。この特別に冷涼な気候は、平坦になりがちなテロルデゴにアクセントを与えてくれる。
Bianco Dolomiti"Fontanasanta"
69L60 Manzoni
マンツォーニ・ビアンコ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・フォンタナサンタ
新価格Trentino
2010
白
750ml
3,600 セメントタンク
○
≪畑の個性を表現≫セメントタンクで果皮ごと発酵。2週間のマセラシオンで果皮からの成分を抽出する。熟成はアカシアの樽で12ヶ月間。リースリング・レナーノと、ピノ・ビアンコの交配種であるマンゾーニ・ビアンコはフォン
タナサンタ畑の特徴を表現することができる数少ない葡萄。時間とともに開花するこの品種は、待つことが大切で、最低でも収穫から2年、3年程待って、ようやく、その真価を発揮することができる。
Dolomiti"Fontanasanta"
69L61 Nosiola
ノジオラ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・フォンタナサンタ
Trentino
2010
白
750ml
4,800 アンフォラ
○
≪畑の個性を表現≫アンフォラでの8ヶ月に及ぶマセラシオンは果皮に含まれる自然のタンニンに守られながら、ゆっくりと葡萄のエキスを抽出し、ノジオラの表現力を最大限に引き出すことを可能にしている。その後、アカ
シアの大樽に移して2ヶ月間落ち着かせて出荷。大き目のグラスで空気と触れさせながら、最低でも15度以上の温度で飲んでもらいたい。
TOP
Azienda Agricola e Disilleria
Pojer & Sandri
Faedo , Trentino, Italia
ポイエル・エ・サンドリ
| 12
自然なワインへの独自の解釈とアプローチ
ファエドはトレンティーノでも特殊な土壌
1972年、フィオレンティーノ・サンドリとマリオ・ポイエルによってファエド
に設立された。当初は2ha の畑とガレージに置かれた簡単な醸造設
備のみであった(ボトリングはイエルマンで行っていた)が今日ではトレン
ティーノを代表する造り手となっている。『ファエドは特別な地だ。谷が
多く日陰の土地が多いトレンティーノにおいて谷が大きく開けていてトス
カーナと同等の日
照量が確保できる』
実際、ファエドの下
に位置するサンミケ
ーレ・ディ・アディジ
ェではトレンティー
ノ・アルト・アディジェ
で最も気温が高いこ
とで知られている。
更に熱い夏場には
ガルダ湖からの冷た
い風がファエドの谷に吹きこむことで葡萄は健康度を保ち香味成分を
失わない。この地域の土壌は2億5000万年前のアフリカで起こった噴
火で断層が縦に隆起した珍しい土壌になっている。氷山に押し出され
た石灰岩が主体の堆積土壌とモルフィドと呼ばれる火山岩と粘土の重
たい土壌が主体だが、この土壌と標高との組み合わせによって品種を
選ぶ必要がある。ポイエル・エ・サンドリは現在6つの村にまたがって細
かく畑を所有していて各畑の個性に合わせた品種を栽培し、各畑の葡
萄をブレンドすることでバランスを保っている。例えばパラディゾットと呼
ばれる標高300m の沈泥土主体の石灰と粘土からなる堆積土壌から
はロッソ・ファイエが生まれる。ドロミテ渓谷の白い石灰岩が主体で標高
が750mを超えるパライからはミュラー・トゥルガウが生まれるといった
具合。
『出回っている培養酵母は若干量でも非常に強く、ワインの質に大きく
影響する。それにあれはほとんどがカナダ産なんだ。そんなものを使っ
てテロワールって言えるかい?』彼等は健全な葡萄を栽培するだけで
なく、その健全な葡萄の風味をワインになっても失わないように努力を
続けている。
ヴァン・ナチュール以上に自然なワイン造り
『近年のビオロジコのワインも良いワインは沢山あるし、可能性は大きい
と思う。だが、欠点の多いワインが多すぎる。栽培は勿論、醸造におい
ても何もしないでよい訳ではない。科学的な何かを足したり、引いたり
するべきではないが、“葡萄を健全にワインに変える為の努力”は絶対
に必要だ。欠点や汚染に目をつぶって飲むのが本当の楽しさなの
か?』彼等は彼等のアプローチで自然なワインを造っている訳である。
『ワインはもっとエモーショナルで単純に楽しむべきもの。考えながら飲
むべきものじゃないんじゃないかな』もう1つ彼等の自然なワインへのア
プローチが始まっているのが“ソラリス”。フィロキセラなどの防ぎようが
ない病気に耐性を持った葡萄をドイツのフライベルグ大学と共同で研
究、古代品種を掛け合わせている訳だが、一切の薬剤を使用しないで
も育つ葡萄を隔離された森の中の畑で栽培し、皮ごと発酵させるという
もの。既に植樹されていて数年後にはワインができあがるという。
4日以内に蒸留するからフレッシュなグラッパ
ポイエル・エ・サンドリのもうひとつの顔が蒸留所。ここの蒸留所には驚
かされる。蒸留器は自家製。色々な蒸留器の良い所を組み合わせた
のだという。ほとんどの蒸留所ではエスプレッソマシーンのように下から
蒸気をヴィナッチャにあて、その熱で一気に蒸留してしまうのが普通で、
この場合1時間程度で蒸留が済んでしまうという。彼等はバーニャ・マリ
アと言われる手法をとっていてヴィナッチャに水を注ぎ湯煎でゆっくりと
温めて蒸気を出し、それを蒸留していく。時間はかかるが香豊かなもの
となる。また、彼等はSO2
は一切添加せず蒸留して
科学的理論に基づいた自然醸造
いるが蒸留の過程でSO2
彼らは独自のアプローチで“葡萄そのものの表現”に挑戦している。例
は生成されてしまう。これを
えば、収穫した葡萄を発酵させる前に冷蔵庫に入れて6度まで冷やし
取り除く為に最後の管の先
一晩置く。この作業は薬剤をほとんど使わずに育てた健康な葡萄には
に大理石を砕いたフィルタ
必ず存在する虫を除去する為のもので、果実内に忍び込んでいるハサ
ーを取り付けていて、この
ミムシ(特にピノ・ノワール)は冷気に弱く冷えた果実から外に這い出し
大理石がSO2 を除去する
てきて冷蔵庫内で死滅するそう。更に、ジ
のだという。そしてなんと言
ャグジーのような装置を使いクエン酸を
っても大きな特徴はカンテ
1%加えた水で葡萄を洗ってしまう。クエン ィーナとディスティラートを一緒に運営しているからこそできる訳だが、
酸は硫黄と銅を落としてくれるので僅かに フレッシュなヴィナッチャを使えること。通常どこの蒸留所でも発酵前の
果皮に残った銅や硫黄も除去することが ヴィナッチャ(普通1ヶ月以上は保管されている)は赤茶けていて葡萄
できる。その際、野生酵母も50%程度落 品種本来の香はほとんど感じられない。彼らに言わせれば“焼けたリン
としてしまうが、雑菌も落とすので綺麗にな ゴのような”風味。しかし、ここではタンクから出てきたノジオラのヴィナッ
った葡萄は数時間後には収穫時の1.5倍 チャはキウイのように光る黄緑色で品種本来の香が強烈に放たれる。
まで酵母が復活するのだという。硫黄や銅 この新鮮なヴィナッチャを4日以内に蒸留してしまうことで品種由来の
は菌類に働く為、酵母の動きさえも弱めて 香といつまでもフレッシュな風味を持つようになるという。『4日以内に
しまう。この“洗う”作業で実際には野生酵 蒸留している造り手は僕等以外に世界中何処にも存在しない。これは
母を増やし、更に酵母が働きやすい環境 小さい造り手だからできるんだ』蒸留後は基本的にはステンレスタンク
を作り出せるのでスターターと呼ばれる若 で熟成される。近隣のミネラル分の少ない湧き水で割り、糖分、香料、
干の培養酵母さえ使わずに済むのだという。 香付けチップ、カラメル等は一切使用しないでボトリングされる。
Wine
商品記号
ワイン
州
69M25 Filli≪500ml≫
フィリ(アルコール9.5%)
Trentino
ヴィンテージ 色
2010
白
サイズ
500ml
参考上代
メモ
2,000 アルコール9.5%
在庫
◎
リースリング主体にミュラー・トゥルガウ、ケルナー、マンツゾーニ・ビアンコをブレンド。ドロミテ渓谷の日当たりの良くない畑の葡萄から造られていてアルコール度数は9.5%まで抑えている。
| 13
Dolomiti
69P14 Nosiola
ノジオラ・ドロミティ
新入港
Trentino
2011
白
750ml
◎
2,400
ノジオラとしては恐らく最高の品質を誇る。標高の異なる2つの畑の葡萄を使い、青リンゴのような爽やかで伸びのある酸味とナッツのようなノジオラらしい味わいを素直に感じさせる。また特筆すべきは彼等のノジオラは例
外的に5~10年程度の熟成に耐えうること。それだけ質の高い酸を持っている。
Thurgau delle Dolomiti "Palai"
69J72 Muller
ミュラー・トゥルガウ・デッレ・ドロミティ・パライ
Trentino
2010
白
750ml
◎
2,400
標高550~750mの南西向き斜面に位置する。標高は高いがガルダ湖からの暖かい空気が葡萄を完熟させるという。石灰岩が豊富でミネラルに富む表土から100cmも掘ると一気に茶色い粘土質が顔を出す。品種独特
のアロマはカ案熟した葡萄から、味わいの骨子は複雑な土壌から得ている。
Dolomiti
69B61 Chardonnay
シャルドネ・ドロミティ
Trentino
2009
白
750ml
〇
2,400
異なった数箇所の畑のブレンド。標高は300mから、最も高い畑は750mを超える。石灰岩が豊富でミネラルに富む表土から100cmも掘ると一気に茶色い粘土質が顔を出す。トレンティーノらしい繊細で可憐なタイプのシャ
ルドネに仕上げる為ステンレスタンクのみで熟成。
Aromatico Dolomiti
69T28 Traminer
トラミネール・アロマティコ・ドロミティ
4月入港予定
Trentino
2010
白
750ml
2,900
〇
アルザスのクローンを使ったゲビュルツトラミネル。2~3年で飲み頃を迎える。比較的低めの標高300mに位置する畑。酸化を極力抑えたクリーンな造り。
Dolomiti
69B63 Sauvignon
ソーヴィニヨン・ドロミティ
2009
白
750ml
2,800
〇
Trentino
2007
白
750ml
4,000
〇
Trentino
2008
赤
750ml
5,000
〇
3,600
〇
Trentino
標高700mのパライの畑と400mのフラトの畑から。クリスピーで細かいミネラルと繊細な余韻をもたらす酸。
Faye Dolomiti
69M23 Bianco
ビアンコ・ファイエ・ドロミティ
シャルドネ、ピノ・ビアンコ。
Faye Dolomiti
69T29 Rosso
ロッソ・ファイエ・ドロミティ
4月入港予定
50%カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、ラグレイン(ヴィンテージによって若干異なる) このヴィンテージは過去最高の出来栄え。
Dolomiti
69M24 Essenzia
エッセンツィア・ドロミティ
Trentino
2008
甘
375ml
シャルドネ、ソーヴィニヨン、リースリング・レナーノ、ゲビュルツトラミネル、ケルナーのブレンド。350m~700mに位置する畑。パッシートはしていないのでフレッシュな酸が口中を引き締める。葡萄はボトリティス・シネレアの影
響を受けるが、一部ではフレッシュな状態を保つ。ハチミツ、マンゴーなどの詰まった印象にリンゴ、ブラックベリーなどのフレッシュさが加わる。
Grappa & Acquavite
商品記号
グラッパ
di Nosiola
69G39 Grappa
グラッパ・ディ・ノジオラ・ステンレスタンク
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
在庫
N.V
蒸留
500ml
4,200 ノジオラ
〇
Trentino
N.V
蒸留
500ml
4,500 トラミナー・アロマティコ
〇
Trentino
N.V
蒸留
500ml
5,200 エッセンツィア
〇
Trentino
ファエド地区のクリュコヴェッリとクラのノジオラ100%のグラッパ。全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Traminer
69G40 Grappa
グラッパ・ディ・トラミネール・ステンレスタンク
ファエド地区のトラミネール100%のグラッパ。全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Essenzia
69G41 Grappa
グラッパ・ディ・エッセンツィア・ステンレスタンク
デザートワイン”エッセンツィア”のグラッパ。品種はChardonnay, Traminer, Sauvignon, Riesling Renano, Kerner。 全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Albicocche
69G44 Acquavite
アクアヴィーテ・ディ・アルビコッケ(アンズ)
Trentino
N.V
蒸留
500ml
5,200 アプリコット
〇
800~1200mの高地で作られるアンズ100%。高地のアンズは生育が遅く、生育の遅さが香味成分を充実させることにより芳香豊かなものとなる。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Chiliege
69G45 Acquavite
アクアヴィーテ・ディ・チリエジェ(さくらんぼ)
Trentino
N.V
蒸留
500ml
5,200 サクランボ
〇
70%Stevensbear種(スウェーデンの品種)Chat Morelle種(トレンティーノの品種)のさくらんぼを使用。どちらの品種も熟すのが遅く芳香成分が成熟してから収穫できる。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Melecotogne
69G46 Acquavite
アクアヴィーテ・ディ・メレコトーニャ(カリン)
Trentino
N.V
蒸留
500ml
5,200 カリン
〇
有機栽培で栽培された20種類以上のクローンが混在した畑のカリンを使用。ピアツェンツァ大学と共同でカリンのオリジナルクローンの保存に努めている。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Sambuco
69G43 Acquavite
アクアヴィーテ・ディ・サンブーコ
Trentino
N.V
蒸留
500ml
6,500 サンブーコ
〇
6,000 10年熟成ブランデー
〇
ワイナリー周辺にあるニワトコの実を使用。この地域はニワトコにとっては冷涼すぎるが芳香成分は十分に生育するという。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Vino
69G42 Acquavite
アクアヴィーテ・ディ・ヴィーノ・木樽10年熟成
Trentino
1994
蒸留
スキアーヴァとラガリーノのブレンドワインを蒸留。225lのバリックで10年間熟成。その後3~5年間ステンレスタンクで落ちつかせてから出荷。
500ml
TOP
Tenuta e Azienda Vinicola
Niedermayr
Cornaiano , Alto-Adige, Italia
ニーデルマイヤー
| 14
細く軽やかなアルト・アディジェのミネラル感
アルト・アディジェらしさを表現
イタリア最北端産地であるアルト・ア
ディジェにおいて、歴史的に高い品
質を誇ってきた Girlan の街にカンテ
ィーナはある。この地は古くから協同
組合が発達していたお陰でワイン造
りの歴史は古く、フリウリ・ヴェネツィ
ア・ジューリア州と並んで白ワインの
優秀な産地と言われる。しかし、そ
の個性は全く異なるもの。アルト・ア
ディジェはフリウリに比べ標高も高く
冷涼な気候条件を持つ。海に近い
フリウリは逆に強い陽光を持っていて
葡萄の糖度は比べものにならない
位に高いし、果皮も厚く成長する。勿論、熟度も高い。土壌に関して前
者は軽く白い土壌が主となっていて、後者は粘土質中心の重い土壌
が主となる。ワイン自体はフリウリが高いアルコールを背景にがっちりとし
た骨格、海に由来するヨード的な大粒なミネラルに対して、アルト・アデ
ィジェは軽やかで繊細な酸ときらりとした細かいミネラルが特徴と言える。
自社畑、自社醸造による品質管理
ニーデルマイヤーは1852年に設立されたアルト・アディジェらしい軽や
かで繊細なスタイルを教えてくれる手本のような造り手。3つのシリーズ
でワインを生産していて Club Finess はイタリア国内外で毎年最高の
評価を得ているトップ・キュヴェ。収量の制限、バリックによる熟成、古
樹の使用等贅沢な造りながらアルト・アディジェらしい清涼感も持ち合
商品記号
ワイン
わす。しかし、ニーデルマイヤーの素晴らしさは Club Finess のシリー
ズだけではない。単一畑を中心とした Club Gourmet は勿論、その圧
倒的なコストパフォーマンスが魅力の Club Traditon も非常に完成度
が高い。アルト・アディジェらしい繊細で軽やかな酸味を背景に軽やか
で食事の良きパートナーとなりえる嫌味のないワインを造る。
圧倒的コストパフォーマンス
2010年ガンベロ・ロッソ誌においてピノ・ビアンコとサンタマッダレーナは
価 格 と 品 質 の バ ラ ン ス に 最 も 優 れ た ワ イ ン と い う こ と で ” Oscar
Qualita-Prezzo” を受賞している。これはある程度の生産量を確保し
ながらも、全て自社畑の葡萄を使っているということに起因していて『品
質と価格とのバラン
ス』を大切にするジョ
セフ・ニーデルマイヤ
ーの真骨頂と言える。
エノロゴは20年以上
もニーデルマイヤー
を支えてきたロレンツ
ォ・マルティーニ氏。
『この地の伝統と世
界に通用する品質
の両方を意識している』と言う氏は全ての畑、全てのパーセルでどのよ
うに葡萄が熟すかまで把握しているという。全てのシリーズで高いレベ
ルを維持し、その伝統的スタイルを崩さない貴重なカンティーナである。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
Pinot Bianco
69J74 C.Tradition
"クラブ・トラディション" ピノ・ビアンコ
A.Adige
2010
白
750ml
2,200
Pinot Bianco
69P18 C.Tradition
"クラブ・トラディション" ピノ・ビアンコ
A.Adige
2011
白
750ml
2,200
Chardonnay
69M15 C.Tradition
"クラブ・トラディション" シャルドネ
A.Adige
2010
白
750ml
2,200
Pinot Grigio
69J75 C.Tradition
"クラブ・トラディション" ピノ・グリージョ
A.Adige
2010
白
750ml
2,300
Muller Thurgau
69P19 C.Tradition
"クラブ・トラディション" ミュラー・トゥルガウ
A.Adige
2010
白
750ml
2,300
Santa Maddalena Classico
69N15 C.Tradition
"クラブ・トラディション" サンタ・マッダレーナ・クラシコ
A.Adige
2010
赤
750ml
2,200
Pinot Nero
69M16 C.Tradition
"クラブ・トラディション" ピノ・ネロ
A.Adige
2008
赤
750ml
2,800
メモ
在庫
△
◎
◎
◎
◎
〇
〇
この地方を代表するピノ・ネロと言っても良いかもしれない。ステンレスタンクのみで仕上げたベースのラインながら完成度は高い。未熟さを全く感じさせない健全な果実感。リリース後3年目くらいから角が取れて丸く柔らか
い味わいが出てくる。食中酒としてのおくゆかしさ、複雑味をバランス良く感じさせる。
"Naun"Sauvignon
69158 C.Gourmet
"クラブ・グルメ" ナウン・ソーヴィニヨン
A.Adige
2007
白
750ml
3,000
"Blacedelle"Lagrein di Gries
69160 C.Gourmet
"クラブ・グルメ"ブラチェデッレ・ラグレイン・ディ・グリーズ
A.Adige
2006
赤
750ml
3,200
Pinot Nero Riserva
69J76 C.Finesse
"クラブ・フィネス" ピノ・ネロ・リゼルヴァ
A.Adige
2007
赤
750ml
5,400
Pinot Nero Riserva
69M17 C.Finesse
"クラブ・フィネス" ピノ・ネロ・リゼルヴァ
A.Adige
2008
赤
750ml
5,400
〇
〇
△
〇
ニーデルマイヤーを語る上で最も重要なワイン。ピノ・ノワールの代表的な3種のクローンを使いGirlan地区の畑のみで造られる。熟成はバリックで12ヶ月間。未熟さを全く感じさせない健全な果実感。若いうちは若干樽の
ニュアンスを感じるが樽との相性は非常に優れている。
"Aureus"Passito Bianco
69M18 C.Finesse
"クラブ・フィネス" アウレウス・パッシート・ビアンコ
A.Adige
2008
甘
375ml
5,800 3Bicchiere/Gambero R
シャルドネ、ソーヴィニヨン、ゲビュルツトラミネールのブレンド。手摘み後、カセットに並べて2月まで陰干し。とろりとした質感でオレンジのハチミツのような甘みと比較的強めの酸がバランス良し。毎年最高の評価。
〇
TOP
Azienda .Agricola
Franz Gojer “Glögglhof”
St.Magdalena , Alto-Adige , Italia
フランツ・ゴイエル
| 15
伝統品種スキアーヴァとラグレインの完成形
180年続く葡萄栽培の歴史
イタリアワインの本当
の素晴らしさはこんな
個 性 かも しれな い。
淡い色合いで優しい
質感ながら味わい深
く、楽に喉を通り抜け
ていく、余韻 は若干
アマーロを思わせる
苦味とハーブ香。サ
ンタ・マッダレーナ・ク
ラシコを現地で飲む度に、その素朴で飾りっ気のない新鮮な果実味に
驚かされる。決して偉大なワインではないかもしれない。しかし、イタリア
らしさを持った“必要”なワイン・・・。サンタ・マッダレーナの品質を一気
に高めた偉大な造り手フランツ・ゴイエールはボルツァーノの街からすぐ
東に位置する。180年続く葡萄栽培家であるが、先代までは瓶詰めは
しないでスイスにバルク売りしていた。1983年、現当主に引き継がれ
てからプライベート用に瓶詰めを始め、徐々に瓶詰め比率を高め、品
質を重視するようになっていった。現在ではこの地方の伝統的品種ス
キアーヴァとラグレインに加えて2010年からはケルナーも手掛けてい
る。
4種のスキアーヴァのクローンを混植
スキアーヴァの畑はボルツァーノ近辺に位置し、氷堆石土壌が主体で
砂質を多く含んでいる。真南を向く畑は陽光を遮るものがない。平地は
ほとんどなく、丘の間の緩やかな斜面は風通しが良い。よって昼夜の
寒暖差が非常に大きい。標高は200~350m。畑は基本的にペルゴ
ラ仕立てが採用されていて全て有機栽培。ヘクタールあたり5000本
の密植となっている。(この地域では例外的に高い)スキアーヴァは厳
密には4種のクローンに分割されるが、その4種全てと共に若干のラグ
レインが混植されていて、収穫から醗酵まで一緒に行われる。『昔の畑
がそうであったように色々なクローンが同じ生態系の中で混植され、収
商品記号
ワイン
穫も一緒、発酵も一緒に
行うことで複雑味を実現し
ているんだ。多少熟度に
ばらつきがあ ろうが 醗酵
段階から一緒に行うことで
別々に醸造するよりも良
い結果を得ている』ラグレ
イン は ボル ツァ ーノ 南部
Piani di Bolzano を中心
に植えられ、イサルコ川に
由来する化石が多く出土する沖積層に中程度の岩が混じる重めの土
壌。この畑も日照条件が素晴らしく、完璧に熟することが重要な(熟度
が足りないラグレインは青く苦い印象を与える)ラグレインも十分な熟度
を得る。
大樽による伝統的醸造
醸造に関しては基本的には伝統的手法を用いる。セラーには大樽が
並び、醗酵は温度管理機能のついたステンレスタンクを使用。ラグレイ
ンに関しては一部バリック熟成も試していて、非常に良い結果を残して
いる。収穫からプレ
ス、醗酵まで過度
な力を加えずに繊
細な仕事がなされ
る。この繊細な仕
事はワインを口に
含むと良く理解で
きることなのだが、
香り豊かで苦味、
酸味、タンニン、全
てを十分に有しているにも関わらず丸みを帯びていて甘さを感じさせる。
この地域独特の個性をしっかりと反映させながらも全体のバランスは高
次元でバランスさせている。
州
ヴィンテージ 色
Kerner "Karneid"
69H89 A.A
ケルナー・カルネイド
A.Adige
2010
Kerner "Karneid"
69N76 A.A
ケルナー・カルネイド
A.Adige
サイズ
参考上代
メモ
在庫
白
750ml
3,000
2011
白
750ml
3,000
△
〇
A.Adige
2009
赤
750ml
2,100
〇
A.Adige
2011
赤
750ml
2,500
〇
A.Adige
2010
赤
750ml
2,800
△
新しく購入した古いケルナーの樹の畑。芳香は華やかでゲヴュルツトラミネルのようだが口中ではミネラルが引き締める。
Vernatsch "Karneid"
69B14 A.A
ヴェルナッシュ・カルネイド
7月入港予定
Schiava95% Lagrein5% 初ヴィンテージ。新しく購入した畑。より軽やかで引き締まった酸味。
Maddalena Classico
69N74 Santa
サンタ・マッダレーナ・クラシコ
Schiava95% Lagrein5%
Maddalena "Rondell"
69H90 Santa
サンタ・マッダレーナ・ロンデル
7月入港予定
Schiava97% Lagrein3% サンタ・マッダレーナの丘の頂上付近に位置する周囲からも尊敬を集める畑ロンデル100%。日照、土壌条件も最高でワインはより凝縮され、より果実味を感じさせる。タンニン分も豊富で通常のサンタ・
マッダレーナとは違い2年後位から深みを増してくる。
69N75 Lagrein"Furggl"
ラグレイン・フグル
Riserva
69498 Lagrein
ラグレイン・リゼルヴァ
XI Liquoloso
69N77 PIPA
ピパ XI・リクオローソ
7月入港予定
A.Adige
2011
赤
750ml
3,000
A.Adige
2006
赤
750ml
3,800
A.Adige
NV
リキュール
500ml
6,800 ラグレインの酒精強化
ポルトガル訪問でポートワインの魅力に気付き、ラグレインを使って造りを始めた。アルト・アディジェのレストラン数店のみへの出荷。
〇
△
△
TOP
Azienda .Agricola
Baron Widmann
Cortaccia , Alto-Adige , Italia
バロン・ウィドマン
| 16
バロン・ウィドマン特有の透明感溢れるワイン
りんご農家が醸す透明感溢れるワイン
バロン・ウィッドマンは1824年からワイ
ン醸造を行ってきた歴史ある造り手。
この地方特産のりんごやあんずの栽
培と手造りのワインヴィネガーの生産
が主であり、ワインは1アイテムあたり4
00ケース程度の極々少ない生産量。
イタリア国内レストラン向けだけで毎年
のワインは全量完売してしまう。基本
的には現当主のアンドレアスが1人で
畑の管理から醸造までを行っていて
『りんごの栽培に比べてワイン造りには
ロマンがある。自分にしかできない、こ
の土地にしかできないワインを造りたい』と言う。州都であるボルツァー
ノの街から約20km南下したコルタッチャ村にカンティーナはあり、畑は
そのコルタッチャ村を取り囲むように、標高220mから600mの間に散
在していている。
断崖絶壁の畑は全てが手作業
全ての畑は平地ではなく
断崖絶壁に位置している
のも大きな特徴。これは
全ての作業において膨大
な手作業を要求されるこ
とを意味している。畑では
生産体制に入る前の樹
齢3年以下の畑を除き完
全なる有機栽培を実践し
ている。葡萄生育にとって
完璧とは言えない厳しい気象条件のこの地域において、より自然をリス
ペクトした葡萄造りに挑戦している。トータル16ha の自社畑はおおまか
に4つのゾーンに分けることができる。標高220mの畑“ミッラ”にはシャ
ルドネ、モスカート・ジャッロ、ピノ・ビアンコを植樹。標高230~320m
の畑“アウフォフ”と“フェルド”にはスキアーヴァ、メルロ、カベルネ・フラ
ン、カベルネ・ソーヴィニョンの赤品種を。標高350mの“レイン”、“ドル
ンメン”、“ノケリッシュ”の各畑にはスキアーヴァ、ソーヴィニョン、ゲヴル
ツトラミネールが栽培されている。さらに標高600mの畑“スルツホフ”
にはソーヴィニョンとピノ・ビアンコが植えられている。(畑の名前:そのゾ
商品記号
ワイン
Dolomiten "Weiss"
69N87 Weinberg
ヴァインベルグ・ドロミテン・ヴァイス
ーンの地理的名称のほか、ドイツ語で家を意味する Hof(ホフ)がつく場
合はかならず一族が所有する大きな家が隣接しており、それがそのま
まワイン名になっているものもある)
アルコール度数を上げない為に
アルプス山脈を南北に一直線に切りこんだような渓谷の底に流れるア
ディジェ川西側に位置するコルタッチャ村は日中の照り返しが非常に
激しく、夏の旱魃が一番の悩みと言う。一般に冷涼なイメージを持たれ
ている地方だが、彼らが最も心配す
るのは白ワインのアルコール度数が
上がりすぎてしまうこと。平坦な味わ
いにならないように、完熟しても酸味
を失わないように細心の注意を払う。
また有機栽培を取り入れることにより
水不足にも耐えうる丈夫な葡萄樹に育て上げるのだと言う。現当主の
アンドレアスは、ボルツァーノ人の典型ともいえる。ドイツ人気質で、勤
勉、まじめで実直な人柄。近隣の造り手ニードリスト、フランツ・ゴイエル、
クーエンホフらと親交が厚く、常に情報交換をしながら互いのワイン造り
を高めあっている。それぞれのワインの生産量は2000~7000本。最
も生産量の多い地場品種スキアーヴァのみがわずかに1万本を超える
程度。年間総生産量が3
万5000本程度という極
少量の生産であり、その全
ては16ha の自社畑から
造られている。2010年の
リリースから、クーエンホフ
らがすでに試みているスク
リューキャップを一部のワ
インに採用。年々深刻化
するコルクトラブルと、世界
的なコルク不足に対するエコ的観点から導入に踏み切ったそう。スキ
アーヴァには従来どおりコルクを使用しているが、これは『スキアーヴァ
は酸素を好む品種であることと、還元状態に陥りやすい品種』だから。
発酵・熟成にはいまだに伝統的な大樽のみを使用している。ぜひ、一
度彼のワインを試して欲しい。アルト・アディジェの『らしさ』と言っても良
いかもしれない細かくキラキラとしたミネラルと伸びのある酸味、更には
適度に、決して主張しすぎないアルコールや果実感がバランスしてい
て本当に美しい。ここにしかない魅力を秘めている。
州
A.Adige
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
2,800
メモ
在庫
△
年間生産量5000本。Pinot biancoとChardonney(このヴィンテージは少量ソーヴィニョンもブレンド)畑は“ミッラ“ (250m)と“スルツホフ” (600m)でグイヨー。収穫は9月19日(ミッラ) 10月7、18日(スルツホフ) 12ヘクトリット
ルのオーク樽でシュール・リー熟成。
Sauvignon
69N88 Sudtirolers
シュッドチローラー・ソーヴィニヨン
A.Adige
2011
白
750ml
2,800
△
年間生産量5000本 。様々な異なるクローンのソーヴィニョン・ブラン。“アウホフ” (260m), “レイン” (350m) と“スルツホフ” (600m)の畑から。グイヨー仕立。収穫は9月12日(Aアウホフ、レイン) 、10月6日(スルツホフ) 発
酵・熟成ともにステンレスのみ。
Goldmuskateller
69N89 Sudtirolers
シュッドチローラー・ゴールドムスカテラー
A.Adige
2011
白
750ml
2,800
△
赤
750ml
2,800
△
年間生産量1000本。畑は"ミッラ" (250m)でグイヨー仕立て。 収穫は10月21日。発酵・熟成ともにステンレスタンクのみ。
Vernatsch
69N90 Sudtirolers
シュッドチローラー・ヴェルナッシュ
A.Adige
2011
年間生産量10000本。畑は“ノケリッシュ” (340 m)で、仕立ては伝統的なペルゴラ。収穫は10月1日。アルコール発酵のみステンレス。マロラクティックからオークの大樽で行う。難しいヴィンテージながらスキアーヴァらしい
独特の風味を綺麗に表現。素晴らしいワインに仕上がった。
TOP
Tenuta
Kofererhof
Valle Isarco , Alto-Adige , Italia
コフェレルホーフ
| 17
イタリア最北の産地ヴァッレ・イサルコの独自性
注目が集まっているヴァッレ・イサルコ
イタリア最北の産地がアルト・ア
ディジェのヴァッレ・イサルコ地区。
アルト・アディジェの州都ボルツァ
ーノから北へ20km 以上、更に2
0km も行けばオーストリア領とな
る国境付近に位置する。言語は
ドイツ語が主となっていて街の道
路標識もドイツ語。この辺り一帯
は南チロル地方と呼ばれ、住人
は自らのことを南チロル人と呼ぶ。
郊外にはブリューワリーが点在し、
街にはビア・パブが立ち並び、皆
プレッツェルを頬張っている。食
文化も勿論、ワイン造りもオースト
リアの文化を色濃く反映させてい
て、適度なアルコールに繊細で伸びやかな酸とクリスピーなミネラルが
印象的。他には存在しない独自の文化がここにはある。イサルコ渓谷
は険しくテラス状になっていて、急斜面の畑は葡萄生育にとっては非
常に厳しい環境となっている。標高は700m を超え、場所によっては1
000m を超える。よって、育つ葡萄品種はシルヴァーナーやミュラー・
トゥルガウ、ケルナー、そしてリースリングなど気温の低さに対応できるド
イツ系品種が主になっている。ヴァッレ・イサルコの象徴はノヴァチェッ
ラ修道院。壮大な規模の修道院で観光地としても有名だが、地域に
根ざして高品質なワイン造りやりんご栽培も行っている。
ノヴァチェッラに葡萄を売っていた
コフェレルホーフは1940年から葡萄栽培を行っていて、1995年に瓶
詰めを始めるまでアバッツィア・ディ・ノヴァチェッラ修道院に葡萄の状
態で販売していた。コフェレルホーフの葡萄の品質の高さは有名で単
商品記号
ワイン
独でのボトリングの要望が高まり、95年以
降、5.8ヘクタールの畑から年産僅か400
0ケース弱を生産、販売するに至っている。
畑は肥沃な黒い土壌に若干の砂質が混じ
る。街は崖の窪地にできていて畑は街や修
道院に隣接している。その為、畑では科学
薬品の使用を避けていて、使われるのは
硫黄、銅のみ。(これも最低限の量に抑え
られる)植樹率はヘクタールあたり6000~
7000本の高密植。葡萄が育つ限界に近
い標高だけに昼夜の寒暖差は非常に大き
く、葡萄に強靭な酸を与える。一方で、夏場はイタリアでも最も高い気
温になることもある位に日照条件が良く、この時期に葡萄の生育度は
上がる。
最も素晴らしい白ワインに選出される
発酵・熟成に関しては基本的にステンレスタンクのみで葡萄品種本来
の香や味わいの個性を大切
にしている。(ピノ・グリージョと
シルヴァーナーは一部古木
樽を使用)所有畑はピノ・グリ
ージョ:1.25ha ゲヴュルツ
トラミネル:0.85ha ケルナ
ー:1.8ha ミュラー・トゥルガ
ウ:0.8ha シルヴァーナー:
0.65ha となっている。いずれのワインも、ほとんどが地元リストランテで
しか飲めないワインであったが、2011年にはガンベロ・ロッソで『最も素
晴らしい白ワイン』に選出された。これによってイタリア国内だけではなく、
世界中からの注目を集めることとなり、必然的にヴァッレ・イサルコの注
目度も一気に高まっていった。
州
Grigio "Valle Isarco"
69R37 Pinot
ヴァッレ・イサルコ・ピノ・グリージョ
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
在庫
白
750ml
3,200
〇
2011
白
750ml
3,200
〇
A.Adige
2011
白
750ml
4,800
A.Adige
2011
白
750ml
3,500
△
〇
A.Adige
2011
A.Adige
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。糖度は低く、エレガント。
Isarco " Sylvaner
69R40 "Valle
ヴァッレ・イサルコ・シルヴァネール
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。硬く尖った味わいながら熟度も高い。
Isarco " Sylvaner R
69R39 "Valle
ヴァッレ・イサルコ・シルヴァネール・エッレ
完売/次未定
Isarco " Muller Thurgau
69R36 "Valle
ヴァッレ・イサルコ・ミュラートゥルガウ
非常に強いミネラルと酸だが、口中ではハーブ香を主体に熟した果実を感じさせる。ステンレスタンク熟成。
Isarco " Kerner
69J77 "Valle
ヴァッレ・イサルコ・ケルナー
A.Adige
2010
白
750ml
3,900
Isarco " Kerner
69R35 "Valle
ヴァッレ・イサルコ・ケルナー
A.Adige
2011
白
750ml
3,500
△
〇
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。柑橘系でフレッシュな質の高い酸と少しスパイスを感じさせるリースリングにも通づる香が特徴的。食事を盛り上げてくれる。
Isarco " Gewurztraminer
69R66 "Valle
ヴァッレ・イサルコ・ゲヴュルツトラミネール
A.Adige
2011
白
750ml
3,800
〇
A.Adige
2011
白
750ml
4,200
〇
A.Adige
2011
白
750ml
4,500
○
比較的ドライでミネラルに溢れた造り。華やかな香とは対照的。ステンレスタンクのみ。
Isarco " Gruner Veltliner
69R41 "Valle
ヴァッレ・イサルコ・グリューナフェルトリナー
ニュートラルな香ながらとろみさえあ感じるボリューム感。標高は800mを越す畑。ステンレスタンクのみ。
Isarco " Riesling
69R38 "Valle
ヴァッレ・イサルコ・リースリング
イタリア最高峰のリースリングと称される。基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。硬く尖った味わいながら熟度も高い。
TOP
Azienda. Agricola
Dario Princic
Oslavia , Friuri Venezia Giulia , Italia
ダリオ・プリンチッチ
| 18
より優しく、よりピュアで飲みやすく変化“ビアンコ・トレベッツ”
グラヴネル、ラディコンに学んだ
ヨスコ・グラヴネルの親友であり、スタンコ・ラディコンやラ・カステッラー
ダのニーコとは同級生。しかし、ダリオは異質だ。彼等が代々続くカンテ
ィーナの子供であったのに対し、ダリオはそうではなかった。実際、近隣
のレストランやホテルに食材やグラヴネル、ラディコンのワインを卸す仕
事をしていたのだと言う。ワイン造りへの情熱をおさえられるわけもなく、
1993年から自家瓶詰めを開始。技術的なことの多くはスタンコ・ラデ
ィコンから教わりながらワイン造りに対する考えを同じくしていった。
経営する居酒屋で出していたビアンコとロッソ
ボトリングを始めてからの10年間、ワインは
全く売れず、友人であるラディコンやラ・カ
ステッラーダ、グラヴネルが世界的にも注
目を集める中、自宅1階部分で居酒屋を
営みながら、量り売りで自らのワインとサラミ
を販売し生計を立てていた。(ビアンコ・ロッ
ソはこの居酒屋で出されていたワイン)しか
し、ダリオのワインは“特別”だった。2004
年のヴィラ・ファヴォリータにて当時、無名
のダリオ・プリンチッチによる長期間マセラシ
オンされオレンジがかった白ワイン、ビアン
コ・トレベッツ2002が人気を博した。不遇
の10年間、そしてレストラン卸の仕事を通してダリオは直接飲み手と触
れ合い、そのバランス感覚を自然と高めていたのであろう。イタリア国
内だけでなく、国外でも爆発的な人気となり、全てのワインが毎年完売
してしまうまでになってしまった。(現在では割当制)ダリオのワインは特
商品記号
ワイン
州
Bianco Venezia Giulia
69H21 Vino
ヴィノ・ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア
F.V.G
別だ。グラヴネルやラディコンにある『難解さ』や『気難しさ』がない。飲
み手を試すような素気ない冷たい印象が全くなく、誰にでも近寄ってき
てくれる『優しさ』に溢れている。華やかで豊潤に香るアタックは口中に
強烈に長く留まる。しか
しながら、長期間のマセ
ラシオンによる『ワインの
重さ』はあまり感じさせず、
スイスイと飲み進んでし
まう、ある意味での『軽
さ』がある。『ワイン造りはスタンコに教わったし、スタンコと同じ気持ちで
ワインを造っているよ。大切なのはバランスじゃないか?』
軽やかさと旨みの両立
ダリオが言うように彼のワインは全てがバランスしている。長期間の果
皮浸透によるタンニンや厚み、柔らかい酸、ポンカ由来の硬さに対して
果実のフレッシュ感、濃密で詰まった甘味が高次元でつりあっている。
ラディコンやグラヴネルとは全く違った方向に向かっているようで果皮
浸透を施しながらもエレガントだ。ダリオにしかできない高次元でバラン
スされたワインと言えるのではないだろうか。勿論、畑では最大限自然
に敬意を払った葡萄育成が行われている。一切の化学薬品の不使用
(有機の堆肥を3年に1回程度)。醸造も自然まかせ。温度管理はせ
ず、天然酵母のみで発酵。温度差や薬品による安定化、フィルタリン
グ、清澄などもせず(清澄は、ボトリング前にステンレスタンクで休ませ
ることで十分)に、ボトリング前のごく少量の酸化防止剤(1リットルあたり
20~22mg)を添加するのみ(発酵時や、澱引き時には使用しない)。
ヴィンテージ 色
[2010]
白
サイズ
参考上代
メモ
3,000
750ml
在庫
△
45% Chardonny, 35% Sauvignon, 20% Pinot Grigio上部開放発酵桶ですべて一緒に発酵、4日間のマセレーション後、ステンレスタンクで熟成。翌年春に若干の熟成したワインをブレンドして休ませた後ボトリングされ
る。経営する居酒屋で出されている地酒。生産本数:500ケース程度。
Rosso Venezia Giulia
69B06 Vino
ヴィノ・ロッソ・ヴェネツィア・ジューリア
F.V.G
[2009]
赤
2,900
750ml
◎
70% Merlot、30% Cabernet Sauvignon上部開放発酵桶ですべて一緒に発酵、10日間のマセレーション後、ステンレスタンクで熟成。翌年春に若干の熟成したワインをブレンドして休ませた後ボトリングされる。経営する
居酒屋で出されている地酒。生産本数:200ケース程度。
Venezia Giulia "Trebez"
69H22 Bianco
ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア・トレベツ
F.V.G
2007
白
750ml
5,200
Venezia Giulia "Trebez"
69R86 Bianco
ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア・トレベツ
F.V.G
2009
白
750ml
4,600 新価格
△
◎
40% Chardonnay、30%Sauvignon、30%Pinot Grigio シャルドネとソーヴィニョンは一緒に発酵・マセレーション、ピノ・グリージョのみ別に発酵・マセレーションしたのちブレンドし、一緒にマロラクティク発酵。ヴィンテージに
よってセパージュは変わる。
Venezia Giulia "Jakot"
69J66 Bianco
ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア・ヤーコット
F.V.G
2009
白
5,400
750ml
○
100%Tocai Friulano25日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
Gialla Venezia Giulia
69J67 Ribolla
リボッラ・ジャッラ・ヴェネツィア・ジューリア
F.V.G
2007
白
5,400
750ml
○
100%Ribolla Gialla 35日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
Grigio Venezia Giulia
69J68 Pinot
ピノ・グリージョ・ヴェネツィア・ジューリア
F.V.G
2009
白
5,400
750ml
○
100%Pinot Grigio 7日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
Venezia Giulia "Favola"
69R87 Bianco
ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア・ファヴォラ
6月入港予定
F.V.G
2008
白
750ml
10,000 日本割当60本のみ
○
ベト病によって壊滅的被害を受けた08年は全ての葡萄をブレンドして1種類だけワインを醸すこととなった。08年だけの生産。ファヴォラとはおとぎ話の意味を持つ。
Sauvignon Venezia Giulia
69B11 Cabernet
カベルネ・ソーヴィニヨン・ヴェネツィア・ジューリア
F.V.G
2001
赤
8,000
750ml
△
100%Cabernet Sauvignon 50日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
Venezia Giulia
69B12 Merlot
メルロー・ヴェネツィア・ジューリア
F.V.G
2002
赤
750ml
10,500
100%Merlot 45日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
△
TOP
Azienda. Agricola
Gini
Monteforte , Veneto, Italia
ジーニ
| 19
火山岩土壌に拘った古典派ソアヴェ・クラシコ
ガルガネガを植えたことがない
1700年代からモンテ
フォルテで葡萄栽培
農家としてガルガネガ
種を栽培してきた歴史
ある造り手。『僕はガル
ガネガを植樹したこと
がない』彼等はモンテ
フォルテの丘の中腹部
分に35ha の畑を所有
しているが、最も新しい
畑で60年前に取得した畑。『生産量は変わらないどころか樹齢の高ま
りと共に落ちているよ』新しい苗木を植樹することは一切ないと言う。よ
って、最も若い畑でも平均樹齢は60年を越している。(最も古い畑は1
10年樹)全ての畑では化学薬品は勿論、有機肥料さえ使用されない。
牛糞などの動物性の肥料は一切使用せず、豆類や雑草を掻き込むこ
とと、数年に1度程度耕すことで土壌の健康を維持している。
本来ソアヴェは黒色火山岩土壌であった
意外と知られていないことだが、ソアヴェを理解する上で最も重要なこ
とが1960年代に実施されたソアヴェ生産地域の拡大だ。元々900
ha 以下であったソアヴェ生産地域は、なんと8倍もの7000ha まで拡
大されてしまった。『ソアヴェにとって正しい選択だったとは思えない。
僕等の畑はオリジナルのソアヴェ生産地域にのみ位置している』彼等
の畑が位置するのはソアヴェ・クラシコの中心部で拡大前の900ha の
中に位置する。オリジナルのソアヴェ生産地域は圧倒的に黒色火山岩
が強く出ている。頂上部分に近づくほどに黒色火山岩比率が高まり、
下部は石灰比率が増えていく。一方拡大された平野部の土壌は堆積
土壌で赤く重たい粘土であり、火山岩は皆無なのだ。『本来のソアヴェ
は火山岩土壌からくる独特の鉱物感、ミネラル香が個性。アロマでは
なく鉱物のニュアンスが重要、果実感よりもミネラルが主体で、長く熟
成する』平野部の肥沃な堆積土壌から生まれるソアヴェはアロマティッ
商品記号
ワイン
クで甘く、果実が主張する。世間一般的に認識されている軽く、フルー
ティーなソアヴェは60年代の産地拡大後に大量生産とトレビアーノ・デ
ィ・ソアヴェの巧みなブレンドによって出現したものだったのだ。ジーニは
火山岩土壌からソアヴェ本来の鉱物的ソアヴェを生む。
樹齢110年自根の畑“サルヴァレンツァ”
ピエロパンのトップ・キュヴェ“ラ・ロッカ”の隣の丘、黒色火山岩土壌の
代表的な畑がサルヴァレンツァ。平均樹齢は100年を超える。勿論、
フィロキセラにやられていない自根のガルガネガ100%。発酵後、澱と
共に6ヶ月間シュール・リー。ノン・フィルターでボトリング。ベースのソア
ヴェ・クラシコの半分以下の収量となっている。長期熟成も可能で5年
程度で独特のゴリッとしたミネラルが出現する。ジーニにしか表現でき
ない、まさに火山岩の個性。もう1つのクリュがラ・フロスカ。樹齢は6570年。5つの区画に分かれていて基本的には黒色火山岩土壌だが、
掘り進むと石灰質層が現れるのが特徴。区画ごとに収穫・醸造し状態
を見ながら良い物だけをブレンドする。ワインは高い次元でバランスする。
全ての要素が強いが
調和することで突出し
たものがなく丸い印象。
グリップのあるワインで
凝縮度も高い。リリー
スから半年程度で火
山岩特有のミネラル
が口中でも香でも強く
出てくる。完璧な調和。
全てのワインはノンフ
ィルター。85年以降
は醸造時の SO2 は使用されていない。瓶詰め時に必要に応じて添加
されるが通常の造り手の1/20程度まで抑えている。『酸化防止剤なし
のアルコール度数低めの白ワインでも十分に熟成することが解ってもら
えると思うよ。大切なのは完全な果実と上質な酸、そして火山岩土壌
のミネラルなんだ』
州
Classico
69N84 Soave
ソアヴェ・クラシコ
Veneto
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,300
在庫
◎
ベースのソアヴェ・クラシコでさえも平地ではなく丘陵地帯、オリジナルのソアヴェ・クラシコ地域の葡萄のみを使用している。基本的には黒色火山岩土壌が主体だが、数ヶ所の畑は石灰質土壌になっていてクリュ・ソアヴェと
は少し違ったニュアンスも感じ取れる。最低6ヵ月間のシュールリー。
Classico "La Frosca"
69N85 Soave
ソアヴェ・クラシコ・ラ・フロスカ
Veneto
2010
白
750ml
3,400
◎
樹齢は65-70年。5つの区画に分かれていて基本的には黒色火山岩土壌。区画ごとに収穫・醸造し状態を見ながら良い物だけをブレンドする。全ての要素が強いが調和することで突出したものがなく丸い印象。グリップの
あるワインで凝縮度も高い。リリースから半年程度で火山岩特有のミネラルが口中でも香でも強く出てくる。ガルガネガ100%でノンフィルター。
Classico "Salvarenza "
69N86 Soave
ソアヴェ・クラシコ・サルヴァレンツァ
Classico "Salvarenza "
69R77 Soave
ソアヴェ・クラシコ・サルヴァレンツァ
新入港
Veneto
2009
白
750ml
4,000 3Bicchiere/Gambero R
Veneto
2010
白
750ml
4,000 プレ・フィロキセラ
△
〇
黒色火山岩土壌の代表的な畑がサルヴァレンツァ。平均樹齢は100年を超える。勿論、フィロキセラにやられていない自根のガルガネガ90%、トレビアーノ10%。発酵後、澱と共に6ヶ月間シュール・リー。ノン・フィルター
でボトリング。ベースのソアヴェ・クラシコの半分以下の収量となっている。ジーニにしか表現できない、まさに火山岩の個性。
Nero "Campo alle More"
69N82 Pinot
ピノ・ネロ・カンポ・アレ・モレ
Veneto
2008
赤
750ml
5,000
〇
ブルゴーニュで勉強をしたジーニファミリーの拘りは樹齢の高さと高密植。ピノ・ネロで10,000本/haの密植された畑というのはイタリア中探しても見つからない。畑は100年間休んでいた土地で健康的で最高の条件と言える。
86年に購入し植樹。発酵終了後古いバリックで澱と共に2年間熟成。
di Soave "Re Nobilis"
69N83 Recioto
レチョート・ディ・ソアヴェ・レ・ノビリス
Veneto
2004
甘
375ml
6,800
◎
非常に贅沢なデザートワイン。玄武岩質(火山岩由来)の畑で完璧な熟度まで収穫を待ち(9月末)、伝統的手法によって乾燥させる。水分は2/3程度まで減り、凝縮したら古いバリックに入れて発酵開始。自然酵母のみで
ゆっくりと発酵させる。そのまま3年以上熟成させる。
TOP
Azienda. Agricola
Ca’ la Bionda
Marano di Valpolicella , Veneto, Italia
カ・ラ・ビオンダ
| 20
食事と共にあるエレガントなアマローネ
クインタレッリが認めた畑
ヴァルポリチェッラを
語る上で最も重要
な造り手クインタレッ
リをしてヴァルポリチ
ェッラで最も優れた
畑と言わしめたのが
このカ・ラ・ビオンダ
の畑。 ヴァルポリチ
ェッラは非常に広大
な生産地だが、西1
/3が Classico を名乗れる昔からの生産地で標高も高く石灰分を含む
比率も高い優良な畑。Classico エリアは3つの谷が連なっている。その
中央、マラーノ丘の東面にカ・ラ・ビオンダの中心的な畑は位置する。
マラーノの丘は海底が隆起して出来上がったもので海の沈殿物が何
層にも重なっていて石灰分が豊富。地面は白く柔らかい岩質で覆われ
ている。標高は150~300m。平均樹齢は50年程度で区画によって
は70年を越す。
100年続いている循環型農業
自分達を農民と称
するカステッラーニ
家はヴァルポリチェ
ッラの自然に敬意を
払 い、 一切 薬 剤 の
使用をしない。除草
剤も使用せず、3代
目 で あ る先 代 の 父
親を中心に毎日、
畑に出て葡萄樹の
管理をしていて、昨年の剪定された枝や果実、牛糞などが肥料に使わ
商品記号
ワイン
Classico
69M27 Valpolicella
ヴァルポリチェッラ・クラシコ
れる循環型農業が機
能している。霧の多い
この地域ではリスクも
高いが100年も続け
てきたので葡萄樹が
強くなってきていて病
気に対する抗体が出
来上がっていると言う。
収穫は全て手摘み。
小さな籠を使い葡萄
が重なり、その重さで
傷つくことのないよう細心の注意を払って収穫。完熟に拘り、収穫時期
は各パーセルによって微妙に変えている。アマローネに使用する葡萄
の収穫から2週間程度遅れてヴァルポリチェッラの収穫に入る。
陰干しの奥に繊細さのあるアマローネを造りたい
『ヴァルポリチェッラではなく、マラーノの特徴を表現したい。
マラーノ渓谷は、その標高の高さと石灰分、冷涼な気候から
繊細さをワインに与えてくれる』アマローネは陰干しからくる独
特の風味とアタックに感じられる凝縮度の強さに圧倒されが
ちだが、果実味の奥にブルゴーニュのような繊細さを感じ
させ、余韻を味わえるワインに仕上げたいと彼等は言う。
その為には、カビに侵されていない健全で完熟した葡萄を
適度なマセレーションを行い、畑に自生する自然酵母を
使って発酵させることが重要とのこと。フィルタリングは味
わいの複雑味を破壊してしまうとの理由で行わない。また、
発酵時の SO2 の添加は一切無し。瓶詰めの際に最低限
加える。(40mg/liter)カンティーナにはソルデーラやジャ
コモ・コンテルノ、ポッジオ・ディ・ソットの空ボトルが置かれ
ている。彼らの目指しているスタイルが良く分かる気がした。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
在庫
Veneto
2011
赤
750ml
2,200
◎
Veneto
2010
赤
750ml
3,400 アマローネを造らない畑
〇
80 % Corvina e Corvinone, 15% Rondinella 5% Molinara.
Classico Sup"Campo Casal Vegri"
69R74 Valpolicella
ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・カサル・ヴェッリ
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella ネグラールを望む東向き斜面の畑。独特の微気候を有する畑で伝統的なワインを産むと言われている。※この畑はアマローネは生産せず、最も良い葡萄をヴァルポリ
チェッラにする。
Classico
69H28 Amarone
アマローネ・クラシコ
Veneto
2007
赤
750ml
6,000
◎
Veneto
2008
赤
750ml
7,500
〇
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella
Classico"Ravazzol"
69R73 Amarone
アマローネ・クラシコ・ラヴァッツォル
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella 標高200~300mの畑で最もエレガントなワインを産む畑。最高レベルの選果を行い、カンティーナ2階で40%程水分をとばす。香を大事にする為15度以下で醗酵を行う。伝統的
大樽で熟成。
Classico"Ravazzol" Riserva
69980 Amarone
アマローネ・クラシコ・ラヴァッツォル・リゼルヴァ
Veneto
2005
赤
750ml
8,400 最良年のみ造られる
○
Veneto
2005
赤
750ml
8,500 コルヴィーナ100%のアマローネ
〇
最良年のみ造られるリゼルヴァ。
Veronese
69613 Corvina
コルヴィーナ・ヴェロネーゼ
100% Corvina 彼等の畑でも最も樹齢が古い区画を中心に最高の葡萄のみを500Lのトノー1樽分だけ試しに醸したところ、彼等が思った以上に素晴らしいフィネスを持ったワインが出来上がったと言う。※自然酵母で2
8°程度で30日間発酵。30ヶ月間トノーで熟成。最高の出来栄え。
Passito
69094 Bianco
ビアンコ・パッシート
90% Garganega, 10% その他
Veneto
2001
白
500ml
4,800
△
TOP
Azienda. Agricola
Marsuret
Valdobbiadene, Veneto, Italia
マルスーレ
| 21
グレラ種の個性を感じる為のワイン“プロセッコ”
信じられない急勾配の畑は全て手作業
『プロセッコがDOCGに昇格することを未だに納得していない人が多く
いることも事実だ。しかし、元々原産地呼称制度は価格や希少価値で
はなく、その産地、ワインの個性を守る為に存在したはずであり、グレラ
種にはその可能性が十分にあ
ると確信している。近年のプロ
セッコはテロワールの表現とい
う意味でも1つ上のステップに
進んだように思える』その土壌
は変化に富んでいる。氷河期
に由来する氷堆石が主となる
が、アルプス山脈を形成する
石灰土壌が所々顔を出してい
るかと思えば、海に由来する
泥岩や砂岩質も存在する。非
常に起伏に富んだ土地で数メ
ートルごとに土壌も変化する。
この狭いエリア内で標高差は
軽く200m を越す。特にマル
スーレは、ほぼ全ての畑を丘
の頂上部の南側斜面に所有し
ている(一部ヴァルドッビアーデネの外側にも所有)のが特徴でプロセッ
コのイメージとは全く異なる急斜面の畑になっている。勿論、この急斜
面にはトラクターは入ることができないので、耕作から収穫まで全ての
作業は人間の手によって行われることとなる。また、彼等の畑では有
機的な取組みが成されていて、出来る限り化学的な肥料を制限し、健
全な葡萄の栽培に努めている。
シャルマ方式だから本当のプロセッコが完成する
『私達のプロセッコはシャルマ方式に
よって完成する。グレラ種の本来の
個性を表現することを最重要視して
いる』とマッシモ氏。健全な状態で適
度に熟した葡萄を素早くプレスし、自
然酵母で発酵させる。更には瓶内で
はなく、大きなタンク内で2次発酵を
行うことで酵母や澱に影響されずにプ
ロセッコ本来のアロマティックで華やかな白い果実を思わせる香が素直
商品記号
ワイン
Treviso≪Extra Dry≫
69C58 Prosecco
プロセッコ・トレヴィゾ・エクストラ・ドライ
に表現されるこ
ととなる。シャン
パーニュやフラ
ンチャコルタに
存在する砂糖
を焦がしたよう
な香ばしい風味
や後口のボリュ
ーム感は発酵
行程に起因し
ていることがほ
とんどで、グレラ種のフレッシュさを表現するには邪魔になる。白桃、青
りんご、シトラスに少し東洋的なスパイスを思わせるマルスーレのプロセ
ッコはグレラ種の本来の特徴を忠実に表現しながらも味わいの骨格、
酒質という意味では従来のプロセッコのそれを大きく上回っている。
生産量の50%以上は他メーカーに販売
『有機的アプローチによって強くな
った葡萄樹が大きな要因』と言うが、
更に特筆すべきは飛び地のように
所有している葡萄畑の多様なテロ
ワールをブレンドしていることとその
樹齢の高さ。最も古い樹では70年
を越し、50年以上の樹が半分以
上を占めるというプロセッコにしては
贅沢な環境。最後にマルスーレは
家族経営で成り立っている。マッシ
モ氏を中心に家族全員がグレラ種
の個性を守り続けることに情熱を燃
やす。葡萄の樹齢が若い畑や微気
候によって何らかの問題が発生し
た畑は葡萄販売用に回される。そ
して第二段階、手作業による収穫時に選別が行われマルスーレの品
質基準を下回るものは販売に回されると言う。マルスーレのブランド、
そしてプロセッコの本来の姿を知ってもらう為に彼等の畑で収穫された
葡萄は驚くべきことに半数以上を大手プロセッコメーカーに販売してい
るのだと言う。『栽培から醸造までプロセッコの個性を誠実に表現したい。
日本の皆さんとも価値観を共有できたら嬉しい』
州
Veneto
ヴィンテージ 色
N.V
泡
サイズ
参考上代
750ml
2,100
メモ
在庫
◎
Glera 100% 白桃の香に少し香草のニュアンス。プロセッコらしい自然な甘みがファーストノーズからアフターまで長く持続する。エクストラ・ドライながらブリュットに近い味わいに感じられるのは酸度の高さから。プロセッコ本
来の香、味わいを十分に感じて頂けるお勧めの1本。
Vardobbiadene Sup "San Boldo"≪Brut≫
69C59 Prosecco
プロセッコ・ヴァルドビアーデネ・スペリオーレ・サン・ボルド・ブリュット
Veneto
N.V
泡
750ml
2,400
◎
Glera 100% プロセッコ独特の白桃のような香はマルスーレならでは。しっかりとプロセッコの存在感を保っている。近年、ブリュットタイプはプロセッコらしさよりも、より硬質なものが主体になっているがマルスーレはあくまでもプ
ロセッコらしさを重視している。食前に優しく胃を刺激し食欲増進させる。
Vardobbiadene Sup"Cartizze"≪Brut≫
69M19 Prosecco
プロセッコ・ヴァルドビアーデネ・スペリオーレ・カルティッツェ・ブリュット
Veneto
N.V
泡
750ml
ヴァルドッビアーデネの中で最も優れた区画と言われるカルティッツェの葡萄100%。カルティッツェでブリュット・タイプを造っているのは5軒しか存在しない。
3,800
〇
TOP
Cantina dei
Produttori Nebbiolo di Carema
Carema, Piemonte, Italia
プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
| 22
カレーマにしか表現できないもう一つのネッビオーロの魅力
人口700人の村カレーマの地酒
人口700人のピエモン
テ州カレーマ村。トリノか
らアオスタに向かう途中
にあるこの小さな田舎
村にトリノで始めてDOC
を獲得した銘酒“カレー
マ”が存在する。アオス
タと隣接するように位置
するカレーマ村は独特
のワイン文化が今でも残
されている。その中心的
役割を果たすのが700
人の村民のうち78人が
所属する生産者協同組合がプロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ。
1960年にカレーマのワイン文化を後世に残すことを目的に設立され
た組合で組合員は全員が他の農業などの仕事と兼業になっている。
(社長もワインメーカーも兼業)カレーマの畑は全ての畑を合わせても1
2ha のみで、そのほとんどがこの組合によって醸造されている。1960
年に設立、1965年には現在の場所に移動し、熟成からボトリング、販
売までをこのカンティーナで行うようになる。1960年から1983年まで
の期間は驚くことに各家庭で収穫、発酵まで行っていた。マロラクティッ
クが終わった時点でカンティーナに持ち込み樽熟成を行っていたと言
う。『その当時は日本に輸出するなんて考えもしない地酒でした。現在
でもほとんどの設備は変わっていませんが、各家庭のガレージで発酵
をしていたのでは品質の向上は望めませんから83年よりこちらのカンテ
ィーナの大きなセメントタンクで発酵をすることにしました』
石垣造りの伝統的葡萄畑ドゥピン
カレーマは非常に冷
涼でネッビオーロが育
つには限界地点と言
わ れ る 。 こ の 冷 涼な
土地で葡萄栽培を可
能にしているのが“トゥ
ピン“と言われる畑の
作り方。ネッビオーロ
の畑では恐らく他には
無 い で あ ろう 石 垣 で
組まれた段々畑で古い区画は支柱も岩盤を切り取った石製。この石
垣と石柱が日中に温められ、アルプスからの冷たい風で一気に冷え込
む夜間に熱を放射することで葡萄が死滅せずにすむのだと言う。仕立
商品記号
Classico
69K06 Carema
カレーマ・クラシコ
ワイン
てはペルゴラ。身長
よりも高い仕立で他
のどの産地のネッビ
オーロとも全く違う
光景。急勾配の南
向き斜面に葡萄樹
が2~4列程度植
わった段々畑が張り
付いているように見
える。勿論、機械は
入れないし、牛など
を使った耕作も不可能なので、剪定から収穫まで全ての作業は手作
業。収獲時は30kg の収獲用のカゴを背負って登り降りすることとなる。
『効率が良いとは言えません。しかし、この南向き斜面でこの石垣と石
柱があり、この仕立てでないとここでは葡萄は育たない。そしてカレーマ
の繊細な酒質は他のどの偉大なネッビオーロの産地でも表現しえない
訳ですから、我々はこのカレーマという特殊なワインを残していきたいと
考えています』
荒廃していく段々畑
人口減に加え、その効率の悪さから荒廃してしまう段々畑が後を絶た
ず、後継者問題に直
面しているカレーマ。
味わいはネッビオー
ロを愛する人にはた
まらない魅力に溢れ
ている。薄い色調、
軽やかで芳香に富む
ネッビオーロながら、
岩盤の上に位置する
カレーマはアルプス
由来の石灰からミネ
ラルを吸収して硬水のような独特のミネラルの硬さを持っている。鉱物
的なニュアンスと地酒らしい収量の多さから優しく親しみの持てる味わ
い。(熟成によって妖艶な甘味が出てくるのがカレーマの本来の姿)ガ
ッティナーラほど硬質な酸ではなく、ゲンメほど甘い果実ではない。ロエ
ロほど華やかでなく、ボーカほど強くはない。一度体験したら止められな
いバランス感覚が、この薄い色調の中に十二分に隠されている。近年
こういったネッビオーロは姿を消している。早くにDOCに指定された意
味はあるはず。後世に残したいネッビオーロの1つではないだろうか。
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
2007
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,800
在庫
〇
100% Nebbiolo 高地で育ったネッビオーロは近年のランゲの凝縮度や高いアルコール度数とは無縁。各生産農家は専業ではなく、収量の制限もほとんどしていないと言う。昔ながらの透明感溢れる地酒的なネッビオーロ
がここには僅かに残っていた。セメントタンクで発酵(一部ステンレス)大樽で熟成。
Riserva
69M40 Carema
カレーマ・リゼルヴァ
Piemonte
2007
赤
750ml
3,400 3Bicchiere/Gambero R
〇
100% Nebbiolo 強さではなく上品さこそがネッビオーロの魅力なんだと気付かされるワイン。2009年までは木樽熟成30ヶ月後瓶内熟成12ヶ月以上が義務付けられているが2010年からは36ヶ月の木樽熟成のみとなっ
た。収獲前に葡萄をチェックしよい区画の葡萄をリゼルヴァに使用する。(樽熟成期間中にもう一度チェックしベースにまわすこともあるし、その逆もある)非常に大きなセメントタンクでゆっくりと発酵させることで要素の多いワ
インに仕上がる。
TOP
Azienda. Agricola
Le Piane
Boca, Piemonte, Italia
レ・ピアーネ
| 23
絶滅寸前のD.O.Cボーカの復活を目指す
薄れていくピエモンテワインの個性
バローロやバルバレスコに
代表されるネッビオーロは
間違いなくイタリアを代表
する葡萄であり、ワインとし
ての味わいも誇るべきも
のである。しかし近年、昔
ながらの個性を味わう機
会は激減している。レ・ピ
アーネのオーナー、クリス
トフ・キュンズリ氏は元々ワ
インの輸入業者であった
が、薄れていく『ピエモン
テワインの個性』に危機感
を感じ、絶滅寸前であっ
た DOC ボーカの再建に
乗り出した。(一時期は造
り手が7人まで減少)きっ
かけはイゾレ・エ・オレー
ナ当主パオロ氏に紹介され、何度も訪問を重ねていたアントニオ・チェ
ッリ(ボーカ随一の造り手)が病気でワイン造りを断念したことであった。
1950年、51年の雹害で全滅
アントニオ氏の畑、醸造所を引き継ぎアントニオ氏の造り、畑仕事を忠
実に再現していく。特殊なマジョリーナ仕立もそのまま残した。(2~3
本の樹を棚 作りにし、人が輪になって手をつないでいるような様子に
枝を仕立てる)セラーも掃除
しただけで何も変えていない。
ボーカはピエモンテの最北部
に位置し、標高は500m を越
える。北限に位置しながら、
南風の影響と、山に囲まれ盆
地状に切り出されたような格
好の特殊な地形により、オリ
ーヴの木や椰子の木が育つような温暖な気候になっている。また、ア
商品記号
ワイン
Novaresi "La Maggiorina"
69T18 Colline
コッリーネ・ノヴァレージ・ラ・マジョリーナ
ルプスからの乾いた風が湿
気を払いのけ病害も少ない
のだそうだ。昼夜の温度差
が際立って激しく、これがワ
インにストラクチャーを与え
る。しかし、その激しい寒暖
差のため、雹害が深刻なの
も事実。(50年、51年にワ
インを全く生産できないほど
の雹害があり、すでに衰退し始めていたボーカのワインは終わったと言
われている)レ・ピアーネの畑は現在では国立自然公園に囲まれ有機
栽培が実践され続けている。
火山岩のネッビオーロ
土壌は火山岩が主で、石灰岩と
砂質が混ざる極度に痩せた土壌。
ランゲが世界に適応した味わい
に目を向ける中、本来のピエモン
テの素朴ながら深い味わいを感
じさせてくれる貴重なワイン。キュ
ンズリ氏は言う。『無名な DOC ボ
ーカを販売することは困難の連
続だ。だが、火山岩土壌から造
られるネッビオーロはガッティナ
ーラとボーカだけ。ボナルダなど
とブレンドされるのはボーカしか存
在しない。この個性は後世に残
すべきものだ』1995年に受け継
いで以来、ネッビオーロを中心に
ヴェスポリーナ、ウヴァラーラを栽
培。(最高樹齢は100年を越す)現在では Le Piane, Montalbano,
Mottosergo, Traversagna, Valvecchi の5つの畑を所有。畑では有
機栽培が徹底され醸造は天然酵母のみで醗酵、数年前までは栗材に
よる大樽を使うなど伝統的醸造法に固執している。(現在は栗材が入
手困難とのことで一時休止、オーク大樽を使用)
州
4月入港予定
Piemonte
ヴィンテージ 色
2011
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,800
在庫
○
Nebbiolo30%以上 Vespolina , Croatinaで30%以下 Bonarda40%以下。ノヴァーラ周辺の5つの畑からブレンドされる。ステンレスタンクで天然酵母のみで醗酵。熟成は大樽で行う。カジュアルラインだがコッリーネ・ノヴァレージの法定
収量以上に厳しく制限。中程度の凝縮度にスパイシーな香、ボナルダらしいフルーツ感が加わる。若いうちから飲めるが、少し落ち着かせると更に深みを見せてくれる。最も近づきやすいかわいらしいワイン。
69K27 Boca
ボーカ
69T17 Boca
ボーカ
4月入港予定
Piemonte
2005
赤
750ml
6,000 3Bicchiere/Gambero R
Piemonte
2006
赤
750ml
6,400 3Bicchiere/Gambero R
〇
〇
Nebbiolo60-100% , Vespolina , Bonardaで40%以下。標高350~550mの比較的樹齢の古い樹が中心。ステンレスタンクで品種ごとに畑由来の酵母で醗酵。上部開放桶で25日間のマセラシオン。醗酵はゆっくりと時間をかけ
て行われる。ネッビオーロはスロヴェニアンオークの大樽で熟成。他品種は古小樽で熟成。最北の産地らしいはっきりとした酸とランゲには無い細かいミネラル感はボーカならでは。熟成によって丸みが出てきた時、本当のボーカが顔を
出す。
≪蔵出しバックヴィンテージ≫
69K29 Boca
ボーカ
4月入港予定
Piemonte
1985
赤
750ml
8,900 アントニオ・チェッリ蔵出し
≪蔵出しバックヴィンテージ≫
69K30 Boca
ボーカ
4月入港予定
Piemonte
1987
赤
750ml
8,900 アントニオ・チェッリ蔵出し
≪蔵出しバックヴィンテージ≫
69K31 Boca
ボーカ
4月入港予定
Piemonte
1989
赤
750ml
8,900 アントニオ・チェッリ蔵出し
≪蔵出しバックヴィンテージ≫
69K32 Boca
ボーカ
4月入港予定
Piemonte
1990
赤
750ml
8,900 アントニオ・チェッリ蔵出し
≪蔵出しバックヴィンテージ≫
69K33 Boca
ボーカ
4月入港予定
Piemonte
1991
赤
750ml
8,900 アントニオ・チェッリ蔵出し
△
△
△
△
△
TOP
Azienda. Agricola
Antoniolo
Gattinara, Piemonte, Italia
アントニオロ
| 24
火山岩土壌から生まれるネッビオーロ
家族のみで経営するガッティナーラの老舗
造るんだ』
ピエモンテ北部、アルプ
スに程近い位置にガッテ
ィナーラの丘はある。緯
度はアオスタと同じで、ラ
ンゲと比べて年間を通し
て冷涼で非常に厳しい自
然環境にある。この地域
ではネッビオーロをスパン
ナと呼び、スパンナの最
高峰と称されるのが
DOCG ガッティナーラである。アントニオロは1948年にマリオ・アントニ
オロによって設立された。畑はガッティナーラの丘の南面に12ha を所
有し、この地域を代表する単一畑を3つ所有している。(レ・カステッレ:
1.5ha、オッソ・サン・グラート:5.5ha、サン・フランチェスコ:3.5ha を
所有)現在ではロザンナと彼女の娘ロレッラ、息子のアルベルトと共に
品質の向上に努めている。
珍しい火山岩(アルカリ性)のネッビオーロ
特筆すべきはその土壌。ランゲの粘土質とは違いアルプスに由来する
火山岩土壌が主であり斑岩(マグマが冷え固まったもの)が豊富。この
土壌はアルカリ性に傾きやすく、ミネラルの吸収を促進させるという。
(粘土石灰は酸性)ゲンメまで降りると海に由来する土壌に変化するの
で火山岩土壌のネッビオーロはガッティナーラとボーカにしか存在しな
いということになる。 醸
造に関しては14~16
日の長めのマセラシオ
ンを行い、セメントタンク
で醗酵(コステ・デラ・セ
シアのみステンレスタン
ク)。以前レ・カステッレ
では一部バリックを使用
して熟成させていたが、
2008年を最後に全て
1/100まで激減したガッティナーラ
大樽に変更されていくという。『最も優れた畑を所有していると自負して
『1900年代ガッティナーラはワインの王と いる。オッソ・サン・グラートとサン・フランチェスコは斑岩の含有量が非
称されていた。しかし今ではそれはバローロ
常に高く、痩せている。ワ
に取って代わられ、畑は荒廃し、全盛期の
インはしっかりとした骨格を
1/100まで激減してしまった。反対にランゲ
備え高い酸度によって長
は森が開墾され葡萄畑が100倍になって
熟向き。レ・カステッレは
いる。元々葡萄にとって素晴しい環境であ
粘土の比率が高く、地中
ったのはガッティナーラなんだ』/アルベルト。
深くに岩盤が通っているの
昔は全て葡萄畑であったガッティナーラの
でミネラル豊富なワインを
丘は今ではほとんどが森。ところどころに葡
産む』生産量は年間400
萄畑が散らばっていて森と一体化している。
0ケース程度。品質を落と
『お陰でここでは森から色々な種類の種子が飛んできて自生、虫も動
したくないので増やさない
物も豊富に存在する。畑は自然の一部になっている。自然がワインを のだという。現在では全世界割当制で販売開始と共に完売してしまう。
商品記号
ワイン
州
di Caluso Bianco
69L04 Erbaluce
エルヴァルーチェ・ディ・カルソ・ビアンコ
Piemonte
ヴィンテージ 色
2010
白
サイズ
参考上代
メモ
在庫
750ml
2,600
〇
750ml
2,800
〇
Erbaluce di Caluso100% この地域のみで栽培されている品種。エルヴァルーチェの中では非常にドライな仕上りになっていて好印象。
della Sesia Nebbiolo
69N06 Coste
コステ・デッラ・セシア・ネッビオーロ
Piemonte
2009
赤
Nebbiolo 100% 50年を超える樹齢。ステンレスタンクで醗酵、熟成。2ヘクタールから800ケースを生産していて年々レベルが上がってきている。土壌は火山岩土壌に砂質が混ざりこんでいる。ランゲより軽やかで早めに熟成が
進んでいくが2年から5年の熟成によってネッビオーロのタンニンが甘味に変わりリッチな余韻を演出する。
69L05 Gattinara
ガッティナーラ
Piemonte
2007
赤
750ml
4,800
〇
平均樹齢45年、11haの畑。氷河期に遡る石灰分の多い地層が表面近くまで出ている。15日程度のマセラシオン。熟成は中規模の古樽で24-30ヶ月。古樹ならではの凝縮感と複雑味を感じさせる。特に2004年はガッティ
ナーラ史上でも歴史に残る年と言われ、最盛期のアントニオロを感じさせてくれる。バローロ以上にしっかりとした骨格と北ピエモンテらしい細かいミネラルと伸びのある酸に控えめな果実の甘味は絶妙。
"Le Castelle"
69N07 Gattinara
ガッティナーラ・レ・カステッレ
Piemonte
2007
赤
750ml
5,800
〇
南向き斜面に位置する40年樹畑。特にミネラルに富む土壌を有しながら厚い果実味も備える。熟成はバリックで24ヶ月。果実味が強くバリックにも負けないボリューム感は若いうちから楽しめる。タンニンの質が優しく細かいのが特
徴。
"S.Francesco"
69T48 Gattinara
ガッティナーラ・サンフランチェスコ
4月入港予定
Piemonte
2008
赤
750ml
7,000
〇
南西向きの畑で日照量は最も多い。セメントタンクでの醗酵後、12ヶ月トノー、18ヶ月大樽で熟成。ネッビオーロらしい繊細できめの細かい味わい。アントニオロのクリュの中で最もバランスに優れたワイン。
"Osso S. Grato"
69F47 Gattinara
ガッティナーラ・オッソ・サン・グラート
Piemonte
2006
赤
750ml
7,500 3Bicchiere/Gambero R
〇
最も古い樹が残っている畑。50-60年樹。5.5ヘクタール。ステンレスタンクで醗酵、若干酸素と触れさせながら醗酵。大樽で30ヶ月熟成。最もネッビオーロらしい長熟タイプ。若いうちはそのタンニンと強めの酸に圧倒されるが、時間と
共にネッビオーロらしい華やかな香と湿ったキノコを思わせる香が出てくる。
TOP
Azienda.Agricola
Ioppa
Romagnano Sesia , Piemonte , Italia
イオッパ
| 25
“ゲンメ”の個性を表現できる唯一の造り手
ゴルゴンゾーラの里“ゲンメ”
ズで有名)。
ブルゴーニュを極めたらネッビオ
ーロを飲むべきだと言ったのはシ
ャンシス・ロビンソン。彼女がそう
言うのはブルゴーニュと同様にピ
エモンテの各地で生み出される
ネッビオーロがテロワールをしっ
かりと表現していて土地のアイデ
ンティティを感じられるワインを
産むからなのだろう。土地の個
性を葡萄が吸い上げ、ワインに
その土地にしかない個性を与え
る。テロワールの表現が可能な
葡萄品種はそんなにも多く存在
しない。ネッビオーロがイタリアを代表する高貴品種と言われる理由は
そこにある。近年、温暖化によってランゲ地方のネッビオーロはアルコ
ール度数が高まっている。そんな中、より食事と寄り添うネッビオーロと
して注目されているのが北ピエモンテのスパンナ(ネッビオーロ)。この
地域のネッビオーロ
はランゲほど強固な
骨格ではなく、毎日
でも楽しめる親しみ
やすさがある。火山
岩土壌の硬くミネラリ
ーなネッビオーロの
代表格ガッティナー
ラと川を挟んで向か
い合うゲンメはボー
カ、コッリーネ・ノヴァレージの南、シッツァーノの北に位置する人口僅
か3000人程度の非常に小さな産地(ワインよりもゴルゴンゾーラチー
海底が隆起した粘土主体の堆積土壌
商品記号
ワイン
ガッティナーラとは全く違う海底が隆起
してできた土壌で粘土質が主体の堆積
土壌となっていてワインはおおらかで若
いうちから楽しめる柔らかいタンニンが
特徴。その芳香の高いレベルを最大の
個性とする砂地のロエロとは違い、黄土
からくる濃厚な果実感も持ち合わせて
いる。生産量はバローロの1/100程度
で、そのほとんどが地元で消費されてしまう。ゲンメの造り手は数十軒し
か存在しない。日本市場でも見かけるカンタルーポ社が最も有名。そ
んなゲンメにも近年、若い造り手が台頭してきた。イオッパは現在若い
2人の兄弟によって営まれているが歴史的には古く、現存する記録で
は1852年から続いている。1920年、現オーナーの祖父に当たるジ
ャコモが新たにカンティーナ造り上げ品質重視のカンティーナに変貌を
遂げた。
素朴な食中酒として大活躍するゲンメ
彼等のコンセプトはゲンメの個性の追求。『ゲンメは他のどのネッビオー
ロとも違う。しかしランゲの造り手のような高い意識を持って造っている
造り手は多くない。収量が多すぎる。我々は勇気を持って収量を抑え
る。夏の間のグリーンハーベストと収穫前の摘果によって各要素の凝
縮した葡萄を収穫することが大切』と語り、全ての葡萄は手作業でケア
される(収穫もて作業)。畑ではボルドー液などの最低限のもの以外は
薬剤を使用しない。ゲンメの個性を守っていく為に土壌環境を守ること
は大切。そして何よりも飲み手にとっても有害なものは使用すべきでな
いと考えている。また、彼等はウーヴァ・ラーラやヴェスポリーナといった
地元品種にも力を入れていて無骨な印象の野生種をしっかり収量を
制限することで個性的で魅力あるワインに仕上げている。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
69Q43 Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫
ゲンメ
Piemonte
1995
赤
750ml
5,800 DOC最後の年
69Q42 Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫
ゲンメ
Piemonte
1996
赤
750ml
5,800 DODG昇格
69Q41 Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫
ゲンメ
Piemonte
1997
赤
750ml
5,800
健康的な完熟度が理想的でランゲ以
上に良い結果を出している
69Q40 Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫
ゲンメ
Piemonte
1998
赤
750ml
5,800
前年の雹の被害で収量が少なかった
が品質は素晴らしい
69Q39 Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫
ゲンメ
Piemonte
1999
赤
750ml
5,800
春先の雨で心配させられたが8月の猛
暑で葡萄は完熟
69Q38 Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫
ゲンメ
Piemonte
2000
赤
750ml
5,800
温暖な年 早めに飲み頃に達していて
柔かさが出ている
69J62 Ghemme
ゲンメ
Piemonte
2004
赤
750ml
4,000 近年最高の年
在庫
△
○
○
△
△
△
◎
標高は300m程度の畑で、そのほとんどが南西を向く。ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主体の小石の混ざった堆積土壌。仕立はグイヨ。樹齢は20年から30年。例年10月初旬に収穫。ス
テンレスタンクで22-25℃以下に温度を保ち12-15日醗酵。その後オーク樽にて約36カ月熟成。(1年バリック、2年間大樽)最低1年瓶熟成。
Novaresi Vespolina
69J63 Colline
コッリーネ・ノヴァレジ・ヴェスポリーナ
5月入港予定
Piemonte
2006
赤
750ml
3,400
○
ここまでレベルの高いヴェスポリーナを他に知らない。単一品種では複雑味を表現できないとされた品種だがネッビオーロにも負けない存在感、滑らかな口当たり。
Novaresi Nebbiolo
69J64 Colline
コッリーネ・ノヴァレジ・ネッビオーロ
Piemonte
2008
赤
750ml
2,600
◎
2,400
○
普段飲みのネッビオーロに求められる控えめなタンニンと爽やかな酸味が高次元でバランスする。決して凄いワインではないが食事と共にあるべきワイン。
Novaresi Uva Rara
69J65 Colline
コッリーネ・ノヴァレジ・ウヴァラーラ
Piemonte
2009
赤
750ml
この地方では普通に飲まれている地品種。ステンレスタンクで26-27℃以下に温度を保ち3-7日醗酵。ステンレスタンク熟成(7-8カ月)、その後瓶熟成。
TOP
Azienda Agricola
Matteo Correggia
Roero , Piemonte , Italia
マッテオ・コレッジア
| 26
芳香に富むロエロらしい味わいは更に純度を増している
ロベルト・ヴォエルッィオに学んだ
タナロ川を挟んでランゲと向かい合うロエロ。
30年前まではランゲの造り手に葡萄を供
給するのが役目であった。ロエロを変革した
のがマッテオ。赤ワインでランゲにも負けな
いワインを造ることを目標に畑選定、栽培、
醸造まで全てを変えた。大きく品質重視に
転換したきっかけはロベルト・ヴォエルッツィ
オ、エリオ・アルターレと共に行ったブルゴ
ーニュ視察であった。ブルゴーニュが“軽さ、エレガンス”と“複雑味、フ
ィネス”を併せ持っていることに驚いたのと同時にロエロの可能性に自
信を深めたという。マッテオ・コレッジアの名声はすぐに広まった。最初
に注目されたのはバルベーラ・ダルバ・マルン。密植と収量制限(収獲
時に葡萄の下2/3を捨て、より要素の詰まった上部1/3のみを使用)に
よる高い凝縮度を持ちながらも軽さを感じさせるものだった。マッテオ
亡き今でも婦人オルネッラを中心に厳しい収量制限をはじめ、当初の
ワイン造りを継承している。
“軽やかさ”と“複雑味”ロッケ・ダンピセ
商品記号
ワイン
マルンは特別な畑。『小さな丘の最上部に位置し、東から西まで広が
っている。縦に3つに分けて最も日照量の多い南西から南東に向かっ
て熟度を計りながら収穫。強い凝縮度を誇るが南東部の高い酸度の
葡萄がワインに緊張感を与える』そして、ロエロ・ロッケ・ダンピセ。10年
以上にわたって最高評価を得ていてロエロの代名詞となっている。この
畑は特殊で国立自然公園内に位置し、自然に囲まれている。表土は
ロエロ特有の砂質が60%以上で貝殻が多く転がっているのだが、地中
5m 下には黄土層が存在し、その下には岩盤が通っている。石灰とマ
グネシウムが豊富な軽い砂質の下に粘土と岩盤が通っていることで他
のロエロにはない骨格を手に入れている。マッテオがブルゴーニュで感
じた“軽さ、エレガンス”と“複雑味、フィネス”の同居が感じられる。
地酒であるべきロエロ・アルネイス
イタリアでも大人気なのがロエロ・アルネイス。あくまでも地酒の範囲で
あるべきとの考えで、ステンレスタンクで極めてシンプルに仕上げている。
『アルネイスは私達にとっては日常酒。チャーミングで大好きな葡萄だ
けど偉大な葡萄ではない。砂質土壌で香豊かに育ったアルネイスはそ
の果実香を損なわないようにしている』ランゲの重い土壌とは違う60%
以上が砂質という特殊な土壌から生まれる軽やかな美味しさ。
州
Rosso
69P68 Roero
ロエロ・ロッソ
Piemonte
ヴィンテージ 色
2010
サイズ
参考上代
メモ
在庫
赤
750ml
2,800
◎
○
△
〇
100%Nebbiolo 砂地のネッビオーロは芳醇な香が若いうちから楽しめる。タンニン、酸がこなれている為に食事との相性も非常に良い。
Rosso "La Val dei Perti"
69T42 Roero
ロエロ・ロッソ・ラ・ヴァル・ディ・プレティ
4月入港予定
Piemonte
2010
赤
750ml
4,600 初リリース
Roche d'Ampsej Riserva ≪蔵出しB.V≫
69F33 Roero
ロエロ・ロッケ・ダンピセ・リゼルヴァ
Piemonte
2006
赤
750ml
6,800 3Bicchiere/Gambero R
Roche d'Ampsej Riserva
69R88 Roero
ロエロ・ロッケ・ダンピセ・リゼルヴァ
Piemonte
2007
赤
750ml
6,800 3Bicchiere/Gambero R
100%Nebbiolo ロエロを代表する銘酒。畑はロエロの平野部を抜けた丘陵地帯の入り口に位置する畑で、やはり表土は60%以上が砂質。地表こと砂が多いのですが5mも掘れば黄土層、その下には更に強い粘土、その
下には岩盤が通っていて表土こそ違えどランゲにも負けないしっかりとした土壌構成になっている。
d'alba
69R89 Barbera
バルベーラ・ダルバ
Piemonte
2010
赤
750ml
2,800
d'alba "Marun"
69R90 Barbera
バルベーラ・ダルバ・マルン
Piemonte
2010
赤
750ml
3,700
◎
〇
3haの完全に南向きで風通しが良い特別な畑で5,000本/haの密植。バルベーラで偉大なワインを造るには完璧な熟度が必要で3回に分けて収穫するという。更に収穫時には未熟な葡萄房の下1/3を切り落としてしまうと
いう拘りよう。ステンレスタンクで発酵を開始するが発酵中にバリックに移し変える。(樽が馴染む)70%が新樽、30%が2~3年樽にて熟成。
Rosso "Le Marne Girigie" ≪蔵出しB.V≫
69N21 Langhe
ランゲ・ロッソ・レ・マルヌ・グリジェ
Piemonte
2000
赤
1500ml
22,000 故マッテオ最後の醸造
Rosso "Le Marne Girigie" ≪蔵出しB.V≫
69N18 Langhe
ランゲ・ロッソ・レ・マルヌ・グリジェ
Piemonte
2001
赤
1500ml
19,000 E.アルターレ達の醸造
Rosso "Le Marne Girigie" ≪蔵出しB.V≫
69K35 Langhe
ランゲ・ロッソ・レ・マルヌ・グリジェ
Piemonte
2003
赤
750ml
5,800
△
△
△
Cabernet Sauvignon 25%,Merlot 25 %, Petit verdot 20%,Syrah 15%, Cabernet Franc 15% 標高300mの真南を向く丘の中腹に位置する畑から年間100ケース程度生産されるワイン。外国品種のブレンドでコレッジ
アにしては異質なワイン。10月に入ってから全て手収穫。週間程度のマセラシオン。マロラクティックから新バリック移して18ヶ月熟成。
Arneis
69M30 Roero
ロエロ・アルネイス
Piemonte
2011
白
750ml
2,800
◎
2011
白
750ml
2,800 日本限定
◎
750ml
4,300 遅摘み
〇
750ml
2,800 ブラケットの辛口
〇
非常に軽いプレスのみ。100%ステンレスタンク発酵、熟成。 酸化に弱い葡萄なので酸素との接触を最低限に抑える。
Bianco"per Giappone"
69N19 Langhe
ランゲ・ビアンコ・日本限定
Piemonte
ランゲ・ビアンコ・マッテオ・コレッジアと同じ畑。早く収穫することで爽やかさとフレッシュな酸を得ている。ステンレスタンクで発酵、ノン・フィルターでボトリング。
Bianco"Matteo Correggia"
69H66 Langhe
ランゲ・ビアンコ・マッテオ・コレッジァ
Piemonte
2007
白
100%Sauvignon Blanc 250ケース/年産。ステンレス発酵。熟成はステンレス半分とバリック半分。酵母を若干残したまま熟成、瓶詰め。高い密度。
Brachetto
69H67 Anthos
アントス・ブラケット
Piemonte
[2010]
赤
Brachetto 100% 300ケース/年産。2~4日程度マセラシオンを行い、皮からのエキス、色を抽出。 近年生産者が激減している貴重なブラケットの辛口ワイン。 ステンレスのみ。
Passito VINO DA UVA STRAMAT
69P88 Anthos
アントス・パッシート・ヴィノ・ダ・ウヴァ・ストラマット
Brachetto 100%
Piemonte
2011
甘
375ml
3,800 ブラケットの甘口
〇
TOP
Azienda. Agricola
Mario Marengo
La Morra, Piemonte, Italia
マリオ・マレンゴ
| 27
レ・ブルナーテ最高の畑からラ・モッラらしい成熟したエレガンス
ブルナーテで最高の区画を所有
『私が知っている中で最高の畑はマレンゴのブルナーテだ』これはエリ
オ・アルターレの言葉。ラ・モッラの最大の長所である繊細さを最も高
いレベルで表現
することが可能な
のは限られた畑
であり、その最も
重 要 な 畑が ブ ル
ナーテである。し
っかりとした骨格、
構成を持ちながら
も、まさにテロワー
ルでしか説明がつかない繊細さを持っている畑。コート・ド・ニュイのワイ
ンで稀に味わうことができる、どこまでも丸く、溶けるような甘味とそれを
支える凛とした酸の調和は出会えることの少ない貴重な個性だ。少し
時間は必要だが時間と共にその本来のポテンシャルを感じさせてくれ
るマリオ・マレンゴのバローロはイタリア最高峰のワインに育ってきたと言
って良いと思う。
優しくエレガントなラ・モッラ
マリオ・マレンゴは1899年からボトリングを開始。現在でも総計3.5ha
という僅かな所有畑からブルナーテ(5000本)を中心にブリッコ・ヴィ
オーレ(2800本)と1940年に植樹された70年以上の樹齢を誇る貴
重なワインであるヴェッキア・ヴィーニュ・ブルナーテ(年産1000本)の
3種の単一畑バローロに加えて1999年に植樹されたバローロ(3000
本)も造っている。全ての畑はラ・モッラに位置していて畑名の入ってい
ないバローロでさえも非常に優れた区画に位置している。ネッビオーロ・
ダルバはロエロの畑から造られる(3000本)。バローロに比べればシン
プルな仕上りだがマレンゴらしさを感じさせる清涼感溢れるワイン。更に
商品記号
ワイン
はカスティリオーネ・ファレットに位置する畑から産するバルベーラ・ダ
ルバ・プニャーネ(3800本)はネッビオーロにも通ずる繊細さを持つ。5
5年樹のドルチェット・ダルバ(1500本)も粗野な印象は全くなくシルキ
ーで柔らかい完成度の高いワインに仕上がっている。ブルナーテからド
ルチェットまで、畑仕事からボトリングまで一切妥協の無いワイン造りを
しているのがワインから伝わってくる。
まわりの造り手が羨む健康な土壌
畑ではできる限り薬品に頼らない葡萄樹の育成に努めていて、防虫剤
や防カビ剤は基本的には使わない。全ての畑で除草剤も使わず、雑
草との共存によって葡萄樹は生育に必要な栄養素及び水分を求め、
まっすぐ地中深く根を伸ばす。葡萄樹が若い場合や化学肥料に慣れ
ている葡萄樹は雑草との競争に敗れ
てしまうこともあるそうだが、マレンゴの
畑ではその樹齢の高さと長年の自然
な畑環境に順応している為、葡萄根
は地中15m 以上まで根を伸ばし、
色々な地層からの栄養を吸収するこ
ととなる。近年の温暖化に対してもこの
深い根は役立っていて暑く乾燥した夏
も地中深くの水分を吸収することがで
きるので灌漑の必要も全くないのだそう。もう1つの利点は必然的に収
穫量が減ること。房数は減り、より凝縮した健全で強い葡萄の収穫が
可能になると言う。3代に渡って受け継がれているマレンゴ家のワイン
造りへの拘りは2001年にマリオ氏が亡くなったのを機に息子であるマ
ルコ氏に引き継がれた。『ラ・モッラ村にしか表現できないバローロのエ
レガンスを大切にしたい。何も変える必要はない。毎日畑をケアしてあ
げることが大切』
州
69R42 Barolo
バローロ
Piemonte
ヴィンテージ 色
2008
赤
サイズ
参考上代
メモ
6,500 年産3000本
750ml
在庫
〇
ラ・モッラの畑のみを使用した畑名の入っていないバローロ。24ヶ月間バリックにて熟成。ベースのバローロながらもR.パーカーで90ポイントを獲得するなど素晴らしい完成度を誇る。
"Bricco Viole"
69J97 Barolo
バローロ・ブリッコ・ヴィオーレ
Piemonte
2007
赤
750ml
7,600 年産3000本
"Bricco delle Viole"
69R44 Barolo
バローロ・ブリッコ・デッレ・ヴィオーレ
Piemonte
2008
赤
750ml
7,200 年産3000本
△
〇
7,800 樹齢60年
〇
僅か0.38haの小さい畑から造られる単一畑バローロ。発酵はステンレスタンクで行い、熟成はフレンチ・バリックを使用する。新樽は全体の30%以下に抑える。
"Brunate"
69R43 Barolo
バローロ・ブルナーテ
Piemonte
2008
赤
750ml
ラ・モッラ村を代表する優良畑『ブルナーテ』。ブルナーテの中でも最も優れた区画を持つのがマレンゴと言われる。樹齢は60年を越し、土壌は典型的な石灰岩を多く含む泥灰土。日当たりは最高で秋以降のピエモンテ特
有のネッビア(霧)によるカビ害もほとんどない健全な畑。
Vecchie Vigne delle "Brunate"
69R45 Barolo
バローロ・ヴェッキエ・ヴィーニュ・デッレ・ブルナーテ
Piemonte
2008
赤
750ml
12,000 樹齢70年以上
Vecchie Vigne delle "Brunate"≪1500ml≫
69R46 Barolo
バローロ・ヴェッキエ・ヴィーニュ・デッレ・ブルナーテ
Piemonte
2008
赤
1500ml
24,000 樹齢70年以上
△
△
ラ・モッラ村を代表する優良畑『ブルナーテ』。ブルナーテの中でも最も優れた区画を持つのがマレンゴと言われる。その中でも最も樹齢の古い特別な区画の0.38haから造られる。樹齢は75年を越し、土壌は典型的な石
灰岩を多く含む泥灰土。素晴らしい余韻。完璧なバランス。
d'Alba "Valmaggiore"
69K02 Nebbiolo
ネッビオーロ・ダルバ・ヴァルマッジョーレ
Piemonte
2009
赤
750ml
4,200 ロエロ/ヴァルマッジョーレ
d'Alba "Valmaggiore"
69R47 Nebbiolo
ネッビオーロ・ダルバ・ヴァルマッジョーレ
Piemonte
2010
赤
750ml
3,800 ロエロ/ヴァルマッジョーレ
〇
〇
ヴェッツァ・ダルバに位置する南向きの畑100%。ステンレスタンクで発酵、フレンチオークで18ヶ月熟成(新樽比率30%)
d'Alba "Pugnane"
69889 Barbera
バルベーラ・ダルバ・プニャーネ
d'Alba
69K01 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
完売/次未定
Piemonte
2006
赤
750ml
4,000
Piemonte
2010
赤
750ml
2,800
〇
〇
TOP
Azienda. Agricola
G.D.Vajra
Barolo, Piemonte, Italia
G.D.ヴァイラ
| 28
美味しいだけでなく“美しくピュア”なものでなければ
毎年120種の醸造を試す
現当主アルド・ヴァイラ
氏とミレーナ婦人は非常
に穏やかでピエモンテは
勿 論 、他 の 産地 の 造 り
手からも慕われる人格
者。醸造や栽培の経験
や知識を若い世代に伝
えることを重視していて、
若い醸造家達の憧れの
存在にもなっている。現
在は息子のジュゼッペも参加し家族経営を続けている。アルド氏の父
親はワイン造りを仕事とはせず、街で働いていた。醸造学校を卒業後、
お爺さんが所有していた僅か0.3ha の畑と樽の枠だけを相続しワイン
造りを開始。転機はすぐに訪れた。86年、バローロ地区が雹害でほと
んど全ての畑が壊滅的な被害を受けた年だ。大不況の真只中の雹害
で多くの造り手が廃業していったが、諦めきれず借金をして畑を買い増
したのだと言う。今ではバローロ村を中心に各地域の優良畑を所有して
いる。
ワインは葡萄の味でなくてはいけない
『美味しいのは当然。“安全”で“清潔”。そして“美しい”ものでなければ
ならない。そしてリンゴジュースを飲んだらリンゴの味しかしてはいけな
いのと同じようにバローロを飲めばネッビオーロの味がすべき。樽由来
の甘味やタンニンや香も必要ない』現にヴァイラのバローロは美しい均
整の取れた酒質で素直にフルーツを感じさせる。熟成と共に妖艶さを
増していくが、ネッビオーロらしさは崩れない。発酵はステンレスタンク
(一部大樽)。自然酵母でゆっくりと発酵を進める。タンクのあらゆるとこ
商品記号
ワイン
ろで糖分が二酸化炭素を造り果帽を押し上げることが重要(1日に2回
櫂入れを行う)。ネッビオーロはカベルネやメルローと違い果汁にアント
シアニンや色々な要素(香味成分も果皮に多い)を含まないのでこのフ
ォラトゥーラ(櫂入れ)は大切。特に樹齢の高いネッビオーロは収量が
落ちるだけでなく、果実そのものが小さくなり、果汁に対する果皮のバラ
ンスが若い樹と比べて高くなる。より一層フォラトゥーラが重要になって
くる。『果皮比率の高い高樹齢のネッビオーロは多くの要素をワインに
与える。高樹齢であれば過度の抽出も必要なく、適度なフォラトゥーラ
をしてあげるだけでバローロは偉大さを備える』
マルセル・ダイスから移植したリースリング
アルド氏は様々な挑戦を続けている。
醸造学校の卒業論文は“白ワインに
おけるマロラクティック発酵”だったそう
で、当時憧れていた品種リースリング
を植樹。ドイツ系リースリングと古い友
人であるマルセル・ダイスの100年以
上の畑から無作為に取った色々なク
ローンを植樹したそう。『単一クローン
では複雑味を産まないのは明らかマ
ルセル・ダイスは早くからそれに気付
いていた』当初、全く売れなかったというリースリングは今ではランゲ地
方だけでも14の造り手がリリースする人気品種となった。ヴァイラは全
ての品種で素晴しいワインを造っている。中でもドルチェットは秀逸。通
常は収量が落ちる為30年程度で引き抜かれるがコステは50年、フォ
ッサーティも27年程度と高樹齢。ネッビオーロ同様ピュアで曇りのない
ワインでチェリーやスミレの香が爽やかに香るエレガントなドルチェット。
州
69H48 Barolo"Albe"
バローロ・アルベ
Piemonte
ヴィンテージ 色
2006
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
◎
6,000
バローロ村のLa Volta, Fossati, Coste di Vergneを中心に複数の畑から収獲する葡萄を使用。ステンレスタンクで発酵(葡萄の状態によってだが例年25日程度のマセラシオン)、熟成は大樽で32~34ヶ月程度。この価
格ながら全ての葡萄は自社畑からのもの。クリュもの同様の醸造によって生まれるバローロで比較的早くから楽しめる。
delle Viole"
69K95 Barolo"Bricco
バローロ・ブリッコ・デッレ・ヴィオーレ
Piemonte
2007
赤
750ml
3Stelle/Veronelli
8,800 5Grappoli/DUEMILAVINI
◎
伝統的スタイルのバローロでありながら繊細な果実の表現力を持つ。ブリッコ・デッレ・ヴィオーレはカンティーナのすぐ上に位置する丘の上部に広がる南向き斜面に位置している。ここではいつも葡萄が完熟すると言う。発酵
はステンレスタンク(葡萄の状態によってだが例年25日程度のマセラシオン)、熟成は大樽で32~34ヶ月程度。ネッビオーロはミケとランピアのみを使用(ロゼは使用しない)。
Nebbiolo
69J88 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ
Piemonte
2009
赤
750ml
4,000 Wine Advocate 90p
Freisa Kye
69Q31 Langhe
ランゲ・フレイザ・キエ
Piemonte
2009
赤
750ml
5,800 Wine Advocate 91p
〇
〇
フレイザの最高峰の1つと言える。この品種はネッビオーロ以上に良い条件と樹齢の高さ、そして収量の制限が重要で効率が悪い。ヴァイラでは30年以上の樹しか使わない。年によって葡萄の状態が大きく変わるので生産
量は安定しない。年産3000~9000本。バローロと比べても遜色ない出来栄え。
d'Alba Speriore
69T43 Barbera
バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ
4月入港予定
d'Alba
69H51 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
Piemonte
2009
赤
750ml
4,800
Piemonte
2010
赤
750ml
2,800
△
〇
Piemonte
2010
赤
750ml
3,800 3Stelle/Veronelli
〇
大人気のヴァイラのドルチェット。樹齢の高さと香と酸を大切にした造りで飲み飽きしない。
d'Alba Coste & Fossati
69J87 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ・コステ・エ・フォッサーティ
コステは樹齢50年を超える樹も多い。フォッサーティは樹齢26年程度。両方ともバローロで名高い畑だが、この好立地にドルチェットを植えている。ドルチェットはチェリーやスミレの香がするべき。近年の濃厚なドルチェット
ではなくフィネスのある昔ながらのドルチェット。
Bianco"Petracine"
69H47 Langhe
ランゲ・ビアンコ・ペトラシネ
Piemonte
2009
白
750ml
4,800 マルセル・ダイスから移植
Bianco Riesling
69Q30 Langhe
ランゲ・ビアンコ・リースリング
Piemonte
2011
白
750ml
4,200 マルセル・ダイスから移植
〇
〇
友人であるマルセル・ダイスの畑から無作為に選んだリースリングを植樹。ダイスはオリジナルの色々なクローンのリースリングを混植することによってワインが複雑になると認識していて、これと同じ考えを持つアルドはドイツの
クローンも混植している。若いうちは果実が中心だが熟成してこそ本領を発揮する。
TOP
Azienda. Agricola
Cavallotto Bricco Boschis
Castiglione Falletto, Piemonte, Italia
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
| 29
カスティリオーネ・ファレットの代表的モノポール『ブリッコ・ボスキス』
5世代続くバローロの老舗中の老舗
カヴァロットは1948年から5世代に渡っ
てカンティーナを運営している老舗。古
典派バローロと言えば必ず名前が挙がる
名手であり、地元では偏屈者として非常
に有名なジュゼッペ氏が現在の当主。カ
ンティーナはブリッコ・ボスキスの丘の上
部に位置し、畑がカンティーナを取り囲む
ように位置している。ワインとしてのバラン
スに優れながらも力強い酒質を誇る。豊
富なタンニンと鮮烈な酸。今では珍しい
古典的な味わいがここにはある。ブリッコ・
ボスキスはカスティリオーネ・ファレットを
代表する畑で周辺の造り手達も羨む好立地。
農民としてグリーン・ハーヴェストはしたくない
収穫量は32-38hl/ha と少ないが
これは樹齢の高さから収量が落ちて
いるだけ。『お爺さんも父親も天の恵
みである果実を切り捨てることに抵
抗を感じる。よって、ほとんど摘果を
行わない』グリーン・ハーヴェスト(摘
果)を行えば凝縮感は出せるが、そ
れはカヴァロットのスタイルではない
との判断。農薬も使われないし、除
草剤も一切使用しない。(銅、硫黄
のみ)自生する雑草をある程度まで生やし、ある一定の高さまで育つと
手作業で刈りとり、そのまま畑を耕すことなく放置しておくという不耕起
商品記号
ワイン
栽培を実践している。醸
造所は大きく変更された。
収穫した葡萄をすみやか
に発酵槽に受け入れら
れるようにスペースがとら
れた。セラー内の仕事は
変りなく伝統的なスロヴェ
ニアン・オークでゆっくりと
熟成される。全ての作業
がスムーズに行われるよ
うになったこと、自然農法を導入し時間を経たことで葡萄の質が上った
こと、セラー内が清潔に保たれていることが近年の垢抜けた味わいに
寄与している。
偉大な畑ブリッコ・ボスキス
カヴァロットでは3種のバローロを造っている。1945,1966年に植樹さ
れた1.56ha(南南西向)のクリュから産まれる Barolo Vignolo。ブリッ
コ・ボスキスよりも低い位置にあり、優美な甘味を備えている。他の2つ
のワインよりパワフルでありながら優しくクリーミーな口当たり。そして、カ
スティリオーネ・ファレットのキャラクターを素直に表現するクリュ San
Giuseppe。ブリッコ・ボスキスの区画の一部であり、最も古い樹で73
年を越す優れた区画。絶対的な威厳を持ちカスティリオーネ・ファレッ
トらしさを最大限に発揮したカスティリオーネ・ファレットを代表する偉大
な ワ イ ン 。そ し て 最後 に カ ヴァロ ッ ト の 代表 的 ワ イ ン であ る Bricco
Boschis。ブリッコ・ボスキスはヴィラージュワインではない。ブリッコ・ボ
スキスの畑(5.04ha 南東~南西)のみの葡萄を使い色々な大きさの
スロヴェニアン・オークの大樽で36ヶ月間熟成させる。しっかりとしたス
トラクチャーを持った厳格なスタイルのバローロである。
州
Bricco Boschis
69N79 Barolo
バローロ・ブリッコ・ボスキス
Piemonte
ヴィンテージ 色
2007
サイズ
参考上代
メモ
在庫
◎
7,500
赤
750ml
2004
赤
750ml
12,000 3Bicchiere/Gambero Rosso
3Stelle/Veronelli
△
2004
赤
750ml
12,000 5Grappoli/DUEMILAVINI
3Stelle/Veronelli
△
カヴァロットを代表する銘酒。南東から南西までの畑の葡萄をブレンドすることにより、よりストラクチャーのしっかりしたバローロを造り出す。
Riserva "Vignolo"
69K07 Barolo
バローロ・リゼルヴァ・ヴィニョーロ
Piemonte
ブリッコ・ボスキスの下部に位置する畑でよりジューシーで柔らかい口当たり。割と若い内から楽しめるのも特徴。
Riserva Bricco Boschis "San Giuseppe"
69K10 Barolo
バローロ・リゼルヴァ・ブリッコ・ボスキス・サン・ジュゼッペ
Piemonte
ブリッコ・ボスキスを代表するバローロ。カスティリオーネ・ファレットらしさを最大限に表現している。樹齢は73年を超える区画もある貴重なワイン。
Nebbiolo Bricco Boschis
69N43 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ・ブリッコ・ボスキス
Piemonte
2009
赤
750ml
4,500 360本のみ
〇
Piemonte
2009
赤
750ml
3,900
〇
△
△
〇
〇
〇
ほとんどバローロと言っても良いのではないだろうか?非常に高い品質。比較的若い樹が使われる。
d'Alba Bricco Boschis "Cuculo"
69R28 Barbera
バルベーラ・ダルバ・ブリッコ・ボスキス・ククロ
ブリッコ・ボスキス産
3,300
フレイザ
ブリッコ・ボスキス産
3,000
グリニョリーノ
Freisa Bricco Boschis
69R29 Langhe
ランゲ・フレイザ・ブリッコ・ボスキス
Piemonte
2010
赤
750ml
Grignolino Bricco Boschis
69N42 Langhe
ランゲ・グリニョリーノ・ブリッコ・ボスキス
Piemonte
2010
赤
750ml
Piemonte
2011
赤
750ml
Chardonnay Bricco Boschis
69R30 Langhe
ランゲ・シャルドネ・ブリッコ・ボスキス
Piemonte
2011
白
750ml
3,300
Bianco Pinot Nero Bricco Boschis
69P16 Langhe
ランゲ・ビアンコ・ピノ・ネロ・ブリッコ・ボスキス
Piemonte
2011
白
750ml
3,300 ピノ・ネロの白
Dolcetto d'Alba Bricco Boschis "Scot"
ドルチェット・ダルバ・ブリッコ・ボスキス・スコット
Pinot Nero 100% 非常に珍しいピノ・ネロから造られるブラン・ド・ノワール。
6月入港予定
TOP
Azienda. Agricola
Giuseppe Mascarello
Castiglione Falletto, Piemonte, Italia
ジュゼッペ・マスカレッロ
| 30
普遍的味わいモノポール“バローロ・モンプリヴァート”
歴史に残るバローロにとって重要な造り手
伝統的なバローロの造り手と言えば必ず名前の挙がる造り手“ジュゼッ
ペ・マスカレッロ”。彼等のワインは他のどの造り手のワインとも違う。ジュ
ゼッペ・マスカレッロ独自の味わいが確実に存在する。バルトロ・マスカ
レッロともジャコモ・コンテルノとも全く違う世界を経験できる。大袈裟で
はなくバローロの1つの完成品、1つの芸術品とも言えるのではないだろ
うか。1881年、ジュゼッペ・マスカレッロ(1世)がモンフォルテ・ダルバ
に葡萄畑を購入したことがこのカンティーナの始まり。1904年には、現
在でも単独所有を続けているフラッグシップ“モンプリヴァート”を購入し
た。現在ではバローロとモンフォルテ・ダルバの中間に位置するモンキ
エロの氷貯蔵庫をワインセラーに改築しカンティーナとしてカスティリオ
ーネ・ファレットとモンフォルテ・ダルバにまたがって優良畑を所有して
いる。
歴史と経験がなければ変革はできない
現在の当主は3代目、マウロ・マスカレッロ。農
民としての経験則に基づいた細かい仕事には
定評があり、伝統的ジュゼッペ・マスカレッロの
栽培、醸造においても次々に改革していった
ことでも有名。1970年からは地域性・テロワ
ールを更に重視して畑ごとの醸造に踏み切る。
これはジュゼッペ・マスカレッロの大きな変革
の1つであった。彼が最重要視するのは“果実”。完熟した果実を最適
の状態で収獲することが重要。薬品の排除と健康的な土壌によって葡
萄が活き活きとしていることは勿論だ。そして、酸、糖分、更にはアント
商品記号
ワイン
シアニンなどの各要素が凝縮して存在するこ
ともジュゼッペ・マスカレッロのワインにとって不
可欠。『ジュゼッペ・マスカレッロのワインは歴
史と経験によって成り立っている。歴史と経験
だけが革新を可能にする。栽培もマセレーショ
ン、瓶詰めまでもが経験しなければ解らないこ
とばかりだ』(マウロ)妻のマリア・テレザが経理
他を担当し、現在では1994年にアルバ醸造
学校を卒業した息子ジュゼッペ(3世)も栽培・
醸造に参加している。実はDOCG法ではモン
キエロで醸したワインはバローロと呼ぶことができなくなっている。しかし、
伝統的造り手であるジュゼッペ・マスカレッロのみ例外としてモンキエロ
での醸造を認めている。それほどまでにバローロにとって重要な造り手
だと言う事なのだ。
最もエレガントなバローロ“モンプリヴァート”
彼等のワインはドルチェットやバルベーラ、フレイザまでもが驚くべき完
成度を誇っている。妥協は一切感じさせない。気品に溢れたワインだ。
バローロに関しては説明さえ必要ないのかもしれない。歴史的に見ても
重要な畑ばかりだが、やはり最重要なのはモンプリヴァート。標高280
m の南西向き斜面に広がるモノポール。凝灰質、泥灰質に強い石灰
質が特徴的で表土が白くなっている。ネッビオーロはミケとランピアに少
量のロゼが混じっている。この畑から生まれる偉大な年のワインは丸み
を帯びて各要素が完璧なまでに調和する。口中ではいつまでも太く長
く伸びていく。
州
"Villero"
69L02 Barolo
バローロ・ヴィレッロ
Piemonte
ヴィンテージ 色
2006
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
12,800
在庫
○
カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は280m。1985年からマスカレッロ家が所有する0.65haの畑。粘土質、石灰質が主体だが他の畑より砂質の比率が高いのが特徴。
"Santo Stefano di Perno"
69H73 Barolo
バローロ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
完売/次未定
Piemonte
2005
赤
750ml
13,500
△
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
"Monprivato"
69H74 Barolo
バローロ・モンプリヴァート
Piemonte
2006
赤
750ml
16,500 3Stelle/Veronelli
"Monprivato"
69P76 Barolo
バローロ・モンプリヴァート
Piemonte
2007
赤
750ml
16,500
○
○
カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は280m。1904年からマスカレッロ家が所有するモノポール。レナート・ラッティが作成した最古のバローロのクリュを示した地図でも最良の畑として紹介されている。凝
灰質、泥灰質に強い石灰質が特徴的で表土が白くなっている。ネッビオーロはミケとランピアに少量のロゼが混じっている。
Riserva"Monprivato"Ca' d' Morissio
69P77 Barolo
バローロ・リゼルヴァ・モンプリヴァート・カ・ドゥモリッシオ
Piemonte
2004
赤
750ml
58,000
△
モンプリヴァートの区画で良い葡萄樹に毎年リボンを付けていき、その樹をマッサルセレクションで1つの区画に移植していった結果、その全てがミケ種であることが判明。このモンプリヴァートの中でも最も優れた葡
萄のみで造ったリゼルヴァ。驚くべき完成度。
Nebbiolo
69L03 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ
Piemonte
2009
赤
750ml
5,800
d'Alba "Scudetto"
69H77 Barbera
バルベーラ・ダルバ・スクデット
Piemonte
2006
赤
750ml
5,800
〇
〇
750ml
6,800
〇
モンフォルテ・ダルバに位置する1.8haの南南西を向く畑。1991年よりマスカレッロ家が所有。粘土と砂質がバランスよく混じり小石が多い畑。
d'Alba "Santo Stefano di Perno"
69H75 Barbera
バルベーラ・ダルバ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
Piemonte
2006
赤
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
d'Alba "Codana"
69H76 Barbera
バルベーラ・ダルバ・コダーナ
Piemonte
2007
赤
750ml
7,800 モンプリヴァートに隣接
〇
カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は270m。0.38ha。土壌はモンプリヴァートとほとんど変わらない。特筆すべきは樹齢。100年を超える樹がほとんどで収量は極端に少ないが驚くほどの深みを持って
いる。長期熟成にも耐えるが若いうちの楽しめる。
d'Alba "Santo Stefano di Perno"
69H78 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
Piemonte
2009
赤
750ml
3,800
〇
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
Freisa "Toetto"
69P78 Langhe
ランゲ・フレイザ・トエット
Piemonte
カスティリオーネ・ファレットに位置する0.68haの畑。北西を向く畑。フレイザにしては非常に高い25年以上の樹齢。
2006
赤
750ml
3,800 熟成させたフレイザ
〇
TOP
Azienda. Agricola
Principiano Ferdinando
Monteforte d'Alba, Piemonte, Italia
プリンチピアーノ・フェルディナンド
| 31
本物のセッラルンガ“バローロ・ボスカレート”
僕は後悔しているモダニスト
バローロにおいてプリンチピアーノほど劇的な変化を遂げた造り手を他
に知らない。90年代、バローロで起こった一大革命ランガローラのヌー
ヴェルバーグ(日本ではバローロ・ボーイズでしょうか)によって現当主フ
ェルディナンドはモダン・バロ
ーロとして人気を博した。『で
も何かが違った。大切に育て
た葡萄をいじくりまわすような
仕事は違うと漠然と感じてい
た』2004年、除草剤、薬剤
の使用を一切取りやめる。※
現在では銅と松脂を混ぜたも
のと硫黄(市販されているものではなく鉱山から採ったもの)のみを使
用。2005年にはバリックの使用を中止。更には短期間の抽出を可能
にするロータリーファーメンテーターを売却。そのお金でスロヴェニアン・
オークの大樽を導入する。『当時のワインは短期間で抽出することで凝
縮しながらもフルーティーであった。でも、そこには偉大さが無かった』
茎ごとの葡萄を足で踏んで発酵
しかし、モダン・バローロの功績はある意味では大きなものだった。20
年前、10人中2人しかバローロを知らなかったが、現在では10人中8
人がバローロを認知している。『でも、現在バローロを知っている8人の
中で本物のバローロを知っている人はいるのかな?20年前バローロを
知っていた2人は本物のバローロを知っていたよ』今ではプリンチピアー
ノのような繊細さを持ったバローロはバローロの一般的イメージとは違っ
てしまったようだが、フェルディナンドは30年前のブルゴーニュのように
アフターの繊細さ、長さを持った“偉大なワイン”を造りたいのだと言う。
彼の挑戦はこれだけではない。自然酵母のみでの発酵は勿論、トップ・
キュヴェ“ボスカレート”ではトノーを立てて茎ごと葡萄を投入、足で踏ん
で発酵を促す。『現在では茎を取り除くけど、昔の農民は茎ごと発酵さ
せないと発酵がスムーズに進まないと言っていた。その通りだった』ワイ
商品記号
ワイン
ンは不思議とフィネスを得るようになった。凝縮感やタンニン量が偉大
さではない。若いうちからフィネスを感じさせ、熟成と共に深みを増して
いくのが“偉大なワイン”。ボスカレートにはそれがある。
カッシーナ・フランチャの真下バローロ・ボスカレート
ボスカレートはセッラルンガを代表する畑カッシーナ・フランチャの真下、
バローロ・エリアの境界線にある。標高は一番低いところで320m(カン
ヌビやブッシアよりも高い)、最も高いところでは400m を超える。『バロ
ーロ・エリアの境界線であるゆえに森と隣接している。よってここには鹿
や猪も住んでいて葡萄以外の生態系が存在する。実はこれが葡萄に
とって最も重要なこと』石灰比率が高いのも特徴で畑の横から湧く井戸
は石灰が白く凝固していた。上部は石灰と砂質が強すぎて、痩せてい
る為時々鶏糞を撒くこともあるが、基本的には自家製の枝とヴィナッチ
ャから作られる
コンポストのみ。
除草剤を使わ
なくなった畑で
は色々な植物
が自生。豆が
窒素を与え、
行き過ぎれば
小麦が窒素を
吸収するといっ
たように土壌のバランスをとる。『ボスカレートで“偉大なバローロ”を造り
たい。自然なアプローチはその為に重要。ただ僕は自然なワインを造り
たいわけじゃない。醸造も自然酵母だし、余計なことはしない。SO2も
最小限。でも醸造所はカビが生えてはいけないし、埃まみれではいけ
ない。偉大なワインには清潔感が必要。何もしないことは良いことでは
ないんだ』元々、バローロは凝縮度を誇るものではなかったはずだ。細
さ、余韻、残り香、じんわりとした旨み。染み入るような繊細さこそがバ
ローロなのだし、ブルゴーニュにも通ずる“偉大さ”なのだろう。
州
"Serralunga"
69R31 Barolo
バローロ・セッラルンガ
Piemonte
ヴィンテージ 色
2008
赤
サイズ
参考上代
750ml
メモ
6,000 セッラルンガ
在庫
〇
≪セッラルンガ≫ボスカレートの一部3.5haの若い樹齢の樹を使用。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで発酵、約1ヶ月マセレーションの後、24ヶ月20~40ヘクトリットルの大樽で熟成。
"Ravera"
69R91 Barolo
バローロ・ラヴェラ
Piemonte
2008
赤
750ml
8,000 モンフォルテ/ミケ種のみ
〇
≪モンフォルテ・ダルバ≫樹齢50歳を超える0.6haの小さな畑。ネッビオーロの中でも古いクローンのミケ種のみを用いて造られる。徐梗された後、酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで約1ヶ月マセレーション。24ヶ
月間400リットルの樽で熟成させた後、ボトルで熟成。生産本数2000本。
"Boscareto"
69K83 Barolo
バローロ・ボスカレート
Piemonte
2006
赤
750ml
11,500 カッシーナフランチャに隣接
△
≪セッラルンガ≫ボスカレートの中でも南西向きの最上の区画。樹齢は40年以上。早くても10月の初旬まで完熟を待つ。徐梗せず、足で踏み潰したブドウは酸化防止剤やセレクション酵母の添加を行わず、葡萄の出来に
より40日~90日間のマセレーション。30ヶ月間30ヘクトリットルの大樽での熟成を経た後、ボトルで熟成される。生産量約4000本。
Nebbiolo "Coste"
69R92 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ・コステ
Piemonte
2011
赤
750ml
3,600
〇
6,800
〇
標高350mの畑で樹齢40歳以上のレ・コステ畑でも南西向きと南東向きの2区画あわせて1haの区画の葡萄に、若干ボスカレートの葡萄を加えて造られる。
d'Alba "La Romualda"
69K80 Barbera
バルベーラ・ダルバ・ロムアルダ
Piemonte
2009
赤
750ml
≪モンフォルテ・ダルバ≫0.7haの畑。樹齢は約60年。30~60日間のマセレーション。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみ。大樽で20ヶ月熟成。年産1800本。
d'Alba "Laura"
69R32 Barbera
バルベーラ・ダルバ・ラウラ
Piemonte
2011
赤
750ml
2,800
〇
≪モンフォルテ・ダルバ≫標高300m以上、樹齢30年以上の約1.5haの畑。南西向き。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで20日間マセレーション。10ヶ月ステンレスタンクで熟成。
d'Alba"St. Anna"
69K77 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ・サンタンナ
完売/次未定
Piemonte
2010
赤
750ml
2,800
≪モンフォルテ・ダルバ≫標高400m以上の2つの畑(合計約2ha)、サンタンナ(サンタアンナ)とサン・マルティーノの樹齢40年以上の樹を使用。ステンレスタンクによる10ヶ月の熟成。
〇
TOP
Azienda. Agricola
Roagna
Barbaresco, Piemonte, Italia
ロアーニャ
| 32
“プレ・フィロキセラ”バローロ・ロッカ・エ・ラ・ピラ
されるワインは他にある
だろうか?また、彼等の
畑は非常に樹齢が高い。
ほとんどの畑が60年以
上。樹齢の高い畑では1
00年樹がざらに存在す
る。『ネッビオーロの本当
の力を表現するには最
低でも50年以上の樹齢
が必要。30年樹はまだ
Roagna non cambia/ロアーニャは変らない
現当主ルーカ・ロアーニャは専門誌の
インタビューにこう答えていた。『僕たち
は一世紀半以上前から、全く変わって
ない。今後も変わることはないだろう。
それはワインに対する哲学というよりは、
人生の選択なのだと思う。テクノロジー
に助けられることがあることは認めるし、
必要があればある程度取り入れるのは
理解できるけど、あくまで、この土地の
個性を最大限に表現する方法であり、
葡萄の独自性の追求に有効である場
合にのみに限られるべきだ』現当主の
ルーカから遡ること5世代、ヴィンチェ
ンツォ・ロアーニャがバルバレスコの村
の中心にワイナリーを開いたのがロアー
ニャの始まり。ルーカのおじいさんであるジョヴァンニが現在醸造所を
構えるパリエリ地区(ピエモンテの方言でパイエ)にネッビオーロに最も
適したテロワールだとして拠点を移した。更にルーカの父、アルフレッド
が1990年にカスティリオーネ・ディ・ファッレート村のロッケ地区、500
年以上の歴史を持つカッシーナ・ピラを購入したことで、バローロの生
産にも乗り出した。
50年以上の樹齢でないと本物のバローロはできない
畑では100年以上前
から化学肥料は勿論、
有機肥料も一度も使っ
たことがない(ボルドー
液のみ局地的に使用)。
春先に刈り込まれる下
草がその役割を十分に
果たしてくれるのだそう。
様々な雑草やハーブ、
葡萄以外の植物との
共存がより複雑な自然
環境を生み出し、病害や害虫への耐性も自然に備わってくるのだとい
う。セラーに入っても考え方は変わらない。150年前から全く変わらぬ
醸造。勿論、亜硫酸以外の一切の添加物を使用せず(SO2の添加は
瓶詰時のみ、発酵時はなし)、野生酵母のみで醗酵。100日にも及ぶ
長期のマセレーションという今時珍しい造り。また、彼等の特徴は熟成
期間の長さ。『世の中に出回っているほとんどのネッビオーロが、その本
当の個性を発揮できる前に消費され、誤った評価を受けてしまう。これ
ではネッビオーロの良さは伝わらない』バローロ・ラロッカ・エ・ピラ Ris19
95は14年間樽で寝かされたワイン。当初8樽あった樽は瓶詰時には
蒸発により7樽に減っていたそうだ。こんなにも長い樽熟成を経て出荷
赤ちゃんだよ』
砂質土壌のバローロ
彼等のワインの中でも特徴的で貴重な畑がバローロ・ロッカ・エ・ラ・ピラ。
粘土質土壌が主体のバローロにおいてカッペラーノが所有する一部の
畑とロアーニャが所有するこのロッカ・エ・ラ・ピラだけが砂質土壌となっ
ている。砂質土壌のネッビオーロは構成が全く違う。骨格ではなく、豊
潤な香で飲み応えを感じさせてくれる。砂質は大きく2種類存在する。
黒く重い砂層は海底が隆起した層(砕き香を嗅ぐと、なんと磯の香がす
る)。白く軽い砂層は石灰を多く含んでいる層でアルプスに由来する層。
ワインは石灰層からのミネラル感と磯の香に通じるヨード的なニュアン
スを持っている。
プレ・フィロキセラ/第二次世界大戦以前のネッビオーロ
そして、この畑の最大の特徴はフィロキセラの被害を受けず自根の状
態で古代のネッビオーロが生きていること。(第二次世界大戦以前の
葡萄樹も存在する)クローンのコントロールもなされず樹が死滅すれば
隣の樹の枝を一度地中に通し、自然に根を張らせることで独自の自然
環境を守っている。これはマルゴッタ(プロヴィナージュ)と呼ばれる手
法で通常は根が生
えて2、3年で親樹
から切り離されるが
ロアーニャでは20
年以上親樹から切り
離されない。それに
よって若い樹であっ
ても親樹の根から地
中の養分やミネラル
を吸い上げるのだと
いう。『砂が押し固められたこの土壌では薬剤は絶対使えない。使えば
雑草の根が土を支えられなくなり土壌は崩れてしまう』砂質は窒素が
極端に少ない。それにも関らず、有機肥料なども必要としないのは森
林に囲まれた畑であることで色々な植物が自生している為に十分な栄
養を得ることができるから。更に、この砂と石灰岩だけの貧しい土壌で
は葡萄の育成が極端に遅くなる。その分葡萄は複雑味を増していく。
商品記号
ワイン
在庫
750ml
5,800 2000年+2001年
赤
1500ml
12,000 2000年+2001年
赤
750ml
11,000 パイエの古樹のみ
◎
○
◎
ヴィンテージ
色
サイズ
Piemonte
(00/01)
赤
Prima XVII ≪1500ml≫
69K63 Opera
オペラ・プリマ・17・マグナム
Piemonte
(00/01)
Piemonte
4月入港予定
(04/05)
Prima XVIII
69T35 Opera
オペラ・プリマ・18
| 33
メモ
州
Prima XVII
69A59 Opera
オペラ・プリマ・17
参考上代
2~4年間フランス産の縦型の大樽で熟成後、ヴィンテージごとのキュヴェをブレンド(ⅩⅦは2000年のキュヴェと2001年のキュヴェを2006年にアッサンブラージュ)した後、2008年にボトリング。樹齢40年以上のバルバレ
スコを名乗れる畑の葡萄を使用。複数ヴィンテージをブレンドしたユニークなワインだが造りは非常に伝統的。
"Paje"
69P72 Barbaresco
バルバレスコ・パイエ
Piemonte
2005
赤
750ml
7,800
"Paje"
69T33 Barbaresco
バルバレスコ・パイエ
Piemonte
4月入港予定
2007
赤
750ml
8,900
"Paje" Vecchie Vigne
69T34 Barbaresco
バルバレスコ・パイエ・ヴェッキエ・ヴィーニュ
Piemonte
4月入港予定
2007
赤
750ml
14,800 樹齢50年以上の区画
△
〇
△
60年以上ロアーニャ家が所有する南/南西向きの急斜面に位置するバルバレスコ村パイエ区画の3ヘクタールに満たない畑。ネッビオーロのエキスを100%抽出しきるため70~90日間、櫂入れ・リモンタージュなどをしな
がらマセレーションを施しネッビオーロ本来の特徴を引き出す。
"Asili"
69T38 Barbaresco
バルバレスコ・アジリ
Piemonte
4月入港予定
2006
赤
750ml
12,000
"Asili" Vecchie Vigne
69T39 Barbaresco
バルバレスコ・アジリ・ヴェッキエ・ヴィーニュ
Piemonte
4月入港予定
2007
赤
750ml
14,800 樹齢50年以上の区画
〇
△
バルバレスコ村において最も歴史あるクリュの1つで間違いなく最上の畑である。その強い石灰質により最も男性的なバルバレスコを生み出す。樹齢45年以上。南向きの非常に石灰質の強い土壌。ロアーニャ家所有は0.
22ヘクタールのみ。
"Montefico"
69A67 Barbaresco
バルバレスコ・モンテフィーコ
Piemonte
2004
赤
750ml
10,000
"Montefico"
69T36 Barbaresco
バルバレスコ・モンテフィーコ
Piemonte
4月入港予定
2006
赤
750ml
12,000
"Montefico" Vecchie Vigne
69T37 Barbaresco
バルバレスコ・モンテフィーコ・ヴェッキエ・ヴィーニュ
Piemonte
4月入港予定
2007
赤
750ml
14,800 樹齢50年以上の区画
△
〇
△
バルバレスコ村においてアジッリとともに重要な歴史あるクリュのひとつでアジッリと比べるとよりエレガントな酒質に仕上がる畑。南西向きのマール質を多く含む石灰質土壌。ロアーニャ家所有は0.24ヘクタールのみ。
"Paje" Riserva
69C19 Barbaresco
バルバレスコ・パイエ・リゼルヴァ
Piemonte
1999
赤
750ml
18,500
△
60年以上ロアーニャ家が所有する南/南西向きの急斜面に位置するバルバレスコ村パイエ区画の3ヘクタールに満たない畑。ネッビオーロのエキスを100%抽出しきるため70~90日間、櫂入れ・リモンタージュなどをしな
がらマセレーションを施しネッビオーロ本来の特徴を引き出す。例外的な年を除いて8年以内の期間フランス産の中樽で熟成後、さらに最低2年はボトルでエイジング。
"Crichet Paje"
69A65 Barbaresco
バルバレスコ・クリケット・パイエ
Piemonte
2000
赤
750ml
24,000 パイエの上部7列の区画
△
特別なヴィンテージのみに造られるロアーニャ家のトップキュヴェ。伝統的なバルバレスコの最高の姿を純粋な形で体現。バルバレスコ村の石灰質の泥灰土壌は、偉大な骨格と桁外れに強いタンニンを贈ってくれる。クリ
ケット・パイエに使用される葡萄はパイエの区画の最上部の7列で、更に、その7列の中から葡萄樹1つ1つを選別して、どの樹をクリケット・パイエにするか確定させると言う。
"La Pira"
69P73 Barolo
バローロ・ラ・ピラ
Piemonte
2005
赤
750ml
7,800 プレ・フィロキセラ
"La Pira"
69T31 Barolo
バローロ・ラ・ピラ
Piemonte
4月入港予定
2006
赤
750ml
8,900
"La Pira" Vecchie Vigne
69T32 Barolo
バローロ・ラ・ピラ・ヴェッキエ・ヴィーニュ
Piemonte
4月入港予定
2007
赤
750ml
14,800 樹齢50年以上の区画
△
◎
△
セッラルンガ・ダルバ村。バローロ地区でカッペラーノの一部の畑とこのロッカ・エ・ラ・ピラだけが砂地となっていて、この畑はフィロキセラに侵されていないピエ・フランコ100%となっている。薬剤の不使用だけでなく、下草
を残す(5年に1度刈りこむ)ことや動物、昆虫を生かすことで自然環境を維持している。また、苗木業者を使わず、マルゴッタ(プロヴィナージュ)によって畑の独自性を保っていることも重要。
"la Rocca e la Pira" Riserva
69A63 Barolo
バローロ・ラ・ロッカ・エ・ラ・ピラ・リゼルヴァ
Piemonte
1995
赤
750ml
18,500 5Bottiglie/L'espresso
△
ロッカ・エ・ラ・ピラの中でも特に優れた年のみ造られる。この年は小さめの古樽で8樽のみ造られたが10年以上も樽熟成をするうちに水分は蒸発し、最終的には7樽になってしまったと言う。角が取れ丸く、しなやかな状態
になってから出荷されている為、バローロ本来のエレガンスが楽しめる。1口目ではなく、飲み終えた後に満足感を感じるワイン。
Rosso
69K57 Langhe
ランゲ・ロッソ
Piemonte
2004
赤
750ml
4,500
Rosso
69T40 Langhe
ランゲ・ロッソ
Piemonte
4月入港予定
2007
赤
750ml
4,500
△
◎
100%Nebbiolo このワインとバローロ、バルバレスコの違いは樹齢だけ。樹齢20年以下のブドウ樹は根がまだ短く、複雑味を帯びることは不可能だから。2003年ヴィンテージのマセレーション期間は35~40日。
Bianco
69P49 Langhe
ランゲ・ビアンコ
Piemonte
2011
白
750ml
2,600
◎
90%Chardonnay 10%Nebbiolo ネッビオーロのモストとシャルドネは皮ごと木樽で、野生酵母のみ。酸化防止剤の使用量はきわめて少量で、他の全てのワインと同様ノンフィルター。
d'Alba
69K58 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
Piemonte
2010
赤
750ml
2,600
d'Alba
69T41 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
Piemonte
4月入港予定
2011
赤
750ml
2,800
△
〇
2008年ヴィンテージは葡萄の葉が落ち始めてから収穫するという特徴的な年となった。これは樹がその植物サイクルを完遂したとい点からも重要。このような年は1958年に一度きりということ。樹齢は平均45年。パイエ畑と
アジッリの一部の畑のドルチェットが使用されている。野生酵母のみ。35日間のマセレーション。
Chinato
69A68 Barolo
バローロ・キナート
Piemonte
N.V
キナート
750ml
10,000 バローロ・リゼルヴァがベース
△
キナの皮と33種類のアルプスの野生ハーブ(ピエモンテとアオスタの自生している野生のハーブ)をネッビオーロのグラッパ漬けにしたものを、バローロ・リゼルヴァ・ロッカ・エ・ピラの熟成したワインにブレンドし、さらに熟成させ
アルコールが16度近くまで下がるのを待って出荷。勿論、カラメルなどの科学的なものは一切添加されていない。
TOP
Azienda. Agricola
Rabaja di Bruno Rocca
Barbaresco, Piemonte, Italia
ラバヤ・ディ・ブルノ・ロッカ
| 34
バルバレスコの畑ごとのポテンシャルを引き出すワイン造り
ブルゴーニュの影響
歴史は浅く、1950年代前半に現当主ブルノの父フランチェスコと母マ
リア・アデライドがバルバレスコ村中心部から現在のラバヤの地に移住
したのが始まり。当初は葡萄栽培農家として協同組合や近隣のカンテ
ィーナに葡萄の段階で販売していた。父が亡くなりブルノに代替わりと
なった81年にボトリングを開始。30年の歴史しか持たない若い造り手
ながら、今や他の造り手達も認めるバルバレスコを代表する造り手とな
った。ブルノとの会話の中にはブルゴーニュという言葉が何度も出てく
る。30年前、バルバレスコにはテロワールという概念がなく、畑ごとの土
壌の違いやミクロクリマの違いをワインに表現するという考えを持った造
り手は皆無だったという。ブルノは年に数回ブルゴーニュに渡り、土壌
の扱い方、栽培、醸造までを学んだそう。『バリックの導入もブルゴーニ
ュの影響だ。でも勘違いしないで欲しい。バリックの香は大嫌い。葡萄
に力があるからバリックが必要になる。これは自然なことだ。バリックの
風味ではない。バリックの酸素供給能力が必要になる。36ヶ月以上熟
成、乾燥させたバリックは香もタンニンも控えめ。酸素をある程度供給
しながら発酵、熟成させることだけが重要なんだ』
銅は酸度を下げるからほとんど使わない
ブルノは多くのことを実際のワインで試している。一時期はロータリーフ
ァーメンターを活用し、速やかな抽出と色素の安定に取り組んだことも
あったが、現在では縦型ステンレスタンクでの発酵に戻している。横型
の発酵容器では果帽が常にワインに漬かっている状態になり調整が効
商品記号
ワイン
かないが、縦型であれば果帽が上部で完全にはワインに漬からず、ル
モンタージュの仕方、回数によって調整ができる。一方、畑では化学
肥料は一切使用されない。近年ではボルドー液も使用しないという。
『ボルドー液の毒性は6ヶ月以上もの間畑に残留するが、我々が使っ
ている天然硫黄は2週間で土に戻る。大きな違いだと思わないか?そ
れにボルドー液の主原料である銅はネッビオーロの命である酸度を下
げることに繋がる』
トゥーフォ(青い石灰)から生まれるラバヤ
畑はラバヤを中心にネイヴェ側のコパロッサ、クラ、更にはト
レイゾにも少し持っている。全ての畑はクリュを名乗れる区
画であり、なんとベースのバルバレスコも全てクリュの葡萄
が100%使われている。最も重要な畑“ラバヤ”はトゥーフ
ォと呼ばれる石灰質の堆積土壌であり、特に珪素が強く、
他の土壌より青がかった色調が特徴的。南西向きで日照
量が最も多い畑で、盆地上になっている下部にはタナロ川
が流れていて川から年間を通じてこの盆地を冷たい風が吹
き抜けていくのだそうで、この風がカビや病気から葡萄を守
ってくれる理想的環境。ワインはしっかりとした骨格を持ち大
きなワインに仕上がる。一方、ネイヴェに位置するコパロッサは砂質と小
石が多い土壌で粘土比率が極端に低くなる。骨格では劣るが芳香の
広がりや可憐さではラバヤ以上のワインに仕上がるという。
州
69R96 Barbaresco
バルバレスコ
Piemonte
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
7,000 単一畑"クラ"主体
◎
ラバヤ、コパロッサ、クラからの葡萄のみで造られる。クリュ以外の葡萄は一切使われていない。若い区画の葡萄や熟成段階で樽から試飲しクリュの品質、スタイルにはそぐわないと判断したものをブレンドしたもの。毎年非
常に完成度が高く、お買い得なワイン。
"Coparossa"
69G31 Barbaresco
バルバレスコ・コパロッサ
Piemonte
2007
赤
750ml
11,000 砂質=芳香
"Coparossa"
69P69 Barbaresco
バルバレスコ・コパロッサ
Piemonte
2008
赤
750ml
9,000 砂質=芳香
△
〇
ネイヴェに位置するコパロッサは砂質と小石が多い土壌で粘土比率が極端に低くなるというネイヴェでは珍しい畑。軽い土壌で水はけが良く、毎年安定的に高いレベルに達する。骨格ではラバヤに劣るが芳香の広がりや可
憐さではラバヤ以上のワインに仕上がるという。
"Rabaja"
69G30 Barbaresco
バルバレスコ・ラバヤ
Piemonte
2007
赤
750ml
"Rabaja"
69L55 Barbaresco
バルバレスコ・ラバヤ
Piemonte
2008
赤
750ml
3Stelle/Veronelli
12,000 5Bottiglie/L'espresso
9,800 石灰(珪素)
△
〇
最も重要な畑“ラバヤ”はトゥーフォと呼ばれる石灰質の堆積土壌であり、特に珪素が強く、他の土壌より青がかった色調が特徴的。南西向きで日照量が最も多い畑で、盆地上になっている。下部にはタナロ川が流れていて
タナロ川から年間を通じてこの盆地を冷たい風が吹き抜けていく。この風がカビや病気から葡萄を守ってくれる理想的環境。ワインはしっかりとした骨格を持ち大きなワインに仕上がる。
"Maria Adelaide"
69L56 Barbaresco
バルバレスコ・マリア・アデライデ
Piemonte
2007
赤
750ml
15,000 3Bicchiere/Gambero R
"Maria Adelaide"≪1500ml≫
69L57 Barbaresco
バルバレスコ・マリア・アデライデ・マグナム
Piemonte
2007
赤
1500ml
30,000 3Bicchiere/Gambero R
△
△
現当主ブルノの母親の名前を冠した最上級キュヴェ。2001年が最初のヴィンテージで2004、2006、2007の4ヴィンテージしか生産されていない。通常のキュヴェ以上にマセラシオン期間を長く取り長期熟成を目的に
造っている。特に区画を決めている訳ではなく、その年の最も素晴らしい区画の葡萄で造る。
Nebbiolo
69S44 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ
Piemonte
2010
赤
750ml
3,600
Rosso "Rabajolo"
69P70 Langhe
ランゲ・ロッソ・ラバイオロ
Piemonte
2009
赤
750ml
5,800
Piemonte
2010
赤
750ml
4,200
d'Asti
69G36 Babarbera
バルベーラ・ダスティ
Piemonte
2009
赤
750ml
3,800
d'Alba "Trifole"
69G37 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ・トリフォレ
Piemonte
2010
赤
750ml
3,000
Chardonnay "Cadet"
69G38 Langhe
ランゲ・シャルドネ・カデ
Piemonte
2010
白
750ml
4,600
d'Alba
69R97 Babarbera
バルベーラ・ダルバ
新入港
〇
〇
〇
〇
〇
△
TOP
Azienda. Agricola
Moccagatta
Barbaresco, Piemonte, Italia
モッカガッタ
| 35
最高の完成度を誇るバルバレスコのクリュごとの個性
ほとんど情報公開されないカンティーナ
1952年、マリオ・ミヌートに
よってモッカガッタに設立さ
れた。現在はマリオ氏の息
子セルジオとフランコによっ
て運営されている。所有畑
は12ha で3つのクリュ・バ
ルバレスコを中心にピエモ
ンテで“最もエレガントなシ
ャルドネ”と称される白ワイ
ンも2種造っている。カンティーナの真正面にはガヤの畑が広がってい
る。『モダン?僕等が?バリックは使うが酸素供給の為に必要だから使
うだけ。ガヤの畑は縦に葡萄列が並んでいるだろう。あれは畑に機械を
入れて作業をする為だ。僕等は全てが手作業。モダンなものか』
内熟成を経て出荷される。
元々バランスに優れた畑
であるが樹齢の高さと完熟
度からか、モッカガッタの
ブリック・バリンは力強い。
タンニン量も多く、長い熟
成にも耐える。『ブリック・バ
リンは素晴らしい畑だ。痩
せ過ぎてもいないし重すぎ
もしない。冷涼な風が吹き
抜ける窪地になっていて
葡萄は完熟する。若いうちはフルーツが前面に出るが、時間とともにタ
バコ、なめし皮、色々な香辛料の香が出てくる。これこそがバルバレス
コだ』
最高の畑“ブリック・バリン”
有機栽培への転換
最も重要なワインはバルバレスコ村
に位置するバルバレスコ“ブリック・
バリン”。青みがかった泥灰土で石
灰質が豊富に含まれる。南西を向
き日当たりは良好。樹齢は最も古
い区画で60年を超える。発酵は縦
型ステンレスタンクで比較的低目
の温度で行われる。熟成はバリックに移して最低18ヶ月。その後ボトル
モッカガッタはEU2078/92 環境保全規定に加盟している。自然環境
を保全することを目的としていて除草剤、化学肥料の不使用(銅と硫
黄は使用する)、肥料は有機肥料のみとしている。『バルバレスコの丘
は昔一面緑だった。今では除草剤によって赤く色付いている。僕等の
畑は一面緑。ここに住んでいるのだから当たり前のことだ』雑草を残す
ことで地表は乾かず、根によって耕され、昆虫も自生する。雑草は数
年に1度刈り込み土に戻される。これによって有機肥料も最小限に抑
えることができる。
商品記号
ワイン
69J43 Barbaresco
バルバレスコ
州
7月入港予定
Piemonte
ヴィンテージ 色
サイズ
赤
750ml
2008
参考上代
メモ
6,000 バルバレスコ/ネイヴェ
在庫
△
バルバレスコ村とネイヴェ村の2つの畑合計0.8haの畑から造られる。クリュ名は入っていないが他のクリュ同様の造り。7日間のマセラシオン。熟成は1年間樽熟成(20%が新樽80%が2年目以降の樽を使用)後ステンレ
スタンクでブレンド、ボトルに移してからは1年間休ませてから出荷する。年産4,500本のみ。
"Basarin"
69K98 Barbaresco
バルバレスコ・バサリン
Piemonte
2006
赤
750ml
7,000 ネイヴェ
〇
≪ネイヴェ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。40年以上の樹齢が主体となっている僅か1.8haの畑はネイヴェ村に位置する真南向きの畑。フランス産新バリックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロ
という印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産10000本。
"Bric Balin"
69D35 Barbaresco
バルバレスコ・ブリック・バリン
Piemonte
2005
赤
750ml
7,500 3Bicchiere/Gambero R
〇
≪バルバレスコ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。50年以上の樹齢が主体となっている僅か4haの畑はバルバレスコ村に位置する西向きの畑。毎年最高の評価を受けるバルバレスコを代表するワインと
言える。フランス産新バリックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロという印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産23000本。
"Cole"
69R55 Barbaresco
バルバレスコ・コッレ
Piemonte
2007
赤
750ml
8,000 年産800本
△
≪バルバレスコ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。40年以上の樹齢が主体となっている僅か0.46haの畑はバルバレスコ村に位置する南東向きの畑でバルバレスコで最も冷涼な区画。フランス産新バ
リックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロという印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産800本のみ造られる最も重要なワイン。
Nebbiolo
69F39 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ
7月入港予定
Piemonte
2009
赤
750ml
3,200
〇
100%バルバレスコ村のネッビオーロのみ使用。平地の葡萄を使ったワインではなく、あくまでもバルバレスコの畑の若い樹で造られるバルバレスコのセカンドワイン的なもの。よって収量や栽培に関しても厳格にバルバレスコ
の基準が適応される。熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリックを使用する。内容はバルバレスコに限りなく近いお得なワイン。
d'alba
69J44 Barbera
バルベーラ・ダルバ
7月入港予定
Piemonte
2009
赤
750ml
3,200
〇
バルバレスコに位置する2haの畑。この区画は昔からバルベーラが植わっている。よって樹齢は60年を超えるものがほとんど。発酵はステンレスタンクで4~5日間。熟成は熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリッ
クを使用する。6ヶ月間の熟成。濃密で目の詰まったワインで、シルキーな口当たり。
d'Alba
69L01 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
Piemonte
2009
赤
750ml
2,700
〇
モッカガッタの隠れた銘酒。これを飲んでもらえばモッカガッタのワイン造りがよく分かる。バルバレスコに位置する1.5haの畑。この区画は昔からドルチェットが植わっている。よって樹齢は60年を超えるものがほとんど。発
酵はステンレスタンクで4~5日間。熟成は熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリックと少し大きめの古樽を使用する。
Chardonnay
69N41 Langhe
ランゲ・シャルドネ
Piemonte
2011
白
750ml
3,200
〇
バルバレスコ村に位置する北西向きの僅か0.8haの畑。石灰質を感じさせるミネラル溢れるワインであると同時に冷涼な気候を反映しブスケットとは違う繊細さを備えている。
Chardonnay "Buschet"
69N40 Langhe
ランゲ・シャルドネ・ブスケット
7月入港予定
Piemonte
2010
白
750ml
4,900
僅か0.7haの単一畑ブスケット。石灰質が表土に出ている。発酵段階からバリック。熟成もフランス産新バリックを使用する。樽のニュアンスはワイン全体に溶け込み違和感を感じさせない。
〇
TOP
Azienda Agricola
La Ca’nova
Barbaresco , Piemonte , Italia
ラ・カノヴァ
| 36
バルバレスコの優しさが残る数少ない蔵
農家のバルバレスコ
バルバレスコの丘に広が
る12ha の畑は科学的な
ものを極力排除し、雑草
が青々と茂った健康的な
畑。山道に手製の木の看
板が掲げられているだけ
で、そこがカンティーナだ
とは誰も気付かない。ラ・
カ・ノヴァは自宅の地下部
分がセラーになっている家族経営のカンティーナでマルコ・ロッカ氏を
中心に3人の兄弟で運営されている。今では珍しいバルバレスコの土
地の香を感じさせくれる数少ないカンティーナの1つ。
温度管理さえしない発酵
セラーではこの地方の伝
統を守り、現代的な技術
は一切排除される。例え
ば・・・『発酵槽も熟成槽も
ただの容器です。ここでは
伝統的に大樽が使われて
きて、それで何の不都合も
ない』マルコ氏の言う通り、
発酵槽は温度管理機能も
付いていないステンレスタンクのみ。熟成に関しては3000リットル以上
の大樽が並び、圧搾機も木製の昔ながらのもの。全く近代醸造技術を
感じさせない。電気が通っているのは照明のみ。現代のこの地域のカ
商品記号
ワイン
69P75 Barbaresco
バルバレスコ
ンティーナには標準的に配置されてい
るバリックも無ければ、ロータリーファー
メンターも勿論存在しない。このセラー
は30年前と何も変わらない。若い造り
手ながら、ここにはバルバレスコの伝統
が息づいている。
伝統の畑モンテステファノ
一方で、マルコは『ワインの品質はほと
んどが畑で決まる。だから僕等は畑仕
事に情熱を傾ける』と言いきる。ビオディナミにはよく知らないと言い全く
興味がないようだ。伝統と経験から判断し、勿論のことだが、防カビに
は銅を使うなど科学的なものはできる限り排除している。(防カビ剤は
葡萄の皮を弱くするが、銅は葡萄の皮を強くする)農具も木製の鍬や
杭が使われ収穫も全て手作業。畑は自宅の周辺、丘の頂上付近に所
有。特にモンテステファノは貴重な畑で、丘の頂上に位置し、バルバレ
スコのエリア内で最も石灰質比率が高い畑と言われている。白い粘土
質に沖積物が混ざる理想的土壌。
ワインは独特の風味を持ち、果実
にチョコレートのようなニュアンスも
感じさせる。タンニンは比較的細
かく、旨味に溢れている。余韻が
非常に心地よいのは上質な酸と
熟度のバランスからか。素朴で優
しく柔らかい造り手そのもののよう
なワインに仕上がっている。
州
新入港
Piemonte
ヴィンテージ 色
2008
赤
サイズ
参考上代
750ml
メモ
3,800
在庫
◎
ベースとなるバルバレスコだが高い品質を誇る。自社畑のみで色々な畑のブレンド。醸造過程においてはクリュモノと全く同じで大樽による熟成。若い葡萄樹はランゲ・ロッソに使われるので基本的には20年以上の樹を使用。透明
感のある色調で適度に優しい果実味が中心だが、ネッビオーロらしい旨味のある余韻はブルゴーニュを思わせる。
"Bric Mentina"
69N39 Barbaresco
バルバレスコ・ブリック・メンティーナ
Piemonte
2008
赤
750ml
4,800
〇
400ケース/年。 小さな丘の頂上にある南向きの優良畑。標高が高く、陽光の恩恵を最大限受ける。モンテステファノに比べて粘土質が強い。樹齢20~30年。バルバレスコに位置しながら霧の影響をあまり受けず、しかも強い日
差しを受けて完熟する。ワイン自体は線が細く繊細で細身な印象。若いうちは果実感が優しいながら、フィネスを感じさせる。
"Montestefano"
69176 Barbaresco
バルバレスコ・モンテステファノ
Piemonte
2004
赤
750ml
5,000 蔵出しバックヴィンテージ
〇
400ケース/年。 バルバレスコの丘の南東斜面に位置。バルバレスコエリアで最もライムストーンの比率が高い畑と言われている特殊な畑。樹齢40~55年。石灰質土壌が強く、ワイン自体は硬くミネラルを強く感じさせるワインに仕上がる。
骨格のしっかりした伝統的スタイルでネッビオーロの強固なタンニンと上質の酸が素晴らしい。アタックではなく余韻で楽しませてくれる。
Nebbiolo
69S92 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ
新入港
Piemonte
2010
赤
750ml
2,800
◎
各畑の10年程度の若い樹を使う。よって全ての葡萄は急斜面の上部から収穫されたもの。平野部の水分量の多い葡萄は一切使用されていない。発酵は温度管理せずステンレスタンク。熟成はバルバレスコ同様30hlの
大樽で行う。若い樹ゆえに果実中心だが圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。年産6000本程度。
d'Alba "Loreto"
69N38 Barbera
バルベーラ・ダルバ・ロレート
Piemonte
2010
赤
750ml
2,600
〇
このカンティーナのワイン全てに共通することだが柔らかく、しなやかな質感が特徴的。飲み進むごとに葡萄本来の甘みが噛み締められるよう。余韻も長くバランスの良いワイン。
d'Alba
69N37 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
Piemonte
2011
赤
750ml
まさしく地酒といった感じながらどこか優しさを感じさせるスタイル。明るい紫色で中程度の凝縮度。過度な抽出のない素直な味わいは飲み飽きることがない。
2,400
〇
TOP
Azienda Agricola
Cascina Roera
Costigliole d’Asti, Piemonte, Italia
カッシーナ・ロエラ
| 37
本物のバルベーラが生まれるサンマルティーノ
葡萄栽培家から醸造家に転向
ている。畑での仕事と
2002年、クラウディオ・ロッソとピエロ・
収穫のタイミング。そ
ネッビオーロの2人によってバルベー
して発酵技術も彼に
ラ・ダスティの中心地であるカスティリ
教わった。彼の畑は
オーレ・ダスティにカッシーナ・ロエラは
正に自然だ。僕らの
設立された。以前よりクラウディオもピ
畑も最小限の手助け
エロもワイン造りを行っていてクラウディ
だけで気候や病気へ
オ家はバルク売りが主だった60年代に、
の対応も自然にでき
この地域で始めてボトリングに踏み切っ
るようになってきた。
た一家。早くから品質重視に転換して
当然、除草剤、化学
いた。ピエロも葡萄栽培家に生まれ、 肥料、防虫剤も必要なくなった』(撒くのは銅と硫黄物のみ)畑は最高
家を継ぎ品質重視に転換させていた。 の状態になりつつある。これによってワインは葡萄の個性、畑の個性を
『職人として飲み手と自然環境に最大限配慮してワインを造る』
厳密に表現できるようになってきた。
ロレンツォ・コリーノに学んだ
リスクと隣り合わせの自然醸造
地元の住人が“本物の
バルベーラが生まれる
畑”と呼ぶ のが サンマ
ルティーノ。真南を向く
畑で粘土、砂岩、石灰
質など様々な土壌層を
持っている。ワインは濃
厚で高いアルコールを
誇るが、酸度と質感の
滑らかさによって自然な飲み口。サンマルティーノの畑のすぐ脇に住ん
でいるのがロレンツォ・コリーノ。『ロレンツォに多くのアドヴァイスをもらっ
カンティーナに入っても考え方は一緒。畑の
個性を表現する為に人為的介入は厳しく制
限される。温度管理をせずにある程度酸素
と触れ合いながらの発酵。ラッキングもでき
る限り行わない。いかなるフィルターも通さ
ない。各種添加物も使わない(SO2は瓶詰
前に極少量使用)と大きなリスクと隣り合わ
せながら信念を貫き通している。実際に20
06年は雹と天候不良による未熟果による
影響で生産量は半分以下に落ち込んだと言う。
商品記号
ワイン
d'Asti "La Roera"
69N30 Barbera
バルベーラ・ダスティ・ラ・ロエラ
州
完売/次未定
"La Rovre"
69N36 Barbera
バルベーラ・ラ・ロヴェッレ
ヴィンテージ 色
2008
Piemonte
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
2,400 DOC申請
中身は一緒
2009
Piemonte
赤
750ml
2,600 DOC申請なし
△
◎
バルベーラ100%。色々な畑から集めたキュヴェで、比較的若い樹齢のものや、収量もクリュモノにくらべればやや高めのブドウから造られる。Haあたりの収量は70~80キンタルでDOCの規定よりは低く保ちながら低価格を
実現。醗酵も熟成もセメントタンクで行うので(温度が急激に上がるのを防いでくれるから)バルベーラ種の特徴であるフレッシュな酸を保てる。
d'Asti Superiore "San Martino"
69N31 Barbera
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・マルティーノ
2007
Piemonte
赤
750ml
3,400
〇
真南を向いた特徴的な畑。粘土質、砂岩質、石灰質などさまざまなバリエーションを持つ細かな土の表層、均一でない複雑な土壌からなる畑を形成した。2,3メートル向こうはもう違う土壌、10数メートル向こうはまた違う
土壌というような場所まである。特にこの粘土質の土壌はブドウに高い糖度、際立った酸、そして強い色素(アントシアニン)をもたらし、それがワインに反映され力強く、粗野な(柔らかさに欠けるともいえる)特徴となる。かな
り急な斜面を持つ丘にある1.5haの小さな畑で、ピエモンテ人は“本当のバルベーラ”が生まれる土地と呼ぶ。
d'Asti Superiore "Cardin Selezione"
69N33 Barbera
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・カルディン・セレッツィオーネ
2006
Piemonte
赤
750ml
4,500
○
カルディンに使われる良い畑のなかでも特に樹齢の高い樹からのみ収穫される非常に収量の低いブドウをしようする。都合熟成も通常より長く寝かせる必要がある(ワインの構成要素がより複雑なためと思われる)。
Rosso "Cardin"
69N32 Vino
ヴィノ・ロッソ・カルディン
2006
Piemonte
赤
750ml
3,600 バルベーラ+ネッビオーロ
〇
以前から計画されていたバルベーラとネッビオーロのブレンドワインが遂にリリース。彼等のバルベーラは非常に凝縮度が高く、密度が詰まっている為、ネッビオーロを加えることでバルベーラとは全く違ったエレガンスを表現
することとなる。少しのネッビオーロがスパイスのように全体を引き締める。タンニン、酸の種類が異なることがよく解る。
Rosso "Vigna Piva"
69C46 Monferrato
モンフェッラート・ロッソ”ヴィーニャ・ピヴァ”
2006
Piemonte
赤
750ml
4,300
△
白
750ml
2,600
〇
ロエラが造る唯一のネッビオーロ。バローロと比べても遜色ない伸びのある余韻。濃厚な果実。僅か1haの小さな畑から生まれる。
Bianco da Tavola "Ciapin"
69N34 Vino
ヴィノ・ビアンコ・ダ・ターヴォラ・チャピン
Piemonte
[2011]
Chardonnay: 60%, Arneis: 30%, Cortese: 10% 非常に可愛らしいワイン。 甘味を感じさせる香とアルネイスの引き締まった味わいは好相性。
"Le Aie"
69K85 Chardonnay
レ・アイエ・シャルドネ
Piemonte
2010
白
750ml
2,800
Aie"
69N35 Chardonnay"Le
レ・アイエ・シャルドネ
Piemonte
2011
白
750ml
2,800
△
〇
2007
白
750ml
3,800
〇
ノーマルキュヴェだけに若いうちから華やかで開いた味わい。イタリアらしい果実感と適度な酸とミネラル。心地よいワイン。
"Le Aie" Selezione
69765 Chardonnay
シャルドネ・レ・アイエ・セレッツィオーネ
Piemonte
ロエラが造る最上級キュヴェ。ピエモンテのシャルドネでこんなにもしっかりとした輪郭を持つワインがあっただろうか。
TOP
Azienda. Vitivinicola
La Stoppa
Rivergaro , Emilia Romagna , Italia
ラ・ストッパ
| 38
最初の飲み頃を迎えるまで熟成“大人のワイン”
最も優れた栽培家に選出
『どういうワインを造
るかなんておかしい。
土地の個性を最大
限 に 反 映 さ せた 結
果がラ・ストッパのワ
インになる。それこ
そがラ・ストッパの個
性』ガンベロ・ロッソ
にて最も優れた栽
培家に選 出された
エレナはいつでも理
知的で信念の強さを感じさせる。広大な所有地は52ヘクタールにもお
よび、その内葡萄畑は30ha。1973年に購入した畑で現在では全て
の区画で有機栽培が徹底。敷地内には小川も流れ、飛び地になって
いる各畑は異なるミクロクリマを持っていて、それらをブレンドすることで
全体のバランスが取れるのだ。
醸造責任者ジュリオ・アルマーニ
1982年からは一切の除草剤
の使用を中止。畑は木製の杭
が打たれ雑草が生い茂る。丘
の上から向こう側に見える畑
は除草剤で枯れ果てた草の
赤と畝の間の緑がシマ模様に
なっていて気味が悪い。ラ・ス
トッパの畑はルーコラ、豆類、
タンポポが一面に咲き一面黄
色と緑。葡萄樹は活力がみなぎっている。昔は急斜面の畑下部では
土が流され葡萄樹ごとさらわれる事があったが、1978年以降は無耕
起が採用され雑草の根が土を固定してくれるようになった。本当に自
商品記号
ワイン
Piacentini Rosso
69H61 Colli
コッリ・ピアチェンティーニ・ロッソ
然で緩やかな空気が漂う。ラ・ストッパというカンティーナは現在エレナ
が暮らす城とともに100年以上前から存在していて、主にフランス品種
を栽培していた。パンタレオーネ家が購入してから高品質ワイン造りを
始め、エレナは2代目になる。このカンティーナを支えるもう1人の重要
な人物が栽培・醸造の責任者を務めるジュリオ・アルマーニ氏。30年
間、栽培・醸造に従事し、エレナと共に品質を高めてきた。福岡正信の
考え方に賛同しているが、一方でビオディナミにも異議を唱える。ラ・ビ
アンカーラのアンジョリーノ・マウレ氏ともある意味で同調しながらも一部
では激しくぶつかる。『アンジョリーノは粘土質の畑は絶対耕すべきだと
いうが、僕等はそう思わない。だって、空気の粒子というのは土の粒子
よりも格段に細かくて人間がひっくり返さなくても地底深くまで浸透する。
粘土質が完全に固まってしまうことはないんだ』
地下熟成庫で納得いくまで熟成させる
ワインは全体が丸くまとまり、決して突出するところがない。完璧にバラ
ンスし、悪いところが
見つからない。しかも、
飲み頃に限りなく近い
状態で出荷される。
醸造に関しては至っ
てシンプル。完熟を
待って区画ごとに収
穫。セメントか縦型の
ステンレスタンクにて
醗酵。天然酵母のみ。
特別な温度管理もしない。ワインは瓶詰め後地下セラーでゆっくりと熟
成される。味わいがこなれ、甘みが出てきてから出荷される。『私達は
グラヴネルではない。ステンレスタンクは全部捨てるというようなドラス
ティックな変革は好まない。だってまだ使えるのよ。それが地球にとっ
て良いことだとは思えない。自分達がやれることを最大限やっていく』
州
E.Romagna
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,500
在庫
◎
Barbera 60% Bonarda 40% 自然酵母によって発酵。味わいはバルベーラ種の強い果実と深み、伸びのある酸とボナルダ由来の優しさが融合。完璧なバランス感覚としか言いようがない。こちらは、よりラ・ストッパらしい
しみじみとした旨味を感じさせる。スティルワイン。
Rosso Barbera
69R98 Emilia
エミリア・ロッソ・バルベーラ
E.Romagna
2007
赤
750ml
3,800
〇
750ml
4,300
〇
100% Barbera 何かが突出することなくこの地区のバルベーラらしい親しみやすさを残しながらもワンランク上のしっとりとした味わいを実現。
Rosso "Macchiona"
69R99 Emilia
エミリア・ロッソ・マッキオーナ
E.Romagna
2007
赤
Barbera 50% Bonarda 50% このワインこそがラ・ストッパらしさを最も表現しているのではないだろうか。自然酵母のみで発酵。スロヴェニア産の大樽で12ヶ月間熟成。瓶詰め後も地下セラーにて十分熟成させてからリ
リースされる。しっかりとした骨格と濃厚な果実感を持っていながらも全体が馴染んでいる。奥に厳格さというべきか、このワインの品格みたいなものが隠れているように思う。重さを感じさせない伸びやかで優美な酸と爽やか
な甘味がバランス。
Piacentini "Stoppa" Cabernet Sauvignon
69A51 Colli
コッリ・ピアチェンティーニ・ストッパ・カベルネ・ソーヴィニヨン
E.Romagna
2003
赤
750ml
5,300 蔵出しバックヴィンテージ
〇
Cabernet Sauvignon, Merlot この地区では昔から植えられていたカベルネ ソーヴィニョン及びメルローが主体。彼らにとっては地葡萄である。自然酵母のみで発酵。30日間程度のマセラシオン。バリックで14ヶ月熟成。
満足いくまで瓶熟させてからリリース。
Bianco "Ageno"
69L78 Emilia
エミリア・ビアンコ・アジェーノ
E.Romagna
2007
白
750ml
4,000
〇
Malvasia 60%, Ortrugo e Trebbiano 40% 天然酵母のみで醗酵、11ヶ月のマセレーション後はステンレスと木樽を併用して1年間熟成。ノンフィルター、極少量の亜硫酸を添加するのみでボトリング。黄金色の色調は濃
厚な旨味が詰まっているかのよう。紅茶、ベルガモット、ライチ、アンズ・・・複雑で濃密な香は口中を長く支配する。
del Volta Passito
69H62 Vigna
ヴィーニャ・デル・ヴォルタ・パッシート
E.Romagna
2007
甘
500ml
95% Malvasia 5% Moscato 完璧に熟した葡萄を樹から切り離し、室内ではなく畑に置き、自然風で乾燥させることで自然なパッシートを造り上げる。
5,600 葡萄樹上で半乾燥
△
TOP
Azienda. Vitivinicola
Denavolo
Travo , Emilia Romagna , Italia
デナーヴォロ
| 39
醸造家としての挑戦『悪魔のワイン』
ヴァン・ナチュールを代表する醸造家
エミリア・ロマーニャを代表する造り手、ラ・ストッパで長く栽培・醸造を
手掛けオーナー、エレナと共にその品質の向上に努めてきたジュリオ・
アルマーニ氏。彼がラ・ストッパの名声をここまで高めたと言っても過言
ではないだろう。エミリア・ロマーニャの地品種を使った伝統的なワイン
造りで知られるラ・ストッパだけに仕事は赤ワインが中心になる。しかも、
ある程度の生産本
数をキ ープ しなが
らラ・スト ッ パの伝
統とスタイルを継
承していかなけれ
ばいけない。ジュリ
オ氏曰く『ラ・ストッ
パは大人の味わい
を持った完成され
たワインであるべき。
しかし醸造家として
は、よりアグレッシヴな挑戦がしたくなるものだ。ラ・ストッパでは、すべき
でないことを自分のワインでやっている。ラ・ストッパとは全く違う想いで
造られたワインだ』ジュリオ氏は元々農学の専門家で、ラ・ストッパでも
主に畑の管理を仕事としていた。しかし、毎年繰り返される醸造の現場
でワイン醸造を体感、学び、自然と醸造まで手掛けるようになった。今
では30年もの経験を活かし、自然なワイン造りのコンサルタントとして数
軒のカンティーナの醸造を手掛けている。彼を慕う人は多い。ラ・ストッ
パを間借りして醸造・熟成しているピノ・ネロの造り手アルベルト・アング
イソッラもその1人。フランスにおいては自然なワインに特化したコンサ
ルタントが数人存在するが、イタリアでは稀な存在。ラ・ストッパのオー
ナー、エレナは『ジュリオと私はワイン造りの哲学においては完璧といっ
てよいほどシンクロしている。彼の意見は私の意見だし、彼が求めてい
るワインの理想像は私の追い求めているものと全く同じ』と絶賛。畑の
管理から醸造、熟成まで全てをジュリオ氏に任せている。勿論重要な
決定は2人で話し合って決定するそうだが、基本的には各地、各国の
フェアや表に出て行くのはエレナの仕事で毎日のカンティーナでの仕
事の全権はジュリオ氏にあるのだ。
ラ・ストッパではできないリスクをとった攻めの醸造
ジュリオはラ・ストッパではできないことがあるのだと言う。ある程度の生
産本数をキープしながら伝統とスタイルを毎年守っていく。8名の従業
員を抱え、オーナーであるエレナの下で働いていれば、全権を任され
ているとは言え、極限まで“攻めた”ワイン造りはすべきでないのだと言
いたいのだろう。ある程度の本数を造る訳だから“多くの人に受け入れ
られる美味しさ”がなくてはいけないし、極端に人を選ぶ個性的なワイ
ンでもいけない。発酵中にステンレスタンク全てがヴィネガーになってし
商品記号
69Q29 Catavela
カタヴェラ
ワイン
まうようなことがあってもいけない。ステ
ンレスタンク1本のワイン全てを捨ててし
まう“リスク”はとれるはずもない。ラ・スト
ッパでやる以上、失敗は許されないのだ。
その点、自らのワイナリーでは“リスク”を
とれる。ワイン造りにおいて、どこまで“攻
めて”、どこまで“リスク”をとるのか。それ
がラ・ストッパでとデナーヴォロで大きく違
う。30年もの間ラ・ストッパで自然なワイ
ン造りを追求してきたジュリオ氏が自らの
思想を追い“リスク”をとり、“攻めた”ワイ
ン造り。温厚でゆったりとした雰囲気のジュリオからは想像もつかない。
破天荒で異端児的なワインに驚くはず。
嫌気的環境での長期マセラシオン
100日以上、果皮、種子ごとステンレスタンクの中で漬け込んでいる。
長期マセラシオンのワインとしては珍しくステンレスタンクで発酵させて
いる為、嫌気的な環境に置かれ還元に陥りがち、しかしこれがワインに
厳しさを与えるのだという。更に果皮とワインが触れ合っている最上部
は若干酢酸的なニュアンスを帯びるので取り除かれることが普通だが
デナーヴォロでは、これもワインに混ぜこんでいる。ここにもラ・ストッパと
の大きな違いがうかがい知れる。品種はマルヴァジーア、オルトゥルゴ、
マルサンヌ。畑はラ・ストッパから車で15分程度登ったデナーヴォロと
いう小さな町に位置する。非常に暑く乾燥した地域だが標高500m と
いう環境にあっては昼夜の寒暖差が10度以上開く。その差がワインに
フ レ ッ シ ュ さを、 畑
の強い石灰質土壌
が強烈なミネラル
感を与えている。有
機栽培、ビオディナ
ミ、自然栽培などの
呼び方に拘らず、
畑に極力負担をか
けない最小限の栽
培を心がけている。
特に葡萄樹を含めた畑の生態系本来のバランスを崩さないことに気を
使っている。その為、下草を生やしたまま(不耕起)で、栄養分が足り
なさそうに見えても簡単に施肥はしない。樹齢が高くなれば自然と収量
は減る。よって無理な剪定や摘果も必要ない。収穫の時期さえ的確な
ら凝縮した葡萄を得ることができると考えている。畑ではボルドー液以
外の一切の農薬、除草剤、防カビ剤などを用いず、徹底した自然農法
を実践。醸造時にも酸化防止剤をはじめ、いかなる添加物も使用しな
い。
州
E.Romagna
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
参考上代
750ml
2,400
メモ
在庫
11年はデナーヴォロ、ディナヴォリーノ
を造らずカタヴェラにブレンド
◎
2011年は天候不良によってディナーヴォロ及びディナヴォリーノは造らなかった。全ての葡萄を格下げしてカタヴェラ(この土地の古い呼び名)としてリリース。
69H63 Dinavolino
ディナヴォリーノ
E.Romagna
2010
白
750ml
2,800
〇
ディナーヴォロのセカンドワイン。畑の下部は土壌が水分を多く含む為、葡萄も水分を多く含んでしまう。そこで下部の水分の多い葡萄のみで造ったのがこのワイン。
69N78 Dinavolo
ディナーヴォロ
E.Romagna
2008
白
750ml
4,800
〇
マルヴァジーア、オルトゥルゴ、マルサンヌ。葡萄の皮に含まれるタンニンや香味成分をあますところなく引き出す長いマセレーションをともなう発酵は、ワインに複雑味をあたえるだけでなく、そこで抽出された複数の要素が
安定剤の役割を果たし、長い熟成を可能にする。半永久的にポジティヴな熟成を遂げてゆくワイン。発酵・熟成ともにステンレスタンクを用いるのは、フレッシュな果実味をより長く保存するため。さらに、あえて好気的な樽を
使用せず、わずかながら還元状態におくことでワインに若干の神経質さ、ナーヴァスさを与え、果実味を引き立たせることができると考えているため。
TOP
Azienda. Agricola
Ca de Noci
Reggio Emilia , Emilia Romagna , Italia
カ・デ・ノーチ
| 40
灌漑なし、施肥なし、除草なし、SO2なし
輪廻再生の象徴ノーチェ(胡桃)
ヴィットリオ氏によって60年代に植えら
れた畑をアルベルトとジョヴァンニの2
人が守り続けている。1993年から有
機栽培を実践。100%自社畑で10
0%有機栽培によって得られた地元品種のみを使用しワインを醸して
いる。アペニン山脈の麓、レッジャーノに広がる約10ha の土地に、この
地方において最も高貴な存在だと考えている“胡桃”を栽培している。
胡桃の木は、ギリシャ神話にお
いては、女性崇拝のシンボル
であり、地獄の創造と同時に輪
廻再生を象徴するものとして
登場する。彼等は胡桃の樹を
高貴な存在と考えており、ノチ
ーノ(胡桃のリキュール)の製
造は重要な仕事となっている。
葡萄はクロストロ渓谷に沿って
横たわる石と泥混じりの丘陵
地帯に約5ヘクタールの畑を
所有していて、レッジャーノ地
方で最も古い品種、スペルゴラやマルボ・ジェンティーレ、ランブルス
コ・ディ・モンテリッコ、ズガヴェッタなどの他に、現在も研究中の絶滅し
かけている地品種を栽培している。
灌漑なし、施肥なし、除草なし、SO2なし
この丘の土壌の貧しさが低収量の果実をもたらし、葡萄の個性やポテ
ンシャルを最大限に引き出している。『私達のボトルはそれぞれに唯一
の味わいをもっており、毎年、決して繰り返されることのない固有の表
情を見せてくれる。これこそがワインの楽しさであり、深さではないだろう
か』有機栽培は、カ・デ・ノーチで実践される唯一の農法。植物に与え
られるのは植物質であれ動物質であれ、有機的な物質のみ。(昔から
使用されている銅と硫黄は極小量使用)『自然をケアしていくということ
は、小さな菌類から赤ゲラ、何世紀も前からある巨木まで、すべての
商品記号
69J58 Sottobosco
ソットボスコ
ワイン
動植物の均衡を崩さな
いような技術が重要と考
えている』彼等はワインを
造る為に必要最低限の
手助けをどのタイミングで
行うべきかだけに集中す
る。この地方では当たり
前に行われている灌漑
も行われない。施肥も一
切行われない。そして除
草もしない。しかし、畑は昆虫が有効的に色々な草木の受粉を行い、
害虫の駆除も自然の中で行われている。
ランブルスコよりもドライで食事に寄り添う
土壌は活性化し、健全な
状態を保っていると言う。
彼等のワインはその全て
で発酵からボトリングまで
酸化防止剤を添加して
いないにも関わらず安定
している(醸造過程で生
成される SO2は分析表
に現れるがその数値は1
2mg 程度と極端に少な
い)。発酵は全て自然酵母で行い、温度管理は行わない。瓶内2次発
酵時に加える酵母に関しても収穫した葡萄に付着している天然酵母を
培養して使用する。更に、通常では2次発酵時に蔗糖を加えて発酵を
促すのだが、彼等は収穫時に得たモストを低温で保管しておき、その
モストの糖分で2次発酵を開始させる。100%葡萄で造られワインなの
だ。最終的に残糖分をほとんど感じないほどに発酵しつくしたワインはラ
ンブルスコとは全く違うドライで塩っぽささえ感じさせるものに仕上がる。
色々なタイプの食事に合わせることが可能なワインだ。全てのワインは
フィルターをかけないでボトリング。
州
E.Romagna
ヴィンテージ 色
2009
微赤
サイズ
750ml
参考上代
2,800 SO2無添加
メモ
在庫
〇
ランブルスコ・モンテリッコ30%、ランブルスコ・グラッパロッサ30%、スガベッタ20%、マルボ・ジェンティーレ20% 自然酵母で発酵。翌年5月頃に保存しておいたモストと自然酵母を培養した酵母を加えて瓶内2次発酵。
フィルターも一切かけない。発酵からボトリングまで一切SO2の添加もしない。
69N08 Querciole
クエルチョーレ
E.Romagna
2010
微白
750ml
3,000 SO2無添加
69Q25 Querciole
クエルチョーレ
E.Romagna
2011
微白
750ml
3,000 SO2無添加
△
〇
スペルゴラ100% 自然酵母で発酵。翌年5月頃に保存しておいたモストと自然酵母を培養した酵母を加えて瓶内2次発酵。フィルターも一切かけない。発酵からボトリングまで一切SO2の添加もしない。澱と共にボトリン
グされているので若干の還元状態に陥りがちだが近年は発酵を完全に行うことでクリアしている。味わいはドライで後口に塩っぽさを感じさせる。
69Q27 Nottediluna
ノッテ・ディ・ルナ
E.Romagna
2010
白
750ml
3,600 SO2無添加
〇
ミュスカ40%、マルヴァジア40%、スペルゴラ20% 0.7haの小さな区画で樹齢は30年以上となっている。自然酵母で発酵。発酵期間中は果皮を漬け込んでおく。マロラクティック発酵後も酵母の死骸と共に熟成を続
け、時折混ぜこむように棒でかき混ぜる。ワインは旨みを手に入れる。
69N09 Gheppio
ゲッピオ
E.Romagna
2006
赤
750ml
3,800 SO2無添加
69Q26 Gheppio
ゲッピオ
E.Romagna
2007
赤
750ml
3,800 SO2無添加
△
〇
マルボ・ジェンティーレ60% カベルネ・ソーヴィニヨン40% 1.3haの畑。収穫後、セラーで1日冷やしてから発酵させる。酵母は100%は果皮由来の自然酵母。中程度の使い古しの樽で熟成させる。非常に強い果実感
とタンニン。10年程度の熟成も期待できる。
dei Fratelli
69N10 Riserva
リゼルヴァ・ディ・フラテッリ
E.Romagna
2008
泡
750ml
5,800 SO2無添加
○
スペルゴラ100% 0.5haの小さな区画で樹齢は45年以上と、この地域では非常に高い。1次発酵も2次発酵も自然酵母のみで発酵。2次発酵時は蔗糖の代わりにモストを加えて発酵を促す。36ヶ月間酵母と共に熟成
させ1月のっ寒い時期に屋外にさらして自然の力を利用してデゴルジュマン。リキュールも一切添加しないドサージュ・ゼロ。勿論、SO2も添加しない。
TOP
Azienda. Agricola
Il Paradiso di Manfredi
Montalcino , Toscana , Italia
イル・パラディソ・ディ・マンフレディ
| 41
北斜面“魂”のブルネロ・ディ・モンタルチーノ
ブルネロは北側斜面から始まった
イタリアを代表するワ
インの1つであるブル
ネロ・ディ・モンタル
チーノは現在130を
超える生産者が存
在している。海外資
本も参入するなど世
界的な注目も高まっ
てきた。イル・パラデ
ィソ・ディ・マンフレデ
ィはモンタルチーノ
の街から北東に抜け
た荒れた農道沿いにある。元々ブルネロの中心地は北東斜面であり、
イル・パラディソ・ディ・マンフレディはこの北東斜面に僅か2.5ha の畑
から家族5人で年産750ケースのみの極少量生産を続けている。現
当主で元数学教師のフローリオ氏は言う。『ブルネロの本来の姿は北
側斜面にあり、その個性は南側と全く違うもの』このカンティーナは195
0年頃、先代がイル・パ
ラディソと呼ばれる畑を
購入し、1967年に
Baricci 等数軒の造り手
と共にモンタルチーノ協
会を設立したことに始ま
っている。以来、畑は薬
剤などを一切排除した
自然農法が実践され、
醸造に関しても伝統に則り、流行にぶれることなく自分達のブルネロを
造り続けてきた。
ている葡萄がここにはある。樹齢は平均30年で地下セラーの壁から根
が出てくるくらいに(深さ20m)地中深くまで根を伸ばしている。これによ
って2003年のような酷暑にも耐える丈夫な葡萄が育つ。栽培に関し
ても、醸造に関しても自然に任せた彼等のワインはモンタルチーノの景
色のように丸く、おおらかで優しい印象。その奥に繊細ながら深みを感
じさせてくれる。これこそがサンジョヴェーゼ・グロッソの本来の姿なのか
もしれない。
自然は人間が考えたものより偉大なものを造る
畑は7段の段々畑になっていて石灰の強い白い土壌から粘土の強い
赤い土壌まで様々。この様々な土壌の葡萄を全てアッサンブラージュ
してワインにしている。『土壌ごとに分けてワインにするなんて考えたこと
もない。人間が考えて造り出すものなんて意味が無い。天から授かっ
た畑の葡萄を完熟させ
て発酵させるだけ。魂は
1つしか無いのだから、
魂を込めたワインは1つ
しかできないはずだし、
自然は人間以上のもの
をいつも造ってしまう』収
穫は区画ごとに完熟を
待って行う。モスト計な
どで熟度を見るのではな
く、フローリオ氏が葡萄を
食べて収穫時期を決定していて2007年に関しては列ごとに収穫をし
た。醗酵は伝統的に20~50hl のセメントタンクで収穫した区画ごとに
行う。時折、セメントタンクに手をあて温度が上がりすぎた時だけ、ルモ
ンタージュを行う。熟成は5hl~32hl の大樽のみ。10年以上使用して
いる古樽が中心。ある程度ワインが安定してきたら全てをアッサンブラ
ージュして、更に熟成を続ける。瓶詰め直前に極少量の SO2 を添加
蜂が害虫から葡萄を守ってくれる
するが、醗酵から熟成に至るまでは一切無添加。ワインはブルネロ・デ
義父から引き継いだフローリオ氏も先代の意思を継ぎ自然農法を実践。 ィ・モンタルチーノ1種類のみだが最良年には一部がリゼルヴァにまわ
畑には色々なハーブが自生し、害虫対策にはその害虫の天敵である される。また、昔からの顧客向けにブルネロを早くボトリングして(中身は
益虫を畑に放つことで対応する。除草剤も防虫剤も使われていない。 格落ちでないブルネロ)ロッソ・ディ・モンタルチーノとして出荷している。
葡萄樹を支える支柱さえも木製。本当に信じられない位自然と共存し
商品記号
ワイン
di Montalcino
69Q33 Rosso
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
州
Toscana
ヴィンテージ 色
2010
赤
サイズ
参考上代
750ml
5,000
メモ
ブルネロの熟成期間を
短くして出荷
在庫
○
彼等の造るワインはブルネロ・ディ・モンタルチーノ1種類のみ。しかし、昔からの顧客のリクエストでブルネロ・ディ・モンタルチーノを熟成期間を短くし、早めにボトリングすることでロッソ・ディ・モンタルチーノとして極少量だけリ
リースしている。毎年、日本への割当は360本のみ。
di Montalcino
69G25 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
Toscana
2004
赤
750ml
10,500
di Montalcino
69L59 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
Toscana
2005
赤
750ml
9,800
Toscana
2005
赤
1500ml
Toscana
6月入港予定
2004
赤
750ml
Toscana
6月入港予定
2004
赤
1500ml
Brunello di Montalcino≪1500ml≫
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・マグナム
di Montalcino Riserva
69Q32 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ
Brunello di Montalcino Riserva≪1500ml≫
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ・マグナム
最高の年だけ造られるリゼルヴァ。ブルネロ・ディ・モンタルチーノを長く樽熟成させたもので特別な畑から造られる訳ではない。しかし圧倒的存在感を持つ。
14,000
01と肩を並べる素晴らしい年
長期熟成に向く
『02とそっくりだった』
柔かく既に開き始めている
『02とそっくりだった』
柔かく既に開き始めている
△
〇
〇
△
△
TOP
Azienda. Agricola
Ciacci Piccolomini d’Aragona
Montalcino , Toscana , Italia
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
| 42
粘土質土壌ブルネロ・ディ・モンタルチーノの最高峰
ブルネロを代表する造り手に成長
ビッグネームが揃うブ
ルネロ・ディ・モンタル
チーノの中でその独特
の味わいと比類なき完
成度で存在感を示す
のがチャッチ・ピッコロミ
ーニ・ダラゴナ。シエナ
の南10km 程田舎道
を進んでいくとモンタル
チーノの丘がぽっかりと現れる。世界的に有名な産地のわりには飾り気
のない素朴な街並みで130を越える生産者がひしめきあう周辺のなだ
らかな丘陵部分は見渡す限り葡萄とオリーヴが占領している。更に南
に進んだモンタルチーノの南端カステルヌォーヴォにチャッチ・ピッコロ
ミーニ・ダラゴナは位置する。
(現オーナー一族)に引
き継がれ、一気に品質
志向を強めていくこととな
る。セラーは改築され最
新鋭の設備が整い、醸
造責任者にはロベルト・
チプレッソを起用した。こ
の改革後数年で最高の
評価を得て 、一気 に人
気ワイナリーの仲間入り
を果たした。現在ではジュゼッペから息子パオロと娘ルチアに引き継が
れ、醸造責任者もパオロ・ヴァッカジーニとなって、更に安定感を増し
ている。
法定基準の3/4まで抑えた収量
畑では有機栽培が実践され防虫剤、防カビ剤は勿論、除草剤も使用
しない。(一部ボルドー液、銅、硫黄化
ガレストロ土壌が広
合物は使用する)収量も厳しく制限され
がるモンタルチーノ
法定基準の3/4まで抑えられている。フ
において、ここは少
ラッグシップであるブルネロ・ディ・モンタ
し特異な土壌になっ
ルチーノ・ピアンロッソはモンタルチーノの
ている。白いガレスト
南西端に位置する単一畑ピアンロッソ
ロに赤い粘土質が
(11.6ha)100%でオルチァ川に南向
混ざりこみ 、鉄分、
きに面している。粘土と石灰が混ざりあ
マグネシウムの比率
った泥灰土壌で標高は360m。熟成は
が周りの土壌と比べ
スロヴェニア産の大樽で36ヶ月間行わ
て格段に高くなっている。この特殊な土壌がチャッチ・ピッコロミーニ・ダ れる。また2003年より新たな試みとし
ラゴナのスタイルを独特のものにしている。標高は240~360m 程度。 てIGTトスカーナ・ロッソが発売された。アテオの畑の若木を中心にサン
オルチァ川の影響もあり日中は陽光が強く、夜間は冷え込みが強い理 ジョヴェーゼ、カベルネ、メルローをアッサンブラージュ。若木ゆえに若
想的微気候となっている。チャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴナの歴史は いうちから開き、楽しめるが、流石に素晴らしい完熟度。チャッチ・ピッコ
古く、起源は17世紀に遡る。1985年にはジュゼッペ・ビアンキーニ ロミーニらしさを感じさせる。
赤土から生まれる濃厚な果実
商品記号
ワイン
州
Toscana
69R33 Rosso
ロッソ・トスカーナ
Toscana
ヴィンテージ 色
2010
赤
サイズ
参考上代
メモ
2,000 アテオの若樹
750ml
在庫
◎
アテオの畑の植え替えに伴い誕生したワイン。若い樹は香味成分に複雑味が少なく、単純なワインになりがちなのでアテオには向かないと判断。格下げしてテーブルワインとして販売することを決めた。将来的に樹齢が高ま
るとアテオにブレンドされる。栽培、醸造は全てアテオと同じくする。
di Montalcino
69N12 Rosso
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
Toscana
2010
赤
750ml
3,800
◎
△
◎
このカンティーナのロッソ・ディ・モンタルチーノはブルネロとは全く違う魅力を持っている。しなやかで丸く適度な果実感が特徴。リリース後半年程度で開いてくる。
di Montalcino
69N13 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ
di Montalcino
69T14 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ
4月入港予定
Toscana
2007
赤
750ml
6,800 WS誌世界トップ100ワイン9位
Toscana
2008
赤
750ml
6,800
樹齢の高まりと共に、毎年素晴らしい評価を受けるピアンロッソにも負けない評価を受けるようになってきた。標高は240-360mで赤土に石灰、砂と複雑な土壌。果実のピュアさと濃厚さが両立していることが、このワインの素
晴らしさ。若いうちは果実の凝縮感、甘さが際立っているが、熟成と共に、その奥に存在する複雑味が前面に出てくる。2007ヴィンテージはワインスペクテイター誌が選ぶ世界トップ100の第9位に選出された。
di Montalcino "Pianrosso"
69N14 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ・ピアンロッソ
Toscana
2006
赤
750ml
8,000
△
モンタルチーノを代表する畑ピアンロッソ。5000年前に由来する泥灰土壌の比率が高く、理想的環境。熟成にはスラヴォニア産大樽が使われ36カ月間熟成される。
di Montalcino "Pianrosso" Riserva
69R94 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ・ピアンロッソ・リゼルヴァ
Toscana
2006
赤
750ml
Rosso "Ateo"
69R34 Sant'Antimo
サンタンティモ・ロッソ・アテオ
Toscana
2010
赤
750ml
16,000 60本のみ
3,200
△
〇
ブルネロとはまた違った魅力を持つサンタンティモ産。1989年という難しい年、チャッチ・ピッコロミニではブルネロの生産を取りやめた。そして、この無神論者という意味を持つアテオが誕生することとなる。
di Brunello
69G98 Grappa
グラッパ・ディ・ブルネロ
Toscana
N.V
蒸留
500ml
6,800
di Brunello"Pianrosso" Riserva
69G99 Grappa
グラッパ・ディ・ブルネロ・ピアンロッソ・リゼルヴァ
Toscana
2008
蒸留
700ml
16,000
△
△
TOP
Azienda. Agricola
Montesecondo
Chianti Classico , Toscana , Italia
モンテセコンド
| 43
アルベレッロ仕立・茎ごと発酵・アンフォラ発酵…
アルベレッロ仕立の唯一のキャンティ
1716年にキャンティの地区の境界が設定されて以来、キャンティは8
つのサブゾーンに分割された。モンテセコンドはフィレンツェから程近い
キャンティ・クラシコ・ゾーンの最北端サン・カッシャーノ・イン・ヴァル・デ
ィ・ペサに位置している。周囲を森に囲まれた自然に溢れる11ha の畑
では2001年から有機栽培を実践。2004年からはビオディナミを採
用していて、土壌は石灰質が強く出ている。炭酸カルシウムやマンガン
が豊富でサンジョヴェーゼにとって理想的土壌。樹齢は平均30年で古
い畑はヘクタールあたり3300本植樹。植替えた畑は6000本/ha の
密植。針金に支えられている樹に“自然”を感じられず、徐々に支柱を
必要としないアルベレッロ(株造り)に変更されている。これはトスカーナ
では初めての試みかもしれない。
失敗続きのビオディナミ
『畑の真中に自宅があり、子供達と生
活している。子供達の健康を考えてい
た時期にニコラ・ジョリーのセミナーに参
加し、ビオディナミに自然と共感した』し
かし、ビオディナミへの転換は多くの困
難を伴った。2008年はベト病にかかり
ほとんどの葡萄が焼け死んでしまった。
自根の野生の葡萄を植樹し、サンジョ
ヴェーゼを刺木した際は30%がフィロ
キセラにやられたそう。しかし、確実に
葡萄樹は耐性を強めていて葡萄自体
も強くなってきているし、シルヴィオ本人
も自然への対処の仕方が理解できるよ
うになってきた。醸造に関しても色々なことを試している。マセラシオン
の期間も毎年変わっていく。2005年頃からは“完熟と美しい酸の確
保”の両立を強く意識し始める。それに伴って収穫時期が若干早くなっ
てきた。更には果実だけでなく種子、茎も熟してくれるので15%程度は
商品記号
ワイン
Toscano
69R81 Rosso
ロッソ・トスカーノ
茎ごと発酵させるようになった。『一時期は完熟を追
い過ぎていたし、マセラシオンも長すぎたのかもしれ
ない』言葉通り、エレガントなワインに変化している。
還元的でないアンフォラ発酵
キャンティ以外で試しているのがアンフォラによる発
酵・熟成。2010ヴィンテージのロッソ・デル・ロスポは
アンフォラで発酵させたものとステンレスタンクで発酵
させたものの2種類を造っている。『カベルネでワイン
を造るならインターナショナルなものでなく、この土地
のアイデンティティを表したものにしたかった。木との
相性は悪くは無いが香を何も与えずに嫌気的な環境
にないアンフォラを試してみたかった』ワインは洗練さ
れていてボトリング前であるのにも関らず、既に完成さ
れたようなワインになっていた。酸化防止剤に関して
は『畑での自然なアプローチという点ではもっと努力をしていきたいが、
ワイン造りという点では“クリーンさ”は大切だと考えている。よって SO2
完全無添加よりも完璧な状態で消費者に届けられることの方が大切だ
と思う。勿論、添加する量は必要最低限であることは当然だけどね』彼
のアナライズを見ると
亜硫酸の数値は恐
ろしく少ない。来年か
らはトノーから大樽で
の発酵に変わる予定。
毎年劇的に進化して
いくシルヴィオのワイ
ン。よりエレガントで透
明感のあるワインに
向かっているようだ。
州
Toscana
ヴィンテージ 色
2011
赤
サイズ
750ml
参考上代
2,300
メモ
在庫
◎
Sangiovese 80 %, Canaiolo 20 % 畑はキャンティ・クラシコに位置。中身はキャンティ・クラシコだが、手軽な価格を実現する為あえてデクラッセして販売している。
Classico
69P11 Chianti
キャンティ・クラシコ
Toscana
2009
赤
750ml
2,800
Classico
69R82 Chianti
キャンティ・クラシコ
Toscana
2010
赤
750ml
2,800 300本のみ
Classico≪1500ml≫
69J48 Chianti
キャンティ・クラシコ・マグナム
Toscana
2008
赤
1500ml
7,200
○
△
△
Sangiovese 80 %, Canaiolo 15 %, Colorino 5 % 手作業で収穫し、厳しく選果後、自然酵母で醗酵。以前は完熟に拘り、マセラシオンの期間もできる限り長くとっていたが、近年では完熟とフレッシュ酸とのバランスを重
視している。マセラシオンも以前よりは短く設定。
del Rospo
69K70 Rosso
ロッソ・デル・ロスポ
Toscana
2010
赤
750ml
3,600 大樽
del Rospo "Anphora"≪1500ml≫
69K71 Rosso
ロッソ・デル・ロスポ・アンフォラ・マグナム
Toscana
2010
赤
1500ml
8,800 アンフォラ
〇
〇
Cabernet Sauvignon 100 % 手作業で収穫し、厳しく選果後、自然酵母で醗酵。マセラシオンは1ヶ月以上。一部バリック熟成。カベルネらしい凝縮感を持ちながら完璧に熟したなめらかな質感。青臭さは一切無い。一方、
過熟したニュアンスもなく健全な葡萄を感じさせる。
in Anfora "TIN"
69R83 Saingiovese
サンジョヴェーゼ・イン・アンフォラ・ティン
Toscana
2011
赤
750ml
5,600 アンフォラ
in Anfora "TIN"≪1500ml≫
69R84 Saingiovese
サンジョヴェーゼ・イン・アンフォラ・ティン
Toscana
2011
赤
1500ml
11,000 アンフォラ
〇
〇
キャンティは法規制上アンフォラは使用できない為、サンジョヴェーゼ単体でアンフォラ発酵・熟成で造ったがテーブルワインとしてリリース。TINはアラビア語で粘土を表す。サンジョヴェーゼのピュアさを表現する
為に最も適した発酵容器がアンフォラであるとの判断に至った。
del Rospo
69195 Passito
パッシート・デル・ロスポ
Toscana
2003
甘
500ml
5,200
〇
Malvasia , Trebbiano 遅摘みによるデザートワイン。収穫時期は11月後半から12月に入ることもある。 ステンレス醗酵、熟成は木樽にて。 糖分も酸も足していない葡萄本来の甘味と酸味のバランス。濃密なアカシアを思わせ
る甘味の後から爽やかな柑橘系の酸が引き締める。
TOP
Azienda Agricola
Azienda Agricola
Livernano
Casalvento
Radda in Chianti , Toscana , Italia
リヴェルナーノ
| 44
カサルヴェント
キャンティ・クラシコ最高峰のコストパフォーマンス
ラッダ・イン・キャンティのエレガンス
トスカーナ中心部ラッ
ダ・イン・キャンティの
街から少し離れた高
台にカンティーナはあ
る。キャンティ地区は
日本でもお馴染みの
造り手が多く、イタリア
を代表する生産地と
言って間違いないだ
ろう。そのキャンティ地区でラッダ・イン・キャンティは特に標高の高い
地区。日照量は多いが気温は相対的に低く、なだらかなトスカーナに
おいて若干強い傾斜になっている。標高は約650m。よって最も繊細
でエレガントなワインを産むと言われる。キャンティ本来の伸びやかな
酸、ジュヴレ・シャンベルタンのような梅や鉄のニュアンス、そしてトスカ
ーナの豊富な太陽を感じさせるふくよかさ。
畑に撒かれた石が葡萄を完熟させる
独特な姿勢を貫くリヴェルナーノは90年
以降続いていたカンティーナの改築を完
成させた。(リヴェルナーノとカサルヴェント
は同じ醸造所)グラヴィティシステム、完
全温度管理のセラーなどの導入によって
更に完成度を上げている。醸造責任者及
び栽培管理者は両ブランドともステファノ・
キオッチョリ氏。(彼と初めて契約したのが
リヴェルナーノ)ステファノ氏は畑を完璧に
知り尽くしているよう。『僕にとっての良いワ
インとは土地の個性を表現できているワイ
ンのこと』と言う通り、週に1度は畑を回り葡萄を完熟に導くことに全力
商品記号
ワイン
純血という名のサンジョヴェーゼ
93年にワイン造りを開始して以来、各評価誌で
高い評価を得続けていることで既に証明されて
いる。トップ・キュヴェのリヴェルナーノは97年以降3年連続の3ビッケ
ーレを始め、ヴェロネッリ、エスプレッソ他でも最高評価。プロ・サングエ
はサンジョヴェーゼ100%のワインの中で毎年最高の評価を得ている
1つの完成型と言ってよい。そして特筆すべきはベースとなるキャンテ
ィの品質の高さである。年産1000ケースという決して少なくない生産
量にも拘らず、凝縮した果実が素直に出ていて好感が持てる。別ブラ
ンドのカサルヴェントはカベル
ネの品質の高さを活かして2
0%ブレンドしたキャンティで
濃厚だが、何処かリヴェルナ
ーノのエスプリを感じさせる。
驚くべきコストパフォーマンス
を誇る。ヤヌスはカベルネ・ソ
ーヴィニヨン100%。圧倒的
な凝縮感と豊富なタンニン
分。熟成によってその個性を発揮するだろう大きなワインになっている。
リヴェルナーノとは全く違う個性を感じて欲しい。生産量が少なく、イタリ
ア国内ではリストランテ・エノテカ・ピンキオーリが買い占めていた経緯も
あって、ほとんど手に入ることのないワインであった。
州
Classico "Livernano"
69N25 Chianti
キャンティ・クラシコ
Classico "Livernano"
69R95 Chianti
キャンティ・クラシコ
を傾ける。『完熟した葡萄を最適のタイミングで
収穫できれば、ここの土地は必ず最高の結果、
ワインを生み出してくれる。そういうポテンシャル
を持っている』畑には葡萄を完熟させる為の1つ
の試みとして手のひら大の石が撒かれている。こ
れによって適度な温度が保たれるという。
新入港
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
Toscana
2008
赤
750ml
2,800
Toscana
2009
赤
750ml
3,000
メモ
在庫
△
◎
80% Sangiovese 20% Merlot ラッダ・イン・キャンティの街の郊外、真南を向く畑。冷涼な気候だがメルローも含めて完熟する。しなやかで上品でありながら中程度の凝縮度と骨格が素晴らしいバランスをとっている。エ
チェットからは想像できない実力派。
69K67 Livernano
リヴェルナーノ
Toscana
2007
赤
750ml
6,800
○
700ケース/年産 Merlot , Cabernet S , Cabernet F , Sangiovese 9月末に完熟を待ってメルローを収穫。10月以降順次他の葡萄を手摘み。ヘクタールあたり30hl程度にまで収量を制限した贅沢な造り。葡萄を完熟させるこ
とに執着しているだけに非常に濃厚なエキス。皮からのタンニン分も豊富。余韻も長く太いもの。
Sangue
69K66 Puro
プーロ・サングエ
Toscana
2007
赤
750ml
6,800 純血サンジョヴェーゼ100%
△
400ケース/年産 100%Sangiovese サンジョヴェーゼの1つの完成形。7,000本の密殖。カベルネ等に比べて繊細で気難しい品種と言われるだけに栽培にも醸造にも最も気を使うワイン。収量もヘクタールあたり30hl程度にまで
おさえる。雑味を出さない為にピシャージュは一切行わないでルモンタージュのみ。リヴェルナーノに比べてより細身で繊細。伸びのある酸味は嫌味がなく綺麗。
69K65 L'Anima
ラニマ
Toscana
2010
白
750ml
3,800
〇
Chardonnay(55%) Sauvignon blanc(40%), Gew urtztraminer(5%) 品種ごとに発酵させている。(Sauvignon:ステンレスタンク, 7ヶ月間シュール・リー. Chardonnay , Traminer:225Lバリック発酵)熟成は樽は使用
せずステンレスタンクで落ちつかせてから瓶に移し最低6ヶ月間。
Classico "Casalvento"
69P71 Chianti
キャンティ・クラシコ・カサルヴェント
Toscana
2009
赤
750ml
2,600
◎
80% Sangiovese 20% Cabernet Sauvignon リヴェルナーノのカベルネの状態が素晴らしかった為、これを活かすべく力強いキャンティを造り出した。畑、醸造は全てリヴェルナーノと同じくする。カベルネ由来の骨格と
太い果実感が支配する。高いコストパフォーマンス。
69N48 Janus"Casalvento"
ヤヌス・カサルヴェント
Toscana
2007
赤
750ml
6,800
100%Cabernet Sauvignon リヴェルナーノとは違いどっしりとした果実味を持つ。 圧倒的な凝縮度。若いうちは硬く冷たい印象。極少量のみ生産。近年評価が上がっていて、今後が楽しみなワイン。
〇
TOP
Podere
Le Cinciole
Panzano in Chianti , Toscana , Italia
レ・チンチョレ
| 45
最もエレガントでしなやかなキャンティ・クラシコ
パンツァーノ・イン・キャンティ最高評価
『キャンティ地区で最も
健康的な畑の1つ』と言
われるレ・チンチョレの畑。
キャンティ・クラシコの中
心部に位置し、シエナか
らもフィレンツェからも30
km の距離にあるパンツ
ァーノ。キャンティの山と
呼ばれる緩やかな丘に
囲まれたクラシコ・エリアの中心で標高は450m から470m と高め。ガ
レストロと言われる土壌が中心のキャンティ・クラシコにおいて粘土比率
が高く(保水性に優れる)、砂、石灰のバランスが取れていることで近
年注目の産地となっている。10年以上に渡って土壌を元気にする努
力を続けてきたと言う畑は1畝ごとに年一回だけ下草が刈り込まれる
以外は基本的には何もしない。1年間下草は生えっぱなしにされ、下
草と共に大麦などの豆類が植えられている。下草や大麦は1m 程度根
を伸ばし、土壌にミクロの穴をあけ、土壌に酸素を供給、ミミズなど
色々な虫も生息するようになる。また、下草自体が緑肥となり、豆類は
土壌に窒素を与え、葡萄樹の成長を促してくれる。『畑は随分と元気
になって有機肥料すらほとんど必要としないくらいになった』
2年間熟成自家製コンポストのみ
畑は青々とした下草で満たされ、歩けばぐっと沈み込むほどの柔らかな
土。土壌が疲れてしまった場合のみ、ウムスと呼ばれる自家製の培養
土を畑に撒く。(市販のものは
何が入っているか分からないの
で培養土さえも自家製。剪定し
た枝や葉に馬糞などを極少量
加えて2年以上かけてゆっくりと
発酵、熟成させたものを使用)
ほぼ全ての畑は南西を向き、
上部にはサンジョヴェーゼが植
えられ、日没時に一番先に日
商品記号
ワイン
Toscana
69P02 Rosato
ロザート・トスカーナ
陰になる比較的冷涼な畑にはカベルネやシラーが植えられている。密
植の効果と痩せた土壌、剪定によってベースのキャンティでも1つの樹
から1200g 程度の葡萄しか収穫しない(平均的には3000g/樹と言
われる)。更にカマライオーネに使われるカベルネは1つの樹から500
g(2房程度)の収穫と異常なまでの低収量となっている。カマライオー
ネを除いて全てのワインはセメントタンクで発酵。
野生酵母を元気に活動させる酸素供給
発酵は野生酵母のみで3~4週間。野生酵母のみでゆっくりと発酵す
ることは極めて重要。このゆっくりとした発酵の初期段階で色々な要素
が抽出される。『野生酵母のみでのゆっくりとした発酵は完璧な果実で
ないと不可能。もし未熟な果実であれば青いタンニンやえぐみが抽出さ
れてしまう』カマライオーネは使い古しのトノーを立てて側面を取り外し
開放発酵桶として使用、ピシャ
ージュを繰り返し、酸素を与え
ながら発酵を行う。全てのワイ
ンはマロラクティック終了後に
軽くデキャンタージュし、粗い
酵母の死骸などを取り除き、
細かいオリとは接触させておく。
オリは酸素を吸収する効能が
あるので天然の酸化防止の役割を果たしながらオリ特有の旨味をワイ
ンに与えてくれる。そして彼等が最も重要視するのが『健康的な酵母』。
発酵初期の段階で酸素をある程度供給してあげることで酵母が元気
に活動できるようにすることが重要。酵母が不健康な状態で残り続ける
とバクテリアの影響等で嫌な香が出ることがあるのだ。『チンチョレらしい
独自の個性をワインに与える為には自然な畑環境は勿論、醸造も自
然であるべきだと考えている。そうでないとテロワールの表現にはならな
いからね』決して特異で奇抜なワインではないが、キャンティにもカベル
ネにも、全てのワインにチンチョレのスタイルが表現されている。果実の
濃度の奥に隠れたミネラルの強さや酸の質の高さ。ここ数年で大きく進
化を遂げ、イタリア国内でも注目を集めているのは10年以上の土壌改
良と醸造テクニックに頼らない毎年の経験値からくる適切な醸造スキ
ルの高さによるものなのだ。
州
Toscana
ヴィンテージ 色
2011
ロゼ
サイズ
参考上代
メモ
在庫
750ml
2,300 セニエ方式のロゼ。
〇
750ml
2,800 典型的パンツァーノ
◎
Sangiovese サラッソ(セニエ)方式によるロゼ。破砕してすぐにジュースのみを発酵させるロゼで自家消費用として少量造っているもの。
Classico "Le Cinciole"
69P03 Chianti
キャンティ・クラシコ・レ・チンチオーレ
Toscana
2009
赤
98% Sangiovese, 2 % Canaiolo セメントタンク(イノックスは便利だが酸素を供給してくれないので使用しない)で野生酵母で3-4週間かけてゆっくり発酵(この期間はマセレーションと同じ効果)しオリと共に熟成。発酵の
初期段階では空気が必要なのでタンクの下から液体を全て取り出し上から戻す(デレスタージュ)ことによって空気により多く触れさせる。
Classico Riserva "Petresco"
69F43 Chianti
キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・ペトレスコ
Toscana
2007
赤
750ml
5,200
〇
Sangioveseのみ。 収穫前の葡萄の状態を見て最高の区画のサンジョヴェーゼを厳選する。区画は年によって異なるがほぼ毎年一番標高の高い畑が選ばれる。醸造はベースのキャンティと同じだが、熟成は2-3年使用
したバリックで12ヶ月間行う。
69F42 Camalaione
カマライオーネ
Toscana
2005
赤
750ml
6,500
69P04 Camalaione
カマライオーネ
Toscana
2007
赤
750ml
6,800
△
○
Cabernet Sauvignon 70%, Syrah 15%,Merlot 15% トノーをたてて開放桶として発酵。櫂入れで酸素供給。容量が小さいので温度が上がらないので温度管理は必要ない。マロラクティックからはバリック(70%新樽)。
移し変える前に軽くデキャンタージュ。粗い酵母のみ沈殿させるが、細かい酵母の死骸は一緒に詰める。シュールリー状態で時々樽を揺らして攪拌。細かい酵母の死骸は酸素を吸収するので自然の酸化防止剤となる(こ
れが一番大切)し、オリの中には旨味もあるのでその為にも細かいオリはワインと接触させておく。マロ終了後にオリ引きしてバリックにつめて18ヶ月熟成。
TOP
Fattoria di
Bacchereto“Terre a Mano”
Carmignano , Toscana , Italia
バッケレート“テッレ・ア・マーノ”
| 46
手造りの大地(テッレ・ア・マーノ)と呼ばれる畑
カルミニャーノ唯一のビオディナミ
ニコラ・ジョリーに刺
激を受けビオディナ
ミに転向する造り手
は多くいるし、ビオデ
ィナミが販促ツール
のように扱われてい
ることも多々ある。ビ
オディナミの誠実な
イメージは昔の話の
ような気もするが、こ
ういうワインと出会ってしまうとビオディナミの力を信じたくなってしまう。
カルミニャーノの街から西に3km、プラートにあるモンタルバーノの丘に
ファットリア・ディ・バッケレートは位置する。トスカーナらしい緩やかな丘
に手つかずの自然
が残っている。所有
面積は150 ha。内
葡萄畑はたった8ha
で60ha はオリーヴ
畑。そして90ha の
森林を残し自然環
境を維持している。
現当主はロセッラ・ベンチーニ。彼女はニコラ・ジョリーの講演やイタリア
の然派ワインのグループ“Triple A”に参加することで徐々にビオディナ
ミに、無理のない自然なワイン造りに引かれていった。彼女は蜂蜜と干
し無花果も作っている。
薬剤の代りに豆類を畑に植えた
畑では有機栽培が実
践されていて、科学
肥料はほとんど使用
しない。(農薬はボル
ドー液のみ。殺虫剤
や除草剤なども使わ
ない)薬剤の代わりに
緑肥・豆類を植えあ
る程度育ったら浅く耕
し、その枯れ草を畑に撒きっぱなしにすることによって豊かな土壌と強
く生命力に溢れる葡萄樹をつくると共に、土壌からの過剰な水分蒸発
商品記号
ワイン
"Terre a Mano"
69N02 Carmignano
カルミニャーノ
を防ぎ、ここ何年かで深刻
化している暑さによる旱魃
からも守っている。収穫は
全て手作業。1房ごと1果
実ごとに選別する。醗酵は
セメントタンクで葡萄果実
に着く自然酵母のみ 。醗
酵時は温度管理もしない。
自然に任せた醗酵過程は
マロラクティック醗酵時も、何も足さないし、何も引かない。勿論、醗酵
時のSO2添加もなし。アリエ産のトノー(350l)で18ヶ月熟成し、フィル
ターをかけずに瓶詰め。
カルミニャーノとしては異例の凝縮感
出来上がったワインはカルミニャーノとしては異例の凝縮感と大ぶりで
強烈なタンニンに支配されている。サンジョヴェーゼらしい繊細な酸も
感じられるが濃密な果実味とタンニンに隠れてしまう。しかし、抜栓から
2時間を経過すると
徐々に、そのしなやか
なボディと杏のニュア
ンスや黒胡椒などの
スパイス香、更に動物
的 な 香も 出 てきて 複
雑味を感じさせる。余
韻も非常に長く、飲み
手を引きつける。ファ
ットリア・アンブラの出
し汁のようなしみじみとした主張しすぎない旨味とは正反対で力強く、
存在感の強いワイン。一度飲めば忘れられない。現在の考え方に基づ
いたワイン造りに転換したのは2002年から。ロセッラによると、こうした
自分達の哲学の変化が目に見えて現れたのは葡萄の樹と従業員の
健康だと言う。『葡萄樹はより強く、丈夫になってきた。従業員は薬剤
にまみれて仕事をしなくてすむようになった。これによって真の意味で
嘘のない、身体に悪いものが何一つ入っていない健康なワインを消費
者に届けることができることを実感した。消費者にとって良いことを信じ
て続けていけば、いずれ自分達に何らかの形で戻ってくるだろう』バッケ
レートにおけるビオディナミはスタイルや売り文句ではなく、嘘のないワイ
ン造りに欠かせない信念であり、道しるべのようだ。
州
Toscana
ヴィンテージ 色
2008
赤
サイズ
参考上代
750ml
4,000 新価格
メモ
在庫
〇
東、南-南東向き 5haが1975年、 2ha が1993年、 1haが2003年に植えたもの 品種:サンジョヴェーゼ75%、カナイオーロ・ネーロ10%、カベルネ・ソーヴィニョン15% 年間生産量:13000本 収穫:だいたい10月第1週に
サンジョヴェーゼとカナイオーロ・ネーロ、カベルネは2週目くらい 醗酵:伝統的なセメントタンクで野生酵母による醗酵、約15日間熟成:18ヶ月 アリエ産のオーク樽(350リットルのトノー)
"Terre a Mano" Bianco
69N03 Sassocarlo
サッソカルロ・テッレ・ア・マーノ・ビアンコ
Toscana
2008
白
750ml
4,000 新価格
〇
6,500
△
10月中旬まで収穫を遅らせたトレッビアーノ80%とマルヴァージア20%のブレンド。5日間程度のマセラシオン。非常に濃厚な旨味、粘度。300本のみの入港。
Santo di Carmignano
69N04 Vin
ヴィンサント・ディ・カルミニャーノ
Toscana
2001
甘
375ml
TOP
Fattoria
Ambra
Carmignano, Toscana, Italia
アンブラ
| 47
カルミニャーノの最も重要なカンティーナ
最小のDOCG“カルミニャーノ”
サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ
1975年にキャンティ・モ
ンタルバーノから切り離さ
れたカルミニャーノ。歴史
的には13世紀より高品
質ワインの生産地として
認識されており、1716年、
コジモ3世の指示により生
産地域、収量や流通まで
もが厳しく制限された。同
年イタリアで最初の生産
地呼称に指定され、当時は貴族のワインとして重宝されていたのだそう。
その影響もあり、現在でもイタリア最小のDOCGエリアとなっている。生
産者は10軒程度と非常に小さなもの。
ファットリア・アンブラは1955年に設立。20ha の畑から年産6000ケ
ースのワインを造っている。オーナーであり醸造責任者ジュゼッペはト
スカーナの他のカンティーナの醸造コンサルタントとしても活躍していて
トスカーナらしいおおらかでゆったりと
した味わいには定評がある。単一畑
毎に4種類のカルミニャーノを造って
いる。最も重要なクリュがサンタ・クリ
スティーナ・イン・ピッリ。最も石灰岩
比率が高い畑でストラクチャーのはっ
きりしたワインが生まれる。砂質比率
が高く、小石とガレストロ主体の畑が
モンテフォルティーニ。骨格ではサンタ・クリスティーナ・イン・ピッリに劣
るが華やかさ、優しさでは群を抜く。最も標高の高い畑がモンタルビオ
ロ。ガレストロ主体で若干の赤い粘土質が混じる土壌から比類なきエレ
ガントなワインが生まれる。この畑は1985年から熟成期間を延ばしリゼ
ルヴァとなった。(フレンチバリ
ック熟成)もう1つのリゼルヴァ
がエルツァーナ。粘土とガレ
ストロが半分程度の比率のリ
ッチな土壌。パワフルで濃密、
目の詰まったワインを生む。も
う1つ面白いのがトレビアーノ。
飾らない素朴なワイン。比較
的遅めの完熟したトレビアーノから蜜のようなワインが出来上がる。トス
カーナの昔ながらのスタイルのトレビアーノは今や貴重な存在と言える。
“力強さ”よりも“フィネス”
キャンティは75%以上のサン
ジョヴェーゼ比率が求められる
のに対して、カルミニャーノで
は50%以上のサンジョヴェー
ゼにカベルネ、シラー、メルロ
ーなどのフランス品種。更にマ
ンモロ、コロリーノなどの地品種
のブレンドが認められている。『カベルネは僕等にとってはフランス品種
というよりも昔からある地元の品種』と当主ジュゼッペが言うように昔か
らブレンドされている。ワインはキャンティよりも黒果実系のリッチさが現
れる。熟成ポテンシャルは高いが、ブルネロと比べれば大きなワインで
はないし、タンニン量も少なく、チャーミングなワイン。特にアンブラのス
タイルは“力強さ”よりも“フィネス”の表現に長けている。
商品記号
ワイン
Reale
69M31 Barco
バルコ・レアーレ
州
Toscana
ヴィンテージ 色
2010
サイズ
参考上代
メモ
在庫
赤
750ml
2,000
△
赤
750ml
2,600 砂質
○
2,800 粘土+ガレストロ
◎
比較的シンプルなワイン。ガレストロ土壌が主だが粘土質の強い畑など多岐にわたる。ステンレスタンク醗酵。仏産トノーで8ヶ月熟成。
"Montefortini"
69P74 Carmignano
カルミニャーノ・モンテフォルティーニ
Toscana
2009
砂質比率が高く、小石とガレストロ主体の畑がモンテフォルティーニ。骨格ではサンタ・クリスティーナ・イン・ピッリに劣るが華やかさ、優しさでは群を抜く。
"S.Cristina in Pilli"
69M32 Carmignano
カルミニャーノ・サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ
Toscana
2008
赤
750ml
アンブラを代表するワイン。カルミニャーノらしさをよく表しているワインで最も人気。平均樹齢30年。ライムストーン比率が非常に高い4haの畑。ワインはミネラル感が反映され、ストラクチャーがはっきりする。50%トノー、
50%小樽で12ヶ月熟成。
Riserva "Elzana"
69K36 Carmignano
カルミニャーノ・リゼルヴァ・エルツァーナ
Toscana
2007
赤
750ml
4,000 粘土質
○
Sangiovese90% Cabernet sauvignon10% 1haの畑から年産400ケースのみ生産。12ヶ月バリック熟成。カベルネをブレンドすることにより凝縮感の強いワインに仕上がっていてタンニンも豊富。
Riserva "Vigne Alte"
69996 Carmignano
カルミニャーノ・リゼルヴァ・ヴィーニャ・アルテ
Toscana
2006
赤
750ml
4,500 石灰質
Riserva Montalbiolo
69K37 Carmignano
カルミニャーノ・リゼルヴァ・モンタルビオーロ
Toscana
2007
赤
750ml
4,000 石灰質
〇
〇
最も標高の高い畑がモンタルビオロ。ガレストロ主体で若干の赤い粘土質が混じる土壌から比類なきエレガントなワインが生まれる。この畑は1985年から熟成期間を延ばしリゼルヴァとなった。
69K38 Trebbiano
トレッビアーノ
Toscana
2010
白
750ml
2,000
69R76 Trebbiano
トレッビアーノ
Toscana
2011
白
750ml
2,200
△
◎
33年樹。ステンレスタンクで醗酵、熟成。南向き斜面に位置する畑からよく熟したトレビアーノを収穫。バランスの取れたテーブルワインで、今では珍しい昔っぽいトスカーナワイン。
Santo di Carmignano
69997 Vin
ヴィン・サント・ディ・カルミニャーノ
Trebbiano90% San Colombano10% 収穫後3月まで陰干し。スロヴェニア産の中樽で熟成6年間。
Toscana
2002
甘
375ml
5,600
〇
TOP
Cantine
Dei
Montepulciano, Toscana, Italia
デイ
| 48
最も高貴なトスカーナを造る“カテリーナ・デイ”
家族用に造ったワインに魅了された
1964年、現在の当
主カテリーナのお爺
さんであるアリブラン
ド・デイが“ボッソー
ナ”を購入し、葡萄を
植えた のが、 このカ
ンティーナの始まり。
ボッソーナは古くから、
その土壌の複雑性と、
すり鉢状になった丘
陵地である為に水は
けの良さ、日照量の多さを得ることから、この地域では最良の畑の1つ
と言われていた。その後、1973年は“ボッソーナ”とは違う個性である
畑“マルティエーナ“と糸杉に囲まれた別荘を購入(この別荘が現在の
デイのカンティーナとなっている)。当時は葡萄の段階で販売していた
が、1985年、1樽だけ家族用にワインを造ったのだそう。『素晴らしか
った。友人のセラーを
借りてシンプルに発
酵させたワインであっ
たが、想像以上の味
わいで、一気に魅了
されてしまった』/ガリ
レオ・デイ(カテリーナ
の父)こうしてデイはワ
イン造りを開始。199
1年にはそれまで歌
手として活動していた
娘カテリーナが現場に復帰。更に品質を高めている。『私達のやりたい
事は単純なことなの。モンテプルチャーノの中でも特に優れたテロワー
ルを最大限に活かすこと。それだけ』/カテリーナ・デイ
トスカーナのポムロール
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノはトスカーナのポムロールと称
されることがある。若いうちから柔らかく肉厚。硬さはなく、丸さ、ヴェル
ヴェットのような質感がポムロールを連想させるのだろう。『本当に良い
ワインは若いうちから飲める。果実の力がみなぎり主張する。熟成と共
商品記号
ワイン
に妖艶さを増していくが果実の力は失わな
い』キャンティにもブルネロにもないヴィー
ノ・ノビレの個性だ。
最良の畑“ボッソーナ”
最も重要な畑はボッソーナ。彼等の起源と
も言える畑でリゼルヴァを造る畑だ。最も標
高が高く、トスカーナと言うよりはピエモンテ
のような急斜面。水はけが良いので葡萄
粒は小さく、日照量は多いので果皮は厚い。
岩盤が地中20m に通っていて2003年の
ような酷暑でも岩盤の上には水が貯まって
いる為、葡萄が焼けることはなかった。黄
色がかった粘土質に小石や化石が混じる。
また、年間を通してウンブリアとの州境の湖からの冷涼な風が吹き抜け
る為、カビの発生率が低く、昼夜の温度差によって酸度も落ちることが
ない。もう1つの重要な畑マルティエーナ。ボッソーナより粘土が強く、
小石や岩の含有率は低い。グレーがかった表土はねっとりと重く湿度
を持っている。石灰比率は低く、標高も低くなる。この畑は柔らかいタン
ニンと滑らか
な質感をワイ
ンに与えてく
れる。最もヴ
ィーノ・ノビレ・
ディ・モンテ
プルチャーノ
らしさを感じ
させる畑。全
ての畑は有
機栽培を実
践。除草剤
は一切使用
しない。基本
的には有機肥料も与えないで、空豆などを植えることで窒素を補給す
る。下草を年に1回、掻き込むことで土壌はストレスを感じないのだそう。
州
ヴィンテージ 色
di Montepulciano
69M20 Rosso
ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ
Toscana
2009
di Montepulciano
69P05 Rosso
ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ
Toscana
2010
サイズ
参考上代
赤
750ml
2,800
赤
750ml
2,400
メモ
在庫
△
◎
セカンドワインのような立ち位置だが、マルティエーナの葡萄が中心になっている。各畑の下部の少し水分が多くなってしまう区画や若い樹が使われる。樹齢の高まりと共に、年々レベルが上がっていてお買い得なワインに
なってきた。香の立ち上りはヴィーノ・ノビレ以上で楽しめる。
Nobile di Montepulciano
69M22 Vino
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ
Toscana
2008
赤
750ml
3,400
Nobile di Montepulciano
69T20 Vino
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ
Toscana
4月入港予定
2009
赤
750ml
3,600
○
◎
まさにポムロールのような柔らかい果実、口中ではヴェルヴェットのような質感で滑らか。若いうちから全てのバランスが取れているのが、このワインの素晴らしさ。色々な畑のブレンドで、それぞれの畑の個性を合わせることで
バランスを取っている。赤身肉との相性は最高。
Nobile di Montepulciano Riserva"Bossona"
69M21 Vino
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ・リゼルヴァ・ボッソーナ
Toscana
4月入港予定
2006
赤
750ml
5,800
△
最も重要な畑。最も標高が高く、急斜面。水はけが良いので葡萄粒は小さく、日照量は多いので果皮は厚い。岩盤が地中20mに通っていて2003年のような酷暑でも岩盤の上には水が貯まっている為、葡萄が焼けること
はなかった。黄色がかった粘土質に小石や化石が混じる。
TOP
Azienda Agricola
Santa 10
Siena, Toscana, Italia
サンタ・ディエチ
| 49
子供が遊べる安全な畑から生まれるシエナのワイン
シエナに残っていた古い畑を再生
トスカーナの中心に
位置するキャンティ
地区。そのすぐ南の
歴 史 ある 街 シエ ナ
の郊外に位置する
のがサンタ10。シ
エナに5軒ほどしか
残っていないカンテ
ィーナのうちの1つ
で1.5ha の葡萄畑
と480本のオリーヴ
の樹を含む8ha の土地を所有していて生産量は500ケースのみという
極々小さな造り手。オーナーであるジャンニ・マッソーネは会計士とし
て生計を立てながらワイン造りに没頭し始める。シエナから近いコッリ・
セネージの友人であるパーチナのステファノ、ジョヴァンナ夫妻の指導
もあって自然な栽培・自然な醸造へ傾倒していくこととなる。
畑での自然に対するリス
ペクト同様、中世の小さ
い塔を修理した小さなセ
ラーの中でもシエナの自
然を活かすべく、出きる
限り人為的介入を排除し
たワイン造りを目指してい
る。テロワールの表現に
は向かないので培養酵
母は一切使用しない。葡
萄畑に住む自然酵母のみ。フィルターもかけない。ボトリング時の電動
ポンプまで不使用とし、栽培、収穫、醸造、ボトリングまで全工程を人
間の手によってのみ行っている。
エチケットに込められた想い
『母親から葡萄畑と中世の小さい塔を相続し、葡萄畑を整備。塔の地
下の部屋を修復していたら、そこはその昔ワイン貯蔵庫であったことが
判明した。その時このワイン造りという私の夢の選択は正しかったと確
キャンティにはないトゥーフォ土壌
信した』現在、ジャンニ・マッソーネ本人は会計士とワイン造りの両立。
『シエナの黄色い土“トゥーフ
奥様は大学の数学教師を辞め、自宅で小さなアグリツーリズモを経営
ォ”の畑を理解することから
することでジャンニのワイン造りの夢を支えている。そんな家族を象徴し
始め、祖父母の時代のワイ
ているのが特徴的なエチケット。『家族の生活の象徴である“家”と人生
ン醸造方法を研究し、実践
とワイン造りの象徴である“樹”。4つの葉は家族4人を表しています。
している』(ジャンニ・マッソ
生活とワイン造りを通
ーネ)土壌は火山噴火に由
し て 家族が 成長 し て
来する凝灰岩と砂を多く含
いくことをイメージして
む特徴的な構成でキャンテ
います』彼のワインは
ィ地区には存在しない土壌。
既に驚くべき品質に
元々50年以上も放置され
到達しているが、まだ
ていた葡萄畑は荒れ放題
ま だ樹 齢 の 低 さ な ど
であったが土壌自体は健全
未熟な要素が多い。
性を保っていた。2003年、
しかし、彼のワインに
高品質なワインを造る為に一部を植え替え、2007年よりワイン造りを は中心にしっかりと上
始める。子供達と共に畑近くで生活していることもあり、農薬や殺虫剤、 質な酸の美味しさが
防カビ剤などを一切使用していない。そして、パーチナに倣って無施肥 存在している。樹齢が高まるのと共に、より複雑なワインへと進化する
の自然農法を実践している。『畑では毎日、飼い犬と子供達が遊んで はずだ。進化するジャンニの仕事と高まっていく樹齢によるワインの成
いるが、薬品を使用していないので何の心配もない。最高の遊び場だ』 熟が楽しみでたまらない。
商品記号
ワイン
Subito
69T16 Santa
サンタ・スビト
州
4月入港予定
Toscana
ヴィンテージ 色
2011
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
3,200
在庫
○
Sangiovese 20%, Canaiolo 20%, Ciliegiolo 20%, Colorino 20%, Trebbiano 20% サンタ10と全く同じ畑の若い樹を使ったセカンドワイン。柔らかく若いうちから楽しめる。サンタ10に比べるとシリアスさに欠けるが料理と
の相性は素晴らしい。
10
69K61 Santa
サンタ・ディエチ
10
69T15 Santa
サンタ・ディエチ
10 ≪1500ml≫
69K60 Santa
サンタ・ディエチ・マグナム
Sangiovese 60%, Petit verdot 20%, Cabernet Sauvignon 20%
4月入港予定
Toscana
2008
赤
750ml
4,800
Toscana
2009
赤
750ml
4,800
Toscana
2007
赤
1500ml
10,000 ファーストヴィンテージ
△
○
△
TOP
Azienda. Agricola
Palazzone
Orvieto, Umbria, Italia
パラッツォーネ
| 50
5種類の品種をブレンドした伝統ワイン
造り手は25人しか存在しない
密植率も1500本
/ha から5000本/ha
へ変更した』畑では
ボルドー液以外の薬
剤は使用されない。
肥料も撒く事は無い。
畝 の 間 に空 豆を 植
えることで窒素を補
給。同時に急斜面
の畑の表土が流さ
れるのも防いでいるのだそう。畑は標高250~300m でほぼ北側を向
いている。暑いウンブリアでは北側斜面の方が葡萄がゆっくり熟すので
高品質な葡萄が収穫できるのだそう。
実はオルヴィエートの造り手は25人しか
存在しない。しかし市場には500種類以
上のオルヴィエートが存在する。これこそ
がオルヴィエートの評判を落とした大きな
原因なのだ。葡萄を栽培し、ワインに仕上
げた段階でワインを買い取るボトラー(80
社もあるのだそう)が色々なエチケットを貼
って大量にスーパーマーケットなどに販売
していた為、オルヴィエートは安ワインの
代名詞のような扱いになってしまった。
『お陰で2500年続いている伝統的オル
ヴィエートの評判は損なわれた。そして、
今そこから抜け出す為にオルヴィエートで
流行しているのがカベルネやメルローへの植え替えだ。オルヴィエート
の造り手として最も愚かな行為だ。悲しいことだよ』実はオルヴィエート
の歴史は古く2500年前、エトルリア人の時代に遡る。『海底が火山の
噴火によって隆起した土壌でアルジッラとコンカの混合土壌。粘度が
高く、保水力がある。この暑いウンブリアでもオルヴィエートの葡萄はこ
の土壌のお陰で焼けない』
グレケットがワインの骨
空豆を植えた緑の畑
60年代後半に父親がパラッツォーネ荘園を購入、70年に葡萄を植
樹、74年から葡萄の販売を開始、70年代後半には自家消費用ワイ
ンを造り始めたが販売はしていなかった。84年に父親の亡くなったのを
機に本格的にワイン造りを開始した。当時は5種類の葡萄を混植して
いたが、2000年には殆ど畑を植替え、区画毎に品種を分けて植えて
いる。『品種毎に病気への耐性も違うし、熟すタイミングも違うので今で
は分けて栽培し、品種毎に発酵させ、ブレンドしてから熟成させている。
商品記号
ワイン
Bianco Umbria
69R72 Dubini
ドゥビニ・ビアンコ・ウンブリア
5種類の葡萄品種は18ha のば
らばらに散った畑、それぞれの
土壌個性に合わせて植えられ
ている。勿論、品種も土壌も違
うので熟度が違ってしまう。そこ
が多品種ブレンドワインの難しい
ところだが、最高のタイミングで
収穫できれば、それぞれの品種個性が独特の複雑味を表現し、バラ
ンスしてくれるのだそう。『プロカニコはワインの肉でグレケットは骨。マル
ヴァジアは香を与えてくれるし、ヴェルデッロはアルコールとボリューム
を、ドゥルペッジォは酸を与えてくれる』ジョヴァンニ曰く、このブレンドや
収穫時期は長年の経験しかないのだと言う。『醸造面では空気圧での
ソフトプレスと発酵期間の長さを意識している』
州
Umbria
ヴィンテージ 色
サイズ
白
750ml
2011
参考上代
メモ
在庫
1,800
◎
2,000 3Bicchiere/Gambero R
◎
Procanico, Verdello, Grechetto, Malvasia, Drupeggioのブレンド。圧倒的なコストパフォーマンスでありながら熟成にも耐えるしっかりとした骨格。
Classico "Terre Vineate"
69N71 Orvieto
オルヴィエート・クラシコ・テッレ・ヴィナーテ
Umbria
2011
白
750ml
Procanico 50% Grechetto 20% Verdello, Drupeggio, Malvasia 30% オリヴィエートらしさを表現するに最高の畑。収穫量はオリヴィエート平均の2/3程度にまで制限。収穫は全て手作業で行われる。土壌は沖積層と粘土層
が複雑に入り混じる。標高は210-340m。醗酵は房ごと、できるかぎり優しくプレスして20度以下で醗酵。ステンレスタンクのみで熟成。
Classico Superiore "Campo del Guardiano"
69723 Orvieto
オルヴィエート・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・デル・ガルディアーノ
Umbria
2006
白
750ml
3,500 7年熟成
〇
Procanico 50%,Grechetto 25%,Verdello, Drupeggio, Malvasia 25% 標高260mのCampo del Guardianoという単一畑から造られる。複雑な土壌で10mごとに地質が変わる。600ケースのみの生産。10月初めまで収穫
を遅らせることによって例外的な深みを持つに至る。オリヴィエート最高の畑の1つ。
69B36 Grechetto
グレケット
Umbria
2009
白
750ml
2,100
〇
2,900
△
Grechetto100% ウンブリアで歴史を持つグレケットの原種100% 果皮が厚く酸度も糖度も高いのが特徴。ステンレスタンクで非常に繊細で個性的に仕上がっている。
Spiaggia Viognier
69N72 L'Ultima
ルルティマ・スピアッジャ・ヴィオニエ
Umbria
2010
白
750ml
Viognier 100% 1991年に高密植で植樹されたヴィオニエ100% 8月後半から9月に収穫、冷却後バリック醗酵、バリック熟成。イタリアで最も完成度の高いヴィオニエと言える。
Nobile Umbria Bianco
69K05 Muffa
ムッファ・ノービレ・ウンブリア・ビアンコ
Umbria
2007
甘
375ml
6,800 ソーヴィニヨンの貴腐
Sauvignon Blanc 100% 樹齢の古いソーヴィニヨンを遅摘みして造られる貴腐ワイン。ウンブリア最高のデザートワインとしてイタリア国内のリストランテで人気を得ている。
△
TOP
Cantina dei
Colli Amerini
Pfornole di Amelia , Umbria , Italia
コッリ・アメリーニ
| 51
ウンブリア・トラットリアの定番ワイン
地元で人気の協同組合
イタリアの中央部ウンブ
リアの南端に位置する
注目の D.O.C コッリ・ア
メリーニ地区。その中央
部に位置する1975年
設立の革新的な生産
者協同組合がカンティ
ーナ・デイ・コッリ・アメリ
ーニ。実は今日、イタリ
ア国内でもウンブリアワ
インの人気が異常に高まっている。理由は明らかだ。葡萄造りにおいて
潜在的なポテンシャルを持つ土地であるのと同時に、醸造技術の近
代化、更には葡萄畑の改良が進んだことも重なってコッリ・アメリーニ地
区のワイン造りは大きく進化している。中でも、この5年間で確実に進歩
を遂げ、ウンブリアの D.O.C の中でも群を抜いて高いコストパフォーマン
スを誇るに至っているのがこの共同組合。
アッティリオ・パーリによる醸造
醸造責任者には
アッティリオ・パー
リ氏。言うまでもな
いが、古典派ブル
ネッロのトップサル
ヴィオーニ。リコル
マやペルカルロを
産する人気ワイナ
リー、サン・ジュス
ト・ア・レンテンナ
ーノ。サグランティ
ーノの雄、アルナルド・カプライ。更にはガッティナーラの伝統派アントニ
オロなどを表舞台へと押し上げた名醸造コンサルタントだ。彼の主導の
下、葡萄栽培から醸造に至るまで実験、研究が進められた。中でも特
筆すべきは『品種個性を表現するワイン造り』という観点のもとに①品
種個性に合った畑の選出(土壌、標高等)と②独自性の強いクローン
の選出、③品種に合った仕立てと植樹率への変更であろう。ワインは
確実に上品さを増している。低価格帯のワインをいくつも試飲していると
葡萄品種由来の香や味わいの表現やテロワールの個性といったものよ
りも、高級感であったり、味わいのボリューム感、アタックの強さ、甘さ、
商品記号
ワイン
dei Salici "Trebbiano"
69704 Poggio
ポッジォ・デイ・サリーチ・トレビアーノ
アルコールの
高さに趣きを
おいたものが
多いことに驚か
される。化粧を
施し、どこの国
のワインだか、
何の葡萄だか
分からないワイ
ンが多く不満を感じずにはいられなかった。しかし、カンティーナ・コッリ・
アメリーニの全てのワインはシンプルながら、その透き通った果実感と
豊富なミネラルが共通して存在していて、非常に繊細で伸びやかな酸
がある。このバランス感はある意味現代的で上品。ワインラヴァーが楽
しめるデイリーワインではないだろうか。
飲み飽きしないことが最も大切
ポッジオ・ディ・サリーチ・サンジョヴェーゼはウンブリア(アメリア地区、ナ
ルニ地区)のサンジョヴェーゼ100%。活き活きとした酸と適度な熟度
を感じさせる。スミレの香、熟した黒スグリに適度の山苺。丸いタンニン
は心地よい。ポッジオ・ディ・サリーチ・トレビアーノはアルヴィアーノ地区
産のトレビアーノ種で蜂蜜のように熟した香ながら柑橘系の爽やかな酸
を感じさせ引き締まった味わい。香草のような残り香と若干の苦味と塩
っぽさが口中を引き締める。どちら
も無駄な化粧が一切なく、背伸び
をしない素直な造りで飲み飽きさ
せない。ワインが主張しすぎるので
はなく、本当の意味で食事と寄り
添うワイン。
リーファー輸送デイリーワイン
“5リットルボトル”
日本に輸入されている参考上代1
000円前後のワインは間違いなく
全てドライコンテナで運ばれている。
甲板の上に置かれ、赤道を2回越
えて日本に到着したワインがフレッシュ感を保てるはずがない。特に低
価格ワインは壊れやすく繊細。低価格ワインこそ輸送と保管状態が重
要なのではないでしょうか?テラヴェールでは容量を5リットルとすること
で、この価格でも海上は勿論、イタリア国内、日本国内、倉庫もリーフ
ァー輸送を実現。(750ml に換算すれば参考上代910円)
州
Umbria
ヴィンテージ 色
N.V
白
サイズ
参考上代
750ml
メモ
1,400
在庫
◎
標高320mを越すアルヴィアーノ産。仕立はコルドン・スペロナート植樹率は4000本/Haで平均樹齢は20年。発酵はステンレスタンクで温度管理をしながら発酵。マロラクティックは行わない。
dei Salici "Sangiovese"
69705 Poggio
ポッジオ・デイ・サリーチ・サンジョヴェーゼ
Umbria
N.V
赤
750ml
1,400
◎
6,000 現地直売用5Lボトル
◎
標高320mを越すアルメリア, ナルニ産。仕立はコルドン・スペロナートで植樹率は 4000本/Ha。平均樹齢:は20年。収穫は10月初旬。発酵はステンレスタンク。
da Tavola ≪5000ml≫
69D44 Bianco
ビアンコ・ダ・ターヴォラ
Umbria
N.V
白
5000ml
醸造所脇の販売所で地元の住民の為に、その場でタンクから直接詰めて販売している地元消費用ワイン。地元では空になったボトルを販売所に持参すれば、また同じものを詰めてくれる。750ml換算すると910円という安
さながら勿論『完全リーファー輸送』。この価格帯のワインが最良の状態で日本で飲めることはほとんどないのでは。
da Tavola ≪5000ml≫
69D45 Rosso
ロッソ・ダ・ターヴォラ
Umbria
N.V
赤
5000ml
6,000 現地直売用5Lボトル
◎
醸造所脇の販売所で地元の住民の為に、その場でタンクから直接詰めて販売している地元消費用ワイン。地元では空になったボトルを販売所に持参すれば、また同じものを詰めてくれる。750ml換算すると910円という安
さながら勿論『完全リーファー輸送』。この価格帯のワインが最良の状態で日本で飲めることはほとんどないのでは。
TOP
Fattoria
Milziade Antano
Montefalco , Umbria , Italia
ミルツィアデ・アンタノ
| 52
サグランティーノの本来の姿を今に伝える
自宅地下のセラーで醸す
元々、サグランティーノはパッシート
(甘口)用品種として植えられていた。
高い糖度を持っているがタンニンが豊
富で気難しい品種である為、陰干しし
甘く飲みやすくしていたのだろう。セッ
コ(辛口)が造られるようになったのは
80年代後半と歴史は浅い。90年代
に入るとアルナルド・カプライが現代
風にアレンジしたサグランティーノ・デ
ィ・モンテファルコを造り人気を獲得。
サグランティーノの知名度は一気に
高まり、多くの生産者がセッコを造り始めた。モンテファルコから1km ほ
ど北西の丘、ベヴァーニャという町に位置するミルツィアデ・アンタノ。モ
ンテファルコの老舗のワイナリーであり、ウンブリアには何処にでもある
極普通の農家。何も特別なことはない。元々は小作人として働いてい
たが、現当主フランチェスコの父ミルツィアデが1969年に30ヘクター
ルの土地を購入。ワイン造りとキアーナ牛の放牧を始めることとなる。1
975年、モンテファルコ・ロッソとサグランティーノ・パッシートを醸造開
始、80年代にはサグランティーノ・セッコの生産も始め、ボトリングまで
行うようになった。
2軒しか残っていない昔ながらのサグランティーノ
サグランティーノは90年代のブームで随分と世界基準の味わいに近
づいたのかもしれない。しか
し、本来のサグランティーノ
の滋味溢れる野性味を素
直に楽しめる機会は確実に
減ったと言える。世界中で
ウンブリアの極一部でしか
表現することができないサ
グランティーノというワインの
個性、圧倒的存在感は今、
途絶えようとしているのだ。『今では本物のサグランティーノは少なくな
った。僕が知る限りサグランティーノを真剣に追求しているのは他にア
商品記号
Rosso
69K72 Montefalco
モンテファルコ・ロッソ
ワイン
ンタノしかいないよ』と語るのはジャン・ピエロ氏(サグランティーノの第一
人者パオロ・ベアのオーナー兼醸造責任者)。パオロ・ベアのワインにも
感じるが、アンタノのワインは
強さの中に柔らかく成熟した
果実を持っている。大きく強
いワインでありながら、しっとり
として上品な質感。フランチ
ェスコ氏曰く、『粗野で荒っぽ
く無作法な喰えない奴』とい
うサングランティーノ。『女性
と同じでゆっくり時間をかけて
熟成することによって丸く、上品にまとまり、成熟した色気を放つように
なる』のだそう。豊富なタンニンと黒胡椒や鉄、丁子、ジュニパーベリー
のニュアンス。押し寄せるような濃厚な果実。若いうちはアタックの強さ
に奥が感じられないが、時間と共に花開きサグランティーノにしかない
個性を感じさせる。『最近のフルーティーでドリンカブルなサグランティ
ーノには全く興味がない。長期の熟成に耐えうる、がっしりした体躯のワ
イン、この地の伝統的ワインを造るんだ』
父親と同じことを続けていくだけ
彼の父親がそうであったように昔から普通に行われてきたワイン造りを
毎年繰り返す。ワイン作りは土壌から始まり、畑での葡萄樹のケアがク
オリティーを左右するという父
親の教えの通り、フランチェス
コは生活の大半を畑で過ごし
ている。手作業で収穫した完
熟した果実をセメントタンクで
温度管理もせずに、自然酵母
のみで発酵、木樽での熟成。
いかなるフィルターも通さずボ
トリングされることとなる。尊敬
する父親は3年前に亡くなっ
た。現在ワイナリーは40ヘクタール、うちブドウ畑は12ヘクタール。弟
のファブリツィオと2人で畑仕事のほとんどをこなし、醸造に関してはフ
ランチェスコ本人が1人で行っている。
州
Umbria
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
3,800
メモ
在庫
〇
Sangiovese 70%, Sagrantino 15%,Merlot 15% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母のみでステンレスタン
クで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。18ヶ月間大樽で熟成させる。非常にデリケートなワイン。サグランティーノの荒々しいタンニンは十分に存在するが割り
と早いうちから飲める。
Rosso Riserva
69K73 Montefalco
モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァ
Umbria
2008
赤
750ml
5,500
〇
Sangiovese 85%, Sagrantino 10%,Merlot,Cabernet Sauvignon 5% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母
のみでステンレスタンクで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。30ヶ月間大樽で熟成させる。野性的な荒々しいワインに仕上がっているが、熟成と共に滑らかさ
を増していく。年間3000本のみの生産。
di Montefalco
69K74 Sagrantino
サグランティーノ・ディ・モンテファルコ
Umbria
2007
赤
750ml
7,000
〇
Sagrantino 100% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母のみでステンレスタンクで行う。ボトリング前の最低限
の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。30ヶ月間大樽で熟成させる。野性的な荒々しいワインに仕上がっているが、熟成と共に滑らかで妖艶な独特の世界が広がる。年間6000本のみの
生産。今や見かけることの少なくなった古典的なサグランティーノ。
TOP
Azienda Agricola Fattoria
La Monacesca
Matelica , Marche , Italia
ラ・モナチェスカ
| 53
最も熟成する地白品種ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ
海のヴェルディッキオと山のヴェルディッキオ
元々塩田だった畑はミネラル分豊か
カステリ・ディ・イエ
ジに比べて認知度
の低いマテリカ。し
かし、意外にもカス
テリ・ディ・イエジよ
りも歴史は古い。ま
た、熟成という観
点から見ると数段
上のポテンシャル
を持っている。リゼ
ルヴァ“ミルム”は
15年~20年以上の熟成に耐えるもので、熟成と共にリースリングのよ
うなペトロール香をまとう。地理的にはアドリア海から海洋性気候の影
響を大きく受けるカステリ・ディ・イエジに比べ、60km 内陸に入ったマ
テリカは山に囲まれ内陸性の気候となっていて標高も400~500m と
高く冷涼。湿気を含
んだ海風の影響は
山々に完全に遮断
されている為にほと
んど受けない。同じ
ヴェルディッキオ種
でも全く違った環境。
優れたワインであり
ながら産地の規模
が非常に小さいこと、
山々に囲まれ陸の孤島となる物流条件の悪さがマテリカワインの普及
を妨げてきた。当主アルド・チフォラ氏はマテリカの塩分を感じさせる程
のミネラル感と高い酸度に可能性を感じ、マテリカの育成に努めてきた。
モナチェスカのワインは透明感溢れる造りながらも豊かな表情を持つ。
小高い丘の頂上部にカンティーナを構え、そのまわりに畑が広がって
いる。南西にはヴェルディッキオとサンジョヴェーゼ。北西にはシャルド
ネとメルローが植えられている。27ha の畑は平均35年以上とヴェル
ディッキオにしては樹齢が高く、ベースとなるヴェルディッキオでさえ樹
齢30年以上の樹が半分以上となっている。
特筆すべきは豊富なミネラルを含んだ土壌。元々塩田であった関係で
表面は灰色がかった粘土質が覆っているが、地中深くにミネラルに富
む土壌が厚く続いて
いて複雑な構成。
高い樹齢から密度
の高さを、複雑な土
壌から味わいの深
みを、南向き斜面
から強い果実感を。
そして、比較的冷涼
で昼夜の温度差の
大きさから高い酸度
を得ている。まさにヴェルディッキオにとって最高の条件が揃っている
畑と言える。醸造に関しては非常にシンプル。ヴェルディッキオは勿論、
シャルドネに関しても品種由来の香を最大限表現したいとの理由で一
切の木を排除。発酵から熟成に至るまで4000リットル以上の大型の
ステンレスタンクで完結する。冷涼な気候な為10月の初め頃まで完
熟を待ち、収穫は人間の手を使って行う。選別と同時に極めて軽いプ
レスをかけて発酵槽へ。(この時点での SO2は添加しない)その後20
度以下で15日程度の発酵を行う。
商品記号
ワイン
di Matelica
69S93 Verdicchio
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ
4ヴィンテージをブレンドした“ミルム・20アンニ”
ミルムは10月の最終週まで収穫を遅らせたリゼルヴァ。限界まで樹の
上で熟させることで豊かな厚みとエキゾチックな香を得る。2008年マ
テリカは好天に恵まれ、
アル ド は 勿 論 ミ ル ム の
生産を決めた。出来上
がったミルムはアルドの
期待を大きく上回るもの
であったことに加え、フ
ァーストヴィンテージか
ら20周年ということもあり、最初で最後のミルム20アンニという記念ワ
インを造ることとなった。20アンニは2008年をベース(85%)にミルム
の最良年である2000年、2001年、2002年、2004年をブレンドした
もの。
州
Marche
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,400
在庫
◎
ベースのワインながら全て手収穫。半分が30年以上の古樹、半分が6年程度の若樹となっている。時間が経つにつれ丸くとろりとした質感とリースリングのような香が出てくる。発酵から熟成まで全てステンレスタンク。低温醗酵で葡
萄本来の香を損なわないよう細心の注意を払う。酸化防止剤にに関しては発酵時の添加は無し、瓶詰め時に極少量の添加に抑えている。
di Matelica Riserva "MIRUM"
69D53 Verdicchio
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム
Marche
2007
白
750ml
3,900 3Bicchiere/Gambero R
〇
圧倒的に粘土の多い3ヘクタールの畑。10月の最終週まで収穫を遅らせる。限界まで樹の上で熟させることで豊かな厚みとエキゾチックな香を得る。全て手収穫で厳密に選果を行う。空気圧でやさしくプレスを施し、SO2は使わ
ないで醗酵に入る。発酵は低めの温度でゆっくり20日以上かけて行う。(ステンレスタンク)マロラクティック醗酵が始まるのは通常夏頃になる。最良年のみの生産。自他共に認めるマテリカ最高のワイン。
di Matelica Riserva "MIRUM" 20anni
69D67 Verdicchio
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム・20アンニ
Marche
2008
白
750ml
6,800 5Grappoli/DUEMILAVINI
△
2008年マテリカは好天に恵まれ、アルドは勿論、ミルムの生産を決めました。出来上がったミルムはアルドの期待を大きく上回るものであったことに加え、ファーストヴィンテージから20周年ということもあり、最初で最後のミ
ルム20アンニという記念ワインを造ることとなりました。20アンニは2008年をベース(85%)にミルムの最良年である2000年、2001年、2002年、2004年をブレンドしたもの。
Marche Chardonnay
69P20 "Ecclesia"
エクレシア・マルケ・シャルドネ
Marche
2008
白
750ml
3,000 ステンレス発酵・熟成
〇
500ケース/年産。砂質が入る北西向き斜面に植えられているシャルドネ。勿論、木樽を使わずにステンレスのみで熟成。どこかヴェルディッキオを連想させる苦味を余韻に残す。中部イタリアのシャルドネの中ではトップクラスの評価を受
けていてイタリア国内でも手に入り難いワインとなっている。
TOP
Soc. Agricola
Sartarelli
Castelli di Jesi, Marche, Italia
サルタレッリ
| 54
36種ものクローンをマスセレクション
最高のコストパフォーマンス
この低価格ながら2010
年のヴェルディッキオ・ク
ラシコはワインアドヴォゲ
イドから88point の評価
を受けている。2008年
のヴィニタリーでも最もコ
ストパフォーマンスの高
い白ワインにサルタレッリ
のクラシコが指名されて
いた。数多い土着白品種の中でヴェルディッキオが最も高いポテンシ
ャルを持っている品種の1つということは間違いない。更にカステリ・デ
ィ・イエジ地区はイタリアでも有数の高
いコストパフォーマンスを誇る地域で
あり、サルタレッリはその高い品質で
早くから注目を集めてきた。50ha 以
上の広大な畑を持ち、内30ha 以上
がベースのヴェルディッキオ・クラシコ
に充てられる。一家族が経営するカ
ンティーナとしては広大な畑だが、長
い歴史の中で一度も品質至上主義
を崩していない優良生産者。カステ
リ・ディ・イエジを引っ張ってきたのは
間違いなくこのカンティーナである。サ
ルタレッリはパトリッツィオ・キアリーニ
氏と夫人のドナテッラが経営しており、
エノロゴはアルベルト・マッツォーニ。パトリッツィオは1990年まではパ
ン職人であった。義父が1970年に14ha の葡萄畑を購入し、少しず
つワイン造りにのめり込んでいったが、1989年に義父が亡くなってしま
う。パトリッツィオはこれを引き継ぎ一気に品質を高めていった。
収穫量の60%は地ワインとして地元で直売
る。一定期間、一定量に限
って雑草も繁らせる。アンコ
ーナの北西に広がる畑は
基本的に南東~南西向き。
樹齢は平均20年程度。
(ベースのクラシコは平均1
5年樹)驚くべきことに生産
量の60%は地元で量り売
りされている。これは選別さ
れた良い葡萄のファースト
プレスだけを商品にすることで品質を高める工夫であり、このお陰でリー
ズナブルな価格も実現できているのだ。
36種のクローンを混植
現在、カステリ・ディ・イエジではほとんどの造り手が病気に強く、多産で
育てやすいクローン3種を植樹している。しかしサルタレッリは違う。昔
のカステリ・ディ・イエジを表現すべく36種類のクローンを混植している。
『昔はクローンという考え方自体が存在しなかった。だから自然と畑の
中で様々なクローン
が共存し、熟度、酸
度、凝縮度、どれを
とってもそれぞれに
ばらつきがあった。こ
れこそがワインにメリ
ハリを与えていたの
だ』ワインはより複雑
味を持つようになっ
た。サルタレッリを一
躍有名にしたのはバルチャーナと呼ばれる遅摘みによる辛口ヴェルデ
ィッキオ。バルチャーナの畑は北東斜面に位置する為、急激な糖度の
上昇は避けられる。よって貴腐菌が付くまで収穫を遅らせることも可能
になる。(2008年の収穫は11月3日~18日の間6回に分けて収穫)
畑では防虫剤、除草剤は使わず、有機系肥料は必要に応じて使用す
商品記号
ワイン
dei Castelli di Jesi "Classico"
69N26 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラシコ
州
Marche
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
◎
1,700
平均樹齢15年程度の比較的若い畑。南東~南西斜面、標高350m。畑は非常に広く31ヘクタールにもおよぶ。有機肥料のみ、収穫も全て手作業とこの広さにも拘らず徹底されている。醸造に関しては品種個性を表現する
為に余計なことをしないことが第一。第二に優しく扱うことと酸化を防ぐこと。
dei Castelli di Jesi "Tralivio"
69F49 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・トラリヴィオ
Marche
2009
白
750ml
〇
2,400
15ヘクタールの単一畑から造られる。区画ごとに熟度を見て別々に収穫。ベースのワインと違い厳しい選果を行い除梗せず空気圧で優しく圧搾。低温で醗酵させる。日照条件の良い畑だけに凝縮度が高く噛み締められるように
ねっとりとした質感。
dei Castelli di Jesi "Balciana"
69K75 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・バルチャーナ
Marche
2009
白
750ml
4,800
3Bicchiere/Gambero R
Bronze/Decanter 2012
〇
北東斜面で特異な気象条件を有する9.5ヘクタールの畑。11月末までに数回に分けて収穫を行う。収穫は4~5房/樹に制限し、20hl/haまでにおさえることによりヴェルディッキオでもトップクラスの凝縮度を誇る。一部には貴腐葡
萄も混ざっている為、独特の風味を感じさせる。
69L42 Passito
パッシート
Marche
2008
甘
500ml
4,300
△
TOP
Azienda Agricola
Le Caniette
Ripatransone, Marche, Italia
レ・カニエッテ
| 55
リパトランソーネならではの長期熟成型ロッソ・ピチェーノ
ロッソ・ピチェーノ唯一の石灰土壌
ヴェルディッキオで高名なマルケ州。州都アンコーナから南方、アブル
ッツォ州に程近い南端アスコリピチェーノ県リパトランソーネの山奥にレ・
カニエッテは位置する。アドリア海に接し海洋性の気候を連想させるが、
全く異なる気候。海岸から8km しか離れていないので微妙に海風が
影響しながらも、標高は280~400m にも達し、昼夜の寒暖差が大き
くなるという微気候。また特筆すべきは土壌。ロッソ・ピチェーノの生産
エリアでは極めて異例だが石灰分に富みマンガン、カルシウム等、必
要な養分を十分に含んでいる。
先代から続く自然農法
『PHが低い土壌な
ので酸度を確保で
きる。ワインは熟成
にも耐えるようにな
る』適度に粘土質と
砂質が混ざる土壌
でロッソ・ピチェーノ
というよりも北ピエモ
ンテのような土壌構
成。畑では現当主
ジョヴァンニの父親
の代より有機栽培
が 実 践 さ れ 、除 草
剤も使わずに健全
な土壌が確保され
ている。D.O.C ロッ
ソ・ピチェーノはマル
ケ州で最も広い生
産地域を持ってい
るだけに D.O.C ロッソ・コーネロと比べ、品質よりも生産量を重視する
印象があるかもしれない。しかし、アッピニャーノ、オッフィーダ、リパトラ
ンソーネ等の一部の生産地では量から質への転換が進み、次世代の
商品記号
ワイン
Piceno "Rosso Bello"
69H84 Rosso
ロッソ・ピチェーノ・ロッソ・ベッロ
高品質志向の造り手が少し
ずつ誕生している。更に 主
要品種のモンテプルチャー
ノの特徴はその凝縮感やボ
リューム感と考えられがちだ
が、リパトランソーネのように
標高が高い産地で完熟を待
ち、最適のタイミングで収穫
されたものは酸度と糖度の
バランスがとれるので長い熟
成に耐える偉大なワインを生み出す素質を持つ。
『私はガイアよ、ルクレッツィアじゃないわ』
カニエッテのワインは赤、白共に長熟タイプ。白ワインは若干の果皮浸
透を行い、果皮の成分を抽出している。ルクレッツィアはお姉ちゃんの
名前が付けられたパッセリーナ。ドライで爽やかな軽さが特徴のテーブ
ルワイン。イオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィア(私はガイアよ、ル
ク レ ッ ツ ィ アじ ゃ な い
わ)という変わった名
前のワインはペコリーノ
(トレビアーノの亜種)
100%。ここまで大柄
で複雑味のあるワイン
に出会うことはない。
ペコリーノの最高峰と
言える。赤ワインは畑
ごとにボトリングしてい
て最も石灰比率の高いネロ・ディ・ヴィーテは大樽で発酵、マロラクティ
ックからバリックに移して熟成。まるでネッビオーロかアリアニコのような
シリアスさがある。最もカジュアルなロッソ・ベッロは東向きの畑を中心
に色々な畑の葡萄をブレンドする。適度な熟度と全体を引き締める酸
がこのワインに品格を与えている。
州
Marche
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
◎
2,300
45%Sangiovese、45%Montepulciano、10%Cabernet Sauvignon 広大なロッソ・ピチェーノの産地の中で最も南に位置し、最も内陸部になっている為に、海洋性気候の影響を受けない。土壌も石灰比率が高く濃厚な
果実ながら引き締まった味わいになっている。レストランのグラスワインに最適。
Piceno "Morellone"
69H83 Rosso
ロッソ・ピチェーノ・モレッローネ
Marche
2006
赤
750ml
〇
3,600
30%Sangiovese、70%Montepulciano 選別された優れた畑のみの葡萄を使用。(ヴィンテージにより異なる)一般的なロッソ・ピチェーノとは全く違い果実ではなく、酸とミネラルに支えられている。若いうちも楽しめるが、
熟成によって本当の姿を見せてくれる。
Passerina "Lucrezia"
69N28 Offida
オッフィーダ・パッセリーナ・ルクレッツィア
Marche
2011
白
750ml
2,200 ルクレッツィア(次女)
〇
100%Passerina ステンレスタンク熟成だが入りきらないので一部樽に入れている。樹齢の高まりと共にワインが安定してきた。パッセリーナ本来のレモンの果皮のような爽やかな苦みと鮮度の良い酸味が全体を引き締め
る。非常に使い勝手の良いワイン。
Pecorino "Io sono gaia non sono Lucrezia"
69N27 Offida
オッフィーダ・ペコリーノ・イオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィア
Marche
2010
白
750ml
私はガイア(長女)よ
3,600 ルクレッツィア(次女)じゃないわ
〇
100%Pecorino バリック発酵、バリック熟成。(12カ月間バリック、6ヶ月ステンレス)ペコリーノの最高峰と言われる。ワイン名のイオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィアは”私はガイアよ。ルクレッツィアじゃないわ”という娘の
言葉を、そのままワイン名にしている。
Santo "Offida PasserinaSibilla Libica"
69944 Vino
シヴィッラ・リヴィカ・ヴィノ・サント・オッフィーダ・パッセリーナ
Marche
2004
甘
375ml
4,900
Santo "Offida PasserinaSibilla Libica"
69G47 Vino
シヴィッラ・リヴィカ・ヴィノ・サント・オッフィーダ・パッセリーナ
Marche
2005
甘
375ml
5,200
△
○
100%Passerina 厳しく選別した特別な葡萄のみを使用。機械を使わずに自然風のみで乾燥させている。カニエッテの他のワインにも共通しているが、甘い果実だけでなく、酸味がしっかり主張する為にワイン自体が複雑
味を帯びており、ひとまわり大きなワインに仕上がっている。
TOP
Cantina del Taburno
Foglianise, Campania, Italia
カンティーナ・デル・タブルノ
| 56
『正統派カンパーニャ・ワイン』を醸す協同組合
ベネヴェントの楽しさ
ネッビオーロやサンジョベーゼと同様にアリアニコの持つ品位、複雑さ、
余韻、タンニンの質、長熟の可能性は周知の事実であろう。紀元前ま
でその歴史をさかのぼるアリアニコは別格だ。しかし、長い間この土地
の持つポテンシャルに甘んじてワインの品質向上に目を向ける生産者
は少なかった。(必要
性に迫られることが無
いほど恵まれていた産
地だったのかもしれな
い)カンパーニャの生産
地区は単純な形で海
岸地帯と山岳地帯に分
けることができる。海岸
地帯は穏やかな気候に起因し、爽やかさだけでなく、香り豊かで、十分
な凝縮度を持った白ワインが多く産出される。一方、山岳地帯では、
石灰岩土壌や小石を含む粘土質より豊富なミネラルを得て、寒暖の
差から伸びやかな酸を得て緊張感のあるワインに仕上がる。カンティー
ナ・デル・タブルノは後者、山岳地帯の中心地ベネヴェントに位置する
350人もの構成員を抱える巨大協同組合。
文化を創る協同組合
象徴でもあるタブルノ山の東側にある丘陵
地帯、標高350m の地に合計700ha も
の畑を持ち、アリアニコ、ファランギーナ、コ
ーダ・ディ・ヴォルペ、ピエディロッソ等の地
場品種のみに拘り地域特性をしっかりと表
現したワインを造っている。赤葡萄は緻密
なタンニン、味わいを引き締める適度な酸、
商品記号
ワイン
del Tabruno
69N45 Falanghina
ファランギーナ・デル・タブルノ
豊かなボディを持ち合わせる。白品種は厚みがあり、決してぼやけるこ
とのない酸とアロマティックで温かみを感じとれる果実味を持っている。
まさにカンパーニャの食卓にぴったりのワイン。イタリア国内でも最大規
模の生産者協同組合ともなればマイナスイメージを持つ人もいるかもし
れない。しかし、プロドゥットリ・デル・バルバレスコ、テラミン同様、カンテ
ィーナ・デル・タブルノはテロワールを反映させた文化とも言える地ワイ
ンを醸している。ある意味ではカンパーニャのワイン造りを牽引している
立場と言える。
樹齢150年(自根)のアリアニコ“ブエ・アピス”
カンティーナ・デル・タブルノはカンパーニャワインのトップ生産者アント
ニオ・カッジャーノやサン・グレゴリオで醸造を手掛けたルイジ・モイオ氏
を醸造責任者に迎えた。更にフィリッポ・コーランドレアに率いられた25
名もの優秀な技術者を配
備して各農家に綿密な指
導を与えるように制度改正。
化学的なものを極力排除
した農法、密植やグリー
ン・ハーヴェスト、厳しい選
果による収量制限、健全
な葡萄を劣化させない醸
造技術と設備の拡充も進んでいる。そして最も重要なのが各契約農家
の『健康で健全な葡萄を育てる』という高い品質意識。彼らのフラッグ
シップワインでもある樹齢150年を超える自根(プレ・フィロキセラ)のア
リアニコが生み出すブエ・アピスをぜひ試して欲しい。極めてパワフルで
いながら、シルクのようなタンニンを持ち、計算つくされた複雑性、飲み
手を説き伏せるまでの凝縮度。ここに彼らのワインへの情熱と可能性
が集約されている。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
在庫
Campania
2011
白
750ml
2,200
◎
Campania
2009
白
750ml
3,400 バリック発酵・熟成
〇
Campania
2010
白
750ml
2,200
〇
IGT "Beneventano"
69F52 Greco
グレーコ・ベネヴェンターノ
Campania
2010
白
750ml
2,400
IGT "Beneventano"
69K93 Fiano
フィアーノ・ベネヴェンターノ
Campania
2010
白
750ml
2,400
del Taburno "Fidelis"
69R22 Aglianico
アリアニコ・デル・タブルノ・フィデリス
Campania
2009
赤
750ml
2,300
〇
○
◎
4,200
〇
標高200~600mの各畑のブレンド。驚くべきコストパフォーマンス。
del Taburno "Folius"
69R23 Falanghina
ファランギーナ・デル・タブルノ・フォリウス
遅摘み。30日間のマセラシオン後バリックで発酵、熟成。南東向き標高350m以上の5haの畑の葡萄100%。
di Volpe "Amineo"
69F51 Coda
コーダ・ディ・ヴォルペ・アミネオ
標高200~600mの各畑のブレンド。ステンレスタンクのみ。
Aglianico - 90%、Sangiovese - 5%、Merlot - 5% ステンレスタンクで発酵。熟成には大樽と使用済みのバリックを併用。
del Taburno "Delius"
69B38 Aglianico
アリアニコ・デル・タブルノ・デリウス
Campania
2004
赤
750ml
Campania
2004
赤
750ml
30日間のマセラシオン。マロラクティックから新バリックで行う。
del Taburno "Bue Apis"
69B37 Aglianico
アリアニコ・デル・タブルノ・ブエ・アピス
5Grappoli/DUEMILAVINI
12,800 プレ・フィロキセラ
△
カンパーニャにとって特別なワイン。200年の歴史を持つ畑のフィロキセラに侵されていない自根のアリアニコのみを使用している。40日間のマセラシオン。18ヶ月間バリック及び栗の木樽で熟成させる。圧倒的な凝縮度
を誇る。濃厚な果実の奥に酸とミネラルに支えられた芯がある。
Passito "Ruscolo"
69B44 Falanghina
ファランギーナ・パッシート・ルスコロ
10月後半に収穫し2~3ヶ月間乾燥させてから発酵。12ヶ月間のバリック熟成。
Campania
2004
甘
500ml
5,000
〇
TOP
Azienda. Vinicola
Benito Ferrara
Tufo, Campania, Italia
ベニート・フェラーラ
| 57
グレーコの原種を栽培する数少ない造り手
元“硫黄採掘場“から生まれるグレーコ
グレーコの特徴的な
ナッティな風味や柑
橘系のアロマは強
烈でその果実感は
存在感なるもの。酸
度は高く、果皮には
白葡萄としては多め
のタンニンを含む。
10年程度の熟成に
も耐えうるポテンシ
ャルを持ち、若い内
はグレープフルーツの皮のようなフレッシュさを味わえる。(熟成して全
てが溶け合うとリースリングのように繊細で美しい余韻に)低地であるベ
ネヴェントのグレーコは厚みのあるものに仕上がるが、ベニート・フェラー
ラの位置するサン・パオロ・ディ・トゥーフォは全く別の個性。標高は50
0m を越し、トゥーフォと呼ばれる石灰質土壌と粘土が混ざり込む。また
この地域は80年代半ばまで硫黄の採掘場とし高名であり、未だに硫
黄の含有率は高い。『硫黄とトゥーフォの独特のミネラルがこの地区の
グレーコを独特の雰囲気にしている。高い酸度と硬いミネラルはワイン
に深みを与えてくれる』
単一畑”ヴィーニャ・チコーニャ“
畑では化学薬品を排除し、撒くのは極少量の銅と天然の硫黄のみ。雑
草や除去した葉や枝はそのまま土壌に返すという有機栽培をベースと
した循環型農業を実践している。もともとサン・パオロ・ディ・トゥーフォは
丘の上に位置し風通しが良い為に病気やカビに侵されることが非常に
商品記号
ワイン
少ないのだと言う。彼等の最上のワイン
であるヴィーニャ・チコーニャは平均樹
齢50年を超える畑で、表土はグレーが
かった粘土、地中はトゥーフォ主体で硫
黄含有量が極端に高い。よってベース
のグレーコよりも硬くミネラル分に富む。
ベースのグレーコは数箇所の畑のブレ
ンドで平均樹齢は30年程。栽培、醸造
に関しては全く同じ工程で、収穫は20
kg ずつ手摘みされ、除梗、5度で15
時間コールドマセラシオンに入る。優しくプレスし、20度以下で1ヶ月間
発酵が続けられる。
グレーコとコーダ・ディ・ヴォルペの相性
彼等のカジュアルワインの品質の高さには驚かさ
れる。グレーコ・カンパーニャ”ドゥエ・キッキ“がそ
れだ。『この地域のグレーコはミネラルが強すぎて
普段の食事には合い難い。そこでコーダ・ディ・ヴ
ォルペを15%ブレンドすることで柔らかく仕上げた
の』(ガブリエッラ)ドゥエ・キッキとは2粒という意味
でグレーコとコーダ・ディ・ヴォルペの相性の良さを
表している。グレーコを柔らかく飲む為のこの地域
の伝統であり知恵なのだそう。毎日飲んでも飽き
ないワイン。『私達はこの地方の伝統を守りたい。
世界の味わいの流行に合わせる必要はない。あく
までもこの地域のお爺さんお婆さんからも認められる味を守っていきた
い。それこそが伝統で私達の存在する価値だと思うから』
州
Campania "Due Chicchi"
69P06 Greco
グレーコ・カンパーニャ "ドゥエ・キッキ"
ヴィンテージ 色
Campania
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
2,400
メモ
在庫
◎
85%Greco、15%Coda di Volpe 彼等のグレコは非常にミネラルが強く酸度も高い。よって日常の食事には強すぎる個性となっている。この地域では昔から伝統的にグレコの強さをやわらげる為にコーダ・ディ・ヴォルペを
ブレンドしていた。この地方の日常のワイン。年間4000本のみの生産。
di Tufo
69H86 Greco
グレーコ・ディ・トゥフォ
Campania
2010
白
750ml
3,000
◎
Greco 100% 発酵・熟成は全てステンレスタンクを使用。彼等の畑は非常に標高が高く、硫黄含有量の高い畑だけにグレコは驚くほどのミネラルと酸を備える。硬質でミネラルを舐めるような感じさえしてくる。グレコ・ディ・
トゥフォの中でも最もミネラリー。
di Tufo "V.Cicogna"
69H87 Greco
グレーコ・ディ・トゥーフォ・ヴィーニャ・チコーニャ
完売/次未定
Campania
2010
白
750ml
3,600
〇
Greco 100% 僅か1haのクリュ・チコーニャの葡萄のみを使用。樹齢は70年を越える。ステンレスタンクによる発酵は1ヶ月以上続き、熟成に関しても同じくステンレスタンクのみで6ヶ月間。圧倒的な凝縮感、複雑味を持
ちながらもグレープフルーツのような爽やかさ、苦味も。
di Avellino
69P07 Fiano
フィアーノ・ディ・アヴェリーノ
Campania
2010
白
750ml
3,200
〇
Fiano 100% Lapioに位置する友人の畑の葡萄から造られる。サン・パオロ・ディ・トゥーフォとは違う環境で柔かく芳香に富む。少し熟成することにより真価を発揮する。
Campania "Passo del Lupo"
69K91 Aglianico
アリアニコ・カンパーニャ・パッソ・デル・ルポ
Campania
2010
赤
750ml
2,300
〇
2005
赤
750ml
6,500
〇
Aglianico 100% 濃厚な果実を感じさせながらもアリアニコらしい酸が飲み飽きさせない。2日目以降複雑味を見せる。
"Vigna Quattro Confini"
69729 Taurasi
タウラジ・ヴィーニャ・クァットロ・コンフィニ
Campania
Aglianico 100% Montemilettoに位置する畑から造られる。標高は600mにもなる畑で昼夜の寒暖差が極めて大きい南西を向く畑。完璧に熟したアリアニコを収穫後、直に発酵槽に投入。マロラクティック発酵からバリック
に移す。30ヶ月間バリックにて熟成。
TOP
Azienda. Agricola
Perillo
Castelfranci, Campania, Italia
ペリッロ
| 58
樹齢90年“プレ・フィロキセラ”コーダ・ディ・カヴァッロの実力
世界で一番遅い12月の収穫
恐らく世界中で葡萄
が開花してから収穫
されるまでの期間が
最も長い産地、カス
テ ルフラ ンチ。 年に
よ っ て は1 2 月 の 雪
が降った後に収穫さ
れることもあるという。
ゆっくり少しずつ熟し
て いく 萄葡 はタ ン ニ
ンもアントシアニンも成熟し、高い糖度と高い酸度を両立させることとな
る。色々な要素が成熟し、複雑味を帯びていく。『収穫が遅いと雨が心
配じゃないかって?雨季が過ぎたもっともっと後に収穫するんだ。だか
ら雨は全く影響ない。2003年もカステルフランチは寒かった。収穫も
11月の第2週。葡萄が芽吹き、生育し熟成していく過程が長ければ長
いほど葡萄は色々な資質を備えるようになる』
プレ・フィロキセラ90年樹のアリアニコ
例年11月中旬に入ってから収穫が始まるペリッロの畑はタウラジでも、
そのワイン名になっているタウラジ村ではなく、更に100メート程高い標
高であるカステルフランチに位置する。標高は680メートル程度。この
地域は年間を通して夜は0℃近くまで気温が下がる。昼夜の寒暖差が
激しく、丘の谷間から乾燥した空気が入り込む。ペリッロのタウラジはま
るでバローロのように力強く、しっかりとした骨格を持っている。特筆すべ
きはペリッロの所有する畑に育つアリアニコ。コーダ・ディ・カヴァッロと呼
ばれるアリアニコの原種に近いクローンであり、その90%は90年を越
す樹齢となっている。そして90年を越す樹のほとんどはフィロキセラの
害を逃れたプレ・フィロキセラ。コーダ・ディ・カヴァッロ(馬の尻尾の意)
という名の通り、
葡萄の房は通常
のアリアニコよりも
1 .5 倍程 度 長く
垂れ下がり、果実
と果実の間に隙
間ができてしまう
位に実なりが悪い。
果実自体は小振
りでありながら果
皮は厚くアントシアニンも豊富。更にはブルゴーニュのピノ・ファンのよう
に結実不良果実が1房に10粒程度入り込むのも特徴。通常の果実の
1/4程度にしか育たない結実不良の小さな果実が多いということは通
商品記号
Aglianico Rosso
69954 Irpinia
イルピニア・アリアニコ・ロッソ
ワイン
常のアリアニコと比べると果皮と比べて水分比率が低いことになり、そ
れだけ凝縮感を生む。果実と果実の間に隙間があり山間部の乾燥し
た風がその間を通る為、雨や積雪があったとしてもベト病やカビに侵さ
れる事がない。
結実不良が凝縮感を生む
アリアニコはタンニン、酸共に豊富である為、ゆっくりと樹の上で成熟し
ていくことが最も重要。『タンニンも酸も熟成しないと荒さが出てしまう』
何もかもが常識外とも思えるペリッロの仕事。更に驚かされるのが収穫
量。『剪定はしていない。高齢のコーダ・ディ・カヴァッロは自然と収穫
量が少なくなってしまい1つの樹に1、2房しかできないんだ』果実が小
さい上に実なりが悪い。しかも1つの樹に1房しか付かない葡萄・・・。勿
論、生産本数、生産効率は極端に落ちることとなる。※タウラジの規定
が100キンタリ/ha のところペリッロでは35キンタリ/ha。畑では薬剤も除
草剤も使用しない。樹が病気に対して抗体を持っていることと高地で
乾燥している為病気自体がほとんど無い。南西を向くカステルフランチ
の畑は棚造りにも似た昔ながらのラジエッラ仕立。(昔から伝わる仕立
で樹と樹の間に他
の野菜や果物を
栽培していた)土
壌は粘土質の下
にカルシウム豊富
な岩盤があり 、地
表には白い石灰
岩がところどころに
顔を出している。
下草は自然に残さ
れ7月に年1回だ
け刈り込みが行われる。(基本的には不耕起)醸造所は自宅地下に位
置し大樽5つと使用済みトノーが20樽程度という小さなもの。畑はカス
テルフランチの3ha の他にモンテマラーノに1ha カステルフランチに近
いが砂質が混じる自宅裏に0.5ha を所有する。これら全ての畑が全て
タウラジを名乗れる区画であり、畑毎に発酵、熟成させ熟成過程をチ
ェックしながらタウラジにする樽とアリアニコとしてボトリングすべき樽とに
分けていく。また、購入した畑に樹齢の古いコーダ・ディ・ヴォルペが植
わっていて自家消費用に少しワインを造っていた。このコーダ・ディ・ヴ
ォルペにも絶品。カンパーニャの歴史はマストロベラルディーノが作った
と言って良いだろう。アリアニコを筆頭にカンパーニャの固有品種を世
界に根付かせた功績は大きいと思う。しかし、これから歴史を作ってい
くのはこのペリッロを始めとする小さくとも高品質に拘り、本当のアリアニ
コの個性を追求する新しい試みの中から出てくるのではないだろうか。
州
Campania
ヴィンテージ 色
2003
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
4,500
在庫
〇
基本的にはタウラジと変らない。熟成期間が短いだけと言える。畑毎に熟成されている樽を定期的にチェックしていきタウラジの各畑のブレンド比率を決めていく。その過程で余ることとなる樽がこのアリアニコとなる。非常に
お買い得と言えるキュヴェ。
Riserva
69N29 Taurasi
タウラジ・リゼルヴァ
Campania
2004
赤
750ml
6,000 プレ・フィロキセラ
〇
樹齢90年を超えるプレ・フィロキセラのアリアニコがメインに使われる。1つの樹に1房しかつけないというこの老樹から収穫される葡萄は明らかに凝縮度合が違う。全ての要素が強く、ネッビオーロにも勝る複雑味を持ち合わ
せている。カステルフランチから収穫されたワインは2年目以降のトノーで熟成。その他の畑から収穫されたものは大樽で熟成されている。
di Volpe
69D29 Coda
コーダ・ディ・ヴォルペ
Campania
2008
白
750ml
3,600
〇
自宅裏にある小さな畑に植わっていたコーダ・ディ・ヴォルペ。自宅での食事用と近隣の数軒のレストランの為に毎年少量だけ造っているのだという。樹齢も不明であるが相当高い樹齢だと思われる。しっかりと味のあるコー
ダ・ディ・ヴォルペで粘性も強め。蜜、オレンジピールなどの熟した香が支配的。
TOP
Azienda. Agricola
San Francesco
Coata d’Amalfi , Campania , Italia
サンフランチェスコ
| 59
フィロキセラさえも寄せ付けなかった中世のワインが残る産地トラモンティ
遮断された土地アマルフィ
『世界で最も美しい
海岸線』と称され、
ユネスコの世界遺
産にも認定されてい
る ア マ ル フ ィ。 美 し
い景観だけでなく、
その独特の文化が
育っている。歴史的
には9世紀頃から繁
栄したアマルフィ公
国が独自の文化を形成し、その後もティレニア海に囲まれラッターリ山
脈に隔てられたソレント半島独特の地形(海岸付近に平地がなくいきな
り崖になっている)によって、交通の便が非常に悪かった為、外部の文
化が入り込むこともなかった。現在ではイスラム文化の影響を受けた
中世独特の建造物や
史跡、自然環境とレモ
ンや手漉し紙の特産品
で人気の観光地となっ
ている。2000年前から
続くワイン文化に関して
も独自の路線を進んで
いる。イタリア全土、勿
論カンパーニャの平野
部も全てフィロキセラに
よって一時壊滅状態になった訳だが、本土からティレニア海、ラッター
リ山脈によって遮断されていること、さらさらと軽い火山灰土壌によって
アマルフィはフィロキセラの害から守られる結果となった。
トラモンティ=日が沈む
自根の品種も含めアマルフィには固有品種が80種類も残っている。そ
のほとんどの品種はソレント半島以外には存在しない。サン・フランチェ
スコは2004年に設立された若いカンティーナで、代表はこの地を熟
知するボーヴェ・ガエターノ。ソレントでも非常に優れた土壌を持つと言
商品記号
ワイン
Bianco"Altacosta"
69M29 Campania
カンパーニャ・ビアンコ・アルタコスタ
われるトラモンティに位置する。ソレント半島の中心部でティレニア海か
らすぐの断崖絶壁の上部、標高は550m に畑を所有。トラモンティとは
『陽が沈む』という意味を持っている。その名の通り三方を海に囲まれ
たトラモンティは日没までの時間が長く、極端に長い日照時間を手に
入れ、元来高い酸度を保有するソレントの地葡萄は高い熟度を手に入
れることとなる。
塩味のアマルフィ・ワイン
畑では極力、化学肥料、薬剤の使用を
抑えている。急勾配の畑だけに機材は
入ることができず、全ての作業は手作業。
土壌は石灰質と火山性土壌の混合。
石灰が腐敗し、崩れ、石礫になり、火山
性と土壌と合わさったもの。この土壌は
ワインにストラクチャーを与える。そしてト
ラモンティ最大の特徴は海を感じさせる
塩味。ミネラルの結晶のような太い塩味
が食事のアクセントになる。白ワインは自
根のビアンコレッラとこれまた自根のペ
ペッラ(ピコリットと同種とも言われる)に
ファランギーナがブレンドされている。自根の葡萄は樹齢も高く、野生
種の為、結実が悪い。ペペッラは特に大き
な粒は少しで小さい粒がほとんど。房は長く
垂れ下がり隙間だらけ。果汁に対して果皮
の割合が異常に高く、必然的に収穫量は少
なくなり、凝縮度が上る。黒葡萄はアリアニ
コ、自根のティントーレ、更に自根のピエディ
ロッソが育っている。ティントーレはトラモンテ
ィにしか存在しない葡萄で、やはり結実が悪
い。更には育成に時間がかかる難しい品種
で例年収穫は10月後半から11月にもなる。
高い酸度、豊富なタンニンで長期熟成が可
能。仕立ては自根の葡萄樹に関しては伝統的な棚作りが採用されて
いる。
州
Campania
ヴィンテージ 色
[2010]
サイズ
参考上代
メモ
在庫
白
750ml
2,600
◎
白
750ml
2,800
◎
フィアーノがブレンドされたことで、よりしっかりとした骨格を得ている。トラモンティ・ビアンコよりも長期熟成が期待できる。日本限定販売。
d'Amalfi Tramonti Bianco
69N46 Costa
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ビアンコ
Campania
2011
50% ファランギーナ、25%ビアンコレッラ(プレ・フィロキセラ)、25%ぺぺッラ(プレ・フィロキセラ) ビアンコレッラとペペッラは樹齢100年程度。ステンレスタンクのみで発酵・熟成。
d'Amalfi Tramonti Rosato
69N47 Costa
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ロザート
Campania
2011
ロゼ
750ml
2,800
◎
60%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、30%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、 10% アリアニコ ピエディロッソとティントーレは樹齢80~100年程度。ステンレスタンクのみで発酵・熟成。
d'Amalfi Tramonti Rosso
69R24 Costa
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ロッソ
Campania
2010
赤
750ml
2,800
◎
40%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、40%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、20% アリアニコ ピエディロッソとティントーレは樹齢80~100年程度。熟成はステンレスとバリックを併用。
d'Amalfi Bianco Per EVA
69B90 Costa
コスタ・ダマルフィ・ビアンコ・ペル・エヴァ
Campania
2008
白
750ml
3,600
〇
60% ファランギーナ、30~32%ジネストラ(プレ・フィロキセラ)、8~10%ぺぺッラ(プレ・フィロキセラ) ステンレスタンクで発酵・熟成。10ヶ月間の瓶熟。『エヴァ(奥様)の為に』というワイン名。
Rosso Tintore "Pre Fillossera"E'ISS
69B92 Tramonti
トラモンティ・ロッソ・プレ・フィロキセラ・エイス
Campania
2007
赤
750ml
100% ティントーレ(プレ・フィロキセラ)樹齢100年以上。古いものは300年!!! 大樽で12ヶ月、その後バリックで12ヶ月、瓶内で12ヶ月間熟成させて出荷。
5,800 プレ・フィロキセラ
〇
TOP
Azienda. Agricola Biologica
Natalino del Prete
San Donaci , Puglia , Italia
ナタリーノ・デル・プレーテ
| 60
樹齢70年のサリーチェ・サレンティーノの複雑味
プーリアでは貴重な70年樹
シチリアに次ぐ葡
萄栽培地としてイ
タリアのみならず
フランスにも葡萄
を提供してきた
大産地プーリア。
豊富な日照量と
乾燥した気候は
色調、糖分、凝
縮度、全てにお
いてブレンド用葡
萄としては最高のものであった。一時期は100万キロリットルをという生
産量を誇っていたが、そのほとんどは北イタリアやフランスに輸送、ブレ
ンドされプーリア産のワインとして販売されることはなかった。このような
歴史がプーリアの高品質ワインへの転換を未だに阻害している。ナタリ
ーノ・デル・プレ
ーテはプーリア
南端レッチェの
北、サン・ドナチ
に位置する。1
0ha の所有地
にオリーヴと葡
萄を栽培してい
て、若干小石
の混じった赤粘
土質の葡萄畑
を 7 ha 所 有 。
年間生産量は約2000ケースという極々小さな造り手。葡萄は現当主
のお爺さんが70年前に植えたもので、その樹齢の高さはこの地域では
今や貴重な存在となっている。
今や貴重な伝統的アルベレッロ仕立
樹齢の高い樹は収量を自然に制限してくれるだけではなく、水不足や
気候の望ましくない変化にも対応力があり、常に均衡のとれた状態を
保つことができる。乾燥で焼けることもなく、水分が多すぎて破裂するこ
ともない。毎年収量は減っていくが品質は向上していっているのだと言
う。ナタリーノのワインはフレッシュで口中ではフルーツが前面に押し出
される。しかし、古樹の真骨頂はそこから。後口にはフルーツ以外の香
辛料、カカオ、タバコなどの風味がどんどん出てくる。これこそが古樹の
複雑味なのだろう。『多くの葡萄栽培農家は協同組合へ収めるべき量
商品記号
ワイン
Salentino "Torre Nova"
69H14 Salice
サリーチェ・サレンティーノ・トッレ・ノーヴァ
州
6月入港予定
Puglia
が毎年決められている。よって生産性の低い樹齢の高い樹を引き抜き、
若く単純だが丈夫で多くの果実を着ける樹に植え替えることを余儀なく
されている。多産で病気に強いクローンばかりだしね』残念なことにナタ
リーノの周辺では年を追うごとに新しい畑への植替えが進んでいるそう
で高品質ワインを造るという意思の下にワイン造りを行える環境は皆無
なのだ。『私は幸せなのだろう。私の一族には生産性という観念が持ち
込まれたことがないので今でも古いアルベレッロの畑を大切にする贅沢
が許される訳だから』彼の畑はアルベレッロ仕立て。手間は4倍かかり、
収量は1/2になるといういが品質は高い。数十年前までは伝統的に多
くの畑がこの仕立てだったが今ではほとんど残っていない。彼等はいつ
からというわけでなく、ずっと有機農法で栽培してきた。
有機栽培とは内側から沸いてくる本能的なもの
1994年には認証も取得したそうだが、ビオロジック認証機関で許可さ
れている農薬でさえも彼等は使用しない。除草剤も使用せず、施肥も
行わない(必要があればボルドー液は使用するが、天候の良い年には
ボルドー液すら使わない)。醸造中も、セレクション酵母などは一切使
用せず、野生酵母のみで発酵させている。『畑を毎日手入れしていれ
ば、剪定時の調整と、大地を生き生きと保つ下草の働きによって、十
分に自然な状態でクオリティーの高いワインを生み出すことができる。
発酵さえ葡萄と酵母がやってくれる。見守るだけ』と言うが、毎日の畑
のケアは楽な仕事ではない。自分のワインの質を決める土壌に外部か
ら農薬を持ち込んだり、余計なケアをすることはダメージを与える以外
のなにものでもな
いとの理由でビオ
ロジック農法を続
けているのだと言
う。そして、近年
のヴァン・ナチュ
ールに対する注
目に関しても独
特の考えを持っ
ている。『有機農
法は簡単に収入
に結びつけられるような表面的な方法であるはずがない。内から湧い
てくる本能的なものであって使命でなければならない。私にとっては使
命だ。それに従うことによってのみ飲み手や関る全ての人に癒しを与え
ることができるのだ』そもそもワインとはこういう飲み物だったのかもしれ
ない。出荷作業も手作業の為、1回の出荷は1000本以内に限るとの
こと。入荷数にご注意下さい。
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
2,200
メモ
在庫
〇
85% Negroamaro, 15% Malvasia Nera 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
Salento"
69R25 Primitivo"Nataly
プリミティーヴォ・ナタリー・サレント
Puglia
2011
赤
750ml
2,600
〇
2,600
〇
100% Primitivo 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
Salentino "Il Pioniere"
69L44 Salice
サリーチェ・サレンティーノ・イル・ピオニエレ
Puglia
2009
赤
750ml
85% Negroamaro, 15% Malvasia Nera 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
TOP
Azienda. Agricola
C.O.S
Vittoria , Sicilia , Italia
コス
| 61
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアの透明感溢れるミネラル
毎日飲める価格を守りたい
『日雇い労働にでも、
学生にでも、手の届く
価格設定が我々の
設立当初からのポリ
シー。勿論その思い
は今も変わらない』
創業者であり共同経
営者で栽培から醸造
までを手掛けるジュ
ーストとティッタは言
う。『今日では私達のワインは以前より若干高い価格になっている。し
かし、その品質と価格を見た場合、十分に納得してもらえるものである
と思っている』シチリア、ヴィットリアでの高品質ワインの歴史は浅い。実
際にコスが創業した80年代、高品質少量生産ワイナリーは皆無であっ
た。ブレンド用白ワインの供給地とされていたこの地域で、高品質ワイン
造りを志し、仲間3人で立ち上げた。醸造所にはバリックが並び、最先
端醸造技術が導入された。その結果、無名の造り手コスは90年代に
入ると評価を上げ、名声はシチリア内に留まらず、イタリア全土、更には
海外でも高い評価を獲得、チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアを代表する
造り手となった。
自然へのリスペクト
しかし、ジューストとティッタの挑戦はここで終わらない。『ワインを作るこ
と自体は無意味だと思っている。僕等が興味を持っているのは、このヴ
商品記号
ワイン
州
69P09 Frappato
フラッパート
Sicilia
ィットリアのミネラル、土壌の力強さと自分達のキャラクターをワインで
表現すること』更に栽培、醸造に関しても自然に任せたワイン造りへと
傾倒していく。畑では一切の薬剤を排除。除草剤も使用しない。醸造
所からはバリックが
消 え、 大量 の アン
フォラが地中に埋
まり、ステンレスタ
ンクから伝統的セ
メントタンクに変わ
っていった。(現在
はほぼ全てのワイ
ンがアンフォラ又は
セ メ ン トタ ンク で の
発酵、熟成)樽等の外部からの要素をできる限り削ぎ落とし、シンプル
な中にも深みを感じさせるワイン。より研ぎ澄まされたような印象を受け
る。
アフリカ文化に最も近いヴィットリア
コスが畑を所有するヴィットリアはシチリア南端のラグーサの西に位置し、
オリーヴやグローヴ、アーモンドの樹が生い茂る。農作物も建築もアフリ
カの影響を深く受けている。イタリアの中でも特殊な文化を持つ地域で
その気候、土壌も独特。特にコスが所有する一帯は石灰質とケイ素質
が豊富で、更に凝灰岩と粘土質が混じる複雑な混合土壌で、そのパワ
フルな土壌はワインに強い塩分を感じさせるほどのミネラルを与えると
同時に華やかな芳香をも与えてくれると言う。
ヴィンテージ 色
2011
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
2,800 セメント/アンフォラ
◎
100% Frappato di Vittoria とにかくいくらでも飲める。この品種の特徴である華やかなプライマリーノートはいつまでも続く。香ばしく生き生きしとした香りだ。50%はアンフォラで熟成し残りはセメントタンクでの熟成。これにより、
さらにフラッパートの畑の石灰質な、白いミネラリーな要素がはっきりと感じられる。少し冷やしめで、16度くらいで飲んでほしい。
di Vittoria
69L79 Cerasuolo
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア
Sicilia
2009
赤
750ml
3,300 セメント
Rosso
69733 Pithos
ピトス・ロッソ
Sicilia
2008
赤
750ml
3,800 アンフォラ
◎
〇
60% Nero d'Avola; 40% Frappato ピトス・ロッソは中身はチェラスオーロだが発酵・熟成共にアンフォラで行っている為 2008ヴィンテージよりDOCGチェラスオーロ・ディ・ヴィットリアを名乗ることができなくなった。どちら
も透明感のあるエレガントなワインだが明らかに違う個性を持っている。
di Lupo
69H35 Nero
ネロ・ディ・ルポ
Sicilia
2009
赤
750ml
3,500 100%Nero d'Avola
〇
フォッサ・ディ・ルーポ区の葡萄。完璧なまでに美しいワイン。香からミネラルを感じさせる。ネロ・ダーヴォラらしい海に由来する豊富なミネラルを存分に楽しめる。透明感があり、酸は練れていて質が高い。50%セメントタン
ク、50%アンフォラによる熟成。
69736 Syre
シレ
Sicilia
2005
赤
750ml
5,400
〇
Sicilia
2007
赤
750ml
8,600
〇
100% Nero d'Avola シーリ区の葡萄。
Labirinto
69F21 Contrada
コントラーダ・ラビリント
50% Nero d'Avola 50%Cabernet Sauvignon 鮮新世時代に期限を持つ、中くらいの堅さの砂とアペニン堆積土による混合土壌。石灰とケイ石、石灰凝灰岩などによる堆積層で構成されるミネラルに富んだ土壌。28日
間のマセレーション後ピジャージュ。時々リモンタージュを行う。熟成は30hlのオーク樽で24ヶ月、セメントタンクで6ヶ月、ボトルで12ヶ月。
69R79 Rami
ラミ
Sicilia
2011
白
750ml
2,800
◎
50%Inzolia 50%Grecanico 昨年とまったく同品種同比率であるにもかかわらず、明らかに複雑で深みのあるワインに仕上がった。10日間のマセレーションがワインをさらにリッチにし、エキゾチックなフルーツの香りが岩その
ものを髣髴とさせる強いミネラル感の上にしっかりと乗っている。シュナンやガルガーネガに類似するグレカニコという偉大な品種は、熟成にも耐えうる。
Bianco
69L80 Pithos
ピトス・ビアンコ
6月入港予定
Sicilia
2010
白
750ml
3,800 アンフォラ
〇
Grecanico100%。アンフォラによる4ヶ月の発酵・マセレーション熟成。アンフォラを使用したはじめての白ワインで偉大な個性を持っている。非常に濃い黄金色は酸化に強く、成熟した香りとフレッシュな香りの絶妙なハー
モニーをかもし出している。とても機密で、繰り返しよみがえる新鮮な果実、滑らかなタンニン、強いミネラル感と、芯の強さを秘めている。
TOP
Azienda. Agricola
Girolamo Russo
Etna , Sicilia , Italia
ジローラモ・ルッソ
| 62
標高780m のエトナ火山北斜面から生まれる新生エトナ・ロッソ
注目が集まっているエトナ
ランク・コーネリッセンの影響を受けつつも、ミクロクリマの研究、畑ごと
の醸造などに拘り、独自のスタイルを追求している。畑はエトナ火山の
北斜面標高約650
m から780m の間に
25ha ほどを所有し、
15ha の葡萄畑のほ
かオリーヴ、ヘーゼル
ナッツなども栽培。樹
齢は50年から100
年を越えるものまであ
り、収量は1ヘクター
ルあたり35キンタル
と超低収量。(これは
頻繁な摘果と収穫時の選果による)古い畑では葡萄樹の仕立てはア
火山岩土壌から生まれる希少な赤ワイン
ルベレッロというエトナの伝統的な株仕立をそのまま引き継いでいる。
エトナ特有の火山性土壌の黒い土と溶岩石から豊富なミネラルを得る。 地理的にはランダッツォ村の入口にある一番大きく最も標高の高いコ
シチリアならではの強烈な陽光は北側斜面の為、適度に制限され、過 ントラーダ(クリュのことをシチリアではコントラーダと呼ぶ):サン・ロレンツ
熟を防ぎ、標高の高さから夜間の強い冷え込みを得て果実は高い糖 ォ。同じくランダッツォ村にある2つのコントラーダ:フェウドとカルデラー
度と質の良い酸を手に入れる。エトナの北側斜面は非常に良い条件を ラ・ソッターナ。カスティリオーネ・ディ・シチリア村にあるフェウド・ディ・メ
兼ね備えているのだ。この付近の造り手と言えば、パッソピッシャーロや ッツォの4箇所に分かれている。それぞれの畑はそれほど離れていな
マルク・デ・グラッツィアのテッレ・ネッレ(ジローラモ・ルッソが畑を貸し
いのにも関わらず、特に地
ている)、更には奇才フランク・コーネリッセンと皆、素晴らしい結果を残
元の土着葡萄であり高貴
している。
品種ネレッロ・マスカレーゼ゙、
フランク・コーネリッセンとガレージで始まった
またネレッロ・カプッチョ(マ
現当主ジュゼッペ氏
スカレーゼの亜種)におい
は2003年にワイナリ
ても顕著にその畑ごとの個
ーを引き継ぎ、一族
性の違いを示している。20
の財産である伝統を
05年が初ヴィンテージの新
尊 重 しな がら も革 新
しいワインだが、それを感じ
的に有機農法を取り させない落ち着きのあるワインとなっていてガンベロ・ロッソはじめ専門
入れ、古いものと新し 誌での評価も非常に高い。ジュゼッペ氏はピアニストとしても有名で、
いものの調和をはかり 文学の教師でもある。『僕は、僕が今、生きているこのエトナの一部で
な が ら新 し い時 代 に あるという意識を語れるほど理性的に理解できてない。もっとエトナを
突入した。ワイン造り 突き詰めて理解することが大切』地域性や造り手の個性を大切にする
は良き友人でもあるフ エスプレッソ誌でも注目されて、今後が楽しみな造り手。
長く協同組合による低価格ワインの
産地として捉えられてきたシチリア
が大きく変わりつつある。密植や収
量の制限、醸造技術も革新され、
高品質ワイン産地へと変貌をとげて
いる。その中心産地はエトナであろ
う。暑い産地だけにエトナ・ロッソは
過熟気味で野暮ったく、複雑味に
欠けるという印象を持っている人も
多いと思われるが、特にエトナの北
側斜面、それも標高の高い畑から
はそんなイメージとは無縁の上品で奥行きのある酸を持ち合わせた何
とも言えない魅力を持ったワインが生まれている。
商品記号
Rosso 'A Rina
69P08 Etna
エトナ・ロッソ・アリナ
ワイン
州
Sicilia
ヴィンテージ 色
2010
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
3,400
在庫
○
98%Nerello Mascalese、2%Nerello Cappuccio 注目の産地エトナで、今最も注目を集めている造り手ジローラモ・ルッソが醸すスタンダードライン。個性の異なる幾つかの畑の葡萄をブレンドすることでバランスを保って
いる。ネレロ・マスカレーゼらしい味わい。
Rosso "Feudo"
69R53 Etna
エトナ・ロッソ・フェウド
Sicilia
2010
赤
750ml
4,600 3Bicchiere/Gambero R
〇
98%Nerello Mascalese、2%Nerello Cappuccio 標高は低めで土壌は火山岩に粘土が混じりこんでいる。粘土の比率が高く、ワインは粘性を感じるほどに柔かくシルキーに仕上がっている。滑らかな質感と丸いアルコー
ル。
Rosso "San Lorenzo"
69R54 Etna
エトナ・ロッソ・サン・ロレンツォ
Sicilia
2010
赤
750ml
4,600
〇
98%Nerello Mascalese、2%Nerello Cappuccio いきなりエスプレッソ誌で5グラッポリ獲得したことで一躍注目を集めた。(しかも18.5ポイントと高得点)標高の高さ、火山岩土壌らしさを一番感じさせる。濃密ながらエト
ナらしいエレガンスを感じさせる素晴らしい出来栄え。
TOP
Azienda. Agricola
Graci
Etna , Sicilia , Italia
グラーチ
| 63
パッソピッシャーロはシャンボール・ミュジニーなのか?
バローロのようにありたい
『心から愛するワインはバローロだ。
ジャコモ・コンテルノやバルトロ・マス
カレッロ、ジュゼッペ・マスカレッロの
バローロは規律の中に偉大な厳格さ
を感じさせる。時間とともに変化して
いく妖艶さ、純粋さ。決して飲み疲
れすることなく、野蛮さもない』元々
はミラノで金融関係の仕事に就いて
いたというアルベルト・グラーチ。知
性に溢れ、自信に満ちている。やるべきことが決まっていて、自らが愛
するワイン、偉大なワイン、目標とすべきワインがクリアーに意識の中に
あるからだ。
パッソピッシャーロの100年樹から
意外かもしれないが、エトナにはスキー場も存在する。それほどの高地
なのだ。グラーチの畑はエトナ火山の北側斜面、今イタリアで最も注目
を集めている産地と言えるかも知れないパッソピッシャーロ地区に位置
する。2004年に購入した所有畑は標高600m の畑アルクリアと、標
高1000m を越える畑バルバベッキの2つ。『何でこの畑を購入したか
って?以前の所有者がケチだったからだよ。ケチ過ぎて農薬なんて撒
いたことないんだ。こ
こしかないと思った
よ』ネレッロ・マスカレ
ーゼを中心にカリカ
ンテとカタラットを少
量づつ栽培している。
エトナの北側斜面は
南側より極端に昼夜
の寒暖差が大きく、
標高600m 以上の
彼の畑は葡萄にとって非常に厳しい環境になっている。ここには農薬を
全くと言って必要としない環境がある。驚くべきことに1000m を越すバ
ルバベッキの畑はその標高の高さ、冷涼な気候から害虫が少なく、病
気もほとんど存在しないそう。更には乾いた空気が絶えず動いている為、
カビの繁殖も少ない。ボルドー液でさえほとんど使うことが無い。フィロキ
セラさえも活動できず、樹齢100年を超えるプレ・フィロキセラのネレッ
ロ・マスカレーゼが今でも活躍している。ワイン造りにおける哲学は一点
のみ『エトナという土地が持つ個性や伝統を如何に表現するか』なのだ
という。栽培においては除草剤などを用いず、あくまでも伝統的な手法
商品記号
ワイン
州
Rosso
69R78 Etna
エトナ・ロッソ
Sicilia
を尊重。醸造はオーク
の開放発酵桶で発酵
(ベースのエトナ・ロッソ
のみステンレスタンクで
発酵)、伝統的な大樽
を使用して熟成。勿論、
全てのワインは自然酵
母による発酵。亜硫酸
も最小限に抑えている。
長いマセラシオン、長
期間の大樽での熟成、
無濾過でのボトリング。
まるでクラシックなバロ
ーロのよう。葡萄果実
そのものを表現するか
のようなワイン造り。出
来上がったワインは今
までのエトナのイメージ
とは全く違う。バローロ
やバルバレスコ、また
はブルゴーニュにも通ずる。口中では整然とした印象を与え、飲み込
んだ後の膨らみのある長い余韻。強さではなく、圧倒的なフィネスで満
足感を与えてくれる。
DRCのヴィレーヌ氏も愛飲
DRCのヴィレーヌ氏もグラーチを愛飲していて、カンティーナまで訪問
している。シャンシス・ロビンソンもグラーチを賞賛。『グラーチは若い造
り手だが注目に値する。
彼のワインはバローロ、バ
ルバレスコ、もしくはブル
ゴーニュのようだ』/シャン
シス・ロビンソン。エチケッ
トにはエトナチルネコが描
かれている。(1000年以
上昔からヨーロッパで一
番高い活火山であるエト
ナに生息する犬)『私は自
然界の均衡をそこなうような除草剤や、その他いかなる科学的な薬剤
を使用しない。セラーの中でも、極力人間の関与を排し、フィルターも
かけずにボトリングする。エトナと共存するのだから』
ヴィンテージ 色
2011
赤
サイズ
750ml
参考上代
3,600
メモ
在庫
〇
ネレッロ・マスカレーゼ100%。果皮を漬け込んだマセラシオン(醸し)を12日間にわたって行い、自然酵母によるステンレスタンクでの発酵を経て、ステンレスタンクで熟成されます。火山に由来する暗褐色の土壌が主体
で、水はけが良いのが特徴です。いくつかの部分は砂質で、石灰質は多くありませんが、鉄分や窒素分が豊富な土壌。
Rosso "Quota 600"
69P17 Etna
エトナ・ロッソ・クォタ・セイチェント
Sicilia
2010
赤
750ml
5,600 標高600m
○
ネレッロ・マスカレーゼ100%。「標高600m」という意味のQuota 600(クオータ セイチェント)。マセラシオン(醸し)を12日間にわたって行い、発酵・熟成ともトロンコニック(オーク製の開放型木樽)の大樽にて行います。熟
成期間は14ヶ月にも及び、成熟した果実の風味と力強い芯のある味わいが楽しめます。
Bianco
69H19 Etna
エトナ・ビアンコ
Sicilia
2010
白
750ml
3,400
〇
70%Carricante, 30%Catarratto パッソピッシャーロ村。エトナの北斜面、標高600~660mの畑でカッリカンテが1.5ヘクタール、カタラットが1ヘクタール。ヘクタール当たり6300株の密植。
Bianco "Quota 600"
69B53 Etna
エトナ・ビアンコ・クォタ・セイチェント
完売/次未定
Sicilia
2009
白
750ml
3,900 標高600m
ゆっくりとソフトにプレス。自然酵母のみで発酵。ステンレスタンク。その後、マロラクティク発酵は人為的管理無しに自然に完了する。6ヶ月シュールリーの状態で熟成させてから出荷。
〇
TOP
Azienda. Agricola
Lamoresca
San Michele di Ganzaria , Sicilia , Italia
ラモレスカ
| 64
13年間の人気レストラン経営から理想のワイン造りへ
シチリアには美味しいと思えるワインが無かった
『そんなつもりはなかった』フィリ
ッポ・リッツォはベルギーでイタリ
ア料理店を13年間経営してい
た。シンプルながら本格的な料
理とサービス。そしてフィリッポ
が厳選したイタリアワインが評判
で連日満席の超人気トラットリア。
ヨーロッパでも食のレベルが非
常に高いと言われるベルギーに
おいて個性的で拘りの強い店と
して食通の間では有名であった。
同じベルギーでイタリアワインの
インポートを手掛けていたフラン
ク・コーネリッセンとの出会いが
フィリッポの人生を大きく変える。日頃からシチリアワインに大きな不満
を持っていたフィリッポとフランクは意気投合。2005年シラクーサ県、
トマトで高名なパッキーノの真っ白い畑(石灰分が強く出ている特異な
畑で樹齢が高く、仕立はアルベレッロであったことが購入の決め手に)0.
85ha を購入。既にエトナに移住し、自らのワインを醸造していたフラン
ク・コーネリッセンに委託すると言う形で自らのレストランで供するワイン
を造り始めてしまう。『当時、本当に美味しいと思えるシチリアワインは
皆無だった。ただ、美味しいシチリアワインを自分の店で出したくて・・・
当初は趣味半分だった』
2006年に正式に誕生したラモレスカは所有するオリーヴ畑で育てて
いるオリーヴの品種名“モレスカ”から名付けられた。標高430m のシ
チリア中央部カタニア県とエンナ県の境界に位置するサン・ミケーレ・デ
ィ・ガンザリアのコントラーダ“ジリオット”に位置する。特に石灰分の強い
白い土壌で樹齢が高く、仕立てはアルベレッロに拘っている。異常に暑
いシチリア内陸部特有の乾いた風がいつも通り抜ける。『自分の理想の
ワインにとって理想の土地』
毎年変わる試行錯誤のワイン造り
フィリッポは毎日をほとんど畑で過ごし、手間をおしまずケアしている。
病気にかかった樹は化学療法ではなく物理的アプローチで、一本一本
根引き抜き病害を抑える。土壌に窒素を送り込む必要があったとして
も、肥料をつかわず、マメ科の植物を植えることで対処する。カビや菌
の病害には必要最低限の硫黄で対応するなど、極めて自然な栽培に
とりくんでいる。 葡萄
は完璧に熟した状態
で収穫され、徐梗・
破砕機にかける際、
若干の二酸化硫黄
を添加する以外は培
養酵母や乳酸発酵
をうながすバクテリー
など一切添加されな
い。モストはプラステ
ィ ック の 発酵 桶を 開
フランク・コーネリッセンに委託
放した状態で、温度管理せずに発酵。赤ワインには長いスキンコンタク
2005ヴィンテージはフランクのカンティーナで醸造・ボトリングが行わ トを、白ワインには短めのスキンコンタクトと使い分けている。熟成は使
れた。しかし、2 い古しのオーク樽とセメントの発酵槽。『畑での仕事を無駄にしないよう、
006年、フランク できる限りシンプルな醸造にしたい。しかしながら、寒い地方ならばとも
は畑を買い足し、 かく、シチリアの中部のように暑い地方においては、自然な醸造を成功
更に自らのワイン させるためには酸化防止剤の使用は不可欠。最低限に抑えられた分
造 り に 没 頭 し て 量ではあっても、使用しなければ発酵時のバクテリア汚染のリスクがあ
いくこととなり、ラ まりに高い。酵母添加も温度管理もせずに自然な発酵を行うため、あ
モ レ ス カ ま で 手 えて最もリスクの高い破砕時に少量添加する方法を選択している』ワイ
が回らなくなる。 ンは安定感を増している。若干マセラシオン期間を短くし、ピュアな果
『結局ワインを造 実味と果実からくる甘味を前面に出している。タンニンに隠れることなく
ることになり、抜 素直に楽しめる。若いうちからバランスが取れているが熟成と共に表情
け出せなくなった』フィリッポは更に、サン・ミケーレ・ディ・ガンザリアに を変えるだろう。
畑を買い足し、ベルギーのレストランを売り渡し、シチリアに完全移住。
商品記号
Bianco
69F24 Lamoresca
ラモレスカ・ビアンコ
ワイン
州
Sicilia
ヴィンテージ 色
2009
白
サイズ
750ml
参考上代
4,000
メモ
在庫
〇
95%Vermentino, 5%Roussanne プラスティックの発酵桶の上部を開放し、酸素を供給しながら発酵。温度管理は行わない。マセレーションは最大でも2日間。4ヶ月セメント槽、8ヶ月使い古しのバリックで熟成させる。色
調からは想像できない軽やかさ。
69J94 Nerocapitano
ネロカピターノ
Sicilia
2010
赤
750ml
3,600
〇
フラッパート100%のワイン。シチリアらしいヨード的なミネラルよりも石灰土壌由来のミネラルを感じる。繊細で伸びのあるワインでコスのフラッパートとは全く違った印象。
Rosso
69F23 Lamoresca
ラモレスカ・ロッソ
Sicilia
2009
赤
750ml
4,000
〇
Nero d’Avola 60 %, Frappato 30%, Grenache 10% 9月20日から10月15日に収穫。プラスティックの発酵桶を開放し、温度管理せず自然に発酵。マセレーションは最大30日間。8ヶ月セメント槽、4ヶ月使い古しのバ
リックで熟成。
TOP
Distilleria
Varnelli
Muccia , Marche , Italia
ヴァルネッリ
| 65
天然素材を焚き火で煮出す手造りアニスリキュール
マルケのカフェコレットはアニスを入れる
通常カフェ・コレットを注文するとエス
プレッソにグラッパが加えられるが、
マルケでカフェ・コレットを注文すると
注がれるのは必ずヴァルネッリのア
ニス。バールでは飲み終えたデミタ
スカップにヴァルネッリを注いでカッ
プを洗うように楽しむ姿も多い。マル
ケではヴァルネッリが当たり前なのだ。
古代ローマ人やエジプト人はアニス
を万能薬として利用していた。食事
の後、ディジェスティーヴォとして胃
を落ちつかせる為に飲用したり、精
力剤としても利用されていた記録が
ある。その香は頭痛を和らげる効果
もあるとされている。更には利尿作用
を高めたり、整腸作用もあるとされ、
呼吸器系にも良いと言われる。まさ
に万能薬。その名残もあって今でも
ヴァルネッリのアニスリキュールは漢方系薬局で販売されている。
自然素材を銅鍋で煮出す
高品質アニスリ
キュールの造り
手としてイタリア
で最も高い評価
を得ているヴァル
ネッリ。1868年
にアニスを中心
に香草、根、果
実、蜂蜜を使っ
たリキュールの
造り手としてジローラモ・ヴァルネッリによって創業された。元々シビッリ
ーニの町に居を構えていて自然な環境に恵まれていたこともあり、その
地に自生する香草や草木、根を使ったリキュール造りに傾倒していっ
商品記号
ワイン
た(今では国立公園と薬用植物の
研究所になっている)。リキュール・メ
ーカーは大手資本下に入ることが多
いが、一度も資本が入ることなく、家
族経営を続けている。厳選した自然
の素材を銅鍋で煮出して、その要素
を抽出するという職人による手造り
によって質を保ち続けている。現在
でもラベリングマシーンや品質管理
はオートメーション化されたが蒸留部
門は一切機械化していない。現在
は4代目でシモネッタ、マリードナテッ
ラ、オリエッタ、マリアの4人の女性
達で運営されている。
“苦く”なければ本物のアマーロとはいえない
ヴァルネッリの名前を最初に世間に浸透させたのはアマーロ“シビッラ”。
リンドウの根やカリッサイアキーナの
含有率が極端に高いことから、当
時は抗マラリア剤、解熱剤として珍
重されていた。更に2代目のアント
ニオの代に大きな飛躍を迎えるこ
ととなる。彼はマルケ州に古くから
普及していたアニス酒のレシピを更
に洗練させ“ヴァルネッリ”を考案し
た。このエレガントで他には真似で
きない独特の風味のアニスは当時、
高感度なソムリエや食通の間で大
きな話題となった。今でもヴァルネ
ッリのアニスは当時のレシピを忠実
に守っている。ヴァルネッリのアニス、
そしてアマーロは全て自然の素材
から造られる。キナの根、アニス、
セージなどの香草、かんぞう、ウコン、甘味は砂糖を加えるのではなく
蜂蜜。カラメル色素は一切使用しない。
州
Secco Speciale Varnelli
69J53 L'Anice
アニス・セッコ・スペシャーレ・ヴァルネッリ
Marche
ヴィンテージ 色
N.V
リキュール
サイズ
700ml
参考上代
メモ
4,600 天然アニス
在庫
◎
厳選したアニスシードから造られる特別なアニスリキュール。地元ではカフェコレットと言えばグラッパではなくヴァルネッリのアニスが加えられるのがあたり前。ソーダ割りやグレープフルーツと共に食前酒として食欲を増進さ
せたり、食後酒として胃を落ちつかせたり、アイスクリームにかけたりと幅広く使われている。最も一般的でお薦めなのはロックや水割り。純粋にアニスの味わいが楽しめる。
Sibilla
69J54 Amaro
アマーロ・シビッラ
新入港
Marche
N.V
リキュール
700ml
4,600
◎
直火で煮出した天然のハーブの自然な苦味や甘味を味わえる。甘味はハーブの甘味にカラメルではなく天然の蜂蜜を加えて調整している。ヴァルネッリのアマーロはレシピは秘密とされているが原材料は全て天然素材と
なっている。
Tonico
69J55 Amaro
アマーロ・トニコ
Marche
N.V
リキュール
500ml
4,800 甘みは蜂蜜のみ
〇
直火で煮出した天然のハーブの自然な苦味や甘味を味わえる。甘味はハーブの甘味にカラメルではなく天然の蜂蜜を加えて調整している。ヴァルネッリのアマーロはレシピは秘密とされているが原材料は全て天然素材と
なっている。こちらはアルコールが低く、よりハーブのニュアンスが強く出たヴァルネッリらしいリキュール。
TOP
Distilleria
La Valdotaine
Saint Marcel , Valle d’Aosta , Italia
ラ・ヴァルドタイネ
| 66
グラッパの名産地アオスタを代表する造り手
アオスタの老舗蒸留所
ラ・ヴァルドタイネは19
47年に設立された老
舗ディスティラート。50
年以上もの間、アオス
タの伝統的食文化に貢
献する為に活動してき
た。今ではこの 地方を
代 表 す る サ ン・ マ ルセ
ルの生ハムやジェネピ
ー・リキュール、そして
数々のグラッパの蒸留、
モンテ・ビアンコの麓で
育ったりんごを使ったシ
ードルも手掛けている。
ご紹介するグラッパは
アオスタのチェントロに
実在するバール・パパ・
マルセルから名付けられた。元々はこの店で提供されていた特別キュ
ヴェであったが店の客の評判があまりにも良かったために商品化される
ことになったもの。
味わい”。グラッパは素材
を抽出する媒介であって、
このグラッパは素材を味
わう為のものなのだ。グラ
ッパ自体は直火蒸留器と
湯煎式蒸留器を併用して
蒸留している。ヴィナッチ
ャはアオスタの各生産者
から購入。使用される品
種は70%ピコテンドロ(ネ
ッビオーロに近い品種)、20%プティ・ルージュ、10%ガメイ。酸化を
嫌い、できる限り早い蒸留に拘っている。
独特の美味しさ“リコリス”
グラッパ・リクリッツィアはリコリスの根が1本遣っている。日本では、まだ
まだ馴染みが薄いかもしれないが、ヨーロッパではリコリスの根は天然の
甘味料として多用されていて、リコリスの飴やガムは幼少期から、誰も
が親しむ味。砂糖
の甘みと違い爽や
かさを併せ持ち、
独特の風味も特
徴。糖度は砂糖の
天然素材パパ・マルセル
数十倍とも言われ、
自然に自生した果実、又は自ら選別した健全な果実を購入し、重曹 余韻が長いことも
(天然の無機物質)を水に溶かして洗浄。その後、手作業で腐敗果や 砂糖との大きな違
痛んだものを選別する。手作業でボトル内に果実(又は根、ハーブ)を い。昔から整腸作
投入し、グラッパで満たす。これが全工程。加えられるのは天然の果 用 が あ る と さ れ 、
実、根、ハーブのみ(一部栽培)。時間とともに素材のエキスが抽出さ 薬 と し て も 利 用 さ
れ色素も出てくる。勿論、色素、香料、糖分は加えられることはないし、 れていた。グラッパ・トゥルヌヴィスはリコリス、アニス、リンドウなどが漬け
フィルターを通すこともない。シンプルな造りだが、これこそが最も素材 込まれたもの。こちらもリコリスとアニスの深い味わいが楽しめる、この造
感を感じさせる手法なのだと言う。実際、口中に含めば、その素材感に り手ならではの味わいで、他には存在しえない唯一無二のものとなって
驚かされる。何かで隠すことも、何かで補うこともない“素材そのものの いる。
商品記号
ワイン
"Papa Marcel"Tournevis
69M34 Grappa
グラッパ・パパ・マルセル・トゥルヌヴィス(リコリス、アニスなど)
州
Aosta
ヴィンテージ 色
N.V
蒸留
サイズ
700ml
参考上代
メモ
5,000 リコリス、アニス、リンドウ等
在庫
○
リコリス、アニス、リンドウなどが漬け込まれたもの。こちらもリコリスとアニスの深い味わいが楽しめる、この造り手ならではの味わいで、他には存在しえない唯一無二のものとなっている。40度のグラッパでありながら、ほとんど
アルコールを感じさせないほどに馴染んでいる。
"Papa Marcel"Liquirizia
69M35 Grappa
グラッパ・パパ・マルセル・リクリッツア(リコリスの根)
Aosta
N.V
蒸留
700ml
5,000 リコリス
○
ヨーロッパではリコリスの根は天然の甘味料として多用されていて、リコリスの飴やガムは幼少期から、誰もが親しむ味。砂糖の甘みと違い爽やかさを併せ持ち、独特の風味も特徴。糖度は砂糖の数十倍とも言われ、余韻が
長いことも砂糖との大きな違い。昔から整腸作用があるとされ、薬としても利用されていた。
"Papa Marcel"Genepy
69M36 Grappa
グラッパ・パパ・マルセル・ジェネピー(ジェネピー)
Aosta
N.V
蒸留
700ml
5,000 ジェネピー
〇
ジェネピーはアルプスの西側の高地にのみ生息するヨモギの仲間。採取することが難しく、栽培も困難であることから貴重なハーブと言われている。独特の爽やかな風味で始まり、後口は甘みさえ感じさせるほどに充実した
香を持っている。
"Papa Marcel"Erbe Miste
69M37 Grappa
グラッパ・パパ・マルセル・エルベ・ミステ(色々なハーブ)
Aosta
N.V
蒸留
700ml
イラクサ、カモミール、
5,000 サルヴィア等自生のハーブ
〇
イラクサ、カモミール、サルヴィア…。色々な種類のハーブが詰め込まれている。ボトル毎に内容が若干異なる為、味わい、風味にも若干の違いが出る。漬け込む時間が長いほど強烈な風味が放たれる。最もオーソドックス
ながら飽きのこない味わい。
"Papa Marcel"Mirtillo
69M38 Grappa
グラッパ・パパマルセル・ミルティッロ(ベリー)
Aosta
N.V
蒸留
700ml
5,000 自生のベリー
〇
高地に自生するベリーの1種。果実は紫がかり、その甘みと酸味が人気の果実。グラッパに漬け込むことによって徐々に色素と甘みが抽出され、リキュールのような甘みと果実感を得る。比較的浅い漬け込みでも風味が出
るが、しっかりと抽出されると、より果実感を楽しめる。
"Papa Marcel"Albicocca
69M39 Grappa
グラッパ・パパ・マルセル・アルビコッカ(アプリコット)
Aosta
N.V
蒸留
700ml
5,000 アプリコット
〇
その独特の風味で人気のアプリコット。他の果実にはない個性的な風味は杏仁豆腐など世界中で愛されている。比較的寒い地方でも栽培が可能で甘みも十分に蓄える。漬け込みには時間が必要だが漬かりきれが、甘み
たっぷりの風味豊かなグラッパとなる。
TOP
Distilleria
Sibona
Piobesi d’Alba , Piemonte , Italia
シボーナ
| 67
最古のグラッパ蒸留所シボーナ
蒸留所登録番号NO.1
ピエモンテにおける蒸留
酒の歴史は古い。144
3年にこの地域での税関
書類上に蒸留酒の記述
を見つける事が出来る。
( 当時はグラッパという
名称ではなく、プランタと
呼ばれていた)ピエモン
テがアクアヴィーテを生
産している歴史ある州の1つである事がうかがえる。ピエモンテ州アル
バから数キロメートル離れたピオベジ・ダルバのロエロ地区にシボーナ蒸
留所は位置する。ピエモンテ州だけでなく全州のソムリエから厚い信頼
を集め、星付きリストランテには必ずと言って良いほどにオンリストされ
ている老舗ディステ
レリア。その歴史は1
00年を越す。U.T.
F(蒸留所商取引監
督機関)の登録ナン
バーは“ 0 0 1 ” 。全
国で最初に登記さ
れている最古の蒸留所である。
ワイン生産者からの信頼
長い歴史の中で1度もぶれることなく品質至上主義を貫いてきたシボ
ーナは造り手からの信頼も厚い。マッテオ・コレッジア、コンテルノ・ファ
ンティーノ、レナート・ラッティ、マッソリーノ、ピオ・チェザーレ、ヴィエッテ
商品記号
ワイン
ィ、エルヴィオ・コーニョ・・・。シ
ボーナへヴィナッチャを提供す
る周辺の生産者もビッグネーム
が揃っている。『良いグラッパを
造るには、まず高品質の葡萄生
産者の協力が必要』皆、最高の
状態で搬入に協力してくれると
いう。
アルコール57.5%のトゥットグラードの深み
設立当初よりシボーナは葡萄の搾りかす(ヴィナッチャ)の鮮度に強い
拘りを持っている。更に、単一品種で
のグラッパ造りに拘り続けてきた。厳選
された新鮮なヴィナッチャを使って、そ
れぞれの葡萄の香や成分を最大限に
引き出す。香り高く、その年の葡萄の
アロマを表現したグラッパを目指してい
る。また、葡萄の性質に合わせてステ
ンレス、もしくは木樽での熟成も行って
いる。中でも注目したいのが“トゥットグ
ラード”グラッパ・ディ・バローロ。毎年
決まった造り手のヴィナッチャを使用
する。(バローロ、ラ・モッラ、セッラルンガ、モンフォルテのバローロのヴ
ィナッチャ)絞りきったヴィナッチャは各生産者から同じ日に搬入され、
香が飛ばないうちに蒸留に入る。中程度のオーク樽で熟成した後、リム
ーザン産新バリックに入れて熟成。その後、加水を極限まで抑えてボト
リングすることで圧倒的な香と深みを得ている。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
Grappa di Dolcetto
69511 ≪Graduata≫Monovitigno
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ドルチェット・ステンレスタンク熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
3,700 ドルチェット
Grappa di Moscato
69512 ≪Graduata≫Monovitigno
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・モスカート・樽熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
3,700 モスカート
Grappa di Barbera
69513 ≪Graduata≫Monovitigno
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バルベーラ・樽熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
3,700 バルベーラ
Grappa di Nebbiolo
69986 ≪Graduata≫Monovitigno
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ネッビオーロ・ステンレスタンク熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,200 ネッビオーロ
Grappa di Arneis
69514 ≪Graduata≫Monovitigno
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・アルネイス・ステンレスタンク熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,200 アルネイス
Grappa di Brachetto
69515 ≪Graduata≫Monovitigno
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ブラケット・ステンレスタンク熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,200 ブラケット
Grappa di Barbaresco
69516 ≪Graduata≫Monovitigno
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バルバレスコ・ステンレスタンク熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
6,100 バルバレスコ
Grappa di Barolo
69517 ≪Graduata≫Monovitigno
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バローロ・樽熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
6,100 バローロ
Grado≫Grappa di Barolo
69H20 ≪Tutto
≪トゥット・グラド≫グラッパ・ディ・バローロ 57.5
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
7,200 アルコール57.5%
speciale≫Grappa di Barolo invecchiata
69D42 ≪Riserva
リゼルヴァ・スペシャーレ・グラッパ・ディ・バローロ・インヴェッキアータ
Piemonte
1999
蒸留
500ml
18,500 バローロ・リゼルヴァ
all'Aloe e Miele in Grappa Finissima
69518 Liquore
アロエ(アロエヴェラとハチミツを加えたグラッパ)
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
3,600 アロエ+蜂蜜
alla Camomilla in grappa Finissima
69519 Liquore
カモミッレ(カモミールのリキュールを加えたグラッパ)
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
3,600 カモミール
Sibona
69955 Amaro
アマーロ・シボーナ
Piemonte
N.V
リキュール
500ml
3,500 アマーロ
Piemonte
新入港
N.V
チョコレート
300g
4,500 グラッパ入チョコレート
di Grappa
69912 Gocce
ゴッチェ・ディ・グラッパ
年1回輸入。寒い時期に入ってから手造りされるグラッパ入チョコレート。中身のグラッパはモスカート。
在庫
◎
◎
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
○
◎
Fly UP