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Windows Server 2012 - 2 ノード Windows Server Failover Cluster

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Windows Server 2012 - 2 ノード Windows Server Failover Cluster
IBM System Storage DS3500
Windows Server 2012 - 2 ノード Windows
Server Failover Cluster (WSFC) 構築ガイド
2013 年 5 月 初版
発行: レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社
担当: テクニカル・セールス
Microsoft、WindowsおよびWindowsロゴは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標
です。
Intel、Xeonは、Intel Corporationの米国およびその他の国における商標です。
他の会社名、製品名、およびサービス名等はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
お願い
本書に記載されている情報とそれに対応する製品をご使用になる前に、「本書をご利用になる前に」の事項
を必ずご確認ください。
3
本書をご利用になる前に
当内容は、お客様、販売店様、その他関係者が、System x, Flex Systemなどを活用することを目的として作
成しました。
詳細につきましては、URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ )の利用条件をご参照ください。
当技術資料に含まれるレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社およびLenovo Enterprise
Solutions (以下総称して、LES) 以外の製品に関する情報は、各提供ベンダーより提供されたものであり、LES
はその正確性または完全性についてはいかなる責任も負いません。
当技術資料の個々の項目は、LESにて検証されていますが、お客様の環境において全く同一または同様な結果
が得られる保証はありません。お客様の環境、その他の要因によって異なる場合があります。お客様自身の環
境にこれらの技術を適用される場合は、お客様自身の責任と費用において行なってくださいますようお願いい
たします。
Copyright 2015 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社
4
目次
お願い .................................................................................................................................................. 3
本書をご利用になる前に ..................................................................................................................... 4
目次 ..................................................................................................................................................... 5
要約 ..................................................................................................................................................... 8
1.
2.
IBM System Storage DS3500 の概要 ..................................................................................... 9
1.1.
IBM System Storage DS3500 について ........................................................................... 9
1.2.
DS3500 を使用したシステムの構成 ................................................................................. 10
1.3.
DS3500 の管理方式について ............................................................................................ 11
フェールオーバー クラスタリングの概要 ................................................................................ 12
2.1.
フェールオーバー クラスタリングについて ..................................................................... 12
2.2.
フェールオーバー クラスタリングにおけるシステム要件 ............................................... 13
2.3.
フェールオーバー クラスタリングを構築するにあたり注意すべき点 ............................. 15
2.4.
ディスクのプランニング .................................................................................................... 16
2.5.
WSFC の主な概念・用語 ................................................................................................... 17
2.6.
WSFC 導入時に必要な設定項目 ........................................................................................ 18
3.
本書で使用したシステム環境の一覧 ......................................................................................... 19
4.
導入の流れ ................................................................................................................................. 21
5.
WSFC の導入 ............................................................................................................................. 22
5
6.
5.1.
ハードウェアのキッティング、ラッキング ....................................................................... 22
5.2.
機器の接続 ......................................................................................................................... 23
5.3.
OS の導入 ........................................................................................................................... 24
5.4.
IP アドレスの割り当て ...................................................................................................... 26
5.5.
DS Storage Manager の導入 ........................................................................................... 27
5.6.
SAS HBA デバイス・ドライバーの更新 ........................................................................... 32
5.7.
IBM DS Storage Manager MPIO Device Specific Module (MPIO) の導入 ................ 34
5.8.
SAS Address の確認 ......................................................................................................... 37
5.9.
DS3500 の初期構成 .......................................................................................................... 47
5.10.
ホストおよびホストグループの作成 .............................................................................. 52
5.11.
アレイと論理ドライブ (LUN) の作成 .......................................................................... 60
5.12.
ホットスペアの作成 ....................................................................................................... 66
5.13.
ドライブレターの割り当て、共有ディスク構成 ............................................................ 68
5.14.
WSFC のためのユーザーアカウント作成 ...................................................................... 73
5.15.
フェールオーバー クラスタリング機能の追加 ............................................................. 74
5.16.
フェールオーバー クラスタリング構成の検証 ............................................................. 79
5.17.
フェールオーバー クラスタリングの作成 ..................................................................... 83
5.18.
ネットワークの役割の変更 ............................................................................................ 86
WSFC の操作 ............................................................................................................................. 92
6
参考資料 ............................................................................................................................................ 93
7
要約
本書では、System x サーバーおよび IBM System Storage™ DS3500 シリーズ(以下、「DS3500」と表記)
を使用して、フェールオーバー・クラスター環境を構築する手順についてステップ バイ ステップで紹介して
います。特に、フェールオーバー・クラスターを実現するためのソリューションとして、Windows Server 2012
が提供するフェールオーバー クラスタリング(Windows Server Failover Cluster(以下、WSFC と表記))
を使用した構成手順について説明しています。
本書では、System x テクニカルセールスにおきまして実際に行った稼働環境に基づいています。。
活用局面: □ 提案時
情報
: □ Marketing
シリーズ : ■ 単発
対象機種: □ 全機種
■ 構築時
□ 運用時
■ Technical
□ 定期発行
■ 特定機種 (System Storage DS3500)
8
1. IBM System Storage DS3500 の概要
1.1.
IBM System Storage DS3500 について
IBM System Storage™ DS3500(以下、「DS3500」と表記)は、単純、効率的かつ柔軟に、System x、
BladeCenter、Power Systemsなどをサポートする、コスト効率の高い統合ストレージ・システムです。
DS3500は、エントリー・レベルのストレージをご検討のお客様に、優れた価格性能比、機能性、拡張容易性、
使いやすさをご提供します。
DS3500の特長を紹介すると、次の点が挙げられます。

ホットスワップ機能を搭載したデュアル・アクティブ・コントローラー

3種類のインターフェース・オプション(SAS、iSCSI/SAS、FC/SAS)

4つまたは8つの6Gbps SASポート

8つの8Gbps FCポートおよび4つの6Gbps SASポート

8つの1Gbps iSCSIポートおよび4つの6Gbps SASポート

2つの6Gbps SASドライブ拡張ポート

最大192個のドライブ(高性能SASドライブ、ニアライン(NL)SAS ドライブ、SED(Self Encrypting
Drive:自己暗号化ディスク)SASドライブ。DS3512は3.5インチ、DS3524は2.5インチのハードディス
クドライブを搭載可能)
DS3512(上)およびDS3524(下)
9
1.2.
DS3500 を使用したシステムの構成
本書ではストレージ装置としてDS3500を使用しています。接続形態としては、次のようにシステム装置とス
トレージが直結されている構成を想定しています。
構成図
各種コンポーネントに対する最新のBIOSおよびファームウェアの適用に関しては、それぞれのコンポーネント
用に公開されているReadmeファイルをご参照ください。
詳細なストレージ側のサポートに関しましては、SSICにてご確認ください。
IBM System Storage Interoperation Center (SSIC)
http://www.ibm.com/systems/support/storage/ssic/interoperability.wss
10
1.3.
DS3500 の管理方式について
DS3500を設定するためには、DS Storage Manager Clientを使用します。DS Storage Manager Clientを導
入したシステムまたは管理サーバー経由でDS3500との管理コネクションを確立して、DS3500の各種設定を
行います。DS3500の管理方式は、大きくわけて次の2種類があります。
out-of-band(ネットワーク経由)管理
out-of-band(ネットワーク経由)管理は、管理サーバーとDS3500上のRAIDアダプターがEthernet経
由で接続して管理する方法です。すべての管理コミュニケーションは、Ethernetを通じてTCP/IPで行わ
れます。これは、ダイレクトアタッチ管理とも呼ばれます。
in-band(DS Storage Manager Agent経由)管理
in-band管理は、DS3500を使用するサーバー上にDS Storage Manager Agentを導入し、DS3500上に
特殊な論理ドライブであるAccess Logical Drive(アクセス論理ドライブ)を配置して、Access Logical
DriveをゲートウェイとしてDS3500を管理します。これは、ホストエージェント管理とも呼ばれます。
一般的にin-band(DS Storage Manager Agent経由)は管理サーバーを使用しない反面、サーバーが停止し
ている状態では、DS3500シリーズの管理をすることができません。また、サーバーとDS3500シリーズ間の
I/O接続が失われた場合、または何らかの原因でStorage Manager Agentに不具合があった場合には、DS3500
シリーズに対する管理ができなくなる場合があります。
当ガイドでは、out-of-band(ネットワーク経由)での管理方法について紹介しています。
11
2. フェールオーバー クラスタリングの概要
2.1.
フェールオーバー クラスタリングについて
クラスタリングとは、複数のサーバーを統合してシステム全体としての処理能力を向上させ、サービスの停止
を防ぐための技術です。予期しないハードウェアの障害やソフトウェアの不具合などからサーバーが停止して
しまうことを防ぎます。
クラスターを構成しているサーバー(ノード)に障害が発生した場合、他のノードがサービスの提供を開始し
ます。このプロセスを“フェールオーバー”といいます。
本書では、Windows Server 2012が提供するフェールオーバー クラスタリング機能(Windows Server
Failover Clustering、以後「WSFC」と表記)を使用してフェールオーバー クラスター環境を構築する手順を
紹介します。
12
2.2.
フェールオーバー クラスタリングにおけるシステム要件
Windows Server 2012環境でフェールオーバー クラスタリングを構成するにあたり、次のハードウェア要件
を満たしている必要があります。

“Cerified for Windows Server 2012”のロゴの要件を満たしていること

共有記憶域が使用される場合、クラスター内のノードに記憶域が接続されていること

記憶域のデバイス コントローラーとして、Serial Atacched SCSI(SAS)、Fibre Channel(FC)、Fibre
Channel over Ethernet(FCoE)、iSCSIのいずれかに対応していること

サーバー、ネットワーク、ストレージにおよぶクラスター構成全体が、構成の検証ウィザードのすべての
テストに合格すること
DS3500シングルパスWSFC構成
この構成は廉価なDS3500を採用し、コストパフォーマンスに優れたWSFC構成です。ただし、I/O
経路が冗長化されていません。可能な限りI/O経路が冗長化されているデュアルパス構成にすること
を推奨します。
※デュアルコントローラーモデルに対してシングルパス構成で接続することはサポートされません。
13
DS3500デュアルパスWSFC構成
この構成は、コストパフォーマンスに優れたDS3500環境においてI/O経路が完全に冗長化されてい
るデュアルパス構成を採用しています。1つの経路コンポーネント障害が発生しても、もう一方のI/O
経路によりディスクのI/Oを維持することができます。本書では、本構成を前提としています。
一般的にin-band(SM agent経由)管理は、管理サーバーを使用しない反面、サーバーが停止している状態で
は、DS3500の管理を行うことができません。また、サーバーと同じDS3500シリーズ間のI/O接続が失われた
場合、または何らかの原因でStorage Manager Agentに不具合があった場合では、DS3500に対する管理がで
きなくなる場合があります。
14
フェールオーバー クラスタリングを構築するにあたり注意すべき点
2.3.
WSFCを導入するにあたり、事前に次の点を考慮いただく必要があります。
共有ディスクに関する注意点

ホットスペアドライブを構築されることを推奨します。ホットスペアドライブは、ディスク障害の影
響を最小限に抑えるものです。DS3500上に作成されたRAID 0を除くすべてのアレイ構成に適用す
ることができます。

DS3500上に作成されるすべての共有ディスク領域は、Windows上の[ディスクの管理]において[ベ
ーシックディスク]で構成する必要があります。

DS3500上に作成されるすべての共有ディスク領域はNTFSでフォーマットします。
ネットワークに関する注意点

ネットワーク・インターフェースはシステム装置に標準で搭載されているネットワーク・インターフェー
スを含め、最低2個必要です。これは、クラスター内部通信用(ハートビート)用のネットワーク・イン
ターフェースとして別に最低1枚必要なためです。
※標準で2つのネットワーク・インターフェースを持つサーバーを使用する場合には、必ずしも追加する
必要はありません。

クラスターを作成する際、ドメイン・ユーザー・アカウントが必要です。

Windows Server Failover Cluster(WSFC)構成時には、全てのノードは同じWindows Serverのバー
ジョンであり、また同じActive Directoryに属するメンバーである必要があります。また、Active Directory
はクラスターを構成しているサーバー上では稼働できませんので、別のサーバー上で稼働させる必要があ
ります。
その他の注意点

WSFCで使用されるクォーラムディスクは、共有ディスクおよびローカルディスク上に定義しますが、
クォーラムディスク上にユーザーデータを配置することは推奨されません。

各ノードで使用する全てのPCIアダプターは、PCIスロットおよびすべてのPCIアダプターについて
同一製品を使用してください。これにより設定が容易になり、互換性の問題が発生する可能性を極
力減らすことが可能になります。

Windows Server 2008以降では、Quorumログは生成されません。WSFCのログはイベント ログ
に生成されます。別途テキスト形式のログを生成することが可能です。PowerShellなどから
[Get-ClusterLog]コマンドを実行することで[C:\Wndows\Cluster\Reports\]に[Cluster.log]が
出力されます。
15
2.4.
ディスクのプランニング
DS3500を使用したWSFCにおける共有ディスクのプランニングについて、いくつかの考慮点があります。
RAIDのレベルについて
RAID 0 のアレイは高いパフォーマンスが特長ですが、冗長性が全く無いため通常は使用しません。RAID
1 および RAID 10 アレイは偶数台の SAS HDD を 1組として構築され、半分はミラーリングとして同
じ内容のデータが保存されるため、使用可能なディスク容量は半分になります。Random 系の I/O 負荷
の場合は、パフォーマンスの観点から RAID 1 および RAID 10 アレイ が有効となります。RAID 5 ア
レイは 3台以上の SAS HDD を 1組として構築され、データおよびパリティーをアレイのすべての SAS
HDD に渡ってストライピングします。パリティー保管用に 1ドライブ分使用され、RAID 10 アレイよ
り使用可能なディスク容量は増えますが、その分冗長性は下がることに注意する必要があります。
Sequential 系の I/O 負荷の場合は、パフォーマンスの観点から RAID 5 アレイが有効となります。使
用可能容量、可用性、パフォーマンスを考慮いただき、ディスクのプランニングを行ってください。
ホットスペアディスクについて
ディスク障害によってアレイがクリティカルな状態になっている時間を極力短縮するためには、ホットスペア
ディスクを定義することが有効です。ホットスペアディスクを定義するためには、アレイを構成する1つのデ
ィスクと同じ要領のディスクが必要です。
16
2.5.
WSFC の主な概念・用語
仮想サーバー
WSFCは、2~64台のノードで構成されます。WSFC環境に導入されたサービスやアプリケーションは、
仮想サーバーとして登録され、ネットワーク上ではあたかも物理的なサーバーが存在するかのように表示
されますが、実際はいずれかのノード上で稼働しています。仮想サーバーは1つとは限らず、稼働させる
アプリケーションごとに複数の仮想サーバーを定義することができます。
フェールオーバー(Failover)
サービスやアプリケーションに障害が発生した場合に、代替サーバーへ処理やデータを引き継ぐこと。
グループとリソース
WSFCは仮想サーバーの実行に必要なIPアドレス、コンピューター名、ディスク、アプリケーション、フ
ァイル共有などがリソースとして定義され、リソースの集まりがグループとしてフェールオーバーの単位
となります。
クォーラムリソース(Quorum)
WSFC環境では、クォーラムリソースという特別なリソースが共有ディスク、およびローカルディスク、
ファイル共有などの上に存在し、WSFCに関する重要な役割を果たします。クォーラムリソースに障害が
あると、WSFCサービスは開始できません。
WSFC内部通信(ハートビート)
通常のクライアントアクセスのためのネットワークに加えて、各ノード間でWSFC情報の同期や内部通信、
およびのード障害を検出するための内部通信。通常のネットワークへの通信を行うためのインターフェー
スとは別のネットワーク・インターフェースが必要です。また、Windows Server 2008以降ではネット
ワークアダプターのチーミングも可能になりました。
17
2.6.
WSFC 導入時に必要な設定項目
仮想サーバー名
この名前は、WSFCサービス導入時に作成されるCluster Groupのコンピューター名に反映され、管理者
がWSFCのシステム管理を行う場合に使用します。
ネットワークの役割・ネットワーク名・IPアドレス
ネットワークインターフェースごとに、接続されているネットワークの役割を、[クライアントアクセス
+内部クラスタ通信]、[内部クラスタ通信のみ]、[使用しない]の中から選択します。それぞれのネットワ
ークには固有のネットワーク名が必要です。クライアントアクセスに使うIPアドレスは、導入環境のネッ
トワーク環境のIPアドレスの割り当て基準を考慮して決定する必要があります。
18
3. 本書で使用したシステム環境の一覧
本書では、Windows Server 2012 Datacenter Editionをインストールした2台のシステム装置と1台の外付け
SASストレージ装置を使用してフェールオーバー クラスター環境を構成します。次に挙げた機器以外にも、各
ノード間や共有ストレージ装置を接続するための各種ケーブル(Ethernetケーブル、SASケーブルなど)が別
途必要です。
管理サーバー
コンピューター名
management
機種
System x3250 M4 (2583)
クラスター・ノード
コンピューター名
node1
機種
System x3650 M4 (7915)
HBA
6Gb SAS HBA (46M0907) ×2
(ファームウェア・バージョン) (10.00.08.00-IT)
コンピューター名
node2
機種
System x3650 M4 (7915)
HBA
6Gb SAS HBA (46M0907) ×2
(ファームウェア・バージョン) (10.00.08.00-IT)
ストレージ装置
装置名
System Storage DS3524 (1746)
デュアルコントローラーモデル
SAS HDD
146G HDD 3本
ファームウェア・バージョン
07.84.44.00
ソフトウェア、デバイス・ドライバー
19
①IBM System Storage™ DS Storage Manager
Fix Centralにて公開されています。Fix CentralからDS Storage Managerを入手します。
Flx Central: Entry-level disk systems, DS3500 (DS3512, DS3524)(すべてのリリース, すべて
のプラットフォーム)
http://www.ibm.com/support/fixcentral/swg/quickorder?parent=Entry-level+disk+systems&pr
oduct=ibm/Storage_Disk/DS3500&release=All&platform=All&function=all&source=fc
※ DS3500の構成・管理・保守を行うためのソフトウェアです。DS3500に同梱されていますが、可能な
限り最新版をお使いください。
②6Gb SAS HBA デバイス・ドライバー
③BIOS ファームウェア・アップデート
下記サイトから入手します。
技術情報
デバイス・ドライバー一覧
http://www.ibm.com/systems/jp/x/tech/firmdriver/index.shtml
④Windows Server 2012 インストールDVD(2ライセンス)
注意
DS3500 の Firmware を工場出荷時のまま(更新せずに)使用する場合、バージョンをご確認ください。
07.83.XX 系列で、07.83.27.00 以前の場合は、修正 NVSRAM の適用が必要です。詳細および修正
NVSRAM の入手については以下の Retain Tip を参照してください。
H207142: Host does not see LUN under Microsoft Windows Cluster Host
http://www.ibm.com/support/entry/portal/docdisplay?lndocid=MIGR-5092005
20
4. 導入の流れ
本書では、次の流れで導入を行います。次の章より、工程に沿って導入を行います。
WSFCの導入工程表
作業内容
管理サーバー
ノード1
ノード2
DS3500
1
ハードウェアのキッティング、ラッキング
○
○
○
○
2
機器の接続
○
○
○
○
3
OSの導入
○
○
○
4
IPアドレスの割り当て
○
○
○
5
DS Storage Managerの導入
○
6
アダプターへのファームウェア、デバイス・ドラ
○
○
○
イバーの適用
7
MPIO Device Specific Moduleの導入
○
○
8
SAS Addressの確認
○
○
9
DS3500の初期構成
○
10
ホストおよびホストグループの作成
○
11
アレイとLUNの作成およびマッピング
○
12
ホットスペアの作成
○
13
ドライブレターの割り当て、共有ディスク構成
14
WSFCのためのユーザーアカウント作成
15
フェールオーバー クラスタリング機能の追加
○
16
フェールオーバー クラスタリング構成の検証
○
17
フェールオーバー クラスタリングの作成
○
○
○
○
完了
※留意点
クラスターサービスが正常に導入されるまでは、一方のノードがOS上から共有ストレージ装置を認識している
場合には、もう一方のノードは必ず全ての共有ディスクをオンラインにしないでください。これは、両ノード
が同時に共有ストレージ装置を認識してしまうと、I/Oの不整合が発生する可能性が高いためです。
21
5. WSFC の導入
本章より、実際に各ハードウェアのセットアップを行います。
5.1.
ハードウェアのキッティング、ラッキング
各サーバーのPCI Expressスロットに、SAS HBA、また必要に応じてネットワークアダプターを装着してくだ
さい。
System x3650 M4における各PCI Expressアダプターのスロット配置は次の通りです。標準でEthernteポー
トが4つ搭載されているモデルですので、ネットワークアダプターの追加は行なっていません。今回本書の構
成で使用する6Gb SAS HBAコントローラーは、いずれのスロットへ搭載することもサポートされています。
背面インターフェース
※ 標準では、PCI Expressカードスロットは3枚の搭載が可能です。ライザー・カード・オプションを搭載す
ることにより、さらに3枚のPCI Expressカードスロットが追加されます。このオプションを搭載するためには、
2CPU構成にする必要があります。
構成に関する詳細は、システム・ガイドをご参照ください。
システム・ガイド
http://www.ibm.com/systems/jp/x/system/guide.shtml
22
5.2.
機器の接続
各ノードとDS3500をSASケーブルで接続します。
当ガイドでは、System x3650 M4およびDS3500(デュアルコントローラー)を使用して、次の図のように
デュアルパス接続でWSFCを構築しました。それぞれ製品付属のマニュアルに従って各ケーブルの接続を行な
ってください。
Windows Server 2012がサポートされているハードウェア構成であれば、これ以外のハードウェア構成を組
むことも可能です。詳細については「フェールオーバー クラスタリングにおけるシステム要件」をご参照くだ
さい。
DS3500デュアルパス接続構成
クラスター内部通信(ハートビート)用のネットワーク・インターフェースは、基本的にクラスターアクセス
用ネットワークとは別のネットワークセグメント(Private LAN)に接続する必要があります。この導入ガイ
ドでは、クライアントアクセス用の LAN とは別にイーサネットスイッチを 1 台用意し、クラスター内部通信(ハ
ートビート)用ネットワークを構成しました。さらに、DS3500 管理用として別のネットワークを構成してい
ます。
23
5.3.
OS の導入
この項目で使用するメディア
・Windows Server 2012 インストール DVD
ここまでの作業で、ハードウェアのセットアップが完了しました。ここからは、これから説明する手順に従い、
Windows Sesrver 2012を導入します。
Ethernetスイッチおよび各サーバーの電源を投入します。
注意
この時点では、まだ DS3500 の電源は投入しないでください。
24
Windows Server 2012の導入手順については、別途資料が公開されております。次に紹介するポータルサイ
トより該当の機種用に公開されている導入ガイドをご参考ください。
System x はじめての導入セットアップ・ガイド
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-03D24FE
25
5.4.
IP アドレスの割り当て
ドメインへの参加
WSFC内の全てのノードは、同じWindowsドメインのメンバーであると同時に、ドメインコントローラ
ーおよびDNSサーバーにアクセスできなければなりません。OS導入完了後に各ノードを所属させてくだ
さい。
ネットワークの設定
ドメインへの参加が完了した後、Public LANに接続されたEthernetポートにはPublic LAN上で有効なIP
アドレス、Private LANにはPublic LANにて使用されていない任意のIPアドレスを指定してください。
このガイドでは、次の表に示すネットワーク設定を行いました。環境に合わせて設定してください。
※ 特に、Public LANのIPアドレスは設置場所のネットワーク管理者の指示に従ってください。
コンピューター名
node1
node2
Public LAN
192.168.11.11/24
192.168.11.12/24
Private LAN
10.10.10.11/16
10.10.10.12/16
26
5.5.
DS Storage Manager の導入
この項目で使用するコンポーネント
・DS Storage Manager
DS3500をout-of-band(ネットワーク経由)で設定するために、まず管理サーバー上にDS Storage Manager
Clientを導入します。管理サーバーにOSが導入されていることを前提とします。
DS Storage Managerは、DS3500ストレージ装置の各種設定、状況監視に使用するユーティリティです。管
理サーバーにインストールし、DS3500の設定、管理に使用します。
導入手順について説明します。
(1) 管理サーバー上でFix Centralから入手した「ibm_sw_ds3-5k_10.84.xx.30_windows_x64.zip」を展開
します。(入手時期によりファイル名は異なる場合があります)
(2) 「WS03WS08_10p84_X64」、「WS2012_10p84」という2つのフォルダーが作成されますので、
「WS2012_10p84」フォルダーを開き、「Windows」フォルダーを開きます。
「SMIA-WinX64-10.84.x5.30.exe」を実行します。(入手時期によりファイル名は異なる場合がありま
す)
(3) 初期画面が表示されます。[日本語]を選択し、[OK]をクリックします。
27
(4) [Introduction]画面へ遷移し、DS Storage Managerの説明が表示されます。内容を確認し、[Next]をク
リックします。
(5) [Copyright]画面へ遷移し、著作権情報が表示されます。内容を確認し、[Next]をクリックします。
28
(6) [License Agreement]画面へ遷移し、IBM機械コードのご使用条件が表示されます。内容を確認し、内容
に許諾する場合には、[I accept the terms of the License Agreement]を選択し、[Next]をクリックし
ます。
(7) [Choose Install Folder」画面へ遷移し、プログラムのインストール先を訊ねられます。[Where Would You
Like to Install?]へプログラムをインストールするパスを指定し、[Next]をクリックします。
29
(8) [Select installation Type]画面へ遷移し、インストールタイプが表示されます。[Management Station]
を選択し、[Next]をクリックします。
(9) [Automatically Start Monitor?]画面へ遷移し、インストールモニターを自動実行するかについて訊ねら
れます。管理サーバーを監視・システム管理用として今後も使用する場合は[Automatically Start Monitor
(Recommended)]を選択します。何らかの異変が発生した場合、あらかじめ設定されている場合には、
SNMPやe-mailで管理者へ通知します。これはできるだけ常時稼動している管理サーバーのみで自動開始
するようにしてください。選択しましたら、[Next]をクリックします。
30
(10)
[Pre-Installation Summary]画面へ遷移し、サマリー情報が表示されます。[Install]をクリックし
てインストールを実行します。
(11)
[Install Complete]画面へ遷移しましたら、インストールは完了です。[Done]をクリックしてイン
ストーラーを終了します。
31
5.6.
SAS HBA デバイス・ドライバーの更新
この項目で使用するコンポーネント
・HBA/LSI 6Gb SAS/SATA/SSD Driver for Windows
・6Gb Controllers BIOS/FW/UEFI Update
SAS HBAのデバイス・ドライバーの更新を行います。本書の執筆時点では、Windows Server 2012用のデバ
イス・ドライバーが更新されておりませんので、ファームウェアの適用について説明します。(本書では
Windows Server 2012が標準で持つドライバーをそのまま利用しております)
IBMよりデバイス・ドライバーが提供された場合には、同梱されているReadmeファイルを参考に更新を実施
ください。
(1) 先にダウンロード済みのファームウェアをノード1、ノード2の適当なフォルダー上へコピーします。
(2) デバイス マネージャーを起動し、
「記憶域コントローラー」の配下に「LSI Adapter, SAS2 2008 Falcon」
が搭載枚数分認識されていることを確認します。
(3) 用意したファームウェアを適用します。ibm_fw_mpt2sas_1.10.05_windows_32-64.exe を実行しま
す。(入手時期によりファイル名は異なる場合があります)
32
(4) ウィザードが起動し、[Package Information]画面が表示されます。[Perform Update]が選択されている
ことを確認し、[Next >]をクリックします。
(5) 「Ready to Update System」画面が表示されます。[Update]をクリックします。ファームウェアの適用
が始まります。
(6) [Success]と表示されましたら、更新は完了です。
33
5.7.
IBM DS Storage Manager MPIO Device Specific Module (MPIO)
の導入
この項目で使用するコンポーネント
・IBM DS Storage Manager MPIO Device Specific Module (MPIO)
MPIOとは、ストレージへアクセスするための経路を複数確保する機能です。この機能によって、1つの経路に
障害が発生した場合であっても、別の経路を使って継続してアクセスすることが可能になります。
MPIOを導入する手順を説明します。
(1) ノード1、ノード2上でFix Centralから入手した「ibm_sw_ds3-5k_10.84.xx.30_windows_x64.zip」
を展開します。(入手時期によりファイル名は異なる場合があります)
(2) 「WS03WS08_10p84_X64」、「WS2012_10p84」という2つのフォルダーが作成されますので、
「WS2012_10p84」フォルダーを開き、「Windows」フォルダーを開きます。
「SMIA-WinX64-01.03.1305.0013.exe」を実行します。(入手時期によりファイル名は異なる場合が
あります)
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(3) 初期画面が表示されます。[Next >]をクリックします。
(4) [License Agreement]画面が表示されますので、内容を確認し、許諾する場合には[I accept the terms in
the license agreement]を選択して[Next >]をクリックします。
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(5) [Ready to Install the program]画面が表示されますので、[Install]をクリックしてインストールを開始
します。
(6) [InstallShield Wizard Completed]画面が表示されましたら、インストールの完了です。[Finish]をクリ
ックしてインストーラーを終了します。
(7) 再起動を促されますので、[Yes]をクリックして再起動を行います。
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5.8.
SAS Address の確認
各種ユーティリティの導入が完了しました。ここでは、DS3500との接続確認と、書くノードを接続する6Gb
SAS HBAのSAS Addressを確認します。
SAS Addressとは、SAS HBAに固有に割り当てられた一意の英数字(16桁)であり、DS Storage Manager
上で作成される論理ドライブ(LUN)と各ノードをパーティショニング(マッピング)する際に必ず必要とな
るものです。
DS3500では、各ノードへ論理ドライブをマッピングする場合、SAS HBA上のSAS Addressをベースに設定さ
れるため、事前に設定される全てのSAS Addressを控えておく必要があります。
(1) SAS Addressの確認を行うため、各ノードの電源を切ります。
(2) 電源を投入し、IBM System xのロゴが表示された段階で「<F12> Select Boot Device」をクリックしま
す。
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(3) 「Boot Devices Manager」画面が表示されます。画面のようにLegacy Onlyにチェックをつけることが
できる場合には、スペースキーを押してチェックを入れ、起動デバイスを選択します。ここでは「SAS:HD
– Onboard SAS Controller」を選びました。その後、項番13へ進みます。チェックをつけることができ
ない場合には、次の項目に進みます。
(4) Setupユーティリティ「System Configuration and Boot Management」画面から「Boot Manager」を
選択します。
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(5) 「Boot Manager」画面が表示されますので、「Change Boot Order」を選択します。
(6) 「Legacy Only」の存在を確認します。存在しない場合、追加を行います。存在する場合、項番10へスキ
ップします。「Legacy Only」を追加するため、<Esc>キーを押下して「Boot Manager」画面へ戻りま
す。
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(7) 「Boot Manager」画面から「Add Boot Option」を選択します。
(8) 「Add Boot Option」画面が表示されますので、「Generic Boot Option」を選択します。
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(9) 「Generic Boot Option」画面が表示されますので、「Legacy Only」を選択します。
(10)
<Esc>キーを2度押下して「Boot Manager」画面へ戻ります。「Change Boot Order」を選択し
ます。
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(11)
「Change Boot Order」画面が表示されますので、「Change the order」のパラメーターにフォー
カスが当てられていることを確認して<Enter>キーを押下し、上下キーを使用して「Legacy Only」を最
上位へ移動します。並べ替えを行いましたら、「Comit Changes」を選択します。
(12)
<Esc>キーを2回押下することで「System Configuration and Boot Management」画面へ戻りま
すので、もう一度<Esc>キーを押下してユーティリティを終了させます。次の画面が表示されますので、
<Y>キーを押下して終了します。
(13)
「Press Ctrl-C Start LSI Corp Configuration Utility…」と表示された段階で、<Ctrl>キーを押下
しながら<C>キーを押下し、LSI Configuration Utilityへ進みます。
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(14)
「Adapter List」画面が表示されます。2枚の6Gb SAS HBAが認識されていることを確認できます。
上側の「IBM 6Gb SAS HBA」を選択します。
(15)
「Adapter Properties」画面が表示されます。「SAS Address」の値をメモします。
(16)
もう1枚のSAS HBAについても、同様にSAS Addressを確認し、メモします。
(17)
<Esc>キーを2回押下すると終了画面が表示されます。
「Exit the Configuration Utility and Reboot」
を選択します。項番2でLegacy Onlyにチェックをつけた場合には、5.9. DS3500の初期構成 へ進んでく
ださい。
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(18)
IBM System xのロゴが表示された段階で「<F1> Setup」をクリックします。
(19)
Setupユーティリティ「System Configuration and Boot Management」画面から「Boot Manager」
を選択します。
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(20)
「Boot Manager」画面が表示されますので、「Delete Boot Order」を選択します。
(21)
「Legacy Only」の箇所でスペースキーを押下し、「Comit Changes」を選択します。
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(22)
<Esc>キーを2回押下することで「System Configuration and Boot Management」画面へ戻りま
すので、もう一度<Esc>キーを押下してユーティリティを終了させます。次の画面が表示されますので、
<Y>キーを押下して終了します。
搭載されているSAS HBAのSAS Addressを確認することができました。
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5.9.
DS3500 の初期構成
ここでDS3500の電源を投入します。電源ON/OFFには一連の順番があり、十分に配慮する必要があります。
もしこの手順を順守しない場合、データの破損やハードウェアの障害が発生する可能性があります。
また、DS3500自身を再起動する場合には、一度電源をOFFにしたあと、ドライブの損傷を防ぐために必ず70
秒以上間隔をあけてONにしてください。
電源ONの順序
1. 外付けディスクエンクロージャー(使用している場合)
2. DS3500ストレージ装置
3. サーバー本体
電源OFF順序
1. サーバー本体
2. DS3500ストレージ装置
3. 外付けディスクエンクロージャー(使用している場合)
(1) 事前に各構成機器で適切な電源を確保していることを確認します。
(2) Public LANとPrivate LAN(ハートビート)および管理用LANを構成するネットワーク機器の電源を
投入します。
※DS3500にEXP3000が接続されている場合には、EXP3000の電源を必ず先に投入します。
(3) DS3500の電源を投入します。
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(4) 管理サーバー(ドメインコントローラー)の電源を投入します。
(5) ノード1、ノード2の電源を投入します。
(6) 管理サーバーへサインインし、導入されたDS Storage Managerを起動して DS3500の共有ディス
クの構成作業を行います。<Ctrl>キーを押しながら<Esc>キーを押し、スタート画面を表示します。
[DS Storage Manager 10 Client]タイルが追加されていますので、クリックして起動します。初期
起動時にはパスワード設定ダイアログが表示されますので、パスワードを設定します。
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(7) [Select Addition method]ウィンドウが表示されますので、[Automatic]が選択されていることを確
認し、[OK]をクリックします。
(8) [Automatic Discovery]ウィンドウが表示されます。[OK]をクリックすることで、自動的にストレ
ージを検出します。検出作業にはしばらく時間がかかる場合があります。
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(9) 検出作業が完了しますと、ウィンドウ最下端にあるステータスバーに結果が表示されます。次に
DS3500に任意の名前をつけます。[Name/Rename Storage Subsystems]をクリックします。
(10) [Storage Subsystem name]に任意の名前を入力し、[OK]をクリックします。
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(11) [Devices]タブをクリックします。名前が変更されていることを確認します。
これでDS3500を制御可能になりました。次より実際にDS3500に対し操作を行なっていきます。
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5.10.
ホストおよびホストグループの作成
(1) [IBM System Storage DS Storage Manager 10 (Enerprise Management)]画面より、[Storage
Subsystem DS3500]をダブルクリックします。※本書では、ストレージの名称を「DS3500」としてい
ます。ユーザーの定義された名前によっては異なる名称になります。
(2) パスワードを入力するよう求められた場合には、先に設定したパスワードを入力します。
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(3) [DS3500 – IBM DS Storage Manager 10 (Subsystem Management)]画面が表示されます。[Host
Mappings]タブをクリックして開き、[Storage Subsystem DS3500]を右クリックメニューより
[Define]→[Host Group]と選択してクリックします。
(4) [Define Host Group]画面が表示されますので、ホストグループ名を入力します。本書では一例として
「WSFC」と入力しています。[OK]をクリックします。
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(5) [Default Group]ツリーの中に[Host Group WSFC]が作成されていることを確認します。次に、ホスト(ノ
ード)を登録します。前項で作成した[Host Group WSFC]を右クリックし、[Define]→[Host…]を選択
してクリックします。
(6) 任意のホスト名を入力し、「Next >」をクリックします。本書では、各ノードのコンピューター名と同一
にしています。
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(7) [Choose a host interface type]のドロップダウンリストから[SAS]を選択します。
(8) [Add by selecting a known unassociated host port identifier]にチェックを入れ、右側の[Refresh]ボ
タンをクリックします。手動で設定する場合、もしくは[known unassociated host port identifier]のタ
ブにSAS Addressが出てこない場合には、「Add creating a new host port identifier」にチェックを入
れ、「New host port identifier」に事前にメモしたSAS Addressを入力します。
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(9) 選択したSAS Addressにエイリアスを設定して、「Add ▼」ボタンをクリックします。
(10) 2枚目のSAS HBAも同様に登録しましたら、[Next >]をクリックします。
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(11) ホストのタイプを選択します。フェールオーバー、フェールバックのメカニズムをこの画面で選定します。
ALUA機能を使用する場合はW2KALUAを選び、ALUA機能を使用しない場合はWindows Clusteredを選
びます。ホストタイプの選定は、必要に応じてどちらかを選定ください。本書ではこの機能を使用する前
提として進めます。[Host type (operating system)]のドロップダウンリストから[W2KALUA]を選択し、
[Next >]をクリックします。
ALUA 機能について
ALUA は、デュアル・コントローラー・システムで使用可能なフェールオーバーおよびフェイルバック・
メカニズムです。
コントローラー上で ALUA がサポートされている場合、ストレージ・サブシステム内の論理ドライブに
対するデータ入出力アクセスが失われた場合、ホスト OS は自動的にデータの入出力を、優先所有者の
コントローラーから非所有者に転送します。優先所有者のコントローラーが短期間に作動可能になった
場合には、ALUA により、ホスト OS は自動的にデータ入出力を、非所有コントローラーから優先所有
者コントローラーにフェールバックします。
この機能の詳細については、巻末に紹介している「IBM System Storage DS ストレージ・
マネージャー バージョン 10.8 インストールおよびホスト・サポートのガイド」の P.xvii を
ご参照ください。
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(12) 設定内容のサマリーが表示されますので、[Finish]をクリックします。
(13) ホストの作成に成功したことを示すメッセージが表示されます。さらに別のホストを定義するか訊ねられ
ますので、<Yes>をクリックしてノード2に対して項番6から項番11の工程を繰り返します。再び別のホ
ストを定義するか訊ねられましたら、今回は2つのホストだけを定義しますので、[No]をクリックしてウ
ィザードを終了します。
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(14)
[Host Group WSFC]以下に作成したホストが存在することを確認します。
以上でホストの作成が完了しました。
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5.11. アレイと論理ドライブ (LUN) の作成
当ガイドではDS3500 内のハードディスクドライブでRAIDアレイを構築し、さらにそのアレイの中に論理ド
ライブを作成します。したがって1つのアレイの中に、少なくともDS3500 で運用されるサーバーの台数分の
論理ドライブ を 作成することになります。
例えば 4台のハードディスクドライブを搭載したDS3500 で、1台をホットスペアとし、残り3台で1つのアレ
イ(RAID5)を作り、その中に 2台分の サーバー用のDS3500 領域をそれぞれ作る場合、下図のようなイメー
ジとなります。
DS3500 アレイ
Host1 用 LUN
ホット
スペア
Host2 用 LUN
以下より手順をご案内します。
(1) [Storage & Copy Services]タブを選択し、[Total Unconfigured Capacity]を右クリックし、[Create
Array…]をクリックします。
(2) [Introduction]画面が表示されますので、空き容量を確認し、[Next >]をクリックします。
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(3) 作成するアレイの名前を入力し、[Manual]にチェックを入れ、[Next]をクリックします。
(4) [Manual Drive Selection]画面が表示されますので、[RAID level]のドロップダウンリストよりRAIDレベ
ルを選択し、[Unselected Devices]からアレイを構成するディスクを全て選択し、[Add]ボタンをクリッ
クします。本書ではRAID 5を選択しています。
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(5) [Calculate Capacity]をクリックし、[Finish]ボタンをクリックします。
(6) アレイの作成が成功したことを示すメッセージが表示されます。作成したアレイには最低でも1つ以上の
論理ドライブを作成する必要がありますので、[Yes]をクリックして、LUNの作成に移ります。
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(7) まず、Quorumで使用するLUNを作成します。論理ドライブの容量を設定し、名前を入力します。本書で
は1GBおよびQuorumという名称を指定しました。
(8) [Map to host]のドロップダウンリストから、どのホストと関連付けるかを指定します。先ほど作成した
[Host Group WSFC]を指定しました。[Finish]をクリックします。
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(9) LUNの作成に成功したメッセージが表示されます。継続してデータ用のLUNを作成しますので、[Yes]を
クリックします。
(10)
先ほど同様にLUNの容量、名前、マッピング先のホストを指定します。本書では、容量は100GB、
名前はData、マッピング先のホストはWSFCを指定しました。[Finish]をクリックします。
64
(11)
LUNの作成に成功したメッセージが表示されます。これ以上LUNは作成しませんので、[No]をクリ
ックしてウィザードを終了します。
(12)
WSFC以下にQuorumとDataのLUNが作成されていることが確認できます。
65
5.12.
ホットスペアの作成
続いて、ホットスペアを作成します。
(1) [Hardware]→[Hot Spare Coverage…]をクリックします。
(2) [Automatically assign drives]を選択し、[OK]をクリックします。
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(3) [Hardware]タブを開き、[Enclosure 0 (front)]に“+”が追加されていることを確認します。この位置に
マウスカーソルを移動させると、ホットスペアとして定義されていることが確認できます。
以上でホットスペアを定義することができました。
ホットスペアディスクの手動設定
ホットスペアとして定義するディスクを手動で明示的に作成することが可能です。エンクロージャ
ーのイメージを右クリックし[Hot Spare Coverage]を選択し、[Manually assign indivisual drives]
を選択することで手動設定可能です。
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5.13.
ドライブレターの割り当て、共有ディスク構成
DS Storage Managerを用いてDS3500にアレイおよびLUNを作成し、ストレージパーティショニング機能を
使用して両ノードにLUNをマッピングしました。
ここでは、両ノードのOS上からLUNが認識されていることを確認します。
(1) 両ノードのOSを再起動します。
(2) ノード1へサインインした後、サーバー マネージャーの[ツール]→[コンピューターの管理]を開きます。
(3) [コンピューターの管理(ローカル)]→[記憶域]→[ディスクの管理]の順にツリーを展開します。オフラ
インのディスクが2つ認識されていることを確認します。
(4) [ディスク 1]の上で右クリックし、[オンライン]をクリックします。[ディスク 2]についても同様にオン
ライン化します。
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(5) [初期化されていません]と表示されますので、右クリックし、[ディスクの初期化]をクリックします。
(6) 初期化を行うディスクを選択し、[OK]をクリックします。
(7) 初期化され、それぞれのディスクがオンラインになりました。正常に行われると、選択されたディスクが[不
明]から[ベーシック]に変わります。
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(8) [ディスク 1]の未割り当て領域で右クリックし、[新しいシンプル ボリューム]をクリックします。
(9) [新しいシンプル ボリューム ウィザード]が表示されます。[次へ]をクリックします。
(10)
ボリュームサイズを指定する画面へ移りますので、作成するボリュームのサイズを指定して、[次へ]
をクリックします。
70
(11)
Quorumドライブにドライブレターを割り当てます。ここでは、[次のドライブ文字を割り当てる]
を選び、ドロップダウンリストから[Q]を割り当て、[次へ >]をクリックします。
(12)
パーティションのフォーマット画面が表示されます。ここではファイルシステムとしてNTFS、ボリ
ュームラベルとして「Quorum」、[クイック フォーマットする]にチェックを入れ、[次へ]をクリックし
ます。
71
(13)
作成するパーティションの設定内容を確認し、[完了]をクリックして実行します。
(14)
続いて、残りの論理ドライブについても同様の手順を繰り返します。本書では、残りのドライブに
ついてはドライブ文字にDを、ボリューム ラベルをDataとしました。
以上の手順で、ストレージパーティショニングで割り当てられた論理ドライブ(LUN)をノード1上のOSから
認識させ、ドライブレターを割り当てる作業が完了しました。この作業はノード2では実行しません。
次の工程に進む前に、IMM2のインターフェースである[IBM USB Remote NDIS Network Device]および使
用しないネットワーク・インターフェースが[無効]に設定されていることを確認してください。
72
5.14. WSFC のためのユーザーアカウント作成
WSFC(Failover Cluster)用のユーザー アカウントを別途ドメインコントローラーで作成し、パスワードの
変更が必要ない設定にします。Failover Cluster構築用のアカウントはドメイン環境で有効なアカウントであり、
各ノードのローカル環境ではAdministratorsグループに属している必要があります。また、
「Domain Admins」
以外のアカウント もしくはアカウントが所属するグループを使用する場合、それに加えて以下の特殊権限を持
つ必要があります。
・コンピューター オブジェクトの作成
このポリシーは、[Active Directory ユーザーとコンピューター] →[表示] →[拡張機能] にチェックマークを
入れ、[Computers] コンテナを右クリック→[プロパティー]を選択、[セキュリティー] タブ→[詳細設定]か
ら追加できます。
メモ
ドメイン・ユーザー・アカウントの作成については、Windows のオンラインヘルプまたはマ
ニュアルをご参照ください。
73
5.15.
フェールオーバー クラスタリング機能の追加
これまでの手順で、各ノード上でWSFCを導入する準備が完了しました。これからノード1、ノード2に対し、
フェールオーバー クラスタリング機能をインストールします。
(1) ノード1の画面から[サーバー マネージャー]を起動します。
(2) [管理]→[役割と機能の追加]をクリックします。
(3) [役割と機能のウィザード]が表示されますので、[次へ >]をクリックします。
74
(4) [インストールの種類と選択]画面が表示されますので、[役割ベースまたは機能ベースのインストール]を
選択し、[次へ >]をクリックします。
(5) [対象サーバーの選択]画面が表示されますので、ノード1を選択して[次へ >]をクリックします。
75
(6) [サーバーの役割選択]画面が表示されます。ここでは何も選択しないまま、[次へ >]をクリックします。
(7) [機能の選択]画面が表示されますので、[フェールオーバー クラスタリング]にチェックを入れます。
76
(8) フェールオーバー クラスタリングに必要な機能を同時にインストールするか訊ねられますので、[機能の
追加]をクリックします。
(9) [機能の選択]画面へ戻りますので、[次へ >]をクリックします。
(10)
[インストール オプションの確認]画面が表示されますので、内容を確認し、問題なければ[インスト
ール]をクリックしてインストールを開始します。
77
(11)
プログレスバーが100%になり、インストールが正常に完了しました。と表示されましたら、インス
トールの完了です。[閉じる]をクリックします。
ノード2に対しても同様の操作を行います。
78
5.16.
フェールオーバー クラスタリング構成の検証
(1) ノード1でフェールオーバー クラスターを起動します。先ほど作成したユーザーを用いてサインインし、
サーバー マネージャーを起動したのち、[ツール]→[フェールオーバー クラスター マネージャー]を起動
します。
(2) [フェールオーバー クラスター マネージャー]が起動します。中央のペインにある[構成の検証]をクリッ
クします。
79
(3) [構成の検証ウィザード]が表示されます。内容を確認し、[次へ >]をクリックします。
(4) [サーバーまたはクラスターの選択]画面が表示されます。[名前の入力]の右側にある[参照]ボタンをクリ
ックして、ノード1、ノード2を選択します。[次へ >]をクリックします。
80
(5) [テスト オプション]画面が表示されます。[すべてのテストを実行する (推奨)]を選択し、[次へ >]をク
リックします。
(6) [確認]画面が表示されます。これからテストを行うサーバーの情報が正しいことを確認し、[次へ >]をク
リックします。
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(7) 検証が開始されます。テストが完了するまで、しばらく待ちます。
(8) 検証が完了しましたら、[概要]画面が表示されます。正常に完了し、構成がクラスタリングに適している
ことを確認してください。[レポートの表示]をクリックして、レポートの詳細を確認します。
次より実際にクラスタリングの構成を行いますので、[検証されたノードを使用してクラスターを今すぐ作成す
る]にチェックを入れ、[完了]をクリックします。
82
5.17.
フェールオーバー クラスタリングの作成
(1) [クラスターの作成ウィザード]が表示されますので、[次へ >]をクリックします。
(2) [クラスター管理用のアクセス ポイント]画面が表示されますので、[クラスター名]およびクラスター管理
用IPアドレスを[アドレス]へ入力し、[次へ >]をクリックします。
83
(3) [確認]画面が表示されますので、内容を確認し、[次へ >]をクリックします。
(4) クラスターの構成が始まります。
84
(5) [概要]画面が表示され、クラスターの作成が正常に完了したことを示すメッセージが表示されます。[レポ
ートの表示]をクリックして、レポートを参照します。
ウィザードへ戻り、[完了]をクリックします。クラスターの作成が完了しました。
85
5.18.
ネットワークの役割の変更
(1) ここまでの手順で、ノード1、ノード2、共有ディスク、共に同一クォーラムを持つ[2ノード(ノードとデ
ィスク・マジョリティー)クラスター構成]が構築されました。
(2) ここからの手順では、念のためWSFCのネットワーク構成を適切に変更します。ネットワーク・インター
フェースごとに[IPアドレスとサブネットマスク]を確認し、クラスター内での役割とネットワーク名を指
定します。通常のクライアントアクセスに使用するネットワーク・インターフェースは、[クラスター内通
信および、クライアントアクセス(パブリックネットワーク)]を選択します。また、クラスター内通信(ハ
ートビート)に使用するネットワークアダプターは、[内部クラスター通信のみ(プライベートネットワー
ク)]を選択します。クラスターで使用しないネットワークは無効に設定します。
(3) この作業はノード1、ノード2どちらで行なっても問題ありません。
(4) 本書ではあらかじめ決定している次のページのようなネットワーク構成を設定しています。
86
管理サーバー兼ドメインコントローラー
ネットワークポート:1
ネットワーク名:Public
IPアドレス:192.168.11.1/24
ノード1
ネットワークポート:1
ネットワーク名:Public
IPアドレス:192.168.11.11/24
ネットワークポート:2
ネットワーク名:Private
IPアドレス:10.10.10.11/16
ノード2
ネットワークポート:1
ネットワーク名:Public
IPアドレス:192.168.11.12/24
ネットワークポート:2
ネットワーク名:Private
IPアドレス:10.10.10.12/16
87
(5) サーバー マネージャーを起動し、[ツール]→[フェールオーバー クラスター マネージャー]を開きます。
(6) 作成したクラスター配下の[ネットワーク]を開きます。Public LANに接続されているネットワークを右ク
リックし、[プロパティ]を開きます。
(7) [名前]欄にわかりやすい名前をつけます。本書では「Public」と入力しました。次に、[このネットワーク
でのクラスター ネットワーク通信を許可する]の配下の[クライアントにこのネットワーク経由の接続を
許可する]を選択します。設定が完了しましたら[OK]をクリックします。
88
(8) 次に、Private LANに接続されているネットワークを右クリックし、[プロパティ]を開きます。先ほどと同
様に[名前]欄にわかりやすい名前を入力します。本書では「Private」としました。次に、[このネットワ
ークでのクラスター ネットワーク通信を許可する]の配下の [クライアントにこのネットワーク経由の接
続を許可する]のチェックが外れていることを確認します。
(9) 最終的に、下図のようにPrivate LANの役割として[内部使用のみ]、Public LANの役割として[内部クラス
ター通信とクライアントアクセス]が設定されたことを確認します。
(10)
あらかじめ無効にしていたIMM2のインターフェース「IBM USB Remote NDIS Network Device」
を[有効]に戻します。
89
(11)
[フェールオーバー クラスター マネージャー]の[ネットワーク]リストにダイナミックに新しいネ
ットワーク・インターフェースが追加されます。表示されない場合、ウィンドウのメニューより[操作]→[最
新の情報に更新]を実行してください。
(12)
クラスターで使用しないIMM2のインターフェース「IBM USB Remote NDIS Network Device」
をクラスターで使用しないように設定します。アダプターが追加されると自動的にハートビート[内部]と
して設定されますので、これを右クリックで[プロパティ]を選んでください。
(13)
わかりやすいように名前を付けて、[このネットワークでのクラスター ネットワーク通信を許可し
ない]にチェックを入れ、[OK]をクリックします。本書では[IBM USB Remote NDIS Network Device]
としました。
90
(14)
以上の手順で両ノードに対してWSFCを導入することができました。次の章では、簡単なフェールオ
ーバーのテストを行います。
91
6. WSFC の操作
これまでの手順でノード1、ノード2に対してWSFCを導入することができました。
この章では、構成したWSFCが正しく機能することを確認するために、再度検証を行います。本書で実行した[構
成の検証](5.16)を実行します。正常に完了すれば、導入は終了です。
運用にあたっての注意 – 共有ディスクの電源断について
DS3500は大容量のキャッシュメモリーを搭載しており、キャッシュの内容がディスクに書き込まれてか
ら電源をオフにする必要があります。ディスクエンクロージャーのディスクアクセスLEDに注意を払う必
要があります。
運用にあたっての注意事項 – ディスクの管理での表示
アクティブ側ノード上の[ディスクの管理]を起動すると共有ディスク内の区画が表示されますが、パッシ
ブ側ノード上の[ディスクの管理]では下図のように共有ディスクの区画が[オフライン]というステータス
になります。これは排他制御が正常に動作していることを示すものであり、異常ではありません。
92
参考資料
IBM System Storage DS3500 構築導入ガイド SAS接続版
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-02E285E
IBM System Storage DS3500 構築導入ガイド FC接続版
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-01D0994
IBM System Storage DS3500 構築導入ガイド iSCSI Software Initiator接続版
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-0026F09
IBM System Storage DS3500 構築導入ガイド ServerCore環境版
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-00643C9
IBM System Storage DS ストレージ・マネージャー バージョン10.8 インストールおよびホスト・サポー
トのガイド
https://www.ibm.com/jct05001c/e-business/linkweb/puc/jsp/index.jsp;jsessionid=0001gC8SUzTAg
biJ1sYPbA6l66c:-889450?function=OutputPubsDetails&publicationnumber=GA88-4765-00
Installation, User's, and Maintenance Guide - IBM System Storage DS3500 and EXP3500
(1746)
https://www.ibm.com/support/entry/myportal/docdisplay?brand=5000028&lndocid=MIGR-508473
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