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110628 「中国住宅設備・建材総合展示会 2011」

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110628 「中国住宅設備・建材総合展示会 2011」
世 界 最 大 の 住 宅設備・建材に関する展示会
「中国 住宅設備・建材総合展 2011」
報告書
Kitchen & Bath China 2011
International Building & Construction Trade Fair 2011
上海環球展覧有限公司(Worldwide Exhibitions Service Co., Ltd)
Exective Summary
過去最高の4166社が出展 世界最大の住宅設備の展示会に成長
世界最大級の住宅設備、建材に関する展示会「中国 住宅設備・建
材総合展示会」が、2011年5月25日から28日までの4日間、中国・
上海市の上海新国際博覧中心と万博テーマ館の2カ所を会場として
開催された。主催は、中国・上海に本拠を置く民間ベースの展示会
運営会社である上海環球展覧有限公司(Worldwide Exhibitions Service
Co., Ltd.、WES)が開催した。
1996年から16年にわたり、毎年開催されてきた本大会は、中国の
経済成長と旺盛な不動産開発、都市開発需要に連動し、年々規模
終日人混みで
れる会場内
を拡大。
今年2011年は、主会場である上海新国際博覧中心に加え、昨年上海万博の会場となった上海万博テーマ館を
会場として加え、さらに拡大。出展企業数は、今年4,166社(昨年3,384社)、来場者数は82,271人(昨年:78,461
人)に達した。
さらに来年2012年は、拡張中の上海新国際博覧中心が完成し、新たに4ホールを加えた全ホール(17ホー
ル)を使用するため、さらなる拡大が見込まれる。
「環境」「安全」「高級」志向が日本企業への関心を高める
今回、出展した日本企業はいずれも、展示会における日本製品
への高い関心に言及している。大手のTOTO、INAXは、長年構築
してきた自社ブランドのさらなる浸透を図り、また、環境対策、
安心安全、節約志向を意識したメッセージも強調した。中国の上
流階級は、これまでのステレオタイプな欧州テイストから脱却
し、モダンで洗練された都市型デザインによる高級志向を求める
方向にある。また、健康被害をもたらす建材を避け、安心・安
毎年、巨大なスペースを確保するTOTOブース
全な製品のシンボルとして「Japan Quality」を求めつつある。
躍進を続ける中国・住宅設備・建材市場、2018年に215兆円市場へ
中国の建築市場は高い経済成長の中で、今後さらに拡大すると予想されており、英国の調査会社オックス
フォード・エコノミクスは「2018 年には約215兆円市場となり、米国を抜いて世界最大になる」と予測してい
る。今年の「中国 住宅設備・建材総合展示会」はまさに、その勢いを反映したものと言える。
中国 住宅設備・建材総合展2011
1
Basic Data
展示会総称
中国 住宅設備・建材総合展2011
(主要2大会=” 中国国際キッチン&バス設備展示会”、” 中国国際建築貿易博覧会”の総称)
主要2大会・併催展示会
中国国際キッチン&バス設備展示会2011
第16届 中国国際厨房、工浴施設展覧会 (中国語 表記)
Kitchen & Bath China 2011
(英 語 表記)
併設展示会:
住宅技術・電器(Domo China 2011 - Household Technology & Appliance)
建築暖房、空調、上下水処理技術(Heating, Ventilation, Boiler, Air-Conditioning, Plumbing & Water China 2011)
中国国際建築貿易博覧会2011
第16届 中国国際建築貿易博覧会
(中国語表記)
International Building & Construction Trade Fair 2011(英 語 表記)
併催展示会:
建築陶瓦、大理石及石材制品(Ceramic, Marble & Stone China 2011)
建築塗料工業(Coating & Painting China 2011)
門扉、屋根窓枠(WinTec China 2011ー Window、Door & Roof China 2011)
建築装飾木業(Forestry, Timber & Wood China 2011)
床材及舗装技術(Floor Tec China 2011)
城市建築知能技術応用(City & Building Intelligent & Automation China 2011)
会期
第16回 2011年5月25ー28日(May 25-28, 2011)
第17回 2012年5月23ー26日(May 23-26, 2012)
会場
上海新国際博覧中心(Shanghai New International Expo Centre)
上海市浦東新区龍陽路2345号
TEL:86--21-38760488
URL:http://www.sniec.net/
上海万博 テーマ館(The Expo Theme Pavilion)
上海市浦東新区国展路1099号
TEL:86-21-20225109
URL:http://www.shexpocenter.com/en/index.aspx
中国 住宅設備・建材総合展2011
2
会場地図
会場外観・ホール配置図
上海新国際博覧中心(Shanghai New International Expo Centre)
上海万博 テーマ館(The Expo Theme Pavilion)
中国 住宅設備・建材総合展2011
3
出展企業数
4,166社(昨年3,384社)
開催年 出展社
1996
300
1997
308
1998
447
1999
704
2000
752
2001
815
2002
1127
2003
1280
2004
1801
2005
2240
2006
2278
2007
2642
2008
2762
2009
2818
2010
3384
2011
4166
中国 住宅設備・建材総合展の出展企業数 推移
(第1回:1996年∼第16回:2011年)
5000
4000
3000
2000
1000
1996
1999
2002
2005
2008
0
2011
来場者数
8万2,271人(うち91.54%が中国国内からの来場者、昨年:78,461人)
来場者
販売代理店
製造・販売
比率
48.29
38.68
メディア
3.68
設計・エンジニア
3.03
投資開発
1.05
輸出入
1.22
取引代行
0.27
自営業
0.25
政府・行政
0.12
ホテル・娯楽
0.12
金融・保険
0.10
調査・デザイン
0.10
大学・教育期間
0.07
その他
3.02
中国 住宅設備・建材総合展2011
4
Exhibitor Interview
[TOTO]
「2017年 中国事業売り上げ420億円」を目指し、販売・サービス体制強化
「Inteligent」「Green Challenge」をアピール
★1994年に製造会社「北京東陶有限公司」を設立 現在国内400カ所にショールームを展開
TOTOは、1979年に北京・迎賓館「釣魚台」
に商品を納入して以来、1980年代にはホテ
ル・オフィスビルを中心に納入、1994年に
は製造会社「北京東陶有限公司」を設立
し、以降、各地に製造会社を設立。1995年
には、統括会社「東陶(中国)有限公司」を
設立した。
2000年以降は、地産地消体制の充実をめざ
し、各地に製造拠点を設立しており、直営
ショールームのほか、協業している全国50
数社の代理店とともに400カ所にショー
ルームを展開している。
400㎡超のスペースをE1ホールに確保したTOTO
今後の中国市場について、さらなる成
長を見込んでおり、2009年には「TOTOプラン2017」を発表。「他社を圧倒する販売、サービス体制の強化」を
掲げて、2017年までに中国事業の売り上げを420億円(08年度比190%増)を目指す。
その一環として、北京、上海、成都、広州の4拠点に展開している専門家向けの技術説明とトータル提案
のための「TOTOテクニカルセンター」のうち、広州テクニカルセンターを昨年12月にリニューアル。さらに、
南京、杭州、寧波、 州、重慶、深圳の主要6都市に、代理店との協業により 大型旗艦ショールームをオープン
させた。
さらに、増産計画を前倒しして、「東陶(大連)有限公司」、「東陶華東有限公司」の2つの工場内の敷地に
建屋を増設し、生産設備を増強し、生産能力を約2倍にしている。
★GREEN CHALLENGEをテーマに環境配慮型製品をアピール
本展示会でTOTOは、E1ホールに、最大の444m²のブースを出展。テーマは、「智能衛浴専家(インテリジェ
ント浴室の専門家)」・「GREEN CHALLENGE」。高機能を装備した洗練されたデザインの浴室を提案すると
ともに、高度な技術を駆使した環境配慮型の製品を展示、アピール
した。
具体的には、環境配慮型の製品として、ネオレスト・ウォシュ
レット・水栓金具・各種シリーズ商品の節水・節電技術や、光触媒
による環境浄化技術「ハイドロテクト」などを展示。
また、今年度のレッドドット・デザイン賞を受賞した洗面水栓
「NYMPHEAS(ニンフェア)」を発表するとともに、ステファノ・
ジョバンノーニがデザインした「GIOVANNONI WASHLET(ジョバ
ンノーニ・ウォシュレット)」や、新シリーズの
「URBANIQUE(アーバニーク)」・「CAMILE(カミール)」な
新シリーズの「URBANIQUE(アーバニーク)」
中国 住宅設備・建材総合展2011
どを、実際の浴槽スペースをイメージしやすい形で提示した。
5
★「 年に1回の最重要な展示会」と位置づけ
東陶(中国)有限公司 広報部 菊池部長は、
「中国 住宅設備・建材総合展は、全国から集
まる販売代理店などのプロフェッショナルと
一般購入者の両方に向け、年に一度の新製品
発表を行う場。展示会自体が毎年、成長を続
けており、TOTOとして最重要の展示会と位置
づけている」と、本展示会を重視するコメン
トをしている。
[関連サイト]
ブースでの新製品紹介デモは毎回、黒山の人だかりとなる
「TOTO」が中国馳名商標に認定
http://www.toto.co.jp/company/press/2010/02/03.htm?rss=news
中国市場拡大に伴う生産能力の強化 福建省に製造拠点設立
http://www.toto.co.jp/company/press/2011/04/pdf/20110427.pdf
アジア最大規模の水まわり設備の国際見本市「Kitchen & Bath China 2011」に出展
http://www.toto.co.jp/company/press/2011/05/24.htm
ステファノ・ジョバンノーニがデザインした「GIOVANNONI
WASHLET」のコーナー
中国 住宅設備・建材総合展2011
6
[LIXIL]
INAXブランドのさらなる浸透を目指し瀋陽に巨大製造工場
「Inovation」「Stylisyh」「Human Friendly」掲げ、各種新製品を展示
★2013年「中国人民体育大会」開催地の瀋陽に新工場
4月1日から、住生活グループ傘下の事業会社であるトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エ
クステリアの5社が統合した形で、株式会社LIXILが発足し、営業を開始した。売上高1兆円以上、社員約6万人の
建材・住宅設備機器業界最大規模の会社となる。トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ、TOEXといった各ブ
ランドは今後も継続維持し、各社ショールー
ムは「LIXILショールーム」となる。
LIXILは、中国市場の成長へ向けて、INAXブ
ランドの定着を目指して昨年11月に中国遼寧
省瀋陽(しんよう)市において、陶板の製造
会社を設立したと発表した。資本金13億円、
総投資額は26億円。敷地面積約20万m2の広大
な工場だ。従業員数は約100名で、13年度の
売上目標は200百万元を目指す。
INAXブランドとともに新社名を掲げたLIXILブース
瀋陽市は東北地方の拠点として広域交通イ
ンフラ整備や国家級の経済開発区が認可され
るなど目覚ましい発展を続けており、2013年には「中国人民体育大会」の関連施設の建築計画や市政府所在地
の移転計画に伴う総合都市計画などが進行中。そのため、大規模な需要が予想されている。
外装素材の中でも陶板市場は堅調に推移しており、INAXはこの市場への商材の供給拠点として瀋陽市法庫県
の「遼寧法庫経済開発区」に陶板製造会社を設立した。
INAXはこのほか現在、蘇州に水栓金具・浴槽の工場(1996年設立:蘇州伊奈衛生潔具有限公司)と衛生陶
器・タイルの工場(1998年設立:蘇州伊奈建材有限公司)、杭州にアイシ
ン精機株式会社と合弁で設立したシャワートイレの工場(2001年設立:杭
州愛信伊奈機電有限公司)を展開している。
★人気シリーズ「 魔坊』『意零』に加え、秋からの新商品も披露
LIXIの子会社 驪住(上海)投資有限公司(本社:中国上海市、董事長:
渡辺昇、総経理:庵原岳史)は、同展示会にINAXブランドを掲げて出展し
た。
ブースでは、新生LIXILの社名とINAXブランドの「イノベーション」「ス
タイリッシュ」「ヒューマンフレンドリー」を前面に掲げ、各
種の空間提案を実施。
展示製品は、2010年秋から展開している『魔坊(BLOCK)』
『意零(TRACK)』の2シリーズのほか、今秋から展開するプレ
ミアムブランド商品各種、また、4月にイタリアミラノで開催さ
れたミラノサローネで発表し、好評を博した『バスタブのコン
セプトモデル』を展示した。
同コンセプトモデルは世界的なデザイナー喜多俊之氏がデザ
インしたもので、クリーミーな泡を湛えたバスタブでの入浴と 「泡」のコンセプト展示には高い関心が集まった
中国 住宅設備・建材総合展2011
7
いうスタイルを提案している。ブースの中心スペースに、
泡を満たしたバスタブを据え、そのかたわらには、実際に
泡に触って体験できるコーナーを設け、来場者に手で触っ
て泡の感覚を体験できるようにした。「泡」はきめ細かい
クリーム状で、INAXが開発した最新技術を用いている。
少量の温水とその上に覆われたバスタブいっぱいの「泡」
で入浴することで「自分という自然に返る」新感覚を味わ
う入浴スタイルを提案している。
最高級シャワートイレ「REGIO(レジオ)」。昨年は上
海万博に出展した黄金のタイプが出展された
このほか、INAXブランドの最高級シャワートイレであ
り、昨年開催された上海万国博で世界一トイレとして好評
を博した『REGIO(レジオ)』や、今後中国で発売する最
高級洗面化粧台などを紹介。 さらに、快適機能を搭載した節水型シャワートイレ一体型便器『SATIS(サティ
ス)』、水流エネルギーを電気エネルギーに変え、自己発電する自動水栓『オートマージュ(アクエナジー仕
様)』、など私たちの生活をより豊かで快適にする代表的な技術を紹介した。
INAXブランドの高い技術力、デザイン力、品質をアピールし、中国市場におけるブランドイメージ浸透と事
業展開の加速を図った。
★「中国全土から来場するバイヤーとの出会いの場」
今回4回目となる出展で、LIXIL(INAX)は、100㎡を超えるブースを設営。LIXIL上海の庵原(いおはら)総経
理は、本展示会について、「ほとんどが業界関係
者が来場するB2Bの展示会。中国全土からバイヤー
が集まる出会いの場として位置づけている」と評
価する。また、今後の中国の住設・建材市場につ
いて「現在、中国は金融引き締めの影響もあり、
踊り場だが、住宅需要は依然として旺盛であり、
今後さらに拡大することは待ちががない」と、ま
だ成長の余地が大きいとの見方を示した。
庵原氏はまた、中国進出について、次のよう
なポイントを指摘する。「中国には中間層とい
うものはない。「すべての人向け」という位置
2010年秋から展開している『魔坊』『意零』の2シリーズもトータ
ルに空間展示
づけはしないほうがいい。世界からこの中国市
場へ来る多くの企業との­競争に勝つためには、販売する製品や自社のキャラクターをきっちりと決めて特徴を
全面にアピールするべき」(庵原総経理)
[関連サイト]
新生 株式会社LIXILが4月1日よりスタート
http://inax.lixil.co.jp/company/news/2011/090_company_0331_786.html
中国の瀋陽市に陶板(外壁用大形タイル)製造会社を設立
http://inax.lixil.co.jp/company/news/2010/090_company_1109_717.html
中国 住宅設備・建材総合展2011
8
[三栄水栓製作所]
中国を製造拠点とともに市場と捉え自社製品を投入
全国の販売代理店候補へ独自技術と洗練されたデザインを訴求
★2003年に大連に製造拠点を設置、市場展開
も積極化
三栄水栓製作所(SAN-EI)は、水栓金具、
シャワー、配管部品、トイレ部品、バス用部
品、浴室・トイレアクセサリー、散水器具類
など、多彩な家庭用水まわり製品の製造販売
を行う。 1954年の創業以来「人類ある限り水
は必要である」を理念とし、環境対応を意識
し、独自の技術と柔軟な完成を生かした製品
開発を進めている。国内に18の営業所、3カ
所の物流センター、2カ所の工場を持ち、東
京・名古屋・大阪・福岡の4カ所にショー
ルームを展開している。
2003 年2月に、中国・大連に大連三栄水栓有
限公司を建設。中国を製造拠点としつつ、同
時に市場として捉え、販売代理店網の拡張を
進めている。
★出展でエージェント拡大とさらなるブラン
ドイメージ定着を
中国 住宅設備・建材総合展への出展はす
でに10回以上を数える。中国市場の販売エー
ジェントの拡大、ブランドイメージの定着を目
三栄水栓製作所のブース。オープンなデザインで常に人だかりが絶え
なかった
的とした出展を行う。
同社の独自ブランドで、建築家の鈴木エドワード氏がデザインを担当した「EDDIES」シリーズなど、自社製
品およびスペインのバスルームメーカーROCAの手洗い器などを展示した。
★「本物志向」になってきた中国のコンシューマー
三栄水栓製作所 西岡利明社長は、本展示会への出展について、「全国からエージェントを希望するプロが集
まる。数としては、コンシューマーも多い。展示会の後
3カ月ぐらいは、遠い地域からも問い合わせがたくさん
くる。中国以外の国からも、この展示会で見たという問
い合わせがある」と話す。
また、中国市場について、「この10年で大きく変わっ
た」と指摘する。「徐々に本物志向になってきている。
従来は、同じものでも値段が安い方に流れたが、今は、
より良いものを選ぶという志向になっている。中国の人
は、日常生活では主にシャワーを使い、バスタブはあま
日本的なデザインへの関心も従来以上に高まりつつある り使用しないが、文化として、自宅を人に披露することを
中国 住宅設備・建材総合展2011
9
歓びとしており、あまり使用しないバスタブについても、見せるためにあ
えて良いものを選ぶ人が多い」(西岡社長)
また、好みについても変化があるという「これまで欧州のスタイルが非
常に多かったが、最近は中国ならではのデザインも出てきた。我々も、日
本的なデザインを出していこうと考えている」
西岡社長は、中国市場への参入の注意点として「人間関係の良好な構築
が重要」という。「日本での中国に対するイメージがあると思うが、中流
階級以上の人は信頼関係を大事にする。信頼関係を勝ち得れば良いパート
ナーになる国民性がある。向上心が強い人が多いので、そう言う人たちの
満足を得られれば良いパートナーになる。ドライな部分もあるが、そうし
た気性を理解すれば、互いにウィンウィンの関係になれるはず。結局は
(中国でも)人と人の関係を大事にすることが重要になる」(西岡社長)
[関連URL]
三栄水栓製作所ウェブサイト
建築家の鈴木エドワード氏のデザイ
ンによる「EDDIES」シリーズ
http://www.san-ei-web.co.jp/
EDDIES シリーズスペシャルウェブサイト
http://www.san-ei-web.co.jp/library/products/flash/eddies/sanei_eddis.html
中国 住宅設備・建材総合展2011
10
[TJMデザイン]
ハイエンドキッチンブランド kitchen houseが中国市場へ上陸
今年9月、上海に隈研吾氏デザインによるショールームオープン
★創業100年のTAJIMAがキッチンハウス社買収で住関連分野を本格化
金属製巻き尺の製造メーカーとして1909年に創
業し、以来100年を超える歴史を持つ。現在は、建
築用ハンドツールの製造・販売を手掛けるタジマ
ツール事業部門、トータルステーション事業部、
キッチンハウス事業部の3部門からなる。キッチ
ンハウス事業部は、35年の歴史を持つハイエンド
キッチンブランド「kitchen house」を展開するキッ
チンハウス社を買収して、新たに住関連分野とし
て立ち上げた。
★ハイエンドマーケット、日本市場の10倍
屋外にテントブースを設けたTJMデザイン
今回の出展は、このkitchen houseの持つ、ハイエ
ンドブランドの中国市場展開の本格化へ向けての
市場調査を兼ねた出展となった。同社では今年9
月、上海のキッチン・水回り関係のショールーム
が集結する凱旋路に、隈研吾氏デザインによる
ショールームを開設する。ブースでは、そのお披
露目も行っている。
出展品目は、kitchen houseの製品をベースに中国
市場向けの色調、素材などを用いた製品によるコ
ンセプト展示となっている。
同社専務の田島宗八氏は、今回の出展のねらい
について、次のように話す。
「今年から中国での展開を行うにあたり、日本
の製品が中国で差別化商品となっているか、代理
店や消費者の感覚を調べるために出展した。すで
に何社か各地域からの代理店応募があった。100万
元以上の購入申し込みも初日で2セットあった。
中国市場には期待をしている。日本ではハイエン
ドマーケットが縮小してきている。中国では10倍
の市場があると見ている」(田島氏)
[関連ウェブサイト]
kitchen houseの製品をベースに中国市場を意識した質感・色合いを
デザイン。すでに会場で高額購入の案件が出たという
TJMデザイン
http://www.tajimatool.co.jp/
キッチンハウス
http://www.kitchenhouse.jp/
中国 住宅設備・建材総合展2011
11
[太陽パーツ]
高度な加工技術を生かし中国市場拡大を展開
キッチンの各種オプションパーツに高い関心
★部品加工から組み立てまでの一貫体制を構築
太陽パーツは、 金属・プラスチック・ゴム素材
の部品加工会社。金属加工では、メッキ・塗装等2
次加工も対応する。 部品加工から,ユニット組
立・完成組立ても行い、同社の技術部門では、設
計・開発から加工・組立まで、ものづくりの一貫体
制を整えている。
★2002年に伊予金属製品(上海)有限公司を設立
し製造販売を展開
同社の戦略として、日本では多品種少量生産を得
意とした展開を進め、中国では少品種大量生産を
展開していく方針をとっている。 2002年4月に設
初出展の太陽パーツのブース。現地法人の伊予金属製品(上海)
立した上海の子会社、伊予金属製品(上海)有限
有限公司の名称を用いている
公司も製造販売を手掛ける。メーカー機能と商社
機能を併せ持つ点を強みとして中国市場での事業拡
大を進めている。
★中国の販売体制強化へ初出展「技術の優れた日本
製品への関心高い」
今回が初の出展。中国市場での販売体制強化を主
なねらいとしている。今回出展した製品は、日本で
販売している製品と同一で、キッチンに設置する各
種のオプションパーツを えた。
来場者の感想として、代理店が6割、4割がメー
カーから来ているという。開発営業部 グローバル推
進担当 小笹兼太郎 部長は、今回の出展についての感
想を次のように話す。
「反響は上々。日本製品ということに対する関心
が高い。中国市場でどこまで販売を伸ばせるかまだ
分からないが、中国市場の可能性には期待してい
る。今回の出展で、今後は中国市場向けの製品を開
発していくことが必要だと感じた。会場でいろいろ
なアドバイスをもらったので、それを参考に中国向
けの製品を開発していきたい」(小笹氏)
収納性が高く高機能、しかも堅牢で安全な日本製品に高い関心
[関連URL]
太陽パーツ
http://www.taiyoparts.co.jp/
中国 住宅設備・建材総合展2011
12
[ヤマハリビングテック]
6月に寧波に合弁企業を設立し中国市場参入を本格化
マーブルシンク、料理用整水器など潜在市場拡大に意欲
★新会社設立で販売・調達を強化
ヤマハリビングテックは、同社の住宅設備機器事業における成長戦略の一環として、今年3月24日に中国寧波
(ニンボー)市に合弁企業「 寧波瑪波楽家居科技有限公司(Ninbo MABOLE Living Technology Co.Ltd.)」(50万米
ドル、出資比率:ヤマハリビングテック80%、(浙江
省) 寧波市 州易信厨衛用品有限公司 20% )を設
立。6月1日から営業開始すると発表した。董事長に
は、同社の八幡泰司代表取締役会長が就任した。
中国での販売活動並びに調達業務を強化する。主
要商材はマーブルシンク(人造大理石製キッチンシン
ク)、家庭用浄水器・料理用整水器など、今後これ
らの組合せによる新価値提案についても模索してい
くという。
ヤマハリビングテックは、人造大理石技術、塗装
中国現地法人のスムーズな立ち上げを期して出展したヤマハリ 技術、木工加工技術、機器技術をコア技術とし、独
ビングテックのブース
創的かつ高品質・高機能な製品を素材から一貫して
開発・生産することを伝統的な強みとしている。
日本国内ではこれまで約40年にわたり、キッチン、システムバスルーム、洗面化粧台等を提供している。
ヤマハは、中国をはじめとするアジア諸国の更なる経済発展と住宅・生活文化の向上に資するものであり、
また同時に当社の事業拡大にも繋がると考え、現地の販売代理店と共に事業検証を進め、現地企業との合弁に
よる現地法人を設立した。中国市場については、今後さらに旺盛な需要が見込まれるとしている。初年度1億
円、3年後に12億円の売り上げを目指す。
★スムーズな事業立ち上げを期し、展示会で商品を披露
ヤマハリビングテックは、今回、初出展。今年
6月から、寧波(ニンボー)市に現地法人を設立
をするにあたり、同展示会への出展を行うことで
スムーズな立ち上げと商品の紹介を行おうという
ねらい。
展示内容は、マーブルシンク(人造大理石製
キッチンシンク)、家庭用浄水器・料理用整水器
など。
パステルカラーで若者層の利用を意識したマー
ブルシンクは、すべて中国内での製造で、サイズ
や形状も中国市場向けにデザインされている。浄 ブースの中は関心を持った来場者で れていた
水器・整水器、昇降ラックは日本で製造した製品。
出展にさきがけ、事前に中国内の代理店へ声をかけて製品を披露する場としている。会場では、中国でもピ
アノやオートバイで知られているYAMAHAのロゴ・名称を見て、関心を持つ来場者が数多く訪れ、さらに実際の
シンクのデザインや、浄水器などに興味を持っている姿が目立った。
中国 住宅設備・建材総合展2011
13
ヤマハリビングテック 事業企画推進部 海外事業推進グループ
戎谷賢二氏は、中国市場について、次のように話す。
「中国市場はまだまだ、シンク、浄水器など成長性があると
見ている。我々としてはチャレンジという意識で、キッチン
メーカーと販売展開の両輪でやっていきたい。中国ならではの
文化や習慣を理解し、合弁パートナーとうまくつきあいながら
やっていきたい。現地の人と一緒に話し合いながら、市場開拓
を進めていきたい」
家庭用浄水器の説明に熱心に聞き入る来場者
[関連サイト]
海外(中国)事業強化に向けた中国現地法人営業開始について
http://www.yamaha-living.co.jp/news/20110609/index.html
現地法人URL
http://www.mabole-living.com/
中国 住宅設備・建材総合展2011
14
2012 Exhibition Schedule
「中国 住宅設備・建材総合展 2012 」開催概要
【開催日時・会場】
2012年5月23日(水)∼26日(土)
上海新国際博覧中心(第17回 中国国際厨房、工浴施展覧会)
上海万博 テーマ館 (第17回 中国国際建築貿易博覧会)
【主催】
上海環球展覧有限公司(Worldwide Exhibitions Service Co., Ltd、WES)
【内容】
キッチン・トイレ・バス内装製品、および、建築・建材の総合展示会
【併催イベント】
「第17回 中国国際厨房、工浴施展覧会」(Kitchen & Bath China 2012)
●住宅技術・電器(Domo China 2012 - Household Technology & Appliance)
●建築暖房、空調、上下水処理技術
(Heating, Ventilation, Boiler, Air-Conditioning, Plumbing & Water China 2012)
「第17回 中国国際建築貿易博覧会」
(International Building & Construction Trade Fair 2012)
●建築陶瓦、大理石及石材制品(Ceramic, Marble & Stone China 2012)
●建築塗料工業(Coating & Painting China 2012)
●門扉、屋根窓枠(WinTec China 2012ー Window、Door & Roof China 2012)
●建築装飾木業(Forestry, Timber & Wood China 2012)
●床材及舗装技術(Floor Tec China 2012)
●城市建築知能技術応用
(City & Building Intelligent & Automation China 2012)
【第一次出展申し込み締め切り】
2011年9月末日
Organizer/Japan Office
主催・申し込み/問い合わせ窓口
上海環球展覧有限公司(Worldwide Exhibitions Service Co., Ltd、WES)
URL: http://www.wes-expo.com.cn/
上海環球展覧有限公司(WES)日本代表事務所
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-24-4 タキゲンビル 910 TEL: 044-272-9485、FAX 044-272-9483 (臨時)
URL: http://www.wes.com/jp 担当:小林 e-mail:[email protected]
中国 住宅設備・建材総合展 運営事務局 (株)イベントアンドコンベンションハウス(ECH)内
〒110-0016 東京都台東区台東 4-27-5 秀和御徒町ビル8階 TEL: 03-3831-2601、FAX:03-5807-3019
URL: http:www.ech.co.jp 担当:椿・淵本・矢谷 e-mail: [email protected] / [email protected] 中国 住宅設備・建材総合展2011
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