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長浜市景観まちづくり計画と 景観条例のあらまし

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長浜市景観まちづくり計画と 景観条例のあらまし
景観長浜力
たけ たか
∼ 長 高 い 自 然 と独 自 の 歴 史 文 化 が とけ あうまち ∼
長浜市景観まちづくり計画と
景観条例のあらまし
尊い歴史文化の力
長浜は、古くから滋賀県湖北地域の政治・経済の中心として栄え、各時代の資産や景観が今に引き継がれています。長浜の
各所には、
自然と歴史文化とが織り成してきた景観が、時代の流れの中で途絶えることなく生き続けてきました。
どの時代においても、
その時代の技術や価値観のもとで、新しい美の創出が試みられ、
その成果が現在にも残されています。
先人の夢や希望、努力に思いを馳せ、各時代に創出され、時を超えて継承されてきた美を尊重し、50年後、100年後、
さらにずっと
その先まで貴重な景観を継承することが、今に生きる我々の責務です。
町衆自治の城下町
町衆が支える曳山まつり
時をさかのぼること400年の天正時代のはじめ、
姉川の合戦
春、
豊公園の桜の花びらが風に舞うころ、
まちなかでは曳山
で信長に功績を認められた豊臣秀吉公は、
この長浜の地で初
のしゃぎりの音色が響いています。長浜曳山まつりは、
秀吉公
めて一国一城の主となり、
長浜城を築きました。当時の「今浜」
が長浜城主であった頃、
男子の出生を祝って町民に砂金を振
という地名を「長浜」
と改め、
各地の商人や寺院を長浜に移し、
る舞ったのが始まりといわれています。以来、
各地の名工を招き、
まちの礎を整えました。現在の長浜の中心部の街区構成は、
絢爛豪華な曳山がつくられ、
この山車の上の舞台で子ども歌
当時の町割りを色濃く残しています。
舞伎が奉納されてきました。
また、
舞台や柱、
鴨居などに見られ
また、
賤ヶ岳の合戦の功績により、
町衆の保護と自立を目的と
る錺金具は、
曳山の美を構成するうえで欠くことのできない精
して「町屋敷年貢免除」の朱印状を与え、
自由な商業・流通活
巧な彫刻美。400年の歴史を誇り、
日本三大山車祭の一つとし
動を促してきました。各町の代表者による「長浜町年寄十人衆」
て現代まで受け継がれる町衆文化の象徴です。
は自分たちの手でまちを動かす町衆自治の基礎となり、
その気
風は今日に至るまで脈々と受け継がれています。
盆梅の香り漂う慶雲館
慶雲館は、
明治時代の長浜の豪商であった浅見又蔵氏が、
明治天皇行幸の際に私財を投じて建てた迎賓館で、
明治21年
に完成しました。玉座が設けられた2階からは、
琵琶湖と伊吹山
が一望でき、
当時の新聞に「美麗壮観同地に冠たるものなり」
とあります。また、国の名勝に指定されている庭園は、地形に
大きな起伏をつけた立体的な構成と、
巨石を用いた豪壮な意匠
で見る者を魅了します。
ここで開催される「長浜
盆梅展」は、湖国の早春
を彩る風物詩。ふくいくと
した梅の香りに包まれな
がら、
他所では見られない
巨木、
古木を鑑賞できます。
信仰の篤い門前町
市街地のほぼ中央に位置する真宗大谷派長浜別院大通
大通寺の夏中法要や報恩講のときには大勢の参拝客が訪
寺は、
湖北地域に約400の末寺を抱える仏教文化の中心であり、
れます。かつて長浜の市街地を訪れることは「浜行き」
と呼ばれ、
その周辺は門前町として栄えてきました。
湖北に暮らす人々にとっては一種のハレの場でありました。
国指定重要文化財の本堂
や広間は、伏見城の遺構と伝
えられており、安土桃山文化
の秀逸な建築様式を見ること
ができます。また、
含山軒及び
蘭亭庭園は国の名勝に指定
されており、
はるか伊吹の山な
才気あふれる偉人たちと長浜の景観
●戦国を駆け抜けた石田三成公
●東洋のエジソン国友一貫斎翁
●「きれいさび」を追求した小堀遠州公
秀吉公に才能を見いだされた三成公は、
五奉行の一人として行政面で大いに手腕
を発揮した戦国武将
です。出生の地・石田
町では、先人の功績を
顕彰するためのまちづ
くりが盛んであり、街路
灯の整備やモニュメ
ントの設置など、三成
公の里づくりが行われ
ています。
戦国時代に火縄銃の一大産地として栄えた国友町。
家業の鉄砲鍛冶を継いだ一貫斎翁は、
その高度な技
術を活かし、初の国産反射望遠鏡をはじめ、気泡(空気
銃)や懐中筆(万年筆)など多くの発明を残しました。
今では地元住民たちの手で、電柱を裏通りへ移設して
白壁や土蔵が残るま
ちなみをつくり、辻々
にモニュメントを設置
するなど、独自の景観
まちづくりが進められ
ています。
長浜の小堀町で生まれた遠州公は、近江
小室藩主をつとめた大名。戦乱の世が過ぎ
ると、造園や茶道、華道、和歌など多彩な才
能を発揮しました。
「きれいさび」と呼ばれる
遠州流独特の美意識は、今も日本文化とし
て受け継がれています。遠州公の菩提寺で
ある近江孤篷庵
は、豊かな自然に
包まれ、春はつつ
じ、秋は紅 葉が
楽しめます。
みを眺望することができます。
1
2
町衆の力
「長浜らしさを生かして美しく住む」。昭和59年に策定された博物館都市構想は、市民と行政が共鳴できる共通のまちづくり
理念を示しました。
これによって様々な分野で多彩なまちづくり活動が展開され、
まちなみの修景や情報発信機能の強化など、
ソフ
トとハードの両面で長浜の都市魅力を高め、
大きな成果を上げてきました。
その原動力となったのは、
このまちを心から愛し、
高い誇
りを持った現代の町衆たち。
まちづくりにかける情熱と心意気は、
過去も、
現在も、
そしてこれからも、
私たちのまちに息づいています。
湖北路に陸蒸気の汽笛が響く
よみがえった黒壁ガラス館
「日本海と太平洋を結べ!」。長浜は明治維新政府が国運を
明治33年に建設された百三十銀行長浜
かけた鉄道のまちでした。当時の長浜町民は、政府に対して
支店。当時は珍しい黒漆喰で土蔵づくりの
「ステーション設置願い」を出し、駅の誘致に熱心に取り組み
洋館は、
市民から
「黒壁銀行」
「大手の黒壁」
ます。これにより、
明治15年に国内で7番目に鉄道が開通しまし
として親しまれていました。この建物が取り
た。こうした先見の明により、
長浜は鉄道のまちとして大いに賑
壊されようとしたとき、
もう一度これに命を吹
わいました。
き込み、
その力によってもう一度長浜のまちを再興させようと市民有志が立ち
なお、
旧長浜駅舎は、
国内に現存する最古の駅舎です。
レン
上がり、
昭和63年4月、
第3セクター「株式会社黒壁」が産声をあげました。
ガを使った外観、
鹿鳴館を思わせる内部が往時を偲ばせます。
平成元年に「黒壁ガラス館」
としてよみがえったこの建物は、
ガラスを中心
平成18年には、
これをモチーフにしたノスタルジックなデザイン
とした事業展開によって飛躍的な成長を遂げ、
中心市街地活性化のシン
の5代目長浜駅舎が開業し、
湖北の玄関口として重要な都市
ボルとなっています。古いものを生かしながら新しいものを取り入れるという
機能を担うとともに、
大勢の来街者を心地よくお迎えしています。
町衆たちの進取の気性は、
現在のまちづくりに脈々と受け継がれています。
風情あるまちなみに多彩なイベントが映える
長浜城が復興し、
市街地のまちなみが整備されはじめると、
まちなかでは
様々な催しが行われるようになりました。
とりわけ、
長浜の地場産業である浜縮
緬の振興を図るため、
和装の似合うまちづくりを目指して始められた「きもの
大園遊会」では、
風情漂うまちなかを千人以上の女性がそぞろ歩きます。
旧長浜駅舎
また、
「長浜芸術版楽市楽座
(アー
トインナガハマ)」では、
まちなか全体
をギャラリーに見立て、
様々なジャン
ルの芸術家たちとの出会いを楽しむ
ことができます。
このように、
まちに集い、
行き交う人々は、
魅力ある景観を構
新長浜駅舎
3
成する重要なエッセンスです。
時代を見つめ続けた伝統の学舎
まちづくりの起爆剤となった昭和の城普請
開知学校は、駅前シンボルロードと北国街道の交差点に
豊臣家の滅亡により、長浜城は姿を消しました。これを何と
建つ白い洋館です。明治4年、
長浜に県下初の「滋賀県第一
か再興させたいという多くの市民からの浄財をもとに、
昭和58
小学校」が誕生し、
明治7年に市民の寄付によって建てられた
年4月、
念願の城型「長浜城歴史博物館」がオープンしました。
学舎が「開知学校」と
往時の活気を失いかけていた当時の長浜は、
まちのシンボル・
改称されました。八角
長浜城ができた
形の櫓をもつモダンな
ことで、新たなま
4階建てで、
時を告げる
ちづくりの一歩を
大太鼓が備えられて
踏み出 すことに
いました。町衆たちの
なります。新たな
進取の気性を代表す
歴史が動き始め
る歴史的建築物です。
た瞬間です。
絵画から伝わる長浜の魅力
まちなみのスケッチを通して長浜のまちのうつろいを眺め続けた人たちが
おられます。市内在住の佐々木洋一さんもその一人。今から約50年前の街
の様子を克明に描きとめておられます。
佐々木さん曰く、
「長浜の街が私を魅きつけてやまないのは、
いつもそこに
生活する人々のドラマと息吹が感じられるから。気軽に歩いていける範囲に、
鉄道や水運の拠点があり、伝統的な和洋の建築物や公園、社寺等がある。
そして、四季折々の変化に興趣の尽きることがない」とのこと。
追憶は人の心をやさしくします。郷愁は人の内なる垣根を取り除いて会話
をはずませてくれます。そこから共感が生まれ、
わがまちへの限りない喜びと誇
りがにじみ出てきます。
4
進取の力
昭和40年代から50年代にかけて、
全国的なモータリゼーション化の中で人口の郊外拡散や大型商業資本の進出が進み、
長浜
でも中心市街地から郊外やロードサイドへ都市の重心が移ろうとしていました。
これに対し、地域の住民や商店主たちは、大型店にはなしえない魅力で対抗しようとしました。長浜ならではの歴史や文化を
存分に活かしたまちなみづくりに取り組み、
これがまち全体へと波及し、
今では大勢の人々がまち歩きを楽しめるまちへ生まれ変わり
ました。景観法が施行されるずっと前から、長浜では長浜らしい景観まちづくりに取り組んでいたのです。
北国街道
ながはま御坊表参道
旧長浜町のなか
大通寺の界隈は、
江戸時代から善男善女が集う
で、
伝統的な様式を
門前町として繁栄してきました。商店街としての近代
残す町家は約150軒。
化もいち早く、
昭和34年には県下で2番目にアーケー
土蔵造りで出格子
ドが架けられ、
当時は大変な活況ぶりを見せていま
や袖板壁、
虫籠窓、
した。
しかしながら、
都市の郊外化が進むと、
商店街
卯建など、
京町家の
の人通りは徐々に減りはじめ、
あわせてアーケードの
流れを汲むものが多く残されています。
これらは、
北国街道沿い
老朽化が進み、昼間でも日が差し込まない薄暗い
や舟板塀の残る明治ステーション通りの周辺に集中しており、
通りとなってしまいました。
長浜らしい落ち着いた景観を残しています。
そんな中、
地元の有志たちが立ち上がります。大型
市では、
地元の商店主や建築家、
設計者、
郷土史家などに
店と同じ土俵で勝負するのではなく、大型店では
呼びかけ、北国街道を中心とするまちなみを評価するための
創り出すこと
基本調査を行い、
まちなみの活かし方や整備方針などを考察
ができない魅力を、
つまり門前町の風情を活かした
してデザインマニュアルを作成しました。そして、
これらの通りを
まちなみづくりが昭和63年にスタートします。
中心に、
道路の修景舗装、
橋の高欄などの修景整備、
まちかど
まずはアーケードを取り除き、各店舗が1∼2m
広場の整備などを行ってきました。
セットバックして庇を深くとる雁木方式が用いられ、
昭和50年代後半のながはま御坊表参道
また、
平成2年には近隣住民約70人により
「北国街道町衆の
雨の日でもまち歩きを楽しめるよう工夫しました。門前
会」が設立され、
ふるさと滋賀の風景を守り育てる条例に基づく
の表参道には石畳を敷き、
白壁と格子、一文字瓦
近隣景観形成協定が結ばれました。統一的なファサード改修を
で統一された町家づくりの商家が軒を連ねます。
行ったり、
エアコンの室外機を格子で覆ったりという自主的な取
こうして、
アーケードに遮られていた大通寺の
組みが進められた結果、
まちを訪れる人が増え、
より一層美しい
山門が威容をのぞかせ、表参道には太陽がまぶ
まちなみづくりに拍車がかかるという好循環をもたらしています。
しいほど降り注ぎ、通りを行き交う人で活気に満ち
ています。
「長浜力研究所」と「京都大学風雅の
まちづくり長浜研究所」が設立されました
黒壁が誕生して20年あまり。かつて「人4人と犬1匹」と言われた中心市街地には、独自のまちな
みづくりや個性的なイベントの開催により、今や年間200万人以上もの人々が訪れます。こうしたま
ちづくりのムーブメントを受け継ぎながら、新しい時代に即した新しいまちづくりを次の世代へとつな
げていくため、黒壁20年をきっかけに、市民、経済界、行政が集まって、長浜まちづくり戦略会議「長
浜力研究所」が設立されました。
いつの時代も未来を切り拓くのは人の力、人の和、人の絆です。一人ひとりが地域に寄せる思い
がつながっていけば大きなうねりを起こすことができます。ステキなまちをつくるため、地域の良さを生
かしながら夢をカタチにするため、長浜力研究所はヒト、
モノ、
コト、情報、
カネが連携するしくみを作り、
まちの文化を応援しながら、新しい長浜の未来まちづくりへ取り組みます。
一方、長浜市と京都大学が結んだ連携交流協定に基づき、
長浜の歴史や自然を生かした美しいまちづくりを進めるため、平
成20年度に「京都大学風雅のまちづくり長浜研究所」が設立
されました。庭園や茶道、
コミュニティなどをキーワードにした取組
みを計画し実践することで地域振興を図り、市内外へまちづくり
情報を発信する拠点として活動しています。
5
6
たけ たか
※
長高い 自然の力
たけたか
※長高い=格調が高く壮大である。気高くのびのびしている。崇高で壮大な美しさがある。
長浜市には、多くの美しい自然風景が広がっています。伊吹に連なる美しい山々を背景に、
それらを源とする姉川、草野川な
どが清らかな水を琵琶湖へ運び、一帯には豊かな実りをもたらす里山や田園が広がりを見せています。
これらの空間が、古から
の歴史を刻みながら、私たちの暮らしや営みの中に息づき、美しい景観を育んできました。
まちに息づく自然を身近に感じ、環境への負荷の低減や生態系への配慮などくらしと調和を図りながら、琵琶湖をはじめ、河川、
山なみなどの自然を愛し、慈しみ、大切にした、水と緑が心に潤いと安らぎを与える景観まちづくりを進めます。
深く広がる美しい伊吹の山なみ
悠久の営みを伝える琵琶湖
市域の東側に遠くそびえる伊吹山から東北部に位置する金
琵琶湖は、
約400万年前の誕生以来、
四季折々に、
また一日
糞岳にかけて、
雄大な山なみが深く広がっています。春は桜色
の中でもそれぞれ違った風景を見せ、
豊潤な水を湛え、
恵みに
が点在する柔らかい緑の姿、
夏は濃さを増した力強い緑の姿、
満ちています。穏やかな湖面に水鳥を抱き、
小魚など多様な生
秋は紅葉に色づく姿、
冬は雪化粧した姿というふうに、
春夏秋
物を営む貴重な自然環境が残されています。また、
湖岸近くで
冬それぞれにはっきりした季節感あふれる姿を見せています。
見られるえり漁や秋のヨシ焼き風景などは、
琵琶湖そのものが人々
これらの山なみを背景として、
なだらかに広がる横山の丘陵や、
の暮らしの営みに密接に結びついています。
市南西部の田園部に位置する田村山や神田山は風致地区に
また、
琵琶湖八景の一つ「新緑竹生島の沈影」として名高
指定されており、
市民に身近な里山の原風景を保っています。
い竹生島は、
沖に浮かぶ姿を湖岸の広い範囲から望むことが
いつ
でき、
古くから神を斎く島として人々の篤い信仰を集めてきました。
この竹生島には国宝をはじめ多くの歴史的資源が残されてお
り、
これらが自然景観と一体となって島の景観を構成しています。
神秘的な美しさを秘めた風景は、
人々の心をひきつけてやみま
せん。
くらしに潤いを与える清らかな流れ
長浜市の中央部には、
伊吹山系を源とする姉川や草野川な
ど大小の河川が琵琶湖へ注いでいます。これらの河川は、
長
い歳月を経て、
琵琶湖のほとりに肥沃な大地をつくりだしました。
また、
漁を通しての生業や遊びの空間として、
また独自の食文
化を育む台所として、
私たちのくらしに潤いと安らぎをもたらして
くれます。
田園は自然景観を保つ豊穣の地
市街地を囲む地域には、
肥沃な水田や畑が広がり、
そこには
落ち着いた農村集落が点在しています。田園地帯から得られ
る豊かな恵みは、
古くから、
活発な商工業を支える土壌であり、
今日に至るまでの
長 浜の経 済 的な
発展を支えてきま
した。このようなの
どかな空間は、郷
愁をそそり、長 浜
のひとつ の 原 風
集落ぐるみでの景観まちづくり
滋賀県では、湖国にふさわしいうるおいと個性ある風景を守り育て、後世
に伝えるため、昭和63年に「ふるさと滋賀の風景を守り育てる条例(風景条
例)」がスタートしました。この条例では、
自治会などで建物の形や色の調和、
敷地の緑化などについてお互いにとりきめを結ぶことができる協定制度が
設けられ、
あたたかいふるさとづく
りを進められるようになっています。
長浜市には、平成20年現在
8つの協定地区があり、地域の個
性を最大限に生かしながら、歴史
的まちなみや農村の風景に調和
した修景事業や緑化活動が行わ
れています。
■長浜市内の近隣景観形成協定地区
協定地区
協 定 名
認定年度
1 今町
ふるさと今町美しいまちづくり協定
昭和62年度
2 今川町
やすらぎ今川地域景観づくり協定
平成 元年度
3 北国街道
北国街道を守り育てる協定
平成 2年度
4 下八木町
「好きです!しもやぎ」
うるわしい下八木の景観を育てる協定
平成 4年度
5 博物館通り
「博物館通り」住みよい美しい町づくり協定
平成 6年度
6 南浜町
7 益田町
8 やわた夢生小路
美しい南浜の景観を守り育てる協定
「真清水の湧きでるまち、住んでみたい益田」の
景観を守り育てる協定
やわた夢生小路癒しのまちづくり協定
平成 6年度
平成 7年度
平成17年度
景を残す聖域です。
7
8
景観とは、山、川、湖、田園、建物、
まちなみ、道など、私たちの暮らしの中で目にするものだけでなく、音や光、香りなど体全体で
∼ 美しく暮ら す
景 観 ま ち づ くり の
基 本 的な考え方∼
感じるものが、
その土地の歴史や文化、
風土、
自然などと深く関連しあって成り立っています。
良好な景観は、
人々の心に潤いや安らぎを与え、
まちに対する親しみや愛着をもたらし、
歴史を尊び、
自然への畏敬の念を抱かせ
てくれます。
こうした貴重な資産を大切にしながら、
長浜らしさにこだわり、
美しく暮らすことが、
“景観長浜力”を高め、
そして、
まちの
魅力を高めます。
美しく暮らす
景観まちづくり計画と景観条例のあらまし
長浜市は、
伊吹山系を源とする姉川、
草野川が琵琶湖へと水を注ぎ、
伊吹に連なる美しい山々を背景
平成16年に景観法が制定されました。良好な景観は、
美しく風格のある国土の形成と、
潤いのある豊かな生活環境の創造に不可欠で
とした里山、
田園などの鮮やかな緑が広がり、
自然の息吹が暮らしのなかに息づく、
美しく、
豊かなまちです。
あり、
国民共通の資産として、
現在及び将来の国民がその恵みを受けられるように、
整備・保全が図られなければならないと考えられています。
また、
古くから交通の要衝、
情報の交流点にあり、
街道や琵琶湖航路などの交通の利便性により、
様々
長浜市では、
長浜らしい良好な景観を次代へ継承するため、
独自の景観づくりに取り組めるよう、
平成20年1月に景観行政団体となり、
な地域の人々が行き交うまちとして栄え、
様々な地域の文化がもたらされることによって、
個性的で多彩
同年3月に長浜市景観まちづくり計画と長浜市景観条例を施行しました。
な独自の地域文化を育んできました。
○景観まちづくり計画では、
市域全体で良好な景観形成を進めるため、
長浜市全域を景観計画区域に指定しています。
このような土壌で育まれた長浜の景観は、
私たちの暮らしに潤いや安らぎを与え、
まちや自然に対する
親しみや愛着をもたらし、
歴史を尊び、
自然への畏敬の念を抱かせてくれるなど、
市民のみなさんが共有
する有形・無形の資産であるといえます。
また、
このまちを訪れる人々の心に響き、
街のにぎわいと活気を
生み出す原動力ともなってきました。
今、
このまちに暮らす私たちは、
こうした長浜らしさあふれる景観を、
貴重な資産として認識し、
活かし、
育んでいくとともに、
より魅力ある景観につくりあげ、
次代へ継承していかねばなりません。
○良好な景観形成が特に必要とされ、
地域特性を活かした景観まちづくりを促進する必要のある区域8カ所を景観形成重点区域に指定
しています。詳しくは11∼12ページをご覧ください。
○景観まちづくり計画では、
建築物や工作物の新築(新設)
や増改築・修繕のほか、
木竹の伐採、
屋外における物品の集積や貯蔵、
土石類
の採取、
土地の形質の変更などを行う場合、
周辺の自然景観やまちなみ景観などとの調和を図るため、
景観形成基準を定めています。
○さらに、
一定の規模を超える上記の行為を行う場合は、
市の景観形成基準に適合しているかどうか審査するため、
事前の届出を必要と
しています。
“ 景観長浜力”を高める
良好な景観とは、
豊かな自然や歴史や文化、
風土といった地域特性が、
日々の暮らしのなかで活か
長浜市基本構想
長浜市景観まちづくり計画
され、
相互に関連することによって生まれるものです。優れた景観がつくられることによって、
市民がまち
景観まちづくりの基本方針や景観形成基準を
定めています。
に親しみや愛着を抱き、
まちに誇りを持ち、
くらしの意義を見いだすことになります。その一方で、
このまち
け
置付
を訪れる人々を魅了することにもなります。
このような景観をつくることは、
単に美しい形をしたまちをつくる
上
制度
ことではなく、
まちの個性や魅力を高めるまちづくり、
いわば「景観まちづくり」であると言えます。
今後、
私たちが取り組むべき景観まちづくりとは、
高い見識と豊富な経験に裏打ちされた市民が相互
に協力し、
長浜らしさにこだわり、
長浜らしさを追い求めることで、
さらに洗練された長高い市民都市を
法令に基づく、
計画的で良好
な長浜らしい
景観の実現
の位
景観法
長浜市景観条例
築きあげていくことと言えます。
届出が必要となる行為やその手続きなどを
定めています。
長浜らしさの追求に、
終着点はありません。市民一人ひとりの情熱と叡智が枯渇することなく持続可能
なまちづくりとして取り組むには、
日々の暮らしと営みのなかで、
人と人がかかわり、
楽しみながら景観を
つくっていくことにほかならないものです。そして、
長浜らしさをキーワードに美しく暮らす積み重ねこそが、
まちの魅力や都市生活を生み、
「景観長浜力」を高めていくことになります。
詳しくは、長浜市ホームページや別冊リーフレットをご覧いただくか、担当課までお問い合せください。
・ホームページアドレス
長高い自然と独自の歴史文化がとけあうまちへ
http://www.city.nagahama.shiga.jp/index.cfm/6,3397,17,143,html
検索
私たちが暮らす長浜市は、輝きと風格あるまちをめざしていますが、
そこには長浜らしく美しく暮ら
すことがその根元になるものと考えています。長浜らしく美しく暮らすとは、外見を整えることではなく
内面的な美により創り出されるものです。そうした美しい心を基調として暮らすことが、
そこに住む人々や
・別冊リーフレット
長浜市景観形成基準
広域景観形成重点区域
長浜市景観形成基準
景観計画区域(市全域)
たけ たか
長高い自然と独自の歴史文化がとけあうまち
長高い自然と独自の歴史文化がとけあうまち
■景観形成の方針
■景観形成の方針
■景観まちづくりの基本方針
長浜市景観まちづくり計画(平成20年3月作成)
では、長浜らしい良好な景観を、市民共通の財産として次代に引き継いでいくため、
街を訪れる人々の心に響き、
共感を生み、
外面的な美しさを追究する心を養うと考えられています。
長浜市景観形成基準
特定景観形成重点区域
たけ たか
たけ たか
長高い自然と独自の歴史文化がとけあうまち
長浜市全域を景観計画区域に設定し、一定の行為を行う場合の景観形成基準や事前届出制度を定めています。
長浜市景観まちづくり計画(平成20年3月作成)
では、長浜らしい良好な景観を、市民共通の財産として次代に引き継いでいくため、
長浜市景観まちづくり計画(平成20年3月作成)では、長浜らしい良好な景観を、市民共通の財産として次代に引き継いでいくため、
琵琶湖沿岸や国道365号沿道、姉川河川を広域景観形成重点区域に指定し、一定の行為を行う場合の景観形成基準や事前届出
制度を定めています。
中心市街地の一部の通りを特定景観形成重点区域に指定し、一定の行為を行う場合の景観形成基準や事前届出制度を定めています。
景観まちづくりの計画の概要
国道365号沿道景観形成重点区域
ゆう壱番街景観
形成重点区域
景観まちづくりの基本的な考え方
琵琶湖沿岸景観形成重点区域
「歴史や自然の息吹を感じて美しくくらす」
次代においても個性あふれるなかに、魅力があり、美しいまちでありつづけるためには、長浜らしい
大手門通り景観
形成重点区域
「長高い市民都市」と呼ぶべき景観づくりを進め、
『長高い自然と独自の歴史文化がとけあうまち』をめざします
北国街道景観
形成重点区域
景観まちづくりの基本方針
景観を、活かし、育み、創り出し、繋げることが大切です。このため、多様な主体が協働して、
「歴史や
歴史の重みと
個性ある文化が洗練する
景観の形成
心に潤いと
安らぎを与える
景観の形成
人の顔が映える
景観の形成
にぎわいと交流を生む
新しい景観の形成
博物館通り景観
形成重点区域
活力に満ちた風格のある景観の形成
自然の息吹を感じて美しく暮らす」ことを景観まちづくりの基本的な考え方とします。
そういったなかで、
まちに暮らす市民が共有する価値観の表現として、
長浜らしさにこだわり、
地域が
受け継いできた歴史や文化と地域が持つ風土などを織り交ぜた「長高い市民都市」と呼ぶべき景観
づくりを進めます。これにより、
景観長浜力を高め、
まちの魅力や地域への愛着がより深まり、
住むことが
ながはま御坊表参道
景観形成重点区域
姉川河川景観形成重点区域
めざすべきまちの姿
(1)ながはま御坊表参道景観形成重点区域
長浜市全図
景観形成の方針
(1)琵琶湖沿岸景観形成重点区域 (2)国道365号沿道景観形成重点区域 (3)姉川河川景観形成重点区域
景観形成の方針
・湖岸道路沿道から琵琶湖にかけての湖
畔の区域は、景観形成のうえで、
また、展
望地として重要な地域であることから、特
に琵琶湖に配慮した景観の形成に取り
組みます。
・琵琶湖と都市的景観、琵琶湖と自然景
観など地域の特性に応じて、琵琶湖と調
和した良好な景観づくりに取り組みます。
・湖岸の草木や、
ヨシ、浮島、竹生島の深
緑など水に緑が映える美しい湖の自然
景観の保全、創造に努めます。
景観形成の方針
・沿道のなかでも田園地帯は、自然景観や眺
望景観に配慮する必要があることから、周辺
景観と調和した魅力ある沿道景観の形成に
努めます。
・地域の歴史など特性を感じる沿道景観の創
出や街路樹の植栽などによる沿道の緑化
など、景観が楽しめる道づくりを促します。
景観形成の方針
・河口部にいたるまで途切れることのな
い緑を大切にし、周辺景観と調和した
落ち着きのある河川景観を保全します。
・景観を阻害する要因となりやすい物件
の集積や建築物の色彩やデザインな
どについては、周辺景観に配慮します。
・建築物や工作物の設置にあたっては、
適正な位置や規模を検討し、河川の眺
望や景観の広がりに配慮した、良好な
河川景観の形成に取り組みます。
・大通寺の参道にふさわしいまちなみ景観に配慮する必要があ
ることから、伝統的な建築様式の町家が並ぶ情緒ある景観の
保全に努めます。
・通りのシンボルとなる大通寺山門が見通せるよう、大通寺の
山門への眺望を阻害しない景観づくりを進めます。
(3)北国街道景観形成重点区域
景観形成の方針
・長浜らしい伝統的な様式の町家や建造物などを保全・継承す
るとともに、
これらを活用した景観づくりを進めます。
・建築物等の形態、仕様、素材、色彩などは、伝統的なまちなみと
の調和に配慮し、景観を損なわない工夫に努めます。
(2)博物館通り景観形成重点区域
景観形成の方針
・曳山博物館との調和に配慮するとともに、歴史文化価値の高
い建築物が残るまちなみの保全に努めます。
・新たに建築する建物も長浜特有の風土を活かし、
まちなみと
調和した形態、仕様、素材、色彩に配慮します。
(4)ゆう壱番街景観形成重点区域
景観形成の方針
・周辺の通りやまちの回遊性に配慮し、歴史文化と調和し た連続性のあるまちなみづくりを進めます。
・新しい建築物などが違和感なくまちなみにとけ込むよう、歴史
的な趣を残す工夫をするなど、通りの個性や魅力を高める景観
の創出に努めます。
(5)大手門通り景観形成重点区域
景観形成の方針
・通りの奥行きに配慮し、視認性を確保したまちなみ景観づくりに努めます。
・建築物等の形態、仕様、素材、色彩などに配慮し、新しさが伝統的な風情を損なわない景観の創造を進めます。
誇りとなるまちとして『長高い自然と独自の歴史文化がとけあうまち』をめざします。
9
10
長浜市景観まちづくり計画では、長浜市全域を景観計画区域に指定していますが、
良好な景観形成が特に必要とされ、地域
特性を活かした景観まちづくりを促進する必要のある区域8カ所を景観形成重点区域に指定しています。
景観形成重点区域は、市民に親しまれ、市民の誇りとなる優れた景観を有する区域や、長浜の象徴として風格と潤いのある
良好な景観を創造する区域を指定しており、地域特性に応じた建築物や工作物の規制誘導を行うため、
きめ細かい景観形成
基準を定めています。
広域景観形成重点区域
特定景観形成重点区域
国道365号沿道景観形成重点区域
(1)ながはま御坊表参道景観形成重点区域
琵琶湖沿岸景観形成重点区域
ゆう壱番街景観
形成重点区域
姉川河川景観形成重点区域
ながはま御坊表参道
景観形成重点区域
景観形成の方針
・大通寺の参道にふさわしいまちなみ景観に配慮する必要があることか
ら、伝統的な建築様式の町家が並ぶ情緒ある景観の保全に努め
浅井支所
大手門通り景観
形成重点区域
ます。
・通りのシンボルとな
る大通寺山門が見
北国街道景観
形成重点区域
びわ支所
通せるよう、大通寺
の山門への眺望を
阻害しない景観づ
博物館通り景観
形成重点区域
長浜市役所
(2)博物館通り景観形成重点区域
景観形成の方針
・曳山博物館との調和に配慮するとともに、
歴史文化価値の高い建築
景観形成の方針
景観形成の方針
景観形成の方針
(3)北国街道景観形成重点区域
景観形成の方針
・長浜らしい伝統的な様式の町家や建造物などを保全・継承する
物が残るまちなみの
とともに、
これらを活
保全に努めます。
用した景観づくりを
・新たに建築する建物
(1)琵琶湖沿岸景観形成重点区域 (2)国道365号沿道景観形成重点区域 (3)姉川河川景観形成重点区域
くりを進めます。
進めます。
も長浜特有の風土を
・建築物等の形態、
活 かし 、
まちなみと
仕様、
素材、
色彩な
調和した形態、仕様、
どは、伝統的なまち
素材、色彩に配慮し
なみとの調和に配
ます。
慮し、
景観を損なわ
ない工夫に努めます。
・湖岸道路沿道から琵琶湖にかけての湖畔
・沿道のなかでも田園地帯は、
自然景観や眺望景
・河口部にいたるまで途切れることのない緑
の区域は、景観形成のうえで、
また、
展望地
観に配慮する必要があることから、周辺景観と
を大切にし、
周辺景観と調和した落ち着き
として重要な地域であることから、
特に琵琶
調和した魅力ある沿道景観の形成に努めます。
のある河川景観を保全します。
湖に配慮した景観の形成に取り組みます。
・琵琶湖と都市的景観、
琵琶湖と自然景観な
ど地域の特性に応じて、琵琶湖と調和した
良好な景観づくりに取り組みます。
・湖岸の草木や、
ヨシ、
浮島、
竹生島の深緑な
・地域の歴史など特性を感じる沿道景観の創出や
・景観を阻害する要因となりやすい物件の
街路樹の植栽などによる沿道の緑化など、
景観
集積や建築物の色彩やデザインなどにつ
が楽しめる道づくりを促します。
いては、
周辺景観に配慮します。
・建築物や工作物の設置にあたっては、
適
正な位置や規模を検討し、河川の眺望や
(4)ゆう壱番街景観形成重点区域
景観形成の方針
・周辺の通りやまちの回遊性に配慮し、歴史文化と調和した連続性
のあるまちなみづくりを進めます。
・新しい建築物などが
(5)大手門通り景観形成重点区域
景観形成の方針
・通りの奥行きに配慮
し、
視認性を確保し
たまちなみ景観づく
ど水に緑が映える美しい湖の自然景観の保全、
景観の広がりに配慮した、良好な河川景
違和感なくまちなみ
創造に努めます。
観の形成に取り組みます。
にとけ込むよう、
歴史
・建築物等の形態、
的な趣を残す工夫を
仕様、
素材、
色彩な
りに努めます。
するなど、
通りの個性
どに配慮し、新しさ
や魅力を高める景観
が伝統的な風情を
の創出に努めます。
損なわない景観の
創造を進めます。
11
12
長浜市の景観類型
景観まちづくりを進めるために(実現化方策)
長浜市は、
東に伊吹に連なる山なみが広がり、
西には母なる琵琶湖が水を湛え、
市域
今後、
より長浜らしい良好な景観づくりを進めるため、
次に掲げる取組みを進めます。
全体に豊かな田園や里山と農村が広がっています。さらに、市域を鉄道や幹線道路が
山なみ景観ゾーン
貫き、
中心部には住宅地や商業地が広がるなど、
一定の都市的な景観も見せています。
①歴史まちづくり法を活用した景観まちづくり
長浜市景観まちづくり計画では、
長浜市の景観の類型ごとに10のゾーンを設定し、
その
歴史的風情や情緒、
たたずまいなどを大切にした景観づくりを進めるため、平成20年
イメージを概念的に表現したうえで、
現況と特性、
課題をまとめています。
施行の「歴史まちづくり法(正式名:地域における歴史的風致の維持及び向上に関する
自然ゾーン
山なみ景観ゾーン
田園景観ゾーン
琵琶湖景観ゾーン
河川景観ゾーン
法律)」を活用しながら、
文化財行政と一体となって景観まちづくりに取り組みます。
河
川
景
観
ゾ
ー
ン
②景観と調和する屋外広告物の誘導
まちには多くの看板類があふれています。屋外広告物は良好な景観を構成する重要な
要素です。
より質の高いデザインの屋外広告物によって魅力的な都市景観が創出される
市街地景観ゾーン(商業地、住宅地、工業地)
都市景観
ゾーン
町衆文化景観ゾーン
鉄道沿線景観ゾーン
幹線道路沿道景観ゾーン
都市拠点長浜駅周辺景観ゾーン
よう、
長浜市独自のルールづくりに取り組みます。
田園景観ゾーン
③景観まちづくりに対する意識の醸成
南長浜新都市景観ゾーン
景観まちづくりに対する意識を高めるため、
(仮称)
長浜50景の募集などを通して身近な景観
田園景観ゾーン
鉄
道
沿
線
景
観
ゾ
ー 田園景観ゾーン
ン
幹線道路沿道ゾーン
に関心を持ち、
地域の景観資源の再発見につながるような取り組みを進めます。
また、
パンフ
レットや広報誌、
ホームページを活用して、
景観に関する情報発信や活動PRを進めます。
河川景観ゾーン
幹線道路沿道景観ゾーン
④景観形成重点区域の拡大
長浜の大切な景観資源として特に景観まちづくりを進める必要がある区域については、
市街地景観ゾーン
都市拠点
長浜駅周辺ゾーン
町衆文化景観
ゾーン
市
街
地
景
観
ゾ
ー
ン
長浜駅
琵琶湖景観ゾーン
南長浜新都市
景観ゾーン
山なみ景観ゾーン
河
川
景
観
ゾ
ー
ン
田
園
景
観
ゾ
ー
ン
幹
線
田村山 道
路
田村駅 沿
道
ゾ
ー
ン
景観に対する住民の関心を高め、
その合意のもとで良好な景観を誘導するルールを作り、
景観形成重点区域に指定します。
また、
景観形成重点区域では、
必要に応じて、
より積極
山
な
み
景
観
ゾ
ー
ン
田園景観ゾーン
的な景観形成を進める景観地区や地区計画、
景観協定などの制度の活用を検討します。
⑤景観重要建造物・景観重要樹木の保全
風格ある建造物や由緒ある樹木などは、
地域の景観形成に重要な役割を果たしていること
があります。これらを景観重要建造物や景観重要樹木として広く募集し、
指定を進めると
ともに、
日常的に管理しやすい仕組みの検討や改修などの支援を行います。
⑥景観アドバイザーの派遣
市民が景観まちづくりを進めるためには、
活動の方法や事例、
専門的知識などに関する
情報が不可欠です。このため、
都市デザイン、
都市計画、
建築、
造園、
緑化、
まちづくりの
各分野に精通した専門家を景観アドバイザーとして派遣し、
地域の実情に即したアドバ
イスや指導を行います。
⑦景観まちづくり支援補助制度
琵琶湖景観ゾーン
河川景観ゾーン
市街地景観ゾーン
町衆文化景観ゾーン
まちの魅力と活力を高める景観まちづくりを進めるため、
景観形成重点区域などで地域の
景観づくりに努めている団体に対し、
一定の補助を行います。なお、
補助を受ける団体は、
あらかじめ市の指定(景観形成促進区域協議会または景観形成重点区域協議会の指定)
を受けていることが必要です。
⑧眺望景観の保全
長浜市の周囲には、
四季の移ろいを感じられる広大な琵琶湖や美しい伊吹の山なみが
広がっています。
これらの眺望景観を保全するため、
主要な視点場の選定や、
背景を確保
鉄道沿線景観ゾーン
13
幹線道路沿道ゾーン
都市拠点長浜駅周辺ゾーン
南長浜新都市景観ゾーン
する景域の設定などを検討します。
14
古を偲ぶ長浜八景図
長浜八景図は、
江戸時代後期に長浜に居住
した京狩野派の画人・山縣岐鳳
(1776∼1847)
が、
「近江八景」になぞらえて描いた墨画淡
彩の図。八箇所の長浜の名勝として、
徳勝寺、
旧長浜湊、
妙法寺、
長浜城跡、
御旅所、
長浜
八幡宮、
米川橋、
長磯が選ばれています。情感
豊かに描き上げられたそれぞれの絵には、
七言絶句の漢詩と和歌が添えられており、
古の長浜の面影を偲ぶことができます。
長浜八景図
一
二
四
六
七
三
一、生駒の落雁(平方町徳勝寺)
五
四、古城の暮雪(長浜城跡太閤井戸付近)
八
六、勝軍山の秋月(長浜八幡宮)
二、川口の帰帆(米川河川と旧長浜湊)
三、妙法寺の晩鐘(大宮町妙法寺)
五、旅社の晴嵐(南呉服町御旅所)
七、川原の長雨(神前町の米川橋付近)
お問い合わせ先
長浜市都市計画課
TEL:0749-65-6541 FAX:0749-65-6540
E-mail:[email protected]
八、長磯の夕照(三ツ矢元町の長磯踏切付近)
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