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学校連盟通信 No.67 - 一般社団法人 日本社会福祉教育学校連盟

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学校連盟通信 No.67 - 一般社団法人 日本社会福祉教育学校連盟
第 67 号
JASSW NEWS LETTER
学校連盟通信
Japanese Association of Schools of Social Work
2014 年 3 月 31 日
編集・発行/
(一社)
日本社会福祉教育学校連盟
〒108-0075 東京都港区港南 4-7-8 都漁連水産会館 6 階
TEL:03-5495-9331 FAX:03-5495-9332
E メール:[email protected]
ホームページ:http://www.jassw.jp
巻頭言
連盟会長に就任して
一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟会長・日本社会事業大学学長
大嶋 巌
昨年 5 月の一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟(学校連盟)総会において会長にご選任頂きました大
嶋巌(日本社会事業大学学長)です。本連盟は、
前身の日本社会事業学校連盟創設以来 60 年近い歴史を誇り、
日本および世界の社会福祉学の教育・研究の振興、社会福祉学教育の質と水準向上をめざして活動を続けて
来た実績と伝統のある学術研究教育団体です。その会長職に就任して、果たすべき責任の重さと役割の大き
さに身の引き締まる思いでおります。就任以来、私なりに学校連盟と日本の福祉系教育機関の更なる発展の
方策等を検討・追求して来たつもりですが、新年度に向けて今後の方向性について考えを述べさせて頂きます。
ご承知のように、近年日本では福祉人材に対する社会的な期待が広がる一方で、若者たちからは、社会福
祉領域で魅力ある学びをして、自らのキャリア形成をすることに対して消極的な社会情勢が見受けられます。
福祉系大学・福祉専門職養成校では志願者数が減少し、福祉教育への取り組みを中止する教育機関が少なか
らず見受けられるようになりました。学校連盟の加盟校は、2013 年度中に 8 校減となりました。
この厳しい情勢の中で、学校連盟は、社会の中で福祉系教育機関が社会福祉学教育・研究の向上のために
果たすべき役割と発展の方向性を、改めて真摯に検討する必要があります。
そのような中、福祉系教育機関 3 団体(本連盟、日本社会福祉士養成校協会、日本精神保健福祉士養成校
協会)は、今後のあり方に関する合同作業チーム(仮称)を設置し、3 団体事務局業務の一元化の検討や将
来的な事業統合及び組織統合の可能性についての検討を始めることになりました。昨年 6 月に三団体が東京
INDEX
目次
巻頭言 大嶋 巌会長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
平成 25 年度第 1 回理事会議事録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22
教育実践報告
平成 25 年度第 2 回理事会議事録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
高大連携による接続教育の広がりと挑戦 ・・・・・・・・・・・・・・・ 3
平成 25 年度第 3 回理事会議事録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
社会福祉教育における調査活動の意義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
平成 25 年度第 4 回理事会議事録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34
文科省受託事業
平成 25 年度定時社員総会議事録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
平成 25 年度 介護福祉等に係る講習会報告 ・・・・・・・・・・・・・ 7
平成 25 年度臨時社員総会議事録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48
2013 年度全国社会福祉教育セミナー
港南便り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52
2013 年度全国社会福祉教育セミナーを終えて ・・・・・・・・・・・ 10
編集後記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 53
2013 年度全国社会福祉教育セミナー第 4 分科会報告・・・・・ 11
2013 年度全国社会福祉教育セミナー第 5 分科会報告・・・・・ 13
2013 年度全国社会福祉教育セミナー第 6 分科会報告・・・・・ 15
第 14 回福祉教育研修講座報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
第 15 回福祉教育研修講座報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
第 2 回スーパービジョン教育の理論と方法研修講座報告 ・・・ 20
第 3 回スーパービジョン教育の理論と方法研修講座報告 ・・・ 21
学校連盟通信 / No.67
1
JASSW NEWS LETTER
巻頭言
都港区港南に共同の事務所を開設したのを契機に、今後は可能な範囲で3団体が一致団結して、この厳しい
状況に対して、資質と力量の高い福祉系人材の育成という共通ゴールに向けて、共通に取り組める活動を見
定め、その範囲を拡大して行けるよう信頼関係と実績を醸成して行きたいと考えています。
その一方で、これまで本連盟が構築して来た、学校連盟でなければなし得ない活動については、今後さら
に深化・発展させる必要があります。
その一つは大学院教育を中心にして、福祉系教育機関が社会に送り出した福祉系人材の生涯にわたる資質
と力量向上を図る生涯教育・継続教育体制の実現です。2011 年に認定社会福祉士認証・認定機構が創設し
た認定社会福祉士や認定上級社会福祉士の専門資格と連携しながら、各地の福祉専門職が生涯にわたって専
門職としての力量と資質を向上できる継続教育・リカレント教育の人材育成支援プログラムを会員校の合意
の下で構築して行く必要があります。これは社会福祉士、精神保健福祉士などの福祉専門職養成プログラム・
学士教育プログラムの標準化を基盤に(コアカリキュラムの設定、教育プログラムの認証等)
、認定社会福祉
士や認定上級社会福祉士の養成を見通して大学院教育プログラムの標準化(大学院のコアカリキュラムの設
定)を、実習指導者や実習指導先との連携の中、会員校の合意の下で構築する必要があります。
さらには、大学で学問としての社会福祉学、教養としての社会福祉学を学んだ学生、保健・医療・介護な
ど関連分野の学問を学んだ社会福祉士資格を取得しない学生への福祉教育のあり方を検討し、それぞれのニー
ズに応え得る、幅広い福祉現場の選択肢を提供する教育プログラムを提供することも重要です。同時に、そ
れら人材が生涯にわたるキャリア形成と研修等の機会を保証し、キャリアの途中からでも資格取得を可能と
する生涯教育体制を念頭において大学教育のあり方を模索する必要があります。
またいま一つには、アジア・太平洋地域のみならず、世界の社会福祉教育への貢献を考慮する必要があり、
そのための活動を強化する必要があります。アジア・太平洋地域の福祉系大学・教育機関と連携して、欧米
で発展したソーシャルワークを、自国の文化や伝統に適合させながら発展させることを促進する教育プログ
ラムと、人材育成支援システムの構築を進めることができればと考えます。
学校連盟会員校の皆さま方とともに、上記の課題に対応する知恵と工夫、教育的配慮や各校の努力を交流
して、社会的メッセージを発信する活動を強化して行きたいと考えております。
皆さま方のご協力を頂きながら学校連盟の活動をさらに発展させたいと考えております。改めて皆さまの
ご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
教育実践報告
高大連携による接続教育の広がりと挑戦
日本福祉大学 岡 多枝子
1. 福祉系高校のレリバンス
福祉社会の基軸となる福祉専門職の質的・量的担保は、高大接続福祉教育の主たる目的でもある。「社会
福祉士及び介護福祉士法」 の制定を機に設立された福祉系高校は、同改正法 (2007) で介護福祉士養成ルー
トに明記され、卒業時に 6 割以上が福祉分野に就職・進学している(文部科学省 2006)。また、福祉系高
校から大学などに進学する者には、①キャリアラダー志向(高校で介護福祉士資格を取り大学で社会福祉士
取得を目指す)、②介護職に躊躇(介護とのミスマッチを痛感したが福祉現場で働きたい)、③隣接専門職志
向(リハビリや看護、栄養士、保育士、福祉科教員を目指す)などの傾向が見られる(岡 2010)。従って、
福祉系高校の職業的・教育的レリバンスを把握した上で高大連携や高大接続教育を進めることが有効かつ重
要である。
以下に筆者の高大連携に関連する実践報告を通して、新たな可能性を検討する。
2. 高大接続福祉教育の広がりと可能性
筆者の勤務校する日本福祉大学は、「万人の福祉のために」を教育理念に掲げ、高大連携協定校との単位
認定制度 ( デュアルクレジットシステム ) や接続入試制度の創設、学部とのゆるやかな連携事業も定着して
きた。また、毎年 7 月に開催する「福祉教育研究フォーラム」は、今年度も 100 名以上の高大教職員や福
祉関係者の実践的研究交流の場として第 7 回を終えた。同フォーラムの「高校生・大学生のつどい」は、学
生実行委員会を中心に企画・運営され、8 月に 100 名以上の高校生と大学生らが「ふくしとは何か」をテー
マに KJ 法グループワークで学び合った。
一方、筆者のゼミ生は数年前に、高校生と共同で「ふくしの学びと仕事」をテーマとした DVD を制作し
て母校に持ち帰り、恩師や後輩と話し合うサービスラーニング活動を行った。当時のゼミ生の中には卒業後、
福祉科教員となって生徒を引率してフォーラムや連携事業に参加する者もおり、フォーラムに参加した高校
生の中には福祉科教員を目指して入学する者もいるなど、高大接続教育の好循環もみられる。また、教職を
目指す 2-3 年生が 4 年生の教育実習研究授業の参観と、高校教員も招いての教育実習報告会を企画・運営す
る活動や、 教職の自主ゼミを組織して模擬授業を重ね、他大学と共同授業検討会を開くなどの新たな試み
も始動させた。大学教員はそれらの活動をどのように支援するのか、情報をつなぐネットワークとして「福
祉教育研修講座」など学校連盟の役割が益々重要となっている。
フォーラム「高校生と大学生のつどい」のワーク
模擬授業を重ねて、教育実習へ
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
教育実践報告
文部科学省(2006)「福祉系高校における介護福祉士の養成について」委員等提出資料 1 社会保障審議会。
岡多枝子(2010)「高校時代の進路選択から見た高大接続福祉教育」日本福祉教育・ボランティア学習学会
研究紀要、94-103。
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
教育実践報告
社会福祉教育における調査活動の意義
鹿児島国際大学 高橋 信行
社会福祉教育における調査活動の意義
ニーズ把握をするために調査を行う技術は、ソーシャルワーカーにとって必須の者と言える。個別援助に
は精通しているソーシャルワーカーも、量的、質的な調査技法については、必ずしも習得していない場合が
多い。新カリキュラムになり、
「社会調査の基礎」が指定科目に設定されたが、30 時間の講義科目だけであり、
社会調査のスキルとしては心許ない。そんなこともあり、鹿児島国際大学では社会福祉学科の選択科目の中
で社会調査士の指定科目を設定している。私自身、このうち、社会調査実習を担当しており、フィールドワー
クを中心とした地域調査を行っている。また 3 年生の演習でも調査実習と連動する形で地域調査を行っている。
まるでインテーク面接のようだった
数年前、枕崎市の高齢者調査を行った際、調査に参加していた大学院生が調査活動を「まるでインテーク
面接のようだった」と語っていた。あらかじめ調査票が用意されている構造化面接であるとはいえ、会った
ことのない人のお宅にお邪魔して、その方のプライベートな面を含め、お話を聞くという行為は、緊張もす
るだろうが、それをケースワーク面接の最初面接のようだったと表現した。相談援助実習でもインテークの
場面設定は想定されていようが、実際には模擬面接程度で終わるものも多く、なかなか真剣勝負のこうした
場面を体験することは多くない。そうした学生にとっては個別訪問面接の機会は新鮮で緊張する、また意義
の大きい体験である。
今年度のプログラム-高齢化率 60%以上の過疎集落で地域福祉に関わる社会調査
ここ数年、鹿児島国際大学は南大隅町との連携活動を行っている。鹿児島県で最も高齢化率の高いこの
自治体は、大隅半島にある。人口は、8815 人(平成 22 年)、高齢化率は 43.3%(平成 23 年)。高齢化し、
集落の維持機能が低下していく、いわゆる限界集落に近づいてきているところも多い。医療、保健、福祉、
孤独死、交通手段、買い物、収入、災害時対応等、さまざまな生活不安を抱える自治体である。
平成 23 年度の社会調査実習及び演習では、高齢化率が 60%を超える町内島泊集落を対象に地域福祉に関
するアンケート調査と面接を実施した。調査に先立っては過疎集についての学習を行い、南大隅町社会福祉
協議会職員から地域の情報についてヒアリングも行った。調査では質的調査として 7 名の高齢者からインタ
ビューを行い、これらを逐語録に落とし込んで分析を行った。量的調査としてはアンケートを使った訪問面
接(一部留め置きを含む)を行い、111 名中 65 名の方からお話を聞くことができた。この後、調査の結果
は報告書にまとめ、また町民を招いての報告会も行った。
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
教育実践報告
訪問面接に向かう学生に気軽に声をかけてくれる集落の
人たち
訪問面接の様子
住民を招いての報告会
南大隅町役場及び、社会福祉協議会は、この調査活動を含め、将来的には地域福祉計画、地域福祉活動計
画策定の第一歩と位置づけており、今後も地域を巻き込んでの調査活動をすすめていく予定である。
思い出の残る学生の調査
思い出に残る学生の調査活動がある。3 年次の演習で曽於市社会福祉協議会と連携をとりながら、調査を
進めた経験を踏まえて、ある学生が、卒論として、自分のふるさとである種子島の西之表市の社会福祉協議
会に地域福祉に関する調査の企画を持ち込み、福祉事務所や民生委員協議会を巻き込みながら調査を行い、
結果を 55 ページの報告書にまとめ、多くの住民や福祉関係者の前で報告会を行ったのである。まさに地域
を動かした感があった。
社会福祉調査は、調査の企画から実施、訪問面接等での面接スキルの向上、集計分析を通しての洞察力や
分析力の向上、そして報告書や報告会を通しての書く力やプレゼンの力を養うのに、いいプログラムである
と同時に、事業改革や施策提言までを含む場合もある。
社会福祉士は、社会調査士での指定科目を習得しておくことで、現場での効果的な福祉実践に結びつける
ことができるだろう。
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
文科省受託事業
平成 25 年度 介護福祉等に係る講習会報告
文部科学省の委託を受け、以下のとおり取組みを行いました。この講習会は、平成 20 年度を初回とし、本
年度で 6 回目(最終年度)の学校連盟受託事業となります。
1.主催
文部科学省
2.講習会の趣旨
この講習会は、介護福祉士の養成に係る高等学校等における教務に関する主任者等の経過措置の一環として、
社会福祉士介護福祉士学校指定規則附則第六条第二項第二号及び第三項並びに第三項第二号及び第三号「文
部科学大臣及び厚生労働大臣が別に定める基準を満たす講習会」に位置付けられ、修了者は当分の間介護福
祉士の資格を有するものとみなされます。
3.期間
平成 25 年 8 月 20 日(火)~ 8 月 30 日(金)の 10 日間
(8 月 25 日(日)を除く)
4.実施会場
日本福祉大学 名古屋キャンパス ( 名古屋市中区千代田 5-22-35)
5.受講者
教科「福祉」の教員免許状の所要資格を得た者で、文部科学省初等中等教育局児童生徒課産業教育振興室長
より、受講者として決定を受けた者。
当初受講対象者
65 名
修了者
65 名
6.実施状況
受講対象者数及び全国からの交通アクセス等を考慮し、開催場所は昨年度に引き続き日本福祉大学名古屋
キャンパスを会場として実施いたしました。
昨年同様本年度も猛暑の中での開催となりましたが、講師の先生方の熱心な講義をいただき、スケジュール
通り無事に終了することができました。
講習会終了後、受講者には課題レポートが課され、内容について厳正な審査を行った結果、65 名全てが本
講習会を修了したものと認定され、12 月 3 日付で認定証を交付いたしました。
7.講習内容と講師について
本講習は、介護福祉士養成課程の見直しに伴い変更された教員用件を満たすため、教科「福祉」の教員免許
状を所持する現職教員に対し、介護福祉等に関する専門知識や技術を修得させるためとされており、(1)介
護福祉士養成課程、
(2)社会福祉基礎、
(3)介護福祉基礎、
(4)コミュニケーション技術、
(5)生活支援技術、
(6)
介護総合演習・介護実習、
(7)介護過程(ICF[国際生活機能分類]を理解するための講習を独立して設ける)、
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JASSW NEWS LETTER
文科省受託事業
(8)こころとからだの理解、(9)求められる介護福祉士の 9 科目から構成されています。
各講習は、それぞれの科目に造詣の深い先生方に講師をお願いし、文部科学省から提供されたテキストを基
本に、各先生方が補助教材等を準備するなど、例年通り実践的でわかりやすい内容を心がけた講義をしてい
ただきました。また、課題レポートの審査協力は、東洋大学元非常勤講師の佐藤惠子先生にお願いいたしま
した。
本年度の時間割及び担当講師は次のとおりです。
① 8/20( 火 )
午 前 (1・2 時限)
午 後 (3・4 時限)
社会福祉基礎①②
介護福祉士養成課程①②
原田 正樹
川廷 宗之
日本福祉大学 教授
大妻女子大学 教授
介護福祉基礎①②③④
② 8/21( 水 )
保住 芳美
川崎医療福祉大学 副学長
生活支援技術①②③④
③ 8/22( 木 )
髙木 直美
日本福祉大学中央福祉専門学校 介護福祉科
介護総合演習・介護実習①②③④
④ 8/23( 金 )
佐藤 惠子
東洋大学 元非常勤講師
生活支援技術⑤⑥⑦⑧
⑤ 8/24( 土 )
板部 美紀子
日本福祉大学中央福祉専門学校 介護福祉科
介護過程①② ICF
介護過程③④
大川 弥生
和泉 とみ代 岡崎 昌枝
国立長寿医療研究センター研究所 部長
吉備国際大学教授 香川短期大学准教授
⑥ 8/26( 月 )
介護過程⑤⑥⑦⑧
⑦ 8/27( 火 )
和泉 とみ代 岡崎 昌枝
吉備国際大学教授 香川短期大学准教授
こころとからだの理解①②
こころとからだの理解③④
武田 啓子
水谷 なおみ
日本福祉大学 准教授
日本福祉大学 准教授
こころとからだの理解⑤⑥
こころとからだの理解⑦⑧
久世 淳子
鈴木 俊文
日本福祉大学 教授
静岡県立大学短期大学部 講師
求められる介護福祉士①②
コミュニケーション技術①②
及川 ゆりこ
野村 豊子
日本介護福祉士会理事・静岡県介護福祉士会副会長
東洋大学 教授
⑧ 8/28( 水 )
⑨ 8/29( 木 )
⑩ 8/30( 金 )
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
文科省受託事業
8.講習会を終えて
本年度をもちまして最終年度となりました本講習会ですが、文部科学省より受託し、初回から計 6 回開催し、
毎年滞りなく無事終えることができました。
業務ご多忙のところ、講師の要請を快諾いただきました先生方をはじめ、皆様のご理解、ご協力の下、講義
内容も年々充実し、運営・進行も円滑に行うことができました。
そして、日本福祉大学には、初回から本講習会の会場として同校の施設をご提供いただき、本年度も同校関
係部署の皆様には、準備段階から開催にあたっての諸手配等さまざまなご援助ご協力をいただきました。こ
れも学長はじめ関係の皆様の、学校連盟並びに当事業へのご理解の賜と存じます。
さらに開講式には、二木立氏(日本福祉大学学長)、原田正樹氏(日本福祉大学学長補佐)、小林務氏(文部
科学省初等中等教育局産業教育振興室産業教育調査官)、閉講式には、野口定久氏(日本福祉大学大学院教授)、
名取瑞樹氏(文部科学省初等中等教育局産業振興課係長)にご臨席を賜りご挨拶をいただきました。
この場を借りて、関係各位の多大なるご協力に改めて御礼申し上げます。
本講習会は終了いたしますが、今後とも介護福祉のみならず、社会福祉教育の充実に寄与すべく邁進してま
いります。
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2013 年度全国社会福祉教育セミナー
2013 年度全国社会福祉教育セミナーを終えて
全国社会福祉教育セミナー実行委員(長崎純心大学) 飛永 高秀
東日本大震災の復興に立ち向かう東北福祉大学からバトンを受け、2013 年度全国社会福祉教育セミナー
は、2013 年 11 月 2 日(土)、3 日(日)の両日、長崎純心大学を開催校として実施されました。開催期間
が3連休、秋の行楽シーズンにも重なり、観光地長崎では、様々な行事、他学会等の開催もあり、飛行機や
宿泊先が確保できないのではとの不安もございました。
しかし、幸いにもセミナー参加者は 200 名を超え、教育交流懇談会にも 100 名近い参加者をお招きでき
ましたこと、御礼申し上げます。
さて、今年度のセミナーは『社会福祉の開発機能と社会福祉教育』をテーマに 1 日目は長崎市民会館を会
場に、2 日目は長崎純心大学を会場とし、開催致しました。
1 日目は、社会福祉法人南高愛隣会前理事長の田島良昭氏より『社会福祉の開発機能から社会福祉教育へ
期待するもの-社会福祉法人南高愛隣会による罪を犯した障がい者や高齢者に対する福祉的支援の実践をふ
まえて』と題し、司法福祉、更生保護等において先進的な取り組みをされてきた実践経験をもとに基調講演
を頂きました。そして、それを受けるかたちで今年度のテーマについて、コーディネーターに栃本一三郎氏
(上智大学)をお迎えし、3人のシンポジストからお話頂きました。古都賢一氏(厚生労働省大臣官房審議官)
からは、社会福祉士の状況や地域の福祉問題の解決の方法、地域社会の隙間を埋める地域づくりの論点等に
ついてお話を頂き、最後に良いケアを地域で施設で実現するためにはということで、宮大工西岡常一氏の「木
の癖組は工人たちの心組み」の言葉で締められました。和田敏明氏(ルーテル学院大学)からは、ルーテル
学院大学での「地域福祉開発コース」と「コミュニティ人材養成センター」の教育実践をご紹介頂き、学生
や大学院生がボランティア等として地域に出向き、市民との協働ワークを軸に社会福祉の開発的機能を担っ
ているとのお話がありました。白澤政和氏(桜美林大学大学院)からは今までの個人支援としてのケアマネ
ジメントと地域支援としてのコミュニティマネジメントを一体化させ連続性を持って支援していく必要性に
ついて指摘されました。これらに対して、基調講演を頂いた田島良昭氏からコメントを頂き、1日目は終了
しました。その後の教育交流懇談会では、次年度開催校の日本福祉大学学長の二木立氏より、大学 60 周年
事業の一環として、大学を挙げて皆様をお迎えするので是非御参加下さいと熱烈な呼びかけがあった。
2日目の分科会は、会場を長崎純心大学に移して実施しました。当日は生憎の雨模様で、少し肌寒い日に
なりました。参加者の皆様には、長崎市内からチャーターバスで山道を 40 分ほど登って来て頂きご足労を
おかけしました。分科会については、「社会福祉士国家試験と新カリキュラム見直し~これからの社会福祉
士養成教育を展望する~」(第1分科会)、「スクールソーシャルワーカーの活用をめぐる課題と展望」(第 2
分科会)、
「ソーシャルワーカーとしてのキャリア形成」(第 3 分科会)、
「社会福祉学を基礎にした幅広い「現
場」で活躍できる人材の養成―社会福祉士資格を取得しない学生への福祉教育―」(第 4 分科会)、「社会福
祉実践現場におけるスーパービジョンの実際と課題~メゾ・マクロ領域に焦点をあてて~」
(第 5 分科会)、
「福
祉専門職のキャリア軽視と認定社会福祉士制度~福祉系大学・大学院の果たすべき役割と課題~」(第 6 分
科会)の 6 分科会が行われました。各会場は外の寒さとは対照的に熱気に満ちた議論がなされ、セミナーは
閉幕しました。
最後になりましたが、全国から御参加頂き、無事にセミナーを終えることができ、参加者の皆様、セミナー
企画委員会の皆様、主催三団体の役職員の皆様のご協力とご支援に心より感謝申し上げます。また、慣れな
いこともあり、至らない点も多々あったことと存じますがこの場をお借りして深謝して、2013 年度の社会
福祉教育セミナーの報告とさせて頂きます。
10
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
2013 年度全国社会福祉教育セミナー
2013 年度全国社会福祉教育セミナー
第 4 分科会報告
龍谷大学短期大学部 阪口 春彦
第 4 分科会は、野口定久氏(日本社会福祉教育学校連盟副会長、日本福祉大学社会福祉学部教授)がコー
ディネーターとなり、「社会福祉学を基礎にした幅広い『現場』で活躍できる人材の養成―社会福祉士資格
を取得しない学生への福祉教育-」というテーマで開催された。
少子高齢化、経済危機、社会不安の増加・深刻化等に伴い、福祉人材養成の必要性は高まっている。にも
かかわらず、少子化、
「福祉離れ」等に伴い、福祉系大学等にとっては志願者確保が大きな課題となっている。
このジレンマを打破するためには、優秀な福祉専門職の素養をもった卒業生を福祉現場に送り出すだけでは
なく、社会福祉学を基礎にした幅広い「現場」で活躍できる人材の養成が重要であるとの認識のもと、本分
科会では社会福祉士資格取得をめざさない学生への社会福祉教育に焦点が絞られた。
まず、川廷宗之氏(大妻女子大学人間関係学部教授)による「『社会福祉教育の新たな試み』= AAC&U
によるリベラルアーツ教育のルーブリックから何を学ぶか=」というテーマでの報告があった。
本報告では、「ドロップアウトする福祉系の学生たち」への教育(学習支援)の必要性、大学での学びが
面白くない原因とその対応策としての教育のパラダイム転換の必要性、福祉への学習意欲を失った原因と福
祉への学習意欲を引き出す方法、学力を向上させる方法等について報告された。
また、AAC&U(Association of American Colleges and Universities)が開発したルーブリックについての
紹介があり、教育の質保証のためにルーブリックを活用する意義等が示唆された。
次に、阪口春彦(龍谷大学短期大学部教授)による「社会福祉教育のカリキュラム再編-コアカリキュラ
ムとリベラルアーツ」というテーマでの報告があった。
本報告では、第 1 に、龍谷大学短期大学部におけるこれまでのカリキュラム再編の特徴・ねらいが報告さ
れた。具体的には、①社会の多様な人材ニーズへの対応と、多様な志願者の確保をねらいとした「取得でき
る資格の種類の増加と、それに伴うカリキュラムの多様化」、②教育の専門分化による教育の高度化と、多
様な志願者の確保をねらいとした「学科・コースの細分化と、それに伴うカリキュラムの多様化」、③多様
な志願者の確保と、出口保障(教養=実力を身につけた卒業生の輩出)をねらいとした「教養教育としての
社会福祉専門教育に特化したコース(教養福祉コース)の設置」、④「短期大学士(社会福祉学)」の質保証
をねらいとした「福祉系の実習・演習科目を必修とすることの堅持」、⑤持続可能性の確保をねらいとした「置
かれた環境にふさわしい個性あるカリキュラムの導入」が、カリキュラム再編の特徴・ねらいであり、本分
科会開催の背景にある上記の「ジレンマ」に対応するものでもあるとの報告があった。
第 2 に、福祉専門職教育だけではなく教養教育としての社会福祉専門教育も必要であるが、このような社
会福祉専門教育における多様化には教育の質低下という危険性もあり、だからこそ多様な社会福祉専門教育
に共通のコアカリキュラムが必要であるとの報告があった。
引き続き、原田正樹氏(日本福祉大学社会福祉学部教授)による「社会福祉教育の地域連携と就業力」と
いうテーマでの報告があった。
本報告では、第 1 に、シティズンシップを形成することの必要性や、その方法としてのサービスラーニン
グについて、その定義や歴史、特徴も含め報告された。
第 2 に、日本福祉大学におけるサービスラーニングの取組(NPO 協働型サービスラーニング、地域連携
による「地域研究プロジェクト」)について、そのねらい、プログラム内容、実施体制等が報告された。
第 3 に、福祉教育プログラムの開発、福祉系高校との「福祉教育研究フォーラム」といった小学校・中学
学校連盟通信 / No.67
11
JASSW NEWS LETTER
2013 年度全国社会福祉教育セミナー
校・高等学校での福祉教育に関する日本福祉大学における取組や、日本福祉大学における産業界のニーズに
対応した教育改善・充実体制整備事業等について報告された。
以上の 3 名からの報告の後、フロアを含めた質疑応答、討議の時間が持たれ、社会福祉教育におけるコア
カリキュラム、アクレディテーション、単位認定や学位授与の基準、専門職教育と市民性を育む教育・教養
教育との関係などについて議論が深められた。
12
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
2013 年度全国社会福祉教育セミナー
2013 年度全国社会福祉教育セミナー
第 5 分科会報告
東洋大学 野村 豊子
趣旨説明「認定社会福祉士制度におけるスーパービジョンの概要」では、スーパービジョンの今日的課題
と本分科会の目的について提示されたが、その中で本分科会で扱うスーパービジョンは、認定社会福祉士制
度におけるスーパービジョンのみをスーパービジョンとして捉えるものではないことが前提として確認され
た。
はじめに、発題者の黒木氏は 研修ニーズからスーパービジョンを考えると題し、生活相談員の業務内容
を項目化した質問紙調査の結果を元に、メゾ・マクロ領域のスーパービジョンを巡る課題を示した。調査結
果からは、中核的管理運営業務、利用者・家族との連絡調整業務、利用者支援業務、企画広報業務、利用者・
ボランティア等関連業務、ケアプランに関する業務が抽出されたが、ミクロ領域に実践が限定され、かつ管
理者役割の重視が推測された。また、高い研修ニーズ、包括的研修ニーズ、経験に応じた研修ニーズが示され、
スーパービジョンの実施可能性や必要性が見いだせた。
総じて、メゾ・マクロ領域の関心よりも、管理者役割が偏重され、個別課題解決から地域づくり・資源開
発に至る認識が傾向としてあることが報告された。さらに、生活相談員の多くが有する介護の資格と実務経
験が、スーパービジョン関係に及ぼす影響等を検討する課題が示された。
次に高山氏は、 社会福祉施設におけるスーパービジョンの課題としてその実際例を示し、深刻化状況の
事例での抱え込み・自分の役割の曖昧さに起因するジレンマ・多職種間の連携等に加えて、中堅として職員
に指示が伝わらない・管理職の業務に追われ、利用者と関われない等のスーパーバイジーの困難が挙げられ
た。さらに社会福祉施設において、研修計画や OJT の未整備・職務分掌の不明確さ・チームとしての意識
の欠如・サービスの質的向上よりも、施設の運営,プログラムの円滑な進行優先・補助金財政のカット、実
績主義等の組織的・構造的課題が指摘された。
スーパービジョンの展開が阻まれている要因としてソーシャルワークが未展開であり、本来のスーパービ
ジョンの機能についての共通理解がない点、スーパービジョンが業務に位置付けられていない点、コンサル
ティング、コーチング、キャリアパス、人事検討との相違や有機的な活用が未整備であるという問題が提示
された。
室田氏は、ビデオ参加の形でマクロ領域におけるソーシャルワーク実践とスーパービジョンの課題につい
て概要を示した。ソーシャルワークのマクロ領域にスーパービジョンがなじまない理由について次の 3 点が
挙げられている先行研究を示した。①マクロ領域の実践は、セツルメントの伝統に見られるように、平等主
義的な規範が存在していて、そのため、管理的な側面を有するスーパービジョンの文化がなじまない。②コ
ミュニティーワークでの実践は、地域の中で偶発的に持たれる場合が多い。③コミュニティーワーカーは地
域住民の主体的な活動を促進する立場にあり、パートナーシップに基づいて住民との関係を重視するため、
スーパービジョン関係が成り立ちにくい。
近年、我が国においてマクロ領域の実践の特徴としてコミュニティーソーシャルワーク事業が普及した点
等が挙げられる。福祉各法に基づく援助が強調されてきた部分がある中でコミュニティーソーシャルワーク
は法的な根拠に必ずしも求めることなく、制度のはざまのニーズに対しても、ニーズに基づいて援助を行う
ことが特徴的である。現場では、そのようなソーシャルワークの実践に取り組んできた上司や管理者がおら
ず、スーパービジョンをできる存在がいない。コミュニティーソーシャルワーカーの方々とのグループスー
パービジョンを行うことを事例検討会の形で行ってきた体験を通し、参加者の中から、マクロ領域の支援に
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特化した事例検討会や、スーパービジョン、方法はないものかというような声が上がっている。マクロ実践
を捉える際に地域の福祉活動支援の中での仕組みを作ることを目標としてスーパービジョンを提供するとい
う一つの規定路線が描かれているとも考えられる。文化的な気づきを促すスーパービジョン、当事者をエン
パワーメントする上でのスーパービジョン、地域のコンフリクトにかかわる際のスーパービジョンの必要性
等を含めて、広くマクロ領域の実践を捉えなおす課題が提起された。
最後に小山氏は、専門職養成の一環としての新人教育と題し、フォローアップ教育の重要性を多面的に展
開した。専門職養成の完成のための必要条件として、新人教育を組み込むべきであり、新人教育の中身とし
てスーパービジョンシステムが、不可欠になってくる点、福祉が参考にできる専門職養成モデルが、看護や
教員養成などさまざまな養成システムを参考にしていくことができるのではないかという点が問題意識とし
て示された。卒業時点で未完成な状態であることを前提として、卒業後の育成にコミットしていくことが必
要ではないか、現場に出てからのスーパービジョンを組み込むことが不可欠であり、養成校サイドが現場サ
イドの卒後教育にどのような形でコミットできるのか。そのことが問われていると提示された。
「『比較』から学ぶことの必要性」として、看護師に関しては、病院のサイトの中に、わが病院ではこのよ
うな初任者教育をしているなどが、求人のような意味と形で普及している。教員養成については、法定化さ
れた初任者研修にはじまる継続的な研修や、内部研修、外部研修の設定、また教員養成は私立の学校では教
員免許更新制というものも加えている。
研修の実施に当たり3分の1を超える実施主体が大学と連携している。さらに、養成側や職能段階だけで
はなくて、経営協や施設協とリンクしなければ、職能や養成側の努力は内部化しないことが示唆された。加
えて、「『比較』軸の試み」として扱う課題によって養成のあり方が違うことの重要性が指摘され、様々な養
成教育の枠組みや方法が参考となる点が報告された。継続的なスーパービジョンやコンサルテーションにつ
いて、大学や養成校側が施設や機関の中で行われているスーパービジョンをしっかり支える仕組み作りを経
営サイドとリンクして実施していく重要性が指摘された。
以上の報告者の多面的かつ現状の分析を踏まえての示唆に富む指摘は、スーパービジョンの重要性はもと
より、教育現場・実践現場・経営サイド等の連携の在り方が課題となっていることが示された。さらに、従
来までの教育の焦点の在り方への反省を含め、分科会参加者との熱心な討議が展開された。メゾ領域とマク
ロ領域に関する共通理解の必要性が指摘され、「コミュニティ-メゾ、政策レベル-マクロの考え方の他に、
グループーメゾ、コミュニティーマクロの考え方もあり、ここで指す対象は,地域のこと,政策のことと明
確にして議論する必要がある」「メゾやマクロをどのように教えているのかという点を問われた際に,大学
教員は,それを示し切れていないのかもしれない」「マクロプラクティスは、海外の多文化、多民族、多言
語等々の背景にあるために広がってきているのではないか。それが日本ではどのようになるか」等、スーパー
ビジョン・コンサルテーションは、メゾ・マクロ領域の定義自体の明確化と共に、その実践のさらなる展開
と検証が期待されることが示された。
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学校連盟通信 / No.67
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2013 年度全国社会福祉教育セミナー
2013 年度全国社会福祉教育セミナー
第 6 分科会
新潟医療福祉大学 横山 豊治
本セミナーで毎回設けられている大学院教育の分科会が、今回は、「福祉専門職のキャリア形成と認定社
会福祉士制度-福祉系大学・大学院の果たすべき役割と課題-」をテーマに開催された。2012 年度から認
定社会福祉士制度が始まったことを受けて、前回のセミナーにおいても、「福祉系大学院教育における認定
社会福祉士養成の意義と課題」が大学院分科会のテーマとなっていたので、それを引き継いで「福祉専門職
のキャリア形成」という視座からさらに検討を深める形となった。
最初に、コーディネーターの大島巌氏(日本社会事業大学)から、
「2012 年度より始まった認定社会福祉
士制度は、福祉系大学・大学院で育成する福祉人材の資質向上とキャリア形成に密接に関連する。福祉系大
学・大学院では、これまでそれぞれにコア・カリキュラムを検討するなどして日本の福祉人材の資質向上と
キャリア形成を目指してきた。この分科会では、福祉専門職の資質向上とキャリア形成に果たす認定社会福
祉士制度の役割と意義、その中で福祉系大学・大学院が果たすべき役割と課題を検討する」と分科会の趣旨
を説明されたのに続き、3 人の発題者から順次発題が行われた。
一人目の発題者である筆者からは、「地方のリカレント中心型大学院における認定社会福祉士制度への対
応」と題して、過去 7 期生までの社会福祉学専攻修士課程修了者の動向や認定機構への研修認証申請に至る
までの経緯と、2013 年度現在の認証科目の概要などについて述べた。新潟医療福祉大学大学院では、学内
で先行していた看護学分野の「がん専門看護師コース」に続いて、2013 年度から理学療法学分野の「臨床
徒手理学療法コース」、栄養学分野の「臨床栄養専門コース」とともに社会福祉学専攻に「認定社会福祉士
単位取得コース」を設け、それらの 4 コースを「高度専門職業人プログラム」と総称するようになった。認
証科目は「共通専門」6 科目・計 8 単位分、「高齢専門」6 科目・計 8 単位分で、高齢分野に関してはほと
んどの単位を当大学院で取得できるよう、この分野に集中して認証を受けた。同大学院が認定機構から認証
を受けたのは 2013 年度開講分からなので、同年度入学者は必ずしもそれを志願理由にしてきたわけではな
いが、社会福祉学専攻としては過去最多の入学者を迎えた他、初めて科目等履修生として入学者も迎えるこ
とになった。
続いて二人目の北島英治氏(日本社会事業大学)から、「わが国の福祉系大学・大学院が果たすべきグロー
バル世界の中のソーシャルワーク教育・養成に関する役割と課題-グローバル・スタンダードとコア・カリ
キュラム」と題して、全米ソーシャルワーク教育協議会(CSWE)による大学・大学院の認定制度を中心に
報告され、同協議会は認定基準と教育方針を示すだけで、教育内容は各大学の自由が尊重されているという
点が特に強調された。アメリカでは、マスターコース 2 年間のうち、16 カ月の授業で 60 単位を取る必要
があり、1200 時間の実習が求められる。CSWE から認定を受けているソーシャルワークの学士課程は 474、
修士課程は 215 あり、さらに認定中という課程も 26 学部、17 大学院に及ぶ。一大学の規模も大きく、コ
ロンビア大学の例では、修士課程が 800 人、博士課程が 60 人という定員を持っている…といったアメリカ
のソーシャルワーク教育の概況が紹介された上で、わが国では、日本社会福祉教育学校連盟教育委員会で「大
学・大学院におけるコア・カリキュラム」が審議されたものの、導入には踏み切れていない-と指摘された。
三人目の栃本一三郎氏(上智大学)からは、「福祉専門職のキャリア形成に果たす認定社会福祉士制度と
福祉系大学・大学院の教育のあり方」と題し、「福祉系大学、大学院に未来はあるし、それを実現してソー
シャルイノベーションを起こしていくことが必要。そのためには福祉教育自体がイノベーション(自己変革)
していくことが必要。これからの社会にとって必要とされるのが社会福祉であり社会福祉の専門家。ただし、
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2013 年度全国社会福祉教育セミナー
従来の発想ではダメ(シュンペーターの変革の条件を考えれば理解できるはず)。」という結論からまず述べ
られた。
その上で、認定社会福祉士認証・認定機構に直接関わっている立場から、卒後教育・継続教育を必須とす
るのが社会福祉領域であること、機構の認証を受けた研修が全国各地で受けられるよう職能団体と大学院が
協力し合って認定社会福祉士制度への対応を進めていく必要があることなどが述べられた他、「経験目標の
ない学生を実習に出し、一定の経験目標を獲得することは社会福祉教育のもっとも重要な部分であり、社会
福祉系学部・学科は現場を経験するということで他の領域の学部・学科に対して強い優位性を持つものであ
る。その後の人生にとって計り知れない効能をもたらす。他の領域ではサービスラーニングといった形で対
応せざるを得ない」と福祉系大学における実習教育の意義が強調された。
一方、実習時間数などで社会福祉教育を大きく上回っている医師や看護師を養成する大学の教育は、「大
学における伝統的なリベラルアーツ教育とは異なる職業教育(職業学校)」であり、それに比べると「社会
福祉教育は職業教育ではなく、仮に職業教育と考えるなら、ほとんど要件を満たしていない」が、「それは
プラス面として認識されるべき」であって、「職業学校を志向することは愚の骨頂」、大学では「社会福祉士
養成課程にとらわれない教育が行われるべき」であり、「学術とはそういうもの」と主張された。この点に
関しては、非常に考えさせられる問題を含んでいたと思う。
北島氏が言われるように、アメリカでは、福祉系大学・大学院自体が一種の「協会認定」であって、基本
的な基準やポリシーは定められながらも、教育内容は不介入で各校の自由が尊重されている一方で、今日の
わが国では、「社会福祉士養成教育にとらわれない教育」が果たしてどれだけできているかと問われると、
筆者の所属先のように「保健医療福祉の専門職養成」をテーマとしている大学では、福祉士養成に目が行き
過ぎている感も自覚せざるを得ない。
栃本氏はまた、「卒後教育・継続教育・発展教育が必ずなければならないのが社会福祉の領域」として、
その中での大学院教育の役割にも期待を示されたが、「私学の多い日本の福祉系大学を、全部、(学部から)
大学院中心に変えていこうとするには無理がある」という現実認識も明らかにされた。
筆者の報告に対しては会場から、「認証・認定機構からの認証に関する教員への FD 的な意味は?」との質
問が寄せられたが、それには「機構への申請のための作業に関わることで、これまであまり関心を払ってこ
なかった他の教員のシラバスに目を通すことになった。認証を受けた科目のシラバスは全部、機構のホーム
ページを通じて社会に公開されるので、その意識を各科目の担当教員が持つようになったと思う」と答えた。
ここでの議論の全てを要約することは紙面の都合上、難しいので、当分科会を通じてあらためて浮き彫り
になったと思われる社会福祉教育上の論点として、①社会福祉専門職養成教育において卒前教育と卒後教育
で分担すべき水準、②継続教育の 1 つの方法としての大学院教育の有効性、③福祉系大学教育と専門的職業
教育との関係。この 3 点を最後に列挙しておきたい。
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第 14 回福祉教育研修講座報告
2012 年度「第 14 回福祉教育研修講座」
開催報告
福祉教育委員会委員(日本福祉大学) 岡 多枝子
社団法人日本社会福祉教育学校連盟(学校連盟)主催の「福祉教育研修講座」は、社団法人安田生命社会
事業団(現 明治安田こころの健康財団)主催の「ソーシャルワーク実践教育研修講座」として第 1 回が開
催されてから今回で第 14 回を迎えました。例年、正月開催を恒例とし、全国各地から福祉教育にたずさわ
る高校と大学等の教員が一堂に会し、各回のメインテーマに係る研修を受講し、日々の教育実践研究の改善
に資すると共に、両者が交流を深める機会ともなっております。第 9 回以来は、全国福祉高等学校長会が共
催団体となり、今回も学校連盟福祉教育委員会を中心に、高大連携により企画・実施を致しました。
通算第 14 回目となる今回は、2013(平成 25)年 1 月 12 日(土)~ 13 日(日)、東洋大学白山キャン
パスにおいて、117 名の会員校教員、高等学校教員等をはじめ、教員を目指す大学生や大学院生などの参加
を得て実施しました。
今回は、昨年に引き続き「職業としての福祉 教養としての福祉」をメインテーマに設定し、次の時代を
見据えて求められる専門性とそれを涵養するための教育を考え合うために、サブテーマを「若者が魅力ある
福祉職になるために」と致しました。
昨今の福祉・介護分野における人材確保・育成をめぐる深刻な状況は、予断を許さないものがあります。
福祉ニーズが今後ますます質・量ともに増大するであろうことは想像に難くありませんが、それに比べて、
福祉を将来の職業として選択しようとする若者は、増加傾向にあるとは言いきれず、楽観視できない状況に
置かれています。このような状況を打破し、将来にわたって福祉現場が望む人材を、豊かに育てあげていく
ために、福祉教育は今、何をすべきなのでしょうか。従来の福祉業界の狭い枠に囚われず、幅広い観点から
議論を行いました。
1 日目は、まず、文部科学省の矢幅清司調査官による「高校における福祉教育の動向」と題した情報提供
をいただきました。矢幅清司調査官の情報提供や講演を楽しみに毎年参加される福祉系高校教員も多く、今
回も、法律の改正に伴う学校現場でのカリキュラムや教育方法に関する先駆的な取り組みや、教員として配
慮すべき具体例などの提示がありました。続いて、田村真広氏(日本社会事業大学)から「福祉教育に取り
組んでいる高等学校に関する調査」報告が行われました。引き続き、
「これからの時代に求められる福祉教育
とは」をテーマとしたパネルディスカッションを開催しました。パネリストとして、
渡邉亜紀氏(ソーシャル・
ボランティア・プラットフォーム CollaVol)
、吉田高子氏(神戸市立六甲アイランド高等学校)
、清水洋行氏
(千葉大学)のお三方にご登壇いただき、岡多枝子氏(日本福祉大学)のコーディネートによって、それぞれ
の関わっておられる福祉教育の現場とその可能性についてご報告とディスカッションを行いました。その後、
これらを踏まえて恒例の情報交流会を開催し、全国各地の福祉教育実践の交流が活発に行われました。
2 日目の午前中は、毎回好評の模擬授業を行いました。高校からは 2 本の授業が行われました。まず、嶋
田拓巨氏(茨城県立古河第二高等学校)による科目「社会福祉基礎」の授業として『人間の理解』をテーマ
に、人が構成している認知世界について考察を深めるために、①人が主観的に生きていることを理解したう
えで人生ドラマの主人公としての個人を考察する、②ストレスについて理解を深める、③人間関係形成のた
めに援助対象者についての理解を深める、ことを柱とした授業実践を行い、保住芳美氏(川崎医療福祉大学)
のコーディネートによる授業研究を行いました。また、 同じく社会福祉基礎の科目で、松井秀徳氏(滋賀
県立長浜高等学校)が「公的年金制度」をテーマに取り上げて、①現行の年金制度が将来的に安定したもの
であるのか、②生活保護基準よりも低い年金で暮らす高齢者が多い一方で若年層を中心に年金未納者・免除
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第 14 回福祉教育研修講座報告
者が増加している、③年金は本質的には若い世代に関わる問題であり高齢期の生活保障の観点から生活保護
と関連させて年金制度について考えさせる、ことを柱に授業を行い、田村真広氏(日本社会事業大学)のコー
ディネートによる授業研究を行いました。さらに、大学からは、福島喜代子氏(ルーテル学院大学) が「相
談援助演習」を取り上げて、事例に基づく支援計画づくりの模擬授業を行い、山本美香氏(東洋大学)のコー
ディネートによる授業研究を行いました。
2 日目の午後は、矢幅清司氏(文部科学省)から「高校における福祉教育の動向(質問に答えて)」として、
前日の矢幅氏の情報提供に対する参加者からの質問に答えていただき、参加者の持ち込んだ具体的な教育課
題が共有されるとともに、解決への方策がしめされました。最後に、2 日間の研修講座の総括的な意味合い
を込めて、大橋謙策氏(日本社会事業大学大学院特任教授・公益財団法人テクノエイド協会理事長)による
「福祉機器・用具の活用とこれからの福祉教育」をテーマとした記念講演 「ICF の視点を踏まえたケアマネ
ジメントと福祉用具の活用・普及」を開催致しました。福祉現場での利用者と支援者の心身の健康保持にとっ
ても、福祉機器・用具の活用が重要であり、福祉教育の中でも ICF の視点を踏まえたケアマネジメントに関
するカリキュラムが求められることを確認することが出来ました。以上の内容は、参加者の皆さんのご協力
等により、全体として予定通りの進行が出来ました。
通算第 14 回の開催を迎えましたが、福祉教育委員会としては、参加者からのアンケートなどでご提示い
ただいた評価やご意見等を踏まえつつ、引き続き、第 15 回の開催を 2013(平成 25)年度事業計画として
提案しています。
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第 15 回福祉教育研修講座報告
第 15 回福祉教育研修講座「若者と雇用-福祉
分野で安心して働き続けるために-」報告
福祉教育委員会委員(日本社会事業大学) 田村 真広
1 月 11 日と 12 日、東洋大学白山キャンパスを会場に第 15 回福祉教育研修講座が開催された。
「若者の雇用」
をメインテーマにし、「福祉分野で安心して働き続けるために」をサブテーマとして、初日は基調講演とパ
ネルディスカッション及び情報交流会、2 日目は 3 つの模擬授業と情報提供「高校における福祉教育の動向」
が行われた。
濱口桂一郎氏は、2003 年頃まで日本に若者雇用政策が存在しなかった理由として、入社(メンバーシップ)
型社会によって新卒定期採用方式が定着していたことをあげた。ヨーロッパのような就職(ジョブ)型社会
では、人と仕事を結びつけるのは実績や資格だったために若者が失業に直面してきたこと、日本の労働法制
は実はジョブ型であるにもかかわらず、日本の教育界では「人間力」育成のために職業なきキャリア教育を
推進し、企業社会ではジョブなき成果主義や滅私奉公を期待してきたことが述べられた。このような中で、
介護・福祉職はマイノリティではあるがジョブ型社会の拠り所になるかもしれないこと、ドイツのデュアル
システムと介護実習のしくみは近似していることが示唆された。パネルディスカッションを踏まえて、氏は、
介護・福祉のような職種や職業専門教育が、特別な存在ではなくて当たり前と見られる社会にしなくてはな
らないとコメントされた。
若者雇用問題がいわば政策の狭間の問題であるとすれば、これとは別に福祉現場の担い手(社会福祉法人、
NPO 法人、株式会社など)による雇用問題対策があり、これら両面にまたがって若者が安心して働き続け
る条件づくりへの展望が切り開かれなければならない。そこから、福祉教育の中身も明らかになってくる。
市川禮子氏(社会福祉法人きらくえん理事長)と北川一人氏(同事務局次長)は「ノーマライゼーション
をめざす取り組み」を、福祉は文化であり地域の中で一人の生活者としての暮らしを築くという施設経営の
理念、職員の安定した雇用条件が確立するまでの施設経営の歩みと現状について、映像などを駆使しながら
紹介された。社会福祉法人が人を育て、地域を創りだしていく存在となりうることを説得的に示された。
角戸理絵氏と中津尚美氏(特定非営利活動法人海祐会)は、ドキュメンタリー「笑って泣いて寄り添って
~リエとナオミの介護日記~」の視聴しながら解説を加えた。特養を辞め、ホームヘルパーから介護事業所
を立ち上げた経緯、地元の若者の雇用を創出していった過程や若者育成の抱える課題が新鮮かつ感動的に語
られた。
介護・福祉職の人材不足が叫ばれて久しい。すぐれた実践に学ぶこととあわせて、現場に即して雇用労働
問題を改善するための研修もまた、介護・福祉を魅力ある職業にするためには必要である。
模擬授業は、高校から「介護過程の実践過程」(介護過程)と、「身じたくの介護」(生活支援技術)、大学
から「まちづくりを意識したアクティブラーニング」(相談援助演習)が実施された。短時間ではあるが全
体会が行われ、3 つの模擬授業を振り返ったことで、参加者はめいめいの抱える困難の理由や解決策へのヒ
ントを得られた。
高校における福祉教育の動向では、文部科学省の矢幅氏から豊富な情報提供がなされ、介護・福祉職への
社会的期待と高大連携による福祉教育への課題がいっそう浮き彫りになった。
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第 2 回スーパービジョン教育の理論と方法研修講座報告
第 2 回スーパービジョン教育の理論と方法研修
講座報告
日本社会事業大学特任教授 北島 英治
昨年(平成 23 年度)、第 1 回スーパービジョン研修会では、「スーパービジョン教育の理論と方法」につ
いて報告しました。今回(平成 24 年度)、第 2 回研修会は、
「ソーシャルワーク実践におけるスーパービジョ
ン」を取りあげました。午前の講演では、ここで焦点化することは、一般に言われている “ スーパービジョン ”
・
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ではなく、ソーシャルワーク実践における “ソーシャルワーク・スーパービジョン ” であることを強調しま
した。そこで、特に北米において現在進展している “ ソーシャルワーク実践(Social Work Practice)” を概
観しました。
個人に対するソーシャルワーク・スーパービジョンは、ソーシャル・ケースワークの発展と呼応し進展し
てきたという経緯があります。ソーシャルワーク・スーパービジョンは、リッチモンド以来、いわゆる伝統
的な教育分析を基とした “ 診断主義 ” のスーパービジョンから始まり、現在では、オーストラリア、カナダ
等の各国において、ポスト・モダンも含めた多様なソーシャルワーク・スーパービジョンへと発展していま
す。しかしながら、今回は、伝統的な “ 機能主義 ” のソーシャルワーク・スーパービジョンに限定し、カデュー
シンの定義を紹介しました。他の多くの機能も開拓されてきていますが、今回は、支持的スーパービジョン、
教育的スーパービジョン、管理的スーパービジョンに絞って、その概観を行いました。そして、我が国に始
まろうとしている認定社会福祉士へ向けてのソーシャルワーク・スーパービジョン体験と、その様式を簡略
化し報告しました。講演後、グループに分かれ、ソーシャルワーク・スーパービジョンのロールプレーを全
員で行いました。スーパーバイジーであるワーカーが会話の “ まな板の上 ” に上る “ スーパービジョン ” で
あるはずが、クライエントが “ まな板の上 ” に上る “ 事例検討 ” になってしまう傾向もみられ、熱心な相互
交換が行われました。
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JASSW NEWS LETTER
第 3 回スーパービジョン教育の理論と方法研修講座報告
第 3 回スーパービジョン教育の理論と方法研修
講座報告
日本社会事業大学特任教授 北島 英治
平成 23 年度、第 1 回スーパービジョン研修会では、「スーパービジョン教育の理論と方法」について、
平成 24 年度、第 2 回研修会は、「ソーシャルワーク実践におけるスーパービジョン」を取りあげました。
今回、平成 25 年度、第 3 回は、
「ソーシャルワーク・スーパービジョンの機能と役割」について話しました。
・
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・
前回、“ スーパービジョン ” というとき、その言葉の前に “ ソーシャルワーク ” をつけ、“ソーシャルワーク・スー
パービジョン ” であることを強調しました、現在、ソーシャルワーク・スーパービジョンの現状について、
日本の外を見まわしてみると、イギリス、オーストラリア、ニュージランド、そして、カナダといった国々
における、構造主義やポスト構造主義といった思想、理論を基とするモデルや理論の発展は目覚ましいもの
があります。アジアにおいても、韓国、中国、東南アジア諸国における国際ソーシャルワーク(International
Social Work)の進展とともに、そのソーシャルワーク実践教育、ソーシャルワーク・スーパ―ビジョン教
育における多様性、ダイバーシティが顕著になってきています。ソーシャルワークの国際定義も、この価値
の多様性を遵守したものへと変わろうとしています。
今回のテーマは、“ 機能と役割 ” であるため、とくに “ 機能 ” の面を焦点化し、もう一度、カデューシン
の定義を紹介し、支持的、教育的、管理的スーパービジョンについて、それぞれを明確化することを重視
して話しました。その後の参加者との議論において、一般的な言葉である上司と部下の間の “ 管理・運営
(administration/management)” と、スーパーバイザーとスーパーバイジーとの間の “ 管理的ソーシャルワー
ク・スーパービジョン(administrative supervision)” の、その両者の共通点と相違点を早急に整理してい
くことは、ソーシャルワーク・スーパービジョン教育を発展させていく上での大きな課題の一つとなること
が、今回の議論の中から浮き上がってきました。
特に社会福祉専門職、ソーシャルワーカーの専門価値を、そのスーパービジョンにおいて取り上げるとき、
どのようなスーパービジョンをしていくか・・・、今後の課題のひとつとなっていくでしょう。今回の研修
会において、認定社会福祉士、認定上級社会福祉士のことも大切な課題でありますが、もっと基本的な、我
が国の社会福祉教育者の集まりである社会福祉教育学校連盟において、ソーシャルワーク教育、ソーシャル
ワーク・スーパービジョン教育をどのようにしていくか、その対応が待ったなしに求められているところです。
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平成 25 年度 第 1 回理事会議事録
平成 25(2013)年度 第 1 回理事会議事録
平成 25(2013)年度社団法人日本社会福祉教育学校連盟 第 1 回理事会議事録
1
日 時:日 時:平成 25(2013)年 5 月 8 日(水)午後 6 時 00 分~午後 9 時 00 分
2
会 場:四谷福祉会議室
3
新宿区三栄町8番地 森山ビル西館 501
出席者及び欠席者
1) 出席者:
理事現在数
出席理事
13 名
7名
会長 野村豊子,副会長兼常務理事 野口定久,副会長 黒木保博,
理事 三浦俊二,理事 陳麗婷,理事 白澤政和,理事 山田秀昭
監事現在数
2名
出席監事
2名
監事 所道彦,監事 松村正一
顧問 秋元樹(IASSW 副会長,APASWE 会長)
事務局 事務局長 藤林慶子,事務局次長 贄川信幸,事務局参与 船水浩行
2) 欠席者
理事 芝野松次郎,理事 泉(池田)雅子,理事 上野谷加代子,
理事 石川到覚,理事 小林光俊,理事 山村睦
4
会長挨拶
5
定足数確認
・出席理事7名。
・阿部理事逝去にともない、理事現在数は 13 名で、定款第 33 条第 1 項による定足数に達し、会
が成立していることが確認された。
6
議長選出
・定款第 32 条第 3 項に基づき野村豊子会長を議長とした。
7
議事録署名人選出
・事務局より , 定款第 34 条第 2 項により「出席した会長及び監事」であることから、会長及び監
事の所道彦,松村正一となることが説明され、承認。
22
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 1 回理事会議事録
8
議案
第 1 号議案:平成 24(2012)年度事業報告書(案)について
第 2 号議案:平成 24(2012)年度決算報告(案)について
第 3 号議案:平成 25 - 26(2013 ‐ 2014)年度理事等(案)について
第 4 号議案:事務局の移転について
第 5 号議案:定款変更について
第 6 号議案:新定款に伴う規程等の改正について
9
議事の経過の要領及びその結果
(1)第 1 号議案:平成 24(2012)年度事業報告書(案)について
事務局長より、資料に基づき、案が提示された。
所監事より、監査報告書に基づき事業報告並びに附属明細書を監査の結果、年号表記の不統一等
細かい指摘事項はあるが、法人の業務執行、理事の職務執行等にいて、問題ないことが報告された。
審議の結果、出席理事全員異議なく案の承認を決議し、総会時に報告することになった。
(2)第 2 号議案:平成 24(2012)年度決算報告(案)について
事務局長より、資料に基づき、案が提示された。
松村監事より、監査報告書に基づき、計算書類(貸借対照表及び正味財産増減計算書)及び事業
報告並びにこれらの附属明細書を監査の結果、法人の業務執行、理事の職務執行等に問題ないこ
とが報告された。
審議の結果、出席理事全員異議なく案の承認を決議し、総会議案として上程することになった。
(3)第 3 号議案:平成 25 - 26(2013 ‐ 2014)年度理事等(案)について
事務局長より、昨年 12 月から本年1月実施の選挙結果を踏まえ、2 月に役員選考委員会を開催し、
役員または役員就任機関を選考し、機関を選考した分については、就任予定者の推薦を依頼した
結果から、下記のとおり、定時社員総会に提示する役員(理事及び監事)の案が提示された。
理事
大嶋巌(日本社会事業大学)
黒木保博(同志社大学)
野口定久(日本福祉大学)
野村豊子(東洋大学)
阿部裕二(東北福祉大学)
岡田直人(北星学園大学)
石川久展(関西学院大学)
阪口春彦(龍谷大学短期大学部)
松原康雄(社団法人日本社会福祉士養成校協会)
伊東秀幸(一般社団法人日本精神保健福祉士養成校協会)
小林光俊(公益財団法人日本介護福祉士養成施設協会)
鎌倉克英(社団法人日本社会福祉士会)
岩田正美(一般社団法人日本社会福祉学会)
山田秀昭(社会福祉法人全国社会福祉協議会)
学校連盟通信 / No.67
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JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 1 回理事会議事録
審議の結果、出席理事全員異議なく案の承認を決議した。
監事
茨木尚子(明治学院大学)
北島英治(日本社会事業大学)
審議の結果、出席理事全員異議なく案の承認を決議し、総会議案として上程することになった。
(4)第 4 号議案:事務局の移転について
事務局長より、下記の案が提示された。
主たる事務所の移転先
移転の時期
東京都港区港南 4 丁目 7 番 8 号 都漁連水産会館 6 階
平成 25 年 6 月 3 日とする。
審議の結果、出席理事全員異議なく案の承認を決議し、総会議案として上程することになった。
(5)第 5 号議案:定款変更について
事務局長より、主たる事務所の移転等に伴い、以下の定款変更案が提示された。
①定款「第 2 条 この法人は、主たる事務所を東京都新宿区に置く。」を、「東京都港区に置く。」
とする。
②定款「第 4 条第 2 項 前項各号の事業は、日本全国において行うものとする。」を、「日本全国
及び海外において行うものとする。」とする。
審議の結果、出席理事全員異議なく案の承認を決議し、総会議案として上程することになった。
(6)第 6 号議案:新定款に伴う規程等の改正について
事務局より、一般社団法人移行に伴い、40 以上の内部規程の制定又は改正が必要であるが、今
回は、①定時社員総会に向け、改廃規定が総会決議である規程、② 2003(平成 15)年の社団法
人化直後の 2004(平成 16)年1月に制定後、全く改正がされておらず、事務職員に不利益を生
じかねない規程、を優先して制定又は改正したい旨、提示された。
審議の結果、出席理事全員異議なく了承決議した。
事務局より、「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟入会及び退会に関する規則」の制定案文
が提示された。
審議の結果、未整備の第 3 号様式(第 3 条関係)、第 4 号様式(第 5 条関係)を作成することを
前提として、出席理事全員案の承認を決議し、総会議案として上程することになった。
事務局より、「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟入会審査基準」の改正案文が提示された。
審議の結果、出席理事全員異議なく案の承認を決議し、総会議案として上程することになった。
事務局より、「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟入会金及び会費に関する規則」の改正案
文が提示された。
第 3 条第 2 項の年会費納入期限を「5 月末日まで」とする案について、正会員所属校の事情、事
務局体制との関係等で実行可能かとの議論はあったが、案のままとして総会に提示することとし、
出席理事全員承認を決議し、総会議案として上程することになった。
24
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 1 回理事会議事録
事務局より、役員選考等に関連する「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟役員の選考に関す
る規程」「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟運営委員の選考に関する規程」「一般社団法人
日本社会福祉教育学校連盟役員および運営委員の選考に関する細則」「一般社団法人日本社会福
祉教育学校連盟役員および運営委員の選挙に関する細則」の改正案文が一括提示された。
審議の結果、役員の選考に関する規程及び運営委員の選考に関する規程の選出辞退の規定につい
て時期を「総会の 2 月前」から「選挙公示の 2 月前」と修正するほか、誤植を修正することを
前提として、出席理事全員案の承認を決議し、総会議案として上程することになった。
なお、上記規程等は、従前どおり、正会員所属校を選挙により選考すると共に、外部理事を一定
数の選考することを前提としており、今後の理事の職務執行状況も踏まえつつ、2 年後に選任の
役員等の選考のあり方については、今後、理事会で改めて協議することを申し合わせた。
事務局より、「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟個人情報の保護に関する基本方針」の制
定案文が提示された。
審議の結果、出席理事全員異議なく案の承認を決議し、総会議案として上程することになった。
事務局より、「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟社会福祉系専門職大学院認証評価審査規
程」「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟社会福祉系専門職大学院認証評価委員会規程」「一
般社団法人日本社会福祉教育学校連盟社会福祉系専門職大学院判定委員会規程」「一般社団法人
日本社会福祉教育学校連盟社会福祉系専門職大学院認証評価異議審査委員会規程」「一般社団法
人日本社会福祉教育学校連盟社会福祉系専門職大学院認証評価に関する手続き規則」の改正案文
が一括提示された。
審議の結果、出席理事全員異議なく案の承認を決議し、総会議案として上程することになった。
なお、上記規程等は文部科学省から認定を前提として規定したものであるが、見直しが必要であ
り、今後、理事会で改めて協議することを申し合わせた。
事務局より、2004(平成 16)年 1 月に制定後、全く改正がされておらず、事務職員に不利益を
生じかねない規程のうち、今回は最優先として「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟給与規
程」を改正し、「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟就業規則」等の改正については、5 月
25 日開催予定の理事会で審議願いたい旨、提案された。
審議の結果、出席理事全員異議なく了承決議した。
事務局より、「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟給与規程」の改正案文が提示された。
審議の結果、出席理事全員異議なく案の承認を決議した。
10 報告事項等
(1) 文部科学省介護福祉等に係る講習会の公募について
(2) 「ココロとカラダを考える進学相談会」への協力依頼について
(3) 2013 年度ソーシャルワーカーデーの実施について
(4) APASWE 執行理事選挙について
(5) 第 22 回アジア・太平洋ソーシャルワーク会議(APC22)について
学校連盟通信 / No.67
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JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 1 回理事会議事録
(6) 退会について
(7) 日本社会事業大学専門職大学院第三者評価結果について
(8) 2013 年度全国社会福祉教育セミナーについて
(9) その他
議長は、以上をもって本日の議事は終了した旨を述べ、午後 9 時 00 分閉会を宣し、解散した。以
上の決議を明確にするため、この議事録を作成し、議長及び監事がこれに記名押印する。
平成 25 年 5 月 8 日
一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟第 1 回理事会
議 長
監 事
監 事
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学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 2 回理事会議事録
平成 25(2013)年度 第 2 回理事会議事録
平成 25(2013)年度一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟 第 2 回理事会議事録
1
開催日時:平成 25(2013)年 5 月 25 日(土)午後 2 時 45 分~午後 2 時 55 分
2
開催場所:東洋大学白山キャンパス 5 号館 2 階 5201 号室
3
出席者及び欠席者
1)出席者
理事現在数
出席理事
14 名
8名
理事 大嶋巌,理事 黒木保博,理事 野口定久,理事 野村豊子,
理事 阿部裕二,理事 岡田直人,阪口春彦,小林光俊
監事現在数
2名
出席監事
2名
監事 茨木尚子,監事 北島英治
事務局
4
事務局長 藤林慶子,事務局次長 贄川信幸,
事務局次長 船水浩行,事務局次長 保正友子
2)欠席者
理事 石川久展,理事 伊東秀幸,理事 松原康雄,理事 鎌倉克英,
理事 岩田正美,理事 山田秀昭
定足数確認
・出席理事 8 名。
・理事現在数は 14 名で、定款第 33 条第 1 項による定足数に達し、会が成立していることが確認された。
5
議長選出
定款第 24 条第 1 項の規定により選任された理事が、同第 2 項「会長、副会長及び常務理事は、理
事会の決議によって理事の中から選定する。」の規定による選定を行う理事会であるため、この会
議では定時社員総会終了まで会長であった野村豊子前会長を議長とすることを申し合わせた。
6
議事録署名人選出
・事務局より,定款第 34 条第 2 項により「出席した会長及び監事」であることから、本会議で選
定された会長及び監事茨木尚子、同北島英治となることが説明され、承認された。
7
議案
第 1 号議案 平成 25 ‐ 26(2013 ‐ 2014)年度会長,副会長及び常務理事の選定(案)について
第 2 号議案 事務局長及び事務局次長の任命(案)について
第 3 号議案 平成 25 ‐ 26(2013 ‐ 2014)年度委員会委員について
学校連盟通信 / No.67
27
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 2 回理事会議事録
8 議事の経過の要領及びその結果
(1) 第 1 号議案:平成 25-26(2013-2014)年度会長,副会長及び常務理事の選定(案)について
審議の結果、以下のとおり、会長、副会長及び常務理事を選定することについて、出席理事全員
に異議なく決議された。
会長(代表理事)
大嶋 巌
副会長・常務理事
黒木保博
副会長・常務理事
野口定久
副会長
野村豊子
副会長
阿部裕二
(2) 第 2 号議案:事務局長及び事務局次長の任命(案)について
以下のとおり、案が提示された。
事務局長
藤林慶子
事務局次長
贄川信幸
事務局次長
船水浩行
事務局次長
保正友子
審議の結果、出席理事全員異議なく案の承認を決議した。
(3) 第 3 号議案:平成 25-26(2013-2014)年度委員会委員について
資料に基づき、委員の案が提示された。
審議の結果、定款第 52 条第 2 項の規定により委員を選出し、会長が委嘱することについて、出
席理事全員異議なく案の承認を決議した。
以上をもって議案全部の審議を終了したので、議長は午後 2 時 55 分閉会を宣し、解散した。
上記議事の経過の要領及びその結果を明確にするため、会長及び監事が記名押印する。
平成 25 年 5 月 25 日
一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟
会 長
監 事
監 事
28
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 3 回理事会議事録
平成 25(2013)年度 第 3 回理事会議事録
平成 25(2013)年度一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟 第 3 回理事会議事録
1
開催日時:平成 25(2013)年 5 月 25 日 ( 土 ) 午後 5:05 ~午後 8:02
2
開催場所:東洋大学白山キャンパス 5 号館 2 階 5201 教室
3
出席者及び欠席者
(1) 出席者
理事現在数
出席理事
14 名
9名
会長 大嶋巌,副会長・常務理事 黒木保博,副会長・常務理事 野口定久,
副会長 野村豊子,副会長 阿部裕二,理事 岡田直人,理事 石川久展,
理事 阪口春彦,理事 小林光俊
監事現在数
2名
出席監事
2名
監事 茨木尚子,監事 北島英治
事務局
事務局長 藤林慶子,事務局次長 贄川信幸,
事務局次長 船水浩行,事務局次長 保正友子
4
(2) 欠席者
理事 伊東秀幸,理事 松原康雄,理事 鎌倉克英,理事 岩田正美,
理事 山田秀昭
定足数確認
・出席理事 9 名。
・理事現在数は 14 名で、定款第 33 条第 1 項による定足数に達し、会が成立していることが確認
された。
5
議長選出
・定款第 32 条第 3 項に基づき大嶋巌会長を議長とした。
6
議事録署名人選出
・事務局より、定款第 34 条第 2 項により「出席した会長及び監事」であることから、大嶋巌会長
及び監事茨木尚子、同北島英治となることが説明され、承認された。
7
会長挨拶
学校連盟通信 / No.67
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JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 3 回理事会議事録
8
議案
第 1 号議案 他団体の理事および役員としての承認について
第 2 号議案 認定社会福祉士認定・認証機構スーパーバイザー登録申請に伴う連盟推薦について
第 3 号議案 新定款に伴う規程等の改正について
9
議事の経過の要領及びその結果
事務局より、当初、上記の第 3 号議案のみを予定していたが、第 1 号議案として「他団体の理事
および役員としての承認について」、第 2 号議案として「認定社会福祉士認定・認証機構スーパー
バイザー登録申請に伴う連盟推薦について」を加え、先議したい旨、提案された。
審議の結果、出席理事全員異議なく議案の追加及び審議順変更について案の承認を決議した。
(1)第 1 号議案:他団体の理事および役員としての承認について
事務局より、本連盟の関連諸団体から以下のとおり、理事の推薦について依頼のある旨が報告さ
れ、推薦者名について審議し決定する必要が議案として提出された。
社団法人日本社会福祉士養成校協会理事
一般社団法人日本精神保健福祉士養成校協会理事
認定社会福祉士認証・認定機構理事
審議の結果、以下のとおり、推薦することを決議した。
社団法人社会福祉士養成校協会理事 大嶋会長
一般社団法人日本精神保健福祉士養成校協会理事 野村副会長
認定社会福祉士認証・認定機構理事 大嶋会長
また事務局より、ソーシャルケアサービス従事者研究協議会、中央福祉人材センター等について
は、引き続き原則として事務局長が対応する旨提案され、審議の結果了承された。
(2)第 2 号議案:認定社会福祉士認証・認定機構スーパーバイザー登録申請に伴う連盟推薦について
会長及び事務局長より本連盟から推薦を行う件が提案された。
審議の結果、推薦書を出すことを決議し、書面の内容等については会長一任とした。
(3)第 3 号議案:新定款に伴う規程等の改正について
事務局より、一般社団法人移行に伴い、新たに制定又は改正が必要である 40 以上の内部規程の
うち、①制定又は改正が、第1回理事会及び定時社員総会において完了した分、②制定又は改正
案文策定済みであるが継続審議又は未審議の分、③案文検討中の分、④理事会以外で審議する分、
がそれぞれ報告された。
その上で、今回理事会では、①今後のこの法人の業務執行、理事の職務執行に係る大枠を定める「組
織運営」関係の規程、② 2003(平成 15)年の社団法人化直後に制定後、全く改正がされておら
ず、事務職員に不利益を生じかねない「人事、給与」関係の規程のうち、制定又は改正案文策定
済みの分について、可能な限り審議することとした。
事務局より、定款第 52 条第 3 項による委任規定があるにもかかわらず、未整備であった「一般
30
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 3 回理事会議事録
社団法人日本社会福祉教育学校連盟委員会規則」を制定し、委員会の組織等について明確化する
と共に、活動の継続性等の確保を図りたい旨が説明され、制定案文が提示された。
審議の結果、①特別委員会に関しての規定が必要ではないか、②運営委員会ブロック小委員会位
置づけ等についての質疑、③各委員会の成果が理事会でどのように受け止められ、法人の業務執
行に反映されているのか不明確、④定款規定のとおり、理事会が方針をより明確にした上で各委
員会に諮問すべきとの問題提起や意見具申がなされたが、これらについては三役会で委員会活動
のあり方等について検討し、必要であれば理事会を早めに設定するということを前提に、案文の
一部を下記のとおり修正し、制定することを決議した。
第 3 条第 1 項「委員会は次の 4 種類とする。」を「委員会は次の 3 種類とする。」
同条第 2 項「常設委員会及び各委員会の業務所掌を次のとおり定める。ただし、全ての委員会は
会長特命事項の遂行を担う。」を「常設委員会を次のとおり定める。ただし、全ての委員会は会
長及び理事会の特命事項の遂行を担う。」とし、同項各号の業務所掌規定案を削除する。
第 4 条の規定中人数表記を「人」で統一する。
第 5 条第 8 項「会合終了後 2 週間以内に、議事録を本部に提出する。」を「委員会終了後にすみ
やかに議事録を提出する。」とする。
事務局より、社員総会及び理事会の適正かつ円滑な運営を図るための「一般社団法人日本社会福
祉教育学校連盟社員総会運営規則」及び「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟理事会運営規
則」の制定案文が提示された。
審議の結果、下記のとおり案文の一部を修正し、制定することを決議した。
理事会運営規則第 5 条第 4 項の「監事は、理事が不正の行為をし、若しくは当該行為をするおそ
れがあると認めるとき、又は法令若しくは定款に違反する事実若しく著しく不当な事実があると
認め、・・・」を「監事は、理事が不正の行為をし、若しくは当該行為をするおそれがあると認
めるとき、又は法令若しくは定款に違反する事実若しくは著しく不当な事実があると認め、
・・・」
とする。
事務局より、定款第 25 条第 4 項等の委任規定による「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟
役員等職務権限規程」の制定案文が提示された。
審議の結果、下記のとおり案文の一部を修正し、制定することを決議した。
第 1 条「この規程は、一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟(以下「この法人」という。)第
25 条第 4 項及び第 53 条第 4 項に基づき、この法人における役員及び管理職が遂行する・・・」
を「第 1 条 この規程は、一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟(以下「この法人」という。)
第 25 条第 4 項及び第 53 条第 4 項に基づき、この法人における役員等が遂行する」とする。
事務局より、定款第 50 条に規定の顧問に係る「一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟顧問に
関する内規」の制定案文が提示された。
審議の結果、下記のとおり案文の一部を修正し、制定することを決議した。
学校連盟通信 / No.67
31
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 3 回理事会議事録
第 3 条第 1 項の「・・・・一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟謝金等の沿払い払い基準に
関する規程を適用する。」を「・・・・一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟謝金等の支払い
基準に関する規程を適用する。」とする。
第 4 条「この内規の改廃は、理事会の議によるものとする。」を「この内規の改廃は、理事会の
決議によるものとする。
事務局より、定款第 51 条により機構上新設することとなった三役会に係る「一般社団法人日本
社会福祉教育学校連盟三役会運営規則」の制定案文が提示された。
審議の結果、下記のとおり案文の一部を修正し、制定することを決議した。
第 4 条「三役会は、原則として 1 事業年度に 3 回(原則として、5 月、10 月、3 月の第 2 土曜
日)に開催する。ただし、必要がある場合には随時これを開催することができる。」を「三役会は、
原則として1事業年度に 3 回(原則として、5 月、10 月、3 月)に開催する。ただし、必要が
ある場合には随時これを開催することができる。」とする。
第 8 条「三役会の議事については、議事録を作成し、議事の経過の要領及びその結果を記載して、
議長及び出席した構成員がこれに記名押印しなければならない。」を「三役会の議事については、
議事録を作成する。」とする。
事務局より、「一般社団法人社会福祉教育学校連盟就業規則」の改正案文が提示された。
審議の結果、下記のとおり案文の一部を修正し、改正することを決議した。
第3条第2項「この規則で所属長とは別表のとおりとする。」を削除する。
第 27 条第1項中「常務理事」を「事務局長」とする。
事務局より、
「一般社団法人社会福祉教育学校連盟パート職員就業規則」の改正案文が提示された。
審議の結果、従前規定の大幅改正という形の案文は今後の課題とし、当面、従前規定を制度改正
に最小限の手直しをすることとし、次回の理事会で修正された改正案文を審議することとした。
事務局より、「一般社団法人社会福祉教育学校連盟育児休業規程」の改正案が提示された。
審議の結果、下記のとおり案文の一部を修正し、改正することを決議した。
第 3 条第 1 項、同条第 3 項、第 5 条第 1 項、第 6 条第 1 項及び第 7 条第 1 項中の「常勤職員にあっ
ては常務理事に、パート職員にあっては事務局長」を「事務局長」とする。
事務局より、「一般社団法人社会福祉教育学校連盟介護休業規程」の改正案が提示された。
審議の結果、従前規定の大幅改正という形の案文となっており、法改正伴う第5条の案文等制度
改正が伴う修正は、適用があるものとして運用を開始することを前提に、次回理事会で再度審議
することとした。
なお、誤字、脱字、変換ミス等で、規定内容の主旨に大きな変更を及ぼさない程度の修正を要す
る場合は、判断を会長と三役に一任することとした。
32
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 3 回理事会議事録
10 協議事項
(1)今年度全国セミナー企画について
セミナー企画委員会での現在案について以下の報告があった。今後、依頼状況等に応じ、変更・
修正の可能性もあることを含め、委員会に一任することで了承された。
全体テーマ「社会福祉の開発的機能とソーシャルワーク教育」
スケジュール
日程
1 日目
2 日目
時間
13:20 ~ 14:50
15:00 ~ 17:30
内容
基調講演
シンポジウム
18:00 ~
午前中~ 12:30
懇親会
分科会
担当者
田嶋氏に依頼中
コメンテーター:田嶋氏
司会:栃本氏
シンポジスト:村木氏、白澤氏
市内のホテルにて
社養協から 2 本、精養協から 1 本、連盟から
3本
(2)連盟県代表を出してほしいという広島県からの要望について
上記について協議したが、今回は保留し、連盟としてはすぐには取り組めないが、場合によって
はソーシャルケアの広島県の取り組みとして取り組んでもらったらどうか、という旨を返答する
こととした。
(3)連盟におけるスーパービジョンの書物出版について
次回の三役会で検討することとした。
11 報告事項等
(1) 「ココロとカラダを考える進学相談会」の協力結果について
(2) 2013 年度ソーシャルワーカーデーの実施について
(3) 退会について
(4) その他
以上をもって議事の全部の審議及び報告を終了したので、議長は午後 8 時 2 分閉会を宣し、解散した。
上記議事の経過の要領及びその結果を明確にするため、会長及び監事が記名押印する。
平成 25 年 5 月 25 日
一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟
会 長
㊞
監 事
㊞
監 事
㊞
学校連盟通信 / No.67
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JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 4 回理事会議事録
平成 25(2013)年度 第 4 回理事会議事録
平成 25(2013)年度一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟 第 4 回理事会議事録
1
開催日時:平成 26 年 2 月 21 日(金)17 時 00 分~ 19 時 30 分
2
開催場所:一般社団法人社会福祉教育学校連盟 品川事務局研修室
3
(東京都港区港南 4 丁目 7 番 8 号 都漁連水産会館 6 階)
出席者及び欠席者:
1) 出席者
理事現在数
14 名
出席理事
11 名
会長 大嶋巌,副会長・常務理事 黒木保博,副会長・常務理事 野口定久
副会長 野村豊子,副会長 阿部裕二,理事 石川久展,理事 阪口春彦,
理事 松原康雄,理事 伊東秀幸,理事 岩田正美,理事 山田秀昭
監事現在数
2名
出席監事
2名
監事 茨木尚子,監事 北島英治
事務局
2) 欠席者
4
事務局長 藤林慶子,事務局次長 贄川信幸 ,
事務局次長 船水浩行 , 事務局次長 保正友子
岡田直人,小林光俊,鎌倉克英
定足数確認
・出席理事 11 名。
・理事現在数は 14 名で、定款第 33 条第 1 項による定足数に達し、会が成立していることが確認
された。
5
議長選出
・定款第 32 条第 3 項に基づき大嶋巌会長を議長とした。
6
議事録書名人選出
・事務局より、定款第 34 条第 2 項により「出席した会長及び監事」であることから、大嶋巌会長
及び茨木尚子監事、北島英治監事となることが説明され、承認された。
34
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 4 回理事会議事録
7
議案
第 1 号議案 理事の変更について
第 2 号議案 平成 25(2013)年特別会計収支予算(案)について
第 3 号議案 平成 26(2014)年度事業計画(案)について
第 4 号議案 平成 26(2014)年度収支予算(案)について
第 5 号議案 新定款に伴う規程等の改正について
第 6 号議案 平成 25(2013)年度臨時社員総会議案について
第 7 号議案 事務局体制の変更について
8
議事の経過の要領及びその結果
(1)第 1 号議案:理事の変更について
藤林事務局長より、第 1 号議案が提案された。野村豊子副会長(東洋大学)の退任に伴う稲沢公
一氏(東洋大学)の新理事候補への選考、石川久展理事(関西学院大学)の退任に伴う大和三重氏(関
西学院大学)の新理事候補への選考する旨が提案された。審議の結果、理事会で承認された場合は、
社員総会の議題とし、総会で選任された場合、稲沢公一氏を理事会として副会長に選定すること
を決議した。
(2)第 2 号議案:平成 25(2013)年特別会計収支予算(案)について
藤林事務局長より、第 2 号議案が提案された。
審議の結果、案文どおり、決議した。
(3)第 3 号議案:平成 26(2014)年度事業計画(案)について
藤林事務局長より、第 3 号議案のうち全体部分(議案書 13 ~ 15 頁)が、各委員会委員長より、
委員会事業計画部分(議案書 16 ~ 20 頁)が提案され、審議において、以下のような意見等が
提起された。
北島監事
会員の減少・低迷の状況や、国際特にアジアの中での位置づけが後退してきているのではないか
と思われる。そうした状況のなかで、何が問題であり、何をしていくのかが見えてこない。そう
した分析を加える必要があるのではないか。
黒木副会長
現状をどう見るのか、現状認識を書き込むということでいかがか。
大島会長
現状認識に加え、その中で IASSW や社専協との関係、どう役割を果たしていくのか等を書き込
む必要があるだろう。
石川理事
国際、アジアの中では秋元先生の尽力で良い関係ができてきている。しかし今後、秋元先生が抜
学校連盟通信 / No.67
35
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 4 回理事会議事録
けられた状況でどうしているのかは検討が必要。しかし、この点は具体化できておらず、書き込
むことは困難であるので、現状はこれで良いのではないか。
北島監事
国際連盟のなかでアジア、日本はほとんど貢献していない。日本は会員校が多くお金を出してい
るが、権限は何もない。APASWE も必要であろうが、IASSW におけるアジアという点では何もで
きていない。
APASWE と IASSW のなかで日本の学校連盟でどうあるべきかを方針として書き込むべきではな
いか。
石川理事
国際関係委員会のなかで検討しているが、具体化できていないので,現段階では書き込めない。
阪口理事
「改定を学校連盟と専門職団体と行う」ではなく「改定に伴う日本語訳・定義およびメルボルン大
会で採択された後の日本国内での扱いを検討する」等が分かりやすい表現がよろしい。
岩田理事
卒業生に対する調査は既に行われたものなのか。
藤林事務局長
毎年行っているが,フォーマットが十分なものではなかった。そこで継続して検討しながら調査を
行っている。今年度は大学単位でウェブ調査として行い,来年度は卒業生個人に配布して卒業時の
状況および入学時に考えていたことなどが個人単位で終えると良いのではないかと考えている。
岩田理事
勤務校では,卒業時は一般企業に就職するが,数年経つと福祉業界に戻ってくることがある。ま
た,一般企業であっても福祉関連業務に就くことがある。大学でも卒業生を十分に追えていない。
卒業時の調査だけではキャリア形成の状況は分からない。
大島会長
学校連盟では卒業時の状況について横断調査は行っているが,縦断的なパネル調査は行っていない。
この点については,今後検討していく必要があるだろう。
ソ教連の合同についてはいかがか。
伊東理事
合同に向けて話し合いを続けていくことが必要ではないかと考えている。
松原理事
3 月 3 日の理事会にて議論する予定である。
阪口理事
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学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 4 回理事会議事録
運営委員会小ブロック委員会の代表であるが,運営委員会そのものが今年度開催されていない。
運営委員会および運営委員会小委員会をどのようにしていくのかを明らかにされていない。その
点が事業計画に触れられていない。この点について,理事会で方向性を示して頂きたい。
藤林事務局長
これまでは,従前の評議委員会を理事会の前に開催していた。ブロックごとの活動は重要であろ
うとのことから形を残している。運営委員会のあり方自体が明確になっていないので,組織体制
の充実の中に入れていた。ただし,運営委員会のあり方を示すことが必要であれば,基本方針に
示すことも考えたい。
阪口理事
運営委員会の来年度の計画にあるように,各ブロックでの活動報告ではなく,地域によって課題
が異なるであろうから,地域の声を拾い上げる,運営に対する声を上げるような活動をするなど
が考えられる。運営委員会の中に運営委員会小委員会を置き,各ブロックでの先進的取り組みに
ついては報告・共有するなども考えられよう。
野村副会長
キャリアパスと国際に関することは,国内の卒業生が海外で NGO を立ち上げる等の動きが魅せ
られないか。コアカリ調査を行った際に,国際に関する理解がほとんどなかった。学生に,今後
の自分のあり方に具体的につながっていないのではないか。
大島会長
運営委員会小ブロック委員会については、認定社会福祉士の研修が大学院だけではカバーするこ
とが困難である。大学院が連合して取り組む、地域の社会福祉士会と連携して行う等、ブロック
単位でチームとして取り組むことが必要になってくると思われる。このあたりも念頭に置いて、
ブロック委員のあり方を検討して頂いても良いのではないかと思われる。
審議の結果、以上を踏まえて修正案を作成することを会長一任とするとともに、。修正案は理事
に共有し、それを踏まえて社員総会で報告として提示という進め方をすることを含めて、決議し
た。
(4)第 4 号議案:平成 26(2014)年度収支予算(案)について
藤林事務局長より,第 4 号議案が提示され、審議において、以下のような意見が付された。
黒木理事
セミナーの参加予定者数と計画との整合性をもたせた方が良い。
藤林事務局長
事業計画書を予算書の 240 名に合わせて頂きたい。
野口副会長
学校連盟通信 / No.67
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JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 4 回理事会議事録
ソーシャルワーカーデイの活動を全国のブロック単位で行っていた。その際,活動に関する費用
を請求された場合はどこで対応するのか。
藤林事務局長
ブロック会議の予算(100,000 円× 7 ブロック)で対応する。
以上の審議の結果、修正を含めて、決議した。
(5)第 5 号議案:新定款に伴う規程等の改正について
船水事務局次長より,第 5 号議案が提示された。
27 ページ 1‐3 は「委員会検討中」とあるが,委員会にて検討済である。審議において、各規則・
規程について、以下のような意見等が提起された。
「事務処理規則」
審議の結果、決議した。
「印章管理に関する規程」
審議の結果、決議した。
「情報公開規程」
審議の結果、変更箇所に下線を追記する(「社団法人」の「一般社団法人」への変更が主)ことと
し、決議した。
「個人情報保護規程」
阪口理事より、第 34 条の窓口が未記入であるが、誰になるのかとの質問があった。
大島会長より、日本社会福祉士養成校協会等の体制を確認し、整合性をもたせる形で窓口者を確
定したい。その手続きを行ったうえで加筆する旨を一任することを含めて承認頂きたいとの提案
がされ、審議の結果、決議した。
「公益通報者保護規程」
審議の結果、決議した。
「主催・共催・協賛・後援等に関する取扱い規程」
以下の意見が提示された。
大島会長
この扱いは三団体ですり合わせを行うと良いのではないか。
野口副会長
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学校連盟通信 / No.67
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平成 25 年度 第 4 回理事会議事録
共催の形を取ることに意義はないが、全国社会福祉教育セミナーを共催とする場合は、費用の扱
いも出てくるのではないか。
黒木副会長
その点は第 2 条 2 項にあるように「協議」すれば良い。
船水事務局次長
言葉の整理を含めて三団体ですり合わせを行うことを一任することを含めて承認頂きたい。
以上審議の結果、決議した。
「夏季休暇取扱い内規」
審議の結果、決議した。
「退職手当支給規程」
審議の結果、決議した。
「旅費規程」
審議の結果、決議した。
「国外出張旅費規程」
以下の意見が提示された。
野口副会長
第 5 条 2 項「状況に応じてビジネスクラスを」の状況に応じてとは、どのような状況を指すのか。
石川理事
エコノミークラスの正規料金との見積もりを比較して安い場合には、科研費でも認められてきて
いる。
阪口理事
第 1 条の「本会」、「規定」、内規の中での「規程」表記の確認を。
藤林事務局長
他の三団体とすり合わせを行うことを一任頂き、承認頂きたい。
以上の審議の結果、決議した。
「謝金等の支払い基準に関する規程」
以下のような意見等があった。
石川理事
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平成 25 年度 第 4 回理事会議事録
税金込みか
船水事務局次長
内税である
黒木副会長
第 10 条の弁当代は、会議の時間帯の指定はないのか。
藤林事務局長
指定はない。
野村副会長
74,75 頁の「本連盟が開催する」と「主催する」とで支給・不支給の違いは何か。
大島会長より、この点は大きく影響するので、時間を取って改めて検討が必要であると判断する。
今回は未決とすることが提案され、了解された。
「弔慰金規程」
「関係団体等役員慶弔規程」
以上の二つの議案について、以下の意見等が出された。
黒木副会長
表記の整合性は確認した方が良い。
藤林事務局長より、
今後、外部専門家に整合性等の確認を依頼するなど、表記の整合性に関する部分を行うことを前
提に、ここまで議決されたものについては議決とさせて頂きたい。これ以降の規則等については、
再度検討したい旨、提案され、決議された。
(6)第 6 号議案:平成 25(2013)年度臨時社員総会議案について
藤林事務局長より、第 6 号議案について提示された。
審議の結果、決議した。
(7)第 7 号議案:事務局体制の変更について
藤林事務局長より、第 7 号議案について提示された。
委員は 5 月の理事会承認で委嘱する。野村副会長、藤林事務局長は 3 月 31 日に退任するが、社
会福祉専門教育委員会では試験・振興センター助成の研究事業との関係で継続が求められている。
3 月 31 日で一旦退任するが、4 月 1 日以降に委員として再任することを 5 月の理事会でお認め
頂きたい。
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学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 4 回理事会議事録
大島会長
本理事会の追加議案(第 8 号議案)として扱って良いのではないか。委員会活動に影響する部分
であるので、委員として継続頂くことで良いのではないか。
9
報告事項
(1)みなし理事会(委員の委嘱)について
藤林事務局長より、大和先生を国際関係委員会委員に委嘱することを、みなし理事会で承認頂い
たとの報告がなされた。
(2)第 15 回福祉教育研修講座について
藤林事務局長より、報告がなされた。
(3)IASSW definition の翻訳について
石川国際関係委員長より、年度内にまとめて IASSW のホームページに掲載する。学校連盟のホー
ムページには翻訳案を掲載し、パブリックコメントを募る。パブリックコメントを募る際には、
国際関係委員会で協議している検討事項等を示す。社専協との合同作業を行うことの報告がなさ
れた。
これに対して、以下の発言があった。
北島監事
定義が変わるとは、倫理綱領にも含まれる事項である。他の団体の倫理綱領との確認を行うこと
が必要であろう。訳語に関する問題もある。
大島会長
総会では報告事項の扱いで良いのか。
石川理事
国際関係委員会でも議論している部分であり、社専協とのワーキンググループでこの点を協議す
る。
黒木副会長
メルボルンの大会では、その用いられている単語の背景を確認する必要があるだろう。
(4)ハノイ IASSW 執行理事会・理事会について
石川国際関係委員長より、2015 年度より会費値上げの議論がされている。この点については学
校連盟の予算にも関連してくるので検討が必要と思われる。加えて、会員校から会費は一部とは
いえ徴収しているが会員校に何を戻せているのかも考えなければならない。IASSW に日本が何を
するのかも検討する必要があるとの報告がなされた。
これに対して、以下の発言があった。
学校連盟通信 / No.67
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JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度 第 4 回理事会議事録
北島監事
反対の署名活動等を行う必要がある。
野村副会長
国際関係委員会では多様な取り組みが行われているが、会員校には何ができるのか、するのかが
ほとんど見えてこなかった。今後はそれを明確にする必要があるだろう。
(5)IASSW/IFSW/ICSW 合同メルボルン大会の開催について
藤林事務局長より、ツアーへの参加について報告がなされた。
(6)フィリピン台風被災地域支援に係るフィリピンソーシャルワーク教育学校連盟への義援金について
藤林事務局長より、現在までの義援金の状況について報告がなされた。
(7)第 3 回スーパービジョン教育の理論と方法研修講座について
藤林事務局長より、ソ教連が推薦するスーパーバイザーには、質の向上をさせるためにも本研修
講座を受講するよう依頼している。また、この研修の位置づけについて検討することになってい
ることを報告した。
(8)2013 年度全国社会福祉教育セミナーについて
藤林事務局長より、報告がなされた。
(9)その他
藤林事務局長より、渡辺事務局員より退職願が大島会長宛てに提出されたとの報告がなされた。
船水事務局次長より、謝金に対する課税対象が変更されることが報告された。謝金額を、税引き
後の額とするか、提示額から税金を差し引くかについては、5 月の総会までに検討することとした。
藤林事務局長より、スーパービジョンの理論と方法論に関する書籍を出版する。そのために、海
外のスーパービジョンに関する文献レビューについて研究会を開催している。関心のある者には
参画して頂きたいので、声掛けをお願いしたいとの提案がなされた。
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学校連盟通信 / No.67
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平成 25 年度 第 4 回理事会議事録
以上をもって、議事の全部の審議及び報告を終了したので、議長は午後 7 時 30 分閉会を宣し、解
散した。
上記議事の経過の要領及びその結果を明確にするため、会長及び監事が記名押印する。
平成 26 年 2 月 21 日
一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟
会 長
㊞
監 事
㊞
監 事
㊞
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JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度定時社員総会議事録
平成 25(2013) 年度定時社員総会議事録
1.開催日時:平成 25 年 5 月 25 日(土) 午後 1 時 00 分~午後 2 時 40 分
2.開催場所:東洋大学白山キャンパス 5 号館 2 階 5208 教室
3.出席した社員の数及びその行使することができる議決権の数
(1) 議決権のある当法人の社員の総数
157 名
(2) 出席社員数 ( 委任状による者を含む。)
92 名
(3) 議決権行使書面提出者
50 名
(4) この議決権の総数
142 個
4.出席役員等
会長
野村豊子氏
副会長・常務理事
野口定久氏
副会長
黒木保博氏
理事
上野谷加代子氏
監事
所道彦氏
5.議長兼議事録作成者
定款第 15 条「社員総会の議長は、当該社員総会において、出席正会員の中から選出する。 」に基づき、会
場からの立候補を募ったが、申し出なし。
このため、事務局より推薦することについて了承を得た上で、正会員渡辺裕一氏(武蔵野大学)を推薦した。
異議なく、選出は了承された。
6.議事録署名人選出
定款第 22 条第 2 項「議事録には、議長及びその会議に出席した正会員のうちから選出された議事録署名人
2 人が、記名押印する。」に基づき、会場からの立候補を募ったが、申し出なし。
このため、事務局より推薦することについて了承を得た上で、正会員田嶋英行氏(文京学院大学)、同小林
俊子氏(田園調布学園大学)を推薦した。
異議なく、選出は了承された。
7.開会
事務局より、正会員現在数 157 名中、出席 73 名、委任状 19 名、議決権行使書面提出者 50 名で、定款第
17 条の議決権 142 個で、定款第 18 条による「総正会員の議決権の過半数」に達し、本日の定時社員総会
は成立していることが報告された。
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JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度定時社員総会議事録
8.議事の経過の要領及びその結果
【報告事項】
(1) 平成 24(2012)年度事業報告について
(2) APASWE 執行理事選挙について
(3) 第 22 回アジア・太平洋地域ソーシャルワーク会議(APC22)について
(4) 入退会について
(5) 2013 年度全国社会福祉教育セミナーについて
(6) その他
・厚生労働省の「学生によるオレンジリボン運動」への協力について
・ソーシャルワーカーデーの中央集会について
【決議事項】
(1) 第 1 号議案:平成 24(2012)年度決算報告(案)について
事務局長より、下記資料に基づき、案が提示された。
貸借対照表
損益計算書(正味財産増減計算書)
附属明細書(収支計算書等)
続いて、所監事より、監査報告書に基づき、計算書類(貸借対照表及び正味財産増減計算書)及び事業報告
並びにこれらの附属明細書を監査の結果、法人の業務執行、理事の職務執行等に問題ないことが報告された。
質疑なし。
第 1 号議案への決議の結果、反対 0 票、保留 0 票、挙手賛成 92 票、議決権行使書面賛成 50 票となり,
定款第 18 条第 1 項に則り第 1 号議案は賛成過半数で承認された。
(2) 第 2 号議案:事務所の移転について
事務局長より、下記の案が提示された。
主たる事務所の移転先 東京都港区港南 4 丁目 7 番 8 号 都漁連水産会館 6 階
移転の時期 平成 25 年 6 月 3 日とする。
質疑なし。
第 2 号議案への決議の結果、反対 0 票、保留 0 票、挙手賛成 92 票、議決権行使書面賛成 50 票となり、
定款第 18 条第 1 項に則り第 2 号議案は賛成過半数で承認された。
(3) 第 3 号議案:定款変更について
事務局長より、主たる事務所の移転等に伴い、以下の定款変更案が提示された。
①定款「第 2 条 この法人は、主たる事務所を東京都新宿区に置く。」を、「東京都港区に置く。」とする。
②定款「第 4 条第 2 項 前項各号の事業は、日本全国において行うものとする。」を、
「日本全国及び海外
において行うものとする。」とする。
質疑なし。
第 3 号議案への決議の結果、反対 0 票、保留 0 票、挙手賛成 92 票、議決権行使書面賛成 50 票となり、
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平成 25 年度定時社員総会議事録
定款第 18 条第 2 項に則り第 3 号議案は議決権 3 分の 2(105 校)以上の賛成で承認された。
(4) 第 4 号議案:新定款に伴う規程等の改正について
議長より、一般社団化に伴い、総会決議により改正を要する規程を審議する本議案については、3 つに分
けて審議いたしたい旨、提案がなされ、了承された。
上記の審議経過での修正を前提として、第 4 号議案を一括決議の結果、反対 0 票、保留 0 票、挙手賛成 92 票、
議決権行使書面賛成 50 票となり、定款第 18 条第 1 項に則り第 4 号議案は賛成過半数で承認された。
(5) 第 5 号議案:平成 25-26(2013-2014)年度理事及び監事の選任について
事務局長より、本定時社員総会終了と同時に任期満了により下記の理事及び監事が退任する旨の報告が
あった。
また、昨年 12 月から本年 1 月実施の選挙結果を踏まえ、2 月に役員選考委員会を開催し、役員または役
員就任機関を選考し、機関を選考した分については、就任予定者の推薦を依頼した結果から、次期の理事
候補者案及び監事候補者案が提示された。
質疑なし。
退任理事
芝野 松次郎氏,三浦 俊二氏,泉(池田) 雅子氏,陳 麗婷氏,上野谷 加代子氏
石川 到覚氏,山村 睦氏,白澤 政和氏
退任監事
所 道彦氏,松村 正一氏
定款第 16 条第 2 項の規定に基づき、各候補者ごとに定款第 18 条第 1 項による決議を行った結果は以下
のとおりで、第 5 号議案は承認された。
各理事候補者の決議
46
日本社会事業大学 大嶋 巌氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(新任)
同志社大学 黒木保博氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(重任)
日本福祉大学 野口定久氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(重任)
東洋大学 野村豊子氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(重任)
東北福祉大学 阿部裕二氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(新任)
北星学園大学 岡田直人氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(新任)
関西学院大学 石川久展氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(新任)
龍谷大学短期大学部 阪口春彦氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(新任)
社団法人日本社会福祉士養成校協会 松原康雄氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(新任)
一般社団法人日本精神保健福祉士養成校協会 伊東秀幸氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(新任)
公益社団法人日本介護福祉士養成施設協会 小林光俊氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(重任)
社団法人日本社会福祉士会 鎌倉克英氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(新任)
一般社団法人日本社会福祉学会 岩田正美氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(新任)
社会福祉法人全国社会福祉協議会 山田秀昭氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(重任)
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平成 25 年度定時社員総会議事録
各監事の決議
明治学院大学 茨木尚子氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(新任)
日本社会事業大学 北島英治氏
反対 0 票、賛成多数により承認。(新任)
議長は、以上をもって本日の議事は終了した旨を述べ、午後 2 時 40 分閉会を宣し、解散した。
以上の決議を明確にするため、この議事録を作成し、議長及び議事録署名人がこれに記名押印する。
平成 25 年 5 月 25 日
一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟定時社員総会
議 長
議事録署名人
議事録署名人
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平成 25 年度臨時社員総会議事録
平成 25(2013) 年度臨時社員総会議事録
1.開催日時:平成 26 年 3 月 22 日(土)午後 1 時 00 分~午後 2 時 15 分
2.開催場所:大正大学巣鴨キャンパス 10 号館 2 階 1021 教室
3.出席した社員の数及びその行使することができる議決権の数
(1) 議決権のある当法人の社員の総数
155 名
(2) 出席社員数(委任状による者を含む。)
90 名
(3) 議決権行使書面提出者
30 名
(4) この議決権の総数
120 個
4.出席役員等
会長
大嶋 巌
副会長・常務理事
黒木保博
副会長・常務理事
野口定久
副会長
野村豊子
副会長
阿部裕二
理事
阪口春彦
理事
岩田正美
監事
茨木尚子
5.議長兼議事録作成者
定款第 15 条「社員総会の議長は、当該社員総会において、出席正会員の中から選出する。」
に基づき、会場からの立候補を募ったが、申し出なし。
このため、事務局より推薦することについて了承を得たうえで、正会員黒木邦弘氏(熊本学園大学)を推薦
した。
異議なく、選出は了承された。
6.議事録署名人選出
定款第 22 条第 2 項「議事録には、議長及びその会議に出席した正会員のうちから選出された議事録署名人
2 人が、記名押印する。」に基づき、会場からの立候補を募ったが、申し出なし。
このため、事務局より推薦することについて了承を得た上で、正会員成瀬光一氏(聖徳大学)、村田一昭氏(愛
知県立大学)を推薦した。
異議なく、選出は了承された。
7.開会
事務局より、正会員現在数 155 名中、出席 90 名、議決権行使書面提出者 30 名、議決権 120 個で、定款第
18 条による「総正会員の議決権の過半数」に達し、本日の定時社員総会は成立していることが報告された。
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平成 25 年度臨時社員総会議事録
8.議事の経過の要領及びその結果
【決議事項】
(1) 第 1 号議案:理事の変更について
藤林事務局長より、定款第 16 条規定に従い、以下の審議が提示された。
1 野村豊子理事の理事解任
賛成多数により承認
2 石川久展理事の理事解任
賛成多数により承認
3 稲沢公一氏の理事選任
賛成多数により承認
4 大和三重氏の理事選任
賛成多数により承認
なお副会長は、理事会の決議によって理事のなかから選定することとされている(定款第 24 条第 2 項)。
野村豊子理事は副会長でもあり、新理事に承認された稲沢公一氏は野村豊子理事・副会長の後任となる。こ
の点について、2014(平成 26)年 2 月 21 日に開催された理事会にて、臨時総会で新理事が承認された場
合に、稲沢公一氏を副会長とする旨が承認されていることが、事務局長より報告された。
質疑なし。
【報告事項】
(1)平成 25(2013)年度特別会計収支予算について
事務局長より、議案書資料 1 に基づいて報告がなされた。
質疑なし。
(2)平成 26(2014)年度事業計画について
事務局長より、議案書資料 2 に基づいて報告がなされた。
質疑なし。
(3)平成 26(2014)年度収支予算について
事務局長より、議案書資料 3 に基づいて報告がなされた。
質疑なし。
(4)事務局体制の変更について
事務局長より、議案書資料 4 に基づいて報告がなされた。
藤林慶子事務局長の 2014 年 3 月 31 日退任に伴い、東海大学の船水浩行氏を 2014 年 4 月 1 日から事
務局長として変更する(2014 年 3 月 21 日開催の理事会にて承認)。
質疑なし。
(5)委員の追加・変更について
事務局長より、議案書資料 5 に基づいて報告がなされた。
国際関係委員会は、石川久展委員長・委員を大和三重氏に交代。
社会福祉専門教育委員会は、稲沢公一氏が委員・委員長として就任、野村豊子氏が委員長を交代し委員
として追加、藤林慶子氏が事務局を交代し委員として追加。
委員の追加・変更については、規定第 52 条第 2 項に基づき、2014 年 3 月 21 日開催の理事会にて承
認された。2014 年 4 月 1 日に会長より委嘱を受ける。
学校連盟通信 / No.67
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JASSW NEWS LETTER
平成 25 年度臨時社員総会議事録
(6)第 15 回福祉教育研修講座について
事務局長より、議案書資料 6 に基づいて報告がなされた。
(7)国際関係
① IASSW Definition の翻訳について
国際関係委員会の和気委員より、議案書資料 7 に基づいて報告がなされた。
IASSW のソーシャルワーク国際定義およびその注釈の翻訳を、国際関係委員会でワーキンググループ
を作って検討していること、その案をホームページにてパブリックコメントを求めていること、パブ
リックコメントにてコメントが 4 件届いていることが報告された。
② IASSW ハノイ執行理事会・理事会について
国際関係委員会の和気委員より、石川久展氏が理事に就任したことが報告された。
③ IASSW/IFSW/ICSW 合同メルボルン大会の開催について
藤林事務局長より、議案書資料 7 に基づいて報告がなされた。
④フィリピン台風被災地域支援に係るフィリピンソーシャルワーク教育学校連盟への義援金について
藤林事務局長より、議案書資料 7 に基づいて報告がなされた。フィリピン学校連盟の会長より、お礼
および義援金の活用方法に関する検討をしている旨のメールが届いたことが報告された。
質疑なし。
(8)第 3 回スーパービジョン教育の理論と方法研修講座について
藤林事務局長より、議案書資料 8 に基づいて報告がなされた。来年度も開催予定であり、多くの参加を
求めたい。
質疑なし。
(9)2013 年度全国社会福祉教育セミナーについて
来年度は日本福祉大学美浜キャンパスにて開催する。来年度以降は、セミナー参加を学外 FD として報
告できるような案内を行う。
質疑なし。
【その他】
藤林事務局長より、退会希望が 2 校より届いている旨の報告がなされた。
北翔大学(北海道)、愛知みずほ大学(愛知)が退会となる。
質疑なし。
50
学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
議長は、以上をもって本日の議事は終了した旨を述べ、午後 2 時 40 分閉会を宣し、解散した。
以上の決議を明確にするため、この議事録を作成し、議長及び議事録署名人がこれに記名押印する。
平成 26 年 3 月 22 日
一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟臨時社員総会
議 長
㊞
議事録署名人
㊞
議事録署名人
㊞
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JASSW NEWS LETTER
港南便り
港南便り
○ 2014(平成 26)年度定時社員総会
日時:2014(平成 26)年 5 月 31 日(土)15:00 ~ 16:30
会場:武蔵野大学有明キャンパス
○ 2014 Joint World Conference on Social Work, Education and Social Development
(ソーシャルワーク、教育及び社会開発に関する合同世界会議 2014)
会期:2014 年 7 月 9 日(水)~ 12 日(土)
会場:オーストラリア・メルボルン(Melbourne Convention and Exhibition Center)
○ 2014 年度全国社会福祉教育セミナー
会期:2014(平成 26)年 11 月 1 日(土)~ 2 日(日)
会場:日本福祉大学 美浜キャンパス
○第 16 回福祉教育研修講座
会期:2015(平成 27)年 1 月 10 日(土)~ 11 日(日)
会場:未定(都内予定)
○第 4 回スーパービジョン教育の理論と方法研修講座
日時:未定
会場:未定
○ 2014(平成 26)年度臨時社員総会
日時:2014(平成 26)年 3 月予定
会場:未定
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学校連盟通信 / No.67
JASSW NEWS LETTER
編集後記
編集後記
広報委員長を務めている北星学園大学の岡田で
日本社会福祉教育学校連盟の事務局次長で、広報
す。私の人生のなかで広報の経験はなかったのです
委員会担当の保正と申します。広報は連盟活動の窓
が、委員会メンバーの先生方に教えられ、学校連盟
口であり、学校連盟と会員校、会員校同士のかけ橋
HP を含め、加盟校間、高校生に向けて効果的なや
でもあります。少しでも皆様に役立つ広報ができる
りとりができるよう、努めてまいりたいと思います。
よう、努めてまいりたいと思います。
岡田 直人(北星学園大学)
この度,広報委員の一員になりました川崎医療福
祉大学の長崎和則です。皆さまには,原稿依頼等で
保正 友子(立正大学)
皆様がご多忙な中、連盟通信の編集などのため
に、時間を調整し会議を重ねました。
ご無理をお願いすることが多く恐縮ですが,よろし
メールでもやりとりできますが、やはり時間を合
くお願いします。これまでの広報活動をさらに充実
わせ、顔を見ながら、思いを感じ取ることが大切だ
したものにできるように取り組みたいと思います。
と再認識しました。
長崎 和則(川崎医療福祉大学)
横川 剛毅(和泉短期大学)
学校連盟通信 / No.67
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