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詳細版(PDF:14KB)
認定事業再構築計画の内容の公表
1. 認定した年月日 平成13年2月9日
2. 認定事業者名 住友建機株式会社
3. 事業再構築の目標
(1) 事業再構築に係る事業の目標
建設機械業界は、国内需要の低迷、価格競争の激化など厳しい環境下にあり、またグローバルな競争
も激しさを増している。
同社は、大別してクレーン事業とショベル・道路機械事業の2つの事業を行っているが、この2つの
事業は、顧客、販売方法が大きく異なっており、国内のみならず世界戦略も異にしている。
市場のクローバル化が激烈に進む中で、単に「建設機械」といった括りで1つの企業で運営すること
は、事業毎の迅速な意思決定と具体的対応を迫られる現状では最早有効でないだけでなく、生き残れな
くなっている。
こうした厳しい環境のなかで生き残っていくために、ショベル・道路機械事業を分社化することで、
クレーン事業に集中し、機動的、効率的な事業経営を実現し、競争力の強化、収益力改善を図ることと
した。
(2)生産性の向上の具体的数値
同社の有形固定資産回転率を平成11年度3.25回から平成14年度には4.96回へ53%向上
させる。
4. 事業再構築の内容
(1) 事業再構築に係る事業の内容
①中核的的事業
建設機械クレーンの製造販売事業
②選定理由
クレーン事業は、現状他社に比べてマーケットシェア並びに技術力等で互角以上の競争力を持って
おり、今後の経営資源の集中投下と技術開発強化により、一層の競争力強化を図ることが可能と判
断し、中核事業として位置付けた。
③事業再構築に係る事業内容
1) 事業構造変更
a)増資による財務体質の強化(平成13年2月中旬予定)
40億円の第三者割当増資を行い、資本金を180億円とする。
なお、増資完了後に140億円の無償減資を行う。
b)クレーン事業とは顧客、販売方法が大きく異なるショベル・道路機械事業を分社化し、ク
レーン事業に特化する。具体的には、住重建機製造㈱、住重建機販売㈱を設立し、住重建機
製造㈱に対して同社の同事業の製造に関する営業及び不動産を除く資産を譲渡するとともに、
住重建機販売㈱に対し同社及び同事業の7販売子会社である住友建機販売北日本㈱、住友建
機販売関東㈱、住友建機販売甲信越㈱、住友建機販売中部㈱、住友建機販売関西㈱、住友建
機販売中四国㈱、住友建機販売九州㈱から同事業の販売に関する営業及び不動産を除く資産
を譲渡のうえ7販売子会社は清算する。
同事業の不動産については、親会社の住友重機械工業㈱に売却する。
ショベル・道路機械事業の分社化で、事業規模をスリム化し、クレーン事業への経営資源の
集中投下で、競争力の強化を図る。
2) 事業革新
一部工程をアウトソーシングするなどで名古屋工場のレイアウトを大幅に変更し、工場内の
製造における部品等の搬送距離を従来の半分以下にするなど物流・生産工程の合理化を図る。
1
クレーン事業を行っている米国LBCE社(住友重機械工業㈱100%出資)向けの製品モデル
を国内向け仕様と共通化することにより、従来は別々に調達していた部品等の一括購入、1部
品当たりの調達額の増加などで、外部調達原価の10%程度の引き下げを行う。更に、共通化
により在庫を大幅に削減する事が可能となり、効率的な生産が行える。
また、製品をブロック毎に基本モジュールに分けて開発設計し、そのモジュールを組み合わせ
て新製品開発を行うモジュール設計方式により、1機種当たりの開発期間を従来の半分以下に
短縮し、開発のスピード化と開発コストの削減を行う。これにより市場変化に対応した商品を
タイムリーに供給出来ることとなり、機会損失の発生防止が図れ、製品の競争力が強化される。
あわせてモジュール化により、製造の効率化も図れる。
以上のような施策により、製造原価の10%の低減を行う。
(2) 事業再構築を行う場所
本 社 東京都品川区北品川5−9−11
名古屋工場 愛知県大府市朝日町6−1
(3) 関係事業者
住友建機販売北日本株式会社 当社が発行済株式の総数を所有するため関係事業者に該当する。
住友建機販売関東株式会社 当社が発行済株式の総数を所有するため関係事業者に該当する。
住友建機販売甲信越株式会社 当社が発行済株式の 94.5%所有するため関係事業者に該当する。
住友建機販売中部株式会社 当社が発行済株式の総数を所有するため関係事業者に該当する。
住友建機販売関西株式会社 当社が発行済株式の総数を所有するため関係事業者に該当する。
住友建機販売中四国株式会社 当社が発行済株式の総数を所有するため関係事業者に該当する。
住友建機販売九州株式会社 当社が発行済株式の総数を所有するため関係事業者に該当する。
(4) 事業再構築を実施するための措置
別表1のとおり
(5) 事業再構築の開始時期及び終了時期
開始時期 平成13年2月
終了時期 平成15年3月
(6) 事業再構築に伴う労務に関する事項
① 事業再構築の開始時期の従業員数(平成13年1月1日現在)
・住友建機株式会社 593名
・7販売会社
住友建機販売北日本株式会社 156名
住友建機販売関東株式会社 97名
住友建機販売甲信越株式会社 111名
住友建機販売中部株式会社 69名
住友建機販売関西株式会社 94名
住友建機販売中四国株式会社 118名
住友建機販売九州株式会社 185名
7販売会社計 830名
合 計 1,423名
② 事業再構築の終了時期の従業員数(平成15年3月末現在)
・住友建機株式会社 239名
③ 事業再構築に充てる予定の従業員数(平成15年3月末現在)
・住友建機株式会社 239名
④ (3)中、新規採用される従業員数
・住友建機株式会社 10名
2
⑤ 事業再構築に伴い出向、転籍又は解雇される従業員数
転籍予定人員
・住友建機株式会社 317名(住重建機製造株式会社、住重建機販売株式
会社へ転籍)
・7販売会社 815名(住重建機販売株式会社へ転籍)
解雇予定人員 な し
3
別表1
事業再構築の措置の内容
措置事項
実施する措置の内容及びその実施する時期
期待する支援措置
事業構造変更
資本の相当程度の増加によ 現在の資本金: 140億円
租税特別措置法第80条
る中核的事業の開始、拡大 増資する金額: 40億円
勧告等によってする登
又は能率の向上
記の税率の軽減
増資の方法:第三者割当
出資者:住友重機械工業株式会社
実施時期:平成13年2月中旬(予定)
なお、増資完了後に140億円の無償減資を
行う。
会社の設立による事業の縮 次の会社を設立し、住重建機製造㈱に対して同 第8条
小又は廃止
社のショベル・道路機械事業の製造に関する営 現物出資等における検
業及び不動産を除く資産を譲渡するとともに、 査役調査に関する特例
営業又は資産の譲渡による 住重建機販売㈱に対して同社及び同事業の7販
事業の縮小又は廃止
売子会社である住友建機販売北日本㈱、住友建 第11条
機販売関東㈱、住友建機販売甲信越㈱、住友建 営業の譲渡の場合の債
機販売中部㈱、住友建機販売関西㈱、住友建機 権者の異議の催告等
販売中四国㈱、住友建機販売九州㈱から同事業
の販売に関する営業及び不動産を除く資産を譲 租税特別措置法第80条
渡する。同事業の不動産については、親会社の 勧告等によってする登
住友重機械工業㈱に売却する。ショベル・道路 記の税率の軽減
機械事業の分社化で、事業規模をスリム化し、
クレーン事業への経営資源の集中投下で競争力
を強化する。
名 称:住重建機製造株式会社
代表者:未定
設立日:平成13年2月中旬予定
資本金:80億円
出資者:住友建機株式会社
営業譲渡日:平成13年4月1日予定
資産 単位:億円
流動資産 366
固定資産 51
合計 417
4
会社の設立による事業の縮 名 称:住重建機販売株式会社
小又は廃止
代表者:未定
設立日:平成13年2月中旬予定
営業又は資産の譲渡による 資本金:40億円
事業の縮小又は廃止
出資者:住友建機株式会社
営業譲渡日:平成13年4月1日予定
資産 単位:億円
流動資産 99
固定資産 1
合計 100
(注)譲渡資産等の額は、譲渡日時点での
帳簿価格見込額
事業革新
第2条第2項第2号ロ
工場レイアウトの大幅な変更により、物流・生
商品の生産を著しく効率化 産工程を合理化し、生産性の向上を図る。
米国のLBCE社との製品共通化により外部調
達原価を引き下げと効率的な生産を行う。
モジュール設計による開発のスピード化で市場
変化に対応した商品のタイムリーな供給を行な
い、製品の競争力を強化し、あわせて製造の効
率化を図る。
以上のような施策により、製造原価の10%以
上の低減を行う。
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