帝人水処理技術 RO 膜ファウリング抑制技術紹介

帝人水処理技術 RO 膜ファウリング抑制技術紹介
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RO 膜ファウリングン抑制効果の検証～PUB との共同開発～
NEWater プロセスは、下水二次処理水を精密濾過膜（MF 膜）もしくは限外濾過膜（UF 膜）と逆
浸透膜（RO 膜）および紫外線（UV）を組合せたプロセスであるが、RO 膜を透過する有害微量物
質として残留医薬品、環境ホルモン、発がん性物質、臭気物質が検出されており NEWater 飲料
水使用拡大に向けて大きな課題となっている。さらに排水中の有機物が RO 膜の目詰まりを引き
起こし、RO 膜設備の消費エネルギーを増大させている。
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これらの問題を解決する方法として MF/UF 膜と RO 膜の間に HiPOx® を設置する事を提案
し、2009 年 9 月よりシンガポール Bedok 地区の NEWater Factory 内で実証テストを開始した。
テストは処理量 100m3/日の HiPOx®と RO 膜を組合せたプロセス（UF-HiPOx-RO）と従来プロ
セス（UF-RO）を比較用として設置した。HiPOx®の効果を確認するために RO 装置を同条件で運
転し、両者の水質と RO 膜の圧力上昇を比較した。テストの結果、UF-HiPOx-RO プロセスでは有
害微量物質が検出限界値以下まで分解除去され大幅な水質改善が認められ、更に有機物の目
詰まりによる RO 膜圧力上昇は従来プロセス対比 66%軽減できる事が得られた。さらに下図に示
されるように目詰まりの原因となる物質の堆積量の差から HiPOx®により RO 膜圧力上昇の低減
を裏付ける結果を得た。
UF-HiPOx-RO
UF-RO
3µm
1µm
RO膜
RO 膜
今後、下水の再生再利用のニーズが高い市場への導入を図りたい。
（*1）PUB :Public Utilities Boad
（*2）「HiPOx®」： 帝人が展開している促進酸化処理装置。オゾンと過酸化水素の反応により、OH ラジカルを発生させ、微
量の有害・汚濁物質を除去します。高い酸化力により、廃棄物を発生させずに難分解性物質の除去や脱色、脱
臭、殺菌処理を実現する。「HiPOx®」は、米国 Aptwater Inc.社の登録商標。
以
【 当件に関するお問合せ先 】
帝人株式会社 WPT 事業推進班 [東京](03)3506-4593 [大阪](06)6268-2186
上