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グリーン調達ガイドライン

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グリーン調達ガイドライン
トヨタ車体グループ
グリーン調達ガイドライン
2012年
4月
目
I
次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
Ⅱ 環境マネジメントの充実と強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
1.「環境マネジメントシステム」の構築・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
2.弊社に納入される部品・材料などの管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
(1)車両用の「部品(含む特装車)、用品、原材料」(含むこれらの製品の梱包・包装資材)
①環境負荷物資の管理とリサイクル対応
a)開発・設計段階における環境負荷物質等、材料データの管理
b)量産段階における環境負荷物質の管理
c)梱包・包装資材の環境負荷物質の管理
d)樹脂・ゴム部品の材質表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
e)環境負荷物質管理体制の整備
②Eco−VAS 対応(LCA)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
(2)工場・物流拠点で使用する「原材料・副資材、梱包・包装資材」等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
①環境負荷物質管理
3.お取引先様の事業活動に関わる環境取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
(1)環境に関する法令の遵守
(2)環境パフォーマンスの向上
4.物流に関わるCO2 排出量、梱包・包装資材の低減・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
(1)弊社からの委託物流
(2)お取引先様の納入物流
化学物質関連法令・用語集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
その他用語集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
Ⅰ
はじめに
弊社は、「環境との調和とオープンでフェアな企業行動を基本とし、国際社会から信頼され、豊かな社会
づくりに貢献する企業をめざす」という基本理念のもと、環境保全を経営の最重要課題と位置付け、事業
活動に取り組んでおります。
私たちを取り巻く事業環境は、経済のグローバル化が進行し、お客様の商品や企業に対する意識も変化
してきており、企業に期待される社会的責任の領域が広がってきております。
弊社では「地球と人にやさしいクルマづくり」をテーマとして、「循環型社会の構築」「低炭素社会の構築」
「環境保全と自然共生社会の構築」に向けて活動を継続的に推進して参ります。
また「クリーンで安全な商品を提供」するためには、お取引先様を含めた全員での取り組みが必要であり、
地球温暖化問題や環境負荷物質の適正管理とその削減など、企業に対する社会的な要請については、
グローバルな視点でグローバルな活動が不可欠と考えております。
こうした最近の環境法規や規制動向の変化を踏まえ、当社の具体的な取り組み内容と、お取引先様に
実施いただきたい項目を、「トヨタ車体グループ グリーン調達ガイドライン」に反映し、今回改訂版を発行
する運びとなりました。
お取引先様におかれましては、改定の趣旨をご賢察の上、本ガイドラインに基づく取り組みを私たちと
共に実践していただきますようお願い申し上げます。
また今後は規制動向など、目まぐるしい環境変化に対して内容を迅速に見直し、弊社ホームページに
随時掲載してまいります。変更の際にはお知らせいたしますので、最新のものをご確認くださいますよう
お願い申し上げます。
1
Ⅱ
環境マネジメントの充実と強化
弊社はお取引先様に、法令の遵守・社会規範の尊重、環境への配慮をベースに、世界で最も良いものを、
最も安く、最も早く、タイムリーに、そして長期安定的に供給いただくことを期待しています。常に弊社の
製品を購入されるお客様の視点に立ち、製品開発∼生産∼出荷/物流に至るまでの各段階において確実な、
「品質の造り込み」をお願いします。
環境面についての取り組みは以下の表にまとめましたので、確実な取り組みをお願いします。
尚、業種毎にお願い事項が異なりますので、下記表によりご対応をお願いします。また本ガイドラインの
取り組み状況については、各取り組み事項記載内容に基づき、適宜確認させていただきます。
1.環境マネジメントシステムの構築
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
記載ペー ジ
項
清掃・造 園
事
設備・工 事
み
流
組
物
り
梱包・包 装資材
取
原材料・ 副資材
境
部品・用 品
環
対象お取引先様
P3
2.弊社に納入される部品・材料などの管理
(1)車両用の「部品(含む特装車)・用品・原材料」
a)開発・設計段階における環境
負荷物質等、材料データの管理
b)量産段階における
①環境負荷物質の管理と
リサイクル対応
環境負荷物質の管理
c)梱包・包装資材の
環境負荷物質の管理
d)樹脂・ゴム部品の材質表示
○
e)環境負荷物質管理体制の整備
○
○
○
○
②Eco−VAS 対応(LCA)
(2)工場・物流拠点で使用する
「原材料・副資材、梱包・包装資材」等
①環境負荷物質管理
P4
P5
P6
○
○
○
P7
3.お取引先様の事業活動に関わる環境取り組み
(1)環境に関わる法令の遵守
○
○
○
○
○
(2)環境パフォーマンスの向上
○
○
○
○
○
P8
4.物流に関わる CO2 排出量、梱包・包装資材の低減
(1)弊社からの委託物流
○
(2)お取引先様の納入物流
○
注) 1.部品・用品
2.原材料・副資材
3.梱包・包装資材
○
:「部品取引基本契約」、「架装・改造基本取引契約」締結のお取引先様
:「部品取引基本契約」、「副資材等取引基本契約」締結のお取引先様
: 「副資材等取引基本契約」締結の一部お取引先様
設備梱包作業を委託のお取引先様
4.物流
:「作業請負基本契約」締結の一部お取引先様(物流会社)
5.設備・工事・清掃・造園:「機械・設備取引基本契約」、「工事請負基本契約」
「作業請負基本契約」締結のお取引先様
2
P9
1.「環境マネジメントシステム」の構築
弊社は、環境保全活動を組織的に管理し、継続的改善に取り組んでいます。
全てのお取引先様においても、環境保全活動を推進し継続的な改善が
実現できる環境マネジメント体制の構築、及び、環境リスクの軽減と
<対象お取引先様>
・全てのお取引先様
環境パフォーマンスの向上への取り組みをお願いします。
環境マネジメントの確実な推進のために、「ISO14001」など取得も含め、確実な推進をお願いします。
(1)すでに認証取得済みのお取引先様におかれましては、運用の維持・レベルアップをお願いします
(2)未取得のお取引先様におかれましては、構築へ向けて取り組みの展開をお願いします。
各社様の外部認証の取得状況、取り組み状況については適宜確認させていただきます。
3
2.弊社に納入される部品・材料などの管理
2002年ヨハネスブルグ地球サミットにおいて提案された「2020年までに化学物質の製造や
使用による人への健康と環境への悪影響を最小化する」という国際合意が2006年になされ、各国の
取り組みが進められています。
現在、全世界では約10万種類の化学物資が製造・販売されているといわれています。その中には、
環境や健康に影響を与える可能性がある物質も含まれています。
これまでは、危険性のある化学物質の使用を禁止する考え方で、各国で法規制化が行われてきましたが、
近年では使用禁止以外の物質でも、「各企業が化学物質の危険性を評価し、適切な管理のもとで使用する」
という考え方が主流になっています。
このような中で、化学物質を使用する企業としては
① 使用している化学物質を把握し、リスクを評価
② リスクに対する適切な対応の実施
③ 行政や社会への情報提供
などが求められています。
(1)車両用の「部品(含む特装車)・用品、原材料」(含むこれらの製品の梱包・包装資材)
① 環境負荷物質の管理とリサイクル対応
弊社は、欧州 ELV、欧州 REACH、日本化審法など、国内外における法規制に先行し環境負荷物質の管理および
リサイクル率向上への取り組みを推進しています。対象のお取引先様には、下記項目(a∼e)に関する関連法令
・トヨタ及びトヨタ車体標準類・各種品質管理業務要領に沿った製品の納入と使用実績の報告等をお願いします。
a) 開発・設計段階における環境負荷物質等、材料データの管理
<対象お取引先様>
□環境負荷物質の廃止・削減および使用情報の管理は、トヨタ標準
・部品・用品・原材料
TSZ0001G「環境負荷物質の管理方法」に従い、実施して下さい。
□製品の材料・化学物質データは、確実に IMDS への入力を指定期日までにお願いします。
(但し、弊社からご案内するまでは、現状通り、JAMAシートでの回答をお願いします。
)
□対象物質はGADSLの最新版をご使用下さい。
□お取引先様は部品が新たに設定されたら、すべての部品に対し入力をお願いします
□なお、化学物質・リサイクル率管理のツールとして、弊社は IMDS による材料データ管理を、
今後グローバルに展開します。
b)量産段階における環境負荷物質の管理
□弊社では要管理物質として、現在トヨタ車体品質管理標準Qh0195
「環境負荷物質管理規定」に以下の10物質を特定しています
<対象お取引先様>
・部品・用品・原材料
鉛、カドミニウム、水銀、六価クロム、アスベスト
PBB、PBDE、デカBDE、HBCD、PFOS
□上記要管理物質に関しては、Qh0195「環境負荷物質管理要領」や各種品質業務要領
(SQAMなど)に従い、廃止・削減の管理を行って下さい。
c)梱包・包装資材の環境負荷物質の管理
<対象お取引先様>
□「梱包材化学物質仕入先マニュアル(新規作成)」に従い
・部品・用品
対応をお願いします。
□梱包・包装資材の設定時は上記 TSZ0001G に規定した禁止・制限物質を含有しないよう
材料選定をお願いします。
□新規の梱包・包装資材の初品納入時は上記要管理10物質にDMFを加えた11物質を要管理
物質に特定し、廃止・削減の管理を行って下さい。
4
d)樹脂・ゴム部品の材質表示
<対象お取引先様>
□本件、欧・日・韓・米の法規制対応として「材質表示義務」があります。
・部品・用品
□弊社は1992年より樹脂・ゴム部品に対して、国際統一規格に対応した
材質表示を導入しています。これは(社)日本自動車工業会の材質表示ガイドラインに
基づいており、100g以上の全樹脂・ゴム部品が対象です。
□さらに100g以下のものについても、可能なものは材質表示をお願いしていますので、
ご対応をお願いします。
<対象お取引先様>
e)環境負荷物質管理体制の整備
□トヨタ車体品質管理標準Qh0195「環境負荷物質管理要領」に添付されて
・部品・用品・原材料
いる「環境負荷物質管理体制チェックシート」に基づき、管理体制の整備を
お願いします
□また、弊社より適宜監査を実施させていただきますのでよろしくお願いします。
関連する標準類と提出書類の一覧を以下にまとめましたので、内容を確認の上、ご対応をお願いします。
<関連標準類>
対象お取引先様
トヨタ
TSZ0001G※
○
TSZ6005G
「プラスチック・ゴム部品材質マーキング表示方法」
Qh0195
「環境負荷物質管理要領」
CAQS508
「用品の環境負荷物質管理規定」
Qh0203
「リサイクル法樹脂・ゴム部品
「補給部品防錆基準」
○
部品・用品
○
○
料
「環境負荷物質の管理方法」
材質マーキング管理要領」
「トヨタ購入部品品質保証マニュアル」(号口部品 SQAM)
「補給部品サプライヤー品質保証マニュアル」(補給部品 SQAM)
「トヨタ純正部品サプライヤー品質保証マニュアル」(用品 SQAM
「梱包材化学物質仕入先マニュアル」(LMS SAZ0001n)
○
材
標準類
○
○
原
トヨタ、トヨタ車体
トヨタ車体
○
TSZ0001G※
「環境負荷物質の管理方法」
Qh0195
「環境負荷物質管理要領」
CAQS509)
○
「トヨタ購入材料品質保証マニュアル」(材料SQAM)
※トヨタ車体独自製品の車両についてはTBSZ001による
トヨタIMDS入力マニュアル:http//www.mdsystem.com/magnoliaPublic/ja/public/faq/OEMlnfo/Toyota.html
SQAM:Supplier Quality Assurance Manual
トヨタ・トヨタ車体標準類の入手方法は、弊社各担当部署にお問い合わせ下さい。
<弊社への提出書類および提出時期> (上記トヨタ・トヨタ車体標準類を参照のこと)
対象お取引先様
提出書類/入力データ
提出先
提出時期
IMDSへのデータ入力
部品開発・設計段階
<IMDS>
(但し、弊社からご案内するまでは、
および
(依頼部署)
JAMAシートにて回答)
号口設計変更時
部品検査法/材料検査法
部品・用品
「環境負荷物質非含有確認結果報告書」*
検査管理部署
部品量産段階
原 材 料
「特別管理部品判定チャェクシート」
梱包・包装資材の
補給品:生産管理部
新規梱包・
「環境負荷物質非含有確認結果報告書」**
用品:特装福祉センター
包装資材納入時
「梱包材の登録確認・含有量報告書」**
欧州ELV指令「禁止物質の非含有宣言書」
調達部
新規取引開始時
*部品・用品、原材料はQh0195「環境負荷物質管理要領」、CAQS508「用品の環境負荷物質管理規定」に添付
**
梱包・包装資材は「梱包材化学物質仕入先マニュアル(新規作成)」に添付
5
<対象お取引先様>
・部品・原材料
②Eco−VAS対応(LCA)
弊社は、車両開発におけるトヨタの総合環境評価システムEco−VAS へ積極的に参画し、環境影響の低減に
努めています。
Eco−VASとは
クルマの開発の総責任者であるチーフエンジニアが担当するクルマの環境目標を設定し、
企画段階から生産開始に至る開発プロセス全体を通じて目標達成を図るためのマネジメントシステム。
*Eco−VAS管理項目(6項目)
:燃費、排ガス、騒音、リサイクル、環境負荷物質、ライフサイクル環境影響
6
( 2)工場・物流拠点で使用する「原材料 (※ 1)・副資材、梱包・包装資材 (※ 2) 」等
①環境負荷物質の管理
弊社は、法遵守はもとより生産工程を含め、工場で使用する環境負荷物質の自主的廃止・低減を
積極的に進めています。
□
納入・持込み材料(含む設備に付帯する油剤、農薬などの薬剤)に、
トヨタ車体標準(Mz0625「納入資材の化学物質管理に関する
仕入先運用管理」)に示す使用禁止物質を含有しないよう
お願いします。
□
原材料、副資材の新規登録時には、納入材料の成分調査結果
「納入資材成分報告書」及び「化学物質等安全データシート(MSDS)」
など必要な情報を、(株)エコリサーチの製品登録システム
(PRTR WORLD)に入力をお願いします。
入力後、付与された製品識別コード(グローバルID)を PE 環境部へ
連絡して頂きますようお願いします。
<対象お取引先様>
<対象お取引先様>
・原材料・副資材
・原材料・副資材
□
下記「梱包材化学物質仕入先マニュアル(新規作成)」に基づいて
梱包・包装資材に使用禁止物質が含有されていないことを確認し、
「環境負荷物質非含有確認結果報告書」の提出等のご対応をお願いします。
<対象お取引先様>
<対象お取引先様>
・梱包・包装資材
・梱包・包装資材
<対象お取引先様>
・原材料・副資材
・設備・工事・清掃・造園
(*1)環境に負荷を与える原材料のみ。塗料、樹脂原料、接着材、シーラーなど。詳細は Mz 0625 をご覧下さい
(*2)物流拠点へ納入する梱包・包装資材
関連する標準類と提出書類の一覧を以下にまとめましたので、梱包・包装資材、設備等のお取引先様
については、内容を確認の上、ご対応を宜しくお願いします。
<関連標準類>
対象お取引先様
原材料・副資材
梱包・包装資材
トヨタ
トヨタ・トヨタ車体標準類
トヨタ車体
○
TMR SAS0126n
「原材料・副資材への使用禁止物質」
○
Mz 0625 「納入資材の化学物質管理に関する仕入先運用要領」
○
「梱包材化学物質仕入先マニュアル」(新規作成)
○
Mz 0625 「納入資材の化学物質管理に関する仕入先運用要領」の表-1
設備・工事
清掃・造園
<弊社への提出書類及び提出時期> (上記トヨタ・トヨタ車体標準類を参照のこと)
対象お取引先様
提出書類/入力データ
提出先
㈱エコリサーチ
納入資材成分報告書
(PRTR-WORLD*)
化学物質安全データシート(MSDS)
に入力
原材料・副資材
製品認識コード(グローバルID)
PE環境部
トヨタ禁止物質の非含有宣言書
梱包・梱装資材
環境負荷物質非含有確認結果報告書**
梱包材の登録確認・含有報告書**
*
提出時期
新規原材料、副資材
新規登録時
調達部
新規取引開始時
補給品:生産管理部
用品:特装福祉センター
新規梱包・包装資材
納入時
PRTR-WORLD ㈱エコリサーチにて運用のインターネットを使用した化学物質管理システム
(登録方法については PRTR WORLD 内のオンラインマニュアルをご参照ください)
** 梱包材化学物質仕入先マニュアル(新規作成)に添付
7
3.お取引先様の事業活動に関わる環境取り組み
弊社は、トヨタ車体単体での取り組みはもとより、全世界の連結会社を含めグローバルでも高い目標を設定し、
各種の環境改善に取り組んでいます。
お取引様の事業活動においても、積極的な環境取り組みをお願いします。
(1)環境に関する法令の遵守
<対象お取引先様>
・全てのお取引先
お取引先様の事業活動における、環境に関する法令の遵守をお願いします。
〈弊社への提出書類および提出時期〉
弊社への資料提出は不要ですが、取り組み状況については、適宜確認させていただきます。
<対象お取引先様>
(2)環境パフォーマンスの向上
・全てのお取引先
お取引先様の事業活動における、以下の環境パフォーマンス向上の取り組みをお願いします。
[環境取り組み項目]
①CO 2 排出量の低減
②VOC排出量の低減
③PRTR対象物質排出量の低減
④廃棄物発生量の低減
⑤水使用量の低減
〈弊社への提出書類および提出時期 〉
弊社への資料提出は不要ですが、取り組み状況については、適宜確認させていただきます。
8
4.物流に関わるCO 2 排出量、梱包・包装資材の低減
日本のエネルギー消費全体における貨物輸送(運輸部門のうちの貨物部門)の割合は約 1 割
(2008年度)を占めており、その低減が大きなテーマとなっています。
そのため弊社は、物流におけるCO 2 排出量(エネルギー消費量)の低減に積極的に取り組んでいます
また梱包・包装資材の低減も併せて推進しています。
対象のお取引先様においても、貴社の物流における環境取り組みをお願いします。
<対象お取引先様>
(1)弊社からの委託物流
・物流
完成車、生産部品および補給部品の物流を委託しているお取引先様は、CO 2 排出量の低減、
および梱包・包装資材の低減における弊社の改善取り組みをご理解いただき、物流パートナーとして
弊社と一体となった改善推進についてご協力をお願いします。また、確実に改善を進めていくために、
月々の実績および原単位となる指標(燃料使用量、走行距離、燃費等)の把握および、
活動推進状況を定期報告いただきますようお願いします。
〈弊社への提出書類および提出時期〉
提
出
書
類
CO 2 排出量の報告書(指定帳票)
提
毎月
出
時
期
月初(前月分)
<対象お取引先様>
(2)お取引先様の納入物流
・部分・用品
部品、原材料、副資材を納入するお取引先様は、弊社への納入物流におけるCO2
排出量の低減への取り組みをお願いします。更に梱包・包装資材においても、
弊社の低減活動へのご協力をお願いします。
〈弊社への提出類および提出時期〉
弊社への資料提出は、不要です。
9
・原材料・副資材
化学物質関連法令・用語集
(1) 欧州REACH規則
2007 年に発効した「化学品の登録、評価、認可および制限に関する規則<(EC)No1907/2006>」。
化学物質管理の企業責任を明確に求めており、この規制のもと、企業は自社で使用・含有する
化学物質の把握・リスク評価およびサプライチェーンを通しての管理が義務付けられています。
(2)欧州CLP規則
2009 年に発効した「化学品の危険性分類と表示、梱包規則<(EC)No1272/2008>」。
化学物質の危険性分類や表示を国際調和ルール(GHS)に基づく仕組みに変更するもの。
欧州での化学品の製造者・輸入者は、本規則に従って、化学物質の有害危険性分類や行政への
届出、表示、適切な梱包をすることが求められます。
(3)欧州ELV指令
2000 年に発効した「使用済み自動車(ELV)のリサイクル指令(2000/53/EC)」。
使用済み自動車による環境負荷低減の為に、製品中化学物質の使用制限と高いリサイクル率を
確保する為の回収ネットワークの構築などを定めている。製品含有化学物質については、
信頼性の観点で代替品がない用途には適用除外の項目もある。
(4)欧州包装材指令
1994 年に発効した「包装および包装廃棄物に関する指令(94/62/EC)」。
使用済み包装廃棄物による環境負荷低減の為に、製品中化学物質の使用制限と高いリサイクル
率を確保する為の回収・リサイクルシステムの構築などを定めている。
(5)米国TSCA法(Toxic
Substances
Control
Act)
1976 年に制定された「化学物質による人の健康・環境への被害軽減を目的とした法律」。
同法に基づき米国EPA(環境保護庁)は化学物質、混合物に関する情報管理(報告・保持)、
試験評価要求、制限および特定の化学物質の製造・輸入・使用・廃棄を規制管理している。
(6)化審法
1974 年に施工した「化学物質の審査および製造などの規制に関する法律」。
新たな工業用化学物質(新規化学物質)について事前審査を行い、化学物質の有害性に応じて
輸入や製造について規制したもの。化学物質の蓄積性や分解性、毒性を審査・規制し、生物への
被害を防止することが目的。
(7)PRTR制度(Polutant
Release
and
Transfer
Register)
化学物質使用公表制度。規定された有害物質を一定量以上取り扱う事業所から排出または
移動した量を把握、収集、公表する制度。
10
その他用語集
(1)
車両用部品
量産車・特装車用の部品および補給部品。
(2)
用品
トヨタの販売店で装着されるトヨタ純正部品。
(例:フロアマット、サイドバイザー、ナビゲーションシステムなど)
(3)
原材料
鋼板、鋼材、塗料、接着剤、オイル、冷却液などトヨタ車の生産工場で使用されるもの。
(4)
副資材
切剤油、離型剤、レジンなどトヨタ車の生産工場で使用されるが、車の一部とはならない材料。
(5)
梱包・包装資材
トヨタ,トヨタ車体に直接納入する梱包・包装資材および車両用部品、用品を輸送する際に
使用する梱包・包装資材。
(6)
Eco-VAS(Eco-Vehicle Assessment System)
自動車の生産から使用・廃棄にわたり、環境影響を総合的に評価するトヨタのシステム。
(7)
LCA(Life Cycle Assessment)
製品・サービスの環境負荷を設計・製造から使用・廃棄段階までライフサイクルで評価する手法。
(8)
VOC(Volatile Organic Compounds)
揮発性有機化合物。塗装や接着剤の溶剤など常温常圧で揮発しやすい有機化合物。
(9)
ELV(End of Life Vehicle)
使用の目的を終了した使用済み自動車のこと。自動車リサイクル法では、引取業者に使用済みとして
引き取られた車が使用済み自動車となる。
(10)
IMDS(International Material Data System)
部品お取引先様等が、製品の材料と含有物質のデータを標準化されたフォーマット、プロセスで
入力するグローバルな自動車業界標準の材料データ収集システム。
(11)
GADSL(Global Automotive Declarable Substance List)
IMDS 申告時に利用する日米欧の自動車、部品、化学メーカーで合意された業界共通の管理化学物質リスト。
(12)
MSDS(Material Safety Data Sheet)
化学物質等、安全データシート。化学物質が含まれる原材料などを安全に取り扱うために
必要な情報を記載したもの。
(13)
PBB(ポリ臭素化ビフェニル)PBDE(ポリ臭素化ジフェニルエーテル)
デカBDE(デカ臭素化ジフェニルエーテル)
臭素系難燃剤。使用用途は内装材、シート、カーペット、電気・電子部品など
(14)
HBCD(ヘキサブロモシクロドデカン)
臭素系難燃剤。使用用途はシート表皮など
(15)
PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸類)
有機フッ素化合物。フッ素系界面活性剤。使用用途は半導体、金属メッキ、電気・電子部品など
(16)
DMF(フマル酸ジメチル)
防かび剤として利用されているケースがあり、欧州では使用禁止。
11
トヨタ車体グループ
グリーン調達ガイドライン
問合せ先
担当部署
連絡先
調達部
調達企画室
(0566)36-8211
PE環境部
環境推進室
(0566)36-8847
技術管理部
法規認証室
(0566)36-7402
材料技術部
材料技術室
(0566)36-7540
品質保証部
総括室
(0566)36-7553
生産管理部
部品物流管理室
(0566)36-7565
特装福祉センター
特装・福祉営業室
(0566)36-8128
<補足>
1.お取引先様からご提供いただいた報告書などの書類は、外部へ公表することはありません。
2.本ガイドラインの内容は、法規制、社内規格などの改定により、変更する場合がありますので
下記のトヨタ車体(株)ホームページで随時ご確認をお願いします。
http//www.toyota-body.co.jp/
3.本ガイドラインに関してのご質問は、下記にお願いします。
調達部 調達ガイドライン担当
TEL:〈0566〉36−8211
FAX:〈0566〉36−7399
12
発行部署
トヨタ車体株式会社
調達部
PE 環境部
発行/2012 年 4 月
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