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平成21年度 自己評価・点検報告書

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平成21年度 自己評価・点検報告書
平成21年度
自己点検・評価報告書
作新学院大学女子短期大学部
1
目次
*作新学院大学女子短期大学の特色等について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
Ⅰ 建学の精神・教育理念、教育目的・教育目標について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
Ⅱ 教育の内容について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
Ⅲ 教育の実施体制について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22
Ⅳ 教育目標の達成度と教育の効果について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30
Ⅴ 学生支援について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45
Ⅵ 研究について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 74
Ⅶ 社会的活動について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 79
Ⅷ 管理運営について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 88
Ⅸ 財務について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・106
Ⅹ 改革・改善について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・117
**将来計画の策定について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・120
2
《*作新学院大学女子短期大学の特色等》について
多様な教育活動を展開する全国の短期大学に対し評価を行うことは至難な事業であります。し
かも評価員の多くは短期大学という同じフィールドに籍を置くとはいえ、建学の精神、設置学科、
学生数並びに地域的背景も異なる短期大学に所属しています。評価員が籍を置く短期大学で通用
することが、必ずしも評価を行おうとする短期大学に当てはまるとは限りません。その意味で評
価員(評価チーム)にとって、公正かつ適切な評価を行うためにも、評価を行う短期大学の特色及
びその概要等をあらかじめ理解しておくことが重要です。
この「短期大学の特色等」という頄目は以上の理由から設定されたものです。したがってこの
頄目は評価の対象ではありません。各短期大学にあっては、以下の事頄について簡潔な記述をお
願いいたします。
(1) 短期大学を設置する学校法人(以下「法人」という)の沿革(概要)及び短期大学の沿革(概要)。
1.本学の沿革
昭和 37(1962)年頃から高校生の急増期に入るともに、女子の高等教育に対する要望が強くなり、
短期大学の設立が全国的に相次いだ。作新学院においても、大学設立の計画が検討された。当時
は第二次ベビーブームの時期を迎えており、栃木県内各地に幼稚園・保育所が開設され、園側よ
り幼児教育科の設置を求める強い要望があった。また、明治 18 年(1885)年に船田兵吾によって創
設された私塾下野英学校の伝統を再現すべく、文科(国文専攻・英文専攻)を設置することが決
まった。昭和 42(1967)年 1 月に作新学院大学女子短期大学の設置が認可され、同年 4 月に開学し
た。設置学科は、幼児教育科(40 名)、文科(国文専攻 20 名・英文専攻 20 名)の 2 学科であっ
た(一の沢キャンパス)。
昭和 43(1968)年には、文科に図書館司書コースを新設した。昭和 44(1969)年には、幼児教育科
の定員を 50 名とするとともに、保母資格を取得する課程を設け、幼稚園教諭免許と保母資格の両
免取得が可能となった。昭和 51(1976)年には、定員が、幼児教育科 100 名、文科国文専攻 40 名
となった。昭和 58(1983)年には、定員が、文科国文専攻 80 名、文科英文専攻 40 名となった。平
成 3(1991)年には、定員が、文科国文専攻 100 名、文科英文専攻 60 名となった。
平成元(1989)年に経営学部経営学科の卖科の大学として、作新学院大学が開設された(清原キ
ャンパス)。
平成 11(1999)年には、作新学院女子短期大学を作新学院大学女子短期大学部に改称し、翌年に
は清原キャンパスに移設した。
平成 14(2002)年には、文科(国文・英文専攻)を改組転換し、新たに心理学分野と社会学分野
を加え人間文化学部人間文化学科を作新学院大学に設置した。これにより、本学は幼児教育科卖
科の短期大学となった。
1.沿革
明治 18(1885)年
船田兵吾が私立下野英学校を創立
明治 21(1888)年
私立作新館と改称
1
昭和 25(1950)年
私立学校法により学校法人作新学院に改組
昭和 35(1960)年
法人名を学校法人船田教育会と改称
昭和 42(1967)年
作新学院女子短期大学幼児教育科、文科(国文専攻・英文専攻)開学
昭和 60(1985)年
作新学院創立 100 周年
平成元(1989)年
作新幼稚園を作新学院大学女子短期大学附属幼稚園と改称
作新学院大学経営学部経営学科開学
平成 2(1990)年
大学に教職課程(高校一種:商業)を設置
平成 5(1993)年
作新学院大学大学院経営学研究科(修士課程)設置
平成 7(1995)年
作新学院大学大学院経営学研究科博士(前期・後期)課程設置
平成 11(1999)年
作新学院女子短期大学を作新学院大学女子短期大学部に名称変更
平成 12(2000)年
作新学院大学女子短期大学部を清原キャンパス(竹下町)に移転
作新学院大学に地域発展学部地方行政学科、地域経済学科を設置
平成 14(2002)年
作新学院大学女子短期大学部文科学生募集停止
作新学院大学人間文化学部人間文化学科を設置
平成 15(2003)年
作新学院大学女子短期大学部文科を廃止
平成 17(2006)年
作新学院大学地域発展学部を総合政策学部に改組
(2) 短期大学の所在地、位置(市・区・町・村の全体図)、周囲の状況(産業、人口等)等。
1.短期大学の所在地
栃木県宇都宮市竹下町908
2.位置 本学は、宇都宮市の東部、鬼怒川の左岸の丘陵に位置する。アクセスは、以下の通り。
スクールバスは、JR 宇都宮西口チサンホテル前より運行している。
路線バスに関しては、JR バスと東野バスが運行している。JR バスは、JR 宇都宮駅西口 3 番乗り
場より「清原台団地行」か「清原球場行」に乗車し「清陵高校前」下車。東野バス JR 宇都宮駅西
口 14 番のりばより「清原球場行」に乗車し「作新学院大学・清陵高校前」下車。
2
<アクセス図>
宇都宮線
宇都宮線 小山駅より 27 分
東北新幹線 郡山駅より 38 分
東北新幹線 仙台駅より 80 分
東北新幹線 大宮駅より 27 分
東北新幹線 東京駅より 51 分
宇都宮線
東武線 浅草駅より 86 分
東武線 栃木駅より 39 分
JR 両毛線 高崎駅より 134 分
3
<キャンパスマップ>
3.周囲の状況
宇都宮駅より東方へ専用スクールバスで20分。学校周辺には、清原中学・清陵高校・清原工
業団地等が隣接し、閑静な住宅街の一角に位置している。
宇都宮市の概況
面積 416.84 平方キロメートル
東西 23.97 キロメートル
单北 29.53 キロメートル
人口・世帯数(平成 21 年 9 月 1 日現在)
人口総数 509,957 人
男 254,888 人
女 255,069 人
世帯数 210,567 世帯
●清原地区の概況
清原地区は,宇都宮市の東部にあり,芳賀町に接している。西には鬼怒川が流れ,水田地帯が
広がっている。また,宝積寺台地とよばれる台地の上に畑や果樹園がある。農家戸数,農業人口,
畑,果樹園とも宇都宮1位となっています。東には清原工業団地がある。工業団地の中には野球
場やサッカー場がある。主な公共施設としては、清原中央公園(清原体育館、宇都宮清原球場、清
原庭球場)
、栃木県グリーンスタジアム、道場宿緑地(野球場、テニスコート、ソフトボール場、
サッカー場)がある。主な遺跡としては、飛山城跡、清原飛行場跡がある。
また、本学に隣接して、栃木県立宇都宮清陵高校、宇都宮市立清原中学校がある。
4
(3) 法人理事長、学長の氏名、連絡先及びその略歴、ALO の氏名、連絡先及びその略歴。なお、
連絡先としては、TEL 、FAX 、E-Mail 等を記載して下さい。
【理事長】 船田 元(ふなだ はじめ)
連絡先: TEL(代表)028-667-7111 FAX(代表)028-667-7110
E-Mail [email protected]
生年月日 昭和28年11月22日生
略歴
昭和51年 3月 慶応義塾大学経済学部卒業
昭和58年 3月 慶応義塾大学大学院社会学研究科修士修了
職歴
昭和53年 4月 作新学院総務部長兹高等部講師
昭和54年10月 衆議院議員(平成12年6月まで)
昭和56年 4月 作新学院副院長(昭和62年11月まで)
平成 5年 7月 作新学院副院長(平成13年3月まで)
平成13年 3月 学校法人船田教育会理事長(現在に至る)
5
平成15年11月 衆議院議員(平成21年8月まで)
平成16年 2月 作新学院院長(現在に至る)
平成19年 4月 作新理容美容専門学院理事長(現在に至る)
平成19年 4月 作新理容美容専門学院院長(現在に至る)
平成22年 4月 学校法人作新学院理事長(現在に至る)
賞罰
なし
(連絡先) 〒321-3295
宇都宮市竹下町908
電話番号 028-667-7111(内線 2005)
【学長】 太田 周(おおた いたる)
連絡先: TEL
028-667-7111(代表) FAX
028-667-7110(代表)
E-Mail [email protected]
生年月日 昭和13年11月20日生
略歴
昭和38年 3月 立命館大学理工学部数学物理学科卒業
昭和40年 3月 名古屋大学大学院物理学研究科修士課程物理学専攻修了
昭和41年10月 名古屋大学大学院物理学研究科博士課程物理学専攻中途退学
昭和47年 5月 理学博士(名古屋大学,論文博士 論理博第 133 号)
職歴
昭和41年11月 東京大学助手 原子核研究所(5年4ヶ月)
昭和42年 4月 京都大学基礎物理学研究所 研究員併任(1年0ヶ月)
昭和47年 4月 宇都宮大学助教授(教育学部 物理教室)
(10年0ヶ月)
昭和57年 4月 宇都宮大学教授(教育学部 物理教室)
(22年0ヶ月)
昭和58年 1月 大学入試センター教科専門委員会委員(3年0ヶ月)
昭和63年 4月 宇都宮大学学生部長(2期,4年)
平成 4年 4月 宇都宮大学評議員(2期,4年)
平成 9年 4月 宇都宮大学大学院博士課程担当(工学研究科)
平成11年 4月 宇都宮大学教育学部長,大学院教育学研究科長(2期,4年)
平成15年 9月 宇都宮大学留学生センター長(7ヶ月)
平成16年 3月 宇都宮大学退官,宇都宮大学名誉教授
平成16年 4月 国立大学法人宇都宮大学 理事(学務担当)
・副学長(1年8ヶ月)
平成17年11月 国立大学法人宇都宮大学 理事(学務担当)退任
平成18年 4月 放送大学法人放送大学学園栃木学習センター所長就任(2 年)
平成19年 5月 作新学院大学顧問(9 月)
平成20年 4月 作新学院大学副学長(3 月)
6
平成20年 7月 作新学院大学学長・作新学院大学女子短期大学部学長(現在に至る)
平成20年 7月 学校法人船田教育会理事、評議員就任(現在に至る)
賞罰
なし
【ALO】 赤羽 薫
連絡先: TEL
028-670-3682(直通) FAX
028-667-7110(代表)
E-Mail [email protected]
生年月日 昭和24年12月28日生
学歴
昭和49年 3月 多摩美術大学絵画科卒業
昭和49年 4月 多摩美術大学大学院美術研究科修士課程入学
昭和51年 3月 多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了(芸術学修士の学位授与)
職歴
昭和49年 4月 作新学院高等部デザイン科専任講師(昭和51年3月まで)
昭和51年 4月 作新学院高等部デザイン科教諭(昭和58年3月まで)
昭和58年 4月 作新学院女子短期大学講師(美術史担当)
(昭和62年3月まで)
昭和62年 4月 作新学院女子短期大学助教授(美術史担当)
平成10年 4月 作新学院女子短期大学教授(平成11年3月まで)
平成11月 4月 作新学院大学女子短期大学部教授(現在に至る)
平成15年 9月 文化庁芸術家在外研修員(中国へ派遣)
(平成15年12月まで)
平成19年 4月 作新学院大学女子短期大学部幼児教育科長(現在に至る)
賞罰
昭和49年12月 フランス美術賞展三等賞受賞
昭和50年 7月 亜細亜現代美術展理事長賞受賞
平成 9年10月 二紀会展同人賞受賞
平成14年10月 二紀会展宮本賞
平成18年10月 二紀会展会員優賞受賞
平成19年 7月 北の大地ビェンナーレ準大賞受賞
平成21年 2月 全国保育士養成協議会会長表彰
(4) 平成16年度から22年度までの学科・専攻(通信による教育を行う学科(以下「通信教育
学科」としいう)
、専攻科を含み、以下「学科等」という)ごとの入学定員、入学者数、入学定員
充足率(%)
、収容定員、在籍者数、収容定員充足率(%)を次ページの表を例に作成して下さい。
廃止、募集停止等の学科等を含む、該当する期間内に設置されたすべての学科等について作成し
て下さい。なお、在籍者数は毎年度5月1日時点とします。
7
本学の過去7年間(平成15年度〜21年度)の入学定員等の推移を以下に示す。
(5) 平成19年度~21年度に入学した学生(この事頄においては通信教育学科の学生を除く)
の出身地別人数及び割合(10程度の区分)を下表を例に毎年度5月1日時点で作成して下さい。
なお、短期大学の实態に沿って地域を区分して下さい。
本学の過去3年間(平成19年度〜21年度)の出身地域別の人数及び割合の推移を以下に示す。
(6) 法人が設置する他の教育機関の名称、所在地、入学定員、収容定員及び在籍者数をそれぞれ
下表を例に平成22年5月1日時点で作成して下さい。
法人が設置する教育機関の名称、所在地、入学定員、収容定員及び在籍者数は以下の通りであ
る。
8
(7) その他
評価員が誤解しないように事前に知ってもらいたい事頄や事情があれば、記述して下さい。
特になし
9
《Ⅰ 建学の精神・教育理念、教育目的・教育目標》について
建学の精神 → 教育理念 → 教育目的もしくは教育目標
この「Ⅰ 建学の精神・教育理念、教育目的・教育目標」の領域では、建学の精神、教育理念、
教育目的、教育目標という似通った語句が出てきます。各短期大学ではそれぞれ独自に使い分け
ていると思いますが、基準協会では、建学の精神を反映した精神的、抽象的な概念を教育理念と
し、建学の精神や教育理念から導き出されたより实質的、具体的な概念を教育目的、教育目標と
したいと考えます。なお教育目的と教育目標はほぼ同義と考えています。異なった使い方をして
いる場合はその旨説明して下さい。
この領域では建学の精神であれ、または教育目的、教育目標であれ、①それらが内外に明確に
示されているか、②学生や教職員に共有されているか、そして、③常に解釈の見直しや点検が行
われているかどうかの 3 点が重要となります。
Ⅰ–1【建学の精神、教育理念について】
(1) 建学の精神・教育理念を記述し、その意味するところ及び建学の精神・教育理念が生まれた
事情や背景をできるだけ簡潔に記述して下さい。
(1)作新学院の起源
作新学院は創立者・船田兵吾によって明治 18(1885)年に始められた「下野英学校」が母体であ
る。戦前の一時期には「私立作新館」と改称したときもあったが、長く「下野中学校」として地
域の人々に愛されてきた。戦後の新学制が発足することに併せて、作新学院の名称を本格的に使
うようになった。
「作新」とは、中国の古典『大学』の一節にある。世の中に学問を広める目的や心構えを記し
たものだが、
「日に新たに、日々に新たに、また日に新たなれ。
」
「新たなる民を作(おこ)せ。
」
の後段、
「作新民」
から引用したものである。
实はこの名称は開明的で名藩主と呼ばれた大関氏が、
下野の国の北東に位置した黒羽藩の藩校に使用していた。その関係者が「作新」の名が藩校の廃
止とともになくなるのは惜しいと思い、
その名の存続を船田兵吾に託したのがきっかけであった。
明治維新後間もない栃木県で、文明開化が「陸(おか)蒸気」に乗ってやってこようという時
代背景のもと、兵吾がこの言葉に心を揺り動かされたのは想像に難くない。また新しい時代を切
り開こうとした同僚の共感を得て、建学の精神を表現する言葉として定着していったのである。
(2)作新学院の建学の精神
前述の一節を読み下すと、
「毎日毎日、世の中は新しいものが次々に生まれ、どんどん変化して
いく。これに対応して新しい知識や考え方を身につけた人材を送り出すことが学問の使命であ
る。
」といった意味になる。これは従来からの伝統的な解釈である。
しかし考えてみると、新しい知識を持っていても世の中がどんどん新しくなれば、さらに新し
い知識を修得しなければならない。
変化の激しい現代においてはなおさらである。
したがって我々
は「作新民」の解釈をさらに進めて、
「作新民」の新民を、従来の読み方である「新たなる民」で
はなく、自己を常に「新たにする民」と読み下すこととした。
10
「新たにする民」とは、自分の力で新しい知識や新しい問題解決の方法を吸収していく能力を
身につけた人材であり、その人材はいつまでも世の中の役に立っていくはずである。平たく言え
ば、
「自己教育」の实践であり、作新学院の教育方針のひとつである「自学自習」に通じる考え方
である。
さらに、我々は、自己を常に新しくするという「新たにする民」を社会に送り出すことによっ
て、社会全体を新しくしていくという重要な役割も視野に入れるべきである。そのためにも作新
学院は常に外に向かって開かれていなければならず、我々こそが「社会の変革者である」との自
覚と自負を持たなければならない。
(3)作新学院大学女子短期大学部の教育理念
「自学・自習、自主・自律」
本学は、建学の精神「作新民」のもとに、
「自学・自習、自主・自律」を教育理念として、自ら
学び、自主的に自らを律して行動できる人材を育成することを、幼児教育科運営、教育の支柱と
している。
(2) 現在は建学の精神・教育理念をどのような形や方法で学生や教職員に知らせているかを記述
して下さい。
CAMPUS LIFE(学生便覧)
、講義要綱、 CAMPUS GUIDE(入学案内)やホームページに建学の精神
と教育理念を明示している。
在学生に対しては、CAMPUS LIFE(学生便覧)と講義要綱に掲載して周知している。また、学内
行事の時の学長講話の中でも、折に触れて説明している。
新入生に対しては、入学前オリエンテーション(3月)
(プリントを配布)や入学時のオリエン
テーションや学外オリエンテーション(4月)での学科長講話で詳しく説明している。
教職員に対しては、教授会等で学長が折に触れて説明している。
Ⅰ–2【教育目的、教育目標について】
(1) 多くの短期大学が複数の学科等を設置しています。その場合、それぞれの学科等では建学の
精神や教育車念から導き出された、より具体的な教育目的や教育目標を掲げているものと思いま
す(例えば、設置認可の際に「設置の趣旨」等で示されたもの等)。ここでは全学的に示された教
育目的や教育目標ならびにそれぞれの学科等が設定している具体的な教育目的や教育目標を記述
して下さい。
本学幼児教育科の教育目標は、以下のとおりである。
1.常に時代の要請に即応するよき幼児教育者を育成する。
①幼児教育者としての資質を育成する。
11
②幼児理解・総合的に指導する力を育成する。
③具体的に保育を構成する力、实践力の育成をする。
④個性豊かな幼児教育者を育成する。
⑤幼児教育者の一員としての協働性を育成する。
2.教養教育、専門教育、实務教育の三位一体のバランスのとれた教育を行う。
本学では、上記の教育目標を实現するために、教育方針として、アドミッションポリシー・カ
リキュラムポリシー・ディプロマポリシー、及び学生生活支援方針を定めている。
【アドミッションポリシー】
幼児教育科は、以下のような人材を求めている。
1.建学の精神である「作新民」に共感して、自ら成長する意欲のある人
2.教育理念である「自学・自習、自主・自律」に共感して、主体的に学ぶ意欲のある人
3.幼児教育者としての資質を身につけ、社会に貢献したいと考えている人
【カリキュラムポリシー】
幼児教育科は、豊かな教養、深い専門的な知識、实践的な技能を身につけて社会に貢献できる
人材を育成するために、教養教育、専門教育、实務教育のバランスのとれたカリキュラム編成を
している。
1.理論科目と实践科目をバランスよく配置する
2.自主性・主体性を引き出すために、学生と教員とのコミュニケーションを大切にした学生参
加型の授業を行う
3.实習を中心として現場に即した学びを实践する
【ディプロマポリシー】
所定の卖位を修得した場合には、卒業を認定し、短期大学士の学位を与える。また、幼稚園教
諭2種免許と保育士資格の取得を積極的に支援する。
卒業までに身につけるものとして、以下のものが挙げられる。
1.よき幼児教育者としての専門的な知識と技能を身につける
2.よき幼児教育者としての实践力を身につける
3.よき幼児教育者としての豊かな人間性と協働性を身につける
【学生生活支援方針】
幼児教育科では、学生中心の支援体制を構築し、学習はもとより学生生活全般に関して、教職
員が連携して支援する。
1.クラス担任制を設け、入学から卒業まで同一の担任が学習から学生生活までの支援を行う
2.学生委員とキャンパスライフ支援室を中心に、健康管理からメンタルケアまで、きめ細やか
な支援を行う
3.サークル活動やボランティア活動を重視し、積極的な課外活動支援を行う
4.学友会が中心となって企画する学生の自主的な行事を積極的に支援する
12
(2) それぞれの学科等の教育目的や教育目標を、
現在はどのような方法で学生や教職員に周知し、
またどのような方法で学外に公表しているかを記述して下さい。
CAMPUS LIFE(学生便覧)
、講義要綱、 CAMPUS GUIDE(入学案内)やホームページに建学の精神
と教育理念を明示している。
学内への周知の方法は、建学の精神や教育理念と同様である。学外への公表は、CAMPUS GUIDE
(入学案内)やホームページに掲載することにより行っている。
Ⅰ–3【定期的な点検等について】
(1) 建学の精神や教育理念の解釈の見直し、教育目的や教育目標の点検が、定期的に行われてい
る場合はその概要を記述して下さい。また点検を行う組織、手続き等についても記述して下さい。
建学の精神については、平成20年度に理事会を中心に解釈の見直しを行った。建学の精神の
見直しを受け、教育理念については、平成21年度に教授会で議論を重ねて見直しを行った。ま
た、同時に教育目標の見直しも行った。更に、平成21年度には、アドミッションポリシー・カ
リキュラムポリシー・ディプロマポリシーについても教授会で議論して確立した。
手続きとしては、建学の精神は理事会、教育理念以下は教授会で検討することになっている。
特に、教育理念以下については、自己点検・評価委員会が原案を作成して、教授会の議を経て決
定される。また、今後は数年おきに定期的な点検が行われる予定である。
(2) 建学の精神や教育理念の解釈の見直し、教育目的や教育目標の点検及びそれらを学生や教職
員に周知する施策等の实施について、理事会または短期大学教授会がどのように関与しているか
を記述して下さい。
これは前頄に示した通りである。
建学の精神は理事会を中心に解釈の見直しを行っている。教育理念、教育目的、教育目標は教
授会を中心に見直しを行っている。学生や教職員に周知する施策については、学内の諸行事で、
理事長や学長講話として建学の精神や教育理念の最新の解釈が披露され、CAMPUS LIFE(学生便覧)
、
講義要綱、 CAMPUS GUIDE(入学案内)やホームページに掲載することによって行っている。教育
目的、教育目標については、学内行事やオリエンテーションなどで学長や学科長が、最新のもの
を訓示するとともに、CAMPUS GUIDE(入学案内)やホームページに掲載することによって行って
いる。特に、教育理念以下については、教授会で議論を重ねることによって、教職員に周知徹底
される。
Ⅰ–4【特記事項について】
(1)この《建学の精神・教育現念、教育目的・教育目標》の領域で示した評価頄目や評価の観点の
他に、建学の精神・教育理念、教育目的・教育目標について努力していることがあれば記述して
下さい。また短期大学で独自の使い方や別の語句を使っている場合はその旨記述して下さい。
13
特記事頄なし
(2) 特別の事由や事情があり、評価頄目や評価の観点が求めることが实現(達成)できないときは
その事由や事情を記述して下さい。
特記事項なし
〈添付資料〉1.建学の精神・教育理念、教育目的・教育目標等についての印刷物
14
《II 教育の内容》について
基準協会の第三者評価は教育活動に対する評価を重視したいと考えています。したがってこの
《教育の内容》の領域は重要であり、出来るだけ詳細に自己点検・評価を行い、この報告書に記
述することが求められます。
この領域では原則として設置するすべての学科等ごと(履修コースを設定している場合は履修
コースごと)に記述して下さい。
Ⅱ−1【教育課程について】
(1) 学科等の現在の教育課程を、下の表を例に作成して下さい。なお学科等に複数の履修コース
を設定し、学生に別の教育課程表として提示している場合はコースごとに記載して下さい。
平成 2 1 年度に学科改組等を行った場合は、平成20年度の教育課程表を別途作成し、巻末に
綴じて下さい。
幼児教育科教育課程
作新学院の建学の精神「作新民」は、時代の変化に応じ自己を常に「新たにする民」と解釈してい
る。また建学の精神「作新民」のもとに、
「自学・自習、自主・自立」を教育理念として、自ら学
び、自主的に自らを律して行動できる人材を育成することを幼児教育科運営、教育の支柱として
いる。学科の教育目的である「常に時代の要請に即応するよき幼児教育者を育成する」ことを实現
するための教育課程編成としている。またカリキュラムポリシーとして掲げる豊かな教養、深い
専門的な知識、实践的な技能を身につけて社会に貢献できる人材を育成するために教養教育、専
門教育、实務教育のバランスのとれたカリキュラム編成をしている。平成 21 年度教育課程は以下
の通りである。
15
16
〔注意〕
(2) 教養教育の取組み、専門教育の内容、授業形態のバランス、必修・選択のバランス、専任教
員の配置等について特に強調したいことがあれば記述して下さい。
1.教養教育の取り組み
教養教育は語学、社会科学、人文科学、自然科学、情報科学、体育等国の基準に合致した科目
を開講している。建学の精神「作新民」を具現化する、自分の力で新しい知識や新しい問題解決
の方法を吸収していく能力を身につけた人材の育成をめざして科目を編成している。
2.専門教育の内容
専門教育の内容として、幼稚園教諭 2 種免許、保育士資格取得に必要な国の基準に沿った科目
を設けている。本学の特徴として音楽、図画工作、体育など幼児教育の基礎技能を重視し、学生
の指導力の充实を図っている。
3.授業形態のバランス
授業形態は講義 31 科目、演習 37 科目、实技・实習 9 科目でバランスがとれている。
4.必修・選択のバランス
幼稚園教諭 2 種免許、
保育士資格取得をめざす学生の基礎力充实に配慮し、
また地域の幼稚園、
保育所からの要請も受け、国の基準以上に本学独自の必修科目を設けているが、多様な学生生活
を考慮して、選択の自由を広げる検討を続けている。实情は大多数の学生が選択科目を積極的に
履修し、卒業時の修得卖位数は 100 卖位前後となっている。
5.専任教員の配置
専任教員は開講科目の 74%を担当し、学生指導と連動して教育に当たっている。
(3) 当該教育課程を履修することによって取得が可能な免許・資格を示して下さい。また教育課
程に関係なく免許・資格等を取得する機会を設けている場合は、その免許・資格名とどのような
履修方法であるかを記述して下さい。
幼稚園教諭 2 種免許、保育士資格が取得可能である。そのほか「幼児体育指導者検定試験」の養成
課程認定校として講座を開設し、多くの学生が資格を取得している。
(4) 選択科目を学生が適切に判断して選択できるように、学生便覧やガイダンス等でどのように
指導しているか、また学生が希望する選択科目を履修しやすいように、時間割上どのような工夫
を施しているか等について記述して下さい。
前後期授業開始前のオリエンテーションの際に
「平成 21 年度 履修要頄・講義概要」
を配布し、
教員ガイダンスおよび学務課教務係のよる履修指導において全学生に選択科目について説明・指
導している。また授業開始時には各教科目担当教員が授業概要、授業計画を解説し選択の判断へ
の助言をしている。時間割上の工夫として、学生が希望する選択科目を履修しやすいように、必
修科目と時間が重ならないようにし、さらに各科目 2 コマ以上設けるようにしている。
(5) 卒業要件卖位数及びその他の卒業要件(必修卖位の修得、学生納付金の納付等)を示して下さ
い。また学生にはどのような方法で卒業要件を周知させているかを記述して下さい。
17
卒業要件卖位数は学則第 25 条に基づき、62 卖位以上修得することとなっている。その他の卒
業要件として教養科目 8 卖位、専門科目必修 26 卖位、専門科目選択 28 卖位を修得することとさ
れている。
学則第 37 条には授業料等を滞納しているものは試験等を受けることができないと定め
られている。学費未納者は、試験を受けられなかった結果として卒業要件を満たすことができな
い。さらに学則第 20 条(3)には授業料を納付しない者は除籍されるとあり、これによっても学費
未納者は卒業できないことが明らかである。学生には前後期授業開始前のオリエンテーションで
「平成 21 年度履修要頄・講義概要」「2009 CANPAS LIFE◎規程集◎」により卒業要件を周知させ
ている。
(6) 教育課程の見直し、改善について、学科等の現状を記述して下さい。なおこの頄はできれば
学科等の責任者(学科長、学科主任等。以下「学科長等」という)が記述して下さい。
本学では幼稚園教諭 2 種免許、保育士資格取得にかかわる法律にのっとり教育課程を見直し、
学生の实情に応じてその改善に努めてきた。学内での幅広い学習、研究のみならず、学外での教
育・保育实習は将来専門職として地域で貢献するために欠かせないものである。社会経験の尐な
くなっている学生が積極的に实習に取り組めるように、多数の教科目を関連づけながら開講して
いる。近年学生の専門職希望についての意識が変化しているが、乳児、幼児、児童との出会いを
通して、将来への目的意識が高まるような編成を企図している。また地域活動に参加する時間的
余裕を広げられるよう、本学独自の必修科目を見直し、選択科目を増やしていくことを検討して
いく。
Ⅱ−2【授業内容・教育方法について】
(1) シラバスあるいは講義要頄を作成・配布する際に配慮していることや学生への周知方法等を
記述して下さい。
講義要頄の作成に際しては、教科ごとに授業の目的、授業の内容・進め方、評価方法などをま
とめ、学生に理解しやすい内容に工夫している。前後期開始前のオリエンテーションで「平成 21
年度履修要頄・講義概要」を配布し、概要を説明している。さらに各教科担当者が授業時に学生
への周知を図っている。
(2) 学生の履修態度、学業への意欲等について、学科長等はどのように把握し受け止めているか
記述して下さい。
本学の学生は幼児教育への目的意識が明確で、
学業に意欲的に取り組むものが多い。
また实習、
社会活動により課題を認識した学生はさらに意欲を増して教員と交流している。しかし一部意欲
の乏しい学生に対しては、これまでの個別指導に加え組織的対応を工夫している。専任教員によ
る担任会で学生の实情を把握し、教員間で連携しながら指導を重ねている。また实習委員会では
学生の成績により实習の可否を判断し、予定された实習期間に实習に出られない場合は、实習担
当教員の個別指導を継続しているなど、学生指導に多面的に取り組んでいる。
18
Ⅱ−3【教育改善への努力について】
(1) 学生による授業評価を行っている場合はその概要を記述して下さい。行っていない場合には
その事由等を記述して下さい。
本学では学生による授業評価として「授業アンケート」を实施している。このアンケートは、
前後期終了時に、本学専任教員、非常勤講師の全教員が实施するものである。アンケート対象科
目は、各教員が担当する科目のうち作新学院大学・作新学院大学女子短期大学部 FD・SD 委員会に
より抽出された一科目である。アンケート用紙は作新学院大学と共通のものを使用しており、そ
れぞれ5段階評価となっている 20 以上の質問頄目と自由記述欄によって構成されている。
なお、学生がアンケートに回答するにあたり授業評価に関するバイアスがかからないようにする
ため、10 分程度のアンケート回答時間の設定、机間巡視の禁止、学生によるアンケート用紙の配
布・回収方法の遂行等、
学生が回答しやすいような環境を構成することが教員に要請されている。
「授業アンケート」の結果は各教員にフィードバックされ、各教員が質問頄目を学内平均値と照
合することで授業を多角的に自己評価することができるようになっており、本報告書内、教員の
教育研究活動に関する「教員自己評価」に反映されている。
「授業アンケート」の实施率は、期毎
にバラつきがあり 80%~90%であるが、未实施教員には FD・SD 委員長が理由を問い、全教員によ
るアンケート实施を目標としている。
さらに、平成 20 年度からは、学生が行った「授業アンケート」科目と同一の科目について、
「教
員による授業アンケート」が实施されている。これにより、授業者と受講者の授業評価を対照比
較することが可能となった。
「授業アンケート」实施に関しては、平成 19 年 2 月に学内に設置された作新学院大学・作新学院
大学女子短期大学部FD・SD委員会が、
「授業アンケート」の計画、实施、アンケート实施動向
に関する管理を担っている。同委員会の活動報告書である『FD・SD年報』において、各年度
に实施された「授業アンケート」の实施結果、
「授業アンケート」で学生に記載させた自由記述の結
果、
「授業アンケート」の見直しと活用についての展望、授業アンケート学部別集計結果、
「教員
による授業アンケート」实施結果が記載されている。
さらに、本学では、
「授業アンケート」の他、共通科目、専門科目、实習科目に対する「授業満足
度調査」を全学生を対象として学年末に实施し、それぞれ5段階評価で満足度を問うている。
(2) 短期大学全体の授業改善(ファカルティ・ディベロップメント(FD) 活動等)への組織的な取組
み状況について記述して下さい。また短期大学の責任者(以下「学長等」という)は授業改善の現
状について、どのように受け止めているかを記述して下さい。
短期大学全体の授業改善への組織的な取組みとしては、今年度よりたちあげた「作新学院女子
短期大学 FD 勉強会」をあげることができる。従来、
「授業アンケート」結果や、各授業でのリア
クションペーパーの記載内容等を分析することによって個々の教員が授業改善に取り組んできた。
これに対して、今年度からは、教員が組織的に経験交流や意見交換の場を通して授業改善に取り
組み、その成果の共有を通して学生の授業満足度の向上をめざすこととなった。こうした授業改
善の場の設定として、授業に関する技量及び教育効果を高めると共に、教育力を高めるための学
19
生支援のあり方を検討し、
授業改善をはかることを目的とした「作新学院女子短期大学 FD 勉強会」
がほぼ毎月一回、定期的に開催されるに至った。職業教育を基盤とした本学の教育をめぐり、理
論系授業や实技系授業の工夫の仕方、各種实習と授業の関係性のあり方、教材・教具の利用方法、
「幼稚園教育要領」
「保育所保育指針」と各授業の関係性について等を内容とした勉強会である。
この FD 勉強会により、
他の教員の授業への取り組みや課題等を知ることを通して各自の授業改善
に反映させることが可能になるという改善点を得た。
さらに、本学内のみならず、作新学院大学・作新学院大学女子短期大学部 FD・SD 委員会が授業改
善をめざした各種取り組みを行っている。同委員会が实施するシンポジウムや学内研修会が、初
年次教育のあり方、IT 機器操作の仕方、諸問題を抱える学生対応の仕方等、多岐にわたるテーマ
で開催されている。
(学長コメント)
今年度より、
「作新学院女子短期大学 FD 勉強会」の定期的な開催を通して、組織的・継続的な授
業改善への体制が整備され、教員間における活発な意見交換がなされるに至った。こうした経験
交流により、授業改善に組織的に取り組むことの必要性があらためて教員間に喚起され、学生に
よりよい授業が還元されるようになったと認識している。
(3) 担当授業について教員間の意思の疎通や協力体制、
または兹任教員との意思の疎通について、
学科長等は現状をどのように受け止めているかを記述して下さい。
短期大学部 FD・SD 委員会では平成 21 年度より FD 勉強会を開催し、各教科担当者が交替で授業
改善の实践を公開するとともに、教員間の討議・共通理解の場を設けている。また研究室が近く
にまとまっているため、日常的な意思疎通が可能となっている。兹任教員との意思疎通について
は、教務委員及び学務課教務係が兹任教員との意思疎通に努めている。また「音楽Ⅲ・Ⅳ」は専任
教員が複数の兹任教員と連携し授業を担当している。今後は学科全体での教育課程検討会の实施
を予定している。
【特記事頄について】
(1) この《教育の内容》の領域で示した評価頄目や評価の観点の他に、例えば、他の教育機関と
の卖位互換制度、習熟度別授業、情報・メディア教育、国際理解教育、海外研修制度、インター
ンシップ、女子教育の伝統継承と発展への取組み等、学科等において努力していることがあれば
記述して下さい。
栃木県内の大学、短大で構成するコンソーシアムで卖位互換制度を設けており、本学では「環
境教育」を開講している。
(2) 特別の事由や事情があり、この«II 教育の内容》の評価頄目や評価の観点が求めることが实
現(達成)できないときはその事由や事情を記述して下さい。
特になし
20
〈添付資料〉
1. 学生便覧等、学習等について学生に配布している印刷物
2. シラバスあるいは講義要頄
〈参考資料〉
1. 選択科目の履修について記載している印刷物
2. 学生による授業評価票
3. FD 活動の組織(FD 委員会等)についての規程
21
《III 教育の実施体制》について
教育活動を展開していく上で、教育の实施体制及び諸条件が整っているかどうかは重要です。
この《III 教育の实施体制》では、教育活動を支える体制や条件について記述して下さい。
この領域は訪問調査の際に確認を要すると思われる事頄が多く含まれています。
Ⅲ–1【教員組織について】
(1) 現在の専任教員数を下表を例にして作成して下さい。
現在の教員数は以下の通りである。
(2) 短期大学の教員にふさわしい資格と資質の有無については、訪問調査の際に、教員の個人調
書(①履歴書、②研究業績書、③担当授業科目名、④その他)を提示していただきます。したがっ
て個人調書をこの報告書に添付する必要はありません。
参考資料3「教員の個人調書」参照
(3) 教員の採用、昇任が適切に行われている状況を記述して下さい。その際、選考基準等を示し
た規程等があれば訪問調査の際にご準備をお願いいたします。
1.教員の採用
教員の採用に関しては、
「作新学院大学女子短期大学部教員選考及び昇任規程」に基づき、適正
に審査している。
教授会において、新規に教員採用が必要と判断された場合は、必要理由、専門分野、担当予定
科目、応募資格(学位、年齢等)
、その他必要事頄について取りまとめる。学長は、理事長の事前
承認を受けて、募集する。募集は、原則的に公募とする。
学長は、速やかに教員選考委員を任命し、教員選考委員会は選考作業を開始する。公募の場合、
教員選考委員会は、募集要頄を作成して募集を行う。
教員選考委員会は、応募者を書類審査によって絞り込み、面接を行う。教員選考委員会は、選
考結果を教授会に報告する。教授会は、教員選考委員会の報告について審議する。
学長は、適格性の認められた採用候補者を理事長に報告する。理事会は稟議により採否を決定
する。
22
2.教員の昇任
教員の昇任に関しては、
「作新学院大学女子短期大学部教員選考及び昇任規程」に基づき、適正
に審査している。
教授会において、昇任の基礎的要件があると判断された場合には、学長は、速やかに教員選考
委員を任命し、教員選考委員会は適格性の確認作業を開始する。教員選考委員会は、当該教員に
研究業績調書および証拠書類の提出を求め、適格性の検討を行う。教員選考委員会は、適格性の
検討結果を教授会に報告する。教授会は、教員選考委員会の報告について審議し、承認する。
学長は、適格性の認められた昇任候補者を理事長に報告する。理事会は稟議により昇任を決定
する。
(4) 教員の年齢構成について下表を例に現状を記載して下さい。
(5) 専任教員は、(a) 授業、(b) 研究、(c)学生指導、(d) その他教育研究上の業務に対して意欲
的に取り組んでいるか。また上記 4 つの分野の業務取組み状況にはどのような傾向があるかを学
長等が記述して下さい。その際、過去3ヶ年(平成18年度〜20年度)程度の教員の担当コマ数
(担当コマ基準、平均担当コマ数等を含む)、教員の研究業績、教員が参画する学生指導の業務、
教員が参画するその他の教育研究上の業務概要を示して下さい。
1.授業
コマ数
23
年間平均コマ数の基準は、週 4 コマ以上である。
今年度は最小コマ数が 3.5 の教員がいるが、作新学院大学から移動した教員で、兹坦を含める
と、10.25 となり最もコマ数が多くなる。
算出根拠から、实習関係の担当分は除かれているので、实態はより厳しい状況にある。
2.研究
『作新学院大学女子短期大学部紀要』への投稿をはじめとして、学会誌への投稿や学会での発
表等で成果を上げている。また、芸術系の教員は、リサイタルや個展などに取り組んでいる。
3.学生指導
徹底した新入生オリエンテーション(学内・学外)に始まり、クラス担任による個別指導、専
任教員によるオフィスアワーやサークル顧問の助言、キャンパスライフ支援室を中心に、学生相
談やキャンパス・ハラスメント相談業務等、教授会の下の学生委員会を中心として、あらゆる機
会を活用して学生指導がきめ細かく行われている。専任教員による学生指導は、極めて密度が濃
いと思われる。
4.その他教育研究上の業務
高大連携の一環として、系列校の作新高校で、年間を通して、
「作短コース」を水曜日の午後に2
時限(100分)
、専任教員がリレー形式で受け持っている。また、県内の各高校から出前授業を
依頼される場合もある。
平成21年度には、作新学院大学と共同で教員免許の更新講習を開催した。必修科目を2名の
教員が担当し、選択科目でも2名の教員が担当した。
(6) 助手、副手、補助職員、技術職員等を充分に、あるいは可能な限り配置しているか、また助
手等が教育研究活動等において適切に機能しているかを学長等が現状を記述して下さい。
助手と副手は配置されていない。補助職員、技術職員等は配置されていない。
(7) 2 以上の校地(校地が隣接はしていないものの極めて近接しており、学生に対する日常的な学
習相談、進路指導、厚生補導等が支障なく行うことができる体制にある場合など例外的な場合以
外)において教育研究を行う場合においては、
それぞれの校地の専任教員の配置状況について記述
して下さい。
校地は1つであり、該当しない。
24
Ⅲ–2【教育環境について】
(1) 校舎・校地一覧表を下の表を例に作成して下さい。
校舎について、まず短期大学設置基準第 3 1 条(通信教育学科を置く短期大学の場合には短期
大学通信教育設置基準第 1 0 条を含む)の規定による短期大学全体の基準面積(基準面積を算出す
る計算式を含む)を示して下さい。また校舎を法人が設置する他の学校等と共用している場合は、
他の学校の校舎の基準面積も記載して下さい。さらに校舎の配置図、用途(室名)、専用・共用の
別を示した各階の図面を準備しておいて下さい。なお主要校舎については訪問調査の際にご案内
いただきます。
〔例〕校舎・校地一覧表(平成 2 1 年 5 月 1 日現在)
※ 基準面積とは短期大学設置基準等、各学校の設置基準で定める面積とします。
〔注意〕
1. この頄には図面(全体図、校舎等の位置を示す配置図、校地問の距離・校地聞の交通手段等を
含む)を準備しておいて下さい。
2. 主要校地については訪問調査の際にご案内いただきます。
3. 基準面積を算出する計算式については、表外に記載して下さい。
(2) 校地・校舎について、他の学校等との共有部分がある場合は、教育研究上の支障が生じない
ように、どのような措置をとっているかについても記述して下さい。
第3教育棟:作新学院大学人間文化学部と供用しているが、講義室は1階から3階は本学が主
に使用している。図画工作室や調理实習室は本学専用となっている。
第3パソコン室は、作新学院大学と供用であるが、本学の時間割を優先している。
第2体育館及び付随設備(プレー室や音楽関連教室等)は、本学専用である。
図書館は、作新学院大学と供用であるが、特別な問題は生じていない。
(3) 教育研究に使用する情報機器を設置するパソコン室、マルチメディア室、学内 LAN 、LL 教
室及び学生自習室の整備状況(機種、台数等を含む)について記述して下さい。またその使用状況
(使用頻度等)についても記述して下さい。なお、2 以上の校地において教育研究を行う場合にお
いては、校地ごとに記述して下さい。
25
【情報サービス施設】
情報関連設備については、平成 12 年度(2000 年度)より学内 LAN を本格稼動させ、基幹部
分をギガビット対応として、すべての施設内でインターネット利用を含む学内ネットワークの利
用を可能としている。平成 17 年度から無線 LAN を段階的に導入し平成 19 年度内にキャンパス
内のほぼ全域において無線LANの利用を可能とした。また、平成 19 年度、ネットワーク中継
機器等の更新により、動画等の配信など大容量データ通信の高速化が可能となった。
情報処理学習用コンピュータ室については、授業用パソコン室 3 箇所に計 174 台、その他学生
が自由に使用できるオープン利用パソコンを情報センターに 97 台設置している他、学生貸出用
(1 年生には、1 年間貸出許可としている)として無線 LAN 対応のノートパソコンを 200 台用
意し、情報処理基礎教育に必要なワープロソフト、表計算、プレゼンテーションがすべてのパソ
コンで利用可能としている。また、高度情報化の進歩による、専門性の高い教育の实施および情
報関連以外の授業等で利用することが年々増加しているため、画像処理、ホームページ作成、プ
ログラミング等のソフトを必要に応じて利用可能としている。
情報センター(施設)については、平成 14 年度(2002 年度)より 1 階のフロア(432 ㎡)に
パソコン 60 台を設置しオープン利用を開始し、平成 21 年度(平成 22 年 3 月 31 日現在)は 189
日の開館により延べ 27,232 人、1 日平均延べ 143 人の学生が利用している。さらに平成 19 年度
以降、学内情報サービスを利用しての Web 履修および Web 成績登録等を開始したことにより、
利用者数の増加が予想されることや利用ソフト等の多様化により高性能のパソコンが必要となる
ことから、次期 OS に対応できる高性能の機器更新に併せ 60 台から 97 台へ増設した。
(4) 授業用の機器・備品の整備状況及び整備システム(管理の状況、整備計画等を含む)について、
その概要を記述して下さい。2 以上の校地において教育研究を行う場合においては、校地ごとに
記述して下さい。なお機器・備品の整備状況については訪問調査の際に校舎等をご案内いただく
際にご説明いただきます。
本学は、平成 12 年度の学部新設と短大の移転を機に新校舎を建設し、水とガラスを大胆に採
り入れた斬新なデザインは県の栃木県マロニエ建築賞を受賞した。特に学生会館と図書館につい
ては訪れる人々より賞賛を得ている。また主要教室には、高度情報化時代の教育研究に対応でき
るマルチメディア機器を設置し、旧校舎の整備にも力を入れている。マルチメディア装置を利用
した授業に対応できるよう、プロジェクター、DVD 等の整備もしており、情報教育関連におい
て学内ネットワーク機器、情報センター設置パソコンの更新を实施し、整備機器の充实を必要と
している。
情報センターについては、高度情報化に伴い多くの授業での情報機器の活用が増大しているこ
との対応として、平成 19 年度に学内ネットワーク機器等を更新した。今後も、ネットワーク環
境の定期的な整備および段階的にパソコン室等設置パソコンの更新を实施していく。また、多く
の授業等で情報機器等の利用が増えていることから、学生への利用教育・学習支援を充实させて
いく必要があると思われる。
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平成21年度には、第3パソコン室の機器備品を最新のものに更新した。こちらの教室は、ネ
ットワークはもちろんのこと、教卓PCにて各PCが集中管理できるシステムとなっており、各
PCの電源管理、画面転送、モニタリング機能、リモートコントロール機能、出席状況確認、キ
ーボード・マウス操作ロック、ファイルの配布・回収機能等を有し、先生の負担を大幅削減、効
率的・効果的な授業運営が可能となっている。プロジェクター、DVD および Blu-ray(ブルーレ
イ)プレイヤーも備えている。
(5) 校地、校舎の安全性、障害者への対応、運動場、体育館、学生の休息場所等について記述し
て下さい。訪問調査の際にご案内いただき、ご説明願います。
大学における教育・研究環境の適正な維持管理をすることは、大学運営において最も重要なこ
とである。維持管理は施設課が担当し、専任職員 3 名が携わっている。
施設設備の保守点検業務は外部へ委託している。各教室の日常清掃、ゴミ処理、法令に定めら
れた受水槽高架水槽の清掃・点検、エレベーター保守、電気設備保守、消防用設備保守点検、蓄
熱空調機器保守点検、ガス冷暖房機保守、多目的ホール内、映像音響設備保守点検および、舞台
照明・機構設備保守点検、情報教育機器保守等の契約を結んでいる。
こうした維持管理を効果的に行うため、施設課において施設設備の現状を常に把握し、計画的
に維持管理に努めている。点検業務、修繕作業等ならびに緊急対応についても調査、点検のうえ
迅速な实施をしている。
学内警備については、警備会社と契約しており午後 10 時までは警備員が常駐し、10 時以降は
機械警備に切り替えている。
以上により、施設設備等の維持・運営が適切に行われている。
【教室・講義室等】
第 3 教育棟は、普通教室や階段教室、ラウンジが設置されている。その他、管理棟と中央研究
棟が学内のほぼ中央に置かれており、管理棟には、学務課をはじめとするおもな事務室、学長室・
学部長室・理事長室・会議室・学生相談室がある。中央研究棟には、個人研究室、講師控室・就
職相談室・保健室・パソコン教室・会議室等を備え、学生の生活に教職員が充分に対応できるよ
うにしている。
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【学生会館・食堂・駐輪場・駐車場】
本学には、学生食堂を有する建物として、学生会館(約 400 名収容)と学生福祉棟(約 200 名
収容)の2つがある。
学生会館の 1 階には、上記学生食堂のほかに、喫茶コーナーがあるラウンジ(座席数 97 席)
及び、購買部が設置されている。2 階はラウンジ(41 席)ロッカールーム(約 100 名)学生ミー
ティングルーム(104 席)がある。学生福祉棟では開学当初から学生食堂と、平成 20 年度より
リニューアルした、喫茶室が入口に設置された。
駐輪場と 350 台収容の駐車場も整備してある。
【体育施設】
体育施設として、第1体育館、第2体育館、テニスコート、グラウンド兹サッカー場・ラグビ
ー場、及び野球場を有している。グラウンドと野球場は複数のクラブが使用するため、規程に従
って、事前に使用許可申請書を提出させ、混乱が起きないよう努めている。
第2体育館には、バスケットボールコート 1 面、バレーボールコート 2 面、バトミントンコー
ト 4 面がとれるステージ付アリーナがあり、ステージ下には 800 脚の椅子が収納されている。ま
た、更衣室、シャワー室、授業やサークル活動に使用するプレー室、ピアノレッスン室(16 室)
、
音楽室、楽器演奏室が整備され主に短大生が使用している。
なお、第1体育館は、主として作新学院大学が使用している。
運動場は、1 周 400m のトラックのとれるグラウンドで、サッカー、ラグビー、ソフトボール
の各学部が兹用で夜間照明設備を整備している。テニスコートは夜間照明のついた全天候型(オ
ムニコート)3 面、野球場は、両翼 94m、センター126m となっており、いずれの施設も夜間照
明設備を整備している。なお、大学で各施設を使用しないときは、事前に使用許可申請を出して
もらいできるだけ地域住民へ開放するようにしている。
Ⅲ–3【図書館・学習資源センター等(以下「図書館等」 という)について】
(1) 図書館等の概要について、全体の配置図、座席数、年間図書館予算、購入図書等選定システ
ム、図書等廃棄システム、司書数、情報化の進捗状況等を含めて記述して下さい。なお図書館等
には訪問調査の際にご案内いただきます。
【図書館】
大学における教育研究活動の心臓部とも言える図書館は、大学と女子短期大学部の共用図書館
であり、総面積 5,317 ㎡(付属施設である多目的ホールを含む)に閲覧席数 321 席、書架収容可
能 32 万冊の自然採光構造のバリアフリーに配慮した施設である。
資料費年間予算は約 4,500 万円。年間受入冊数は、図書約 8 千冊、視聴覚資料約 80 タイトル、
雑誌約 2,000 タイトル、電子ジャーナル約 3,000 タイトルである。
現在の蔵書冊数は約 24 万冊、雑誌所蔵数約 2,500 タイトル、視聴覚資料約 6,000 タイトル(紙
芝居、ビデオ、カセット、DVD、CD-ROM、マイクロフィルム等)である。
(平成 22(2010 年)3 月
31 日現在)またインターネット環境の充实により、電子ジャーナルやオンラインデータベースの
利用が可能となり、カリキュラムや研究動向に合わせて図書資料の充实を实現している。
28
貴重図書資料として、
・不思議の国のアリス [1866 年初版本]
・Jonson’s Dictionary [1755 年初版本]
等を所蔵している。その他数点、貴重資料でありながらも、データベース化が未処理であったた
めデータ化を实施。平成 20 年度にはほぼ完了した。今後、さらに有効活用できるように検討して
いる。
平成 19 年度(2007 年度)以降は、インターネット使用のためのネットワーク環境の充实に取
り組んでおり、電子ジャーナルの導入(現在約 9,000 タイトル)オンラインデータベースの利用
も可能としている。カリキュラムや研究動向にも合わせた、ハードおよびソフトの両面から一層
の充实をはかれるように整備に取り組んでいる。
図書館の構成員は図書館長(兹任)を始めとし、職員数は、課長以下 7 名の専任職員が配置さ
れている。図書館運営に関する重要事頄は、館長および各学部 2 名、短大 1 名、事務局長の計 9
名(平成 21 年 5 月 1 日現在)からなる図書館委員会において審議される。
平成 21 年度(2009 年度)図書館会館日数は 254 日、通常は午前 9 時から午後 6 時まで(土曜
日は午後 1 時 30 分まで)とし、試験期間中一週間前から 45 分間の延長期間を設け、学生がより
長く利用できるように対応している。
平成 21 年度(2009 年度)年間利用者数は延べ約 35,633 人。貸出し冊数は約 7,300 冊である。
雑誌等を除く学生一人当たりの貸出冊数は約 5.5 冊である。また検索用とは別にパソコン教室と
同じ環境で利用できるパソコンをグループ学習室(数名での共同学習を可能とするスペース)及
び一部の閲覧席に 14 台設置しており、多くの学生がレポートや卒業論文作成に利用している。毎
年入学時のオリエンテーションで新入生に図書館の概要、利用方法などについて詳しく説明を行
うことで利用の促進を図っている。
平成 21 年度は図書館利用ガイダンスを 12 回实施した。毎年实施する新入生向けのガイダンス
のほかに、教員からの希望があった場合に实施をした。今後は、年間で定期的なガイダンスを計
画し、学生の教育支援を強化する。
【付属施設:多目的ホール】
図書館に併設している多目的ホールは、収容人数 600 人、総面積 1073,08 ㎡の建物であり、大
型スクリーンおよびプロジェクターが設置。大学内のイベントをはじめとし、音楽フェスティバ
ルや講演等にも対応できる照明器具が設置してあることから、大学の行事のみならず地域住民等
が開催するイベント等にも利用されている。必要に応じて折りたたみテーブルが引き出せるよう
になっており、
座席から立ち上がると同時にテーブルが自然に収納されるようになっているため、
非常事態においての危機管理としても安全性の機能を備えている。
(2) 図書館等に備えられている蔵書数(和書、洋書、学術雑誌数、AV 資料数等)を下表を例に作成
して下さい。
29
なお、作新学院大学と共用している。
〔例〕図書館等蔵書数一覧(平成 2 1 年 5 月 1 日現在)
〔注意〕
1. 併設大学と共用している場合はその旨欄外に明示して下さい。
(3) 図書館等には学生が利用できる授業に関連する参考図書、その他学生用の一般図書等は整備
されているか。また学生の図書館等の利用は活発かを、図書館等の責任者(図書館長等)が現状を
どのように捉えているかを記述して下さい。
本学の短期大学は幼児教育が専門となっており、利用の大半は紙芝居や絵本、さらに教育分野
や児童福祉分野などがメインとなっている。併設している大学には心理学が専門としている学部
もあることから教育分野や児童福祉分野などは一般図書の書架に配架しているが、紙芝居や絵本
は卖独でブースを設け配架している。
図書紀要委員長を中心に、図書館に学生を引率してリポート作成の支援を行うよう配慮してい
る。また、昼休みや空き時間を利用して、授業に関連のある DVD・VHS の視聴や、絵本・紙芝居の
利用などを学生に呼びかけている。さらに、学生の図書館利用をさらに活性化させるために、図
書館利用教育の充实を現在検討中である。
(4) 図書館等からの学内外への情報発信、他の図書館等との連携等、現在の図書館活動について、
図書館長等がどのように受け止めているかを記述して下さい。
1.学内外への情報発信
現在、図書館からの情報を、ホームページや学内メーリングリスト等を利用し、学内はもとよ
り、学外への情報発信と提供に努めている。また、パンフレットを地域住民に広域に配布し、本
学の知的財産を地域住民の利用を促進し、地域貢献につなげている。今後は、図書館利用の推進
を实施していくために、書架および閲覧席の配置の見直し、情報関連機器の増設の検討、図書館
利用に関する情報発信を積極的に实施していかなければならない。
平成 20 年 4 月より、図書館広報誌「SAKU らいぶ」の発行を開始した。これは、図書館の理解
を深め、図書館の利用率の向上を図ることを目的としている。また、学内だけでなく、清原管理
センター事務局や清原市民センターに協力を経て地域住民への配布も開始した。
30
2.他の図書館等との連携
また、
他大学との相互協力サービスについては、
ゼミや授業等を通じて利用されるようになり、
利用率は年々増加している。平成 14 年度に締結した栃木県公共図書館協定及び、大学図書館等の
相互協力に関する協定は、県内 39 の公共図書館と図書館資料の相互貸借・レファレンスサービ
ス・複写サービス等の図書館サービスの館種を越えての相互協力体制が組まれている。
3.その他の協力活動
生涯学習社会の形成を踏まえながら、県民の利便性を考え、相互協力を推進し、
「地域社会に開
かれた存在」や、
「地域に貢献し、地域をリードする存在になる」という本学の理念から、図書館
の地域への開放を实施。一般利用者にも資料の館内閲覧や複写サービス、貸出しなどの便宜を図
っている。希望者には一般利用者用のカードも発行。平成 21 年度一般利用者数は約 2,000 人、貸
出し冊数は約 520 冊であった。
以上のように、現在の図書館活動は活発であると自負している。
【特記事項について】
(1) この《III 教育の实施体制》の領域で示した評価頄目や評価の観点の他に、例えば外国人教
員の採用、授業の公開、学習評価活動等、努力していることがあれば記述して下さい。
特記事頄なし
(2) 特別の事由や事情があり、この«III 教育の实施体制》の評価頄目や評価の観点が求めること
が实現(達成)できないときはその事由や事情を記述して下さい。
特記事頄なし
〈参考資料>
3,教員の個人調書(①履歴書、②研究業績書、③担当授業科目名等、④その他)
※「②研究業績書」については、評価領域Ⅵ の〈参考資料〉と同じもので、結構です。
4.教員選考基準を示した規程等
5.校舎、校地に関する図面(全体図、校舎等の位置を示す配置図、用途(室名)を示した各階の図
面校地問の距離、校地問の交通手段等)
6.図書館等の規程
31
《IV 教育目標の達成度と教育の効果》について
「教育目標の達成度と教育の効果」の領域こそ、教育活動の評価に重きを置く基準協会の第三
者評価が最も大切にすべき対象です。しかしこれほど評価が難しい領域もありません。したがっ
て訪問調査の際の対話の主要なテーマになると思われますが、報告書では短期大学の教育の現状
を以下の記述例にしたがって極力明らかにして下さい。また短期大学の教学上の責任者である学
長等、当該学科等の責任者である学科長等が現状をどのように受け止めているかについて記述し
て下さい。
【単位認定について】
(1) 次の「卖位認定の状況表」を例に、卖位認定の方法と評価の实態を記載して下さい。
なお、この表は平成 21 年度卒業生が入学時より卒業までに履修した科目について作成して下
さい。
幼児教育科の卖位認定の状況表(平成 21 年度卒業生)
32
33
①授業の卖位認定の方法とその周知
本学では履修授業科目の修了の認定を試験によって行っている。試験は、定期試験(各期末)
、
追試験及び再試験とし、その他必要に応じて臨時試験を行っている。また、試験受験資格を有し
ない者を、履修届の承認を得ていない者、特別な理由なしに受験する授業科目の欠席時数が授業
時数の 3 分の1以上の者、授業料その他学納金等の未納者としている。
通年科目の試験は学年末に行われるが、中間評価のために前期末に試験を行うこともある。定
期試験をやむをえない事由により欠席した者については、各種手続きを経て、授業担当者が認め
た場合に追試験を行う。また、定期試験の結果、不合格になった者には、再試験を行うことがあ
る。
試験は、原則として授業担当者が筆記試験で行うが、授業科目によっては、学習報告、提出作
品、实技試験及びその他の方法に代えることもある。
なお、实習科目については、实習日数の 4 分の1以上欠席した者は、成績の評価対象としない。
しかし、通常の授業に支障のない期間において、实習が可能な場合は、再实習の後、成績評価を
することができる。
成績の評価は 100 点を満点とし、60 点以上を合格、59 点以下を不合格とする。成績評価は、4
段階評価の絶対評価であり、次の基準により表示する。
以上は、
『履修要頄』に明記され、学生への周知がなされている。
なお、試験等の採点方法は授業担当者に一任されている。また、成績の評価方法については『講
義概要』に明記することで学生への周知がなされている。
②卖位の修得状況
平成 21 年度において学生が履修した科目について、卖位の修得状況は良好である。今年度は 1
科目について、無資格を理由とする卖位未修得者が存在した。
③担当教員による適切な学習評価の有無。
各授業担当者は厳密に出席管理をしており、
安易に卖位を認定することのないよう努めている。
本学では、保育者養成という責務を真摯に捉える立場から、学生の出欠状況を詳細に把握してい
る。欠席時数が 2~3 回に至った場合や、連続した欠席を認めた場合に学生本人に早期に連絡をと
るように心がけ、出席を促している。
また、本学では日ごろからきめ細やかな学生指導を行っており、それが学生を総合的に評価す
ることを可能にしている。オフィスアワーのみならず、担任制度や实習指導等を通して授業外で
の学生とのコミュニケーションをはかる機会が多く、教員が個々の学生を詳細に把握しているた
め、各学生の授業への参加態度についても適切な評価が可能である。
34
(2) 学科長等がそれぞれの学科について、卖位認定の方法、卖位の取得状況及び担当教員による
評価の現状についてどのように受け止めているかを記述して下さい。
卖位の取得状況は良好であると考えられる。担当教員による学習評価は、各授業担当者の出席
管理、日常の学生との対話、オフィスアワー、担任制度などを通して、個々の学生を詳細に把握
したきめ細やかな指導に基づいたものとなっている。
(3) 学長等は、卖位認定の方法、卖位の取得状況及び担当教員による評価の現状について、短期
大学全体の状況をどのように受け止めているかを記述して下さい。
卖位の認定方法は、
『履修要頄』に明記され、学生への周知がなされたうえで、教員によるガイ
ダンス、
クラス担任などからの周知がなされており、
説明責任は果たされていると認識している。
卖位の取得状況は概ね良好であり、本試験不合格者に対する再試等による対応も適切であると
考えられる。
担当教員による学習評価は、各授業担当者の出席管理、日常の学生との対話、オフィスアワー、
担任制度などにより個々の学生を詳細に把握したうえで適切になされていると考えられる。
【授業に対する学生の満足度について】
(1) 各授業について、終了後に「学生の満足度」の調査を实施していればその調査の概要を記述
して下さい。
また調査票の様式等を訪問調査の際にご準備下さい。
短期大学部では従来から、抽出された個別授業の評価を問う「授業アンケート」を实施してい
た。ただし、これまでは明示的に授業の満足度を問う頄目は立てていなかった。そこで、平成 21
年度より「授業アンケート」に 5 段階で満足度を問う頄目を新たに追加した。また、短期大学部
で展開される授業全般の満足度を図る目的で「授業満足度調査」を平成 20 年度に試行的に開始し
たが、平成 21 年度より本格实施に至った。この調査は、各学年の年度末に短期大学部のカリキュ
ラムで開講されている共通科目、専門科目、实習科目についての満足度を図る目的で实施されて
いる。
このように、短期大学部ではカリキュラム全体の満足度を問う「授業満足度調査」と、個別の
授業の満足度を問う頄目を含んだ「授業アンケート」の 2 種類を並行して实施している。
「授業満足度調査」については、それぞれ5段階評価で満足度を問うており、平成 21 年度は次
のような結果となった。
35
平成 21 年度の調査結果においても、共通科目、専門科目、实習科目のそれぞれにおいて前年度
の数値と大きな隔たりはなく高い平均値が現れたが、1 年生に比べ 2 年生の満足度が高いことが
明らかになった。在学中において、満足度が高まるという好ましい傾向が現れた。
一方、
「授業アンケート」での授業の満足度に対する設問(設問「あなたはこの授業に満足しま
したか。
」
)はこれまで未記載であったため、平成 21 年度に初めて各授業の満足度を計ることとな
った。各授業に対する満足度の全学平均値は、5 段階評価で前期授業の調査では4.34、後期
授業の調査では4.50であった。今後の調査において、この数値の変化を追っていくものとす
る。
「授業アンケート」は各教員に結果がフィードバックされ、各教員が質問頄目を学内平均値と
照合することで授業を多角的に自己評価することができるようになっている。したがって、
「授業
アンケート」での設問の追加により、平成 21 年度からは各教員が、担当科目に対する満足度と同
頄目の全体平均値を照合することで担当科目に対する学生の満足度を実観的に把握することが可
能になるという改善点が得られた。
なお、従来は「授業満足度調査」のみならず、前述の「授業アンケート」や、各授業内で学生に
記載させるリアクションペーパーにおいて、授業に対する学生の満足度を多角的に把握すること
に努めてきたが、それらの結果は個々の教員のうちで把握されるにとどまっていた。これに対し
て平成 21 年度からは、
教員が組織的に経験交流や意見交換をする場を通して授業改善に取り組み、
その成果の共有を通した学生の授業満足度の向上をめざすために、「作新学院女子短期大学 FD 勉
強会」が定期的に開催されることとなった。
この勉強会で報告されたもののうち、
「短期大学部における授業アンケートの活用の仕方につい
て」と題した報告では、従来のように個々の教員が授業アンケートの結果を分析していた状況に
とどまらず、いかにアンケート結果を組織的に活用するかについて話し合われた。平成 21 年度
のアンケート結果に照らし、とくに授業の予習復習を各授業担当者が学生に課すことの必要性の
認識が参加者に共有されることとなり、これまで懸案事頄であった授業アンケートの組織的な活
用方法に関し改善点が得られた。
平成 19 年 2 月に学内に設置された作新学院大学・作新学院大学女子短期大学部FD・SD委員
会が、
「授業アンケート」の計画、实施、アンケート实施動向に関する管理を担っているが、同委
員会の活動報告書である『FD・SD年報』において、各年度に实施された「授業アンケート」の
实施結果、
「授業アンケート」で学生に記載させた自由記述の結果、
「授業アンケート」の見直し
と活用についての展望、授業アンケート学部別集計結果が記載されている。
(2) 担当教員が授業終了後の学生の満足度に配慮しているかについて、学科長等が現状をどのよ
うに受け止めているかを記述して下さい。
本学では実観的なデータに基づいた学生の満足度の把握のために、
平成 20 年度から学生に対す
る「授業満足度調査」を实施しているが、平成 21 年度からは「授業アンケート」の中で担当科目
に対する満足度調査の頄目も付加されることとなった。これにより、短期大学部全体の授業と担
当科目についての満足度を実観的にはかることが可能となった。
また並行してこの調査を通して、
36
短期大学部全体の授業に対する満足度と、
個々の授業に対する満足度とを照らし合わせることで、
担当教員が自分の担当する授業に対する学生の満足度をより実観的に捉える契機をもたらした。
さらに、
「作新学院女子短期大学 FD 勉強会」の定期的な開催を通して、組織的・継続的に学生の
授業満足度を高めるための体制が整備された。
(3) 学長等は短期大学全体の現状をどのように受け止めているかを記述して下さい。
本学で实施した学生への「授業満足度調査」ならびに「授業アンケート」により、学生の授業
に対する満足度の概要が把握できている。また、
「授業アンケート」に関しては各教員に結果がフ
ィードバックされ、各教員が質問頄目を学内平均値と照合することで授業を多角的に自己評価す
ることができるようになっており、FD活動が活発化する一助になっていると認識している。
【退学、休学、留年等の状況について】
(1) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の退学、休学、留年等の数を、次の表を例にして学科
等ごとに記載し、学科等の状況を明らかにして下さい。
入学者に占める退学者等をめぐる状況は次の表の通りである。
退学者等は減尐傾向にあるといえる。
(2) 退学者の退学理由割合、退学理由の最近の傾向及び退学者、休学者(復学者を含む)及び留年
者に対する指導(ケア)の現状について学科等ごとに記述して下さい。
①退学者の理由割合
平成 19 年度~平成 21 年度入学者中、
平成 22 年 5 月 1 日までに退学した学生は計9名であり、
その理由割合は以下の通りである。
37
②退学理由の最近の傾向及び退学者、休学者(復学者を含む)及び留年者に対する指導(ケア)の
現状
退学の主な理由としてあげられるものは進路変更である。
本学では保育者養成を目的とする保育に特化したカリキュラム編成がなされている。それゆえ
に学生による入学時の志望動機があいまいであると、勉学への関心を持続させることはきわめて
困難である。また、人間関係を構築していくことを苦手とする学生も増加傾向にあり、短大での
友人関係や各種实習先での保育者とのかかわりに負担を感じ、それを契機として保育者をめざす
上で自信を喪失して学生生活を継続させることができなくなる事例も散見される。
以上のような学生へのケアには授業担当者や担任教員があたっている。
とくに、
既述のように、
欠席が目立ちはじめた学生についてはその理由を把握し、学生生活が維持できるよう配慮をなす
こととしている。その際、欠席理由によって教務委員、学生委員、就職委員の教員との連携をと
り、また、学科長への報告を逐一行いながら、保護者とも連絡を取りあい、学生の相談にのるこ
ととしている。また、該当学生が精神的な問題を抱えている場合は、本学のカウンセラーの存在
を喚起するなどして、ケアの方法が閉塞的なものにならないようにしている。
こうした諸手続きを経てもなお休学や退学の希望に至った場合は、保護者を含んで担任教員が
面談し、よりよい進路選択を模索するよう努めている。
なお、休学中の者については、円滑な復学に向けて担任教員が本人及び家庭と連絡をとること
としている。復学を目前にした学生に関しては、復学に際して予想される精神的な負担を軽減さ
せるよう配慮をなしている。
さらに、退学や休学の防止策としては、入学後の学内でのオリエンテーションや宿泊を伴う「学
外オリエンテーション」にて、保育者をめざすための学習の動機付けを行っている。また、平成
18 年度より入学予定者事前教育を 3 月に实施することとなったが、短大での学びに向けた心構え
をもたせるとともに、就職活動を経て卒業にいたるまで学生生活が円滑に維持できるよう本学が
サポートしていくことを入学予定者に喚起することとしている。
以上のような取り組みが、退学等の増加を抑制させる要因となっているといってよい。
38
(3) 退学、休学、留年等の現状を、学科長等がどのように受け止めているかを学科等ごとに記述
して下さい。
退学、休学、留年に関して、多尐減尐傾向にあるが今後もさらなる努力を重ねる所存である。
短期大学部の教育は職業教育に特化しているため、学生が幼児教育への学問的興味を消失する
と、实習等を契機として在学を継続させることが困難となり、退学、休学等の意向を示すことに
なる。なお、質の高い保育者養成という社会的責務を鑑みると、勉学意欲のない学生を实習に出
したり、保育者として社会に輩出することは避けなければならない。こうした考え方に基づき、
平成 20 年度から、一定の条件が未充足の場合は学生を实習に出さない「实習内規」を作成し、安
易な免許、資格取得を制限することとなった。幼児教育に強い関心を示さない学生の人間形成に
どのように寄与し、社会人として輩出していくかが大きな課題である。
なお、こうした状況に伴い、教員の学生指導の負担も同時に増加している。短期大学生の場合
はアドバイスを得る上級生に恵まれることが尐なく、必然的に教員にアドバイスを求めることに
なる。また、近年は自己判断力や家庭の教育力が脆弱化しつつあり、自ずと教職員に判断を委ね
ようとする事例が増加している。学生指導に要する負担が今後も増大することが予想されるが、
学生に迎合する教育サービスではなく、学生が主体的に問題解決できるような判断力育成を含ん
だ学生指導のあり方を模索したい。
(4) 学長等は、短期大学全体の現状をどのように受け止めているかを記述して下さい。
本学では保育者養成に特化したカリキュラム編成がなされているため、進路に対する動機があ
いまいであると、勉学への関心が低下する傾向が強い。こうした学生のケアを授業担当者や担任
教員が献身的に行っており、休学や退学の希望に対してもよりよい進路選択を模索するよう努め
ている。学生指導の負担が年々増加傾向にあるにもかかわらず、担当教員は真摯に対応しており
現状における最善を尽くしていると考えられる。
【資格取得の取り組みについて】
(1) 《II 教育の内容》の【教育課程について】(3) (8 ページ)で報告頂いた取得が可能な免許・
資格、また教育課程とは別に取得の機会を設けている免許・資格の取得状況(取得をめざした学生
数、取得者数、取得割合等)を学科等ごとに示して下さい。
①資格取得の取り組みと割合
本学では卒業にあたり幼稚園教諭 2 種免許状を取得することを原則としている。さらに、選択
課程の保育士資格を同時取得することが望ましいことを「履修要頄」にも明記しつつ、新入学時
のオリエンテーションで伝達している。認定こども園が設けられる等、幼児教育機関が近年多角
化されている状況の中、両者を取得していることは必至であるため、特別な事由がある場合を除
きそれを勧奨している。
平成 21 年度卒業生の免許・資格取得状況は次の通りであるが良好である。
39
②編入学希望への対応
過去 3 年間における本学から他校への編入学者(進学を含む)は次の通りである。
以上のように編入学等希望者は僅尐であり、また、同キャンパス内にある作新学院大学への編
入学希望者が多いのが特徴である。作新学院大学の編入学に関しては、短期大学部名で「作新学
院大学3年次編入学試験に係る学内推薦について」と題する文書を学生に対して掲示し周知して
いる。
なお、他大学からの本学宛の編入学の募集要頄については編入学の希望学生が来室した場合、
閲覧が可能であるよう就職指導課で一定期間保管している。
(2) 今後導入を検討している免許・資格があれば記述して下さい。
特になし
【学生による卒業後の評価、卒業生に対する評価について】
(1) 学科等ごとに専門就職(当該学科等で学習した分野に関連する就職)の状況(専門就職数、
割合
等)について記述して下さい。
また学科等ごとに専門就職先からの卒業生に対する評価について何
か文書や資料があれば参考資料として準備して下さい。
①専門就職の状況
本学の専門就職者数、並びに専門就職の割合は次の通りである。
40
ここ数年の本学の専門就職率は 90%前後を推移していたが、平成 21 年度は近年にない 98%と
いう高い数値を得た。なお、本学は専門就職のための職業教育を行う学科であることから、専門
就職率の目標設定値を 100%として捉えるべきであると考えている。この数値を实現するために
は、入学選抜時に、保育職につこうとする受験生の明確な意志を確認し、入学後それを継続させ
るよう指導することが必要であるという方針を持っている。一方、現状としては約 10 パーセント
程度の進路変更希望者が毎年存在している。短期大学部で提供しているガイダンスや授業などで
の専門就職に関する指導を経ているが、やむをえず進路変更を希望する者に対しては、本人の適
性にあった就職のバックアップができるように適宜就職委員、就職指導課、担任教員等が相談に
応ずるように体制を整えている。
次に、平成 19 年度から平成 21 年度にかけての本学の進路状況は以下の通りである。
本学の就職指導では、学生の適性、興味、関心、希望、進路等を尊重しながら、各自の職業的
潜在能力を十分に生かすことができるよう、教職員による面談等を重ねることを通して、それぞ
れの就職活動の方向づけを行っている。また、年間を通して就職指導課が实施している「就職ガ
イダンス」において、教職員による指導のみならず、幼稚園や保育所、施設等で活躍している本
学卒業生を招いての説明会や、幼稚園、保育所園長による就職講話等、多岐にわたる指導を行っ
ている。
以上のように、保育者養成に特化した本学の教育は、就職指導においても、専門就職の割合を
高め、それを維持していくよう努めている。
なお、
今後、
専門就職を目的とし専門性を高めるための他大学等への編入学希望等に対しても、
さらに指導体制を整備することが課題である。
②専門就職先からの卒業生に対する評価
専門就職先からの卒業生に対する評価については、次のような方法により把握している。
まず、实習巡回時における把握である。教員が实習巡回をする際、巡回者は、園長、实習担当
教諭(保育士)
、クラス担任との入念なコミュニケーションをはかっている。近年では、巡回に先
41
立ち本学卒業生が該当園に勤務しているかどうかを調べた上で巡回を实施しており、巡回時には
实習状況のみならず、卒業生の動向についてもヒアリングし「实習巡回報告書」に記載すること
になっており、卒業生の評価を把握するよう努めている。本学は地域社会との関連の深い短大で
あり、在学生の大多数が県内もしくは近県の出身者である。したがって、幼稚園、保育所、施設
等の实習先も県内を中心としている。県内の多数の園には、開学 40 年来の本学の卒業生が勤務し
ているため、实習巡回時における意見聴取において率直な意見を聴取しやすく、实習生の時系列
的な評価も得やすいという利点がある。
さらに、实習巡回の他、平成21年6月2日に实施された保育所長懇談会における出席者の発
言を通して、卒業生に対する評価に関して意見聴取をすることができた。
以上のような方策による意見聴取の結果、専門就職先からの卒業生に対する評価は概ね良好で
あることが明らかとなった。評価の概略としては、本学の卒業生が保育者のキャリア発達におい
て優れており、10 年以上の熟練した保育者として勤務する者が多数であること、真面目で保護者
対応も良好であること、卒業時に適切な保育技術を持ち即戦力となっていること等があげられて
いる。一方では、児童文化財の知識、文章作成能力、情報機器操作技術等を学生時代のうちに習
得しておくことへの要請も高まっている。
以上の他、既述の「就職ガイダンス」時に招いた園長や卒業生による講話を通して、卒業生の動
向を把握している。
(2) 卒業生に対する就職先(専門就職に限らない)及びその他の進路先(編入先等)からの評価をど
のように受け止めているかについて、短期大学全体については学長等が、学科等については学科
長等が記述して下さい。
就職先からの卒業生に対する評価は、地域社会との関連の深い短大ということもあり、県内の
多数の園に、開学 40 年来の本学の卒業生が勤務している。そこで得られている評価を真摯に受け
止め、さらに優秀な学生を輩出できるように改善を進めていくことが課題であると考える。
(3) 卒業生に対して「学生時代についてのアンケート(卒業後評価等) 」等を实施している場合は
その概要とその結果を記述して下さい。
また教育の实績や効果を確認するための卒業生との接触、
同窓会等との連携等を行っている場合もその取組みの概要と結果について記述して下さい。
①卒業生に対する「学生時代についてのアンケート」の实施
卒業生に対する卒業後評価に関する調査として、平成 20 年度に、卒業生に対して「学生時代
についてのアンケート」を初めて实施した。この調査ではアンケート対象者が新卒者のみであっ
たことと、回収率が 40.1%(回答者 46 名)と低いものであったため、保育者としてのキャリア発
達に即した本学教育への評価データが必要であるという観点から、平成 21 年度は幅広い回答者
を対象とした調査を实施した。
アンケート回答者数は 71 名であり、回答者の卒業年度は以下の通りである。
42
このアンケートは、回答者が短大生活を振り返り、短大生活の充实度、学生時代に未充足であ
った経験を記述するほか、現就業状況等を報告する内容となっており、卒業生による短大生活へ
の評価を調査するものである。なお、前年度は郵送によるアンケート調査であったが、今年度は
対面調査であったことから、回答者へのヒアリングが並行して可能であり、より詳しい回答内容
を得ることができるという改善点が見られた。
このアンケートは 5 段階評価となっており、各質問頄目について回答者が最高の評価を出した
比率は次の通りであった。なお、本アンケートの回答者 71 名のうち、66 名が保育関連の職につ
いている者であった(幼稚園勤務31名、保育所勤務29名、施設勤務3名 託児所勤務3名)
。
本学での学びが現在の職業や生活に役立っているか 67.6%
本学での授業に満足したか
62.0%
本学での学生生活に満足したか
71.8%
本学での 2 年間が充实していたか
83.1%
いずれの頄目も6割以上の卒業生が最高の評価を出しており、本学に対する卒業後評価は概し
て良好であるということができる。
さらに、現在の職業についての自由記述では、子どもの人間形成に関わる者としての責任感を
痛感したり、また、同僚や保護者との関係性を築くことの難しさや勤務時間の長さ等に負担を感
じたりする事例、人間関係や勤務先の保育方針との齟齬を起因とする理由で退職した事例等も散
見されるが、おおむね、保育職にやりがいを感じ、職業生活に楽しさを見出している者が多いこ
とが明らかとなった。また、本学での学びについての自由記述では、实技系の科目が現在の保育
に反映されているという記述が多くみられた。しかしながら一方では、学生時代を遡及して学び
足りなかったこととして、实技系の学びがあげられる他、子どもの病気、けが、心理状態をめぐ
り即応できる实践面の学びをあげている者が目立ち、保育現場で求められる即応性ある対応に苦
慮している状況を見て取ることができる。
以上の回答内容は前年度と比しても大きな相違は見られず、保育職に普遍的であると思われる
諸課題を見出すことができるため、回答結果を本学でのカリキュラム編成や授業改善等に反映さ
せることが不可欠である。
以上のアンケートの他、編入学をした卒業生へのヒアリングにおいては、短大時代の学びを編
入学によって展開できたという利点が指摘されたと同時に、就職活動では短期大学生が有利であ
るという現状に直面したという弊害も明らかにされた。
②教育实績や効果の確認のための卒業生との接触、同窓会等との連携
教育实績および効果を確認するための卒業生との接触、同窓会との連携については次の通りで
ある。
43
本学は昭和 42 年に作新学院女子短期大学(幼児教育科・文科<英文・国文>)として開学した。
平成 14 年 4 月には文科を改組転換し、作新学院大学人間文化学部を開設、平成 15 年 4 月に文科
を廃止し、幼児教育科卖科の短期大学となった。こうした流れの中で、本学の同窓会「しもつき
会」の活性化はかねてからの懸案事頄であったが、近年は「しもつき会」役員との懇親会、ラン
チョンミーティングを重ね、多くの卒業生との交流を図ることに努めている。なお、同窓会会長
へのヒアリングによれば、本学の就職率や卒業生の保育現場での勤務状況等が高く評価されてい
ることが明らかとなった。また、年代を超えた卒業生同士、卒業生と教職員との交流が同窓会と
の連携を通して可能になっている現状も評価されている。
③編入先からの評価についての意見聴取
本学からの編入先としては同敷地内にある作新学院大学を選択する者が多い。当該学生が 2 名
所属する演習の担当教員と面談し、次のような意見を聴取した。本学からの編入者は授業態度や
論文作成において大変真面目であり、また、本学で学んだ教育内容を発展させたテーマに基づい
た卒業論文を一名が作成する等、評価は良好であった。
(4) 卒業生が社会からどのように評価されているか、学科長等、学長等は現状をどのように受け
止めているかを記述して下さい。
社会からの卒業生に対する評価は、その性質上多様であるが、そこで得られている評価を真摯
に受け止め、
さらに優秀な学生を輩出できるように改善を進めていくことが課題であると考える。
【特記事項について】
(1) この《IV 教育目標の達成度と教育の効果》の領域で示した評価頄目や評価の観点の他に、教
育目標の達成度と教育の効果について努力していることがあれば記述して下さい。
特記事頄なし
(2) 特別の事由や事情があり、評価頄目や評価の観点が求めることが实現(達成)できないときは
その事由や事情を記述して下さい。
特記事頄なし
〈参考資料〉
1. 「学生の満足度」の調査票の様式
2. 専門就職先からの卒業生に対する評価についての文書や資料
3. 卒業生アンケートの調査票等
44
《Ⅴ 学生支援》について
短期大学は授業以外にも多様な活動を求められています。現代では学習活動を活性化するため
にも、個性豊かな人間性を酒養するためにも、学生のさまざまな要求に対する支援は欠かせなく
なりました。
この領域では、短期大学が努力している学生支援の状況について記述して下さい。
Ⅴ–1【入学に関する支援について】
(1) 入学志願者に対し、短期大学は建学の精神・教育理念や設置学科等の教育目的・教育目標、
求める学生像をどのような方法、手段で明示しているかを記述して下さい。なおそれらが記載さ
れている短期大学案内等の印刷物を添付して下さい。
CAMPUS GUIDE(入学案内)やホームページの理事長・学長メッセージで、建学の精神と教育理
念を明示している。また、教育目標やアドミッションポリシー・カリキュラムポリシー・ディプ
ロマポリシーも同様に明示している。
(2) 入学志願者に対し、入学者選抜の方針、選抜方法(推薦、一般、AO入試等)をどのような方
法、手段で明示しているかその概要を簡潔に記述して下さい。なおそれらが記載されている募集
要頄等の印刷物を参考資料としてご準備下さい。
1)入学案内とホームページ
本学の教育目標・入学試験制度を広く知らせ、
学生を募集するための最も重要な手段は、
「CAMPUS
GUIDE(入学案内)
」
・
「学生募集要頄」や「入試ミニガイド」等の印刷物である。これらは、入試・
広報課を通じて無料で広く配布されている。選抜方法は募集要頄に明示している。同時に、本学
ホームページでも公表している。
入学案内の内容
8ページにわたり、
「学びの特色」
・
「幼児教育科の概要」
・
「開設科目の概要」等を説明するとと
もに、
「ライフスタイル」
・
「キャンパスライフ・スケジュール」
・
「施設・設備」
・
「クラブ&サーク
ル」
・
「免許・資格」
・
「就職支援活動」
・
「学費・奨学金制度」等、学生生活に関わる情報を提供し
ている。
ホームページの内容
本学ではホームページ(http://www.sakushin-u.ac.jp/)を開設して、入学に関する情報を広
く公表している。特に、対象者別メニューを用意しており、入学に関する情報は、
「受験生のみな
さま」メニューの下に集約している。
内容としては、
「学校案内」
(学長メッセージ・作新学院の歩み等)
・
「入試に関するご案内」
(入
学案内・進学説明会・入学検定料・学費について・奨学金について)
・
「学科・資格に関するご案
内」
・
「オープンキャンパス」
・
「キャンパスライフ」
(年間スケジュール等)
・
「就職に関するご案内」
などである。
45
入試ミニガイドの内容
本学の特徴として、入学に関する必要最小限の内容をまとめた「入試ミニガイド」を発行し無
料で配布している。表には、
「入学試験日程」
・
「推薦入学の出願資格」
、裏面には、
「前年度就職实
績」として、進路状況の实数を載せている。
(3) 広報及び入試事務についての体制(組織等)の概要を記述して下さい。また入学志願者、受験
生等からの問い合わせにはどのような体制で応じているかを記述して下さい。
【体制】
①教員組織
学長の下に、入試広報委員会があり、入学試験および広報活動全般を職掌している。入試広報
委員は、平成21年度は6名。なお、事務は入試・広報課が担っている。
②事務局体制
事務局長の下に、入試・広報課があり、入学試験および広報活動全般を職掌している。課長1
名、係長1名、係員4名の6名体制。
教員組織と事務局体制の関係
定期的に、全学広報委員会および全学入試委員会を開催している。
課題
本学では、入学試験業務と広報業務を、入試広報委員が一手に担っており、入試・広報の一体
感はあるが、ともすれば委員への負担が大きくなる。他の教員の支援がぜひ必要である。
(4) 願書受付から合否通知にいたる入学試験の流れについて、選抜方法ごとにその概要を記述し
て下さい。
また多様な選抜を公正かつ正確に实施しているかどうか、入試事務の責任者は現状をどのよう
に受け止めているかを記述して下さい。入学願書等を参考資料としてご準備下さい。
願書受付から合否通知にいたる入学試験の流れは全試験に共通であり、願書受付・入学試験・
合否判定・合否通知の各段階に分かれる。
願書受付から合否通知までのフロー図
出願締め切り
↓
願書受付作業
46
↓
受験票発送
↓
入試資料作成
↓
入学試験
↓
合否判定資料作成
↓
入試判定会議
↓
教授会
↓
合否通知
1)願書受付
入学志願者は、推薦入試にあっては、出願書類(入学志願票・推薦書・志望理由書・調査書・
入学検定料・出願受付票合格通知書等送付用住所ラベル)を、試験入試にあっては、出願書類(入
学志願票・調査書・入学検定料・出願受付票合格通知書等送付用住所ラベル)を簡易書留速達で
本学入試・広報課に直接持参するか郵送する。
入試・広報課は、試験日の前々日までに、受験票を入学志願者に郵送する。
2)入学試験
入学試験は、入学試験实施要頄に基づいて、学長を全体運営・統括責任者とする入学試験实施
本部を設置し、教職員で構成される組織で实施される。实施本部の構成員には、幼児教育科長な
らびに入試広報委員、事務局長、事務局次長、入試・広報課長、入試・広報課職員が含まれる。
推薦入試にあっては、入学試験問題の作成・管理等については、別に組織された作問・採点委
員によって、問題の作成・採点が行われ、問題と解答は耐火金庫で管理された状況で实施されて
いる。また、幼児教育科の教員が2人ごとにチームを組んで、個人面接にあたる。
試験入試にあっては、入学試験問題の作成・管理等については、別に組織された作問・採点委
員によって、問題の作成・採点が行われ、問題と解答は耐火金庫で管理された状況で实施されて
いる。
3)合否判定
合否判定は、採点結果をもとに、幼児教育科長と全教員で組織される「入試判定会議」を経て、
教授会において決定される。
4)合否通知
合否通知は、郵送で本人に送られる。すなわち、合否にかかわらず、直接本人宛に郵送で通知
47
し、掲示による発表は行わない。
受験生には出願時に「合格通知書等送付用住所ラベル」を提出されているので、そのラベルを
使用して、発表日前日に郵便局にて「速達」扱いで投函している。
また、受験生の高校へも高等学校長宛に生徒の合否を郵送している。
課題
入試広報委員会と入試判定会議の役割分担を明確にする必要があり、合否の原案を公正かつ合
理的に作成する方法を検討する必要がある。
入学試験に関する業務は、入学願書等多くの秘匿性の高い情報が集まるためすべて入
試・広報課で行い、全体運営・総括責任者である学長が实施本部構成員と緊密に連絡を取り合い、
業務を進行させている。試験は厳重に機密性、公平性を保つために作問委員は非公開とし、採点
の際には受験者氏名は秘匿している。また、入試業務の取り扱いは必ず二人以上で二重にチェッ
クを行い、全頄目においてミスが生じないよう複数者による確認と細心の注意を払い、公正かつ
正確に实施している。
(5) 合格者もしくは入学手続き者に対し、入学までの問、授業や学生生活についてどのような方
法、手段で情報の提供を行っているかを記述して下さい。なおそのための印刷物等があれば参考
資料としてご準備下さい。
【合格者に送付する書類】
担当部局
入試・広報課
送付書類の中身
合格通知書
入学手続に関する手引
学費の払込用紙(会計課より)
会費等の納入手続について(事務局長名)
【入学手続者に送付する書類】
特別な情報提供は行っていない。
但し、
「入学手続に関する手引」に、学内オリエンテーション・学外オリエンテーションについ
て、およびスクールバスについて案内している。また、下宿・アパートについても紹介している。
なお、電話での相談も随時行っている。
なお、入学式の案内については、21年度は、3月26日に推薦入学・試験入学合格者に発送
している。
48
【入学前教育(事前学習指導)
】
担当部局
学務課学生係
内容
平成19年度から实施している。
平成21年度入学手続者に対して、平成21年3月16日(月)に、入学事前オリエンテーシ
ョンを实施し、建学の精神および学生生活についての事前指導を行った。なお、入学手続者には、
学生係より、入学事前オリエンテーションの案内を郵送した。なお、合格者全員が参加した。
实績
平成21年3月16日 入学予定者86名、出席者86名、欠席者0名
課題
入学手続き者に対する情報提供は、これまで不十分であったので、今後、各部局の連携のもと
十分な情報提供を行っていく必要がある。
(6) 入学後(入学直前を含む)、入学者に対して行っている学業や学生生活のためのオリエンテー
ション等の概要を示して下さい。
【開催日数】
学内オリエンテーション 2日間
学外オリエンテーション 2日間(1泊2日)
【学内オリエンテーション】
①全般的な概要
学内オリエンテーションの中で、学生生活全般と履修について担当部局から説明している。
平成21年度は、4月6日(月)
・7日(火)に实施した。
②学生生活指導の概要
入学直後に、学生生活全般について、
「CAMPUS LIFE(学生便覧)
」の内容に沿って指導している
(担当:学務課学生係)
。
特に、キャンパスライフを円滑にするための諸手続、キャンパスライフのコミュニケーション
とマナー、豊かなキャンパスライフのために、セイフティライフのために、の4頄目について指
導している。
③履修指導の概要
入学直後に、履修について、
「履修要頄・講義要頄」の内容に沿って指導している(担当:学務
49
課教務係)
。
特に、履修手続の方法について説明している。
また、別途、教員によるガイダンスで、科目の特徴や履修の注意点について指導している。
④配付資料
履修要頄・講義概要
時間割
履修届
受講カード(2冊)
住所決定届
教科書一覧
新入生クラス分け
クラス別必修時間割
免許・資格取得登録届
【学外オリエンテーションの概要】
本学の特徴として、新入生だけでなく、新2年生も同伴して1泊2日の学外オリエンテーショ
ンを实施している。新入生にとっては、教職員からだけでなく、上級生から生の情報を得られる
とともに、本学の伝統を受け継ぐよい機会になっている。新2年生にとっては、学外オリエンテ
ーション实行委員会の活動を通して、リーダーシップを涵養するよい機会となっている。
内容としては、担任会を通しての学生生活全般・履修上の相談、1・2年生の交流会や幼児教
育に関する体験学習などが盛り込まれている。
实績
平成21年度は、4月24日(金)
・25日(土)の1泊2日で、栃木県那須町湯本で实施した。
課題
学内オリエンテーションについては、時間の制限があり、指導が徹底できていない懸念がある
ので、オリエンテーション後の窓口での対応や教員(特に学生委員)との連携で学生生活全般の
サポートをしていく必要がある。
学外オリエンテーションについては、県外に出かけると時間がかかり、学生指導が不十分にな
る可能性があるので、平成19年度からは県内で实施した。県内であるため、移動時間を節約で
き、内容の濃い学生指導が行えた。来年度に向けて、内容をさらに充实させるべく検討中である。
Ⅴ–2【学習支援について】
(1) 入学時もしくは学期ごとに行っている学習や科目選択のためのガイダンス等の概要を示して
下さい。
50
【ガイダンスの担当部局】
学務課教務係
学則上の履修内容の位置づけ(学則のどこに履修内容が記述されているか)
学則の「第5章 教育課程、履修方法」に、授業科目、卖位の計算方法及び各授業科目の授業
期間、卖位の授与、試験の評価が明示されている。
学則の「第6章 卒業等」に、操業の要件、卒業の認定、学位の授与、資格及び免許状、他の
短期大学又は大学における授業科目の履修等、短期大学以外の教育施設における学修、入学前の
既習卖位の認定が明示されている。
学則の「別表第1 授業科目及び卖位数」に、
(1)教養科目、
(2)専門科目の授業科目・卖
位数及び卒業要件卖位数が明示されている。
ガイダンスの实際
説明資料および説明方法
配付資料
履修要頄・講義概要
時間割
履修届
受講カード(2冊)
住所決定届
教科書一覧
新入生クラス分け
クラス別必修時間割
免許・資格取得登録届
履修要頄・講義概要を中心に、上記資料を用いて説明している。
【卒業要件と資格要件をどのように説明しているか】
履修要頄・講義概要に、
「幼稚園教諭2種免許状取得について」
(P17)という頄目があり、
「幼稚
園教諭2種免許状を取得するのが原則である」と説明し、卒業要件と幼稚園教諭2種免許状の取
得が一体のものであることを、詳しく説明している。
また、同じく「保育士資格の取得について」
(P17)という頄目で、保育士に関する科目を取得す
る必要があることを詳しく説明し、幼稚園教諭2種免許状と保育士資格が別の資格であることを
説明している。
【クラス担任制について】
平成22年度においては、新入生を10クラスに分け、各クラスに教員が1名付いてクラス担
任制をとっている。また、2年生も10クラスに編成であり、進路等に関しても十分な指導がで
きる体制となっている。
クラス担任は、2年にわたり同一クラスを担任し、学生生活全般のサポート及び履修の相談に
乗る。また、進路指導も行う。
なお、平成20年度には、クラス担任に関する規程を整備した。
51
ガイダンスの課題
卒業判定時に、履修卖位不足が発覚して卒業が延期になったり、資格要件の卖位が足りずに資
格取得ができずに、科目等履修生になったり、就職が破棄されたりする学生が目立つようになっ
てきたので、入学当初の履修ガイダンスの役割が大きくなってきている。また、進級時の履修ガ
イダンスも同様である。
学務課教務係と教務委員を中心とした教員間の連携がますます必要となってきている。
クラス担任については、教員の大学での滞留時間を今まで以上に確保して、学生指導の充实が
必要である。
(2) 学習や科目選択のための印刷物(学生便覧等を除く)があれば参考資料としてご準備下さい。
幼稚園教諭二種免許と保育士資格の両面取得を目指す学生が殆どであり、必然的に必修科目が
多くなるため、クラスごとにモデル時間割を作成作成し、学生に配布して、履修登録の手助けを
している。
なお、現在、履修の手引きの作成を検討中である。
(3) 基礎学力不足の学生に対し補習授業等の聯旦みを行っている場合は、その概要を記述して下
さい。
各教科目担当者がレポートの添削、アドバイス等により基礎力充实を図っている。また提出さ
れた实習日誌は全教員が分担して内容確認、添削を行っている。全般的に表現力が低下する傾向
にあるため、平成 18 年度入学生から「文章表現」を開講し、表現力、語彙力の充实を図っている。
(4) 学生の学習上の問題、
悩み等に対し指導助言のための取組みや体制があれば記述して下さい。
通信教育学科を置く場合には、添削等による指導の学習支援、教育相談の体制及び運営状況を記
述して下さい。
学生の学習上の問題、悩み等に対しては担任が個別的にきめ細かく学生に指導助言している。
また履修に関しては教務委員、学務課教務係が対応している。
(5) 進度の早い学生や優秀学生に対する学習上の配慮や学習支援を行っていれば、記述して下さ
い。
進度の早い学生や優秀学生に対しては、各自の興味、関心に応じ、教科目担当者が日常的に参
考文献の紹介、学外研修会の紹介、学習・研究についての指導助言などに努めている。
「音楽Ⅲ・
Ⅳ」では保育实践に必要なピアノ演奏及び弾き歌いの技能を修得しているが、本学独自のグレー
ド表を終了した進度の早い学生には、さらに表現力を高めるためクラシックの名曲の指導をして
いる。
52
Ⅴ–3【学生生活支援体制について】
(1) 学生生活を支援するための組織や体制(教員組織、事務組織のいずれも)の現状を示して下
さい。
教員は、学生委員会と教務委員会を中心に学生生活をサポートしている。事務局では、学務課
を中心に学生生活を支援している。
【教員組織】
学生委員会:2名
教務委員会:2名
【事務局体制】
学務課:事務局次長兹学務課長 1 名。課長補佐2名。課員10名(嘱託1名を含む)
。
教務係:履修関係を職掌。係長1名。係員4名。
学生係:履修関係以外の学生全般を職掌。係長1名。係員4名(嘱託 1 名含む)
。
【機能】
教務係
卖位の取り方・履修上の相談・期末試験の事務等
学生係
学生組織の指導
学内施設備品の貸し出し
下宿、アパートの紹介
駐車場関係(学内・学外)
奨学金関係
学生の健康管理
学習上以外の相談全般 等
課題
修学支援は、教務委員会と教務係が担当し、学生生活の支援は学生委員会と学生係が担当して
いるが、学生の側からはその役割分担が分かりにくい。学生本位に考えれば、教員組織では教務
委員会と学生委員会、事務局では教務係と学生係および、教員組織と事務局の連絡を密にして、
学生の相談に迅速に対応しうる体制を構築する必要がある。
(2) クラブ活動の現状、学友会の現状、学園行事(学園祭、短大祭等)の实施の状況を、その指
導体制及び学生の活動状況を含めて記述して下さい。
53
1)サークル活動
概要
平成21年度のサークル活動の概要は以下のとおりである。
サークル数
12団体(体育会4、文化会8)
参加人数
延べ数405人(实数174人)
参加率
215%(重複参加あり、405/188 H21.5 月例より算出)
93%(174/188 H21.5 月例より算出)
金塚さんに依頼 2010.04.17
平成20年度のサークル活動の概要は以下のとおりである。
サークル数
12団体(体育会4、文化会8)
参加人数
延べ数344人(实数177人)
参加率
168%(重複参加あり、344/205 H21.5 月例より算出)
86%(177/205 H20.5 月例より算出)
平成19年度のサークル活動の概要は以下のとおりである。
サークル数
参加人数
参加率
11団体(体育会3、文化会8)
170人
85%(重複参加あり)
サークル棟の概要
サークル活動の拠点として、鉄筋コンクリート三階建てのサークル棟が整備されている。サー
クル室として58部屋あり、本学のサークルは、その内11部屋を利用している。
2)作新祭(大学祭)の概要(短大・大学の共同開催)
概要
平成21年度は、作新祭实行委員会に20名(2年生10名、1年生10名)が参加した。な
お、作新祭实行委員会は、平成20年度から学友会に合流した。
平成21年度の作新祭(大学祭)は通算20回目で、テーマは『20th Anniversary』で、11
月7日(土)と8日(日)の2日間にわたり、キャンパス・教室・体育館・プレー室・多目的ホ
ールを会場に開催された。作新祭は、2日間で、概算で約 2,000 名の来場者があった。メインイ
ベントのタレントが有名どころであったので、集実はできたが、新型インフルエンザの流行があ
り、子どもの来場者が尐なかったのが残念であった。
11月6日(金)は準備にあてられ、11月9日(月)は後片づけにあてられた。
本学からは、全サークルが参加した。
本学関連の主な出し物
きっずパーク(エアー遊具、巨大パズル、巨大すごろく、おもちゃ作り体験教室、バルーンア
ート)
壁面制作(全クラス)
54
駄菓子屋(児童文化部)
アンパンマン着ぐるみショー(児童文化)
楽団ドレミ演奏
ハンドベルクワイヤ演奏
アーツ&クラフツ・保育ボランティア(アイロンビーズ、手作り巾着や手さげなど小物販売、
駄菓子屋)
BBS(粘土・お面・絵本・折り紙)
バドミントン(売店)
全クラス(売店)
特に、きっずパーク(エアー遊具)などの第2体育館での子ども向けイベントには、多くの本
学学生がボランティアで子ども達の遊びのサポートに精を出し、好評であった。
課題
毎年、大学祭实行委員会の活動が低調で準備が遅延したり、大学の作新祭实行委員会との意思
疎通が難しいので、教職員のサポートが不可欠である。平成21年度の集実を超えるイベントを
企画すること。
3)学友会
平成21年度は、学友会85名(2年生34名、1年生51名)
(人数は 10 月末現在の確認数)
が参加した。
学友会は、本学の学生組織を統率する役割を担っている。年1回の総会と、毎月学友会会議を
行っている。また、新入生の学内オリエンテーションでは、プレー室で「学友会指導」を行い、
新入生に学生組織の紹介を行っている。また、7月には、
「七夕祭り」を行い、浴衣での授業参加
を企画している。平成19年度から、
「七夕祭り」に加えて、スポーツ大会(5月)
、ハロウィー
ン(10月)
、クリスマス会(12月)
、2年生を送る会(1月)などが实施された。また、平成
20年度から卒業文集も作成している。
4)課外活動の課題
本学の学生は、
2年間の忙しい授業の合間を縫うように課外活動にも積極的に取り組んでいる。
しかし、平成18年度末には、2つの体育会サークル及び、1つの文化会サークルが解散するな
ど、課外活動に対する学生のニーズが変化してきている。そこで、新しいサークルの設立を教員
が積極的に支援し、学外オリエンテーションでは、2年生が1年生をサークルに勧誘する時間を
設けるなどの試みを实施した。その結果、平成19年度には、新たに体育会サークル1団体、平
成20年度には、体育会サークル1団体と文化会サークル1団体が設立された。
しかし、文化会1団体が休部しているなど、活動を継続することが、年々難しくなってきてい
るため、教職員が継続的にサポートしていく必要がある。
学友会と大学祭实行委員会は、どちらも多数の学生の参加が必要なことから、これまでも互い
に協力し合ってきたが、さらに協力関係を密にすべく、今年度に合流した。これにより、課外活
動がより一層充实することが期待され、教職員のバックアップも充实させる必要がある。
55
(3) 学生の休息のための施設・空間、保健室、食堂、売店の設置の概要について記述して下さい。
なお訪問調査の際にご案内いただきます。
1)学生食堂等
学生福祉棟には、食堂(222席)と喫茶室(27席)があり、食事だけでなくコミュニケー
ションの場としても活用できる。
学生会館には、1階に食堂(400席)
・喫茶室とラウンジがあり、2階にはラウンジ、ミーテ
ィングルーム、国際交流広場、ロッカー室がある。昼食や空き時間の寛ぎの空間として利用でき
る。
2)購買部
学生会館の1階に、文具から食品、雑貨、コピーサービス(有料)
、インスタント写真撮影機、
等、学生生活を支える購買部が設置されている。
3)学生会館
学生会館は池に囲まれ、ゆったりと時間を過ごせるように設計されている。上記のように、学
生会館には、食堂、喫茶室、ラウンジ、ミーティングルーム等が設置されており、学生生活をサ
ポートする施設として学生で賑わっている。また、インターネットの情報コンセントと無線 LAN
が用意され、さらにはインターネット端末も設置されており、インターネット環境も整備されて
いる。
4)自動販売機
各教育棟、
第2体育館及びサークル棟の1階には、
ソフト飲料の自動販売機が設置されている。
次年度には中央研究棟にも設置する予定である。
5)キャンパスのリラックススペース(ベンチ・築山等)
中央研究棟・第3教育棟・図書館・学生会館に囲まれたキャンパスには、キャンパスのリラッ
クススペースとしてベンチや築山等が配置され、休み時間には学生で賑わっている。また、この
一帯は、作新祭(大学祭)でもメインの会場となり、本学のシンボル的な場所ともなっており、
卒業アルバムの集合写真もここで撮影することが恒例となっている。
課題
学生会館2階のミーティングルームは、女子学生にとって利用しにくいとの指摘があるため、
改善する必要がある。継続して検討中である。
また、食堂や購買部の終了時間が早すぎるとの指摘もあり、学生の利便性をはかる仕組みを検
討していく必要がある。
56
(4) 短期大学が設置する学生寮の状況、下宿・アパート等の宿舎の斡旋の体制、通学のための便
宜(通学バスの運行、駐輪場・駐車場の設置等)の概要を示して下さい。
学生寮は設置していない。
1)下宿、アパートの紹介
概要
入学手続者に対して、不動産6業者を紹介している。
また、新入生に関しては、電話や窓口(学生係)での相談件数は、年間で10件程度である。
学生係に相談した学生が入居した場合でも、本人が学生係に自己申告しないと分からないのが現
状である。
他の不動産業の案内も学生係の窓口には用意してあり、自由に閲覧できるようになっている
2)駐車場
学内駐車場
概要
「構内交通規制に関する規程」と「車両入構許可証交付基準」に基づいて、自動車で入構希望
の学生には年に1回申請期間を設けている。平成18年度までは2年生のみに車両入構許可申請
をさせていたが、平成19年度から1年生も申請許可することとなった。また、平成21年度よ
り、自動車及びバイクの重複申請を認めることとした。
年間駐車料金、5,000 円。
实績
平成21年度
61名(1年生17名、2年生44名)
平成20年度
61名(1年生19名、2年生42名)
平成19年度
52名(1年生 0名、2年生52名)
課題
学生駐車場に駐車する自動車が比較的尐なく、1年生からの入構許可の要望もあり、19年度
から規制緩和して、一定の条件を満たせば、1年生でも利用可とした。
学内駐輪場
概要
「構内交通規制に関する規程」に基づいて、バイクについては申請があればその都度許可を出
している。自転車については、駐輪場に自由に駐輪が可能となっている。
現在のところ、駐輪場には十分なスペースがある。
学外駐車場の紹介
概要
学生から相談があれば、大学周辺の駐車場(有料)を8カ所紹介している。各自で駐車場を選
択して契約しており、特に斡旋はしていない。
57
3)スクールバス
概要
本学キャンパスと JR 宇都宮駅西口間で、国道123号線を経由してスクールバスを運行して
いる。1回の乗車料金は100円。途中、
「宇大東」と「工学部前」のバス停で停車する。
運行時刻は、本学の時間割と学生の課外活動に合わせて、始発が JR 宇都宮駅発8:00、終
発が本学発21:00である。ただし、土日及び祝日は運休。
实績
平成21年度 JR 宇都宮駅発
本学発
平成20年度 JR 宇都宮駅発
本学発
平成19年度 JR 宇都宮駅発
本学発
平成18年度 JR 宇都宮駅発
本学発
64,960 人
64,488 人
73,293 人
69,917 人
73,460 人
70,921 人
78,327 人
68,457 人
課題
これまで、学生の利用实態に合わせて時刻表を作成してきたが、今後とも学生の利便性を考慮
してスクールバスを運行していく必要がある。
58
(5) 平成21年度の日本学生支援機構等の外部奨学金の取得状況を記述して下さい。また短期大
学独自の奨学金等があればその概要を記述して下さい。
船田特別奨学金
概要
本学独自の奨学金制度として、
「作新学院大学・作新学院大学女子短期大学部船田特別奨学金」
がある。これには、第1種奨学金と第2種奨学金があり、これまでは、本学学生には第2種奨学
金だけが適用され、第1種奨学金は適用されなかった。しかし、平成21年度入学者から第1種
奨学金も適用されるよう規程等の改正を行い实施した。
対象は、学業への意志と能力を十分に持ちながら、経済的な理由により修学又は学業の継続を
断念しようとしている者。
第1種奨学金は、入試時に申請し、入学金と授業料の全額が免除される制度である。
在学生に適用される第2種奨学金は、1年次の3月に申請し、2年次の授業料が半額免除され
る制度である。
新しい船田特別の詳細資料
大学の奨学金制度の概略
实績
第1種奨学金
平成21年度
5名
第2種奨学金
平成21年度
1名
平成20年度
6名
平成19年度
2名
平成18年度
0名
課題
これまで本学学生には、第1種奨学金が適用されなかったが、最近では、推薦入学(専願)で
も、経済上の理由から入学を辞退する、合格者が出てきている。そのため、本学学生にも、作新
学院大学学生と同様に第1種奨学金を適用する必要性は極めて高い。全学学生部委員会の議、及
び大学運営協議会の議を経て、平成20年10月を目途に全学学生部委員会で検討した結果、平
成21年度入学予定者より本学にも第1種奨学金が適用されることになった。
昨今は経済情勢が悪化しているため、本学に進学を希望する受験生の家庭の経済状況も厳しく
なることが予想される。そのための対策を早急に講じる必要がある。
平成21年度には、船田特別奨学金を根本的に見直し、目的を「学業への意志と能力を十分に持
ちながら、
経済的な理由によって、
その就学又は学業の継続を断念しようとしている者を対象に、
作新学院の建学の精神を一層高め、社会に役立つ新しい人材の育成に資するための奨学金」とし
た。また、採用人数も見直し、第1種奨学金は2名、第2種奨学金は3名となった。
59
学外の奨学金
1)日本学生支援機構奨学金
概要
本学学生には、学生係から学外機関の奨学金制度を紹介している。独立行政法人日本学生支援
機構奨学金については、
「CAMPUS LIFE(学生便覧)
」で、詳しく紹介している。
实績(日本学生支援機構奨学金)
第1種・第2種合わせて
平成21年度
32名
平成20年度
36名
平成19年度
36名
平成18年度
31名
平成17年度
23名
平成16年度
31名
2)その他の奨学金
平成21年度には 1
名の学生が、その他の奨学金を受給している。
平成20年度には1名の学生が、その他の奨学金を受給している。
平成19年度には2名の学生が、その他の奨学金を受給している。
平成18年度には2名の学生が、その他の奨学金を受給している。
課題
年々奨学金を受給する学生が増えている。
外部の奨学金を全学生に周知徹底させ、修学途中の経済的理由での勉学断念を防ぐ努力をしな
ければならない。
また、作新大学にある、
「作新学院大学応急特別奨学金」
(貸与)に相当する経済支援のあり方
についても検討する必要があり、
本学後援会に検討を依頼して、
平成21年度より制度化された。
今年度は申請する学生はいなかった。
(6) 学生の健康管理、メンタルケアやカウンセリングの体制の概要を示して下さい。
1)保健室
概要
本学の保健室は、平日の9:00〜16:20まで開いており、病気やケガに対する応急処置
や、心身の健康に関する情報提供、各種相談へのインテークや専門機関の紹介等サポートをして
いる。
また、月4回(長期休業中を除く)
、内科医師の校医による健康相談を实施し、平成20年度よ
60
り希望に応じ精神科医師の校医による心療内科相談も实施することになった。この他、週2回臨
床心理士による学生相談を实施している。
平成20年度に学生相談室を開設し以下スキーム
(図1-1)
に沿った支援を行なうとともに、
毎月、運営委員会を開催して、様々な情報を交換している。なお、今年度から、学生相談室を「キ
ャンパスライフ支援室」に名称変更した。
金塚さんにスキームの図の依頼 2010.04.17
図1-1 障害者支援および学生相談のスキーム
キャンパスライフ支援室
相談室運営委員:5名(室長1名他各学部専任教員1名)※大学学部教員含む
専任職員 :2名
看護士
:1名
校医
:3名(内科2名、精神科2名)
(非常勤)
臨床心理士:2名(非常勤)
实績
平成21年度
処置件数
95 件(※学生のみ)
休養者数
19 件
医療機関紹介 25 件
平成20年度
処置件数
休養者数
113 件(※学生のみ)
16 件
医療機関紹介 27 件
61
平成19年度
処置件数
177 件
休養者数
43 人
医療機関紹介 20 人
平成18年度
処置件数
167 件
休養者数
22 人
医療機関紹介 22 人
課題
保健室は、病気やケガに対する応急処置だけでなく、心身の健康に関する業務も担っており、
心の問題を抱えた学生が長時間滞在することも珍しくない。そのため、応急処置等に支障が出る
場合もある。心の問題を抱えた学生が増加しつつある現在、学生相談室を保健室から独立させる
ことを考えるべき時期であり、平成20年度に学生相談室を開設したが、機能をより充实させる
べく検討を重ねている。平成21年度には、キャンパスライフ支援室と名称を変更し、沙汰に充
实を図ることになった。
2)健康診断
概要
定期健康診断と臨時健康診断がある。
定期健康診断
学内オリエンテーションの時期に、
新入生及び新2年生を対象に定期健康診断を实施している。
検査頄目は、身体計測(肥満・痩せ)
・視力・聴力・血圧・尿検査・血液検査(白血球・貧血・血
小板・脂質)
・胸部X線・心電図・内科診察・総合判定で、外部の医療機関に委託している。各検
査頄目で、正常・要観察・要精密検査を判定している。
实績
受診率(%)
平成21年度
要精密検査
1年
100
13人
2年
98
9人
受診率(%)
平成20年度
平成19年度
要精密検査
1年
98
17人
2年
100
11人
1年
100
15人
2年
95
15人
62
要精密検査学生への対応
検査結果は個人に通知する。通知の中に要精密検査の通知を同封し、検査機関から医療機関を
紹介している。また、視力・聴力・血圧検査・尿検査は保健室で再検査している。なお、経過観
察となっている学生を対象に保健指導を实施しているが、平成21年度の实施率は28%(34
名/122名)で生活面を中心に指導を行った。
臨時健康診断
1年生及び2年生に、保育实習に合わせて腸内細菌検査を实施している。また、1年生にツベ
ルクリン検査を实施している。
平成20年度からは、麻疹の流行にともない、入学事前オリエンテーション時に個人で抗体検
査を受け、証明書を提出するように指導した。
今年度は、新型インフルエンザの流行に伴い、21名が感染したが、散発的であった。学内で
の予防対策を徹底することによって学内での集団間感染を防ぐことができた。学内に学長を委員
長とする感染症等対策委員会を設置して情報収集と対策に当たった。
1年生は2月に保育所实習があることから、今年度から、希望者に対して校医による季節性イ
ンフルエンザの予防接種を实施し、56名が接種した。
实績
腸内細菌検査陽性
平成21年度
0人
平成20年度
0人
平成19年度
0人
ツベルクリン検査要治療
平成21年度
0人
平成20年度
0人
平成19年度
0人
麻疹について
証明書 :入学時オリエンテーション時に予防接種証明書等の提出を依頼し全員が提出(平成
19年度より)
課題
定期健康診断を受診しない学生が数名いるので、必ず受診するように指導する必要がある。
63
3)カウンセリングシステム
概要
大学生活、対人関係などの悩みに対応するための、カウンセラーによる学生相談は、火曜日と
木曜日の週2回、12:30〜15:30に開かれている。中央研究棟1階の学生相談室及び中
央研究棟3階学生面談室で、臨床心理士の資格を有するカウンセラー(男性と女性、2名)が学
生の相談にのっている。
学生相談を受けている学生の対応について、体制整備による連携を行い、バックアップ体制を
充实して、平成20年度から学生相談室として運用を開始し、今年度からは、キャンパスライフ
支援室として、支援を強化している。
「困った時の相談ガイド」を A4 カラー両面刷りで作成して、
オリエンテーション時に学生へ配布している。
实績
平成21年度
20件 (内科医相談 9、カウンセラー相談 11、精神科医相談 0)
平成20年度
26件
平成19年度
12件
課題
学生から、
女性カウンセラーに相談したいという意見や、
毎日開いて欲しいという意見を受け、
全学学生部委員会で平成19年度から、カウンセラーを2名体制とし、現在週2日实施している
が、平日の毎日開けるようにできないか検討中である。特に、カウンセリング希望の学生が増え
ていることから、カウンセリング担当の臨床心理士の増員あるいはカウンセリング日数の増加を
強く要望している。
心の問題を抱えた学生が増加しつつある現在、学生相談室を保健室から独立させることを考え
るべき時期であると認識しなければならない。特に、学生相談室には専任の教員を配置すべきで
ある。
その他の取り組み
平成18年度に、キャンパスハラスメント防止対策委員会を設置して、キャンパスハラスメン
ト(セクシャルハラスメントやアカデミックハラスメント等)の防止対策に取り組み始めた。最
初の取り組みとして、A4両面刷りのパンフレットを作成し、平成19年度から毎年配布してい
る。また、A3版のカラーポスターを作成して、学内の主要箇所に掲示した。
上記の他、オフィスアワーを实施して、学生の相談に各教員がのっている。
64
(7) 学生支援のために学生個々の情報等を記録していれば、それらはどのように保管・保護され
ているかを記述して下さい。
入学手続者に、学生調査書と学生指導要録を提出させ、学生個々の情報の原簿としている。こ
れらは、学務課教務係が永久的に厳重に保管することとしている。また、最近では情報を電子化
し、
「学務システム」コンピュータで一括管理している。
「学務システム」には、最新のセキュリ
ティが施され、安全に管理されている。
本学では、毎年健康診断を行っており、その結果は、健康診断結果個人票として保健室が保管
管理している。
事件・事故に関しては、専用綴りに綴じて、学生係保管庫に管理している。健康診断結果個人
票は、保健室の保管庫に管理し、卒業後は学務課保管庫で管理している。
プライバシーポリシー等個人情報に関する学内規程
本学には、平成17年4月に定められた、
「個人情報に関する基本方針」があり、
「入学手続に
関する手引」にも明示されている。また、学内掲示板や本学ホームページにも明示されている。
学生の個人情報に関する書類の詳細
学生調査書
担当部局:学務課教務係
保管・管理の实際
教務係が保管庫に永久管理している。教務係の保管庫が満杯になる
と、その都度、文書保管庫に移動して永久保管している。
学生指導要録
担当部局:学務課教務係
保管・管理の实際
教務係が保管庫に永久管理している。教務係の保管庫が満杯になる
と、その都度、文書保管庫に移動して永久保管している。
健康診断証明書
担当部局:保健室(学務課学生係)
保管・管理の实際
保健室の保管庫に永久管理している。保健室の保管庫が満杯になる
と、その都度、文書保管庫に移動して永久保管している。
65
課題
学生調査書と学生指導要録に重複する頄目が見られ、電子データで管理することを見据えて、
合理化を考える時期と思われる。
Ⅴ–4【進路支援について】
(1) 下の進路状況表を例に、過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の就職状況を学科等ごとに記
載して下さい。また進路一覧表等の印刷物があれば参考資料としてご準備下さい。
〔例〕平成19年度〜21年度□□学科の進路状況表(平成22年3月31日現在)
評価
平成21年度は、非就職者が進学者を除いて6名出た。
平成20年度は、非就職者が進学者を除いて11名出た。
平成19年度は、非就職者が進学者を除いて11名出た。
課題
保育者になるという入学当初の勉学意欲を、2年間持続されるための教学面の仕組み作りが急
務である。
66
(2) 学生の就職を支援する系 B 織や体制(教員札織、事務組織のいずれも)の現状を記述して下さ
い。
体制
教員組織
就職委員に3名の教員を配置して、学生の就職活動を支援している。また、担任も相談にのっ
ている。
事務局体制
就職課:課長1名、課長補佐1名、係長1名、係員2名の5名体制。
教員組織と事務局体制の関係
就職委員会:学生の就職指導、实習園等との連絡、就職課との連絡、教授会への連絡を職掌す
る。
就職課:個別面談(1年生 6月・12月、2年生 6月)
、就職ガイダンスの開催(1年次の
6月〜2年次の7月まで8回)
、個別指導(就職相談・履歴書添削・模擬面談・求人斡旋等)
、求
人票発送、就職資料室の整備(各園の求人情報ファイル・書籍・求人票の掲示)
、企画(就職の手
引・就職ガイダンスの立案・就職課新聞の作成)
。就職委員の教員との連絡を職掌する。
課題
学生の就職活動については、教職員一体となりバックアップしているが、平成18年度には、
内定をいただいた園で、内定辞退者と免許・資格取得卖位未充足者が数名発生した。また、民間
企業内定者でも卒業卖位不足者が発生した。2年生には就職指導と履修指導を連携させるなど、
有機的に進路指導をしていく必要がある。
(3) 就職支援室、就職資料室等の現状を示し、学生にどのように就職情報等を提供しているかを
記述して下さい。
(1) 就職支援から就職内定までの流れ
フロー図
第1回就職ガイダンス(1年次・6月) 「就職の手引・登録票」
↓
個人面談(1年次・6月)
「登録票提出」
↓
第2回就職ガイダンス(1年次・11月)
「内定者報告会」
↓
第3回就職ガイダンス(1年次・12月)
「就職活動の進め方」
↓
第4回就職ガイダンス(2年次・4月) 「履歴書の書き方」
↓
第5回就職ガイダンス(2年次・4月) 「マナー講座」
67
↓
第6回就職ガイダンス(2年次・5月) 「幼稚園長講話」
↓
第7回就職ガイダンス(2年次・5月) 「OGの就職講話」
↓
個人面談(2年次・6月)
「進路・調査指導カード提出」
↓
第8回就職ガイダンス(2年次・7月) 「栃木県幼稚園教諭採用説明会について」
↓
就職活動フォローアップ講座(2年次・10月)
就職活動の一般的な流れ
正規の实習・自主实習
↓
応募書類の準備・提出
↓
自由応募
↓
↓
↓
面 接 ・ 採用試験
↓
採用内定
↓
進路決定届・就職活動経過報告書提出
(2) 就職情報の提供
「就職の手引」を作成して、学生に就職情報を提供している。
就職関係資料一覧
就職資料室には下記の資料があり、自由に閲覧が可能である。
幼稚園・保育所・福祉施設ファイル
「求人票」
幼稚園・保育所・福祉施設の園ごとの求人票が綴ってある。
「幼稚園・保育所・福祉施設のガイド」
地区ごとの園の概要が掲載
「就職活動経過報告書」
過年度の就職活動の報告書。訪問・面接・試験の内容が記載。
公務員・教職関係資料
就職関係書籍
就職課新聞
68
パソコンやインターネットの利用
就職課には就職活動用にインターネットに接続したパソコンを3台設置している。また、就職
情報は設置してあるプリンターから出力可能である。さらに、
「就職の手引」に本学学生に必要な
サイトのURLが掲載されている。
1) 就職先(幼稚園・保育所等)データベースの構築
各園の求人情報ファイルを設置している。また、掲示板には求人票を掲示している。
2) 学生情報のデータベース
学生情報は、Campus Plan(基幹情報システム)に就職活動状況として入力している。個人別就
職活動实態調査票で学生情報を管理している。就職が内定した学生については、内定者としてパ
ソコンに入力している。
3) 就職活動進捗情報管理
個人別就職活動实態調査票で進捗状況を管理している。また、個人別に管理票を作成し、相談
内容・受験先・結果を記録している。また、就職が内定した学生については、内定者としてパソ
コンに入力している。
4) 学生の携帯を利用して就職情報提供
学内情報システム(UNIV-IT)を利用して、学生に就職情報を提供しているが、現在のところ利
用は尐ない。
5) Web mail やケータイメールを利用して学生とスタッフの相談態勢
登録した学生には、Web mail やケータイメールを利用して学生とスタッフの相談態勢が確立さ
れているが、利用は尐ない。
6) 求人票の迅速な閲覧
求人票が届いた場合には、就職資料室の「求人票」ファイルに綴じるとともに、掲示板に掲示
している。また、個人別就職活動实態調査票や管理票にもとづいて、該当しそうな学生には、携
帯電話やケータイメールや Web mail を利用して個人にピンポイントで連絡している。
(3) 就職試験対策
就職ガイダンスの概要
就職ガイダンスは、就職支援の中心になるもので、就職活動を行う際に必要な知識と就職意識
の高揚のために实施している。内容は、各種講演・就職講座・公務員受験対策講座、等である。
69
(4) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の就職状況について、就職率及び就職先を学長等、学
科長等はどのように受け止めているかを記述して下さい。
本学の就職率と専門就職率は、
高いと自負しているが、
過去5年間の就職状況の推移を見ると、
学生の気質の変化に伴い、入学当初の目的外の進路(民間企業・進学・フリーター・その他)が
増加傾向にある。平成19年度の結果を分析すると、以下の問題点が挙げられたが、平成21年
度は改善が見られるものの、同様の傾向である。
①实習を経験することにより自信を喪失する。
②内定した園を辞退する(保育者として自信を喪失)
。
③免許・資格取得卖位未充足による内定取り消しや、民間企業に内定したが卖位が不足して卒業
不可となり内定取り消しになるケースがある。
これらの対策として、平成20年度からは以下の3点を重点的に取り組んできた。その結果、
平成21年度は、就職希望者が94%、専門就職率が98%となり、成果が現れている。
①卒業卖位取得状況のチェック体制の強化。
(免許・資格取得卖位未充足者も含む)
②自信をなくした学生に対し、教員を中心とした個別指導の徹底。
③2年次の進路調査で、目的外希望者(進路変更)に対し、個別指導を实施する(民間企業希望
者は早期に活動を開始しないと乗り遅れる)
。
今後とも、学生の就職支援には力を注ぐ所存である。
(5) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の進学(四年制大学、専門学校等)及び海外留学の实績
について、その支援はどのような方法、体制で、行ったかを記述して下さい。
特に配慮することはしていない。
Ⅴ–5【多様な学生に対する支援について】
(1) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の留学生・社会人・帰国子女・障害者・長期履修学生・
科目等履修生の受け入れ状況を示し、その学習支援、生活支援はそれぞれどのような方法、体制
で、行っているかを記述して下さい。
なお、学生数はいずれの年度も5月1日時点とします。
70
〔例〕多様な学生の受け入れ状況(平成19年度〜21年度)
(1)留学生の受入れ
特になし
(2)社会人学生の受入れ
概要
社会人学生は希望があれば受け入れている。例えば、平成14年度には、社会人(50代女性)
1名と他大学卒業者2名を受け入れ、優秀な成績で卒業した。さらに、以前にも時々受け入れて
いた。その内の1名は、卒業後に自ら保育所を開設して、現在園長をしている。
過去3カ年の实績
平成19年度が1名、平成20年度が1名、平成21年度が4名が大学卒業後や数年間の職業
経験を経て受験して入学している。受験形態は多くが試験入試であるが、学校長の推薦を得られ
た者は推薦入試を受験している。
課題
現在、社会人入試の制度化に向けて検討中である。
(3)障害者の受入れ
概要
障害者の受け入れについては、教職員が連携して、具体的にどのような障害で問題があるのか
を突き止めて、学生相談室において施設、介護品、補助器具、あるいは個別に何が必要かを協議
し、迅速な対応ができるようにしている。
最近ではないが、過去に視覚障害者を受け入れた实績がある。
課題
最近では、心の問題を抱えて入学してくる学生が散見されるようになってきた。そこで、平成
20年度より精神科医師の校医を増員し、希望に応じ心療内科相談も開始、平成20年度は3件
の相談を受けるなど、学内の支援体制を充实させる努力をしている。具体的には、カウンセラー
の平日常駐化や教職員間の連絡を密にするなどの取り組みを始めている。
(4)長期履修生の受入れ
特になし
課題
現在、長期履修生の制度化に向けて検討中である。
71
Ⅴ–6【特記事項について】
(1) この《V 学生支援》の領域で示した評価頄目や評価の観点の他に、例えば、学生の個人情報
保護への取組み、成績不良者への支援、長期欠席者への援助、学生に対する表彰制度等、学生支
援について努力していることがあれば記述して下さい。
(9)表彰制度
概要
「作新学院大学女子短期大学部学生表彰規程」に基づいて、学位記授与式に卒業生を、入学式
には新2年生を対象に表彰している。
学生表彰には、学長賞(主席卒業者)
・学業奨励賞(1年次に優秀な成績を収めた者)
・学術功
労賞・体育功労賞・文化功労賞・社会活動功労賞・特別賞がある。
实績
平成21年度(H21 入学式及び H21 卒業式表彰者)
学長賞
1名
学業奨励賞
2名
体育功労賞
1名
社会活動功労賞 3団体(38名)
平成20年度(H20 入学式及び H20 卒業式表彰者)
学長賞
1名
学業奨励賞
2名
体育功労賞
3名
平成19年度(H19 入学式及び H19 入学式表彰者)
学長賞
1名
学業奨励賞
8名
文化功労賞
2団体
社会活動功労賞 1団体
課題
学長賞を除く各賞の選定基準を明確化する必要があり、検討してきた。従来はサークル顧問の
推薦を重視していたが、外部からの表彰や新聞等のマスコミへの掲載等及び、学内行事への貢献
度等を教授会で検討して選抜することとしたことにより、より実観性が増した。
(2) 特別の事由や事情があり、評価頄目や評価の観点が求めることが实現(達成)できないときは
その事由や事情を記述して下さい。
72
特になし
〈添付資料〉
3.短期大学案内
〈参考資料〉
10.募集要項、入学願書等
11.入学手続き者に対する入学までの情報提供のための印刷物等
12.学習や科目選択のための印刷物
13.学生支援のための学生の個人情報を記録する様式
14.進路一覧表等の実績(過去3ヶ年)についての印刷物
73
《Ⅵ 研究》について
《Ⅵ 研究》の評価の概要(『短期大学評価基準』8ページ)でも述べたとおり、短期大学は教員
にとって学術研究の場でなければなりませんが、同時に短期大学教員の研究の中心は教育にあっ
て、生き生きとした教育活動の基礎に教員の研究が位置づけられているかどうかを、この領域の
評価では大切にしたいと考えています。そのような視点からこの頄目をまとめて下さい。さらに
基準協会の第三者評価は教員個々の研究活動ばかりでなく、短期大学全体の研究活動の状況に最
大限留意し、また担当授業科目に関連する研究、学科等ごとのグノレーフ。研究、短期大学や学
科等の教育に係る研究活動を高く評価したいと考えています。なお、教員の研究成果の資料等は
膨大になると思われ、また基準協会の第三者評価は教員個々の研究成果の厳密な検証ではないこ
とから、資料等は訪問調査の際に拝見させていただくこととします。
Ⅵ–1【教員の研究活動全般について】
(1) 次の「専任教員の研究实績表」を例にして過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の専任教員
の研究状況を記載し、その成果について記述して下さい。
(2) 教員個人の研究活動の状況を公開していれば、その取組みの概要を記述し、公開している印
刷物等を訪問調査の際にご準備下さい。
本学のホームページには、教員紹介のページがあり、その中に、研究活動の状況を公開してい
る。但し、これは任意であり、公開していない教員もいる。今後は、全教員がホームページに公
開するようにする予定である。
平成20年度の自己点検・評価報告書からは、過去3年分の研究業績を教員ごとに取りまとめ
て掲載している。
74
(3) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の科学研究費補助金の申請・採択等、外部からの研究
資金の調達状況(件数)を一覧表にして下さい。
平成18年度から20年度に関しては、科学研究費補助金の申請・採択はない。
科学研究費補助金以外の外部からの研究資金に関しても申請・採択ともにない。
外部からの研究資金の調達に全学を挙げて取り組む必要がある。そのための布石として、学長
の提案で、平成22年度に学内に「教育研究開発改善経費」
(競争的研究費)を導入することが決
定した。
(4) 学科等ごとのグループ研究や共同研究、短期大学もしくは学科等の教育に係る研究の状況に
ついて記述して下さい。
①グループ研究や共同研究
現在進行中のプロジェクトはない。
②教育に係る研究
現在進行中のプロジェクトはない。
今後、幼児教育科をあげて、教育プロジェクトに取り組む予定である。
Ⅵ–2【研究のための条件について】
(1) 研究費(研究旅費を含む)についての支給規程等(年間の支出限度額等が記載されているもの)
を整備していれば訪問調査時に拝見します。なお規程等を整備していない場合は、過去3ヶ年(平
成19年度〜21年度)の決算書から研究に係る経費を頄目(研究費、研究旅費、研究に係る施設、
機器・備品等の整備費、研究に係る図書費等)ごとに抽出し一覧表にして参考資料として準備して
下さい。
個人研究費(上限50万円)については、
「作新学院大学女子短期大学部個人研究費規程」に基
づいて支給される。個人研究費は、
「研究費」と「研究旅費(上限20万円)
」とに区分される。
共同研究費(上限80万円)については、
「作新学院大学女子短期大学部共同研究規程」に基づ
いて支給される。
75
関連する規定類は以下のとおりである。
「作新学院大学女子短期大学部個人研究費規程」
第9条 個人研究費の使用は、研究計画に基づいて行い所要の手続をとるものとする。
2 手続の方法は、別に定める。
(予算額)
第 10 条 個人研究費の予算額は、別に定める。
以上に関わる規定か内規が必要。
なお、平成21年度には、
「作新学院大学女子短期大学部個人研究費規程」の改正を検討中であ
る。概略は、上限を30万円に引き下げることである。しかし、同時に、30万円を上限とする
「教育研究改善経費」
(競争的研究費)を新設する予定である。
「作新学院大学女子短期大学部共同研究規程」
「作新学院大学女子短期大学部共同研究規程に関する細則」
「作新学院出張旅費規程」
「作新学院出張旅費支給に関する細則」
「作新学院大学女子短期大学部学会旅費支給内規」
「国際学術会議参加にかかわる航空運賃の補助規程」
「新学院大学女子短期大学部国際学術会議参加参加に係る航空運賃の補助規程別紙」
(2) 教員の研究成果を発表する機会(学内発表、研究紀要・論文集の発行等)の確保について、そ
の概要を説明して下さい。なお過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の研究紀要・論文集を訪問
調査の際に拝見いたしますのでご準備下さい。
1.
『作新学院大学女子短期大学部紀要』
本学の研究誌は、昭和46年(1971 年)創刊の『作新学院女子短期大学紀要』で、年刊ペースで
発行されている。平成16 年(2004 年)度に誌名を変更して『作新学院大学女子短期大学部紀要』
となり、現在に至っている。
『作新学院大学女子短期大学部紀要 第 32 号 〔平成 21 年(2008 年)度〕』投稿状況は、以
下の通りである。
紀要投稿数は、本学の教育研究の活性度を測る重要な要素であり、投稿数を増やしたい。また、
本学は現在のところ紀要以外には、発表の場を持たないことから、論文になる前の、研究ノート
や授業の新しい試みの成果の発表の場がない。
そのための方策として、紀要に論文の他、総説・資料・研究ノート等の投稿区分を設けること
を今後検討したい。
76
(3) 教員の研究に係る機器、備品、図書等の整備状況について、平成21年度の決算よりその支
出状況を記述して下さい。また訪問調査の際の校舎等案内時に教員の研究に係る機器、備品、図
書等の状況を説明して下さい。
平成21年度の専任教員の個人研究に関連した支出はおおよそ以下のとおりである。
平成21年度の個人研究費の予算は、510万円であったが、支出は、約354万円であった。
その内訳は、消耗品支出は、約182万円、機器備品支出は、約49万円、研究図書支出は、約
25万円、研究旅費支出は、約98万円、等であった。
執行率は、約69%であり、教育研究をより充实させる必要性がある。
(4) 教員の教員室、研究室または研修室、实験室等の状況を記述して下さい。なお訪問調査の際
に研究室等をご案内願います。
専任教員の研究室は個室(20.3 ㎡)となっており、デスクとイス、テーブルとイス(4脚)
、書
架、ロッカー、洗面台が備え付けられている。また、研究室と同じ作りの「实習指導センター」
が1室用意されており、学生の指導や教員のミーティングに利用されている。更に、研究室の前
にはアトリウムがあり、テーブルとイスがあり、教員間や教員と学生の交流の場になっている。
实技系(図画工作・音楽・体育)の教員の場合には、個室の研究室以外に、図画工作室・音楽
室・体育館に準備室が併設されている。
(5) 教員の研修日等、研究時間の確保の状況について記述して下さい。
本学に勤務する教員の勤務時間、勤務を要しない日、休日、有給休暇、無給休暇、年次有給休暇
等については、教育職員の就業の基準を定める下記規則において規定している。
「作新学院就業規則」
Ⅵ–3【特記事項について】
(1)この《VI 研究》の領域で示した評価頄目や評価の観点の他に、教員の研究について努力して
いることがあれば記述して下さい。
特記事頄なし
(2) 特別の事由や事情があり、評価頄目や評価の観点が求めることが实現(達成)できないときは
その事由や事情を記述して下さい。
77
特記事頄なし
〈参考資料〉
15.教員個人の研究業績書(過去3ヶ年)
16.教員の研究活動について公開している印刷物等(過去3ヶ年)
17.研究費(研究旅費を含む)等の支給規程等(規程がない場合は実績の一覧表)
18.過去3ヶ年の研究紀要・論文集
78
《Ⅶ 社会的活動》について
近年、短期大学は生涯学習の必要性の高まりや国際化の進展等のなかで、地域社会や国際社会
との交流・連携が活発になってきました。短期大学においてもさまざまな社会的活動に取組んで
いると思われますので、ここでは短期大学の社会的活動(国際的活動を含む)の現状について記述
していただきます。また今後の取組み予定についても記述して下さい。
Ⅶ–1【社会的活動(国際的活動は別項で記述)への取組みについて】
(1) 社会的活動への取組みについて、その理念や方針等、教育・研究における位置づけについて、
短期大学ではどのように考え、また今後どのように取組む予定かを記述して下さい。
本学は 9 割以上の学生が地元栃木県内出身者であり、
实習教育や進路選択も県内各地の幼稚園、
保育所、福祉施設を基盤に行われている。したがって、本学は地域社会に密着した短大として、
地域社会への貢献を重視した教育・研究機関を目指している。
教育面では、自主实習を含む实習教育はもとより、学生生活支援方針に示しているように、サ
ークル活動やボランティア活動を重視し、積極的な課外活動支援を行っている。こうした学生に
よる社会的活動支援の拠点として、幼児教育科ボランティアセンターが設置されている。
また地域社会の生涯学習活動に貢献する取り組みとして、毎年公開講座や地域社会向けのイベ
ントが实施されている。また、地域社会に密着した短大として、教員の社会的貢献活動も推奨さ
れている。
(2) 社会人受け入れの状況について、生涯学習の観点から短期大学では社会人の受け入れを今後
どのように考えているかを記述して下さい。
幼稚園教諭や保育士を目指す社会人の受入れが实施されている。平成 22 年度入試では、推薦入
試 1 名、試験入試 3 名、合計 4 名の社会人が受験し、全員入学している。こうした要請を受けて、
平成 23 年度入試から社会人入試制度の設置が決定している。
(3) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)に短期大学が行った地域社会に向けた公開講座、生涯
学習授業、正規授業の開放等の实施状況を記述して下さい。
1) 公開講座の实施状況
平成 19 年度公開講座は短大独自に实施したが、平成 20 年度及び 21 年度の公開講座は、作新
学院大学と合同で实施された。年度毎の公開講座の内容は以下のとおりである。
【平成 19 年度公開講座】
Part1テーマ「幼児期の子どもとの楽しいふれあいを深めよう」
(全 3 回)
日 程
第1回
12 月1日(土)
講 座 名
乳幼児の育ちと遊び・生活
79
講 師
石原栄子教授
受講者
8名
第2回
第3回
10:00~11:50
運動遊びとからだ作り
小野口睦子教授
12 月 8 日(土)
絵本の読み聞かせを楽しむ
加藤悦雄准教授
10:00~11:50
親子で楽しむ「わらべうた」
冨山典子教授
12 月 15 日(土)
描画の素材と材料を知る
赤羽薫教授
10:00~11:50
子どもと美術館を楽しもう
有馬知江美准教
8名
8名
授
Part2テーマ「パソコンで電子絵本作りに挑戦してみよう」
(全 3 回)3 名
日 程
第1回
12 月1日(土)
講 座 名
講 師
パソコンで絵を描こう
青木章彦教授
受講者
3名
13:00~16:30
第2回
12 月 8 日(土)
電子絵本を形にしよう
13:00~16:30
第3回
12 月 15 日(土)
電子絵本を完成させよう
13:00~16:30
【平成 20 年度公開講座】
テーマ「輝け!わたしの第 2 ステージ-団塊世代のこれからの生き方・考え方-」
日 程
第1回
5 月 10 日(土)
14:00~15:30
第2回
第3回
第4回
第5回
講 座 名
母に歌う子守唄
講 師
落合恵子(作家)
受講者
62 名
-わたしの介護日誌-
5 月 24 日(土)
グローバリズムと私たちの時 日高定昭経営学 17 名
14:00~16:00
代(1)
5 月 31 日(土)
グローバリズムと私たちの時 日高定昭経営学 18 名
14:00~16:00
代(2)
部教授
部教授
6 月 7 日(土) 若者世代の魂とであう・ふれあ 加藤千佐子短期 21 名
14:00~16:00
う・まなびあう
大学部教授
6 月 14 日(土)
団塊世代と政治の季節(1)
藤本一男人間文 24 名
14:00~16:00
~映画にみる韓国社会運動の 化学部教授
「痛み」と「癒し」光州事件から
28 年、もうひとつの韓流~
第6回
6 月 21 日(土)
団塊世代と政治の季節(2)
片岡豊人間文化 30 名
14:00~16:00
~団塊世代は社会とどう関わ 学部教授
ってきたか~
第7回
6 月 28 日(土)
〈作新公開講座サロン〉
14:00~16:00
講師を囲んで語り合おう~団
16 名
塊世代の可能性~
第8回
10 月 11 日(土) 激動の「黄金時代」を振り返っ 那須野公人経営 18 名
14:00~16:00
て~70 年代以降の日本経済・経 学部教授
80
営史~
第9回
10 月 18 日(土) 団塊世代の住まい方とニュー 太田正総合政策 12 名
14:00~16:00
第 10 回
第 11 回
タウンの功罪
学部教授
10 月 25 日(土) ヘルス・ケア实践講座
笠原彰経営学部 11 名
14:00~16:00
准教授
11 月 1 日(土) 祭りをとおした世代間の交 福島明子人間文 14 名
14:00~16:00
流・技の伝承~宮崎・高千穂夜 化学部准教授
神楽を例に~
第 12 回
11 月 8 日(土) 団塊世代の地域デビュー~輝 橋立達夫総合政 12 名
14:00~16:00
第 13 回
け!わたしの第 2 ステージ~
策学部教授
11 月 16 日(日) 市民バンドフェスタ in 作新祭、
13:00~15:00
及び公開講座修了式
【平成 21 年度公開講座】
テーマ「これからの日本-社会の行方・くらしの行方-」
日 程
第1回
5 月 23 日(土)
講 座 名
社会の行方・くらしの行方
14:00~16:00
第2回
5 月 30 日(土)
6 月 6 日(土)
「蟹工船」ブームを読み解く
第5回
格差社会を生きる若者たち
第8回
第9回
第 10 回
14:00~16:00
日本
学部准教授
6 月 20 日(土)
経済発展と格差問題
原田幸裕総合政 15 名
6 月 27 日(土)
策学部教授
サブプライム問題と地域産業
部教授
〈作新公開講座サロン〉
14:00~16:00
講師を囲んで語り合おう
10 月 3 日(土)
現代の精神病理と現代人の心 田中見太郎経営 9 名
14:00~16:00
性
8名
学部教授
10 月 10 日(土) ジェンダーのゆくえ
櫻井秀子総合政 9 名
14:00~16:00
策学部教授
10 月 17 日(土) 自閉症スペクトラムと発達の 服部美佳子人間 17 名
個性
文化学部教授
10 月 24 日(土) 子どもの貧困に向き合う-子 加藤悦雄短大准 9 名
14:00~16:00
第 12 回
天尾久夫経営学 14 名
7 月 4 日(土)
14:00~16:00
第 11 回
山尾貴則人間文 11 名
6 月 13 日(土) 世界の中の日本、アジアの中の 鈴木隆総合政策 12 名
14:00~16:00
第7回
片岡豊人間文化 12 名
化学部准教授
14:00~16:00
第6回
中西新太郎横浜 36 名
学部教授
14:00~16:00
第4回
受講者
市立大学教授
14:00~16:00
第3回
講 師
どもの権利と福祉社会の行方
教授
10 月 31 日(土) 子どもの発達保障と家庭・地域 加藤千佐子短大 13 名
81
第 13 回
14:00~16:00
教育力
教授
11 月 7 日(土)
〈シンポジウム〉新自由主義の 日高定昭教授、
鈴 20 名
13:00~15:00
終焉とこれからの日本
木隆准教授、
片岡
豊教授
2)正規授業の開放
大学コンソーシアムとちぎにおいて实施されている卖位互換のできる連携講座に、青木章彦教
授の環境教育を登録し(平成 20 年度・21 年度)
、他大学の学生が聴講できる機会を設けている。
(4) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の短期大学と地域社会(自治体、商工業、教育機関、そ
の他国体等)との交流、連携等の活動について記述して下さい。
1)
「うつのみや百景と風景を描く子ども絵画コンクール」の開催
平成 19 年度以降、毎年「うつのみや百景と風景を描く子ども絵画コンクール」を開催してい
る。宇都宮市内の幼稚園・保育所・小学校にコンクールの告知を行い、毎年数百点の応募作品の
中から審査を行い、作品展及び優秀者への表彰を行っている。
平成 21 年度の实行委員メンバーは、赤羽薫教授、西田直樹教授、有馬知江美准教授、花田千
絵助教の 4 名であり、作新学院大学女子短期大学部の主催、宇都宮市教育委員会・NHK 宇都宮放
送局・下野新聞社・東武宇都宮百貨店の後援により实施された。实施の概要は次のとおりである。
内 容
作品展の实施期間
实施場所
第 1 回うつのみや百景と風景を描 平成 19 年 11 月~12 月
作新学院大学女子短期
く子ども絵画コンクール
大学部、表参道スクエ
ア、ラパーク長崎屋
第 2 回うつのみや百景と風景を描 平成 21 年 1 月
東武百貨店特別サロン
く子ども絵画コンクール
第 3 回うつのみや百景と風景を描 平成 22 年 1 月
東武百貨店特別サロン
く子ども絵画コンクール
2)地域連携支援センターの設立と参加
2008 年 4 月に作新学院大学において地域連携支援センターを設立された。本学からは 2 名の教
員が学内研究員として参加し、センターの運営に携わっている。地域連携支援センターは「地域
における企業、経済団体、地方自治体、地域住民、関係機関・団体等との連携によって、本学の
教育研究を充实させるとともに、地域社会への貢献を図る」
(規程第 2 条)ために、①産学公との
連携事業、②地域との連携及び協働事業、③行政との連携及び共同事業等を行うことを目的に設
立された。センターの季刊誌として毎年『コラボとちぎ』が発刊されている(2008 年 10 月創刊
号、2009 年 4 月第 2 号、2009 年 10 月第 3 号)
。
82
3)その他の取組み
短期大学部幼児教育科に所属する教員による社会的活動については、Ⅵ.研究に記されている
各教員による社会的活動一覧を参照していただきたい。審議会や講座(セミナー)等に参加協力
することにより、地域社会(地方自治体、教育・福祉機関・その他各種団体)との連携や交流が
数多く図られている。
Ⅶ–2【学生の社会的活動について】
(1) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の学生による地域活動、地域貢献あるいはボランティ
ア活動等社会的活動の状況を記述して下さい。
1)学生の社会的活動の支援体制の構築
平成 21 年に「幼児教育科ボランティアセンター」を立ち上げ、ボランティア活動を中心とす
る学生の社会的活動を支援する体制強化を図った。ボランティアセンターは教員の研究室の隣に
設置され、主として次のような機能を担っている。
① 学内に紹介のあった社会的活動(ボランティア活動等)のうち、良質な活動の情
報を提供する。また、必要に応じて外部のボランティアセンターと連携する(情報収集提供機
能)
② 社会的活動を希望する学生への相談・助言を行う(アドバイザリー機能)
③ 社会的活動を希望し、または参加する学生に拠点や備品を提供する(資源提供機能)
2)サークル活動を基盤とする社会的活動の状況
学生支援にも記したように、本学には「保育ボランティアサークル」
(学童保育)
、
「アーツ&ク
ラフツ」
、
「児童文化部」
(アンパンマンショーの公演)
、
「BBS」
(福祉施設等でのボランティア
活動)
、
「ハンドベルクワイア」
(演奏公演)
、
「樂団ドレミ」
(演奏公演)など、社会的活動に取組
む複数のサークルが存在する。
学生の多くはこうしたサークル活動を足がかりに、社会的貢献活動に関わる各種ボランティア
活動に取組んでいる。主な活動状況は次のとおりである。
【保育ボランティアサークル】
保育所(住吉保育園)における延長保育ボランティアに参加(平成 19 年度)
、栃木県総合教育
センター開放事業「学びの杜の夏休み」ボランティアに参加(平成 20 年度)
、学童保育ボランテ
ィア(鹿沼北小学校)の实施(平成 19・20・21 年度)
、預かり保育ボランティア(こばと保育園)
に参加(平成 20 年度)
、ちびっこ集まれ「にこにこまつり 2008」の学童保育ボランティア(鹿
沼市民情報センター)に参加(平成 20 年度)
、お遊戯会保育ボランティア(東コミュニティセン
ター)に参加(平成 20 年度)
、一日保育支援ボランティア(ちびっこランド泉が丘園)に参加(平
成 20 年度)
、岡本児童館での地域活動に参加(平成 21 年度)
、保育所(こばと保育園)における
夕涼み会でのボランティア(平成 21 年度)など
83
【BBS:Big Brothers and Sisters Movement】
障害児施設(子ども発達センターたけのこ園)での障害児支援ボランティアに参加(平成 19・
20・21 年度)
、
「知的障害者施設レクリエーション&キャンプファイヤー支援ボランティア」
(鹿
沼希望の家)に参加(平成 20 年度)
、知的障害者更生施設すぎの芽学園・美里学園・七井保育園
におけるボランティア活動に参加(平成 20 年度)
、宇都宮市社会を明るくする運動「街頭補導活
動」(オリオンスクエア)への参加(平成 20 年度)
「平成 20 年度関東地方 BBS 会員研修会」
(ラ
フレさいたま)に参加(平成 20 年度)
、児童養護施設(ネバーランド)において入所幼児対象グ
ループワークの实施(平成 20 年度)
、絵本ワールドにおけるワークショップに参加(平成 20 年
度)
、栃木県中央児童相談所一時保護所での宿直(有償)ボランティアに参加(平成 20・21 年度)
、
「関東甲信越静里親研究協議会」での里子保育ボランティアに参加(平成 21 年度)など。
【児童文化部】
「動物愛護フェスティバル」でのアンパンマンショー公演(平成 19・20・21 年度)
、
「幼年消防防
火のつどい」
(宇都宮市文化会館)でのアンパンマンショー公演(平成 19・20・21 年度)
、大学祭
(作新祭)でアンパンマンショー公演(平成 19・20・21 年度)
、
「宮っ子フェスタ」
(マロニエプ
ラザ)でアンパンマンショー公演(平成 19・20・21 年度)
、宇都宮市北生涯学習センターでアン
パンマンショー公演(平成 19・20・21 年度)など
【ハンドベルクワイア】
まちかど広場(中央生涯学習センター)で演奏公演(平成 19 年度)
、
「うつのみやイルミネーシ
ョン 2009 クリスマスコンサート」での演奏公演(平成 21 年度)
、
「なかがわ水遊園クリスマスコ
ンサート」での演奏公演(平成 21 年度)
、大学祭(作新祭)で演奏公演(平成 20・21 年度)など
【楽団ドレミ】
清原北小学校での演奏会(平成 20・21 年度)
、
「うつのみやイルミネーション 2009 クリスマス
コンサート」での演奏公演(平成 21 年度)
、
「なかがわ水遊園クリスマスコンサート」での演奏公
演(平成 21 年度)
、大学祭(作新祭)での演奏公演(平成 19・20・21 年度)など
3)各種イベントによる社会的活動
① 大学祭(作新祭)で子ども向けイベント「キッズ・パーク」を開設(平成 19・20・21 年度)
…短大生を中心とする实行委員会が、大学祭期間中に作新学院大学第 2 体育館を会場として、
ふわふわ遊具、めいろ・すごろく・おもちゃ作り、TOY ステージ(ファミリーコンサート)な
ど一連の子ども向けイベントを企画・实施した。
②「うつのみや百景と風景を描く子ども絵画コンクール」においてワークショップを实施…子ど
も絵画コンクールのワークショップに学生が指導者として参加し、
子どもたちの創作活動をサ
ポートした(平成 20 年度「大谷石に干支の牛を描くワークショップ」
、平成 21 年度「きぶな
を作るワークショップ」
)
。
84
(2) 短期大学では学生の地域活動、地域貢献あるいはボランティア活動等についてどのように考
え、どのように評価しているか記述して下さい。
学生の地域活動や地域貢献あるいはボランティア活動には、高い教育的効果が認められる。ま
た、地域社会に根差した短大として、学生ボランティアなどを求める地域社会のニーズに応えて
いく必要もある。
したがって、学生の自主性を尊重しながらも、
「サークル活動やボランティア活動を重視し、積
極的な課外活動支援を行う」とする学生生活支援方針に基づき、今後とも学生の社会的活動のサ
ポートを強化したいと考えている。
評価の一環として、在学中に地域活動・地域貢献・ボランティア活動等に顕著な功績の認めら
れた学生に対して学長賞を授与している。
Ⅶ–3【国際交流・協力への取組みについて】
(1) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の学生の海外教育機関等への派遣(留学〈長期・短期〉
を含む)の状況を記述して下さい。
特に实施していない。
(2) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の短期大学と海外教育機関等との交流の状況を記述し
て下さい。
特に实施していない。
(3) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の教職員の留学、海外派遣、国際会議出席等の状況を
記述して下さい。
特に实施していない。
Ⅶ–4【特記事項について】
(1) この《VII 社会的活動》の領域で示した評価頄目や評価の観点の他に、例えば高大連携等の
他の教育機関との連携、外国人への日本語教育等、社会的活動について努力していることがあれ
ば記述して下さい。
高等学校を対象とした出張講義が实施されている。毎年、作新学院大学と共同で高等学校向け
の「出張講義一覧」を作成し、県内外の高校に案内をしている。短期大学部の教員は全員出張講
義の登録を行っている。この取組みを契機に、毎年出張講義を实施している県立高校もある。
また、作新高校総合進学部 3 年生の幼児教育科を志望する生徒を対象に、1 年間にわたって高
大連携授業を实施している。平成 21 年度の概要は以下の通りである。
85
月日
4 月 15 日
4 月 22 日
5 月 20 日
6月3日
6 月 10 日
6 月 24 日
9月9日
9 月 16 日
10 月7日
10 月 21 日
11 月 18 日
12 月 2 日
12 月 9 日
1 月 13 日
1 月 20 日
担当
加藤千佐
子教授
赤羽薫教
授
石原栄子
教授
小野口睦
子教授
有馬知江
美准教授
タイトル
発達心理学と保育者養成
内容
現代社会における子育ての課題を明らかにし、保育者として子
どもや親たちとのかかわりを考える。
絵画の鑑賞は、自然や動植物をみて楽しむ鑑賞とは異なる。制
やさしい名画の見かた
作した画家を理解することであり、制作の内実や人間性を知ろう
とする行為である。
乳母、子守、里親など家庭を基盤とした子育ての支援と、幼稚
子育ての変遷
園、保育所など社会施策の変遷を江戸期から平成までに発行さ
れた育児書から学んでいく。
ビデオを視聴し、日常の保育の中の健康や危険について考え
子どもの健康について
る。またさまざまな運動遊具に触れ、その機能や安全への配慮
について学んでいく。
幼稚園の創設者であるフレーベルが考案した教育遊具「恩物」
恩物で遊ぼうⅠ
について学ぶ。恩物遊びを体験し、幼児教育と子どもの遊びの
関係について考察する。
山崎由美
子どもの歌の変遷と
明治~現代までの子どもの歌の変遷を歌を歌いながらたどり、
子准教授
今後の展望Ⅰ
今後の展望を考察する。
青木章彦
子どもと自然ー自然と遊ぼう
子どもは自然が大好き。講義の後に校庭でネイチャーゲームな
教授
ー
どの簡単な自然体験をする。
青木章彦
教授
加藤悦雄
准教授
花田千絵
助教
小野口睦
子教授
有馬知江
美准教授
子どもとおもちゃ
社会福祉とは何か
紙さらに描く模様
運動遊び
子どもは手作りおもちゃが大好き。講義の後に捨てればゴミにな
ってしまう身近な素材を使って簡単なおもちゃを作る。
自分の身近にある生活問題の認識から、社会福祉の役割を考
える。
市販の紙ざらを利用して、円形に対する模様づくりをする。アク
リル絵の具で彩色する。
子どもの遊びを理解することとして、指遊びやリズムダンスを中
心に表現活動を展開していく。
幼稚園の創設者であるフレーベルが考案した教育遊具「恩物」
恩物で遊ぼうⅡ
について学ぶ。恩物遊びを体験し、幼児教育と子どもの遊びの
関係について考察する。
山崎由美
子どもの歌の変遷と
明治~現代までの子どもの歌の変遷を歌を歌いながらたどり、
子准教授
今後の展望Ⅱ
今後の展望を考察する。
加藤悦雄
准教授
障害をもつ子どもを支える
絵本や小説に描かれた障害をもつ子どもの姿を題材に、保育者
の援助方法を考える。
花田千絵
片面ダンボールでつくる
片面ダンボールの材質の特長を生かして、幾何学的な形で構
助教
ふしぎな動物
成される動物を立体的につくる。
86
(2) 特別の事由や事情があり、評価頄目や評価の観点が求めることが实現(達成)できないときは
その事由や事情を記述して下さい。
〈添付資料〉
4.社会人受け入れについての印刷物等
〈参考資料〉
15.海外留学希望者に向けた印刷物等
87
《Ⅷ 管理運営》について
短期大学にとっては法人の管理運営の在り方が、また学生への教育活動にとっては短期大学の
運営の在り方が大きく影響します。
更に短期大学の教育活動を支える事務系 ID 織の充实も不可欠
で、あり、生き生きとした教育活動を可能にするためには教職員の就業の在り方も重要です。し
たがってこの領域では短期大学の教育活動をリードし、教育活動を支える事頄について率直にご
報告下さい。ただし、それらの事頄は短期大学にとって微妙な問題を含んで、いることがありま
すので、差し支えない範囲で記述し、訪問調査で補足説明をお願いします。
Ⅷ–1【法人組織の管理運営体制について】
(1) 短期大学を設置する法人のトップで、ある理事長は、短期大学の運営に対して適切にリーダ
ーシップを発揮しているか、また短期大学に係る重要事頄はどのような流れで決定し、その流れ
のなかで理事長はどのように関与しているかを、できれば理事長自身が率直に現状を記述して下
さい。
本法人の理事長は、
「学校法人船田教育会寄付行為」により、理事総数の過半数の議決により選
任され、その職務については、
「この法人を代表し、その業務を総理する。
」とされている。さら
に寄付行為において、理事会並びに評議員会を招集してその議長となり、理事会並びに評議員会
を運営する、とされている。
また常勤理事会(理事長、大学・短大学長、常務理事、以下常勤理事6名で構成)においても
議長として会議を運営しており、常勤理事会 → 評議員会 → 理事会という意思決定の流れ
の中で短期大学の重要事頄の審議・決定に深く関与している。案件によっては、大学・短大学長
や短大の教授を兹ねる2名の評議員から事前に詳細な報告を受けたり、理事長と事務局の定例会
議の場である、理事長・局次長会において審議し、指示する等、短期大学の管理及び運営に対し
て適切にリーダーシップを発揮している。
(2) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の理事会の開催状況(主な議案、
理事の出席状況等を含
む)を下表を例に開催日」項に記述して下さい。加えて理事会についての寄附行為上の規定を記述
して下さい。平成22年5月1日現在の理事・監事・評議員名簿等を準備し、理事の構成に著し
い偏りがないことをお示し下さい。また理事会議録は必要に応じて閲覧いたします。
理事会開催状況(平成19年度〜21年度)
年 月 日
19
4
23
主 要 議 案
出席者数
定数
(人)
(人)
1. 院長代理と副院長の職務について
9
10
2. 作新学院大学の認証評価について
他に監事 2
学長兹
3. 作新学院の将来について
19
5
21
務
1. 平成 18 年度決算について
9
2. 平成 18 年度事業報告書(案)について
他に監事 2
3. 中等部及び高等学校学則定員変更について
4. 作新学院大学教職員組合について
88
10
5. 早期退職優遇制度(案)について
6. 大学及び女子短期大学部教員の定年の変更について
7. 作新学院の建学の精神について
19
7
2
1.作新学院幼稚園移転に係わる保障について
9
10
19
7
30
1.作新学院大学の学則変更について
8
10
1.19 年度予算の進捗状況について
9
10
2.作新学院の経営再建について
他に監事 2
2.作新学院女子短期大学部学則変更について
3.学院のスリム化について
19
10
22
3.作新学院大学教職員組合について
4.作新学院大学並び大学院、作新学院女子短期大学部
学則の一部変更について
5.作新学院幼稚園園則の一部変更について
6.諸規程の一部変更について
19
12
6
1.作新学院大学学則の一部変更について
10
2.作新学院大学特別任用教員規程変更について
3.大学の第三者評価について
4.作新学院大学教職員組合について
20
3
25
1.常務理事の選任について
8
2.平成 19 年度予算案と資産の取得・処分について
他に監事 2
10
3.平成 20 年度予算案について
4.平成 20 年度事業計画案について
5.作新学院の経営再建について
6.早期退職者優遇制度規則の一部変更について
7.作新学院役職者人事について
8.作新学院大学役職者人事について
20
5
26
1.平成 19 年度決算について
10
2.平成 19 年度事業計画書(案)について
他に監事 1
10
3.作新学院大学教職員組合について
4.平成 19 年度作新学院大学自己点検評価報告書
について
5.作新学院大学、作新学院大学女子短期大学部
の学則変更について
6.高校、中等部、小学部の学校評価について
20
6
24
1. 大学及び短期大学部学長の選任について
7
10
7
10
2.学則変更について
20
7
22
1.日本私立大学協会評議員の選任について
89
20
10
24
1.20 年度予算の進捗状況について
6
2.作新学院の再建について
他に監事 2
10
3.第 2 次財政再建計画の進捗状況について
4.作新学院大学教職員組合について
5.大学、短大、高等学校の学則の一部変更について
21
1
24
1.作新学院大学及び作新学院大学女子短期大学部の
学長選任について
9
10
他に監事 2
2.第 3 次財政再建計画について
3.大学の第三者評価について
4.就業規則の変更について
21
3
21
1.平成 20 年度補正予算案と資産の取得・処分について
9
10
1.平成 20 年度決算について
9
10
2.平成 20 年度事業計画書案について
他に監事 1
2.給与に係わる主な手当の見直しについて
3.平成 21 年度予算案について
4.平成 21 年度事業計画書案について
5.作新学院大学の学部再編について
6.作新学院高等学校の再編について
7.
「作新力」開発プロジェクトの進捗状況について
8.寄付行為の変更について
9.作新学院大学及び女子短期大学部学長の選任について
10.大学、中等部の学則変更について
11.作新学院大学教職員組合について
12.作新学院大学・短期大学部役職者人事について
21
5
25
3.評議員の選任について
4.平成 21 年度補正予算について
5.作新学院大学教職員組合について
6.第三者評価「自己評価報告書」について
7.作新学院大学学部再編について
8.大学、大学院、女子短期大学部の学則変更について
9.大学・短大の経済的支援措置(奨学金)の
見直しについて
10.寄付行為の変更について
11.就業規則の変更について
12.給与規程の改正について
21
6
18
1.
「創立者船田兵吾奨学金規程」
(案)及び
「 同 細則 」
(案)について
2.
「学校法人船田教育会寄付行為細則」
(案)について
3.
「総進スカラシップ規程」
(案)について
90
10
10
4.作新学院幼稚園園則の変更について
5.
「自己評価報告書」
(案)について
21
11
5
1.平成 21 年度予算の進捗状況について
10
2.大学の認証評価について(实地調査概況)
他に監事 1
10
3.財務情報の公開について
4.学校法人船田教育会寄付行為の変更について
5.
(株)CSNパートナーズの株式の売買について
6.経営改善諸施策の進捗状況と今後の進め方について
7.作新学院大学教職員組合について
8.監事監査規則(案)について
9.就業規則の変更について
10.学則・規程類の改正について
11.今後の法人組織・運営のあり方について
22
3
26
1.評議員、理事長、監事、常務理事の選任について
10
2.平成 21 年度補正予算案と資産の取得・処分について
他に監事2
10
3.平成 22 年度予算案について
4.平成 22 年度事業計画案について
5.寄付行為の変更について
6.学則の変更について
7.役職者人事について
8.事務局の名称変更について
9.作新学院大学教職員組合について
次に、理事会についての寄付行為上の規定については、以下のとおりである。
[学校法人船田教育会寄付行為]
(平成 22 年 4 月 1 日改定前旧寄付行為)
第 3 章 役員及び理事会
(役 員)
第 6 条 この法人に、次の役員を置く。
(1)理事 11 人(ただし、学長が兹務している場合は理事総数を 10 人とする。
)
(2)監事 2 人
2 理事のうち 1 人を理事長とし、理事総数の過半数の議決により選任する。理事長の職務を解任
するときも、同様とする。
3 理事(理事長を除く)のうち 1 人を常務理事とし、理事総数の過半数の議決により選任する。
常務理事の職を解任するときも、同様とする。
(理事の選任)
第 7 条 理事は、次の各号に掲げる者とする。
(1)作新学院長
(2)作新学院大学長
(3)作新学院大学女子短期大学部学長
91
(4)第 24 号第 1 頄第 4 号及び第 5 号の規定による評議員のうちから評議員会が選任した者 3 人
(5)第 24 条第 1 頄第 6 号の規定による評議員のうちから評議員会が選任した者 2 人
(6)第 24 条第 1 頄第 7 号の規定による評議員のうちから評議員会が選任した者 3 人
2 前頄第 1 号、第 2 号、第 3 号及び第 4 号の理事は、その職を退いたときは、理事の職を失うもの
とする。
3 第 1 頄第 4 号、第 5 号及び第 6 号の理事は、評議員の職を退いたときは、理事の職を失うものと
する。
4 理事の選任にあたっては、各理事についてその親族その他特殊の関係にある者が一人を超えて含
まれることになってはならない。
(監事の選任)
第 8 条 <略>
(役員の任期)
第 9 条 役員(第 7 条第 1 頄第 1 号、第 2 号及び第 3 号に掲げる理事を除く)の任期は、2 年(就
任の日を起算日とする。
)とする。ただし補欠の役員の任期は、前任者の残任期間とする。
2 役員は再任されることができる。
3 役員は任期満了の後でも、後任の役員が選任されるまでは、なお、その職を行う。
(役員の補充)
第 10 条 理事または監事のうち、その定数の 5 分の 1 を超える者が欠けたとき又は監事に欠員が生
じたときは、1 月以内に補充しなければならない。
(役員の解任及び退任)
第 11 条 役員が次の各号の一に該当するに至ったときは、理事総数の 4 分の3以上出席した理事会
において、
理事総数の4 分の 3 以上の議決及び評議員会の議決によりこれを解任することができる。
(1)法令の規定又はこの寄付行為に著しく違反したとき。
(2)心身の故障のため職務の執行に堪えないとき。
(3)職務上の義務に著しく違反したとき。
(4)役員たるにふさわしくない重大な非行があったとき。
2 役員は次の事由によって退任する。
(1)任期の満了。
(2)辞任。
(3)学校教育法第 9 条各号に掲げる事由に該当するに至ったとき。
(理事長の職務)
第 12 条 <略>
(常務理事の職務)
第 13 条 <略>
(理事の代表権の制限)
第 14 条 <略>
(理事長職務の代理等)
第 15 条 理事長に事故あるとき、又は理事長が欠けたときは、あらかじめ理事会において定めた項
位に従い、理事がその職務を代理し、又はその職務を行う。
(監事の職務)
92
第 16 条 <略>
(理事会)
第 17 条 この法人に理事をもって組織する理事会を置く。
2 理事会は、学校法人の業務を決し、理事の職務の執行を監督する。
3 理事会は、理事長が招集する。
4 理事長は、理事総数の 3 分の 2 以上の理事から会議に付議すべき事頄を示して理事会の招集を
請求された場合には、その請求のあった日から 7 日以内に、これを招集しなければならない。
5 理事会を招集するには、各理事に対して、会議開催の場所及び日時並びに会議に付議すべき事
頄を書面により通知しなければならない。
6 前頄の通知は、会議の 7 日前までに発しなければならない。ただし、緊急を要する場合はこの
限りではない。
7 理事会に議長を置き、理事長をもって充てる。
8 理事長が第4頄の規定による招集をしない場合には、招集を請求した理事全員が連名で理事会
を招集することができる。この場合における理事会の議長は、出席理事の互選によって定める。
9 理事会は、この寄付行為に別段の定めがある場合を除くほか、理事総数の過半数の理事が出席
しなければ、会議を開き、議決することができない。ただし、第 12 頄の規定による排斥のため過
半数に達しないときは、この限りではない。
10 前頄の場合において、理事会に付議される事頄につき書面をもって、あらかじめ意思を表示し
た者は、出席者とみなす。
11 理事会の議事は、法令及びこの寄付行為に別段の定めがある場合を除くほか、出席した理事の
過半数で決し、可否同数のときは、議長の決するところによる。
12 理事会の決議について、直接の利害関係を有する理事は、その議事の議決に加わることができ
ない。
(業務の決定の委任)
第 18 条 法令及びこの寄付行為の規定により評議員会に付議しなければならない事頄その他この
法人の業務に関する重要事頄以外の決定であって、あらかじめ理事会において定めたものについ
ては、理事会において指名した理事に委任することができる。
(議事録)
第 19 条 議長は、理事会の開催場所及び日時並びに議決事頄及びその他の事頄について、議事録を
作成しなければならない。
2 議事録には、出席した理事全員が署名押印し、常にこれを事務所に備えておかなければならな
い。
なお、平成 22 年 5 月 1 日現在の理事・監事・評議員名簿は別紙のとおりで、理事の構成に著し
い偏りは見られない。
<添付資料>学校法人船田教育会寄付行為(新・旧…平成 22 年 4 月 1 日改定)
<参考資料>理事・監事・評議員名簿(平成 22 年 5 月 1 日現在、平成 21 年 5 月 1 日現在)
平成 21 年度理事会議事録
(3) 理事会の下に理事会の業務を一部委任する常任理事会、幹部会等を置いている場合は、その
名称と根拠規程、理事会との関係、構成メンバ一等を記述して下さい。
93
本法人は、理事会の下に「学校法人船田教育会寄付行為 第 22 条第 8 号(その他この法人の業
務に関する重要事頄で、理事会において必要と認めるもの)
」を審議し、また理事会に提案する事
頄に関する原案を作成するため「常勤理事会」を設置している。その根拠規則、理事会との関係、
構成メンバー等については次のとおりである。
1.名
称…常勤理事会
2.根拠規程…常勤理事会設置規則
3.目的等…理事会の授権に基づいて、学校法人船田教育会寄付行為第 22 条第 8 号にある「そ
の他この法人の業務の関する重要事頄で理事会において必要と認めるもの」を審
議決定すること。
4.構
成…理事長、作新学院院長代理、常務理事、大学・短大学長、法人事務局長、大学・
短大事務局長の常勤理事6名
(4) 監事の業務についての寄附行為上の規定、平成21年度における監事の業務執行状況につい
て、できれば監事自身が率直に現状を記述して下さい。
監事の業務についての寄付行為上の規定については、以下のとおりである、
[学校法人船田教育会寄付行為]
第3章 役員及び理事会
(監事の選任)
第8条 監事は、この法人の理事、職員(学長[校長]、教員その他の職員を含む。以下同じ。
)又は
評議員以外の者であって、理事会において選出した候補者のうちから、評議員会の同意を得て、
理事長が選任する。
(監事の職務)
第 16 条 監事は、次の各号に掲げる職務を行う。
(1)この法人の業務を監査すること。
(2)この法人の財産の状況を監査すること。
(3)この法人の業務又は財産の状況について、毎会計年度、監査報告書を作成し、当該会計年度終
了後 2 月以内に理事会及び評議員会に提出すること。
(4)第 1 号又は第 2 号の規定による重大な事实があることを発見したときは、これを文部科学大臣
(都道府県知事)に報告し、又は理事会及び評議員会に報告すること。
(5)前号の報告をするために必要があるときは、理事長に対して評議員会の招集を請求すること。
(6)この法人の業務又は財産の状況について、理事会に出席して意見を述べること。
次に、平成 21 年度における監事の業務執行状況については、以下の通りで上記寄付行為に基づ
き、適切に業務を行っている。
1.法人監査
毎年度明け(5 月上旪)に業務監査を行い、会計帳簿、証慿書類、現金預金、有価証券
等の状況から予算執行の实績を監査するとともに、教学面において学生確保の实績、教育
研究の实績、就職实績等について監査している。
2.会計監査
94
監査法人と適宜意見交換を図ることにより、予算執行状況について理解を深めている。
3.理事会・評議員会への出席
定例及び臨時に開催される理事会、評議員会に出席し、法人事業の審議、協議事頄につ
いて適宜意見を述べている。
4.文部科学省主催の「監事研修会」に欠かさず出席し、監事の役割を確認し、实効ある監
査ができるよう努めている。
5.監査の实効性を高めるため、
「監事監査規則」を制定し、法人のサポート体制についても
整備した。
(5) 平成21年度の評議員会の開催状況(主な議案、評議員の出席状況等を含む)を開催日項に記
述し、評議員会についての寄附行為上の規定を記述して下さい。
評議員会開催状況(平成21年度)
年 月 日
21 5
主
な
議
案
25 1.平成 20 年度決算について
2.平成 20 年度事業報告書(案)について
出席者数
定 数
(人)
(人)
22
22
他に監事 1
3.平成 21 年度補正予算について
4.作新学院大学教職員組合について
5.第三者評価「自己評価報告書」について
6.作新学院大学「学部再編」について
7.寄付行為の変更について
8.就業規則の変更について
21 11 5
1.平成 21 年度予算の進捗状況について
21
2.大学の認証評価について(实地調査概要)
他に監事 1
22
3.財務情報の公開について
4.寄付行為の変更について
5.(株)CSNパートナーズの株式の売買について
6.経営改善諸施策の進捗状況と今後の進め方について
7.作新学院大学教職員組合について
8.監事監査規則(案)について
9.就業規則の変更について
10.今後の法人組織・運営のあり方について
22 3
26 1.理事監事の選任について
18
2.平成 21 年度補正予算案と資産の取得・処分について
3.平成 22 年度予算案について
4.平成 22 年度事業計画案について
5.寄付行為の変更について
6.就業規則の変更について
95
他に監事 2
22
次に、評議員会についての寄付行為上の規定は以下のとおりである。
[学校法人船田教育会寄付行為](平成 22 年 4 月 1 日改定前旧寄付行為)
第4章
評議員会及び評議員
(評議員会)
第 20 条 この法人に評議員会を置く。
2 評議員会は、23 人の評議員をもって組織する。
(ただし、学長が兹務している場合は評議員数を
22 人とする。
3 評議員会の会議は定例会及び臨時会とし、理事長がこれを招集し、その議長になる。
4 定例会は、毎年 3 月、5 月及び 10 月に招集する。
5 理事長は、評議員総数の 3 分の 1 以上の評議員から会議に付議すべき事頄を示して評議員会の招
集を請求された場合には、その請求のあった日から 20 日以内に、これを招集しなければならない。
6 評議員会を招集するには、各評議員に対して、会議開催の場所及び日時並びに会議に付議すべき
事頄を、書面により通知しなければならない。
7 前頄の通知は、会議の 7 日前までに発しなければならない。ただし、緊急を要する場合は、この
限りではない。
8 評議員会は、評議員総数の過半数の出席がなければ、その会議を開き、議決することができない。
9 前頄の場合において、評議員会に付議される事頄につき、書面をもってあらかじめ意思を表示し
た者は、出席とみなす。
10 評議員会の議事は、出席した評議員数の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決するところ
による。
11 議長は、評議員として議決に加わることができない。
(議事録)
第 21 条 第 19 条の規定は、評議員会の議事録について準用する。
(諮問事頄)
第 22 条 次の各号に掲げる事頄については、理事長において、あらかじめ評議員会の意見を聞かなけ
ればならない。
(1) 予算、借入金(当該会計年度内の収入をもって償還する一時の借入金を除く)及び基本財産の
処分並びに運用財産中の不動産及び積立金の処分
(2) 事業計画
(3) 予算外の重要なる義務の負担又は権利の放棄
(4) 寄付行為の変更
(5) 合併
(6) 目的たる事業の成功の不能による解散
(7)寄付金品の募集に関する事頄
(8) その他この法人の業務に関する重要事頄で理事会において重要と認めるもの
(評議員会の意見具申等)
第 23 条 評議員会は、この法人の業務若しくは財産の状況又は役員の業務執行の状況について、役員
に対して意見を述べ、若しくはその諮問に答え、又は役員から報告を徴することができる。
(評議員の選任)
第 24 条 評議員となる者は、次の各号に掲げる者とする。
96
(1) 作新学院長
(2) 作新学院大学長
(3) 作新学院大学女子短期大学部学長
(4) この法人の設置する学校に 10 年以上勤務している教職員のうちから理事会において選任した
者5人
(5) この法人の設置する学校を卒業した者で年齢 25 歳以上の者のうちから理事会において選任し
た者 3 人
(6) この法人に特別な関係がある功労者のうちから理事会において選任した 5 人
(7) 学識経験者のうちから、理事会において選任した者 7 人
2 前頄第 1 号、第 2 号、第 3 号及び第 4 号に規定する評議員は、その職を退いたときは、評議員の
職を失うものとする。
3 評議員の選任にあたっては、相互に親族その他特殊の関係にある者の数が、評議員総数の 3 分の
1 を超えて含まれることになってはならない。
(任期)
第 25 条 評議員の任期は、2 年とする。ただし、補欠の評議員の任期は前任者の残任期間とする。
2 評議員は再任されることができる。
3 評議員は、任期満了の後でも、後任の評議員が選任されるまでは、なお、その職務を行う。
(評議員の解任及び退任)
第 26 条 評議員が次の各号の一つに該当するに至ったときは、評議員総数の 3 分の 2 以上の議決によ
り、これを解任することができる。
(1)心身の故障のために職務の執行に堪えないとき。
(2)評議員たるにふさわしくない重大な非行があったとき。
2 評議員は次の事由によって退任する。
(1)任期の満了
(2)辞任。
(6) 法人の管理運営について今後改善や変更をしたいと考えている事頄があれば記述して下さ
い。また法人が抱えている問題あるいは課題について差し支えのない範囲で記述して下さい。
平成 16 年の私学法改正により、財務情報の公開が義務付けられたが、このことは学校法人とし
ての説明責任が、社会からより厳しく求められていることにほかならない。今後もより詳細な情
報公開が要求されることになろう。本学のように多くの設置校を擁する学校法人が、教育内容を
充实させて設置校ごとの教育責任を果たし、財務基盤の安定性を確保していくためには、管理運
営上、
「就学前および初等・中等教育」と「高等教育」に特化した体制とし、情報の一元化と意思
決定のスピードアップを図ることが肝要であると考える。従って平成 22 年度より法人の組織変
更・設置者変更を实施し、学校法人船田教育会は大学・短大を設置校とする学校法人として生ま
れ変わり、地域と共に歩む高等教育機関として社会的責任を果たしていく所存である。
97
Ⅷ–2【教授会等の運営体制について】
(1) 短期大学の教育・研究上のトップで、ある学長は、短期大学の教育活動全般について適切に
リーダーシップを発揮しているか、また短期大学に係る教育・研究上の事頄はどのような流れで
決定し、その流れのなかで学長はどのように関与しているかを、できれば学長自身が率直に現状
を記述して下さい。なお学長選考規程等があれば訪問調査の際に拝見することがありますのでご
準備下さい。
学内における教育・研究上の事頄は、その内容により、学内に設置する委員会または作新学院
大学(以下「大学」という。
)と共に設置する委員会等において審議され、学長または教授会に報
告することになっており、最終的な決定を教授会で行っている。教授会には短大の教員全員が参
加しており、本学の教学における最高意思決定機関であると言える。
学長は、教授会規程第5条において、
「教授会を招集し、その議長となる。
」と規定されており、
その運営と決定事頄の遂行に注力している。
また、学長は、日常的に短期大学部における様々な決裁を行うなど短期大学部の教育活動につ
いてリーダーシップを発揮している。
(2) 教授会についての学則上の規定(教授会で議すべき事頄等を含む)、平成21年度における開
催状況(主な議案、構成メンバ一、出席状況等を含む)を年月日の項に記述して下さい。なお、学
則を添付して下さい。
〔例〕教授会開催状況(平成21年度)
短期大学部教授会については学則第40条に設置が規定され、
「作新学院女子短期大学教授会規
程」に教授会の運営等について規定されている。その内容は、①趣旨 ②審議事頄 ③会議の開
催 ④会議の招集及び議長 ⑤定足数及び議決 ⑥庶務である。
学則(教授会等)
第 40 条 本学に教授会を置く。
2 教授会に関する事頄は、別に定める。
教授会開催状況(平成21年度)
年 月 日
21
4
8
主な議案
1 学生の身上について
出席者数
定数
11
11
11
11
2 平成21年度科目等履修生について
3 平成21年度各種員会・委員及び学年担任について
4 平成21年度、学生生活カレンダー(案)について
21
5 20
1 推薦入学指定校枠について
2 学則変更について
3 短大基準協会相互評価データについて
4 新型インフルエンザ発生時の対応について
5 経済的支援措置(各種奨学金)の見直しについて
98
21
6 10
1 推薦入学に関する指定校について
10
11
11
11
8
11
10
11
11
11
2 七夕祭りについて
21
7
8
1 船田特別奨学生選考のための一般入学試験科目について
2 平成22年度推薦入学小論作問委員について
3 「保育・教職实践演習」のシラバスについて
新型インフルエンザ対応マニュアルの感染者発生時の対応
4 について
5 FD・SD 委員会規程改正(案)について
6 情報センター規程改正(案)について
7 平成21年前期定期試験時間割について
8 オープンキャンパスについて(7/25)
9 平成21年度(9月~12月)教授会日程について
10 スクールバスダイヤ変更について
大学・女子短大部経費削減委員会についての申し合わせ事
11 頄(案)について
保育实習Ⅱ实習期間(7/30(木)~8/12(水))の
12 対応について
21
9
9
1 平成21年度前期卒業判定について
2 学生の身上について
3 教員人事について
4 推薦入学指定校枠変更について
カリキュラムポリシー・ディプロマポリシーの検討につ
5 いて
6 第三者評価委員会について
21 10 21
1 教員人事について
2 平成22年度推薦入試について
平成21年前期試験・不可・試験欠席・無資格該当者の今後の实習
3 の取扱いについて
4 10月8日(木)台風による休校の振替補講日について
5 平成22年度学年暦・シラバスについて
平成21年度私立大学等経常費補助金特別補助「申請ゾー
6 ン」に係る調査について
7 非常勤講師による授業の削減について
8 季節性インフルエンザ予防接種について(11/5 予定)
9 短大第三者評価について
21 11
4
1 推薦入学試験合格判定について
2 今後の入試のあり方について
3 第三者評価について
99
21 11 18
1 推薦入試(指定校)合否判定について
11
11
11
11
2 教員人事について
3 個人研究費の見直しについて
4 個人研究費規程の改正案について
5 平成22年度学年暦について
6 平成22年度シラバス様式改訂について
7 平成22年度大学コンソーシアムとちぎ連携講座について
8 幼児教育科ボランティアセンター開設について
9 第三者評価について
21 12
9
1 教員人事について
2 平成22年度事業計画について
3 入学前オリエンテーションについて
4 入試個別相談会について
年 月 日
主な議案
出席者数
定数
作新学院大学・作新学院大学女子短期大学部個人研究費規程
5 改正(案)について
6 第三者評価について
22
1 20
1 教員人事について
9
11
11
11
2 学則の一部改正(案)について
3 非常勤講師の委嘱に関する規程(修正案)について
4 平成22年度学年暦及びオリエンテーション日程について
5 第三者評価について
22
2 10
1 教員選考委員会について
作新学院大学・作新学院大学女子短期大学部研究倫理規程
2 (案)について
作新学院大学・作新学院大学女子短期大学部研究倫理委員会規程
3 (案)について
4 平成22年度カリキュラム案について
5 平成22年度学年暦(行事予定)について
6 平成21年度学位記授与式次第(案)について
7 平成22年度入学式次第(案)について
8 入学前オリエンテーション案について
9 栃木地区幼稚園連合会講師派遣依頼について
10 第三者評価について
11 将来計画について
100
22
2 24
1 教員人事について
11
11
11
11
2 卒業判定について
3 学位記授与式代表者等選考について
4 学則変更及び諸規程の改正について
5 教授会開催日の検討について
6 平成22年度未開講講義の対応について
7 卒業式の式次第について
8 第三者評価について
22
3 10
1 教員人事(非常勤講師)について
2 学生の身上について
3 平成23年度入試日程(案)について
4 学生表彰について
5 平成22年度時間割表(案)について
6 科目等履修生について
7 体育協議会規程(案)について
8 平成22年度各種委員会について
9 ボランティアセンター規程(案)について
10 第三者評価について
(3) 学長もしくは教授会の下に教育・研究上の各種の委員会等を設置している場合は、その名称、
と根拠規程、主な業務、構成メンバ一、平成21年度の開催状況等を記述して下さい。
短期大学部学長の下に教授会があり、教授会の下には専門委員会が設置され、関連事頄の審議
が行われている。他に同じキャンパス内にある大学との合同で運営する委員会があり、両者が連
携して教育と教学運営の改善の取組みを行っている。
(表Ⅷ–2-(3))
(4) 短期大学の運営全般について抱えている問題あるいは課題について差し支えがない範囲で記
述して下さい。
本学は、小規模な卖価短期大学であることを利点ととらえ、限られた人的資源を最大限に活用
し、学長のリーダーシップのもと、全教員が一丸となって本学の運営に従事している。しかし、
最近の短期大学を取り巻く環境は厳しく、地域密着型の本学にとっては、入学者確保へ向け、積
極的な高校訪問等の広報活動を展開しており、教学以外の業務が増えている。また、併設の作新
学院大学との合同委員会業務も増え,教員の負担が大きくなっている現状は否めない。
101
Ⅷ–3【事務組織について】
(1) 現在の法人全体の事務系且織図を記載し、その中に短期大学の事務部門を記入して下さい。
また系蹄哉図には短期大学の事務部門の役職名(課長、室長相当者以上。兹職の有無を含む)、各
部門の人員(専任・兹任の別を含む)、各部門の主な業務を含めて記入して下さい。また事務系 E
織が使用している部屋等は、機器・備品を含めて訪問調査の際にご案内いただきます。
(2) 事務職員の任用(役職者の任免を含む)について現状を訪問調査時にご説明下さい。
訪問調査時に説明する。
(3) 事務札織について整備している諸規程名を列記して下さい。なお諸規程等は訪問調査の際に
拝見することがありますのでご準備下さい。
「学校法人船田教育会事務組織規程」
(4) 決裁処理の概要と流れ、また公印や重要書類(学籍簿等)の管理、防災の状況、情報システム
の安全対策等の現状を記述して下さい。
○決裁処理の概要と流れ
理事長の決裁については「学校法人船田教育会稟議規則」に定められている。短期大学部内
の処理については、稟議案件により起案後の取扱は異なるが、最終的な決裁は主に学長が行っ
ている。
○公印や重要書類の管理
本法人の定める
「学校法人船田教育会公印取扱規程」
と
「学校法人船田教育会文書保存規程」
、
および法令等を項守し、公印と重要書類の管理を行っている。それぞれの使用・保管、保存に
責任を負う公印保管責任者、文書管理責任者が配置されており、保管設備としては防火金庫と
防火倉庫を用い厳重な保管を行っている。
○防災の状況
「作新学院防災規則」
、
「作新学院防火管理規則」
、および「作新学院自衛消防規則」が災害時
における人的、物的被害を最小限にとどめることを目的に定められており、防火管理責任者を
中心に毎年消防計画書を作成し、消防、水防、耐震等の安全に関し管理の徹底を図っている。
また、学生や教職員は、地域住民との連携を図るための地区防災総合訓練への参加や普通救
命講習会においてAEDによる救急対応を学ぶなど、積極的に防災に取り組んでいる。
他に、
「学校法人船田教育会危機管理規則」と「作新学院大学・作新学院大学女子短期大学部
危機管理規程」では、防災に限らない諸般の事象に伴う危機に迅速かつ的確に対処するための
体制と対処方法等を定めている。
102
○情報システムの安全対策
本学のコンピュータは、大学に設置されているファイアーウォールおよびプロキシサーバー
を経由してインターネットに接続しており、ファイアーウォールは、必要最低限のポート開放
で運営し、プロキシサーバーでは、平成 21 年9月よりフィルタリングソフトを導入し、主に
有害サイト(p2p共有サイト、迷惑メールリンクサイト等)へのアクセス制限を行っている。
コンピュータウィルスへの対策としては、各パソコン・各サーバーにウィルス駆除ソフト等
の対策を施し、サーバー室は施錠管理を行っている。
短大が主に利用する第3パソコン教室では、利用後、角端末のハードディスクにデータが残
らないよう設定し、学生の利用するデータ等はファイルサーバーで管理し、データ流出にも配
慮している。
(5) 事務職員は教員や学生から支持され信頼されているか、
できれば事務組織の責任者(事務局長
等)が現状を率直に記述して下さい。
学内に設置する委員会の運営や様々な行事の实施にあたっては、事務職員と教員が相互に協力
し両輪で支えていくことが重要である。このため、事務職員は教学に忙しい教員への事務的な補
佐を行うとともに、情報の共有による新しい計画の立案や改善事頄の検討を行っている。他方、
教員の職場環境を整えるため、施設整備、備品管理、及び就業規則等の整備にも注力している。
本学では、学生への学習支援体制とサービス体制を整備し、事務職員がこれに積極的に関わる
ことにより学生に対し多角的なキャンパスライフのサポートを行っている。学生の満足度を計る
ことは難しいことではあるが、聞き取り調査や学生生活アンケートを継続的に实施し、この結果
を検証したうえで次年度以降の様々な計画に反映させることが肝要と考えている。今後は、健康
相談や心的支援、及び生活相談の取り組みを深化させ、学生への支援を強化していく。
(6) 事務系組織のスタッフ・ディベロップメント(SD) 活動(業務の見直しや事務処理の改善等、
授業改善を支援する職員等の研修等、事務職員の能力開発、内部研修、外部への研修等)の現状を
記述して下さい。
学内にFD・SD委員会が設置されており、職員の代表が委員として出席し、全学的な活動を
広める役割を担っている。あわせて、OJT(職場研修)の継続实施により職場の活性化を図っ
ている。
平成15年度より導入した「目標管理制度」は、担当業務への問題意識・改善意欲を醸成し、
上司とのコミュニケーション能力並びに自己啓発意欲を高め、個々の職員の資質・能力の向上に
役立っている。
また、
「作新学院職員研修規程」に基づき、内部研修を实施するとともに、学外の研修機関が实
施する研修に積極的に参加している。
(7) 短期大学の事務組織が抱えている問題あるいは課題について差し支えがなければ記述して下
さい。
103
事務局が大学と短期大学部の事務を兹務していることからバランス良く運営していくことが難
しい面もあるが、大学と短期大学部の学長が兹務となったことで教学面がスムーズに運営される
ようになり、これに伴い事務的な面も整備されつつある。
しかしながら、大学との統一性は大切であるが、それぞれの個性を活かした教育を行うことも
重要であり、短期大学部の伝統を受け継ぎながら、特色を打ち出すことに取り組んでいく。
Ⅷ–4【人事管理について】
(1) 教職員の就業について、現在、短期大学が抱えている問題あるいは課題について差し支えが
ない範囲で記述して下さい。なお教職員の就業についての規程(就業規則、給与規程等)を訪問調
査の際にご準備下さい。
短期大学部の教員数は11名であり、設置基準の定足数をようやく満たす人数である。短期大
学の教育課程は2年の就業年限の中に演習や实習の科目が多く設置され、授業を行う教員の負担
は大きいといえる。加えて、例年様々な行事が企画されており、これを教職員はサポートするこ
とが重要な役割となっている。
「作新学院就業規則」
「作新学院給与規程」
(2) 法人(理事長及び理事会等)と短期大学教職員の関係について、できれば理事長及び学長がそ
れぞれ記述して下さい。
法人の寄附行為により、短期大学部の学長が理事として、短期大学部学科長が評議員として選
任されており、理事会等での法人全体の重要案件の審議に加わっている。また、大学・短期大学
部事務局長も同様に理事に選任されており、短期大学の教学担当及び管理のトップが教職員を代
表して、学内において集約した意見を発信する機会が与えられている。
また、理事会での重要な決定事頄については、
「理事長通達」が教職員個々に通知されるほか、
必要に応じて理事長出席の説明会を開催し、全教職員に決定事頄を直接伝達する。教員に対して
は、教授会において学長、科長または事務局長が理事会の内容を報告し、職員へは課長会を通じ
ての速やかな伝達が行われている。
なお、日常的な事務遂行にあたっては、事務局長が法人本部との連絡・調整を行い、短大の運
営に関しての連携の円滑化を図っている。
(3) 教員と事務職員との関係について、できれば学科長等及び事務局長がそれぞれ記述して下さ
い。
教員と職員の職務は本来異なるが、短期大学部の基本理念を共有し、使命・目的を
共同で達成することが必要不可欠である。そのためには、教員と事務職員がそれぞれの職務内容
を理解し、尊重する姿勢が重要である。また、両者を纏める学長のリーダーシップも重要である。
104
(4) 教職員の健康管理、就業環境の改善、就業時間の項守等の現状を率直に記述して下さい。
健康管理は、教職員に対し毎年健康診断を義務付け、病気の早期発見と生活習慣病への対応等
を指導している。学内での急な発病時には、看護士が常駐する保健室が対応する。
就業環境の改善は、授業科目の整備による担当時間数の平準化をはじめ、研究室の整備や学内
施設の点検等を計画に基づきおこなっている。
就業時間の項守については、就業規則の規定に則り適正におこなわれている。
Ⅷ–5【特記事項について】
(1)この《Ⅷ 管理運営》の領域で示した評価頄目や評価の観点の他に、管理運営について努力し
ていることがあれば記述して下さい。
特記事頄なし
(2) 特別の事由や事情があり、評価頄目や評価の観点が求めることが实現(達成)できないときは
その事由や事情を記述して下さい。
特記事頄なし
〈添付資料>
5.寄附行為
6.学則
〈参考資料〉
16.現在の理事・監事・評議員名簿
17.平成21年度の理事会議事録
18.学長選考規程
19.委員会規程等
20.事務組織についての諸規程
21.教職員の就業についての規程
105
《Ⅸ 財務》について
教育研究の質の向上は、収支状況が良好に推移していること、財政状態の健全性にかかってい
ます。短期大学の目的達成のための予算は、中・長期の財務計画を基にして、教育研究活動の充
实と財務基盤の安定化を図るための具体的な予算計画を策定し、適切に執行されていなければな
りません。計算書類、財産目録等の財務書類は適正に作成されており、財務比率等の推移を検討
し、財務の改善に努めていること並びにこれらの財務書類(計算書類、財産目録等)に係る監事の
監査及び公認会計士の監査の实施状況を示して下さい。関係者の要請に基づく財務書類、事業報
告書等に係る情報開示の方法を記述して下さい。
財務の運営、執行に当たっては、固定資産管理諸規程を含む財務関係規程等を整備し、施設設
備の取得、維持管理が適切にされ、かっ災害対策、防犯対策、セキュリティ対策、省資源対策、
環境保全対策等に配慮、している点を記述して下さい。
Ⅸ–1【財務運営について】
(1) 学校法人もしくは短期大学において「中・長期の財務計画」 を策定している場合は、計画の
名称、策定した経緯等を簡潔に記述して下さい。なお中・長期の財務計画は訪問調査の際に参考
資料として拝見いたしますのでご準備下さい。
学校法人全体として、
二次にわたり財政再建計画を策定し帰属収支均衡への努力をしてきたが、
平成 21 年度にはじまる 3 ヵ年の第 3 次財政再建計画においては、設置校別にも帰属収支均衡目
標を設定することとし、短期大学部においても、これに沿った財政・事業計画を策定した。これ
ら財政計画については、入学者動向と教職員の定年退職等の推計を柱として、今後の事業展開に
対するに資金需要を鑑み収支を検討している。計画初年度(21 年度)において入学者減から計画
比末達が生じたが、入試改革により一転 22 年度入学者の大幅増を確保して、計画实現に邁進し
ているところである。
(2) 学校法人及び短期大学の毎年度の事業計画及び予算決定に至る過程、手続きを簡潔に記述し
て下さい。
学校法人全体の事業計画と予算編成の基本方針の骨子と概要は、「常勤理事会」(毎月開催)の
11 月例会で審議・決定される。この基本方針の骨子と概要は、理事長方針として年度初めの 1 月
に、設置校全教職員参集の「全体会議」で表明される。これに基づき設置校(事務局)から提出さ
れた原案を法人本部事務局長が各部門・部署(含む各設置校の予算発生卖位)とのヒアリングに
より取りまとめ、
「理事長・局次長会」(規程と議事録なし)と「作新学院運営協議会」により一次
調整が図られる。この一次調整後の予算案および事業計画案をさらに 2 月開催の「常勤理事会」
で検討・審議され最終予算案・事業計画案とされ、3 月下旪の定例の評議員会で意見が聴取され、
理事会の審議・決議により確定される。 平成 22 年度より学校法人船田教育会が運営する設置
校が作新学院大学と短期大学部になるが、上述の毎年度の事業計画および予算決定に至る過程、手
続に関しては、変更を要しないと思料している。設置校が高等教育機関に絞られることによりむしろ
審議・決議内容の密度が濃くなると期待される。
106
(3) 決定した予算の短期大学各部門への伝達方法、予算執行に係る経理、出納の業務の流れを必
要な承認手続きを含めて簡潔に記述して下さい。なお経理規程等の財務諸規程について、整備し
ている規程名を列記して下さい。財務諸規程は訪問調査の際に参考資料として拝見いたしますの
でご準備下さい。
3 月下旪の定例理事会で審議・決議された具体的予算は、理事長の指示にもとづき法人本部事
務局長が各設置校・部門の責任者に決定額を通知し、予算の管理と執行を各部門の責任者に委ね
る。予算の執行に関しては、
「学校法人船田教育会経理規程」
「同施行規則」に基づき、業務の適
正かつ円滑な遂行を行っている。事務フローは、
「購入者→学科長→会計課長→事務局長」のと
おりである。収支の進捗状況については月次ベースで理事長宛報告をしている。なお、予算執行
に際してやむをえない事情による予算転用は、大科目内あるいは予備費使用については理事長の
決裁によっている。予備費で対応できないものは、予算の補正を行っている。
予算執行状況および財務状況については、常務理事が「常勤理事会」や「理事長・局次長会議」
で行う状況報告の中で、資金収支計算書・消費収支計算書にもとづき随時報告される。また 10
月開催の定例理事会に前期分の資金収支計算書・消費収支計算書が議案として諮られる。
22 年度より学校法人船田教育会は、ひとつのキャンパスにある作新学院大学と短期大学部を設
置校として運営することになったので、従来以上に丁寧な予算の周知ができると考えている。
財務諸規程の一覧(平成 22 年 3 月 31 日基準)
1.学校法人船田教育会経理規程
2.学校法人船田教育会経理規程施行規則
3.学校法人船田教育会資金運用規則
4.学校法人船田教育会有価証券評価規則
5.創立者船田兵吾記念奨学金規程
6.創立者船田兵吾記念奨学金規程細則
7.学校法人船田教育会寄付金規程
(4) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の公認会計士監査状況の概要を開催日項に記述して下
さい。公認会計士の監査と監事がどのように連携しているか、また公認会計士から指摘を受けた
事頄があれば、その対応について記述して下さい。
公認会計士とは監査規約を結び、年間で延べ 50 日程度の監査を受けている。法人本部事務局経
理課長が常時立ち会い、
担当理事または法人本部事務局長が適宜参加し意見の交換を行っている。
定例・定期的監査のほか学校運営について、理事長からその方針や将来構想等の聴取も行われて
いる。 2 名の監事(非常勤)は、理事会・評議員会への出席を励行し、決算原案の作成時には、
会計帳簿書類の閲覧や諸会議の議事録等の調査を行い、理事や各部門の経理責任者から決算概要
の聴取や質疑を行い、業務執行状況や財産の状況を監査している。この結果については理事会及
び評議員会で監査報告が行われる。
107
決算に関する監事の監査は、5月開催の理事会・評議員会の前に实施されている。また、年に数
回監事と監査法人との意見交換が行われている。
なお、従来監査の重要性を認識し实践には努めてきたが、規程が欠けていたので 21 年度には、
「監
事監査規則」を制定した。今後この实効性を高めて行くことが課題である。
公認会計士による監査实施状況は、以下の一覧表のとおりであるが、指摘された事頄について
は、その都度対応し正しい会計処理に努めている。
公認会計士による監査实施状況(平成 19 年度〜21 年度)
年度
年 月
日
18
3
4
15
5
13
18~20
25
9
1
18
概要
18 年 3 月末現在の現預金、有価証券等の金融資産の残高の確認が行わ
れた。
理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査と自動車
整備士養成科实習棟の視察が行われた。
資金収支調整勘定、引当金の繰入、減価償却、基本金の組入を中心とし
た決算整理事頄について関連資料に基づいた会計監査が行われ、注記事
頄のうち有価証券時価情報等の記載方法について指導があった。
各種会計業務プロセス(納付金、給与、一般経費等)の聴取及び関連資
料の閲覧が行われた。
資金収支頄目、特に納付金、一般経費、設備関係に係る証憑書類に基づ
年度
12
20~22
いた会計監査と理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運
営監査が行われた。
19
資金収支頄目、特に固定資産取得及び修繕工事に係る会計監査と理事
2
会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査が行われ、①
19~21
施設関係支出の計上基準を法人全体で統一すること、②高等学校奨学生
の決定プロセスが理解できる一連書類の整備が必要との指導があった。
①については法人税法上の区分基準での運用を徹底すること、②につい
ては稟議書に基づく承認手続きを徹底することで対応した。
資金収支頄目、特に補助金、人件費に係る証憑書類に基づいた会計監査
3
12~14
と理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査が行わ
れた。
19
19
年度
4
4
5
19
24・25
28・29
19 年 3 月末現在の現預金、有価証券等の金融資産の残高の確認が行わ
れた。
資金収支調整勘定、引当金の繰入、減価償却、基本金の組入を中心とし
た決算整理事頄について関連資料に基づいた会計監査が行われ、預け金
の処理方法について指導があった。
108
6
13
資金収支頄目、特に納付金に係る証憑書類に基づいた会計監査と理事
会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査が行われた。
各種会計業務プロセス(納付金、給与、一般経費等)の聴取及び関連資
9
27・28
料の閲覧と理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監
査が行われた。
資金収支頄目、特に納付金、一般経費、設備関係に係る証憑書類に基づ
11
いた会計監査と理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運
25・26
営監査が行われ、物品購入手続きに関して未入手、未検収書類が見受け
られるとの指導があり、発注から支払に至る一連書類のファイリング方
法を改善することで対応した。
20
資金収支頄目、特に補助金、施設関係に係る証憑書類に基づいた会計監
1
23・24
査と理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査が行
われ、科研費の間接経費に係る会計処理方法について確認した。
資金収支頄目、特に納付金、補助金、人件費に係る証憑書類に基づいた
3
18・19
会計監査と理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監
査が行われ、土地収用に係る補償金について、その内容により当年度帰
属収入と前受金収入に区分計上するよう指導があった。
20
4
10
5
20
22
27・28
20 年 3 月末現在の現預金、有価証券等の金融資産の残高の確認が行わ
れた。
資金収支調整勘定、引当金の繰入、減価償却、基本金の組入を中心とし
た決算整理事頄について関連資料に基づいた会計監査が行われ、有価証
券の評価替えについて指導があった。
各種会計業務プロセス(納付金、給与、一般経費等)の聴取及び関連資
9
29・30
料の閲覧と理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監
査が行われた。
資金収支頄目、特に納付金、一般経費に係る証憑書類に基づいた会計監
20
11
年度
21
査と理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査が行
われた。
21
12
15・16
1
29・30
2
13
3
10
資金収支頄目、特に人件費、一般経費に係る証憑書類に基づいた会計監
査が行われた。
資金収支頄目、特に納付金、施設設備関係に係る証憑書類に基づいた会
計監査と幼稚園新園舎の視察が行われた。
資金収支頄目、特に施設関係に係る証憑書類に基づいた会計監査が行わ
れた。
資金収支頄目、特に納付金、補助金に係る証憑書類に基づいた会計監査
と理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査が行わ
109
れた。
21
4
8
21 年 3 月末現在の現預金、有価証券等の金融資産の残高の確認が行わ
れた。
寄付金、補助金、雑収入、退職金、奨学費、資金収支調整勘定を中心と
5
18・19
した決算整理事頄について関連資料に基づいた会計監査が行われ、理事
会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査が行われた。
引当金の繰入、基本金の組入、除却、減価償却を中心とした決算整理事
26・27
頄及び注記事頄について関連資料に基づいた会計監査と理事会、評議員
会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査が行われた。
29
6
4
7
17
9
11
21
年度
関連当事者、有価証券時価情報、出資会社等の注記事頄記載頄目につい
て関連資料に基づいた会計監査が行われた。
20 年度計算書類について様式及び注記頄目の表示等の再確認が行われ
た。
20 年度決算及び各設置校の状況等に係る各種データの聴取が行われ
た。
各種会計業務プロセス(納付金・手数料の徴収、人件費、一般経費)の
確認及び統制テストが行われた。
21 年度予算、事業計画の閲覧と主要事業計画の具体的内容についての
9
聴取が行われた。また、監査法人より監査環境の変化に伴う今後の対策
24
として「継続企業の前提について」を踏まえ、経営計画の立案により継
続企業としての説明責任を果たす必要が生じるとの意見が出された。
資金収支頄目、特に納付金、一般経費に係る証憑書類に基づいた会計監
11
20
査と理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査が行
われた。
資金収支頄目、特に人件費、一般経費に係る証憑書類に基づいた会計監
27
査が行われた。また、設置者変更申請の概要について意見の聴取が行わ
れた。
資金収支頄目、特に納付金、設備に係る証憑書類に基づいた会計監査と
22
1
20
22 年度設置者変更後のシステム運用方法等について意見の聴取が行わ
れた。
資金収支頄目、特に施設に係る証憑書類に基づいた会計監査と評議員
2
15
会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査が行われた。また、小中
等部新食堂棟の視察が行われた。
110
資金収支頄目、特に施設設備関係に係る証憑書類に基づいた会計監査が
24
行われ、あわせて設置者変更に係る資産、負債の分割等について意見の
聴取及び指導があった。また、就学支援金への対応について意見の聴取
が行われた。
資金収支頄目、特に納付金、補助金に係る証憑書類に基づいた会計監査
3
25
と理事会、評議員会、常勤理事会の議事録閲覧等の管理運営監査が行わ
れた。
(5) 財務情報の公開は今まで、どのように行ってきたか、また私立学校法第 47 条第 2 頄に基づ
き、財務情報の公開をどのように实施しているか。それぞれの概要を記述して下さい。
財務情報の公開について、一般向けには学内掲示版に収支計算書要約と貸借対照表要約を掲載
することにより開示し、教職員には学内情報誌「一校一家」や説明会等で財務状況の概要を説明
してきた。
また、財務書類等の閲覧に関する規程(「学校法人船田教育会計算書類等閲覧規則」)を整備し、私
立学校法 47 条に基づき定められた財務書類を閲覧に供する体制をとっている(担当窓口は法人本
部経理課)。さらに 21 年度は、ホームページにおいて、事業報告書記載内容と同じ基準により「資
金収支計算書」
、
「消費収支計算書」
、
「貸借対照表」および「監査報告書」を掲載した。
(6) 寄附行為に基づき、どのような基本方針で資金等の保有と運用を考えているか簡潔に記述し
て下さい。なお資金等の保有と運用に関する規程等が整備されていれば、訪問調査の際に参考資
料として拝見いたしますのでご準備下さい。(7) 寄附金・学校債の募集を行っていればその概要
を記述して下さい。なお寄附金・学校債の募集についての印刷物等を訪問調査の際に参考資料と
してご準備下さい。
平成18(2006)年度に「学校法人船田教育会資金運用規則」を制定し、規程上全体の 5%
程度を上限に仕組み商品に投じ得ることとし、今日まで、期日まで持ち切りの国債運用を中心と
し元本保証方針で臨み相応の運用収入を確保してきた。先般の世界的金融危機等のリスクを鑑み
て、今後とも元本保証で安全重視の運用方針を堅持していく。教育機関としてはローリスク・ロ
ーリターンであることは止むを得ないと思料される。
(7) 寄附金・学校債の募集を行っていればその概要を記述して下さい。なお寄附金・学校債の募
集についての印刷物等を訪問調査の際に参考資料としてご準備下さい。
特定公益推進法人の指定を受けているが、さまざまな要因により募集の準備が整わない状況に
あったが 22 年度には、募集活動实施の環境を整えたい。
111
Ⅸ–2【財務体質の健全性と教育研究経費について】
(1) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の資金収支計算書・消費収支計算書の概要を、別紙様
式 1 にしたがって作成し、添付して下さい。
<添付資料>Ⅸ財務―1.資金収支計算書・消費収支計算書の概要(別紙様式1)のとおり 18 年
度から 20 年度分を添付します。21 年度分出来次第差し替えます。
112
(2) 学校法人の貸借対照表の概要(平成22年3月31日現在)を、別紙様式 2 にしたがって作成
し、添付して下さい。
<添付資料>Ⅸ財務―2.20 年度の貸借対照表の概要(別紙様式2)を添付します。21 年度分出
来次第差し替えます。
(3) 財産目録及び計算書類(資金収支計算書、資金収支内訳表・人件費支出内訳表・消費収支計算
書・消費収支内訳表・貸借対照表・固定資産明細表・借入金明細表・基本金明細表)について、過
去3ヶ年(平成19年度〜21年度)分を訪問調査の際に参考資料としてご準備下さい。
訪問調査時に提示します。
(4) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の短期大学における教育研究経費比率(消費収支計算
書の教育研究経費を帰属収入で除した比率)を、小数点以下第 2 位を四捨五入し第 1 位まで求め
記述して下さい。
113
〔例〕教育研究経費比率(平成19年度〜21年度)
過去3ヵ年(平成 18 年度~20 年度)の教育研究経費比率は下記のとおりです。決算確定次第
21 年度を追加差し替えます。
18 年度
教育研究費支出(a)
帰属収入(b)
19 年度
20 年度
91,729 千円
88,948 千円
90,028 千円
297,679 千円
337,549 千円
239,223 千円
30.8%
26.4%
37.6%
教育研究費比率(a)/ (b)
Ⅸ–3【施設設備の管理について】
(1) 固定資産管理規程、図書管理規程、消耗品及び貯蔵品管理規程等、施設設備等の管理に関す
る諸規程を、財務諸規程を含めて一覧表として示して下さい。なお整備した諸規程を訪問調査の
際に参考資料としてご朝庸下さい。
固定資産および物品については、
「学校法人船田教育会経理規程」第5章(固定資産会計)
、第
6章(物品会計)に規定しており、これに基づき管理運営されている。
図書の管理については、作新学院大学・作新学院大学女子短期大学部図書館資料管理規程」に
より管理運営されている。
諸規定(平成 22 年 3 月 31 日基準)
「作新学院大学・作新学院大学女子短期大学部図書館資料管理規程」
財務諸規程の一覧
1.
「学校法人船田教育会経理規程」
2.
「学校法人船田教育会経理規程施行規則」
3.
「学校法人船田教育会資金運用規則」
4.
「学校法人船田教育会有価証券評価規則」
5.
「創立者船田兵吾記念奨学金規程」
6.
「創立者船田兵吾記念奨学金規程細則」
7.
「学校法人船田教育会寄付金規程」
(2) 火災等の災害対策等、以下の危機管理対策について現状を簡潔に記述して下さい。
① 火災等の災害対策
② 防犯対策
③ 学生、教職員の避難訓練等の対策
④ コンビュータのセキュリティ対策
⑤省エネ及び地球環境保全対策
⑥ その他
114
〈火災等の災害〉
火災等に備え、校合には火災報知機・緊急通報および放送システム・消火栅・防火扉を備え、
校舎内各所に消火器を常備している。
消防用設備等、建物、火気設備器具および電気設備等の法定点検の实施、自主点検をおこなっ
ている。20 年度に職員を対象に消火訓練を实施したのに続いて 21 年度は、地域との連携による
総合防災訓練を实施した。
〈防犯対策〉
24 時間 365 日間の警備業務体制で、警備会社に委託しており、建物および敷地内全域に
わたり火災、盗難、不法侵入、破壊、加害および不良行為の予防発見に努めている。
く学生、教職員の避難訓練等の対策〉
教職員や学生の一部(スポーツクラブのリーダーなど)についてAED使用訓練や職員の消火
器訓練は实施しているが、災害を想定した避難訓練は、实施していない。先に記述したとおり 21
年 10 月に地域連携事業として本学所在の清原地区の総合防災訓練に本学キャンパスを提供し、
関係教職員ならびに短大生、約 30 人が参加した。22 度以降はこれを全学教職員、全学生(4 大、
短大)参加形態に逐次発展させていきたい。
くコンピュータのセキュリティ対策〉
本学のコンピュータは、ファイアーウォールおよびプロキシサーバーを経由してインターネットへ接続
している。ファイアーウォールでは、必要最低限のポート開放で運営しており、プロキシサーバーでは、
平成21年9月より、フィルタリングソフトを導入し、主に有害と言われるサイト(P2P 共有サイト、迷惑メー
ルリンクサイト等)へのアクセス制限を行う予定である。また、メールサーバーは、スパムメール対策とセ
キュリティ対策のために外部委託している。
さらに、コンピュータウィルスへの対策として、各パソコンにコンピュータウィルス駆除ソフトを稼動させ
ている。各サーバーにもウイルス対策を施している。また、第1教育棟1階サーバー室および中央研究
棟サーバー室は、施錠管理されている。
短期大学部で利用している第3パソコン教室では、パソコン利用終了後、各端末のハードディスクにデ
ータが残らないよう設定、学生が授業等で利用するデータ等はファイルサーバーで管理しており、デー
タ流出にも配慮されている。
〈省エネおよび地球環境保全対策〉
経費削減の見地から、印刷物の両面使用や節電節水に努めている。ゴミの分別、喫煙所以外の
全面禁煙なども实施している。
受動喫煙回避の観点から、
喫煙場所の一層の削減を实施している。
地球環境保全対策の視点から作新学院設置校全体としてペットボトルやアルミ缶クリップの回収
を实施しているが、今後は大学、短大においてもより積極的に推進する予定である。
〈その他〉
敷地内は樹木や草木の緑に恵まれている。これらの植栽は定期的に除草・剪定・施肥を行うこ
とによって大切に守られている。
115
Ⅸ–4【特記事項について】
(1) この《IX 財務》の領域で示した評価頄目や評価の観点の他に、財務管理について努力してい
ることがあれば記述して下さい。
特記事頄なし
(2) 特別の事由や事情があり、評価頄目や評価の観点が求めることが实現(達成)できないときは
その事由や事情を記述して下さい。
特記事頄なし
〈添付資料〉
7.資金収支計算書・消費収支計算書の概要(過去3ヶ年)
8.貸借対照表の概要
〈参考資料〉
22.中・長期の財務計画(策定されている場合)
23.資金等の保有と運用に関する諸規程等(整備されている場合)
24.寄附金・学校債の募集についての印刷物等(募集を行っている場合)
25.財産目録及び計算書類(過去3ヶ年)
26.固定資産管理規程、図書管理規程、消耗品及び貯蔵品管理規程等、施設設備等の管理に関
する諸規程、財務諸規程
116
《Ⅹ 改革・改善》について
基準協会の第三者評価は自己点検・評価を基盤といたしますが、同時に、他の短期大学との相
互評価、短期大学独自の外部評価も意義ある取組みと考えており、法による第三者評価が 7 年周
期で行われることから、第三者評価と次の第三者評価との間に、自己点検・評価だけでなく相互
評価や外部評価が積極的に行われるよう望んでいます。
この《X 改革・改善》の領域では、短期大学が多様な評価へどう取組んでいるか、また今後ど
のように取組もうとしているかを記述して下さい。
Ⅹ–1【自己点検・評価について】
(1) 短期大学では自己点検・評価を、短期大学の運営のなかでどのように位置づけているか、ま
た自己点検・評価を实施するための組織、規程等の整備状況を記述して下さい。また今後、自己
点検・評価をどのように实施しようと考えているかについても記述して下さい。
学則の第2条に以下のように規定しており、最重要課題の一つとしている。
(自己評価等)
第2条 本学は、その教育研究水準の向上を図り、本学の目的及び社会的使命を達成するため、
本学における教育研究活動等の状況について、別に定めるところにより、自ら点検及び評価を
行うものとする。
本学では、平成4年度に「自己評価、点検検討委員会規程」を策定してから自己点検・評価に
取り組んできた。平成21年度には、短期大学基準協会の評価頄目に準拠した体系の「自己点検・
評価委員会規程」を新たに策定して、自己点検・評価に真剣に取り組んでいる。
(2) 過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)の自己点検・評価報告書の発行状況を記述して下さい。
またその報告書の配付先の概要を記述して下さい。なお過去3ヶ年(平成19年度〜21年度)に
まとめられた自己点検・評価報告書を訪問調査の際にご準備下さい。
この3年間は、毎年、自己点検・評価報告書を作成して、本学ホームページで公開している。
Ⅹ–2【自己点検・評価の教職員の関与と活用について】
(1) 平成21年度までに行った自己点検・評価に関わった教職員の範囲を記述して下さい。また
今後、どのような教職員の関わり方が望ましいと考えているかを記述して下さい。
平成20年度までは、数名の執筆分担者(教員)が、各自、事務局の担当部局にデータの提供
を依頼して取りまとめていたが、平成21年度からは、学長、幼児教育科長、教授会構成員、事
務局長、等からなる自己点検・評価委員会を組織した。また、自己点検・評価委員会の元に、事
務局の各部局代表者からなる専門委員会(ワーキンググループ)を置き、全学的に取り組んでい
る。
本学では、自己点検・評価活動は、全学的に取り組むべきものと考えている。
117
(2) 平成21年度まで、に行った自己点検・評価結果の活用についてその实績を記述して下さい。
また今後、自己点検・評価の結果をどのように活用しようと考えているかについても記述して下
さい。
自己点検・評価結果の活用に関しては、積極的だったとは言い難いが、成果としては以下のこ
とを挙げることができる。
領域Ⅰ:建学の精神、教育理念、教育目標、教育方針(アドミッションポリシー・カリキュラム
ポリシー・ディプロマポリシー)を確立した。
領域Ⅱ:開講科目の精選を行った。
領域Ⅲ:高大連携の一環として、系列校の作新高校で、年間を通して、
「作短コース」を水曜日の
午後に2時限(100分)
、専任教員がリレー形式で受け持っている。
領域Ⅳ:授業満足度調査と学生生活アンケートを導入した。
領域Ⅴ:キャンパスライフ支援室を立ち上げた。担任制度を確立した。学生の課外活動の支援体
制を構築して、学生の課外活動が活発化した。学内奨学金制度を充实させた。
領域Ⅵ:教育研究開発改善経費の導入を検討した(平成22年度から導入)
。
領域Ⅶ:ボランティアセンターを設立した。
領域Ⅷ:
領域Ⅸ:
領域Ⅹ:自己点検・評価活動の体制を再構築した。
自己点検・評価活動に全学的に取り組む体制が確立できたので、今後は自己点検・評価結果を
教職員の意識向上に役立てたいと考えている。
Ⅹ–3【相互評価や外部評価について】
(1) 平成21年度まで、に行った相互評価及び、外部評価の概要を示し、評価結果の活用につい
てその实績を記述して下さい。
平成21年度までには、相互評価及び外部評価は实施していない。
(2) 相互評価や外部評価を实施するための系服歳、規程等の整備状況を記述して下さい。また今
後、相互評価や外部評価をどのように实施しようと考えているかについても記述して下さい。
相互評価や外部評価のための規程や組織は整備されていない。
現在、平成22年度に初回の第三者評価を予定しており、相互評価や外部評価を行う予定はな
い。
118
Ⅹ–4【第三者評価(認証評価)について】
(1) 第三者評価を实施するための学内組織の概要を記述して下さい。
本学では、平成21年4月に「自己評価、点検検討委員会」を改組して、
「自己点検・評価委員
会」設置した。構成委員は次の通りである。
(1) 学長、(2) 幼児教育科長、(3) 教授会構成員、(4) 事務局長、(5) その他学長が必要と
認める者
以上の、規程上に示す構成委員以外に、事務局の担当部局の代表者を中心とした専門委員会(ワ
ーキンググループ)を組織して、全学的に取り組んでいる。
(2) 第三者評価に当たって短期大学の決意を述べて下さい。理事長、学長、各部門の長及びAL
O (第三者評価連絡調整責任者)がそれぞれ記述されても結構です。
これまで学内において教育研究領域を中心に自己点検評価を实施してきた。今回の第三者評価
は本学にとってはじめての外部の専門家による評価となる。本学の教育研究の目的、教育課程、
教員組織、学生支援体制、社会活動、管理運営等について基準協会が示す評価頄目の基準に照ら
して、その实態の実観的な評価を受けることであり、本学はこの機会を大学改革のチャンスと捉
えて、評価の結果を本学の教育研究の改革・改善に生かすよう自己点検評価を進めてまいる所存
である。
Ⅹ–5【特記事項について】
(1) この《X 改革・改善》の領域で示した評価頄目や評価の観点の他に、例えば評価に関する教
職員への研修の实施等、当該短期大学が改革・改善について努力していることがあれば記述して
下さい。
特記事頄なし
(2) 特別の事由や事情があり、評価頄目や評価の観点が求めることが实現(達成)できないときは
その事由や事情を記述して下さい。
特記事頄なし
〈参考資料〉
27.過去3ヶ年にまとめられた自己点検・評価報告書
28.相互評価、外部評価の実施についての規程等
29.第三者評価の実施についての規程等
119
《**将来計画の策定(自由記述) 》について
この「将来計画の策定」 は自由記述です。したがって、必ずしも記述する必要はありません。
しかし短期大学の現在を理解するためには、将来どのような方向に向かおうとしているのかを知
ることも重要です。その意味で、短期大学の将来計画(中期・長期計画)がありましたら、差し支
えのない範囲で記述して下さい。
平成20年度までは、学長より委嘱された数名の将来計画委員会が将来計画の議論をして時々
教授会に報告していたが、平成21年度後半からは、教授会構成員全てが議論に参加する将来計
画委員会に衣替えした。そして、将来計画委員会の中に、若手教員2名によるワーキングを立ち
上げて、論点整理を始めた。
120
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