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Cubase 4.1 日本語マニュアル

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Cubase 4.1 日本語マニュアル
入門マニュアル
Tutorials by Steve Kostrey
Revision and Quality Control: Cristina Bachmann, Heiko Bischoff, Marion Bröer, Sabine Pfeifer
Thanks to: Georg Bruns
本書の記載事項は、Steinberg Media Technologies GmbH 社によって予告なしに変更されることがあり、同社は記載内容に対する責任を負いませ
ん。
本書で取り扱われているソフトウェアは、ライセンス契約に基づいて供与されるもので、ソフトウェアの複製は、ライセンス契約の範囲内でのみ
許可されます(バックアップコピー)。
Steinberg Media Technologies GmbH 社の書面による承諾がない限り、目的や形式の如何にかかわらず、本書のいかなる部分も記録、複製、翻訳
することは禁じられています。
本書に記載されている製品名および会社名は、すべて各社の商標、および登録商標です。
© Steinberg Media Technologies GmbH, 2007.
All rights reserved.
目 次
5
はじめに
55 チュートリアル 4:ループの取り扱い
6
6
7
7
7
ようこそ!
マニュアルとヘルプファイルについて
プログラムのバージョンについて
キーコマンドの記述について
Steinberg社の Webページへのアクセス方法
56
56
57
57
9
システムの必要環境とインストール
10
10
12
13
13
13
この章について
最小必要環境
ハードウェアのインストール
Cubaseのインストール
ハードディスクをデフラグする(Windowsのみ)
必ず登録してください。
60
60
60
62
63
59 チュートリアル 5:外部 MIDI インストゥルメント
66
66
67
67
68
70
72
73
オーディオのセットアップ
MIDIのセットアップ
シンクロナイザーの接続
ビデオのセットアップ
オーディオパフォーマンスを最適化する
25 チュートリアル 1:オーディオのレコーディング
26
27
28
31
32
32
34
はじめに
MIDIデバイスのセットアップ
外部インストゥルメントの VSTコネクション設定
外部 MIDIインストゥルメントのモニタリング
MIDIおよび外部インストゥルメントの録音
65 チュートリアル 6:ミキシングとエフェクト
15 システムのセットアップ
16
20
22
22
22
ループブラウザ
ループの追加
コピーの作成
プロジェクトに挿入(Insert into Project)
はじめに
レベルの設定
パンの設定
ミュートとソロ
EQ の追加
オーディオエフェクト
オートメーションについて
オーディオの書き出し
75 チュートリアル 7:サラウンド制作(Cubase のみ)
新しくプロジェクトを作成する
VST コネクションのセットアップ
レベルの設定と録音
再生する
サイクル未使用時の録音モード
サイクル録音
"スタック "録音
76
78
79
80
サラウンドバス
サラウンドミックスの設定
サラウンド録音
サラウンドファイルの書き出し
83 チュートリアル 8:オーディオの編集 II - テンポとグルーブ
36 イベントの操作
42 イベント・エンベロープ
42 オーディオのプロセッシング
84
84
85
86
88
45 チュートリアル 3:MIDI の録音と編集
89 チュートリアル 9:メディアの管理
46
46
47
48
49
49
50
51
53
90
90
92
94
95
96
35 チュートリアル 2:オーディオの編集
はじめに
インストゥルメントトラックの作成
サウンドのブラウズ
MIDIの録音
MIDIの再生
サイクル未使用時の録音モード
サイクル録音
キーエディタ(Key Editor)
コントローラーレーン
背景
例 1: テンポがわかっているドラムループ
例 2: ドラムループテンポの自動調整
例 3: ドラムループテンポの手動調整
例 4: 選択範囲を利用した操作
背景
メディアベイ、ループブラウザ、サウンドプラウザ
ブラウザのスキャン
メディアの検索
スコープでメディアを試聴する
タグの設定(Cubaseのみ)
97 索 引
4
目次
1
はじめに
ま た 、ソ フ トウ ェ ア の 登 録を さ れ る こ とを 強 く お す すめ し ま す !
ようこそ!
S tei n b e rg よ り アッ プ デ ー ト 情報 、 最 新 情報 、 特 別 イベ ン ト な
Steinberg Cubase 4/Cubase Studio 4 をお買い上げいただき心から感謝
ど を 定 期 的 に提 供 い た し ま す 。C u b as e の ユ ー ザー フ ォ ー ラ ム
申し上 げます。これであなたも、世界 規模の音楽プロダクシ ョンソフ
http://www.steinberg.net/ にも是非ご参加ください。世界中の Cubase
ト ウェア ユーザ ーの一 人と なった のです ! コン ピュ ーター ベース の
ユーザーとコミュニケーションを交わすことが可能です !
音 楽プ ロダ ク ショ ンの 開発 にた ず さわ りは じめ てか ら 20 年 以上、
Steinberg Cubase 開発チーム
Steinberg は常にソフトウェア技術の先端を走り続け、また Cubase は
この開 発におけるベンチマーク の役割を担ってきまし た。今回のバー
マニュアルとヘルプファイルについて
ジョン 4 では、Cubase はソフトウェア / ハードウェアの完全なシステ
ム統合に向けて、革命的なステップを踏み出しました。
Cubase のマニュアルは、以下のいくつかのセクションに分かれていま
あなた がコンポーザー、ミュージ シャン、プロデューサーの 立場だと
す。いくつかのマニュアルは、Adobe Acrobat 形式(拡張子 ".pdf")で
して - 楽器やエフェクトのサウンドを「孤立」させることなく、
「共に」
提供されて います。これらの電子マ ニュアルは、以下の方法で 開くこ
含めて 創作を行いたいでしょ う。今後はひとつの環境の 中で、お手元
とができます。
のすべ てのインストゥルメ ント(ソフトウェア / ハード ウェア)にお
(Help)" メニューの "ドキュメント
(Documen• プログラムの "ヘルプ
けるあ らゆるサウンドを管理す ることができます。これま でよりもご
tation)" サブメニューから、各電子 マニュアルを開くことが できま
自身の サウンドをよりすば やく、より直観的に作成 / 管 理し、アクセ
す。
ス するこ とが可 能です。ル ープ やあら かじめ 準備し たオー ディ オク
• Windows の場合は、スタートメニュー内の "Cubase 4">"Documen
リップ をベースに音楽を創り上 げるような場合に備え、新 機能である
tation" サブフォルダから、これらのマニュアルを開くこともできま
"メデ ィアベイ(MediaBay)" データベー スを使用して、ルー プなどの
す。
ブラウズとプレビューを行えます。新しいエフェクトプラグイン・セッ
マニュアルは "/Library/Documentation/Steinberg/
• Mac O S X の場合、
トと強力なシンセエンジンにより、数千もの新しい楽器、サウンド、エ
Cubase 4" のフォルダに収録されています。
フェクトを提供しています。Cubase 4/Cubase Studio 4 では、Steinberg
➯ 電子マニュアルを表示するには、Acrobat Reader がコンピュータに
の最新のプラグイン技術 - VST3 を導入し、各プラグインをさらに柔軟
インストールされている必要があります。
に、効率的に、また簡単に利用できるようになります。
Adobe Reader のインストーラーは、プログラム DVD に収録されて
業務ユーザー向けに、Cubase 4 では新しく、柔軟なコントロールルー
います。
ム・セクシ ョンを用意しました。また コンポーザーやソング ライター
『入門マニュアル』
向けには、Cubase Studio 4 で新しく、強力なスコアレイアウトと印刷
機能を簡単に利用できるようにしました。これらはこれまでの Cubase
本書です。『入門マニュアル』には、以下の内容が記載されています。
独自の 機能 - たと えばパターンベー スのアレンジに 活用できる " プレ
• 動作環境
イオーダートラック(Play Order Track)" 機能、さらに静的なオーディ
• インストール方法
オファイルを時間 / ピッチに対してロックすることができる " オーディ
• オーディオ /MIDI/ ビデオの設定
オワープ(AudioWarp)" 機能と結合され ます。仕事からホビーまで全
• Cubase でのレコーディング、プレイバック、ミキシング、エディ
ての音 楽創作で「やりやすい」環境を 提供するべくデザイン されてい
ティングの基本操作を説明するチュートリアル
ます。新バージョンの Cubase で、是非あなた自身の使い方を見出して
なお本書では Cubase の各ウィンドウ、機能、操作手順の詳細について
みてください。
は取り扱いません。
初めてご使用になるユーザーの方は、本書のチュートリアル・セクショ
ンが使 用上のヒントおよび参考 になることでしょう。チュ ートリアル
『オペレーションマニュアル』
の教 材として Cubase のプ ロジェクトファ イルも同梱して います。ま
『オペレ ーショ ンマニ ュアル』が、Cubase のメ インマ ニュア ルです。
た、短いトレーニングビデオ(英語)もプログラム DVD に収録してい
Cubase の操作方法、パラメーター、機能、テクニックなどの詳細を説
ますので、あわせてご活用ください。すでに Cubase をご使用になって
明、さらにスコ アエディタについて も取り扱います。このマニ ュアル
いる ユーザーの方 にとっても、本書 のチュート リアルでは Cubase 4/
では、入門マニュアルで説明している Cubase のコンセプトと基本的な
Cubase Studio 4 の新機能についての説明が掲載されていますので是非
操作方法について理解されていることを前提としています。
ご一読ください。
6
はじめに
『MIDI デバイス』
キーコマンドの記述について
標準付 属の MIDI エフ ェクトプラグイン、MIDI デバイスの管理、MIDI
Cubase の多くのデフォルトキーコマンドは、コンピュータのオペレー
システ ムエクスクルーシブメッ セージの取り扱い、ロジカ ルエディタ
ショ ンシス テムに よって 異なる モディ ファイ ヤキー を使用 してい ま
の使用について説明しています。
す。例えば、
" 元に戻す
( Undo)"のデフォルトキーコマンドは、Windows
の場合は [Ctrl]+[Z] キー、
Macintoshの場合は [Command]+[Z]キーです。
『プラグインリファレンス』
この 電子マニュア ルでは、Cubase に含 まれている 各 VST プラ グイン
このマニュ アルでは、モディファイヤ キーを使用したキーコマ ンドを
(リアルタイムオーディオ・エフェクトと VST インストゥルメント)
、各
記述する場合、以下のとおり、初めに Windows のモディファイヤキー
MIDI エフェクトの機能とパラメーターについて説明しています。
を表記します。
例:Windows の場合 [ モディファイヤキー ]+[ キー ]、Macintosh の場
『リモートコントロールデバイス』
合 [ モディファイヤキー]+ [ キー ] をクリックして…
この電子マニュアルでは、対応している MIDI リモートコントロールデ
バイスの一覧と、それらを Cubase で使用するための設定の方法を説明
[Ctrl]/[Command]+[Z] と記述 されて いる 場合、Windows の 場合 [Ctrl]
しています。
キーを、Macintosh の場合[Command] キーを押しながら [Z] キーを押
します。同様に、[Alt]/[Option]+[X] と記述されて いる場合、Windows
『Mackie Control と Cubase の使用』
の場 合[Alt] キ ーを、Macintosh の場合 [Option] キ ーを押し ながら [X]
この電 子マニュアルでは、Mackie Control リモートデバイス で対応す
キーを押します。
る各機能について説明しています。
「右クリック」という呼び方で説明することが多くありま
➯ 本書では、
『メニューリファレンス』
す(コンテキストメニューを開く場合など)。Macintosh コンピュー
こ の電子 マニ ュアル は、クイッ クリ ファレ ンス として、す べて のメ
ターで、シングルボタンマウスをご使用の場合、[Ctrl] キー + クリッ
ニュー 項目およびオプション項 目を一覧し、簡単な説明を 掲載してい
クの動作が「右クリック」と同じことになります。
ます。
Steinberg 社の Web ページへのアクセス方法
各ダイアログのヘルプについて
Cubase の " ヘルプ(Help )" メ ニューに、オン ラインで のユーザー 登
現在アクティブに なっているダイアログの " ヘ ルプ(Help)
" ボタンを
録(Mac の場合 "Cubase" メニュー)や追加の情報やヘルプを入手する
押すと、各種の情報が現れます。
ためのアイテムが用意されています。
• "Steinberg Web サイト(Steinberg on the Web)"サブメニューから、
プログラムのバージョンについて
Steinberg 社の Web ページへアクセスすることができます。このメ
こ のマ ニュ ア ルは 、Cu b ase と Cu ba se Stu d io の Win d ows およ
ニューを選択 すると、自動的 にインターネ ットブラウ ザが起動し、
Steinberg 社の Web ページを表示します。
び Macintosh の 2 つの異なるオペレーションシステム 用に作られてい
Steinberg 社の Web ページで は、製品に関するサポ ートや対応表、
ます。
最新ドライバのダウンロード、FAQ などのサポートを使用すること
このマニュアルに記載されている機能の中には、Cubase にのみ有効な
ができます。Web ページへアクセスするには、インターネットブラ
ものが あります。その場合、関連する 項目にその旨を明記し てありま
ウザがインストールされている必要があります。
す。
いくつかの機能は、Windows または Macintosh のどちらか特有の機能
です。その 場合、どちらのバージョン に特有の機能か明記し てありま
す。
つまり、
➯ もし 特 に何 も 記し てい な い場 合 は、C u b as e と C u b as e S tu d io
の Wi n d ow s お よび M acin to sh 両 方に あ ては まり ま す。
ほとんどのスクリーンショットについては Cubase の Windows バー
ジョンを載せてあります。
7
はじめに
8
はじめに
2
システムの必要環境とインストール
より快適なシステムの留意点
この章について
この章では、Windows 版および Mac 版の Cubase におけるそれぞれの
Steinberg Web サイトの "Support - DAW コンポーネット " で、コ
必要環境とインストール手順について説明します。
ン ピュ ータ ーシ ステ ムで オー ディ オ を取 り扱 うた めの セッ ト
アップにあたり考慮すべき事項について、詳細な情報を掲載して
います。
最小必要環境
• メモリ - メモリと同時再生できるオー ディオチャンネル数の 間には
Cubase を使用するためには、ご使用のコンピューターで以下の環境が
直接的な関係があります。
最小限必要となります。
上記の RAM 容量は必要最小限であり、多ければより快適な動作が行
えます。
Windows
• ハードディスク - ハードディスク の容量によって、レコーデ ィング
• Intel Pentium または AMD Athlon 1.4 GHz 以上のプロセッサ
できるオーディオの長さが決まります。
• RAM : 512 MB 以上
CD クォリティのオーディオ(ステレオ 16bit / 44.1kHz)を 1 分間レ
• OS:Windows XP(Home または Professional Edition)
コーディングすると、約 10 MB のファイルが作成されます。すなわ
または Windows Vista (32-bit・64-bit - 以下参照 )
ち、Cubase で 8 つのステレオトラックでレコーディングする場合、
• オーディオ・デバイス:Windows DirectX または ASIO 対応のデバイ
1分間につき 80 MB 以上のディスク容量を消費する計算になります。
スが必要です(ASIO デバイスを強く推奨)
。
• ハードディスクスピ ード - ハードディスクのスピードに よって、使
• ディスプレイ:1024x768 ピクセル以上の解像度
用可能なオーディオトラック数が決まります。
• DVD-ROM ドライブ
ハードディスクのスピードは、ハードディスクが時 間当たりに読み
• Steinberg Key(製品に付属する USB プロテクション・デバイス)接
取ることができる情報量で、通常「連続転送速度(sustained tranfer
続用の USB 端子
rate)
」と呼ばれています。スピードが高速なほど、より快適に使用
• Steinberg Key の最新ドライ バをダウンロー ドするためのイン ター
することができます。
ネット接続環境
• ホイールマウス - Cubaseを使う際、通常のマウスでもまったく問題
Macintosh
はありませんが、Microsoft 社の Intellimouse などのホイールマウス
• Power Mac G4 1 GHz 以上 または Core Solo 1.5 GHz 以上
をお使いになることをお薦めします。
• RAM:512 MB RAM 以上
編集やスクロールを早く快適に行えるようになります。
• OS:Mac OS X 10.4 以上
MIDI 機能の必要環境
• オーディオ・デバイス:CoreAudio 対応デバイス
Cubase の MIDI 機能を使用する場合は、以下が必要となります。
• ディスプレイ:1024x768 ピクセル以上の解像度
• DVD-ROM ドライブ
• 外部 MIDI 機器とご使用のコ ンピューターを接続するための MIDI イ
• Steinberg Key(製品に付属する USB プロテクション・デバイス)接
ンターフェース
続用の USB 端子
• MIDI 対応の楽器・機器
• Steinberg Key の最新ドライ バをダウンロー ドするためのイン ター
• ご使用の MIDI 機器からのサウンドを聴くためのオーディオ機器
ネット接続環境
• インターネット接続環境
• (ユーザー登録、ソフトウェアおよびSteinberg Keyドライバのアップ
データ・ダウンロード用)
➯ 64bit バージョンの Cubase をインストールされる場合には、あらか
じめ同梱の "ReadMe" ドキュメントをご一読ください。
インストー ル DVD の "ReadMe Files" フォ ルダの中に、"Windows_
Vista_64bit_Japanese.rtf" ドキュメントが用意されています。
10
システムの必要環境とインストール
オーディオ・デバイス専用 ASIO ドライバは、カードのメーカーから供
オーディオハードウェア
給されるも のです。ドライバの最新 バージョンについては、メ ーカー
Cubase は、以下の仕様を満たすオーディオハードウェアが必要です。
の Web サイトなどで確認してください。
• 最低限 1 系統のステレオ入出力
オーディオハードウェアに専用 ASIO ドライバが付属している場
• 16 ビット以上
合は、そ のドライ バをお使 いにな ることを 強くお薦 めいた しま
• 44.1kHz 以上のサンプリングレートをサポート
す。
あるいは DirectX対応ドライ
• Windowsの場合 - 専用のASIO ドライバ、
バを持つオーディオハードウェア
• Mac の場合 - Mac OS X 対応のドライバ(CoreAudio/ASIO)を持つ
DirectX を介してオーディオ・デバイスを使用する場合
(Windows のみ)
オーディオハードウェア
DirectX は、様々な種類のマルチメディアデータを Windows で取り扱
うため に、Microsoft 社が 開発したも のです。Cubase は DirectX をサ
Macintosh 内蔵のオーディオハードウェアを使用する
(Mac のみ)
ポートして います。もっと正確にい うと、オーディオのプレイ バック
やレコーディングに用いられる DirectXのパーツである、"DirectSound"
Cubase は マルチチャンネル入出力 の設計ですが、
「ベ ーシックな」ス
をサポートしています。使用するには、2 種類のドライバが必要となり
テ レオ入 出力環 境でプ ログ ラムを 使用し てもか まいま せん。こ のマ
ます。
ニュアルを作 成している時点では、現行のすべての Macintosh の機種
• オーディオ・デバイスが DirectXとデータ転送するための DirectXドラ
に 16 ビットステレオのオー ディオハードウェアが内蔵されています。
イバ。オーディオ・デバイスが DirectX をサポートする場合、このド
詳 細につ いては ご使用 のコン ピュー タのマ ニュア ルをご 参照く ださ
ライバはオーディオ・デバイスのメーカーより提 供されます。ドラ
い。
イバがオーディオ・デバイスと共にインストールさ れていない場合
行う作 業によっては、この内蔵オー ディオハードウェアで 十分な場合
は、メーカーの Web サイトなどにて詳細を確認してください。
もあり ます(ただし、マルチ出力のオ ーディオハードウェア をご使用
• Cubase と DirectX がデータ転送するための "ASIO
に な るこ と をお す すめ し ます)。内 蔵 オー デ ィオ ハ ード ウ ェア は
DirectX
Full
Duplex..." ドライバ。このドライバは Cubase に付属するため、特に
Cubase から選択することができます。特別なドライバをインストール
インストールする必要はありません。
する必要はありません。
コンピュータの機種によっては、オーディオ出力しか搭載してい
ないものもあります。その場合、オーディオレコーディングのプ
レ イバック はできま すが、レコー ディン グには別 途オーデ ィオ
ハードウェアを追加する必要があります。
ドライバについて
「ドライバ」は、プログラムとハードウェア間のデータ転送を行うソフ
トウェアです。この場合、ドライバによって、Cubase でオーディオハー
ドウェ アを使用することができ るようになります。オーデ ィオハード
ウェアには通常、以下の 2 とおりの設定方法があります。
オーディオハードウェアに専用の ASIO ドライバが備わって
いる場合
オーディオ・デバイスには、カード専用の ASIO ドライバが備わってい
る場合があります。これにより、Cubase とオーディオ・デバイスの間
で、直接音声情報のやりとりを行えます。その結果、専用 ASIO ドライ
バを 持つカードは、Cubase や VST イ ンストゥル メントを介し てオー
ディオ をモニタリングする 際に重要となる「低レイ テンシー(= 入出
力ディレイ)」を実現します。また、ASIO ドライバは複数のオーディ
オ入出 力、ルーティング、同期などに 対する特別なサポート も提供し
ます。
11
システムの必要環境とインストール
オーディオハードウェアとそのドライバをインストー
ルする
ハードウェアのインストール
Steinberg Key について
1. オーディオ・デバイスと関連機器(同期用オプションなど)を、カー
Cubase ソフトウェアをインストールする前に、以下をお読みく
ドのマニュアルにしたがって、コンピュータに取り付けます。
ださい。
2. カードのドライバをコンピュータ上でインストールします。
ご使用のコンピューター における OS によって、適用され るドライ
Cubase パッ ケージには、Cubase のコピー防止システ ムであるハード
バのタイプが異なります : カード専用 ASIO ドライバ、DirectX ドラ
ウェアキーが入っています(「ドングル」ともいいます)。Cubase は、
イバ(Windows)
、Mac OSX ドライバ(Mac)
このキーが正しく装着されていないと稼働しません。
ハードウェア「専用」ASIO ドライバ
オーディオ・デバイスに専用の ASIO ドライバがある場合、ドライバは
オーディオ・デバイスに付属している場合がありますが、必ずオーディ
オ・デバイスのメーカーの Web サイトなどにてドライバの最新版を確
認してくだ さい。ドライバのインス トール方法については、オ ーディ
オ・デバイスのメーカーの指示にしたがってください。
DirectX ドライバ(Windows のみ)
Steinberg Key
オーディオ・デバイスが DirectX 対応である場合、たいていはカードを
インストールすると、その DirectX ドライバもインストールされます。
Steinberg Key は、Steinberg ソフト ウェアのライセンスが 保存された
オーディオ・デバイスに対する専用 DirectX ドライバをダウンロードし
小さなコンピューターです。キーを必要とするすべての Steinberg 製品
た場合は、メーカーのインストール指示にしたがってください。
で、同じタイプの Steinberg Key を使用しており、また 1 つのキーに複
数のラ イセンスを保存する こともできます。また、ライ センスは(特
Mac OS X ドライバ(Mac のみ)
定の範囲内で)キー間で転送することも可能です。
Macintosh コンピュー ターをご使用の 場合は、オーディオ・デバ イス
"Syncrosoft License Control Center" で、お手元の Steinberg Key にイン
の最新の Mac OSX ドライバを使用するようにしてください。ドライバ
ストール されているライセンスを確 認できます(Windows の場合は "
のインスト ール方法については、オ ーディオ・デバイスのメー カーの
スタート " ボタン> " プログラム " > "Syncrosoft" メニュー内に、Mac
指示にしたがってください。
の場合は " アプリケーション " フォルダ内にあります)。
オーディオハードウェアをテストする
USB
• コピープロテクトされた他の Steinberg 製品をご使用の場合は、
オーディオ ハードウェアが適切に 動作することを確認する ために、次
ポートに挿入されている 1 つの Steinberg Key に、すべてのライセ
の 2 つのテストを行います。
ンスを転送することができます。ライセンス をキー間で転送するに
• オーデ ィオハー ドウェ アの付 属ソフ トウェ アなど を使って、オ ー
は、"Syncroso ft Licens e C ontrol C enter" の "Licens e Trans fer
ディオのレコ ーディングと プレイバック が問題なく実 行できるか、
wizard" を起動し、指示にしたがって作業してください。
確認します。
• Steinberg のソフトウェア製品は、必ずライセンス取得用のアクティ
• オーディオハードウェアを OS 標準のドライバでアクセスしている
ベーショ ン(認証)コードも 同梱され ます(ただし Steinberg Key
と同梱される、というわけではありません)
。Steinberg ソフトウェ
場 合は、コ ン ピ ュ ー タ ー 標 準 の オ ー ディ オ ア プ リ ケ ー シ ョ ン
ア(VST イン スト ゥル メント など )のラ イセン スを 、Cubase の
(Windows Media Playerや Apple iTunes など)
を使用して、オーディ
オの再生をお試しください。
Steinbe rg K ey 上 で認 証 させ るた めに は、"Syn croso ft Licen se
Control Center" の "License Download wizard" を起動し、指示にし
たがって作業してください。
12
システムの必要環境とインストール
MIDI インターフェイス / シンセサイザカードをインス
トールする
ハードディスクをデフラグする(Windows のみ)
MIDI インターフェイスのインストール手順のマニュアルは、製品に付
クで新しくオーディオのレコーディングを行う場合、先に「デフラグ」
属して いますので、そちらをご参 照ください。ここでは必要 な手順を
を実行しておきましょう。デフラグ(デフラグメンテーション)とは、
概要だけ示します。
パフォーマ ンスを最適化するため に、ハードディスク上の領域 の物理
1. インタ ーフェ イス (ある いは M IDI シ ンセサ イザカ ード )をコ ン
的な割当て を再編することです(ファ イルとファイルの間に不 要な空
ハードディ スクにはすでに他のフ ァイルが存在していて、この ディス
ピュータ の内部に組 み込むか、コン ピュータ の「ポート」
(コ ネク
き領域が存在することが多くあります)。作業はデフラグ専用のプログ
タ)に接続するかします。
ラムを使って行います。
手順は、インターフェイスの種類によって異なります。
オー ディオの レコーデ ィング パフォー マンスに とって、ハ ード
2. インターフェイスの電源スイッチがあれば、オンにします。
ディスクの最適化(デフラグ)は重要です。定期的にデフラグを
3. インターフェイスのドライバを、インターフ ェイス付属のマニュア
実行しましょう。
ルにしたがってインストールします。
必ず登録してください。
各メーカーの Web サイト で最新のドライ バアップデート に関する
情報を確認することをおすすめします。
お手元の ソフトウェアを ご登録されるこ とをおすすめしま す ! 登 録す
ることでテ クニカルサポートやアッ プデートサービスをお受 けいただ
Cubase のインストール
けます。
インストーラによって、Cubase 用のファイルがすべて自動的に正しい
2 つの登録方法があります。
保存場所にインストールされます。
• Cubase のヘルプメニューを開き、" 登録(Registration)" を選択して
ください。
Windows の場合
Steinberg Web サ イトの登録ページにリンクしま す。以後、画面上
1. "Cubase4.msi" または "CubaseStudio4.msi" のファイルをダブルク
の指示にしたがってすすめていくと登録を行えます。また、Cubase
リックします。
の起動時にも、登録処理を行うか尋ねられます。
2. 画面上の指示にしたがってください。
Macintosh の場合
1. "Cubase4.mpkg" または "Cubase Studio 4.mpkg" のファイルをダブ
ルクリックします。
2. 画面上の指示にしたがってください。
チュートリアルについて
プログラム DVD には、チュートリアル・プロジェクトとビデオも同梱
してい ます。これらはプログラムの インストール時にはイ ンストール
されませんが、DVD から手動でコピーしてご利用いただけます。
本書の チュートリアル各章で、こ れらチュートリアル・プロ ジェクト
を参照します。つまり、ファイルをコンピューターにドラッグすれば、
本書の 内容に沿ってチュ ートリアルを " 実践する " ことが可 能なので
す。
チュートリアル・プロジェクトは、"Additional Content" フォルダに含
まれています。
13
システムの必要環境とインストール
14
システムの必要環境とインストール
3
システムのセットアップ
オーディオのセットアップ
接続の作業を行う前に、すべての機器の電源をオフにしてくださ
い!
オーディオの接続
実質的 なシステムのセットアッ プ方法は、作成するプロジ ェクトの種
類、使用す る外部機器、お手元のコン ピューターハードウェ アの構成
など、様々 な要因によって異なる ものとなります。以下は一 例として
お考えください。
お手元の機器を接続する際、デジタル接続 / アナログ接続に関わらず、
外部ミキサーを使用したマルチチャンネルオーディオのセットアップ
ご自身のセットアップによって異なります。
➯ 入力ソース(ミキサーなど)をオーディオハードウェ アに接続する
ステレオ入力 / 出力‐最もシンプルな接続例
場合、プレイバックしている内容をレコーディン グしないよう、出
Cubase からのステレオ入力 / 出力だけを使用する場合は、入力ソース
力バ スやセ ンド など、ミ キサ ー出 力と は別 に接続 して くだ さい。
(ミキサーなど)、出力先(アンプやスピーカー)とオーディオハード
Firewire 接 続による、専用のミキシングハードウェアを 使用する場
ウェアを直接接続してしまうのもひとつの方法です。
合もあるでしょう。
• Cubase 内部のミキサーを使用する場合は、ご使用のオーディオハー
ドウェアの入力を使用して、マイクや外部機器を接 続してもよいで
しょう。出力はご使用のモニター機器に接続します。
Cubase のみ : あらゆる外部機器(楽器 / エフェクト)を使用して非
常に込み入ったセットアップも可能です。これらは、Cubase のコン
トロールルーム機能を利用してシームレスに統合できます。
(『オペ
レーションマニュア ル』の『VST コネクショ ン - 入出力バス のセッ
トアップ』
、『コントロールルーム』の各章を参照).
シンプルなステレオオーディオのセットアップ
あらゆ るセットアップの中 でも最もシンプルな ものです - プ ログラム
の内部 で入出力バスをセット アップし、オーディオソー ス(マイクな
ど)をオー ディオインターフェー スに接続して、レコーディ ングを行
えます。
マルチチャンネルの入力 / 出力
多くの場合は、他のオーディオ機器もマルチチャンネルで Cubase と統
Cubase 内部でミキシングを行う
合したいものです。
• ご使用の機器によって、2 とおりの方法を選択できます : 外部ミキ
サーを使用してミックスを行う、Cubase 内部のミキサーを使用して
ミックスを行う
次の例では、オ ーディオハ ードウェアの 入力に信号 を送るために、
ミキサーの 4 つのバスを使用しています。また、カードからの 4 つ
の出力は、モニタリング、およびプレイバックを行うためにミキサー
に戻されています。ミキサーの他の入力は、マイク、楽器、MIDI 音
源などのオーディオソースの接続に使用できます。
16
システムのセットアップ
サラウンドサウンド用の接続(Cubase のみ)
ワー ドクロッ クの同期 が正しく 行われる ことがき わめて大 切で
サラウ ンドサウンドを使うミキ シングを行う場合は、オー ディオ出力
す。これを欠くとレコーディングやプレイバックにノイズが混じ
をマル チチャンネルのアンプに 接続して、ひと組のサラウ ンドチャン
る可能性があります。
ネルを構成できます。
レコーディングのレベルと入力について
レコ ーデ ィング 機器を 接続し たら、オー ディ オソー スと入 力のイ ン
ピーダンス とレベルが一致するよ うに設定する必要があり ます。通常
は、マイク、コンシューマーラインレベル(-10 dBV)、プロフェッショ
ナルラインレベル(+4 dBV)に別々の入力を設定することができます。
または、オーディオインターフェイスやそのコントロールパネルで、入
力の設定を 調節することができ ます。詳細については、各オー ディオ
ハードウェアのマニュアルをご参照ください。
正しい種類 の入力の使用は、ノイズや ディストーションを防止 するた
めに非常に重要です。
オ ーデ ィオ ハー ドウ ェア が受 信す る 信号 の入 力レ ベル 調節 は
カードに よって異なるため、Cubase で、これを調節する ことは
できません。入力レベルの調節は、ハードウェアに付属の専用ア
プリケーション、またはハードウェアのコントロールパネルなど
で行います(以下参照)。
オーディオハードウェアの設定を行う
サラウンドサウンドのプレイバック構成
ほとんどの オーディオカードには、ハ ードウェアの入力設定を 行うこ
Cubase は、最大 6 つのスピーカーチャンネルのサラウンドフォーマッ
とができるソフトウェアが 1 つ以上付属しています。
トに対応しています。上の図は、5.1 サラウンド設定です。
以下の設定が可能です。
CD/DVD-ROM ドライブからレコーディングする場合
• アクティブにする入力 / 出力の選択
たいていのコンピュータには、CD プレイヤーとしても使用可能な CD/
• ワードクロックの同期のセットアップ(可能な場合)
DVD-ROM ドライブが付属しています。通常、CD/DVD-ROM ドライブ
• ハードウェアのモニタリングの切り替え(20 ページの『モニタリン
とオー ディオハードウェアは内 部接続されているので、ド ライブの出
グについて』
)
力を直接 Cubase でレコーディングすることができます。
• 各入力のレベル設定(きわめて重要です !)
• CD からのレコーディング(使用可能な場合)のルーティングやレベ
• モニタリングに使用する機器に合わせた出力レベルの設定
ル調整は、すべてオーディオハードウェアセ ットアップアプリケー
ションで 行います(下記『オー ディオハー ドウェアの 設定を行う』
• デジタル入出力フォーマットの選択
をご参照ください)
。
• オーディオバッファの設定
• また、Cubase で、コンピュータの CD / DVD ドライブを使って、直
多くの場合、オーディオハードウェアに設定可能なすべての設定は、コ
接オーディオ CD の各トラックを取り込む事(=Grab)ができます。
『オペレ ーションマニュア ル』の『ファイルの取り扱 い』の章 をご
ントロールパネルに集約されています。このコントロールパネルは、以
下で説明するとおり、Cubase から開くことができます(または、Cubase
参照ください。
が起動していない場合は、別に開くこともできます)
。オーディオハー
ドウェアに よっては、他にいくつかの アプリケーションやパネ ルがあ
ワードクロックの接続
る場合もあ ります。詳細については、各 ハードウェアのマニュ アルを
デジタ ルのオーディオ機器を使 用する際は、オーディオハ ードウェア
確認してください。
とデジタ ル機器の間にワードクロ ックを接続する必要があ るかもしれ
ません。詳 細はオーディオハードウ ェアのマニュアルをご 参照くださ
Cubase でドライバの選択とオーディオ設定を行う
い。
まず始めに、Cubase とオーディオハードウェアの連携を確実にするた
め、Cubase で正しいドライバを選択する必要があります。
17
システムのセットアップ
" ボタンをクリックすること
• " コントロールパネル(Control Panel)
1. Cub ase の " デバ イス( Devices )" メ ニュー から " デバ イス設 定
によってコントロールパネルを開きます。
(Device Setup)" を選択し、左側の " デバイス(Devices)" リストか
ら "VST オーディオシステム(VST Audio System)" をクリックしま
この ボ タン を ク リッ ク して 表 示 され る コ ント ロ ール パ ネ ルは、
す。
Cubase ではなく、使用しているオーディオハードウェアのメーカー
が開発しています(DirectX オーディオハードウ ェアの場合を除く。
以下参照)
。そのため表示されるコントロールパネルは使用している
オーディオカードによって異なります。バッ ファ、同期、デジタル
入出力フォーマットなどの設定を行うことができます。
ASIO DirexcX ドライバのコントロールパネルは、Steinberg 社が開発
しています。ダイアログの " ヘルプ(Help)
" ボタンをクリックする
と詳細の説明が開きますので(英語)
、こちらもご参照ください。ま
た下記の注釈もご確認ください
"Apple"メニューまたはDock の" システム環境
• Mac OS X 環境下では、
設定 "(" その他 " セクション)から、オーディオハードウェアのコ
ントロールパネルを開くことができます。
コンピュータ内蔵のオーディオハードウェアを使用 している場合に
は、" システム環境設定 " の " サウンド " コントロールパネルでレベ
ルやバランスなどの設定を行います。
ASIO オーディオハードウェアを使用している場合、" コントロール
" デバイス設定(Devices Setup)" ダイアログの "VST オーディオシス
テム(VST Audio System)" ページ
パネル(Control Panel)" ボタンをクリックして開きます。
5. 同時に複数のオーディオアプリケーションを使うときは、"VST オー
2. "ASIO ドライバ(ASIO Driver)" から使用するオーディオハードウェ
ディオシステム(VST Audio System)" ページの " バックグラウンド
アドライバを選択します。
時は ASIO ドライバを解放する(Release Driver when Application is
選択項目に、同じオーディオハードウェアを 参照するオプションが
in Backg round)" を 選択 して もよ いで しょ う。こ うす るこ とで、
存在する場合があります。ドライバを選択している場合、" デバイス
Cubase プログラムが起動していても、別のアプリケーションでオー
(Devices)" リストに追加されます。
ディオハードウェアを使ってプレイバックさせるこ とが可能になり
Windows 環境下で、専用の ASIO ドライバが付属されている場合
ます。
は、ASIO を使ってハードウェアへアクセスすることを強く推奨い
オーディオハードウェアにアクセス可能なのは、現 在アクティブな
たします。ASIO ドライバがインストールされていない場合は、た
アプリケーション(= デスクトップの「トップウィンドウ」)です。
とえば、インターネットでダウンロード可能なドライバがあるか
Cubase を再度アクティブにしたときに ASIO ドライバを使用できる
チェックするか、ハードウェアのメーカーや輸入代理店などにお
ように、オーディオハードウェアにアクセスしてい るその他のオー
問い合わせください。
ディオアプリケーションも ASIO(もしくは Mac OS X)ド ライバを
解放するように設定してください。
3. " デバイス(Devices)" リストからドライバを選択して、オーディオ
6. オーディオハー ドウェアとその ドライバが ASIO ダイレクトモニ タ
ハードウェアの設定画面を開きます。
4. " コントロールパネル(Control Panel)
" ボタンをクリックして、オー
リングをサポートしている場合、ドライバのペー ジで " ダイレクト
ディオハードウェアのメーカーが推 奨 / 指定す るように設定値を調
モニタリング(Direct Monitoring)
" チェックボックスをアクティブ
整します。
にしてもよいでしょう。
モニタリングの詳細は、この後の項、そして『オペレーションマニュ
アル - レコーディング』の章をご参照ください。
7. " 適用(Apply)
" ボタンをクリックしてから、"OK" ボタンをクリッ
クしてダイアログを閉じます。
18
システムのセットアップ
DirectX ドライバがインストールされたオーディオハード
ウェアを使用している場合(Windows の場合)
入出力ポートを設定する
ドライバの 選択を行い、上記の説明 のとおりに設定を行っ たら、使用
使用している Windows 用オーディオハードウェアに ASIOドライ
する入出力を指定し、名称を設定できます。
バが付 属していない場合は、DirectX ドライバを使用 してくださ
1. " デバ イス設定(Device Setup)" ダイアログで、左側 の " デバイ ス
い。
(Devices)" リストでご使用のドライバを選択して、オーディオハー
Cubase には、"ASIO DirectX Full Duplex" というドライバが標準で付属
ドウェアのドライバ設定を表示します。
してい ます。このドライバは、"ASIO ドライバ(ASIO Driver)" ポップ
アップメニューから 選択することができます("VST オーディオシステ
ム(VST Audio System)" ページ)
。
➯ "DirectX Full Duplex"を最大限 に活用す るには、オー ディオハ ード
ウェアがWDM(Windows Driver Model )と DirectX バージョン 8.1
以降に対応している必要があります。
その他の場合、オーディ オ入力は DirectX によってエミ ュレートさ
れま す(これ がど のよ う にレ ポー トさ れる かに つい ては、"ASIO
DirectX Full Duplex Setup" ダイアログのヘルプ(英語)をご参照く
ださい)
。
➯ Cubase をインス トールする と、もっと も最新の DirectX がコ ン
ピュータにインストールされます。
" デバイス設定(Device Setup)" で "ASIO DirectX Full Duplex..." ドライ
バを 選択し、コン トロール パネルボタ ンをクリ ックするこ とで開く、
ASIO コントロールパネルで以下の設定を調節することができます(詳
オーディオハードウェアのすべての入出力ポートが一覧表示されます 。
細はコントロールパネルの " ヘルプ(Help)
(英語)
"
をご参照ください)
。
2. ポートを非表示にするには、ポートの " 表示(Visible)" 欄をクリッ
• Direct Sound Output / Input Ports
クして、チェックを外した状態にします。
ウィンドウの左側に、使用可能な "Direct Sound" 入出力ポートがす
非表示状態になっているポートは、入出力バスの設定を行う "VST コ
べてリスト表示されます。リスト左側のチェ ックボックスをクリッ
ネクション(VST Connections)" ウィンドウで 選択することは でき
クすることによって、各ポートのオン / オフを 切り替えることがで
ません。
(27 ページの『VST コネクションのセットアップ』、および
きます。チェックボックスにチェックを入 れると、そのポートがオ
『オペレーションマニュアル』の『VST コネクション : 入出力バスの
ンになります。
セットアップ』の各章参照)
。
• 必要に応じて、このリスト内でバッファサイ ズやオフセット設定を
バスで既に使用しているポートを非表示にしようとすると、本当
修正することもできます。数値欄をダブル クリックして、新しい数
に非表示にしても良いか確認するダイアログが表示されます。非
値を入力してください。
表示にすると、その出力ポートは使用不可能になります!
通常は、デフォルト設定のままで問題あり ません。オーディオバッ
3. ポート名を変更 するには、" 表 示名( Show as)" 欄のポート名を ク
ファは、Cubase とオーディオカードの間でオーディオデータを転送
リックして、新しい名称を入力します。
する際に使用します。バッファサイズを大 きくすると、プレイバッ
➯ 各ポートに、
(実際のハードウェア名の代わりに)、チャンネル設定
ク時に生じる音のズレなどが少なくなります。しかし、レイテンシー
(Cubase がデータを 送信してから、出力に届くまでの時間)は大き
と関連した名称をつけておくことをおすすめします。
くなります。
例えば、5.1 サラウンドオーディオ設定(Cubase のみ)を使用して
いる場合、6 つのポート名を、それぞれ " 左(Left)", " 右(Right)",
• オフセット
オーディオと MIDI のレコーディングで、オフセットが頻繁に確認さ
"中央(Center)", "LFE", "Ls(Left Surround)", "Rs(Right Surround)"
れる場合は、この数値を調節して、入力または 出力のレイテンシー
にすることによって、プロジェクトを複数のコン ピュータ(別々の
タイムを調節できます。
スタジオなどでプロジェクトを共有する場合な ど)で共有する場合
に便利です。2 台のコンピュー タで同じポート名が使用さ れている
場合、もう 1 台のコンピュータでプロジェクトを開くと Cubase は
自動的に正しいバス接続を行います。
19
システムのセットアップ
4. "OK" ボタンをクリックして " デバイス設定(Device Setup)
" ダイア
MIDI のセットアップ
ログを閉じ、変更を適用します。
接続の作業を行う前に、すべての機器の電源をオフにしてくださ
い。
モニタリングについて
この項では、MIDI 機器の接続とセットアップについて説明します。
MIDI
Cubase で、モニタリングとは、レコーディングの準備中、あるいはレ
機器がない 場合、この項を読み飛ば してかまいません。実際に は他の
コーデ ィング中に入力されてい る信号を聴くことを意 味します。モニ
ものが必要 になったり、追加したい 場合もあると思います。以 下は一
タリングは次の 3 とおりの方法で行われます。
例としてお考えください。
外部モニタリングによる方法
外部モニタリング(Cubase に達する前に入力信号を聴く)を行うには、
MIDI 機器の接続
コンピュータ からのオーデ ィオプレイバックとオーディオソースの入
この例では、MIDI キーボードと外部の MIDI 音源モジュールがあること
力信号 をミックスするために、外 部ミキサーが必要です。ミ キサーは
が前提です。キーボードからは、コンピュータ上の MIDI トラックへの
入力するオーディオを外に出すモード(通常「スルー」
「ダイレクトス
レコーディングが可能であり、同時にプレイバックの MIDI メッセージ
ルー」など と呼ばれます)が備わっ ているならば、お手元の ミキサー
を受 け付けま す。なお、音源 モジュー ルは、プレイ バック専 用です。
デスク や、使用しているオーディオ ハードウェアに適した ミキサーア
Cubase の "MIDI スルー(MIDI Thru)" 機能(後述)を使って、キーボー
プリケーションでもかまいません。
ドの演奏中、あ るいはレコーディン グ中に、音源モジュールか ら正し
いサウンドが聞こえるようにすることができます。
Cubase を介する方法
この場合、オーディオは入力から Cubase へ渡され、エフェクトや EQ
などを通過し、出力へ戻ります。そこで、Cubase の設定を介してモニ
タリングをコントロールできます。
これによって、Cubase でモニタリングレベルのコントロールを行うこ
とがで き、モニタリングされた信号 だけにエフェクトを追 加すること
ができるようになります。
ASIO Direct Monitoring
ASIO 2.0 対 応のオーディオハードウェアを使用し ている場合は、ASIO
ダイレクトモニタリングがサポートされている可能性があります。
(こ
の機能は、Mac OS X ドライバ付属のオーディオハードウェアでも使用
可能な場合があります)。このモードでは、実際のモニタリングは、入
力信号 を外部に戻すことによっ て、オーディオハードウェ アで実行さ
れます。ただし、モニタリングの制御は Cubase から行われます。この
こと は、オーディ オハード ウェアのダ イレクト モニタリン グ機能を、
Cubase によってオ ン / オフの切 り替えが できること を意味して いま
典型的な MIDI のセットアップ
す。
モニタリングについては、
『オペレーションマニュアル‐レコーディン
プレ イバッ クには さらに 多くの 音源を 使用し たい場 合もあ るでし ょ
グ』の章で詳細に解説しています。ただし、セットアップに際し、1 つ
う。その場合、音源モジュールの MIDI スルーと次の音源の MIDI 入力
だけ留意したい点があります。
を接続します(以下同じ)
。この接続例では、レコーディングの際には
• オーディオ ハードウェア を介してモニ タリングを使 用する場合は、
キーボードのサウンドだけが鳴ります。ただし、MIDI プレイバックで
付属のミキ サーアプリケ ーションなど で対応させる べき諸機能を、
サウンドを供給する際は、すべての機器を鳴らせます。
よく確認してください。
4 つ以上の M IDI 機器を使う場合 は、複数の 出力ポートを備え た
➯ RME Audio Hammerfall DSP のオーディオハードウェアをご使用の
MIDI インターフェイスを使うか、あるいは、各ユニットのスルー
場合は、カードの初期設定 で、パン Law 設定を "-3dB" にしてくだ
端子ではなく、別 の MIDI スルーボックスを使用するこ とをお薦
さい。
めします。
20
システムのセットアップ
• "MIDI スルー(MIDI Thru)" は、レコーディング可能な状態になって
"MIDI スルー(MIDI Thru)" と "Local On / Off" の設定
いる、またはモニターボタンがアクティブになっている MIDI トラッ
Windows の場合 " ファイル
(File)"メニュー、Macintoshの場合 "Cubase"
クにだけ 有効です。詳細 は、
『オペ レーショ ンマニュ アル』の「レ
メニューの、"初期設定(Preferences)" ‐ "MIDI" に "MIDI スルー オン
コーディング」の章で説明しています。
(MIDI Thru Active)" という設定項目があります。
これは、MIDI キーボー
ドにおける "Local On / Off"、あるいは "Local Control On / Off" という
Cubase で MIDI ポートを設定する
設定項目に関連します。
" デバイス設定(Device Setup)" ダイアログで、以下のとおり MIDI シ
• この章ですでに説明した MIDI キーボードを使用する場合は、キー
ボード側 で "MIDI スルー(MIDI Thru)" をアク ティブにし、さ らに
ステムの設定を行うことができます。
"Local Off" に設定 してお く必要が ありま す("Local Control Off" と
(Device Setup)" ダイアログで MIDI ポート設定
➯ 注意:" デバイス設定
なっている場合もあります。詳細はキーボー ドのマニュアルをご参
を変更すると、プログラムにも自動で適用されます。
照ください)。理由は、キーボードと Cubase から同じ MIDI 情報を
MIDI ポートを表示 / 非表示する
二重に受け取ってしまうことになるから です。オフにしておくこと
で、キーボードからの MIDI 情報は、直接 Cubase にレコーディング
MIDI ポートは "MIDI ポートのセットアップ(MIDI Port Setup)" ページ
され、Cubase からキーボードの音源部分に戻るようにルーティング
に一覧表示されます。MIDI 入出力の " 表示(Visible)" コラムをクリッ
される事で、キーボードによる直接のトリ ガーでなくても、演奏し
クして、プログラムの MIDI ポップアップにポートを表示させるかどう
ているサウンドを聞くことができるのです。
かを設定できます。
➯ すでにトラックで選択したりMIDIデバイスで使用している MIDIポー
Cubase で "MIDI スルー(MIDI Thru)"
が ア ク テ ィ ブ に な っ て い る と、
Cubaseが受信したMIDIデータはただ
ちに「エコーバック」されて出力され
ます。
トを非表示にしようとすると、警告メッセージが 現れます。ポート
を非表示にして切断するか、MIDI ポートをそのまま表示し使用する
か、選択します。
"All MIDI Inputs " オプションを設定する
キーボードが受信するMIDIデータ
は、その内部 の音源部分によって
プレイされます。
Cubase で MIDI レコーディングを行う場合、各 M IDI トラックのレコー
ディ ングに 使用する MIDI 入 力を設定 するこ とができ ます。"All MIDI
Inputs に含める(In All Inputs)" オプションを選択して、すべての MIDI
入力の MIDI データをレコーディングすることもできます。
"MIDI ポ ートの セット アッ プ(MIDI Port Setup)" ページ の "All MIDI
Inputs に含める(In All Inputs)" は、MIDI トラックで "All MIDI Inputs"
"Synth"
を選択した 際に含められる入力 を設定できます。これは、シス テムに
同じ MIDI 入力 が複数存在 する場合、不要 な入力をオ フにするこ とに
よって必要な MIDI データだけをレコーディングすることができるので
便利です。
キー を 押 すと、そ の 情 報は
MIDIを介して Cubase に送信
されます。
キ ーボー ドで "Local Control" が オン
になっていると、演奏したキーはキー
ボ ード内部 の音源部 分によっ て演奏
されます。
"Local Control" が オフ にな って いる
と、この接続は断たれます。
➯ MIDI リ モート コントロ ールユ ニットを 接続して いる場 合は、その
MIDI 入力で "All MIDI Inputs に含める(In All Inputs)" オプションを
オフにしておいてください。
これは、MIDI トラックの入力として "All MIDI Inputs" オプションが
選択されている場合に、間違ってリモートコントロ ールからのデー
タをレコーディングしてしまうことを防ぐためです。
• 別のMIDIキーボード(サウンドの生成を行わないキーボード)を使
用する場合、Cubase で "MIDI スルー(MIDI Thru)" をアクティブに
しておく必 要があります が、インストゥ ルメントの "Local On/Off"
設定は確認する必要はありません。
• "MIDI スルー(MIDI Thru)" をアクティブにしておかないケースは、
Cubase を 1 台のキ ーボードだけと併 用する場合であ り、そのキー
ボードが "Local Off" モードの設定ができない場合だけです。
21
システムのセットアップ
ビデオハードウェアを Cubase で使用する前に、ハードウェアに付属の
シンクロナイザーの接続
接続の作業を行う前に、すべての機器の電源をオフにしてくださ
い。
ユ ー テ ィ リ テ ィ ソ フ トウ ェ ア 、ま た は Win d o ws M ed ia Pla yer
(Macintosh の 場合、Quicktime Player)を使って、ハー ドウェア が正
常にインストールされていることを確認されることをお勧めします。
Cubase の時間軸(タイムコード)を外部のトランスポートを使って管
理する ことを考えるならば、おそら くシンクロナイザーを システムに
オーディオパフォーマンスを最適化する
追加し なければなりません。同期 のためのすべての接続、お よびセッ
この項では、Cubase システムから最高のパフォーマンスを引き出すた
トアップ手順については、『オペレーションマニュアル』の「同期」の
めのヒントを紹介します。ハードウェア属性についての説明も含み、シ
章で説明しています。
ステムのア ップグレードを行う際 のガイドとしても活用で きます。こ
こでは簡単な説明にとどめます。詳細と最新情報は、Web サイトでも
ビデオのセットアップ
提供していま すので、これもご活用ください(7 ページ の『Steinberg
社の Web ページへのアクセス方法』参照)。
機器間のケーブル接続時は、必ずそれぞれの電源を切った上で作
業してください。
Cubase は、AVI, Quicktime, MPEG フォーマットのビデオをプレイバッ
パフォーマンスの 2 つの側面
クす ることが できます。Windows 環境下で は、"Video for Windows ",
Cubase のパフォーマンスには、明確に区別できる 2 つの側面がありま
"DirectShow Video" , "Quicktime Video" のど ちらかのプ レイバッ クエ
す。
ンジン を使用します。Macintosh 環境下では、常に Quicktime をプレ
イバックエンジンとして使用します。これによって、幅広いビデオハー
トラックとエフェクト
ドウェアとの互換性を保ちます。
簡単にいうと、コンピュータの処理速度が速いほど、より多くのトラッ
ク、エフェクト、EQ を使用できます。
「高速なコンピュータ」の構成要
通常、2 通りの方法でビデオをプレイバックします。
素とは、というテーマ自体で科学の一分野となりそうな勢いですが、い
• 特別なハードウェアは使わないで、コンピュータの CPU を使って手
くつかの以下のようなヒントがあります。
前の画面上だけでプレイバックする方法
この場合、
"CODEC" はシステムソフトウェアとして存在しています。
レスポンスタイム(レイテンシー)が短いこと
これで十分な場合も多いのですが、画質と ともに、ビデオウィンド
パフォーマンスのもうひとつの側面は、レスポンスタイムです。
『レイ
ウのサイズにも制限が生じることは確かです。
テンシー』は「バッファリング」の際に生じます。バファリングは、す
なわちオー ディオデータを小さな プロックに分け、これを一時 的に保
• ビデオハードウェア(カードなど)を使って外 部モニターでもプレ
イバックする方法
管するもの で、コンピューターにおけ るレコーディングや再生 などの
Maincotsh バージョンの場合、
FireWire ポートを使用することによっ
各処理にあらゆる段階で行われます。そのブロックが大きくなるほど、
て、DV/ アナログコンバーター や DV カメラを使って外 部モニター
レイテンシーは大きくなります。
でビデオをプレイバックすることがで きます(『オペレーションマ
レイテンシーが高いことが大きく問題となるのは、VST インストゥルメ
ニュアル』の「ビデオ」の章も確認してください)
。
ント の演奏時 や、コンピュ ータ上で モニタリ ングする 場合、つまり、
これは DV ビデオに 有効で、QuickTime をプレイバッ クに使用しま
Cubase のミキサー、およびエフェクトを介して、生のオーディオソー
す。
スを聴くと きに、実際の発音タイミン グよりも遅れて聞こえて くるの
Windows バージョンの場合、オーバーレイ機能に対応しているマル
です。レイテンシータイムが大きいために(時に数百ミリ秒 !)、ミキ
チヘッ ドグラ フィッ クカー ドを使用 するこ とによ って、外部 モニ
シングなど 他の処理の際にも影響 が及びます。たとえばフェー ダーを
ターでビデオをプレ イバックすることがで きます。以下 のメーカー
移動した場 合に、実際に音に反映さ れるまでに、認識できるほ どの遅
れを生じます。
の製品が対応しています:nVIDIA, Matrox
特定の ビデオハードウェアを使 用する場合、そのハードウ ェアをイン
「ダイレク トモニタリ ング」をはじ めとする数 々のテク ニックに よっ
て、
「高いレイテンシー」による問題を軽減することはできますが、む
ストー ルして、ハードウェアメーカ ーの推奨する方法で設 定を行って
しろレスポ ンスの速いコンピュータ システムを使うことで解 決できる
ください。
かもしれません。
22
システムのセットアップ
以下は、特に Windows 版の Cubase 使用時に当てはまります。
• オーディ オハードウェ アによって は、一般的には「バ ッファの数」
と、
「バッファあたりのサイズ」をおさえる設定にすることで、レイ
• Windows 環境下では、
ハードウェア専用に開発された ASIO ドライバ
テンシーを「切り縮める」ことができるでしょう。
は、より効率的で低いレイテンシーを実現します。
詳細 は オ ーデ ィ オハ ー ド ウェ ア の マニ ュ アル を ご 覧く だ さい。
• Macintosh 環境下では、Mac OS X(Core Audio)用に開発されたド
Windows 環境下で、DirectX ドライバを使用し ている場合は、ダイ
ライバを付属したオーディオハードウェアは、より 効率的で低いレ
アログのヘルプに追加の情報が掲載され ていますので、ご参照くだ
イテンシーを実現します。
さい。
(英語)
ただし、"ASIO Positioning Protocol " などの機能は、現在は ASIO ド
ライバでだけ使用可能です。
パフォーマンスに影響するシステムの要因
パフォーマンスに影響する設定を行う
CPU とプロセッサーのキャッシュ
コンピュ ータのプロセッサーが高 速なほどパフォーマンス が良いとい
オーディオハードウェアに合ったドライバを選ぶ
うことは言うまでもありませんが、バスのスピードとタイプ(PCI を強
17 ページの『Cubase でドライバの選択とオーディオ設定を行う』で説
くおす すめします)、プロセッサ ーのキャッシュサイズ、そ してプロ
明したとお り、ご使用になる特定のハ ードウェアのために用意 されて
セ ッサの タイプ とブラ ンド などの 要因に よって、コ ンピュ ータ のス
いるならば、その標準 ASIO ドライバをインストールして使用すること
ピードが影響されます。Cubase は、
「浮動小数点演算(FPU)」に深く
をお薦めします。最新ドライバの情報などは、各オーディオハードウェ
依存し ています。プロセッサー の導入にあたっては、必 ず、浮動小数
アメーカーの Web サイトを確認してください。
点演算のパワフルなものをお選びください。
Cubase は、マルチプロセッサーシステムに完全対応しています。その
オーディオバッファを設定する
ため、Cubase で 1 つ以上のプロセッサーを搭載したコンピュータをご
オーディオ バッファは、オーディオ データを、オーディオハー ドウェ
使用の場合、すべての使用可能なプロセッサーに均等に負荷を配分し、
アと どの ように やり取 りする かに影 響を 与えま す。オーデ ィオバ ッ
すべての プロセッサー合計のパフ ォーマンスを活用するこ とができま
ファサイ ズは、レイテンシー(遅れ)とオ ーディオパフォーマ ンスの
す。24 ページの『詳細設定』をご参照ください。
両方に影 響を与えます。一般的 に、小さなバッファ設 定は「遅れ」を
少なくし ますが、コンピュータに 負荷を与えます。もし、コン ピュー
ハードディスクとコントローラー
タの性能がそのバッファ設定についていけない場合、クリック音、ポッ
ハードデ ィスク上でレコーディン グとプレイバックを同時 に行えるト
プ音 やその他の プレイバッ ク時の問題 を起こす ことがあり ますので、
ラック 数も、ハードディスクとハー ドディスクコントロー ラーの速度
ご注意ください。
によって決まります。E-IDE のディスクとコントローラーを使用する場
• Mac OS X では、Cubase の " デバイス設定(Devices Setup)" ‐ "VST
合、転送モードが "DMA Busmaster" になっていることを確認してくだ
オーディオシステム(VST Audio System)" で、バッファサイズを設
さ い。Win dows 環境 下では、 "デバ イスマ ネー ジャ " で、「IDE ATA /
定できます。
ATAPI コントローラー‐プライマリ / セカンダリ IDE チャンネル」のプ
たいていの場合は、オーディオハードウェア用のコ ントロールパネ
ロパティを表示させて、現在選択されているモードを確認できます。デ
ルでバッファを設定できます。
フォル ト設定では、「DMA 転送 モード」が選択されてい ますが、ハー
• Windowsでは、オー ディオハ ードウェ アのコ ントロー ルパネル で
ドウェ アに何らかの問題が起こ った場合は、システムによ ってこの転
バッファサイズの設定を調整することができま す。そのコントロー
送モードがオフにされる場合があります。
ルパネ ルを開 くには、た いてい の場合 Cubase の " デバ イス設 定
(Devices Setup)" ‐ドライバ画面の " コントロールパネル(Control
オーディオハードウェアとオーディオドライバ
Panel)
" ボタンをクリックして開きます。
ハード ウェアとそのドライバが、日 常的なパフォーマンス に影響を及
ぼす可 能性があります。完成度の 低いドライバのせいで、コ ンピュー
タ、およびプログラムのパフォーマンスが低下することもあります。し
かしな がら、ハードウェアドライバ の設計によって最も大 きな違いが
生じるのは、レイテンシーです。
繰り返しますが、専用の ASIO ドライバを持つオーディオハード
ウェアを使用することを強くお薦めします !
23
システムのセットアップ
詳細設定
"VST オーディオシ ステム(VST Audio System)
" ページに、" 詳細設定
(Advanced options)")" セクションがあります。
ここでは VST エンジン
の高度な設定を行えます。" マルチプロセッサ対応(Multi Processing)"
オ プ シ ョ ンを ア ク テ ィブ に す る と( ハ イ パ ース レ ッ ド (h yp e rthreading)またはマルチ CPU システムを使用している場合は、このボ
タンはデフォルトでアクティブに設定されています)、システムに 1 つ
以上の CPU を搭載している場合、プロセッシングの負荷がすべての使
用可能 な CPU に均等に配 分され、Cubase で、マルチプロセ ッサーの
合計パ ワーを活用することがで きます。詳細はオンライン ヘルプをご
参照ください。
" 低レーテンシー(Lower Latency)" オプションをアクティブにすると、
基本 的に CPU オーバー ロードプ ロテクシ ョンを無 効にし、レイ テン
シーを低くします。詳細はダイアログのヘルプをご参照ください。
(英
語)
プロセッサスケジュールの最適化(Windows のみ)
(シングル CPU の)Windows XP システムで ASIO を使用する場合にレ
イテンシーを低くおさえるには、" システムパフォーマンス " をバック
グラウンド作業に最適化する必要があります。
1. " スタート " メニューから Windows のコントロールパネルを開き、
" システム " を選択します。
2. " 詳細設定 " タブを選択して、" パフォーマンス " セクションの " 設
定 " ボタンをクリックします。
" パフォーマンス オプション " ダイアログが表示されます。
3. " 詳細設定 " タブを選択します。
4. " プロセッサのスケジュール " セクションで、" バックグラウンド
サービス " を選択します。
5. "OK" ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
24
システムのセットアップ
4
チュートリアル1:オーディオのレコーディング
8. 新しいフォルダに名称を付けます。
新しくプロジェクトを作成する
プロジェクト名は "My First Project" とする予定です。そごフォルダ
この章 では、プロジェクトの作 成方法、保存方法、および開 き方につ
名は "My First Project" または "First Project" としておきます。これは
いて説明します。初めて Cubase を開いたときには、空のスクリーンが
プロジェクトを保存するフォルダをハードドライブ 上に作成する際
現れます。
に、重要となります。このフォルダの名称は、以前に 作成した他の
Cubase プロジェクトとは異なる、独自の名称にしておきましょう。
ここで、新 しいプロジェクトを作 成するか、既存のプロジェ クトを開
くか、選択します。
9. "OK"(PC)/" 作成(Create)"(Mac) をクリックします。
ハードディスク上に " プロジェクトフォルダ " が作成されます !
新しくプロジェクトを作成するには :
10."OK"(PC)/" 選択(Choose)"(Mac) をクリックします。
1. " ファイル(File)" メニューの " 新規プロジェクト(New Project)"
11.Cubase プログラムの中で、この最初のプロジェクトを探してみま
を選択します
しょう。
2. 各種テンプレートの選択を行うダイアログボックスが現れます。
Cubase のトップ・ウィンドウを見ると(" プロジェクトウィンドウ
各テンプレートについては、
『オペレーションマニュアル』の『ファ
" と呼びます)
、このプロジェクトの名称が " 名称未定 1(Untitled1)"
イルの取り扱い』の章で説明しています。
となっているはずです。続いて、このプロジェクトを保存します。
3. " 空白(Empty)" を選択します。
プロジェクトの名称
この場合、いかなる情報 / 状態も含まれていな いプロジェクトが新
しく作成されます
4. "OK" をクリックします。
5. ハードディスク上にフォルダを作成するよう指示されます。Cubase
のプロジェクトファイル、および関連する 各種ファイルが、この一
箇所に安全に保存されるようになります。
各プロジェクトを個別の(独自の)フォルダに 保存していくことは
重要です。複数の(異なる)プロジェクトはを 同じフォルダ内で保
存と、後々混乱する要因となります。
6. 今回プロジェクトを作成するフォルダの場所を指定します。
メモ : この時点ではまだプロジ ェクトはディスク上に保 存していま
せん ! こ こでは ハード ディス ク上に プロジ ェクト の保 存先と する
ここで終わりではありません !
フォルダを作成するだけです。
この時点で、空の Cubase プロジェクトがプログラム上で作成さ
れました。ハードディスク上のフォルダは存在しますが、実際の
7. " 作成(Create)
"(PC)/" 新規フォルダ(New Folder)"(Mac) をクリッ
Cubase ブロジェクトはまだディスクに保存していません。
クして、プロジェクト用にフォルダを新しく作成します。
26
チュートリアル1:オーディオのレコーディング
プロジェクトの保存方法
VST コネクションのセットアップ
1. " ファイル(File)" メニューから " 名称を付けて保存 ...(Save As...)"
"VST コネクション(VST Connections)" ウィンドウでは、ご使用のオー
を選択します。
ディオカードにおける、Cubase で使用する入出力のセットアップを行
" 保存 " と " 名称を付けて保存 ... " の違いについては、
『オペレーショ
いま す。Cubase ではこれ らを " バス(Bus)" と呼びま す。ここでは、
ンマニュアル』の『ファイルの取り扱い』の章で説明しています。
再生と録音の際に使用するバスの設定方法について説明します。
2. この時、Cubase はすでに作成した "My First Project" フォルダの中
オー ディオカ ードを確 実にセ ットアッ プするた めに、あら かじめ 10
に居る状態となっています。ここにプロジ ェクトを保存します。保
ページの『最小必要環境』、およひ 15 ページの『システムのセットアッ
存 す る プ ロ ジ ェ ク ト の 名 称 を 入 力 し ま す - たと え ば"My First
プ』の各章をお読みください。
Cubase Project" としても良いでしょう。
ここで、"Tutorial 1" フォルダに含まれる "VST Connections" プロ
3. " 保存(Save)" をクリックすると保存されます。
ジェクトを読み込んでみましょう。
➯ Cubaseプログ ラムのインストール時には、これらのチュートリ アル
プロジェクトを閉じる
プロ ジェ クト はイ ンス トー ルさ れま せん。プ ログ ラム DVD の
1. プロジェクトウィンドウが選択されている状態にします。
"Additional Content" フォ ルダをお手元のハ ードディスクに コピー
プロジェクトウィンドウは実際に作業する 上でのメインウィンドウ
してご利用ください。
です。
『オペレー ションマニュアル』の『プロジェクトウィンドウ』
の章をご参照ください。
出力の追加
2. " ファイル(File)" メニューから " 閉じる(Close)" を選択します。
1. " デバイス(Devices)" メニューを開き、"VST コネクション(VST
プロジェクトを最後に保存した時点から何 らかの変更を加えていた
Connections)
" を選択 します。この操作のデフォルトキー コマンド
場合、" 保存(Save)"、" 保存し ない(Don't Save)"、" キャン セル
は [ F4] です。
(Cancel)" のどち らかの操作を 選択できま す。" 保存(Save)" をク
ここでは " 入力(Input)"
• ウィンドウ上部に複数のタブが存在します。
リックすると、変更された内容が保存されます。
と " 出力(Output)" についてだけ取り上げます。さらなる詳細につ
いては『オペレーションマニュアル』の『VST コネ クション』の章
プロジェクトを開く
をお読みください。
プロジェクトの保存方法と閉じ方を説明しました。次は開き方です。
2. まず " 出力(Output)" を選択します。そのままでは不適切なセット
アップなので、一からセットしなおしましょう。" バスの名称(Bus
" 開く(Open)" コマンドを使用してプロジェクトを開く
Name)
" 欄を右クリックして、" バスを除去(Remove Bus)" を選択
1. " ファイル(File)" メニューから " 開く(Open)" を選択します。
します。
開きたいプロジェクトが存在するフォルダをナビゲートします。
2. プロジェクトのファイルが見つかったら、" 開く(Open)" をクリッ
クします。すると読み込まれます。
" 最近使用したプロジェクト(Recent Projects)" コマンドを
使用してプロジェクトを開く
Cubase は 最近使用したプロ ジェクトを記憶し、" ファイ ル(File)
"メ
ニューの " 最近使用したプロジェクト(Recent Projects)" サブメニュー
にリストします。
1. " ファイル
(File)" メニューから " 最近使用したプロジェクト
(Recent
Projects)" を選択します。
2. 開きたいプロジェクトをリストから選択してクリックします
3. " バスを追加(Add Bus)" ボタンをクリックします。そして " ステレ
オ(Stereo)
"、数 "1" を選択して OK をクリックします。
これにより新しい ステレオバス(左 + 右チャ ンネル)が追加され、
Cubase 内のオー ディオをご使用 のオーディオ カードに送れる よう
になります。
27
チュートリアル1:オーディオのレコーディング
4. すべてを主にステレオミックスの状態で 聴くためには、出力はすべ
てステレオにします。
2 チャンネル以上の状態 にすることも可能です。たとえ ばサラウン
ドのセットアップを選択できます。
5. ご使用のオーディオカードにおける出力をセットアップします。
"デ
バイスポート(Device Port)" プルダウンメニューから出力を選択し
ます
オーデ ィオカ ードに おける メインの ステレ オ出力 として、通 常は
"Out 1"/"Out 2"、あるいは "Left 1"/"Right 2" を選択します。より高度
なセットアップを行うには、他の出力を選 択したり、バスをさらに
追加します。
このように設定します ! これで Cubase でオーディオ録音を行い、再生
できるようになります。
レベルの設定と録音
ここでは、"Mono In" 入力でベースをモノラル録音します。オーディオ
カードのセットアップを行い、27 ページの『VST コネクションのセッ
トアップ』の部分もご一読ください。
ここで、"Tutorial 1" フォルダに含まれる "Recording" プロジェク
トを読み込んでみましょう。
入力の追加
" 入力(Input)" タブを開き、Cubase への録音の際に使用するオーディ
オ入力をセットアップします。
モノトラックの追加
1. 出力の場合と同様、右クリックして " バスを除去(Remove Bus)" を
1. 録音するオーディオトラックを作成します。
" プロジェクト(Project)
"
メニューを開き、" トラックを追加(Add Track)" サブメニューから
選択します。
" オーディオ(Audio)" を選択します。
2. " バスを追加(Add Bus)" ボタンをクリックします。そして " ステレ
2. " カウント(count)" から "1"、" 構成(configuration)" から "Mono"
オ(Stereo)
"、数 "1" を選択して OK をクリックします。
を選択して OK をクリックし、"OK" をクリックします。
Cubase で録音する際に使用する、オーディオカードの入力に対応す
プロジェクトウィ ンドウにモノラル のオーディオトラッ クが追加 /
るステレオバス(左 + 右チャンネル)が追加されます。
作成されます。
• ステレオ入力は2 チャンネル録音を行う際に便利です。たとえば左右
のオーディオチャンネルでキーボードを録音できます。モノラル(1
チャンネル)録音を行いたい場合には、別個の バスを作成しておく
こともできます。
1. " バスを追加(Add Bus)" ボタンをクリックします。そして " モノ
(Mono)"、数 "2" を選択して OK をクリックします。
Cubase で録音する際に使用する、オーディオカードの入力に対応す
る 2 つのモノラルバスが追加されます。
2. " デバイスポート(Device Port)" 欄をクリックして、オーディオカー
ドのオーディオ入力を、ステレオ / モノラルどちらで入力するか、取
り扱い方を選択します。
28
チュートリアル1:オーディオのレコーディング
3. 新しく 作成し たこ のトラ ックを クリッ クして 、" イ ンス ペクタ ー
メトロノームのクリックを有効にする
(Inspector)" が表示されている状態にします
ベースを録音する際、Cubase の小節 / 拍にあわせるために、バックで
インスペクターでは、選択したトラックにお けるあらゆる情報の確
メトロノームを鳴らすことができます。
認と操作を行えます。
1. トランスポートパネルの " メトロノーム / クリック(Metronome/
ここをクリックしてインスペクターを開きます。
Click)" ボタンをオンにします。
2. 録音する前に 2 小節のプリカウント(予備拍)を用意するには、" プ
リカウント / クリック(Precount/Click)" ボタンをオンにします。
3. プロジェクトのスピード、あるいはテンポを設定し ておく必要があ
インスペクター
ります。この設定がそのままクリック再生の速度 となります。テン
ポはクリックの直下で設定します。
4. オーディオトラックの入力は "Mono In" を、出力は "Stereo Out" を
選択します。
オーデ ィオカー ドに搭 載され ているあ らゆる 入出力を 利用で きま
す。詳細については『オペレ ーションマニュアル』の『VST コネク
ション』の章をご参照ください。"Mono In" を設定した場合は、オー
ディオカードの左チャ ンネルを利用して Cubase で録 音が行われま
"TEM PO " を クリ ッ クし て "FIX ED " にし 、"12 5" の 設定 す ると 、
す。出力を "Stereo Out" に設定すると、録音している内容を聞くこ
"125 bpm"(=Beat per Minute)のテンポ値になります。
とができます。
29
チュートリアル1:オーディオのレコーディング
レベルの設定
ベース は、ベースアンプのスピー カーをマイクでピック アップし、増
幅して 演奏します。このマイクを Steinberg MI|4 のマイク 入力に直接
接続します。MI|4 のレベルを、クリッピングが生じない程度のボリュー
ムに設定します。
1. " モニタリング(Monitor)" ボタンをクリックすると、ベースの音を
聞くことができます。
トラックの右側でオーディオ入力のレベ ルを確認し、また聴くこと
も可能です。
ここをクリックしてチャン
ネルフェーダーを表示
• オーディオカードにおけるオーディオ入力のボ リュームを、歪みを
入力されたオーディオ
生じない範囲で、できるだけ大きく設定しましょう。ほとんどのオー
ディオカードでは、レベル / ボリューム表示機能が搭 載されていま
2. トラックの " 録音可能(Record Enable)" ボタンをクリックします。
す。搭載されていない場合は、ここでボリュームを変更しましょう。
トラ ック の " 録 音可 能(Record Enable)" ボ タン を設 定す ると、
Cubase のそのトラック上で録音ができる状態となります。同時に複
4. フェーダーを上下して、チャンネルメーターの赤い レベルエリアに
数のトラックを " 録音可能(Record Enable)" に設定することもでき
かからないように設定します。赤いエリアにかか ると、クリッピン
ます。
グや歪みを生じる原因となります。チャンネルメー ターの最上部に
あるラインを見てください - このラインを超えないように 注意しま
しょう !
オーディオレベルはこの
ラインを超えないように !
録音時の安全エリア
3. インスペクターで、" チャンネル(Channel)" タブを開きます。
選択したトラックのチャンネルフェーダーが表示されます。
• レベルを設定したら、録音の準備は完了です !
30
チュートリアル1:オーディオのレコーディング
ベースの録音
1. カーソルを一番最初に設定します。
これにより、録音を 1 小節目から行えるようになります。
2. " 録音(Record)" をクリックして、ベースの録音を開始します。
" プリカウント / クリック(Precount/Click)" がオンになっている場
ルーラーの下
半分をダブル
クリック
合は、録音開始前に 2 小節のプリカウント(予備拍)
が用意されます。
3. " 停止(Stop)" ボタンをクリックすると録音を終了します。
4. トラックの " モニタリング(Monitor)
" ボタンと " 録音可能(Record
Enable)
" ボタンをオフにします。
これで入力内容は聞こえなくなり、
またトラックへの録音も無効となります。
これで Cubase 上に録音内容がはじめて作成されました ! 次はオーディ
オの再生方法です。
再生を開始
(Audio 01_01)
" と示されているオーディオイベ
• " オーディオ 01_01
ントを選択して、トランスポートメニューの " 選択範 囲を反復再生
再生する
(Loop Selection)" を選択する。
Cubase におけ るオーディオの再生方法について説明します。まずは "
デフォルトのキーコマンドは [Shift]+[G] です。オーディオイベン
再生(Play)" ボタンを押してみましょう。これは単純なようですが、こ
トをループに設定し、再生を開始する早い方法です !
こでは確 実な再生を行うためのい くつかのトリックについ て説明して
再生を停止する
みましょう。
ここで、"Tutorial 1" フォルダに含まれる "Playback" プロジェク
• トランスポートパネルの " 停止(Stop)" ボタンをクリックする。
トを読み込んでみましょう。
(Stop)" ボタンを 2 回クリックする - カーソルが再生を開始し
• " 停止
た場所に移動します。
再生の開始
• コンピューターキーボードのスペースバーを押す。
スペースバーは、再生と停止を切り替えます。
Cubase には再生方法がいくつかあります。
• テンキーパッドの [0] キーを押す。
• トランスポートパネルの " 開始(Start)" ボタンをクリックする。
• コンピューターキーボードのスペースバーを押す。
スペースバーは、再生と停止を切り替えます。
• テンキーパッドの [Enter] キーを押す。
• プロジェクトのルーラー上の下半分をダブルクリックする。
31
チュートリアル1:オーディオのレコーディング
" 置き換え(Replace)" モードの場合は、録音したオーディオはトラッ
サイクル再生を行う
ク上の既存 のオーディオとオーバ ーラップしません。既存のオ ーディ
プロジ ェクトにおける特定の選 択範囲をループ / サイクル 再生するこ
オイベント は分割あるいはカット され、新規の録音に置き換え られま
とができます。サイクル範囲を設定するには、" 左右ロケーター " を使
す。ただし、オー ディオは置き換えら れるだけであり、本のオ ーディ
用します。
オイベント が根本的に削除される わけではありません。カット あるい
1. トランスポートパネルで、左ロケーターを "1"、右ロケーターを "5"
はトリムが行われただけであり、後ほど修正することも可能です。
に設定します。
この場合、Cubase に 1 小節から 5 小節の間をループ / サイクル再生
サイクル録音
させるように指示します。すなわち 4 小 節間のループで、4 小節目
" サイクル(Cycle)" ボタンをオンにしてオーディオの録音を行えます。
の終わり =5 小節目の冒頭という意味になります。
ここで、"Tutorial 1" フォルダに含まれる "Cycle Recording" プロ
左ロケーターを "1" に設定
ジェクトを読み込んでみましょう。
これまで に、トラックの追加、録音、およ び再生方法について 説明し
ました。ここ では、先ほど録音したベ ースに対して、サイクル を活用
してギターを加えてみましょう。サイクルをオンにして録音を行うと、
録音を自動 で繰り返し、結果としてベ ストテイクを抽出できる ように
右ロケーターを "5" に設定
なります。
サイクルをオンにする
ギターの録音
2. " サイクル(Cycle)" ボタンをオンにします。
1. "Mono" オーディオトラックを追加します。
3. トランスポートパネルの " 開始(Start)" ボタンをクリックすると、
Cubase は " 停止(Stop)" をクリックするまでルー プ再生を繰り返
します。
メモ - 選択したイベントすべてにわたって左右ロケーターを設定
したら、" サイクル(Cycle)" をオンにして、キーコマンド [Shift]+
[G] を使用してこれらの再生を開始します。
サイクル未使用時の録音モード
サイクルをオフにした場合の録音モードは 3 種類あります。これらは "
2. するとトラ ックは " オーディオ 01(Audio 01)"/" オー ディオ 0 2
リニア・レコーディング " とも呼ばれます :
(Audio 02)" の 2 つが用意されます。これまでトラ ックの名称につ
• 標準(Normal)
いては考えていませんでした。名称を付けましょう。
• マージ(Merge)
• 置き換え(Replace)
オーディ オの録音時では、" 標準(Normal)" と " マージ(Merge)" は
同じ動 作です。これらを選択す ると、
(すでに 録音 / 配置されている)
オーデ ィオイベントの上に重ね て録音され、オーバーラッ プしている
状態になります(既存のオーディオは削除されません)
。この時、オー
バーラ ップしている各イベント の、いずれを再生するかを 切り替えて
選択できるようになります。これについては 32 ページの『サイクル録
音』で説明します。
3. トラック名称を表示している " オーディオ 01(Audio01)" 部分をダ
ブルクリックして、たとえば " ベース "/"Bass" と入力します。
4. " オーディオ 02(Audio 02)" をダブルクリックして、たとえば " ギ
ター "/"Elec Guitar" と入力します。これで分かりやすくなります。
32
チュートリアル1:オーディオのレコーディング
• 録音を開始する前に、必ずトラックの名称を 設定しておくと良いで
しょう。そしてトラック名称が自動的にオー ディオイベントにも付
けられます。トラック名称が " オーディオ 01(Audio 01)" の場合、
トラ ック 上の オー ディ オイ ベン トの 名称 は " オー ディ オ 01_01
(Audio 01_01)" となります。後ろの "_01" は、" オーディオ 01" ト
9. トランスポートパネルの " 録音(Record)" ボタンをクリックします。
ラック上の最初の録音であることを示し ます。オーディオファイル
ギターを録音する際、3 回繰り返すと 3 つの異なるギ ターテイクが
名称の変更方法については、35 ページの『チュートリアル 2:オー
作成されます。
ディオの編集』の章で説明します。
10." 停止(Stop)" をクリックすると完了です。3 つのギターテイクが
存在します。この中から最良の内容を見つけましょう。
ここで、"Tutorial 1" フォルダに含まれる "Cycle Recording 2" プ
ロジェクトを読み込んでみましょう。
異なるテイクの選択
1. いま録音したギターのオーディオイベントを右クリ ックして現れる
" リージ ョンに設定(Set to Region)" サブメニューから、テイクを
選択します。
Cubase はループモード(サイクル録音)で録音したすべてのパスに
5. " サイクル(Cycle)" をオンにして、左ロケーターを "2"、右ロケー
ついて記録します。これらのパスは " テイク(Take)" と呼ばれます。
ターを "18" に設定します。
現在、3 つの異なるギターテイクが存在します。
これで 2 ∼ 18 小節目をループ / サイクル再生します。
ここで、各テイクから最良のサウンドを選択できます
現在選択されているテイク
利用可能な全テイク
6. トランスポー トパネル上で、" サイク ル録音モード(C ycle Record
Mode)" を " ミックス(Mix - MIDI)" に設定します
この場合、ギターを録音する際、各サイクル時 に新しいテイクを繰
り返して作成していきます。ギターラインと してのベストテイクを
抽出することができるようになります。
2. 各テイクを聴いてみましょう。まずは " テイク 1(Take 1)" を選択
します。
サイクル録音モード
7. ギタートラック上で、" 録音可能(Record Enable)" および " モニタ
リング(Monitor)
" ボタンをオンにします。
8. トランスポートパネルの "L" ボタンを 1 回クリックします。
これで、L ロケートの位置へロケートバーが移動するため、左ロケー
ト位置から録音を開始できるようになります。
33
チュートリアル1:オーディオのレコーディング
ここで、"Tutorial 1" フォルダに含まれる "Stacked Recording" プ
" スタック " 録音
ロジェクトを読み込んでみましょう。
スタック録音(スタック =" 重ねる " の意)はサイクル録音と非常に似
9. " 初期設定 (Preferences)" ダイアログ (" 編集操作 - オーディオ
た仕組 みですが、こちらの場合は録 音したすべてのテイク がトラック
(Editng-Audio)" ページ ) を開き、" オーディオイベント のミュート
上に並んで配置されます。
を削除と同様に処理 (Treat Muted Audio Events like Deleted)" のオ
1. 新しくオーディオトラックを作成します。こ こではモノラルトラッ
プションをオンにします。
クを作成しましょう
10.ツールバーでミュートツールを選択します。
2. トラック名称をたとえば "Guit ar 2" に変更しておきます。
スタック録音の各テイク間を切り替えます。
3. トラ ンスポ ート パネ ルの " サイ クル 録音モ ード (C ycle R ecord
Mode)" を " スタック(Stacked)" に設定します。
11. 3つのテイクをみてみましょう。下側 2 つはミュートされ、上側の
" サイクル録音モード(Cycle Record Mode)" ポップアッフメニュー
1つ(テイク 1)は緑で表示されています。これが実際に再生されて
いる内容です。
4. "Guitar 2" トラック上で、" 録音可能(Record Enable)
" および " モ
ニタリング(Monitor)
" ボタンをオンにします。
5. トランスポートパネルの " 録音(Record)" ボタンをクリックします。
6. 録音が完了したら " 停止(Stop)" をクリックします。
録音したオーディオイベントは各テイクの下側に現れます。
7. "Guitar 2" トラック下側の境界線をクリックして、下側にドラッグ
12." テイク 1" をミュートし、かわりに " テイク 2" のミュートを解除し
し、表示サイズを大きく広げます。
ます。
これでオーディオの各テイクが見やすくなります。
これで " テイク 2" が聞こえ、そして " テイク 2" が緑で表示されます。
13." テイク 3" も同様に行ってみましょう
8. " 録音可能(Record Enable)" および " モニタリング(Monitor)
"ボ
次の章では、録 音した内容を各種ツー ルを使用して編集する方 法につ
タンをオフにします。
いて説明します。
34
チュートリアル1:オーディオのレコーディング
5
チュートリアル2:オーディオの編集
4. " ファイル(File)" の項の下に示される " オーディオ 01_01(Audio
イベントの操作
01_01)
" を、" ベース "/"Bass" と入力して変更します。
イベント / パートの編集方法について説明します。" 編集 " には、次の
これにより、ハードディスク上のオーディオファイ ル名称を直接変
ような操作を含みます - 名称の変更、リサイズ、分割、結合、移動、コ
更できます
ピー、反復、ミュート、削除、フェード作成。
ここで、"Tutorial 2" フォルダに含まれる "Event Operations" プ
ロジェクトを読み込んでみましょう。
名称の変更
以 前に録 音した オーデ ィオイ ベント を見 ると、" オ ーデ ィオ 01_01
(Audio 01_01)" の名称のイベントが、ベースのトラック上に存在して
います。これは、トラ ックの名称は元々 " オーディオ 01(Audio 01)
"
5. これでオーディオイベントの名称が " ベース "/"Bass" になりました。
であり、さらに トラック上での 1 つ目のオーディオフ ァイルが録音さ
れたことにより、"_01" が付されたのです。すなわち、2 つめのファイ
ル名称は " オーディオ 01_02(Audio 01_02)" と付されます。
プロジ ェクト上のオーディオ ファイルを、分かりやすい、覚 えやすい
名称にしておきましょう。名称 " オーディオ 01_01(Audio 01_01)" を、
" ベース "/"Bass" に変更します :
1. オブジェクト選択ツールを選択します。
名称が「Audio 01_01」から「Bass」に変更されました。
リサイズ
2. " オーディオ 01_01
(Audio 01_01)
" のオーディオイベントをクリッ
クします。
イベントの開始 / 終了位置(= 左右両端)を調整して、イベントの時間
3. ツールバー上の " 情報ラインの表示(Show Event Infoline)" をオン
的な長さを 変更できます。編集の際 に、必要に応じて分割ツー ルと組
にします。
み合わせてこの操作を利用します。
1. オブジェクト選択ツールを選択します。
2. リサイズしたいイベントをクリックします。
今回は " ベース " イベントのサイズを変更します。
• " 情報ライン " では、あるいはイベントディスプレイ上で現在選択さ
ベース のオーディオ イベ
ントの左右両端に、" 余白
部分 " が存在しています。
れているオブジェクトの詳細情報が示されます。
イ ベ ント の 左 右下 側 に、
白い四 角が現れます。こ
れらを 利用して イベント
をリサイズします。
36
チュートリアル2:オーディオの編集
3. イベント上のどちらかの位置でオーディオの分割 / カットを行えま
3. イベン ト左右 下側の 白い四 角にカー ソルを 配置し ます。これ をク
す。
リックして、"Elec Guitar_01" イベントと合うようにサイズを調整し
ます。
ベースのイベントを分割した箇所
4. 分割ツールで行った一連の操作は、" 編集(Edit)" メニューの一番上
に現れる " 元に戻す - 分割(Undo Split)" を選択する と、元の状態
分割
に戻せます。
" 分割 " はイベントのカットを行うものです。小節 / 拍の単位に正確に
ベースのイベントにこれ以上分割箇所がないようにしてください。
合わせてイベントの分割 / カットを行うことも可能です。
スナップ - オンの状態における分割
スナップ - オフの状態における分割
スナップ機 能をオンにすると分割 やカットの際に、時間単位を 考慮す
" スナップ " 機能を無効にした状態で分割を行うと、小節 / 拍などに位
るようになります。たとえば、"Elec Guitar" トラックを小節 / 拍単位で
置をロックせず、自由な位置でカットを行えます。
カットします。
1. 分割ツールを選択します。
1. 分割ツールを選択します。
2. スナップ機能をオンにします。
スナップ機能 は、編集時にあ らゆる時間単 位を考慮す るものです。
ごく一般的には小節 / 拍の単位を考慮します。す なわち、スナップ
機能がオンの場合には小節単位で正確にカット を行えます。オフに
すると自由な位置でカットを行えます。スナップ 機能の詳細は『オ
2. スナップ機能をオフにします(点灯していない状態)
。
スナップ機 能は、編集時に あらゆる時間 単位を考慮 するものです。
ペレーションマニュアル』の『プロジェクトウィ ンドウ』の章をご
ごく一般的には小節 / 拍の単位を考慮し ます。すなわち、スナップ
参照ください。
機能がオンの場合には小節単位で正確に カットを行えます。オフに
すると自由な位置でカットを行えます。ス ナップ機能の詳細は『オ
ペレーションマニュアル』の『プロジェク トウィンドウ』の章をご
参照ください。
37
チュートリアル2:オーディオの編集
3. 画面が小さくて、ツールボタンの内容が見づらい場合は、ツールバー
7. "グリッドの間隔(Grid Type)"ポップアッフメニューで " 小節
(Bar)"
を右ク リック してみ ましょ う(ツールボ タンが 並ぶ上 部のバ ーで
を選択します。
す)
。
ここで、プロジ ェクトウィ ンドウ上部の 表示内容を 変更できます。
このようなカスタマイズも、Cubase の使いこなし方であるといえま
す。
ツールバーを右クリック
画面の解像度によっては、このあ
たり でツ ールバ ーを 右クリ ック
してもリストを見られません。
すなわち小節単位で分割できるようになります。
8. "Elec Gu itar_0 1" のイ ベント を小 節単位 で分割 してみ ましょ う。
6、10、14 小節目でカットします。
4. リストから " デフォルト(Default)" を選択すると、ツールバーの表
[Alt]/[Option] キーを使用して分割する
示内容が初期設定に戻ります。
1. 分割ツールを選択します。
5. 再度ツールバーを右クリックして、
" オートメーションモード(Auto-
2. [Alt]/[Option] キーを押しながら、3 小節目でベースイベントをク
mation Mode)" を選択すると、バーから各種オートメーションツー
ルが隠されます。
リックします。するとこのイベントの終わりまで、そ の分割が繰り
これで分割ツールが見えている状態になるでしょう。
返して行われます。
スナップ機能をオン / オフに切り替えてお試しください。
6. スナップ機能を利用するほとんどの場合 に、スナップボタンの右に
ある " スナップモード(Snap mode)" ポップアッフメニューで " グ
リッド(Grid)
" を選択します。
3. " 編集(Edit)" メニューの一番上に現れる " 元に戻す - 分割(Undo
Split)" を選択すると、元の状態に戻せます
この場合、プロジェクト上 の " グリッド " にスナップ するようにな
ります。
38
チュートリアル2:オーディオの編集
3. すべてのイベントを選択した状態で、1 小節目にクリック & ドラッ
イベントの結合
グします。
" のりツール " を使用して、分割ツールでカットしたイベント同士を結
合できます。
1. のりツールを選択します。
2. "Elec Guitar" トラック上で、分割されたイベントの各分割箇所より
も左側をクリックして、イベントを結合します。
これらすべてを結合します。
4. プロジェクトウィンドウ上の空のエリアを再度 クリックすると、イ
ベントの選択が解除されます。
イベントの移動
イベントのコピー
1. オブジェクト選択ツールを選択します。
プロジェク トウィンドウ上のイベ ントを、他のエリアにコピー するこ
とができます。一 度に複数のコピーを作成し たい場合については、40
ページの『反復複製』の項をお読みください。
コピー / ペースト
1. オーディオイベントをコピーするには、必要なイベ ントをクリック
2. プロジェクトウィンドウ上のすべてのイベントについて、2 小節目
して、" 編集(Edit)" メニューから " コピー(Copy)" を選択します。
から 1 小節目に移動します。プロジェクトウィンドウ上の空のエリ
ここでは、"Elec Guitar_01" イベントを選択します。
アをマウスでクリック & ホールドします。すべてのイベントを囲う
2. コピーを作成し配置したいプロジェクト上の位 置に、カーソルを配
ようにドラッグして、選択範囲を作成しま す。マウスボタンを放す
置します。
と、すべてのイベントが選択された状態になります。
ここでは 17 小節目にカーソルを置きます。
3. コピーしたイベントを実際にコピーする先とするト ラックをクリッ
クして選択します。そして " 編集(Edit)" メニ ューから " 貼り付け
(Paste)" を選択します。
他のトラックを選択してもかまいません。その場合には、" 貼り付け
(Paste)" を行うと別のトラックに配置されます。" 貼り付け(Paste)
"
を行う前には、トラックを選択しておくようにしましょう。
4. この時点で、ギターのイベントが 2 つあります。ギタートラック上
の各テイクをコピーすることも可能です。
39
チュートリアル2:オーディオの編集
3. ダイアログが開きます。繰り返してコピーする数を " 数(Count)"
[Alt]/[Option] キーを使用する
のフィールドで設定します。
1. オブジェクト選 択ツールを選択 して、[Alt]/[Option] キーを押 しま
す。
2. ここでは "Guitar 2" のイベントをコピーします。この中にはスタッ
ク録音 によっ て録 音した 3 つ のイベ ントが あり ます。すべ ての
"Guitar 2" のイベントをクリックして選択して、上記のとおりドラッ
グします。
3. 選択したこれらのイベントをクリック & ホールドして、コピーした
い位置にドラッグします。そしてマウスボタンを放します
一時的に " はさみ " のアイコンが現れますが、ここで は気にしない
でください。イベントをクリック & ホールドするとコピー状態とな
• 必要に応じて " 共有コピー
(Shared Copies)" も選択します。
" 共有コ
ります("+" 印で示されます)。
ピー(Shared Copies)" を行うと、コピ ー元のイベントの " エイリ
アス " を使用して繰り返しコピーします。" エイリアス " のイベント
は、元のイベントに加えられた変更(処理 / 編集)が同 様に反映さ
れます。これにより作業の手間を大きく省けることでしょう!
4. "OK" をクリ ックすると 、ベース イベントの 直後から 繰り返して コ
ピーされます。
反復複製
" 反復複製(Repeat)
" 機能は、イベントを希望する位置まで繰り返して
コピーするものです。
1. オブシェクト選択ツールでベースのイベントをクリックします。
2. " 編集(Edit)" メニューから " 反復複製(Repeat)" を選択します。
ミュート
イベントを ミュートすると、そのイ ベントが聞こえなくな ります。ト
ラック上では、ミュートしたイベント以外はそのまま再生されます。た
だしトラックのミュートとは異なります。
1. ミュートツールを選択します。
2. ミュートしたいイベントをクリックします。
40
チュートリアル2:オーディオの編集
3. 青い三角形をクリックして、イベントの内側に移動 するとフェード
3. イベン トのミ ュート を解除 するには、ミ ュート された イベン トを
が現れます。
ミュートツールで再度クリックすると通常に戻ります。
• ミュ ー トツ ール で ドラ ッグ を 行う と、一度 に 複数 のイ ベ ント を
ミュートできます。同じ方法でミュートの解除も行えます
削除
1. " 消しゴム " ツールを選択します。
2. 削除したいイベントをクリックします。
フェードの作成
4. フェード部分をダブルクリックすると、フェードの 詳細設定を行え
イベン トにフェードを作成し、フ ェードイン / アウトの効 果を与える
るダイアログが現れます。詳細は『オペレーショ ンマニュアル』の
ことができます。
『フェードとクロスフェード』の章をご参照ください。
1. オブジェクト選択ツールを選択します。
2. フェードを加えたいイベントをクリックします。
ここをダブルクリックしてフェードを開く
青い三角形は、イベントの左右上端に現れます。
41
チュートリアル2:オーディオの編集
イベント・エンベロープ
ノーマライズ(Normalize)
エンベ ロープは、オーディオイベ ント用のボリュームカ ーブで、イベ
" ノーマライズ(Normalize)" の処理は、オーディオのボリューム(ピー
ントの範囲内でボリュームを連続的に調整できるものです。
ク)を必要な量ま で増減するもの です。通常 はスライダーを "0dB" か
"-1dB" 程 度に設定すると、オーディオ をクリッピングさせるこ となく
1. 鉛筆ツールを選択します。
最大のボ リューム(ピーク)に設定す ることができます。ノー マライ
オーディオイベントの上で鉛筆ツールを 移動すると、ポインタの横
ズの処理は 一般的に、録音のレベル が低すぎた場合などに、ボ リュー
にボリュームカーブ・シンボルが現れます。
ムを増幅させる際に利用します。
2. "Elec Guitar_01" イベントをクリックします。するとエンベロープポ
➯ 場合によってはこの処理によってオーディオの 歪みを生じます。処
イントが現れます。
理後にオーディオ素材を試聴し、意図どおりの結果 になっているか
クリック位置の高さに沿って、イベントボリ ュームの大小も変化し
確認しましょう。
ます。
1. オブジェクト選択ツールで、変更を加えたいオーデ ィオイベントを
3. さらにクリックするとポイントが追加されます。
クリックします。
続けてエンベロープポイントを作成する ことで、イベントの経過に
したがってボリューム調整を行えます。波形 もこの変化に対応しま
" 範囲選択 " ツールを使用して、必要なオーディオ範囲を設定する方
す。
法もあります。
ここで、"Tutorial 2" フォルダに含まれる "Event Operations 2" プ
ロジェクトを読み込んでみましょう。これまでに行ったイベント
操作の結果がすべて含まれます。
2. " オーディオ(Audio)" メニューの " プロセッシング(Process)" サ
ブメニューから、" ノーマライズ(Normalize)" を選択します。
オーディオのプロセッシング
Cubase は分割やリサイズの他、オーディオそのものに対して変更を加
えるこ とも可能です。ノーマ ライズ、リバース、ピッチ シフト、タイ
ムス トレッチ などを行 えます。オーデ ィオの処 理について の詳細は、
『オペレーションマニュアル』の『オーディオのプロセッシング』の章
をご参照ください。
ここで、"Tutorial 2" フォルダに含まれる "Processing Audio" プ
ロジェクトを読み込んでみましょう
オーディオイベント全体、あるいは " 範囲選択 " ツールを使用してオー
ディオの一部だけを選択してプロセッシングを行うことも可能です。
ここで はオーディオイベントに 対し、ノーマライズとリバ ースの処理
を行ってみましょう。
42
チュートリアル2:オーディオの編集
3. スライダーを利用して、必要な量を設定します。一般的には "0dB"
か "-1dB" 程度に設定します。
4. " プロセッシング(Process)" をクリックすると、オーディオがノー
マライズ処理れさます。
" 詳細設定(More)" ボタン、および " 試聴(Preview)" ボタンの詳細
は、
『オペレーションマニュアル』の『オーディオのプロセッシング
と機能』の章をご参照ください。
リバース
" リバース(Reverse)" は、オーディオ選択範囲の時間軸を反転させる
ものです。すなわち、テープの逆再生と同じ効果を得られます。
1. オブジェクト選択ツールで、変更を加えたい オーディオイベントを
クリックします。ここでは、ベースのオーディ オイベントを選択し
ます。
" 範囲選択 " ツールを使用して、必要なオーディオ範囲を設定する方
法もあります。
2. " オーディオ(Audio)" メニューの " プロセッシング(Process)" サ
ブメニューから、" リバース(Reverse)" を選択します。
3. プロジェクトウィンドウ上に、このオーディ オイベントが元となる
コピーしたイベントが存在する場合は、このダイアログが開きます。
すべてのコピーイベントも対象に変更する場合は " 続行(Continue )"、
選択範囲だけを対象とする場合は " 新規バージョン(New Version)"
を選択します。
4. " 続行(Continue)"、" 新規バージョン(New Version)" のどちらを
選択しても、オーディオはリバースの処理が行われます。
Cubase におけるオーディオのプロセッシングは " 非破壊(nondestructive)" の処理です。すなわち、すべての変更 / 編集を元の
バージョンに戻すことができます。
『オペレーションマニュアル』
の『オーディオのプロセッシングと機能』の章をご参照ください。
43
チュートリアル2:オーディオの編集
44
チュートリアル2:オーディオの編集
6
チュートリアル3:MIDIの録音と編集
2. " インストゥルメント(Instrument)" ポップアップメニューから、
はじめに
"HALionOne" を選択して、"OK" をクリックします。
本章で は、今作成しているソングに インストゥルメントを 加えること
にしま す。これまでのチュートリア ルではオーディオの録 音を行いま
したが、今回は MIDI の録音を行います。
Cubase で、MIDI によるサウンドを得るには 2 つの方法があります : 仮
想イン ストゥルメント - ご使用のコンピ ュータ内部のシンセ サイザー
を使用 する方法、従来どおりハード ウェアキーボードなど を使用する
方法
このチ ュートリアルでは、仮想イン ストゥルメントを使用 する方法に
プロジェクトウィンドウの選択トラックの下に、イ ンストゥルメン
ついて 取り上げます。ハードウェア シンセサイザーを介し た録音方法
トトラックが 1 つ作成されます。
については、59 ページの『チュートリアル 5:外部 MIDI インストゥル
3. インスペクターを表示されている状態にします。
メント』の章をご参照ください。
ここで、"Tutorial 3" フォルダに含まれる "Recording MIDI 1" プ
ロジェクトを読み込んでみましょう。
インストゥルメントトラックの作成
1. ソン グにス トリ ング スパー トを 追加し まし ょう 。" プ ロジ ェクト
(Project)" メニューの " トラックを追加(Add Track)" サブメニュー
から、" インストゥルメント(Instrument)" を選択します。
これまでのバージョンの Cubase では、MIDI トラックを "VST インス
トゥルメント " ウィンドウで定義した仮想インス トゥルメントに割
4. インストゥル メントトラッ クの名称フィ ールドをクリ ックします。
り当てる作業が必要でした。今バージョンで もこれまでの方法を利
作成し たトラッ クはイ ンスト ゥルメ ントト ラック だけで、名称 は
用できますが、インストゥルメントトラック はさらに便利になりま
"HALionOne 01" となっています。これをダブルクリックして、" ス
した。
トリングス "/"Strings" に変更しましょう。
46
チュートリアル3:MIDIの録音と編集
5. " インストゥルメントを編集(Edit Instrument)" ボタンをクリック
サウンドのブラウズ
して、"HALionOne" のコントロールパネルを開きます。
仮想インストゥルメント "HALionOne" に、サウンドを読み込みましょ
う。
ここで、"Tutorial 3" フォルダに含まれる "Recording MIDI 2" プ
ロジェクトを読み込んでみましょう。
1. "HALionOne" の " プリセット(Preset)" ボタンをクリックして、ポッ
プアップメニューから " プリセットの読み込み(Load Preset)" を選
択します。
6. "HALionOne" のパネルを常に前面に配置しておきたい場合は、イン
ストゥルメント上側付近のバーを右クリックして、
" 常に前面に表示
(Always on Top)" を選択します。
ここを右クリックして、" 常に前面に表示(Always on Top)" を選択
2. " カテゴリ(Category)" セクションで "Strings" だけを選択して、他
は選択しない状態にします。次に " サブカテゴリ(Sub Category)"
で "Synth" をクリックします。これで選択フィルターが適用され、シ
ンセストリングスだけが現れます。右側のリスト から、どちらかの
プリセットを選択し、"OK" をクリックします。
カテゴリ
サブカテゴリ
47
チュートリアル3:MIDI の録音と編集
フィルタリングされたリスト
4. MIDI 入力ルーティング・ポップアップメニューの下で、MIDI 出力
MIDI の録音
を設定できます。ここでは、仮想インストゥルメント "HALionOne"
サウンドが準備できましたので、録音を行ってみましょう。MIDI 録音
を設定します。他のインストゥルメントに変更する 場合も同じ手順
の手順はオーディオ録音と非常に似ています。25 ページの『チュート
で行います。
リアル 1:オーディオのレコーディング』の章をご参照ください。
5. トラックの " 録音可能(Record Enable)" ボタンと " モニタリング
(Monitor)" ボタンをそれぞれオンにして、MIDI キーボードを MIDI
MIDI 入力の設定
ノートを弾いてみましょう。
1. MIDI キーボードをご使用のコンピュータに直接 USB 接続するか、
MIDI 信号の受信状況がトラックの右側で確認できます。
MIDI インターフェースを介して接続してください。
モニタリング
(Monitor)
ご使用のコン ピュータにおけ る MIDI 環境 のセットアップ 方法につ
いては、15 ページの『システムのセットアップ』をご参照ください。
録音可能
(Record Enable)
2. MIDI キーボードをトラックに割り当て、"HALionOne" を演奏できる
状態にします。インスペクターを表示すると、ここで MIDI 入出力の
割り当て状況を確認できます。
トラックを " 録音可能(Record Enable)" に設定すると、Cubase は
このトラックにだけ録音を行います。複 数のトラックを " 録音可能
(Record Enable)" にすることも可能です。
6. 左ロケーターを 1 小節目、右ロケーターを 57 小節目に設定します。
7. " サイクル(Cycle)" ボタンをオフにします。
今回はループ再生を行わずに録音を行います。50 ページの『サイク
ル録音』の項で、MIIDI のサイクル録音について説明します。
8. テンキーパッドの [1 ] を押します。
3. 次に、入力割り当てのポップアップメニューから、使用する MIDI 入
カーソルが左ロケーター位置に移動します。
力を選択します。ほとんどの場合は "All MIDI Inputs " を使用すると、
9. " 録音(Record)" ボタンをクリックして、数小節だけ録音しましょ
どの入 力を現 在使 うのか を考え る必要 が無く 済みま す。"All MIDI
う。
Inputs " を選択すると、入力されるすべての MIDI 信号がこのトラッ
10.完了したら " 停止(Stop)" ボタンをクリックします。
クに送り込まれます。この入力オプションが 適さない場合もありま
11.トラックの " モニタリング(Monitor)" ボタンと " 録音可能(Record
すが、実際は 99% の割合でこの オプションを 利用してかま いませ
Enable)
" ボタンをオフにします。
これで入力内容は聴こえなくなり、
ん。
またトラックへの録音も無効となります。
これで Cubase 上に MIDI 録音の内容がはじめて作成されました ! 次は
MIDI の再生方法です。
MIDI 入力ルーティングのポップアップ メニュー
48
チュートリアル3:MIDIの録音と編集
MIDI の再生
サイクル再生を行う
Cubase にお ける MIDI の再生方 法について説明します。まずは " 再生
プロジェク トにおける特定の選択 範囲をループ / サイクル再生 するこ
(Play)
" ボタンを押してみましょう。これは単純なようですが、ここで
とができます。サイクル範囲を設定するには、" 左右ロケーター " を使
は確実な 再生を行うためのいくつ かのトリックについて説 明してみま
用します。
しょう。
1. トランスポートパネルで、左ロケーターを "1"、右ロケーターを "5"
に設定します。
ここでは、"Tutorial 3" フォルダに含まれる "MIDI Playback" プロ
この場合、Cubase に 1 小節から 5 小節の間をループ / サイクル再生
ジェクトを読み込んでみましょう。
させるように指示します。すなわち 4 小節間の ループで、4 小節目
再生の開始
の終わり =5 小節目の冒頭という意味になります。
• トランスポートパネルの " 開始(Start)" ボタンをクリックする。
左ロケーターを "1" に設定
左ロケーターを "5" に設定
• コンピューターキーボードのスペースバーを押す。
サイクルをオンにする
2. " サイクル(Cycle)" ボタンをオンにします。
スペースバーは、再生と停止を切り替えます。
3. トランスポートパネルの " 開始(Start)" ボタンをクリックすると、
• テンキーパッドの [Enter] キーを押す。
Cubase は " 停止(Stop)" をクリックするまでループ再 生を繰り返
• プロジェクトのルーラー上の下半分をダブルクリックする。
します。
• "Strings" と示されている MIDI イベントを選択して、トランスポート
メニューの " 選択範囲を反復再生(Loop Selection)" を選択する。
サイクル未使用時の録音モード
デフォルトのキーコマンドは [Shift]+[G] です。MIDI イベントを
サイクルをオフにした場合の録音モードは 3 種類あります。これらは "
ループに設定し、再生を開始する早い方法です !
リニア・レコーディング " とも呼ばれます :
• 標準(Normal)
再生を停止する
(すでに録音 / 配 置されている)MIDI イベントの上に重ねて 録音さ
• トランスポートパネルの " 停止(Stop)" ボタンをクリックする。
れます。すなわち前に録音したパートと今の録音パ ートがオーバー
• " 停止
(Stop)" ボタンを 2 回クリックする - カーソルが再生を開始し
ラップしている状態になります(既存の MIDI は削除されません)
。
た場所に移動します。
• マージ(Merge)
• コンピューターキーボードのスペースバーを押す。
録音した内容が、トラック上ですでに録音した MIDI データに結合 /
スペースバーは、再生と停止を切り替えます。
マージされます。たとえばドラムの録音時に、1 回目のパスではキッ
• テンキーパッドの [0] キーを押す。
クドラムを、ま た別のパス ではスネア ドラムを追加 します。結果、
MIDI データが 1 つの MIDI パートに結合されます。
• 置き換え(Replace)
トラック上ですでに録音した MIDI データが、今録音した内容に置き
換えられます。
49
チュートリアル3:MIDI の録音と編集
5. トランスポ ートパネル 上で、" サイクル 録音モード(C ycle R ecord
サイクル録音
Mode)" を " ミックス(Mix - MIDI)" に設定します。
" サイクル(Cycle)" ボタンをオンにして MIDI の録音を行えます。
この場 合、ドラムを 録音す る際、各サ イクル 時に 1 つ のパート に
ここで、"Tutorial 3" フォルダに含まれる "Cycle Recording MIDI"
MIDI イベントがミックスされていきます。複雑なドラムリズムを作
プロジェクトを読み込んでみましょう。
成することも簡単です。
MIDI ドラムの録音
1. "インストゥルメント(Instrument)" トラックを追加して、"HALion
One" を選択します。
サイクル録音モード
6. "AUTO Q" ボタンをオンにします。これは自動クオンタイズ機能で、
録音時に MIDI データ のタイミングを各種 ビート上に対して 正確に
沿うよう、補正するものです。演奏のタイミングがず れてしまう場
合には便利です。
2. イ ン ス ペ ク タ ー の プ ロ グ ラ ム フ ィ ー ル ド を ク リ ッ ク し て、
"Drums&Perc" カテゴリ -"Drumset" サブカテゴリから、ドラムサウ
ンドを選択して読み込みます。
3. この新しいトラックの名称を " ドラム "/"Drums" としておきましょ
う。
4. " サイクル(Cycle)" ボタンをオンにして、左ロケーターを "9"、右
7. クオンタイズ値を設定します。これは Cubase が MIDI ノートをどの
ロケーターを "13" に設定します。
タイミングにロックさせるかを設定するものです。
" クオンタイズの
タイプ(Quantize Type)" ポップアップメニューから "1/8" ノートを
選択します。
これで 9 ∼ 13 小節目をループ / サイクル再生します。
8. ドラムトラック上で、" 録音可能(Record Enable)" および " モニタ
リング(Monitor)
" ボタンをオンにします。
9. トランスポートパネルの "L" ボタンを 1 回クリックします
これで左ロケーター位置から録音を開始できるようになります。
50
チュートリアル3:MIDIの録音と編集
10.トランスポートパネルの " 録音(Record)" ボタンをクリックしま
キーエディタ(Key Editor)
す。1 回目はハイハット、2 回目はバスドラム、3 回目はスネアを録
" キーエディタ(Key Editor)" では、MIDI データに変更を加えることが
音しましょう。
できます。
11." 停止(Stop)" をクリックすると完了です。
ここで、"Tutorial 3" フォルダに含まれる "Key Editor" プロジェク
トを読み込んでみましょう。
MIDI ノートの削除
1. ドラムパートをダブルクリックして、キーエディタを開きます。
12.いま作成したドラムパートを、ソング中のドラムビートが必要な他
ここでは左側にキーボードが配置され、またドラム の各ノートが並
の箇所に移動 / コピーします。
びます。下側には各 MIDI ノートのベロシティが示され、また上側に
移動 / コピーの方法については、35 ページの『チュー トリアル 2:
はタイムルーラーがあります。
オーディオの編集』をご参照ください
キーボードのノート
タイムルーラー
13.すべてのパートを " のり " ツールで 1 つに結合します。
のりツールについては、35 ページの『チュートリアル 2:オーディ
ドラムの MIDI ベロシティ
オの編集』をご参照ください。
ドラムの MIDI ノート
2. ハイハットとキックドラムだけでソングを開始 しましょう。スネア
ドラムを一度に削除 するには、マウスをクリ ック & ホールドして、
スネアド ラム部 分を囲 うように ドラッ グして選 択範囲 を作成し ま
す。1 ∼ 8 小節目の範囲で選択します。
この操作は、以降は " ノートを囲う " と説明します。
3. [Delete] キーを押すと、スネアドラムが削除されます。
51
チュートリアル3:MIDI の録音と編集
4. 1 小節目をズームして、キーエディタの " 消しゴム " ツールでハイ
MIDI ノートの作成とドロー
ハットを 4 分音符("1/4" ノート)だけ残して削除します。
25 小節目にクラッシュシンバルのノートを作成します。
5. 2 ∼ 8 小節目のすべて削除しておきます。
1. 25 小節目に スクロール し、キー エディタ左 側のピア ノロールを ク
リックします。クラッシュシンバルが聞こえるノー トをクリックし
て探しましょう。GM 仕様であれば "C#2" が適切です。
MIDI ノートのコピー
1 小節目の MIDI ノートを 2 ∼ 8 小節目にコピーします。
1. 1 小節目のハイハットノートを囲います。そして [Alt]/[Option] キー
を押しながら、ノートを 1 小節目から 2 章小節目にドラッグします。
これでコピーされます。
2. キーエディタの " 鉛筆 " ツールを選択して、クラッシュシンバルの
ノートを 25 小節目でドローします。25 小節目 1 拍目をクリックし
て、小節いっぱいまでドラッグします。
" 鉛筆 " ツールでクリック & ドラッグ
2. 9 小節目までコピーを続けます。
52
チュートリアル3:MIDIの録音と編集
5. キーエディタの " 鉛筆 " ツールを使用して、各ノートのベロシティ
コントローラーレーン
をドローすると、自由にカーブを描くことができます。
" コントローラ ーレーン(Controller Lane)" では、MIDI デー タのベロ
シィやコントロール情報の追加 / 編集を行えます。ごく一般的には、ベ
ロシティ、ピッチベンドやコントロールナンバー(フィルターなど)の
編集に利用します。
特定の MIDI ノートでベロシティが高すぎたり低すぎる場合に、キーエ
ディタの下側でこれらの情報を確認し、編集できます。
1. キーエデ ィタの左下 にある、" コントロー ラーレーン のプリセッ ト
(Controller Lane Presets)" ボタンをクリックして、コントローラー
レーンを表示します。
2. " ベロシティ(Velocity)" を選択して、ベロシティ情報を表示させま
す。
3. 確認 / 編集が必要な MIDI 情報を、ポップアップメニューから選択し
ます。
4. " 設定(Setup)" を選択して、さらに他のコントローラも表示できま
す。
リストから 1 つを選択するか、" 設定(Setup)" で
他のコントローラを選択します。
53
チュートリアル3:MIDI の録音と編集
54
チュートリアル3:MIDIの録音と編集
7
チュートリアル4:ループの取り扱い
4. " 開始(Start)" ボタンをクリックすると、ループの試聴を行えます。
ループブラウザ
" プロジェクトの設定で再生(Play in Project context)" のオプショ
" ループブラウ ザ(Loop Browser)" は、お 手元のループ素材 を手早く
ンをオンにすると、プロジェクトのテンポでループ を試聴できるよ
取 り扱 う こと が 可能 なウ ィ ンド ウ です。 " ル ープ ブ ラウ ザ(Lo op
うになります。プロジェクトで使用したいループ と、実際のループ
Browser)" では、オーディオファイルの検索、タグを使用したカテゴリ
のテンポが異なる場合にも、適切に試聴することが可能です。
付け、プロ ジェクトのテンポを利 用したオーディオの試 聴など、多く
" 自動試聴(Auto Play)" - ファイルを選択すると
自動で再生を開始
のことを行えます。
ここで、"Tutorial 4" フォルダに含まれる "Loops" プロジェクトを
試聴コントロール(開始、停止、一時停止、
サイクル、レベルスライダー)
読み込んでみましょう。
ループの追加
1. " メディア(Media)" メニューから " ループブラウザを開く(Open
Loop Browser)" を選択します。
ここでサウンドを検索
" プロジェクトの設定で再生(Play in Project context)
" ボタン
5. 多くのループが存在する場合は、" ビューアー(Viewer)" セクショ
ンの " フィルター(Filter)" オプションを利用して検索することも可
能です
ループを試聴
お手元のループ
6. 使用したいループが見つかったら、ループ名称をプ ロジェクトにド
ラッグ & ドロップします。ループ用のオーディオトラックがまだ作
2. ループブラウザは、ご使用のハードディスク 内におけるループファ
成されていない場合は、自動でトラックが作成されます
イルをひととおり検索し、" ビューアー(Viewer)" セクションに表
示されるようになります。
3. " ビューアー(Viewer)" セクションでループファイルを選択すると、
下側の " スコープ(Scope)" セクションに内 容がグラフィカルに示
ルー プブラ ウザか ら
プロ ジェク トに ド
ラッグ
されます。
7. この新しいトラックの名称を "ループ 1"/"Loop 1" と変更しておきま
しょう。
56
チュートリアル4:ループの取り扱い
5. " 反復複製(Repeat)" を利用して、プロジェクトの最後までループ
コピーの作成
をコピーしましょう。
" 反復複製(Repeat)" を利用してループをコピーしましょう。
ルー プブラウザ のさらな る活用方 法について は、
『オペ レーショ ンマ
1. プロジェクトウィンドウ上のループイベン トをクリックして選択し
ニュアル』の『メディアベイ』の章をご参照ください。
ます。
2. " 編集(Edit)" メニューから " 反復複製(Repeat)" を選択します。
3. ダイアログが開きます。" 数(Count)" フィールドを "13" に設定し
ます。
4. "OK" をクリックします。ループは 13 回コピーされ、つながって繰
り返されます。
プロジェクトに挿入(Insert into Project)
ループをもう一つ追加しましょう。今回は " プロジェクトに挿入(Insert
into Project)" コマンドを利用します。
1. 新しくステレオのオーディオトラックを作成します。
2. このトラック名称を " ループ 2"/"Loop 2" と変更しておきましょう。
そしてトラックを選択しておきます。" プロジェクトに挿入(Insert
into Project)" は選択したトラックに対して行われる動作です。
3. ループを挿入したい位置にカーソルを配置します。ここでは 9 小節
目に配置しましょう。
4. ループブラウザで、使用したいループを右クリックし、" プロジ ェ
クトの現 在のカーソ ル位置に挿 入(In sert i nto Proj ect at Cursor)"
を選択します。プロジェクトウィンドウの " ループ 2" トラック・9
小節目にループが配置されます。
57
チュートリアル4:ループの取り扱い
58
チュートリアル4:ループの取り扱い
8
チュートリアル5:外部MIDIインストゥルメント
3. K2000 への MIDI 出力を、出力(Output)" ポップアップメニューで
はじめに
選択します。
このチュートリアルでは、ご使用の MIDI機器のセットアップと Cubase
この設定が、後ほどの操作でも便利になります !
への 録音方法について 説明します。MIDI キ ーボード上で Cubase から
の MIDI データを再生し、Cubase 側ではこれ をオーディオとして録音
し、ファイ ナルミックスの処理を 行うこととします。各種ツ ールの適
切な使 用方法を知っておくこと で、簡単かつ的確にこれら の手順を実
現します。
また 、Cubase の " 外部インス トゥルメン ト " は、MIDI キーボード の
オ ーデ ィオ 出力 をご使 用の オー ディ オカ ード の入 力に 直接接 続し、
Cubase 上でそのサウンドをモニタリングし、またリアルタイムに録音
することができるものです。
MIDI デバイスのセットアップ
まず、コン ピュータに接続す る "MIDI デバイス " をセットア ップしま
4. 完了したら "MIDI デバイスマネージャ(MIDI Device Manager)" を
す。実際には様々なセットアップ方法ががあります。
『オペレーション
閉じます。
マニュアル』に記載されている内容を参考にしてください。このチュー
• MIDIデバイスには、ご使用の MIDI 機器に含まれるパッチ情報などが
トリアルでは、Steinberg MI4 インターフェースと Kurzweil K2000 キー
すべて含まれています。リストに機器の名称が存 在する場合は、こ
ボードを使用したベーシックなセットアップを取り上げます。
れをセットアップします。リストに名称がない場合は、" 新規定義 ...
ここで、"Tutorial 5" フォルダに含まれる "External MIDI 1" プロ
(Define New...)
" を 選択し、内容を定義 することも可能で す。詳細
ジェクトを読み込んでみましょう。
については、電子マニュアル『MIDI デバイス』をお読みください。
1. まず、" デバイス(Devices)" メニューから "MIDI デバイスマネー
ジャ(MIDI Device Manager)" を開きます。
外部インストゥルメントの VST コネクション設定
2. 次に " デバイスのインストール(Install Device)" ボタンをクリック
します。ここでは "K2000" を追 加します。リストで これを選択し、
MIDI デバイスをすべてセットアップします。まず、MIDI キーボードの
"OK" をクリックします。
オーディオ出力を、Steinberg MI4 のオーディオ入力に接続して、聴く
Kurzweil K2000 以外のキーボ ードもリストに含まれています。状況
ことができる状態にします。これがすなわち " 外部インストゥルメント
" の意味となります。ご使用の外部 MIDI インストゥルメントは、Cubase
に応じてご自由に選択してください。
の中で再生できます。
ここで、"Tutorial 5" フォルダに含まれる "External MIDI 2" プロ
ジェクトを読み込んでみましょう。
1. " デ バイ ス( De vi ces )" メ ニ ュー か ら " VST コネ ク シ ョン( VST
Connections)
" を選択 します。この操作のデフォルトのキ ーコマン
ドは [F4] です。
2. " 外部インストゥルメント
(External Instruments)" タブを開きます。
3. " 外部インストゥルメントを追加(Add External Instrument)" ボタ
ンをクリックして、" 名称(Name)" フィー ルドに "K2000" と入力
します。
実際には、セットアップの状況に応じて、いかなる名 称を設定して
もかまいません。
60
チュートリアル5:外部MIDI インストゥルメント
8. "VST コネクション(VST Connections)" ウィンドウを閉じ、" ルー
4. K 200 0 か らの オ ーデ ィオ はス テ レオ で入 力し ます 。物 理的 にも
K2000 の出力から MI4 の入力へ オーディオケーブルで接続します。
プ 2" トラックを選択します。
MI4は 4 系統の入力を持ち、
今回は "Line In 3/4"に接続します。K2000
ここで新しくトラックを追加します。" ループ 2" トラックを選択し
は左 右の各 出力 を持つ ため、 "1" を " ステ レオリ ター ン(Stereo
ておくと、次の操作で新しいトラックが下側に作成されます。
Return(s))" に設定します。
9. " プロジェクト(Project)" メニューを開き、" トラックの追加(Add
Track)" サブメニューから " インストゥルメント(Instrument)" を
選択します。
10.作成 して おい た 外部 イン スト ゥ ルメ ント を選 択 しま す。今回 は
5. あらかじめ MIDI デバイス(=K2000)を作成しています。そのため、
"K2000" を選択します。" 数(count)" は "1" に設定します。
"MIDI デバイ スの設定(Associate MIDI Device)" をクリ ックして、
"K2000" を選択することができます。
11."OK" をクリックして、ダイアログを閉じます。
次に、用意した 外部インストゥルメ ントをモニタリングし ます。そし
新しく MIDI デバイスを作成するには、" デバイスを作成(Create
Device)" を選択(たとえばお持ちの機器がリストにない場合)
てサウンドの選択と MIDI の録音も行います
6. "OK" をクリックして、ダイアログを閉じます。
7. " デバイスポート(Device Port)" 欄で、新しく作成した外部インス
トゥルメント用のバスが適切な入出力となるように設定します。
このチ ュートリアルでは、外部イン ストゥルメントのバス 設定はこの
ようにします。
61
チュートリアル5:外部MIDIインストゥルメント
外部 MIDI インストゥルメントのモニタリング
" プログラム(Programs)"
ボタンをクリックしてピ
アノサウンドのプログラ
ムを選択
ここで、"Tutorial 5" フォルダに含まれる "External MIDI 3" プロ
ジェクトを読み込んでみましょう。
1. "K2000" トラックの " 録音可能(Record Enable)" ボタン、および
"モニタリング(Monitor)" ボタンをオンにします。
2. K2000 のキーボード上で実際にノートを弾いてみましょう。トラン
スポートパネルの MIDI インジケータが点灯し、K2000 のサウンド
が Cubase 上で聴こえるでしょう。
このチュートリアルでは、"MIDI デバイスマネージャ(MIDI Device
Manager)
" で作成したキーボードを演奏します。
Cubase を介して K2000 のオーディオを聴く
これで外部 インストゥルメントのモ ニタリングと演奏ができ るように
なりました。仮想インストゥルメントやオーディオトラックと同様、エ
フェクトや EQ を外部インストゥルメントに加えることも可能です。
これについては次のチュートリアルで実践します。次に MIDI の録音を
MIDI 入出力インジケータ
行ってみましょう。
3. "K2000" トラックの名称を、ここでは " ピアノ "/"Piano" に変更しま
しょう。このトラックではピアノを録音します。
この操作では、"VST コネクション(VST Connections)" で設定した
外部イ ンスト ゥルメ ントの 名称は変 更され ません。プ ロジェ クト
ウィンドウ上の名称だけが変更されます。
4. 繰り返しますが、"MIDI デバイスマネージャ(M IDI Device Manager)
"
で、あらかじめ MIDI デバイスを作成してあります。MIDI デバイス
には、パッチ名称、バンクセレクション などの(変更可能な)各種
情報が含まれ ます。K2000 の各プロ グラム名称が 準備されており、
これを 自由に 利用 できま す。インス ペクタ ーの
"
プログ ラム
(Programs)" ボタンをクリックし、"Stereo Grand" のピアノプログ
ラムを選択します。
実際にはご使用の MIDI 機器は異なるでしょう。お持ちの機器のピア
ノサウンド(およびそのプログラム名称)をご使用ください。
62
チュートリアル5:外部MIDI インストゥルメント
MIDI および外部インストゥルメントの録音
ここで、"Tutorial 5" フォルダに含まれる "External MIDI 4" プロ
ジェクトを読み込んでみましょう。
インストゥルメントトラックに MIDI を録音しましょう。
1. ピアノトラックの " 録音可能(Record Enable)
" ボタン、および " モ
ニタリング(Monitor)
" ボタンをオンにします。
2. レベルが 低い場合は 、" インス トゥルメン トを編集( Edit Instrument)" ボタンをクリックし、" リターンゲイン(Return Gain)" ス
ライダーを移動して、外部インストゥルメン トが適切に聴こえるよ
うにレベルを調整します。
3. トランスポートパネルの " 録音(Record)" ボタンをクリックして、
ピアノパートを録音します
4. 完了したら " 停止(Stop)" ボタンをクリックします。
5. トラックの " モニタリング(Monitor)
" ボタンと " 録音可能(Record
Enable)
" ボタンをオフにします。
これで入力内容は聴こえなくなり、
またトラックへの録音も無効となります(誤 って録音してしまうこ
とを防げます)
。
これで外部 MIDI インストゥルメントの録音内容がはじめて作成されま
した ! 次のチ ュートリアルでは、ミキシン グ、EQ、エフェクト、オー
トメーション、またオーディオの書き出しについて説明します。
ここで、"Tutorial 5" フォルダに含まれる "External MIDI 5" プロ
ジェクトを読み込み、変更を加えた結果を聴いてみましょう。
63
チュートリアル5:外部MIDIインストゥルメント
64
チュートリアル5:外部MIDI インストゥルメント
9
チュートリアル6:ミキシングとエフェクト
4. 各トラックのフェーダーを移動して、ミックスが好 みの状態に聴こ
はじめに
えるように調整します。
この章では、これまでの 5 つのチュートリアルで作成してきたプロジェ
クトをまとめ、適切 なミックスを作成すべく、レベル、EQ、エフェク
トを活 用します。さらにオートメ ーションも活用し、そして オーディ
オの書き出しも行います。
ここで、"Tutorial 6" フォルダに含まれる "Mixing 1" プロジェク
トを読み込んでみましょう。
レベルの設定
まず、プロジェクトにおける各レベルを設定しましょう。ここではミッ
クスバランスを適切に行います。それは後ほど EQ やエフェクトを追加
するための準備にもなります
5. フェーダーの位置を"0dB"(デフォルト値)
に戻したい場合は、フェー
1. " テバイス(Devices)" メニューから " ミキサー(Mixer)" を選択し
ダーエリアを直接 [Ctrl]/[Command]+ クリックするとリセットでき
ます。
ます。
デフォルトのキーコマンドは [F3] です。
2. 必要がなければ、ビューから入力チャンネルを隠すことができます。
チャンネルフェーダー
ミキサー左側のコモンパネルにある " 隠す - 入力チャンネル(Hide
Input Channels)" をクリックします。
チャンネルメーター
ピークメーター値
チャンネルレベル
6. " チャンネルレベル
(Channel Level)" エリアをダブルクリックして、
レベル値を手動で入力することも可能です。
7. フェーダーを上げた際の実際の大きさには注意 してください。各レ
ベルーは、クリッピングせず、かつなるべく大きい状 態となるよう
にしましょう。クリッピングが生じた場合には、出力 チャンネルの
" ク リップ(CLIP)" インジケーターが点灯します。その 場合はレベ
ルを下げて、" クリップ(CLIP)" をクリックします。これ でインジ
3. トランスポートパネルの " 開始(Start)" ボタンをクリックしてミッ
ケーターが消灯し、リセットされます。
クスを聴いてみましょう。
• 次にパンを見てみましょう。
66
チュートリアル 6:ミキシングとエフェクト
4. ドラムトラックのパンは中央、" ループ 1" は少し左、" ループ 2" は
パンの設定
少し右に配置します。
ここで、"Tutorial 6" フォルダに含まれる "Mixing 2" プロジェク
リズムセクションが大きい広がりを持ったサウンドとなります。
トを読み込んでみましょう。
1. 各トラックのパンを設定すると、ステレオミ ックスにおける各位置
にサウンド が移動しま す。左右のスピー カーに均等 配置させたり、
左か右にわずかに傾けたり、また完全に左あ るいは右のスピーカー
だけに配置する、という設定ができます。
パンナー
パンの量
2. パンナーを右クリックすると、そのトラック におけるパンタイブの
選択オプションが 3 つ現れます。
次にミュートとソロを見てみましょう。
各パンオプションについての詳細は、『オペレーションマニュアル』
の『ミキサー』の章をご参照ください。
ミュートとソロ
パンエリアを右クリックして、パンモードの
ポップアップメニューを開く
ここで、"Tutorial 6" フォルダに含まれる "Mixing 3" プロジェク
トを読み込んでみましょう。
• 各トラックに "M" ボタン(ミュート)と "S" ボタン(ソロ)がありま
す。ミュートすると、そのトラックからのオーディオ が聴こえなく
なります。またソロにすると、その トラック(あるいは "S" が点灯
しているすべてのトラック)だけ聴こえるようになります。
ミュート
• パンナーの位置を中央(デフォルト値)に戻したい場合は、パンナー
エリアを [Ctrl]/[Command] + クリックするとリセットできます。
ソロ
3. 2 つのギターのパ ンを、若干左 右に振ってみま しょう。サウン ドに
少し「広がり」が加わります。
• 同時に複数のトラックをミュート / ソロにすることができます。
• あるトラックをソロにすると、他のトラックはミュートされます。
67
チュートリアル6:ミキシングとエフェクト
• すべての ミュート / ソロ 状態を解除 するには、ミキサ ー左側のコ モ
1. ドラムトラックをソロにして、
" インストゥルメントチャンネル設定
ンパネル で、" 全て のミュート オフ(M ute Active/Deactivate All
の編集(Edit Instrument Channel Settings)" ボタンをクリックしま
Mute)
" ボタン、あるいは " 全てのソロ オフ(Solo Active/Deactivate
す。
All Solo)" ボタンをクリックします。
" 全てのミュート オフ
(Mute Active/Deactivate
All Mute)"
" 全てのソロ オフ
(Solo Active/
Deactivate All Solo)"
• 他のトラックでソロがオンになっている が、あるトラックは常に再
生したい、という場合もあるでしょう。"S" ボタンを [Alt]/[Option]+
クリックすると、そのトラックは " ソロ無効(Solo Defeat)" モード
になります。他のトラックがソロになって いても、このモードにし
たトラックは常に再生されるようになります。
2. チャンネル設定のウィンドウが開き、ここで EQ の設定も行えます。
まず、プロジェクトの一部をループ再生し、EQ を様々に変更して、
試しながら聴いてみましょう。
• 各トラックの EQ にはに 4 つのバンドがあります。
3. クリック "EQ バンドオン(EQ Band Active)" ボタンをクリックして、
各 EQ をオンにします。EQ カーブのエリ アをクリックした場合も、
EQ がオンになります。
• トラックの " ソロ無効(Solo Defeat)" モードを解除するには、再度
[Alt]/[Option]+ クリックを行います
EQ カーブのエリアをクリックして EQ をオンにする
次に EQ を追加してみましょう。
EQ の追加
ここで、"Tutorial 6" フォルダに含まれる "Mixing 4" プロジェク
トを読み込んでみましょう。
EQ(イコライズ)は、特定の周波数帯を増幅 / 減衰させるもので、ミッ
クスの 中で、各楽器を音質的に適切 に配置させることがで きるように
なります。EQ の設定によって、ミックスする音楽のスタイルに大きく
影響を与えます。
ここでは、Cubase における EQ の各機能について大まかに説明します。
ミックスの中で、様々な EQ プリセットも実践的にお試しください。
"EQ バンドオン(EQ Band Active)" をクリックして EQ
をオンにする
68
チュートリアル 6:ミキシングとエフェクト
4. EQ ポイントをクリックして上下左右に移動してみましょう。EQ ポ
6. [Shift] キーを押しながら EQ ポイントを上下すると、EQ の "Q" が変
イントを上下させると、EQ のゲインが上下します。ゲインの設定に
化します(これを "EQ のワイズ " と呼ぶこともあります)
。EQ ウィ
より、特定の EQ が大きく / 小さくなります。EQ ウィンドウの下部
ンドウの下部にある "EQ バンド Q(EQ Band Q)" で、設定した "Q"
にある "EQ バンドゲイン(EQ Band Gain)" で、設定したゲイン値が
値が示されます。
示されます。
[Ctrl]/[Command] キーを押しながら操作すると、
EQ ポイントは上下
だけに移動します。
EQ ポイントを [Shift] キーを押しながら
上下すると "Q" が変化する
EQ を上下させるとゲインが
上下する
"EQ バンド Q(EQ Band Q)" の量
7. " プリセットの管理(Preset Management)" では、プリセットの読
"EQ バンドゲイン
(EQ Band Gain)" の量
み込み と保存を 行えま す。リスト から得 たいサ ウンド に近いプ リ
セットを選択し、微調整を行ってください。これをプ リセットとし
て新しく保存できるようになります。
5. EQ ポイントを左右に移動すると、EQ 周波数が変化します。EQ ウィ
ンドウの下部にある "EQ バンド周波数(EQ Band Freq)" で、設定し
" プリセットの管理
(Preset Management)" ボタン
た周波数が示されます。
[Alt]/[Option] キーを押しながら 操作すると、EQ ポイント は左右だ
けに移動します。
EQ を左右に移動して
周波数を変更
"EQ バンド周波数
(EQ Band Freq)" の量
69
チュートリアル6:ミキシングとエフェクト
ここでプリセットの保存、除去、
名称変更が行なえます。
8. EQ をバイパスするには、"EQ をバイパス(Bypass Equalizers)" ボタ
4. ベーストラックにコンプレッションを加えて、サウ ンドをスムーズ
ンをクリックします。[Alt]/[Option]+ クリックすると、EQ がリセッ
にしましょう。" インサートタイプ 1 を選択(Select Insert Type 1)"
トされます。ダイアログウィンドウが開き、EQ をリセットしても良
スロッ トをク リック して、"Dynamics" サ ブメニ ューか ら "Com-
いか尋ねられます。良ければ " はい(Yes)" をクリックします。
pressor" を選択します。
このチュートリアルで使用しているすべてのトラックについて、EQ を
試してみましょう。通常は、EQ で各バンドのゲインを「上げる」より
も「下げる」方が良好になります。
このチュートリアルでは、すべての EQ 設定をすでに行ってあり
ます。ここ で、"Tutorial 6" フォルダに含まれる "Mixing 5" プロ
ジェクトを読み込み、変更を加えた結果を聴いて、また見てみま
5. コンプレッションの設定に変更を加えます。
(なお、チュートリアル
しょう。
の最後に、次のチュートリアル用として、すべての設 定が適切に行
次にエフェクトを見てみましょう。
われた状態のプロジェクトを読み込みます。ここで は自由にお試し
ください !)
オーディオエフェクト
ここで、"Tutorial 6" フォルダに含まれる "Mixing 6" プロジェク
トを読み込んでみましょう。
エフェ クトを使ってみまし ょう。エフェクトはトラ ックに直接 " イン
サート " するか、"FX チャンネル " を作成し、各トラックから " 外部的
に " この FX チャンネルへのセンドを行います。
インサートエフェクト
1. ミキサーを開いた状態にします。
" デバ イス(Devices)" メニ ューから " ミキサー(Mixer)" を選択す
るか、[F3] キーを押します。
2. ある範囲をループ / サイクル再生して聴いてみましょう。
このチュートリアルプロジェクトでは、左右 ロケーターとサイクル
があらかじめ設定されています。範囲は自由 に変更してみてくださ
い。
3. ベーストラックの " オーディオチャンネル設定の編集(Edit Audio
Channels Settings)" ボタンをクリックすると、VST オーディオチャ
ンネル設定のウィンドウが開きます。
70
チュートリアル 6:ミキシングとエフェクト
6. " センド 1 をオン(Activate Send 1)" ボタンをクリックして、セン
FX チャンネル
ドをオンにします。これでギターが "StereoDelay" に送られます。
FX チャンネルを作成し、使用してみましょう。
1. ミキサーを閉じ、" プロジェクト(Project)" メニューの " トラック
を 追加 (Ad d Track)" サ ブ メ ニュ ー か ら "FX チ ャ ンネ ル (FX
Channel)" を選択します。
7. スライダーを右方向に移動して、"StereoDelay" エフェクトへのセン
ドレベルを上げます。これでギターにディレイが加 えられた状態で
聴こえるようになります。トラックの "S"(ソロ)ボタンをクリック
すると、この状態を明確に聴くことができるでしょう。
2. " 構成 - ステレオ(Configuration - Stereo)
"、そして "StereoDelay"
のエフェクトを選択して、"OK" をクリックします。
8. FX チャンネルは、通常のオーディオチャンネルと同様に操作できま
3. ギタートラックにディレイを加えましょ う。左右とも異なるディレ
イ時間を設定し、"Mix - 100.0" と設定します。
す。FX チャンネルの EQ を 設定すると、このエフェク トにだけ EQ
左右のステレオディレイ設定を異なるも のにすると、ダイナミック
がかかります。すなわ ち、"FX 1 - StereoDelay"FX チャン ネルの EQ
な効果を得られます。
に変更を加えると、ディレイ音の EQ が変化します。
4. ディレイを設定するため、ギタートラックの " チャンネル設定の編
集(Edit Channels Settings)" ボタンをクリックします。
5. " センド先を選択(Select Send Destination)" ポップアップメニュー
から、"FX 1-StereoDelay" を選択します。
71
チュートリアル6:ミキシングとエフェクト
オートメーションについて
オート メーション機能によ り、フェーダー、ノブ、エフェク トの各パ
ラメーターを自動的に変化 / 移動させることができます。Cubase 上で
時間経 過とともに各機能の変 化 / 移動状況を記憶させ ると、その動き
が完全に自動で再現されます。
ここで、"Tutorial 7" フォルダに含まれる "Mixing 8" プロジェク
トを読み込んでみましょう。
1. 以前にギタートラックでフェードインを 作成しました。オーディオ
6. "ライン " ツールを使用してストレートなラインを描画することも可
能です。オートメーションによるフェードは完全なものとなります。
イベントからこのフェードを削除して、今回 はオートメーションを
使用して作成してみましょう。最初のオーデ ィオイベントをズーム
インすると明確に見られます。
7. 作成したフェードオートメーションの内容を聴いてみましょう。
• 鉛筆ツールでオートメーションを書き込むと、選択トラックの "R"
(オートメーション読 込 - Read Enable)ボタンも点灯します。これ
2. イベントを選択して、" オーディオ(Audio)" メニューから " フェー
は、そのトラックにおけるオートメーションを読み 込んで再生する
ドを除去(Remove Fades)" を選択します。
ことを示すものです。オートメーションを読み込ま ない場合はボタ
3. トラックの左端にある " オートメーションを表示 / 隠す(Show/Hide
ンをオフにします。ボリュームオートメーションを作成した状態で、
Automation)" ボタンをクリックします。
"R" ボタンをオフにすると、ボリュームのフェードは行われず、特定
普段は表面 上にはこの ボタンが見え ません。ボタン が見えるまで、
のレベルにとどまります。
左下のエリアにマウスポインタをかざしてください。
オートメー ションの用途は実に 多くあります。たとえば、使用 するエ
フェクトの パラメーターやセンドレ ベルをオートメーション すること
も可能です。Cubase の再生時には、各種のオブジェクトをオートメー
4. 鉛筆ツールを選択します。
ションでき ます。そして書き込みモ ード時に、あらゆるパラメ ーター
5. オーディオイベントの下のサブトラック で、鉛筆ツールを使用して
を移動 / 変更 してオートメーション を作成し、後ほど編集して 微調整
オートメーションを描画します。
することができます。
フェードカーブを作成してみましょう。
オートメーションについての完全な説明は、
『オペレーションマニュア
ル』の『オートメーション』の章をご参照ください。
72
チュートリアル 6:ミキシングとエフェクト
4. " フ ァイル名称(File Name)" で 、書き出す ファイル の名称を設 定
オーディオの書き出し
します。今回は "Mixing Mixdown" としましょう。
ミックスしたプロジェクトのオーディオを書き出して、WaveLab など
5. " パス(Path)" で、書き出すファイルを保存する位置を設定します。
の CD 書き込みプログラムなどで読み込むことが可能です。
" 選 択(選択)" ボタンを使用し、保存先のフォルダをナ ビゲートし
ここで、"Tutorial 6" フォルダに含まれる "Mixing 8" プロジェク
ます。" プロ ジェ クトの オーデ ィオフ ォルダ を使用(Use Project
トを読み込んでみましょう。
Audio Folder)" オプションを使用すると、プロジェクトで使用して
• ミックスの書き出しを行う前に、書き出す範囲となる小節を Cubase
いるオーディオフォルダにファイルが書き出さ れます。オーディオ
上で指定する必要があります。これにはロケ ーターの設定を使用し
ファイルを不注意に削除してしまったり、見失うこ とがないように
ます。
するため、保管する際の最良な場所でしょう。今回の書き出しでは、
" プロジ ェク トのオ ーディ オフォ ルダを 使用(Use Project Audio
1. トランスポートパネルで、左ロケーターを 1 小節、右ロケーターを
Folder)" をオンにしましょう。
65 小節に設 定します。こ れで書き出 すすべての 内容が準備 されま
6. 通常、 ファ イルを 書き 出す際 は、 " フ ァイ ルフ ォーマ ット (Fil e
す。
Format)" を "Wave ファイル(Wave File)" にします。CD 書き込み
プログラムなど、その後使用する他のアプリケーシ ョンで実際に必
要とされるファイルフォーマットを選択してください。
7. メインの ステレオ 出力からの オーディ オを書き 出すため、"Stereo
Out(Stereo)
" を選択しま す。ミキサーのメインステレオ 出力から
のオーディオ、すなわち実際に聴き、またミキサーで 設定したとお
りのサウンドがファイルに書き出されます。各オー ディオチャンネ
ルを個別に選択して書き出すことも可能です。今回 はメイン出力で
ある "Stereo Out(Stereo)" を選択しましょう。
2. " ファイル(File)" メニューの " 書き出し(Export)" サブメニューか
ら、" オーディオミックスダウン(Audio Mixdown)" を選択します。
3. " オーディオミックスダウン書き出し(Export Audio Mixdown)
"ダ
イアログが開きます。
このタイアログについての完全な情報は、
『オペレーションマニュア
ル』の『オーデォオミックスダウンの書き 出し』の章をお読みくだ
さい。
8. 書き出 しに必 要とさ れてい る " サ ンプ ルレー ト
( Sample R ate)"/
"ビットデプス(Bit Depth)" をします。CD 書き込みを目的とする場
合は、"44.100 kHz"/"16 bit" を設定します。
9. ダイアログの下側にある 3 つのオプションをオンにすると、書き出
しの後にそのファイルを Cubase に読み込まれ、またオー ディオト
ラックが自動で作成されます。書き出しが完了すると、" オーディオ
ミックスダウン書き出し
(Export Audio Mixdown)" ウィンドウが閉
じられます。
重要な機能 - " 実時間で書き出し(Real-Time Export)"
73
チュートリアル6:ミキシングとエフェクト
10.終了する前に - 重要な機能として、" 実時間で書き出し(Real-Time
Export)" を紹介します。外部 MIDI インストゥルメ ントを利用する
と、実際のキーボードで演奏 した内容が Cubase にオ ーディオとし
て戻されます。これをリアルタイムにオーデ ィオミックスダウンす
ることができます。すなわち、MIDI データは外部 MIDI インストゥ
ルメントに適切に送られ、ま た Cubase にリアルタイ ム録音するこ
とが可能となるのです。
11.すべての設定を行ってから、" 書き出し(Export)" ボタンをクリッ
クします。
12.書き出したステレオミックスが新しいステレオトラックに置かれま
す。
13.ミックスダウンが置かれたトラックをソロにして、実際のオーディ
オミックスダウンの結果を確認してみましょう。
ここで、"Tutorial 6" フォルダに含まれる "Mixing 9" プロジェク
トを読み込み、変更を加えた結果を聴いて、また見てみましょう。
74
チュートリアル 6:ミキシングとエフェクト
10
チュートリアル7:サラウンド制作(Cubaseのみ)
4. ご使用のオーディ オカードへの出 力をセットアッ プします。" デ バ
サラウンドバス
イスポート(Device Port)" プルダウンメニューから出力を選択しま
Cubase ではサラウンド音源が簡単に取り扱えます。サラウンドは、ス
す。
テレオの 2 チャンネルに更に数チャンネル加えたもので、ここまで習っ
5.1 サラウンドは 6 本のスピーカーを使用します。" デバイスポート
たこと を応用することになり ます。まずは、サラウンドの入 力と出力
(Device Port)" 欄でそれぞれ異なる出力を選択してください。
を設定しましょう。
サラウンドの音源を取り扱うには、6 チャンネルまたはそれ以上の入力
と出力があるオーディオカードが必要です。本章では、6 チャンネル以
上のオーディオカードがある環境で説明します。
サラ ウンドの 詳細につ きまして は、
『オペ レーショ ンマニュ アル』の
『サラウンドサウンド』の章をご参照ください。
ここで、"Tutorial 7" フォルダに含まれる "Surround 1" プロジェ
クトを読み込んでみましょう。
サラウンド出力の設定
1. " デバイス(Devices)" メニューを開き、"VST コネクション(VST
サラウンド入力の設定
Connections)" を 選択します。この操作のデフォルト キーコマンド
" 入力(Input)
" タブを開き、サラウンド録音の際に 使用するオーディ
は [ F4] です。
オ入力をセットアップします。
2. はじめに、" 出力(Output)" タブを選択します。そのままでは不適
切なセットアップなので、一からセットしなおしましょう。" バスの
1. 出力の場合と同様、" バスの名称(Bus Name)" 欄の名称を右クリッ
名称 (B us Name)" 欄 の 名 称を 右 クリ ッ ク して 、" バス を 除 去
クして " バスを除去(Remove Bus)" を選択します。
(Remove Bus)" を選択します。
2. " バスを追加(Add Bus)" ボタンをクリックします。そして "5.1"、
数 "1" を選択して OK をクリックします。
新しい 5.1 バス(L, R, C, LFE, Ls, Rs)が追加されます。
3. " バスを追加(Add Bus)" ボタンをクリックします。そして "5.1"、
3. ご使用のオ ーディオカ ードから の入力をセ ットアップ します。" デ
数 "1" を選択して "OK" をクリックします。
バイスポート(Device Port)" プルダウンメニューから入力を選択し
新しい 5.1 バス(L, R, C, LFE, Ls, Rs)が追加されます。
ます。
5.1 サラウ ンド録音に は 6 つの入 力が必要で す。" デ バイスポ ート
(Device Port)" 欄でそれぞれ異なる入力を選択してください。
76
チュートリアル 7:サラウンド制作(Cubase のみ)
5.1 入力バスでの録音
5.1 のバスを使用することで、1 つのオーディオトラック上に 6 チャン
ネルのオー ディオデータを 1 つのファイルとして 録音できます。以下
は、5.1 バスでの録音の例です。
3. ご使用のオーディオカードからの入力をセットアップします。
" デバ
イスポート(Device Port)" プルダウンメニューから入力を選択しま
す。
5.1 サラ ウンド 録音 には 6 つ 入力 が必要 です 。" デバ イス ポー ト
(Device Port)" 欄でそれぞれ異なる入力を選択してください。
6 つのモノ入力バスでの録音
6 つのモノラルのバスで 5.1 サラウンドを構成することもできます。各
チャンネルで、個別にルーティングしたり、EQ やエフェクト処理をす
る際に便利です。以下は、6 つのモノラルバスでの録音の例です。
4. " バスの名称(Bus Name)" 欄で、名称を "Left", "Right", "Center",
"LFE", "Left Surround", "Right Surround" に変更します。
6 つのモノ入力バスの設定方法を説明します。
1. 先ほど 作成し た "5 .1 In " バス を削除 します 。" バ スの名 称(B u s
Name)" 欄にある "5.1 In" を右クリックして、" バスを除去(Remove
Bus)" を選択します。
このよう に設定します。これで 6 つのモノ ラルのバスで録音が 行えま
す。
2. " バスを追加(Add Bus)" ボタンをクリックします。そして "Mono"、
数 "6" を選択して "OK" をクリックします。
サラウンドの入力として構成される 6 つのモノラルバスが追加され
ます。
77
チュートリアル7:サラウンド制作(Cubaseのみ)
サラウンドミックスの設定
ステップ 1 - トラックを選択
これまでに、"VST コネクション(VST Connections)
" ウィンドウで入力
と出力 の設定を行いまし た。ここ では、プロジェクトウィ ンドウでト
ラックを作成して、トラック名称や各トラックの入出力の設定を行いま
しょう。
ここで、"Tutorial 7" フォルダに含まれる "Surround 2" プロジェ
クトを読み込んでみましょう。
トラック入力の設定
1. "VST コネクション(VST Connections)
" ウィンドウを閉じて、プロ
ジェクトウィンドウに 6 つのモノラルのオーディオトラックを作成
します。
ステップ 2 - " 入力(Input Routing)
" プルダウンメニューから
トラックの入力を選択
ここまで、間違いなく設定が行われているか確認する場合は、"Tutorial
7" フォルダに含まれる "Surround 3" プロジェクトを読み込んで比較し
2. トラック名称を "Left"、"Right"、"Center"、"LFE"、"Left Surround"、
"Right Surround" に変更します。
てください。
トラック出力の設定
録音する前に、トラック名称の変更をして ください。そうすること
で、録 音し たオ ーデ ィ オの ファ イル 名称 に "Left Surrou nd_01"、
ここで、"Tutorial 7" フォルダに含まれる "Surround 3" プロジェ
"LFE_01" のように、オーディオトラックの名称を追加します。
クトを読み込んでみましょう。
1. 名称が "Left" のトラックは " 出力(Output Routing)" を " 左(Left)"
に変更します。他のトラックも、"Right" のトラックは " 右(Right)"、
"C en ter" は " 中 央(C e nte r)"、"L eft S urr oun d " は " Ls(Le ft
Surround)"、"Right Surround" は "Rs(Right Surround)" に " 出
力(Output Routing)" を変更します。
ステップ 1 - トラックを選択
3. 各トラックの入力設定を行います。名称が "Left" のトラックは、" 入
力(Input Routing)" プルダウンメニューから "Left" を選択してくだ
さい。
名称が "Right"のトラックは、"入力(Input Routing)" を"Right"
に変更します。同様に、その他のトラックも入力設定を行います。
ステップ 2 - " 出力(Output Routing)" プルダウンメニューから
トラックの出力を選択
78
チュートリアル 7:サラウンド制作(Cubase のみ)
• " 左(Left)" や " 右( Right)" など の代わりに、"5.1 O ut" も選択 でき
サラウンド録音
ます。
ここではサラウンド録音(6 チャンネルの同時録音)を行います。前述
のとおり、5.1 に設定されたオーディオトラックでは 1 つのトラックで
6 チャンネルのオーディオのデータを取り扱うことができます。しかし
ながら 6 つのモノ ラルトラックを使用した方が、今後の変 更や編集で
融通が利いて便利です。
ここで、"Tutorial 7" フォルダに含まれる "Surround 4" プロジェ
クトを読み込んでみましょう。
• 録音方法の基本手順については、 25 ページの『チュートリアル 1:
オーディオのレコーディング』を、詳細について は『オペレーショ
ンマニュアル』の『レコーディング』の章をご参照ください。
• この場合、サラウンドパンナーを使用することができます。
1. 各トラックの " 録音可能(Record Enable)" ボタンと " モニタリング
サラウンドパンナーの詳細につきましては、
『オペレーションマニュ
(Monitor)" ボタンをクリックしてオンにします。
アル』の『サラウンドサウンド』の章をご参照ください。
" 録音可能(Record Enable)"
" モニタリング(Monitor)"
2. " サイクル(Cycle)" をオフの状態(点灯していない状態)にして、
カーソルを 1 小節目にします。
これで トラックの入力と出力の 設定が完了しました。次は サラウンド
録音の方法です。
3. " 録音(Record)" をクリックして、録音を開始します。
79
チュートリアル7:サラウンド制作(Cubaseのみ)
4. " 停止(Stop)" ボタンをクリックすると録音を終了します。
2. " ファイル(File)" メニューの " 書き出し(Export)" サブメニューか
ら、" オーディオミックスダウン(Audio Mixdown)" を選択します。
5. トラックの " モニタリング(Monitor)
" ボタンと " 録音可能(Record
Enable)
" ボタンをオフにします。
これで入力内容は聞こえなくなり、
またトラックへの録音も無効となります。
5.1 ミックスが Cubase に録音されました。次はサラウンドファイルの
書き出し方法です。
3. " オーディオミックスダウン書き出し(Export Audio Mixdown)" ダ
サラウンドファイルの書き出し
イアログが開きます。
録音したサラウンドミックスは 書き出して、DVD オーサリングソフト
このタイアロ グの詳細に つきましては、『オペレ ーションマニ ュア
などの他のアプリケーションに読み込むことができます。
ル』の『オーデォオミックスダウンの書き出し』の章 をお読みくだ
ここで、"Tutorial 7" フォルダに含まれる "Surround 5" プロジェ
さい。
クトを読み込んでみましょう。
• ミックスの書き出しを行う前に、書き出す範囲となる小節を Cubase
上で指定する必要があります。これにはロケ ーターの設定を使用し
ます。
1. トランスポートパネルで、左ロケーターを 1 小節、右ロケーターを
26 小節に設定して、書き出す範囲を指定します。
左ロケーター
4. " フ ァイル名称(File Name)" で 、書き出す ファイル の名称を設 定
します。今回は "Surround Tutorial Export" としましょう。
右ロケーター
80
チュートリアル 7:サラウンド制作(Cubase のみ)
5. " パス(Path)" で、書き出すファイルを保存する場所を設定します。
9. ダイアログの下側にある 3 つのオプションをオンにすると、書き出
" 選択(Choose)" ボタンを使用し、保存先のフォルダを指定します。
しの後にそのファイルを Cubase に読み込め、またオーディオトラッ
"プ ロジェ クト のオ ーデ ィオ フォル ダを 使用( Use Project Audio
クが自動で作成されます。書き出しが完了すると、" オーディオミッ
Folder)" オ プション を使用 すると、プ ロジェク トで使 用して いる
クスダウン書き出し
(Export Audio Mixdown)" ウィンドウが閉じら
オーディオフォルダにファイルが書き出 されます。オーディオファ
れます。
イルを不注意に削除してしまったり、見失う ことがないようにする
ため、保管する際の最良な場所でしょう。今回の書き出しでは、" プ
ロジ ェ ク トの オ ーデ ィ オ フォ ル ダを 使 用( Use Pro ject Au dio
Folder)" をオンにしましょう。
6. 通常 、フ ァイ ル を 書き 出 す際 は 、" フ ァイ ル フ ォー マ ット( Fi le
Format)" を "Wave ファイ ル(Wave File)" にします。DVD オーサ
リングソフトなど、その後使用する他のアプ リケーションで実際に
必要とされるファイルフォーマットを選択してください。
10.すべての設定を行ってから、" 書き出し(Export)" ボタンをクリッ
クします。
11.書き出したサラウンドミックスが新しい 1 つのオーディオトラック
に 5.1 マルチチャンネルのオーディオファイルとして置かれます。
7. メインの 5.1 出力からのオーディオを書き出すため、
"5.1 Out(5.1)
"
を選択します。ミキサーの 5.1 出力からのオー ディオ、すなわち実
際に聴き、またミキサーで設定したとおりの サウンドがファイルに
書き出されます。各オーディオチャンネルを 個別に選択して書き出
すことも可能です。今回はメイン出力である 5.1 Out (5.1)
" を選択
ここで、"Tutorial 7" フォルダに含まれる "Surround 6" プロジェ
しましょう。
クトを読み込んで、書き出した結果を確認してみましょう。
5.1 メイン出力の書き出し
各チャンネル個別に書き出し
8. 書き出して作成するファイルの " サンプルレート(Sample Rate)"/
"ビットデプス(Bit Depth)" を設定します。
81
チュートリアル7:サラウンド制作(Cubaseのみ)
82
チュートリアル 7:サラウンド制作(Cubase のみ)
11
チュートリアル8:オーディオの編集 II - テンポとグルーブ
3. ドラムループをダブルクリックして、サンプルエディタを開きます。
背景
この章では、テンポ情報のないオーディオファイルを、Cubase のプロ
ジェクトテンポに簡単に合わせる操作方法を紹介します。
ここで、"Tutorial 8" フォルダに含まれる "Tempo and Groove 1"
プロジェクトを読み込んでみましょう。
例 1: テンポがわかっているドラムループ
あら かじめテ ンポが判っ ているドラ ムループが 読み込ま れています。
以下は、プ ロジェクトテンポとドラ ムループのテンポを合 わせること
が非常に簡単に行える方法のひとつです。
このドラムループのテンポは 100bpm です。
4. " 定義(Definition)" タブをクリックし、テンポフィールドに "100"
と入力します。
これで Cubase は、このオーディオファイルのテンポが 100bpm で
あると認識できます。この情報を利用して、Cubase はオーディオの
タイムストレッチ操作を適切に行えます。さらに、テ ンポだけでな
く、小節数も入力できます(判明している場合)。両方の場合とも、
タイムストレッチは適切に行われます。
定義(Definition)タブ
Cubase のプロジェクトテンポは 120bpm で、ドラムループのテンポと
は違います。
小節数
ドラムループの
テンポを入力
120bpm
そこで、プ ロジェクトテンポに合う ようにドラムループの テンポを設
定します。
1. トランスポートパネルで再生を開始します。
クリックを鳴らすと、ドラムループとずれていきます。
2. トランスポートパネルで停止し、クリックをオフにします。
84
チュートリアル8:オーディオの編集 II - テンポとグルーブ
5. " 試聴(Preview)" をオンにします。
例 2: ドラムループテンポの自動調整
ドラムループがプロジェクトテンポと一致します。
ここで、"Tutorial 8" フォルダに含まれる "Tempo and Groove 2"
プロジェクトを読み込んでみましょう。
まだテンポがわからないドラムループが読み込まれています。以下は、
プロジェク トテンポとドラムループ のテンポを合わせること が非常に
簡単に行える方法のひとつです。
1. トランスポートパネルで再生を開始します。
クリックを鳴らすと、ドラムループとずれます。
2. トランスポートパネルで停止し、クリックをオフにします。
試聴(Preview)をオン
3. ドラムループをダブルクリックします。
サンプルエディタが開きます。
4. " 定義(Definition)
" タブをクリックし、" 試聴(Preview)" をオン
にします。
" 試聴(Preview)" をオンにすると、テンポを変更した結果を常に試
聴できるようになります。
6. サンプルエディタを閉じます。
7. プロジェクトウィンドウのドラムループ を選択して、トランスポー
定義(Definition)タブ
トメニューから " 選択範囲を反復再生(Loop Selection)" を選択し
ます。
キーコマンド [Shift]+[G] で同様の操作を行えます。
試聴(Preview)オン
これで、プ ロジェクトテンポと完全 に一致したドラムルー プを聞ける
でしょ う。トランスポートパネルの テンポトラックボタン をオフにし
て、テンポ を自由に変更してみま しょう。ドラムループもこ れに合う
ようになります !
85
チュートリアル8:オーディオの編集 II - テンポとグルーブ
8. ズームアウトして、" 定義(Definition)" タブの " 自動調整(Auto
5. 1 小節目をズームインします。
Adjust)
" をクリックします。
ウィンドウ右下のズームスライダーを使 用します。ズームインする
と、18 個の波形を確認できます。
1∼8
自動調整(Auto Adjust)
9 ∼ 16
17 ∼ 18
9. サンプルエディタを閉じてループを聞くと、適切な テンポで再生さ
ズームスライダー
れます !
6. ループの最初の小節を選択します(1 ∼ 16、17 番目はなし)。" 試
例 3: ドラムループテンポの手動調整
聴(ループ)(Audition Loop)" を オンにして、" 試聴(Audition)"
ボタンをクリックします。
ここで、"Tutorial 8" フォルダに含まれる "Tempo and Groove 3"
プロジェクトを読み込んでみましょう。
試聴(ループ)
(Audition Loop)
これまでに 実践したことを応用 しましょう。ここでは、テンポ が不明
なドラムル ープがあり、タイミング に不具合がある状態で、こ れを解
決します。そこ で、サンプルエディタの タイミンググリッド手 動で調
整する方法を実践します。
1. トランスポートパネルで再生を開始します。
クリックを鳴らすと、ドラムループとずれます。
2. トランスポートパネルで停止します。
3. ドラムループをダブルクリックします。
サンプルエディタが開きます。
試聴(Audition)
4. " 定義(Definition)
" タブをクリックし、" 試聴(Preview)" をオン
7. ループをスムースにするためには、ループの最後部分(長さ)もズー
にします。
ムインして調整する必要がありそうです。
" 試聴(Preview)" をオンにすると、テンポを変更した結果を常に試
聴できるようになります。
試聴(Preview)オン
86
チュートリアル8:オーディオの編集 II - テンポとグルーブ
5. ドラムループの小節数を入力します。ここでは "4" です。
これでドラムループがプロジェクトテンポと合います。
6. トランスポートパネルの再生を開始します。
まだ、ドラムループとクリックは正確には 合っていません。拍とは
近いのですが、正確ではありません。ループに 含まれるタイミング
にはバリエーションがあるものです。これを修正しましょう。
7. " 手動調整(Manual Adjust)
" をオンにします。
これでタイミンググリッドを手動で調整 し、タイミングのバリエー
ションを修正できます。
ここで、"Tutorial 8" フォルダに含まれる "Tempo and Groove 4"
手動調整(M anual Adjust)
プロジェクトを読み込み、小節グリッド線を使った調整方法を見
てみましょう。
サンプルエディ タの "(Definition)" タブをク リックし、" 手動調
整(Manual Adjust)
" をオンにします。
10.[Ctrl]/[Command] キーを押しながら、拍グリッド線を波形ディスプ
レイのアタック部分に移動します。
拍グリッド線が見えるようにズームインします。ド ラムループ全体
で、タイミングがずれている部分をすべて見てみましょう。
8. ドラムループの 1 つの小節をズームインします。2、3、4 小節目を
見てみましょう。
ここで、"Tutorial 8" フォルダに含まれる "Tempo and Groove 5"
プロジェクトを読み込み、拍グリッド線を使った調整方法を見て
みましょう。
サンプルエディタの " 定義(Definition)" タブをクリックし、" 手
動調整(Manual Adjust)
" をオンにします。
11.サンブルエディタを閉じます。
12.ドラムループをクリックして、トランスポートパネルから " 選択範
9. [Alt]/[Option] キーを押しながら、小節グリッド線を波形ディスプレ
囲を反復再生(Loop Selection)" を選択します。
イのアタック部 分に移動します。2、3、4 小節目のグリッ ド線だけ
を移動します。
" 前をストレッチ - 次を移動(Stretch Previous - Move
これで、プロジ ェクトテンポと完全に 合ったドラムループが再 生され
Next)" のフラグが現れます。
ます。トランスポートパネルのテンポトラックボタンをオフにして、テ
[Alt]/[Option] キーを押しながら、小節グリッド線を各小節ポジショ
ンポを自由 に変更してみましょう。ド ラムループもこれに沿う ように
ンに移動すると、前の小節のテンポはロッ クされますが、以降のタ
なります !
イミングは変更されます。
87
チュートリアル8:オーディオの編集 II - テンポとグルーブ
5. " ヒットポイント(Hitpoints)" タブをクリックして、" スライスし
例 4: 選択範囲を利用した操作
て閉じる(Slice & Close)" を選択します。
ここで、"Tutorial 8" フォルダに含まれる "Tempo and Groove 6"
作成し た選択範 囲から ループ が作成 され、プロ ジェク トテンポ で
プロジェクトを読み込んでみましょう。
ループを再生できるようになります。そしてサンプ ルエディタは閉
テンポ が不明なオーディオファ イルがあります。このオー ディオファ
じられ、プロジェクトに戻ります。
イルの一部分から、ドラムループを作成します。
1. トランスポートパネルの再生を開始する と、ドラムループはクリッ
クからずれます。
2. 停止し、クリックもオフにします。
3. ドラムループをダブルクリックします。
サンプルエディタが開きます。
" ヒットポイント(Hitpoints)" タブ
4. オーデ ィオフ ァイ ルから 2 小節の ループ を作成 します 。範囲選 択
ツールを選択します。オーディオファイル の中で、ドラムループと
して使用する範囲をクリック & ドラッグして選択します。ここでは
5 ∼ 7 小節目を選択しましょう。
範囲選択ツール
" スライスして閉じる
(Slice & Close)"
6. ドラムループをクリックして、トランスポートパネルから " 選択範
囲を反復再生(Loop Selection)" を選択します。
これで、プロジ ェクトテンポと完全に 合ったドラムループが再 生され
ます。トランスポートパネルのテンポトラックボタンをオフにして、テ
ンポを自由 に変更してみましょう。ド ラムループもこれに沿う ように
なります !
図例と 一致させるため、ここ では " 範 囲(Range)
" タブをク リックし
て、" 開始(Start)" フィールドに "411427"、" 終了(End)" に "618643"
と入力してください。
" 範囲(Range)" タブ
88
チュートリアル8:オーディオの編集 II - テンポとグルーブ
12
チュートリアル9:メディアの管理
背景
メディアベイ、ループブラウザ、サウンドプラウザ
メディ アベイは、Cubase で使用す るサウンド(VST3 プリセ ットとト
メディアメニューには 3 つのメニューオプションがあり、各種のメディ
ラックプリセット)、オーディオ /MIDI ループ、ビデオ、プロジェクト
アベイビューを呼び出します。
の各ファイルの検索、定義、タグ設定、組織化を行えるエリアです。
メディアベ イの関係用語として、サウンドフレー ム(SoundFrame)、
およびメディアベイ(MediaBay)があります。
サウンドフレーム(SoundFrame)は、とどまる事なく増大するプラグ
イン、イン ストゥルメント、プリセッ トなどを管理するコン セプトそ
メディアベイ、
ループブラウザ、
サウンドプラウザ
のものを指します。これを具体的にすべてリンクさせたものが、メディ
アベイ(MediaBay)です。
さてメディアベイはどのように重要なのでしょうか ?
メディアベイ(MediaBay):
• メディアファイルをプロジェクトに手早 く読み込むための検索、お
よびタグ編集の各ビューがあります。メディ アファイルには次のも
のを含みます : オーディオファイル、MIDI ファイル、MIDI ループ、
ビデオ
実際は、どの ビューも機能的には 同様の内容です。各種ボ タン / 機能
• サウンドを簡単に検索できます。「正しい」(適切な)インストゥル
のオン / オフ を行ってビューの機能 を特化することで、表示内 容が整
メントを延々と探し続ける手間を省き、制作に集中できます。
理され、検索を行いやすくなります。
• 使用するトラックで、オーディオ、MIDI、インストゥルメントの各
たとえば、あらかじめ検索しやすく準備したループは " ループブラウザ
プリセットを検索できます。
• ご使用のコンピュータ・システムに存在する Cubase プロジェクトプ
(Loop Browser)" を 使用します。また、トラック プリセットや VST プ
ロジェクトをすべて示すことで、手早くプロ ジェクトの読み込みを
ラグ インプ リセ ットを 検索す る場合 は " サウ ンドブ ラウ ザ(Sound
行えます。
Browser)" が使いやすいでしょう。
• メディアベイは、フォルダ階層やインストゥ ルメント単位の区切り
ここで、"Tutorial 9" フォルダに含まれる "Media Management"
という考え方から解放します。手元にあるラ イブラリ全体から必要
プロジェクトを読み込んでみましょう。
なサウンドを探すもの、とも言えるでしょう。
90
チュートリアル 9:メディアの管理
メディアベイの開き方
フィルターセクション
ここで は、メディアベイビュー(デ フォルトとして、あらか じめすべ
てのコ ントロールが表示され ている状態)を使用してみ ましょう。メ
ディア ベイの使用方法は、ループ / サ ウンドブラウザでも 活用できま
す。
1. メディアメニューから " メディアベイを開く(Open MediaBay)" を
選択 し、" カ テ ゴリ (C ateg ory)" タ ブを ク リ ック する か、コン
ピュータ・キーボード [F5] を押し、"カ テゴ リ(C ategory)
" タブを
クリックします。
メディアベイを開くと(デフォルトの場合)、" 詳細(Details)" タブ
がオン になっ てい ます。この チュー トリア ルでは、"
カテ ゴリ
(Category)" タブを選択しましょう。
ビューアーディスプレイ
カテゴリ(Category)タプ
2. ブラウザセクションを見てみましょう。
これは、メディアベイで検索対象とする、実際のメデ ィアファイル
が置かれているご使用のコンピューター上の場所を 設定するもので
す。
メディアベイの各セクションを表示する
メディアベ イウィンドウの左下に 3 つのボタンが あり、メディアベイ
ブラウザセクション
の各セクションの表示 / 非表示を行えます。
• ブラウザ(Browser)
• スコープ(Scope)
• タグエディタ(Tag Editor)(Cubase のみ)
ここをクリックしてブラウザの表示 / 非表示を行う
ブラウザ(Browser)
、スコープ(Scope)、タグエディタ(Tag Editor)
1. ブラウザ、スコープ、タグエディタの各セクシ ョンを非表示にしま
す。
左側にはビューアー画面とフィルターセ クションがあります。ここ
ではビューとファイル検索を行えます。
91
チュートリアル9:メディアの管理
3. スコープセクションを見てみましょう。
ブラウザのスキャン
ここでは、ビューアーセクションで選択した ファイルのビューと再
メディアベ イ、ループブラウザ、サウン ドブラウザを最初に開 いた際
生を行えます。
に、メディアフ ァイルのスキャン処 理を行います。名称の左側 にある
チェックボ ックスで、どのフォルダ / デ ィレクトリをスキャン 対象と
スコープセクション
するか、設定します。コンピューター内のメディアファイルの量によっ
て、スキャンの 所要時間は異なりま す。スキャンした結果はメ ディア
ベイのデータベースに保存されます。
物理的なスキャン対象、仮想的なスキャン対象
スキャン可能なコンピューター上のメディアファイルは、2 種類の場所
- ファイルシステムとサウンドフレームにある、といえます。
ここをクリックしてスコープの表示 / 非表示を行う
4. タグエディタセクションを見てみましょう。(Cubase のみ )
ビューアーセクションでファイルを選択 した場合に、ファイル検索
と管理を容易にするべく、そのファイルの ビュー、およびタグの設
定を行えます。
ファイルシステム(File System)
ファイルシ ステムは、コンビュータ ーの物理的な内容です。ロ ーカル
タグエディタセクション
ディスク / リムーバブルディスク - ハードドライブ、外部ドライブ、
CDROM ドライブ、DVD-ROM ドライブが対象となります。
デフォルトでは、ファイルシステムにはチェックは入っていません。ス
キャンする 必要のない場所までも 含めてしまうからです。メデ ィアベ
イで管理し たいエリア / フォルダにだ けチェックを入れるよう にしま
しょう。選択したエリア / フォルダは自動でスキャンされ、ビューアー
セクションにスキャン結果が現れます。
サウンドフレーム(Sound Frame)
サウンドフ レームは、コンピューター 上にある仮想的な内容と いえま
す。プラグイン用、インストゥルメント用、MIDI ループ用に作成され
た工場出荷 時コンテンツ、ユーザー プリセットが対象とな ります。こ
れらはオフにしないようにしましょう。
92
チュートリアル 9:メディアの管理
スキャン対象の選択
下階層にあるサブフォルダを表示(Deep Results)
サウンドフレームでは、工場出荷時コンテンツや、Cubase 同梱のコン
コンピューター上のメディアをスキャンさせる前に、" 下階層にあるサ
テンツ、あるいは Steinberg Sequel などの互換プロ ダクトのコンテン
ブフォルダを表示(Deep Results)" ボタンをオンにしてみましょう。
ツを取り扱えるため、常にチェックをオンにするのが一般的でしょう。
作成したユーザープリセットも対象となります。
1. ファイルシステムの "+" 印をクリックして、スキャン対象を設定し
ます。
これで、メディアベイでメディアコンテンツを検索する、コンピュー
ターの物理的な対象が設定されます。ファ イルシステムは、デフォ
下階層にあるサブフォルダを
表示(Deep Results)
ルトではチェックが入っていないため、メデ ィアベイでスキャンす
るためには、各エリア / フォルダにチェックを 入れる必要がありま
す。
" 下階層にあるサブフォルダを表示(Deep Results)" ボタンをオンにす
ると、現在選択 しているフォルダに含 まれるあらゆるファイル が示さ
れます。つまり フォルダの中にサブ フォルダが存在する場 合、その内
容もすべて 並列に記されるように なります。お手元のメディア ファイ
ルが複雑な フォルダ構造の中に置 かれていても、すべてを属性 ごとに
並べたりして見やすくすることが可能です。
2. サウンドフレームの "+" 印をクリックして、実際のスキャン対象を
設定します。
1. メディアを右クリックして現れるコンテキストメニューから " 更新
(Refresh)" を選択して、スキャンを開始します。
スキャン処理を開始し、メディアベイはコンピュー ター上で選択し
た対象からメディアを検索します。
チェッ クを入れる必要のない内 容も多く存在します。検索 する必要が
ないも のについては、チェックを 外しておきましょう。こう すること
で、メディ アベイは不必要な情報 からクリーンな状態を 保ち、検索ス
ピードと使い勝手が向上します。
その検 索対象が必要かどうか定 かでない場合は、チェック を入れたま
まにしておきましょう。
検索対 象(フォルダ)を選択すると ただちにスキャンを 開始し、デー
タベースの更新も行います。
93
チュートリアル9:メディアの管理
スキャンインジケーターとステータス
フィルターセクション
メ デ ィア ベ イ でコ ン ピ ュー タ ー 上の メ デ ィア を ス キャ ン す る際、
ビューアーセクションの右側にインジケーターが表示されます。
スキャンインジケーター
ブラウ ザセクションの各フォル ダに、色つきのアイコンで スキャン状
況が示されます。
• 赤 - 現在スキャン中のフォルダ
• 水色 - スキャンが完了したフォルダ
• オレンジ - スキャン処理が中断された
• 黄色 - スキャンを行っていないフォルダ
ビューアーディスプレイ
メディアの検索
1. フィルターセクション でメインのカテゴリを 選択します。
("Drum/
これま でにコンピューター上の フォルダを選択し、メディ アのスキャ
Perc" など)
ンを行 いました。次にオーディオ ファイルを検索し、実際に プロジェ
タグで "Drum & Perc" カテゴリと設定したファイルが示されます。
クトに挿入しましょう。
96 ページの『タグの設定(Cubase のみ)
』をご参照ください。
このチュートリアルでは、引き続き "Media Management" プロ
ジェクトを使用します。
ビュー アーセクションを見てみ ましょう。ビューアーセク ションには
2 つのペーンがあります : フィルターセクション(上側)、ビューアー
ディスプレイ(下側)
94
チュートリアル 9:メディアの管理
2. サブカテゴリも選択できます。
(たとえば "Beats" など)
ここでオ ーディオファイルの 再生、停止、一時停止、サイクル 再生を
このように、検索範囲を限定させることが可能です。
行えます。試聴レベルも設定できます。
再生、停止、一時停止、サイクル
プレビューレベル(ボリューム)
プロジェクト設定で再生(Play in Project context)
プロジェク トを再生しながらオーデ ィオループの試聴を行う のが良好
でしょう。
2. " プロジェクト設定で再生(Play in Project context)" をオンにしま
す。
ループはプロジェクトテンポで、プロジェクトの内 容と共に再生さ
テキスト検索フィールド
れます。
ビュー アーディスプレイには、設定 したフィルター条件で 絞られたド
ラムル ープのリストが示された 状態となります。これらの オーディオ
ファイルは、そのま まプロジェクトにドラッグ & ドロップすることが
可能です。さらに、テキスト検索フィールドを利用して、メディアファ
イルを名称から検索することも可能です。
プロジェクト設定で再生(Play in Project context)
スコープでメディアを試聴する
3. " 自動試聴(Auto Play )" をオンにします。
これまでに、検索内容をドラムビートのみに絞り込みました。次に、プ
" 自動試聴(Auto Play)" をオンにすると、ビューアーディスプレイ
ロジェクトに挿入する前に、検索結果を試聴しましょう。
内で他のオーディオファイルをクリックするとただ ちにそれを試聴
できるようになります。
1. スコープセクションを表示し、ビューアーデ ィスプレイでオーディ
オファイルを選択します。
スコープディスプレイでは、オーディオファ イルの内容が波形で示
されます。
スコープセクションにはオーディオファイル内容を表示
自動試聴(Auto Play)
4. トランスポートパネルで再生を開始します。
プロジェクトの再生を開始し、ビューアーディスプ レイで選択した
オーディオファイルが、プロジェクトの内容と共に再生されます。
5. 他のオーディオファイルをクリックして、プロジェ クトに最適なも
のを探します。
コンピュータ・キーボードの上下キーを使用して、フ ァイル間を手
早く切り替えてを試聴できます。
ここをクリックしてスコープセクションの
表示 / 非表示を行う
95
チュートリアル9:メディアの管理
さら に強力 な検索 / 管理を 行うべく、" タ グを管 理(Manage Tags)"
6. 使用したいファイルを選択したら、プロジェクトにドラッグ & ド
ロップします。
ウィンドウ を開き、お手元のメディア ファイルにさらにタグを 定義す
ここで停止 させる必要 はありません。プ ロジェクト は再生を続け、
ることもできます。
メディアベイはファイルの試聴を停止します。
タグの設定(Cubase のみ)
お手元 のメディアファイルに、今後 の使用に備えてわかり やすく管理
や検索 を行えるようにするべ く、タグを設定できます。大量 なメディ
アをより便利に、探しやすく分類することが可能です。
1. " タグエディタ(Tag Editor )" セクションを表示して、ビューアーセ
クションで 1 つあるいは複数のファイルを選択します。
ここをクリックして " タグを管理
(Manage Tags)ウィンドウ " を開く
ここをクリックしてタグエディタの
表示 / 非表示を行う
さらなる詳細は『オペレーションマニュアル - メディアベイ』の章をご
参照ください。
2. " 有効タグ(Managed)" タブを選択します。
有効タグ(Managed)タブを選択
属性(Attribute)name
属 性名の 隣のフ ィール ドを クリッ クして(ま たは文 字列を ダブ ルク
リック)、タグ名称 / 内容を設定します。
今後、検索 フィルター(カテゴ リ、サブカテゴリ、スタ イルなど)を
使用し てメディアの検索を行う 際には、ビューアーセクシ ョンにその
タグを設定したメディアが現れる(リストされる)ようになります。
96
チュートリアル 9:メディアの管理
索 引
A
R
All MIDI Inputs 21
RAM 10
Alt/Option キー 7
ASIO 2.0 20
Recent Projects 27
S
ASIO DirectXドライバ
概要 11
ASIO ダイレクトモニタリング 20
ASIO ドライバ
概要 11
コントロールパネル 18
Steinberg Key
アクティベーション(認証)コード 12
概要 12
ライセンスの転送 12
Syncrosoft License Control Center 12
C
V
Ctrl/Commandキー 7
VSTオーディオシステム 18
VSTコネクション 27
D
DirectXドライバ 11
VST 出力ポート 19
VST入力ポート 19
E
あ
EQの追加 68
Event operations
ボリューム調整 42
新しいプロジェクト
作成 26
F
移動 39
イベントエンベロープ 42
い
FXチャンネル 71
イベントの操作
移動 39
結合 39
コピー 39
削除 41
反復複製 40
フェードの作成 41
分割 37
ミュート 40
リサイズ 36
概要 36
名称の変更 36
L
Local On/Off 21
M
MIDI
MIDIノートの削除 51
クオンタイズ 50
サイクル再生 49
サイクル未使用時の録音モード 49
サイクル録音 50
再生 49
ノートをコピー 52
編集 45
録音 45 48
MIDI Thru をアクティブにする 21
イベント・エンベロープ 42
インサートエフェクト 70
,
インストゥルメントトラック
作成 46
MIDIインターフェース
インストール 13
接続 20
MIDIノート
作成 52
ドロー 52
インストール 13
え
エフェクト 70
FXチャンネル 71
挿入 70
MIDIポート
トラックに設定する 21
お
MIDI入力
設定 48
O
オーディオ
プロセッシング 42
編集 35
レコーディング 25
Option/Alt キー 7
オーディオエフェクト 70
98
索引
オーディオの書き出し 73
し
オーディオハードウェア
推奨環境 11
接続について 16
セットアップアプリケーション 17
出力
サラウンドの設定 76
追加 27
出力ポート 19
詳細設定 24
オーディオバッファサイズ 23
オートメーション 72
新規プロジェクト
作成 26
保存 27
か
外部エフェクトプロセッサーの接続 16
書き出し 73
サラウンド 80
す
スタック録音 34
き
全てのMIDI入力 21
キーエディタ
概要 51
キーコマンド 7
せ
接続
MIDI 20
オーディオ 16
く
設定
クオンタイズ 50
クリック
有効にする 29
サラウンド出力 76
サラウンド入力 76
サラウンドミックス 78
け
そ
結合 39
ソロ 67
こ
つ
コピー 39
MIDIノート 52
追加
モノトラック 28
コントローラーレーン 53
て
さ
最近使用したプロジェクト 27
デフラグ
Windows 13
サイクル
再生 32
と
サイクル録音 32
MIDI 50
閉じる
プロジェクト 27
ドライバ
DirectXドライバ 12
Mac OS X ドライバ 12
再生
MIDI 49
開始 31
概要 31
停止 31
サウンドのブラウズ 47
に
入力
サラウンドの設定 76
追加 28
入力ポート 19
サウンドプラウザ 90
削除 41
サラウンド 77
書き出し 80
出力 76
入力 76
バス 76
ミックスの設定 78
録音 77 79
サラウンドサウンドの設定 17
入力レベル 17
の
ノーマライズ 42
,
99
索引
は
め
ハードディスク 10
最適化(Windows)13
転送モード 23
名称の変更 36
バス
メディアベイ 90
スキャン 92
タグの設定 96
開く 91
物理的、仮想的なスキャン対象 92
プロジェクト設定で再生(Play in Project context) 95
メディアの検索 94
メディアを試聴する 95
メディアの管理
背景 90
サラウンド 76
バックグラウンド時に ASIOドライバを解放 18
パンの設定 67
反復複製 40
ひ
ビデオのセットアップ 22
メトロノームのクリック
有効にする 29
開く
最近使用したプロジェクト 27
プロジェクト 27
メモリー推奨 10
ふ
も
フェードの作成 41
モディファイヤキー 7
ブラウザ
スキャン 92
モニタリング(オーディオ)20
モノトラック
追加 28
プロジェクト
閉じる 27
開く 27
プロセッシング
オーディオ 42
ノーマライズ 42
リバース 43
分割 37
り
リサイズ 36
リバース 43
る
ループブラウザ 90
れ
へ
レイテンシー 22
レコーディング
オーディオ 25
レベル 17
編集
MIDI 45
移動 39
オーディオ 35
結合 39
コピー 39
削除 41
反復複製 40
フェードの作成 41
分割 37
ミュート 40
名称の変更 36
リサイズ 36
レベル
設定 66
,
レベルの設定 30 66
ろ
録音 77
MIDI 45 48
サイクル 32
サラウンド 79
スタック 34
モード 32
レベルの設定 28
,
ほ
保存
新規プロジェクト 27
み
ミキシングとエフェクト 65
,
ミュート 40 67
100
索引
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