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NO.120
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 8
N o . 1 2 0
NO.120
2008 年 11 月号
NOVEMBER
I N T E R C U L T U R E
■■ 学校法人 千里国際学園 Senri International School Foundation (SISF) ■■
千里国際学園中等部・高等部 Senri International School (SIS) 併設 大阪インターナショナルスクール Osaka International School (OIS)
〒 562-0032 大阪府箕面市小野原西4丁目4番 16 号 TEL 072-727-5050 FAX 072-727-5055 URL http://w ww.senri.ed.jp
秋晴れの運動会
留学報告
卒業生教育実習
HS 女子バレー ・ 野球優勝
2008/10/13 Sports Day 開会式
千里国際学園は、 帰国生徒を中心に一般日本人生徒や日本の教育を希望する外国人生徒も受け入れて日本の普通教育を行う千里国際学園中等部・高等部 Senri International
School (SIS) と、 4 歳から 18 歳までの主に外国人児童生徒を対象とする大阪インターナショナルスクール Osaka International School (OIS) とを、 同一敷地・校舎内に併設しています。
両校は一部の授業や学校行事・クラブ活動・生徒会活動等を合同で行っています。 チームスポーツはこの2校で1チームを編成しており、 国内外のインターナショナルスクール、 日
本の中学・高校との交流試合等に参加しています。 このため、 校内ではインターナショナルスクールの学校系統に合わせて、 6年生~8年生 ( 日本の小学6年生~中学3年生春学
期 ) をミドルスクール (MS)、 9年生~ 12 年生 ( 日本の中学3年生秋学期~高校3年生 ) をハイスクール (HS) と呼んでいます。
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詩が生まれるとき 大迫弘和
SIS 校長
Dear Faculty and Staff,
What a wonderful day and a great
advert for both our schools. The success of this kind of day does not come
easily, and it shows in so many ways
how much our students love being
here. This success could not happen
without the faculty and staff working
as two schools together and for that
achievement we should all be very
proud.
Thank you
Hirokazu Osako and John Searle
秋晴れ、 日本晴れの 10 月 13 日、 ス
ポーツデーが無事終了し、 その日の夕
刻、 OIS/SIS両校長名で全教職員に
校内メールで送った感謝メールです。ジョ
ン ・ サールOIS校長とまず口頭で内容を
打ち合わせし、 それをサール校長が英
文で書き上げ、 サール校長から私に 「Is
this OK?」 というタイトルで内容確認
のメールが送られ、 そこで両者内容了解
の下で、 両名の名前で発信します。 OI
S校長とはこのようなやり取りを日常的に
あらゆる場面で行っています。
これまではこのような文章は、 日英両
語によって書き上げることが多かったので
すが、 この秋学期から (より正確にはOI
Sの新年度 2008 - 2009 年度が始まり、
サール新校長をお迎えしてから) 意識的
に「英語」を前面に出すようにしています。
教員は毎朝 8:20 からOIS/SIS合同の
朝会をしています。 10 分足らずの時間に
かなり慌しくさまざまな連絡が行われるそ
の会で、 これまではずっと私がその進行
役を務めていました。 日英両語で進行さ
せる必要があるからです。 しかしサール
校長をお迎えし、 OIS校長とSIS校長が
一週間交替で朝会の進行役を務めること
をサール校長に提案したところ、 快諾を
得ました。 サール校長は日本語もお出来
になりますが、 朝会では英語で会を進め
られます。
私が願っていたInternational Japa
nese Schoolとしての朝がやってきまし
た。
サール校長がOIS教員だけでなく、 SI
S教員にも声をおかけなっている光景をよ
く見ます。 そしてSIS生徒にも。
そのようなサール校長の優しい、 そして
教育者として、校長として、優れたお心が、
冒頭のちょっとした言葉にも溢れます。
私は冒頭のようなことばは 「詩」 だと思
います。
☆☆☆
高校時代、 現代国語という授業で学ん
だ詩に 「雨の降る品川駅」 (1931 年) と
いう美しい詩がありました。
1995 年2月 16 日に同志社大学今出川
キャンパス、 同志社中学の隣の礼拝堂の
東に詩碑が立てられ、「序詩」 という詩が、
ハングルと日本語訳で刻まれています。
▼죽는 날까지 하늘을 우러러
한 점 부끄럼이 없기를 ,
잎새에 이는 바람에도
나는 괴로워했다 .
별을 노래하는 마음으로
모든 죽어가는 것을 사랑해야지
그리고 나한테 주어진 길을
걸어가야겠다 .
▼辛よ さようなら
▼오늘 밤에도 별이 바람에 스치운다 .
金よ さようなら
▼死ぬ日まで空を仰ぎ
君らは雨の降る品川駅から乗車する
一点の恥辱(はじ)なきことを、
▼李よ さようなら
葉あいにそよぐ風にも
も一人の李よ さようなら
わたしは心痛んだ。
君らは君らの父母 ( ちちはは ) の国に
星をうたう心で
かえる
生きとし生けるものをいとおしまねば
これは中野重治という労働者運動に身
を捧げた詩人の作品です。 その運動に
ついてはさておき、 この詩は運動を共に
していたコリアの人たちが、 強制送還さ
れた出来事をもとに書かれたものです。
そしてわたしに与えられた道を
▼シグナルは色をかえる
君らは乗りこむ
▼君らは出発する
君らは去る
▼さようなら 辛
さようなら 金
さようなら 李
さようなら 女の李
私はこのようなことばを、 たいへん美し
いものと思います。 人が人を深く思ったと
きにこのような美しいことば、 「詩」 が生ま
れるのです。 ☆☆☆
尹東柱 (ユン ・ ドンヂュ) のことも紹介
したいと思います。 1917 年に生まれた詩
人です。 幼いころに洗礼を受け、 平壌の
崇実中学校ついでソウルの延禧専門学
校 (現在の延世大学校) に学びました。
1942 年から立教大学、 同志社大学英文
科で学びました。 1943 年独立運動の容
疑で (具体的にはハングルで詩を書い
たのが罪とされ) 逮捕され、 1945 年2月
16 日福岡刑務所で獄死しました。 現在
も韓国では国民的詩人として中高の教科
書にも登場します。
歩みゆかねば。
▼今宵も星が風に吹きさらされる。
(邦訳については議論があるようですが、
これは詩碑にある訳を紹介します。)
☆☆☆
「詩」 は、 人を深く思った時に、 心から
湧き出る言葉のことです。
飛躍と思われるかもしれませんが、 10
月 13 日のスポーツデーの日、 私はもう
ひとつの 「詩」 に出会いました。
正に立錐の余地もないほどの大勢の観
衆に見守られての体育館での 「パフォー
マンス大会」。 今年の 12 年生は、 これま
での6年間、 即ち自分たちが7年生のと
きからこれまで、 各学年で演じてきた 「パ
フォーマンス」 を再現したのでした。 そ
れは彼らのSISでの歴史で、 彼らにとっ
ては最後になるスポーツデーへの思い
のこもった感動的なものでした。 ともに泣
き笑いし、 ともに過ごした仲間たちへの
深い思いのこもったパフォーマンスでし
た。 ことばではないけれどそれはひとつ
の 「詩」 のように思えました。 詩劇のよう
なパフォーマンスでした。
人が深く人を思ったとき、 「詩」 が生ま
れます。
いつまでも 「詩」 に満ちた時間が流れ
る学園でありますように。
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秋晴れの運動会
爽やかな秋晴れの下、 恒例の運動会
は 10 月 13 日 (月) に開催されました。
今年の学年色は6年黄色、 7年赤、 8年
ピンク、 9年黒、 10 年紫、 11 年青、 12
年オレンジです。 午前中はドッジボール、
フリスビー、 インターセプターを HS、 MS
に分かれて行いました。 ランチタイム後
のパフォーマンスは各学年が練習の成
果を発揮し、 すばらしいダンスとチーム
ワークを見せてくれました。 午後は障害
物競走、 大縄跳び、 二人三脚、 綱引き、
リレーなどの競技の部で全員が力を競い
ました。 運動会へ向けての練習、 準備、
当日の運営など、 多くの人の努力と協力
で、 すばらしい運動会の一日が無事終
了しました。
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<留学報告>
ドイツ留学体験記
逢坂由貴
私は去年の夏から1年間ドイツ ・ ベル
リンに留学していました。 私の留学生活
はとても楽しく問題もなく過ぎていきまし
た ・ ・ ・ と書きたいところですが、 慣れ
るまでには色々ありました。 まずドイツ人
は自分の意見を包み隠さずはっきりとい
います。 簡単そうに見えますが意外と日
本での習慣の中で育った私には受け入
れるまでに時間がかかりました。 また、
私はホストファミリーの事情でホストチェン
ジをして転校することになり、 1からまた
自分のコミュニティをつくることには大変
苦労しましたが、 よいホストファミリーに出
ら、 あまりに悪すぎてショッ
クも受けませんでした。 し
かしその後、 徐々にこの教
育システムにも慣れ、 言語
面では高い壁がありました
が、 試験でも良い点数が
とれ授業にも他の生徒と変
わりなく参加できるようにな
れたのは SIS のプレゼンや
レポート提出などで鍛えら
れていたからだと思いまし
た。 このような教育のおか
げなのか、 生徒たちは思
考力 ・ 表現力 ・ 自分の意見を人に伝え
る力が相対的にみて優れていると感じま
会え、 また学校に慣れてからはとてもよ
い友達ができました。 ドイツの伝統的な
クリスマスを始めとする行事、 ホストファミ
リーや友達と行った旅行、 参加したオー
ケストラでの活動などここには書ききれな
いほどの楽しい思い出がいっぱいです。
絶対にもう一度ドイツに行ってみんなに
会いたいです。 今日は思い出エピソード
を書こうかと思いましたが、 留学中、 日
本とドイツの違いを感じることが多く、 日
本を客観的に見ることが出来るようになっ
たのも留学の成果だと思っているので、
あえて特に私が関心を持った3つのこと
について書きたいと思います。
教育
私は大学進学を希望する子供たちのた
めの学校であるギムナジウムに通いまし
た。 ドイツでは知識のアウトプット重視の
教育が行われています。 授業でも、 授
した。 これもドイツ人が討論好きといわれ
る理由の一つかもしれません。 実際に学
校だけではなく、 家庭や友達同士で自
然に歴史や政治問題などがよく話し合わ
れます。 そこで自分の意見を言う能力が
私も鍛えられたと思います。
環境
環境先進国といわれるだけあって、 日
本 が 参 考にできるのではないかと思う
環 境 政 策 が た くさ ん 実 行 さ れ て い ま し
た。 ごみの細かい分別はもちろんのこ
と、 ペットボトルなどリサイクル可能な入
れ物に入った飲食物を買うときに値段に
デポジット代が入っており、 使用後にお
店に再びそれをもっていくとそのデポジッ
ト代が返ってくるといった制度。 ペットボ
トルを1本もって行くだけで結構なお金が
返ってくるので、 もし道にペットボトルが
落ちていようならみんなすかさず拾って
業態度、 発言は成績で大きなウェートを
占め、ディスカッションやプレゼンテーショ
ンが頻繁にありました。 また、 テストはほ
ぼどの教科も論文形式で、 習った知識
を根本から理解していることを前提とし
て、 質問に応じて論文を構築し、 その上
に自分の考察や見解を形成し文章にまと
める能力が必須となってきます。 ですの
で、 留学にきてすぐは本当に戸惑いま
した。 また、 ドイツには、 外国人がとて
も多いので、 留学生は日本のようにいい
意味で 「特別扱い」 はされず、 成績は
他のドイツ人の生徒と同じようにつけられ
るため、 1学期目のテストの結果といった
スーパーに持っていっていました。 また、
「パークアンドライド」 という車ではなく自
転車と公共交通手段使用を促すシステ
ムもドイツ全土で浸透しており、 電車内
に自転車をもって入っている人がいるの
は見慣れた光景です。 しかし、 なにより
驚いたのはドイツ人の持つ強い環境への
関心 ・ 問題意識の高さでした。 それにも
やはり国を挙げて行っている積極的な環
境教育が影響していると思いました。
移民問題
欧州最大の移民受入国といわれている
ドイツには現在 750 万人の外国人が住
んでおり、 私が滞在していたベルリンに
高等部3年
もたくさんの外国人が住んでいました。 ド
イツ政府は増え続ける移民問題に四苦
八苦しています。 私はベルリンでこの状
態を目の当たりにし、 外国人労働者や
移民受け入れの問題点を知りました。 日
本も外国人労働者受け入れに積極的で
すが、 制度はまだまだ整っていないよう
です。 以前から移民受け入れを行って
いるドイツの例から学べることは多いので
はないかと思いました。
最後に、 私は留学して本当によかった
と思っています。 ドイツで体験したこと、
学んだことは私の人生の糧であり、 また
私はこの一年で大きく前進できました。
留学中、 一度も留学をやめて日本に帰
りたいと思わなかったのは、 いつも私を
本当の家族のように接し、 支えてくれた
ホストファミリー、 そしていつも日本から
暖かい目で見守ってくれた家族、 SIS の
友人たちがいたからです。 また、 留学す
るにあたってお世話になった先生方、 本
当にありがとうございました。
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<留学報告>
母国モンゴルへ留学
サーボードルジ ・ オユンビリグ
私は8年前に来日しました。 来日のきっ
かけは父が大阪大学のモンゴル語の先
生と日本に赴任したからです。 来日する
まで、 私は地元の 「モンゲン」 というロ
シア系の国際学校で勉強していました。
もちろん、 家族で来日することが決まっ
たとなった時、 私たち家族はとても喜び
合いました。 気が付けば 2001 年の秋に
来日したから、 もう7年が経ちました。 私
にとってこの7年はとても早くて長かった
と思います。 「こんにちわ」 もわからな
いまま小学5年生に編入したけれど卒業
する時は日常会話ができるようになりまし
う一度勉強したいという自分の意思があり
ました。 そして私は母国モンゴルに8ヶ月
間留学することにしました。 帰国してす
ぐモンゴルの第 52 高等学校の 11 年生
に編入しました。 実はこの学校は私が小
学校一年生の時に勉強していた、 思い
出の学校だったのです。 母国での学校
生活は楽しくて毎日学校に行くのが楽し
みでした。 放課後は決まってカフェへ行
きいろんな話しで盛り上がる日々でした。
けれど気が付けば学校は夏休みに入り、
友達と別れるのはとても悲しかったけれど
私は第 52 高等学校を卒業しました。 夏
休みの間皆でレンタカーしてピクニックに
行きました。 川の近くにテントを建てご飯
た。 そして、 私にとって日本の中学3年
間は一番忘れられない日々です。 例え
ば、 弁当や通学には自転車、 一年中同
じ服つまり冬でも夏でもスカートを履くこ
と等です。 そして特に日本ならでは存在
する人間関係を知ったことです。 いいこ
ともあれば、悪いこともありました。 だから、
高校を決めるとき、 私は日本にいながら
日本独特の雰囲気が漂う学校ではなく、
なるべく海外の様相を取り入れた学校を
と考えました。 そして、 この SIS を選びま
した。 環境はとても楽しく、 2年間はあっ
という間に過ぎて行きました。 そしてもう
大学か!?と思い始めた頃、 私はもう一
度モンゴルに帰って地元の普通の学校
に行きたいと思い始めました。 母国でも
を作り、 夜中まで遊び、 話し、 将来のこ
とや自分たちがしなければいけないこと
などを話し掛け替えない時でした。 そし
て今もその友達とメールのやり取り続け
連絡し合っています
この夏、 私は母国で大きな二つの仕事
をしました。 一つは、 約二年前から翻訳
し始めていた仕事に取り組みました。 こ
の本は日本で有名な歴史家の宮脇淳子
さんが書いた 「世界史の満州帝国」 と
いう歴史解説本です。 二年前に翻訳し
始めた時はやはりモンゴル語の力が落ち
てきた時だから、 日本語の意味がわかっ
ていてもモンゴル語への翻訳がうまく表
現できなかったのが向こうでの生活が始
まりモンゴル語が上達してくると同時に、
高等部3年
海外サマープログラム説明会のお知らせ
小野寺文江
カウンセリングセンターサマープログラム担当
日時 : 11 月 27 日 ( 木 )、 3:45 pm ~ 5:00pm
場所 : 3階会議室
対象 : SIS 生徒 ・ 保護者
参加申込 : カウンセリングセンター小野寺へ電話か E メー
ル、 あるいは直接来室してご連絡下さい
カウンセリングセンターでは、 海外の様々なサマープログ
ラムについての資料を揃え、 ご希望の生徒・保護者の皆様
に情報を提供しています。 「長い夏休みを利用して、 海外
で勉強したい」 「どんなプログラムがあるのかな」 「英語に
自信がないけど大丈夫?」 「いくらぐらい?」 等、 ご質問
翻訳の仕事もスムーズに進みました。 翻
訳の仕事は終わり、 来年の3月中に出版
する予定です。 高校生の時に歴史本を
翻訳し出版してことは誇りに思います。
そしてもう一つは、 モンゴルの選挙の
仕事をしたことです。 やはり母国の選挙
に関わる仕事をするということは私にとっ
てたくさんのモンゴル人と出会う、 又、
自分が知らない母国のいろんな事実にも
出会う大切な機会でした。 私はハーバー
ド大学の政治学を専攻している研究チー
ムと一緒に三ヶ月働きました。 特に貧困
地層暮らしの人々に会いに行き、 彼らの
生活向上に必要なこと等を調べました。
私は将来国際連合や貧困生活な人々の
助けになる仕事に就きたいと思っていた
のがこの仕事を通じて思い描いていた仕
事のやり方を体験し形となってきたことが
とてもよかったです。
とにかく私にとって一年間ぐらい国に帰
り、 地元の学校に通いモンゴル人の友だ
ちを作ったのが一番の思い出で楽しくて
仕方がない日々です。 又、 翻訳の仕事
や選挙の仕事をしたのが言葉では言い
表せないほど価値のある日々で、 私の
将来にとっては素晴らしい日々でした。
やご興味がある方は、 是非ご参加下さい。
まだ来年の夏の事を考えるのは早い気がしますが、 人気
のあるプログラムは2月か3月には募集締切りになってしま
いますので、 ぜひお早目の情報収集をお勧めします。 今
回は目的 ・ 希望別に過去に SIS 生徒が参加したプログラ
ムをいくつかご紹介します。
注1) 9年生が対象の 「オーストラリアホームステイプログ
ラム」 とは関係ありません。 カウンセリングセンターでご紹
介するのは、 個人で選択し、 参加するプログラムです。
注2) 在学中の1年間 ( 迄 ) の留学希望者は、 まずカウ
ンセラーと面談をして頂きます。 面談予約も同じ電話番号・
メールアドレスでご連絡下さい。
( 直通番号 : 072-727-5061 E メール : fonodera@senri.
ed.jp)
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米国高校生国際交流プログラムに参加して
片木友美
高等部3年
私がこの夏に参加した 「AIU 米国高校
生国際交流プログラム」 は 『USHSD(US
High School Diplomats) 』 と参加者の間
では呼ばれています。 このプログラムは
AIU 保険会社が毎年アメリカと日本で同
時に実施し ( それぞれ目的は同じですが
人数と規模が違います )、 どちらのプログ
ラムも費用は全額奨学金で賄われます。
私が参加したのは日本で行われる方で
すが、 参加できるのは全国から男女各
13 名ずつという限られた人数。 そしてア
メリカからも同数の高校生が来日し、 一
緒に過ごして異文化交流、 また相互理
解を深めることが目的でした。 このプログ
ラムは国際交流が目的ですが、 参加者
を選ぶ時に重視するのは英語力ではあり
ません。 どれだけのやる気と参加したい
気持ちがあるかです。 なので今年参加し
た日米 52 名も本当に 『熱い』 人達でし
た ( 笑 ) またカウンセラーと呼ばれる日米
の大学生スタッフ ( 殆どがこのプログラム
の出身者 ) が生徒たちのサポートをして
くれました。
午前中は主に語学と文化理解のクラス
があり、 午後はスポーツ、 ディスカッショ
ン、 そしてメインイベントの一つでもある、
プレゼンテーションの発表がありました。
このようなアクティビティーだけでなく、 幼
稚園でのボランティア、 ハロウィンパー
ティーやダンスパーティー、 東京ディズ
ニーランド、そして Japanese Day など様々
なイベントがありました。
あの 13 日間は私にとって本当に本当
に大きいものになりました。 このプログラ
ムで私は多くのことを学び、 自他共に認
める変化が沢山ありました。 まず日本人
生徒だけで行った2日間の事前合宿。 そ
の後にアメリカ人生徒との合流。 参加者
はそれぞれルームメートを持ち、 10 日間
常に一緒に過ごします。 プログラム中楽
しく過ごせたかどうかは、 英語力でなくい
かに自分を知ってもらおうと、 また相手の
ことを知ろうと頑張ったかどうかだと思い
ます。 初めは、『たったの 10 日間』と思っ
ていましたが、 終わってみた今、 その
『たったの 10 日間』でもお互いが真剣に、
本気で取り組んで向き合えばこんなにも
深 く な れ る こ と。 プ ロ グ ラ
ムが終わってからも続く人
間関係を作れるということ。
つまり、本気でぶつかりあっ
て向き合わなければどんな
に長い間一緒に過ごしたと
しても、 そんな絆は絶対に
築けないということを学び
ました。 日本人同士の絆
はもちろんのこと、 アメリカ
人生徒との絆もそれぞれの
ルームメートペア、 しっかり持っていると
思います。 でもそんな私たちも初めから
全てが上手くいったわけではありません
でした。 それぞれが違った問題にぶつ
かって、 みんなで話し合って泣いて。 で
もそれがあったからこそ今のような強い絆
があると思います。 沢山壁にぶつかって
色々あったけれど、 それでもみんな絶対
に諦めるということはしませんでした。 10
日間という限られた時間だからこそ、 後
悔はしないようにみんな自分のベストを
尽くして、尽くして、尽くし切りました。 やっ
ぱりそれは、 この 52 名が沢山の応募者
の中から選ばれただけのモチベーション
の高さ、 そして 「気持ち」 を持っていた
からだと思います。 そして 10 日間という
貴重な時間はあっという間に過ぎてしまう
もので。 与えられた時間をどれだけ自分
の為に、 またみんなの為に使えるか。 一
瞬一瞬を大事にすること。 このプログラム
を通して今まで以上に気持ちの切り替え
や時間の使い方を考えるようになり、 ま
たそれらを考えるだけでなく実践するとい
うことを学びました。
そしてこのプログラム参加者にとって
ある意味一大イベントであったプレゼン
テーション。 日米ともに参加者は6つに
分かれ、 両国で計 12 グループが自分
の国の文化、政治、歴史、地域性、習慣、
学校生活について各グループ1時間ほ
どのプレゼンを行いました。 特に日本人
の参加者はプレゼン経験者が少なく、 ま
たテーマごとで日米が同じ日にプレゼン
をするということもあり、 とてもプレッシャー
を感じ不安になることもありましたが、 ア
メリカ人生徒達の励ましもあり全員無事に
プレゼンを終わらすことができました。 そ
して彼らの日本に対する姿勢や考え方を
知っていくうちに、 実は私たちが考えて
いる以上に日本は面白い国であることな
ど、 沢山のことを互いのプレゼンを通し
て発見しました。
あのプログラムが終わって2ヵ月以上経
つ今でも、 自分の変化、 学んだこと、 そ
して経験したことがあまりにも多すぎて言
葉で言い表すことが出来ません。 日本
人だけで行った2日間の事前合宿。 アメ
リカ人生徒と過ごした 10 日間。 そして夜
通し遊んで、 話して過ごした最後の日。
今でもはっきりと一日一日、 そして一瞬
一瞬が頭に浮かびます。 終わってみた
今、 高3でも参加して本当に良かったと
思っています。 高2として参加すれば、
色んなことをやってみようと思うきっかけ
や目標を沢山得ることができたと思うし、
高3は自分の将来や考え方の視野が広
がる経験になったと思います。 受験前の
貴重な時間を使ってでも参加する価値の
あるプログラムです。 過去のプログラム参
加者が、 「このプログラムは人生で一番
の思い出になる」 と言っていましたがまさ
にその通りです。 私も自信を持ってお勧
めできます。 誰でも参加できるものでは
ないですが、 応募するチャンスはみんな
にあるので是非トライしてもらいたいと思
います。
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High School Diplomats
谷口めぐみ
高等部2年
私は今年の夏、 アメリカに3週間、 High
School Diplomats (HSD) という奨学金プロ
グラムで日本の高校生外交官 54 人の1
人として行った。 HSD を知ったきっかけ
は、 SHR で当時担任の木村先生から聞
いたアナウンスだった。 まだ見ぬアメリカ
本土に行きたい!寮生活をしてみたい!
という気持ちで HSD に応募し、 第一次 ・
第二次選考を通過し、 合格する事がで
きた。 大量の提出課題を何とか終わらせ
て迎えた出発日。 まずは東京での事前
合宿。 合宿所に着いて他の参加者としゃ
べると、 「~ちゃき。」 「~やけん。」 と、
各地の方言と聞き慣れないイントネーショ
ンが出てきて、 さすが北海道から沖縄ま
で日本全国から集まっているなと感じた。
同じ日本の高校生なのに何を言っている
のかよく解らず、 互いの話への反応に時
間がかかることもあったが、出身地、学校、
方言の教え合いっこと話は尽きず、 同時
に 「大阪」 がどう見られているかが分か
る良い機会でもあった。 「大阪のオバチャ
ンって本当にスゴいの?」 という質問もよ
くされ、 大阪のオバチャンの知名度の高
さも知った。 気づけば、 言葉の壁を乗り
こえて友達も増え、 自分の大阪弁も標準
語と地方のイントネーションが Mix されて
何弁ともいえない言葉になっていた。 参
加者は出身地や方言だけでなく活動や
実績もとても多種多様で、 「井の中の蛙」
状態だった私にとって彼らと知り合ったこ
とは刺激的なものとなった。 「日本の高
校生」 という以外に共通点はあるのかと
感じるほど、 決して1つの絵になる事の
ない 54 通りのパズルのピースが散らばっ
ている様だった。 国内にいながらのカル
チャーショックと良い刺激を受けた合宿と
なった。
Washington,DC に到着。 ここでは、 教
科書やニュースでよく見る場所に訪問し、
現場の方からお話を聞く貴重な機会が
数多くあった。 建物に入る時はほぼ毎回
警備員による荷物検査があり、 たまに麻
薬探知犬までいて、 日本にはない厳重
なテロ対策を実感した。 DC ツアーの中
で1番印象に残っている所は Pentagon。
軍人の方によるツアーでは 「日本語は
しゃべるな!暗号に聞こえる。」 と国防
省ならでは (?) の注意を受けたり、 9.11
テロの現場の建物の一角 ( 今は亡く
なった方への慰霊の場所 ) へ入れても
らったり、 軍人の方とお話をする機会も
あり、 Pentagon の施設だけでなく実際
にそこで働く人の雰囲気も味わうことがで
きた。
Virginia でのホームステイは、 2人で1
つの家で、 とても短い間だったが、 ホス
トファミリーはとてもフレンドリーですぐに
打ち解けることができ、 遊園地・バイト先・
寿司屋 ・ クルージングなど色々な所へ連
れて行ってもらい、 とても良い思い出と
なった。
そして、 ボルティモアに寄ってから NY
ツ ア ー へ。 DC に 比 べ て、 NY は 人 々
の 「リアルな生活観」 があふれていて、
流れている時間も早く感じた。 特に印象
深いのは Harlem( アフリカン ・ アメリカン
やカリブ海諸島からの移民の多い地区 )
にある St.Aloysius Education Clinic とい
う、 家庭が経済的に貧しく学校に通えな
い子供たちの為の Clinic( 学校 ) に訪問
した事。 3~ 10 歳ぐらいの子供たちに
柔道や空手を披露したり、 折り紙やトン
トン相撲などブースを作って伝承遊びを
し、 子供たちはとても明るく元気で、 「次
は!?」 の嵐で一息着く暇もなく、 折り
紙でコブラを作ってプレゼントしてくれる
子もいたりと、 彼らのパワーで私まで元
気になった。 このツアーでは国連やこの
clinic への訪問、 DC では見かけなかっ
た路上で働く人や寝泊まりをする人、 そ
して 「人種」 における不平等さが存在
することを感じた、 学ぶことの多いツアー
だった。
そして最終の Princeton University で
のキャンパスプログラム。 ここではアメリカ
人参加者 54 人 ( 日本人参加者のルー
ムメート ) と合流して、 不思議 week の様
に毎日テーマに沿った仮装やアクティビ
ティーをしたり、 両国の文化や歴史など
を発表し合ったり、 とても充実した 10 日
間過ごした。 友達の輪もどんどん広がり、
テーマに沿った仮装、 アクティビティー、
プレゼンはもちろん、 ただの食事やコン
ビニへの買い物などささいな事でもみん
なでやるといつも楽しく笑い転げていた。
そんな 「遊び」 の充実だけでなく、 ア
メリカ人と日本人の1グループでグルー
プディスカッションをする機会もあり、 私
はアメリカの高校生との 「相違点」 より
も、 国は違えども同じ 「高校生」 である
上で気づく 「共通点」 の方が多くあるな
と感じた。 また、 私のルームメートはベト
ナム人、 友達はインド人、 中国人、 ナイ
ジェリア人、 フランス人など人種 ・ 民族
は多種多様でも、 同時に彼らは 「アメリ
カ人」 でもあり、 同じ1つの国の中で1人
1人の 「人種 ・ 民族」 という background
と identity がちがうことは、 アメリカとい
う多民族国家ならではだなと思った。 ま
たその 『皆が皆ちがう』 という環境の中
で、 日本では排除されがちの 「ちがい」
を排除せずにポジティブにとらえリスペク
トし合い、 同時に 「自分の background」
と 「その community に属している自分」
にそれぞれが誇りを持っている事にとて
も魅力を感じた。 この Princeton では 「遊
び」 と 「学習」 の両方を充実させること
ができ、 また、 友達が大勢出来き、 そ
して彼らからアメリカだけでなく同時に多
くの国について学んだこと、 合宿から一
緒の仲間とさらに絆が深まったこと、 そし
て何より Lynda( ルームメート ) と出会え
たことで、 自分にとって一番思い出深い
プログラムとなった。 最後の夜にはアメリ
カの友達 ・ ルームメートの全員で1つの
部屋に集まって、 party をしたり、 語った
り、 と最後まで楽しみ、 一睡もせずにみ
んなで朝日を見に行った。 朝、 空港へ
のバスが来ても、 妹のような存在だった
Lynda や友達と別れるのが寂しくて泣い
ていてなかなかバスに乗れなかった。 日
本に着いてからも東京で1泊し、 そこで
ももう何年も前から友達だったように感じ
るほど、 互いの素や悩み ・ 夢を知り、 絆
の深まった日本の仲間と T シャツやノー
トにメッセージを書き合ったり、 夜中まで
語り合ったりと最後の最後まで別れを惜
(次ページ★に続く)
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環太平洋学生キャンプに参加して
松原正幸
高等部2年
8月の中旬、 いつもなら夏休みでゆっく
り、 気持ちよく寝ている頃だ。 だが、 そ
の日は珍しく、 普段よりも早く起きて朝か
らバタバタしていた。 そう、 今日から 10
日間は長野県で開催される環太平洋学
生キャンプへ向かう日だからだ。 半分寝
ぼけながら急いで電車に乗った。 電車
の中では、 これから向かうキャンプのこと
で頭がいっぱいだった。
実は今年で二回目の参加となる環太平
洋学生キャンプ。 このキャンプでは、 太
平洋付近の 11 カ国と 10 日間お互いの
文化などを交流して過ごしていくという
キャンプである。 「今年は、 どんなキャ
ンパーが参加しているのかな」 と考えな
がら向かっていた。 CFJ (Campers from
Japan) 全員が到着して参加者を見てみる
と、 驚くことに今年の CFJ は中学生が主
体だった。 これを知った時は本当に来て
よかったのかな?と不安になった。 それ
でも、 彼らの持っていた個性は強く、 圧
倒されたし、 頼もしく思えた。
CFA (Campers from Abroad) が到着し、
ここで PRIC2008 、 太平洋付近の国々と
の交流が始まった。 最初は、 CFA と話
すのに不思議と少し抵抗感があった。が、
結果として CFA や CFJ とのの交流は自
分にとって楽しく毎日がとても充実だっ
た。 2004 年度の PRIC の時に参加して
いた自分と今年の 2008 年度の時に過ご
した PRIC の自分と比較してみたら今年
のほうが、 前回よりも楽しかったし、 後悔
のないキャンプにすることができた。
(★前ページの続き)
しんだ。
この HSD で得た物ははかり知れない。
その中の大きな1つとして HSD で出会っ
た 「人々」 だ。 お世話になった staff、
Princeton で出来た友達、 Lynda、 そし
て3週間という長いようで短い間、 楽しい
時も落ち込む時も励まし合って笑い合っ
た 仲 間、 と 出 会 っ た こ と は 私 に と っ て
HSD に参加して何よりも良かったと思うこ
とである。 彼らが私に与えた影響 ・ 気付
かせてくれたことは数えきれず、 私自身
初めて参加した時、 僕は中学 1 年だっ
た。 ほとんど全員が高校生であり、 この
時中学生も数名いた。 けど、 年の差が
あることで、 中学生だった自分には不利
な立場が多かった。 今回は、 キャンパー
たちと話すことが出来て、 前回参加した
時よりも皆との交流ができた。 ここで知っ
たことがある。 CFJ、 CFA が会話を始め
るとき、皆いろいろなやり方でコミュニケー
ションをとることに気付いた。 もちろん英
語でコミュニケーションもしているが、 英
語とプラスアルファの発想で皆とコミュニ
ケーションをしていた。 物理的には存在
しない言語の壁があることに気付いた。
その硬い、 高い、 壁を通るにはいろいろ
なやり方で通らないといけないのに気付
いた。 CFJ の多くは、 キーワードを言い、
そしてジェスチャーや言葉で理解させよう
とするスタイルがあった。 CFA で英語圏
内から来たキャンパーは適切な言葉で皆
を理解させようとしていた。 英語圏内じゃ
ない CFA キャンパーも英語圏内と同じ
やり方もしていて、 また CFJ たちがする
スタイルも使って皆とコミュニケーションを
していた。 みんなそれぞれに工夫を凝ら
し、 コミュニケーションを計っていた。 最
高のコミュニケーションは言葉ではなく、
「にこっ」 とするとその場がうまく進んでい
く。
高校生になって参加したことで、 前回
よりも積極的にチャレンジすることも出来
た。 Outdoor cooking で前よりも積極的
に手伝いに参加し、 キャンプファイアー
で実行委員や司会者をして、 そしてフェ
アウェルパーティの時には CFJ を代表と
して皆の前で感謝スピーチなどにチャレ
ンジした。 どれらも突如に決まって、 何
も考えずにぶっつけ本番のふうになって
いた。 大変なチャレンジだったが、 やっ
て良かったと思う。 いつもは、 なるべく目
立つ事は避けてきたいと思うことが多く、
思えばあまたのチャンスを逃してきてい
た。 それによく父からの口癖である 「何
事にも経験」 の言葉を思い出して、 これ
を逃したら次はないと思うようになったか
らだ。 父の言葉がきっかけで僕は前回
参加したときよりも沢山のことに積極的に
チャレンジしていくことを自分に課した。
成功や失敗したこともあったが、 「失敗し
ても恐れずに進んでいけば失敗に恐れ
ない」 ということを実感した。
このプログラムに参加して、 後悔がな
いぐらい僕は満足できた。 前回の時のよ
うに孤独感を感じることもなく、 いつもス
タッフやキャンパー全員にお互いを助け
合い、 支えあうことも出来た。 2004 年度
の時のキャンパーやスタッフは僕にとって
はかけがえのない仲間と感じ、 そして今
回の 2008 年度のキャンパーとスタッフは
家族のように思えるようになった。 皆と離
れ離れになるが、 これが最後の別れとい
うわけではない。 僕達は PRIC のメンバー
である限り、 また全員と再び会うこともで
きるからだ。
のことについても色々気付かせてくれた。
「こんなにスゴイ高校生がいるのか!」 と
圧倒された子が気づけば、 夜中に自分
の悩みを聞いていてくれたり、 最初は決
して1つにならないように見えたパズルも
気がつけばこの 54 通りのピースで何か
1つのものにハマったような感じだった。
同じ形をしたピースが1つもないからこそ
凹んだ所に他のピースがピタっとハマる
様に、 互いに良い刺激を与え合って価
値のつけられない3週間となったのだと
思う。 ここで得たもの ・ 学んだことは、 決
して [ 過去形 ] になることなく、 これから
も常に自分の一部分として活かしていき
たい。
決して宣伝ではないが、 このプログラ
ムに少しでも興味がある人は是非応募し
てほしい。 選考課題や出発前の課題は
面倒に感じてしまうが、 それだけの努力
に値するものだと私は思う。 最後に、 こ
のプログラムを知る機会を与えて下さった
先生、 選考の時お世話になった小野寺
さん、本当にお世話になった家族、友達、
ありがとうございました。
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原子炉実験研修会に参加して
合志智子
情報科
9月 20 日に近畿大学原子力研究所で
開催された研修会に、 真砂先生と SIS10
年生の渡辺真弓さん、 奥村知恵さんと
私の4名で参加しました。 原子炉を実際
に見て、 運転して、 放射線に係わる基
礎的実験を体験することにより、 原子炉・
放射線についての正しい知識と判断力
を習得する研修会です。 研修で使用す
る原子炉は教育 ・ 実験用の小さなもの
で、 熱出力も1W です。 1W とは手の指
をこすり合わせて 「暖かいな」 と感じる
程度の熱です。 そのため、 実際に参加
者が制御棒を調節して臨界点に到達さ
せる実験も、 もちろん運転中ではありま
せんが炉心を覗き込むこともできてしまい
ます。 いろいろな学習や実験を通して、
とても楽しくまたしっかりと物理の勉強も
できてしまう研修会でした。
近畿大学原子力研究所へ行って
渡辺真弓、 奥村知恵
高等部1年 放射線というのは恐ろしく、 非常に危
険なものだ。 理論的にはその観念は迷
信であるということが今回行ってきた運転
実習によって分かりました。 ただリスクは
まだたくさんあるといえます。 私たちは近
鉄長瀬駅付近の近畿大学理工学部にあ
る原子炉を見学し、 そして原子炉を運転
しました。 この度の実験で来ていた学生
は私と渡辺さんしかいなくこの実習はとて
も難しいのではないか、 とはじめは少し
不安に思いました。 まず始めに原子炉を
見学しました。 原子炉に入る前に靴をス
リッパに履き替え原子炉運転室へ入りま
した。 さらに奥に進むと原子炉がありまし
た。 そこでインストラクターの説明を聞き
ました。 原子炉の脇に見本のようなもの
がたくさん置いてありました。 そのなかで
も重要なものはウランの核分裂の説明パ
ネルでした。
ウランの核分裂とは
ウランにはウラン 238 とウラン 235 の同
位 体 (isotope) が 存 在 し、 ウ ラ ン 235
は核燃料に使用されます。 ウラン 235 の
存在率は 0.7% でしかありません。 ウラン
238 は存在率が 99.3% で核分裂を起こさ
ない原子なので原子力発電や原子爆弾
ではウラン 235 を濃縮したものを使用し
ます。 ウラン 235 に中性子ひとつを吸収
させるとウランの核は分解され小さな原子
となり、 中性子がまたでます。 このウラン
235 が中性子を吸収させ続け繰り返し起
こる反応を連鎖反応といい、 連鎖反応が
起こっている状態を臨界といいます。 こ
の状態のときに制御棒の出し入れをす
ることでウラン 235 を同じ程度に保ちエ
ネルギーを取り出すのが原子力発電で、
制御させず最大まで臨界させるのが原爆
です。 そのときに莫大なエネルギーが放
出されます。 1gのウラン 235 が核分裂
すると火薬約 20 t分のエネルギーを放出
します。 それ故他の燃料よりもはるかに
燃料の量が少なくて済み、 タンカーで運
ぶ回数も少ないというメリットがあります。
ウランの話が長くなりましたが、 核分裂
の説明を聞き終わった後ついに原子炉
の上へ上りました !! 運転はしていなかっ
たものの放射性物質はもれないのか、 と
思い聞いてみたところここの原子炉の出
力は1wしかなく放射線を遮る物質で遮
断しているので安全なようでした。
そしてお昼ご飯を食べて私たちは原子
炉を運転しました。 私と渡辺さんと他の
方々は白衣を着て原子炉運転室に移動
しました。 そこにはたくさんの機械があっ
てインストラクターの方に説明をしていた
だきながら機械を動かし原子炉を運転
しました。 マイクで 「13時13分原子炉
は臨界状態にあります。」 そうアナウンス
するとなんだか怖いような誇らしいような
複雑な気持ちになりました。 あの恐ろし
い原子炉を私は運転しているのだなあ
と。 そして私たちは運転している原子炉
を見に行き、 放射線を測定しました。 や
はり原子炉に近い場所の放射線量が多
く、 もっとも多く観測されたのは原子炉の
上でした。 1ワットの出力しか出ないけれ
ども、 運転中は放射線が放出されている
のだなあと思いました。 そして私がまた
気になったのは放射能の事ですが、 イ
ンストラクターの方の話によると私たちは
一年間で 2.4mSv (ミリシーベルト) の放
射線を被曝しているのです。 シーベルト
とは人が被曝した量 (放射線を浴びた
量) の単位で人命に関わる程度の量は
250mSv で。 そして原子炉を運転してい
たときの被曝量は僅かに 0.002mSv 程度
だったので全くと言って良いほど放射線が
人体に及ぼす影響はなかったといえます。
実験が終わってからインストラクターの説
明がありました。 私たちはどのような物質
が放射線を遮るかも実験しました。 ウラン
235 は3種類の放射線を放っていてそれ
ぞれ違った物質で遮らないといけないとい
うことが分かりました。
そして原子炉運転室を後にし、 白衣を
脱ぎ放射線被曝量を測定しました。 結果
は全員が放射能に汚染されていませんで
した。 そしてインストラクターの方の講義が
あり、 この度の運転実習は終了しました。
この度の運転実習において私が理解で
きたことは私たちが何故そんなにも放射線
の被曝を恐れているかというと放射線は目
に見えず、 臭いもしないのではっきりと放
射能物質や放射能を認識できないことが
理由に挙げられると思います。 しかし放
射能物質は閉じ込めて人から遠ざけてお
けば安全です。 むしろ宇宙からの放射線
の方が危険なのです。 宇宙からの放射線
は意外にも強く、 特に宇宙に近づけば近
づくほど危ないのです。 例えば、 東京~
ニューヨーク往復で胸の X 線レントゲン4
枚分の被曝となります。 だから原子力発
電は通常に運転している場合は問題なく
安全なのです。 しかし自宅に帰ってみて
色々と調べてみると原子力発電所等で制
御に失敗し、 各国で事故を多く引き起こし
ています。 その被害にあうのは罪のない
住民です。 もし大地震が来た場合私たち
はどうすれば良いのか。 いくら放射能は
安全に使用されているといえども私たちは
その事故への対策を考えないといけない
と思います。 この度の運転実習は私にとっ
て深く学ばせられる体験となりました。 今
後何か原子力について活かせることがあ
るならばこれをもって活かしていきたいで
す。
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9年生修学旅行
細見莉子
中等部3年
10 月 17 日 ~ 18 日 ま で の 二 日 間 私
達9年生は長野県飯田市に修学旅行に
行ってきました。 今回の修学旅行は結構
ハードな内容でしたが、 皆それぞれ楽し
い思い出が出来た様で良かったです。
私は今回、 修学旅行委員の一員として
この計画に深く関わりました。 そもそも計
画の始まりは今年の4月。 新しい学年が
始まった途端の係決めで修学旅行委員
になることが決まった時、 『まだ半年後の
話やん』 と私自身修学旅行を成功させる
大変さを知りませんでした。 みんな修学
旅行のことよりも、 2ヵ月後に迫った学園
祭のこと で頭がいっぱいで、 4月以降し
ばらく旅行の話題が LHR の場に出てくる
事はありませんでした。 学園祭が無事に
終わり少し余裕が出来た頃、 学年全体と
して旅行の行き先や内容を決める作業に
取り掛かりました。 けれど学年全員の意
見が一致するはずもなく…、 様々なこと
について全員にアンケートを取り、 ちょっ
とずつ内容を決め ていくという作業に意
外と時間がかかりました。 やっとのことで
夏休み前に旅行会社の方とのお話もまと
まり、 長野県飯田市へ行くことが決まりま
した。 そのときから私は、 この旅行を素
晴らしいものにするためには学年旅行委
員とそして私自身がしっかり取り組まない
といけないと感じ始めました。
そして秋学期が始まると、 いよいよ旅
行委員会の打ち合わせにも熱が入って
くるようになりました。 私が今回の旅行を
計画する上でとても強く感じたのは、 旅
行を成功させるためにはまず学年のみん
なに修学旅行について興味を持っても
らうことが必要だという事です。 あいにく
今年の旅行はタイミングの関係で Sports
Day が終わった直後に行くことになった
10
ので、 みんな
が一生懸命
Sports Day に
向けて用意し
ているときに
学年全体とし
て旅行のため
に時間を割く
ことは簡単で
はありません
で し た。 し か
し当日が近づ
いてくるにつ
れて学年の皆に向けてのプレゼンの回
数を増やしたり、 旅行委員の中でも、 レ
クリエーション係、 観光係、 しおり作成
係などみんなで役割分担をして準備を進
めて修学旅行当日を迎えました。
当日は朝から学年全員無事に集合し、
バスに乗り込み長野へと向かいました。
途中何回か休憩と昼食を挟みつつ、 一
日目のアクティビティである土笛作りとラ
フティングの場所へと向かいました。 今
回の旅行では、 一日目にするアクティビ
ティは二つの選択肢から各自選べるよう
になっていて、 スポーツをして楽しみた
い人は ラフティング (カヌーに乗って川
を下る) をしたり、 ものづくりを楽しみた
い人は公民館で陶芸家の方に教えても
らいながら粘土で笛を作ったりしました。
私は土笛作りに参加しました。 長野の山
の土からできた粘土を使いみんなそれぞ
れ自分の好きなかたちを作り、 最終的
に陶芸家の方に音が出るように調整して
もらいました。 時間が余った人はお皿を
作ったり、 陶芸の先生の息子さんと写真
を撮って遊んだりしてとても楽しかったで
す。 土笛作り体験が終わった後はまたバ
スへ乗り込み、 ラフティングをしている人
たちを迎えにいきました。 大きくてきれい
な川で、 しかもまわりは山ばかりでした。
みんな川を下った後にカヌーから降りて
川に跳び込んだらし く、 とても楽しかっ
たと言っていました。 けれど大阪に比べ
ると気温が低かったため、 少し寒そうで
した。 ラフティングをしていた人たちが着
替え終わってからまた全員でバスに乗り
宿泊先の旅館へと向かいました。
旅館に泊まっていたのは私達だけで、
貸切状態でした。 川に入った人は身体
が冷え切っていたので、 旅館に到着して
からすぐに温泉に入りました。 露天風呂
もあり、 とても気持ち良かったです。 全
員がお風呂に入った後に夕食を食べま
した。 学年全員で一つの場所で話しな
がらご飯を食べているときに、 『うわぁ、
めっちゃ修学旅行 やん』 と変な実感が
湧きました。 ご飯はすきやきで、 みんな
それぞれ味に満足したりダメ出ししたりし
ながらも楽しい夕食のひとときでした。
夕食後はいよいよ私が委員として一番
頑張って準備したレクリエーションでし
た!1、 2、 3組の担任の先生方が自腹
を切ってゲームの景品代金を払ってくれ
たり、 みんなも積極的に参加してくれて
とても楽しいレクリエーションになったと思
います。 前半戦は様々な出し物をみん
なで鑑賞しました。 パフォーマーとして
出てくれた人 たちの中には、 他の高校
へ進学する人もいて、 中学校の締めくく
りの旅行の中でとても良い思い出になっ
たなぁと思います。 後半戦では飛び入り
参加で男子陣がハレ晴れユカイを踊り、
サビの部分では学年全員が立って一緒
に踊りました。 後半戦のゲームもとっても
盛り上がり、 あっという間にレクリエーショ
ンは終わってしまいま した。 SIS らしい、
全員が楽しく参加出来た素晴らしいレクリ
エーションだったと思います。 長い移動
などで疲れているはずなのに、 みんなす
ごくハイテンションで最後まで笑いが絶
えませんでした。 レクリエーション終了後
に、 たくさんの人が 『楽しかった』 と言っ
てくれて、私自身本当に嬉しかったです。
(次ページ★に続く)
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あの千羽鶴がインドに行きます
栗原真弓
カウンセラー
この記事をインターカルチャー上でお読みいただく頃、
校内のあちこちに 『ミルク募金』 のポスターが貼られ、 募
金箱が設置され、 「ミルク募金にご協力をお願いします!」
と呼びかける7年生たちの爽やかな声が響いていることで
しょう。 冬休み前の恒例の活動になっているこの 『ミルク募
金』 は誰かが強制したわけでもなく、 学園の人から人へと
自然に伝えられ、 温かく育てられ、 いつの間にか 15 年以
上も続いています。 これこそ募金活動のあるべき本来の姿
だと思います。
さて、 本誌5月号に書かせていただきましたが、 ミルク募
金の収益金をインドのマザー ・ テレサの孤児院に届けてく
ださっている是枝さんのその後、 そして9年生が是枝さんの
ために折った千羽鶴についてご報告させていただきたいと
ます。 心より感謝をこめて」 とありました。
片足を切断されてもなおインドに赴こうとされ、 自分への
お見舞いにもらったあの千羽鶴を今度はコルカタの孤児院
の子ども達に届けようとされている。 決して軽くはないあの
鶴の束をインドまで持って行こうとされている。 千羽の鶴の
一つ一つにSIS9年生からの愛を感じ、 その思いをより生
かす道を考えてくださったことにとても感動しました。 その
場限りだけ満たされれば十分との考えから次々に物を浪費
していくことの多い現代社会の中にあって、 私達は他の人
からいただく温かい思いすらも知らず知らずに粗末にし、
忘れ去っているのかもしれません。 是枝さんの姿勢に改め
て大切なことを教えられました。
マザー ・ テレサは多くのことばを残しましたが、 その中の
1つをご紹介いたします。 『愛の反対は憎しみではなく、 無
関心』 (マザー ・ テレサ)
思います。 昨秋大きな事故に遭われた是枝さんは1年近い
入院生活を送られた後、やっと 10 月中旬に退院されました。
いただいたお便りに 「この入院と受けた痛手に深い意味が
ありました。 かたい心を和らげ、 冷たさを温め、 尊い力を
授かりました。 恵みでした。 本当にいろいろと思いを寄せ
てくださり、 嬉しく思いました。 インドからもシスターを見舞
いに送ってくれました。 車椅子を押してくださる方がいるの
で、 来年1月上旬からコルカタ (カルカッタ) に行ってきま
す。 あの千羽鶴をコルカタの子ども達におみやげに持参し
かいました。 とても美味しい五平餅やお
せんべいなど、 みんなたくさん食べて騒
いでとても楽しかったです。 町並みもき
れいで普段大阪で ? は見られない光景
がたくさんありました。 午前中に馬籠を
後にして、 名古屋のリトルワールドへと向
かいました。 やはり少し疲れているのか、
バスに乗る度に爆睡してエネルギーを蓄
えている人もたくさんいました。 リトルワー
ルド到着後はみんな昼食を食べたり、 世
からまとめのお話があ り、 無事に今
回の修学旅行が終わって本当に良
かったなと思いました。 それからは
二台のバスに分かれて、 千里中央・
北千里 ・ 学校の順にみんなそれぞ
れ家に帰りました。
私は今回修学旅行委員会に参加
した事を通して、 本当にたくさんの
事を学びました。 学年全員が楽し
めて、 なによりも中学校生活の締めくくり
となる良い思い出が作れるような旅行に
する事は簡単ではありませんでしたが、
先生方とみんなの協力の末 無事に終え
る事が出来たと思います。 『修学旅行、
どんなんがいい?』 と 聞かれて 『別に・・
なんでもいい』 と言うのは簡単だと思い
ますが、 そうではなく積極的にみんなが
界各国のブースへ遊びに行ったり、 バス
のためにお菓子を買い込んだりと満喫し
た様子でした。 午後の集合時間にはみ
んな戻ってきたので、 最後に難波先生
参加し、 最終的に素晴らしい思い出とな
るようにする事が一番の目標でした。 忙
しかったり、 やることがあったのに一生懸
命一緒に旅行のため協力してくれた委員
(★前ページの続き)
レク終了後疲れて寝る 人も居れば、 元
気が有り余って何度も先生達に怒鳴られ
ながらも騒いだ人もいて、 みんなそれぞ
れ楽しい夜だったと思います。
二日目は起床後ご飯を食べて、 部屋
を片付けた後にバスに乗って馬籠へ向
会のみんなに感謝したいです。 そしてな
により、 今回の旅行の主役で あった9年
生学年全員が楽しんでくれた事が一番
嬉しいです。 今回の旅行をすべての締
めくくりとするのではなく中学校生活の通
過点として、 残りの9年生生活をみんな
それぞれ満喫して欲しいです。 旅行計
画に携わってくれた全ての人々、 旅行会
社のみなさん、 そして積極的に参加して
旅行自体を盛り上げてくれた学年のみん
な、 本当にありがとうございました。
11
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<卒業生>
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N o . 1 2 0
教育実習を終えて
上島由美子
“Good morning, everyone!” いつも大き
な挨拶から始まった授業。 生徒のみなさ
んの元気な声を聞いて、 「今日も頑張ろ
う!」 と毎日の励みになっていました。
私は今回、 Ms.Udy のもとで9年生の
オーラル ・ コミュニケーションのクラスを
担当させて頂きました。 この授業での使
用言語は、 英語のみ。 普段、 大学院で
の生活の中では、 あまり英語を話す機会
がないので、 初めは戸惑いもあり、 少々
怖気づいた所もありました。 しかし、 実
際に教壇に立って生徒のみなさんと対面
で任されている仕事の数が想像以上に
多かったです。 しかし、 どんなに忙しい
時でも、 生徒がオフィスに来訪した際に
は、 時間を割いて、 生徒が納得のいくま
で、 指導を行う姿には、 毎回頭が下が
る思いでした。 又、 教育実習生である私
にも非常に寛容に接して下さり、 先生方
の懐の深さを体感しました。 同時に、 教
師が学校内にいる間は、 いつどこで何
が起こるか分からないので、 どんな場面
に遭遇しても、 常に適切で、 冷静な対
応が出来るよう、 教師には、 「余裕」 が
必要だと心得ました。
実習期間中に残念だった事には、 毎
日の授業準備に追われるあまり、 昼休
みや放課後の時間に生徒とのインターア
すると、 不思議なもので、 自然と英語が
出て来て安心したのもつかの間、 いざ話
してみると、 自分の英語が生徒のみなさ
んに伝わらない。 私は、 緊張していた事
もあり、 話すスピードは速いわ、 出て来
る単語は難しいわで、 生徒のみんなは、
少々困惑顔。 授業後、 あまりの自分の
余裕のなさを省みて、 正直、 自信を失く
す事もありました。 しかし、 Udy 先生から
のフィードバックと毎回の授業の反省をも
とに、 次の授業に向けて、 新たな目標を
持つ事が出来たのは、 次に繋がるステッ
プとして大きかったです。
ホーム ・ ルームは、 山本先生のもとで
11 年4組のみなさんのクラスを担当させ
て頂きました。 ホーム ・ ルームは、 生徒
のみなさんにとって学校での1日が始ま
る時間なので、 出来るだけ元気良く大き
な声で挨拶をし、 出席を取る事を心掛け
ました。 生徒のみなさんとは、 8歳近く年
齢が離れていたので、 現代の高校生の
みなさんへの接し方に戸惑う事もありまし
たが、 実習開始直後に配布した “Please
tell me about you and your class!” という
プリントを通して、 クラスの様子や雰囲気
と生徒ひとりひとりの興味関心事を知り、
高校時代の自分と興味関心が変わらな
い事に安心しました。
拙い授業にもホーム ・ ルームでも生徒
のみなさんの温かいまなざしに支えられ
ました。
実習期間中に痛感したのは、 先生方
の多忙ぶりでした。 教師には、 学校内
クションをとる時間があまりとれなかった
事が挙げられます。 教科指導のクラスで
は、授業中は英語で授業をしていた事と、
授業が終了時間間際まで掛かる事が多
かった為、 あまり生徒のみなさんと授業
時間外で接点を持つ事が出来ませんで
した。 もし、 自分にもう少しの余裕があ
れば、 生徒のみなさんともっと有意義な
時間を過ごせたはずだと後悔しているの
が現実です。
2週間の実習期間を通じて感じたのは、
「授業」 は、教師から生徒への 「パフォー
マンス」 であると言う事です。 いかに、「英
語」 という外国語に関する情報を 「教
師」 と言う媒介を通して生徒へ伝えてい
くかが肝心であると痛感しました。 また、
教師が生徒のロール ・ モデルとなって積
極的に英語という外国語を使ってコミュ
ニケーションをする事の楽しさを伝える事
も重要な点であると考えます。 加えて、
日々、 授業実践の改善を行い、 新しい
学びを提供し続けていく為には、 教師も
学び続ける姿勢が求められていると強く
感じました。
私 は、 S I S に 在 籍 し て い た 時 に、
Heimer 先生の IB コースを履修していま
した。 その中で、 先生が紹介して下さっ
た上智大学英語学科の吉田研作教授の
"A Problem of Identity" という論文に出会
い、 帰国生としてのアイデンティティを自
己認識し、 井藤先生の Bilingualism の授
業を履修させて頂いた事から、 より一層
バイリンガリズムへの興味が高まり、 大学
第9期卒業生
上智大学大学院博士前期課程外国語学研究
科言語学専攻2回生
12
へ入学してからは、 バイリンガリズム、 バ
イリンガル教育へ一層のめり込んでゆき、
また、 新たな学問、 語用論 (Pragmatics:
the study of language use) にも出会い、
現在は、 両テーマを合わせた論文を作
成している所です (何んと指導教官の先
生は、 高校の時に論文を読ませて頂い
た吉田教授です)。 学びの機会を与えて
下さった先生方に感謝致しております。
将来は、 帰国生の後輩達ももちろんで
すが、 海外に滞在していた時にお世話
になった人達への恩返しとして、 日本に
滞在している外国人の方々が困っている
時に手助けの出来るような教員になりた
いと考えています。 また、 より多くの人々
に、 学ぶことの楽しさと、 外国語を使っ
て自分を表現することの楽しさ ・ 面白さ
を伝えていけたらと考えています。
2週間という短い期間ではありましたが、
大変多くの学びのある有意義な実習期
間でした。
教育実習期間前から、 学園の皆様に
は何かとご教示、 ご助言を頂き、 実習期
間中は、 多くの教職員の方々に支えら
れながら、 また、 生徒の皆さんにも支え
られ、 こんな私でも、 無事、 教育実習を
終える事が出来ました。 修士論文作成
の為のアンケートにご協力を頂きました
事も、 心から感謝しております。 いつか、
日本、 そして海外でも、 より良い外国語
教育を提供出来る教師になれるよう頑張
ります。 千里国際学園の皆様、 本当に
有難うございました。
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ワシントン DC にて卒業生の方々と会いました!
野島大輔
社会科
ご無沙汰しています。 無給休職にて海外自主研修中の野島
です。
大学院に所属し、 昨年度は学生時代以来の知識の欠落を
埋めるべく、 修士課程の国際関係論の授業の聴講にも通いま
した (OIS/SIS 設立時代の知識や考え方は、 さすがにもう全
く通用しなくなっていますので…)。 今年度は、 これからの国
際教育に必要な世界の先端の動きを知ろうと、 「平和の文化」
を創るための教育を追って、 各地を巡る旅を続けています。
現代の世界社会の動きを今も鋭く見つめながら指標を示そうと
される重鎮の方、 衣食も整わない学校教育の現場で日々奮
闘されておられる方、 国際組織や NGO のメンバーとなり紛争
地域で活動しておられる方、 文字通り体を張って現地政府の
不条理な政策に異を唱え続けておられる方、 そして絶えず自
らを逆境に置く孤軍奮闘の活動家の方、 …この旅では本当に
色々な方とお会いします。
旅の中にあって、 ときどき OIS/SIS の卒業生の皆さんと、 偶
然に巡り合います。 オーストリアの欧州平和大学 (EPU) にて、
平和ジャーナリストのキンバリー ・ コワルチャックさんとお会い
したことは、 既に OIS の校報にお伝えしています。 今はワシ
ントン DC に来ていますが、 このお二人と再会しました。 お二
人とも、立命館大学とアメリカン大学のデュアル・プログラム (同
時に二つの大学で学位を取る) に、 意欲的にチャレンジして
います。 せっかくの機会なので、 膨大な単位の修得に忙しい
日々の合間に無理を言って、 近況報告と母校や後輩たちへ
のメッセージをお願いしました。
<松尾佳宏さん (立命館大学 ・ 公共政策学部 ; American
University, School of Pubic Affairs) >
そもそも小さい頃から、 自分がハーフであるというバックグラ
ウンドから、 日本の外に出て行きたいという考えがありました。
在学中、 高校3年生の頃にこのプログラムの存在を知り、 日
本とアメリカの2つの国で学べることと、 2年間の留学期間とい
うことで、 迷う事無く応募しました。
今学んでいる事は、 「法と社会」 です。 つまり法が社会とど
う絡み合っているか、 社会の形成にどう寄与しているかといっ
たところです。 今学期は、 「法哲学」 の授業をとっています。
哲学と聞くと難しいイメージを持ちがちですが、 本当に難しい
です (笑)。 人間の行動の動機はどこからくるだとか、 法律の
元手はどこだとか。 ただその分奥が深いので、 学ぶ事は多い
です。
いま2年目なので、 留学生活にはだいぶ慣れてきました。 余
裕が出て来た分、 学校の勉強以外のことを考える事が多いで
す。 現在は、 半分夢の中にいるような感じです。 1年後に日
本に帰国する事を考えたら、 現実に戻ってしまう気がします。
夢と現実の間にいるような気分です。
○母校の人たちへのメッセージ :
アメリカに来て思ったのは、日本の国の良さです。 アメリカは、
考えていたような大した国ではないのかな、 と。 日本ではわか
りにくいことですが、 アメリカという国は非常に未熟で欠陥だら
けです。 ここ最近のアメリカ経済の混乱を見れば、 一目瞭然
ではないでしょうか。 あとは、 「アメリカに来れば成功する」 と
いう幻想を抱かない事です。アメリカにいようが日本にいようが、
同じようにできることがあるし、 自分より頑張っている人間はと
てもたくさんいます。 だから、 留学したとか、 英語を喋られると
か、 それくらいの事でおごることなく、 謙虚な姿勢をもって生き
ていく事が大切ではないでしょうか。
<相山朋加さん (立命館大学 ・ 産業社会学部 ; American
University, School of International Studies) >
日本とアメリカの大学の、 どちらを選ぶか迷った時、 両方で
学べるプログラムの指定校推薦を千里国際学園が持っている
と知って、 これしかないと思いました。 アメリカン大学では国際
関係学 (国と国との関わり、 グローバルな問題など) を学ん
でいます。 現在取っている科目は、 国際経済、 国際コミュニ
ケーション、 第三世界文学、 民族地理、 スペイン語です。 国
際関係学は包括的な学問なので、 いろんな分野のことを学び
ますが、 いずれは自分の専門分野を決めるので、 今はそれを
見極めている段階です。
留学生活で、 貴重な毎日を過ごしています。 いろんな国の
留学生や、 国際的に活躍している方とお話しする機会があり、
とても刺激的です。 勉強中心の生活ですが、 楽しくやってい
ます。
○母校の人たちへのメッセージ :
今のうちに若く柔らかい頭をどんどん鍛えて下さい。 そして
今しかない SIS 生活を思う存分楽しんでください。 それから、
苦手科目でも将来必要な科目には、 積極的にチャレンジして
くださいね。
二人とも、 「留学」 という言葉に踊らされるのではなく、 既に
高校在学中から日 ・ 米両立のプログラムのことを視野に入れ
て、 進学先を選んでいたのですね。 しかもそれを特別なことと
思ったり、 おごったり誇ったりするのではなく、 自分にとって必
然の道として、 ごく自然体で歩いている姿勢には、 大いに学
ばされます。 お二人ともどうぞ、 健やかに&健やかに、 自分
の道を進んでいってくださいね。
おっと。 19 年ぶりに 「学生」 をしていますが、 お二人と再
会の日は少しだけ 「先生」 に戻ってしまいました。 それでは、
また何かあればお伝えします。
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学年だより
●中等部1年生 (7年生) 7年生よ、 大いに学べ!
見島直子
1組担任、 国語科
10 月 13 日に行われたスポーツデーで、
7年生チームは8年生を相手に善戦しまし
た。 学年の出し物とも言えるパフォーマンス
はまとまりこそまだまだでしたが、 個性あふ
れる演技で、 私たち担任団の目にはダン
トツ一等賞でした (身びいきもほどほどに、
ですかね)。 春学期の学園祭はクラス単位
の活動でしたが、 スポーツデーは OIS と
SIS の7年生が一団となって取り組みました。
何を決めるにも大所帯の上、 日英両言語を
使ってのコミュニケーションですから、 準備
もそう簡単にはいきません。 それでも OIS と
SIS の橋渡しとなるメンバーが徐々に現れて
きましたし、 リーダーシップを取れる人も少
しずつ出てきました。 これからは学年行事
の計画や運営を、 少しずつ生徒たちに任
せていきたいと思っています。
さて、 スポーツデーが終わった秋学期後
半は、 しっとりと学習中心の時間にしたいと
思っています。 今は何でも貪欲に学んでほ
しい。 丈夫な身体を作るために偏食なく食
べてさまざまな栄養素が必要なように、 しっ
かりと働く頭を作るためにはどの教科もいっ
しょうけんめいに学ぶ必要があります。 嫌
いな科目に対して 「こんなことして何の役
に立つのか」 なんて理屈をこねている人は
いませんか? 晩御飯を前にして 「今夜は
トンカツか。 豚肉には必須アミノ酸がバラン
スよく含まれている上に、 ビタミンB1の宝庫
であるからして、 疲労回復によし。 さらにホ
ウレンソウのごあまえで、 鉄分とビタミンEも
いただきさっ」 と分析する人はいないでしょ
うが、 偏食なくいろいろなものを食べること
が身体にいいことは皆知っています。 学習
もそれと似たところがあります。 何がどこで
どんな風に役立つか、 すぐにはわからない
ことが多いのですが、 さまざまな教科を学
ぶことで脳がバランスよく鍛えられていった
り、 さらには複数の教科で学んだことが組
み合わされて発想の源になったりするので
す。
アニメの名作 『ガンダム』 の生みの親で
ある富野由悠季さんは、 アニメ作家になり
たいという最近の若者がアニメしか見てい
ない場合の多いことを指摘して、 その弱さ
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を感じると言っていました。 富野氏によれ
ば、 アニメ作りとはさまざまな経験や学習を
活かす仕事だそうです。 また名前を失念し
てしまいましたが、 あるインタビュー番組で
ロシアの著名なアニメ作家が、 プロを目指
す若者に向けて 「図書館の本をすべて読
みなさい。 古典絵画を見なさい。」 とアドバ
イスしていたのも印象的でした。 ここでは二
人のアニメ作家の言葉を例に引きましたが、
多くのことを学べばそれだけ引き出しが多く
なり、 発想が豊かになるのは、 どんな分野
においても言えるのではないでしょうか。
話を皆さんの日常に戻します。 各教科で
学習したことをしっかり吸収するために何が
出来るか考えてみましょう。 全員に共通す
ることは、 春学期の結果をふまえて、 秋学
期は半歩でも一歩でも前進することです。
春学期の成績と先生からのコメントを大いに
参考にして、 秋学期後半に向けた自分なり
の目標を決めてください。 「わからないとこ
ろはすぐ先生に質問する」 「授業中はぜっ
たいおしゃべりせずに集中する」 「1週間ご
との計画を立てて勉強する」 「国語のチャー
リーで毎回 18 点以上取る」 …どんな目標
でも構いません。 目標を立てたら実行に移
します。 自分で決めた目標が達成できれば
いい気持ちになります。 次の目標がまた欲
しくなるでしょう。 そんな風に一度 「気持ち
いい」回路ができ、さらに「目標設定→達成」
を繰り返すリズムができれば、 結果も必ず
付いて来ます。 先日ノーベル物理学賞を
取った益川氏は、 受賞後のインタビューの
中で若者に向けたメッセージとして、 「夢は
大きく、 行動はできることから」 とおっしゃっ
ていました。 大きな夢にたどりつく道は足元
の小さな一歩を始めることにしかあり得ませ
ん。 7年生よ、 大いに学べ!
●中等部2年生 (8年生) 想像する力を育てる ~秋-冬 LHR : ハン
ディキャップを考える~
井藤眞由美
1組担任、 英語科
秋学期のスポーツディ以降から冬学期に
かけて、 8年生は 「ハンディキャップを考え
る」 というテーマで過ごしています。
第一回目の 10 月 15 日には濱本捷子(は
まもとかつこ) さんと盲導犬のドゥーリー君
をゲストスピーカーとしてお迎えし、 大変貴
重なお話を聞かせていただきました。 この
講演会で私たちが教えていただいた大切
なことはたくさんありました。 それらを生徒の
感想文からの抜粋で紹介します。
・ 濱本さんのお話を聞いているときに、 一
度目をつぶってずーっと暗闇というのはど
んなのだろうかと感じてみました。 耳と鼻を
頼りに生きていくというのがどれくらいつらい
ことなのかわかりませんが、 たぶんすごくつ
らいと思います。 (中略) これからはもし目
の障害を持っている人を見たら、 知らんふ
りをせず声をかけて助けたいと思います。
・ ドゥーリー君が濱本さんを 「こっちだよ」
と導いているところがすごかったです。 段差
やスロープ障害物をしっかり伝えていており
こうだと思いました。 ドゥーリー君と濱本さん
の間の強い信頼がないとできないことだと思
いました。
・ 自分で何も出来ず希望もなくしてしまった
ときもあると思います。 でも障害があること
ですべてがマイナスになることはないと思い
ました。 濱本さんが学校の先生に言われた
ように、 私たちよりも障害を持っている人た
ちのほうが何倍も努力して、 苦しくなっても
あきらめずに頂上まで登り、 私たちが見る
景色よりももっときれいなものを見ることが出
来るのです。 そして頂上まで登ったらつか
み得るものもあると思います。 それは「信頼」
です。
・ 目が見えなくなるということは私が思って
いる以上に大変なことだと思います。 です
が、 全盲になってもやれることはたくさんあ
るのだということを学びました。 そして全盲
の人にだけ味わえる楽しさもあるのだろうな
と思いました。
・ 今日濱本さんにお会いして絶対に希望を
捨ててはいけないということを教えていただ
きました。
・ 今までは障害を持っている人に 「助けて
あげなきゃ」 とおもっていたけど、 それは
間違っていたんだなと思いました。 「助け合
う」 ということが大切なんだと思いました。
光を失って絶望的なお気持ちだったころ
のお話。 「自分」 を 「人間の生きる力」 を
信じ盲導犬との信頼関係を築かれた経緯。
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現在の生活において出来ることと難しいこ
と。 …などを、 楽天的で前向きな雰囲気と、
そしておそらく大きな困難を乗り越えた方の
みが持つ特別な強さとで、 時に大笑いにな
るようなエピソードも交えながら、 私たち皆
の心に響くお話を聞かせてくださいました。
最後のほうで濱本さんがおっしゃっていた
「こんな風に盲導犬とともに外を歩き、 明る
く笑って暮らしているのは、 全盲の人たち
の中の本の一握りであるのが現実です。」
ということばも忘れないようにしたいと思いま
す。
さて、 濱本さんのお話から学んだことをス
タートとし、 このあとの数ヶ月間、 より深く広
くハンディキャップについて考え、 心で感じ
る学習を続けていきます。 この学習は、日々
の生活で自分とは少し違う境遇にある人に
対して、 その人の立場や心境を想像して発
言 ・ 行動できる力を持つこと (Respect for
Others) の延長であると考えています。
この後予定している内容 :
・ ガイドヘルプ体験 (ブラインドウォークと
ブラインドラン)
・ 点字講習 (濱本さんに点字でお手紙を
書こう!)
・ 身体のハンディキャップとは (パラリンピッ
ク選手から学ぶ)
・ OIS 8年生の Japanese クラス (今授業で
ハンディキャップについて学習中) との合
同活動 《中身は検討中》
などです。 保護者の皆様からも、 もしご提
案いただけることがあればお願いします。
あ、 忘れてはいけません。 最後になりま
したが、 一言報告とお礼を。 スポーツディ
は楽しかったですね。 GO TO PINK!! 良
い一日でした。 ピンクチアーで応援してく
ださった保護者の皆様方ありがとうございま
した。
●中等部3年生 (9年生) スポーツデイと修学旅行を終えて
難波和彦
1組担任、 英語科
9年生は、 9月から 10 月にかけては、 二
つの大きなイベントに取り組んできました。
スポーツデイと修学旅行です。
スポーツデイに関しては、 今年のテーマ
unity ということで考えると、 OIS と SIS の生
徒が、 一緒になって取り組みをする、 とい
うことでは、 よくできていたのではないかと
思います。 この学年の OIS と SIS の生徒た
ちは、 7年生の臨海学習以来、 いろんな
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最後の学期を過ごしてくれることを期待して
います。
●高等部1年生 (10 年生) 個人と集団がお互い高め合う学年に
志垣満理
3組担任、 生活科学科 行事で一緒に取り組みをしてきて、 普段の
授業やクラブでも仲がいいので、 今回のス
ポーツデイに関しても、 よく協力できていた
のではないでしょうか。 T シャツを作ったり、
パフォーマンスの練習をしたりするのに、 な
かなか最初はエンジンがかからずに、 集ま
りが悪かったりしましたが、 だんだんと調子
が上がってきて、 パフォーマンスへの参加
者などが増えてきて、 生徒たちに一体感が
10 月 13 日、 晴天の下、 高等部に上がっ
て初めての運動会が行われました。 残念な
がら午前中は、 ほとんどの試合に負けてし
まい、 ほぼ0点での午後のスタート。 それ
でも 40 点の点差をじわじわと詰め、 あと一
歩のところで、 11 年生には及びませんでし
たが、 3位でのフィニッシュ (拍手!)。 最
後のリレーの応援は午前中とうって変わっ
て、 とても力が入っていましたね。 それぞ
れが何かを感じた1日ではなかったかなと
思います。 4月以降、 一人ひとりはとても力
もあり素晴らしいのに、 集団になると十分に
力を発揮できないというような場面を何度か
目にすることがありました。 ( 「私達、 集団
活動は苦手な学年だから…」 との声もしば
しば聞かれます。 ) それがこの運動会でも
はっきりと見えたように感じました。 まず個
人が自分のやるべきことを着実にこなしてゆ
くことは基本ですが、 それだけで終わって
しまわず、 誰かが学年やクラスのために何
かをしようとする時、 「 どうぞご勝手に。 ( 反
対はしないから…)」 「私は関係ない 」 では
なく、 自分はどうしたらいいか、 何が出来る
かと考えることが出来るとすばらしい集団に
なってゆくのではと思います。 すぐに行動
に移せなくても、 その気持ちがあるだけで、
雰囲気も変わってくると思います。 せっか
くこの学年であと2年半いくのですから、 全
体のために個人を犠牲にするということでは
なく、 個人と集団がお互い高め合うような素
敵な学年になれるように、 それぞれがチャ
レンジしてくれることを期待しています。 そ
れがきっと出来る学年だと期待が持てた嬉
しい運動会でした。 来年の活躍は如何に。
出てくるのを見るのはうれしいものです。 パ
フォーマンスの余韻は、 修学旅行でも残っ
ていて、 修学旅行のレクリエーション大会
でも、 飛び入りでスポーツデイのダンスを学
年全員で、 もう一度していました。
修学旅行に関しては、 詳細なレポートを
修学旅行委員の細見莉子さんが、 書いて
くれているので、 そちらをご覧ください。 取
り組みを始めたのは、 8年生の冬学期1月
からで、 旅行委員を作り、 LHR の時間を
使い、 行先についてのリサーチを行い、 ま
ず、 なにか体験学習的なことをするという方
向から話がはじまりました。 9年生春学期か
らは、 新クラスで新たに旅行委員を選び、
学園祭、 オーストラリアホームステイ、 そし
て秋学期のナラングバの生徒たちの受け入
れ、 スポーツデイといった大きな行事とも並
行しながら、 少しずつ取り組みを進めてき
ました。 ホームステイ、 キャンプ、 スポーツ
の遠征など、 宿泊を伴う旅行に出かけるこ
ともめずらしくない、 うちの学校ですが、 企
画から旅行本番まで、 生徒たちが相談をし
ながら、 作り上げ、 学年全体がまとまって
行く修学旅行は、 一泊二日と短いものです ●高等部2年生 (11 年生) が、 天候にも恵まれ、 また格別思いで深い 高2の秋
山本靖子
ものになったと思います。
そうこうしているうちに、 中学卒業があっと 4組担任、 英語科
いう間に、 目の前に迫ってきます。 冬学期 11 年生の秋は、 忙しい。 スポーツやクラ
には、 最初に保護者面談があり、 そしてそ ブ活動で大活躍の人もいれば、 学年旅行
のあとは卒業式の準備で忙しくなると思いま 委員としてがんばっている人、 議会や生徒
す。 今までわれわれの期待とおりに、頑張っ 会活動でも中心となる人もいるし、 学校外
てきてくれた生徒たちですので、 これからも の活動に燃えている人もいる。 そんな中で
リーダーシップを発揮して、 充実した中学 行われた、 一大学校行事であるスポーツデ
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イ。 初回のスポーツデイ委員会で教員か
ら出た 「必要な援助はするが、 出来る限
りすべて自分たちでがんばって欲しい。」
の言葉。 それに応えるかのように、スポー
ツデイ委員はもちろんのこと、 パフォーマ
ンス、 ポスターや応援グッズ、 沢山の人
が、 本当に積極的によくがんばってくれ
ました。 その甲斐あって、 最後に 10 年
生の猛追を受けたけれども見事2位にな
ることが出来ました。
学年旅行のほうも、 香港政府観光局の
方に来ていただいてお話を聞いたり、 そ
れを参考に旅行社の方に1回目のプラ
ンを提示したり、 着々と進行しています。
旅行委員が毎週発行している、 旅行委
員便りはその辺の活動や香港の耳寄り
情報が満載で、 いつも手元に届くのが
楽しみです。
さて、 そんな中、 今週早くも冬学期の
授業選択が始まりました。 それに先立っ
て、 LHRでは、 進路の先生から少しお
話があり、 現在のところの進路希望調査
を提出しました。 12年生の約半数の進
路がすでに決まっている中、 11年生も
本腰を入れて、 自分の将来、 進路を考
える時期になってきました。
「進路、 どうしようかなあ。 これも興味が
あるし、でもこれも。」 などという話を聞くと、
はて、 自分は高校2年生の秋は何をして
いただろうと、 思います。 私の高校時代
を一言で語ると 「ブラスバンド部」 それ
に尽きます。 その活動をしている以外は、
学校の授業を受けている、 そんな生活
でした。 そんな 「ブラバン」 一辺倒の生
活の中でもこの時期になると、 さすがに
進路の話も具体的になってきて、 いよい
よはっきり 「文系」 か 「理系」 を最終的
に決める時期、 それが高2の秋でした。
それまでも漠然と、 自分の好きなことで
あれば机の前に座って勉強するのは嫌
いなほうではなかったので、 できたら好
きなことを4年間思いっきり勉強したいと
思っていました。そして、小学生の頃から、
教科で言えば、「音楽」と「美術」(+「PE」
がバレーボールや他の球技の時) を別
にすると、 常に 「社会」 が一番好きで
(人と文化への興味が 「外国語」 への興
味に繋がっているのですが。)、 「生物」、
そして、 近い人間から見れば、 こんなに ●高等部3年生 (12 年生) 自己中心な人間がと笑われそうですが、 G r a d e 12 R e p e a t s S p o r t s D a y
なぜか昔から漠然と 「人の役に立つ仕 Victory!
事」 がしたい気持ちが結構強くあり、 「医 Rodney Ray
者で海外青年協力隊とかいいなあ」、 そ 2組担任、 英語科
の頃の時の話題であった中国残留孤児
Last year, as 11th graders, we
の話を聞いては、 「日本語の先生という pulled off an upset victory on Sports
のもいいなあ」 (現国の時間はいつも個 Day, which was a testament to our pas人的に夢想と美術の時間と化していたに sion and competitive spirit. This year,
もかかわらず) そんなことを夢想していま as 12th graders, we were expected
した。 しかし、 「自分の学力」 (1学年が to win, which in fact is a kind of ex420人という中にいたので、 結構客観的 tra pressure. However, the students
に眺めることが出来ました。) 「浪人 ・ 下 lived up to the challenge, racking up
宿はだめ ・ 行く意味があるところ=何か a commanding victory. This year, I
特殊技術が身につけられる」 という親か would say that the main factors in
らの条件 (スポンサーは常に強い。)、 そ winning were preparation and focus.
ういうものを考え合わせると、 「医者」 は We've learned to start preparing early,
無理そうだし (そこまでの覚悟もないし)、 to study carefully what we need to
その当時から趣味として一番興味のあっ do to win, and to focus our energies
た、 「心理学」 も将来に結びつきそうに on a project. Even though many of
ないし、 そうやって自分の興味を絞って us were extremely busy with sports,
いった時、 興味もあり、 実利的な外国語 other clubs and (of course) university
も勉強できて、 それに自分が興味のある entrance preparation, students made
心理 ・ 文化を組み合した 「文化人類学」 time to get ready for sports day, and
や 「国際関係学」 的なことも出来そうな that really was the secret: not that we
場所、 外国語大学へ行くか医療技術短 were faster, or stronger, but we were
大で医療系の資格 (理学療法士や視力 READY.
訓練士など) をとるか、 かななんてことを
We have a large group of grade
考えていました。
leaders who are experienced in taking
そして、 秋。 自分の 「数学」 の力に on group projects, and who again did
限界を感じていた時期でもあったし、 国 an excellent job of getting the whole
際関係的なことに妙に興味が膨らんでい grade ready; I think everybody underた時期でもあり、 結局は文系のほうへ進 stands that without the work of those
みます、 そう担任の先生と話をしたことを people we would not have been ready,
覚えています。
and they deserve our thanks and ap 私の場合、 明らかに制約があったこと plause. However, leaders can't lead if
が逆に選択を容易にしてくれたかなとも the rest don't follow, and the willing今思えば思います。 逆に今はそれが少 ness of the rest of the students to coopない分、 また、 勉強できる分野が幅広く erate and do their parts was also necなった分、 選択するのもある意味、 より essary; so a big OTSUKARESAMA
難しいだろうなと最近よく思います。 今、 DESHITA to everybody who partici1つ言えることがあるとすれば、 それぞれ pated.
の選択が、 常にその時点で自分なりに
With the end of Sports Day, grade
(次ページ★に続く)
納得出来る最善の選択であった、 と思え
る選択をしてくれたらなということです。
結局、 一度社会人になった後、 また学
校に戻り、 違う勉強をする羽目になって
しまいましたが (結局、 “初恋” を追い
「化学」 といった理科系、 特に人体のし
くみにもとても興味がありました。 (実はこ
の興味を全部満たしてくれるのが 「心理
学」 という学問だったりするのですが。)
求めてしまいました。)、 自分なりに納得
して出した17歳の結論を後悔したという
ことは、 今のところありません。
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HS 女子バレー優勝!!
攻める、 信じる
松岡悠子
高等部3年
SaberCup 決勝戦。 体育館にいた人はみな、 私たちのチアを覚
えてしまったのではないだろうか。 たくさんの応援の中、 私たち
は優勝という最高の結末を迎えることができた。
今年のチームは極端な 「攻撃型チーム」 だった。 レフト ・ ライ
トには最強のエース3人を擁し、 センターからはコンビプレー、 時
にはバックアタックも飛び出すなど、 常に全員で攻め続けること
を意識してきた。 しかし、 その攻撃が成り立つのは、 もちろん後
ろで拾い続けている選手がいるからこそ。 今までの 「拾うチーム
Sabers」 がなくなった訳ではない。 拾う人は拾う、 繋ぐ人は繋ぐ、
決める人は決める、 それぞれがそれぞれの役割を果たすことで
今年のチームが出来上がった。 もうひとつ、 私たちが大切にして
いたことに、 自分とチームを 「信じる」 ことがある。 どれだけ技術
があっても、 最後の1点を決めるのは気持ちだ。 自分たちがやっ
てきたことを信じて、 攻め続ける。 その言葉を胸に戦い続けた。
APAC への参加は去年が最後となり、 今年から新たな5つのトー
ナメントへの参加が決まった。 一つ目のトーナメントは KIU で行
われ、 7チーム中3位という結果だった。 9月下旬にはクアラルン
プールでのトーナメントに初参加した。 最後まで攻めきれず、 さ
らに気持ちの弱い部分が出てしまい、 6チーム中4位という悔しい
結果に終わった。 JV メンバーは、 例年どおり横浜で行われるトー
ナメントが、 シーズンの集大成となる。 順調に決勝に勝ち上がり、
最後は相手が嫌になるまで全員で攻め続け、 今シーズン初の優
勝トロフィーを手にすることができた。 10 月中旬には Saber Cup
への足がかりとなる CA トーナメントが開催された。 実力では明ら
かに私たちが一番だったにも関わらず、 気持ちで負けてしまい、
結果、 6チーム中4位。 最後のトーナメントに向け、 不安を残す
ものになってしまった。
そして、 待ちに待った Saber Cup。 このトーナメントのために、
12 年生は4年間頑張り続けてきたと言ってもいいだろう。 予選で
(★前ページの続き)
12 has only one more big project ahead
of us: Graduation! Graduation ceremony
and party committees have already
started moving forward on these events.
I'm confident that with the organization
and leadership abilities that the students
have developed over the years, Graduation also will be a big success.
On the individual level, college application processes have been moving
forward quite smoothly. The selection
of students for special recommendation
(shiteiko and kyoteiko) has completed,
はマリストにのみ1セットを落とし、 ほぼストレートで ISSH との決勝
へ。決勝では本当に大勢の人が応援に駆けつけてくれた。両チー
ム、 打たれても拾い、 それを攻撃に繋げるという接戦を繰り広げ、
2-2で迎えた5セット目。 チームの誰もが優勝することを疑わな
かった。 これだけの練習を積んできた自分たちが、 優勝しない訳
がないと信じてきっていた。 そして、 全員で攻めて攻めて攻め続
けた。 一度も攻撃の手をゆるめなかった。 その先で、 私たちが
つかみ取ったのは 「優勝」 という2文字だった。 あの歓声の中で
味わう優勝は格別のものだった。
私たちは今感謝の気持ちでいっぱいだ。 JV、 Varsity 共に優
勝を手にできたのは、 決して自分たちの力だけではない。 まず、
応援にきてくれたみんな!応援だけで点数めっちゃ稼げたと思
う!ありがとう!!毎週毎週金曜日の授業を抜けることを許して下
さった先生、 ありがとうございました!平日は帰りが遅く、 毎週末
は試合という生活を支えてくれた家族にも感謝です。 ほんで、 今
年のチームは9年から 12 年までみんな仲良しで、 めっちゃ楽し
かったな!みんなほんまにありがとう!そして、 もちろん今シー
ズン私たちを指導し続けてくださった平井先生と森先生!本当に
ありがとうございます!先生たちは本当に一番の監督 ・ コーチで
す!!何度言っても言い足りません!本当にみんなありがとうご
ざいました!!!
and many other students have already
been notified of acceptance to universities through AO (Admissions Office)
entrance procedures. This takes a lot
of stress off of these students, and we
Homeroom teachers can certainly understand their feelings of relief; however, we are a bit concerned that many
students who have been accepted into
university will spend the next trimester
and a half sitting around and goofing
off! For these students, one of the challenges for the rest of the year is to maintain their focus on their studies and to
get the most possible benefit from their
remaining days at SIS. For those students whose university entrance is not
yet decided, particularly the ones who
are taking on the challenge of General
Admission (ippan nyushi) procedures,
with the extensive examination preparation that requires, we HR teachers will
strive to maintain the best possible atmosphere for study at school; this will require the cooperation of all students, but
since cooperation is something that 12th
graders have shown they are good at, we
feel confident that this can be done.
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HS 野球優勝 、 2連覇!
相良宗孝
HS 野球部コーチ、 保健体育科
今シーズンのベースボールトーナメントは、 山口県岩国市の
MC ペリー高校で行われました。 毎年のことながら、 体つきが
全然違うインターの選手たちは見るからに強そうで、 試合前は
うまくいくかな~と不安がいっぱいでしたが、 いざ始まってみる
とそんな不安は全く必要ありませんでした。
初戦の名古屋戦の初回こそ若干堅さが見えたかなと思いま
したが、 終わってみれば12-1で快勝。 その後の MC ペリー
戦ではやや苦戦はしましたが、 それでも5-1での勝利。
その後も連戦、 連勝を繰り返し、 決勝の名古屋戦は圧巻の
19-1での勝利でした。 今年も、 スポーツマンシップアワード
のおまけつきで、 優勝、 2連覇!という最高の形でシーズンを
締めくくりました。
今シーズンは、 すべての試合のピッチャーとキャッチャーを
SIS 12年の森岡君と OIS 11年の坂本君の2人で入れ替えな
がら交代で行いました。 お互いに切磋琢磨し、 常に最も身近
で最もレベルの高い最高のライバルとして本当に成長してくれ
ました。 また、 鉄壁の守備を安定してみせてくれる SIS 11年
の西本君の存在も大変大きく、 目立たないファインプレーをい
つも繰り返してくれました。
今年はキャプテンの森岡正樹君、 副キャプテンの OIS の中
村彗聖君が中心となり、 いつも選手をまとめてくれたおかげで
本当に心身ともに強い、 過去最強のチームとなりました。 今年
もこんな最高のチームの監督が出来たことに本当に感謝して
います。 選手のみなさん、ありがとう。 11年生以下のみなさん、
来年もがんばりましょうね。
ランニングで入賞多数
馬場博史
トライアスロンクラブ ・ ランニングクラブ顧問、 数学科
■ 10/19 (日) 吹田市長杯陸上競技大会
吹田市総合運動場にて開催。 本学園から 23 名が参加、
うち9名が入賞しました。
<入賞者 (3位まで) >中学男子 3000m 3位 Kento Baba
(OIS10)、 高校女子 1500m/3000m 1位森岡瑛美、 2位山
澤友香、 3位相原舞加 ( 以上 SIS11)、 高校男子 1500m 1
位小澤悠 (SIS12)、5000m 1位 1500m 2位高橋直人 (SIS11)、
5000m 2位 1500m 3位池田憲治、 5000m 3位藤井資也 ( 以
上 SIS10)、 壮年男子 3000m 2位馬場博史 (教員)
< 完 走 者 > 小 学 6 年 100m/1000m Bruck Werku、 Lion
Mukaiyama ( 以 上 OIS6)、 中 学 1 年 女 子 100m 深 井 遥
子、 下明日香、 中学女子 1500m 藤崎麻理香 ( 以上 SIS7)
Isabella Freijah (OIS8)、 中学男子 1500m 井山奨、 浦雄
貴、 山本大智、 1500m/3000m 戸松理央、 細井陸 ( 以上
SIS7)、 藤田嶺 (SIS8)、 100m/1500m 山本岳史 (SIS9)、 高
校男子 1500m/5000m フィリップ勇真 (SIS10)
■ 10/26 (日) 能勢高原マラソン大会
今年は (スクールカレンダーに予定されていた) グア
ムでの API クロスカントリー大会に参加しませんでしたが、
10/26 (日) に大阪府立能勢高校にて開催された能勢高
原マラソン大会へ遠征しました。 雨の中、 アップダウンの多
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いタフなコースでしたが、 本学園から参加した 26 名全員が
完走し、 うち5名が入賞しました。
<入賞者 (6位まで) >小6男子 3km 3位 Bruck Werku
(OIS6)、 中学女子 3km 6位藤崎麻理香 (SIS7)、 16 才以上
男子 5km 6位池田憲治 (SIS10)、 同女子 10km 4位森岡瑛
美 (SIS11)、 同男子 10km 2位小澤悠 (SIS12)
<完走者> 3km Lion Mukaiyama (OIS6)、 前田優衣、 秋
山裕理、 芦田早紀、 櫛野弘奈 ( 以上 SIS8)、 5km 細井陸、
浦雄貴、 山本大智、 三木太志、 河野遼太朗 ( 以上 SIS7)、
藤田嶺、 萓嶋智、 坂下勇仁、 楢木耀、 脇田優作、 奥野
智紀 ( 以上 SIS8)、 山本岳史、 田和良真 ( 以上 SIS9)、 藤
井資也 (SIS10)、清水稜太 (SIS11)、10km 馬場博史 (教員)
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演劇部 、 初の合同発表会☆
宮地美玲
高等部2年
6月 27 日、 ある部員が私に送ったメール :
「知り合いの演劇部部長さんに、 合同発表会してみる?って聞
いたら OK でました。 学校名は府立野崎高校です。」
突然届いたこのメールから (半ば強制的に) はじまったこの企
画。 「部員皆にとっていい刺激になるから !!」 という私の一言で
決まったインターナショナルフェア用の発表準備との同時進行。
このような (一見無謀な) 試みは演劇部史上初の取り組みでし
た。 「え ・ ・ ・ 同時進行 !?」 と驚いたメンバーもいましたが去年
発表した「怪盗ドリーマーズ」を発表することで皆の承諾をもらい、
休み明けからは練習三昧の日々。 一度発表した劇、 と言っても
ドリーマーズはキャラクターが個性的で強烈な上、 ストーリーが
複雑なので皆役作りに苦労していました。 私を含め、 去年と違う
役を演じた人にとっても 「役作り」 は大きな課題で、 同じ劇に取
り組んでいても、 一つ要素が変わっただけでこんなに違いが出
てくるんだ…と思い知らされました。 更に、 出演者全員が揃う日
が少なく練習が思うように進まないという難しい状況下に置かれ、
一時は発表会に参加できるかどうかのギリギリまで追い詰められ
ましたが、 なんとか 1 か月という短い期間でドリーマーズを仕上
げることができました。
発表当日の 10 月 5 日、 電車を乗り継いで野崎高校へ。 (野
崎高校は大東市内にある高校で、 すぐ近くには夏の甲子園で優
勝した大阪桐蔭高校がありました。) 朝早くに出発して疲れてい
る筈なのに、野崎高校に着くなり 「すごい、校舎4階建て !!」 「廊
下が長いー !」 「教室引き戸やー !」 とはしゃぐ緊張感のカケラも
ないSISメンバー達。 それとは対照的に野崎の皆は初対面の中
高生を前にしてやや緊張気味。 その緊張をほぐすためにも早速
自己紹介がてら発声練習、 それぞれの基礎練習を通してウォー
ミングアップを行いました。 野崎高校演劇部は、 少人数ながらも
高校演劇祭参加、 文化祭での発表、 長期休暇中の練習&合
宿と本格的に取り組んでいて、 短い合同練習の間でも学べるべ
き点がたくさんありました。 (皆、 発声頑張ろうね><) 発声の
後はお互いの劇の最終リハーサル――しかし、 ここで大きな試
練が待っていました。 今回の発表で使わせて頂いた舞台は視聴
覚室内の舞台で本格的な舞台装置が少ない上、 舞台の大きさ
はシアターの舞台よりも小さいサイズでした。 そのため、 立ち位
置を大幅に変更しなければなりませんでしたが 「それならいっそ
客席まで舞台に取り込んだらえぇやん !」 と言う意見もあり、 去年
の発表とは一味違った 「ドリーマーズ」 を演出することができま
した。 昼休み、 最終ミーティングを挟んでいよいよ迎えた本番。
小さいステージ、狭くてギュギュウ詰めになっていた舞台裏は 『異
空間』 そのものでしたが、 シアターよりもお客さんが間近に見え
て、 アットホームな雰囲気の中で演技をすることができたと思い
ます。 そのせいか、 本番中にとんでもないハプニングがあっても
自然なアドリブでカバーしたり、 本番直前に思いついたネタを披
露してみたりとSIS演劇部の持ち味を十二分に出せた発表でし
た。 正直な気持ちを書くと、 時間も少なかったし、 私に部長とし
て皆を引っ張っていく力が足りなかったため 「本番、大丈夫かなぁ
…」 と心配していましたが、
のびのびと演技している皆
を見ていると心配も消えて
いき私自身も一役者として
楽 し く 演 技 が で き ま し た。
一方、 野崎高校の発表は申し分のないほど素晴らしい発表でし
た。 副部長さんが書かれた台本の劇を発表してもらい、 まとまり
のあるストーリーに効果的な演出で見応えのあるものでした。 特
に演技の上で一番重要な 「声」 が徹底されていて、 基礎の大
切さを再認識でき、 メンバーにとっても良い刺激になったと思い
ます。 今回の発表会の目的は ただ発表するだけでなく、 お互
いに意見を交換し合うという目的がありました。 それぞれの発表
が終わった後は皆でお互いの劇から学んだこと、 アドバイスや
意見交換のミーティングを行いました。 声や観客への魅せ方な
ど指摘を頂いた点はたくさんありましたが、 皆が努力していた役
作りやチームワークが良かった、との声もあって嬉しく思いました。
SIS演劇部独自の練習法を教えてほしい、 と言う副部長さんの
お願いから 「フリーズ」 という練習法 (簡単に説明すると2~3
人で即席スキットを作って話を進めていく作業を連鎖させていく
ものです) を紹介してきました。 Q&A タイムで 「学年バラバラな
のに、 何で皆さんの仲が良いんですか?」、 「アドリブ力ってどう
したら身に着くんですか?」、 「チームワークを良くするために特
別にやっていることはありますか?」 とたくさんの質問を頂いた
にも関わらず全部 「フリーズです!」 と答えてしまった程、 私達
には欠かせない練習法です。 普段の練習でも時間が空いたら
フリーズをやっている皆は、 野崎高校の人達も巻き込んで進め
ていき発表会ラストの 30 分を (発表が終わったという解放感か
らか) 高いテンションで締めくくってくれました。 帰りは当初の予
定よりも遅くなってしまいましたが、 全員無事に帰宅し、 今回の
企画は成功裏に終わりました。 最初に話を持ってきてくれた里
恵、 企画に参加してくださった野崎高校演劇部の皆さん、 当日
わざわざ足を運んできてくださった大迫先生、 ありがとうございま
した。
勿論、 この 1 か月が順風漫歩に過ぎたわけではありません。
予想外の出来事が起きたり、 細かい準備がギリギリになったり、
ヒヤッとする事件が何度起きたかわかりません。 本番の後 「台
詞間違えた !!」 「タイミング失敗しちゃった ・ ・ ・ 」 「もっと練習
しとけば良かった。。」 などと自己反省の声も聞こえてもきました。
それでも、 最後には皆 「楽しかった !!」 という言葉を残してくれ
たこと、 今回の企画を通して演劇部で活動することの楽しさを皆
が味わってくれたことは本当に嬉しかったです。
今、 演劇部のメンバーは 11 月 15 日に行われるインターナショ
ナルフェアでの発表に向けて練習中です。 今までになかった挑
戦もたくさん取り入れているので、 どんな発表になるかまだわか
りませんが、 皆はドリーマーズの練習以上に笑いながら、 協力
しながら練習に励んでいます。 もし、 まだインターナショナルフェ
ア前であれば是非、 発表を観にシアターに足を運んでみてくだ
さい !! きっと緊張の中でも演技を楽しんでいる姿が観られる筈で
す !!
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<社会科>
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NIE (Newspaper in Education) 実践中間報告
増尾美恵子
社会科
9月から 10 年生の社会科 (増尾) の
比較文化学でNIE教育を日本新聞協会
実践校として開始いたしました。 そのた
め無償で毎週月曜日には30部、 5大新
聞 (朝日 ・ 読売 ・ 毎日 ・ 日経 ・ 産経)
が隔週で NIE 用に配達され授業で役立
てており、 世界に飛び立つ千里国際学
園の生徒たちに {世界が見える!日本
が見える!} をテーマに新聞を読破する
ことにいそしんでおります。 目的は高校
生として時代の今を知ることで国際感覚
を多いに培うことを目指したいと考えたか
らです。
昨年も 10 年生 (現 11 年生) には読
売新聞大阪本社の武村登茂子編集委員
にお越しいただき 「新聞をどんどん楽し
く読むために」 というテーマにて講演を
受けました。 それを今年はより進化させ
るべく、 NIEの実践校に認定されること
が新聞をふんだんに提供してもらえる絶
好の機会と捉えたのです。
NIEの利点は
①生徒一人ひとりが真新しい新聞を手に
することができる。
②いつもと違う新聞を何種類も比較でき
る。
③新聞を購読していない家庭の生徒が
新聞を読む機会をもてる。 etc
しかし、 利点ばかりではありません。 N
IEは高校生としての自身の能力が問わ
れます。 一つの記事をいかに深く分析
できるか、 知識を大きく伸ばし吸収する
ことができるかが問われるのです。 たとえ
ばある生徒は9月からの大相撲の大麻問
題を続けて特集して、 過去の事件や大
相撲協会の抱えている問題点なども細か
く調べ分析しています。 また福田総理の
辞任劇からみえる今の政界をテーマにが
20
んばっている人や 「天声人語」 や 「編
集手帳」 に 「余録」 を毎回取り上げ日
本語の見本となる文章を研究している人
もいます。 これは複数ですが、 各新聞
の社説を比較することで読解力を目が見
張るぐらいに高めてきた人達もいます。
(新聞記事の中心になっているニュース
報道記事を例に取ると、 そこには決して
欠かせない6つの要素が含まれていま
す。 when, where, who, what, why, how で
"5W1H" と呼びます。 新聞記者の方はこ
の要素にのっとり取材し、 執筆していると
いわれています)
今生徒たちを取り巻く世界は、 インター
ネットをはじめ世の中に流れる情報の量
が半端じゃなく増大していますが。 「2006
年度版情報通信白書」 でインターネット
のマイナス面として、 情報が氾濫し、 必
要な情報の取捨選択が難しくなる、 誹謗
中傷、 違法 ・ 有害情報の氾濫などの犯
罪を助長する、 物事を深く考える能力が
低下するなどを挙げていました。 また、
自己選択ゆえに自分にとって関心のある
情報ならば一所懸命に検索して読みに
行くが、 関心がなければ無視するといっ
たことになりがちなのです。 自分を中心
に関心のある情報ばかりを得てほかのこ
とには無関心になり、 お互いに世間で
はこれぐらい知っていて当然という 「情
報の共有」 がなくなってくるとさえ懸念さ
れています。 そのようなことからも今後世
界に羽ばたくであろう千里国際の生徒に
は、 新書1冊分といわれる幅広いジャン
ルの情報量の新聞を一覧することで、 そ
のときの時事的な問題を知って欲しいの
です (この特徴を新聞の一覧性と呼び
ます)。 また、 読者の投稿欄などもあり、
他者の多様な意見や主張を知ることもで
きます。 そこで授業では、 決して無理は
させずにマイペースの読破に重点を置い
てもいるのです。
NIEを千里国際の生徒のためにいか
に取り組めるか模索しており、 機会あれ
ばぜひ、 生徒たちのがんばっているノー
トも公開できればと考えております。 そ
れに伴い、 学校教育の一環として校内
で学習できないことを、 実際に自分の目
で確かめながら学ぶため 、 10 月 22 日
(水) 午後からは日本経済新聞社の会
社見学にも出かけました。 夕刊を印刷し
ている時間帯に見学をお願いいたしまし
たが。 ものすごいスペードで印刷され流
れてくる様は圧巻でした。 同じ新聞社で
も同じ日付でも新聞の紙面が違い。 版の
違う新聞を見る機会はなかなかないもの
です。
このNIE実践者しての誇りは、 世界新
聞協会 (WAN) の調査によると 2006
年度現在、 NIEは世界 64 カ国で実施さ
れ、 多くの国で 「民主主義を支え、 より
よい市民を作る」 と考えられているところ
にあります。 それに新聞を使った授業が
家族や友達との対話のきっかけになって
いるという効果測定調査にも由来いたし
ます。 良き未来を作る人材をはぐくむた
め今後ともご協力をよろしくお願いいたし
ます。
千里国際学園基本方針
千里国際学園では、 自分の行
動に責任を持ち、 よい人間関係
を維持していく能力が、 生徒各
自に備わっていると信じます。 こ
の考えにもとづいて、 次のような
行動の目安がつくられています。
<5つのリスペクト>
自分を大切にする
他の人を大切にする
学習を大切にする
環境を大切にする
リーダーシップを大切にする
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<情報科>
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情報モラル
合志智子
情報科
情報モラル
携帯電話やパソコンを使って行うネットワーク上のコミュニ
ケーションでは、 最近いろいろな社会問題となるような事件が
起きています。 生徒や保護者の方から情報科に、 「困ってい
る」、 「どう対処すればよいか」 と言った問い合わせや質問を
受けることが多くあります。 ネットワーク上のコミュニケーション
を行う上で気をつけなければならないこと、 すなわち 「情報モ
ラル」 は、 本来は日常生活のモラルとは大きく違うわけではあ
りませんが、 いくら本人が気をつけていても被害にあう可能性
があり、 情報社会の特性やネットワークの特性に応じた対処が
必要になってきます。 情報科からは情報安全教育、 すなわち
情報社会での危険回避と言う側面から、 今後いくつかのテー
マについてお知らせしていきたいと思います。 本校の授業で
は7年生と高校生の情報の授業で、 それぞれの年齢に応じた
「情報モラル」 の学習をしています。 まず初回は、 高校生に
IT1 という授業で情報モラルを教えている宮澤先生からです。
◇
「架空請求」、 「迷惑メール」 にご用心
宮澤一輔
情報科
最近、「携帯電話に身に覚えの無い請求が来た」 や 「突然、
出会い系サイトの広告メールが増えた」 との相談を多数受け
ています。 「身に覚えの無い請求」 は間違いなく、「架空請求」
であって払う必要は全くありません。「広告メール」の多くは、「ス
パムメール」 と言われるものであってランダムに発信しているも
のです。 両方とも関わらず無視することが一番ですが、 いくつ
か対処法があります。
<数学科>
1、 「メールアドレス」 の変更
アドレスを初期のランダムの英数字にしていると、 送られてき
やすいです。 推測されにくく、 アルファベットと数字が混在し
たアドレスに変更しましょう。
2、 「書き込まない」
掲示板などにアドレスを書き込むと、 そこをサーチして送りつ
けられることもあります。 信頼できないサイトへの無用な書き込
みは控えましょう。
3、 「クリックしない」
最初は 「今日の運勢」 や 「占い」、「耳寄り情報」 などと偽っ
てメールを出し、 クリックさせたり、 「空メール」 を出させてアド
レスを収集しています。 安易にクリックや空メールを出さないよ
うに注意しましょう。
4、 「返信しない」
「ご不要の場合はこちら」 と書かれメールを返信させるように
していますが、 返信してしまうと、 そのアドレスが有効とわかり、
別の業者に売られてしまうこともあります。 絶対に返信せずに
削除してください。
5、 「一人で悩まない」
このようなメールをもらっても、 あなたに落ち度はありません。
メールの文には恐喝まがいの内容が書かれていることもありま
すが、 心配する必要はありません。 保護者や先生に相談して
ください。
また、 携帯会社 (キャリア) によっては、 迷惑メールを振り
分けるサービスや有害なサイトにアクセスできない、 「フィルタリ
ングサービス」 を行っています。 販売店に問い合わせてみて
ください。 また、 メールではなく書面やはがきで請求が来た場
合も同様に無視してください。 あまりにも、 ひどい場合は、 最
寄の警察や 「国民生活センター」 に相談してみてください。
数検団体受検で7名合格
馬場博史
数学科
数検団体受検結果
10/4 (土) に本校で行われた数検団体受検で7名が合
格しました。 おめでとうございます。
準2級 3名
4級 2名
5級 2名
数検準2級以上は高等部で単位認定されます 。 準2級
(数学Ⅰ数学A修了程度) で数学Ⅰ、 2級 (数学Ⅱ数学
B修了程度) で数学Ⅱ、準 1 級 (数学Ⅲ数学C修了程度)
または1級 (大学教養程度) で数学Ⅲの増加単位となりま
す。 複数の級に合格しても単位認定は1回限り2単位です
が、 単位を増加する科目名はあとで変更できます。 次回
の団体受検は4月を予定しています。
数学メーリングリスト登録案内
近年増加している大学の高校生向け公開講座や出張講
義などに出席することによって、 より高いレベルの教養を身
につけることができます。 またこれらのプログラムに参加し、
新鮮な刺激を受けることで、 今後の学習目標や将来の進
路を考える動機づけにもなります。 ほとんどのプログラムは
無料で受講することができます。 数学が好きな人、 理数系
への進学を考えている人は積極的に参加してください。
最新の連絡は主にメーリングリスト登録者への E メールと
SIS 数学科 (W214) 前の掲示で行いますので、 興味のあ
る人はEメールアドレスを登録しておいてください。 生徒以
外の学園関係者の方もどうぞ。 (詳細) http://www.senri.
ed.jp/departments/SISMath/college/
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高等部生徒会です Student Council '08
こんにちは高等部生徒会です♪今回も
活動紹介のため記事を載せさせて頂きま
す!
☆これまでの行事
・ 10 月 13 日 ( 月 ) スポーツデイが催さ
れました。
生徒会は主に 10 時半からのミドル ・ ハ
イスクールの競技等の運営に体育科を
補佐する形で毎年携わっています。 今
回はそんな私たちの仕事内容を少し紹
介しますね。
当日までの準備としてはパフォーマンス
係、 ポスター係、 オープニング係などに
担当を決めてそれぞれが内容を決めたり
プリントを作って各学年にお知らせをした
ります。 そして、 生徒議会とも連携しな
持って行く係、 その得点をスコアボード
で表示する係などです。 お昼もろくに顔
を合わせられず、 あっという間に午後。
当日のハプニングに関してはこの後ハン
ビンがお話しするようですのでお楽しみ
に :)
競技の結果に喜び励まし合うみんなの
様子を間近でみることや、 終わった後に
「楽しかったよ。 ありがとう。」 と直接言っ
てもらえたことは正直に嬉しかったです。
生徒会として至らなかったところもたくさ
んありました。 この記事を書いているの
は、 スポーツデイの3日後なのですがちょ
うど今メンバーで反省点を挙げ、 各クラ
スでとってもらっているアンケートの集計
をしているところです。 次年度からの参
がら、 競技を決めたり種目のサインアッ
プを実施したり、また各学年にはパフォー
マンスの CD ・ 歌詞の提出、 ポスターの
提出を期日までにしてもらいました。 そう
そう。 そんな作業の最中に Mr. ハイマー
からバナナの差し入れを頂きました!笑
有り難く頂きました。 ありがとうございまし
考にさせていただきます。 その他書き忘
れたご意見ご要望等はいつでも教えてく
ださいね!
ではみなさん、 お疲れ様で
した!
☆これからの行事
・ 12 月 17 日 ( 水 ) 大掃除
・ 12 月 18 日 ( 木 ) クリスマ
スパーディー (HSの生徒の
み参加可能)
阪上夏希 訳 : 林ちさと
た。 フィールドに貼るためのトーナメント
表をダンボールと絵の具で作る作業はい
つも大騒ぎになる楽しい作業です。 そん
な日はたいてい 5 時ごろから 3 階の廊下
をダンボールで埋め尽くして通行不可能
にしてしまいました。 通行者の皆さんご
めんなさい。
前日の金曜日の放課後には全員フィー
ルドに出て障害物競走のリハーサル、 二
人三脚の紐の強度確認、 ボードの設置
やゴールテープ (手縫いのお手製) を
使用などの最終確認をしました。
当日、 朝みんなで顔を合わせてからそ
れぞれの仕事につきました。 競技中に
も仕事分担があります。 司会者、 メガホ
ン片手にチームの召集や対戦相手の発
表係、 競技結果を計算係の先生の所へ
22
☆ Past Events
・ Sports Day (October 13th)
Every year, the Student Council
plans towards the Middle and High
school Sports Day which usually takes
place towards the end of October. Here
is what went on this year:
Firstly, the preparation:
Student Council members separated into groups to prepare for different
aspects of Sports Day, which include
the Performances, Poster Competition and the Opening Ceremony. Each
of the groups prepared the content of
each aspect and informed all grades
via handouts, MMTV, the bulletin
board etc. With cooperation from the
Student Congress, we selected the
events and conducted sign ups. During
such works, Mr.Heimer kindly gave
bananas to us!! Thank you! Student
Council also created tournament post-
ers to post on the field. This was a very
enjoyable part of the preparations, but
involved us blocking the third floor
corridor opposite the Student Council
room. Apologies to those who had to
jump over our papers, cardboard, and
paint pallets during that time.
On the last Friday before Spots
Day, Student Council went to the field
to make final verifications. These include; rehearsing the obstacle course
and conducting last minute revisions,
confirming the strength of straps used
for the three-legged race, placements
of posters, and experimenting with the
goal ribbon (hand made by Natsuki).
On the day…:
After having one last meeting in the
Student Council room, all
members got to their positions. During the events,
each member has their own
specific job. The jobs being;
MC, announcing matches
and gathering the teams (the
student council members
with megaphones), Point
keepers who take scores to
the Point Keeper teacher, and the Point
Changers who are in charge of updating the scores. Please read the section
written by Han Bin for stories about
incidents that happened during the
day.
Watching everyone getting eager
and excited by the competition and
getting positive feedback such as,
“Thank you!” and “I had fun!” was
gratifying and made us all very happy.
Thank you.
I am writing this article 3 days after
Sports Day, and currently in Student
Council, we are sorting out evaluations and discussing ways in which we
can improve Sports Day. If you have
any feedback or suggestions please
feel free to tell us anytime.
Well done to everyone!
☆ Upcoming events
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2 0 0 8
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sible as a new treasurer. As a member
of HS student council, I would also
like to work hard on creating a better school for all students. Thank You
very much."
OIS12 Han Bin Park
・ December 17th (Wed) Cleaning Day
・ December 18th (Thurs) Christmas
Party (For High school)
Natsuki Sakagami and translated by
Chisato hayashi
新しい生徒会役員の紹介 :
OIS 会計 アイザック ・ シフマン (OIS12)
この度生徒会は、OIS12 年生のアイザッ
ク ・ シフマンを新しい会計として迎え入
れました。 6 月まで OIS 会計だった井澤
澪が転校したため私たち生徒会は、 新し
い OIS 会計を探していました。 そこへア
イザックが OIS 会計の役職に立候補し、
見事当選いたしました。 生徒会メンバー
のみんなもアイザックの当選を嬉しく思っ
ています。 以下はアイザックのコメントで
す。
「こんにちは、 OIS12 年のアイザック ・
シフマンです。 今回は高等部生徒会会
計の職に当選できて本当に嬉しいです。
これから責任を持って会計の仕事をやっ
て行きたいと思います。 また、 高等部生
徒会の一員とよりよい学校を作る為にも
頑張ります。 有難うございました。」
OIS12 Han Bin Park
Introduction of a new Student Council
member:
OIS Treasurer:Isaac Shiffman (OIS12)
Student Council has received
Isaac Shiffman as a new OIS Student
Council Treasurer. We have been
looking for a new OIS Treasurer after
Rei Izawa, a former OIS Treasurer,
transferred to a different school on
September. Isaac Shiffman ran for this
position and was elected as a new OIS
Treasurer. We express our happiness
towards this result and would like to
greet Isaac as a new OIS Treasurer.
Below is his comments.
"Hello, my name is Isaac Shiffman
and I am in OIS G12. I am happy that
I was elected as new OIS treasurer. I
would like to work hard and be respon-
今回のコラムはスポーツデイの舞台裏
についてです!
運動会 ― 舞台裏 OIS12 パク ・ ハンビン 訳 : SIS11 阪上夏
希
今年の運動会も実に感動的でした。 優
勝が決まった瞬間、 一斉にフィールドを
走る SIS ・ OIS12 年生の姿を見ながら、
「あ、 これが青春だな」 と思いました。
SOIS1 が一団となり毎年いろんなドラマ
が生まれるのが運動会です。 そのドラマ
チックな運動会の影には、 体育科と生徒
会の努力があります。 競技種目の考案
や組み合わせから障害物競走の準備ま
で全てを体育科と生徒会が責任をもって
やりました。 僕は生徒会メンバーの一員
として、 この場を借りて体育科の先生方
と他の生徒会のメンバーたちに感謝した
いと思っています。
しかし全てが順調に行った ... わけでも
ありません。 人間は誰でもミスを犯すもの
です。 今年の運動会で私たちはミスを何
度か犯しました。 運動会が終わって何人
かの生徒たちに 「順調に行って良かった
よ」 と聞いて感謝しながらも心の中では
苦笑していたのを覚えています。 それで
は、 今から 2008 年度運動会で私たち生
徒会が犯した数々のハプニングを紹介し
たいと思います。 (笑)
1. ト ラ ン シ ー バ ー が 正 常 に 作 動 し な
い ???
それは午前の競技が始まってすぐの出
来事。 僕は、 トランシーバーで連絡をと
ろうとマイクに口を近づけてある異変に
気づいた。 普通なら喋っている時に青く
光るディスプレイが何故か光らないのだ。
「あれ、 おかしいな。 今日の朝にチェッ
クした時は大丈夫だったのに ...」 と僕は
首を傾げながらトランシーバーをいじって
いた。 すると直後に誰かの音声が大音
量で聞こえたので慌てて僕はイヤホンを
耳から外した。 音量を下げてからまたイ
ヤホンを耳の中に装着して何を言ってい
るのかを聞き取ろうとした。 「@%$#*
-@%$^@!@*」
しかし全く聞き取れなかったので皆の
所に行こうとした矢先、 他の人の声がイ
ヤホンを通して僕の耳に伝わった。 「あ
れ?どうなってんだこれ?」 と思っている
と、 今度はまた別の人の声が。 これは何
かがおかしいと思い午前の競技が終了し
てすぐ生徒会メンバーのトランシーバー
をチェックしてみると、 ほぼ全員のトラン
シーバーが何故か正常に作動しないの
だ !!! あるトランシーバーは僕のものみ
たいに壊れていて、 あるトランシーバー
は電池切れ、 さらになつきのトランシー
バーなんかはずっとつきっ放しだったの
だ !!! 仕方なく僕たちは午後の部をトラ
ンシーバーなしでやる羽目になった。 2. あれ、 風船が足りないよ ... ?
障害物競走が始まり、 僕はドーナツ係
をしていた。 競走も終盤に近づいた頃、
ふと風船係の方をみると、 みんなで風船
を膨らましているのだ !!! 「え~嘘だろ。
足りてるはずなのに」 と僕は天を仰いだ。
一度に8人が走る×4回で風船は 32 個
必要だ。僕が今日の朝チェックした時は、
風船の数が 40 個ぐらいあったため、 大
丈夫だと思っていた。 なのにこの始末。
運動会の後、 僕は風船係になぜ風船が
足りなくなったのか聞いてみた。 すると、
「ハンビン、 ミドルスクールの分も数え
てた?」 と聞く。
「... あ、 やべぇ」 なんとミドルスクール
の分を数えるのを忘れていたのだ。
「それじゃだめじゃん !!!」 と風船係が
言った。
彼ら曰く 「ミドルスクールの障害物競
走が始まって風船が足りなくなったので、
急遽予備用として持っていた風船をレー
ス中みんなで膨らました」 らしい。 風船
係の皆さん、 本当にすみませんでした !!!
まだもっとハプニングがありましたが、 こ
れ以上は恥ずかしいのでやめときます^^
SPORTSDAY Behind the scenes
OIS12 HanBin Park and translated by
SIS11 Natsuki Sakagami
(次ページ★に続く)
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コミュニケーションを考えてみよう!
長谷川夏子
保健室
皆さん、 携帯電話を持っていますか?最近では持ってい
ない方が珍しく感じるほど、 皆が携帯電話を持っています。
とても便利なもので、 どこに居てもすぐに連絡が取れます。
学校内でも携帯で会話やメールをしている姿をよく見かけま
す。1台だけでなく、2台使っている人も少なくないはずです。
私自身も、 携帯電話を使って、 会話、 メール、 いろんなサ
イトを利用しています。 でも…便利な半面、 あなたは携帯
電話に振り回されていませんか?
□携帯を夜遅くまで使っていて寝不足になっている。
□何をしていても、 携帯の事が気になって集中できない。
□携帯を忘れたり、 無くしたら、 パニックになってしまう。
□メールが来たらすぐに返事をするし、 返事が来るものだと
思う。
□仲間はずれになるのが不安で、 なんでも同調してしまう。
上の5つのうち、 1つでも思い当たるものがあれば 「メー
ル依存」の可能性があります。 携帯メールによるコミュニケー
ションは友達同士で連絡だけでなく、 「つながってる」 「同
じである」 という事を確認する方向でよく使われています。
本当に友達同士、 皆が 「一緒」 でしょうか?友達からメー
ルが来た時 「今、 私は忙しいんだけどなぁ…」 「私はこう思
うんだけど…」 など、 メールを送った人と自分が違う状況や
(★前ページの続き)
This year’s Sports day was, as in
past years, very impressive. Sports day
is one of the very big events for both
OIS and SIS students to get together
and it has many dramatic scenes there.
Behind such dramatic scenes, there is
much effort from the PE department
and the Student Council. As a member
of Student Council, I really would like
to show my appreciation to the teachers and the SC members. BUT, not everything went well. Yes, we did made
some mistakes there. I remember I was
smiling bitterly and glad at the same
time when some students came to me
and said this year’s Sports day was
a great success. Then I would like to
present some of our happenings from
Sports day 2008.
1. Transceivers aren’t working?
As the HS morning activities had
started, I tried to contact a member
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考えを持っている事はないですか?違うと感じながら、 無理
して合わそうとしたりしていませんか?そのような事が続くと、
自分では気づかない間にストレスが溜まってしまいます。 ス
トレスが溜まると、 精神的に参ってしまい、 身体にまで悪影
響を及ぼす事もあります。 また、 メールという短い文章のや
りとりでは、 誤解が生じる事もあります。 変なうわさがメール
で流れてしまうこともあります。 私自身も、 メールで誤解が
生じてしまい悲しく辛い思いも経験しました。
メールで伝えるのではなく、 ちゃんと顔を見た状態で、 自
分の気持ちを話してみましょう。 メールはコミュニケーション
の方法として、とても便利で簡単なものです。それに比べて、
人と向き合ってコミュニケーションを取るという事は、 難しい
しわずらわしい事かもしれませんが、 とても大切な事です。
向き合ってコミュニケーションを取る事で、 その相手につい
て知る事はもちろんですが<自分自身>という大切な存在
に気づく事もできます。 あなた達は、 一人ひとり、 とても素
晴らしい『個性』を持っています。友達と似ている部分はあっ
ても 「全部一緒」 の部分はありません。 Respect for SEL F .
Respect for OTHERS. 皆で、 コミュニケーションの大切さを
考えてみませんか?
この機会に、家族や友達同士で携帯電話の使い方のルー
ルを決めてみましょう。
by our transceivers but I noticed that
mine was not working. Right after
that, I heard her voice in a big volume
through it. And then some other people’s voices were sent one after another. Something was wrong. After finishing the morning activities, we gathered
and found that all of our transceivers
were broken or had problems. We had
to get through the afternoon activities
without them.
2. How come there are not enough balloons?
As the obstacles race had begun, I
was in charge of doughnuts near the
goal tape. When the race was nearly
finished, I looked at the balloons at the
middle of the race and couldn’t believe
my eyes. The people in charge of balloons were blowing up more balloons.
I was so shocked! We had 4 races and
each had 8 people so we needed 32
balloons in total. When I checked them
in the morning, there were 40, so what’
s wrong with them? At the end of the
day, I asked them why they didn’t have
enough. They answered “Han Bin, did
you include the middle school’s ?””Oh
…” I had totally forgotten. According
to them, they noticed there were not
enough balloons for all races so they
had to blow the extras they had during
the races in a hurry. I really apologize
to them.
Well, there were many more happenings but I would like to stop here
before you get more disappointed in
us^^
ご意見、ご質問のある方は生徒会室へ、
又は下記のメールアドレスへのメールに
てお知らせ下さい。
If you have any comments, ideas or
questions, please let us know by telling us directly or sending an email to
the mail address below.
[email protected]
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卒業生から図書の寄贈
青山比呂乃
図書館
先月の校長の巻頭言
で、 卒業生からの図書の
寄贈のことが紹介されて
いましたが、 今月もまた
卒業生から図書の寄贈
がありました。 まだ、 生
ま れ て 18 年 目 の 学 校、
卒業生もようやく 1 番上
の学年が 30 代に入って
きたところにしては、 みな
次々と成果を発表してく
れて、 頼もしいですね。
今 日 の 図 書 は、 碇 順
治編 『ヨーロッパ読本 スペイン』 河出書房新社
2008 年 6 月に出版された本です。 2002 年 3 月 SIS 卒業生
の入山慎一さんは、 この中に 「最後の 「植民地」、 ジブラル
タル」 というページを担当して書いています。 ちょうどこのテー
マを大学院で論文にしていたため、 一般読者用のこの図書の
分担執筆を頼まれたのでしょう。 今は、 大学でスペイン語を教
えたりしながら、 スペイン政治外交史、 国際関係論を研究して
いると、 運動会の日に、 グラウンドに面した場所に移動した保
健室で語ってくれました。
スペインに関心のある人、 比較文化で関連テーマを取り上
げている人、 しばらくの間、 貸出デスク近くに飾っておきます
ので、 どうぞ手にとって見てみてください。
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淀川清掃大会
谷 修造
高等部1年
去る 10 月 19 日 (日曜日) に、 10 年生のボランティア委員
会ピスタチオ (メンバー 林真希、 松浦拓也、 松本直也、 中
野華奈江、 吉川香鈴、 中津りりか、 谷修造、 松崎真理、 宮
原毎佳) が企画した淀川清掃大会が行なわれました。 参加し
たのは 10 年生の有志約 40 名。 雲ひとつない見事な秋晴れ
の下、 十三付近の淀川河川敷公園を、 10 時半から 5 時半ま
で汗を流して清掃活動に励みました。 大量のゴミの他廃棄バ
イクを片付け、 淀川河川事務所の方にも感謝されました。
お詫びと訂正
・
前号、 臨海実習記事中の生徒名は 「谷春葉」 でした。
またトライアスロンクラブ記事中の生徒名は 「河野遼太
・
朗」 でした。 お詫びして訂正いたします。
編集後記
前号の学年だよりで携帯電話について書いたところ、 けっこう反響がありました。 保護者の方から 「弊害について認識
を新たにした」 「子どもに指導をしてほしい」 などの声を聞きました。 今号でも情報科 (P.21) と保健室 (P.24) からそれぞ
れの立場で記事をいただきました。 文科省は、 家族でのルールづくりのための指針作成に続き、 全国の学校や教育委
員会へもルールの明確化、 生徒の利用実態把握、 情報モラル教育の充実などを要請、 さらに保護者を 「ネット指導員」
として養成する事業を始めると発表しています。 さまざまな方法で対策が考えられているようです。 (馬場博史)
秋学期が始まると学校内のあちらこちらで、 パフォーマンス、 縄跳び、 二人三脚やリレーの熱心な練習が行われます。
運動会はたった一日ですが、 参加する生徒にとっては当日までの一ヶ月あまりの日々が、 ずっと運動会なのではないか
と思えるほどです。 パフォーマンスはいつも観客席から楽しく見ていましたが、 今年は私が担任をしている 11 年では教員
も全員参加することになり、 初めて参加者としての楽しさを体験しました。 といっても、 私は当日の朝練、 昼練に参加して
もまだ生徒の足を引っ張らないかと心配でしたが、 「先生、 大丈夫。 練習でちゃんとできていたから。」 という生徒の励ま
しに支えられて本番に臨みました。 (合志智子)
インターカルチュアへの記事 ・ ご感想等は、 e-mail で [email protected] までお送り下さい。 インターカルチュアはバッ
クナンバーも含めて本学園ホームページ www.senri.ed.jp/interculture でもご覧いただけます。 また広報センター担当の
学園ホームページにつきましてのご意見 ・ ご感想などもお待ちしています。
編集:SIS 広報センター 保護者会だより編集:保護者会広報委員 カット:イラストレーションクラブ生徒
当学園にご来園の際は、 お車ではなく公共交通機関をご利用くださいますようお願いいたします。
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o会
. 1 0だ0
よ
保護者会だより
保護者会活動報告・予定
保護者会の活動を下記の通り報告いたします。
り
PARENTS
● 「 保護者会だより」文責 : 保護者会 Public Relations Committee
ホームページアドレス http://www.sispa.jp
■ Hospitality committee
6月6日 ( 金 ) スポーツ表彰式 (120 人 ) にバンケットサー
ビス、6月10日 ( 火 ) メイプルホールにて春季コンサー
<活動報告>
5月27日
伊藤常務理事、SIS大迫校長先生と会談
保護者会からの要望を伝える
6月 5日
第一回定例会開催
6月 5日
法人合併についてのアンケートを実施
6月11日
韓国料理教室開催(スンドウフときゅ
&25日
うりキムチ)
6月27日
合併に関するアンケートの結果を集計
し、保護者会会員に郵送にて報告
6月28日
私学保護者会連合会総会に出席
7月 1日
大迫校長先生とご一緒に関西学院を訪
問、阪倉常任理事と面談
アンケートの直筆の意見欄のコピーを
提出。早期説明会開催を要望
8月22日
学校法人千里国際学園理事会と合併協
議会へ保護者会からの要望書を提出
9月11日
第二回定例会開催
9月13日
学校法人関西学院の阪倉常任理事を個
人的なお立場にてお迎えして懇談会を
開催
9月24日
フランス家庭料理教室開催(ジャガイモ
&30日
とベーコンの煮込みとグリーンサラダ)
10月9日
第三回定例会開催
10月16日 懇 談 会 記 録 を 希 望 の 保 護 者 会 会 員 に
10月末まで配信
10月29日 OIS在学中に17歳で起業された
伊藤正裕さんの講演会開催
11月6日
第四回定例会開催
ト・6月15日 ( 日 )Education EXPO にティーサービ
スを行いました。3行事とも、たくさんのボランティア
の方に協力していただき、感謝しております。
10月24(金 )・25日 ( 土 ) セイバー国際招待試合女
子バレーボールのランチやバンケットのサービスを行い
ました。ボランティア、ドネーションなど、皆様のご協
力ありがとうございました。
■ International Fair Committee
インターナショナルフェアへ向けて、OIS/SIS合
同委員会として会合を重ね、着々と準備を進めておりま
す。SISでは、9月中旬から10月中旬まで、各学年
懇親会にフェア委員がお邪魔して、フェア委員会からの
報告、広報を行いました。
■ Network Committee 秋学期から23名の編入生を迎え、地域ネットワーク参
加希望の方の名簿追加と、住所などの変更があった方の
変更作業を致しました。
OISの Bulletin に地区親睦会の紹介とお誘いを掲載し
ています。
地区親睦会が開催されたら、ふるってご参加下さい。
また、インターナショナルフェアの話題を中心に活発に
学年親睦会が行われています。
■ Public Relations Committee
インターカルチュア10月号編集・校正・発行。
■ Board
インターカルチュア11月号編集・校正のためのミーティ
ングをもちました。ホームページの運営。
<活動予定>
11月15日 インターナショナルフェアーに受付&
フードブース出店で参加予定
12月 1日 「叶匠寿庵 寿長生の郷」と「石山寺」
へバス旅行を予定
12月 4日
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第五回定例会開催予定
保
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SIS 進路シリーズ ② …………
進路シリーズ第二段として、卒業生の保護者である、 座に参加したぐらいで経験はありません。親としては薦め
た時期もありましたが、最終的には本人たちが「自分流で
畑 真理さんの寄稿を紹介します。
畑さんの三人のお子さんはみなSISを卒業され、 はない」と判断したのでしょうか、選択しませんでした。
それぞれが自分流を貫きながら、進路を決定し、歩ん 特に次男は浪人するにあたっては、周囲からの忠告にも応
でいらっしゃいます。
じず、机をレンタルして自習するシステム※を選び、そこ
で一人で勉強する方法を選び1年間やりぬいてしまいま
卒業生保護者 畑 真理
した。そこでは大学受験者の姿だけでなく、いろいろな
ことを目指す受験生の後ろ姿を見ながらの1年だったこと
<自分流を貫いて> でしょう。 大学受験に際して親として何ができたか、というテー 長女は高校3年生夏まで、クラブをはじめ、いろいろな
マで私が何をお伝えできるのか不安ながら筆をとりま 活動にも参加しながら、自分流に成長しながら進路を考え
す。私には3人の SIS 卒業生がいます。2007 年卒の長女、 ていったようです。もちろん、長男も次男もそうだったと
思いますが。彼女の場合は高3の時に夏期講習に参加後、
2005 年卒の次男、2003 年卒の長男です。
長男は上智大学外国学部フランス語学科に公募推薦で 主に学校の進路情報室隣のスペースで自習し、各教科の先
進学後、かねてから申請していたパリ第1パンテオン - 生方のアドバイスをもらいながら受験を迎え、とうとう最
ソルボンヌ大学芸術学部映画学科への入学許可証をフラ 後まで自分流に模試さえ受けないでこの時期を終えてしま
ンス政府から手にし、上智大学は1年前期で中退、フラ いました。
ンスの大学に入学、学士号を取得、2006 年に国立高等 長男は、フランスで現在在籍する学校を受験するにあ
映画大学院(FEMIS)※を受験合格して現在3年に在学 たっても自分流を貫き、100倍という倍率にもたじろか
中です。詳しいことは「最初はみんなゼロだった」とい ず、かれの初志を貫徹し、このグロンゼコール FEMIS ※
うサイト※の 7 月 15/22 日更新で紹介されています。 の受験を諦めることなく挑んだことについては、私は彼を
次男はスポーツ科学系に関心をもちましたが、日本の 評価しています。もちろん、最初、日本の大学を中退して
大学の学部でのスポーツ科学の内容が自分の希望と少し 行くことに私自身には迷いはありました。本当に今行かせ
違ったこと、法学部にも関心を持っていたことで、1浪 ることがいいのかどうか。在日フランス外務省の留学科で
後、現在、上智大学法学部に在籍しています。長女は色々 お世話になった職員の方にもご相談したり、上智大学の先
なことに興味があってなかなか絞りきれなかったらしい 生にお話したりしました。が、みなさんに背中を押されな
ですが、フランス文学の中にひとつ彼女の興味があった がら、わたしたちは、彼の意志を尊重しました。実は本当
ことにより上智大学のフランス文学科に公募推薦で受 に心配でした。が彼の人生です。長男は迷いなく、自分が
験、東京芸術大学音楽学部音楽環境創造学科に一般入試 決めていた通り中退していきました。何があってもこれは
受験、最終的には後者を選択し、現在 2 年生に在籍して 僕の今の道みたいなものが彼にはあったのかもしれません。
私たちは、それぞれに報告を受けて、我が家としてでき
います。
6年間でそれぞれが自分たちの関心を広げていき、入 ることできないことを話し、そして何故その大学で何故そ
学当時には私たちが想像していなかった進路をそれぞれ の方法なのかについては尋ねただけかもしれません。
選択しました。 大学受験にも、AO入試、公募推薦、一般入試とあり、
それぞれがこの学園を希望して入学し、そして学園生 あるいはまた違う進路を選択するにせよ、その時それぞれ
活を満喫していた様子のなかで、私たちの方針としては にそれなりに真剣で、自分流にこの時期を乗り越えてくれ
原則「勉強は自分でする」ということにしていました。 たら良いのではないかと思っていました。私はいつも「ど
そしてそれは彼らのスタイルにも少なからず合致してい うなぐさめようか」と考えてばかりいて、「受験で人生変
たのかもしれませんが、それぞれが自分流を貫いてこの わるようではね」などと言ってきて、これもそれほど子ど
進路選択の時期を越えていきました。我が家の場合は、 もに関われなかった私の、自分流の逃げ道だったかもしれ
6年間、塾や家庭教師、予備校については、夏の特別講 ません。それぞれみんな誰しも性格、求めることも、また
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o会
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家庭環境、状況、考えも違うわけで、この進路を考え
る時期に、方法においても、選択においても、何が良
くて何が悪いというようなことは、まったく私には考
えられません。保護者も受験生のみなさんも、自分の
スタイルで乗り切られればと思います。 * http://ameblo.jp/stacio2/archive-200807.html
「最初はみんなゼロだった」
*予備校生も多く利用できるように、普通予備校近くの貸しビ
よ
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PARENTS
ちょっといい話
【折り鶴】
本国イギリスで療養されてい
るルイス事務長が、元気に回復
されることを願いながら、保護
者の有志の方で千羽鶴を折ってい
ます。一日も早く復帰されることを祈っております。
【中庭の花壇】
ル内の月単位でレンタルする自習机。
大きなカボチャ
*グロンゼコール femis:大学とは別の大学以上のエリート教
がドネーションさ
育を行う教育機関。この意味において、大学、大学院以上の国
立高等教育機関。合格率は5%弱で、外国人の合格率は0%か
れました ! 中庭の花
ら始まり更に厳しい。FEMIS もこの中の国立高等専門映画学校。
壇はハロウィーン
監督科、脚本科等6部門からなり、各科一学年6名定員。監督
の飾り付けがされ
科は例年100倍強の競争率。BAC + 3 で大学合格検定試験に
ていました。(10 月 )
合格後、大学教育3年以上を受けた学歴相当が受験資格。
2008 INTERNATIONAL FAIR
11 月 15 日(土)
10:30 ~ 15:00 (雨天決行)
≪エンターテイメント≫
ジャズバンド・マレーシアンダンス・合気真道・
フラダンス・タイ舞踊・ゴスペル・親父ロックバンド・
世界のドラムサークル(参加型)
・民族衣装ファッ
ションショー など。
インターナショナルフェアは OIS・SIS 保護者に
よる一年に一度のお祭です。
生徒全員が頑張る春の学園祭には負けるけど・・・
今年も盛りだくさんな企画で
皆さまをお待ちしております!
≪取り組み≫ “SAVE THE EARTH”
≪出店≫
世界のお料理・お菓子・喫茶、寄贈品、
今年も、ゴミの減量化のため、リユース食器 手作り品、古本、ゲーム など
を使用いたします。また、“マイ箸、マイスプーン、
☆学校ロゴ入り “携帯用お箸” 販売
マイフォーク持参運動” を推進いたします。
☆学校ロゴ入り “おせんべい” 販売
ご協力お願いいたします。
※駐車場はございません。公共交通機関、
無料シャトルバスをご利用ください。
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今年は大阪インターナショナルスクール(OIS)
の教育紹介コーナーを設けました。
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SOIS 保護者同好会 活動紹介――ゴスペル
★ゴスペルクラブの今
★ゴスペルクラブ誕生
ゴスペルクラブの正式名称は「SOIS
2 0 0 5 年 の 6 月 初 め、 O I S の
GOSPEL CHOIR」。SOIS は Soul
14人の先生方が学校を去られるこ
of International School の 頭 文 字
とが知らされました。お世話になっ
を と っ た も の で す。International
た先生方に、感謝の気持ちを表した
School の保護者ならではの心を持っ
い!という仲間が集まり、歌のプレ
ゼントをしよう!と思いついたのが
きっかけです。皆が歌える英語の歌、
練習風景 ( シアター )
て歌っていこう!という願いが込め
られています。保護者でなくても学
★ゴスペルクラブ、スタート
校関係者なら誰でも参加できます。
「OISとSISとの共通言語である 練習は木曜日の9時20分から11
め ら れ る 歌 は な い だ ろ う か・・ と
英語の歌を選ぶ」「楽譜が読めなくて 時15分まで、学校のシアターにて。
探しあてた歌が、映画『天使にラブ
も歌った経験がない人でも気軽に始め 月2回は先生との練習。あとの木曜
ソングを』の中で最後に歌われてい
られる」
「とにかく仲間と楽しく歌う」 日は自主練習。練習は来られるとき
た、“I will follow him” でした。題を
この3つを基本ポリシーとして自主運 に来る、出欠連絡もいらないという
“I will follow you” , 歌 詞 の “I love
営のクラブ活動はスタートしました。 気軽な自由参加型です。楽譜が読め
him” を “I love you” に 変 え、 先 生
ちょうどゴスペルが流行り始めた頃で なくても、歌の経験がない方でも全
達への敬愛の気持ちを込めました。
たくさんのゴスペルアレンジの楽譜が く心配なし! 練習CDを何度も聞
歌の経験がない人ばかりでしたが、
あり、曲選びはたいへんでした。歌っ いて、練習に来ていれば必ず歌える
なんとかなるやろ!と3週間の猛練
てみたいけれど楽譜を見ると☆$★ ようになります。興味がある方は、
習。ソロパートは当時OIS11年
#!*?「こんなの絶対歌えへん!!」 木曜日の午前中シアターを覗いてみ
の Jyongri(デビューを果たし、今
というメンバーばかり。英語の歌詞に て下さい。メンバーは随時募集して
やシンガーソングライターとして
カタカナで発音を書き込み、パート別 います。なお会費は、月1000円、
大活躍!)に頼みました。当日は周
の練習テープやCDを何度も聞いて 学期の初めに徴収しています。
りの観客にも歌詞を配っておきまし
(車の中、家の中でずっと流していた S O I S ゴ ス ペ ル の ブ ロ グ http://
たので、最後は会場全体で♪ I love
ため子どものほうが先に歌えるように soisgospel.blog19.fc2.com/
you ! I love you !♪の大合唱とな
なってしまった・・というメンバー多
りました。先生方は感激して涙を流
<活動報告・予定>
数)
・・と地道に努力を重ねていくと、
され、それを見た我々も胸が詰まっ
どんな人も歌えるようになるものなん ★9月27日大阪「心の再生」イメー
て歌えなくなりそうでした。素晴ら
ですね。ポピュラーソングやビートル ジソング、レコーディングに参加
しい Farewell の会となり、
「お疲れ
ズナンバーのゴスペルアレンジにも挑 夏休みに府内の小中高生から公募
様でした~」と終わるはずが・・
戦し、レパートリーも増えていきまし した歌詞をもとに、寺尾仁志氏が曲
コーラスのファクトーラ先生の「素
た。ステージも、Education Expo や にし、「心の再生」府民運動のイメー
晴らしかったわ。これで終わりにす
インターナショナルフェアだけではな ジソング「みんなトモダチ」を作成
るのは残念ね!このまま続けたらい
く、大阪私学振興大会への出演(中ノ しました。この府民運動とは、「命を
いじゃない!」のお言葉に「そうだ!
「お互いを思いやる」
「感
島公会堂)や、OIS&SISの合同 大切にする」
このまま続けよう!」と軽いノリで
謝する」
「努力する」
「公共のマナー
クリスマスパーティーなど増えていき
ゴスペルクラブを始めることにしま
やルールを守る」など、社会や時代
ました。
した。
がどのように変わっても、忘れては
ノリがよくって、しかも気持ちが込
ならない大切なことを一人一人が確
認し、日々の暮らしの中でも行動に
つなげていこうという運動です。
寺 尾 仁 志 with human note 約
150名でレコーディングを行いま
した。このCDは、5000枚作る
ことが決定し、そのうち3000枚
教育エキスポ
を、大阪府内の幼・小・中・高校に
配布するそうです。
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保2
0 護
0 5
イメージソング「みんなトモダチ」は、
着メロになることが決まり、大阪府
者N
o会
. 1 0だ0
よ
り
PARENTS
寺尾仁志先生 紹介
内の学校を歌って回ることになりそ
踊りちゃうで・・)クラップの仕
方(民謡やないし・・)発音(英
うです。
語になっとらんわ)気持ちの入れ
大 阪 府「 心 の 再 生 」 サ イ ト 方(歌詞を理解し心を込めて!)
・
・
http://www.pref.osaka.jp/kyoisomu/
何もかも、そうなんだ~というこ
kokoro/index.html
とばかり。皆ゴスペルの素晴らし
さに引き込まれていきました。先
★2007年11月24日(土)大
生の指導する教室の23グルー
阪なんばHatchにて「ウタノカ
プ、メンバー300人で構成する
ゼ オトノイロ」ライブ出演。河口
恭吾さんがゲスト出演しました。
が怖すぎ!)リズムの取り方(盆
関西で活躍している現役ゴスペルシン
「human note」のメンバーにもな
り、昨年は「なんば Hatch」のステー
★2008年10月12日(日)御 ガ ー で あ り、 た く さ ん の ゴ ス ペ ル 教
ジにも立つという経験もしました。
堂筋Kappoに出演 大阪市役所 室 で 指 導 を し て い る 寺 尾 仁 志 さ ん が
寺尾先生のお陰で、新しい世界が
前で歌う。
2007年1月から、月2回の指導を
どんどんひろがっています。
★2008年11月8日(土)万博 してくださることになりました。若く
寺尾仁志オフィシャルサイト
記念公園にて、
「心の再生」フェスティ てカッコいい寺尾先生の指導は、漫才
http://www.teraohitoshi.net/
バルに出演
を聞いているような面白さですが、わ
index2.htm
★2008年11月15日(土)イ かり易く的確です。歌い方(みんな顔
ンターナショナルフェアのステー
ジに出演
★2009年2月21日(土)大
10月24日 25日
阪なんばHatchにて「うたた
セイバー国際招待試合
ね」ライブ出演予定
女子バレーボール
10月13日
Sports Day Photos
6月教育エキスポ
保護者ボランティア
Winning Run G12
12 年生保護者(オレンジTシャツ)
バンケットサービス
大勢の保護者
8 年生チアママ
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保
護
者
会
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E R P
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N TU SR E J U N E
2 0 0 5
N o . 1 0 0
伊藤正裕さん…OIS在学中に 17 歳で起業…
10 月29日の講演会で 9 年 10 年 11 年の生徒・保護者の方から感想を頂きました。
本田 そにあ 9 年生
10 年生講演会を聞いて
神田凌吾 SIS 高等部2年
( 複数生徒の感想 )
今 日 私 は、
「 自 分 の 船 を、 自 分 で ■ 「 自分はこれをする為に生まれて
最初に伊藤さんが現れたとき、正
運転しなきゃだめだ!!!」という 来 た 」 と 私 も 感 じ て 生 き て い き た
直 ぼ く は「 え、 こ ん な 人 が?」 と、
言葉が、一番印象に残りました。知 い!■伊藤さんは自分に自信をもっ
思いました。なぜなら、見た目だけ
らない船に知らないうちに乗ってい て、自分を信じることのできる人だ
で判断したときに、ぼくには伊藤さ
た、
、
、ということのないように、
「自 ■伊藤さんのおっしゃるような 「 シ
んが、ひょろひょろっとした青年が
分の好きな物・事が、自分はなぜ (・・) アワセ 」 な人生を歩みたい
スーツを着ているようにしか見えな
好きなのか、またそれは趣味として ■ He taught us today “No regrets
かったからです。でも逆に、そのお
好きなのか、仕事にしたのか、
、
、と in life” . ■好きなこと一筋ではなく、 かげでこのひょろひょろスーツ青年
考える。
」という考えも好きです。私 いろいろなことに挑戦する大切さを が、どうやって YAPPA という会社を
もよく、
「好きなことを仕事にすると 改めて感じました
立ち上げたのかということにとても
続く」と聞きますが、それをときど ■今猛烈にやる気を感じています■
興味を持てました。
き趣味としてするから好きなのか、 どうしたら後々悔やむことがないか
話を聞いて学んだことは、アイディ
それを仕事としてやっても好きか考 を考えられて心の中がすっきりしま
アはどこからでも生まれ得るという
えてみるのは、大事かなぁーと思い した■ぽんと出てきたアイデアを人
こと、諦めないことが大切だという
ます。また、伊藤さん自分が決めた 生という規模にまで広げたことが教
こと、仕事は慎重に決めたほうがい
ことは、ほとんどやりとおしている 訓になりました
いということ、絶対折れない図太い
ような気がします。たとえば、ケイ ■自分の好きだと思うことをやって
芯を一本心の中に持っておくと言う
タイの技術でおもしろいものを思い みる。今はそんなことができる時間
ことです。その中でぼくが特に共感
ついて、ケイタイ会社に入ろうとす がいっぱいある■じっくりと自分の
し、大切にしようと思ったことが二
るし、それをことわられたとき、ま 将来について考えていこうと思う■
つあります。一つは諦めないという
たとない技術をつくろう!!と思い 自分の事なんて何も知らないし、こ
ことです。最近新たに、諦めないこ
立って、遠い国の4人だけの会社ま れから自分を作っていかないといけ
との大切さを実感したので、伊藤さ
で見つけてしまうし、
、
、
。そういうと ない
んの話を聞いても、本当にそのとお
ころがすごいと思いました。彼は楽 ■個性が強いこの学校の人たちが私
りと思うことがたくさんありました。
しそうに話していたと思います。苦 は好きです■今日の話を聞いて考え
もう一つは、自分の中に一本、折れ
しいことや、
「もうおしまいだ」と思っ る視点が広くなってよかった
ない芯を持っておくということです。
たこともあったと思いますが、自分 ■ 「 こうなってたら幸せ 」 ばかりし
それだけで自分はもっと強くなれる
の毎日を楽しんでいるように見えま か考えていません。これでいいのか
し、もっと先へ行けるのだとぼくは
した。あんな大人になりたいと思い ■自分の人生なのだから大学や職業
思います。
ました。大成功をしなくても毎日を などは自分で決めるべきだ
最後に、わざわざ時間をとり来て
楽しみたいです。伊藤さんの話はと ■あせらず自分のペースでやりたい
いただいた伊藤さんと、関係者の皆
ても聞きやすくて、引き込まれまし ものを探せばいい、まだ間に合う!
さん、保護者会の皆さん、先生方、
た。
と心のささえになりました。
貴重な話を聴く機会を用意して頂い
てありがとうございました。
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o会
. 1 0だ0
よ
り
PARENTS
保護者からの感想
真っ向から意見するのでなく、いろ けとめてくれますように。。
特に印象に残った言葉など
いろな作戦で親の気持ちを伝えてい ■この学校で学んだ事が、世界の中で
■知らないうちに知らない船に乗る
のではなく、自分の性格や、やりた
い事をしっかり考えた上で、自分で
舵をとって行くことが大切であり、
それが幸せに感じることにつながる。
■「王道を進むことは、個人にとっ
て必ずしも良い、幸せなことではない。
■諦めずにやる。良い成績、良い学
校へ行くだけが良いことではなく、
自分のやりたいことをやりとげる。
素直に自分のことを見つめてやれ
ば、他人がどう思うと、幸せになれ
ると、感じました。
■若くに起業し、いろいろな経験を
通して得たことをお話くださり、勉
強になりました。
「人にはそれぞれに真実がある。
」
「常に素直に相手の立場を尊重」
「世
の中は、本当に広く奥が深い」
「イ
ンターネットの世界がこの部屋
いっぱいだとしたら、日本人が普通
に使っているのは、椅子ひとつ分く
らい。
「目の前のことだけで、いっ
ぱいになるのではなく、大きな目で
見ることが大切」
伊藤氏からお聞きすると、説得力が
ありました。
■楽しいお話を聞けてとてもよ
かったです。子どもを信じてやる事
が本当に大切なんだと思いました。
( 英語力も本当に大切なんだと思い
ました。この事が上手く、子ども自
身の心に響いてくれると良いと思い
ます。)
■難しい年頃の子どもを持つ親とし
ては大変、参考になるお話でした。
「暗黙のプレッシャー」これからも
かけつづけていきたいと思います。
■親 : 学校は 7:3 というのもびっく
りしました。今の息子はそう思って
いるのかどうか…
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きたいです。素直で謙虚な伊藤さん 通用している事を強く感じました。
のキャラクターがとても初々しく、 ■子育てについていろいろと勉強にな
お仕事と反比例して現代の若者と離 りました。今後の成功をお祈りします。
れていて新鮮でした。これからもご
活躍ください。
■お話の仕方がユーモアにあふれわ
かりやすく、大変よいお話でした。
伊藤正裕さんのプロフィール
母親としては、その子がその子らし
く生きていくことを見守るしかない
のかなと思いました。
■その人なりの真実さを受け入れる
という考え方はSIS・OISで育
まれたもので、とても良いと思いま
す。
■日本人の理解は、英語が話せる「旅
1983 年東京都に生まれる。中学3年
行や道を聞かれたときに便利だ」と
生で1年間アメリカに留学。2001 年
いう程度かもしれないが、英語を理
OISを卒業。OIS在学中の 2000
解できることは、そんなもんじゃあ
年6月、16歳でiモードを利用し
りません。世俗にある日本語での情
たCRM(顧客情報管理)の手法を
報量はほんの微々たるもの。( 世界
考案し、特許を出願。学業のかたわ
を相手に仕事しているからこそ感じ
らビジネス展開を見越し、自ら企画
ることだと思います ) 知れば知るほ
営業を始める。同年12月、17歳
ど素直に謙虚になるというのは実感
で株式会社 YAPPA を設立。2001 年
のこもった言葉だと思います。若い
5月、世界で唯一の3D技術を保有
のにすばらしい。
するイスラエルの会社と契約(その
■いやはや起業家ということで、正
後買収)。特約店制度やさらなる独自
直エネルギッシュな闘志みなぎる方
技術の開発に注力して飛躍的に事業
が登場されるかと思いきや、何とも
を伸ばす。2004 年5月、フランス(パ
爽やかな穏やかな話ぶりの ( いい声
リ)に海外支社を設立、ヨーロッパ
で !) 素敵な青年でびっくりしました。
にも事業を拡大中。同年には第29
■柔軟な発想が出来る方なんです
回経済界大賞
「青年経営者賞」
を受賞。
ね。激しく怒りを出されることがお
ありなのかしら ?
「何事も知れば知るほど、自分が知り
変わりゆく学校周辺
えないことが多い」これを素直に受
けとめてお仕事されていることに、
本当にすばらしいお人柄だと思いま
した。ビジネスの現場では、手厳し
いのかも…ですが、私が若ければ伊
藤さんの元で働いてみたいです。。子
どもたちもお話を聞いて ( 我が子 ) 受
3階会議室からの眺め
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