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業績配分・運用重視の人事評価制度設計

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業績配分・運用重視の人事評価制度設計
CACグループセミナー
業績配分・運用重視の人事評価制度設計
~納得・透明が配分の決めて~
2010年7月8日 東京国際フォーラム
講師:社会保険労務士法人 経済福祉センター
コンサルティンググループ
代表社員 社会保険労務士 (CRM) 真田 直和
1
人事制度・評価制度のニーズ
●人件費を会社の業績と連動させたい。
●人件費を有効に使いたい。
▲年功色を払拭したい。
▲定期昇給をなくしたい。
★成果を出している人に報いたい。
★評価の不満をなくしたい。
★目標管理制度がうまく運用できない。
だから「制度」を変えなければならないのか?
2
従来の人事評価制度の問題点
●だれもが疑わない
1.等級制度 → 実在者とのアンバランス、「文字だけの等級基準」など。
= 基準作り中心ではなく、実在者中心の制度設計が必要。
2.賃金表
→ 職能資格をベースとした等級と号俸のマトリックスなど。
= 「将来の賃金を保証した表」から原資配分表へ。
3.考課表
→ 具体性かつ納得性がない相対評価など。
「あいつは能力がある。」の評価は意味がない。
= 説明ができ、納得性のある絶対評価。
= 人材育成にも活用できる評価項目。
3
等級制度
①明らかに違うところで線を引く。(グルーピングする)
②それぞれのグループ実在者の共通項を抽出する。
管理職(横綱)
中堅(大関)
一般(関脇)
●等級は格の違いを表すもの。→ 明確な違いがなければ分ける必要ない。
等級制度は本当に必要なのか?
4
賃金表
●ポイント配分表
→ 等級と評価に応じてポイントを付与。
●賃金表
→ 将来を約束した賃金。ゆえにベアの
問題が発生する。
等級
号俸
1
2
3
4
5
6
7
8
9
・
・
・
1等級
25,804
26,608
27,412
28,216
29,020
29,824
30,628
31,432
32,236
・
・
・
2等級
40,436
41,340
42,244
43,148
44,052
44,956
45,860
46,764
47,668
・
・
・
3等級
46,244
47,248
48,252
49,256
50,260
51,264
52,268
53,272
54,276
・
・
・
4等級
52,965
54,070
55,175
56,280
57,385
58,490
59,595
60,700
61,805
・
・
・
等級
評価
5
4
3
2
1
1等級
2等級
3等級
120
110
100
90
80
130
120
110
100
90
140
130
120
110
100
原資÷総ポイント数=ポイント単価
「賃金」という絶対額でなければならないのか?
5
説明ができる評価制度
●具体的な評価基準
→ あいまいな評価項目(判断力がある、客観的であるなど)。
→ 「できる人の行動レベル」に着目する「コンピテンシー」。
=「実在者」からガイドラインを作成する。
●被考課者まかせの目標管理制度
→ 「目標のレベルに個人差がある」、「目標の妥当性を管理職が判断できない」
など。
→ 被考課者本人が目標を設定しなければならないのか?
→ 会社がその目標をセットすることが「ダメ」なのか?
=「目標=タスク(求める仕事)」を会社が設定する。
説明できる「証拠(記録)」による評価制度が必要
6
人件費の配分
●従来型の昇給や賞与配分
→ 従来の賃金表や基本給連動型賞与は、高評価結果により原資が膨らんでしまう。
=相対評価(評価結果の正規分布を維持)の相対配分。あいまいな基準により評価
を操作するケースなど。
●これからの昇給や賞与配分
→ ポイント制などは仮に全員が高評価であったとしても相対的にポイント単価が
低下するだけで、正規分布を取る必要はない。
→ 上位等級中心の配分を行うのであれば上位等級に高配分をするなど政策的に
ポイント配分できる。
=原資を設定、絶対評価で相対配分。配分ルールを事前に設定し、そのルールに
もとづき配分する。
=「原資÷総ポイント数=ポイント単価×本人のポイント」
説明ができる配分制度
7
制度設計(3つの基本)
●合理的でシンプルな評価制度には次の3つの基本がある。
1.賞与評価(成果評価)
→ 半期(夏・冬)ごとの成果評価(時価評価)。=相撲でいう1場所。
2.昇給評価(累積評価)
→ 1年間(夏+冬)、コンスタントに成果行動ができる力量が伸びたかどうかを見る評価。
=相撲でいう2場所。
3.昇格評価(次元評価)
→ 要求する成果の次元を変える評価。期間は2年ないしは3年。
=相撲でいう横綱にするかどうか)
●評価を繰り返せば、エラーを生じやすい。
シンプルで透明な制度
8
ご清聴ありがとうございました。
当セミナーでのご不明な点などはお気軽にお問い合わせください。
シーエーシーグループ
社会保険労務士法人 経済福祉センター
コンサルティンググループ
代表社員 社会保険労務士 (CRM) 真田 直和
TEL : 0120-1965-22 FAX : 0120-1965-88
E-mail : [email protected]
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