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知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

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知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会
い~な
あまみ
中 央
しらさぎ
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 1757 号 2014.1.31 発行
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15歳以下のトラブル支払額、5年で40倍 消費生活センター
神戸新聞 2014 年 1 月 30 日
兵庫県内の消費生活センターが2013年度
上半期(4~9月)に受けた相談のうち、15歳
以下のトラブルで支払われた平均金額が約2万
9千円に上ることが、県生活科学総合センターの
まとめで分かった。5年前の同期と比べると44
倍以上になる。「オンラインゲーム」によるトラ
ブルが目立ち、平均約10万9千円。小学生らが
多額請求を受けるようなトラブルは、過去にはみられなかったという。
オンラインゲームはインターネットがつながる環境で利用でき、スマートフォンの普及
などに伴い、広がりをみせているという。
特に人気を集めるのが、複数で同時に遊べるゲーム。トラブルが起きやすいのは、ゲー
ムへの参加は無料であっても、先に進むために必要なアイテム(仮想の道具)が有料のケ
ース。支払い方法は主にクレジットカードなどだが、カード情報を登録すれば、2度目以
降は暗証番号などの入力が不要な場合もあるという。
このため、登録した親が気付かないうちに子どもが次々にアイテムを購入したり、親の
財布からカードを抜き取って勝手に登録したりし、高額請求となるトラブルが多発。1カ
月の最高額が80万円に上るケースもあった。
小学生以下では、仮想空間での支払いが、現実の請求につながることが分かっていない
場合もあるという。利用者が課金の仕組みを理解できるよう、消費者庁がゲーム業界など
に要望している。
同センターは「重要なのは家庭での教育。子どもがお金の大切さを学べるよう、啓発活
動に力を入れたい」とし、リーフレットを配布するなどして注意を呼び掛けている。
(岡西
篤志)
仙台市障害者差別禁止条例
16年4月施行目指す 市長方針
河北新報 2014 年 01 月 30 日
奥山市長に要望書を手渡す杉山代表
仙台市の奥山恵美子市長は29日、市が策定する障害者差別禁
止条例について、2016年4月の施行を目指す方針を示した。
障害者による市民団体「誰もが暮らしやすいまちづくりをすすめ
る仙台連絡協議会」の要望を受けて答えた。
連絡協のメンバー約20人が市役所を訪れ、杉山裕信代表が奥
山市長に要望書を手渡した。要望は、
(1)条例内容を審議する官
民組織の設置(2)障害者差別について市民が意見を交わせる場
の提供(3)条例の施行スケジュール設定-の3項目。
奥山市長は施行目標を示し「障害者施策について考える市の協議会に当事者を加えるな
どし、意見を吸い上げていきたい」と述べた。杉山代表は「策定時期を明言してもらい、
取りあえずほっとしている。実効性の高い条例策定に向け、今後も議論を重ねていきたい」
と語った。
県バリアフリーネット発足
長崎新聞 2014 年 1 月 30 日
誰もが暮らしやすいまちづくりを目指して発足した県バリアフリー
ネットワークの設立大会=長崎市、県総合福祉センター
県内で障害者や高齢者らが暮らしやすいまちづくりに
取り組む市民団体などが29日集まり、「県バリアフリー
ネットワーク」を発足させた。障害者ら当事者の目線で公
共施設や交通機関、宿泊施設などを点検してバリアフリー
化を提言したり、インターネットで情報発信したりする。
当面は10、11月に開かれる長崎がんばらんば国体、長
崎がんばらんば大会に向けて取り組みを急ぎ、将来的には
バリアフリーの観光コース開発など本県の観光活性化に貢献したい考え。
ネットワークを構成するのは、長崎バリアフリー推進協議会(長崎市)
、ユニバーサルラ
イフ研究会(佐世保市)
、大村バリアフリー推進協会(大村市)など6団体。
統一基準をつくって施設のバリアフリーの状況を調査し、改善点を提言。収集した情報
はホームページ「長崎バリアフリー情報局」を通じて発信する。職員らを対象に障害の種
別や接し方を知ってもらう講習会を開き、「バリアフリーサポーター」の育成を図る。
観光客らの相談に乗り、車椅子やベビーカー、介助用品を貸し出す「バリアフリー総合
案内所」を長崎空港や長崎市に設置する構想もある。
29日、長崎市茂里町の県総合福祉センターであったネットワークの設立大会には県や
長崎、佐世保、大村市の観光、国体担当者らを含め約20人が出席。会長に選ばれた長崎
バリアフリー推進協議会会長の北川修氏は「4月に県の障害者差別禁止条例が施行される
など環境は整ってきているが、当事者が自ら声を出しバリアフリーを推進していかなけれ
ばならない。行政はわれわれのノウハウを活用してほしい」と呼び掛けた。
テレビ字幕の多言語化 6月めどに報告書
NHK ニュース 2014 年 1 月 30 日
今後の外国人観光客の増加を想定して、テレビにさまざまな言語の字幕を出す仕組みの
実現を目指す、総務省の検討会の初会合が開かれ、具体的な取り組みなどを議論し、こと
し6月をめどに報告書をまとめることになりました。
総務省で開かれた検討会の初会合には、放送や情報通信に詳しい有識者や放送事業者の
関係者らが出席しました。
この中で、上川総務副大臣は、
「進歩が著しい情報通信技術を活用して、今まで以上に誰
もが放送にアクセスできる方策を議論するため、字幕をキーワードにした検討会を発足さ
せた」と述べました。検討会では、東京オリンピックの開催などで、今後、外国人観光客
の増加が想定されることから、災害など安全・安心に役立つ情報を提供する必要があると
して、インターネットの機能と高度に連携させたスマートテレビにさまざまな言語の字幕
を出す仕組みの実現を目指し、具体的な取り組みなどを議論していくことになりました。
また、聴覚障害者が情報を得やすくなるよう、テレビのコマーシャルに本格的に字幕を導
入するための課題についても検討を進め、ことし6月をめどに報告書をまとめることを確
認しました。
第3の万能細胞、STAP作製…iPSより容易
読売新聞 2014 年 1 月 30 日
STAP細胞について発表する小保方晴子・理研ユニットリーダ
ー(左)と共同研究者の若山照彦・山梨大教授=枡田直也撮影
細胞に強い刺激を与え、様々な組織や臓器に変化する
「万能細胞」を作る新手法をマウスの実験で発見したと、
理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)
と米ハーバード大などの国際研究チームが発表した。3
0日付の英科学誌「ネイチャー」に、巻頭論文として掲
載される。
研究チームは、外部からの単純な刺激だけで、細胞の
役割がリセットされる「初期化」が起こり、あらゆる組
織、臓器に変化する「多能性」を獲得するという発見は、
生命科学の常識を覆す研究成果だと説明している。研究チームは今後、再生医療への応用
も視野に、人間の細胞で同様の実験を進める。
研究チーム代表の同センターの小保方(おぼかた)晴子・ユニットリーダー(30)らは、
今回発見した現象を「刺激によって引き起こされた多能性の獲得」という意味の英語の頭
文字から、「STAP(スタップ)
」と呼び、作製した細胞をSTAP細胞と命名した。E
S細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)に続く「第3の万能細胞」とい
える。
STAP細胞の作製はiPS細胞よりも簡単で、効率が良いという。iPS細胞の課題
であるがん化のリスクも低いとみられる。
特許出願…発明者にリケジョ・小保方さんの名も
読売新聞 2014 年 1 月 30 日
「STAP細胞」の作製に成功した理化学研究所などが国際特許をすでに出願している
ことが30日、わかった。
今後、再生医療への応用などを目指した国際的な知財競争が激化することが予想され、
今回の特許がどのような形で認定されるかが注目される。
国際特許は、理研と東京女子医科大、米ハーバード大の関連病院であるブリガム・アン
ド・ウィメンズ病院の3施設が合同で米当局に出願。2012年4月から手続きを始め、
昨年4月に出願した。発明者には、小保方(おぼかた)晴子・理研ユニットリーダー(30)
ら7人が名前を連ねている。
出願内容は「ストレスを与えることで、多能性細胞を作製する手法」。iPS細胞(人工
多能性幹細胞)のように、外部から遺伝子を導入したり、たんぱく質などを加えたりしな
くても、皮膚のような体細胞が、多能性細胞に変化することを示した。ただ、最終的に特
許当局にどこまで権利範囲が認められるかは分からない。
新万能細胞、サルの治療で実験中…ハーバード大
読売新聞 2014 年 1 月 30 日
【ワシントン=中島達雄】細胞に強い刺激を与えただけで作製できる新たな万能細胞「S
TAP(スタップ)細胞」の開発に理化学研究所と共にかかわった米ハーバード大の研究
チームが、脊髄損傷で下半身が不自由になったサルを治療する実験を進めていることを3
0日明らかにした。
研究チームの同大医学部・小島宏司医師によると、脊髄損傷で足や尾が動かなくなった
サルの細胞を採取し、STAP細胞を作製、これをサルの背中に移植したところ、サルが
足や尾を動かせるようになったという。
現在、データを整理して学術論文にまとめている段階だという。研究チームは、人間の
赤ちゃんの皮膚からSTAP細胞を作る実験にも着手。得られた細胞の能力はまだ確認中
だが、形や色はマウスから得たSTAP細胞によく似ているという。
自動ブレーキ、高齢ドライバーにおすすめ
読売新聞 2014 年 1 月 30 日
静岡中央署は2月から、運転免許証の返納が難しい高齢ドライバーに対し、障害物など
を事前に検知して車を止め、事故を未然に防ぐ「衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)
」
を搭載した車に乗り換えるよう、積極的に働きかけていく。
大手自動車メーカー系列の県内販売会社と連携し、自動ブレーキの体験会も開催する。
従来の高齢者向け安全運転講習などでは効果に限界を感じたことから「奥の手的な試み」
(署幹部)に乗り出す。
自動ブレーキは、車載のカメラやレーダーなどで前方の障害物を検知すると、衝突の恐
れがある場合には自動でブレーキをかける仕組み。各自動車メーカーで作動状況は異なる
が、同署は、追突事故や高齢者に多いアクセルとブレーキの踏み間違い事故を防ぐ効果が
あると期待を寄せる。
静岡県内では昨年1年間で、184人が交通事故により死亡した。中でも65歳以上の
高齢者の事故死者数は、全国で2番目に多い104人に上った。
同署管内の静岡市葵区では、昨年発生した高齢者が絡む人身事故729件のうち、半数
以上の390件が高齢ドライバーだった。同署はこれまで、高齢者に免許証の返納や運転
自粛を求めるなどの対策を続けてきた。
しかし、同区北部の山間部などでは交通の便が悪いことから、免許を返納する高齢者は
少ないという。同署は高齢者宅を戸別訪問し、1対1での安全講習なども行ってきたが「ハ
ンドルを握り続けたい」という高齢ドライバー向けに、抜本的な対策が必要だと判断した。
新たな試みでは、山間部などを中心に、同署が地元自治会を通じて高齢ドライバーを集
め、自動車販売会社の協力で自動ブレーキ搭載車の体験会を行う。自動ブレーキの効果を
目や体で実感してもらうのが狙いだ。販売会社は、体験用の車両を提供するだけで、営業
活動は行わない。
静岡中央署の大村彦彰・交通官は「今回の試みは、どうしても車が必要な人のための対
策だ。運転するのならば、自動ブレーキ搭載の車にしてもらいたい」と話している。
認知症テーマに3氏解説
読売新聞 2014 年 1 月 30 日
認知症をテーマに講演する目黒教授(29日、仙台市青葉区で)
東北大と読売新聞東京本社が共同で企画した講演会「市民のため
のサイエンス講座2014」が29日、仙台市青葉区の市福祉プラ
ザで開かれた。
「ここまでわかった認知症~予防とケア~」と題して、認知症の
基礎知識から最近の研究成果まで、同大大学院医学系研究科の目黒
謙一教授ら3人の専門家が講演。約300人の参加者が、真剣に聞
き入った。
◇ボケても安心な社会に
目黒教授は認知症について「脳の病気によって認知機能が低下し、日常生活に支障を来
した状態」と定義。
「身だしなみが整えられなくなる」
「料理のレパートリーが減る」など、
認知症の早期発見につながるポイントを挙げた。
さらに、アルツハイマー病や脳血管障害など、認知症の主な病気について、原因や特徴
などを解説。頭や身体を使う活動は、生活の満足度を向上させるものの、認知症予防に関
しては、大半は効果が確かめられていないことを示し、「『ボケないために、これをしまし
ょう』ではなく、
『ボケても安心して暮らせる社会を作りましょう』という考え方が大切」
と訴えた。
◇生活習慣の見直しを
NPO法人「画像医学と脳健診」の診療所(仙台市泉区)の木之村重男所長は、脳血管
性認知症の原因となる脳卒中の予防について講演した。
日本人が寝たきりになる原因の6割を脳の病気が占めることを示し、「認知症のうち、脳
血管性認知症は20~30%で、検診である程度見つけられる」とした。
脳卒中のうち、動脈瘤(りゅう)が破裂して起きるくも膜下出血は、「高血圧、喫煙、過度
の飲酒などが要因」と説明。
脳の血管がつまる脳梗塞や、脳の血管が破れる脳出血は「高血圧や脂質異常症などの治
療と、喫煙・飲酒習慣の見直しや体重のコントロールが重要」と話した。
◇その人の苦労を知る
いずみの杜診療所(仙台市泉区)の山崎英樹医師は、認知症になった人の視点から、ケ
アのあり方について語った。
まず、認知症は体のマヒなどと違い、一見しただけでは分かりにくい「見えざる障害」
だと指摘。「周囲から『なんでそんなこともできないの』と責められてしまうこともある。
脳に障害があると、困っていても助けを求めることもできない。その苦労を知ることが大
切」と話した。
また、医療や介護の専門家の知識と善意が、認知症の人に対する押しつけにつながる心
配があるとして、
「その人『に』何ができるかではなく、その人『と』何ができるかを考え
よう」と語りかけた。
“ミマモルメ”好評 児童の校門通過メール配信
大阪日日新聞 2014 年 1 月 30 日
阪神電鉄が提供している児童の校門通過情報を保護者に
メールで配信する「阪神あんしんサービス 登下校ミマモ
ルメ」を導入する小学校が大阪府や兵庫県をはじめ、全国
各地に広がりをみせている。また、神戸市内では同サービ
スを導入した分譲マンションが建設されるなど、安心安全
のニーズはますます高まっていきそうだ。
ICカードは手のひらに収まるコンパクトサイズ。来年には分譲マン
ションへの導入が決まり、ニーズはますます高まりそう
ICカードを持った児童が登下校時に校門を通過すると、校門に設置された受信アンテ
ナがICカードから通過情報を読み取って登録されている保護者のメールアドレスに自動
配信する仕組み。
同社が沿線向けのサービスとして2011年4月から開始。大阪府や兵庫県、京都府な
どの近畿エリアを皮切りに、東京都や神奈川県などの関東エリア、岐阜県、福岡県と全国
に広がり、14 年1月現在、全国 10 都府県の小中学校合わせて381校、約7万1千人が利
用している。
さらに、来年 10 月に神戸市内に竣工(しゅんこう)予定の分譲マンション「ワコーレシテ
ィ神戸三宮」にサービス導入が決定。同マンションが建設される校区の小学校ではすでに
同サービスを導入しており、マンションに入居することで、従来の校門通過情報に加えて
マンションの入り口通過情報も配信され、子どもの外出や帰宅時間を正確に知ることがで
きるようになる。
同サービスがマンションに導入されるのはこのマンションが初めてで、同社の担当者は
「今後も新築の分譲マンションを中心に『ミマモルメ』の導入を広めていきたい」と意気
込む。
また、小中学校への導入も順調に増えており、担当者は「本年度中には400校に到達
する見通し」と手応えを感じている。
鬱病の経験から知った 休むことも生きること フリーキャスター・丸岡いずみさん(42)
産經新聞 2014 年 1 月 30 日
丸岡いずみさん
元日本テレビのニュースキャスター、丸岡いずみさんは東日本大震災の
取材を引き金に鬱病を発症した。地方局のアナウンサーからキー局の記者、
キャスターに転身し、走り続けてきた丸岡さん。鬱病を経験したことで「休
むことも生きること」と知った。
(文・油原聡子)
最初に異変に気づいたのは平成23年7月でした。眠れなかったり、食
欲がなかったりした日が続きました。「疲れているし、体調不良かな」と
思った。当時は夕方のニュース番組「news every.」のキャス
ター。震災の取材も定期的に続け、休むことは考えられなかった。
体調はどんどん悪化しました。下痢が続き、一睡も眠れない日が続きました。そして8
月29日、民主党代表選挙の日。今まで感じたことのない不安を覚えながら会場のホテル
で取材し、番組に出演しました。普段ならすらすら読める文字でも自信がなく、山や川な
ど簡単な文字にもルビを振りました。放送中、「これが終わったらもう無理だ」と思いまし
た。限界だった。
放送後、上司に休みが欲しいと訴え、翌日には故郷・徳島の実家に帰りました。
実家に戻ったものの週刊誌の記者から取材攻勢を受け、いとこが勤務する病院に入院す
る形でかくまってもらいました。そこから精神科のある病院に通いました。
診断は鬱病。でも、受け入れられませんでした。医療の取材をする機会も多く、鬱病の
知識はありました。先生からは「脳の病気だから」と説明を受けましたが、
「鬱病は精神的
に弱い人がなる」という偏見があった。
「自分がなるはずがない」と思っていました。
処方薬もほとんど飲みませんでした。もともと健康優良児で薬への抵抗感がありました。
「人格が変わるかも」という間違った認識に縛られていたのです。
入院から2カ月ほどたった11月に退院し、帰宅。しかし、体調は悪化の一途でした。
「死
にたい」と思ったり、被害妄想にかられたりしました。結局、過換気症候群となり、再び
入院することになりました。治療に向き合ったのはそれからです。
私は薬が効きやすいタイプだったようで、2週間で体調不良も改善され、気分も晴れて
いきました。
「もっと早く薬を飲めば良かった」と思いました。薬が効いたことで、「鬱病
は脳の病気」と認めることができるようになりました。鬱病だと受け入れられました。大
みそかに仮退院し、年が明け、1月7日には退院することができました。
両親が精神疾患に対する理解があったことにも助けられました。
「やりたいことはやれば
いいし、やらなくていいことはしなくていい」という言葉に救われました。夫(映画コメ
ンテーターの有村昆さん)とは交際前でしたが、実家に戻っている間も連絡を取り合いま
した。鬱病だと電話で告白したら、
「誰でもなる病気だよ」と、意外な言葉が返ってきまし
た。そんな考え方をする人もいるのだと、ほっとしました。
「大変なのは分かっているから
返事はいらない」というメールも支えになりました。孤独感が募っていた時期に「1人じ
ゃない」と思えました。
父が言ってくれた「休むことも生きること」という言葉は心に残りました。休むと生き
ている感じがしないという人もいますが、休むのも大事なこと。鬱病の症状は人それぞれ
ですが、休む環境をつくってほしいと思います。
鬱病の引き金は東日本大震災の取材です。発生直後に岩手県陸前高田市を取材した際、
水を飲んで紫色に膨らんだご遺体をたくさん目にしました。当時、現場は戦場で、1千年
に1度といわれる現場を前に休める状況ではありませんでした。
しかし、その後、密着取材した陸前高田市の仮設住宅の方から、鬱病で休んでいるとき
に「がんばって」という色紙をいただきました。
「被災地の方々も十分大変なのに気遣って
くれている」と、すごく励まされました。
就職してからは仕事が充実しており、高速道路をハイスピードで走っているような生き
方でした。今は結婚して、
「主婦、ときどき仕事」という生活です。一般道を景色を見なが
ら、ゆっくり自分のペースで走っている感じです。
鬱病は、自分の人生を振り返る良い機会になったと思っています。
【プロフィル】丸岡いずみ
まるおか・いずみ 昭和46年、徳島県生まれ。関西学院大卒業後、北海道文化放送で
アナウンサーとして活躍。フリーキャスターを経て、平成13年に日本テレビ入社。報道
局で記者として、警視庁などを担当。「情報ライブミヤネ屋」
「news every.
」の
キャスターも務めた。24年9月に日本テレビ退社。著書に『仕事休んでうつ地獄に行っ
てきた』
(主婦と生活社)
。
親が子供を怒鳴る弊害 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 20114 年 1 月 30 日
親なら誰しも時には自制心を失い、子供を怒鳴りつけてしまうことがある。しかし、繰
り返し子供を怒鳴りつけることに弊害はないだろうか。
親が子供を怒鳴る回数が以前より増えたとする報告書が発表された。世間では平手打ち
を避けるよう言われているので、親たちは大声で叫ぶことで怒りやいら立ちを解消してい
る。この報告書によると、親は平均 1 月に 1 回、いたずらをしたり怒らせたりしたという
理由で 10 代までの子供に大声を上げている。そしてセラピストや育児の専門家は、このよ
うな親の言動が子供をどれだけ傷つけているかを以前より強調するようになり、同時にこ
うした叱り方をいかにして止めるかを説いている。
大声を上げるのが必ずしも悪いわけではない。親業トレーナーのアデル・ファーバー氏
は、大きな声で問題点を説明すれば誰も傷つけずに注意を喚起することができる、と語る。
ただし「どうして覚えられないの」、「あなたはいつもここを間違えるのね」といった一言
で子供を個人的に攻撃したり、けなしたり、責めたりすれば、子供の心を大きく傷つける
ことになるという。
多くの親は子供のいたずらや反抗的な態度を自分に対する当てつけと受け止めてしまう
ために自制心を失う。今月発行の心理学専門誌、家族心理学ジャーナルによると、子供の
否定的な感情を予想外で手に負えないものと考える親は、わき出てくる感情に恐怖感やい
らだちを覚えることが多い。
「情動の氾濫」と呼ばれるこうした症状は親子関係に悪循環を
もたらす。親の問題解決能力を弱め、叫んだり怒鳴ったりという感情的な反応をあおるこ
とになる。
ピッツバーグ大学で心理学・教育学を専門とするミンテ・ワン准教授が主導して中間層
の若者とその親 976 人をアンケート調査したところ、親に「とげとげしい言葉」でしつけ
られた 10 代の若者は、そうでない若者より行動障害やうつ病といった症状に陥りやすいこ
とが判明した。この調査結果は昨年 9 月にネット上で公開された。
また別の調査は、子供を平手打ちするより怒鳴る方が後々悪い結果を招く、と指摘する。
ブラウン大学で精神科と人間行動学を専門とするステファニー・パレード准教授が 8 歳児
を 15 年間にわたって追跡したところ、親に怒鳴られてしつけられた子供は 23 歳になった
とき、そうでない子供に比べてパートナーや配偶者と幸せな関係を築けていないことが多
かった。パレード准教授は「怒鳴る親は子供に感情の調整方法を教えそびれているかもし
れない」と語る。
平手打ちも子供が大きくなったときの人間関係に好ましくない影響を与えるが、他のと
きに子供をほめれば平手打ちの弊害は解消される一方、怒鳴った後に親が愛情を注いでも
その弊害は消えないという調査もある。2010 年発行の結婚&家族レビューのリポートによ
ると、親に怒鳴られて育った子供は、大人になっても怒鳴られたたときに会得した後ろ向
きの問題解決方法に固執する傾向がある。他人が自分に不当に扱うと予想し、その上、無
意識にそうした相手を選んでしまう、という。
親は感情が爆発する前にその気配に気付き、緊張を緩める方法を学ぶべきだ。爆発の兆
候としては、喉や胸の圧迫感、浅く速い呼吸、歯やあごの緊張、自分についての否定的な
考え、圧倒される感じが挙げられる。
そうしたときには深呼吸をしたり、愉快な情景を思い浮かべたり、10 まで数えたり、部
屋を出て行ったりすると、気持ちが落ち着く。親の怒りについての「She's Gonna Blow(仮
題:彼女は爆発する)」の著者、ジュリー・バーンヒル氏は、「今日は惨めな一日だったけ
れど、ここで怒ればもっと惨めになる」と考えることで自分を落ち着かせるよう助言する。
「No More Perfect Moms(仮題:もはや完璧な母親はない)」の著者、ジル・サビジ氏
は、牛乳をこぼしたりジャケットをなくしたりといった小さな不運の克服に毎日一定の時
間を充てるよう勧める。
「夕食後の後片付けの時間が 20 分あれば、私はこぼれた牛乳を片
付けるわ」と語る。
ファーバー氏は、子供に話しかけるとき、主語を「あなた」から「私」に変えることを
学べば怒りの攻撃が教育の時間に変化する、と語る。「最初にあなたが嫌なことを告げ、次
にあなたが好きなことや期待していることを伝えるのです」
。
サビジ氏は、多くの親は子供に非現実的な期待をしているために爆発してしまう、と指
摘。
「子供たちには"年相応の振る舞いをしなさい"と言い、彼らはその通りにしている」。子
供に完璧を求めなければ欲求不満にはならないはず、と語る。そうすれば子供の失敗を子
供の学習機会と見なせるようになる。
ファーバー氏は、親と子供が一緒に解決策を考えることで、とんでもない事態が教育の
きっかけになる、と語る。彼女によると、気持ちが落ち着くのを待って子供が犯した規則
について説明する。その後に、どうすれば今後良くない行いを避けられるか、を指導する。
子供を巻き込んで解決策を考えれば問題解決能力を養うことができる。
バーンヒル氏は、感情を爆発させてしまっても後で謝れば親子関係を修復できる、と語
る。彼女自身、娘が 10 代のときに、その数年前に感情的になったことを謝罪した。娘に「あ
なたを怒鳴ったのを覚えているわ。本当にごめんなさい。愛しているわ」と伝えた。
娘のクリステン・ドローガンさん(25)は、怒鳴られたことを覚えていなかったけれど
も母親に謝られて涙が出た、と回想する。
「母が私の気持ちを大切にしてくれていることが
わかったから」だという。
331グラムで出生の赤ちゃんが退院
両親の呼びかけに笑顔
産經新聞 2014 年 1 月 30 日
静岡県立こども病院(静岡市葵区)は30日、昨年1月に体重331グラムで生まれた
男の赤ちゃん、小原想生(そうき)くん=同市駿河区=が31日に退院すると発表した。
同病院新生児未熟児科の浅沼賀洋(のりひろ)副医長によると、想生くんは心拍数が下
がるなど健康状態が悪化したため、妊娠24週5日で緊急帝王切開で出生。その後、便が
腸に詰まったため人工的に肛門を作る手術など計4回の消化管手術を実施。栄養障害によ
る多発骨折や網膜の異常もみられたが、いずれも治癒した。
想生くんは現在1歳だが、体重は4・5キロと一般的な1歳児の半分程度。家庭でも、
鼻から管を通してミルクを注入したり、肺が未熟なため酸素投与の必要もあるが、両親の
呼びかけに笑顔を見せるなど元気な反応を見せているという。
出生時の体重が1000グラムに満たない「超低出生体重児」は体の
機能が非常に未熟で免疫力も弱く、感染症をはじめさまざまな合併症の
危険がある。国内で最も出生時の体重が軽かったのは、平成18年10
月に慶応大病院で265グラムで生まれた女の赤ちゃんだという。
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行
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