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平成28年6月13日 - 美濃加茂市ホームページ

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平成28年6月13日 - 美濃加茂市ホームページ
平成28年美濃加茂市議会第2回定例会会議録(第8日目)
平成28年6月13日
議 事 日
午前9時開議
程
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2
市政一般に対する質問
○本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
○本日の会議に出席した議員
1番
渡 辺
孝
男 君
2番
酒 向
信
幸
君
3番
日 置
祥
子 君
4番
牧 田
秀
憲
君
5番
坂 井
知
足 君
6番
村 瀬
正
樹
君
7番
渡 辺
益
巳 君
8番
高 井
厚
君
10番
前 田
孝 君
11番
金 井
文
敏
君
12番
柘 植
宏
一 君
13番
片 桐
美
良
君
14番
森
弓
子 君
16番
山 田
栄
君
○本日の会議に欠席した議員(1名)
9番
○欠
佐 合
広
和 君(入院加療中のため)
員(15番)
○本日の会議に説明のため出席した者の職・氏名
市
長
藤 井
浩
人 君
副
長
海
老
和
允 君
長
日比野 安
平 君
市民協働部長
大
畑
英
樹 君
健康福祉部長
渡 辺
文
喜 君
産業振興部長
渡
辺
久
登 君
建設水道部長
池 田
正
幸 君
総務部長兼
選挙管理委員会
事務局書記長
酒
向
洋
経営企画部長
伊 藤
誠
一 君
健康福祉部参事
酒
向
真奈美 君
企 画 課 長
可
児
雅
之 君
財 政 課 長
石
黒
幸 治
君
秘書広報課長
藤 井
宗
裕 君
教育委員会
事 務 局 長
可
児
靖 教
君
教
育
-25-
市
君
農業委員会
事 務 局 長
坪
井
勤 君
○本日の会議に職務のため出席した事務局職員
議会事務局長
梅 村
真
一
書
記
三
輪
京
士
書
棚 橋
真
吾
書
記
各
務
裕
策
記
-26-
開議
午前9時00分
開議の宣告
○議長(山田
栄君) 皆さん、おはようございます。
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおり定めました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
会議録署名議員の指名
○議長(山田
栄君) 日程第1
会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第86条の規定により、私から4番、牧田秀憲議員、10番、前田孝議員を指名いたし
ます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
市政一般に対する質問
○議長(山田
栄君) 次に、日程第2 市政一般に対する質問を行います。
前田孝議員以下12名から通告を受けておりますので、順次これを許します。
前田議員。
(10番
前田孝君登壇)
○10番(前田
孝君) 皆さん、おはようございます。
1番目ということで非常に緊張しておりますが、どうぞよろしくお願いします。
議長のお許しがありましたので、発言の順序に従いまして、2項目8点につきましてお尋ね
いたします。
発言に先立ちまして、熊本地方で大変大きな地震が発生し、今日まで余震が続く中、犠牲に
なられた多くの方々に対して、お悔やみ申し上げますとともに、被害を受けられた皆様にお見
舞い申し上げます。一日でも早い復興を願っております。
発言に入ります。
天災は忘れたころにやってくる。この言葉は、物理学者、随筆家でもある寺田虎彦氏の名言
の中の一つですが、今日では、天災は忘れないうちにやってくる状況でございます。今回の熊
本地方の地震は、今までにない強い地震が連続して発生し、5月30日現在、震度7が強弱含め
て2回、震度6強弱含めて5回、震度5強弱含めて11回など、有感地震の回数は1,607回も発
生しております。また、昨日も、震度5弱も発生しております。特徴は、活断層に沿って発生
し、耐震化した建物も倒壊しております。今回の地震は、避難問題や物資調達問題など、私た
ちに多くの問題を教えてくれております。
岐阜県は、1891年10月28日に、マグニチュード8.0の濃尾地震で大きな被害を受けておりま
す。現在、本市に影響を及ぼす可能性がある活断層は、根尾谷断層、四日市断層帯、阿寺断層
-27-
がありますが、以前より言われていますが、東海地震、東南海地震、そして巨大な南海トラフ
地震、マグニチュード9発生も想定されております。南海トラフ地震が発生した場合には、本
市への影響は、本市の地域防災計画書には、震度6弱で被害状況も想定されています。今回の
熊本地震では、調査されていない活断層もあり、日本列島そのものが活断層の上にあると認識
する必要があるとも言われています。今回の地震で、宇土市の本庁舎の4階部分が潰れるなど、
5市町村の庁舎が使えなくなったと聞いております。
岐阜県42市町村の中で、12市町村庁舎が耐震不足であると言われています。また、6月11日
の新聞報道によれば、政府の地震調査研究所推進本部は、6月10日に、今後30年以内に強い地
震に見舞われる確率を示す全国地震動予測地図の2016年度版を発表しました。建物倒壊が始ま
るとされる震度6弱以上の確率では、太平洋の南海トラフ巨大地震の震源域周辺で、前回の14
年度版に比べて、最大2ポイント程度上がったと発表しています。岐阜県では、震度6弱以上
の揺れに見舞われる確率が、14年度版26ポイントから16年度版27ポイントに上がり、内陸でも
確率が低いと言えない岐阜県の想定では、養老、桑名、四日市断層帯による地震の最悪の場合
は、死者が3,100人と新聞報道されております。
そこでお尋ねいたします。
1点目、本市の公共施設及び一般建物の耐震化の状況をお知らせください。
2点目、公共施設及び保育園、学校における防災対策について、4つお尋ねいたします。
まず1つ目、保育園、小・中学校の避難訓練について、どのようにしているのか、各学校ご
とかお知らせください。
2つ目、防災ヘルメット、頭巾等の配置は、園児、小・中学生、市職員。
3つ目、保育園、学校での備蓄品、水、食料品などですが、学校は第2次避難場所に当たり
ますので、備蓄品が必要ではないか。
4つ目、保育園、学校での地震対策マニュアルについて、ライフラインの強化などが記入さ
れておりますが、その状況についてお尋ねします。
3点目、広域避難協定について。
現在、どこの自治体とどのような内容の協定を結んでいるか、お知らせください。
4点目、防災行政無線受信機全戸設置についての進捗状況はどうなっておりますか、お尋ね
いたします。
5点目、原子力災害対策について。
1つ目、モニタリングの運用状況についてお知らせください。
そして2つ目に、安定ヨウ素剤の備蓄について、どのようにお考えかお伝えください。
2項目めの質問です。
立木、植え込み等の安全対策及び空き地管理の適正化について、3点についてお尋ねいたし
-28-
ます。
私は、この質問については平成26年第3回定例会で、立木や生け垣が視界を塞ぎ、見通しが
悪くなり、車両等の出会い頭の事故や歩行者の通行にも影響を及ぼしていて問題が発生してお
り、市民の方々から木や生け垣の剪定をしてほしいという旨の相談が多数寄せられている旨を
質問させていただきました。それに対して当局より、私有地から張り出した立木、植え込み等
によって、道路、水路などの機能や安全に問題が生じているような場合は、私有地の所有者に
剪定や除草などの対応をお願いしております。私有地内の管理については、その所有者が管理
するものと考えており、苦情が寄せられた場合、私有地は環境課より適正に管理していただけ
るようお願いしております。以上のような御答弁をいただいております。
市が制定していますふるさと美濃加茂の緑を愛し守り育てる要綱、平成8年11月1日訓令甲
第40号(改正平成26年4月1日訓令甲第51号)では、その目的第1条で、この要綱は、ふるさ
と美濃加茂の緑を愛し、守り育てるために必要な事項を定め、緑豊かな居住環境の形成を図り、
もって健康で文化的な住みよいまちづくりの推進に寄与することを目的とする。また、定義の
第2条では、緑化とは、樹木、樹林、並木、草地、水辺、湿原、生け垣、花、芝などを愛し、
守り育てることをいうと明記されています。また、美濃加茂市環境基本条例(平成12年12月26
日条例第34号)の目的の第1条にも、豊かで快適な環境の保全と創出に関する施策云々とあり
ます。
そこでお尋ねいたします。
立木、植え込み等が私有地からはみ出していて、歩行者の通行に迷惑がかかる、また交通の
妨げになるなどの苦情相談は年間何件ぐらい寄せられているか、また対応した処理状況はどう
なのか、お尋ねいたします。
1点目、私有地の所有者が剪定や除草をしない場合は、どのような対策を立てておるか、お
尋ねいたします。
次に、空き地に関する指導要綱についてお尋ねいたします。
この指導要綱は、昭和53年4月15日訓令甲第11号(改正平成26年3月28日訓令甲第10号)に
制定され、その目的第1条のこの要綱は、空き地に雑草が繁茂し、清潔な生活環境を維持する
ことができない現況を鑑み、これらの空き地の環境を保全し、もって市民生活の安定と環境衛
生の向上に寄与することを目的とする。また、定義第2条では、空き地とは、宅地化された状
態で現に人が使用していない土地をいい、管理不良の状態とは、空き地に雑草が繁茂し、その
まま放置されると、火災、もしくは犯罪の発生、または近隣の生活環境を著しく損なう原因と
なるような状態をいう。以上の様に明記されています。美濃加茂市においても、空き家、空き
地問題は重要な問題です。空き地問題で、市民の方々から相談を受けていますが、なかなか解
決しません。しかし、この空き地の指導要綱には、注意、勧告及び命令が、第5条、6条、7
-29-
条に明記されています。
そこでお尋ねいたします。この要綱の第5条、6条、7条について、勧告したが、空き地所
有者が命令に従わなかったら、どのような対策があるのか、お尋ねいたします。
次に、空き地の環境保全に関する条例制定についてお尋ねいたします。
平成26年第3回定例会で、条例制定について同じ質問をいたしましたが、当局より、指導要
綱で対応できる旨、答弁があり、条例制定までは行けませんでした。しかし、現実問題として、
空き地管理問題は解決できていません。近隣市町村では、空き地条例の制定をして代執行がで
きる規定を持っているところもあります。
そこでお尋ねいたします。空き地要綱でなく、条例制定を提案したいと思いますが、いかが
お考えでしょうか。
以上、発言にかえます。ありがとうございました。
○議長(山田
栄君) 伊藤経営企画部長。
(経営企画部長 伊藤誠一君登壇)
○経営企画部長(伊藤誠一君)
私からは、公共施設と一般建物の耐震化についてお答えをいた
します。
まず、公共施設の耐震化につきましては、市が所有しております48施設のうち、西総合体育
館、下古井交流センター、文化会館及び現在建てかえ工事中であります加茂野交流センターの
4施設を除きまして、全て耐震性を有しており、全体の耐震化率は91.7%となっております。
次に、一般の建物についてお答えいたします。
本市における木造住宅耐震の無料診断制度は平成14年度から、また木造住宅耐震補強工事に
対する補助制度は平成16年度から始めておりますけれども、昨年度末までの実績は、木造住宅
耐震無料診断が250件、同じく耐震補強工事の補助が20件となっております。また、平成20年
度の住宅土地統計調査をもとにした推計の耐震化率でございますが、おおよそ85%程度という
ふうになっております。なお、今年度は、5月末現在で、既に7件の耐震の診断を申し込んで
いただいており、例年の同時期と比較すると多いことから、市民の皆さんの関心も高くなって
おると感じております。以上でございます。
○議長(山田 栄君) 酒向健康福祉部参事。
(健康福祉部参事
酒向真奈美君登壇)
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
私からは、保育園の防災対策についてお答えいたします。
各保育園では、消防法に基づく管理権限者の義務として、年2回の消防訓練を実施し、中消
防署に報告をしております。また、月1回の避難訓練も実施しており、27年度に全園に配備し
た防災頭巾を活用しております。防災備蓄品は、水、クッキー、乾パンなど、1食分の備蓄が
されております。
-30-
地震災害対策マニュアルについては、各園で大規模災害時の対策について作成しております。
園児がいるとき、いないときの保育士の役割分担を明確にし、こども課や園長会で情報共有す
ることで、いつ起こるかわからない地震に対応できるようにしております。
今後も、直下型の大地震を想定して、防災備蓄品の充実、避難所としての役割についても見
直しを行い、特に乳幼児の保護について整備を進めていきたいと考えております。
○議長(山田 栄君) 可児教育委員会事務局長。
(教育委員会事務局長 可児靖教君登壇)
○教育委員会事務局長(可児靖教君) 私からは、学校の防災対策についてお答えいたします。
各学校における命を守る訓練として、主として、地震に対する訓練、火災に対する訓練、不
審者に対する訓練を実施しております。地震に対する訓練と火災に対する訓練をあわせて実施
をしたり、地震に対する訓練に引き続き、保護者への引き渡し訓練を実施したりするなど、各
学校で狙いを持って、創意工夫をして取り組んでおります。また、シェイクアウト訓練も実施
するなど、より実践的な力をつける訓練も行っています。
次に、防災ヘルメット、頭巾等の配備については、学校教職員用の防災ヘルメットは一人一
人に貸与しておりますけれども、児童・生徒用の防災ヘルメット、頭巾等の配備はできていな
い状況です。頭を守るシェイクアウト訓練を繰り返すことで、いつ起こるかわからない地震が
発生した際にも、児童・生徒が落下物から身を守る対応ができるように訓練を続けていきます。
防災備蓄品は、児童・生徒1食分のカロリーメイト及びアレルギーのある児童・生徒のため
のアルファ米が備蓄してあります。今後、児童・生徒2食分の備蓄をするよう、準備も進めて
いきたいと考えております。
地震災害に対する対策マニュアルについては、学校の実情に応じて、それぞれの学校が作成
しています。命を守る訓練などの折に、教職員が繰り返し目を通し、いつ起こるかわからない
地震への対応について確認をし、いざというときに組織的に対応していくことができるように
しております。
今後、引き続き、児童・生徒の安全確保のための実践的な訓練を実施するとともに、防災備
蓄品の充実なども進めていきたいと考えております。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
(総務部長
○総務部長(酒向
酒向洋君登壇)
洋君)
まず、3点目の広域避難協定につきましては、平成26年1月28日に、
美濃加茂市及び加茂郡7町村との間で、災害時、比較的余力のある自治体が被害の大きい自治
体の応急対策等を円滑かつ迅速に行うことを目的に、みのかも定住自立圏災害時における相互
応援に関する協定を締結いたしております。この協定の中では、応援する内容として、避難所
等の相互利用を初め、救援救助等に必要な資機材の提供や職員の派遣、食料や飲料水の提供な
-31-
ど8項目を規定いたしております。
次に、防災行政無線受信機全戸設置についてでありますが、本年度予算で防災ラジオ等によ
る情報伝達システム整備に係る調査及び実施設計の委託料をお認めいただいておりまして、現
在、発注に係る準備を進めているところであります。業務は、電波の伝達状況やその効果等を
検証するためのものであり、今後、その結果を検証し、市にとって有効となる方法を選択して
いきたいと考えております。
次に、モニタリングの状況ですが、当市の空間放射線測定につきましては、平成23年9月か
ら、毎週木曜日、放射線測定器により市役所駐車場の地上1メートル地点で測定しており、測
定結果につきましては、随時ホームページで公表しております。なお、今のところ、測定数値
が大きく変化したということはありません。
次に、安定ヨウ素剤の備蓄についてですが、安定ヨウ素剤につきましては、現在、岐阜県に
おいて57万3,000人分の備蓄がされております。当市は、最寄りの原子力事業所から約95キロ
の位置で、原子力規制委員会の定める原子力災害対策指針の区域外ということもあり、安定ヨ
ウ素剤の備蓄は行わず、避難所用の備蓄品の充実に努めたいと考えております。
○議長(山田 栄君) 大畑市民協働部長。
(市民協働部長
大畑英樹君登壇)
○市民協働部長(大畑英樹君)
立木、植え込み等の安全対策及び空き地管理の適正化について
お答えいたします。
まず、立木、植え込み等の安全対策につきましては、道路交通に支障を及ぼすおそれのある
行為について、道路法第43条の道路に関する禁止行為に当たるため、道路管理者である土木課
が指導しております。昨年度の苦情件数は16件でした。対応としては、立木の所有者に除去を
依頼したり、危険なものに対しては、職員が除去をする等の処理を行っており、うち14件につ
いての処理を確認しております。
次に、空き地に関する市民からの苦情件数及び対応処理状況でございます。
これは、環境課へいただいた苦情相談の中で、空き地等の草刈りについては、平成27年度
141件ありました。そのうち、文書による注意が83件、さらに強い指導の勧告が2件となって
おります。
次に、空き地に関する指導要綱についてでございます。
空き地の環境保全、市民生活の環境衛生の向上を図るために、美濃加茂市あき地の環境保全
に関する指導要綱を定めております。具体的には、現地確認の上、雑草が繁茂し、近隣の生活
環境を著しく損なう原因となっているなどの場合、所有者等に自己管理を促す注意を行います。
管理不全が解消されない場合、必要な措置を講じるよう、勧告などの行政指導を行います。最
後に、強い姿勢で自己管理を促すため、行政命令の措置命令を発します。
-32-
最後に、条例制定についてでございます。
強制力のある条例は、空き地の適正な管理を確保する上で有効な手段になると考えられます
が、憲法の財産権行使の規制にもつながるおそれがあると言われており、その制定につきまし
ては、今後の課題とさせていただきます。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君) 御答弁ありがとうございました。
再質問をさせていただきます。
まず初めに、公共施設の耐震化率の問題ですが、91.7%ということで、十分な満足というわ
けじゃないですが、それなりにやられているなあというふうに感じておりますが、ただ問題は、
部長からも時々お話を伺っておるわけですが、周りは耐震化できたと、側面はね。だけど、今
回の地震で、宇土市というまちがありますが、真ん中の4階部分がへこんでしまったというケ
ースがございます。そういう点では、美濃加茂市の中間の階は、耐震的にはどうかということ
を1つお尋ねしたということと、それから備蓄品についてお尋ねしましたが、備蓄品というの
は、確かに西総合とか東総合とかいろいろ、美濃加茂市として備蓄はされておりますが、私の
言いたいのは、学校とか、保育園とか、そういうところは第2次避難所に指定されているわけ
です。そういうところで、もし昼間そういう惨事が起こった場合には、備蓄品が1食分だとい
うことですが、一般家庭でも備蓄品は最低1週間つくれというのが今の話になっておりますが、
1食では何ともならないと思うんですが、それについて、保育園、学校についてお尋ねいたし
ます。
それから、私はこの質問に当たりまして、一部でありますが、保育園や学校に調査に入らせ
ていただきました。そうしたところ、マニュアルにもいろいろ書いてありますが、例えば西中
学校の場合、あれだけの人数の子供たちが、これはどこでもそうですが、練習のときは整然と
待避、グラウンドへ避難できたと。いざとなると、あの狭い教室の入り口は2つしかないんで
す。そこへ殺到するわけですね。そういうことについても、避難訓練のときに考慮されて避難
訓練しているのかどうか。小学校でもそうです。蜂屋小学校の場合は、膨大な500人近い生徒
があの狭い出口から一斉に出るということです。そういうことについても御検討されているか
どうか。
○議長(山田 栄君) 前田議員さんにお願いします。一問一答でということで来ておりますの
で、1つずつ細かく分けて御質問していただけると一番いいんですが、とりあえず終わってく
ださい。
それではまず、伊藤経営企画部長、お願いします。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
御質問中、建物の本庁舎の業務に支障があるかということにつ
いてお答えいたします。
-33-
基本的な耐震化率の数値目標でありますIs値0.6について、1階、2階、3階の現在業務
スペースとして確保しておる部分については、Is値が0.72ということで、基本的には震度6
強、あるいは7の地震があった場合でも、柱等については、十分耐震化はクリアされていると
思います。ただ、御指摘がありましたように、やはり壁ですとか、天井からの落下物、こうい
ったものについては、やはりコンクリートの劣化等が十分考えられますので、今御指摘のあり
ましたように、業務を継続するための計画についても具体的に検討を始めたいと考えておりま
す。
○議長(山田 栄君) それでは続きまして、酒向健康福祉部参事、お願いします。
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
保育園の備蓄品については、今、見直しているところです。
それから、避難経路につきましては、1階、2階の保育園、いろいろありますので、避難する
経路を学年ごとにきちっと決めて、渋滞のないようにスムーズに待避できるようにしておりま
す。
○議長(山田 栄君) 可児教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(可児靖教君) 学校の備蓄品の食料の問題ですけれども、これは児童・
生徒のための給食の部分の備蓄ということで、今1食分ということです。先ほど、答弁させて
いただきましたように、1食ではということで、2食分ということで考えておりますが、議員
おっしゃられました避難所としての備蓄品というものにつきましては、学校のほうでは用意が
できないのではないかというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田 孝君) 私の質問の趣旨が、ちょっと言葉足らずでいかんだったんですが、私
は子供たちの備蓄品です。要するに、子供たちが避難したと。なかなか親御さんも来ないとい
うような状況の中で、備蓄品1食分では問題があるのではないかなあということで、先ほどの
回答でちょこっとふやすということですが、ちょこっとばっかじゃなくて、たくさんふやして
ほしいんですが、いかがですか。
○議長(山田 栄君) 可児教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(可児靖教君) とりあえずのところ、急にということは難しいですけれ
ども、まずは今1食を2食にすることを検討しますし、その後につきましても、熊本地震等の
状況も参考にしながら、今後、学校として、どの程度の備蓄が必要かということも研究して、
対応を考えさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君) 1食を2食にするのは非常に費用もかかりますが、2食じゃあ何とも
ならないですね。もちろん第2次避難所ですから、一般の方も避難してくる可能性もあります。
それはちょっと別計画で考えてもらって、とりあえず児童たちの水、食料については、少なか
-34-
らずもう少し、幾つがいいかということはちょっと言えませんが、ぜひ今後の検討課題として、
早急に対処していただきたいというふうに思っております。そのことについては結構です。
○議長(山田 栄君) それでは質問をお願いします。今、要望という形でしたんで、切りまし
たが、教育長、お願いします。
教育長。
○教育長(日比野安平君)
私から、避難の方法についての御質問がございましたので、お答え
させていただきます。
御指摘のように、学校はそれぞれ構造が違いますので、一律というわけにいかないもんです
から、それぞれの学校で工夫してやってもらっております。私自身も、過去の議会でも指摘さ
れておりまして、大変不安なこともあるもんですから、直接どうなっておるかと確認したこと
がございますが、例えば入り口と奥のほうの出方も、入り口と近いところから出ていけばいい
と私は単純に思うんですけれども、どうも学校で何度も訓練しますと、きちっとそろって、欠
員がないかどうか、どこかに残ってやしないかとか、トイレに行っているんじゃないかとか、
そういうチェックも要るもんですから、廊下に出席番号順に並べていくのが最も早いらしいで
す。ということを現場で何度も確かめておるようでございますが、これにつきましても、構造
上のこともありますから、固定的というわけにはいかんと思っていますので、何度も年間訓練
を繰り返している中で、さらに改善点はあるかもしれんと思っております。以上です。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君) 学校によって違うということというふうに受けとめてよろしいですね。
地震についてですが、ヘルメットについてですが、先ほどの答弁ですと、学校職員用のヘル
メットは一人一人あると、児童・生徒用のヘルメットはないということですが、保育園につい
ては防災頭巾があるということですね。それで、中学校の子供たちにないというのは、どのよ
うに受けとめたらいいですか。特に、自転車通学の方については、自転車用のヘルメットもか
ぶっておりますが、災害用のヘルメットとは違うようです、中身がね。それについてお答え願
います。
○議長(山田 栄君) 教育長。
○教育長(日比野安平君)
お答えいたします。
学校の場合は、本当はあったほうがいいと思ってはおりますけれども、子供の数が5,200な
んですね。ヘルメットを置く場所、教室が今なくて困っておる状況で、どこにヘルメットを置
くかという、かなりかさばるものでございますので、置く場所等も考慮しながらやらなきゃい
かんところがございますが、ともかく耐震化をした学校で、これで耐震が完了したわけですが、
その学校下で何か起こったときに、やはり当面すぐ机の下に潜り込んで、頭や体を守るという
訓練を優先して、今やっている状況でございます。そんなところです。
-35-
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君) 今の御答弁ですと、こんなことを言って申しわけないんですが、入れ
てもいいけど、置く場所がないよというふうに受けとめて申しわけないんですが、やはり子供
の安全、先ほど机の下に潜るということですが、ずうっと潜っているわけにいきません。やっ
ぱり静まったら出るというのが一つの基本ですが、そういう点では、置くスペースも一遍御検
討していただいて、壁にかけるかどうかはちょっとわかりませんが、机のサイドにはかけられ
ないのか、もう一度確認していただいて、やはり子供たちの命が大切ですから、そのことにつ
いては、今後ぜひ御検討願いたいというふうに思っております。
それと、これは質問です。
美濃加茂市が発表しております防災計画の中で、学校における防災の向上ということで、地
震に備えた耐震化の推進、ライフラインの強化、問題はここです。窓ガラスの飛散防止、ロッ
カー、棚の倒壊防止、そういうふうに指導マニュアルが出ているわけですが、今のお話ですと、
窓ガラスのガラスが飛んでしまって危ないとか、棚のものが落ちて危ないとかいうお話が何も
ありませんでした。それについては、対策はつくっておるんですか。
○議長(山田 栄君) 可児教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(可児靖教君) まず、耐震については全て済んでおりまして、今のガラ
スの関係ですけれども、こちらにつきましては対応はできていない状況でございます。教室と
教師のロッカーにつきましては、アングルで壁面固定するようにしておりますので、倒れる心
配はないというふうに考えております。
また、飛散防止フィルムですけど、一部やっているところもありますけれども、実際に飛散
防止フィルムをどこまでやるというものが、一番のところは、先ほど耐震ということで、耐震
が終わっている状況で、大変大きな地震が起こった場合には、飛散防止ということよりも、サ
ッシごと落ちてしまうような危険もあるのではないかというところでありますので、そちらの
ほうも対応を考えていかないといけないというふうに思っています。
あと、つり物につきましては、対応について、今後また考えていくということで、今検討を
しているところですので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君) 今後対応していくということで、早急に対応をお願いしたいんですが、
今、飛散防止について、一部ではやっているというふうに御報告がありましたが、具体的には
どこの学校ですか。
○議長(山田 栄君) 可児教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(可児靖教君) 加茂野小学校の北舎の教室には張ってありますけれども、
こちらにつきましても、どれぐらいの強度があるかというところがちょっとわかっていないと
-36-
いいますのは、実際にサッシ自体が古い部分も、ほかも学校もありますが、ガラスに張るフィ
ルムにつきましてもいろいろ種類がありまして、どこまでが耐えられるかというところかと思
います。そこにつきましても、今、議員おっしゃられましたように、早急に検討をして、対応
する部分があればということですけれども、今の考えのところでは、全部に張っていくという
よりは、飛散をするところに子供たちを行かせないようにということが第一で対応をして、そ
の次に考えていきたいというふうに思っております。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君) 今後、対応するということですが、今、私が質問したのは、小・中学
校のみならず、保育園も含まれておりますから、その辺はぜひ御検討をしてください。
次の質問に変わります。
防災無線についてでございますが、今お話を伺いましたら、発注に係る準備を進めていると
いうことですが、いつごろになるか、お願いします。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
○総務部長(酒向
洋君)
いつごろということは、はっきりお答えはできませんけれども、や
はりこういった調査に時間もかかるもんですから、なるべく早目に、夏ごろまでには何とか発
注は進めていきたいというふうに考えております。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君)
新年度予算で250万円の予算を計上していただきまして、ありがとう
ございます。今のお話ですと、夏ごろまでにというお話ですが、実際、夏ごろまでに、今の設
計とか、そういうものが終了するのか、本体をつけるには補正予算が必要ですし、相当の金額
もかかることが、この前、私の質問の中で出てきました。そういう点では、夏ごろまでに、具
体的に何を済ませるかということだけお答え願います。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
○総務部長(酒向
洋君)
答弁でお答えもいたしましたけれども、この業務につきましては、
電波の伝達状況とか、その効果等を検証するということでありまして、やはり市内全域を調査
するということですので、非常に時間がかかります。そのために、業者へ出す仕事を早目に出
していきたいと思っております。この完成品ができてくるのは、年度内かかるんじゃないかと
いうふうに想定をいたしております。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君) 次の質問に変わります。
モニタリングの運用についてはわかりました。問題は、安定ヨウ素剤についてお尋ねいたし
ます。
安定ヨウ素剤については、先ほどの御答弁で、岐阜県に57万3,000人分があるということで
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ございますが、こんなことを言って申しわけないんですが、美濃加茂市の分はその中に入って
いるんですか。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
○総務部長(酒向
洋君)
この57万3,000人分といたしましては、一応県の試算によりますと、
岐阜地区及び西濃地区の2カ所において備蓄をいたしておりますけれども、県の放射性物質拡
散シミュレーションというのがありますが、それにおきまして、甲状腺の等価線量が毎週25ミ
リマイクロシーベルト以上となる可能性が示された12市町ということで、大野町を除く西濃の
圏域の全市町及び羽島市と瑞穂市ということでありまして、美濃加茂市につきましては入って
おりません。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君) なぜ、私はこのことを聞くかというと、皆さんもいろいろ今まで私ど
もが質問してきたことが御理解されていると思いますが、美濃加茂市におきましても、美浜、
高浜、敦賀発電所、そういうときに何かの形で事故があった場合には、少なからず2時間そこ
そこで放射能が来ると。これは、風船プロジェクトといって、風船を飛ばして調査したんです
が、それが山之上とか、加茂高とか、実際そこに落ちているんですね。そういう点で見ると、
一応国が言っている30キロ圏内の地方ではないですが、やはりそういうことも心配されるわけ
です。そういう点では、今、西濃と中濃に準備しているということですが、ぜひ美濃加茂市に
おいても、これはそう高いものじゃないんです。そういう点では、ぜひ完備していただけると
いいかなあというふうに思っておりますが、その辺は全然予定は考えておられませんか。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
○総務部長(酒向
洋君)
今のところ、通常の地震とか、雨の災害とか、そういったものがや
はり確率的には高いというふうに感じております。そういったことで、豪雨災害、または地震
災害等の備蓄を先にまず優先して進めていきたいというふうに考えております。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君) 時間がありませんから、次の質問に移ります。
立木関係についてですが、一応、昨年度の苦情件数は16件と、そしてそのうち14件について
は処理ができたよということの御報告を受けました。これは、非常に大切なことですが、地元
にとっては大変うれしいことなんです。もちろん、なかなか隣近所のことをお話し合いができ
ないというのが今の状況ですもんで、これは相談件数があったということで、これの3倍以上
は実際にはあると思うんです。そういう点では、ぜひ今後、積極的に、これについては応えて
いただきたい。
それで、ここで主に聞きたいのは、美濃加茂市がいろいろ郵便でお願いしますよ、お願いし
ますよという形で出していると思うんですね。これを見ると、83件が注意、勧告が2件。問題
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は、その後どうなったかということをお聞きしたいんです。
○議長(山田 栄君) 大畑市民協働部長。
○市民協働部長(大畑英樹君)
現在、勧告の2件で処理はとまっております。最終的には、去
年の12月に勧告を行ったものが2件ありますが、とりあえず処理はそのままの状況になってお
ります。その後は、通常、命令という形になるんですけれども、命令に至った経緯はまだない
です。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君) 今、生け垣とか立木の話をしましたが、空き地に関することについて
も同じことです。指導要綱を見る限り、注意、勧告、措置命令ということになっておりますが、
実際には措置命令しても、言葉は悪いんですが、何ともしないというところが多々あるわけで
すね。そういうことで、他の市町村は、やはり代執行、要するに市が、具体的に言うと、本人
の承諾を得ないけれども、刈ってしまうと。それによって、その費用を所有者に請求するとい
う代執行ですね。これを近隣では岐阜市が代執行があるんです。先ほど、法律の問題がありま
したけど、そういうことで、この問題に対処しているわけですね。そういう点では、条例に対
する代執行権を入れる予定はないか、今の注意、勧告、措置命令で済ませるのか、それについ
てお尋ねします。
○議長(山田 栄君) 大畑市民協働部長。
○市民協働部長(大畑英樹君)
これを担当していますのは環境課でございます。環境課の職員
も、実は全員、市民の皆さんから苦情が来たときに何とか処理したいというつもりでおります。
ただ、今の要綱の中ではやはり強制力がなくて、もっと強い条例化をすることが必要だと考え
ております。
ただ、先ほど申しましたように、財産権の話とか、例えば代執行によりますと、行政がお金
を払って、しかも徴収できない場合はどうなるとか、いろいろな負担とか、それからもう1件、
例えば行政が措置をするという条例を定めたことによって、かえって地域の方たちが空き地を
放棄するというような風潮になってしまう。そういった形も非常にあるということがあります。
いろいろ世の中で賛否両論ありますんで、そういうところは慎重に協議しながら、先ほど課題
と申し上げましたのは、そういったところでありまして、ただ市としましては、条例化制定で
強制力を持ったものをつくることは前向きに考えております。
○議長(山田 栄君) 前田議員。
○10番(前田
孝君) もう時間がありませんから、これ以上、質問しませんが、ただ各都道
府県、各市町村についても、やはりこれは共通の問題なんですね。非常に難しい問題です。そ
れで、立木が倒れて子供がけがを負ったり、そういうのも裁判沙汰になったりしたケースもあ
ります。そして、所有者が負けたというのもたくさんあります。そういう点では、やっぱりぜ
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ひ美濃加茂市も、安全・安心ということであれば、立木、植え込み、それから空き地に対する
ぼうぼうの草、何回でも私は言っているけど、直してくれないところがまだ多々あるんです。
つい最近でも、御要望として、何とかしてくれと、冬は怖くてしようがないと、火がついたら
どうしようもないという御意見もたくさん伺っております。ぜひ、そういう点では、ほかの市
町村の状況なりを調べていただいて、やはり安心・安全ができるようにお願いしたいと思いま
す。以上、質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(山田 栄君) それでは次に、金井議員、お願いします。
(11番
金井文敏君登壇)
○11番(金井文敏君) それでは、お許しをいただきましたので、通告の順序に従い、4項目
について質問させていただきます。
まず、4月14日に発生しました熊本地震に対して、亡くなられた方々の御冥福を祈り、御遺
族に心からのお見舞いを申し上げます。私たちは、4月29日に街頭募金を行い、日本赤十字社
に寄託し、被災地に義援金を送らせていただきました。被災された全ての皆様の一日も早い復
興をお祈りします。
それでは、地震時の通電火災対策について質問をします。
東日本大震災より5年が経過しましたが、いまだ約16万人が避難生活を余儀なくされている
現状です。風化と風評の2つの風と闘いながらの復興です。4月に、ボランティアで南三陸町
を訪問しました。最後まで、防災無線で避難を呼びかけていた防災対策庁舎は取り壊されずに、
骨組みだけ残っていました。その周りに、10メートル近い土が盛られていて、地形も一変して
いました。聞けば、一時置き場として土が置かれているとのことでした。南三陸町は、復興後
の新しいまちづくりに全力で取り組んでみえました。
その中で、JR大船渡線、気仙沼線の復旧は、鉄路を断念し、高速輸送システムで行われて
いました。BRTを導入し、駅では乗りおりの段差をなくしたプラットホームなど、利便性の
向上も図ってみえましたが、地元の人は今すぐでなくてもいいからと、鉄路の復旧を願って署
名活動をされていました。復興のシンボルとしての鉄路の復旧があるんだということを理解し
ました。
災害が起きて地域の形が変わっても、地元を復興する郷土愛は、机の上だけでは計算ができ
ないということです。地域の事情は、そこに住んでいる人にしかわからないと実感しました。
熊本地震でも、2次災害が怖くて家に帰れないと言われた被災者の心情が心に刺さります。住
みなれた家に帰れない災害の怖さが、いつこの美濃加茂市に起こるかわかりません。今後30年
以内に起こる強い地震の確率が、太平洋側で高くなっています。このような中で、地元の災害
をいかに減らすかが、地域防災の要になるのではないでしょうか。当市でも、美濃加茂市地域
防災計画を推進されています。美濃加茂市防災会議では、災害対策基本法の一部改正に対応し
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て、市防災体制の強化を図られています。力強い限りでありますが、過去に起こった災害を教
訓にして、最大限の防災対策を望むものです。
阪神大震災での死亡原因の1位は、窒息、圧死ですが、その次に焼死、熱傷で亡くなられた
方が約1割見えました。火災は、地震時に起こる火災と、おさまってから電気が通って、2次
で発火する場合があります。その災害を防ぐために、感震ブレーカーが開発されました。当市
での設置に対する考えを伺いします。
次に、災害時における福祉避難所運営について質問します。
先月、文教民生常任委員会で、きらら美濃加茂を訪問させていただきました。林理事長初め、
職員や保護者の皆様と懇談させていただきました。そこで、保護者の皆様から要望等を伺いま
した。熊本地震があった直後でもあり、災害時の子供のことが話題になりました。障がいのあ
るお子さんが、避難所で健常者と生活する困難さを切実に訴えられました。
いろいろな問題があるが、何とかならないものかと思っていたところ、6月1日に、美濃加
茂市と社会福祉法人慈恵会が災害時における福祉避難所の開設等に関する協定を締結するとの
情報提供がありました。内容は、災害時に高齢者や障がい者などの要援護者に、安心・安全な
避難生活を提供することでした。大変望ましい協定だと思いますが、当市として、災害の規模
にもよりますが、災害時に支援が必要な要配慮者が、安心して避難できる施策の現状と今後の
課題をお伺いします。
次に、子ども110番の家の推進について伺います。
私のうちも子ども110番の家になっており、家の前に表札をつけております。毎朝、うちの
前を通る小学生を見かけると、必ず声をかけて、雨が降りそうなら傘を持っているのと聞きな
がら送り出しています。小さなことですが、つながりを持つと親しみが湧いてきます。最近は、
中学生も自転車で通っていきますので、挨拶を心がけていますが、最近は向こうから元気に挨
拶をしてくれる子がふえました。
私の小学生の頃は、冬になると各家庭でたき火をしていましたので、学校に行くときに、た
き火をしている家の前を通ると、少し当たりながら通ってました。地域のコミュニケーション
が自然とできていたような気がします。今は、たき火などしている家はありません。そのかわ
り、子ども110番の家が、地域で子供の安全を見守る役割を果たしていると思います。何かあ
ったらその家に行けばいいと思うだけで、子供たちに安心を与えるものと思います。
そんな子ども110番の家について、保護者から要望をいただきました。せっかく表札がかけ
てあるのに、留守にしている家があると。見直しをしてはどうかとの御意見でした。私は、表
札がかけてあるだけで、犯罪者に対しての抑止力にもなるからと思っていましたが、声かけ事
犯などがふえており、凶悪犯罪などもテレビ等で報道されていますので、保護者としても、子
供の安全を考えると心配になるのは無理のないことだと思います。そこで、当市の子ども110
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番の家の推進状況をお伺います。
最後に、青パトの活用について伺います。
御存じのとおり、青パトとは、自動車に青色回転灯を装備した防犯パトロールのことです。
平成16年12月1日から、道路運送車両の保安基準の規制緩和を受けることで、自動車に青色回
転灯を装備しての自主防犯パトロールが可能になりました。完全にボランティアなので、車両
やガソリン代は自費です。地域の安全のために組織された青パトがもっと多く活用されれば、
地域の安全も向上するものと考えます。犯罪の抑止力にもなります。岐阜県全域で、200台を
超える台数の青パトが走っていると伺いましたが、当市での現状をお伺いします。
以上で、壇上からの質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
(総務部長
酒向洋君登壇)
○総務部長(酒向
洋君)
私からは、地震時の通電火災対策と青パトについてお答えをいたし
ます。
まず、感震ブレーカーにつきましては、近年、国において性能評価のガイドラインが設けら
れるとともに、普及方法等の検討が進められまして、デメリットの論議もされつつ、効果が確
認されて周知が行われてまいりました。また、自治体での啓発も、徐々に始まったところであ
ります。感震ブレーカーの有効性は、当市でも認識をしておりまして、今後金額による機器の
選択にもよりますが、効果的なものを設置いただけるよう周知に努めてまいります。
次に、青色防犯パトロールは、県警本部長から、自主防犯パトロールを適正に行うことがで
きるとして証明を受けた団体が、ボランティアとして自主的に活動しているもので、市では現
在、少年センターだけが証明を受けていますが、特別な権限が与えられているものではありま
せん。市長が委嘱した少年センター補導委員が、青色回転灯をつけた巡回補導車両で、計画的
に、小・中学校下校時を中心に、市内の駅、公園、大型店舗など、青少年のたまり場と見られ
る場所及び不審者情報が寄せられた場所を重点的に巡回し、年間90日補導活動を実施していま
す。この活動は、注意や声かけによる未然防止活動であり、それ以上の行為は認められており
ませんが、車両が走ることにより、一定の抑止につながっていると思いますので、引き続きの
活動と周知啓発に努めてまいります。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
(健康福祉部長
渡辺文喜君登壇)
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
私からは、災害時における福祉避難所運営に関する2点につい
てお答えいたします。
初めに、要配慮者の避難対策の現状についてですが、昨年度に避難時要支援者台帳が完成し、
現在は関係団体等へ周知している状況でございます。災害時においては、一次避難所等へ避難
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される方をその台帳と照合し、配慮が必要と判断される場合は、福祉避難所へ移送することと
なっております。現在、当市には、4カ所の福祉避難所があり、災害時には、市と福祉避難所
が連携して、配慮の必要な方への対応を行います。
次に、今後の設置についての課題についてですが、現在、協定を締結している福祉避難所は、
総合福祉会館、可茂特別支援学校、あじさい看護学校、社会福祉法人慈恵会の4施設です。今
後も、福祉施設を中心に施設の規模や平時の運営状況を考慮しながら、市内全域に福祉避難所
が配置できるように、協定締結を推進したいと考えております。
○議長(山田 栄君) 日比野教育長。
(教育長 日比野安平君登壇)
○教育長(日比野安平君)
私からは、子ども110番の家の推進状況についてお答えいたします。
昨年度の段階で、子ども110番の家として700軒に依頼しております。平成26年度に、地区委
員の皆様に子ども110番の家の状況を確認していただき、空き家のところなどを確認いたしま
した。その際、家族が家にいないことが多いなどの理由で、子ども110番の家を辞退されたと
ころも実際にございました。児童が自宅近くの子ども110番の家に訪問し、感謝の手紙を渡す
など、幾つかのつながりを図るなどしておるところでございます。
御指摘のように、子ども110番の家があることで、子供たちが安心できるとともに、犯罪の
有効な抑止力となっていることも考えております。今後、この子ども110番の家を形骸化させ
ないことが重要であります。子ども110番の家の人と連携をしていくために、子供たちが子ど
も110番の家に訪問するなどの動きを図ることがより必要であると考えております。また、子
ども110番の家の表示がなくなっているところもありますので、加茂署とも連携を図りながら、
確認をしていく必要があると考えております。以上です。
○議長(山田 栄君) 金井議員。
○11番(金井文敏君) それぞれありがとうございました。
それでは再質問させていただきます。
感震ブレーカーの設置に関する考えということでお伺いしましたが、国の動向等を踏まえて、
問題点の把握等もしながらということをおっしゃいました。やっぱり、分電盤についておって、
地震で夜中に真っ暗になってしまうなんていうことになると、本当に逃げ出すことも電気がな
いからできないということにもなると。それは、本末転倒になりますので、避けなければいけ
ないと思います。
3種類あるということで、分電盤タイプ、分電盤全部を落としてしまうのとか、簡易タイプ
でそれぞれのブレーカーを落とす。それから、コンセントで電気機器を落とすというようなタ
イプがありますので、場面によっての使い方を考えていきたいと思います。
先日の10日に、今後30年以内に強い地震に見舞われる確率を示す全国地震動予測地図という
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のが政府から発表されましたが、建物の倒壊が始まるとされる震度6弱では、前回公表の14年
版に比べ、太平洋側で確率が最大2ポイント上がったというふうに公表されていました。予測
地図は、自治体の防災対策や損害保険のリスク算定などにも使われますが、美濃加茂市の被害
想定がどのようになっているのか伺います。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
○総務部長(酒向
洋君)
今、おっしゃられましたものについては、ちょっとまだ私は確認い
たしておりませんけれども、今のところ、南海トラフの巨大地震によります被害想定としまし
ては、震度6弱ということで本市は言われております。
○議長(山田 栄君) 金井議員。
○11番(金井文敏君) 今月の10日ですので、3日前ですが、やはり重要な発表ですので、掌
握しながら、それを庁内でも連携をとってもらいたいというふうに思います。
市が公助としての役割を果たしていく。震災の発生時の火災の6割以上は、電気に起因して
いるというふうに言われております。国においても、密集市街地への普及を提言しているとい
うことで、近隣に延焼していくような状況になる密集地を想定していると思います。そのよう
なパニックが起こるような状況になって、当然、市の対応としても、本当に精神的にダメージ
を受けるような判断をしていかなければならない場面も出てくると思います。災害時の対応は、
熾烈をきわめると思います。そんな中で、行政として、問題の解決に当たらなければというこ
とで、行動される場合において、少しでも被害を減らすということは、本当に先にしていかな
ければならない対策だと思います。火災がなければ、消火活動もしなくてもいいと。私たち議
員も、市民の代表として、市民の財産、生命を守ることを優先しなければなりません。
そこで、2次対策が大変重要になってくると思います。今、一番伝えたいことは、その手助
けになる設置補助をしてもらえないかということです。感震ブレーカーの補助に関しては、先
ほど申しましたが、製品に組み込まれるというようなことで、どんどんブレーカー自体も性能
がよくなってくる部分があるということですが、今のオプションでつけるような状況の中では、
やはり補助を出すという方法が一番普及するのにはいいと思いますが、見解を伺います。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
○総務部長(酒向
洋君)
国が示しておりますチラシによりますと、今、議員は3種類とおっ
しゃいましたけど、4種類、分電盤の内蔵型と、分電盤の後づけ型と、コンセントタイプと簡
易タイプということで、4タイプを示しております。その中で、一番標準的としておりますの
が、分電盤の内蔵タイプということでありまして、これは金額が約5万円から8万円というこ
とであります。そのほかに、各家庭でも電気工事が必要ということになっております。
そういったことから、感震ブレーカーの有効性というものにつきましては十分に認識はいた
しておりますけれども、現状につきましては、まだ現在補助の考えというものは持っていない
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という状況であります。
○議長(山田 栄君) 金井議員。
○11番(金井文敏君) わかりました。この対策というか推進に関しましては、商工会議所と
か、電気工事をやっている組合等、業界団体への周知とかもしていただければとは思います。
消防署や消防団での防火啓発活動で設置に対しても推進していただければというふうに思いま
す。
次に、福祉避難所運営について伺います。
要配慮者が安心して避難できる施策の現状と今後の課題ということで、市内に4カ所あり、
設置協定もしました。地域の問題というようなことでの感じは受けましたけど、何か東のほう
に偏っているなというような感じも思いましたが、それで福祉避難をしなければいけない人は、
避難所から福祉避難所へ移送するというようなことを伺いました。要配慮者の人数なんですが、
災害時における要配慮者の扱いの中には、高齢者、障がいがある人、常時特別な医療等を必要
とする在宅療養者、日本語にふなれな外国人、妊産婦、乳幼児、児童というふうに分けられて
おりますが、要配慮者への支援については、ボランティア団体、市民等の連携により、支援体
制を確立するとありますが、当市で把握している要配慮者の人数をお伺いします。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
要配慮者の人数につきましては、その状況によって多少変動、
外国人なんかの場合ですと出入りがあったりとかいう形もございまして、まだしっかりとは把
握できておりません。しかし、そういう方たちが避難所へ見えたときに、しっかりとどういう
状況で支援していくのが適当なのか、福祉避難所がいいのか、外国のボランティアがいいのか、
そういうことを全て判断できるように、そういう形の支援をしていきたいというふうに考えて
おります。
○議長(山田 栄君) 金井議員。
○11番(金井文敏君) しっかりと支援していきたいと言われながら、しっかりと把握してい
ないと言われたのは、それはしっかりと把握しないと支援もできないんだと思います。
次に、受け入れ可能施設数での要配慮者の受け入れの人数を伺おうと思ったんですけど、ど
れぐらいの規模に対して、どれぐらいの受け入れがあるかということを聞きたいんですが、答
えられる範囲でお願いします。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
今、私どもが算定しておりますのは、福祉避難所では、1人に
当たり10.65平方メートルの面積が必要じゃないかというふうに言われております。これは、
その人の障がいの程度とか何かによりまして面積が非常に要る場合、それほど要らない場合、
いろいろあるかと思いますけれども、そういう面積を必要とするということで、仮定としまし
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て、今の4施設の使用人員を算定しますと約173名、これは今言いました10.65平米で単純に計
算しまして173名でございますが、多少状況によりまして、人数は増減することもあるという
ふうに考えております。
○議長(山田 栄君) 金井議員。
○11番(金井文敏君)
そうしますと、その173名を受け入れるということですが、これはま
た社協との連携はどのように図られておるか伺います。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
施設におきましては、そういう支援者の介護ボランティアとい
う形での連携はする必要はあるというふうに考えております。ただ、施設によっては、正式な
看護師とか、そういう方たちの支援も必要になる場合もございますので、避難された要支援者
の状況によって大きく変わってくると思いますが、いずれにいたしましても、社会福祉協議会
とは緊密な連携を持って当たっていきたいというふうに考えております。
○議長(山田 栄君) 金井議員。
○11番(金井文敏君) 発災で被災をすれば、全ての人が被災者となり、健常者も障がい者も
分け隔てなく対応しなければならなくなります。そこで、市の組織を総動員して対応に当たら
れることになります。その市の職員も被災している可能性もあります。そのような極限の状況
で公助を進めるのは本当に大変なことだと思います。
そこで、福祉避難所をつくることにより、健常者も障がい者も安心して避難生活を送れる福
祉避難所があれば安心できると思いますが、非常に重要なところですが、市内全域をカバーで
きる福祉避難所の協定については、どのように推進されていかれるのか伺います。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
福祉避難所につきましては、今も説明申し上げたところで、介
助する方、そういう方たちも必要になってまいりいます。そういう状況を踏まえながら、各施
設、これは施設がないことには福祉避難所となりませんので、そういう施設と、災害時に当た
ってどのように協力していただけるのか、その辺のところをよく協議いたしまして、そして市
内全域にそういう場所を設けるように努力していきたいというふうに考えております。
○議長(山田 栄君) 金井議員。
○11番(金井文敏君) 次に、子ども110番の家の推進について伺います。
うちにも、感謝の手紙というのを持ってきてもらって、本当に心温まる子供の手書きの感謝
状等をいただきまして、本当にうれしかったです。子供がそこの家庭を訪問するというのは、
本当に大事だというふうに思います。形骸化をさせないということも言われました。子供が不
安を感じて、通学路周辺の民家、コンビニ、ガソリンスタンド、理容店などに駆け込んだとき、
児童を保護し、警察、学校、家庭等へ連絡をしてもらう、この子ども110番の家の制度ですが、
-46-
子供の犯罪被害を未然に防ぐことを図っています。これは、最初に、今渡北小学校のPTAが
中心となり始まったというのが載っておりましたが、ちょうどことしの3月で20年を迎えまし
た。節目でもありますし、子ども110番の家の活動を制度として強化するためにも、一度見直
したほうがいいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
平成26年度の数字が先ほどの美濃加茂市700件、ぴったり700で
すので、あれと思われるかもしれませんが、個別に細かく調べてもちょうどぴったり700だっ
たんですが、県内全体では、27年度で2万689件ということなんで、人数割をすれば700という
のは、人数だけでは実ははかれない部分があるんですけれども、平均よりちょっと多いかなあ
と思っています。
ただ、今おっしゃいましたように、この110番の家を受けていただくについては、絶えず家
に誰かがいるということは、実情お店のような、昼間オープンになっているところはどなたか
いらっしゃるんでしょうが、例えば買い物に出たり、お風呂に入っていたりと、すぐに出られ
ないこともあるかもしれませんが、そういうことを承知しながら受けていただいているおうち
には本当に感謝しております。
今、金井議員のおっしゃったような見直しのことを含めて、各学校の特色あるぎんなんを持
っていったり、学校田で餅米をつくって、山菜御飯ですか、そういうのを持っていったり、P
TAサイドでも気にしておっていただきますので、親さんのほうから、各地域の自分の校区の
110番の家に、お礼やら次年度のお願いやら出かけていっておりますので、大体定期的にとい
いますか、チェックはしておるところでございますが、なお管轄でプレートそのものは加茂署
にございまして、防犯協会が加茂署の生活安全課内にありますので、そことの連携やら、この
美濃加茂市の防災安全課であるとか、関係部署と連携を図って、今、議員おっしゃいましたよ
うな定期的なチェックは必要かと思っております。以上です。
○議長(山田 栄君) 金井議員。
○11番(金井文敏君) やられているとは思いますけど、今後の課題というか、児童・生徒に
通学路の不安なところ等をアンケートなんかとってもらったりとかもしながら、そこでの110
番の家とのコミュニケーションも図っていくというようなことも推進していただけたらという
ふうに思います。
最後に、青パトについてですが、市内での少年センターが年間90日の活動をされているとい
うことでありました。県内で217台か何か走っている中で、美濃加茂市は少年センターの1台
が走っているのみというような状況であります。何とか増車ができないかというふうに思いま
す。
先ほども説明いただきましたが、申請して受理する資格のある者というのは、県、または市
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町村ということになっています。そして、知事、警察本部長、もしくは警察署長、または市町
村長から、防犯活動の委嘱を受けた団体、または知事等から委嘱を受けた者により構成された
団体その他の組織、地域安全活動を目的として設立された民法第34条の法人、地域安全活動を
目的として設立された特定非営利活動促進法第10条第1項の法人(NPO)、地方自治法の市
町村長の認可を受けた地縁団体、ア、オのいずれかから防犯活動の委託を受けた者というよう
なことで、厳密に定義されておる中での申請ということになりますが、継続的な自主防犯パト
ロールの実施をしなければならないということで、本当に重くかかってくる部分があると思い
ますが、地域住民の安全を守る青パトを増車するということを考えてみえるのか伺います。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
○総務部長(酒向
洋君)
青パトにつきましては、一応ボランティアの活動ということになっ
ておりまして、とは言いながら、なかなかこの制約が厳しく、走るルートとか、運転する方と
か、いろんなことの決めが細かく規定をされております。そういったことに違反をすれば、す
ぐ許可を取り消されるというようなことで言われております。
そういう中で、なかなかボランティアの方ですので、強制はできないんですけれども、まず
市の車で、例えば防災安全課の交通安全の車とか、そういったものについては、多少、少年セ
ンターの車以外にもこういった許可を受けることができるのかなというふうには考えておりま
すので、ちょっと検討をさせていただきたいと思っております。
○議長(山田 栄君) 金井議員。
○11番(金井文敏君) 増車に対する検討はしたいというようなお話であったと思います。シ
ステムというか、制度としてはでき上がっている青パトですので、今おっしゃったような、厳
格過ぎて、青パトをやるのも難しくなっておるということもあるのかなというふうに思います。
そして、ましてや自分の時間を割いてのボランティアで、地域の安全を守るために回って、な
おかつ自分の車に回転灯をつけて、そして自腹のガソリン代で回るというようなことですので、
そういうのを推進するためにも、何か補助制度なんかも、ほかの市町村では、単独でそういう
のを行われているところもあるというふうに伺っていますが、そういうこともすれば、増車の
可能性が見えてくるんじゃないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
○総務部長(酒向
洋君)
一度、他市の状況につきましても、ちょっと確認をさせていただき
たいと思います。
○議長(山田 栄君) 金井議員。
○11番(金井文敏君) そしてまた、加茂署との連携等もPRしてもらって、青パトが走って
いれば安全ですよというような認知度も市民に周知していただければ、その中でまたボランテ
ィアに買って出ようという人もおるかというふうに、出てくればというふうに思いますので、
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そこら辺の推進もよろしくお願いします。ありがとうございました。
○議長(山田
栄君) ここで暫時休憩いたします。
次は午前10時55分から再開いたしますので、よろしくお願いいたします。
休憩
午前10時31分
再開
午前10時55分
○議長(山田 栄君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
牧田議員。
(4番
牧田秀憲君登壇)
○4番(牧田秀憲君) 昨日、市消防団60周年記念、第61回美濃加茂市消防操法大会、第37回美
濃加茂市消防教練会が行われました。それぞれ優勝された分団の方、おめでとうございます。
また、県大会に出場される4分団の方は、さらに1カ月間の訓練がありますが、けがのないよ
うに頑張っていただきたいと思います。大会では家族の応援が多く、また地域の方、自治会長
を含め多くの応援が参加されていました。
その晩、地元の慰労会に参加させていただきました。1カ月以上頑張ってきたのに結果が出
なかったと涙ながらに話していた選手もいました。この悔しさをさらに地域の防災力に努めて
いきたいと選手の方は反省を語られていました。この大会の趣旨に基づいた消防防災力の強化
は達成していると思いますし、結束力が生まれたとも感じました。消防団、またその家族の方、
協力していただいた職場の事業所の方々、いろいろと御協力ありがとうございました。
それでは、お許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
NHK連続テレビ小説では「とと姉ちゃん」が高視聴率、また前回の「あさが来た」も視聴
率がよかったようです。どれも女性に特化した話が続いています。昭和初期の話ですが、まだ
まだ働く女性が平等になっていない難しい時代、職業婦人と言われて女性が職場の地位をつか
むことの大変さ、生きるさまを描かれています。女性の働く場としてライフスタイル、つまり
生活の様式・営み方、また、人生観・価値観・習慣などを含めた女性の生き方がテレビ小説で
放送されています。私も欠かさず見ています。
地方創生キックオフ大会カミーノ、「女性が活躍するまち みのかも」が安倍昭恵さん(内
閣総理大臣夫人)による講演会とともにスタートができたことは、大盛況でもあり、すごくP
R効果もあり、新聞ではそれぞれ取り扱っていただきました。仕事を頑張る女性、子育て中の
女性にも、それぞれステージで自分らしく、生き生きと自分の道、人生を歩んでほしい。そん
な思いを込めたカミーノがいよいよスタートします。
このキックオフ大会では、「女性が活躍できるまち
みのかも」に向け、小中高生を含む地
元の女性などでパネルディスカッションも行いました。女性の活躍を支える家族や社会の環境
づくりなど意見を交わされ、まさにカミーノ始動に、また大勢の方々に知っていただく機会と
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して、すばらしいキックオフでもありました。
そこで質問です。カミーノ始動でこれから期待するところは何でしょうか。
2項目めです。プレミアム商品券について質問いたします。
昨年、国の政策で行われる地方創生の前倒しとして、国からの約6,600万円の交付金によっ
て行われたもので、一般財源も含んで7,000万円の事業でした。発行総額は3億2,400万円、2
日間で完売されました。プレミアムがつくということで今回の事業が消費需要を喚起し、地域
経済の活性化を図ることができる商品券でありました。
その中でも子育て応援プレミアム商品券は、多子世帯への経済的支援を目的とし、中学生以
下に3人以上のお子様が見える家庭619世帯のうち414世帯が2,030セット購入され、大変喜ば
れていました。課題もありました。平日販売のためにサラリーマンが購入できなかったことや、
先着順のため早い段階で売り切れてしまったこと。1世帯5セットと決まってあっても、家族
で並びそれぞれ決まったセット数を購入され、1セットにすると合計40セット40万円購入とか、
一般の方の未使用分や事業主さんの換金忘れなどがありました。それらを踏まえると、1年間
で終わってはまことに残念であります。昨年購入できなかった方はどうしますか。一番は市民
が喜んでいただけることです。商工会議所からの実施要望も伺っていると思いますが、今回の
検証での事業継続について、どのようにお考えでしょうか。
3項目めです。先日事業主さんから電話をいただきました。かなり御立腹な口調でした。内
容はうちの看板の写真を添付され、手数料を支払え。どういうことや。うちは市内に数店舗あ
り、今回が初めてやぞ。決まっておるなら仕方がないけど、だったら何でこの店舗だけなんや。
ほかの事業主は払ってないことがあるなら不平等やないか。そんないいかげんなことをしてお
るのかというような電話でした。早速、都市計画課に尋ねました。屋外広告物の多くは、許可
が必要であること。屋外に広告物を表示し、または設置する場合は市長に申請し、その許可を
受けなければならないとあります。
そもそも屋外広告物とは、広告板やネオンサインなどによる広報、宣伝活動の一つとして社
会的に重要な役割を果たしています。しかし、同時に屋外広告物は、都市景観の一部を形成し
ていることから、良好な景観との調和が求められており、さらに通行人等の公衆に対する危害
の防止にも十分配慮が払われなければなりません。そこで、岐阜県では屋外広告物法に基づき、
岐阜県屋外広告物条例を定め、適正な屋外広告物掲出に努めています。美濃加茂市も岐阜県に
沿った条例を定めています。
そこでお尋ねしますが、許可書が必要ですが、今回の電話の件もそうですが、どのような周
知の仕方を行いますか。
2点目、現在、許可を受けてない事業所に対してどのような規制に努めていきますか。
4項目めです。先日、文教民生常任委員会で掛川市へ行政視察に行きました。今回、障がい
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者支援について学んできましたが、行政視察の前に当委員会において福祉サービス事業所きら
ら美濃加茂に出向き、障がい者の保護者の方と懇談会を開きました。その中で出た意見の中で、
選べる仕事がない、就労支援事業所が少ないなどの声もありました。
今年4月より障害者差別解消法が施行されましたが、この法律ができることを予測していた
ように掛川市では障がい者の就労支援のサポートを平成25年からスタートされていました。障
がいのある方が就労することにより、自立し、サービスを受ける側からみずから生計を立てる
側となり、安定した生活を送れることは、障がいのある方のみならず、周りの家族や市民も生
きがいを感じ、安心して暮らせることにつながります。
掛川市の事業では、障がいのある方の就労を推進し、障がいのある方の多くが自立して生活
ができるまちづくりを目指し、障がいのある方と、事業主とのつなぐかけ橋の役割を担う、障
がい者新規就労500人サポート事業推進室、通称500人サポート推進室を市役所の福祉課に設置
しています。
そこでお尋ねします。1点目、本市の障がい者数と現在の就労者数はどれくらいありますか。
2点目、就労支援のサポートは行っていますか。以上でございます。よろしくお願いします。
ありがとうございました。
○議長(山田 栄君) 藤井市長。
(市長
藤井浩人君登壇)
○市長(藤井浩人君) 私からは、本市の地方創生総合戦略計画カミーノについて答弁いたしま
す。
カミーノにつきましては、議員各位を初め多くの市民の皆様の御意見をいただき、ワークシ
ョップ、説明会を繰り返し、本年3月に策定いたしました。また、先日は、地方創生キックオ
フ大会を開催しましたところ、平日の午後にもかかわらず、文化会館の会場が満席となるほど
多くの方に御来場いただき、アンケート結果からも好意的な評価をいただいているところであ
ります。
カミーノの具体的な事業は、アクションプランを策定して今年度より取り組んでおりますが、
これからが本格的なスタートであります。今議会におきましても、関連する条例案や補正予算
案を上程しておりますが、まずは女性活躍の推進に関する市民会議を早急に立ち上げ、また市
役所の職員で構成する庁内ワーキンググループ等の体制も整えて、市民会議と一体となって多
くの市民の皆さんと意見交換の場を設け、そこで提案された御意見を具体的な取り組みに結び
つけていきたいと考えております。
今後も、カミーノの理念である女性が活躍できる社会の実現を目指して、精いっぱい取り組
んでまいりますので、議員各位の御指導と御協力をお願いいたしたいと思います。
○議長(山田 栄君) 渡辺産業振興部長。
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(産業振興部長
渡辺久登君登壇)
○産業振興部長(渡辺久登君)
私からは、プレミアム商品券についてお答えいたします。
昨年度は、国による地域消費喚起及び生活支援を目的とする地域活性化・地域住民生活等緊
急支援交付金を受け、プレミアムつき商品券事業を実施いたしました。利用者、取扱店双方に
対するアンケートを中心とした事業の検証を行い、ふだんの買い物に使った例が6割以上であ
ったなどの分析も行っています。一方、販売方法を初めとした課題も多く御指摘いただいたと
ころでございます。
今後の事業継続につきましては、プレミアム分に市単独の財源を活用するためには、地域活
性化とともに福祉的な施策としてなど、市全体での効果や目的の明確化、それに合わせた販売
方法や数量、事業継続年度期間など、昨年度の検証結果も踏まえた詳細な制度設計のもとに行
わなければならないと考えており、国の事業化がなされていない今年度は、現在のところ考え
ていない状況でございます。
美濃加茂商工会議所からは御要望をいただいていますが、会議所としての昨年度事業の効果
検証や経済状況の見通しなどの分析も受けつつ、行政としても会議所と連携して今後の事業化
に向けた方策の検討を進めてまいりたいと思います。
なお、今年度、地域経済活性化を目的として商店街活性化補助金の増額を図りました。この
制度を活用し、主体的ににぎわいを創出しようとする商店街を積極的に応援していきたいと思
いますので、どうぞよろしくお願いいたします。以上でございます。
○議長(山田 栄君) 池田建設水道部長。
(建設水道部長 池田正幸君登壇)
○建設水道部長(池田正幸君)
私からは、屋外広告物についてお答えいたします。
市では、屋外広告物に関する諸手続が実施されていない物件につきまして、屋外広告物の所
有者あるいは管理者の方に対して、御理解と手続をしていただくために「申請のお願いと手続
の流れを説明した文書」、「屋外広告物のルールに関するチラシ」、「対象物件の位置図、現
場写真」、「物件の種類、形状、手数料等の記入済み申請書」を送付させていただいておりま
す。
平成21年度から22年度にかけて調査を行った結果に基づく処理に時間を要したために、議員
への御相談者のように不公平感を持たれたものと思われます。公平な対応ができるように今後
も引き続いて同様の処理を進めてまいりたいと考えております。
また、屋外広告物に関する情報を岐阜県、市のホームページに掲載するとともに毎年9月初
旬の「屋外広告物適正化旬間」及び「屋外広告の日」に合わせて広報により広く周知しており
ます。
今年度は美濃加茂商工会議所様にも御協力をいただき、会員の皆様に資料の配付をさせてい
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ただく予定です。
取り締まりなどにつきましては、毎年1回岐阜県と協力して市内一斉パトロールを実施して
おり、違反物件の簡易除去や是正要望をしているところでございます。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
(健康福祉部長
渡辺文喜君登壇)
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
私からは、障がい者の就労サポートに関する2点についてお答
えいたします。
初めに、障がい者数及び就労者数についてですが、当市内の18歳以上の障がい者数は現時点
で2,277名です。うち65歳までの障がい者数は913名ですが、障害の度合いにより、就労できな
い方や、知人等の紹介や施設・支援学校などからあっせん、直接ハローワークに出向かれるな
ど、福祉課に相談するまでもなく就職されている方も多くみえますので、市内の就職者数につ
いては把握しておりません。
次に、就労サポートの実施状況についてですが、当市ではハローワークみのかもと連携した
就労支援を行っております。ハローワークには障がい者専用の相談窓口があり、就労者や雇用
者に対する支援や助成制度を活用できます。
市としては、ハローワークや企業訪問に相談者と同行したり、履歴書作成指導、面接技法指
導、生活・家計指導、就労後の見守りも実施しています。
また、福祉課とハローワークの担当者レベルでも月1回の定例会議を開催し、支援制度の確
認や情報共有、事例検討を実施しております。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) まずは、カミーノについて質問させていただきます。
5月の美濃加茂の広報紙におきまして、カミーノ推進委員メンバーを募集というふうに書か
れてありました。その中で、任期は平成29年3月31日までということで、申し込みの期限は5
月31日までというふうになっておりまして、5月を過ぎまして今6月に入っていますが、まず
はその状況、また構成について、わかる範囲でいいですが、お伝えください。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
カミーノ推進委員については、これまでに8名の方の募集をい
ただいております。およそ30代の女性の方が非常に多いというふうに見ています。また、これ
まで役職についたことのない方、やっぱり今回のカミーノの推進によって、新しい分野の方が
応募いただけておると、そういう傾向にあるかに感じております。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) すごく新しい感覚で、この今の推進委員の募集があったということで、
すごく喜ばしいことでございます。
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その中で、今、市長が答弁された中では、女性活躍の推進に関する市民会議という場を早急
に立ち上げたいというふうに答弁がございました。その答弁というのと、今の女性のカミーノ
推進委員のメンバーというのは重複するものなのか、また別なものなのかということをお聞き
いたします。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
今回6月に条例制定させていただきました。これが議決いただ
けた暁には、公にこの市民会議について公募という形をとりたいと思っております。
ただ、実際にこのカミーノ推進委員さんについては、8名の方は、その方の市民会議の十分
候補になり得る方ということを感じております。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) その今の推進委員とこの会議なんですが、その会議のこれから具体的に
どのような話の内容にしていくのかということをお聞かせください。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
メンバーは10名ほどで考えておりますし、今回カミーノのステ
ージを5つのステージ、ライフスタイル、子育て、結婚、そういった等に分けておりまして、
それぞれに2名ぐらいの割り振りをさせていただいて、全体としてステージごとの具体的なア
クションプランについて御検討いただきたいと思っております。
先ほど市長が申し上げたように、その市民会議だけではなくて、町内にも女性を中心にした
組織、こういったものもつくりたいと考えておりますし、最終的にはその市民会議と職員等が
一体となりまして、地域のワークショップ等を開催させていただいて、そこから具体的な生の
声をお聞きしてアクションプランのほうに反映させたいと考えております。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) この広報紙の中で、みのかもCAダイアリーというのがありまして、シ
ティアテンダントとして高橋直子さんが見えております。その中で仕事の内容の中に、まち・
ひと・しごと創生法のカミーノなどの業務を行っていきますということなので、その中の高橋
さんの職に当たる仕事の内容もお聞かせください。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
4月からANAからお越しいただいておる高橋さんでございま
す。大変精力的に活躍いただいておりまして、今、議員御指摘もありましたように、この女性
市民会議の運営等についても中心的なメンバーとして携わっていただきたいと考えております。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) 目的は、やはり地方創生ということで、人口減少を食いとめるというよ
うな目的のもと行っていると思いますが、一般市民の方というか、このカミーノ始動というこ
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とで、美濃加茂の広報紙ないしカミーノの雑誌というのは、かなり皆さんに見られておると思
いますが、やはり一番の重要なところで全体的に見ますと、やっぱり高齢者の方々が、何か女
性ばっかりが大事にしておるような形で、どうしてもこの意味、趣旨的なものが俺らには見え
てこないと。女性ばっかりということで高齢者の方々の気持ちというのが、俺らのことは忘れ
ておらへんのかということの声もちょっと聞きました。
その辺も踏まえながら、このカミーノと高齢者、そうではないよというようなところを我々
も推進していきたいと思いますけれども、その辺のあたり、もし言っていただければ、ちょっ
と言ってほしいなというふうに思っております。
○議長(山田 栄君) 藤井市長。
○市長(藤井浩人君) カミーノにつきまして御質問いただきまして、ありがとうございます。
そういった御意見は、この前のキックオフ大会のときにもいただきましたし、この説明会等
でもなぜ女性なのかということでいただいておりますが、今回の趣旨としましては、女性活躍
というのは、美濃加茂市を市民の皆さんと一緒に「まぁるいまち」を目指してまちづくりをし
ていこうという中で、これまでは、ある意味私が市長になってからは、各地域を中心にしてま
ちづくりを行ってきました。まちづくり課の設置まで至っているわけなんですけれども、やは
りその現場を見ておりますと、そちらに力を入れていただいている市民の方々は、高齢者の方
が多いのかなと、働かれてある程度の年を過ぎた方であったりとか、経験であったりとか、地
域のこともよく御存じの方が中心となって活躍されています。そういった一方で、そういった
方とお話をする中で、もうちょっと新しい意見が欲しいとか、もうちょっと違った角度からの
意見が欲しいなという声もこれまでありましたので、ならばということで美濃加茂市内を見渡
したところ、女性の方々の潜在力といいますか、何かやりたい、まちのためにアクションを起
こしたいという方々が非常に多く、私自身も感じておりましたので、そういった中で今回は女
性の活躍を地方創生に充てたという形になっておりますので、当然高齢の方という言い方が適
切かわかりませんが、先輩方の活躍していただけるような場は既に用意しておりますし、これ
からもいろいろな切り口があると思いますので、そこはまた違った方向でやっていきたいと思
いますし、今回のカミーノにつきましても高齢の方に入っていただく場所はたくさんあります
ので、ぜひ参加していただきたいと思います。
それとあわせて、これは議会の先生方にも前回お話ししましたが、次は女性ではなくて若者
という視点があったりとか、外国人の方という視点、たくさんの切り口をもって美濃加茂市全
体を市民の皆様と一緒につくり上げていくという方向に向かっていきたいと思っておりますの
で、今回はその一つが女性ということで御理解いただきたいと思います。よろしくお願いしま
す。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
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○4番(牧田秀憲君) そういう観点から見ますと、やはり女性というか、今のこの地方創生に
特化した今の課題でもありますし、女性推進委員というのが選ばれましたので、やはり随時ま
た報告をしていただきまして、こんなような状況という進捗状況もお知らせしていただければ
なというふうに思っております。とりあえず、カミーノは終わります。
続きまして、屋外広告物についてお伺いします。これは金額的には本当に少ない金額で、確
かに10平方メートル以下で900円とか、それを年数で2年契約とかというような形で決められ
ておるような段階でございます。今回、この小事業調書という中で、平成28年度の達成目標と
いう中で、適切な法に基づく運営を行うために許可件数の10%増を目指しますというふうに書
かれておりました。
その10%を目指すためには、今、都市計画課の方々というのは本当に少人数で仕事をやられ
ていまして、これを第三者の方に調べてくれと言うほどの金額でもないと思いますけれども、
今の職員の少人数の方でどのように調べていきますか。
○議長(山田 栄君) 池田建設水道部長。
○建設水道部長(池田正幸君)
屋外広告物につきまして、案内状をお配りし、そして御質問に
は丁寧にお答えするというようなことで対応しております。職員は係二人ということでやって
おります。以上です。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) 今の質問の中で、どのように、今回は古井地区を対象として回られたと
いうことで、それを毎日のように回っておられるのか、先ほどの答弁の中にも9月がそういう
活動の日ということなので、9月に限ってそれを調べているのか、どのようにまだ許可申請し
ていない広告物を申請していただけるように取り締まることをするのかということなんですけ
ど。
○議長(山田 栄君) 池田建設水道部長。
○建設水道部長(池田正幸君)
案内文書については、年に数回案内をさせていただいていると
いう状況です。
それで、今ほど言われましたように、昨年度でまだ申請されていない人には一回り案内をさ
せていただきました。古井地区が一番最後になったということで、大変申しわけなく思います。
それで、毎月とは言いませんが、ある地区の調査が終わりましたら、その都度送らせていた
だいているという調査の方法、報告の方法です。
それからもう一点、取り締まりの件かと思いますが、取り締まりにつきましては年1回とい
うことで、先ほど申しました9月に土木事務所、道路管理者と一緒に7名ほどで簡易除去とい
うものを行わせていただいております。以上です。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
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○4番(牧田秀憲君) 古井地区が最後ということでしたけれども、先ほど僕が一番初めに質問
させてもらったときには、ほかにも市内に事業所があるのに古井のところに写真が添付されて、
幾ら幾ら手数料を払えと。でも、太田のほうにまだあるのに、同じくらいの規模でつくってあ
るんやけれども、その許可証は出ていないということは、あっちは許可申請をしろと言うんや
けど、ここはしなくていいのかというので、まだ太田のほうが先に事業所としてはできておる
けれども、今、古井が最後と言われましたけれども、そういうのがあるということは不平等じ
ゃないかというふうに事業主さんが言われましたけれども、その辺どうでしょうか。
○議長(山田 栄君) 池田建設水道部長。
○建設水道部長(池田正幸君)
議員のお知り合いの方の状況がちょっと、どういう状況かとい
うことがわかりませんが、ひとつ屋外広告物の許可の案件として広告物の総計が10平米以上と
いうことで、景観から来ているところもありますし、10平米以下の屋外広告物のものについて
は許可が必要ありませんので、それについては案内がしていないということがあります。
通常、一つの敷地の中に建物の屋外看板、それから屋上とか張り出し、それから敷地の中に
独立した屋外立て看板、こういうものも含めまして10平米というのがあります。これが一つチ
ェーン店のお店にはなかったんではないかなと想像でございますが、こういうことをちょっと
思います。以上です。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) 会議所のほうにもいろんな広報紙がありますので、それを通じて今の屋
外広告物に関する案内、許可証の申請の仕方ということを載せていただけるというふうなこと
なので、ぜひそういうことも皆さんに周知しながら、今後不平等のないようにしていただきた
いということと、もう1点は、やはり看板屋さん、市内の看板屋さんだけではないかもしれま
せんが、まず申請許可証を受けてから看板の作製に当たってということなので、その看板屋さ
んの話を聞きますと、開店が近いので先につくってくれと、その後うちが許可証を受けるから
というふうなことがお客さんから言われるそうです。やはりそういうのも踏まえると、看板屋
さんとしてはつくってくれと言われるので、じゃあ後で必ず許可申請してくださいねというこ
となので、その辺をきちんと今後許可申請をしていただけるように、看板屋さんのほうにもそ
ういう許可申請のあり方をしていっていただきたいなというふうに思っております。
続きまして、障がい者の就労の件でございます。
せんだって、掛川市のほうへ行きました、これが障がい者のある人の働きたいということを
かなえるための500人サポートのチラシでございます。なぜ500人かというと、掛川市では
5,223人の手帳を持っている方が見えまして、その中でアンケートをとったそうです。そのア
ンケートの内容を見まして、その中で働きたいという方が33.1%ありました。無回答という方
も7.8%ありますけれども、働きたくないという方はなしにして合計40.9%で、その人数の推
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計で507人というふうで500人の数字が出たそうでございます。
その今の数字の中で、やはり働きたいけれども、どうしたらいいのかというところを市長と
の懇談会で市長さんに要望されたそうです。聞いた掛川市の市長さんは、よしということで、
独断ではないですが、これをやってみようと思うけれども何か事例はないかというところで、
あったのが岡山県の総社市が、そこは1,000人サポートというのをやっていたそうです。そう
いうところで聞いた段階で、やはりやられている市というのもかなりありますし、そういうこ
とを思う市長もすごいなというふうに思いました。
例えば、こういうチラシを見て働きたいという気持ちを持って、生計を立てたい、自分でや
りたいというふうなことを思う障がいの方々のサポートについて、今はそういうことをしてい
ないということなんですけど、今その話を聞いて、一応部長としてはどのような考えを思って
みえるか、ちょっと聞かせていただきたいと思います。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
障がい者の方であっても、全ての方がそういう労働をしたいと
いう意欲ある場合については、そういうことを支援するのが行政としての務めだというふうに
は考えております。
美濃加茂市でも最近は生活保護とか生活困難者、そういう中で障がいを持ってみえる方につ
いては、しっかりとサポート、ハローワークと連携をとりながらやっております。そういう中
で、ハローワークへ一緒に行ったり企業訪問、そういうものを含めてやっておりますけれども、
まだ今現在そういうアンケートということはとったことはございません。先ほど数字を申し上
げましたとおり、当市の18歳以上の方のうちの1,360名余りは65歳を超える方、実際あと900名
が65歳までの方、18歳から65歳までの方ですね。全ての方がどうかというところまで調査はし
っかりできてはおりませんが、希望がある方については就労できるように今後考えていきたい
と思いますし、市としても昨年までは就労支援の企業開拓等もできるような方もおったようで
ございますけれども、嘱託の方で。そういうノウハウ、いろんな連携等が必要になってまいり
ますので、今後どういう形でやっていけるかしっかりと検討していきたいと思います。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) 平成25年度からスタートしまして、この28年度3月には条例ができまし
た。また、条例も本当にそのままの名前で「掛川市障がいのある人の働きたいをかなえる条
例」ということで、本当にそのまま素直な名前のとおり、本当に働きたい方のための考えをそ
れぞれ条例にしたものでありました。そういうのも踏まえながら、障がい者に対しての就労に
対して、また事業者のほうにもそれを働きかけるようなかけ橋となっていただけるように今後
検討していただきたいなというふうに思っております。
次の質問に行きます。
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プレミアム商品券でございます。結果的には、現在のところ考えていない状況というふうに
ぴったり断られたような状況ですけど、まず部長に聞きたいと思いますけど、消費喚起という
のはどのような意味で捉えておりますでしょうか。
○議長(山田 栄君) 渡辺産業振興部長。
○産業振興部長(渡辺久登君)
商品券というものに対しては、昨年度につきましても国として
は緊急支援ということでこの事業があったというふうに私は捉えております。やはり商品券と
いうのは一過性の部分が強いかなという思いがありまして、もう少し長期的な考えて言います
と、一時の商品券であるよりも、先ほども答弁の中でお答えしましたが、商店街のにぎわいを
もう少し復活させるような施策、そちらのほうを優先すべきなのかなという時点で、今はそう
思っています。
先ほども申しましたが、国からの補助がある場合は比較的取り組みやすかったんですが、今
回もし単独でやるとすると、いろんな詳細な、どこにターゲットを当てるかとか、今回は子育
て支援という部分が出ましたが、そういったことも政策として、その中の一つとして商品券を
どう活用するか、そういった視点が必要かなと思っております。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) 僕は今、消費喚起とはどういう意味ですかと言って聞いたんですが、つ
まり、お金を使わせることという簡単な意味としてはそういうことなんですよね。
今回その中で商品券を買うに当たって、商品券を買うだけに3億2,400万円というお金が美
濃加茂市でも動きました。つまりこの3億2,400万円というのは、当然商品券を買いまして、
商品券を買うということは、やはりまた商品にかえる、生活のものにかえるとか、そういうふ
うにお金が動くわけなんですね。そういうお金が動くという仕組みをやはり国から助成金とい
うか、交付金をいただいたということでやられるというのは当然わかりますけれども、やはり
その今の美濃加茂市独自で、またその今の消費を喚起できるようなお金を使わせる方法として、
商品券を発行できないかというのは、昨年の3月末にも私それを平成28年度の予算のところで
言いましたところ、会議所と協議をした上でというふうになっておりました。会議所とは協議
をなされましたか。
○議長(山田 栄君) 渡辺産業振興部長。
○産業振興部長(渡辺久登君)
私に4月からかわって以降は、具体的な商品券に対する協議は
しておりませんが、昨年度のアンケートの分析等、その結果は見させていただきました。
ただ、会議所のほうから、このアンケートの結果に対する所感であったり、こういう成果が
あった、今後こうすべきだというような御提案はまだ具体的にしてしていませんので、今後先
ほどの答弁で申しましたように、その部分の協議も進め、一つの消費喚起の手段として商品券
が美濃加茂市にとって一番いいのかどうか、使うべきなのかどうか、その辺を協議してまいり
-59-
たいと思っております。よろしくお願いします。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) 3月末の答弁としては、当時の伊藤部長は、そこらのあたりはこれから
商工会議所と協議をしてまいりまして、何かいい案がということで、会議所との協議というの
はされていないような感じでしたし、今の答弁もそうでしたね。今の会議所からのアンケート
に関しましては、会議所としてはアンケートの結果としてはしっかり出しましたというふうに
出ておりますけれども、今のアンケートの件の中で、多子世帯のアンケートに関しましても、
こども課のほうは今回アンケートをとりませんでした。ほかのアンケートに関しましても、
300をめどにしてアンケートをとろうというふうに会議所もいろいろと策を考えましたけれど
も、この考えをもとにやろうと思っておったところですけど、これをやっては困るとか、そう
いう方法は、景品を与えて、それをやっては困るとかいうような意見もあったそうです。
結局、アンケートをとろうと思ってもということと、アンケートをとらなかったというのも、
これは初めからもう来年はないような考えにあったような気がせんでもないんですけれども、
その辺アンケートをとらなかった理由、多子世帯に対してもアンケートをとらなかった理由は
何でしょうか。
○議長(山田 栄君) 渡辺産業振興部長。
○産業振興部長(渡辺久登君)
多子世帯に対するアンケートをとらなかったというのは、私は
必要があったと思っています。特に今回は緊急消費喚起とともに、生活支援を目的とするとい
う国のほうの今回の事業に対する交付金の目的でしたので、それに対しては美濃加茂市として
は、生活支援の中でも特に子育てに特化した多子世帯というようなターゲットを絞った事業展
開をした以上、その成果はアンケートといいますか、確認したり効果検証をすべきであると思
っております。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) ということで、今ごろ多分アンケートをとろうと思っても、なかなかと
れないような状況なので、でも市民としては何とかプレミアム商品券を継続していただければ、
こんなありがたいことはないというふうに伺っております。昨年は20%でしたし、ことしはそ
ういうふうでいろんな検証をするに当たって、そのパーセントを下げるなり、またちょっと事
業所のほうにもいろいろと知恵を拝借しながら、事業所のほうも身を削るような方法でそうい
う商品券を発行していただければというふうに思っております。
やはり、会議所としての意向の中では、いろいろな話を聞きますと、今年度プレミアム商品
券の継続意向というふうで、美濃加茂商工会議所の会頭は、ことしの1月、新春の懇談会のイ
ンタビューには十分答えておりました。地域の消費拡大に効果があったと。会頭みずから地域
の消費拡大はあったと。地方の経済状況については、回復の実感はないと指摘、長期的に取り
-60-
組まないと地方経済の再生はあり得ないというふうに、経済界のトップで美濃加茂市のトップ
であられる会頭はそのように言っておりますが、そういうのも考えてみますと、やはり継続し
て、昨年買えなかった方、またそういう失敗を繰り返さないためにも、2回やって初めて検証
はできるのではないかなというふうに思いますけれども、その辺、部長はどうでしょうか。
○議長(山田 栄君) 渡辺産業振興部長。
○産業振興部長(渡辺久登君)
経済状況につきましては、やはり会議所の御意向を一番専門家
ですので、御意向を聞きながら我々もいろんな政策を展開していこうという姿勢でおります。
といった部分で会議所との連携は毎月のように協議はしておりますが、たまたま商品券に対す
る協議はまだことしはないという状況ですが、今言われたように2回やればいいかとか、3回
必要だとか、4回、そういった事業期間も含めた制度設計というのはやはり必要だと私は思い
ますので、その辺も含めて、商品券が今後美濃加茂市の施策として必要であるか、2年やって
みよう、3年やってみよう、その期間も含めて協議をしてまいります。
○議長(山田 栄君) 牧田議員。
○4番(牧田秀憲君) くどいようですか、経済の諮問会議という、それこそ政府がやられてい
ます民間議員を集めての諮問会議でございます。その中では、消費喚起プレミアムつきの商品
券を大いにやってほしいというふうに諮問会議でも出ておりました。もしそこで諮問会議の結
果として、やはり民間の議員の方々にもGDP600兆円の実現に向けた具体的な提案の中には、
やはりプレミアム商品券が必要やというふうにも出ておりますし、大規模なセールを行うよう
な日本版のブラックフライデーというようなものも導入しながら、どんどん経済の効果を与え
るということも必要だというふうに諮問会議でも言っていましたので、早急に会議所とお互い
に敬遠するのではなく、きちんとした形でどういうふうにされるか、やっぱり市の財政を使う
ということももちろんわかっていますし、去年は交付金として6,600万円国から来て、その
6,600万円を市の一般財源から使うというのもすごく難しいことなので、その辺も踏まえなが
ら数字を減らすとか、その辺のいろんなことを考えながら、できればこういう商品券を使って
消費喚起をできるような方向に向かっていってほしいので、ぜひ会議所との会議をきちんと前
向きにとっていただきまして、また結果を知らせていただければと思っております。以上で終
わります。
○議長(山田 栄君) 次に、渡辺孝男議員。
(1番
渡辺孝男君登壇)
○1番(渡辺孝男君) 最初に、私からも少し災害について触れさせていただきます。今回の熊
本地震を含め、約20年の間に甚大な被害をもたらした大規模地震が4回も発生をし、多くの方
が被災をされ、今なお避難生活をされている方がおみえになります。また、地震だけでなく、
この間には豪雨災害も幾度か発生しており、不安な避難生活を強いられています。被災された
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方々に対し、心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い収束と復旧、復興をお祈りい
たします。
本市も1983年9月28日に大きな水害に遭い、消防署、市役所など一帯が水没をしました。
市役所1階ロビーに、名鉄遊船の船が、被災者を救助に行くので応援をしてほしいと入ってこ
られた光景を今でも忘れることができません。今回の熊本地震を教訓に、災害発生時、被害を
最小限に抑えるために何をするべきかを日ごろから考え、問題箇所を早急に見つけ、対策を実
施し、市民の方が安全で安心して暮らせるよう、防災体制など真剣に取り組んでいただくよう
お願いをいたします。
それでは議長さんのお許しをいただきましたので、通告に従い5項目、8点について質問を
させていただきます。
最初に市民の方が関係する公文書について、1点質問をさせていただきます。
市が発行する文書には数多くの情報がおさめられており、中には住民の権利義務に関係する
重大なもの、法律上の効果を発生させるものもあり、誤った処理がなされると関係者に大きな
影響を及ぼすことがあります。また、市の事務事業に関する考え方などを住民の方にわかりや
すく伝えるということは、公務の中では最も重要な仕事と考えるべきであります。
市民の方から、市報などの文字が小さくて読めない、専門用語が多い、片仮名語が全くわか
らん、字ばかりで理解できないなどの意見をよく耳にします。
このような中、文書を正確に、かつ適切に作成し、執行することが強く要請されることから、
「市民にわかりやすい公文書を目指して」に取り組んでいる行政もあります。この行政は、わ
かりやすい文書とはどういうものなのか、いわゆる役所言葉や片仮名語の氾濫は、文書をわか
りにくくしている一因ではないのか、あるいは文字の大きさ、バランス、表現の仕方など、ど
うあるべきなのか、これらの観点から、公文書のあり方に関する意識調査などで市民の意見も
聞きながら、職員が現状分析、課題の洗い出しを行い、日々改善をされ、市出版物への指針策
定委員会をつくり、活動をされています。
本市でも市民の方に関する条例改正などの資料、また市報など不特定多数の方を対象になる
文書の中に、先ほど市民の方々の意見を述べたように、わかりにくい部分もあるのではないで
しょうか。ある高齢者の方から「ハザードマップって何?」とか「インフラの意味は?」など
の質問をいただいたことがあります。
そこで質問ですが、本市も先ほど紹介をした行政のように、読む人に理解をしていただくた
めに、読む人の立場になった文書、読まれる文章にする必要があると思いますが、市の考えを
お聞きいたします。
次に市職員の年次有給休暇消化状況について、3点お伺いをいたします。
民間企業を含め、日本人は働き過ぎとよく耳にします。ある旅行会社の情報によりますと、
-62-
有給休暇の消化率について24カ国を対象に調査をしたところ、日本人は6年連続でワースト1
であるとのことであります。
年次有給休暇の年間支給日数自体は18日と、アメリカの14日、韓国の10日に比べて多いもの
の、有給取得率に換算すると、日本は39%と、アメリカの71%、韓国の70%と比べて日本は低
くなっております。さらに有給を1日も取得してない人の割合は、日本が最も多く17%で、1
日も有給休暇をとらない人は5人に1人の計算になるとのことです。
日本人がいかに勤勉といえども、約半数の従業員は有給休暇を取得できないことに対して不
満を持っているのも事実であります。また、適度に休暇を与え、オンとオフを切りかえさせて
あげることで、従業員の作業効率が上がることが考えられ、さらに、休暇が多いと従業員満足
度も上がり、離職率も低下させるなど、ひいては企業の生産性を高める結果につながるともい
われております。このようなことから、年次有給休暇を取得しやすい職場環境を整備していく
ことは、決して従業員のためでなく、企業にとっても重要であると思います。
市の職員も民間企業と同じように、休暇をとり、心のリフレッシュに努め、新たな気持ちで
仕事をすることも大事ではないでしょうか。
そこで1点目の質問ですが、本市の職員の有給休暇取得率の現状は、正職員、嘱託職員など
それぞれどのようになっており、どのように分析しているかお伺いをいたします。
2点目に、その取得状況は、近隣市町村と比べて本市の状況はどのようになっているのかお
伺いいたします。
3点目ですが、民間では休暇がとりやすいように、記念日休暇、誕生日休暇など、取得率向
上に向けての方策がいろいろと考え取り組んでいますが、本市の取得率向上に向けての方策が
あるのか、なければ今後の考えをお伺いいたします。
次の質問ですが、市の若手職員によるCS実践活動について2点お伺いをいたします。
昨年度のCS向上発表会を拝見させていただきました。発表会の中にはすばらしいアイデア
があり、すぐできるものもたくさんあると感じました。その中でも、美濃加茂市の歌で体操を
する「みのかも体操」とか、山の上の梨を使ったスイーツなどの取り組みは、特に目を見張る
ものがありました。
体操は、老若男女誰でもができ、体操を通じて健康になられることも考えられ、これは前回
の定例会で取り上げさせていただきましたが、三重県いなべ市で取り組まれている「元気づく
りシステム」にも通じるものがあると感じました。
また、スイーツについては、関市役所の職員の方々で取り組んでいる「関市役所スイーツ
部」の指導を受け、苦労を重ね活動を進められていました。美濃加茂市を代表するスイーツの
開発をテーマに、実践も行ったよい活動だと思いました。
地方から当市にお見えになられた方に、堂上蜂屋柿、山之上の梨など果物のほかに美濃加茂
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市の銘菓はありますかと質問を受けたことがありますが、これといった銘菓がなく、返答に困
った記憶があります。このような中、市のブランドスイーツに取り組むことは非常によい取り
組みではないでしょうか。
民間企業も従業員の改善活動で、品質、原価などの低減で大きな効果を生み出しています。
この点は、行政に置きかえても同様の効果があると思います。
そこで1点目の質問ですが、この若手職員が中心になったCS実践活動の事例について、よ
いものは具現化してもいいと思いますが、市の考えをお伺いいたします。
特に、先ほどのスイーツ部に関する取り組みは、市の産業振興、知名度の向上などシティプ
ロモーションとして取り組むメリットが大いにあると考えます。ぜひ実践してみてはいかがで
しょうか。
2点目は、これまでのCS活動で取り組まれた内容で具現化された事例はあるのか、その効
果やその後の検証についてもあわせてお伺いをいたします。
次に、来年本市で開催が内定した「全国山羊サミット」について1点お伺いいたします。
ヤギの利用が盛んな美濃加茂市で、放牧による除草実験を共同で行っている岐阜大学や、農
業生産法人が誘致し、来年の開催が本市に内定したと新聞報道をされました。報道によると、
来年は19回目で、県内開催は初めてであり、全国の会員らが活動事例や研究発表をされるとの
ことであります。
本市では、教育現場でも高校生がふんを肥料にしたり、小学校では命の大切さを学ぶ授業に
活用されたりするなど、市民生活になじんでおります。このような中、サミットが本市で開催
されることは、美濃加茂市をPRする絶好のチャンスであると思います。過去の開催を見ます
と、自治体が後援しているところもあるようですが、本市としてはどの部署がどのような対応
を予定されるのかお伺いをいたします。
最後の質問ですが、各地区で開催をされた地方創生懇談会についてお伺いをいたします。市
内8ブロックで開催をされた懇談会では、地域が抱える特有な問題など幅広い意見を提案され、
有意義な懇談会になったのではないでしょうか。
上古井交流センターで行われた懇談会にて、ある市民の方から、「新しい業務がふえると職
員もふやさなくてはいけないが、今は元気な65歳以上の高齢者が多いので、そういう高齢者を
有効に使ってもらいたい。ボランティアで積極的に参加させていただきたい」という声があり
ました。市長はその際に、「非常に心強い、シルバー人材センターとは違う形で皆さんの力を
いただけるような機会をつくっていきたいと思う」と回答をされておりました。
美濃加茂市の人口は平成28年4月1日現在、5万5,951人で昨年より微増傾向でありますが、
高齢化率は昨年同時期と比較するとプラス0.33%の22.04%になり、年々高齢化が進み、今後
も進行することが予想をされます。人口の社会増を目指すことはもちろん必要なことでありま
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すが、社会活動に参画する人口、「活動人口」を増加させていくことも、これからの美濃加茂
市を活性化させるためにも大変重要と考えます。
特に、市民の方からこのような声が上がってくるということは非常に心強く、市民の方の提
案のように、私も、いろいろな分野で知識が豊富な高齢者の力を借りることも今後は重要と考
えますが、市の考えをお聞きいたしまして私の質問を終了させていただきます。
御清聴ありがとうございました。
○議長(山田
栄君) ここで暫時休憩いたします。
次は午後1時から再開いたしますので、よろしくお願いいたします。
休憩
午前11時56分
再開
午後1時00分
○議長(山田 栄君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
それでは、答弁を始めさせていただきます。
酒向総務部長。
(総務部長
酒向洋君登壇)
○総務部長(酒向
洋君)
1項目めのわかりやすい公文書の発行についてお答えをいたします。
公用文は、直接または間接に市民の権利・義務に関係する事柄を伝える場合も多く、使用し
た語句によっては、その権利義務に影響を与えることもあります。そうしたことから、日ごろ
から正確な表現であると同時に、受け取った相手が容易に理解できるものであるよう注意して
おります。そのため、職員を対象に公用文を作成する際の基準として美濃加茂市公用文例を定
め、その中では、公用文は正確でかつ簡潔にわかりやすく論理的な文章とし、口語化して平易
なものとするよう努めなければならないと規定しています。この公用文例については、児童・
生徒にも理解できる公用文の作成基準となるよういま一度見直しを行うとともに、職員にわか
りやすい公用文作成の指導を徹底してまいります。
また、広報みのかもの作成においては、日ごろから極力専門用語や片仮名語の使用を控え、
わかりやすい言葉への置きかえを行い、記事の意図が伝わりやすく読みやすい紙面になるよう
心がけており、今後とも読む人の立場に立った広報の作成に心がけてまいります。以上でござ
います。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
(経営企画部長
伊藤誠一君登壇)
○経営企画部長(伊藤誠一君)
私からは、職員の年次有給休暇の取得及び若手職員のCS実践
活動の2項目についてお答えいたします。
まず初めに、職員の年休取得状況についてですが、正職員は、平成27年度実績、平均の年休
付与日数、約40日に対しまして、平均で8.9日、取得率は22.8%となっております。嘱託員の
-65-
方については、同じく平均の付与率26日に対して10.5日、取得率は40.3%でございました。
年休の積極的取得による職員のワーク・ライフ・バランスの推進は、職員が潤いのある充実
した生活を送るとともに、組織としても生産性や効率性を高め、より質の高い行政サービスに
つながるものと考えており、今年度においては、全庁的に各所属単位で年休取得の目標数字を
設定し、組織運営上の重点項目として取り組んでおります。
また、2点目の年休取得状況の近隣自治体との比較におきましては、データが公表されてい
る平成26年中の平均取得日数でございますが、当市が7.9日であったのに対して、中濃7市の
平均が7.6日、加茂郡7町村の平均が7.3日と、若干上回ってはおりますが、県下市町村の平均
が8.1日、全国市町村の平均が10.0日であったことから、年休取得が進んでいる状況ではない
と判断をしております。
こうしたことから、今年度から年休取得向上に向けて積極的に取り組んでいこうと考えてお
り、先ほど申し上げた所属単位の目標数値設定に関連しまして、各所属の毎月月末の取得状況
を管理職に通知し、所属内のマネジメントの徹底を図るほか、管理職みずからが率先取得する
など、職員の意識改革を進めるための対策を推進しております。
また、制度面においては、記念日休暇の取得奨励や夏季厚生休暇の取得可能期間の延長、あ
るいは連続休暇の取得促進のために、月曜日と金曜日の会議等の開催の自粛など、さまざまな
取り組みを進めております。今後も年休の取得しやすい職場環境づくりを目指し、単に制度等
の拡充のみではなく、業務の改善や働き方の改革など、職員の意識改革につながるような方策
を進めていきたいと考えております。
次に、CS実践活動についてお答えいたします。
この活動は、若手職員の課題発見能力、課題解決能力及びプレゼンテーション能力など、公
務員としての基礎的能力の向上を目指しまして、職員研修の一環として実施しております。職
員研修という位置づけではありますが、長期間に及ぶものであり、活動する職員の達成感とい
う意味でも、提案内容を具現化する必要性はあると考えております。
昨年度末に行われました発表会でも、実現可能と思われる内容の提案がございましたが、完
成形にまで至っていないところもあり、今後、提案内容を所管する部署と協議をしながら、具
現化に向けて調整したいと思っております。
また、これまでに具現化した事例でございますが、平成14年度の活動からこれまで57件の提
案がございましたが、これまでに実現した内容は25件ございまして、全体の48.1%となってお
ります。
具体的な事例としては、庁舎駐車場の混雑解消のため車両誘導線の表示、庁舎内の案内表示
の統一、ホームページや広報紙の有料広告の掲載、携帯メールやフェイスブックを活用した市
政情報の発信及び職員のPR名刺の活用等々あります。いずれも現在では定着している取り組
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みが、このCS実践活動の提案を採用して実現したものでございます。こうしたことから、職
員研修としての効果のみでなく、日常の業務や事業を市民満足という視点で改めて見直し、改
善する意識は非常に重要であると考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(山田 栄君) 池田建設水道部長。
(建設水道部長 池田正幸君登壇)
○建設水道部長(池田正幸君)
私からは、全国山羊サミットについてお答えいたします。
全国山羊サミットは、ヤギに関する農業技術、研究、教育など、人とヤギのかかわりを深め
るため、年一回、全国大会として開催されています。
平成29年度の山羊サミットの開催地は、美濃加茂市に内定とお聞きしております。現在のと
ころ具体的な内容や市のかかわり方は決まっておりませんが、山羊サミットの開催は、美濃加
茂市をPRできるよい機会となりますので、市としましても、岐阜県とよく協議しながら積極
的な参画、情報発信に努めてまいりたいと考えております。なお、山羊サミットの市担当部署
は、今後検討させていただきますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
(健康福祉部長
渡辺文喜君登壇)
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
私からは、5項目めの高齢者にもっと市の業務等の応援をさせ
てほしいという提案があったことに対してお答えをさせていただきます。
今回、市民からいただきました提案は大変貴重で、議員仰せのとおり、豊富な知識を持った
高齢者の力を市の業務に生かしていくことは重要です。現在、介護予防・日常生活支援総合事
業、いわゆる新しい総合事業をスタートさせ、市の実情に合わせた多様なサービスの構築を目
指しております。
この多様なサービスの構築、地域全体で多様な主体による生活支援・介護予防サービス提供
の推進を図るためには、高齢者が積極的に社会参加し、元気な高齢者が支援の必要な高齢者を
支える社会の実現が必要であると考えます。今後、さらに要支援高齢者が増加していく中で、
地域の見守りや介護予防、生活支援の担い手としての高齢者の参画は、市としましても大変期
待するところです。そして、地域で育児分野、環境分野等でボランティア活動をされておられ
ます高齢者の姿を拝見する状況から、高齢者の活躍の場はさらに広がると思っております。
今年度は、第7期介護保険事業計画作成のための高齢者等実態調査を実施させていただきま
す。本調査で改めて高齢者の活躍の場についての実態や要望等も把握させていただき、具体的
な高齢者の活躍の場の創出について全庁的に協議し、関係部署と連携をとりながら取り組んで
まいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田 栄君) 渡辺孝男議員。
○1番(渡辺孝男君) いろいろと答弁、ありがとうございました。
-67-
再質問をさせていただきますけれども、まず最初に、公文書について酒向部長のほうから美
濃加茂市公用文例を定めというような話があったんですけれども、先ほど私が質問させてもら
ったときに、ある行政の事例を出させていただきました。その行政は、わかりやすい文章をつ
くるには、やはり写真とか、それからイラストや何かを用いて、もっともっとわかりやすい文
章をつくるといいというようなことも書かれておるんですけれども、今の公用文例の中に、そ
ういうような具体的な内容が入っているかどうか、ちょっとお聞きしたいんですけれども。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
○総務部長(酒向
洋君)
文章の表現というものを主に規定をいたしておりまして、そういっ
たデザイン的なものについては、そこまでちょっと規定をいたしておりません。
○議長(山田 栄君) 渡辺孝男議員。
○1番(渡辺孝男君) やはり誰でもわかるというのは、非常に難しいかもわからないですけれ
ども、ぜひイラストとか写真を有効に使いながら、わかりやすい文章をつくっていただきたい
と思います。
それから、あともう1つ、片仮名語、外来語なんですけれども、これはインターネットで僕
もちょっと調べたんですけれども、国立国語研究所で平成14年度から16年にかけて、国の行政
白書や地方自治体の広報紙などで用いられるものを中心に、定着が不十分と思われる405の外
来語において、16歳以上の延べ2万4,000人を対象に外来語定着度の調査を実施され、理解度
に応じ4段階に分類をされたということが載っておりました。
その中には、リーフレットとかミッション、先ほど質問でもお話ししたようにハザードマッ
プというのが、理解度が非常に少ないというようなこともここでうたわれておるんですけれど
も、インターネットでこういうのがあるんですけれども、美濃加茂市もこういうようなことで、
やはり使われるならば、例えば括弧書きで、先ほどお話ししたようにリーフレットとは括弧で
何々とか、ハザードマップとは何々というような括弧書きをやっていただくと、読む人もわか
ると思いますし、新聞でも、例えばJOC、その後に何々というような表現がしてあると思う
んですけど、やはりそういうような形で、そうすると読む人も、次は、これというのは、こう
いうことかというふうに、ある部分、知識も豊富になるんじゃないかなと思いますけれども、
市としての考え方をお聞きします。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
○総務部長(酒向
洋君)
括弧書き等をつけるというのは、非常に有効な手段であるかと思い
ます。新聞等もそういった形で表記されておりますので、そういったものも参考にしてつくる
ことは重要だと思っております。
ただ、全部の公文書を全て総務課の法令担当のほうで確認しておるわけではございません。
法的に出すようなものにつきましては、全て確認ということになっておりますけれども、条例
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等とか議会に出させていただくようなものについては確認するということになっておりますけ
れども、あとの通常の公用文につきましては、全て担当課のほうで出しておりますので、そう
いったことで各担当のほうにも、もう一度公用文例の見直しを、今、御提案のあったことも含
めまして見直しをさせていただいて、全庁に周知をさせていただければと思っております。
○議長(山田 栄君) 渡辺孝男議員。
○1番(渡辺孝男君) 先日、文化会館で開催された地方創生キックオフ大会があったんですけ
ど、そこに参加された中高生代表の学生さんが、西中学校の生徒さんだったんですけれども、
生徒会の副会長か何かをやられている人だったんですけれども、その人の話の中に、生徒会で、
いかにわかりやすく相手に伝えるかを常に勉強しているとの話があって、私も感動させられた
んですけれども、やはり行政に携わる私たちにとって、これは本当に大事なことじゃないかな
というふうに思いますので、要するにきょうよりあした、あしたその次にというように日々改
善しながら、もっともっとわかりやすい文書をつくっていただきたいというふうに思います。
それでは次に、年次有給休暇についてお伺いをいたします。
非常に低い数字でちょっと驚いたんですけれども、その前に、なぜ私がこの質問をしたかと
いいますと、熊本の地震でも、それから阪神・淡路の大震災でもそうだったんですけれども、
本当に職員の方が夜も昼もなく仕事をされているというようなことも報道されていたんですけ
れども、やはりそういうのがあるから有休消化をしろということじゃなくして、そういうのに
も頑張っていますよと。そしてやっぱり年休休暇というのはとって、先ほどお話ししたように
リフレッシュして、次の活力に生かしていただくということも大事だと思うもんですから、こ
の質問をあえて僕はさせてもらったんですけど、非常に低い数字だったもんですから驚いてい
ますけれども、この低い数字は、先ほど伊藤部長のほうからはちょっとなかったんですけど、
例えば職員が不足しているから消化できないのか、それとも、どういう意味で有休取得率が低
いかというのがわかれば教えていただきたい。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
さまざまな要因があると考えておりますが、今、議員が言われ
たように、やはり業務というものが国・県から市町村におりてくる割合というのは、最近非常
に多くなってきております。これは法律で決められた業務に従うということで、当然市として
やらなきゃいけない業務がふえております。
また、やはり職員自身もいろんなサービスの向上のために日夜努力をしておるわけですが、
そういった中で、今、議員が言われたように、年休に対するめり張りというものについて、私
どもの指導が足らない部分もあると、こういうことも考えながら、今後は取得を高めたいと思
っております。
○議長(山田 栄君) 渡辺孝男議員。
-69-
○1番(渡辺孝男君) 先ほど伊藤部長の回答の中に、要するに所属内のマネジメントの徹底を
図るほか、管理職みずからが率先取得するなどということがあったんですけど、それで意識を
改革したいというような話があったんですけど、やっぱり市の職員というのは行政マンだから、
休むと一般市民の人に、言葉は悪いかもわからんけど、申しわけないとかというのが頭にある
のかもわからないですけれども、100%とは言わないですけれども、やっぱり90%とか80%台
に取得率を上げていただきたいと思います。
民間でも、私が勤めていた会社も、以前は3K職場、要するにきつい、汚い、危険の本当に
3K職場だったんですけれども、有休取得率については、最近はカットゼロを目指せと。とれ
ないところは課長とか部長がトップに対してなぜとれなかったというようなことを報告すると
いうような形をとっておるんですよね。
これもインターネットで調べてみますと、いろいろと企業が、今の50社ぐらいあるんですけ
れども、それの取得率はどれぐらいかというと、最高が大体100%近い九十何%なんですけど、
その50社の一番下でも八十何%というような数字になっておるもんですから、民間企業も今ま
ではなかなかとれなかったんですけれども、とれるような体質というのをやっぱりつくったん
ですよね。そういう意味でも、市の職員だからとれないというんじゃなくして、やはり職員の
ためにも、それから職員に頑張ってもらうためにも、ぜひ取得率を上げる運動というのか、活
動というのか、それをぜひ実施していただきたいと思います。
次に、若手職員によるCSについてお伺いしますけれども、関市役所のスイーツ部の人が非
常に活躍されて、美濃加茂市のSWEETS
WALKにもここのクラブの方が参加されて、
スイーツをつくられて売られたということがネットに載っていましたけど、そこがキウイを使
った生マシュマロをつくったと。そうしたら、それが300個ぐらいつくってくれというような
依頼もあったというようなことで、そこの協力を得て美濃加茂市の市役所の若い人たちも梨を
使ったスイーツをというような発表会であったんですけど、あと一歩のところで完成、梨を使
ってスイーツをつくるということは非常に難しいということがあったんですけど、市としても、
先ほど質問もさせてもらったんですけど、名菓がない中で、ぜひそれは少しお金を出してもス
イーツ開発に努めていただきたいと思いますけれども、市の考えはどうでしょうか。
○議長(山田 栄君) 渡辺久登部長。
○産業振興部長(渡辺久登君)
美濃加茂は果物のまちということで、梨であったり、柿であっ
たり、そういったものをいかに活用していくかということで、今、販路の拡大であったり、ま
た二次加工品、加工品を作成して農業の方の所得をふやしたり、後継者育成というものは積極
的に対応しております。
最近では、企業さんの協力の中で、いろんな御提案も特にいただくようになりましたので、
そういった形で生産者の方といろいろ相談しながら、積極的に対応してまいります。
-70-
○議長(山田 栄君) 渡辺孝男議員。
○1番(渡辺孝男君) ぜひ、美濃加茂市をPRする一つの材料になると思いますので、これは
お願いをいたします。
それから体操もですけれども、私もCS活動の発表が終わった後に職員の方にNHKのラジ
オ体操を今放映されているんですけど、毎日のように。そのときにやっぱり体の不自由な人が
いるもんですから、椅子に座って体操されているということも報道されておるもんですから、
ぜひ美濃加茂体操も椅子を使ったやり方にしていただきたいというふうに僕は提案させてもら
ったんですけれども、そうしたら職員の方も、ああ、そうですねということで、ありがとうご
ざいましたということを言われたんですけど、やはりこれも先ほどちょっとお話ししたんです
けれども、これを続ければ絶対に健康になると僕は思うんですけど、こういうのをやろうとい
うのは、できないのかどうかお聞きしたいんですけど。
○議長(山田 栄君) 藤井市長。
○市長(藤井浩人君) CSの中での1つだったんですけど、今回、CSということについてお
話させていただきますと、あくまでこれは若手の職員の人たちで考えて形にしていくという企
画なので、ここに1つ足りないのは、やはり市民の方々を巻き込んで市として進めていくかど
うかと。この点については、今のCSのやり方の中で足りない部分だと思っておりますので、
今回も一方的に、じゃあ美濃加茂体操を市役所が始めましょうといって始めても、市民の方々
にとっては恐らく賛否両論といいますか、いろいろな御意見があると思いますので、今後はこ
の体操にしましても、市民の皆さんの前に少しずつ披露していく場を設けながら考えていきた
いと思っております。よろしくお願いします。
○議長(山田 栄君) 渡辺孝男議員。
○1番(渡辺孝男君) ぜひ前向きな方向で考えていただきたいと思います。
次に、山羊サミットについて質問させていただきます。
山羊サミットが開催されるということが岐阜新聞で報道されていたんですけれども、美濃加
茂市のホームページを見ても、ヤギの放牧とか、そういうものがいろいろとインターネットな
んかに載っておるんですけど、やっぱり美濃加茂市で開催されるということですので、これも
ぜひいいチャンスだと思いますので、何とかいい方向にできればと思いますので、担当部署が
決まりましたら、ぜひ参加される方に喜んでもらえるような形にしていただきたいと思います
ので、お願いをいたします。これは回答はいいです。
それから、各地区で開催された地方創生の懇談会についてお伺いしますけれども、これは長
野県のほうの事例なんですけど、活動人口というのがありまして、活動人口というのは何ぞや
ということもここに載っておるんですけど、ちょっと読ませていただきますと、社会活動に参
画する人口、少子・高齢化による人口減少が進展する中で、地域を支えていくために人口の自
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然減を食いとめ、社会増を目指すだけでなく、県民一人一人が地域づくりなど、さまざまな社
会活動に参加していくことが重要であることから、活動人口という言葉を使っていると言われ
ておるんですけど、やはり先ほどお話ししたように、65歳以上の人が懇談会で話をされたよう
に、そういう人たちに参加してもらえれば、そういう人たちも健康になると思います。うちで
じっとしておれば、健康じゃなくしてひょっとしたら病気になってしまうかもわからないです
けど、そういう人たちも手を挙げて、私たちを使ってくださいというふうに言われておるもん
ですから、ぜひ活動人口をふやしてほしいと思いますけど、市としては、どういうような形で
こういうのをふやそうとしているのか、お聞きしたいんですけど。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
先ほど御答弁させていただいたように、新しい総合事業におい
ては、地域において高齢者の方が高齢者の方を支援するということも非常に重要なことになっ
てくる状況です。とにかく今、高齢化が進んでおる中、そういうことも必要になってくると思
いますし、そういう方たちと、例えば保育園なんかでも高齢の方にいろいろと作業等をやって
いただいております。そういういろんな例を出しながら、高齢者が私はこういうことをやりた
いというニーズをしっかり調査して、できることを気持ちよく手を挙げて、じゃあこれなら私
もできますと、やらせてくださいと。うちのほうもそういうことをお願いしますということを
お互いに意見を交換しながら、そういう新しい事業というか、課題というか、活動の場をしっ
かりと身についていきます。
これは健康福祉部だけではなくて、これは全庁的にいろんな各分野で各部署でそういうこと
をお願いできる分野があると思いますので、その辺については、内部でしっかりと協議して進
めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田 栄君) 渡辺孝男議員。
○1番(渡辺孝男君) 今、市役所全域でやられるということで、非常に心強い回答をしていた
だきました。ありがとうございました。
もう1つが、これ、希望活動人口という言葉もあるんですけれども、こういうのもネットや
何かで調べると、やはり少子・高齢化の中でいかにこのまちを存続させるか、消滅したらだめ
やと。このまちに希望を持った人を一歩前へ出して進めるというのが希望活動人口という言葉
らしいんですけど、自分のまちを消滅させちゃいかんと。このまちはいいことがあるんだと、
それで一歩前にみんなで出ようかと、一歩前に出るのは非常に難しいですけど、みんなで一緒
に一歩前に出れば、このまちは絶対に消滅しないというようなことから、希望活動人口という
言葉も今使われておるもんですから、ぜひこういうようなことで、美濃加茂市の活性化につな
がるように努めていただくことをお願いいたしまして、終わらせていただきます。ありがとう
ございました。
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○議長(山田 栄君) 次に、日置祥子議員。
(3番
日置祥子君登壇)
○3番(日置祥子君) 皆さん、こんにちは。
発言に先立ちまして、4月14日、16日には、熊本地方を震源とする甚大な被害をもたらした
災害がありました。現在も揺れ動く中で生活を余儀なくされています。被災された方々、お亡
くなりになられた方々に対しては、心よりお見舞い、お悔やみを申し上げます。一刻も早い復
興をお祈りいたします。
では、お許しを得ましたので、通告に従いまして3項目、10点についてお尋ねいたします。
まず初めに、地方創生キックオフ大会講演会の講師人選についてです。
私ども共産党は、女性が活躍でき、輝いて生活できる美濃加茂市をつくるカミーノの政策に
は賛成ですし、応援していく所存でおります。そのことを明らかにした上で、今回の地方創生
キックオフ大会における講演会の講師の人選については、一言申し上げたいと思います。
市長は、ことしの7月に参議院選挙があるということを十分に承知していたことだろうと思
います。それにもかかわらず、この選挙直前に自民党総裁であり、首相である安倍晋三氏夫人
の講演会を市の行政が主催したということで、市民の中には、美濃加茂市が自由民主党の選挙
運動を支援しているようだという声すら聞こえてまいりました。
地方自治体の事業は、公平・中立で民主的に行われることが基本として求められています。
安倍昭恵さんでなくても、市内にはさまざまな分野で活躍しておられる方が大勢いらっしゃい
ます。選挙前に特定政党を利するようなことは絶対に避けるべきであるという立場から、6月
1日、美濃加茂市主催の首相夫人の安倍昭恵さん講演会を中止するように共産党は申し入れを
行い、後日、副市長、経営企画部長と話し合いを持ちました。そして市当局からは、決してそ
のような意図するところはないと説明を受けました。
また、パネルディスカッションでの中高生の発言は、夢に向かい、今なすべきことは何かを
しっかりと捉え、努力している様子が語られました。私たちも勇気と元気を与えられました。
この人選は大変よかったと思いました。
そこで3点お尋ねします。
1点目、講師に安倍昭恵さんをお願いされた経緯を簡潔に説明してください。
2点目、市長は日程が6月1日と決定する時点で、これはまずいと思わなかったのですか。
3点目、執行部に計画の全容が明らかにされたのはいつでしょうか。
2項目め、国民健康保険について伺います。
日本に住んでいる人々がいずれかの公的医療保険に加入する国民皆保険制度の体制ができた
のは、1961年のことです。現在では国籍に関係なく、原則として日本国内に現住所がある人は、
何らかの公的医療保険に加入する体制になっています。当初より加入者は無職者、低所得者で
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あり、保険料だけで運営することは不可能であったため、多くの国庫負担で賄うことを条件と
した制度設計でスタートしたという歴史があります。そして憲法25条、全ての国民は、健康で
文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2.国は全ての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努め
なければならないの理念に基づき、1.受診する権利、2.健康になる権利、3.生きる権利
を保障するために公的医療保険の一つである国民健康保険が整備されてきたという流れがあり
ます。
もともと国民健康保険の収入の70%であった国庫負担が1984年を境に低下し、現在は全国平
均で23%程度しかなく、都道府県支出金を合わせても30%しかありません。美濃加茂市の28年
度予算では、国庫負担が17.5%、県支出金合わせて22.5%です。減らされた国庫負担の穴埋め
のために、市区町村が一般会計法定外繰り入れをするのは当たり前のことで、それでも市区町
村の負担は全体の6%もなく、介護保険の12.5%の半分にもなりません。
さて、国民健康保険加入者ですが、世帯主の職業は、被用者(労働者)が35%です。フルで
働いていても、非正規雇用者やパート・アルバイトの方々が主です。しかも厚生労働省の国民
健康保険実態調査によると、加入世帯の平均課税標準額、所得総額から基礎控除を引いた金額
ですが、112万円しかなく、平成21年から25年の5年間で世帯所得は17万円も下がっています。
国民健康保険には事業主負担に該当するものがないために、加入者の負担が重いという特徴
があります。しかも加入者の40%が無職で27.6%の所得なしという実態です。また、年齢構成
は高齢者が多いという特徴もあります。したがって医療を必要とする度合いが高くなり、ほか
の公的医療保険より医療費が高くなる傾向があります。
国民健康保険料は、加入者が支払えるかどうかという配慮は一切行われていません。加入者
の負担能力や生活実態を把握し、負担できる保険料が課せられるという仕組みではありません。
必要な医療費を加入者に負担させるという観点から保険料は算出されるために、高くなり、支
払えない人たちが生み出されるという構造がつくられます。そのために、納められない世帯が
ふえると、さらに保険料が高くなるという悪循環が生じています。そして高過ぎる保険料が貧
困世帯をより貧困にしている実態があります。それが国民健康保険料の問題点です。
そこで5点お尋ねします。
1点目、確認のために質問しますが、美濃加茂市の国民健康保険料の算定方法をお示しくだ
さい。
2点目、国民健康保険の都道府県単位化で、2014年夏に全国知事会社会保障常任委員会委員
長であった栃木県の福田富一知事から、少なくとも社会けんぽ、協会けんぽ(主に中小企業に
勤める労働者とその家族が加入する保険)並みの保険料とするための1兆円の投入をとの要望
が出されましたが、結局は3,400億円のみとなりました。昨年より1,700億円が投入され、全国
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の市町村に配分されましたが、保険料引き下げの原資にされたかどうか、伺います。
3点目、2018年から国保都道府県化が始まりますが、今までの市町村単位との相違は何でし
ょうか。
4点目、美濃加茂市の加入者にとって、それはどんなメリット・デメリットがありますか。
5点目、市民、被保険者にとって何が一番大事かというと、支払うことができる保険料で、
しかも安心して使える医療の2点です。収入がなければ非課税となる税とは異なり、無収入で
あっても納めなくてはならないのが国保料の特徴です。どんどん高騰していく国保料について、
市としてどんな対策を考えていますか。
3項目め、学校給食費の無料化について。
2012年9月25日、NHKのクローズアップ現代「おなかいっぱい食べたい~緊急調査・子ど
もの貧困~」で、栃木県大田原市の給食費無料化が紹介されました。大田原市の小・中学校の
給食費無料化制度は、2010年3月に行われた市長選挙で初当選した津久井富雄市長(自民党)
が掲げた公約の1番目、「全ての子供たちの未来のために」の中の学校給食の無料化の実行と
して開始されました。ただ、その間に東日本大震災があり、計画より1年半おくれて全額補助
2億2,875万円による完全無料化が実施されました。
群馬県みどり市は、地方創生に向けた5カ年計画、地方版総合戦略を協議する有識者会議ま
ち・ひと・しごと創生会議で正式決定しました。給食費無料化は年間2億6,000万円かかる給
食費を市が独自に負担し、子育て世帯の負担軽減と市内転入を狙うものと位置づけられていま
す。
さて、私は、学校給食の無料化には3つの意義があると思っています。
まず1つ目は、貧困対策です。昨年政府が発表した最新の数値、2012年では、子供の貧困率
は16.3%、約6人に1人となっており、年々増加しています。1996年に労働者派遣法が改悪さ
れ、非正規労働者が急増しました。厚労省の平成27年賃金構造基本統計調査によれば、男女合
計の平均賃金は正規で321万円、非正規で205万円ですから、非正規の増加が貧困の増大を招い
ていることは明らかです。さらにひとり親家庭の貧困率は54.6%です。
美濃加茂市における小学生の給食費は、高学年が4,400円、年間4万8,000円で教育費全体の
60.9%。中学生は4,900円、年間5万3,900円で、教育費全体の54%にもなります。子供が2人
いれば10万円を超えてしまいます。中学校入学時には、制服、体操服、通学バッグ、通学シュ
ーズ、体育館シューズ、通学用の自転車、部活動のユニフォーム、道具など、経済的負担はは
かり知れません。この負担は保護者に重くのしかかっているばかりか、子供たちが自分のため
に親に負担をかけているとの思いで発達をもゆがめかねないものがあります。
2つ目は、少子化・人口対策です。
2013年、群馬県の県民意識調査によると、子育ての悩みのトップは、「子育てや教育にお金
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がかかり過ぎる」が66.5%であったと報告されています。兵庫県相生市では、2011年度に学校
給食完全無料化を実施し、3年目に転入者が転出者を上回る社会増に転じたと報道されていま
す。県内でも無償化した岐南町で、人口の増加数が倍増したと聞いています。
美濃加茂市においても、中学生までの医療費無料化を実現した際に、新聞記事に掲載された
り、中部台の分譲地広告の中に医療費無料化の美濃加茂市と広告されました。効果を奏したこ
ともあります。給食費の無料化による子育て支援のカミーノをつくることを提案いたします。
3つ目は、憲法26条、義務教育はこれを無料とするということです。学校給食は今や食事の
あり方、栄養の知識、旬の食材、地域の食文化を伝える教育の一環、食育となっています。そ
こで2点お尋ねします。
1点目、これらの意義を踏まえて、ぜひとも学校給食費は無料化すべきと考えますが、カミ
ーノを推進され、妊娠・出産・子育てを切れ目なく支援されるという戦略を掲げる市長の見解
をお尋ねします。
2点目、平成25年度から27年度の給食費の未納者は何人でしょうか。
以上、質問を終わります。
○議長(山田 栄君) 藤井市長。
(市長
藤井浩人君登壇)
○市長(藤井浩人君) 私からは、地方創生キックオフ大会の講師選定と妊娠・出産・子育ての
切れ目のない支援について答弁いたします。
今回、開催しました地方創生キックオフ大会の講師に安倍昭恵さんを選出した経緯につきま
しては、昨年度に内閣総理大臣公邸にて開催されました地方創生に関するSUPER
VIS
IONSフォーラム「田舎から日本を変えよう!」がきっかけとなっております。このフォー
ラムには、特別協力として安倍さんも同席されており、本市の地方創生に関する考え方をお伝
えしたところ、共感され、その後、今大会の講師等を依頼して御承諾をいただきました。
参議院選挙前ではありましたが、個別政党を利することは全くなく、今回のテーマである女
性活躍の推進について、他地域でのお話の内容も参考にカミーノの考え方を広く周知するよい
機会であると判断し、本年2月に開催を決定しました。開催後のアンケートでは好意的な評価
をいただくことができたので、今後さらに多くの市民の皆様と協議を重ねることにより、女性
が活躍できるまちの実現を目指して継続的な取り組みをしていきたいと考えておりますので、
よろしくお願いいたします。
次に、妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援についてお答えします。
本年3月に美濃加茂市まち・ひと・しごと創生総合戦略カミーノを策定し、ライフスタイル、
出会い・結婚、妊娠・出産、子育て、教育の5つのステージを切れ目なく支援していくための
個別施策であるアクションプランも定めました。
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少子化・人口対策、特に貧困対策については、学校給食費の無料化ではなく、引き続き低所
得の御家庭に対しての対応を、またさらに現場での課題をより明確にし、具体的な施策を推進
していくことで対応していきたいと考えております。
学校給食費の状況につきましては、後ほど担当の教育委員会事務局長から説明させますので、
よろしくお願いいたします。以上です。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
(健康福祉部長
渡辺文喜君登壇)
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
私からは、国民健康保険に関する5点についてお答えいたしま
す。
1点目の保険料の算定方法についてですが、保険料は、医療保険分、後期高齢者支援金分ご
とに所得割・資産割・均等割・平等割による金額を算出し、それらを合わせて一世帯の保険料
を算定します。なお、40歳以上65歳未満の人は、介護保険分を合わせて国民健康保険料として
納めていただいております。所得割は、前年の所得に応じて計算し、資産割は当該年度の固定
資産税額に応じて計算し、均等割は世帯の人数に応じて、平等割は世帯に幾らという形で計算
をしております。
次に2点目、昨年度より財政支援をさらに1,700億円拡充され、全国の市町村に配分された
が、この支援を保険料引き下げの原資にしたかについてですが、国民健康保険料は、低所得者
の均等割額及び平等割額について、世帯の所得に応じて2割軽減、5割軽減、7割軽減を行っ
ております。国の財政支援の約1,700億円は、低所得者が多い保険者の財政基盤を強化するも
のです。平成27年度の軽減対象者の拡大に応じ財政支援も拡充されており、低所得者に対する
保険料軽減の財源の一部となっています。
次に、3点目の平成30年度から始まる国民健康保険の都道府県化と現状の相違点についてお
答えいたします。
岐阜県は、市町村ごとの医療水準、所得水準を考慮して、市町村ごとの国保事業費納付金を
決定し、市町村は県へ国保事業費納付金を納付することになります。給付に必要な費用は、全
額県が市町村に交付することとなります。市町村はこれまでどおり資格管理、保険給付、保険
料率の決定、賦課・徴収、保健事業等を引き続き担うこととなります。
次に、4点目の美濃加茂市の加入者にとってのメリット・デメリットがあるかについてでご
ざいますが、岐阜県が財政運営の責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業運営が行
われ、国民健康保険制度の安定化が図られることがメリットであると考えられます。
なお、現在のところ、市町村が県へ支払う市町村ごとの国保事業費納付金の詳細な算定基準
と試算が県から示されておりません。また、保険料の算定方式について、現在、美濃加茂市は
所得割・資産割・均等割・平等割の4方式を採用しておりますが、県内市町村において、統一
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を目指す方向性も示されています。そのため、平成30年度から美濃加茂市が賦課・徴収すべき
保険料の試算について、今後、県から示される基準に基づいて県内市町村と情報交換しながら、
保険料率及び算定方式の検討を行ってまいります。また、保険料の検討に当たっては、国民健
康保険運営協議会での御意見も頂戴しながら、被保険者にとってできるだけデメリットの少な
い国保事業運営に努めてまいります。
次に、5点目の国保料に対する対策についてですが、美濃加茂市の健康保険料については、
平成22年度に改定して以来、料率の増額改定を行っておりません。低所得者に対しては、国の
基準に従って、均等割額、平等割額を軽減する対象者について、平成25年度から毎年、所得対
象者の範囲拡大を行っております。今後も国・県の財政支援を受けながら、低所得者に対する
保険料の軽減措置に配慮してまいります。
○議長(山田 栄君) 可児教育委員会事務局長。
(教育委員会事務局長 可児靖教君登壇)
○教育委員会事務局長(可児靖教君) 私からは、学校給食費の未納状況と無料化についてお答
えさせていただきます。
市では、経済的に困窮されている児童・生徒の保護者に対し、学校給食費、学用品購入費、
通学用品購入費、新入学児童・生徒学用品・通学用品購入費、校外活動費、修学旅行費、その
他必要な費用を就学援助費として支給し、保護者の経済的負担を軽減する施策を行っておりま
す。
本年5月1日現時点では、市立小・中学校在学生全児童・生徒数5,013人のうち、就学援助
費の支給対象となります準要保護認定者数は368人、認定割合は7.34%となっております。ま
た、学校給食を提供する費用について、食材料実費以外については税金で賄っております。
学校給食を提供する事業のために、平成26年度の決算では約5億3,000万円のコストがかか
っております。そのうち給食材料費約3億1,500万円について、学校給食を食べられます児
童・生徒の保護者に実費を御負担いただき、残りの約2億1,500万円を税金で賄っております。
なお、各年度末における現年度分給食費の未納者の数は、平成25年度99人、26年度62人、27
年度64人となっており、収納率では、平成25年度99.37%、26年度99.64%、27年度99.62%で
あり、食材費実費である学校給食費を負担いただくことについて、保護者の御理解はいただい
ているものと考えおりいます。
以上の理由から、学校給食費の無料化については、現時点では考えておりませんので、よろ
しくお願いいたします。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君) まず地方創生キックオフ大会の人選についてお尋ねいたします。
キックオフ大会の全容が明らかになった時点で、執行部の方々の中には、誰一人、この日に
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ちにやるのはおかしくないかというふうな疑問を持たれた方、あるいは人選についても疑問を
持たれた方はいらっしゃらないんでしょうか。まずそのことをお尋ねしたいと思います。どな
たでも結構です。お願いいたします。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
全くありませんでした。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君) ただ、先ほども申しましたように、地方行政では、やはり公平性という
ことが求められるものだと思いますが、市当局は参議院選挙も近い、しかもこの参議院選挙に
ついては、自民党を利するようなことは一切いたしませんというふうなお話も話し合いの中で
行われました。ところは実際に6月1日、この日というのはくしくも国会は閉会され、マスコ
ミが参議院選挙はあすの閣議決定によって6月22日に公示し、投票日は7月10日に行いますと、
そういうふうに発表した日です。
それで安倍昭恵さんも、市当局のほうは選挙に関するようなことは話されないという話でし
たけれども、実際に昭恵さんの言葉なんですが、自民党が大敗して民主党が政権を取った後の
選挙で、夫は初めての選挙のように、民主党のポスターではなく僕のポスターを張ってくださ
いと言って全県を回りましたとか、チャレンジする主人を応援したい、そういう言葉が多々あ
りました。その言葉を聞いて、確かによかったという人もいるかもしれませんが、首をかしげ
られた方も何人かいらっしゃることも確かです。
自民党が主催する講演会なら誰を呼ばれても私どもは何も言いません。それからまた、どん
な内容の話をされても何も申し上げません。いやしくも美濃加茂市政、行政の仕事として、人
選だとか時期だとか、常識あるべき市長さんの御見解を伺いたいと思います。
○議長(山田 栄君) 藤井市長。
○市長(藤井浩人君) 先ほど申し上げましたとおり、安倍昭恵さんのお話について、女性の活
躍、そしてこの地方、特に田舎から日本を変えるというテーマについてお話しいただくという
ことで了解を得ておりましたので、日置議員御指摘の、少し私も聞いていて、ちょっと自民党
というフレーズが出てきたときは、あっ、出てきてしまったなとは思ったんですが、それが選
挙に影響するようなお話ではなかったと私は思っておりますので、それについては受けとめる
方々にとっていろいろなお気持ちがあると思いますので、今回おっしゃるとおり1カ月という
ことで、中には配慮が足りなかったんじゃないかという市民の方の御意見があるということを
今回受けとめさせていただきましたので、今後にしっかり生かしていきたいと思います。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君) とにかく次世代を担う代表としてのパネルディスカッション、それに参
加した西中学校の加藤優奈さんだとか美濃加茂高校の渡邉紗都さん、それから加茂農林高校の
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可児純子さんの発言がすばらしかっただけに、何としても残念だったという気持ちを抑え切れ
なかったのが事実です。しかし、この件については、これで終わりにします。
国民健康保険について、まず1つですが、料率のことについてお尋ねしますが、料率という
のは、美濃加茂市の場合には、所得割だと45%ですね。賦課総額45%を割ることの被保険者の
総数で所得割の率というのが出てくると思うんですが、これが5年も6年も同じだということ
が納得できないんですが、その辺のところ、どういうことでしょうか、お尋ねします。
○議長(山田
栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
国民健康保険料の保険料率が最近は同じだということでござい
ますけれども、これは基本的に医療給付費からどれだけの保険料が必要かということを算定す
るものでございますから、この辺のところが、今のところは多少変動して、今は医療給付費も
多少上がっているんですね。上がっているんですけれども、何とか全体の会計の中でやりくり
できるということで、その料率は上げずに抑えて平成27年度からは変更なしに来ております。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君) そういたしますと、賦課総数だとか、あるいは被保険者の総数だとかと
いうのを正確に計算をすると、かなり保険料が高くなるということでしょうか。それで実際に
きちんと計算した場合には、どのくらい保険料は高くなるのか、お尋ねしたいと思います。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
被保険者数につきましては、過去22年度あたりから、平成22年
度は1万4,365人、23年度も1万4,286人、24年度が1万4,187人、25年度が1万4,022人、そし
て一昨年度26年度が1万3,706人、昨年度27年度が1万3,265人というように、多少は景気の動
向によりまして社会保険等に移動される方とか、後期高齢者とかいろいろあると思いますけれ
ども、大体人数的には安定しております。その結果、料率が変更にならなかったというふうに
理解しております。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君) 何かちょっとわかりにくいところがありましたけれども、次へ行きます。
保険料を下げる方法としての王道というのは、国だとか都道府県、市町村からの公費負担増
大と給付の抑制だと思うんですけれども、そもそも高い保険料は、国庫負担を減らしたという
ことに原因があると思います。したがって、市町村の各自治体で努力せよといっても難しいこ
とではあるんですが、高い保険料の負担、実態を身近に感じておられる自治体であるからこそ、
国に対して強く要望を出すことが可能じゃないかなあというふうに思うんですが、制度を変え
させていくこと、国保をもう少し出せというふうな働きを、市長さん、どのようにお考えでし
ょうか。ぜひお願いします。
○議長(山田 栄君) 藤井市長。
-80-
○市長(藤井浩人君) 日置議員がおっしゃいます、今回の国保ということですが、国民皆保険
制度というのは、日本が誇れる社会福祉といいますか、福祉に関する一つの世界に誇れる制度
でありますので、この点について御指摘のとおり、国からの交付金、国庫補助金が減ってきて
いるということは、全国の市長会のほうでも常に議論になる話ですので、国に対してはしっか
りこの国民皆保険制度を維持できるように、国からの財政的な支援というのはしてもらいたい
ということは毎年のように出しておりますので、この点については、美濃加茂市からもしっか
り意見していきたいと思っております。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君) ぜひともよろしくお願いいたします。
それから、制度変更にはもちろん時間もかかっていきます。それから市民の生活は、それに
対して本当に命の問題だ、生存権の問題だということで待ったなしの状況です。最終的には市
町村の裁量でできる法定外繰り入れということになると思いますが、市民の防波堤としてのお
考えをお尋ねいたします。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
国保会計が法定外繰り入れが伸びて、保険料の変更なしにそう
いう運営をしておりまして、そういう状況が変わって保険料が不足してくると法定外繰り入れ
ということも視野に入れなければなりませんが、今のところ余りそういう必要性もなしに済ん
できております。とにかく健全な運営が一番重要なことだと思っておりますので、そしてまた
今の国の1,700億円の財政支援、これが今までは9,810億円あった上に、さらに1,700億円があ
ったということで、その配分によりまして、かなりうちのほうとしても保険料の支出において
助かってきている部分も影響があります。
これは全体に支援をこれから影響するんではなくて、特に低所得者の方たちに重点的に充て
ましてやっておりますので、今のところ何とか運営できている状況でございますが、とにかく
健全な運営に今後も努めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君) もう1つお尋ねしたいのが、調整基金ですけれども、平成26年度の決算
の段階で4億6,298万6,000円あると報告が出されましたけれども、この調整基金の運用方法、
今後県単位になったときに、どういうふうに考えておられるかということをお尋ねします。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
この基金のほうの取り扱いにつきまして、まだしっかりとした
形が出ておりません。県のほうの保険料の算定とか、そういう制度等につきましてもう少し情
報を入れまして、それから今後検討していきたいというふうに考えております。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
-81-
○3番(日置祥子君)
そうしますと、例えば国保の加入者というのは1万3,388人、平成26年
度ですけれども、1人当たり1万円を引き下げようと思った場合に、この調整基金を例えば
29%取り崩すことによって1万円下げることができるはずなんですが、計算上。その辺のとこ
ろはどうお考えでしょうか。
○議長(山田 栄君) 渡辺健康福祉部長。
○健康福祉部長(渡辺文喜君)
今、保険料を下げるためだけにこの基金を使うのか、あと今後、
長い間、また県単位になったとしても、まだ制度的には市が保険料を徴収して、そして納付金
として納めるという形になっております。その辺でどういう形の運営がいいのか、この辺をも
う少し制度等を見ながら慎重に考えていきたいというふうに思っております。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君)
収支決算でも1億1,449万円の黒字になっているわけです。どんどん積
み上げていっている。その一方で、市民がすごく苦しんでいる。その辺のところも考慮してい
ただいて、やはり使うべきところに使うというふうなことを考えていただきたいなあというふ
うに思います。
続いて学校給食に関してですけれども、これについても、やる気はありませんというふうな
話でしたが、やる気がなければ、もうどうしようもない話ですけれども、しかし、低所得者に
ついては、配慮をしていますよというふうなことなんですが、配慮されている人じゃなくて、
普通の人でも本当に苦しいんです。財源がないんだったらば仕方がありませんけれども、収支
決算でも平成26年度ですけれども、6億1,459万4,780円の黒字になっています。それからいわ
ゆるため込みというのが35億9,000万円もあるわけです。本当にやる気一つでもって子供のた
めに使っていただくわけにはいかないもんでしょうか。市長さん、ぜひともその辺のところを
御検討いただきたいというふうに思います。
○議長(山田 栄君) 藤井市長。
○市長(藤井浩人君) 日置議員から毎回のように御指摘いただきますので、検討といいますか、
無料化というものが優先順位的にどこに位置づけになるかということは考えてはおるわけなん
ですけれども、おっしゃるとおりといいますか、御存じのとおり、財源というものに限りがあ
りますので、例えば先ほどの人口対策であれば、本当にお子さんを持った御家庭が給食費の無
料化を選べるのか、まだまだ美濃加茂市の学校の環境もいいと言えるような状況ではないので、
そういった整備であったりとか、先生のほうに力を入れていくとか、やはりつけたい予算はた
くさんありますので、その中での優先順位として、無料化というのはまだ考えておりません。
そして先ほどおっしゃられた貧しい御家庭の子供たちには、できるだけしっかり現場の声を
聞きまして、そうした対応をしていくということを優先的にしていきたいと考えておりますの
で、よろしくお願いしたいと思います。
-82-
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君) 貧しい人というふうな言われ方をしますけれども、実際に就学援助を受
けているのが、5,013人のうちたった368名なんだと。だけれど、本当に苦しい生活をしている
人というのは、先ほども言いましたように、特に中学校に入った段階の生徒というのは、制服
代も要る、それからユニフォーム代も要る、いろんなものが負担としてお母さん方、お父さん
方にかかってくるわけです。だけど、子供は自分のために苦労している親を見ていて、いじけ
たとは言いませんけれども、私のためにというふうな思いを持っている。そういうふうな成長
をゆがめるような問題ということについて、どのように思われるんでしょうか。
○議長(山田 栄君) 藤井市長。
○市長(藤井浩人君) 済みません。先ほど貧しいというのは適切ではなかったと思いますので、
苦しい御家庭ということですと、仮に給食費だけが無料化になれば、その御家庭がそういった
御苦労から解放されるかというと、決してそうではないと思いますし、繰り返しにもなるんで
すが、全員無料化ということは、裏を返せば、家庭的にお金の面で余裕のある方も無料化にな
ってしまうということですので、その辺については、困られている御家庭に対して適当な支援
をしていく、それに対して、しっかりお金や予算を使っていくということに重視をしていきた
いと思っております。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君) そうしますと義務教育は無料化であるという、その辺のところの問題は
どういうふうに考えていらっしゃいますか。
○議長(山田 栄君) 藤井市長。
○市長(藤井浩人君) これにつきましても、以前お話ししたことがあるかと思いますけれども、
義務教育、憲法26条の点につきましては、教育のこの給食という部分につきましては、美濃加
茂市に限らずほかの自治体についても解釈が分かれるところですので、給食という点について
は、御家庭に負担していただくということで進めさせていただきたいと考えております。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君) 給食費にこだわらせていただきます。
県内でも岐南町では完全に無料化になっている。それから美濃市、安八町、八百津町、川辺
町、これは各市、あるいは町でもって独自の支援を行っているんですが、完全無料化が無理な
らば、美濃加茂市としてどんなことだったらできるんでしょうか。給食費についてお尋ねいた
します。
○議長(山田 栄君) 藤井市長。
○市長(藤井浩人君) やはり給食費にこだわるということではなくて、教育について、子供さ
んを育てる児童・生徒の成長にとってどういった予算づけが的確であるかということについて
-83-
は、給食費にこだわらずに、例えば美濃加茂市におきましては学童の問題であったりとか、の
ぞみ教室の問題であったりとか、いろいろな問題を抱えておりますので、給食にこだわらず幅
広い視点から考えていきたいと思っております。
○議長(山田 栄君) 日置議員。
○3番(日置祥子君) この件につきましては、水かけ論になりますので、一応これで終わらせ
ていただきます。ありがとうございました。
○議長(山田 栄君) ここで暫時休憩いたします。次は2時35分から再開いたしますので、よ
ろしくお願いいたします。
休憩
午後2時15分
再開
午後2時33分
○議長(山田 栄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
14番、森弓子君。
なお、都合により自席にて質問することを許可いたします。
それでは、どうぞ始めてください。
○14番(森 弓子君) 最初に私こと、6日の夜8時50分ぐらいにソフトバレー練習中にアキ
レス腱断裂をいたしまして、手術が一番早い回復法ということで、10日に手術をして、現在4
日目で、皆様にも大変御迷惑をおかけしていますことをおわび申し上げます。そして特例とし
て自席からの質問、また片足立ちになるので、場合によっては座って質問することをお許しい
ただきたいと思います。
では、6月は環境月間で、マイナス6のポロシャツでのPRは、環境意識の啓発にはよい試
みだと存じます。しかし、1点考えていただきたいところがあります。先日、代表者会議にお
いて、職員の方の議員ロビーの使用について、伊藤部長が、最近職員は年休も十分とっていま
せんし、ストレスが非常にある。議員ロビーでの休憩をさせたい旨説明をされました。ストレ
スで何人病んでおられるのかはストレスチェックをして対応いただきたいことでございますが、
私が感じるのは、昼休みの消灯が心まで暗くしていることがあると思います。西館などは本も
読めないほど、もうびっくりするほどの暗さです。昼休みにしか来られない市民も見えるので
すから、暗過ぎるところ、あるいは暗過ぎる場合には、明かりをつけてはどうでしょうか。
質問に入らせていただきます。
さて、4月14日、熊本県を震源とする最大震度7の地震が発生し、翌日、本震である震度7
の地震が再度発生し、さらに強い地震が何度も起きました。震度1以上の地震は昨日で1,700
回に及び、いまだ終息宣言はされておりません。この地方も昨日も小さな地震がありましたが、
東海・東南海・南海トラフの連動型の地震が危惧されております。
熊本地震では、宇土市役所、大津町役場など、公共建築物で行政事務がストップし続ける事
-84-
態も出ました。熊本市民病院には多数の負傷者が運び込まれ、治療を受けているのですが、1
階の天井が崩れ落ち、耐震が床までは保障されないことがわかったわけです。また、避難所に
指定されていない場所に多くの方が避難し、支援物資が行き届かなかったとの報告がありまし
た。
2月に行われた古井地区多文化共生推進座談会にて、「地震発生、あなたならどう動きます
か」というテーマでワークショップが開催されましたが、地震が起きたときどうするのか、何
をしてから外に出るのか、避難所までどのように行くのか等、今から思うと本当にタイムリー
な内容でした。外国人を交えたこのような話し合いは必要なことですから、今後も地域やいろ
んな場所で地震に対する心構えを話し合える場があったらいいと思います。
さて、こういった災害時には、特に消防団の方々が献身的に救援・支援活動をされ、火災・
災害訓練等、消防団活動には心から敬意を表するものであります。そして防災士につきまして
は、NPO法人日本防災士機構が災害に対する知識や技能を習得した市民を認定する民間資格
でありまして、今回も県外から駆けつけ、被害の大きかった地域を徒歩で回って被災者からニ
ーズの聞き取り調査を行うなど、活動されたようであります。高校生の防災士が、「自分にも
できることが幾つも思い浮かんだ。支援物資の配布も滞っているのでは、早く被災者の方々の
力になりたい」というコメントもありました。美濃加茂市では、防災土の講習の全額補助はあ
りますが、講習会は開催されておりません。
また、女性の防災士の意見として、災害時の避難所では、女性はトイレや授乳、プライバシ
ー面で苦痛を強いられ、男性とは違うストレスがあります。一方で、日中に被災した場合は、
家庭にいる女性が対応しなければならないことが想定され、日ごろの備えには、女性のきめ細
やかな配慮や知恵が不可欠だと感じています。家庭の母親が学んだ防災知識は、家族へ伝えら
れ、近所づき合いから地域にも広がっていくと思います。災害弱者でありながら家庭での防災
の担い手ともなる女性だからこそ、その意見が防災対策に反映される必要があると考えますと
のコメントもありました。
質問の1点目は、当市の1次・2次避難所の耐震状況は。2点目は、市役所本庁機能の確保
についての考えは。3点目は、当市で防災士の育成講座を開催してはどうか。4点目は、消防
・防災活動の啓発のため、女性の消防隊、あるいは防災隊を立ち上げるような考えはないか。
次に、保育の充実について3点ほどお尋ねします。
まず1点目の米子市との2市連携ICT活用保育事業では、米子市の介護現場で使われてい
るシステムを保育向けに改良する。今議会では補正予算としてシステム開発、データ分析など
の事業費として5,155万円が計上されています。もとになる介護のシステムは、米子市の介護
現場(社会福祉法人)で実証実験され使われていますが、米子市のほかの介護現場で使われて
いるわけではありません。
-85-
このシステムは安価なので、美濃加茂市の介護現場に取り入れるというのなら、まだ話は理
解できます。保育のマニュアルづくり、主に開発、実証実験とも言えることを美濃加茂市立の
保育園でやるのはなぜですか。どういう経緯でこの事業に取り組むことになったのか、お聞き
したいです。
開発に係る資料入力調査の期間は、保育園でスマホによる入力は一日のうち、いつするのか、
それは保育士の負担がふえることにはならないでしょうか。米子市と美濃加茂市で合計6,234
万5,000円の金額でございますが、開発に関しては、美濃加茂市が行うということで費用対効
果として見込めることは何か。マニュアル化されたものを当市の保育で使い、保育スキルの向
上を図ると受けとめてよいのか。
2点目は、保育士の正職、嘱託、パートの改善についてです。
全国的に保育士は平均賃金で月5万円の差があると報じられています。保育士不足の根源は、
給料が安いこと。また、たくさんの嘱託さんが正職と同じ仕事をしても、ボーナスもないのが
現状。政府は、来年度から財源が確保されていないが月6,000円上げるような報道がありま
す。保育士の給料を、いつ、幾ら、定期昇給別で上げていただけるか、お答え願います。
また、パートさんの時給が4月から60円上がったそうです。時給が上がると年間所得を時間
で調節するため、ほかの保育士の労働時間がふえるといった悪循環があるようです。10月から
扶養家族だった人も、健康保険加入しなければならないため時給をアップされたと聞きました
が、健康保険料に消えてしまい労働条件が悪くなるという声が届いています。10月をめどに条
件のいいところを探しているパートさんもいるようです。一番条件が悪いのは嘱託さんです
が、今後の待遇改善においてどのようなことをお考えでしょうか。
また、年休の取得状況ですが、大変とりにくい状況だと聞いています。一般職員の方と比べ
て数字的に差が出ますでしょうか。年次有給休暇の取得ができるような職場環境の改善策のお
考えは。
3点目は、多子世帯への保育料軽減について。
現在は、国の補助により収入が360万円以下の世帯にのみ適用されていますが、県の補助制
度470万円が実施されておりません。4月にさかのぼって実施と考えてよろしいでしょうか。
次に、美濃加茂市の農業の未来像についてです。
1点目は、2月に「集落営農で描く美濃加茂農山村の未来像」という当市の農政講演会が文
化の森でありました。意識を改革せよ、中山間地域は新世代型農集の適地だからの新しい考え
方で、地域再生の決め手の集落営農法人化すれば100年続けられると、とても元気の出るお話
でした。何よりも女性の活躍の場があり、働き方にも革命をもたらし、集落営農は女性の仕事
を大きく変えるとの内容でした。私は、みのかもファーマーズのような若い農業者の方々に美
濃加茂市の農業の発展を託したい思いがありますが、当市では、集落営農ができる状況でしょ
-86-
うか。取り組まれる集落、団体には、どのような支援を考えておられるのでしょうか。
2点目は、農協改革における農業政策についてであります。
ことし4月1日、60年ぶりに改正された改正農協法が施行されました。農協の事業目的に農
業所得の増大に最大限の配慮をしなければならないことが明記されたほか、JAの理事構成や
組織形態の変更などについての規定も見直されました。
一方、JAグループは、創造的自己改革への挑戦を掲げ、農業者の所得増大、農業生産の拡
大、そして地域の活性化を目標に食と農を基軸として地域に根差した協同組合の確立に取り組
むといった内容であります。市の農業施策は、農協とともにあったと申し上げると過言かもし
れませんが、地域単位の支店は農業者のよりどころでもありました。
私ども新生会では4月にJAめぐみのさんを訪問し、懇談の場を持ちました。いろいろなお
話の中で支店を20店減らし、支店を再構築する方向性だと伺いました。内容の一部として、支
店ごとの金融残高を120億円以上にということで、将来的に下米田、古井、山之上をまとめて
古井地区に支店を一本化するということをお聞きしました。下米田町は他の金融機関がないの
で困る。金融窓口だけでも残してもらえないかという声が早くも出ています。
質問としては、今から金融窓口を残してほしいというのは早いかと思い、それは先延ばしし
ますが、今回の農協改革で、当市の農業政策においても、今後どのような影響があるとお考え
か、お聞かせください。
最後に、市民活動の支援について。
1点目は、地域通貨のことを私はずうっと考えております。市商連のポイントカード、ミュ
ーカードをボランティア活動等に利用する制度を考えてほしいと思っております。
現在、社会福祉協議会でいきいきボランティア制度、通称いきボラ制度があり、介護施設な
どがボランティア活動を社協に要請し、それに応じて施設訪問をすると、65歳以上、もしくは
65歳以上の方と一緒にボランティア活動をすると、30分につき1スタンプ、1回最高4スタン
プまでを10スタンプを集まるとミューカード1枚になるという制度で、施設の方も謝金などの
心配もないので要請がふえております。65歳以上の方もさらに意欲的にボランティア活動をさ
れているようです。
このミューカードは、商工会議所の事業としては、ポイントカードを環境啓発活動に上げて
おられまして、中之島でのきらきらエコハウスでもポイントがつくというようなことをやって
みえます。ボランティア人口が多いのが、まちの元気のバロメーターの一つだと考えておりま
す。ポイントカードを地域通貨として市民活動サポートセンターに登録している団体の活動に
も生かせないか、システムを研究していただけないか、お考えを伺います。
2点目は、地域単位の送迎システムの構築についてでございます。
5月に行われた学習支援シンポジウム、地域で支える子供の未来として、子供の貧困対策と
-87-
しての学習支援や子ども食堂の情報が行き届かない。また、参加したくても交通手段がない等
で行き詰まり感を感じました。当市では、公共交通網を形成計画で個別輸送なるものも記述が
あります。そこで昨年5月に文教民生常任委員会で視察いたしました新潟県見附市でのコミュ
ニティワゴン車を目標にして、再度お伺いいたします。
地域まちづくり協議会において、見附市のように行政からの支援として地域へ活動交付金の
交付により事務局の人件費や集いの場の提供、コミュニティワゴン車の提供をして、市民と行
政の協働を実現すべく地域で運営し、小回りがきき、住民の方の要望に応えた形のコミュニテ
ィワゴン車等での送迎システムの構築を考えていただきたい。まちづくり協議会に話題として
投げかけていただくこともお願いいたしまして、私からの一般質問を終わります。答弁のほう
をよろしくお願いいたします。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
(総務部長
○総務部長(酒向
酒向洋君登壇)
洋君)
私からは、防災の4点についてお答えいたします。
まず1点目の避難所の耐震についてですが、多くは耐震補強済みか耐震基準をクリアしてお
りますが、第1次避難所9カ所のうち、建てかえ中の加茂野交流センター、また第2次避難所
29カ所のうち、西体育館、下古井交流センター、文化会館につきましては、耐震性はない状況
にあります。
次に、市役所本庁舎機能の確保についてですが、市役所本庁舎並びに西館は、耐震補強や非
常用発電設備の設置は完了しており機能確保の対策はできていると考えておりますが、熊本地
震のように大きな地震が起きた場合の庁舎倒壊の危険性は排除できません。そうしたことから、
その際の代替施設並びに事業継続、復旧計画について、各課で検討を始めたところであります。
次に、防災士の育成講座の開催についてですが、県内で講座を開催している自治体に確認を
いたしましたところ、地域の防災力を高めるために必要な講座との認識があり開催をしておる
が、想定した人数の受講がないことや、単独自治体で防災士資格取得試験を行うには、50人程
度の受験者が必要などの課題があるとのことでした。こうした他市の現状を鑑み、市単独で費
用負担をして実施することについては、研究をしてまいりたいと考えております。
次に、女性の消防・防災隊についてですが、防災意識が高まる中、消防団員の確保が難しく
なってきております。これからの消防は、災害時の現場で活躍していただくことはもちろんで
ありますが、日ごろからの自主防災意識の高揚や火災予防の広報などについて、女性に活躍し
ていただくことは、男性とは違った目線で大いに効果があるものと考えております。そのよう
な意味から、女性が消防団、また自主防災組織の重要な担い手として活躍されることは意義は
ありますが、女性消防隊等の新たな組織を立ち上げるこについては考えておりません。
○議長(山田 栄君) 酒向健康福祉部参事。
-88-
(健康福祉部参事
酒向真奈美君登壇)
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
私からは、4点の質問にお答えいたします。
初めに、1点目のICT活用保育事業についてお答えします。
ICT活用保育事業は、地方創生加速化交付金において広域連携で行う事業として交付決定
を受けております。保育現場では、保育士不足、早期離職、業務過多など多くの課題を抱えて
おりますが、同じような課題を介護現場でも抱えており、このICTを活用することで、業務
の効率化、早期離職の解消等の効果を上げていることから、保育現場でも応用できると期待し
ております。したがって、複合的な施策を展開することでこれらの課題解決に向けて取り組む
ことになり、その中の1つがICT活用保育事業と考えています。
入力調査の期間については、10月から仮稼働として入力を開始し、システムの改修を行いな
がら翌年1月から本格的なデータの蓄積を行っていく予定です。また、新しいことを始めるこ
とは、一時的に保育士の負担がふえることが想定されますので、園長初め、現場の保育士と話
し合いを重ねながら進めていきたいと思います。また、この結果を十分に分析・活用し、子供
たちとのかかわり方などについて、データを見える化することで子供たちの笑顔や保育士の人
材育成に役立てていきたいと思っております。同時に、事務作業の効率化なども視野に入って
おり、将来的には、保育士業務の軽減へとつなげていきたいと考えております。
次に、2点目の保育士の待遇改善についてお答えします。
初めに、正職員の保育士の給料については、現在、事務職と同様の給料表を使用しており、
保育士のみの給料を引き上げることは考えておりませんが、人事評価制度の適正な運用により、
個人の能力に応じた人事管理に努めながら処遇改善を図っていきたいと考えております。
また、非常勤の保育士については、嘱託保育士の場合、昨年度から主担任手当を5,000円引
き上げ月額1万5,000円とし、臨時保育士については、今年度から時間単価を従来単価から60
円引き上げ、960円に改善しました。
なお、本年10月に予定されている社会保険等の適用対象の拡大により、影響を受けるのは臨
時保育士と想定されますが、今回の時間単価の引き上げについては、社会保険等の加入を想定
してのものではなく、近隣自治体の状況等から判断し、対応したものです。非常勤の保育士の
賃金体制や業務内容については、今後も他自治体の状況等を調査しながら対応していきたいと
考えています。
次に、3点目の保育士の年次有給休暇の取得状況については、平成27年度の実績で、市職員
全体の平均取得日数が8.6日であるのに対し、保育士の平均取得日数は8.0日と若干少ない状況
でした。年休の取得については、フリー保育士の配置など人的な配慮も必要であることから、
非常勤の保育士を随時募集するなどして対応していきたいと考えております。
次に、4点目の多子世帯の保育料軽減についてお答えします。
-89-
国が導入した負担軽減施策は、3月議会で答弁させていただいたとおり、4月から導入して
おり、対象者は4月当初で103名となっています。ただし、県制度については、国の制度に所
得制限の緩和を上乗せするとお聞きしておりましたが、3月定例会終了後の第2子の半額免除
は行わない、18歳以上の子供はカウントしないなど、国の制度とは違う部分があることがわか
り、4月からの導入を断念しました。現在、県制度の導入に向けて協議しているところですが、
9月に保育料の算定基準が変わることなど、対象となる保護者の混乱を招くおそれもあると心
配しております。
また、他市の導入状況等を鑑みながら検討しておりますが、対象保護者の混乱の回避、一般
財源での負担、教育委員会が所管する幼稚園奨励金にも影響などを考えると、保育料の見直し
を行う9月からの導入がよいと考えております。以上です。
○議長(山田 栄君) 渡辺産業振興部長。
(産業振興部長
渡辺久登君登壇)
○産業振興部長(渡辺久登君)
私からは美濃加茂市の農業の未来像について、集落営農法人及
び農協改革に関する2項目についてお答えいたします。
まず当市における集落営農法人の状況と支援体制について、今のところ集落営農法人はなく、
今後の設立に向けて具体的な支援を行っている地域もございません。現在では、各種交付金等
の補助金を活用し、地域で農地を守る取り組みが広がっていますが、今後、それらの地域より
集落営農法人への移行の相談などがある場合、定款の作成や登記申請手続などの費用に対し国
から定額40万円の助成が受けられることから、そういったものを活用して申請手続などについ
て対応してまいります。
次に、農協改革における影響ですが、本年4月より施行されました改正農協法を受け、めぐ
みの農業協同組合は農業所得の増大と地域活性化に全力を尽くすため、組織経営基盤の確立を
目指し、その一環として、今後支店の再構築を提案する計画と伺っております。
多くの農業従事者にとってのパートナーである農協が、今後さらに農産品の生産や販路の拡
大、担い手育成などに傾注していく方向性は望ましいことであるとの姿勢のもと、今回の改革
が地域農業に好影響を与えていくよう、さらに農協と連携を深めてまいります。以上でござい
ます。
○議長(山田 栄君) 大畑市民協働部長。
(市民協働部長
大畑英樹君登壇)
○市民協働部長(大畑英樹君)
私からは、市民活動支援についての2つの質問に対してお答え
いたします。
まず、社会福祉協議会のいきいきボランティア制度を地域通貨として市民サポートセンター
の活動に生かせないかとの御質問についてでございます。
-90-
いきいきボランティア事業は、自身の健康と介護予防などの促進を目的とした有償のボラン
ティア活動となっています。また、この事業への参加は、社会福祉協議会にボランティア登録
している団体に限っていないので、現在、市民活動サポートセンターに登録されている方々も
参加してみえます。市民活動サポートセンターとしては、まちの活性化を目指して、ボランテ
ィア活動をされる方々をふやしていこうとしています。地域の課題を地域の人たちで解決して
いこうという基本的な考え方を重視しつつ、美濃加茂市に合ったボランティア活動を検討して
いきたいと考えております。
次に、連絡所単位の送迎システムの構築についてでございます。
御提案の地域における送迎の取り組みにつきましては、自家用自動車を使って地域住民を運
送することになるので、道路運送法に関係してまいります。これは無償で行うか有償で行うか
によって異なり、無償であれば許認可または登録の必要もありません。ただし、単に利用され
た方から金品をもらわないからといって無償とは判断されず、例えば使用する車は市から提供
されたものであるとか、市や企業など、第三者からの補助を受けて運営する場合などは有償と
判断されます。有償である場合は、国土交通省の許認可または登録を受ける必要があり、この
要件の一つとして、過疎地や地域にバス停がないなど、交通空白地でないと認められないこと
となっています。したがって、今回のことにつきましては、地域のこととしてまちづくり協議
会など地域で考えていただきますよう、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(山田 栄君) それでは、再質問をお願いします。
森議員。
○14番(森 弓子君) 若干再質問させていただきます。
防災士の関係でございますけれども、やはり今、美濃加茂市でも余りたくさんではないと感
じておりますが、女性にもどんどん取得していただいて、地域の防災活動、そういうところに
も活躍していただきたいという思いがありますが、地域の防災組織の中で、女性が防災士とし
て活躍するということに関しましては、どのような印象、考えをお持ちでしょうか。
○議長(山田 栄君) 酒向総務部長。
○総務部長(酒向
洋君)
今、女性ならではというような活動もあるかと思います。やはり被
災をされた方が女性である場合等については、やはり同性である女性が対応するということは
非常に重要でありますし、あるいは小さな子供さんの対応とかもあります。高齢者の対応もあ
ります。そういったことから、やはり女性の力を活用するということは、非常に重要だと感じ
ております。
○議長(山田 栄君) 森議員。
○14番(森 弓子君) 女性の活躍というカミーノの中においても、やはり地域を愛する、地
域を守るという意識育ての中には、やはり災害時のときも女性として何かそういった視点を持
-91-
った活動をするということも私は大事かと思いますので、何かの折にもそういうことを伝えて
いただけたらと思います。
さて2点目ですが、2市連携のICTの関係ですが、新しいことを始めるときには、よく庁
内で相談してから立ち上げていただきたいなという思いがあるんですけれども、この件に関し
ましては、どれくらい検討期間があったのか、お伺いいたします。
○議長(山田 栄君) 酒向健康福祉部参事。
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
本年度に入りまして3カ月ぐらいです。
○議長(山田 栄君) 森議員。
○14番(森 弓子君) 本年度に入って3カ月ぐらいということは、平成28年度に入ってから
3カ月ということでよろしいでしょうか。
○議長(山田 栄君) 酒向健康福祉部参事。
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
済みません。言い方が間違っていました。1月から3月の
3カ月です。
○議長(山田 栄君) 森議員。
○14番(森 弓子君) 確かに米子市のほうでも補正予算の2月ので提出されておりましたの
で、そうかと思いますけれども、市長さん初め、何人かの方が米子市へ行かれたんですけれど
も、米子市のどこへ行かれて、どのようなことを話し合ってみえたんですか。
○議長(山田 栄君) 酒向健康福祉部参事。
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
今回のこのことにつきましては、本当に美濃加茂市として
は保育園の喫緊の問題だと感じておりまして、米子市へ行ってまいりました。そして米子市役
所と、介護施設のほうでICTを全国で初めて導入されました社会福祉法人こうほうえんに行
ってまいりました。
○議長(山田 栄君) 森議員。
○14番(森 弓子君) こうほうえんさんへ行かれたということですけれども、今、産官学の
連携の事業とお聞きしておりますけれども、その中では米子市と美濃加茂市、慶應大学さんと
いうようなお話がありましたが、委託費で出ておりますが、委託先というのは、どこと考えた
らよろしいでしょうか。
○議長(山田 栄君) 酒向健康福祉部参事。
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
このICTはスマホを使ってやるものなんですけれども、
このデータが分析できるところというふうで、まだどこということは決定しておりません。
○議長(山田 栄君) 森議員。
○14番(森 弓子君) といいますと、こうほうえんさんの介護アンド看護の事業システムタ
ブレットアプリというのを開発されたのが東京慈恵会医科大学であって、そしてスキルアップ
-92-
ジャパンという会社に委託されて開発をされたようにホームページなんかでは拝見しておりま
すけれども、今度の事業も、このスキルアップジャパンさんにお願いすることになるというこ
とで考えてよろしいでしょうか。
○議長(山田 栄君) 酒向健康福祉部参事。
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
まだ決まっておりませんので、お答えできないです。
○議長(山田 栄君) 森議員。
○14番(森 弓子君) もちろんそうですが、もし適度な入札等がなれば、この会社に委託す
ることを前提としてこの委託事業があるということは、随意契約にもならないかと私はちょっ
と心配しておってお聞きするわけですけれども、それはどこが入札してどういうふうに発注さ
れるわけですか。
○議長(山田 栄君) 酒向健康福祉部参事。
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
まだその辺もちょっとわかっておりませんので、またわか
り次第、すぐ御報告させていただきたいと思います。
○議長(山田 栄君) 森議員。
○14番(森 弓子君) そうおっしゃられますけれども、もうタブレットのこととか、どうい
うふうに入力するのとか、いろいろなことをもう話し合っておられるような節も見えるんです
けれども、そういったところは、やはりどうしてその米子市とこの契約を結ばなければならな
かったんだというところが、ちょっと私はなかなか納得ができないところがあるので、先ほど
経緯をお尋ねしましたときにも、ちょっとどういう経緯かというのも、こちらがそういうこと
を見つけたというふうで理解してよろしいんでしょうか。
○議長(山田 栄君) 酒向健康福祉部参事。
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
はい、そういうふうに受け取っていただければいいと思い
ます。
○議長(山田 栄君) 森議員。
○14番(森 弓子君) 私のような年代ですと、ジェネレーションギャップとかというのがあ
って、なかなか保育のところに、そういったマネジメントとかマニュアル化というのを、そこ
までしないと保育が確立できないかなとは思ったわけです。けれども、ISOの普及によりま
して、いろんなものがマニュアル化されなければならないということで、マニュアル化されて
いくのが現状だと思いますけれども、こういったことのマニュアル化の弊害として、おもてな
しの心とか、臨機応変な対応とか、気配りとか、そういったところはマニュアルには載ってい
ないわけでして、そういったところを補っていくのが人間性であり、心温かい子供を育てるこ
との基本にならないかと思うんですけれども、そういったことができないような、特に若い保
育士さんに有効だという話ですけれども、そういうふうに若者を見ていらっしゃるのが市の現
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実であると受け取ってよろしいんでしょうか。
○議長(山田 栄君) 酒向健康福祉部参事。
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
実際、こうほうえんへ行きまして、スマホでデータをとっ
てみえる様子も見て、そこで実際に働いてみえます介護士さんのお話を聞きました。本当に介
護施設も離職者が多く長続きしないと。その原因がやっぱり利用者さんへ対する心のおもてな
しという部分で、なかなか理解してもらえなくて、自分の思うとおりにできず辞職していくと
いう方が多かった。そういう現実を見させていただいて、ああ、保育園も同じだと。今はいろ
んなお子様も見えますし、いろいろな考えをお持ちの保護者の方が見えます。
そこでベテランの保育士、10年以上の保育士などは経験を積んで、こういうお母さんにはこ
ういう言い方をすると納得してもらえるということがわかるんですけれども、やはり若い人は
日々、毎日子供と携わるだけで精いっぱい、そこへ保護者の方からいろんな御意見をいただく
と、なかなかうまく対応できない。今回このデータをとることで、同じクラスに複数の職員が
入っているんですね、年少でやろうと思っていますので。そうすると、ベテランの保育士が気
づきのデータのところにスマホで入力をした場合に、データを蓄積して1カ月の終わりに分析
するんです。そのときに何月何日のこれは、10年以上の保育士だと対応は普通だったのに、若
い保育士はすごく点数が下がっているというふうに出た場合に、なぜというところで気づきの
話し合いをするんですね。その話し合いをしたときに、ああ、このお子さんにはこういうふう
に支援するといいよ、こういうお母さんはこういうことに困っているから、こういうふうに声
をかけるといいよということが、そこの話し合いの中で行われますので、そこで本当に心を込
めて一人一人のお子さんに合わせた支援ができるのではないかと期待しております。
○議長(山田 栄君) 森議員。
○14番(森 弓子君) 酒向参事の言葉を信じておりますが、ここのスキルアップジャパンと
いう言葉を聞いたときに、DIOジャパンのことが頭にぽっと浮かびまして、それで大丈夫か
なとか思って、社名をアルムという会社に変えられたとは思いますが、そこにありきの話なの
かなあと心配をしながら、私はこの事業を見守りたいと思いますので、まあよろしいんですが、
そのための人材配置というのは、新しい人材とかはあるのか、今の人材の配置の中で対応して
いくのか、その1点だけお伺いいたします。
○議長(山田 栄君) 酒向健康福祉部参事。
○健康福祉部参事(酒向真奈美君)
保育士に関しましては、そのICTをやるために募集する
のではないんですが、随時募集をしておりますが、今現在、応募に来られる方が見えないんで
す。それで、まだこれから相手さんが決まって話し合いなんですけれども、先生たちにとにか
く負荷がかからないように、今、音声入力とか、いろいろな問題もできることもたくさんあり
ますので、常にスマホで1時間ごとに入れるとか、一日に必ず全員の子供を入れるとかという
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ふうではなくて、保育士に負担のかからない程度でやれるようにしていきたいと考えておりま
す。
○議長(山田 栄君) 森議員。
○14番(森 弓子君) よろしくお願いします。
また、市民活動支援等につきましては、私も一般質問したとおりでございますので、中身が
そのまま要望になっておりますので、よろしくお願いいたしまして終了とさせていただきます。
ありがとうございました。
○議長(山田 栄君) それでは、次に移ります。
村瀬議員、お願いします。
(6番
村瀬正樹君登壇)
○6番(村瀬正樹君) この時期、毎年思います。田園地帯は緑一色です。山の木々、田んぼの
水面、目に優しく心が癒やされます。やがて秋になると、山は紅葉し、田は黄金色の穂が頭を
下げ、蜂屋柿はだいだい色に実を大きくしていきます。この美しい風景と平和な暮らしが続く
ように願い、私の質問に入ります。
東日本大震災、熊本地震と大災害が続き、次は東海地震、南海トラフ地震かとも言われてい
ます。津波や地震により庁舎が損壊し、機能を果たせなくなり、今も復興に大きな支障を来し
ています。この時期に本市も市庁舎の建築の話が具体的に出てきたことは大変いいことで、行
政、議会、市民、みんなで新庁舎の早期完成を目指したいと思います。特に執行部の今後の努
力を期待するものです。
議会としても、平成24年9月定例会、平成25年9月定例会、平成26年度9月定例会、平成27
年3月定例会の常任委員会で、そして平成27年9月定例会で坂井議員が一般質問で庁舎建設に
ついてそれぞれ触れています。答弁の中で基金条例をつくり、毎年1億円ほどを積み立て、検
討委員会で話し合っていく等と少しずつ前進してきました。企画建設常任委員会では、視察を
重ね、予備知識も得てきました。まちづくり特別委員会では、委員会の視点からも検討したい
としています。今後、議会全体で長期的に取り組む必要があります。
ここで、皆さん御存じのことですが、確認しておきます。
本館は昭和36年建設で築後56年、西館は昭和54年建設で築後38年、平成15年度に耐震工事実
施、震度6弱の地震での倒壊は免れるものの、国交省の官庁施設耐震基準を満たしておらず、
施設の機能を維持することは困難であると言われています。
そんな中で、平成28年3月の議員報告会で公共施設等総合管理計画素案が示されました。こ
の計画は中日本航空への委託でつくられたもので、公共施設の更新、統廃合、長寿命化などの
計画です。老朽化度と利用度からして、本庁舎は最優先で対処すべきものとし、年度ごとの大
まかな計画案が示され、平成34年度竣工となっています。基本計画作成、住民説明会に1年、
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設計に2年、工事に2年と着実に進展させなければなりません。
そこで1点目、この素案に示された新庁舎建設のスケジュールは本決まりと捉えてよいか、
お聞きします。
2点目、今年度中に庁舎のあり方の検討と建設候補地の選定等を行うとなっています。現在
地で現庁舎を取り壊し、新たに建てるのか、全く新しい場所での新築化により、財源、規模、
工法等が大きく変わると思います。現在の考えを聞きます。
なお、旧生物工学研究所跡地は、厚生会の理事長がある冊子で公言されているとおり、木沢
記念病院の移設に充てるべきと私は考えています。その西にある厚生会の買われている山地が
3万9,497平米、約4町歩あるそうです。これだけあれば庁舎の敷地として十分ではないでし
ょうか。
視察した長浜市の新庁舎は、市の端にあり、一番遠いところから車で40分かかるということ
で不便だとは言っておられました。今後100年大丈夫なように強固な地盤の上に建つ、市民の
利便性に富んだ庁舎をつくりたいと願っています。
3点目、財源について確認します。
平成27年度までの合併特例債はなくなり、平成25年までの中心市街地活性化基本計画、暮ら
し・にぎわい再生事業補助金もなくなっています。現在、あるいは今後期待できる補助金、
国・県はありますか。ないとすると財源はどう考えていますか。
次に、これも先の話ですが、規模についてです。
延べ床面積、駐車場を含んだ敷地面積、階層、消防署や福祉関係施設との複合化等、どんな
ことが考えられるでしょう。また、それに絡んで、設計・施工方法や業者選定方法の問題も出
てくることでしょう。
4点目、この建設に絡み、大もとの計画の見直し等についてお聞きします。
まず第5次総合計画(後期)の見直しはあるかです。
「まぁるいまち みのかも」の共通目標、基本目標、政策、施策で変更することは出てくる
でしょうか。
次に、平成32年度以降の第6次総合計画立案の有無を聞きます。
地方自治法の改正により6次総をつくるかつくらないかは、議会の決定は必要ないというこ
とですが、いずれ決定されると思います。また、都市計画法改正により、当市でも平成8年に
都市計画マスタープランが作成され、20年後の都市のあるべき姿を描き、平成37年度を目標年
次とされました。用途地域の規模や都市施設等の具体的な整備方針については、平成27年度を
目標とすることもあります。もしも新庁舎を全く違う場所に移すとなると、このプランも大き
く変わると思われます。今は平成28年度です。このプランの見直し改定はありますか。
あわせて、これも大きな影響があると思われる財政計画、地域公共交通網形成計画等への影
-96-
響、変更についてお聞きします。いずれにしても、現時点では検討委員会での話し合いもさわ
りの部分のみでしょうが、今後早急に、しかも着実に各年度内のスケジュールを決めて前進し
ていきたいと思います。
2項目め、双葉中学校区変更後の様子についてお聞きします。
校区変更の狙いは、西中のマンモス化による教育環境の悪化、教室不足、生徒数増による個
の埋没等の改善、双葉中の生徒数、クラス数の少ないことによる弊害、配当教員や部活数が少
ないこと、生徒間の幅広い交流が望めないなどの解消だったと記憶しています。
平成26年度から蜂屋小校区の西側半分の生徒が双葉中に通うことになりました。ただし、兄
弟が西中にいることや、希望する部活が双葉中にないことなどから、特例として双葉中校区生
徒の西中入学を平成30年度まで認めています。
1点目、校区変更の狙いは達成されたか、お聞きします。
校区変更の前後、平成25年度と平成28年度を比べます。生徒数は199人から245人、通常クラ
ス数は6から8へ、県費教員数が11人から16人とそれぞれふえています。中学校は教科担任制
で9教科あります。そこで、以前見られた教員数不足による免許外担当は解消されたのでしょ
うか。教員は免許外でも担当能力はあるでしょうが、できれば専門担当が、教員にとっても、
生徒にとっても望ましいことです。
次に、部活についてお聞きします。
双葉中にはサッカー部がないので、西中へという生徒もいました。部活は教科等と違い正式
な教育課程ではありませんが、中学校生活に大きなウエートを占め、心身の発達に大切な役割
を果たすものです。できるだけ希望に沿った部活があるといいわけです。校区変更後、部活の
数はふえましたか。
小規模校の部活が不活発で弱いということはなく、双葉の野球部、ソフトテニス部は大変強
いと聞いています。小規模校ゆえに生徒の活躍する場があることもいいことだと思っています。
次に、生徒の姿の変化について聞きます。
1クラスの人数は余り変わらないようですが、学年、学校の人数はふえています。人数がふ
えれば、性格、境遇、考え方の違う生徒が集まり、社会の縮図になっています。社会性の発達
の面からすると、双葉中校区変更はよかったと思います。授業中の生徒の取り組み、例えば意
見交流が多くなったとか、部活、委員会、生徒会等でリーダー性が出てきたとか、そういった
変化はどうでしょう。よくなったことはますます伸長させ、反対に不足していることは、意図
的に指導していただきたいと思います。
2点目です。
富加、伊深、三和、加茂野、蜂屋と5つのまちの生徒が集まっています。小学校の規模もま
ちの地域性や行事も違うと思いますが、生徒はうまく溶け込み、仲よくやっているでしょうか。
-97-
生徒間、保護者間で、違和感、あつれき、いじめ等はないでしょうか。
平成27年度双葉中の方針と重点の1つに、温かい人間関係づくりを通して、不適応、不登校
を減らすとありました。まさに校区変更の時宜を得た内容と思います。
3点目、双葉中、西中の今後の生徒数の変動はどうでしょう。今の傾向で落ちつくのでしょ
うか。予想されている生徒増よりももっと大きな変動の場合、双葉中はやっていけるのでしょ
うか。教室の数、グラウンドの広さ等についてお聞きします。
最後に、通学バスについて要望しておきます。
6時40分に上川浦を出発し、7時ごろに三和連絡所を通り、そこから廿屋へ回り、一文字坂
を通って伊深大洞を抜け双葉に着くということです。この大洞の生徒は、双葉中からの距離に
よりバスに乗れる人と、乗れずに自転車通学という人がいるそうです。同じ自治会で、しかも
20世帯ほどの小さな地区です。何とか同じようにバスに乗せてもらえないでしょうか。答弁は
結構です。一考をお願いして質問を終わります。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
(経営企画部長
伊藤誠一君登壇)
○経営企画部長(伊藤誠一君)
私からは、市役所新庁舎の建設について御答弁いたします。
新庁舎の建設につきましては、この4月に新設されました施設経営課におきまして、先進地
の調査や事例検討など基礎的な調査を始めたところでございます。また、現在、策定を進めて
おります公共施設等総合管理計画においては、庁舎は早急な対応が求められる公共施設の一つ
と位置づけられると考えております。
本年、発生いたしました熊本地震においては、庁舎機能を失った自治体もあり、改めて市民
生活に庁舎が果たす役割の大きさを認識したところであり、引き続き現庁舎の課題や新庁舎に
求められる基本的な機能を整理し、建設候補地や事業手法等の調査・研究を進めてまいります。
議員御指摘の建設スケジュールや施設規模、事業費等、こうした調査・研究の中において整
理・検討される課題であると考えており、昨年度に御説明いたしました公共施設等総合管理計
画(素案)に示されたスケジュールは確定的なものではございませんので、御理解いただきた
いと思います。
また、庁舎の建設という単一の目的において、交付される補助金等は現在ないと理解してお
りますが、庁舎の基本的機能のほかに、防災拠点機能や市民利用機能なども持たせた場合、そ
の部分については補助対象事業となる場合もあるため、今後、新庁舎の機能を議論していく中
で、補助メニューについても十分検討してまいりたいと考えております。
本計画は、利用者目線、複合・統合化、民間活用、公共交通、健全財政を公共施設マネジメ
ントの基本原則としており、健全財政の視点から財政計画との連携を密にいたしまして、将来
負担比率ゼロ%を堅持しつつ、将来、市民にとって必要とされる公共施設を適切に維持し、効
-98-
果的な運営を進めていかなければなれません。新庁舎は、単に職員の勤務する場所としてでは
なく、多くの市民に御利用いただくまちづくりの拠点となる施設であると考えております。
今後も、現在策定中でございます公共交通網形成計画や第5次総合計画との整合を図り、議
員各位との継続的な協議や、市民の皆さんとの意見交換を通じて事業を進めていきたいと考え
ております。
なお、現時点におきましては、第6次総合計画及び都市計画マスタープラン等についての検
討はいたしておりませんので、よろしくお願いします。
○議長(山田 栄君) 日比野教育長。
(教育長
日比野安平君登壇)
○教育長(日比野安平君)
私からは、双葉中学校変更後の様子についてお答えをいたします。
まず1点目でございますが、校区変更の狙いは達成されたかについてでございます。
校区変更により学級数は増加しました。このことにより、所有している免許教科以外の教科
を担当する教員は減っております。しかしながら、ほかの学校の例もございますが、現在の教
職員数では、全教科の免許所有者をそろえることは難しいです。本年度は技術科と家庭科の免
許を所有している教員が配置されておりません。また、数学を指導する教員が一部不足してお
りますことから、免許教科外の教科担任の申請をしております。
また、現段階では部活動数はふえておりませんが、校区の見直しをしてからの生徒が3学年
そろいましたので、今後、生徒の要望と学校の実態に応じて、部活の種類をふやすべく検討を
進めておるところでございます。
生徒の姿の変化としましては、生徒数がふえたことにより、それぞれの教育活動に活力が感
じられるようになったことが上げられます。例えば授業においては、それぞれの出身の小学校
で身につけてきた学び方や発言の仕方を出し合い、よい意味で刺激し合い、よいところを取り
入れ、高まろうとする姿が見られます。
また、ボランティア活動においては、富加、三和、伊深地域だけではなく、蜂屋地区でのサ
イエンスボランティアや夏祭り、加茂野地区での児童館祭り、美濃加茂おんさい夏祭りなどと
活躍の場が広がっております。
2点目の、5つのまちの生徒が集まっていることによる問題が発生していないかについてお
答えをいたします。
地域性や人数の多い少ないなどによる違和感などは現段階ではありません。いじめを疑うよ
うな生徒の言動や生徒間のトラブルはありますが、その要因が5つのまちの生徒が集まったこ
とによるものであるとは捉えておりません。PTA活動におきましても、いろいろな視点から
意見が活発に出るようになったということを聞いております。協力体制は、良好であると聞い
ております。校区変更以降、校区の違いによる問題や保護者からの苦情や相談は、現段階では
-99-
ございません。
最後に、3点目の今後の生徒数の変動と教育設備についてお答えいたします。
今年度初めの生徒数は、西中学校が717人、双葉中学校が245人、この中の美濃加茂市の生徒
は107人です。それが6年後の平成34年には、西中学校が784人、双葉中学校が291人、このう
ち美濃加茂市の生徒が132人にそれぞれ増加すると見込んでおります。
また、生徒数増加により、西中学校の学級数は、今年度の22学級から平成34年度に26学級、
双葉中学校の学級数は、今年度の10学級から平成34年度に12学級となると見込んでおりますが、
両校とも対応できる施設状況でございます。以上です。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員、どうぞ。
○6番(村瀬正樹君) 予想どおりのお答えで、詰まっちゃいましたけれども、前、平成27年の
企画建設常任委員会のところで、当時の総務課長さんと検討委員会をつくりましたと。25年の
7月に第1回目、26年7月に第2回目を行って、庁舎規模とか、そういったものをこれからど
うやって検討していくかという方向性を話し合いました。具体的にはまだ決まっておりません
という回答がございました。
一番最後、2回目が平成26年ですが、今は平成28年ですけど、その後、検討委員会というの
はなされたのか、もう立ち消えになってしまったのか、それをお聞きいたします。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
今、議員が御指摘いただいたのは、庁内における研究的な施設
でございまして、それ以後、その調査については継続はいたしておりません。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 今の文末が聞こえませんでした。継続いたしておりますか、おりません
のか。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
おりませんでございます。失礼いたしました。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) そうしますと、窓口は、この御答弁にありますように施設経営課という
ことでございますね。施設経営課のどなたがキャップでこれから進められるつもりなのか、当
分の予定などありましたら、お聞きいたします。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
新たに4月に職員7名体制で施設経営課というのを設置させて
いただきました。施設経営課長を含めまして、現在4月、5月の2カ月間に誠意的に全国のい
ろんな庁舎で、最近計画し、建設を進めつつあるところを見させていただいております。今回、
この本庁舎につきましても、先ほど申し上げたとおり、この公共施設管理計画の中の一丁目一
-100-
番地の最優先施設であることは間違いはございませんので、今年度で平成28年度、調査費を議
決いただいておりますので、この調査費の中でさらに詳細ついて施設経営課のほうで研究して
まいりたいと考えております。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 施設経営課というのは、ほかにもお仕事がいっぱいあるんじゃないかと
思うんですけれども、当市もいろいろ新しい取り組みをされておる中で、大丈夫なんでしょう
か。というのは、どこかに委託、また中日本航空に委託をするとか、要するに素案では平成34
年度が一応竣工と、まだ決まっていないということですが、お尻を確定してやっていかないと、
これ、ずるずると延びてしまうと、本当に地震が来た場合、本当に後悔しますので、せめてき
ょうこの場で平成34年の竣工は決まりだよと言ってほしかったんですが、その辺、いかがでし
ょうか。まだ本当にやる気があるのかどうか、ちょっと心意気等もお聞きしたいです。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
やる気は非常にあると御理解いただきたいと思います。
今年度、先ほど申し上げましたように、施設経営課というの新たにつくったのは、それが非
常に課題でございまして、これまでの単に設計をする部隊ではなくて、新しい公共施設をどう
活用していくのか、どう修繕していくのか、そういうところに特化した施設でございますので、
これまでにない組織ができ上がったというふうに御理解いただきたいと思います。
具体的には、先ほど申し上げたように、ことし調査費をいただきましたので、基本構想と呼
べるようなものを調査については今年度末をもって研究をしていきたいと思っております。な
お、今回、現状の3カ月間ほどの研究、あるいは現状の考え方について、議員の皆様と6月末
ごろをめどとして、どういう状態に今来ているのか、あるいは今後どういうふうにするのかに
ついて具体的な御報告をしたいと考えております。
その中で、ぜひことし、平成28年度がこういう熊本地震等が起きたという市民の方の意識も
非常に高まっておるというところから、市民の方の研究する組織、あるいは市長の附属機関と
して研究する委員会というようなものを正式に立ち上げたいと。また、市議会の皆様におきま
しても、議会の皆様の委員、そういう協議する組織、こういったものをつくっていただくよう
に要請するようなことを考えております。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 何回も先走って申しわけないですが、先ほどの素案によりますと、平成
28年度は方向性とか、それから建設候補地の選定、これをやるというふうに最初は計画されて
おりました。やっぱり1つずつやっていかないと前へ進みません。組織を立ち上げたとか、市
民の話を聞くとかじゃなしに、ある程度たたき台みたいなものを執行部、あるいは議員の中か
ら出していって、それについて話し合っていかないと、もう間に合わないような気がしますが、
-101-
今回私の一般質問の目玉は、ここでつくるのか、新しい場所に移すのかというのをぜひ方向だ
けでも決着をつけたいんですけど、まだ早いでしょうか。
ここで建て直すという場合は、現地ですね。長浜市の場合は、たまたま2つぐらいやって、
1個のほうをこっちへ持っていって、こっちを直してこっちも改造するというようなことであ
りましたけど、うちの場合は、壊しながらやるということは難しいような気がしますけど、そ
こら辺の考えだけお聞きしたいです。一般的な工法として、ここで建て直すということはでき
るかどうか。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
一般的なお話をさせていただきたいと思いますが、やはりこれ
だけの面積の中で、業務を遂行しながら建て直すということは非常に厳しいのではないかと個
人的には考えます。ただ、先ほど申し上げたように、本来の市役所という業務をする場所では
なくて、市民の方に愛される施設というものが今後必要だと考えております。そのためには、
どういう施設、特に災害等の対策であるとか、地域の交流の場所であるとか、そういった機能
をしっかり持てる場所、あるいは施設、そういったものをつくりたいと考えております。
いろんなことを考えた場合は、今までですと郊外型であるとか、いろんな方法があるかと思
います。そのためにいろんな場所を今見ております。ぜひ皆さん方と御意見をしながら、ある
程度絞り込みをしていきたいと考えております。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) これも一つのざれごとと聞いてください。
私は庁舎の位置は中央部がいいと思うんです、長浜へ行ってきて。そして地盤のいいところ
ということを思いますが、この2点についてはいかがでしょうか。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
やっぱり災害対策の拠点であることは間違いございませんので、
今言われた地盤というものについては、十分要素だというふうには思います。
中央部というのはどこを指しているのか、私にもわかりませんが、やはり先ほど申し上げた
ように、市民の方が行き来しやすい、あるいは広域と連携のしやすい場所と、こういったもの
が優先になるのではないかと思います。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 旧生物工学研究所跡地について、この前、建設常任委員会で見てきまし
たが、非常に広くていい場所です。でも、あそこはやはりあの冊子にて理事長が言われている
とおり、病院をつくるべきだというふうに私は思います。もし要らんと言われれば、あそこは
最高なんですが。私が言っておるのは、もうはっきり言って、ここじゃなしに駅北から向こう
の地区が中央じゃないかなあと思いますが、いかがでしょうか。
-102-
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
具体的な候補地をこの場で私が申し上げることは、市民の方の
意見について誘導することになりますので、それは差し控えさせていただきたいと思います。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 先ほど申しました旧生物工学研究所西側の4町歩近い山林についてはど
う思われますか。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
今申し上げたとおりでございまして、具体的なことについては、
言及は差し控えさせていただきます。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 敷地面積としては、どれぐらいあれば適当と今のところお考えでしょう
か。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
敷地面積につきましては、広ければ広いほどいいということで
ございますが、総務省が人口5万人から6万人規模の施設として必要な延べ床面積につきまし
ては、9,000平米程度ということを言っております。それから建蔽率等を考え、あるいは駐車
場の数を考えますと、それに匹敵した面積が要るかというふうに考えております。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 長浜市へ行きまして、市民の駐車場は十分ある、職員は自転車で通って
いる。職員の駐車場はなかったんですね。今、当市も職員の駐車場はあちらこちらで、皆、朝
歩いてみえますけれども、個人的な希望としては、駐車場も職員の駐車場、それから公用車、
市民の駐車場、できれば全部兼ねそろえた広さがいいと思いますが、その点についての今の見
解はいかがでしょうか。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
ぜひそういう形にしていきたいと思っております。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 中消防署ですね。こんなことはないと思いますけれども、大雨とか何と
かの場合、一緒につくるというようなお考えはないでしょうか。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
先ほど公共施設計画の中で5原則を申し上げまして、複合化、
あるいは民間施設との連携、こういったものの中に今言われたような防災機能についても十分
検討していきたい。消防署等については、具体的なものはまだ具体的に検討しているわけでは
ございませんので、そういったことについても、これから協議はできるものと考えております。
-103-
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 財源のほうに移ります。
現時点の庁舎建設積立基金ですね。大ざっぱでいいですが、何億円とか。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
昨年27年度末で約4億円でございまして、平成28年度当初予算
で1億円を予算化させていただきますので、今年度末には5億円になるかと思います。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 長浜市へ行きまして、5万人規模のところを勉強してきました。5万人
ぐらいの規模の人口ですと30億から安くて40億円、消費税も上がりますし、地震でまた人手不
足、材料高騰でどんどん値段が上がってきますので、私は60か70か、大分かかるんじゃないか
と思いますけれども、その辺はどういうふうにお考えでしょうか。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
他市の事例も調べますと、やはり建設費の3分の1から約50%
ぐらいの基金を準備して建築に入っている例が多うございます。ただ、現在におきましては、
やはりオリンピック需要ということもございまして、建設物価は高騰しております。現時点の
判断というのはしづらいと思いますが、先ほど申し上げた公共施設、今後新しい庁舎に必要な
機能、こういったものの中で事業費は換算していきたいと思っておりますが、やはりそれにつ
いても人口ということを考えますと、今、議員がおっしゃられたようなことも一つの目安にな
るかと思います。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 法的なことなんですが、お金はなかなか補助金もないし借りられないと
いうことで、今、いろいろ探してみえるみたいなことをお聞きしましたが、そうすると、市債
発行とか建設の起債をするわけですが、延べ床面積とか人口で上限というのはあるんでしょう
か。幾らでも借りることができるんでしょうか。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
先ほど申し上げたように、将来負担比率をゼロ%ということを
死守するということにしておりますので、湯水のように借金をすればいいものとか、そういう
ふうには全く考えておりません。先ほど申し上げたように、いろんな補助機能に対するものも
ありますので、起債等についても適正に考えたいと考えております。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 言い方が悪かったです。
長浜市へ行ったときに、これだけの規模だと上限はこれぐらいしか借りられないよとか、そ
ういう指導があるようなことを聞きましたが、むやみやたらに200億円を借りるとか、そうい
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うことはできないよというような指示とか要綱とかがあるんでしょうか。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
基本的には、そういう上限というものについては、私はちょっ
と知り得ないところで、これから勉強させていただきますが、一般の起債というもので申しま
すが、全体の特定財源を引いた残りの75%まではお借りできるというものもございます。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 「まぁるいまち みのかも第5次総合計画後期基本計画」を読んでみま
した、改めて。まだ決まっていないので、この変更はあれですけど、第6次の総合計画につい
ては、回答はいただきましたかね。
○議長(山田 栄君) 伊藤経営企画部長。
○経営企画部長(伊藤誠一君)
第6次総合計画の策定と都市計画マスタープランの見直しにつ
いては、現在のところはまだ検討は開始しておりません。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 都市計画マスタープランは、平成27年度に見直しとなっておったように
思うんですけど、とりあえずなしでということですか。
○議長(山田 栄君) 池田建設水道部長。
○建設水道部長(池田正幸君)
都市計画マスタープランのほうは、都市計画課のほうで担当し
ておりますので、お答えをさせていただきます。
今のところ都市計画マスタープランの見直しの予定はございません。先ほどからお話を聞い
ている中で、庁舎を移動してまちづくりを考えるという考えではなくて、都市マスタープラン
というのは、まちをどう考えていくか、どういうまちづくりをしていくかという中に庁舎をど
こに建てるかと、こういう考えになってくるかと思います。よって、都市計画マスタープラン
は、今のところ変更はございません。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) いろいろ決まっていないところでお聞きしまして申しわけございません
でした。私が言ったようなことも、ひとつざれごとだと思って聞いてもらって、早急にでもす
ぐ時間ってたちますので、そして我々議会のほうも全員でやっていこうとかというような機運
もありますので、みんなで一緒に考えていきたいと思います。それが1つ。
次に、双葉中学校のほうですが、まず確認したいのは、平成30年までは今の特例を認めると
いうことでございましたが、31年度以降はどうなるのか。やっぱり特例を認めるのか、もうだ
めだよとか、どういうふうなことになっておるんでしょうか。
○議長(山田 栄君) 日比野教育長。
○教育長(日比野安平君)
平成30年度に見直すというふうになっております。ですから、実績
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がこれでできましたので、それを勘案して、すぱっと切るのか、もう一度検討するかは、審議
会等を開いてまた決定していきます。以上です。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 平成30年度になってからだと間に合わないこともありますので、早目早
目にひとつ計画を立てて、地元の説明会とか校長会とかを開いてもらいたいと思います。
次に、双葉中へ子供を入れること、あるいは生徒が入ることについて保護者はどう思ってい
るか、調査とか何かアンケートですね。そのようなことをされたことはございますか。
○議長(山田 栄君) 日比野教育長。
○教育長(日比野安平君)
この制度の導入のときに、関係地区は自治会を初め保護者からアン
ケートをとりまして、その数字をもとに今回のような制度変更に至っておるわけでございます
が、毎年該当地区の学校のほうへは説明をしております。次年度入る子供だけじゃなくて、下
のほうもお聞きしたいという御希望に沿って集めてやっている場合がございます。昨年は実は
加茂野地区は学校にちょっと任せてあって説明できなかったところがあるんですけれども、一
番多い蜂屋地区に関しては、全学年対象に行いました。以上です。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 大変大きな変化でしたので、どうなっているのかなあということを思っ
て、あるときに、富加町のある方から、俺らのほうが受け入れてやるんやでなあということを
言われましたので、何を言っておるのということを思ったんですが、本音のところはなかなか
出ないと思いますけれども、子供さんが仲よく伸び伸びとやってくださることをお願いして、
もし機会がありましたら、またいろんなところでPTAとか、よく調査をしていただきたいと
思います。
最後ですが、部活の件ですけれども、結構双葉中の子がマラソン大会で、駅伝でとか、陸上
でとか何かでいい成績を残しておりますが、彼らは部活がないんですけど、どこで練習をして
いると捉えてみえますか。
○議長(山田 栄君) 日比野教育長。
○教育長(日比野安平君)
一昨日も地区の陸上競技大会が土岐の総合グラウンドでございまし
て、双葉中の1年生の子が100メートルハードルですけれども、これ、安達楓恋さんに次いで
1年生の子が、これは学年全部オープンなんですが、2位に入っています。大変期待できる後
輩が育ってくるなあと思って、この子は6年生のときに岐阜県の代表になっていますので、こ
ういう子供がいるということで、この子は実は美濃加茂の双葉中ではあるんですけれども、細
かい練習場所を私は承知をしておりません。陸上の専門家が美濃加茂市にはいてくださいます
ので、そういうところとは連携はとっておるはずですけれども、それだけの選手ですので。た
だ、そういう選手がいるだけに部活動のほうは、活動場所も含めて、いよいよ部活創設も考え
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ていなかいかんということは校長先生とも話をしております。
○議長(山田 栄君) 村瀬議員。
○6番(村瀬正樹君) 双葉中といえども、ちょっと調べますと、例えばソフトテニス部なんて
いうのは、かなり何十名もおりまして遊んでいる子がいると。もうちょっと人数を少なくして
新しい部ができないかなあ、生徒がやりたい部活は何かなあということですね。きめ細かい御
配慮をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。以上でございます。
○議長(山田
栄君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと
思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(山田 栄君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しま
した。
それでは、本日はこれにて延会いたします。皆さん、御苦労さまでございました。
なお、明日14日は午前9時から本会議を開きますので、定刻前に御参集願います。
延会
-107-
午後4時01分
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成
年
月
日
美濃加茂市議会
議 長
山
田
栄
議 員
牧
田
秀 憲
議 員
前
田
孝
-108-
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