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クラブづくりを考えよう! - JFA Community

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クラブづくりを考えよう! - JFA Community
第8回
クラブづくりを考えよう!
∼サッカーをもっと楽しむために∼
人をサポートする「Do sports support事業」
ければならないと思っています。そして、
と、スポーツをサポートしている人をサポ
クラブの情報をオープンにして、私たちの
ートする「Support sports support事業」を
クラブを理解していただきたいと願ってい
ます。
NPO法人スポーツクラブ・
エストレラ
(姫路市)紹介
①創設期:1997∼2000年
1996年に日本サッカー協会(JFA)の公
展開しています。スポーツドクターの段秀
認C級コーチ養成講習会(現公認B級コー
和氏のご協力でスポーツをメディカル面か
前田真吾(NPO法人スポーツクラブ・エストレラ副理事長/JFA公認クラブマネージャー・公認A級コーチ・キッズリーダーインストラクター)
チ養成講習会)を受講しました。そこで多
らサポートする事業や障害者スポーツの支
くの熱い仲間との出会いを機に、地元指導
援もしたいと思っています。
クラブミッション・ビジョン
者の方々と「播磨アクションプロジェクト」
【ビジョン】
私たちは、「スポーツを通して豊かな人
スポーツ活動を通じて、世代や国境を越
えた温かい交流の場と、ライフステージに
生を!」をモットーに、姫路の地で活動し
応じて日常的にスポーツ・レクリエーショ
ているスポーツクラブです。
ンに取り組むことができる環境を提供す
る。スポーツをする人たちはもちろんのこ
【ミッション】
と、スポーツを支える人たちもサポートし
スポーツを通して姫路の街に笑顔を増や
て、一人ひとりが目標にチャレンジでき、
し、そして郷土を愛し誇りに思うパワーあ
感動できる機会に出会えるクラブライフを
ふれる人材を育成する。
創出する。
アイスホッケー教室 © NPO法人スポーツクラブ・エストレラ
経 緯
メディカルサポートステーション
© NPO法人スポーツクラブ・エストレラ
チャイルドカップ
© NPO法人スポーツクラブ・エストレラ
①フットボールクラブ
Ⅱ.スポーツ健康教室
事業
Ⅲ.スポーツ活動支援
事業
と名づけて2年間話し合いを重ねて、2000
って大きな推進力になったのが、2004年
年18人の中学1年生をメンバーに志を同じ
の「JFAクラブマネジャーズカレッジ」へ
しかし、与えられた環境が私たちには最
■住所:姫路市北平野2丁目11番21号
■設立:2001年11月1日(NPO法人承認日)
■基本コンセプト:シティアイデンティティの
確立/サッカーを通しての街づくり。長期ビ
ジョンとしては総合型スポーツクラブの設立。
くする指導者たちと、「エストレラ姫路フ
の参加でした。クラブ運営を基本から学ぶ
善なんだとも思います。総合型スポーツク
ットボールクラブ(以下、FC)
」を立ち上
ことができました。クラブのミッション、
ラブの種目も増やしたいと検討中です。ま
げました。
ビジョンに始まり、マネジメント、マーケ
た、今年は指定管理者制度の受託に向けて
純粋で希望に満ちた子どもたちの輝く瞳
ティング、事業計画、アカウンティング
活動中です。
と指導者の熱い想い、それを支える温かい
(財務)
、ホスピタリティ、リスクマネジメ
応援者の心だけを力の糧としてスタートし
ントなど、クラブ経営にあたって必要な知
ました。もちろん批判の声もありましたが、
恵を素晴らしい講師陣と親切なJFAスタッ
地域の発展に貢献したいという一心で突き
フの方々、そして熱い仲間に囲まれて、じ
FCの1年目、ガンバ大阪の中学1年生に
進んでいきました。
っくり学ぶことができたことは、これから
21-0で負けたときのミーティング。「エス
のクラブの発展にとって大きな財産になっ
トにはグラウンドもクラブハウスもスポン
たと確信しています。
サーもないね。でもすごい宝物があるよね。
■設立目的 :姫路市および近隣市町において、
スポーツおよび子育てに関するイベントやセ
ミナー等の開催、総合型地域スポーツクラブ
の運営、支援やスポーツに関する指導者の派
遣、養成等の事業等、自己を確立し豊かに生
きるための環境・場の提供を通じて、市民一
人ひとりが年齢、性別を問わず目標やレベル
に応じてスポーツを楽しみ、自分たちの住む
地域に関心を持ち、地域に誇りを持つことが
できる心身ともに健全な青少年に育成に寄与
することを目的とする。
■ホームページ:http://www.hm.h555.net/~estrela/
Ⅴ.子育て支援事業
Ⅵ.国際交流支援事業
44
高校生 35名(関西大会2連覇・関西プリンスリーグ出場)
、中学生 67名(クラブユース選手権
兵庫県大会準優勝)
、レディース 15名(フレンドリーリーグ兵庫県準優勝)
②第2期:2001∼2002年
自分たちの志を確認し、クラブの進むべ
き方向性を確認する意味で、2001年に特
大切にしてきたこと
しています。
夢
忘れられない言葉があります。
何か分かる?」と聞いたとき、選手が澄ん
だ瞳で「僕らやろ!」と返してくれたので
定非営利活動(NPO)法人の申請を行い、
常にクラブの方向性をスタッフで確認し
総合型の「スポーツクラブ・エストレラ」
合ってきたことです。とにかくこの5年間、
を設立しました。このときヴィッセル神戸
スタッフ間で共通理解を深めていくことに
スタッフは、この子どもたちの瞳に責任
のスクール事業部長・加藤寛氏に知識不足
全力を上げました。スタッフに求めるコン
を持たなくてはなりません。この1枚の絵
の私たちは、知恵と力を貸していただきま
ピテンシーは、子どもが好き・責任感のあ
(下記参照)は、私たちが夢として共有し
した。本当に感謝しています。
る誠実な人柄・自分に誇りを持っているこ
てきたイメージです。その一角にはプロサ
とです。常に「自分たちは何をする集団な
ッカークラブの設立も掲げています。世代
これを機に有給専属職員を1名配置し、
す。エストレラはここからスタートしまし
た。
②テニスクラブ
会員17名。ママさんを中心に、楽しく活動をしています。
サッカースクール活動を開始しました。こ
のか」「自分たちはどの方向へ進もうとし
を超え、国を超え、みんなが集えるスポー
③スポーツ探検隊
小学生対象にアイスホッケー教室を開催しました
(協力;姫路ジュニアアイスホッケーチーム)
。
のサッカースクールは地元シニアの方をは
ているのか」をすり合わせながら、育成マ
ツパーク「スポッツェリア姫路」の建設が
①サッカースクール 約350名、キッズ∼中学生対象
じめ、ボランティアで協力してくれる方々
ニュアルを作成して、研修を繰り返してき
これからの私たちの夢です。今、地域には
6回開催、中高年対象
に支えられました。現在、女子1級審判員
ました。クラブの方向性に沿ったスタッフ
思いっきりチャレンジできる場とそれを温
で活躍している樽本好美さんもその中の一
のレベルアップは、クラブが続く限り永遠
かく見守り、安心して戻ってくることがで
人です。
の課題です。
きる場が必要だとエストレラは考えていま
②健康教室 ①メディカルサポート
ステーション
①メディカルセミナー
Ⅳ.スポーツ指導者支援
事業
スタッフのレベルアップ、資金面の安定、
活動拠点の確保、NPO事業の精選と山積
■理事長:宇野津享(宇野津整形外科院長・姫路
市体育協会副理事長・姫路市サッカー協会会長)
■2004年度事業紹介
Ⅰ.総合型スポーツ
クラブ運営事業
そして、この第3期に何よりクラブにと
今後の課題
②エストレラアカデミー
医師、理学療法士、柔道整復士、鍼灸師の方々の協力で、各種スポーツ大会をメディカル面から
サポートしました(協力:スポーツを愛する会)
。
スポーツ少年団体力測定・メディカル相談(6月27日)・姫路サッカーフェスティバル(8月8日)・
車椅子バスケット3on3大会(9月21・22日)・姫路市スポーツフェスティバル(10月11日)・姫路
市スポーツ少年団大会(10月31日)・しらさぎカップ[養護学校サッカー大会]
(3月6日)・府
県選抜高校サッカー強化大会(3月12・13日)
講演会『スポーツ現場における頭部外傷の対処法』
(11月16日)
。
講師:姫路赤十字病院脳神経外科部長・中村成夫氏
年5回、約40名参加(主として高校生を対象)
。
サッカーレフリーアカデミー(協力;姫路市サッカー協会審判委員会)
、トレーナーアカデミー
(協力;スポーツを愛する会)
、テーピング法・スポーツマッサージ・救急処置法、コーチングアカ
デミー(協力;姫路市サッカー協会技術委員会)
FCも3学年になり人数も増えて、試合で
クラブ内外の本当に多くの協力者ができ
す。そして、日本各地で頑張っておられる
も少し勝てるようにもなってきました
たこともクラブを支えてくれています。行
方々と交流できる機会があればいいなと願
(2002年兵庫県クラブユース選手権準優
政(スポーツ振興課、観光課、公園管理課、
っています。
勝:残念ながら決勝でヴィッセル神戸に0-
秘書課等)の方々、地
1で敗退)
。
元政治家、医療従事者、
マスコミ関係者、企業
③第3期:2003∼2005年
関係者(グラウンド提
2003年、第1期生13人に加え地元クラブ
供、寄付金等)、そして
から6人の選手が入団し、総勢19人でユー
サッカー指導者等、本
③サンテレビ番組『サッカーの学校』への情報提供・指導協力
スチームをスタートさせました。同時にス
当に多くの方々が私た
④地域FM局(FMGENKI)番組『ファンタジースポーツ』への情報提供
クール生も300人を超え、専属スタッフ5
ちの活動を支えてくれ
名を常置できるようになり、FC設立時か
ています。一つひとつ
らあったレディースチームも強化に向けて
挙げれば誌面が足らな
始動しています。スタッフの雇用には地元
いくらいです。
①子育てママさん教室
約20名/回。お母さんの温かい交流の場を持ちました。
②チャイルドカップ
サッカーを通じての三世代交流大会、輝く顔写真展/祖父母による孫の写真展(同時開催)
①フランスサッカー研修会
中学・高校生・指導者 約150名(12月27日∼30日)
講師:フィリップ=ティース・ディディエ=グロソー(ストラスブルグ)
②U-18フランスキャンプ 3月25日∼4月3日
の企業とワークシェアリングを行うことで
報酬の一部を捻出しています。
NPO事業としてはスポーツをしている
これに応えるために
は誠意ある活動を続け、
地域に貢献していかな
エストレラ夢の図 © NPO法人スポーツクラブ・エストレラ
45
ファレンス、指導者海外研修、ナショナルトレセン指導者研修
・20ポイント:1日コース指導実践有リフレッシュ研修会、2日コ
財団法人日本サッカー協会
公認指導者登録制度
「JFA公認指導者登録制度」は、創設から1年半が経過、機関誌「テクニカル・ニュース」の創刊・発行、
公式ホームページ「JFAコミュニティ http://www.member.jfa.or」の開設など、
指導者の皆さまの活動に資する情報提供サービスを積極的に行っています。
今回はJFA基本規程(JFA newsなど参照)
・第172条に基づいた同制度の規約についてお知らせします。
ース指導、実践無リフレッシュ研修会、S級リフレッシュ研修
会
12 登録抹消手続き
登録を抹消する場合には、本人または代理人から書面によって
・10ポイント:1日コース指導実践無リフレッシュ研修会
申し出るものとする。その際、登録料の返金は一切行わないこと
・ 5ポイント:半日コース指導実践無リフレッシュ研修会
とする。
(3)その他のポイント
以下に該当する登録指導者は、自動的に20ポイント加算する。
ただし、以下の複数に該当していても上限自動的に加算されるポ
イントの上限は20ポイントとする。
・日本サッカー協会が認める47FAインストラクター
・日本サッカー協会および都道府県サッカー協会が認めるトレセ
ンスタッフ
13 資格の失効
以下の場合、登録が抹消され資格が取り消される。
(1)公認指導者としてふさわしくない行為があったと認められた
とき
(2)登録料を納付しないとき
・日本サッカー協会加盟チームの監督かコーチ
(3)期間内に所定のリフレッシュポイントを獲得できなかったと
10 海外居住者
(4)本人から書面による申し出があったとき
き
(1)海外に居住する場合でも登録を義務付けられるものとする。
手数料として150円を納付する。
1
登録義務
(3)A/B/C級コーチは、登録料5,000円の中から500円を本協会
より(財)日本体育協会に納付するものとする。
全ての有資格者指導者は、指導者登録を行わなければならない。
2
登録区分
本協会における指導者ライセンス登録区分は以下の通りとする。
(1)S級コーチ
(2)A級コーチ[
(財)日本体育協会 公認上級コーチ]
6
登録区分の変更
(上位ライセンス取得時)
登録指導者が、上位ライセンスを取得した場合の手続きについ
て以下の通り定める。
(1)本協会は、すみやかに上位ライセンスのライセンス認定証を
発行する。
(3)B級コーチ[
(財)日本体育協会 公認コーチ]
(2)前ライセンスの登録有効期間中は、上位ライセンスの指導者
(4)C級コーチ[
(財)日本体育協会 公認指導員]
登録料を追加納付せず、翌年の指導者登録料から上位ライセンス
(5)D級コーチ
の登録料を納付する。
3
登録有効期間
(1)登録有効期間は、登録手続き終了後から1年間とする。
(2)登録有効期間中に上位ライセンスを取得した場合も、有効期
間は前ライセンスの登録有効期間までとする。
(3)登録有効期間の終了する2ヶ月前(例:登録期間が、∼4月30
7
登録指導者の権利
登録指導者は以下の権利を有する。
(1)機関誌「テクニカル・ニュース」購読(2カ月ごと、原則奇数
月の20日予定)
(2)指導者専用サイト「JFAコミュニティ」の利用
日までの場合、2月末日まで)に本人から書面による申し出がない
(3)コーチ・スクエアの利用
限り、自動的に更新することとする。
(4)リフレッシュ研修会の受講(ただし、D級コーチを除く)
4
登録料
登録料は以下の通りとする。
8
リフレッシュ研修会
登録指導者(D級コーチを除く)は、リフレッシュ研修会を受
(1)S級コーチ:10,000円/年間
講することによって、指導者としてのレベルアップに務めなけれ
(2)A級コーチ: 5,000円/年間
ばならない。また、一定期間内に所定のリフレッシュポイントを
(3)B級コーチ: 5,000円/年間
獲得しなければならない。
(4)C級コーチ: 5,000円/年間
(5)D級コーチ: 3,000円/年間
5
登録料納付方法
9
リフレッシュポイント
(1)必要ポイント
・S級コーチ:40ポイント/2年間
(1)登録指導者本人が指定した金融機関から、本協会の定めた時
・A級コーチ:40ポイント/4年間
期に所定の登録料を自動引落しすることによって指導者登録料を
・B級コーチ:40ポイント/4年間
納付する。ただし、新規に指導者ライセンスを取得した場合、初
・C級コーチ:40ポイント/4年間
年度の登録料に限り主管者を通じて本協会に納付することとする。
(2)自動引落しにより登録料を納付する際には、別に自動引落し
46
(2)研修会ポイント
(2)リフレッシュポイントの獲得義務はこれを免除する。
(3)テクニカル・ニュースの海外送付は行わず、国内の指定場所に
送付する。
14 その他
(1)既存の有資格者の登録手続き期限
2004年3月31日までに本協会公認指導者ライセンスを取得した
指導者の登録手続きの締め切りは、2005年9月30日までとする。
11
海外ライセンス取得者
(1)日本以外の国で指導者ライセンスを取得した者が、指導者登
録を希望する場合、これを認めるものとする。
(2)登録費は5,000円/年間とする。
(3)リフレッシュ研修会を受講することにより、4年間で40ポイ
ント獲得しなければならない。
それ以降は、やむを得ない事情がある場合を除き、登録するため
には再度指導者ライセンスを取得しなければ登録できないものと
する。
(2)旧公認準指導員から公認C級コーチへの移行手続き
2004年3月31日時点の本協会公認準指導員は、公認C級コーチに
移行するために2005年3月31日までに指定のレポートを提出し、
受理されなければならない。
期日までに指定のレポートが受理されない場合、ペナルティと
して登録してから最初の4年間に限り取得すべきリフレッシュポイ
ントを40ポイントに20ポイント追加し、60ポイントとする。
公認指導者登録制度について、良くあるご質問
▼
[Q]住所変更はどうやってするの?
③『Kick Off』画面の『指導者』をクリックすると、画面下に『パスワー
[A]指導者ご自身に行っていただきます。手順は以下の通りです。
ドを忘れた方はこちら』が出てきます。
①日本サッカー協会オフィシャルホームページ http://www.jfa.or.jpに
▼
アクセスします。
④画面下に『パスワードを忘れた方はこちら』をクリックし、必要事項
▼
を入力し、パスワードを再発行してください。
②トップページ左側の『Web登録はこちら』をクリックすると、
『Kick
▼
Off』画面が出てきます。
⑤そこでも再発行できない場合は、初回パスワードを再発行いたします
▼
ので、
「パスワード再発行」画面の下にある <「秘密の質問」や「秘
③『Kick Off』画面の『指導者』をクリックし、ご自身の『指導者登録番
密の答え」を忘れた、メールアドレスを変更した等で、パスワードの
号』と『パスワード』を入力するとログインできます。
再発行ができない方はこちら> をクリックしてください。
▼
▼
④ログインすると、指導者ご自身の「指導者トップページ」画面が出て
きますので、画面左側の『基本情報』をクリックしていただくと、ご ⑥「登録指導者用サイト パスワード再送付申請」に必要事項をご記入
の上、FAXにて申請してください。
自身の情報が出てきます。
▼
[Q]リフレッシュポイントは付いているのか・・・
⑤ご自身の新しい住所を入力します。
[A]2004年度に受講したリフレッシュ研修会のポイントが、2005
年7月よりWeb画面上で確認できるようになりました。
[Q]パスワードを忘れてしまったのですが・・・(もしくは初回パス
①『Kick Off』
『指導者』にログインすると、指導者ご自身の「指導者ト
ワードをなくしてしまった)
ップページ」で必要総数ポイント、累積ポイント、必要残りポイント、
[A]Web画面でご自身に確認していただきます。手順は以下の通りで
ポイント獲得期限が確認できます。
す。
「基本情報」→「リフレ
①日本サッカー協会オフィシャルホームページ http://www.jfa.or.jpに ②JFA加盟登録チーム指導によるポイント化は、
ッシュポイントの確認・申請」→「JFA加盟登録チーム指導によるポ
アクセスします。
イント化はこちら」から、チームの登録番号を入力し、ポイントをつ
▼
けることができます。
②トップページ左側の『Web登録はこちら』をクリックすると、
『Kick
Off』画面が出てきます。
・40ポイント:2日コース指導実践有リフレッシュ研修会、カン
47
財団法人日本サッカー協会機関誌
年間定期購読
募集中!
審判員と指導者、
ともに手を取り合って・
・
・
C O O R D I N A T I O N
B E T W E E N
T H E
F I E L D S
O F
R E F E R E E I N G
A N D
T E C H N I C A L
JFAレフェリーカレッジ「トップレフェリー
[主審]養成コース」
技術委員会の講義を受けた受講生の反応② カレッジマスター 小幡 真一郎
© Jリーグフォト㈱
∼学んだこと、考えたこと
前号に引き続き、レフェリーカレッジに
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「JFA
news」は財団法人日本サッカー協会
(JFA)が毎月(15日)発行するオフィシャルマガジンです
。
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日本代表戦・各種競技会といったJFA各種行事・事業の報告や記録など、チーム運営に携われる方、
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指導者・審判員など皆さまにとって、日々の活動を行うために貴重な情報が満載されています
。
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また、皆さまの仲間である各地域で活動するチームなども随時、紹介されています
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JFA
newsの詳細については、JFA公式ホームページ
(http://www.jfa.or.jp)
をご参照ください。
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【年間購読料】
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【購入申込方法】
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TEL:03-3830-2004
(代表)FAX:03-3830-2005
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1年間(12冊)
:5,000円(送料/税込)
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①下記にある「JFA news申込用紙」に必要事項を記入
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し、JFA広報部までFAX
(03-3830-2005)。
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②数日後にJFA広報部より
「払込取扱票」が郵送されます
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【問い合わせ先】 □□■□□□□□□□□□■□□□□□□
ので、必要事項(住所・氏名、
購読開始希望月など)
を記
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財団法人日本サッカー協会 広報部
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入。最寄りの郵便局に持参して、
代金(5,000円)を払い
〒113-8311 東京都文京区サッカー通り
(本郷3-10-15)
JFAハウス
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□□□□□■□□□□□□□□□■□□□
込んでください。 □□□■□□□□□□□□□■□□□□□
るポイントが変わり、さらに選手の意図を
マンスを果たせなくても、自分から指導者
読んだゲームコントロールが少しできるよ
に積極的に尋ね、失敗を次に生かしていき
財団法人日本サッカー協会 広報部
・機関誌「JFA news」係
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■□□□□□□□□□■□□□□□□□□
うになりました。
たいと思います。
FAX:03-3830-2005
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□■□□□□□□□□□■□□□□□□□
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□□□□■□□□□□□□□□■□□□□
□□■□□□□□□□□□■□□□□□□
■□□□□□□□□□■□□□□□□□□
て技術委員会の講義を受けた受講生たちの
反応を紹介します。
□□□□□□□□□■□□□□□□□□□
□□□□□□□□■□□□□□□□□□■
・トレセン活動のこれからの取り組みにつ
・日本が世界に出るためには、日本の特徴
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□□□■□□□□□□□□□■□□□□□
□■□□□□□□□□□■□□□□□□□
いて理解することができました。いかに可
である集中力を常に発揮することが求めら
□□□□□□■□□□□□□□□□■□□
□□□□■□□□□□□□□□■□□□□
□□■□□□□□□□□□■□□□□□□
・日本の常識は必ずしも世界の常識ではあ
能性のある選手を指導者が共通理解のもと
れているので、オンプレーの時間を長くし
□□□□□□□■□□□□□□□□□■□
年間定期購読FAX申込書
□□□□□■□□□□□□□□□■□□□
□□□■□□□□□□□□□■□□□□□
りません。国内の試合だけでなく、世界の
に発掘・育成できるかが非常に大切である
ていきたい。そのためにはリスタートをい
□□□□□□□□■□□□□□□□□□■
□□□□□□■□□□□□□□□□■□□
□□□□■□□□□□□□□□■□□□□
試合を見て(できれば海外で)肌で感じる
ことを再認識しました。そして、サッカー
かに正しく早くさせるかに注意したい。ま
□□□□□□□□□■□□□□□□□□□
フリガナ
□□□□□□□■□□□□□□□□□■□
□□□□□■□□□□□□□□□■□□□
ことが必要です。単にサッカーというスポ
という競技をより深く追求するためには、
た、ディフェンスにおいて、世界はボール
■□□□□□□□□□■□□□□□□□□
□□□□□□□□■□□□□□□□□□■
□□□□□□■□□□□□□□□□■□□
ーツではなく、その国の文化・風俗・もの
そのような場で競技者や指導者がルールを
にいくことを恐がらないが、日本はボール
□■□□□□□□□□□■□□□□□□□
□□□□□□□□□■□□□□□□□□□
□□□□□□□■□□□□□□□□□■□
の考え方が根底にあって、そういった部分
さらに理解すれば、さらに良い方向に向か
の直前に止まり、抜かれないことを第一に
□□■□□□□□□□□□■□□□□□□
■□□□□□□□□□■□□□□□□□□
□□□□□□□□■□□□□□□□□□■
を理解することから始めないとサッカーを
うと思います。ルールの精神や解釈を正し
しているということなので、指導者側の改
□□□■□□□□□□□□□■□□□□□
□■□□□□□□□□□■□□□□□□□
□□□□□□□□□■□□□□□□□□□
知っているとは言えないと思いました。
く伝えることもわれわれの任務であると考
善もありますが、レフェリーとしてもボー
□□□□■□□□□□□□□□■□□□□
□□■□□□□□□□□□■□□□□□□
■□□□□□□□□□■□□□□□□□□
えています。
ルにいく意図があるのかないのか、その見
□□□□□■□□□□□□□□□■□□□
□□□■□□□□□□□□□■□□□□□
指導者登録番号
:C
□□□□□□■□□□□□□□□□■□□
□□□□■□□□□□□□□□■□□□□
□■□□□□□□□□□■□□□□□□□
□□□□□□□■□□□□□□□□□■□
フリガナ
□□□□□■□□□□□□□□□■□□□
□□□■□□□□□□□□□■□□□□□
□□□□□□■□□□□□□□□□■□□
□□□□■□□□□□□□□□■□□□□
つのコンタクトに対して、
「なぜ、ファウル
□□□□□□□□■□□□□□□□□□■
〒
□□□□□□□□□■□□□□□□□□□
・サッカーを構成する要素「テクニック」
「タクティス」
(美)
、
「フィジカル」
「スピリ
ット」
(力)を兼ね備えていることがサッカ
極めの精度を高めていきたい。
∼自分のレフェリングに生かそう
と思っていること
ーの魅力です。両チームの選手がお互いの
・単に「闘わせる」のではなく、一つひと
お名前
□□■□□□□□□□□□■□□□□□□
□□□□□□□■□□□□□□□□□■□
□□□□□■□□□□□□□□□■□□□
持っている能力を十分に発揮できる環境を
・コミュニケーションのとり方が自分も含
なのか」あるいは「なぜ、ファウルではな
■□□□□□□□□□■□□□□□□□□
□□□□□□□□■□□□□□□□□□■
□□□□□□■□□□□□□□□□■□□
作るのがレフェリーの役割であることを再
めて、日本人はとても苦手(下手)なこと
いのか」の理由付けをできるようにした上
□■□□□□□□□□□■□□□□□□□
□□□□□□□□□■□□□□□□□□□
□□□□□□□■□□□□□□□□□■□
認識しました。
に気づきました。論理的思考とコミュニケ
で、いわゆる「闘わせる」という基準をつ
□□■□□□□□□□□□■□□□□□□
■□□□□□□□□□■□□□□□□□□
□□□□□□□□■□□□□□□□□□■
ーション能力の向上をいつも考えて取り組
くれるようにしたい。
□□□■□□□□□□□□□■□□□□□
□■□□□□□□□□□■□□□□□□□
□□□□□□□□□■□□□□□□□□□
□□□□■□□□□□□□□□■□□□□
□□■□□□□□□□□□■□□□□□□
■□□□□□□□□□■□□□□□□□□
□□□□□■□□□□□□□□□■□□□
□□□■□□□□□□□□□■□□□□□
【tel】 − − □□□□□□■□□□□□□□□□■□□
□□□□■□□□□□□□□□■□□□□
□■□□□□□□□□□■□□□□□□□
・現代のサッカーの流れによるゴールキー
みたい。
パーに求められる役割の変化と、ゴールキ
・選手にいろいろな意味で頑張らせたい。
ーパーのプレーに関する競技規則の変更点
・オープンマインド、つまり自分の意見を
例えば、悪意のない小さな接触に対しては、
からのゴールキーパーの役割について理解
主張しながらも他人の意見を聞き入れる姿
ファウルをすぐアピールさせずにボールを
しました。その結果、レフェリーとして見
勢を持ち続けたい。たとえ十分なパフォー
必死に追う姿勢などを求めていきたい。
おところ
□□■□□□□□□□□□■□□□□□□
※上記、
ご記入いただいた項目はJFA newsの年間購読のお申込みおよびご案内以外の目的には使用いたしません。
※以下、次号
48
49
2006FIFAワールドカップ
ドイツ アジア地区最終予選終了
東アジアサッカー選手権
2005決勝大会
日本、1位で最終予選通過
日本、2大会
連続の2位に
終了間際のV中澤のゴールで韓国に勝利タイトルとからめて © Jリーグフォト㈱
首位で最終予選を突破した日本代表 © Jリーグフォト㈱
8月17日「2006FIFAワールドカップ ドイツ アジア地区予選」が終
ーグ戦方式で行われた。各グループ上位2チームが本大会出場権を
了した。今回のアジア地区予選はAFC加盟44協会から39の代表チー
獲得、3位チーム同士はホーム&アウェイのプレーオフを実施し、
ムが参加し、予備予選、1次予選、最終予選と3段階で実施された。
勝者が北中米・カリブ海地区予選の第4位チームと本大会出場をか
けてプレーオフを戦うこととなった。
●予備予選
キリンチャレンジカップ2005・日本vsニュージーランド(写真は⑩澤)© Jリーグフォト㈱
2004年12月9日、クアラルンプール(マレーシア)で抽選会が行
「東アジアサッカー選手権2005決勝大会」が7月31日∼8月7日、韓
喫するも、後半に茂庭
照幸(F東京)
、田中達
国(大田、全州、大邸)で開催された。
同大会は東アジアサッカー連盟9協会の男子代表チームのNo.1を
也(浦和)が代表初ゴ
決する大会で2年に一度開催。東アジアサッカー活性化のために
ールを決め2-2で引き分
JFAが提唱しスタート、2003年12月に第1回大会が日本で開催された。
けた。
今大会には、中国、朝鮮民主主義人民共和国(以下DPR KOREA)
、
大会最終となる韓国
われ、最終予選の組み合わせが決定。日本はイラン、バーレーン、
日本、韓国が参加。中国が初優勝を果たし、日本は前回に続いて準
戦でも、負傷した田中
けて、2003年11月∼12月にホーム&アウェイで実施。一次予選に出
朝鮮民主主義人民共和国とグループBに入った。最終予選は2005年2
優勝となった。
達也の代わりに玉田圭
場する28チームを決定。
月9日∼8月17日に行われ、グループAでは、6月8日の第5試合でサウ
FIFAランキング(2003年10月22日時点)下位14チームを7つに分
●1次予選
32チームを4チーム×8グループに分けて、ホーム&アウェイのリ
ーグ戦方式で争い、各グループ上位1チームが最終予選へと進出。
なお今大会より、
「東アジア女子サッカー大会」が新たに創設。
司(柏)、GKに土肥洋
ジアラビア、韓国が2位以内を確定し本大会出場を決定、グループB
男女総合優勝国に授与される賞が新たに設けられ、DPR KOREAが
一(F東京)を起用した
も6月8日に、日本とイランが2位以内を確定し本大会出場を決定し
受賞した(※「東アジア女子サッカー大会」の報告は本誌24∼25ペ
ほかは、第2戦と同じメ
た。全てがFIFAワールドカップ本大会出場経験国であり、韓国は6
ージ参照)
。
ンバーが先発した。
ホーム・韓国の攻勢
大会連続7度目、サウジアラビアは4大会連続4度目、イランは2大会
ぶり3度目、日本は3大会連続3度目の本大会出場となった。
∼日本、得失点差で2位に
に日本は厳しい守備で
応戦。後半途中出場し
た中澤佑ニ(横浜FM)
2003年12月5日、フランクフルト(ドイツ)で予選抽選会が行わ
「東アジアサッカー選手権2005決勝大会」には、シードで出場権
れ、大陸別予選の組み合わせが決定。2004年2月18日から11月17日
を得ていた中国、日本、韓国の3チームと、今年3月にチャイニー
がゴールを決め1-0で勝
の約9カ月間にわたり、最終予選進出をかけてアジア各地で戦いが
ズ・タイペイで開催された予選大会を勝ち抜いたDPR KOREAの計4
利した。この結果、日本はDPR KOREAと勝ち点で並んだが、得失
繰り広げられた。日本は、オマーン、シンガポール、インドとグル
チームが参加した。
点差で上回り2大会連続の2位となった。
ープ3に。守備を固める対戦相手に苦戦するも、全勝で最終予選へ
東アジアサッカー選手権では新戦力が試された(写真は⑨巻 © Jリーグフォト㈱
日本は、初戦でDPR KOREAと対戦。カウンターからの失点で0-1
と駒を進めた。
で敗れ黒星スタート。続く中国戦では、2006FIFAワールドカップド
イツアジア地区最終予選、FIFAコンフェデレーションズカップ、そ
8グループ中6グループで、第一シードチームが順当に最終予選進
してJリーグの連戦をこなしてきたレギュラー選手たちの疲労を考慮
出を決めたが、グループ4では2大会連続出場を目指した中国がクウ
し、先発メンバー全員を入れ替えて臨んだ。前半ミスから2失点を
■個人表彰
得点王:該当者なし
最優秀GK:イ・ウンジェ
(韓国)
最優秀DF:張耀坤(中国) フェアプレー賞:日本代表
MVP:季銘義(中国)
ェートに敗北、グループ5では国際舞台に復帰したばかりの朝鮮民
主主義人民共和国が第一シードのUAEを退けて最終予選へと進出す
■大会結果
る番狂わせがあった。
中国
中国
●最終予選
最終予選は8チームを2グループに分けて、ホーム&アウェイのリ
50
8月17日、ホームでのイラン戦に2-1で勝利(写真は\玉田 © Jリーグフォト㈱
日本
DPR KOREA
韓国
勝点
勝
分
敗
得点
失点
差
順位
2△2
2○0
1△1
5
1
2
0
5
3
2
1
0●1
1○0
4
1
1
1
3
3
0
2
0△0
4
1
1
1
1
2
-1
3
2
0
2
1
1
2
-1
4
日本
2△2
DPR KOREA
0●2
1○0
韓国
1△1
0●1
0△0
51
JFAテクニカルレポート FIFAコンフェデレーションズカップ ドイツ2005
ースを誰に使わせるかをあらかじめイメー
ブ
ラ
ジ
ル
ジした動きということである。
ブ
ラ
ジ
ル
図3-4で解説している、オーストラリア
16
13
16
13
7
バラックをバイタルエリアへ侵入させる意
7
10
14
戦で見せたドイツ⑭アサモアの動きは、⑬
10
21
図のあるスペースをつくるための動きであ
10
20
る。⑭アサモアの動きで一瞬できたスペー
6
15
10
5
日
本
14
7
2
7
図3-1 ブラジルの見事なカウンター 日本 vs ブラジル
(1)⑦ロビーニョの高い位置でのポジショニング
日本DF陣の背後のスペースをいつでも狙える位置。こ
れによって背後のスペースを支配しようとしている。
15
21
6
20
スを⑬バラックがその隙を逃さず有効に活
用し、⑳ポドルスキーのゴールを生み出し
た。
5
2
この素晴らしいコンビネーションプレー
による得点は、⑭アサモア、⑬バラックが
やみくもに動くのではなく、刻々と変化す
日本代表 © Jリーグフォト㈱
る状況を的確に判断し、お互いのタイミン
JFAテクニカルレポート
技術・戦術分析
日
本
16
13
10
21
20
14
10
6
15
7
日
本
5
している。人とボールが効果的に動くこと
で、相手の守備バランスを崩し、バイタル
7
FIFAコンフェデレーションズカップ
ドイツ2005
6月に行われた「FIFAコンフェデレーションズカップ ドイツ2005」の
JFAテクニカルレポートが10月に発売されます。今回はその内容を一部抜
粋してお届けします。
グを計りながら動き出していることに起因
ブ
ラ
ジ
ル
2
(2)⑦ロビーニョの右サイドへのポジション移動
日本のDFのポジショニングやスペースの状況、そして
⑳ジュリオ・バプティスタがフリーでボールを受けたのを
観て、彼のドリブルできるスペースをつくるためにフリー
ラン。このフリーランにより⑳ジュリオ・バプティスタの
前の大きなスペースを獲得・スペース支配に成功してい
る。
(3)⑳ジュリオ・バプティスタのしかけ
⑦ロビーニョの動きをフェイントに使い日本⑮福西を振
り切り、⑦ロビーニョがつくったスペースをスピードドリ
ブルでしかける。また、⑦ロビーニョも前方のスペースへ
走り込んでいる。
このON・OFFのしかけで、日本のDF②田中、⑤宮本は、
スピードを吸収するために下がらざるを得ない状況とな
り、ゴール方向のスペースをどんどん取られ、支配される
ことになる。しかけることにより日本陣内のスペースをど
んどん自分たちのものにしていることが分かる。最終的に
は⑳ジュリオ・バプティスタにゴール前まで運ばれシュー
トをうたれてしまった。
エリアの攻略が可能となり、ゴールするた
めのスペースを獲得・支配できるのであ
ションチェンジが行われていた。人とボー
ルが動くことによって、相手の守備組織の
バランスを崩し、バイタルエリアのスペー
ても、一人ひとりの的確なポジショニング
スを獲得・支配しようとしていた。意図的
でスペースを獲得・支配し、多くのシュー
とは、自分が動くことによってできるスペ
日本vsメキシコ
(写真は⑱稲本)© Jリーグフォト㈱
トチャンスをつくり出していた。
ブラジル⑨アドリアーノは、ゴール前で
の狭いスペースの中でも、刻々と変化して
いく状況を的確に読み、相手にとって嫌な
Ⅰ.攻撃編
1.守備組織を形成されたときのスペース支
配∼バイタルエリアの攻略
ルを奪おうとする。そ拡散させようとする。
成)。センターフォワードが⑨サビオラか
ポジションはどこなのか、どのポジション
当然ではあるが、日本の育成年代でよく見
ら⑦テベスに代わっても同様の動きをして
をとることで自らスペースを獲得・支配で
かけるような、ボールに寄って行き、自ら
いたことからも、チームとしての戦術であ
きるのか、味方にスペースを与えられるか
プレーできるスペースを減少させているケ
ることがうかがえる。
を常に考えながらプレーしていた。⑨アド
ースは見られない。
やり方に相違はあるものの、各国ともこ
リアーノは、フィジカルに強くパワフルな
11人が連動してブロックを形成し、ラ
今大会準優勝のアルゼンチンはボールを
の幅と厚みを形成したポジションどりか
イメージが先行していたが、今大会で、ボ
ストパスの起点となりうるバイタルエリア
相手から奪うと、センターフォワードの⑨
ら、スペースを有効に活用し質の高い技術
ールのないところでの駆け引きに優れたプ
への侵入を阻止しようとする強固な守備組
サビオラ(⑦テベス)は右タッチライン際
に裏付けされた意図的なポゼッションプレ
レーヤーであることも証明してみせた。的
織を、いかにして崩すか、いかにしてバイ
に開き(幅の形成)
、もう1人のセンターフ
ーで、人とボールを動かしつつ、バイタル
確なポジショニングと絶妙の動き出し、コ
タルエリアに侵入するかが、攻撃側の大き
ォワードのUフィゲロアは、相手最終ライ
エリアを攻略し、相手守備組織を崩してシ
ンタクトスキルの高さで、ゴール前のスペ
な課題である。この課題に対し、今大会で
ンに対する駆け引きによって中央の高い位
ュートチャンスをつくり出そうとしてい
ースの支配者として、今大会の得点王とな
各国が見せた戦術を見てみる。
置をキープし、⑧リケルメなど味方MFの
た。特にベスト4に残った、ブラジル・ア
り、優勝にも大きく貢献して大会MVPに
侵入できるスペースをつくっていた(厚み
ルゼンチン・ドイツ・メキシコは、その質
も輝いた。
の形成)。左サイドにはキャプテン③ソリ
が高かったと言える。
②モビリティー
①幅と厚みを形成したポジショニング
守備側は全員が連動して攻撃側を狭いエ
ンが開き、意図的に相手DFが開かざるを
中でも優勝したブラジルは、相手DFが
相手が必死になって守ろうとするバイタ
リアに追い込み、集中・集結を図り、ボー
得ない状況をつくり出していた(幅の形
最もスペースを消してくるゴール前におい
ルエリアを攻略するために、意図的なポジ
52
日本vsメキシコ
(写真は⑩中村)© Jリーグフォト㈱
53
JFAテクニカルレポート FIFAコンフェデレーションズカップ ドイツ2005
る。
メ
キ
シ
コ
9
8
7
10
3
最も効果的に人とボールが動いたチームで
りスペースをつくり、それを使う。つまり
あった。
きく膨らんでいることになる。ボールを奪
われてから守備が始まる意識では、すでに
ーノ、⑦ロビーニョ、⑧カカ、⑩ロナウジ
る。2002FIFAワールドカップはそれが具
守備における隙をつくっていることとな
ーニョを中心にした、意図的で流動的なポ
現化された大会であったと報告された。守
る。確かにそこで奪い返すことができれば
備においては切り替わった瞬間が一番危険
ピンチとはならないが、一瞬の隙を突く、
メ
キ
シ
コ
17
14
18
21
20
15
10
11
19
ド
イ
ツ
8
7
6
20
16
15
17
(2)③ルッシオからのパスをスルーして前方のスペースへ
走り込む⑧カカの動きにメキシコのDFがけん制されてい
ることが分かる。⑦ロビーニョにパスが渡っても⑨アドリ
アーノ、⑩ロナウジーニョはポジションをキープし動かな
い。動かないことで局面の幅と厚みは保たれ、周辺スペー
ス(ア)を完全に支配している。
14
ギ
リ
シ
ャ
14
ブ
ラ
ジ
ル
オ
ー
ス
ト
ラ
リ
ア
13
9
3
を奪い返しに行く守備行動が大切となる。
ッカーを表現するときに使われる言葉であ
今大会優勝したブラジルは、⑨アドリア
8
8
にいる選手が、素速く切り替えて、ボール
メ
キ
シ
コ
図3-2 メキシコの幅と厚みを形成したポジショニングからの
攻撃ギリシャvsメキシコ
(1)ギリシャの守備に対して、⑰フォンセカは最終ライン
のディフェンスとの駆け引きの中で厚みをつくり、⑪モラ
レスや⑯メンデスが大きく開き、幅を形成していることが
分かる。メキシコ⑭ピネダが⑯メンデスにサイドチェンジ
のパスを出している。
図3-4 ドイツのポジションチェンジによるスペースをつく
り、使う動き ドイツvsオーストラリア
(1)ドイツ⑩ダイスラーは⑮エルンストにパスをするが、
オーストラリアDFにセンターフォワード⑭アサモアへの
パスコースを切られ、バイタルエリアへの侵入はできない
状況。この場合、オーストラリア守備組織にスペースを支
配されていることになる。
日本vsメキシコ
(写真は⑤宮本)© Jリーグフォト㈱
突かれない攻防においては、それ以前のリ
スクマネジメント、誰がどこにポジション
をとり、いかにスペースを支配するかが最
オ
ー
ス
ト
ラ
リ
ア
14
a
ア
13
d
も重要な意味を持つプレーとなる。
b
20
c
一瞬の隙を突くカウンター(突破)に対
し、カウンターを受けないために、攻撃側
10
15
に有効となるスペースを守備側が事前にコ
ギ
リ
シ
ャ
ントロールしていることで相手の攻撃を遅
らせる(ディレイ)。相手のカウンターを
イ
17
未然に防ぎ、攻撃側に有効となるスペース
9
8
10
16
7
日本vsブラジル(写真は⑦中田英)© Jリーグフォト㈱
ド
イ
ツ
ブ
ラ
ジ
ル
(2)メキシコのサイドチェンジのパスに、ギリシャのボール
サイドへの移動が遅れ、バイタルエリアが空き、⑯メンデス
が⑰フォンセカにくさびのパスを入れているシーンである。
8
10
7
3
ブ
ラ
ジ
ル
(3)⑨アドリアーノは⑩ロナウジーニョにパスが渡り、自
分のマークが⑩ロナウジーニョにアプローチした瞬間に背
後のスペースへ走り込み、⑩ロナウジーニョからのパスを
引き出した。
⑨アドリアーノはセンターフォワードとしてシュートに
絡む仕事をするために、どこにポジションを取ればスペー
スを獲得・支配することができるかを、刻々と変化する状
況、ゴール前の最も厳しいマークをされているゾーンで的
確に判断している。この場合(イ)のスペースは完全に⑨
アドリアーノのものとなった。
最終的に⑩ロナウジーニョのパスがややずれ、GKにシ
ュートコースを切られ得点には至らなかったが、決定的な
仕事をしている。
54
インの背後を突かせない、バイタルエリア
メ
キ
シ
コ
9
を相手よりも先に支配しているポジショニ
ングがリスクマネジメントとなる。最終ラ
3
メ
キ
シ
コ
奪われた選手はもちろん、奪われたエリア
しかしそれだけではすでにピンチの芽が大
22
7
1.カウンターに対するリスクマネジメント
い、または隙をつくらない闘い」が現代サ
3
ア
10
しなければならない。そのためにもまずは
「一瞬の隙を突く、一瞬の隙を突かせな
9
メ
キ
シ
コ
Ⅱ.守備編
スペースを獲得・支配していくことが、バ
欠な戦術行動と言える。
図3-3 ブラジルのゴール前での幅と厚みを形成したポジシ
ョン取りでのスペース支配 メキシコvsブラジル
(1)ブラジル右サイドの突破の動きに対してメキシコがサ
イドに集結しているのが分かる。③ルッシオは中央にポジ
ションを取る⑧カカにドリブルからパス。⑨アドリアーノ
は中央の高い位置で、厚みをつくりながら、相手の背後の
スペースを狙えるポジションを相手との駆け引きの中でキ
ープし動かない。⑩ロナウジーニョも同様に幅を保った位
置取りで、相手の背後および自分たちにとっての左サイド
のスペースを支配できるポジションで様子をうかがい動か
ない。
けられたボールポゼッションが相まって、
ら、人とボールを意図的に動かすことによ
イタルエリアを攻略するためには必要不可
ブ
ラ
ジ
ル
な状況であることを選手一人ひとりが認識
ジションチェンジと、質の高い技術に裏付
幅と厚みを形成したポジショニングか
ギ
リ
シ
ャ
GK
17
16
に簡単に侵入させないポジショニングを攻
(2)⑭アサモアは後方からの⑬バラックの動きを観て、⑬
バラックがバイタルエリアに侵入できるスペースをつくる
ために左サイドのスペースへポジションを移動。⑮エルン
ストからのパスを受ける。この⑭アサモアのスペースをつ
くる動きと、⑩ダイスラー、⑳ポドルスキーのポジション
取りでオーストラリアDF(a)
、DF(b)はけん制され、
DF(c)は⑬バラックに付いてきたDF(d)とのマークの
受け渡しに失敗し、図中(ア)のスペースを獲得・支配さ
れた。
撃時に常に意識しながらとっていること
が、相手の攻撃を遅らせることになる。そ
して遅らせるということは守備の組織化に
つながっていく。
メキシコvsアルゼンチンにおいてアルゼ
ンチン選手がメキシコのカウンターを未然
に防いでいる。攻守が切り替わりメキシコ
オ
ー
ス
ト
ラ
リ
ア
20
選手が中央のスペースに走り込み、カウン
13
14
ターをしかける絶好の形となった。しかし
10
アルゼンチン選手がカウンターを行う有効
なスペースを事前に支配するポジションを
15
メ
キ
シ
コ
(3)⑯メンデスは⑰フォンカセからのリターンを受けシュー
トをうっている。このように幅と厚みを形成するポジショニ
ングから、グラウンドを広く使うことで、守備を分散させた
結果、有効なサイドチェンジが可能となり、攻撃側がバイタ
ルエリアを攻略、スペースを支配することができた。
とり、攻撃を遅らせている。その間に攻撃
に参加していた選手が戻り、守備に関わっ
ド
イ
ツ
ている。カウンターをしかけられないメキ
(3)⑭アサモアからのヒールパスを受けた⑬バラックは、
ワンタッチでスペースにしかけ、2タッチ目で滑り込みな
がら左足で⑳ポドルスキーに絶妙のセンタリング。⑳ポド
ルスキーの得点を演出した。
シコは、次の機会を狙いボールを保持する
が、その間にアルゼンチンの守備組織が形
日本vsブラジル(写真は⑭三都主)© Jリーグフォト㈱
成されてしまった(図3-6①)
。
55
JFAテクニカルレポート FIFAコンフェデレーションズカップ ドイツ2005
アがカウンターをしかけようとするが、ゴ
ア
ル
ゼ
ン
チ
ン
ールへのコースを消しにかかるアルゼンチ
ンの守備に対し左サイドへ展開する。その
間に素速く切り替えて戻るアルゼンチン選
5
手によって、攻撃を制限された中でシュー
トをうたされてしまった(図3-6②)
。
さらに、スペースを埋めているだけでな
く、奪えるチャンスを逃さない意識を常に
持つことも重要である。ギリシャvs日本に
3
メ
キ
シ
コ
おける⑦中田英のプレーは、カウンターを
警戒したポジションをとり、スペースを支
配しているが、ギリシャのパスをインター
図3-6① リスクマネジメント① アルゼンチンvsメキシコ
ボールを奪ったメキシコは、6人の選手が攻撃に参加し
ていたアルゼンチンディフェンスに対し、カウンターをし
かけようと中央のスペースにドリブルで侵入していく。し
かし、そのスペースはすでに、アルゼンチン⑤カンビアッ
ソにより支配されており、カウンターをしかけることがで
きない。そして、苦し紛れの横パスを出している間に、攻
撃に参加していたアルゼンチン③ソリンが自陣に戻り、ア
ルゼンチンは守備組織を形成してしまった。メキシコのカ
ウンター攻撃を未然に防いだ⑤カンビアッソのリスクマネ
ジメントのポジショニングの重要性が分かるシーンであ
る。
セプトしようと狙いを持ってプレーしてい
る。参考にしたいプレーである。
チ
ュ
ニ
ジ
ア
日本vsメキシコ
(写真は⑧小笠原)© Jリーグフォト㈱
ア
ル
ゼ
ン
チ
ン
図3-6② リスクマネジメント③ アルゼンチンvsチュニジア
ボールを奪ったチュニジアは、カウンターをしかけよう
とするが、ゴールへのコースを消され、カウンターに有効
なスペースを使うことができない。結果として、左サイド
へ展開。時間がかかっている間に、アルゼンチンディフェ
ンスは戻り、左サイドで数的優位をつくる。チュニジアは
攻撃を制限されてしまい、苦し紛れのシュートをうたされ、
ボールを奪われてしまった。
また、守備側におけるスペース支配は人
数がいるだけでは有効とはならない。とる
べきポジションを素速くとり、ゴールから
意図的に遠ざけるパスやドリブルを選択さ
せ、ゴールへ向かうコースをいかに消して
いくかも重要となる。
アルゼンチンvsチュニジアではチュニジ
56
日本vsブラジル(写真はU加地) © Jリーグフォト㈱
日本vsメキシコ
(写真は⑬柳沢)© Jリーグフォト㈱
JFAテクニカルレポート
FIFAワールドユース
選手権大会オランダ2005
日本代表(FIFAコンフェデレーションズカップ)に引き続き、
U-20日本代表(FIFAワールドユース選手権大会オランダ2005)の
JFAテクニカルレポート(11月発売予定)の内容を一部抜粋してお届けします。
日本代表から報告(成果と課題)
[報告者]大熊 清
(JFA技術委員/前U-20日本代表監督)
1
チームづくり
大熊清監督
© Jリーグフォト㈱
失点してしまったが、試合の入り方は最終
を費やしてきた平山(筑波大学)・カレン
ラインの安定を図りながら、長いボールを
(磐田)に変えて、合宿から調子の良かっ
入れてチームが前向きにプレーをすること
た苔口(C大阪)と平山の2トップを選択
を心掛けた。また、攻撃しているときの最
した。苔口には攻守に飛ばしてもらいカレ
低限のリスク管理はしっかりするよう指示
ン(磐田)・森本(東京V1969)・前田
を出した。
(広島)等のFWにつなぐ考えでいた。
世界に向けてのチームづくりは、アジア
チーム立ち上げから大切にしてきた『指
立ち上がりからオランダのスピード(走
最終予選(AFCユース選手権)の反省をも
示の声』は、プレッシャーが激しく、攻守
る・パス・切り替え・ポジション)に防戦
とに、
『全員守備・全員攻撃』をベースに、
の切り替えが速い中で、的確な指示の声が
一方であった。そして、開始7分左サイド
ボールの奪い方を大切に、『ボールと人が
なかなか出せていなかった。スタジアムの
の⑦クウィンシーの守りに人数をかけた瞬
動くサッカー』を目指した。メンバーの
声援等でディフェンスラインからの指示の
間に、バイタルエリアで⑪バベルのポスト
21人については、アジア最終予選とは選
声も前線の選手まで届かず、後方近くの声
プレーの落としから⑩アフレーに決められ
手を入れ替えることになったが、これはJ
の大切さを選手も実感したようであった。
早くも1点を失ってしまった。その後もス
リーグでの経験で力をつけた結果によるも
セットプレーについては、勝敗の鍵とな
ピードに脅かされ、ボールを奪う場面で相
のが多く、改めてこの年代の経験というも
るポイントとして位置づけていたが、4試
手に前を向かせるシーンが多く、後手を踏
のの大切さを痛感した。
合でセットプレーでの失点がなく、2点が
む場面が目についた。その後、攻撃してい
システムは、結果的に1−3−5−2、1−
セットプレーからの得点ということで、あ
た後のこぼれ球を⑦クウィンシーに拾われ
4−4−2、1−4−5−1と流れの中で使い分
る程度成果はあったが、さらにキックの質
そのまま4人が抜かれ、クロスを⑪バベル
けた。しかし、選手にはシステムという言
(特にスピード)を上げる必要性を感じた。
に詰められ、2点目の失点をしてしまった。
葉は使わず、役割という言葉で徹底を図っ
た。このシステム(役割)の使い分けにつ
2
各試合
41分に苔口とカレンを交代、カレンに
は、まずは前線でプレッシャーをかけろと
いては、自分たちが力を出すための決断で
①グループリーグ初戦 伝えた。0-2であれば後半まだチャンスが
あった。
vsオランダ ●1-2(0-2)
あるしグループリーグの得失点差を考える
戦術的には、『高い位置でボールを奪い
と、前半を悪くても0-2で終了することが
ダイレクトプレーにつなげる』というコン
開幕戦でオープニングセレモニー後の試
セプトはあったが、この意識が高すぎてト
合ということ、オランダ色のオレンジに包
後半はスピードにも慣れ、チームが落ち
ップと中盤が離れてしまい、そのスペース
まれた異様な雰囲気のスタジアム。世界へ
着きを取り戻し相手の運動量も落ちてきた
を使われた試合もあり、バランスが崩れて
のチャレンジのスタートに選手たちは緊張
ので、さらにチームを活性化させるために、
リトリートするべきときに、後方の声があ
と興奮が入り混じった様子であった。
64分に本田(名古屋)を水野(千葉)に
必要不可欠であると考えていた。
やふやで連動性に欠けるシーンも多く、チ
オランダについては、事前のスカウティ
交代、68分水野のフリーキックから平山
ームとしての統一意識の再徹底を図りなが
ングで、分析・選手へのフィードバックも
が頭で決めて1点差に詰め寄った。1点を
ら闘った。
しっかり行っていた。
失点したことで相手は混乱していたので、
また、初戦のオランダ戦は早い時間帯に
先発については、2トップでは一番時間
さらにゴールに向かう気持ちの高い森本を
57
投入してゴールを狙うが決定機を決められ
やす狙いでカレンに交代して森本を投入し
・大型化(スキルがベースであるが、今大
ず1-2で初戦を終えた。後半は相手を上回
たが、相手が引いて速攻狙いでなかなか良
会で体重・身長の平均が下位であった)
る運動量でボールと人がゴールに向かって
い崩しができず、相手の引いた中盤のスペ
動くサッカーができた。勝ち点は稼げなか
ースで数的優位を有効に使うこともできな
ったが、最低限次につなげる試合をするこ
かった。そして、84分サイドの突破を期
とはできた。
待して左サイドの家長に交代して苔口を投
前半はコンパクトな形からボールを奪
入したが、最後まで追加点を上げることは
できなかった。
②グループリーグ第2戦 vsベナン △1−1(0-1)
負けは許されない闘い、精神的にもチー
日本vsオランダ© Jリーグフォト㈱
また、優れた選手は状況判断が正しく、
ングか、状況、試合の流れ、6秒
⑨リーダーシップ
・指示の声(自分の仕事をしながら指示が
次のプレーへの情報収集とイメージができ
から攻撃のリズムができればという考えか
出せるか、劣勢のときに的確な指示が出せ
ていた。サッカーの先を読むこと・攻守に
アジア最終予選(AFCユース選手権)に
ら決断した。
るか)
良いポジションで先手を打つことは大切で
向けて進めてきたことを再度確認し、実施
<成果>
あるが、日本の選手はできていない場面が
した。①∼③をベースにしながら④∼⑨を
い、奪った後も精度が高いスピーディーな
・リスタート攻守
目についた。
世界大会に向けての重要強化課題として取
攻撃ができた。前半、カレンのシュート2
・組織的守備
本が決定機を逃し、良い流れのときに得点
・個性ある選手(前を向けたときの家長・ ③グループリーグ第3戦 することができなかった。この試合は全員
vsオーストラリア △1-1(0-0)
が守備から攻撃になる積極性や速さがあ
り、目指してきたサッカーができた。しか
ム・選手の力が試される試合であった。オ
ントだと感じる。
し、ここで得点させてくれないのが世界で
ランダ戦の後半に日本らしい試合もでき
対戦相手のオーストラリアも得失点差を
て、この試合もオランダ戦より中盤は落ち
考えると、勝ちのみが決勝トーナメント進
着きを取り戻した。しかし、守備から攻撃
出の条件ということで、多少メンバーの変
の積極的なポジションがとれなかった。ま
更もあったが、前半から攻守に激しく出て
相手の疲れ、そして何より点を取りに行く
た、ベナン選手の足の長さ・フィジカルの
きた。相手のボール際の激しさ、中盤での
強さに戸惑う場面が多く、なかなか攻撃の
リズムができなかった。しかも、自分たち
あり、世界の差でもあると感じた。
前田の突破・平山の高さ)
・運動量
4
まとめ
攻撃において、世界の選手はまずゴール
に向かうポジションをとっていたし、守備
でも良いポジションからボールを奪いにき
り組んだ。
4
成果
ていた。日本の選手は特に攻撃になったと
・世界大会の真剣勝負の場でグループリー
きに後ろでサポートすることが多く、迫力
グを突破して4試合を戦え、かつ経験を積
とスピードが欠けていたように感じた。
めたこと。
私自身、2回目となるFIFAワールドユー
最後に世界レベルの戦いでは、メンタル
・開幕戦を開催国オランダと闘い、アウェ
ス選手権で、前回の大会での経験を生かし
も含め大きく欠けるものがあった選手は通
イでプレッシャーのかかるゲームを体験で
闘えたこともあったが、結果的に1勝もで
用していなかった。世界レベルの選手の育
きたこと。
ために水野とカレンのポジションを変えた
きず大会を去ることについては、悔しく責
成には、ストロングポイントの強化とウィ
・各試合の中で、決定機を数度防ぐことが
出入りの多さに良いボールの奪い方ができ
(右サイドのカレンを中央)。また、60分
任を感じている。しかし、FIFAワールド
ークポイントの向上が必要だということを
できていたこと。
ない場面が続き、高い位置にも起点ができ
には、家長に交代して個人で突破できる前
ユース選手権の一戦一戦でチーム・個人が
改めて感じさせられた大会であった。
・攻撃への参加におけるキックで、バック
のミスから37分に失点してしまい、苦し
ず、ラインも押し上げることができなかっ
田を入れた。また、72分中盤をかき回す
できたこと、できなかったこと、すべてが
い試合展開となった。失点については、注
たが、最終ラインで粘り強く耐えた前半で
狙いで水野に交代して兵藤を投入した。前
この年代では、経験と財産になる。大会最
意していたディフェンディングサードでの
あった。
田の突破などあったが一進一退の状況が続
後となった試合、日本のサッカーが一番で
後半途中、平山の運動量が落ちたこと、
GK報告
[報告者]加藤好男
(前U-20日本代表GKコーチ)
パスの対応も含めイージーミスを犯すこと
なくプレーできたこと。
・GKのテーマに対して、全体としては良
短いパスと安易なトラップミスからの失点
後半に入ると相手の運動量が極端に落ち
いた。そして、ロスタイムに入り、安易な
きた試合で負けてしまい、選手により多く
で非常に残念であった。世界ではミスがゴ
て、良い形でボールを奪えるようになり、
バックパスとその処理からスローインにな
の経験をさせてあげられなかったことは非
ールに直結するという顕著なシーンであ
攻撃も前を向けるシーンが多くなった。後
り、そのスローインから失点してしまった。
常に残念であった。しかし、選手はこの大
り、つなぐことも大切であると同時に状況
半の58分にやや疲れが見えた家長に交代
残り2分余りで森本を投入しパワープレー
会4試合で大きく成長し、肌で世界を体感
6大会連続7度目の出場となった2005年
判断も非常に大切だということを、育成年
して前田を、67分に兵藤に交代し水野を
に出るが最後のカレンのシュートも外れ試
したことは大きな財産と今後の糧になると
FIFAワールドユース選手権大会が、オラン
・控えのGKで本大会への出場がなかった
代から伝えていくことも大切だと感じる。
投入し点を取りに行った。しかし、逆に
合が終了した。
思う。選手たちにいくら世界を映像や言葉
ダ南部にあるケルクラーデにて、日本vsオ
山本、松井両名も大会中良いコンディショ
しかし、ボールをつなぐという面は、日
75分GKのミスから失点してしまう。悪い
最後、一番良い試合で結果が出せなかっ
でフィードバックしても、あの真剣勝負を
ランダを開幕戦として開催された。日本は
ンを維持し、チームの役割に徹して、常に
本の良さであり必要不可欠なことでもある
流れの中での失点ではなかったので残念で
た。しかし、内容だけでは勝てないのが世
体感しないと本当の意味で自分のものにな
グループAとなり、地元オランダ、アフリ
良い準備ができたこと。
ということも忘れてはならないことであ
あったが、切り替えて点を取りに行くこと
界である。決定力などを含め、世界との差
らないということを改めて感じた。
カのベナンとオーストラリアの4カ国で決勝
る。ボールをつなぐということでは、この
を考えた。ディフェンスラインの増嶋(F
を埋めることと同時に、『ボールと人が動
攻守の切り替えの速さ、ミスの怖さ、自
トーナメント進出を賭けて戦った。グルー
試合でもディフェンスラインのつなぐ技術
東京)を削って、森本を投入し前線の枚数
く』日本の特徴あるサッカーを育成年代か
主性や判断の大切さなど、サッカーで日々
プはFグループまであり24カ国参加した大
・試合の中で、相手に攻め込まれ、ピンチの
の低さが攻撃のリズムを出せない大きな原
を増やしてさらに攻撃に出た。やや中盤を
ら徹底することが重要だと感じる。
心掛けていることの世界レベルというもの
会となった。
連続や頻繁にプレー機会を得ているときは良
因であった。育成年代で、プレッシャーの
削除して長いボール、そしてサイドからと
中でボールを蹴る・止める・運ぶ・キープ
いう指示で攻撃にかかった。87分、中盤の
する力の向上が必要だと痛切に感じる。
梶山の粘りからのスルーパスを前田が抜け
<課題>
してほしい。サッカーに関わる方々の力で
①松井謙弥(ジュビロ磐田/1985年9月10
は安定感を欠いてしまうときがある。
出してゴールを決めてくれた。
・プレッシャーの中での技術(止める・蹴
世界と戦えるようにはなってきたが、世界
日生/186cm/72kg)
・至近距離からの相手シュートに際して身
る・キープ・運ぶ)
のトップ10になるためには、まだまだ足
⑱山本海人(清水エスパルス/1985年7月
体が後傾となり、足でのブロックや股間が
りないことが多いのも事実である。
10日生/188cm/78kg)
開いてしまうときがある。
U西川周作(大分トリニータ/1986年6月
・ユース年代ではGKがプロクラブなどで
18日/183cm/78kg)
高いレベルの試合を常時経験する機会が得
後半から梶山(F東京)に交代して水野
3
課題と成果
を感じたと思う。そして、選手には感じた
ことを忘れず目標と意識を持って日々努力
1
2
大会概要
GK選手
いレベルでプレーできたこと。
・大会前のキャンプから、大会期間中の約
1カ月間を良いコンディションにて維持で
きたこと。
5
課題
い集中と良いプレーを発揮できるが、味方の
ペースで進んでいるときのゴールキーピング
を投入した。攻撃にスピードを高めるとい
同点で試合が終了し、オランダvsベナン
う狙いであった。65分に家長(G大阪)が
の結果で、グループリーグ勝ち点2での決
・突破(家長・前田などは自分の形になっ
得たフリーキックを水野が直接決めて同点
勝トーナメント進出が決定したが、タイプ
たら突破できていたが、サイドバックなど
とした。その後、71分に相手が退場で10
の違うサッカーに各試合の前半に戸惑う試
の個の突破は強化が必要)
切り替えの速さは必要不可欠で、またそれ
人になり、ボランチの兵藤(早稲田大学)
合が多く、相手のプレッシャーの激しい前
・スピード(パス・クロス・ランニング・
を持続する力を追求することは、日本の大
を中盤の高い位置に上げ、前線の起点を増
日本vsモロッコ
半に自分たちのサッカーがなかなか出せな
判断など)
きなストロングポイントになると感じる。
かった。しかし、試合全体の運動量につい
・ポジショニング(日本後方でのサポート
また、ボールの出し手と受け手にプレッシ
①積極的かつ攻撃的なゴールキーピング
にハイレベルな試合ができる環境の整備、
ては各試合負けておらず、日本の特徴は
が多く、ボール保持者を越える動きが少な
ャーがある中で日々トレーニングすること
②良い準備・・・・観る−状況把握−予
システムづくりが緊急の課題である。
『ボールと人が動くサッカー』だし、ボール
く、オフ・ザ・ボールで相手にとっての嫌
も、もっともっと心掛ける必要があるので
測−決断。位置と姿勢。
なポジションを取っていない。
)
はないか。世界レベルの闘いは、メンタル
③DFとの連携・・・・コミュニケーショ
か人が動かなくなると世界とは闘えない。
3
GKテーマ
られないことが最大の課題である。したが
って、18∼22歳の選手たちが毎週定期的
6
今後の展開
・フィニッシュ(プレッシャー中での精
も含めて常にプレッシャーの中で技術が発
ン&コンビネーション。指示の声。
④決勝トーナメント1回戦 度・ワンタッチでの技術)
揮できるかどうかにかかっていると言って
④つかむか弾くかの判断とそのプレー
で発揮できるよう、個人で目的意識を持ち
vsモロッコ ●0-1(0-0)
・クリエイティビティー(ペナルティーエ
も過言ではないし、育成年代のサッカーの
⑤クロスへの対応・・・・守備範囲の拡
取り組むこと。そして、2008年北京オリン
リア付近で相手の裏をつくプレーが少ない)
土壌を見直すことも必要だと感じる。
大、パンチング、DFラインコントロール
ピック、2010年FIFAワールドカップ(南ア
⑥相手カウンターへの対応・・・・リスク
フリカ)へ出場できるよう目標を持って
この試合は、グループリーグで流れを変
58
世界で闘う上では、全員の攻守の意識と
・球際(局面で負けるシーンが多い)
また、世界で通用した選手は個性を持っ
世界大会で得た経験を各選手が各クラブ
える意図で使ってきた水野を先発に起用し
・チャレンジ&カバー(自分のマークを見
た選手であった。基本のスキルがあって個
マネジメント
日々のトレーニングから大切にしてほし
た。今までの控えの選手も試合に慣れ、前
ながら的確なカバーができるか)
性を持った選手が他のチームには多く、選
⑦セットプレーの守備・・・・FK、CK、
い。またこの世代に対してJリーグ、JFAと
田などの調子も上がってきたことや、この
・プレッシャー(前を向かせるシーンが多
手の発掘も含め『個性』と『大型化』はス
PK、ロングスロー、PK方式
もにサポートして強化策を講じ、実施すべ
試合からはトーナメントであるので、前半
く、前線のボールを奪う意識が少ない)
キルをベースにした上で非常に大切なポイ
⑧攻撃への参加・・・・キックかスローイ
く準備をしていかなければならない。
59
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JFAキッズ(U-10)指導ガイドライン
JFAキッズ(U-8)指導ガイドライン
サッカーの長期的な育成の過程において、とくにU-12・14・16年代で取り組むべき課題や
指導についてアプローチしたガイドラインです。この年代の子どもたちの発達概観や子ども
たちへの接し方、また、日本の課題と指導のコンセプトなどが詳細に掲載してあります。
どなたでも
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6歳以下、8歳以下および10歳以下の子どもたちの発育発達の沿ったスポーツ・サッカーを
テーマとした子どもたちへの接し方、指導などについてのガイドラインです。
日本全体で同じ基準をもってフィジカルフィットネスの課題に取り組むため、日本代表が実
施しているフィジカル測定種目を紹介し、フィールドで測定できる推奨種目を提示したガイ
ドラインです。
※1:FIFA(フィファ/国際サッカー連盟)の映像使用規定(ビデオ化権)により、JFA加盟登録チームおよびJFA公認指導者資格保有者のみ販売が許可されており、一般の方へ
の販売は許可されていません。
制作物の内容、購入方法などでの問い合わせ先は右記まで!(財)日本サッカー協会技術部 TEL:03-3830-1810
60
年 月 日
2003ナショナルトレセンU-12
□サッカー指導教本・ビデオ2002年度版(FP/GK)
□2002FIFA World Cup JFAテクニカルレポート/ビデオ
□FIFAコンフェデレーションズカップ2003 JFAテクニカルレポート/ビデオ
□FIFAワールドユース選手権2003 JFAテクニカルレポート/ビデオ
□FIFAU-17世界選手権2003 JFAテクニカルレポート/ビデオ
□第3回フットボールカンファレンス報告書/CD-ROM+DVD
★□第4回フットボールカンファレンス報告書
★□AFCアジアカップ-中国2004 JFAテクニカルレポート
★□アテネオリンピック・JFAテクニカルレポート
★□JFAフィジカル測定ガイドライン
★□2004ナショナルトレセンU-16
★□2004ナショナルトレセンU-14
★□2004ナショナルトレセンU-12
★□JFAキッズ(U-10)指導ガイドライン
★□JFAキッズ(U-8)指導ガイドライン
★□JFAキッズ(U-6)指導ガイドライン
★□JFA 2004 U-16指導指針
★□JFA 2004 U-14指導指針
★□JFA 2004 U-12指導指針
7,950円
5,850円
3,960円
3,960円
3,960円
8,400円
2,520円×(
630円×(
4,410円×(
1,050円×(
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1,050円×(
★のついている商品は送料実費着払いとなりますので、
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2003ナショナルトレセンU-16
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JFAキッズ(U-6)指導ガイドライン
JFAフィジカル測定ガイドライン
申込月日:20
申込者住所
JFA 2004 U-16指導指針
JFA 2004 U-14指導指針
※配達日時の指定は
できません。
※振込手数料はご本人様の負担
となります。
※希望される商品へのマーク
(4)
を入れてください。
商品
および
代金
サッカー指導教本・ビデオ
2002年度版(FP編+GK編)
1∼3の手続き終了後、10日前後
でお申込ご本人様に、宅配便に
てお届けします。
JFA技術委員会監修および関連発行物専用申込書
2004ナショナルトレセン
U-14プログラム/ビデオ
2004NTC U-14で行われたトレーニングを
テーマ・キーファクターに基づき編集し
たビデオとプログラムです。
発送
10日前後で
お届け
郵便局にある【払込取扱票】に口座
番号・金額・申し込み内容を記入
[口座番号]欄:00100-4-25480
[加入者名]欄:財団法人 日本サッ
カー協会技術口
[金額]欄:合計金額を記入[ご依
頼人]欄:必ず申込用紙の「申込者」
と同じ住所・名前を記入
[通信]欄:商品名・数量・金額を
明記
※記入漏れがありますと商品を発送できない場合がありますので必ずすべてご記入ください
(※複数セット購入できます)
4
払込み
郵便振替にて
代金を払込み
FAXまたは
郵便にて送付
記入した専用申込書は商品が到
着するまで保管願います。
2004ナショナルトレセン
U-16プログラム/ビデオ
3
送付
「サッカー指導教本・ビデオ2002年度版(FP編、GK編)
」をお求めの方は下記①を必ずご記入ください。
「各種JFAテクニカルレポート/ビデオ」
「第3回フットボールカンファレンス報告書」をお求めの方は、必ず下記①または②をご記入ください。
①JFA公認指導者資格保有者の方
保有資格
□公認S級コーチ
□公認A級コーチ
□公認B級コーチ
□公認C級コーチ
□公認D級コーチ
②加盟登録チーム代表者の方
チーム名および
チーム登録番号
チーム名:
チーム登録番号:
61
A MEETING PLACE FOR READERS AND JFA
基本情報の確認
第4回J-STEP「サッカーフロンティア2005」開催
【内容】
①基調講演(13:10∼14:40)
「2006FIFAワールドカップドイツに向けて 世界のトップ10を目
指す日本サッカー」
講師:田嶋幸三氏(JFA技術委員長)
ご自身の基本情報を確認しましょう!
http://www.jfa.jp にアクセスいただき、公認指導者ライセンス
認定証(カード)の裏に記載されている指導者ご自身の指導者登
録番号(C+9桁の数字)と、公認指導者ライセンス認定証(カー
てください)
【開催時間】13:00∼17:30(受付 12:00∼)
【参加費】3,000円(学生 2,000円)
ド)が貼り付いていた台紙に記載されている初回パスワード(ロ
グインした方は変更済の自分のパスワード)でログインし、ご自
②フィジカルトレーニング実習(15:00∼17:15)
「サッカーに活きる走り」
講師:杉本龍勇氏(浜松大学陸上競技部監督、清水エスパルス・フ
ィジカルアドバイザー)
身の基本情報(名前・住所・電話番号など)をご確認ください。
□利用方法:
「基本情報」の修正・追加
【募集定員】120名
【申込締切】2005年10月16日(日)
【http://www.jfa.jp】にアクセス
【開催日】2005年10月23日(日)
【会場】清水ナショナルトレーニングセンター J-STEP
B1 大会議室/2F アリーナ
(アリーナでは室内シューズが必要ですので、各自で持参し
左下『指導者』をクリック
登録番号+パスワードを入力
【申し込み・お問い合わせ先】
清水ナショナルトレーニングセンター J-STEP
担当:望月、市川 TEL:0543-71-9000
海外へのサッカー指導者派遣のお知らせ
JICA(独立行政法人 国際協力機構)では、シリアに派遣するサ
ッカー指導者を11月から募集いたします。日本サッカー協会として
もアジアへの国際協力の一環としてサポートいたします。
海外でのサッカー指導に興味のある方は是非ご応募下さい。
なお、募集の詳細は11月からJICAのホームページに掲載される予
定です。
「指導者トップページ」
、左上部『基本情報』をクリック
必要事項などを修正・追加入力!
画面(右)の*印のついているものは入力必須項目です。変更や漏れがある場
合は、必ず修正、追加入力をしてください。特に「所属」欄は主に活動してい
る都道府県サッカー協会を選択していただきます。この所属都道府県サッカー
協会からリフレッシュ研修会の案内が発送されます。
この基本情報は日本サッカー協会や都道府県サッカー協会では変更できませ
ん。必ず指導者ご自身で入力してください。
ただし、指導者ご自身がWebにアクセスできる環境にない場合は、ご本人が
了解のもと、身内の方やお知り合いを通じて入力していただいても結構です。
ナショナルトレセン女子U-15
今年度から女子のナショナルトレセンをスタートします。
指導者登録更新について
公認指導者ライセンス認定証に登録期間が記載されていますが、
登録費口座引落し予定は下表になっています。
初年度(2004年度)
の登録期間
2年目登録費引落し日(予備日)
2004年5月1日∼2005年4月30日
2004年7月1日∼2005年6月30日
2004年9月1日∼2005年8月31日
2004年11月1日∼2005年10月30日
2005年1月1日∼2005年12月31日
2005年3月1日∼2006年2月28日
2005年3月28日(4月27日)
2005年5月27日(6月27日)
2005年7月27日(8月29日)
2005年9月27日(10月27日)
2005年11月28日(12月27日)
2006年1月27日(2月27日)
公認指導者ライセンス認定証の送付予定
【テクニカル・ニュースに同封】
2005年5月20日
2005年7月20日
2005年9月20日
2005年11月20日
2006年1月20日
2006年3月20日
※「公認指導者ライセンス認定証」
「テクニカル・ニュース」の発送は、郵便事情などにより、若干遅れることがあります。あらかじめ、ご了承ください。
JICAホームページのアドレス→http://www.jica.go.jp/Index-j.html
中央より右側の'青年協力隊'をクリック → 中央より左側の'短期
派遣制度'をクリック→'要請・職種'をクリック → 40歳未満の方は'
青年協力隊'、40歳以上の方は'シニア海外ボランティア'をクリック→
'Bタイプ'クリック→要請情報閲覧
実施概要
○目的
女子のユース年代の強化・育成のために、
「ナショナルトレセン女
子U-15」を設置し、すでに進めている「地域トレセン女子U-15」と
連動することにより、女子におけるトレセン制度を確立する。
62
【参加対象】サッカー指導者、選手、サッカー・テーマに興味のある方
○背景
女子委員会では、日本女子サッカーの育成・強化の鍵である、U15(中学生)年代に焦点を当て、
「U-15チーム創出制度」の立ち上
げ、
「全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会」の見直し等の
活動に取り組んできた。また、才能ある選手の発掘、選手のレベル・
個性にあわせた適切な指導、女子強化コンセプトの共有を目的とした
「トレセン制度」の整備に、今年度より本格的に着手することとなり、
「地域女子トレセンU-15」の展開をすでに進めている。
それをさらに「なでしこジャパン」に結びつく活動とするために、
各地域のトップレベルの選手たちを集め、より良いトレーニング環境
を提供し、代表候補の発掘の場とする「ナショナルトレセン女子U15」の設置が必要となっている。
○期間 2005年12月26日∼12月29日 3泊4日
○場所 Jヴィレッジ
○指導
財団法人 日本サッカー協会 女子委員会
女子委員・ナショナルコーチングスタッフ・ナショナルトレセン
コーチ
地域トレセン女子U-15指導スタッフ
○選手参加資格
①日本サッカー協会に登録している女子選手(登録の種別は問わない)
②年齢 原則として1990年1月1日∼1992年12月31日 出生
○参加人数
各地域より 選手14名(GK2名) スタッフ4名
女子チーム・選手の指導者を対象とした「指導者講習会」の並行開催を
計画しています。決定次第、参加申込方法などはJFAオフィシャルホー
ムページやJFAコミュニティでご案内します。ぜひご参加ください。
63
書籍紹介
■選手と指導者のためのサッカー医学
コンディション維持からケガの予防、治療まで
重要な医科学情報が満載された、選手・指導者必見の書です。
〈推薦 財団法人日本サッカー協会キャプテン・川淵三郎〉
サッカー選手の医科学面を管理・研究してきたスポーツ医学博士ら
によるサッカー専門の医学書。選手、指導者のみならず、関係者に
とっても非常に興味深い、有意義な情報が満載されている。サッカ
ーの発展の一助となる専門書である。
編集:財団法人日本サッカー協会スポーツ医学委員会
出版社:金原出版
価格:4,500円(税込)
特典:送料サービスでお手元にお届けします。
お支払い方法は代金引換便となります(2005年12月末まで)。
お問い合わせ:金原出版
電話03-3811-7184(営業部直通) FAX03-3813-0288
E-mail:[email protected] URL:http://www.kanehara-shuppan.co.jp/
Best Regards, from JFA
◆育成年代に思うこと・・・・・。
2度のFIFAワールドユース選手権を経験させてもらったが、
っていなければ意味がない。例えば、将来のこと、日々のト
レーニングのこと、チームのこと、チームメイトのこと、サ
この育成年代で『目標』の大切さを痛感する。ある雑誌で会
ッカーをもっともっと自分で考える力をつけることが必要に
社経営者が『30代までに、ただ頑張るのではなく目標持って
思えてならない。だとすれば、指導に大切なのは、教えると
考えながら頑張ることが大切だ』ということを言っていた。
いうより目標を持って考える選手に変えることなのかもしれ
育成年代で、選手がサッカーがうまくなりたいという話を
ない。簡単なことではないのだが・・・。
よく耳にするが、選手自身がうまくなりたいという目標を、
簡単でなくても、『世界のトップ10』になるためには、育
何をどう頑張れば達成できるかを、自身が考え実行すること
成年代までにもっともっと選手たちを変えないといけない。
がもっともっと必要だと感じる。サッカーでは『育成年代で、
人を変えるという大切さと難しさを感じるのと同時に、やり
ただ頑張るのではなく目標を持って考えながら頑張ることが
甲斐と喜びも感じさせてくれるのがこの育成年代である。
大切だ』と感じてならない。
その指針を示し導くのも指導者であり、環境や経験が選手
自身を変える契機になるのかもしれないが、選手自身が変わ
64
大熊 清(JFA技術委員)
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