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環境報告書2014 - NECプラットフォームズ

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環境報告書2014 - NECプラットフォームズ
環境報告書2014
ENVIRONMENTAL REPORT
http://www.necplatforms.co.jp/
CONTENTS
2
目次・編集方針・編集範囲
3
企業プロフィール・国内拠点
4
社長あいさつ
環境経営
6
環境方針・環境統括責任者あいさつ
7
環境経営の推進
8
環境目的・目標
10
編集方針
本報告書は、NECプラットフォームズが目指す「持
続可能な社会」を実現するための取り組みを「正確で、
分かりやすく、読みやすい」内容で記載するよう努めて
います。
また、紙資源の使用量削減のため、電子データでの報
告にいたしました。
企業プロフィール
商
号
NECプラットフォームズ株式会社 (NEC Platforms, Ltd.)
資
本
金
103億3,100万円
所
在
地
〒101-8532 東京都千代田区神田司町2-3 (東京本社)
代
表
者
代表取締役 執行役員社長 保坂岳深
売
上
高
2,351億円
本報告の内容は、環境報告書ガイドライン(2012年度
社
員
数
5,100人
版)【環境省】を参考にして可能な範囲で記載しています。
営
業
拠
点 東日本支社、東京支社、中部支社、関西支社、西日本支社 他、13支店、7営業所
開発・生産拠点
環境負荷マスバランス
生 産 関 連 会 社
商品への取り組み
環境に配慮した商品設計
13
環境に配慮した新商品
14
NEC CSR AWARDS 2013 環境賞受賞
15
化学物質含有規制対応
16
環境配慮型商品ラインアップ
NEC Platforms Thai Co., Ltd. (タイ国、パトンタニ県)
国 内 販 売 会 社
株式会社エヌ・エヌ・ティ
その他関連会社
NECインフロンティア アメニティズ株式会社
静岡日電ビジネス株式会社
編集範囲
生産・オフィスの取り組み
18
地球温暖化防止・節電対策
19
資源有効利用
21
環境リスクマネジメント
環境コミュニケーション
環境教育・啓発
高津事業所、墨田事業所、掛川事業所、甲府事業所、米沢事業所、白石事業所、茨城事業所
日電愛克賽斯科技(蘇州)有限公司 (中華人民共和国、蘇州市)
12
22
(2014年3月期 単純合算ベース)
(2014年7月)
対象期間
2013年4月1日~2014年3月31日(2013年度)を主な対象として
いますが、2014年度についても一部記載しています。
対象範囲
NECプラットフォームズ株式会社
(旧NECインフロンティアグループ)
生産関連会社:
NEC Platforms Thai Co., Ltd.(タイ国、パトンタニ県)
国内販売会社:
株式会社エヌ・エヌ・ティ
その他関連会社:
NECインフロンティア アメニティズ株式会社
国
内
拠
点
● NECプラットフォームズ
● 支社
米沢事業所
白石事業所
東京本社
23
茨城事業所
●
●●
甲府事業所
社会貢献
●
●
●
●●
● ●
●●
墨田事業所
高津事業所
掛川事業所
2
NECプラットフォームズ
ENVIRONMENTAL REPORT2014
ENVIRONMENTAL REPORT2014 NECプラットフォームズ
3
環境報告書2014
「NECプラットフォームズの役割」
地球温暖化の波は、刻一刻と地球環境を浸食し、私たちの生命をも脅かす重大
な問題へと発展しつつあります。2009年9月、政府は国連気候変動首脳会合に
て、主要国の参加による「意欲的な目標の合意」を前提に温室効果ガスを「1990年
比で2020年までに25%削減を目指す」と表明しましたが、2011年に発生した東日
本大震災による電力構造の大幅な変化により、我が国における温室効果ガス排
出量が2010年度から2年で約7%増えたことが経済産業省の集計でわかりまし
た。このまま地球温暖化に有効な対策を取らないと、今世紀末には全国の年平
均気温が現在に比べ4.4度上昇し、最高気温が30度を超える真夏日も全国平均で
年間52.6日増えるとする予測を、環境省が公表しました。
私たちNECプラットフォームズ株式会社および関連会社は、お客様・取引先
様・地域社会の皆様とのコミュニケーションを大切にし、製品およびそれらを
活用したソリューションの提供、環境活動、社会貢献活動を通じて、「持続可
能な社会」の実現に向けた課題解決への社会的責任を果たすべく邁進していく
所存です。皆様のご支援、ご指導を宜しくお願い申し上げます。
このような状況の中、地球温暖化への対応は、今私たちが対応しなければなら
ない喫緊の課題です。また、地球温暖化防止のみならず、有害物質の使用抑
制、生物多様性の維持などの環境問題への対応は、かけがえのない美しい地球
を未来へ残すための使命であり、確実な遂行が求められています。
当社が果たすべき役割は、事業活動における環境負荷の低減はもちろんのこと、
ITとネットワークの領域におけるクラウドコンピューティング&サービスの大
きな流れの中で、お客様の事業の効率化を図りCO2排出量の削減に貢献できる信
頼性の高い環境配慮型の製品やソリューションを、グローバルに開発、生産、
提供して行くことと考えています。また、法令遵守も重要な課題と位置付け、
欧州のREACH規則やRoHS指令などに対して、世界規模のコンプライアンス体制を
構築しています。さらに、生態系・生物多様性保全のための活動にも取り組ん
でいます。当社はこれらを通して、人と地球にやさしい情報社会の実現に貢献
してまいります。
NECグループでは、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソ
リューション事業」を成長の軸におき、新たな社会価値を創造する、グローバル
で競争力のあるプラットフォーム(ICT基盤)を追求しています。その実現のため
に、NECグループのハードウェア開発・生産会社4社(NECアクセステクニ
カ、NECインフロンティア、NECインフロンティア東北、NECコン
ピュータテクノ)とNECエンベデッドプロダクツのテープストレージ事業を統
合し、本年7月1日付で「NECプラットフォームズ株式会社」を設立しました。
この統合により、統合各社が強みを有する開発技術や生産技術を融合・相互活
用し、グローバル競争力のある製品の創出を図ると共に、品質管理などのノウ
ハウ共有や開発業務の内製化拡大、調達窓口の一元化などを通じて、QCD+E
(Environment)の更なる改善に取り組んでまいります。
4
NECプラットフォームズ
ENVIRONMENTAL REPORT2014
NECプラットフォームズ株式会社
代表取締役 執行役員社長 保坂岳深
ENVIRONMENTAL REPORT2014 NECプラットフォームズ
5
環境報告書2014 環境経営
環境経営
環境経営の推進
NECプラットフォームズ環境方針
NECプラットフォームズは、環境と調和した技術開発をもとに、環境にやさしい生産と販売活動
を通して、人間性豊かな社会の実現に貢献する企業を目指します。
1.当社の活動、製品、サービスにかかわる全ての領域における環境影響を的確に捉え、地球温暖化
防止の推進、省資源、廃棄物の削減などに取組むと共に、環境に配慮した商品(グリーン商品)の
提供に努めます。
2.全事業領域に関係する、国・地方自治体などの環境関連法規制及び当社が同意するその他の要求
事項を厳格に順守します。
3.環境マネジメント活動を推進するために、環境マネジメントシステムを構築し、環境目的・目標を
定め、実行し、定期的に見直しを行い、継続的改善及び汚染の予防に努めます。
4.当方針は当社で働く又は当社のために働く全ての人に周知し、確実に実行し維持します。
2014年7月1日
代表取締役 執行役員社長
保坂 岳深
環境統括責任者あいさつ
私たちは「持続可能な社会」の実現に向けて、事業活動における省エネ・節電など
の環境負荷低減活動、環境配慮型商品の開発、また、生物多様性・生態系の保全に取
り組んでまいりました。①自社保有の高津事業所で実施した省エネ施策を、テナント
として入居している東京本社、墨田事業所へ積極的に水平展開したこと、②NECグ
ループ環境配慮型製品のトップランナーに付与される「エコシンボルスター」を取得
できる商品の開発を継続したこと(既取得4機種に加え、2014年6月にキーテレホンシ
ステムAspire UXが取得)、③川崎市特別緑地保全地区での活動を実施したことは、そ
の一例です。
2014年7月、NECグループのハードウェア開発・生産会社4社と1事業が統合し、N
ECプラットフォームズが発足しました。この統合を機に、相互に刺激し合いながら、
これまで各事業所が培ってきた強みに更に磨きをかけ、2015年度からは、ベクトルを
合わせて、より効率的、効果的な環境経営活動を実施したいと考えております。また、
環境報告書につきましても、2015年度よりNECプラットフォームズグループの環境
経営活動として報告いたします。
今後ともNECプラットフォームズの環境経営活動に対して、
一層のご理解を賜りますよう、宜しくお願いいたします。
商品の企画から回収までの、一連の事業活動によって生じる環境負荷を継続的に改善するために、
NECプラットフォームズグループ一体となって環境経営の推進を図っています。
グループ一体となった環境経営
一連の事業活動によって生じる環境負荷、
お客様からの声、その他の要求事項など、
あらゆる問題を解決・対応し、グループ全
体の環境経営を推進するために、年度毎の
環境戦略や方針を審議、決定しています。
さらに、当社および生産関連会社毎に、
より具体的な環境目的や方針を定め環境活
動を推進しています。
ISO14001 の統合認証
環境経営を具体的に展開するために、環
境マネジメントシステムの認証取得を進め、
2010年度よりNECの代替審査により認証
の維持管理を効率的に行っています。
旧NECインフロンティア、旧NECイン
フロンティア東北、旧NECアクセステクニ
カ、旧NECコンピュータテクノの認証は
2015年度に統合を予定しています。
環境監査
環境経営の実施状況を自主的に評価する
ための内部環境監査・内部環境法規制順守
評価を毎年実施し、さらに客観的な評価を
得るために、第二者および第三者による代
替審査(NEC環境経営監査等)、遵法性監
査を定期的に受審しています。
2013年度も環境に大きな影響を及ぼすシ
ステム違反、ならびに環境法規制違反はあ
りませんでした。
*代替審査:質の高い監査員・監査体制・
評価ツールで構成された内部環境監査シス
テムに対して認められる内部環境監査を、
認証機関のISO審査の一部として代替するシ
ステム。環境経営監査の立会い審査
(Witness審査)と審査機関が直接行う審査
(Verification審査)を組み合わせて実施さ
れる。
ISO14001 認証取得会社一覧
会社名
旧社名
認証番号
NECプラットフォームズ株式会社
(東京本社、高津事業所、墨田事業所)
NECインフロンティア アメニティズ株式会社 *1
株式会社エヌ・エヌ・ティ *1
NECインフロンティア株式会社
JQA-90066G *2
NECプラットフォームズ株式会社
(白石事業所)
NECインフロンティア東北株式会社
JQA-90066L *2
NECプラットフォームズ株式会社
(掛川事業所)
NECアクセステクニカ株式会社
JQA-90066A *2
NECプラットフォームズ株式会社
(甲府事業所、茨城事業所)
NECコンピュータテクノ株式会社
JQA-90066M *2
-
-
NEC Platforms Thai Co., Ltd.
NEC Infrontia Thai Limited
JQA-EM0679
静岡日電ビジネス株式会社
-
JQA-E-90066I
日電愛克賽斯科技(蘇州)有限公司
-
UE120184R2
*1 認証取得範囲に含まれる同事業所内に事務所を有する関連会社
*2 2015年度 NECプラットフォームズ株式会社として認証統合を予定
執行役員
森永 徹
6
NECプラットフォームズ
ENVIRONMENTAL REPORT2014
ENVIRONMENTAL REPORT2014 NECプラットフォームズ
7
環境報告書2014 環境経営
環境目的・目標
環境経営を推進するため、具体的な中期目標を設定しています。
2014年度は、達成すべき重要項目として、以下の目標を定め活動していきます。
低炭素:社会全体のCO2削減にITソリューションで貢献
地球温暖化防止
2013年度
活動項目
「エコシンボルスターソリューション」の創出
エコシンボルスター取得件数
エコ・アピールプロポーザルの推進
実施件数
目標値
実績
5製品
/累計
4製品
/累計
一人平均 一人平均
18件
18.6件
2014年度
評価
目標値
中期計画
目標値
×
創出に向けた
教育実施
1件
2015
○
一人平均
18件
一人平均
18件
継続
※1
活動項目
到達年度
エコシンボル商品の売上拡大
2013年度
評価
目標値
目標値
到達年度
75%
73%
×
75%
75%
継続
環境影響物質削減
活動項目
低炭素:製品のエネルギー効率の改善
活動項目
目標値
実績
※3
全製品加重平均でのエネルギー効率改善
67%
新規開発商品※2の消費電力削減
(2005年度基準性能ベース) 同等以上 同等以上
(新規性の低い製品については同等以上)
製品環境性能の底上げ
エコシンボル取得率
55%
98%
2014年度
評価
目標値
中期計画
目標値
-
70%
78%
○
同等以上
同等以上
SVHC情報の収集率向上
到達年度
2016
60%
70%
2016
※2:流用設計品を除く
※3:対象となる新規開発製品無し
2013年度
2014年度
中期計画
目標値
実績
評価
目標値
目標値
到達年度
100%
80%
×
-
-
-
コミュニケーション
活動項目
○
中期計画
実績
※1:NECエコアクションプラン目標:25%(取得製品群率)に対し、33%(3/9製品群取得)達成済
2013年度
2014年度
目標値
環境活動の社外向けアピール
2013年度
目標値
2014年度
中期計画
実績
評価
目標値
目標値
到達年度
12件
○
4件
4件
継続
※4
12件
※4:当初目標 年間4件を上方修正
生態系生物多様性保全
2013年度
活動項目
目標値
実績
企画
実施
企画
実施
生物多様性貢献活動への参加促進
生物多様性MDD運動の企画・実施
2014年度
中期計画
評価
目標値
目標値
到達年度
○
企画
実施
企画
実施
継続
自社およびサプライチェーン全体での環境負荷の継続的低減
2013年度
活動項目
中長期的なエネルギー使用量の削減(原油換算原単位)
(2009年度実績比)
目標値
実績
年平均
1%
電気使用量売上高原単位の削減
電気使用量原単位改善率(2012年度比)
再生エネルギーの導入拡大
(2012年度基準)
8
NECプラットフォームズ
ENVIRONMENTAL REPORT2014
2014年度
中期計画
評価
目標値
目標値
到達年度
年平均
7%
○
年平均
1%削減
年平均
1%削減
継続
-
-
-
4.0%
7.8%
2016
2倍
3.8倍
○
4倍
6倍
2016
成果と改善
「エコシンボルスター商品の創出」の活動項目については、NECグループの目標である「エコアク
ションプラン2013」の目標値は達成できていますが、当社がチャレンジ目標として設定した目標値を
達成することができませんでした。
2014年度は、商品開発部門での創出に向けた教育を充実させ、中期計画目標の確実な達成のための下
地づくりに注力し、活動いたします。
中長期的なエネルギー使用量の削減活動は、東京本社でのLED照明導入、白石事業所でのモールド成形
金型温調用冷却水の供給見直し等の省エネ・節電施策や運用見直しにより、目標を達成しました。ま
た、再生可能エネルギーの導入拡大については、太陽光パネルを追加設置し目標を達成しました。な
お2014年度より、NECグループ目標である電気使用量売上高原単位の削減を追加しました。
「環境活動の社外向けアピール」については、当社・行政・市民団体の三者で協働した緑地保全活動
の開始にあたり、新聞等各種メディアに取り上げていただいたため、目標値を上方修正しました。
ENVIRONMENTAL REPORT2014 NECプラットフォームズ
9
環境報告書2014 環境経営
サイト別環境負荷データ
環境負荷マスバランス
電気
15,006MWh
事業活動
(-3%)
CO2
7,271t-CO2
(-3%)
ガス
106k㎥
INPUT
排水
(+4%)
120k㎥
(-1%)
燃料
263kℓ
138t
OUTPUT
(+8%)
水
116k㎥
(-28%)
再資源化率
INPUT
紙
燃料
水
12 k㎥
水
化学物質
0 t
化学物質
0 t
紙
8 t
紙
5 t
包装材
0 t
包装材
0 t
車両燃料
0 kℓ
車両燃料
燃料
工場・オフィスで使用する重油、灯油
水
水道水、工業用水(再利用水を除く)
排水
一般廃棄物
排出量
- k㎥
0 t
紙
2 t
紙
包装材
0 t
包装材
0 kℓ
車両燃料
CO2
OUTPUT
特定化学物質、PRTR法対象物質)
産業廃棄物
排出量
コピー用紙、EDP用紙
商品の出荷に使用する包装材料
CO2(車両)
- k㎥
一般廃棄物排出量
7 t
産業廃棄物排出量
CO2(車両)
1 k㎥
234 kℓ
水
20 k㎥
化学物質
116 t
3 t
179 t
1 kℓ
2,114 t-CO2
CO2
424 t-CO2
排水
3,513 MWh
排水
20 k㎥
一般廃棄物排出量
23 t
0 t
産業廃棄物排出量
110 t
0 t-CO2
CO2(車両)
OUTPUT
1 t-CO2
国内販売拠点
電気
6,683 MWh
電気
469 MWh
ガス
12 k㎥
ガス
6 k㎥
工場・オフィスから排出される廃棄物のうち、産業廃棄物を除く
燃料
0 kℓ
燃料
4 kℓ
廃棄物(紙屑、古紙、ダンボール、厨芥物、木屑など)の量
水
64 k㎥
水
- k㎥
化学物質
19 t
化学物質
0 t
紙
- t
包装材
0 t
工場・オフィスから排水される生産系排水および生活系排水
工場・オフィスから排出される廃棄物のうち、 「廃棄物の処理
紙
および清掃に関する法律」で定める廃棄物(汚泥、廃油、
包装材
廃プラスチック、金属、ガラス、陶磁器など)の量
車両燃料
車両の使用に伴って発生する二酸化炭素
CO2
排水
工場・オフィスで使用する車両の燃料
●国内販売拠点を含みません
環境負荷マスバランスによる把握結果
2013年度は、包装材、一般廃棄物排出量およびガス使用量が増加しました。ガス使用量については東京本社の
ボイラー燃料を重油から都市ガスに更新したため増加しました。その他環境負荷については省エネ・節電施策お
よび生産革新活動等により減少しました。
ENVIRONMENTAL REPORT2014
INPUT
NEC Platforms Thai Co., Ltd.
電気、ガス、燃料の使用に伴って発生する二酸化炭素
1 t-CO2
白石事業所
化学物質
INPUT
法規制を受ける化学物質(劇物、危険物、有機溶剤、
CO2(車両)
水
( )内は前年度比
工場・オフィスで使用する都市ガス、LPG
12 t
0 t-CO2
CO2(車両)
燃料
OUTPUT
ガス
産業廃棄物排出量
0 kℓ
(0%)
CO2
45 t
7 t
産業廃棄物排出量
OUTPUT
燃料
(0%)
工場・オフィスで使用する電力会社からの購入電力
22 k㎥
一般廃棄物排出量
14 k㎥
57 t
141t
2t-CO2
電気
排水
排水
一般廃棄物排出量
車両燃料
1 kℓ
1,544 t-CO2
CO2
339 t-CO2
ガス
CO2 (車両)
INPUT
INPUT
0 kℓ
20 k㎥
0 k㎥
92%
2kℓ
NECプラットフォームズ
29 kℓ
ガス
再資源化率
車両燃料
10
86 k㎥
燃料
産業廃棄物排出量
INPUT
(+31%)
車両燃料
ガス
墨田事業所
365t
包装材
7 k㎥
電気
包装材
紙
3,224 MWh
ガス
1,007 MWh
(-4%)
化学物質
電気
電気
(-28%)
24t
579 MWh
96%
OUTPUT
135t
(-28%)
電気
CO2
一般廃棄物排出量
(-14%)
化学物質
高津事業所
東京本社
事業活動と環境負荷の関連性を「マスバランス」的に数値を把握し、環境負荷の軽減活動に役立てています。
OUTPUT
6 t
186 t
車両燃料
0 kℓ
CO2
2,850 t-CO2
排水
64 k㎥
一般廃棄物排出量
6 t
産業廃棄物排出量
12 t
CO2(車両)
INPUT
0 t-CO2
OUTPUT
- kℓ
222 t-CO2
- k㎥
一般廃棄物排出量
- t
産業廃棄物排出量
508 t
CO2(車両)
- t-CO2
ENVIRONMENTAL REPORT2014 NECプラットフォームズ
11
環境報告書2014 商品への取り組み
商品への取り組み
2013年度
環境に配慮した商品設計
性能、品質、価格、デザインに加え、エコロジー(地球温暖化防止、グリーン化、資源循環、環境法規制)に
配慮した商品を「環境配慮型商品」(グリーン商品)と位置付け、商品のライフサイクルにおいて環境負荷を低減
しています。すべての新規開発商品で消費電力低減によるCO2排出量の削減、バイオプラスチックの採用等を目
指すとともに、「エコシンボル」商品の創造、また、その中でも環境配慮のトップランナーとなり得る基準を
満足した商品については、NEC自主環境ラベル「エコシンボルスター」を取得するべく、全社で取り組んで
います。
NEC環境ラベル「エコシンボル」で
環境配慮をアピール
2007年度以降、エコシンボル商品化(最終製品
が対象)100%を目標に掲げ、達成・維持してき
ましたが、2011年度に商品の環境性能の底上げ
と環境ニーズを先取りした先進的製品開発、ひ
いては、環境トップランナー製品の創出を目的
とし、エコシンボル認定基準の強化、見直しを
行い、2012年度からはよりハードルの高い新
「エコシンボル基準」による認定を目指し、環
境配慮型商品の開発に努めました。
2013年度はこの新基準のもと、目標である新
規開発商品のエコシンボル商品化98%を達成する
ことが出来ました。これにより、本制度を導入
以来累計177商品(2013年度:58商品)が、エコシ
ンボル商品としてお客様のグリーン購入や市場
における環境配慮型商品の浸透に貢献していま
す。
環境トップランナー商品としての基準を満た
した製品のみに付与される、NEC自主環境ラ
ベル「エコシンボルスター」につきましては、
残念ながら2013年度内に取得することができま
せんでしたが、2013年度に開発した「Aspire
UX」について、2014年6月に「エコシンボルス
ター」の認定を取得することができました。
今後も、「エコシンボル」、また、「エコシ
ンボルスター」商品の創造に重点を置き、活動
を推進します。
グリーン商品アセスメントの実施
環境に配慮した商品を開発するには、さまざ
まな環境影響を考慮して、商品の特性に合せた
目標を設定し実現することが必要です。そのた
め、商品の企画段階から、具体的な、できる限
り数値化した目標を設定し、設計・試作を経て、
実績を評価しています。
また、評価実績は、次機種を開発する際の基
準値としてフィードバックし、その実績データ
は、要請に応じて速やかに情報公開できるよう
管理しています。
12
NECプラットフォームズ
ENVIRONMENTAL REPORT2014
環境に配慮した新商品
NEC環境ラベル「エコシンボル」取得
2013年度に開発した新商品のうち、58商品でNEC環境ラベル「エコシンボル」を取得することが
できました。
2014年度も新規商品の開発に際しては、「エコシンボル」取得、また、環境トップランナー商品と
しての基準を満たした製品のみに付与されるNEC自主環境ラベル「エコシンボルスター」の認証取
得をめざし、環境に配慮した商品設計を推進してまいります。
エコシンボルスター
(環境トップランナー商品の創出とアピール)
2013年度「エコシンボル」取得58商品
・環境トップランナー製品であること
・エコシンボルスター基準(4項目の何れか)を満足
6 商品
セキュリティアプライアンス
1 商品
キーテレホン端末
エコシンボル
(商品の環境
性能底上げ)
・環境配慮基準を満足
(エコプロダクツ・エコシンボル基準)
・先進性があること
・透明性が確保されていること
エコプロダクツ
内訳
POSターミナル
47 商品
キーテレホンシステム(主装置)
1 商品
音声サーバ・PBX
2 商品
PHS
1 商品
・製品アセスメントを実施
・エコプロダクツ基準を満足
環境配慮型商品体系
エコシンボルスター基準
下記4項目の何れかを満足すること。
(1)地球温暖化防止
【ハード製品】
CO2排出削減率50%以上を達成(従来製品比)
または業界初の技術を導入
【ソフト・ソリューション製品】
CO2排出削減率50%以上を達成(従来製品比)
且つ 業界初の技術によりCO2排出削減に貢献、
または顧客導入時のデータによりCO2排出削減
に貢献するソリューションであることが評価
可能
(2)資源循環
バイオプラスチックを80%以上使用
(筐体用プラスチック総重量比)
業界初の技術、または独自性且つ先進性のある
システムを導入
(3)評価
社外表彰を受賞
社内表彰を受賞
(4)技術的優位性
NECの技術を以って圧倒的に環境負荷削減に
貢献
TWINPOS-G9
POS
Aspire UX
キーテレホンシステム
(主装置)
NEW-SIU
セキュリティ
アプライアンス
DTZ-12D-2(WH)TEL
キーテレホン端末
UNIVERGE-SV9300
音声サーバー・PBX
CARRITY-NW
PHS
ENVIRONMENTAL REPORT2014 NECプラットフォームズ
13
環境報告書2014 商品への取り組み
NEC CSR AWARDS 2013 環境配慮型製品部門賞 受賞
化学物質含有規制対応
NECグループにおける「事業活動と一体となった環境対応の成果と、環境面での顕著な活動」を表彰する
「CSR AWARDS 2013」において、当社のエコシンボルスター商品「UNIVERGE IX2215」が以下の点で評価され、
「環境配慮型製品部門賞」を受賞いたしました。
新環境PMR(Process Management Review)
アセスメント
NECプラットフォームズはサプライチェー
ンの中で、当社製品に含有禁止化学物質が混入
するリスクを低減する、また、当社お取引先様
におけるマネジメントシステムの改善による企
業価値の向上のため、お取引先様と協働した環
境プロセスマネジメントレビュー(PMR)活動を
実施しています。
2011年度以降は、2010年度に策定した「新環
境PMRアセスメント」を推進することにより、N
ECグループの求める化学物質管理へのご理解
を深めていただき、お取引先様におけるマネジ
メントシステムの更なる改善の一助として寄与
できたものと考えます。
今後も国内のお取引先様のみならず、海外の
お取引先様と協働したグローバルな活動を推進
してまいります。
CSR AWARDS 環境賞環境配慮型製品部門賞につきましては、昨年度の「携帯型POS」に続いて、2年連続での受
賞となります。
また本製品は、2013年度に新設されたシステムプラットフォームBU環境賞において、「環境貢献賞」も合わせ
て受賞いたしました。
小型オールインワンVPNギガルータ
UNIVERGE IX2215
【小型オールインワンVPNギガルータ
UNIVERGE IX2215の開発】
従来製品UNIVERGE IX2025の後継製品として、消費電力(性能ベース)74.6%削減、CO2排出量(性能ベース)
75.8%削減を実現 ※VPN性能100Mbps当たり
①先進性:電源回路・部品の最適化
AC-DC電源モジュールの高効率品への置き換え、高効率なスイッチングレギュレータへの置き換え、レギュ
レータの数・配置の最適化、低消費電力LSIの積極採用等を実施
②独自技術:転送性能向上
独自の高速フォワーディング技術により、転送速度をIPv4性能を10倍、VPN性能を6倍に向上
③独自技術、環境負荷削減効果:エコスケジュール機能
節電したい時間、日付、曜日に、IX自身およびIXに直結した全てのNW機器のEtherポート速度を落とす機能
をルータとしては業界初の実装
「新環境PMRアセスメント」:従来のRoHS指令を初
めとした指定化学物質の含有禁止規制への対応
に加え、REACH規則に代表される製品に含有され
る化学物質の情報開示に対応できるマネジメン
トシステムの構築に寄与できるアセスメントの
枠組み
2013年度実績
(旧NECインフロンティアグループ全体)
・書類監査:39社 59工場
初回審査:38社 58工場
フォローアップ審査:1社 1工場
・工場監査:29社 29工場
初回審査:20社 20工場
フォローアップ審査:9社 9工場
環境関連法規制監視体制の強化
グリーン商品アセスメントの改善、環境関連法規制コンプライアンス
を強化
NECプラットフォームズでは、欧州RoHS指令
をはじめとしたグローバルな環境関連法規制の広
がりに対応すべく、常に各国における法規制動向
を監視しています。新たな法規制の情報について
はその要求内容を吟味し、当社の事業フィールド
に該当し当社が順守しなければならない法規制は
リストに登録、また、要求事項への対応方針をガ
イドラインとして取り纏め、常に最新の要求事項
を商品の開発プロセスへタイムリーにインプット
し、設計に反映させています。
2013年度は、2013年1月からRoHS指令がニューア
プローチ指令の枠組みに組み込まれて改正・施行
されたことを受けて、2012年度より検討を進めて
きた、既存の「輸出管理システム」にEU出荷製品
のEU指令適合状況の監視機能を付加することにつ
いて、システム改善をおこないました。本システ
ムは2013年7月に構築を完了し、8月より稼働を開
始しております。
これにより、EU圏内へ出荷指示された商品のEU
指令適合状況を監視し、適合確認が実施されて
いない商品に対してはシステムから自動でアラー
ムを発信、適合確認を促すことにより、非適合商
品の流出を未然に防止することが可能となりまし
た。
今後も環境関連法規制コンプライアンスをより
強化するべく、社内の開発プロセス、また、運用
プロセスを見直し、改善を進めてまいります。
輸出管理システムに適非判定機能を追加
EU出荷製品のコンプライアンス・リスク低減に貢献中!
EU指令適合製品
マスターリスト
EU指令適合
に向けた是正
EU指令適非判定
EU現法
NG
発注
SAP
事業部
出荷指示
×
輸出管理
システム
受注:アラーム
出荷:アラーム、停止
OK
○
受注・出荷
14
NECプラットフォームズ
ENVIRONMENTAL REPORT2014
ENVIRONMENTAL REPORT2014 NECプラットフォームズ
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環境報告書2014 商品への取り組み
環境配慮型商品ラインアップ
ICTプラットフォームソリューションを提供するNECプラットフォームズの環境配慮型商品
NECプラットフォームズのお届けする、インターネットモバイル時代に対応した先進のIT 関連商品の数々。
私たちの環境配慮型商品が、これからの「低炭素社会」、「持続可能な社会」の実現にむけて貢献いたします。
NETWORK
オフィスコミュニケーションゲートウェイ
・Aspire UX内蔵CPUを利用したサーバレス プレゼンス機能
・クライアントPC間で実現するサーバレス チャット機能
中大容量コミュニケーションサーバ
UNIVERGE Digital Phone
小型オールインワンVPNギガルータ
小型ギガビット対応ルータ
UNIVERGE SV9500
DT400シリーズ
UNIVERGE IX2215
UNIVERGE IX2105
・消費電力:従来機種性能比23%削減
・部品の集約/実装密度の向上により、部品総数を
従来機種比約40%削減[制御部(CPU)]
・ユニバーサルデザインと環境性に配慮
・モジュール合体式構造の採用により、電話機を買い換える
事なく機能拡張を容易に実現
・パワーセーブ機能:自動もしくは手動で電話機への給電を
オフし、待機電力を低減可能
・VPN性能当たりの消費電力を従来機種比74.6%削減
・VPN性能当たりのCO2排出量を従来機種比75.8%削減
・ルータ製品として初のエコスケジュール機能を実装
・企業ネットワーク向けギガルータでNo.1の低消費電力
・データ転送速度を従来比7倍に向上するとともに、消費電力を約2割低減
・従来機種性能比67%のCO2排出量削減
APPLIANCE
・消費電力を従来機種性能比73%削減
・省スペース化(22%減)
・キーボードにユニバーサルデザインを採用
・食の安全、薬事法の改正で注目されるGS1 DataBarに対応
・雑菌が発生しにくい抗菌対応素材を採用し、衛生面にも配慮
・シリコンディスク搭載可能
・ファンレスモデルをラインアップ
・消費電力を従来機種性能比83%削減
・省スペース化(48%減:本体設置面積A4サイズ未満)
・ファンレス設計による静音化
・シリコンディスク標準搭載による長寿命化
・省スペース化(本体設置面積A4サイズ相当)
・高効率電源の採用
・CPUのパワーステート制御(クロック可変)により、
アイドル時に18%の電力削減を実現
・横幅330㎜のコンパクト一体型POS
・低消費電力CPUを採用し、POS本体の消費電力を従来機種比約30%低減
・瞬断や停電時にシステムやファイルを安全にクローズする時間を
確保するUPS(無停電電源装置)を標準搭載
・ファンレスモデルをラインアップ
・シリコンディスク標準搭載による長寿命化
・キートップは抗菌対応
・お客様とのコミュニケーションを重視し、高品質な
対面サービスを実現する2画面モデルPOS
・ベースユニットに排気口がなく、隙間なく周辺機器が
設置でき、カウンタスペースを有効活用可能
・瞬断や停電時にシステムやファイルを安全にクローズ
する時間を確保するUPS(無停電電源装置)を標準搭載
・ファンレスモデルをラインアップ
・シリコンディスク標準搭載による長寿命化
SOLUTION
Webターミナル
緊急呼出電話システム
・大幅なランニングコスト低減と設置工事の簡便化
・通信手段を有線接続から安価なPHS通信サービスを利用
・主装置+子機一体化による部品点数の削減、材料低減
16
NECプラットフォームズ
・業務専用端末に欠かせない堅牢性、耐環境性を持つ
10.4インチXGAタッチパネル搭載の業務用モバイル
ターミナル
ENVIRONMENTAL REPORT2014
業務用PDA
・業務用端末に欠かせない堅牢性、耐環境性を持ち、高いセキュリティ
機能、無線LANローミング機能、遠隔保守機能による安心運用を実現
した業務用PDA
・屋内外で見やすい高精細大画面液晶
・消費電力を抑えたバックライトを採用
・堅牢ボディは落下1.5mの強度を実現
・リチウムイオン充電池を採用、標準充電池で約10時間、大容量充電池
では約20時間の長時間駆動を実現
入退管理ソリューション
・従来機比60%減(面積)の小型化を実現
・基板の完全鉛フリーはんだ化
・六価クロムレス鋼板の採用
・音と光で使いやすさ、わかりやすさを追求したユニバーサルデザイン
外食向けハンディターミナル
キッチンプリンタ
・鉛フリーはんだの採用
・六価クロムレス鋼板の採用
・非ハロゲン系難燃剤プラスチックの採用
・濡れた手での操作が可能な防滴構造
・アルコール等による清掃にも対応した薬品による素材劣化を
引き起こさない耐薬品性素材を採用
ENVIRONMENTAL REPORT2014 NECプラットフォームズ
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環境報告書2014 生産・オフィスの取り組み
生産・オフィスの取り組み
地球温暖化防止・節電対策
事業活動に伴って使用されるエネルギーを削減し、温室効果ガスの排出を抑制しています。
省エネ法対応
2008年5月に「エネルギーの使用の合理化に関
する法律」(省エネ法)が改正され、エネルギー管
理の範囲が、事業所から事業者に変更されまし
た。これにより、事業者全体(事業所、国内販売
拠点)でのエネルギー使用量の管理が不可欠とな
りました。
また、当社は省エネ法に規定されている特定
事業者に指定されたため、取組むべき事項とさ
れている、統括的なエネルギー管理体制の構
築、エネルギー管理企画推進者の設置、施設・
設備関連の手順書の制定を2009年度末までに実
施しました。更に、省エネ法の大きな目的であ
る、エネルギー消費原単位を中長期的にみて年
平均1%以上低減するために、全体の対応方法な
どを検討し、実施しています。
省エネ活動
省エネへの取組みは、エネルギー管理体制のも
と、事務所などでのオフィス活動と生産拠点での
生産革新活動により行っています。
オフィス活動では、全従業員参加による離席時
の消灯、PCバックライトなどの省電力設定、クー
ルビズ実施のほか、事務所照明のプルスイッチ化
とLED照明化、空調の適正温度設定と運転時間抑
制、排気ダクトモーターの高効率化など、施設・
設備の改善を行っています。
生産革新活動では、「必要なものを、必要な時
に、必要なだけ」生産することを目的に、コンパ
クトで、効率的なラインの構築を行い、設備やス
ペース、人員の有効活用を行うことにより、生産
に消費されるエネルギーの削減、効率化に努めて
います。また、梱包箱の寸法見直しによる積載率
の向上を図り、輸送に係るエネルギー使用量の削
減に寄与しています。
エネルギー管理体制
また、節電の取組みとして、日中停止可能な設
備の運転時間を見直しし、ピーク電力の抑制に努
めています。
エネルギー管理統括者
既設配管
×
モールド成形
金型用冷却塔
モールド成形金型
新設配管
パッケージエアコン用
冷却塔
パッケージエアコン
モールド成形金型温調用冷却水の供給見直し
(白石事業所)
資源有効利用
エネルギー管理企画推進者
2013年度のCO2排出量は、前年度に比べ3%削減
し、また電気使用量も前年度に比べ3%削減できま
した。
2013年度の主な省エネ・節電の取組み
高津事業所では、パッケージエアコン室外機の
出力抑制設定(省エネチューニング)などの省エ
ネ施策を実施するとともに、省エネパトロールに
より省エネ施策の実施状況の確認と省エネ改善事
案検討を行ったことで、新たに4kl/年のエネル
ギー使用量の削減を図りました。また2月には、
NECグループの省エネ簡易診断を受診しまし
た。
東京本社では、オーナー様のご理解ご協力によ
り、事務所照明にプルスイッチを設置しました。
白石事業所では、2012年度から導入している照
明器具のLED化を引き続き実施しました。また、
作業エリアの空調設備のインバーター化について
は、全ての空調設備への導入が完了しました。
2013年度の新たな取組みとして、冷却塔の効率化
を図るため冷却水容量の見直しを実施し、モール
ド成形金型に利用していた温調用冷却水をパッ
ケージエアコン用の冷却水で賄えることが分か
り、モールド成形金型用の冷却塔を停止しまし
た。
全社省エネ会議
地球資源の枯渇を防ぐために、紙や化学物質の使用量の削減に取組むとともに、事業活動に伴って
発生する廃棄物を適切に分別し、再資源化に取組むことで、廃棄量を削減しています。
人事総務部/環境管理部
東京本社
100
100
99
3,000
98
97
100
10.4
96
紙使用量の推移
100
50
90
40
80
30
95
通い箱化と集合梱包化の推進
生産拠点では、生産材納入時の梱包箱を通い箱
化する活動を進めています。
通い箱の利用により、お取引先様にとっては包
装材の購入量削減に、生産拠点にとっては廃棄物
発生量の抑制に寄与しています。
また一部のお客様との間では、製品個装箱を集
合梱包化した通い箱を利用しています。これらの
取組みは順次展開していきます。
98
10
8.4
90
8.3
2,520
7.5
8
6
80
2,500
7.3
63
75
70
4
73
70
1,956
2,000
1,878
0
50
60
1,500
1990年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
CO2排出量実績1990年度比(%)
ENVIRONMENTAL REPORT2014
50
2009年度
2010年度
2011年度
エネルギー使用量実績(千)
原単位削減率実績2009年度比(%)
2012年度
30
25
25
24
2011年度
2012年度
2013年度
20
1,842
60
2
NECプラットフォームズ
31
78
72
70
CO2排出量実績(t)
44
2,482
80
6.5
81
18
営業拠点
エネルギー使用量(原油換算)と原単位の推移
CO2排出量の推移
100
12
開発・生産拠点
紙の使用量削減
文書類の電子化、プリンター・コピー機使用の
際の裏紙使用、両面コピー・縮小印刷等の徹底、
電子データの配信等により、コピー用紙とEDP用紙
の使用量削減に取組んでいます。
2013年度
2014年度
10
0
2008年度
2009年度
2010年度
原単位削減率目標2009年度比(%)
紙使用量実績(t)
ENVIRONMENTAL REPORT2014 NECプラットフォームズ
19
環境報告書2014 生産・オフィスの取り組み
化学物質使用量の削減
生産工程で使用するはんだ、フラックスなどの
間材および洗浄用アルコールの使用方法改善、効
率化により、化学物質使用量の削減に取組んでい
ます。
水資源使用量の削減
水資源の有効利用の手段として、節水に努め
るとともに、高津事業所では屋上に降った雨水
を濾過してトイレの洗浄水として利用し、更に
フラッシュバルブを設置することにより水資源
使用量の削減に取組んでいます。
150
化学物質使用量の推移
水資源使用量の推移
6
6
300
6
120
129
7
250
117
6
244
200
207
6
103
90
211
193
134
96
85
187
150
環境リスクマネジメント
環境に関する法令を遵守するだけでなく、事業活動による環境の汚染を防止するために監視を強化し、
リスク低減に努めています。
製品含有化学物質の分析
欧州に輸出する電機・電子機器は、RoHS指令に
より、カドミウム、鉛、六価クロム、水銀、
PBB、PBDEについて含有規制を受けます。そのた
め、購入品受入時の検査強化として蛍光X線分析
器を導入し、サンプリング検査を行っていま
す。
また、高津事業所では部品採用時に六価クロ
ムの分析が行えるように、簡易測定器を導入し
ています。
緊急事態対応訓練
開発・生産拠点および生産関連会社では、拠
点ごとに緊急事態を想定した緊急事態対応訓練
を年1回行っています。
これら訓練を行うことで、迅速かつ正確に対
応できるようにするとともに対応手順の確認を
行います。また、対応手順に不具合が生じた場
合は速やかに手順の見直しを行い、緊急事態に
備えています。
2013年度は、緊急事態の発生はありませんで
した。
廃棄物処理委託業者への現地確認
廃棄物処理委託業者の環境法令遵守状況の確
認と管理強化を目的に、定期的に処分場の現地
確認をチェックリストに基づき実施していま
す。
また2011年度からは廃掃法および条例の改正
に伴い毎年全ての廃棄物処理委託業者に対し実
施しています。
リスク対策
環境リスクが高いと評価された施設・設備など
のリスク軽減として、管理方法の強化、防液壁
の設置などの対策を実施しています。
高津事業所では、保管されているPCB入りコン
デンサ、安定器の長期間保管による、容器の腐
食によるPCB漏れが生じるリスクを考慮し、コン
デンサと安定器をステンレス容器に入れ漏洩対
策を実施しています。更に、保管場所には防液
壁を設けて、万が一にもPCB漏れが広がらないよ
うに二重の対策を実施するとともに、毎日点検
を行いPCBの適正保管に努めています。
60
135
100
30
50
0
0
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2008年度
2009年度
2010年度
水資源使用量実績(千m3)
化学物質使用量実績(t)
廃棄物排出量削減活動
廃棄物の再資源化を進めるため、廃棄物の分別
の徹底に努めています。
2006年度からは廃棄物排出量の削減を目的と
し、生産工程の見直しによる部品・資材の削減、
廃棄される梱包材の有価物化に取り組みました。
NEC PLATFORMS THAIでは樹脂の再利用を、白石事
業所、高津事業所および墨田事業所では、梱包材
等の有価物化を行い、廃棄物排出量の削減に努め
ています。
不要物
2011年度
2012年度
2013年度
水資源再利用量実績(千m3)
有価物
不要物の内、売却する物
廃棄物
環境測定
環境法令で測定を義務付けられた項目の他に、法
令基準をクリアしていることを確認するための測定を
実施しています。測定にあたっては法令基準値より
厳しい自主管理基準値を設け、より一層の管理強化
を図っています。
2013年度は、自主管理基準値を超えた項目はあり
ませんでした。
再資源化物
500
マテリアルリサイクルや、
サーマルリサイクルなどにより、
再資源化する物
廃棄物排出量・埋立量の推移
6
400
5
410
埋立物
376
4
300
298
2
10
284
293
18
279
現地確認(中国支店)
再資源化せず、単純焼却または
埋立処分を目的として、中間処理
委託または最終処分委託を行う物
200
再資源化対象外廃棄物
一般廃棄物の内、
自治体に処理を委託する物
100
廃棄物排出量=
再資源化量+埋立量+再資源化対象外廃棄量
0
2008年度
2009年度
2010年度
廃棄物排出量実績(t)
20
NECプラットフォームズ
2011年度
2012年度
電子マニフェストの導入
産業廃棄物処理の処理状況を確認するために
用いられているマニフェスト伝票の紛失、記載
漏れなどを防止する目的で、2009年度から順次
電子マニフェストの導入を開始し環境法令の遵
守強化に努めています。
環境法規制の遵守状況
2013年度は、環境法規制による届出・報告等
についての不備、および法律違反、事故、苦情
等はありませんでした。
2013年度
廃棄物埋立量実績(t)
ENVIRONMENTAL REPORT2014
ENVIRONMENTAL REPORT2014 NECプラットフォームズ
21
環境報告書2014 環境コミュニケーション
環境コミュニケーション
環境教育・啓発
社会貢献
さまざまな環境教育を開催し、環境意識啓発を推進しています。
環境意識啓発
環境経営意識を高め、環境と調和した技術開
発と、環境にやさしい生産と販売活動を実現し
推進するために、国内および海外従業員への環
境教育を実施しています。
新入社員に対する環境経営教育、開発担当者
への製品に係わる法規制関連教育、営業担当者
への廃商品の処理教育など、新入社員から役員
を含めた全従業員の職種・階層別の教育を実施
しています。
また、地域社会貢献の一環として、2003年度
より高津事業所に隣接する川崎市立東高津小学
校5年生児童を招き、児童環境教育を行ってい
ます。2012年度からは、当社のグリーンカーテ
ンが設置されている9月に行い、児童にグリー
ンカーテンの効果を体感してもらいました。
海外環境関連法令教育の定期実施
これまでも製品開発設計者や関連業務者に、
海外向け製品に規制されるRoHS指令、REACH規
則などの施行に合わせて、個々の関連法令の環
境教育を実施してきましたが、製品のグローバ
ル展開の加速をサポートするために、改めて海
外向け製品の環境関連法令の教育を定期的に実
施しています。
「できることから少しずつ」を合言葉に、良き企業市民としてさまざまな社会貢献活動を行っています。
「川崎市久末東特別緑地保全地区」保全活動
特定の緑地について保全管理計画策定の段階
から企業と行政、市民団体が協働し、企業の持
つ独自技術やマンパワーを緑地保全に活用する
という川崎市の取り組みに基づき、当社、川崎
市、久末ふれあいの森を育てる会の3者で協定
を結び、活動しています。
川崎市において、企業、行政、市民団体の3
者が協働して取り組む緑地保全活動は、今回が
初めてのケースになり、2013年5月の覚書締結
の際は、日経産業新聞、東京新聞、神奈川新聞
をはじめ多数のメディアに取り上げられまし
た。
2013年5月25日に第1回目の活動(31名参加)
を、2013年11月9日に第2回目の活動(28名参加)
を実施、竹林の整備や低木の伐採、苗木の植え
付けなどを行いました。
川崎駅前花壇植替活動
川崎市のボランティア団体「フローラかわさ
き」とともに、川崎駅前の花壇の植替活動を年
二回(春・秋)行っています。
17回目の活動となった2013年5月には、神奈
川新聞に活動紹介記事が掲載されました。
花壇植替活動(JR川崎駅前)
社会貢献
児童環境教育(高津事業所)
次回発行予定 2015年7月
【お問合わせ先】
NECプラットフォームズ株式会社
環境管理部環境管理グループ
〒213-8511 神奈川県川崎市高津区北見方2-6-1
TEL 044-820-4101 FAX 044-820-4111
E-mail:[email protected]
グリーンカーテンの効果確認(高津事業所)
緑地保全活動(川崎市高津区)
22
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