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あんず No.340 (平成16年8・9月合併)

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あんず No.340 (平成16年8・9月合併)
8月・9月
合併号
平成16年
No. 340
会報
2004
オープンキャンパス・入試説明会
www.kyorin-u.ac.jp/
鳥尾外国語学部長就任のご挨拶
あんず6・7月号で本学外国語学部長に鳥尾克二教授が就任されたことをお伝えしましたが、今回鳥尾外国
語学部長より就任のご挨拶をいただきましたのでご紹介します。
就任のご挨拶
外国語学部長
国際社会、企業社会、地域社会。政治、経済、文
鳥尾克二
学部は運営焦点をこの点に合わせてまいりました。
化。その形態を問わず如何なる社会や現象も人間な
学部の基本理念は「徹底した外国語教育」を受けた
くして成立し得ません。より良き社会の形成とその
「言語に堪能な実務的人材」「教養ある専門人」の育
維持発展のために人間は時代を超えてより良きコミ
成であり、そのためのカリキュラム編成と学部付加
ュニケーションを必要としてきました。コミュニケ
価値生産の極大化を可能とする教育・研究体制の合
ーションは人間社会の根源的な存立基盤そのもので
理的整備と実践です。国立大学の法人化や就学人口
す。コミュニケーションの基本原則は言語と人格で
の低下等、大学教育をとりまく環境の変化は今や根
あり、現在進行形をとってあらゆる分野で国際化し
底的不可逆的であり、今後避けて通れぬ競争と予断
ていく現代社会の多様な現象や価値に適切に対応し
を許さぬサバイバルゲームの時代は最早幕が開いて
ていくためには、言語と人格に対する世界標準の能
います。
力と資質の獲得が国籍、公私を問わずさらに重要な
学生諸君に対する良質かつ有益な付加価値の付与
なくして学部の基本原則は成り立ちません。一学部
手段になっていくと判断されます。
わが国においてもこの傾向は国際社会における広
一学科体制のもと、受験生や在学生諸君に選択され
範な国の役割の高まりに伴い、日常レベルにおいて
獲得されるべき付加価値の生産に向けて、学部教職
今後とも一貫して加速されると判断されます。高等
員の皆さまや学生諸君とともに取り組んでいきたい
教育を受け、固有の文化価値に立脚した一国の一般
と存じます。
市民が有する世界標準のコミュニケーション能力と
予見し難い大変な時代ですがひるむことなく、先
資質は今や国力の一部であり、次世代に対するその
輩諸先生方が築いてこられた学部のDNAを大切に
教育の重要性は多言を要しません。
し、学部のより良き成長を目指して左に傾かず右に
外国語学部発足の原点はここにあります。以来、
走らぬ自然体運営を心掛けたいと念じています。
東京薬科大学と姉妹校締結
教育研究分野でも協定を結ぶ
杏林大学と東京薬科大学(東京都八王子市)は、
澤利昭学長、林 正弘薬学部長、高橋健治生命科学
これまでも相互に関連のある教育研究分野におい
部長が、杏林大学からは松田博青理事長、長澤俊彦
て、10年以上に渡って個別に連携して研究協力を進
学長、跡見 裕医学部長、藤原隆明保健学部長が出
めてきましたが、さらに両大学の共同研究や交流を
席し、姉妹校締結書と教育研究協定書に双方の理事
進めるため、姉妹校となって教育研究に関してお互
長と学長がそれぞれ署名しました。調印式後は、こ
いに協力し合うこととなり、姉妹校締結の調印式が
れまで両大学間で行われていた研究やそれらの研究
7月26日、午前11時から杏林大学三鷹キャンパスで
に携わってきた研究者について、また両大学を取り
行われました。
巻く社会環境や今後取り組むべき学内外の課題など
調印式には東京薬科大学から宮崎利夫理事長、大
― 2
について、活発な意見が交換されました。
―
育・研究の情報交換を行い刊行物等の成果を
杏林大学ではこれまでに海外の大学22校と協定を
交換する。
結んでいますが、国内の大学と交流協定を結んだの
は初めてです。今後、東京薬科大学と杏林大学は医
2、教育・研究の振興と交流を図り、医学、保健
学・保健学、薬学・生命科学の分野で双方の特性を
学ならびに薬学、生命科学の発展に資する。
生かして新たな教育・研究を展開していく予定で、
《 教育研究協力に関する協定書 》
当面は「薬物トランスポーター(輸送の担い手)の
1、共同研究委員会を組織し、両大学教員間での
共同研究を推進する。
研究」など4つのテーマの共同研究を行うことにし
2、教職員・学生の教育研究における交流を推進
ています。
する。
なお、姉妹校締結書、教育研究協力に関する協定
3、学識情報や出版物等の交換を図る。
書の概要は次のとおりです。
《 姉妹校締結書 》
4、教育研究研究活動の協力推進を図る。
1、医学、保健学と薬学、生命科学に関する教
名誉教授
平成16年3月31日に教授を退任された下記のお二人の先生に名誉教授の称号が授与されました。
専 門
中村幹雄名誉教授 〔薬理学〕行動薬理学
久世順子名誉教授
功 績
日本薬理学会・日本内分泌学会評議委員、キャリアサポートセ
ンター副センター長(H12から2年間)ほか
〔仏語学〕ジェラール・ド・ネルヴァル 日本フランス語教育研究協会会員、日仏会館・日仏協会会員、
に関する研究、フランス近代看護教育
医学部付属図書館分館長(S53から1年間)
― 3
―
天津外国語学院学長が本学を表敬訪問
中国 天津外国語学院(天津市河西区)の修
学長が8月4日 午前11時、松田博青理事長を表
敬訪問しました。今年 創立40周年を迎える天津外
国語学院は、国内外の関係大学の代表者を招請し、
この秋に記念式典を行うことになっています。修学
長は松田理事長にこの式典での祝辞を正式に依頼す
るとともに、その打ち合わせを行うため訪れたもの
です。本学からは千葉 洋社会科学部・総合政策学
部長、藤井 明国際交流センター長が同席し、人格
と学問を兼ね備えた学生の育成を目指しているとい
属別科日本語研修課程には、天津外国語学院から毎
う天津外国語学院の概要や中国の大学が抱える様ざ
年数名の学生が入学していることから、両大学では
まな問題などについて修 学長から流暢な日本語で
さらに相互交流を活発に進めるため、この秋には学
説明を受けました。また、本学国際交流センター付
術交流協定を締結する準備を進めています。
新入職員フォローアップ研修
まだまだ未熟な点に対し各自業務への知識・技術の
更なる習得、質向上に精進しなければならないこと
など各班の討議内容が発表されました。その後、作
家の小林光恵先生に「看護師の魅力−働くというこ
と−」というテーマで講演をして頂きました。「お
たんこナース」や「ナースマン」等の原作者と知ら
れる先生自身も看護師の経験があり、ご自身の体験
談をもとに、新入職員へエールを送って下さいまし
平成16年度の新入職員フォローアップ研修が6月
9日、多摩市のCSK情報教育センターにおいて、
た。
最後に、加藤総務部副部長、福井看護部長、佐藤
新入職員238名(看護職員229名、技術職員4名、事
副看護部長より「初心に帰り何をするために入職し
務職員5名)とリーダー16名、研修関係者9名が出
たのかを思い出して活力につなげてほしい」「共有
席して実施されました。
した同期との様々な意見を業務遂行に役立て、今後
午前中は「杏林学園に入職して感じたこと」と題
の成長につなげてほしい」と総評を頂き、そのあと
してグループ討議が16班に分かれて行なわれ、普段
開かれた懇親会でさらに交流を深め、多くの意見交
顔を合わすことが少ない他部署の職員と様々な問題
換ができたようでした。
点・疑問点を挙げ意見交換をすることで、悩みや不
最後に講演をしていただいた小林先生をはじめ、
今回の研修に携わっていただいた各部署の方々、各
安に共通点を見つけたようでした。
午後は、学生と社会人のギャップが大きく責任の
重大さを痛感したこと、プロ意識が高まる一方で、
― 4
班のリーダーを務めて頂いた先輩職員の方々に御礼
申し上げます。
―
(人事課)
八王子だより
タイ国の教育・医療関係者の研修が行われる
日本の救急救命士養成制度を学ぶ
日本の救急救命士の養成制度を学ぶため、6月27
日から来日していたタイ国の教育・医療関係者15名
は、本学を中心とした2週間の研修を修了し、7月
10日に帰国しました。
タイ国では、交通事故を始めとする事件・事故が
急増していることから救急救命士の養成が急務とな
っており、一行は日本の救急救命士の養成制度につ
いての情報収集および視察のため来日しました。こ
の研修は、JICAとタイ国保健省の協力のもとに
準備がスタートし、その後、JICAより本学に要
室)による「第3次救急医療施設としての役割」、
請があったもので、研修の計画は、4年制大学とし
村田厚夫助教授(同教室)による「日本のテロ対
て日本で初めて救急救命士課程の卒業生を送り出し
策:救急医療と行政との協調」の講義が行われまし
た保健学部を中心に進められました。
た。研修生からは、日本の医療制度、特に第1次救
研修内容の概略は次の通りです。
急から第3次救急における医療機関の役割を中心に
1.八王子キャンパスでは、和田貴子教授(保健
質問がありました。
学部・救急医学)による「救急救命士課程のカリキ
ュラム」
、柳澤厚生教授(保健学部・臨床内科学Ⅰ)
による「コーチング、教授法」、橋本雄太郎教授
(総合政策学部・刑事法、医事法)による「救急救
3.本学での研修の他にも、東京消防指令センタ
ー、国立国際医療センター、救急救命士関係学校の
見学にも行かれました。
命士に関する法律」、深澤政富講師(保健学部・救
急医学)による「日本の救急制度」等の講義が行わ
以上の研修が修了後、7月9日にJICA八王子
れました。実際の授業では、交通事故や転落事故等
国際センターにおいて、評価会、閉講式が行われま
を想定した救助救急訓練を見学し、その中で、和田
した。評価会では、研修生より「今回の研修は、大
教授により実習内容や使用している訓練人形等の器
変有意義で充実した研修であった。」と高く評価さ
械・器具の説明が行われました。研修生たちは、日
れました。そして、「この研修の成果をタイ国に持
本の救急救命士養成制度を理解するため熱心に質問
ち帰り生かしたい。」とのコメントがありました。
をしたり、カメラを向けていました。
また、閉講式では、北島勉助教授(総合政策学部・
保健管理学)が代表しての祝辞を述べ、JICAよ
2.三鷹キャンパスでは、高度救命救急センター
の見学のほか、島崎修次教授(医学部・救急医学教
り研修生一人ひとりに修了証が手渡され、全日程が
終了しました。
(国際交流センター課長 上野 修)
平成16年7月別科修了式
猛暑の中7月28日
(水)、平成16年7月国際交流セ
式には藤井別科長をはじめ、長澤学長他、多数の
ンター付属別科日本語研修課程修了式が行われた。
教職員が参列された。先生方からの励ましの言葉を
昨年秋より日本語を学んできた27名のうち、24名
胸に、新たな出発へ向けて頑張っていくだろう。
式終了後は懇親会へと移り、会は和やかな空気の
が修了証書を手にすることができた。
― 5
―
中で行われた。
なお、学生の進路は次の通りである。
・本学総合政策学部入学5名
(うち、センター長推薦4名)
・本学外国語学部外国語学科入学10名
(うち、センター長推薦8名)
・他校や専門学校進学予定9名
(別科事務係)
平成16年度外国人留学生を励ます集い
母国を離れ、本学で学ぶ各国の留学生を励まそう
と、6月23日(水)午後4時半から、恒例の「留学
生を励ます集い」が八王子キャンパス学生食堂「ガ
ーデン丘」で開催されました。今回は、来日して間
もない別科生を中心に留学生86名、教職員25名、計
111名が参加しました。
会は長澤学長の挨拶で始まり、留学生代表として、
外国語学部4年の池 孝眞さんが教職員に対し感謝
の意を込めた挨拶をしました。その後、主催者であ
る国際交流センターの藤井センター長による乾杯の
国際交流センターとしてはとても喜ばしく、この会
音頭と共に歓談に移りました。今年は日本人学生の
を開催してよかったと感じられる瞬間でした。
団体等も参加がなく、盛り上がりに欠けるかと心配
この会をきっかけに、さらに留学生と教職員の距
しましたが、教職員との交流を深め、終始和やかな
離が縮まり、日常生活、勉学ともに充実したものに
雰囲気でした。特に、普段あまりお会いすることの
してもらいたいと思います。
(国際交流センター国際交流課)
できない長澤学長を囲み話を弾ませている様子は、
健康週間イベントを終えて
保健センターでは、学生・教職員に自分自身の健
康管理意識を高めてもらおうと、保健学部健康教育
学教室、母子看護学教室にも参加していただき「健
康週間イベント」を5年前から行っています。今年
は6月29日、30日に、「性について考えよう、どう
するタバコとアルコール」をメインテーマに、性病、
避妊、タバコとアルコールが体に及ぼす影響、スト
レス解消法、体に良い食事、お菓子等の資料の展示、
配布、コンドームの使い方、一酸化炭素濃度測定、
アルコールパッチテスト、体脂肪・血圧・身長・体
重測定などを行いました。
CO測定では異常値を示す学生も多く、禁煙を考
― 6
―
師 David Tharp氏)を行いました。ビオダンスは参
えるきっかけになった様子でした。
アルコールパッチテストを行う学生が多く、「お
加人数が両日とも10名前後でしたが終了後のアンケ
酒を飲める体質か知りたかったのでよかった」「楽
ートでは、「落ち着いた」「初めての体験でおもしろ
しかった」という声も聞かれました。また、コンド
かった」「恥ずかしかったが良い体験になった」と
ームのつけ方のコーナーにもたくさんの学生が参加
いう声も聞かれました。心が元気になるセミナーで
し、
「初めて体験ができてよかった」
「ためになった」
は主に良いコミュニケーションのとり方についての
という感想もありました。
講義と体験ワークショップを行い、こちらの内容に
その他、
「興味のあるものが多く楽しかった」「自
ついても好評でした。5回目を迎えた今年は、内容
分の健康を見つめなおすきっかけになった」「今後
がややマンネリ化した感じもあるため次回は学生達
も是非続けてほしい」など好意的な意見がたくさん
がもっと積極的に楽しく参加できるような企画を考
ありました。
えていきたいと思っています。
(八王子保健センター師長 土田よし子)
また、特別企画としてビオダンス(心と体を解き
放つ生命のダンス)と心が元気になるセミナー(講
4回目のクリーンキャンペーンを実施
は、スタート時は参加者が予想以上に多くの学生
(約110名)が参加して、キャンパス内だけでなくキ
ャンパスの入口の滝山街道のT字路から東は宮下町
公民館の手前まで、西は下戸吹まで道路に沿って路
肩やバス停等を清掃しました。
またこの日は、授業の関係で集合時間に遅れた学
生もいて最初の計画と異なった為、実行委員長から
グループリーダー役の学生(清掃活動地区ごとに1
名)に依頼した事柄について意思の疎通がうまくい
昨年より始めて以来4回目となる八王子キャンパ
かず戸惑う場面もありました。しかし、グループに
スのクリーンキャンペーンを7月7日(水)実施し
分かれて清掃活動を始めてからは2度目・3度目と
ました。
いった経験者もいたので全体としてはスムーズに行
このキャンペーンは、これまでは学生課が呼びか
なわれました。
け参加者を募集する形で行ってきましたが、今年度
クリーンキャンパス実行委員会の学生にとっても
は学生達のクリーンキャンパス実行委員会(学生会
良い経験になり、今後の活動にも期待して行きたい
員25名)が発足し、この委員会が中心になって、学
と思います。
生達が自発的に活動をすることになり、学生課は道
具の準備などフォローのみとしました。
(学生課課次長 平田浩一)
実行委員会がはじめて中心となって行ったこの日
― 7
―
三鷹だより
中国・雲南省の国立病院と学術交流協定を締結
は中国でもよく知られており、この機会に両院の交
流を深めることができればと願っています。そして
このことが日中両国の友好に寄与するものであるこ
とを望みます」と挨拶しました。これに対し松田理
事長は「本院が雲南省国立第一人民病院に学ぶこと
は多いと思います。岩下教授を中心にして今後もよ
い関係を作っていきたい」と応えました。岩下教授
のもとで研究生として学んでいる中国吉林省出身の
中国・雲南省国立第一人民病院の蘭炳炎医院長ら
6名が、6月24日(木)杏林大学病院を視察のため
金 春姫さんも席に加わって一行に近況などを話さ
れ、懇談に花を添えました。
このあと、雲南省国立第一人民病院と杏林大学病
訪れました。
一行は日本の医療事情を視察するため、6月22日
から12日間の予定で訪れているもので、このうち杏
院の間で学術交流及び協力に関する協定書が交わさ
れました。
林大学には、医学部産婦人科学の岩下光利教授が
2000年10月に雲南省国立第一人民病院で生殖医療に
協定は両院の友好と発展を目的に、
ついての講演や共同研究などを行ったことが縁で訪
・臨床医者及び研究者の交流
れたものです。
・研修生を受け入れる
・共同研究の実施
午後1時に到着した一行はまず本部棟11階の貴賓
室で、松田博青理事長、長澤俊彦学長、跡見 裕医
・講義、講演、シンポジウムの実施 学部長、岩下光利教授らと懇談しました。蘭院長は
・学術情報及び資料の交換
今回の本院訪問に至った経緯や雲南省国立第一人民
などの項目から成っています。
病院の規模などを説明したあと、「杏林大学の名前
高見助教授、再生医療学会優秀賞を受賞
形成外科学教室の高見佳宏助教授(熱傷センター
神経外科 河瀬 斌教授)は、医学部のみならず、歯
副センター長)が、第3回日本再生医療学会で発表
学部、薬学部、生物学部、農・獣医学部、工学部な
した演題が優秀賞に選ばれ、表彰状が贈られました。
どの分野と企業を含めた種々の研究所からの参加に
日本再生医療学会(会長 慶應義塾大学医学部脳
より、広くTissue Engineeringと再生医療の推進を
目指す学会です。
今回は「機能再生を目指して」というテーマで、
平成16年3月23日から3日間、幕張メッセ・国際会
議場で開催されました。
期間中、8会場に分かれて約500の演題が発表さ
れました。高見助教授等は「皮膚再生医学における
同種無細胞真皮マトリックスの可能性」という演題
で、ヒト同種皮膚を利用した新しい皮膚のTissue
Engineeringとその臨床応用について発表しました。
例年学会終了後に学会の審査委員会が開かれ、全
― 8
―
発表の中から特に再生医療を前進させる演題として
選ばれた演題は英文雑誌Cell Transplantation誌へ
優秀演題が30題ほど選ばれますが、今回高見助教授
の投稿を推薦されることになっています。杏林大学
の演題がその30題中の一つとして選ばれたもので、
からの発表が選ばれたのは初めてです。
来年度の研修医採用試験を実施
医師の初期臨床研修が必修化されて2年目となる
来年度の研修医の採用試験が、8月4日(水)と8
月18日(水)三鷹キャンパスで行われ、募集定員75
名に対し、93名(うち現役学生86名:杏林64名、他
大学22名、既卒者7名:杏林4名、他大学3名)の
応募がありました。1回目の4日の採用試験では52
名が受験し、2回目の18日は41名が受験しました。
2回の試験の実施にあたり初期臨床研修委員長の
島崎修次高度救命救急センター長が、「本院での研
試験は、午前中は学科試験と小論文、午後は面接
修の特色は、救急と麻酔の研修に5ヶ月もの期間を
が行われました。合格した研修医の本院での研修は
あてていることです。これはプライマリーケア(初
来年4月から内科6ヶ月、外科3ヶ月、救急3ヶ月、
期医療)の中でも気管挿管を含む気道確保を研修を
麻酔科2ヶ月というスケジュールで行われます。本
受けた医師全員ができるようにするためです。皆さ
院の1次・2次救急外来患者は、年間4万人にのぼ
んは是非試験に合格し、本院が実施する初期臨床研
り大学病院の中では最も多い数となっており、こう
修に参加できるよう頑張って下さい」と挨拶しまし
した特色を研修システムの中に取り入れて行うこと
た。
にしています。
看 護 週 間
応じました。合計143件の相談が寄せられ患者様や
ご家族の健康管理に役立つことができたのではない
かと思います。介護用品展示では、寝衣から電動ベ
ッドまで数多くの展示品を実際に見たり、触ったり
していただき、多くの方が関心を持ち、担当の方と
の会話も弾んでいました。
またアロマテラピー認定看護師によるアロマハン
ドマッサージを、今回初めて行いました。体験され
た患者様より、「大変気持ちがよかった」との感想
5月12日は「看護の日」です。看護部では看護の
を数多くいただきました。今後、入院患者様にも
日にちなみ、「看護週間」という企画を6月14日か
様々な場面での看護ケアとして取り入れていくこと
ら6月17日まで実施しました。
が出来るのではないかと考えました。
今年度は健康相談、アロマハンドマッサージ体験、
このように、今年度も有意義な看護週間を開催す
介護用品展示を行いました。健康相談は管理栄養
ることが出来ました。ご協力いただきました多くの
士・薬剤師・臨床検査技師・糖尿病療養指導士の資
皆様に感謝いたします。
格を持つ看護師がそれぞれ患者様やご家族の相談に
― 9
(2−3B副主任 矢澤玲子、3−4B副主任 松木平さゆり)
―
医学部の授業で救命講習
1年生87名が心肺蘇生法などの応急手当を学ぶ
本学医学部では医学部に入学した学生が、早い段
階から医学生としての高い救急意識を持ち、実際の
たちは慣れない手つきながらも真剣に、人工呼吸や
心肺蘇生法を習っていました。
救急現場でも即座に対応できるようにと、1年生の
講習終了後、大森所長は「いざというときのため
授業の中に救命講習を昨年から取り入れています。
に今日習ったことをこれからも繰り返し練習して、
今年はその講習会が6月30日(水)三鷹キャンパス
救急の場で活かせるようにしてください。また実際
の体育館で行われました。
の救急の場では必ずしも今日習ったことだけでな
この講習会には、1年生ほぼ全員(87名)が参加
し、三鷹消防署の大森忠義さん(牟礼出張所長)の
く、とっさの判断で対応することも重要なことです」
と学生たちを励ましました。
応急手当の重要性についての講義を受けたあと、14
認定証をもらった学生からは、「心肺蘇生法など
班のグループに分かれてそれぞれ同署救急隊員14名
は力の入れ加減がわからなかったが、丁寧な指導で
の指導により、訓練人形(レコーディング・レサシ
何とかなる自信ができ大変勉強になりました。」「と
アン)を使っての止血法、救命観察、気道確保、異
っさの判断で対応しなければならないが、今日習っ
物除去、心肺蘇生法などの実技を習いました。学生
たことで緊急時には落ち着いて対応したいと思いま
す。
」などの感想がありました。
14名の指導員たちは休日を変更するなどしてこの
日の講習に備え、また講習に使用した14体の訓練人
形も三鷹消防署だけでなく、調布・武蔵野両消防署
からも借りて集めたということです。
なおこれらの実績により9月9日の救急の日に、
三鷹消防署で東京消防庁救急部長賞を受賞すること
になりました。
文化・スポーツ
杏林大学硬式野球部、東京新大学野球1部リーグに昇格
牛久市)で1部最下位校の東京都立大学との1部昇
格の入れ替え戦に挑みました。結果は2勝0敗と勝
ち越し、見事1部リーグ昇格を決める事ができまし
た。振り返れば、昨年の秋季リーグで2部に降格し、
皆が涙を呑んだことを鮮明に覚えております。この
悔しさをバネに今年の2月からリーグ戦+入れ替え
戦で「12連勝!」をスローガンに掲げ、たくさんの
汗を流してきました。
この度、私たち杏林大学硬式野球部は東京新大学
2月のキャンプ(強化合宿)では、野手は今まで
野球連盟(加盟22校)2部リーグにおいて優勝し、
に振ったことのない回数の素振りを行い、投手もた
6月19日、20日、流通経済大学グラウンド(茨城県
だひたすらに走り、投げ込んできました。皆、目標
― 10
―
に向かって自分自身を厳しく追い込みました。3月
目指して活動しているので、4月からは授業の関係
になり、練習の成果を試すオープン戦では、数々の
で全員揃った練習が満足にできませんでした。部活
強豪大学にひけをとらず良い試合をしてきました。
に出られない部員は授業終了後、自主的に練習し補
ってきました。
いよいよ4月、開会式を迎え皆、初戦に向けてよ
そういった環境の中での2部優勝と入れ替え戦で
り一層練習に身が入ってきました。
オープン戦では良い結果が出ていたので、予想で
の勝利は皆にとって良い思い出となり、さらに、こ
は圧倒的な強さで杏林大学が優勝すると部長、監督、
れから1部で戦っていく上で大きな自信となるであ
コーチ、OB、部員一同、誰もがそう思っていまし
ろうと確信しています。
最後になり恐縮ですが、杏林学園の教職員の皆様、
た。しかし、リーグ戦に入ってみると、目に見えな
い緊張感があり苦戦を強いられることになりまし
OB、父母の方々、これまで杏林大学硬式野球部を
た。
応援してくださり、本当にありがとうございました。
目標の「12連勝」とはいかず、10勝2敗とい
感謝の気持でいっぱいです。
う結果でした。
そして迎えた1部昇格の入れ替え戦では、初戦は
全日本選手権「神宮大会」を目指し、日々精進し
1対0で投手戦を、第2戦では投打に渡り相手を上
ていきたいと部員一同決意を新たにしております。
回り、12対3と2連戦を制することができました。
今後とも、ご支援をよろしくお願い致します。
我々野球部は他大学野球部とは違い、文武両道を
(硬式野球部 主務 佐藤健志・総合政策学部3年)
東日本医科学生総合体育大会 砲丸投で3位入賞
東日本の国公私立の医科大学が参加する第47回東
日本医科学生総合体育大会(陸上競技)が、8月7日
(土)、8月8日(日)の二日間にわたり札幌市厚別公
園陸上競技場で開かれました。連日30℃を越える暑
さの中での競技となりました。杏林大学からは6人
の部員が参加し、競技結果は以下の通りです。今年
は10種目の競技に杏林大学の選手が参加し、砲丸投
ではM4の木内善太郎選手が3位に入賞するなど、
会場にいたたくさんの方に存在をアピールすること
ができたと思います。札幌での開催という事でコン
ディションの調整など難しい面がありましたが、
そ
抗陸上競技選手権大会(8月22日、横浜市三ツ沢公
れぞれ持てる力を発揮できたと感じています。
園陸上競技場)の砲丸投で自己ベストとなる10m56
を記録し、準優勝することができました。
(写真)
北海道や東北にある大学とは年に一度しか一緒に
競技をする機会がないのですが、大会終了後開かれ
10月に行われる競技会が今年度の最終戦となりま
たレセプションの場などで大学の方と交流を深める
すので、さらに自己ベストの更新を目指し練習して
事ができました。
いきたいと思います。
杏林大学陸上部(主将 木内善太郎 医学部4年)
このあと行われた第63回全日本医歯薬獣医大学対
〈第47回東日本医科学生総合体育大会の結果〉
M1
M2
M3
荻原 康文
槝之浦 法仁
小田 隆之
1500m
5分16秒43
100m
12秒95
走幅跳
4m82
100m
12秒63
200m
棄権
M4
木内 善太郎
森川 瑛一郎
― 11
―
砲丸投
10m50(3位入賞)
円盤投
25m30
ハンマー投
17m91
砲丸投
5m59
第49回全国教職員卓球選手権大会を終えて
全国の国公私立学校関係者などが参加し、毎年開
に出場し、パートナーに恵まれた団体戦、ダブルス
催されている全国教職員卓球選手権大会が、今年は
ではそれぞれ3位、準優勝、シングルスでもベスト
7月30日から8月2日まで岡山県(岡山市総合文化
8の結果を残すことができました。特にダブルスの
体育館)で行われました。今回も各都道府県から
パートナーの湯原美保選手(東京富士大学)は全日
600名を超える選手が集まり、私も東京都代表とし
本選手権などで活躍している一流の選手で、このよ
て参加してきました。「晴れの国おかやま」がキャ
うな機会は私にとりこの先無いであろう貴重な経験
ッチフレーズとなっているにも拘らず、大会期間中
でした。また、この大会には元全日本代表として世
は台風10号の影響で暴風雨に見舞われ、試合会場ま
界で活躍した選手も出場しており、そのプレーを間
での移動が一苦労でした。
近で見ることができただけでもとても有意義なもの
今回私は団体戦、ダブルス、シングルス(年代別)
でした。普段は平均して週に2回の練習と月に1回
試合をこなしていますが、今大会では2日間で12試
合。試合を重ねるごとに技術・体力ともに課題が増
えていきましたが、このような反省点があるので次
もがんばろうという気になり、このスポーツをやめ
られません。
毎年、卓球のことだけを考えてみっちり2日間を
過ごすことができるこの大会に参加できる環境を与
えてくださる関係者の皆様に本当に感謝しています。
(広報・企画調査室 酒井あかね)
学生の立場から社会貢献を
∼参院選投票呼びかけ活動に参加して∼
私は八王子学生代表者会議という団体で代表を務
ってきたものは、「若者の社会への無関心」でした。
その無関心の度合い示す象徴的な指標が「若者の低
めております。
八王子学生代表者会議は、今から7年前に発足し
投票率」です。
た社会問題を考えるインカレサークルです。当時の
20代の投票率が30%台にとどまっているという危
先輩が「学生の立場で社会に貢献できるようなこと
機的な状況を何とかしたい。今、私たちの世代がこ
が出来ないか」「21の大学が集まる八王子を、『理想
のまま「政治に無関心」の「傍観者」であり続けれ
の学園都市』にするため大学生が連帯できないか」
ば、30年後の日本は、暗く希望のない社会になって
と考えたところから発足に至りました。
しまうのではないか、という問題意識を抱いていま
当時、少人数だった代表者会議も現在では、八王
子市内の大学に通う学生130人が集まるまでに発展
した。
そこで、私たちは八王子市選挙管理委員会の全面
しています。学生が参加している大学は杏林、法政、
的な協力のもと、総務省が作成した選挙啓発用の小
帝京、創価、拓殖、東京工科、明星、中央、東京都
冊子を、八王子駅前やいくつかの大学のキャンパス
立、工学院、日本文化、東京薬科、東京造形、多摩
で配布し、7月11日の参議院選挙の投票を呼びかけ
美術の14大学です。
る運動を展開しました。
これまでに在日外国人の人権をめぐる講演会や、
この運動は、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産
松本サリン事件の被害者である河野義行さんをお呼
経新聞、東京新聞、北海道新聞の各社から取材を受
びして報道被害に関する講演会などを開催し、幅広
け、ありがたいことに大きく報道されました。
駅前で冊子を配布した時には、やはりほとんどが
い評価の声をいただきました。
私たちがあらゆる運動を通じて、打破したいと願
― 12
「無視」をされました。あまりの手ごたえの無さに、
―
やめてしまおうかと思ってしまったこともありました。
ところが、キャンパスで冊子を配布していると、
反応が違います。
「がんばってください」
「いいことをやっているね」
といった声を次々とかけられたのです。キャンパス
だからこそ、「学生が同じ視点から行動を起こした」
ことに共感が広がったのではないかと思います。
学生らしい自由な発想で社会に対して行動を起こ
すことで、必ず社会を良い方向に変革できると信じ
て、これからも活動を続けていきたいと思います。
(社会科学部・総合政策学部 4年 奥村茂樹)
活躍する卒業生
「患者様の喜ぶ声に励まされて」
林 由理香(保健学部看護学科 1998年卒)
現在私は杏林大学医学部付属病院総合周産期母子
医療センターの産科(1-2)病棟/母体胎児集中治
療室(MFICU)に所属し、切迫早産や妊娠中毒症
などの妊婦さんや陣痛中の産婦さんそして産後のケ
アを必要とする褥婦さんと赤ちゃんたちのお世話を
しています。
在学中に取得した資格を生かして、病院に就職す
るにあたり、(就職活動と呼べるほどではありませ
んが)一応ほかの病院を見学したり、資料を取り寄
せるなどしました。結局は実習病院だったことや卒
後教育もきちんとしているなどの点から、杏林大学
ましたが、勉強不足を痛感して、翌年から1年間、
病院を就職先として選びました。
国立病院東京医療センター附属東が丘看護助産学校
保健学部看護学科では看護師、保健師、助産師の
3つの受験資格が得られますが、そのための勉強と
へ通い、助産師の資格を取得したあと、復職して現
在の部署で働いています。
実習を考え、私の場合、看護師、保健師の資格を最
この仕事をしていて言えることは、看護という職
優先に取得することにしました。そのため、助産師
業自体が生命に直接向き合っている仕事なので、精
の資格は在学中に取得していませんでしたが、いず
神的にも身体的にも厳しいと言うことです。ですが、
れは進学もするつもりでしたから、休職制度のある
それだけ自分自身が磨かれていくものだと思いま
病院を希望していました。
す。また、何より、自分の行ったケアが患者様に喜
周産期の看護をしたかった理由として、当時は青
ばれ、助けになったと言っていただけたとき、とて
年海外協力隊に参加して、僻地で分娩を取り扱った
も励まされ、またがんばろうという気持ちになりま
り、同じ女性ならではの役立つ仕事をして活躍した
す。そうした気持ちをこれから看護の道に進もうと
いと考えていたからです。
考えている方たちにも体験していただきたいと思い
母性看護の実習では、褥婦さんや赤ちゃんの看護
ます。
を体験し、また新生児集中治療室(NICU)とその
保健学部の看護学科1回生として就職し、就職当
後方病床(GCU)で保育器に入っている赤ちゃん
時は何もできず、諸先輩方には多くのご指導を受け
たちをみて、母親になることや生命誕生の神秘さを
ました。今こうして自分の仕事を見つめ、充実感を
学び、感動したのを覚えています。
味わうことができることを嬉しく思います。
杏林大学病院に入職し、NICU・GCUで1年働き
― 13
―
秋の全国交通安全運動
9月21日(火)から9月30日(木)まで
メーンスローガン「思いやり 人に車に この街に」
秋の全国交通安全運動が、9月21日(火)から9月30日(木)までの10日間全国一斉に実施されます。
昨年、都内では交通事故により320人もの尊い命が失われています。特に、歩行中の高齢者や二輪車の
事故が多く起きています。三鷹市内での交通人身事故は1,014件発生し5人が死亡、1,133人が重軽傷を負
っています。前年比6件の増加、死者は2名増加しています。(三鷹市内の交通発生状況表参照、三鷹警
察署調べ)
交通事故の多くは道路を利用する一人ひとりが交通ルールを守り、正しいマナーを実践すれば防ぐこと
ができます。この運動を機会に「思いやり 人に車に この街に」を合言葉に一人ひとりが安全運転に努め
交通事故をなくしましょう。
1 交通事故発生状況(三鷹市内)
区 分
死 傷 者 数
発生件数
(人身事故)
物件事故
死者
重傷者
軽傷者
合計
平成15年
1,014
5
8
1,125
1,138
2,024
平成14年
1,008
3
9
1,141
1,153
2,036
前 年 比
+6
―1
―16
―15
―12
+2
2 道路別発生状況(三鷹市内)
道路名
東八道路
人見街道
吉祥寺通り
三鷹通り
連雀通り
天文台通り
武蔵境通り
裏通り
件 数
161
67
67
51
51
28
19
570
3 東海北陸自動車道でトラックと乗用車が衝突、7人死亡
7月27日、岐阜県郡上市の東海北陸自動車道でト
ラックと対向車線の乗用車が正面衝突し炎上、乗用
冷却水、エンジンオイルの不足により停止するこ
とのないように注意する
車に乗っていた一家5人とトラックの2人計7人が
●燃料は十分か
死亡する悲惨な事故がありました。職員の皆さんは、
●冷却水、エンジンオイルの量は規程の範囲内にあ
公務のため中央高速道を利用して三鷹、八王子キャ
るか
ンパスを往復する機会が多いと思います。高速道路
●ファンベルトの張り具合 での事故は多重事故、重大事故につながります。次
●タイヤの空気圧は適当か
のことに注意し安全運転に心掛けて下さい。
②本線車道へ入ろうとするときは、本線車道を通行
している車の進行を妨げてはならない。十分安全
①運転する前に必ず次の点検をしましょう。タイヤ
のパンクは事故の元です。高速道路上での燃料、
― 14
確認をして進入する。
③安全速度を守り、車間距離を十分とって走りまし
―
ょう。
策などの改正道交法が、6月9日公布され11月から
時速100kmでは100m、時速80kmでは約80mの車間
段階的に施行されます。
距離をとる必要があります。路面がぬれている場合
①運転中の携帯電話対策
はこの約2倍の車間距離が必要とされています。
運転中の携帯電話の使用は、現行法では「交通の危
④わき見運転をしない。
険を生じさせた場合」に限って罰則が適用されるが、
⑤割り込みをしない。
改正後は運転中に使用しただけでも5万円以下の罰
⑥追越する場合は、早めに合図し、追い越し車線の
金となる。
車の動きなどに注意してしてから行ないましょ
②飲酒運転対策
う。特に、進路を戻すときは、追い越した車の全
アルコール検査を拒否した場合の罰則を30万円以下
体がルームミラーに映ったことを確認してから行
の罰金(現行では5万円)に引上げる。
ないましょう。
③暴走族対策
⑦路側帯や路肩を通行しない。
集団暴走行為は直接迷惑を受けた人がいなくても、
⑧一般道路へ出たときは、速やかに一般道路に見合
無条件に罰則(2年以下の懲役か50万円以下の罰金)
った運転をする。高速運転に慣れた後は速度超過
が適用される。騒音を生じさせる急発進、急加速、
になりがちです、速度には十分注意しましょう。
空ぶかしの禁止規定に罰則(5万円以下の罰金)が
追加された。
4 改正道路交通法の主な内容
総務部 鈴木芳男(安全運転管理者)
運転中の携帯電話使用に対する罰則や飲酒運転対
学園関係著作物の紹介
消化器外科学レビュー2004
最新主要文献と解説
消化器外科領域の最近の文献についてレビューした
本です。内容は総論と各論に大別され、前者は発癌
や癌転移の分子機構などの基礎的なものと、画像診
断や栄養、再生医療などの臨床的なものが取り上げ
監修 跡見裕
医学部第一外科教授、医学部長
られています。後者は疾患編となっており、消化管
から肝胆膵まで網羅的に解説されているので、現時
総合医学社 2004年3月30日 点での最新知識を得ることができます。
イラスト 解剖学 (第4版)
本書「イラスト解剖学」はちょうど7年前の1997
年に産声をあげ、たくさんの立派な解剖学書の陰に
ひっそりと生きながらえ、この度第4版を上梓する
著者 松村讓兒
医学部第一解剖学教授
に至った。改訂するにあたっては、多くの方々から
のご指摘を検討し、わかりやすい表現を模索するな
どして、イメージをとられにくかった図の修正や医
中外医学社 2004年6月1日
療画像読影のための新項目作成などに注意を払っ
た。手に取られた方に「使いやすそうだ」と感じて
いただければと願っている。
プーチン外交はどこに向かうのか?
ロシアの外交政策
ゴルバチョフの「新思考」外交以降、エリツィン、
プーチンに至るまでのソ連・ロシアの対中、対朝鮮
著者 斎藤元秀
総合政策学部教授
半島、対日政策を分析し、いかなる成果を収めたか
を解明するとともに、米国同時多発テロ発生後のプ
ーチンの世界政策の実態と展望を考察する。
勁草書房 2004年4月25日
ここでは原則として本学教職員の著作物で広報・企画調査室に本人からの紹介の希望があったものを掲載しています。
― 15
―
杏林大学公開講演会・講座のお知らせ
超高齢社会と健康
糖尿病の合併症から身を守る
医学部教授 鳥羽研二
9月11日(土)13:30∼15:00
会場・三鷹キャンパス
医学部教授 石田 均
9月18日(土)15:20∼16:50
会場・八王子市学園都市センター
中国語で
味わう漢詩
21世紀アメリカの
社会問題Ⅱ
シェイクスピア
の世界
外国語学部教授 満江
9月28日∼10月26日の
各火曜(全5回)
外国語学部教授 熊谷文枝
10月1日∼10月29日の
各金曜(全5回)
外国語学部非常勤講師
川地美子
10月20日∼11月24日の
各水曜(全5回)
6月の理事会・評議員会
平成16年6月21日
(月)
議案・報告
1. 教授人事について
2. 大学役職規程に基づく大学役職者の選任について
3. 寄附行為第6条第1項第5号理事の選任について 4. 杏林大学名誉教授称号授与について 5. 杏林学園職員就業規則及び杏林学園職員賃金規程の一部改正について
6. 職員の定年延長について
公的役職の紹介
氏 名
神谷 茂
金井 好克
所 属
機関名
役職名
備 考
医学部感染症学・教授
日本学術会議『微生物学研究連絡委員会』
委員
平成18年9月30日まで
医学部薬理学・教授
独立行政法人医薬品医療機器総合機構
専門委員
平成18年3月31日まで
各種助成金
平成16年度 がんの基礎的研究 助成事業
財団法人 車両競技公益資金記念財団
氏 名
所属・役職
研究事業内容
助成金額(千円)
跡見 裕
医学部第一外科学・教授
膵癌に対する遺伝子治療法の開発
7,000
― 16
―
寄付金・物件寄付申込者芳名
寄付金申込者芳名 (平成16年6月分)
寄付金申込者芳名(平成16年7月分)
手術棟建設寄付金
手術棟建設寄付金
金 9,600,000円 富士産業(株)様
金 30,000,000円 毛利歌子様
杏林大学奨学基金
一般寄付金 1件 (株)竹中工務店様
匿名寄付 27件 金 21,200,000円 一般寄付金 (第一内科学、形成外科学、外科学、高齢医学、産
匿名寄付 25件 金 14,230,000円 婦人科学、第三内科学、心臓血管外科学、整形外科
(第一内科学、眼科学、感染症学、救急医学、形成
学、精神神経科学、総合医療学、第二内科学、脳神
外科学、外科学、産婦人科学、第三内科学、耳鼻咽
経外科学、放射線医学)
喉科学、心臓血管外科学、精神神経科学、総合医療
学、第二内科学、皮膚科学)
◆物品寄付申込 者芳名 (平成16年6月1日∼7月31日)
物件名・規格など
数
設置・使用場所
絵画
1
病院
石澤 寿美子 様
車椅子
1
2-2B
松園 井子 様
水墨画(牡丹)
1
2-2A
内田 嘉久三 様
絵画(サン・トロペ風景)
1
第三病棟スロープ他
波利井 清紀 様
絵画(花と蝶)
書(「翔」)
― 17
―
寄付申込み者名
慶 弔
※ お誕生おめでとうございます ※
※ ご結婚おめでとうございます ※
H16. 5. 26
H16. 5. 31
H16. 6. 7
H16. 6. 7
2−3A2−3B
竹内 瑠衣
(旧姓 吉永)
高齢医学
永井 久美子
(旧姓 小林)
総合周産期母子医療センター
(NICU・GCU)
隅 直珠
(旧姓 持丸)
医事課
小林 恭子
(旧姓 寺崎)
H16. 6. 17
衛生学公衆衛生学 中野 法彦
H16. 6. 27
医事課
青木 光代
(旧姓 和田)
H16. 5. 1
外科学
水野 英彰
(二女 菜穂さん)
図書館人文・社会科学分館
中島 健雄
(長女 季緒さん)
病理学
倉田 厚
(二女 桜子さん)
看護部
今野 里美
(二男 祥也君)
衛生学公衆衛生学
松永 直美
(長女 彩花さん)
(長男 陵汰君)
看護部
竹内 知佳
(長女 萌乃佳さん)
看護部
砂川 奈生子
(長女 心美さん)
看護部
新宅 民枝
(長男 暁登君)
H16. 5. 17
H16. 6. 14
H16. 6. 23
H16. 7. 5
H16. 7. 6
H16. 7. 10
H16. 7. 10
※ 心よりお悔やみ申し上げます ※
H16.6.23
保健学部
丘島 晴雄
(父 博様)
H16.7.6
総合政策学部
菅原 秀幸
(父 秀丸様)
H16.7.16
2−2B
佐藤 祝子
(母 トミ子様)
H16.7.19
病院管理部
中西 治
(父 与志治様)
―お詫びして訂正します―
発 行 平成 16 年 9 月 1 日
あんず6・7月号に誤りがありました。
あんず編集委員会
・平成16年度科学研究費補助金採択者一覧(25ページ)
正 永松信哉 医学部教授
誤 松永信哉 医学部教授
― 18
東京都三鷹市新川6- 20 -2
連絡先 TEL
―
0422
(44)
0611
広報・企画調査室
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