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平成 24 年 3 月 日野市健康福祉部高齢福祉課 平成 23 年度 認知症

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平成 24 年 3 月 日野市健康福祉部高齢福祉課 平成 23 年度 認知症
平成 23 年度
認知症高齢者支援(高齢者虐待防止対策)事業
実施報告書
平成 24 年 3 月
日野市健康福祉部高齢福祉課
目次
1. 事業の概要 ................................................................................................... 1
(1)事業の位置付け .....................................................................................................3
(2)事業の目的 ..............................................................................................................3
(3)事業の全体像........................................................................................................... 4
(4)事業内容について ................................................................................................. 5
1)これまでの事業展開 ................................................................................................. 5
2)平成 23 年度における事業の概要..................................................................... 8
2.平成 23 年度の取組 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 11
(1)事業企画・実施体制の強化 .......................................................................... 13
1)認知症高齢者支援(高齢者虐待防止対策)推進会議 ......................... 13
(2)認知症等の高齢者やその家族を地域で支える体制の整備 ............ 14
1)認知症家族介護者支援のための講座............................................................. 14
2)認知症家族介護者交流会 ..................................................................................... 19
3)認知症地域資源マップの検討 ........................................................................... 24
(3)幅広い市民を対象とした認知症等の理解促進 .................................... 27
1)認知症啓発のための講座 ..................................................................................... 27
2)認知症サポーター養成講座 ................................................................................ 32
(4)関係機関のネットワーク構築 ..................................................................... 36
1)関係機関連絡会(困難事例検討会)............................................................. 36
(5)介護関係者の資質向上.................................................................................... 37
1)介護サービス従事者研修 ..................................................................................... 37
2)虐待防止啓発のための講座 ................................................................................ 44
3.平成 24 年度に向けて ............................................................................ 47
(1)1年間の振り返りと次年度に向けた課題............................................................. 49
【資料編】 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 51
(1)日野市の虐待受付状況 ................................................................................................... 53
(2)日野市の徘徊対応状況 ................................................................................................... 54
(3)各種イベント等ちらし ................................................................................................... 57
(4)平成 23 年度事業の振り返りアンケート............................................................. 63
1.事業の概要
(1)事業の位置付け
認知症高齢者支援(高齢者虐待防止対策)事業は、認知症高齢者およびその家族の
支援と、高齢者の虐待防止対策の推進を通じて、
「シルバー日野人安心いきいきプラン
~第2期日野市高齢者保健福祉計画~」の基本理念「住み慣れた地域で支えあい、安
心していきいきと暮らせるまち
日野」の実現を図る重点事業の1つとして位置づけ
られます。
住み慣れた地域で支えあい、安心していきいきと暮らせるまち 日野
(「シルバー日野人安心いきいきプラン」基本理念)
基本目標1
健康でいきいき過ごす
日常生活の支援
基本目標2
安心して毎日を送る
安心・安全の確保
基本目標3
まちに活力を与える
介護サービスの充実
【重点事業】
基本目標4
ともに支え合う
介護家族支援
基本目標5
確実に歩みを進める
住環境の整備
認知症高齢者支援
(高齢者虐待防止対策)
事業
(2)事業の目的
長寿化の影響により、認知症高齢者や加齢による心身機能の衰退を背景に、虐待な
どの権利侵害を受けやすい状況や環境で生活している高齢者は増加の傾向にあり、今
後その数は更に増えることが予測されています。
本事業は、介護家族の負担を補い、認知症高齢者とその家族が安心して住み慣れた
地域でできるだけ長く日常生活を送ることができるよう、認知症等の高齢者やその家
族等を地域で支える体制の整備等を目的とします。
3
(3)事業の全体像
本事業は、介護家族支援を目的とし、次の 5 つの柱で構成されており、柱ごとに複
数の事業を展開しています。
①事業の企画・実施体制の強化
②認知症等の高齢者やその家族を地域で支える体制の整備
③幅広い市民を対象とした認知症等の理解促進
④関係機関のネットワーク構築
⑤介護関係者の資質向上
住み慣れた地域で支えあい、安心していきいきと暮らせるまち 日野
(「シルバー日野人安心いきいきプラン」基本理念)
介護家族支援
②認知症等の高齢者やその家族を地
域で支える体制の整備
●認知症家族介護者交流会
●認知症家族介護者支援のための講座
●認知症地域資源マップの作成
⑤介護関係者の資質向上
③幅広い市民を対象とした
認知症等の理解促進
認知症高齢者支援
●認知症サポーター養成講座
高齢者虐待防止
●介護サービス従事者研修
●虐待防止啓発のための講座等
●認知症啓発のための講座
④関係機関のネットワーク構築
●関係機関連絡会(困難事例検討会)
①事業企画・実施体制の強化
●認知症高齢者支援(高齢者虐待防止対策)推進会議
4
(4)事業内容について
1)これまでの事業展開
本市では、認知症高齢者支援及び高齢者虐待防止対策について、東京都福祉保健区
市町村包括補助事業の補助を受けて事業の展開を図ってきました。
当初、認知症家族介護者交流会や認知症サポーター養成講座などから始まった本事
業も、近年では、広く一般市民を対象とした認知症啓発講座や介護サービス従事者を
対象とした研修、関係機関の連携強化、更には、認知症高齢者やその家族のための「地
域資源マップ」の作成検討など、幅広い事業展開をしています。
【認知症高齢者支援】
①認知症家族介護 【内容】認知症の人とその家族の支援を目的とした交流会
者交流会(専門
H19
H20
H21
相談会)
H22
H23
年 18 回
年 20 回
交流会
年5回
16 回/
年6回
専門講座
2回
② 認知症サポータ 【内容】市民や企業・職域団体、高校生等を対象とした認知症
ーの養成講座
サポーター養成講座
H18
H19
H20
H21
H22
H23
年 4 回 年 22 回 年 24 回 年 31 回 年 23 回 年 45 回
③認知症サポータ 【内容】認知症サポーターのレベルアップを図る講座
ーステップアッ 【実績】H20 1回開催
プ講座
④高齢者 SOS ネ 【内容】徘徊により行方丌明となった高齢者の捜索・保護の体
ットワーク構築
に向けた取組み
制づくり
H20
H21
ⅰ SOS ネットワーク会議(計 7 回開催)
ⅱ「徘徊高齢者捜索マニュアル」作成
マニュアル案の作成
ⅲ
E メールの一斉配信システムの整備
(※徘徊発生時の情報を市民に広く
周知する手段)
5
⑤認知症予防啓発
パンフレット
⑥認知症地域資源
マップ作成
【内容】H21 認知症の予防啓発を目的としたパンフレットの
作成及び医療機関等での配布
【内容】認知症高齢者や介護者の介護負担軽減等に資する地域
資源マップの作成
H22
H23
マップ原案作成のための
マップ作成のための
検討会開催(年3回)
検討会開催(年 4 回)
⑦認知症家族介護 【内容】認知症高齢者を介護する家族に対し、専門知識の習得
者向け専門講座
の開催
や専門家への相談ができる機会を設けるための講座
H22
H23
年2回開催
年2回開催
⑧認知症啓発講座 【内容】市民を対象にした、認知症の理解を広めるための講座
の開催
H22
年1回(→東日本大震災の
影響により中止)
H23
年2回開催
⑨介護サービス従 【内容】介護サービス従事者を対象とした、認知症および虐待防止の
事者研修
理解の促進および対応の向上を目的とした研修
H22
H23
年2回開催
年 4 回開催
⑩関係機関連絡会 【内容】困難ケースや虐待ケースに対し、スムーズな対応が図
の開催
れるよう、関係機関との連携の促進を図る
H22
H23
年2回開催
年3回開催
⑪認知症高齢者支 【内容】地域包括支援センターと市による認知症高齢者支援(高
援・高齢者虐待
防止推進会議の
開催
齢者虐待防止対策)事業の企画・推進のための会議
H22
H23
年 6 回開催
年 8 回開催
6
【高齢者虐待防止対策】
①高齢者虐待防止 【内容】虐待対応のネットワーク構築の検討
にかかわる検
討・対策会議
H19
H20
H21
高齢者虐待防止
高齢者虐待防止
高齢者虐待防止
対策会議
検討会議・事例検
検討会議
(年 5 回開催)
討会(年 4 回開催)
(年3回開催)
②高齢者虐待防止 【内容】関係機関職員を対象とした勉強会
勉強会
③関係者研修
H19 年1回開催
【内容】関係機関職員を対象とした家族支援及び人材育成
H19
H20
H21
年 4 回開催
年3回開催
年1回開催
④ケアプラン指導 【内容】ケアマネージャーと管理者を対象とした研修・専門相
談会
研修・専門相談
H19
H20
ケアプラン指導研修
ケアプラン専門相談会
(年3回開催)
(年 4 回開催)
会
⑤啓発講演会
【内容】一般市民、民生委員等を対象とした講演会
H19
H20
H23
一般市民・民生委
一般市民を対象に
民生委員を対象に
員を対象に開催
開催(年1回)
開催(年 1 回)
(年1回)
⑥認知症及び高齢 【内容】H19 認知症及び高齢者虐待に関する啓発パンフレッ
者虐待に関する
ト作成
啓発パンフレット
⑦ 日野市高齢者虐 【内容】対応の流れや帳票類を定めたマニュアルの作成
待対応・防止マニ
H18:作成
ュアル
7
H19:改訂 H20:改訂 H21:改訂
2)平成 23 年度における事業の概要
①事業の企画・実施体制の強化
(認知症高齢者支援(高齢者待防止対策)推進会議)
認知症高齢者支援及び高齢者虐待防止対策の総合的な推進を図るため、事業実
施に係る検討のための会議体として、認知症高齢者支援(高齢者待防止対策)推
進会議を設置しています。昨年度に引き続き、今年度も、各種講座・研修の企画・
運営などの検討を行いました。また、終盤には、本事業のあり方や方向性に関す
る議論も行いました。
②認知症等の高齢者やその家族を地域で支える体制の整備
(認知症家族介護者支援のための講座)
平成 21 年度まで、市全域で実施してきた交流会(専門相談会)は、生活圏域
ごとに開催する家族介護者交流会が定着してきたことから、認知症家族介護者の
専門知識習得、及び圏域での家族介護者交流会への結びつけのきっかけを提供す
るものとして、平成 22 年度から介護者支援のための講座として新たな位置づけ
を行いました。
支援講座は、日野市で訪問医療をされている内科医の先生、および、日野市近
隣にお住まいで明るい介護に関する著書もある介護経験者を招いて2回実施しま
した。
(認知症家族介護者交流会)
より身近な地域で開催する認知症家族介護者交流会は、これまでどおり、市内
4つの生活圏域ごとに実施しました。
(認知症地域資源マップの作成)
本人・家族支援の一環として、認知症高齢者の丌安解消や家族介護者の負担軽
減に資することを目的に、昨年度に引き続き、認知症地域資源マップの作成を検
討しました。今年度は、4 回の検討作業部会で検討を行い、認知症の相談窓口を
ご紹介する「サポートガイド」を作成しました。
8
③幅広い市民を対象とした認知症等の理解促進
(認知症サポーター養成講座)
平成 18 年度より継続的に実施している認知症サポーター養成講座は、今年度も
9つの地域包括支援センターごとに実施しました(計 45 回実施)。
(認知症啓発のための講座)
認知症に対する市民の理解促進を目的とした啓発講座を 2 回開催しました。
平成 22 年度に学識経験者による講座を予定していましたが、平成 23 年 3 月
11 日に起こった東日本大震災の影響により延期となりました。平成 23 年度の第
1回は、その延期分として実施しました。
第 2 回は、若年性認知症の啓発を目的とし、映画「明日の記憶」
(主演:渡辺謙)
の上映会を開催しました。
④関係機関のネットワーク構築
(関係機関連絡会(困難事例検討会))
市内における困難ケースや虐待ケースに対する対応能力の向上と顔の見える関
係づくりを目指して、日野警察署、南多摩保健所、日野市ケアマネ協議会、権利擁
護センター日野、地域包括支援センター、健康課、障害福祉課、生活福祉課、高齢
福祉課のメンバーで関係機関連絡会を3回開催しました。
⑤介護関係者の資質向上
(介護サービス従事者研修)
介護サービス従事者に対して、認知症及び虐待防止への理解促進及び対応能力の
向上を目的とした研修を4回実施しました。
そのうち、若年性認知症をテーマにした研修、新しい介護の形を取り上げた映画
上映会の 2 回については、一般市民にも公開し、多くの方に参加いただきました。
(虐待防止啓発のための講座等)
今年度は、民生委員に対して、虐待防止への対応能力の向上を目的とした講座を
1回開催しました。
9
2.平成 23 年度の取組
(1)事業企画・実施体制の強化
1)認知症高齢者支援(高齢者虐待防止対策)推進会議
市では、平成 21 年度までは、認知症高齢者支援及び高齢者虐待防止に係る事業は、
それぞれの実施体制において運営を行ってきましたが、認知症と虐待の相互関連性を
ふまえ、平成 22 年度に、認知症と虐待の総合的な取組を推進する「認知症高齢者支
援(高齢者虐待防止対策)推進会議」を設置しました。
会議メンバーは、地域包括支援センター(9 名)及び市とし、今年度は計 8 回開催
しました。各会議では、本事業で展開する各種講座や研修等の事業企画・運営の検討
を行いました。
また、年度末には、地域包括支援センターを対象に行ったアンケ-ト結果(※資料
編(4)参照)をもとに、次年度以降の本事業の目的や、各種事業の方向性、実施体
制等についての検討を行いました。その結果、推進会議については以下の課題が認識
されました。
<課題> ・事業運営の場としての位置付け
・推進会議の効率化
認知症高齢者支援(高齢者虐待防止対策)推進会議 実施概要
開催日時等
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
主な議題
平成 23 年 4 月 20 日(水)
・平成 23 年度の事業概要、年間スケジュール
10:00~11:30
・関係機関連絡会、認知症啓発のための講座
503 会議室
平成 23 年 5 月 26 日(木)
・事業運営全般について(各種講座、研修等)
10:00~11:30
・平成 23 年度講座等の運営体制について
501 会議室
平成 23 年 6 月 22 日(水)
・事業運営全般について(各種講座、研修等)
10:00~11:30
・「第1回認知症啓発のための講座」運営詳細
501 会議室
平成 23 年 8 月 31 日(水)
・事業運営全般について(各種講座、研修等)
10:00~11:30
・「第2回認知症啓発のための講座」について
501 会議室
平成 23 年 10 月 3 日(月)
・事業運営全般について(各種講座、研修等)
10:00~11:30
・「第2回認知症啓発のための講座」運営詳細
501 会議室
平成 23 年 11 月 29 日(火)
・事業運営全般について(各種講座、研修等)
14:30~16:00
・第2回サービス従事者研修、第2回啓発講
501 会議室
座振り返り等
第7回
第8回
平成 24 年 2 月 2 日(木)
・事業運営全般について(各種講座、研修等)
10:00~12:00
・平成 24 年度の体制・運営について
501 会議室
・事業運営全般について(各種講座、研修等)
平成 24 年 3 月 6 日(火)
9:30~11:30
501 会議室
13
・平成 24 年度の体制・運営について
(2)認知症等の高齢者やその家族を地域で支える体制の整備
1)認知症家族介護者支援のための講座
平成 23 年度の認知症家族介護者支援のための講座は、①認知症家族介護者の専門
知識習得、②生活圏域での家族介護者交流会への参加お誘いによる家族介護者のサポ
ートを目的に、計2回開催しました。
講師は、日野市で訪問医療を進める医師、および、近隣市の認知症家族介護経験者
の方をお招きしましたが、講座後に行った会場アンケートの結果は、各回とも講演が
「良かった」と回答した割合は 9 割以上となり、在宅で認知症の人の介護を行ってい
る家族等に対する支援として、一定の役割を果たすことができたものと考えられます。
一方で、推進会議では、講座の対象者についての議論が行われました。昨年度、家
族交流会参加者に加え、介護初心者を講座の対象とすることで家族交流会への参加を
促し、家族交流会を活性化する方向で合意されました。これを受け、今年度は講座対
象者を、以下の通り二層の方々としましたが、結果として、複数の層をターゲットと
したことで、目的があいまいとなるなどの課題が残されました。
<当該講座対象者>
①新たに認知症に対面しているご家族
・認知症の基礎知識をお持ちでない方、認知症であることを受け止め切れていないご
家族、
「認知症」と言われて戸惑っているご家族
②家族交流会参加者
・認知症の方を在宅介護中で、一定の基礎知識があると思われる方々
<課題> ・当講座の位置付けの整理(認知症啓発講座との差別化等)
・家族会が直面している課題からのテーマ設定など、現場の声の反映
・交流会につなげる工夫
認知症家族介護者支援のための講座 実施概要
開催日時等
第1回
内容
平成 23 年 10 月 17 日(月)
タイトル:
「内科医から見た認知症」
10:00~12:00
講師:藤井広子氏
多摩平ふれあい館
第2回
平成 24 年 3 月 12 日(月)
タイトル:
「介護おもしろ話」
10:00~12:00
講師:高草木銈子氏
日野市役所 505 会議室
14
第1回
認知症家族介護者支援のための講座
■講座:「内科医から見た認知症~在宅介護を無理なく続けるためのヒント」
■講師:藤井広子氏(康明会ホームケアクリニック副院長/東京医科大学八王子医療センター)
■開催概要:
開催日時/場所
平成 23 年 10 月 17 日(月) 10:00~12:00
開催場所
多摩平ふれあい館 3階 集会室
開催形態
共催:日野市、エーザイ株式会社
司会
中山正夫氏(地域包括支援センター いきいきタウン)
参加者数
65 人
後援:日野市医師会
1.開会 挨拶/講師紹介
2.講演「内科医から見た認知症」
3.認知症に関する基礎知識/現場での経験
プログラム
4.認知症患者に対する対処法のヒント
5.質疑応答
6.市からのお知らせ
7.閉会
■講座の様子:
【高齢福祉課からの挨拶】
【藤井先生の講演】
【講座の風景】
■講座概要:
【認知症に関する基礎知識】
※認知症に関する以下の基礎知識について、丁寧にご説明いただきました。
・認知症の定義、加齢に伴う物忘れと認知症による物忘れの違い、認知症の基礎疾患、知
能の定義、認知症の種類(アルツハイマー型認知症/脳血管性認知症/レビー小体型認知
症/前頭側頭型認知症)など
【認知症患者に対する対処法のヒント】
・「物盗られ妄想」:自分がしまった場所を忘れてしまう、しまった行為自体を忘れてしま
い、誰かが持って行ってしまった、という思い込み、妄想にかられる。
・「夕暮れ症候群」
:夕方になると落ち着かなくなる(理由はない)
。
→患者さんの行動の根本にある思いを汲み取る。想いを汲み取るには家族自体の心身の
健康を保っていることも大切。上手にショートステイを利用し、良い対応方法があれ
ば聞く。
・認知症ケアの理念:利用者本位のケア(認知症でも治療やケアの効果が期待できる、認
知症でも感情や心身の力は残っている。本人中心、本人理解が基本、病気や症状ではな
く認知症の「人」に注目、専門職と地域がチームで関わる。
)
15
第2回
認知症家族介護者支援のための講座
■講座タイトル:
「介護おもしろ話~認知症の『心』と愉快な介護」~認知症の「心」を知る
と、介護は楽しいレクリエーション?!~
■講師:高草木
銈子氏(地域伝統芸能『花乃実会』主宰
バ元気に長生き有難う」)
福祉芸能はなみ座、著書:「バー
■開催概要:
開催日時/場所
平成 24 年 3 月 12 日(月) 10:00~12:00
開催場所
日野市役所 505 会議室
司会
落合恵子氏(地域包括支援センター すてっぷ)
参加者数
61 人
プログラム
1.開会 挨拶/講師紹介
2.「認知症の心を生かす明るい介護」
1)私の介護のはじまり
2)認知症の患者さんに、楽しい介護をするための 4 つの条件
3)楽しい介護エピソード
3.市からのお知らせ
4.閉会
■講座の様子:
【講師によるお話】
【講座の風景】
【お化けのぞうり】
■講座概要:
「介護は大変だ!地獄だ!」という認識にあえて反論し、「認知症の介護は対処方法によ
って楽しいレクリエーションになる」というお話を、ご自身のお母様の楽しい数々の介護
エピソードをもとに展開されました。講師は、お母様の得意だった、綺麗な「ぞうりの編
み物」が、ある日丌ぞろいな「お化けのぞうり」になっているのを見て、認知症の方の頭
の中を理解され、以降、「認知症の“心”を理解し、それを受容することで楽しい介護が
できる」と認知症の方の心に寄り添った介護を続けられました。
専門家
講師の考え
・嘘をついてはいけない
・嘘八百 楽しい会話で我が家は平和
・どうしてと言ってはいけない
・どうしてと聞かなければ対処できない
・徘徊は意味なく歩きまわること
・徘徊は意味があって歩く行動
・認知症は虚構(つくりごと)の世界 ・昔の事実を思い行う回顧の世界
16
認知症家族介護者支援のための講座
アンケート結果
【アンケート回収状況】
①第1回「内科医から見た認知症~在宅介護を無理なく続けるためのヒント」
参加者数:65 人 回収数:55 人 回収率:84.6%
②第2回:
「介護おもしろ話~認知症の『心』と愉快な介護」認知症の「心」を知ると、
介護は楽しいレクリエーション?!
参加者数:61 人 回収数:48 人 回収率:78.7%
1.講座をどこで知ったか
0%
10%
20%
チラシ・ポスターを見て
30%
34.5%
31.3%
新聞を見て
6.3%
5.5%
4.2%
5.5%
ケアマネージャーからの紹介
10.9%
0.0%
その他
無回答
50%
36.4%
22.9%
地域包括支援センターからの紹介
知人の紹介
40%
23.6%
8.3%
0.0%
2.1%
広報ひのを見て
31.3%
第1回(N=55)
第2回(N=48)
2.参加動機
0%
20%
40%
45.8%
演題に興味があったから
58.2%
72.9%
30.9%
認知症の家族を介護しているから
20.8%
18.2%
参加を勧められたから
4.2%
介護に不安を感じているから
家族が認知症かもしれないから
0.0%
昨年度の専門講座に参加してみて良かったから
16.4%
14.6%
10.9%
12.5%
9.1%
7.3%
4.2%
18.2%
その他
無回答
80%
67.3%
講師の話を聞いてみたかったから
介護に疲れているから
60%
0.0%
16.7%
4.2%
第1回(N=55)
第2回(N=48)
17
3.過去の専門講座への参加の有無
0%
10%
第1回
(N=55)
20%
30%
40%
50%
60%
20.0%
第2回
(N=48)
70%
80%
90%
100%
80.0%
22.9%
68.8%
参加した
8.3%
参加していない
無回答
4.講座の感想
0%
20%
第1回
(N=55)
40%
60%
80%
60.0%
25.5%
100%
14.5%
6.3%
第2回
(N=48)
68.8%
良かった
25.0%
まぁ良かった
無回答
5.今後講座で聞いてみたい話
0%
20%
40%
60%
80%
47.3%
認知症の方への接し方の技法
56.3%
47.3%
43.8%
介護する人の心の健康の保ち方
40.0%
39.6%
介護体験の豊富な人の話
29.1%
31.3%
認知症についての医学的な知識
21.8%
27.1%
認知症に関連したサービスについての情報
1.8%
4.2%
その他
20.0%
18.8%
無回答
第1回家族介護者専門講座(N=55)
第2回家族介護者専門講座(N=48)
6.属性
0%
1)性別
第1回
(N=55)
20%
40%
10.9%
第2回
(N=48)
80%
80.0%
20.8%
0%
20%
女性
40%
100%
9.1%
66.7%
男性
2)年齢
60%
12.5%
無回答
60%
80%
100%
7.3%
第1回
(N=55)
18.2%
20.0%
45.5%
9.1%
2.1%
第2回
(N=48)
6.3%
12.5%
30歳代
31.3%
40歳代
18
50歳代
35.4%
60歳代
70歳代
12.5%
無回答
2)認知症家族介護者交流会
介護者の精神的なケアの充実を目的に、日野市内の 4 つの生活圏域ごとに、認知症
高齢者等の家族介護者が集まり、会話や情報交換を行う交流会を実施しました。参加
者の特徴やニーズをふまえて、生活圏域ごとに、柔軟な運営が行われる一方、以下の
課題が認識されました。
<課題> ・新規参加者が入りやすくする工夫 ・家族会の自主活動の移行支援
認知症家族介護者交流会 実施概要
圏域名
たかはた
担当地域包括支援センター名
実施回数
もぐさ、あさかわ
4回
とよだ
すてっぷ、あいりん
6回
ひの
せせらぎ、多摩川苑
6回
いきいきタウン、すずらん、かわきた
4回
ひらやま
【認知症家族介護者交流会 実施記録】
①たかはた圏域
○第 1 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 6 月 15 日(水)10:00~12:00
開催場所
日野市立福祉支援センター
参 加 者
家族 8 名、オブザーバー2 名
内
・薬局の薬剤師によるアルツハイマー病の薬物療法の話
容
アリセプト以外の薬(メマリーなど)の説明
・2 グループに分かれて交流
・次回開催のご案内
○第 2 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 10 月 12 日(水)10:00~12:00
開催場所
日野市立福祉支援センター
参 加 者
家族 8 名、オブザーバー4 名
内
・
「認知症と生きる」新薬の可能性を見つめて DVD(25 分)
容
・グループ討議
○第 3 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 12 月 20 日(火)10:00~12:00
開催場所
日野市立福祉支援センター
参 加 者
家族 10 名、オブザーバー4 名
内
・リンパマッサージ講習会(10:00~10:30)
容
・グループ討議
19
○第 4 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 24 年 3 月 21 日(水)13:00~14:30
開催場所
あすなろ会議室
参 加 者
家族 11 名、オブザーバー6 名
内
認知症対応のあすなろ施設見学(特養、高専賃、小規模多機能)と質疑応答
容
②とよだ圏域
○第 1 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 4 月 14 日(木)14:30~16:00
開催場所
愛隣舎ホール
参 加 者
家族 11 名、オブザーバー7 名
内
・最近の介護状況について
容
・東日本大震災時の計画停電について
・認知症の進んだ方の白内障の手術について
○第 2 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 6 月 16 日(木)14:30~16:00
開催場所
愛隣舎ホール
参 加 者
家族 5 名、オブザーバー7 名
内
・最近の介護状況について
容
・ショートステイ等サービス利用について
・デイサービスを拒否するケースと過度に期待するケースについて
○第 3 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 8 月 11 日(木)14:30~16:30
開催場所
愛隣舎ホール
参 加 者
家族 6 名、オブザーバー9 名
内
・最近の介護状況について
容
・ショートステイの利用について
・家族の理解と協力について
○第 4 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 10 月 13 日(木)14:30~16:00
開催場所
愛隣舎ホール
参 加 者
家族 3 名、オブザーバー7 名
内
・最近の介護状況について
容
・認知症を周囲にカミングアウトするかしないか
・異性介護者の苦悩について
20
○第 5 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 12 月 8 日(木)14:30~16:30
開催場所
愛隣舎ホール
参 加 者
家族 9 名、オブザーバー5 名
内
・3 名の初参加があり自己紹介を兼ねた近況報告
容
・現在抱えている問題について
○第 6 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 24 年 2 月 9 日(木)14:30~16:00
開催場所
愛隣舎ホール
参 加 者
家族 6 名、オブザーバー13 名
内
・最近の介護状況について
容
・食欲過多&異食問題について
・失禁対策について
・帯状疱疹等痛みを伴う疾患について
・ショートステイ利用について
③ ひの圏域
○第 1 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 4 月 21 日(木)10:00~12:00
開催場所
介護老人保健施設 サルビア会議室
参 加 者
家族 8 名、サービス事業者 2 名
内
・茶話会、自己紹介、近況報告、フリートーキング
容
・情報提供(認知症新薬について)
○第 2 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 6 月 16 日(木)10:00~12:00
開催場所
介護老人保健施設 サルビア会議室
参 加 者
家族 7 名、サービス事業者 1 名
内
・茶話会
容
【主な話題】
・認知症新薬の試し方、処方期間等について
・認知症末期にある延命について(家族の気持ち)
・おむつの処理の仕方について
・新規参加者の介護状況
21
○第 3 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 8 月 18 日(木)10:00~12:00
開催場所
介護老人保健施設 サルビア会議室
参 加 者
家族 7 名
内
・茶話会
容
【主な話題】
・新規家族介護者 3 名の参加があり、その方々の介護事情を中心に
お話しいただき、それに対してリピーター家族の方々からご自分の
経験を踏まえた意見が次々と出され、充実した意見交換会となった。
○第 4 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 10 月 20 日(木)10:00~12:00
開催場所
介護老人保健施設 サルビア会議室
参 加 者
家族 7 名
内
・茶話会
容
【主な話題】
・圏域は異なるが、ひの圏域にお住まいの友人から参加を促され、初
めて来られたご家族あり。その方は夫を世話しているが、夫は認知
症かなと悩みつつ 10 年も専門医療につながることもなく、今日ま
できた。その方のお話を中心に伺い、参加者各々から経験に満ちた
アドバイスあり。来てよかったと涙を流す場面もあった。
○第 5 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 12 月 15 日(木)10:00~12:30
開催場所
介護老人保健施設 サルビア会議室
参 加 者
家族 5 名
内
・茶話会
容
・日頃の介護での悩みやこれまでにどうやって乗り越えてきたのかを
語り合った。
○第 6 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 24 年 2 月 16 日(木)10:00~12:00
開催場所
小規模多機能ホーム さかえまち会議室
参 加 者
家族 6 名
内
・成年後見制度の基礎知識
容
・平成 24 年 介護保険制度の改正について
報酬改訂
通所サービス、訪問介護サービスの時間帯の変更等について
・参加者からの質疑応答
介護保険施設の入所要件、入所期間等について(特養、老健、療養型)
22
④ひらやま圏域
○第 1 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 6 月 29 日(水)10:00~11:45
開催場所
南平駅西交流センター
参 加 者
家族 4 名、オブザーバー8 名
内
・第 1 回目の開催にあたり、テーマを決めることなく出席者の思い
容
をお話していただき、今年度の開催方法や方向性を参考にしていく
こととなり、1 つのグループで実施した。
・自己紹介で新しく参加された方に介護している状況、サービス内容、
困っている事などお話いただいた。
○第 2 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 9 月 21 日(水)10:00~11:30
開催場所
南平駅西交流センター
参 加 者
家族 2 名、オブザーバー3 名
内
・自由な意見交換
容
○第 3 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 23 年 11 月 16 日(水)10:00~11:30
開催場所
南平駅西交流センター
参 加 者
家族 3 名、
内
・介護家族間の意見交換や介護者の思いをお話していただく。
容
○第 4 回認知症家族介護者交流会
開催日時
平成 24 年 2 月 29 日(水)10:00~11:30
開催場所
南平駅西交流センター
参 加 者
家族 5 名
内
・家族交流
容
(介護者の方が心配な事や相談したい事など安心して話していた
だけるような「交流の場」にしていきたい。
)
23
3)認知症地域資源マップの検討
平成 22 年度に、地域包括支援センター及び市職員をメンバーとして、認知症高齢
者や介護者の介護負担軽減等に資するためのマップ作成を検討する作業部会を設置し
ました。平成 22 年度は、マップ作成の目的や利用方法に関して議論を深め、認知症
の方やそのご家族がご覧になり、
「自分たちには、応援団がいる、ネットワークがある
んだ」と元気づけられることを目指して作成することが確認されました。また、利用
方法については、各包括が普段連携を図っている協力機関や事業所に置かせていただ
き、手に取りやすい配慮をするとともに、さらに、各包括でのアイディアを生かして、
包括からの情報提供や地域情報をちらしにしてマップに折り込むなど、活用の幅を広
げていくこととなりました。
このような基本の作成方針を受け、平成 23 年度は検討作業部会を 4 回開催し、資
源マップとしての検討を進めました。しかし、マップとするには、紙面の関係などか
ら、多くの地図情報を掲載するのが難しく十分とは言えないことから、窓口としての
地域包括支援センター、および市の認知症関連サービスについて紹介をする「認知症
サポートガイド」としてとりまとめることとなりました。また、本取組について、以
下の課題が共有されました。
<課題>
・マップづくりの目的の明確化
・認知症地域資源の詳細情報の収集・更新・提供方法、地域資源のネットワーク化
についての検討
認知症地域資源マップ作成のための検討作業部会
開催日時等
第1回
実施概要
議題
平成 23 年 7 月 14 日
(木) 1.昨年度の検討を踏まえた、たたき台の検討
10:00~12:00
2.今後のスケジュールについて
日野市役所 505②
第2回
平成 23 年 8 月 23 日
(火) 1.マップ修正案の検討
10:00~12:00
2.今後のスケジュールについて
日野市役所 502
第3回
平成 23 年 9 月 28 日
(木) 1.マップの最終確認について
2.配布・活用について
10:00~11:30
日野市役所 502
第4回
平成 23 年 11月11日
(金) 1.本日の部会開催について
15:00~16:45
2.これまでの検討経緯の振り返り
日野市役所 201
3.修正方針について
24
日野市認知症サポートガイド
25
26
(3)幅広い市民を対象とした認知症等の理解促進
1)認知症啓発のための講座
平成 23 年度は、認知症に対する市民の理解促進を目的とし、認知症啓発のため
の講座を 2 回開催しました。
第1回は、日本社会事業大学准教授の下垣光氏による認知症の基礎知識に関する
講義、および、認知症に対する日野市の取組の紹介を行い、第 2 回では、若年性認
知症の啓発講座として、映画「明日の記憶」の上映会を開催しました。
いずれの講座も、定員を超える参加者があり大変盛況であり、認知症に対する一
般市民の関心の高さがうかがえました。また、アンケート結果からも、第1回、第
2 回講座とも、
「良かった」「まあ良かった」を合わせた回答が 8 割前後と概ね好評
でした。
一方、各講座においては、講座内容や運営について、以下の課題・検討事頄が共
有されました。特に、第 2 回の映画上映については、定員をはるかに上回る来場者
があり、一部の方には入場をお断りすることとなってしまったなど、今後の運営上
の課題を残しました。
<課題>
【内容】・対象とテーマの検討(対象の拡大⇔絞込み、テーマの掘り下げ⇔広がり)
⇔家族介護者専門講座との差別化
【運営】・事前準備:講師との打合せ、事前申込み(人数の把握)
、資料詰め、救急
体制など、事前の入念な準備による当日の円滑な運営
・講演内容の活用:記録映像のライブラリでの貸し出しなど、講演内容の効
果的な活用
・広報の工夫:より効果的な広報手段の検討
認知症啓発のための講座 実施概要
開催日時等
第1回
平成 23 年 7 月 22 日(金)
14:00~16:30
ひの煉瓦ホール(日野市民会館
内容
タイトル:
「認知症の人と家族が安心して
暮らせる日野をつくろう!」
講師:下垣光氏(日本社会事業大学准教授)
小ホール)
第2回
平成 23 年 11 月 3 日(祝)
映画:
「明日の記憶」
(渡辺謙主演)
14:00~16:30
メッセージ:若年性認知症の会「芽吹き
ひの煉瓦ホール(日野市民会館 の会」仙波京子氏、渡辺謙(DVD)
大ホール)
27
第1回
認知症啓発のための講座
■講座:
「認知症の人と家族が安心して暮らせる日野をつくろう!」
■講師:下垣 光氏(日本社会事業大学准教授)
■目的:認知症の人と家族を支える地域づくりに向けて、識者による認知症に関する講演を実施
し、市民の認知症に対する理解促進を図るとともに、見守り活動への参加のきっかけと
することを目的とする。
■開催概要:
開催日時
平成 23 年 7 月 22 日(金)14:00~16:30
開催場所
ひの煉瓦ホール(日野市民会館 小ホール)
開催
日野市役所
司会
渡部幾子氏(地域包括支援センター あいりん)
参加者数
205 人
1.開会 挨拶
2.第1部 講演
プログラム
「認知症の人と家族を支える地域づくりのために」
日本社会事業大学 准教授 下垣 光氏
3.第 2 部 地域でできることって何だろう?
認知症になっても住み続けられる日野市を目指して
●こんにちは!包括です!!
日野市の各地域包括支援センターからご挨拶
● 日野市で起こった徘徊高齢者の捜索現場から
● 気にかけ運動が始まりました!
下垣先生からのコメント
(質疑応答)
4.閉会
■講座の様子:
【講師の下垣先生】
【地域包括支援センターのご挨拶】
【日野市からの報告】
■講座の概要:
第一部では、下垣先生より以下 2 つのテーマをもとに講演いただきました。
1.認知症のある高齢者ケアにおける問題とは
・認知症とは/認知症を引き起こす病気/中核症状/認知症の記憶障害の特徴/行動・心理
症状/保持能力/認知症のある高齢者の介護のポイント/徘徊への対応 など
2.認知症のある高齢者の支援における地域の役割
・地域づくりのメリット(介護保険サービス未使用時の対応、生活環境の継続性等)
・認知症のある高齢者を支える地域づくり(啓発/地域資源のネットワーク化/家族会の
展開、都内事例紹介)
第二部では、日野市内各地域包括支援センターが、それぞれ自己紹介をしたのち、日野市の
徘徊高齢者の捜索現場(SOSネットワーク)の話、高齢者見守り支援ネットワーク事業に
て展開する「気にかけ運動」の紹介をしました。
28
第2回
認知症啓発のための講座(映画上映)
■講座名:映画「明日の記憶」無料上映会
■目的:認知症の人と家族を支える地域づくりに向けて、市民の認知症に対する理解促進を図る
ことを目的とする。認知症のひとつとして若年性認知症の啓発を行い、関心を持ってい
ただく。
■開催概要:
開催日時
平成 23 年 11 月 3 日(祝)14:00~16:30
開催場所
ひの煉瓦ホール(日野市民会館 大ホール)
司会
相馬みゆき氏(地域包括支援センター すずらん)
参加者数
1,104 人
1.開会 挨拶
2.メッセージ ①若年性認知症の会「芽吹きの会」仙波京子氏
②渡辺謙(映画主演)から日野市へDVDメッセージ
プログラム
3.映画上映(
「明日の記憶」122 分)
4.閉会
■講座の様子:
【芽吹きの会からの
メッセージ】
【渡辺謙からのメッセージ】
【満席の観客席】
■講座の概要:
映画上映に先立ち、日野市で活動する若年性認知症の会「芽吹きの会」より、「『若年性認知
症であっても普通に暮らせる』ということを知っていただき、悩んでいる方には『芽吹きの会』
など交流の場の存在を知っていただきたい。また、若年性認知症に関する更なる行政支援に加
え、地域での支援体制についても一層の強化を望みたい」という趣旨のメッセージをいただき
ました。
その後、映画主演俳優の渡辺謙氏より、事前に頂いたDVDによるメッセージを放映し、
「明
日の記憶」
(第 30 回(平成 19 年)日本アカデミー賞優秀作品賞受賞)を上映しました。
【開演前からの長蛇の列】
29
認知症啓発のための講座
アンケート結果
【アンケート回収状況】
①第1回「認知症の人と家族が安心して暮らせる日野をつくろう!」
参加者数:205 人 回収数:102 人 回収率:49.8%
②第2回:
「明日の記憶」無料上映会
参加者数:1,104 人 回収数:375 人 回収率:33.9%
1.参加動機
0%
20%
40%
60%
80%
67.6%
認知症について関心があるから
65.3%
54.9%
講師の話を聞いてみたかったから
25.5%
演題に興味があったから
21.6%
認知症の家族を介護しているから
2.9%
3.5%
参加を勧められたから
映画「明日の記憶」を見てみたかったから
65.6%
映画の出演者のファンだから
14.1%
若年性認知症について関心があるから
29.1%
若年性認知症の方を介護しているから
2.4%
認知症の方を介護しているから
6.9%
10.8%
その他
4.8%
2.0%
無回答
4.0%
第1回(N=102)
第2回(N=375)
2.講座の感想
0%
20%
第1回(講演)
(N=102)
第1回
(市の取り組み)
(N=102)
第2回(映画会)
(N=375)
40%
60%
70.6%
80%
100%
8.8%
15.7%
4.9% 0.0%
68.6%
17.6%
13.7%
0.0% 0.0%
71.7%
21.1%
6.7% 0.5% 0.0%
良かった
まぁ良かった
30
あまり良くなかった
良くなかった
無回答
3.今後講座で聞いてみたい話
0%
20%
40%
60%
67.6%
認知症の方への接し方の技法
介護する人の心の健康の保ち方
52.9%
介護体験の豊富な人の話
46.1%
認知症についての医学的な知識
48.0%
40.2%
認知症に関連したサービスについての情報
その他
無回答
80%
5.9%
7.8%
第1回(N=102)
4.属性(第 2 回のみ)
0%
第2回
(N=375)
20%
40%
60%
28.5%
58.9%
男性
31
女性
無回答
80%
100%
12.5%
2)認知症サポーター養成講座
平成 23 年度は、地域の住民を対象とした養成講座を継続して開催しています。ま
た、平成 22 年度から 3~4 年間にわたり、日野市役所の全職員(病院を除く)に対
して実施する研修として位置づけました。学校に対しても市内高等学校の授業のなか
で講座を実施しました。開催回数は計 45 回、講座の参加者は 1,159 名であり、昨年
度(開催回数計 23 回、講座参加者 767 名)を上回る結果となりましたが、一方で、
以下の課題が確認されました。
<課題> ・養成講座の認知度の低さ
・受講成果の検証
・受講後の活躍の機会・フォローアップシステムの欠如
・受講者の偏り(高齢者が中心)
認知症サポーター養成講座 実施概要
実施日
1
2
H23.4.14
H23.4.20
対象
対象者詳細
企業・
せせらぎ担当地区
受講者数
キャラバンメイト
サー
15
片伯部
職域団体
ビス事業所職員
企業・
小規模多機能型居宅介護
16
土屋
職域団体
事業所あすなろ職員及び
2
菅原
利用者家族
3
H23.4.21
住民
圏域内住民
4
H23.5.21
住民
日野市柔道連盟保護者会
5
H23.5.24
企業・
ニコニコキッチン従業
職域団体
員、地域住民
6
H23.5.23
住民
やよい会
7
H23.6.17
住民
南新井自治会及び喜楽会
13
相馬、廣川
5
渡部
8
川田
20
塚本、堀田
の皆様
8
H23.5.26
9
H23.6.1
10
H23.6.1
住民
配食ボランティア
13
松本、佐藤
企業・
にんじん南平
23
相馬、廣川
職域団体
講習
住民
町内会(平山6丁目)
32
ヘルパー
6
川田
実施日
対象
対象者詳細
受講者数
11
H23.6.30
住民
傾聴ボランティア
12
H23.7.15
企業・
㈱フォーラム・ライズの
職域団体
職員様
13
H23.6.29
住民
自主サークル
14
H23.7.14
企業・
葵ヘルパーセンター
職域団体
ルパー研修
住民
小規模多機能ホームの利
15
H23.7.8
やよい会
ヘ
キャラバンメイト
7
塚本、堀田
11
塚本、堀田
13
片伯部
21
渡部
6
片伯部、佐藤
用の御家族
16
H23.7.13
住民
日野市勤労・青年会館ご
13
落合
16
鈴木、小堀、松本
利用者 (日野市企業公社
共催)
17
H23.8.26
住民
百草園スカイハイツ自治
会
18
H23.8.29
住民
ちょこっとサービス作業協
6
塚本、本所
34
渡部、高瀬
3
渡部、高瀬
21
相馬、廣川
16
松本
渡部
力員
19
H23.8.23
企業・職域
多摩あんしん館
団体
ー研修
ヘルパ
20
H23.8.18
住民
社会福祉士学生
21
H23.9.27
住民
老人会
22
H23.9.25
住民
マザアス多摩川苑(認知
友遊クラブ
症デイ)家族会
23
H23.10.4
住民
日野台5丁目なごみ会
9
24
H23.11.17
住民
勤労青年会館ご利用者
17
落合、木村
10
松本
(日野市企業公社共催)
25
H23.11.5
住民
マザアス日野
介護の日
参加者
26
H23.11.30
住民
高幡台団地自治会
13
鈴木、小堀
27
H23.11.22
行政
日野市役所職員①
45
落合、高瀬
28
H23.11.24
行政
日野市役所職員②
40
小堀、相馬
29
H23.11.28
行政
日野市役所職員③
33
堀田、山口
30
H23.11.28
行政
日野市役所職員④
56
渡部、小林
33
実施日
対象
対象者詳細
受講者数
キャラバンメイト
31
H23.11.29
行政
日野市役所職員⑤
50
松本、川田
32
H24.1.16
学校
明星大学
55
相馬、鈴木
28
堀田、竹内
人文学科福祉
実践学科・人間社会学科
33
H24.1.19
住民
日野傾聴ボランティア
(中央福祉センター)
34
H24.2.25
住民
日野大久保団地住民
10
渡部、高瀬
35
H24.2.27
企業・
社会教育センター職員
20
渡部、高瀬
27
菅原
職域団体
36
H24.2.22
住民
豊田団地自治会
37
H24.3.9
学校
日野市立大坂上中学校
206
渡部、多和田、
高瀬
38
H24.3.12
学校
都立日野台高校A
41
渡部、多和田、
高瀬
39
H24.3.13
学校
都立日野台高校B
41
渡部、多和田、
高瀬
40
H24.3.15
学校
都立日野台高校C
41
渡部、多和田、
高瀬
41
H24.3.16
学校
都立日野台高校D
41
渡部、多和田、
高瀬
42
H24.3.13
学校
都立日野台高校E
41
渡部、多和田、
高瀬
43
H24.3.26
企業・
特別養護老人ホーム「シ
職域団体
ンフォニア」職員
44
H24.3.29
住民
友人会
45
H24.3.30
住民
多摩平6丁目住民
34
23
川田
23
菅原
1
高瀬
キャラバンメイト名簿
受講年度
所属機関
氏
名
1
18
地域包括支援センターすてっぷ
落合
恵子
2
18
地域包括支援センターせせらぎ
片伯部
3
18
地域包括支援センターいきいきタウン
川田
利子
4
18
高齢福祉課
本所
美子
5
19
地域包括支援センターもぐさ
鈴木
織子
6
19
地域包括支援センターあいりん
高瀬
和枝
7
19
リハビリデイきりん
多和田
8
20
地域包括支援センターすずらん
廣川
9
20
地域包括支援センターいきいきタウン
中山
正夫
10
21
地域包括支援センターあさかわ
塚本
圭子
11
21
地域包括支援センターあさかわ
堀田
志保子
12
21
地域包括支援センター多摩川苑
松本
智恵子
13
21
地域包括支援センターかわきた
14
21
地域包括支援センターかわきた
小林
尚子
15
21
地域包括支援センターせせらぎ
飯沼
一将
16
22
地域包括支援センターあいりん
渡部
幾子
17
22
地域包括支援センターもぐさ
小堀
千枝子
18
22
地域包括支援センターすずらん
相馬
みゆき
19
23
地域包括支援センターすてっぷ
木村
名津季
20
23
地域包括支援センターせせらぎ
山口
優子
21
23
地域包括支援センターあさかわ
竹内
淳子
22
23
地域包括支援センター多摩川苑
山口
泰典
23
23
地域包括支援センターもぐさ
24
23
地域包括支援センターすてっぷ
25
23
居宅介護支援事業所ふれあい
純子
圭祐
菅原
理恵子
辻澤
佐藤
市川
拓
美由紀
淳子
るみ子
平成 23 年度現在、日野市におけるキャラバンメイト(認知症サポーターの講師役)は、25
名となっています。
35
(4)関係機関のネットワーク構築
1)関係機関連絡会(困難事例検討会)
認知症高齢者を支援していくなかでは、介護・福祉にとどまらない複合的な課題を
抱えるケースや、本人の拒否などにより対応の難しい支援の困難なケースがあります。
このようなケースに対応するための能力の向上や連携強化を目指して、昨年度に引
き続き、市内関係機関1の参加を得て、関係機関連絡会(困難事例検討会)を計 3 回開
催しました。
関係機関連絡会での困難事例等の検討により、互いの顔が見えるようになったとい
う成果がある一方、以下の課題が認識されました。
<課題> ・連絡会の目的の明確化
・参加者(職種)の多様化
・事例共有にとどまらない建設的な協議の場への転換
・今後進められる地域ケア会議との差別化
認知症高齢者支援・高齢者虐待防止関係機関連絡会 実施概要
開催日時等
内容
第1回 平成 23 年 5 月 31 日(火) 1.挨拶(大島課長)
14:00~16:00
2.自己紹介
日野市役所 301 会議室
3.事例検討:
「火事への対応」
落合恵子氏(地域包括支援センターすてっぷ)
第 2 回 平成 23 年 9 月 26 日(月) 1.挨拶(小礒課長補佐)
2.事例検討:
14:00~16:00
①「知的障害を持つ利用者支援」
日野市役所 201 会議室
原田久美氏(権利擁護センター日野)
②「多課題家族への支援」
本村雄一氏(地域包括支援センターあいりん)
第 3 回 平成 24 年 2 月 13 日(月) 1.挨拶
9:30~11:30
2.事例検討:
日野市役所 101会議室
①「相互依存かつ双方向虐待ケース」
中山正夫氏(地域包括支援センターいきい
きタウン)
②「会社を経営する認知症夫婦の権利擁護
について」
半澤実枝子氏
(地域包括支援センターかわきた)
1日野警察署、南多摩保健所、日野市ケアマネ協議会、権利擁護センター日野、地域包括支援センター、日野市役所関係各課(健
康課、障害福祉課、生活福祉課、高齢福祉課)
36
(5)介護関係者の資質向上
1)介護サービス従事者研修
介護サービス従事者等を対象とした、認知症や高齢者虐待等の困難ケース対応のス
キルアップを目的とした研修として、計 4 回開催しました。そのうち、第 2 回「若年
性認知症になっても希望をもって生きていくために」、第 3 回「ただいまそれぞれの
居場所」については、サービス従事者のみならず、テーマとして関心のある一般市民
にも開放しました。これらの研修については、各回とも参加者数も多く、
「参考になっ
た」という回答の割合も高く、サービス従事者、一般市民の関心の高さが伺えました。
一方で、事業全体としては以下の課題が確認されました。
<課題>
【内容】・専門性の高い内容の提供(家族介護者専門講座との差別化)
・研修の効果検証、現場での活用
【運営】・参加者の固定化。ターゲットと目的の明確化
・開催回数の調整(年 4 回は多い)
介護サービス従事者研修 実施概要
開催日時等
内容
「保健所の相談活動から」
第1回 平成 23 年 6 月 28 日(火) タイトル:
14:00~16:00
講
師:中山恵子氏(南多摩保健所保健師)
日野市役所 505 会議室
「若年性認知症になっても希望をもって
第 2 回 平成 23 年 10 月 31 日
(月) タイトル:
15:00~17:00
日野市役所 505 会議室
生きていくために」
講
(※市民に開放)
師:仙波京子氏、芽吹きの会会員、来島み
のり氏(小規模多機能ホームさかえま
ち管理者)
「ただいまそれぞれの居場所」上映会
第 3 回 平成 23 年 12 月 2 日(金) タイトル:
14:00~16:00
挨
拶:日野市認知症家族会「鈴の会」
ひの煉瓦ホール(日野市民会
館
小ホール)
(※市民に開放)
「サービス従事者のための認知症に関す
第 4 回 平成 24 年 2 月 20 日(月) タイトル:
13:30~15:30
る基礎知識~認知症患者・家族支援と
日野市役所 505 会議室
医療との連携~」
講
師:藤井広子氏(康明会ホームケアクリニ
ック副院長/東京医科大学八王子医療
センター)
37
第1回
介護サービス従事者研修
■講座:「保健所の相談活動から~高齢者支援を中心に」
■講師:中山恵子氏(南多摩保健所
保健師)
■開催概要:
開催日時/場所
平成 23 年 6 月 28 日(火) 14:00~16:00
開催場所
日野市役所 505 会議室
司会
片伯部純子氏(地域包括支援センター せせらぎ)
参加者数
58 人
1.開会 挨拶
プログラム
2.講演およびグループワーク
「保健所の相談活動から~高齢者支援を中心に」
3.質疑応答
■研修の様子:
【高齢福祉課より挨拶】
【講師の中山保健師】
【研修の風景】
■研修内容:
研修では、中山講師より、
「保健師活動と高齢者対応について」という題目の講義が行わ
れるとともに、高齢者の認識力の低下を図る「かなひろいテスト」の体験を行いました。
講義内容は以下の通りです。
1.男女の認知の違い
2.保健師活動の目的
3.今ある力を見ながら、さらに内にある力を引き出す(自立支援と住民主体)
4.どんなアプローチをするか(全体に働きかける、動機付ける、予防の視点を持つ、
時に介入する、チームワークでトライアルしていく)
5.かなひろいテスト採点表
6.認知症(中核症状、周辺症状)
7.高齢者虐待(なぜ息子加害者が増えているのか)
38
第2回
介護サービス従事者研修
■講座:「若年性認知症になっても希望をもって生きていくために」
■講師:仙波京子氏、芽吹きの会会員、来島みのり氏(小規模多機能ホームさかえまち管理者)
■目的:サービス事業者に対する若年性認知症の啓発
■開催概要:
開催日時
平成 23 年 10 月 31 日(月) 15:00~17:00
開催場所
日野市役所 505 会議室
司会
山口泰典氏(地域包括支援センター 多摩川苑)
参加者数
85 人
プログラム
1.開会 挨拶
2.講演
1)仙波京子氏、芽吹きの会会員(若年性認知症の方のご家族)
2)来島みのり氏(小規模多機能ホームさかえまち管理者/芽吹きの会
事務局)
3.質疑応答
4.市からのお知らせ
5.閉会
■研修の様子:
【講師の仙波氏、芽吹きの
会会員、来島氏】
【介護経験を語る仙波氏】
【研修の風景】
■研修概要:
研修は、若年性認知症の会「芽吹きの会」会員の方 2 名の介護経験談に始まり、小規模多
機能ホームさかえまち管理者兼「芽吹きの会」事務局の来島氏より、小規模多機能型居宅介
護、仙波氏ご夫妻との出会い、芽吹きの会の発足経緯・活動内容、若年性認知症の方の家族
支援等についてお話を頂きました。講演の最後には、
「若年性認知症の方が希望をもって生き
て行くために必要なこと」として、サービス従事者の視点より以下のようにまとめられました。
【若年性認知症の方が希望をもって生きて行くために必要なこと】
①同じ仲間との出会い。相談相手がいることで勇気づけられる。
②仲間が集まれる場所がある。
③若年性認知症の方の状態に合わせた活動・支援
④本人と家族を同時に支援する。
⑤日野市の力を借りる。
⑥我々福祉の専門職は地域の方の力になる存在でなくてはならない。
39
第3回
介護サービス従事者研修
■講座:「ただいまそれぞれの居場所」上映会
■目的:介護中のご家族と介護事業者とが一緒に「介護」のあり方について考える
■開催概要:
開催日時
平成 23 年 12 月 2 日(金) 14:00~16:00
開催場所
ひの煉瓦ホール (日野市民会館 小ホール)
開催
主催:日野市高齢福祉課 後援:日野市認知症家族会「鈴の会」
司会
本村雄一氏(地域包括支援センター あいりん)
参加者数
90 人(サービス従事者および市民)
プログラム
1.開会 挨拶
「鈴の会」代表 大塚喜久子氏挨拶
「鈴の会」のこれまでのあゆみ
2.映画上映 「ただいまそれぞれの居場所」
3.市からのお知らせ
4.閉会
■研修概要:
日野市内認知症患者の家族の会「鈴の会」代表の大塚氏からの挨拶、
「鈴の会」のこれまで
のあゆみの紹介の後、「ただいまそれぞれの居場所」の上映を行いました。映画は、平成 22
年度文化庁映画賞(文部科学省特別選定(青年・成人向け)
)を受賞した作品です。
【映画のストーリー】
人手丌足や低賃金などの問題ばかりが取り上げられがちな介護の現場ですが、映画は、
お年寄りや有障者たちとその家族、そして彼らと深く関わることを望み、日夜奮闘する施
設のスタッフたちの活き活きとした姿を映し出していきます。
「人間とは?」
「人生とは?」
「家族とは?」そんな問いに、日々向き合う介護の現場。そこには、悲喜交々の人間のド
ラマがありました。
制度とシステム、医療と介護、家族と社会。その狭間をさまよい続け、やっと見つけた
それぞれの居場所を見つめていきます。
40
第4回
介護サービス従事者研修
■講座:
「サービス従事者のための認知症に関する基礎知識~認知症患者・家族支援と医療と
の連携~」
■講師:藤井広子氏(康明会ホームケアクリニック副院長/東京医科大学八王子医療センター)
■目的:認知症患者・家族支援と医療との連携に関する医師からのアドバイスにより、サー
ビス従事者のスキルアップを図ることを目的とする。
■開催概要:
開催日時
平成 24 年 2 月 20 日(月) 13:30~15:30
開催場所
日野市役所 505 会議室
開催形態
共催:日野市、エーザイ株式会社
司会
鈴木織子氏(地域包括支援センター もぐさ)
参加者数
61 人
プログラム
1.開会 挨拶 講師紹介
2.認知症患者・家族支援について
1)認知症の人の心のケア
2)認知症の人への対処方法
3)医師への伝え方の工夫
3.質疑応答
4.エーザイ株式会社からの資料説明
5.市からのお知らせ
6.閉会
後援:日野市医師会
■講座の様子:
【高齢福祉課長からの挨拶】
【講師の藤井先生】
【研修の風景】
■研修概要:
研修では、藤井先生より以下の内容でお話いただきました。
1)認知症の人の心のケア
早期の認知症の人/家族の心理の変化/なぜ早期発見・早期治療が望ましいのか/認知症
で障害される能力 など
2)認知症の人への対処方法
対応の原則/失敗行動と対応/暴言・暴力への対応/物盗られ妄想/徘徊/外来受診拒否/
失禁/認知症ケアの基本/認知症の種類 など
3)医師への伝え方の工夫
医師につなげる前の準備/かかりつけ医に伝えること/専門医に受診する時の注意点/
専門医からかかりつけ医に戻るとき/かかりつけ医との連携/精神科医師への受診
41
介護サービス従事者研修
アンケート結果
【アンケート回収状況】
第1回:
「保健所の相談活動から」
:参加者数:58 人 回収数:50 人 回収率:86.2%
第2回:
「若年性認知症になっても希望をもって生きていくために」:
参加者数:85 人 回収数:67 人 回収率:78.8%
第3回:
「ただいまそれぞれの居場所」上映会:
参加者数:90 人 回収数:61 人 回収率:67.8%
第4回:
「サービス従事者のための認知症に関する基礎知識~認知症患者・家族支援と医
療との連携~」:参加者数:61 人 回収数:54 人 回収率:88.5%
1.事業所の種別
0%
20%
第1回
(N=50)
40%
60%
48.0%
80%
100%
34.0%
16.0%
2.0%
第2回
(N=67)
35.1%
24.6%
7.0%
22.8%
7.0%
3.5%
第3回
(N=61)
40.0%
第4回
(N=54)
41.0%
15.6%
20.0%
22.0%
24.4%
24.0%
11.0%
2.0%
居宅支援事業所
訪問介護事業所
小規模多機能型居宅介護事業所
通所介護事業所
地域包括支援センター
その他
無回答
2.参加者の立場
0%
第1回
(N=50)
20%
28.0%
第2回
(N=67)
第3回
(N=61)
40%
60%
30.0%
80%
100%
22.0%
42.1%
28.1%
16.0%
4.0%
15.8%
8.8%
1.8%
3.5%
23.9%
45.7%
13.0%
15.2%
2.2%
第4回
(N=54)
49.0%
15.0%
13.0%
19.0%
4.0%
管理者
介護支援専門員
介護職
地域包括支援センター員
相談員
その他
無回答
42
3.研修の感想
0%
20%
40%
60%
80%
100%
6.0% 4.0%
第1回
(N=50)
60.0%
30.0%
3.0% 1.5%
第2回
(N=67)
88.1%
6.0%
5.0% 3.0%
第3回
(N=61)
84.0%
8.0%
1.0%
0.0% 5.6% 1.9%
第4回
1)認知症の人の心のケア
(N=54)
第4回
2)認知症の人への対処方法
(N=54)
第4回
3)医師への伝え方の工夫
(N=54)
72.2%
18.5%
1.9%
3.7% 1.9%
70.4%
22.2%
1.9%
3.7% 1.9%
74.1%
18.5%
参考になった
まあ参考になった
あまり参考にならなかった
どちらともいえない
参考にならなかった
無回答
1.9%
4.参加しやすい曜日・時間帯
10%
30%
50%
70%
19.5%
月曜日
29.6%
火曜日
46.3%
33.3%
水曜日
61.0%
38.9%
31.7%
木曜日
金曜日
35.2%
34.1%
27.8%
土曜日
日曜日
曜日は関係ない
35.2%
無回答
11.1%
第1回(N=41)
0%
午前中
第4回(N=54)
20%
40%
7.4%
21.7%
13:00
33.3%
14:00
38.9%
15:00
16:00
17:00
9.3%
10.9%
3.7%
2.2%
1.9%
18:00
19:00
20:00
その他
60%
2.2%
0.0%
19.6%
15.2%
16.7%
3.7%
0.0%
5.6%
4.3%
7.4%
第1回(N=46)
43
第4回(N=54)
56.5%
2)虐待防止啓発のための講座
虐待ケースに携わる可能性のある関係機関に対し、高齢者虐待の早期発見を促進す
るための講座として、今年度は、市民の身近な相談相手である民生委員を対象とした
講座を実施しました。
講義内容は大変わかりやすく、アンケートでも約 9 割が「参考になった」と回答し
ており、一定の成果があったものと考えられます。
一方で、虐待防止のためには、一般市民やサービス従事者を対象とした虐待・人権
に関する意識啓発の推進を行う必要があり、認知症関連講座と比較して取組が尐ない
という課題が認識されました。
<課題>
・虐待防止啓発の取組の充実(一般市民向けなど対象の多様化)
虐待防止のための講座 実施概要
開催日時等
第1回
内容
平成 23 年 12 月 21 日(水) タイトル:
「高齢者虐待の防止~基本的知識
14:00~15:20
と地域でできること~」
ひの煉瓦ホール(日野市民会館 講師:高橋智子氏
小ホール)
(財団法人東京都福祉保健財団 高齢
者権利擁護支援センター専門相談員)
44
虐待防止啓発のための講座
■講座:「高齢者虐待の防止~基本的知識と地域でできること~」
■講師:高橋智子氏(財団法人東京都福祉保健財団 高齢者権利擁護支援センター専門相談員)
■目的:市内全民生委員(新規民生委員を含む)に、虐待の認識、気づきから早期発見の重要性、
通報の義務等を中心に虐待についての理解を深めていただく。
■開催概要:
開催日時
平成 23 年 12 月 21 日(水)14:00-15:20
開催場所
ひの煉瓦ホール(日野市民会館 小ホール)
開催形態
日野市民生委員児童委員協議会(12 月期)として実施
司会
日野市福祉政策課
参加者数
民生委員(128 名:内 20 名程度が新任民生委員)
、民生・児童委
員協力員(9 名)
1.開会
2.民生委員全体会(合同民協来賓紹介)
プログラム
3.高橋智子氏 講演
4.高橋氏より地域包括支援センター(社会福祉士)の紹介
5.閉会
■講座の様子:
【講師の高橋智子氏】
【地域包括支援センター・
職員の紹介】
【講座の風景】
■講座内容:
講座では、高橋氏より、以下の頄目等について講演いただくとともに、地域包括支援セ
ンター職員の紹介が行われました。
・虐待防止法誕生の背景/法の特徴
・虐待の種別(身体虐待/心理的虐待/性的虐待/経済的虐待/放棄放任)
・高齢者虐待の特徴
・虐待の程度に応じた対応方法
・養護者支援とは?
・発見と相談・通報
(1) 早期発見努力義務(2)通報義務(3)通報者について(4)通報・相談のポイント
・事実確認と情報収集
・高齢者の意思の尊重
・早期発見早期対応の重要性 ・相談できる場所を知ろう(地域包括支援センター)
45
虐待防止啓発のための講座
アンケート結果
【アンケート回収状況】
「高齢者虐待の防止~基本的知識と地域でできること~」
参加者数:121 人 回収数:95 人 回収率:78.5%
1.参加者の立場
2.「早期発見~通報の義務」の
流れについて
無回答
0.0%
協力員
5.3%
無回答
2.1%
知らなかった
14.7%
平成22年12月以降
委嘱民生委員
17.9%
よく知って
いた
37.9%
聞いたことは
あった
45.3%
再任民生委員
76.8%
(N=95)
(N=95)
4.本日の講座の感想
3.虐待/虐待と疑われるケース
への遭遇の有無
あまり参考に
ならなかった
0.0%
無回答
2.1%
どちらとも
いえない
1.1%
ある
15.8%
(N=95)
無回答
4.2%
まあ
参考になった
6.3%
ない
82.1%
(N=95)
【遭遇時の対応】
0%
20%
13.3%
地域包括支援センター以外に相談、対応を依頼した
虐待であるかの判断に迷い、どこにも相談しなかった
ご家族と話をし、解決したのでどこにも相談しなかった
40%
参考になった
88.4%
60%
80%
66.7%
地域包括支援センターに相談、対応を依頼した
(N=15)
参考に
ならなかった
0.0%
6.7%
0.0%
その他
6.7%
無回答
6.7%
46
3.平成 24 年度に向けて
(1)1 年間の振り返りと次年度に向けた課題
今年度は、最終回(第 8 回)の推進会議の開催にあたり、事業全体の振り返
り、および、平成 24 年度に向けた課題やアイディアに関する意見をメンバーか
らアンケート形式で把握しました(アンケート結果概要については下図、詳細結
果については資料編(4)を参照)
。
平成 24 年度は、これらの意見を踏まえ、事業全体、および、個別事業に関す
る方向性を検討し、事業を展開していきます。
意見のまとめ
事業全体として
認知症高齢者支援
(高齢者虐待防止対
策)
推進会議
評 ○当該事業を通して、市民への認知症啓発を継続したい
○虐待に関する事業が尐ない
価 ○イベントが中心になっている事業の印象
対 ○事業全体の体系化(全体の目標から、個別事業に展開し、個別事業の目標が設定される)
○全体の体系にそった、事業の統廃合
策 ○年度当初の事業目的の共有
評 ○推進会議は、事業の検討よりも、イベントの分担の調整に要する時間が多い
価 ○検討については、事前の情報不足から、十分な議論ができず、会議の効率が悪い印象
○会議の目的の確認と共有
対 ○年度当初の年間計画の提示
策 ○議題について、協議事項と市からの報告事項の仕分け(特に、行事の調整は後者でよい)
○会議資料の事前送付等による、協議の充実
関係機関連絡会
(困難事例検討会)
評 ○参加者の固定化によるマンネリ化や、対応事例に関する建設的でない批判的な姿勢が課題。今後進
価 められる地域ケア会議との位置づけの違いも説明の必要がある
対
○地域ケア会議との違いなど、位置づけの整理とそれに合った関係機関・職種の参加
策
評 ○一般市民の啓発講座との違いがない
価 ○専門講座と交流会の活動がつながりにくい
認知症家族介護者支
援のための講座
対 ○講座の位置づけの再整理
○家族会の直面している問題等からの講座テーマ設定
策 ○講座後のグループワークの設定や広報の工夫など、交流会につなげる工夫
認知症啓発のための講
座(※映画会含む)
評 ○一般市民への啓発になっているが、家族介護者専門講座との違いがわかりにくい
価 ○会場に入れない人が出ないような対応が必要
対 ○家族介護者支援のための講座と一体化するか、認知症の初歩的情報提供に特化するか、位置付け
の再整理
策 ○イベント開催時の人数把握、必要な規模の会場確保等運営の円滑化
評
○認知症啓発講座に比べ、手薄であった
虐待防止啓発のための 価
講座
対
○一般市民、居宅事業所、介護サービス事業所等関係機関への対応
策
介護サービス従事者
研修
評 ○参加者の固定化がみられる。多くの介護サービス従事者が参加しやすい設定になっているか疑問
○研修の成果や、現場での活用などが意図されていない
価 ○家族介護者専門講座との差別化
対 ○介護サービス従事者のターゲット設定、対象にあったテーマ設定・時間帯等の工夫
策 ○事例発表、講座後のグループワーク等、実践につながる工夫
評
○認知症や家族の方が必要とするマップとは何なのか、明確になっていなかった
認知症地域資源マップ 価
の改定
対 ○認知症の方がどんなサービスを利用して生活しているか事例の紹介。社会資源の利用方法、最初
策 の相談先などのわかりやすい掲載
認知症家族介護者
交流会
評 ○交流会の参加者が定着しており、新しい人が参加しやすい配慮が必要
価 ○さらに参加者が増加した場合には、開催方法の工夫が必要
対 ○ケアマネを通した、家族への交流会情報の提供
策 ○家族会の自主活動への移行支援
評 ○高齢者など、参加者の偏りがみられる
認知症サポーター養成 価 ○サポーター養成講座修了者のフォローアップ、活用の仕組みがない
講座
対 ○教育委員会や商工会などへの働きかけ。出前講座などのPR
策 ○ステップアップの仕組みづくり(ステップアップ講座など)
49
【資料編】
(1)日野市の虐待受付状況
平成 18 年度に作成した「日野市高齢者虐待対応・防止マニュアル」に基づき、
養護者による虐待として地域包括支援センターが受け付けた虐待件数は以下の
通りとなっています(平成 18 年度~平成 23 年度)
。
(単位:件)
19年度
20年度
21年度
22年度
17
(1)
3
24
(1)
9
21
(4)
8
35
(3)
15
2
2
1
4
2
2
1
3
民生委員
2
2
3
2
1
被虐待者本人
2
4
3
5
4
相談・通報受理件数
(受理件数の内、夫婦件数)
介護支援専門員
18年度
7
4
介護保険事業所職員
近隣住民・知人
相談・通報者
(重複有)
1
3
1
2
1
2
1
4
当該市区町村行政職員
1
2
1
1
2
4
1
2
1
1
1
2
3
1
17
病院相談員
1
1
1
主治医
1
議員
5
5
13
16
16
24
3
7
1
2
6
4
6
14
9
20
15
経済的虐待
3
3
9
7
8
6
男 性
3
6
1
7
8
6
女 性
4
12
24
18
30
19
合 計
7
18
25
25
38
25
64歳以下
1
1
1
1
3
2
5
3
在宅介護支援センター
地域包括支援センター
身体的虐待
介護・世話の放棄、放任
虐待の種別・類型
心理的虐待
(重複有)
性的虐待
3
4
3
65~69歳
7
6
3
5
75~79歳
2
7
1
6
12
4
80~84歳
1
4
7
5
10
6
85~89歳
3
2
4
4
5
4
2
3
1
2
2
70~74歳
被虐待者の年齢
4
家族・親族
警察
被虐待者性別
23年度
23
(2)
90歳以上
合 計
7
18
25
25
38
25
夫
1
3
5
4
11
7
3
1
1
1
3
息子
3
6
8
11
14
6
娘
1
4
7
4
9
4
1
2
1
1
妻
被虐待者から見た
虐待者の続柄
息子の配偶者(嫁)
(重複有)
娘の配偶者(婿 内縁を含む)
1
1
1
兄弟姉妹
3
孫
不明(特定できず)
1
1
1
53
2
(2)日野市の徘徊対応状況
「認知症高齢者SOSネットワークマニュアル」に基づき、家族等から地域包
括支援センターに連絡があった件数は以下の通りとなっています(平成 21 年度
より集計)。家族等から、警察に直接通報され、地域包括支援センターに連絡が
なかった場合もあるため、実際には集計よりもさらに多くの徘徊が発生していると
推測されます。
1) 平成 21 年度
(単位:人)
もぐさ
徘徊者数(実人数)
性
別
3
あさかわ すてっぷ あいりん せせらぎ 多摩川苑
0
男性
女性
4
1
3
3
1
1
いきいき
すずらん かわきた
タウン
4
4
4
2
1
4
2
3
1
0
1
11
0
70~74歳
1
75~79歳
1
1
80~84歳
85歳以上
延べ徘徊発生数
3
1
4
1
1
0
9
防災無線利用
1
1
警察へ通報
3
3
4
9
1時間以内
1
3時間以内
2
発見数
1
1
4
3
1
5
1
2
7
3
1
4
5
8
4
1
0
2
4
4
8
5
1
2
1
1
1
13
4
1
31
4
1
1
13
1
1
7
0
1
1
1
24時間以内
1
4
2
2
24時間以上
0
不明
発見できていない数
31
2
6時間以内
12時間以内
21
10
~69歳
年
齢
計
0
0
1
1
1
0
0
0
54
2
0
0
5
0
0
0
2) 平成 22 年度
(単位:人)
もぐさ
徘徊者数(実人数)
性
別
5
男性
3
女性
2
あさかわ すてっぷ あいりん せせらぎ 多摩川苑
1
1
5
6
4
1
1
3
3
1
1
1
2
3
3
1
1
~69歳
70~74歳
年
齢
いきいき
すずらん かわきた
タウン
1
2
80~84歳
2
2
85歳以上
1
1
4
2
9
7
4
1
1
1
2
1
5
1
1
1
1
発見数
1時間以内
12
1
2
2
9
31
0
1
5
2
20
3
31
1
7
1
7
1
3
1
1
5
1
9
7
4
1
1
2
2
3
1
1
0
0
2
1
1
24時間以内
1
1
4
1
1
2
24時間以上
1
1
不明
1
2
1
0
0
0
1
3
3
0
14
8
3
1
2
5
7
12時間以内
発見できていない数
1
1
3時間以内
6時間以内
1
2
2
26
1
防災無線利用
警察へ通報
3
2
75~79歳
延べ徘徊発生数
0
0
1(死亡1)
55
計
1
0
0
0
3
5
0
0
0
3)平成 23 年度
(単位:人)
もぐさ
35
8
8
5
5
2
3
1
男性
0
1
5
4
2
2
1
1
0
16
女性
2
0
3
4
3
3
1
2
1
19
1
1
2
1
2
70~74歳
1
75~79歳
1
3
3
2
1
80~84歳
1
2
2
1
3
1
1
12
7
85歳以上
延べ徘徊発生数
5
1
12
1
4
2
1
9
5
1
8
6
4
2
3
1
0
5
1
2
3
1
38
1
1
1
1
9
2
3
1
12
12
7
9
5
1
2
7
3
1
3時間以内
5
3
2
2
6時間以内
1
1
12時間以内
1
24時間以内
1
3
1
1
0
1
1
13
2
8
3
1
3
1
1
1
2
0
0
0
0
56
1
2
0
0
52
19
24時間以上
不明
52
8
1
発見できていない数
13
1
2
5
1時間以内
6
1
Eメール利用
発見数
1
10
防災無線利用
警察へ通報
0
計
1
~69歳
年
齢
いきいき
すずらん かわきた 高齢福祉課
タウン
2
徘徊者数
性
別
あさかわ すてっぷ あいりん せせらぎ 多摩川苑
5
0
0
0
0
0
(3) 各種イベント等ちらし
■第1回認知症家族介護者支援のための講座
57
■第 2 回認知症家族介護者支援のための講座
58
59
■第1回認知症啓発のための講座
60
■第 2 回認知症啓発のための講座
61
■第 3 回介護サービス従事者研修(市民向けちらし)
62
(4)平成 23 年度事業の振り返りアンケート
今年度最後の第8回推進会議の開催にあたり、事業全体の振り返りや平成 24 年度に向けた課題・対策について、会議メンバーに対してアンケートを実施しました。
アンケート意見
事業項目
業務目的
たかはた圏域
もぐさ
とよだ圏域
あさかわ
評 ○会議回数、検討議題が
多く、時間内で終了しな
価 い。
認知症高
認知症高齢者支
齢者や介
援(高齢者虐待
護者への
防止対策)推進
支援の推
会議
進
対
策
○出席者が事前に準備で
きる会議運営の工夫(事
前の資料配布など)
○催事の役割分担は会議
議題にせず、市の割り振り
でよい。
すてっぷ
ひの圏域
あいりん
せせらぎ
多摩川苑
いきいきタウン
ひらやま圏域
すずらん
○イベントについては、今
後の展開への前向きな意
見を収集、検討する話し合
いにしたい。
○H23のようなわかりやす
い年間計画。
○資料の事前配布によ
り、アンケート結果等をふ
まえた有意義な議論がで
きる。
○意思決定ならセンター
長出席が必要。
○しっかりとした年度計画
をたて、それに基づいて対
応する方法。
護者への
支援の推
進
者支援のための 介護負担
講座
の軽減を
図る
○圏域ごとに会場を回っ
ていく。(圏域ごとの順次
対 開催)
策 ○家族交流会を軸として、
市の専門講座につなげる
やり方の定着。
○自分のこととして、認知
評 症への市民の関心が高 ○映画上映は入りきらず
地域にお 価 まっている。
苦情が出た。
○市の取り組みを周知す
ける認知
認知症普及啓発
るよい機会となっている。
症の理解
○各圏域の家族交流会は
定着した。
○専門講座参加者が、圏
域の交流会に結びついて
いない。
○1回目は、家族介護者
○参加人数が集まらず、
向けというよりも、一般的
目的にそぐわない人に声
な普及啓発講座に近いも
をかける状況がある。
のになってしまった。
○専門講座の後に、小グ
○講座の参加者がすぐに
○認知症の方を抱える家
ループの意見交換の場を
交流会につながらなくて
族が直面している問題か
つくり、交流会につなげ
も、ゆるやかな情報提供こ
ら講座のテーマを絞る。
る。
そ必要。
○現状のテーマ設定、開
催頻度でよい。
○講座の位置づけの見直
○座学以外の、介護用品
し。
○家族会に、専門講座へ
等の紹介、家族介護者の
○広報の工夫
○専門講座なら専門性の
のニーズを把握する。
実体験 など。
高い講座を。
○専門性の高い内容が求
められる。
評 ○開催時間が日中であ
認知症や 価 り、現場職員が参加しにく
かったのではないか。
高齢者虐
○回数は3回で、適切だっ
待等困難
た。
ケース対
応のスキ
ルアップ 対
策
ク(回覧・団体)等の工夫。 高めた内容など)
○民生委員の研修の一環
○虐待に関する啓発講座 ○人権感覚をどの立場の
として実施し、包括の取り
は市民の意識を高めるた 人も見につけられる講座
組みを伝えることができ
めに必要。
が必要
た。
-
○研修会はやりっぱなし
の状態になっている。
○4回の開催は充実して
いたが、運営上はイベント
が続き負担もあったと思
う。
度の事態を考慮した計
画。
○市民の身近な相談相手
○民生委員対象の1回の ○民生委員対象の講座
である民生委員を対象に
みであり、認知症対策に で、より身近なところにつ
した講座はよかった。定期
比べて尐なかった。
ながりがもてた。
的に開催したい。
○虐待は高齢者に限った
ことではないので、他部署
○自治会役員向けに講座
○毎年、対象者を限定し
との連携も課題。
の広報を実施し、虐待発
て、地道に啓発をつづけ
○認知症普及啓発講座の
見の意識を高めていく。
る。
ようなものを年に1回な
ど。
○1回目:焦点があやふや
○参加者が固定化してい
で講師が話しにくそう。
る。
○2回目:家族の体験談
○本当に受講してもらいた
が参考になった。
い人が出席できていたか
○3回目:居場所のことが
疑問。
勉強になった。
○講座の位置づけの再整理。
○家族会の直面している問題等から、
対 講座テーマを設定する。
策 ○講座の後のグループワークの設定、
広報の工夫など、交流会につなげる工
夫を行う。
○若年性認知症のテーマ
○講義も映画も評判がよ
○一般市民への啓発になっているが、
は、市民が広く関心を持て
○認知症への啓発になっ
かった。
○市外からわざわざ集客
○映画は、一般市民への
家族介護者専門講座との違いがわか
た。
ているが、家族介護者専
○一過性の脳虚血発作を ○映画は一般の人が興 評
するようなことのないよう
啓発になったが、人数の
りにくい。
○認知症を支える地域づ
門講座との差別化ができ
起こしたと思われる人がい 味を持ちやすくよかった。 価
広報に注意が必要。
把握が遅れた。
○会場に入れない人が出ないような対
くりのテーマは次年度につ
ていない。
たが、タンカ等もなく対応
応が必要。
ながる。
は不十分であった。
か。
評
関係機関 価
への高齢
虐待防止啓発の
者虐待の
ための講座
早期発見
の促進 対
策
対 ○地域ケア会議との違いなど、位置づ
けの整理とともに、それにあった関係
策 機関、および職種の参加を行うこと。
○専門講座のテーマが家
○家族交流会につなげる
○公共交通機関がなく参
○一般市民の啓発講座との違いがな
族介護者のニーズにあっ
○(専門講座の?)参加者
評 い。
目的は達成できていない。
加しにくい会場があった。
て絞り込めていない。一般
が家族交流会につながら
○認知症啓発講座との違
○専門講座と家族会の活
価 ○専門講座と交流会の活動がつながり
市民への啓発になってい
ない。
いがない。
動が結びつきにくい。
にくい。
る。
のための講座(※
促進・普及
○家族介護者の専門講
映画会含む)
啓発・地域
○医療との連携が求めら
○気長に活動を続けてい ○家族介護者専門講座と 座、啓発講座は統合でき
○次回から大きな会場で
○映画会は希望も多いの
づくり
対 ○認知症予防の観点から
れているので、市内の医
く必要。
の差別化。(啓発は入り
るのではないか。
○イベント開催時の事故
開催してほしい。継続した
で継続したい。大規模な会
療関係者の講演はどう
○市内の広報・ネットワー 口、専門講座は専門性を ○参加人数の把握、今年 対応等の準備。
策 のテーマ設定も重要。
い。
場での開催も検討したい。
介護サービス
従事者研修
○参加者の固定化によるマンネリ化
○せっかくの機会なので、
評 や、対応事例に関する建設的でない批
他機関の事例も聞きた
判的な姿勢が課題である。今後進めら
価 れる地域ケア会議との位置づけの違い
い。
も説明の必要がある。
○地域医療や精神医療、
○社会福祉士のみならず
○各職種のスキルアップ 法律家専門職の参加によ
○機関との連携を必要と
○事例の対応方法への批
対 ○ケース検討になるような 他職種の参加も検討した ○関係機関連絡会の意義 する現場のCM(ケアマネ) ○批判的にならないような 判ではなく、建設的な対応 を図るため、多職種も参加 り多方面からの視点が得 ○警察署、生活福祉課、
い。継続してほしい。
が明確になるような会議
協議の姿勢の確認、進行
できる位置づけ。
られる。(※地域包括ケア
の出席が効果的ではない
策を出し合う会議にする工
健康課などの参加。
策 会議の進め方の検討
○虐待に限定しない、困 進行の工夫。
上の工夫。
○市としてのリーダーシッ システムにおける地域ケ
か。
夫。
難事例の検討はどうか。
プの発揮
ア会議のイメージか:連合
注)
○家族介護者が他の参加
者と話し合う機会がよかっ
○新規利用者にターゲット
評
た。
をあてたところ、参加者数
○ターゲットが市民全体で
価 の確保が難しかった。
専門知識
あるのはよい。将来役立
認知症家族介護 の習得や
つ。
意見のまとめ
○推進会議は、事業の検討よりも、イ
ベントの分担の調整に要する時間が多
評 い。
価 ○検討については、事前の情報不足か
ら、十分な議論ができず、会議の効率
が悪い印象。
○会議の目的の確認と共有。
○決定事項を、包括内で
○年度当初の年間計画の提示。
○何を達成したいのか、会
○会議で話し合うことと、
毎月確認する。
○議題について、協議事項と市からの
議の年度目標をできるだ
○会議の目的を明確にす 事前に市が決定して報告 対
○次回の議題をHP等で共
報告事項の仕分け。特に、行事の調
け具体的に設定する。
る。出席者と共有する。
ですむことの進行上の区 策
有し、反省点や意見をもっ
整は後者でよい。
○会議の効率化
分け。
て参加する。
○事前に議題、会議資料等を伝え、意
見を持ち寄れる会議にする。
○連携のあり方が参考に
○関係機関が集まる貴重
○今後求められう地域ケ
なることもある。
○事例の意見は貴重だ
な機会で、顔は見えたが、
ア会議との位置づけの違 ○2年間連絡会がつづき、 ○警察の出席は貴重なの
○各包括の困難事例や対
評
○事例を通して学んだ。顔
が、連携強化のために
○福祉職が多く、見方が
今後のケース対応につな
いが不明確。
およそ予想のつく話が多く で、そことの事例検討を深
応を共有できる点は有意
は、事例検討だけでは不
偏ってしまう。
価 がる話し合いにしたかっ の見える関係ができた。 ○参加者の主体性の欠 なった。
めたい。
義。
十分である。
認知症高
た。
如。
○事例対応についての批
関係機関連絡会 齢者や介
判がでるのはおかしい。
(困難事例検討
会)
かわきた
○共通認識をもち意見交
○会議回数が多い。
○会議回数はよい。
換ができていたが、回数
○会場を計画にそって確 ○会議回数多い。
○本来、事業全体につい
○会議が講座等の実働手 ○会議回数はよい。
○イベントの参加者コメン
は減らしたい。
保できず、計画通りの実施 ○事業展開の意思決定の て議論する会議であった
伝いの準備部隊になって ○議事進行が滞ることが
トは有効な意見がなく、実
○参加メンバーの流動性
が困難であった。
場になっている。
はずだが、イベントの調整
いる
ある。
施の有効性に疑問。
や、意見がでない事は課
の側面が強かった。
題。
○何でも当該事業に位置
づけられてしまっているよ
うに感じる。
○市の担当部署との役割
分担、すみわけが必要な
のではないか。
○市民向け、ケアマネ
ジャー向けの講座があっ
てもよい。
○対象者が決まっており、
一般の人に認識されにく ○回数が尐ない。
い。
○早期発見のために、一
般市民、居宅事業所、
○市民全体を対象とした
サービス事業所等関係機 講座企画
関への周知が必要。
評 ○認知症啓発講座に比べ、手薄であっ
価 た。
○認知症予防事業とのバ
ランスの再考。
対 ○一般市民、居宅事業所、サービス事
○関係機関連絡会とは別
業所等関係機関への周知
に、啓発普及目的の講座 策
を開催する。
○参加者の固定化がみられる。多くの
○参加者が管理者などに
○若年性認知症、介護保
サービス従事者が参加しやすい設定に
限定されているのではな ○家族介護者専門講座と ○現場で介護をする人が
評 なっているか疑問。
険外サービスなど、サービ
いか。
の違いがわかりにくかっ 参加しやすい環境が必
ス従事者の見識を広げる
価 ○研修の成果や、現場での活用などが
○聞いて終わりの研修に た。
要。
機会になった。
意図されていない。
なっている。
○家族介護者専門講座との差別化。
○研修後の意見交換。
○誰をターゲットにしてい
○研修内容によって、参
○介護従事者研修は、市
○現場からのヒヤリハット
○より専門的な話を聞きた
るのか、現場にどう活かさ
○多くのサービス従事者
加してもらいたい対象を明
で主体的に運営していくこ
の事例報告。
い。講師に依頼する際に、
れたか、検証が必要。
が参加できる時間や場所
確にし、時間設定、通知へ
とも検討の余地があるの
○1~2年の現場従事者
テーマをきちんと伝える。
○年間の開催テーマに関
の配慮。
の明記など工夫する。
ではないか。
に的を絞った開催の工
連性をもたせて企画する
夫。
63
○家族介護者専門講座と一体化する
○普及させたい年代に対
か、もしくは、認知症の初歩的情報提
し照準を絞った企画立案 対
供に特化するか、検討する。
も必要。曜日、時間帯、会 策
○イベント開催時の人数把握、必要な
社、組織の協力など。
規模の会場確保。
○開催時間帯の検討。
○サービス事業者のターゲットの設定
○認知症理解のための講
○特別養護老人ホームな
対 と、対象にあったテーマ設定および時
座と、介護に携わるスタッ
ど、施設を活用する。
間帯等の工夫。
フ向けの実践講座を分け
○事業所の取り組みの実 策 ○事例発表、講座後のグループワーク
て企画してはどうか。
践発表をしてもらう。
等、実践につながる工夫。
アンケート意見
事業項目
業務目的
たかはた圏域
もぐさ
評
価
認知症高
齢者やそ
認知症地域資源 の家族を
マップの改定 支えるマッ
プの作成
印刷
対
策
とよだ圏域
あさかわ
○新規の利用者参加に向
対 けた声かけなど。
○定期的なイベント(講演
策 会等)の企画、関心の引き
出し。
○使用した後での見直し
を行う。
○加除式の資源マップを
作成し、市民には必要に
応じてコピーを渡すような
やり方。医師会のハードル
のある情報も、包括内であ
れば問題は尐ない。完成
版の配布となると制約や
限界が大きい。
せせらぎ
多摩川苑
いきいきタウン
ひらやま圏域
すずらん
かわきた
○認知症の家族が安心で
きるマップを作成したい。
○どんなサービスをマップ ○作成の目的、誰が使う
社会資源、相談医、サー
に載せたいのかわかりにく のか、どんな時に便利な
ビス、見守り事業所など、
い。
のか、不明確。
掲載項目の再検討が必
要。
意見のまとめ
評 ○認知症や家族の方が必要とするマッ
プとは何なのか、明確になっていなかっ
価 た。
○認知症の方がどんな
○認知症の方がどんなサービスを利
○時間をかけて、いろいろ
○高齢福祉課、包括以外 サービスを利用して生活し
○合意事項を共有、積み
○どんなサービスが必要 ○目的、対象者を明確に
対 用して生活しているか事例の紹介。社
な機関や地域を巻き込ん
の関係機関にも協力いた ているか事例の紹介。社
重ねる会議運営。リーダー
とされているのか、どう補 して、作成後、再検証す
会資源の利用方法、最初の相談先な
でマップを作っていっては
だき、より目的にあったも 会資源の利用方法、最初
策 ど、わかりやすく掲載。
シップの明確化。
うのかを検討する。
る。
どうか。
のにする。
の相談先など、わかりや
すく掲載。
○専門講座から交流会に
○参加者が固定化してい
つながったケースもあっ
る事は問題ではなく、新規
た。
の方の壁にならない工夫
○参加の継続が難しい場
が必要。
合が結構ある。
○家族に限定せず、介護
に協力するご近所の方に ○居宅のケアマネに積極 ○ケアマネジャーへのPR
も広げる。
的に傍聴してもらい、高齢 を積極的に行ってはどう
○ケアマネを通した参加 者家族に勧めてもらう。
か。
者募集。
○交流の場として機能して
○メンバーは固定化し、自
いるが、参加者の固定化
○参加者が今後増えた場
主的な活動のステップに
がある。
○参加者の固定化、参加 ○参加人数が尐ない。
合には、開催方法や交流
なかなか進むことができな
○家族が参加している時 者が尐ない。
○ネーミングの問題。
会の内容の検討が必要。
い。
に、要介護者を見守ること
ができない。
○認知症介護を終えた方
に、会の進行や世話役を
お願いできないか模索
中。
○参加者が自主的に運営
できる交流会への支援が
必要。
○圏域にあった方法で、
交流会の発展、自主組織
化の検討を行う。
○要介護者同伴で参加で
きるスタッフ体制。(養成講
○介護予防教室、市役所
座受講者等へのボラン
○興味がある情報提供
のイベント等、多様な機会
ティアの依頼)
○ネーミングの検討
を使ったPR
○定期開催にする。(予定
を立てられる)
開催方法の工夫が必要。
対 ○ケアマネを通した、家族への交流会
情報の提供。
策 ○家族会の自主活動への移行支援。
評 ○参加者高齢者に偏って 頼に対応し、認知症ケアに ○サポーターになった後
いる。また講座受講者の
あたる現場の方の疑問に のフォローが不十分。
価 活用の機会がない。
対 ○講座の受けっぱなしで ○銀行職員やスーパーの
はなく、協力体制参加へ 方〄に出前講座の手紙を ○フォローアップ講座
策 の同意をとりつけておく。 だし、働きかける。
○教育委員会や、校長会
○家族介護者専門講座
○教育委員会や商工会などへの働き
○受講者のフォローアップ
○現役世代に養成講座を
対 かけ。出前講座などのPR。
でのPRを行い、キッズキャ
に、サポーター養成講座 ○サポーターの有効期限 ○サポーターのための交
を小さい単位で作っていく
開催する手段の検討
ランバンメイトの育成につ
のステップアップ機能を担 の設定。
流会や研修会の企画。
○ステップアップの仕組みづくり(ス
こと。
○商工会等への働きかけ 策
なげる。
わせる。
テップアップ講座など)
答える機会になった。
〃
○認知症の基礎知識の啓
発につづき、その先のス
○認知症の理解には一定
○養成後のシステムがな
テップアップの機会がな
○サポーターになった後
の効果があるが、フォロー
い。
い。
の活躍の場、活動の評価
アップの機会がなく、種ま
○受講の成果を検証して
○受講した人を把握してお
をする場がない。
きにとどまっている。
いない。
らず、先につなげる手段が
ない。
○交流会の参加者が定着しており、新
評 しい人が参加しやすい配慮が必要。
価 ○さらに参加者が増加した場合には、
○キャランバンメイトの横
のつながりが希薄。
○専門職以外のキャラン
バンメイトが育っていな
い。
○講座のステップアップも
求められるのではないか。
○デイから出前講座の依
認知症サポー
ター養成講座
ひの圏域
あいりん
○何を作りたいかの方針
○認知症や家族の方が必 ○参加メンバーが入れ替 ○最終的には包括に、と
○情報の重複、情報が古
が明確ではなかった。(結
要とするマップとは何なの わり、議論の出戻りがあ いう内容になり、現行の包
くなって使えなくなる資料
果、包括に来れば対応で
か、明確になっていなかっ り、マップの目的がずれて 括のパンフとの違いがで
になっている。
きる、という内容になった)
た。
いった。
なかった。
評 ○交流会の参加者が固定 ○新規参加者が増えな
化し、新規の方の参加が
価 尐なく、かつ定着しにくい。 い。
交流会の
認知症家族介護 運営支援
者交流会
(4地域×4
~6回)
すてっぷ
○養成講座の周知度の
○高齢者など、参加者の偏りがみられ
評 る。
低さ。
○参加者が高齢者に偏っ 価 ○サポーター養成講座修了者のフォ
ている点。
ローアップ、活用の仕組みがない。
○各種イベントの打ち合
わせ等に奔走させられた
感が否めない。
○年度初めの説明が在宅
サービス係では、事業の
枠を正確に理解できない
ところがある。
○もうすこし具体的な達成
目標が必要。イベントを開
催するだけの事業になっ
ている印象。
○個別事業の目的を明確
にすることで、統廃合が可
能になる。
○各講座参加者からの反
○同一会議のメンバーは 応が図りにくい。
固定化しなければ、議論を
積み重ねられない。
○年度初めに、支援セン
○認知症と虐待は、別立 ター管理者に対し、事業計
○年度当初の、方針目的
○認知症と虐待を区別し てで取り組む方が問題点 画、事業目的をより明確に
対 の提案と、参加者での共 ○マップ部会の閉会。
た会議運営で、それぞれ や対応が明確になる。
し、展開してほしい。
通理解づくり。
○普及啓発講座と専門講
に3職種がバランスよく参 ○イベントは、事前に目的 ○年度初めの説明は、福
策 ○市が中心となって進め 座の統合。
加できるとよい。
や位置づけについて議論 祉政策課が出席して行う
ていく。
があるとよい。
必要があるのではない
か。
○全体の目標を明確化・
具体化し、それを受けて個
別事業の目標が設定され
るべき。
○専門講座と啓発講座の
目的、内容の区別がない
なら、統合してしまってよ
い。もしくは、啓発講座は
導入の内容、専門講座は
より専門性を高めていくこ
とも意味がある。
○事業全体の体系化(全体の目標か
○会議出席者は、事業所
○虐待の取り組みを増や
ら、個別事業に展開し、個別事業の目
としての意見をまとめて持 ○講座後のアンケートは、 す。
対 標が設定される)
ち寄り、共通認識が持てる その都度報告を受け、次 ○事業ボリュームと担当
○全体の体系にそった、事業の統廃
策 合を行う。
ようにしていく。(会議出席 回の検討につなげる。
配置のバランスの見直
者の代表性の問題?)
し。
○年度当初に事業の目的を共有す
る。
○当該事業から、若年性
評 ○会議には提案を持ち寄 ○当該事業を継続し、市 ○認知症と虐待のことを 認知症家族会が芽吹い
り、意見交換する場にした 民への認知症の啓発を続 同じ事業でとらえるのは、 た。今後も安心して暮らせ
価 い。
けたい。
無理があると思われる。 るまちづくりのため、事業
を展開していきたい。
事業全体について
64
○虐待に関する取り組み
○当該事業を通して、市民への認知症
が尐ない。
評 啓発を継続したい。
○担当人数に対し、事業
○虐待に関する事業の尐なさ。
ボリュームが大きく負担感 価 ○イベントが中心になっている事業の
がある。
印象
平成 23 年度認知症高齢者支援(高齢者虐待防止対策)事業
実施報告書
発行年月
平成 24(2012)年3月
編
日野市健康福祉部高齢福祉課
集
〒191-8686 東京都日野市神明一丁目 12 番地の 1
電話 042-585-1111(代表)
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