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~ 砂川市立病院付属看護専門学生の実習 ~ 【本会参加者のことば

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~ 砂川市立病院付属看護専門学生の実習 ~ 【本会参加者のことば
~ 砂川市立病院付属看護専門学生の実習 ~
6月26日、砂川市立病院付属看護専門学校の学生さんとの交流会に参加させていただき
ました。
「認知症高齢者を支える介護者・家族への看護について考えを深める」ことを目標に、2
年生37名、ひだまりの会からは現在介護をしている6名の方が参加しました。
介護中の心の揺れや生活の変化、看護者に望むことなど・・・積極的な質問が飛び交い、熱気
に満ちた交流会となりました。
担当教官や学生さん、本会参加者の感想をいただきました。紙面の都合上、一部のみご紹
介させていただきます。
【本会参加者のことば】
初めて看護専門学生さんとの交流でした。認知症の在宅
当日は、何を話したら伝わるのか迷いました
介護の体験で初期行動時の戸惑い、進行による諸々の行
が・・・。生徒の皆さんにお会いし、ドキドキの
動、苦悩、本人の葛藤などを聴いてもらい、これからの若
40 分でした。戸惑うこともありましたが、無事
い看護学生さんたちに看護の現場で少しでも役立っても
に終わり安堵したことを憶えています。
らえればと期待。
看護学生さんとの交流会に参加させていただきました。こちらを見つめる学生さんの真剣な瞳に合うと、何を話していい
やらドギマギ・・・。病人の始から順々に話をしていると、今でのことが「第三者の目」として映り、気持ちの整理ができた。
病気になる前は、一人の人間なんだよ。家族も一緒に闘っている。だから看護するとき、家族も見守ってほしい。そして
あなた達学生さんの家族にも優しくしてほしいと。その後学生さんからの感想文を見せていただき、想いがちゃんと伝
わっている。みんなで支えあっていければいいと思います。
【看護学生さんのことば】
今まで認知症の患者さんの看護を考えてきたが、今回のひ
だまりの会では認知症の患者さんの話ではなく、患者さん
を支えてきた家族の話を聞くことができた。その中で認知症
の発症から施設に入るまでの家族の苦労だったり、戸惑い
なども聞くことができた。自分たちが見てきているのは病
院や施設に入ってしまった患者さんで、家で一緒に暮らすと
いうことがどれだけ大変なのかを想像はできても実際の気
持ちなどは分からなかった。
ご家族は看護者に望むこととして「技術
も大切だけど一番は心だ」と何度もお
っしゃっていた。認知症高齢者、ご家族
と接するときの言葉や表現をきちんと考
えていかなければと感じた。
誰かが辛さや大変さに共感し、共に介護者
の立場を理解してくれているからこそ頑張れ
るんだと学んだ。また、介護者が息抜きをす
る場があり、介護ばかりが中心の生活では
なく、認知症患者を含めて家族と生活を楽し
むことでふさぎこむことばかりではなく笑顔
を取り戻していけると学んだ。
認知症の患者は、日々自分が壊れていくという不安があるこ
と、そして、その不安を伝えられず孤独感に襲われることから
「一人になるのが怖い」という恐怖感を持っていると感じた。「一
人ではない」という安心感を与えて話を傾聴し、受容し、寄り添
うことが大切であるということを学んだ。
【担当教官のことば】
ひだまりの会の皆さんの愛のあるケアと多くの体験をしているからこその人間性の深さに感動しました。
「いい」加減でユーモアをもった生き方が介護する人自身と認知症をかかえるご本人を癒していくということ
を感じさせられました。さらに早い時期にサポートしてもらう環境を整えるための選択肢になるように家族
会やサポート体制の情報を伝えていくことやその機会を逃さない観察力が看護者としても必要であることを
再認識させられました。本当に貴重な機会を与えていただき感謝いたします。
『ひだまりの会だより』は赤い羽根共同募金の助成を受けて、発行しています。
~「北海道認知症の人を支える家族の会」空知ブロック研修会 ~
7 月 2 日に奈井江町で、北海道総合福祉研究センター理事長五十嵐教行先生の講
師により「傾聴と対人関係について」の講演を聞かせていただきました。
日ごろ、認知症の介護をしている家族にとって、同じ話の繰り返し、つじつまの
合わない話などに苦労していることと思います。
そんなとき、少し心のゆとりを持ち、傾聴に耳を傾ける時間を持ってみましょう。
探検隊になった気持ちで、相づちを打ちながらうなずき傾聴すると、今まで知ら
なかったことを知る機会になり、楽しいことを聞くことが多くなるようです。
何があったかストーリーを聞くのではなく「心」に寄り添い、気持ちを聞いて理
解してあげること、話を聞いてもらえることは、すべてを抱きかかえてもらえる優しい心に触れることにつなが
るようです。
一日一度、10 分間でも、傾聴の時間を持ちたいものです。
7 月 20 日、砂川市地域交流センターゆうで「市民健康フォーラム」が開催されました。
認知症の親がいる身でありながらも、このような場に足を運んだ経験のない私で
したが、諸先生のお言葉は明日への勇気をいただきました。
京都府立医科大学名誉教授中島先生より認知症患者を持った家族の方へ・・・
1 逃げない
2 自分だけで何とかしようと思わない 相談する 助けを求める
3 口だけ出して手を差し伸べない人を相手にしない
4 明日はわが身と思う
親に対して常に対決姿勢であったことに気づかされ、反省しきりです。
「ひだまりの会」に入会した今は、大勢の介護先輩に励まされ救われています。
また、寸劇「姑対嫁 絶対お前が盗ったんだ!」は興味深い内容で、姑の物盗られ妄想に対して、嫁が機転を
利かせ、一緒に捜しながらも姑本人が見つけ出せるよう工夫するというもの。
認知症の代表的な症状でもある「物盗られ妄想」は病気のなせる業と分かっていても、泥棒呼ばわりされる屈
辱は大きなストレスになりますね。
時と場合によっては、介護する側の「嘘も方便」を臨機応変に利用し、日々対応したいものです。
学びを活かせる介護を実践できるよう、心して頑張りたいと思います。
11 月 18 日(月)午前 10 時から、ふれあいセンターで、砂川市立病院認知症疾患医療センター主管大辻誠司氏を
お招きし、現場で患者さんと接している経験や、認知症という病気だけではなく病院内の連携などの実情につい
てお話をしていただきます。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
平成二十五年度
賛助会員の皆様のご紹介
賛助会員一一三名
︵平成二十五年九月末現在
谷村幸子・郷田宏子・熊谷好
江 高
・橋百合子・皆木久子
編 集 後 記
今年の天気は異常気象で、春一
番よりいきなり夏が来てしまい
ましたね。
また、夏が去ると秋を通り過ぎ
て冬が来るんじゃないかと、天を
仰いで疑ってしまいます。
天気の気まぐれも良し、介護の
度合いもたまには気をぬき、好き
なことをしてはどうでしょう。
﹁ひだまりの会﹂では、そんなあな
たを待っています。
定例交流会のご 案内
於
ふれあいセンター
10 時∼12 時
11 月 18 日(月)
12 月 16 日(月)
1月 20 日(月)
)
※ 11 月は研修会、12 月はクリス
マス交流会(10 時∼14 時)を予定し
ています。
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