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会議摘録(PDF形式, 464.19KB)
平成26年度
第1回
京都市自動車環境対策会議
摘録
1.開催日時 平成26年8月6日(水)13:00~15:00
2.場
所 ホテル ルビノ京都堀川 2階「加茂の間」
3.出 席 者(敬称略)
塩路 昌宏
京都大学エネルギー科学研究科教授
千田 二郎
同志社大学理工学部エネルギー機械工学科教授
川合 宏和
国土交通省近畿運輸局京都運輸支局 首席運輸企画専門官
一井 博文
国土交通省近畿地方整備局京都国道事務所 副所長
原田 幸也
環境省近畿地方環境事務所環境対策課 環境対策課長
中村 秀樹
経済産業省近畿経済産業局資源エネルギー環境部 エネルギー対策課長
久保田 幸三 京都府警察本部交通部交通規制課 調査官
木原 強
公益社団法人京都工業会 業務推進役
才寺 篤司
京都商工会議所 産業振興部長
松田 耕治
京都駐車協会 事務局長
山本 峯也
一般社団法人京都府自動車整備振興会
大里 茂美
京都府中小企業団体中央会 専務理事
植村 利光
京都府レンタカー協会 専務理事
細野 隆二
全京都駐車場協会
内田 嘉信
日本チェーンストア協会関西支部 参与
山本 昇
大阪ガス株式会社エネルギー開発部天然ガス自動車推進部統括マネージャー
森
俊和
関西電力株式会社京都支店 支店長室総務・広報グループチーフマネジャー
中野 昌司
西日本高速道路株式会社関西支社 保全サービス課
萩原 靖仁
トヨタ自動車株式会社 流通企画部地域統括部長
永澤 実
日産自動車株式会社 渉外部 担当部長
山本 敏之
株式会社ホンダカーズ京都 本社 事業管理部 総務課長
松林 正明
三菱自動車工業株式会社 管理本部 総務渉外部 担当部長
角濱 義隆
三菱重工業株式会社 エネルギー・環境ドメイン事業開発室
事業開発グループ 主席技師
高畑 重勝
京都市産業観光局観光MICE推進室長
吉川 吉則
京都市都市計画局都市企画部 都市計画課 土地利用計画担当課長
別府 正広
京都市都市計画局歩くまち京都推進室長
宮川 邦博
京都市建設局建設企画部 担当部長
朝山 勝人
京都市建設局土木管理部 自転車政策推進室 総合計画推進課長
横木 孝司
京都市建設局道路建設部長
加藤 譲
京都市交通局自動車部長
馬屋原 宏
京都市環境政策局地球温暖化対策室長
角村 直夫
京都市環境政策局環境企画部 担当部長
4.欠 席
石野
岡田
安居
浅井
水田
樋渡
三宅
者(敬称略)
茂
京都府文化環境部環境・エネルギー局長
秀人
公益社団法人京都市観光協会 専務理事
早苗
一般社団法人京都府タクシー協会 会長
孝司
一般社団法人京都府トラック協会 専務理事
逸寛
一般社団法人京都府バス協会 専務理事
穣
富士重工業株式会社 スバル技術本部技術開発部 担当部長
英知
京都市環境政策局環境企画部長
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5.議事内容
(1)開会の挨拶(事務局)
角村環境企画部担当部長の挨拶
各委員の自己紹介(代理出席者含む)
京都市自動車環境対策協議会設置要綱の改正について
事務局: 資料1について説明
(2) 会長挨拶
(3) 議事
塩路会長:京都市自動車環境対策計画の進捗状況ついて,事務局から報告をしてい
ただく。
1.「京都市自動車環境対策計画の進ちょく状況」について
事務局: 資料2について説明
(主なご意見)
塩路会長:22年,23年,24年と,年々の自動車分担率の変化が見えにくい。
事務局:自動車分担率の調査は10年毎に行われており,最新は平成22年の数値。
次の更新は平成32年であるから,年ごとの正確な表示は困難。
千田委員:5ページのクリーンディーゼルの数値について24年,25年にゼロか
ら急激に増えていることについては?
事務局:クリーンディーゼルとはポスト新長期適合車であり,統計上23年度まで
もわずかな台数があったと思われるが,統計データ数値が入手できなかった。
千田委員:CO2の排出係数について,年度ごとにCO2の排出係数が変わるので,
いつの年度の排出係数かを記載しておくべきだ。
事務局:各年度の排出係数を利用しており,直近3年間で民生部門等が上がってい
るのは,関電係数が上がっていることによる。
千田委員:CO2の数値について,一般産業部門で,毎年CO2の排出係数が上が
るので,各年度のCO2の排出係数を使っていたらCO2の数値は下がらない。
エネルギー使用量も併記するべきだ。
排出係数には変動値と固定値があるので,併記するべきだ。
(参考)
(CO2 の排出量)=(エネルギー使用量)×(CO2 排出係数(変動値))で算出して
いる。
産業部門のエネルギー使用量が減っているため,CO2 の排出量は下がっている。
塩路会長:環境省で言われている方法で算出されているのですね。
地球温暖化対策室長:基本的に環境省のマニュアルに則り,京都市としては最新の
変動した排出係数を使用して算出している。
震災後,原発の依存度が低くなり,排出係数の高いエネルギー源を使用してい
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て厳しい状況にある。
因みに,京都市の温室効果ガス排出量の公表時には,参考値として係数を固定
する試算も併記をしている。今回の資料については,変動値だけの記載となっ
た。
塩路会長:資料2ページ目に自動車に起因するCO2排出量は,電気依存度が高く
ないため,発電に伴う排出係数が変動してもそれほど変わらないのではないか。
経済産業省:今回発表された各資料について,これだけの変化があらわれたことに
ついての根拠が示されているか?
京都市のかかわりが,こういうところに影響して,さらに取組を押し進めるこ
とで,このように発展するというような,分析がされているか?
京都市の個々の取組による効果の分析が記載されていたら,これからの施策に
繋がっていくかどうかがわかる。
この資料の中に分析についての記載があればよかった。
2.「平成25年度取組状況及び平成26年度取組予定」について
視点1:人と公共交通優先の歩いて楽しいまち(資料2のP.7~の部分)
歩くまち京都推進室: 資料3【総合交通戦略】を説明
○自動車分担率
○人と公共交通優先の施策
○既存公共交通
○交通バリアフリー化の推進
○公共交通の利便性を向上検討
○山間地域の取組
○歩くまち京都アプリの拡充(25年8月から実施)
○まちづくり
四条通の歩道拡充と公共交通優先した基盤整備
「歩いて楽しいまちなかゾーン」の整備
実証実験では,車の速度は1割程度下がった。
歩くひとの感覚では,歩きやすくなった。
○ライフスタイルの転換の取組み
○京都未来交通イノベーション研究機構(仮称)の設置
(主なご意見)
塩路会長:京都の総合交通戦略について,公共交通・まちづくり・インフラ整備・
利用促進等について積極的に取り組まれている。
観光客に対して公共交通の影響は大きいと考えられるが,観光客に向けて
何か考えているのか?
歩くまち京都推進室長:パーク・アンド・ライドでまちなかに公共交通で来て
いただくため,大津近辺の駐車場と鉄道事業者との提携でパーク・アンド・
ライドを実施している。
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観光シーズンで京都への入洛の手段としては,公共交通の鉄道利用が圧倒的
に多いが,車については近畿圏(大阪・兵庫・奈良・中部圏)からが多い。
特に秋の紅葉シーズンなど,東大路通りは車の渋滞が発生する。
出発地へも働きかけ(混雑状況の情報提供),パーク・アンド・ライドの啓
発を行う。
視点2:自動車とかしこくつきあうまち(資料2のP.10~)(事務局)
(主なご意見)
塩路会長:それぞれの取組で状況に対する結果について,解るようにしても
らいたい。
物流ワーキンググループについて,社会実験をして評価できるような指標
は出たのか?
歩くまち京都推進室長:共同集配の社会実験は異なる事業者と荷物の受渡しをす
るため,コストの問題もあり,あまり利用がなかった。
視点3:エコカーへの転換が進むまち (事務局)
○今後のエコカーの普及動向について
○エコカーの開発状況
(主なご意見)
日産自動車(株):EVリーフの販売実績は,24年度と25年度との比較で,全
国では2割増しくらい。
環境意識の高いお客様が依然として多いものの,ランニングコストにメリッ
トを感じ購入されるお客様が急増している。
使用用途としては,通勤で使われるお客様が6割を超えている。
ガソリン車等にないEVの強みは「自宅で充電できること」。
ガソリンスタンドの閉鎖が進む過疎地等では強みになる。
(株)ホンダカーズ京都:一般向け販売は,フイットHVが中心で好調。
電気自動車はPHVのアコードがあるが,価格・充電インフラの関係で普及
は難しい。
メーカー情報として,FCV「ブラッディ」を2014年度中に開発と聞い
ているが,一般向け販売はまだ時間を要する。
三菱自動車(株):現在
世界累計販売台数は,EV
16,000台,3年ほど
後から出たPHEVが16,000台ぐらいである。
EVは新しい使用方法を提案しているところである。
EVの走行距離については我慢できるが,価格が高いという声がある。
三菱自動車としてEVはあきらめないが,経営上PHEVを売り出していく
ことになる。
FCVは研究はしているが,車両開発をするかは未定である。
三菱重工業(株):EVバスは,当時京都市と試作バスで実証実験を行ったが,当
時の課題を改良し実用レベルに達した。
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走行距離は2倍になり,充電時間は半分になった。
大阪ガス:水素ステーションを,メーカーとして自らの整備は考えているか?
トヨタ自動車:水素ステーションの経営は考えていない。
○次世代自動車充電設備,水素ステーション等インフラ整備
(主なご意見)
経済産業省:2030年までに,自動車販売台数の5割から7割が次世代自動
車になると言われているが,そのためには充電インフラ整備もある。
京都市が充電インフラの設置場所をどこにする,という考え方を聞きたい。
たとえば,
①パーク・アンド・ライドに対してのインフラ整備について
②市民向けのインフラ整備について
などがあるがどのように考えているのか?
また,FCVの水素ステーションのインフラ整備について電気自動車
充電設備に比べて投資の規模が大きいがどのように考えているか。
事務局:京都市の考えは,電気自動車は基本的に各家庭で充電していただく。
外での充電設備は,走行中電気が足りなくなった時の緊急避難的な充電設備
という考え方をしている。
関西広域連合と連携し充電設備の設置を考えている。
京都市内での水素ステーションについては,まだ設置は検討の段階である。
経済産業省:水素ステーション設置の補助金交付には,各政令市と各府県に水素
ステーションをつくられるレベルまでいく必要がある。
今,近畿内4カ所の水素ステーションが決まっているが,全国で100カ所
を目標としている。
千田委員:JHFCの研究開発プロジェクトで,水素ステーションのインフラ整
備についてまず4カ所 東京,名古屋,大阪,北九州,他合わせて20カ所
ほど別計画があったはずである。
世界的には,北欧・アメリカなどハイドロジェン・ハイウエイ構想がいろい
ろな場所である。
日本でも徳山ソーダの副生水素があり,マツダの水素ロータリーの研究,北
九州の高炉の副生水素の話もある。
京都府は水素ステーションについてあまり前向きではないようである。
(参考)
JHFCプロジェクト
水素・燃料電池実証プロジェクト(Japan Hydrogen & Fuel Cell Demonstration
Project)経済産業省が実施する燃料電池システム等実証試験研究補助事業に含まれ
る「燃料電池自動車等実証研究」と「水素インフラ等実証研究」から構成されるプ
ロジェクトである。
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塩路会長:国土交通省としての補助金とか計画はありますか?
国土交通省:インフラ整備は,経済産業省の所管で,国土交通省としては車両に
ついての補助となる。
経済産業省:EV,PHV,FCVは,CO2の削減効果だけでなく,防災上の点
から緊急時の非常電源という考え方での普及もあるのではないか。
大阪ガス:インフラ整備で,現在天然ガスステーションが300カ所あるので
水素ステーションを併設していくという考え方もある。
塩路会長:エンジンのダウンサイジングに関連して,直噴ガソリン車からの
PM2.5の排出が問題になってきているが,環境省から何かありますか。
環境省:従来ガソリン車からのPM2.5の排出原単位はゼロとしてきたが,
ガソリンの直噴車が増えてきたため,ガソリンの直噴車が排出するPM2.
5が問題になってきている。
PM2.5は10種類の平均速度のJC08走行モードで,各走行モード
ごとに排出サンプリングガス測定を行う。
本年度環境省でCO2,NO2などの総合対策の一環として,PM2.5
の調査もやっていきたい。
塩路会長:新しい技術に伴った,違う環境の点について考えなければいけない。
経済産業省:本日,本省から担当者が来て,大阪で電気自動車のインフラ整備
についての説明会を開催している。
EVの充電インフラの課金制度が課題になってきているので,この実態に
ついての説明も行っている。
塩路会長:エコカーが急速に普及しているが,個々の情報はどのように入手し
ているのか,事務局に説明していただく。
事務局:自動車検査登録協会から購入しているが,軽自動車等の近年の超低燃費
車の台数は不明である。
燃費基準達成車の保有台数統計データの入手に苦慮している。
(資料5)
電気自動車等の充電設備設置補助金について (事務局)
充電設備設置補助実績は5件(25年度)
21年度から25年度まで電気自動車等の補助実績は,合計46台
内訳は,EVが
21台
PHVが 25台
(府市協調事業)
低公害車普及促進事業補助金について (事務局)
17年度以降補助を実施した15事業者にアンケートを実施した。
天然ガス車は,ディーゼル車に比べて,排ガスがクリーン,エンジン音が
静かという利点があるが,燃費が悪い,航続距離が短いという回答があった。
今後の導入の意向については,HVは増やしたいとの回答があった中,天然
ガス車を増やしたい事業者はゼロで現状維持か減らしたいがあり,天然ガス
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車にとって厳しい結果となった。
(資料6)
大阪ガス:26年度4月から,100台限定で新たにCNG車を購入した事業
者へ燃料価格を,値引きする制度を充実したところ,100台すぐに契約
となったので,さらに100台追加している。
値引き期間は3年間限定である。
2017年又は2018年にアメリカからシェールガスが輸入されると
天然ガスの価格が2割くらい下ると見込まれるため3年間とした。
車両についても,CNG車は高いという意見があるので,天然ガス自動車
導入促進PR制度として大型車の新規購入者に対して,150万円の補助
を始めた。
国土交通省京都運輸支局:資料をもとに自動車の補助の説明。
○日本再興戦略の迅速かつ強力な実行
地域交通のグリーン化を通じた電気自動車の加速度的普及促進
6月に〆切,全国で
電気バス:2件
電気タクシー:6件
電気トラック:1件
の補助が決定している。
京都ではプリンセスラインの中国製電気バス5台の導入補助が決定してい
る。
補助金に余裕があるので,第2次の公募を行っている。
○環境対応車普及促進対策(公募はまだ)
自動車運送事業者による,環境対応車への買い替え・購入促進
○その他の補助
環境対応ディーゼルの購入補助
環境タイヤの購入補助
塩路会長:自動車環境対策計画も4年になり軌道に乗ってきた感がある。
今後,計画の取組に対する結果も記載していただきたい。
事務局:各実施機関の取組状況・取組予定について修正・御意見等があれば8
月16日までに事務局宛に連絡していただきたい。
閉会のあいさつ(事務局)
以上
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