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新・科学技術による地域イノベーション 新・科学技術による地域

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新・科学技術による地域イノベーション 新・科学技術による地域
新・科学技術による地域イノベーション指針の構成
新・科学技術による地域イノベーション指針の構成
はじめに
平成27年3月/政策地域部
Ⅱ 目指す将来の姿
・ 岩手県では、平成22年3月、「科学技術による地域イノベーション
指針」を策定
・ これまでの取組状況や成果を踏まえ、社会・経済情勢の変化に
柔軟に対応し、産学官金の関係者一丸となって取組を推進する
ため、 指針を改定
Ⅰ 科学技術を巡る環境の変化
社会経済環境の変化
○ 国内外の環境の変化と国の対応
・ 名目総生産の伸び悩み、新興国の台頭、ハイテク産業等の存
在感低下の懸念
・ 「第4期科学技術基本計画」、「科学技術イノベーション総合戦
略」をはじめとする国の各種施策の実施等
○ 東日本大震災津波からの復旧・復興
・ 東日本大震災津波の発生と沿岸地域を中心とした甚大な被害
・ 岩手県東日本大震災津波復興計画の策定
・ 国際リニアコライダー(ILC)の実現に向けた取組
・ 海洋環境・生態系や海洋再エネの研究拠点形成への取組
・ JST復興促進センターの開設と復興にむけた取組
○ 国際リニアコライダー建設実現に向けた動き
・ 平成25年8月、立地評価会議による北上山地の選定
・ 国による「ILCに関する有識者会議」の設置
・ 東北全体で加速器関連技術等によるイノベーション創出の期待
実現したい地域社会の姿
目
・ 地域経済の活性化、県民生活の安定や質の向上などによる「
希望郷いわて」の実現
・ 復興の目指す姿「いのちを守り 海と大地と共に生きる ふる
さと岩手・三陸の創造」の実現、国際的な研究拠点の形成、よ
り多くの人々をひきつけ、交流・連携が深まることで多様な人材
が育まれる、将来にわたって持続可能な新しい地域の創造
・ ILCの北上山地での実現による、科学技術の発信拠点の形成
と次世代の科学者・技術者の育成、東北における新たなイノベ
ーションや産業の創出
標
基本目標
・ 本県の多様な地域資源と技術資源を生かし、地域や分野の垣根を
越えた連携等によるイノベーションの創出により、東日本大震災津波
からの復興を推進するとともに、将来に渡って持続可能な地域を創造
数値目標 (目標:H30)
・
・
・
・
競争的外部研究資金獲得金額
研究開発型企業数
特許等出願件数
実施許諾件数
年間
15 億円
平成21~30年度 累計 250 社
平成30年度
500 件
平成30年度
150 件
Ⅲ 目標実現に向けた戦略
基本戦略
重点的に推進する技術分野
・ シーズの創出と育成に加えて、低炭素社会や安心・健康長寿
社会の実現へ向けた課題解決という出口を見据えたデマンド・プ
ル型※1によるプロジェクト立案の考え方
・ これまでの不足技術の補完や大学等の成果を活用する自前主
義的な開発を、出口へ向けて組織や技術分野の枠を越えて協創
するオープン・イノベーション※2へと拡大
● 次世代自動車分野
● ロボット分野
● 環境・エネルギー分野
● 加速器関連分野
● 農林水産業高度化分野
● 健康長寿分野
● 伝統産業高度化分野
研究開発戦略
取組方針
○ 研究シーズの創出と育成
○ 新たな産業の「芽」の育成
○ 次世代産業創出共同研究プロジェクトの推進
岩手県の科学技術に関する動向
○ 研究開発
・ トリアジンチオール表面処理やコバルト合金生体新材料等の技
術の蓄積
・ 医療機器、海洋エネルギー等の研究開発プロジェクトの展開
○ 人材
・ 国の「地(知)の拠点整備事業」により、地域を志向した教育・研
究・社会貢献に向けた取組
○ 研究開発基盤
・ 自治体や大学等の産学連携施設やインキュベーション施設の
充実
・ 岩手大学三陸水産研究センターの設置
○ 資金
・ 共同研究促進のための各種資金や官民連携ファンド等の設立
・ JST復興促進プログラム等による研究資金の充実
○ 産学官連携
・ INSをはじめとする多様な産学官金ネットワーク活動の展開
・ ライフサイエンス分野の産業クラスター形成に向けた取組
人材育成・確保戦略
研究開発基盤強化戦略
○ 科学技術の理解促進と次代
を担う人材の育成
○ イノベーション人材の育成
○ 高度技術人材の育成
○ 知的財産の創造・保護・活用
支援体制の強化
○ イノベーションパークの形
成と連携
○ 公設試の研究開発機能強化
○ オープン・リソース※3の仕
組の構築
資金支援戦略
○ 県の研究開発資金制度の
活用
○ 競争的外部研究資金の活
用の強化
○ 金融機関や産業支援機関
等の資金の活用
産学官連携戦略
○ 産学官コーディネート活動
の推進
○ 異分野連携の推進
○ 県内外の産学官ネットワー
クとの連携推進
○ オープン・イノベーション・
プラットフォームの構築
産学官金の役割
大学等
公設試験研究機関
産業支援機関
金融機関
市町村
県
産学官金のメンバーによるイノベーション創出推進会議の設置と、指針に基づく実績の把握や成果のフォロー
※1 デマンド・プル型 : 低炭素社会や安心・健康長寿社会の実現といった社会的なニーズ(デマンド)を出発点とし、それを満足させるために行動を起こすこと
※2 オープン・イノベーション : 自社技術だけでなく他社や大学などが持つ技術やアイデアを組み合わせ、革新的なビジネスモデルや研究成果、製品開発につなげる方法
※3 オープン・リソース : 企業や大学等が保有する資源を、一定のルールのもと相互に活用を図ること。
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