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『仕事と生活の 調和は,人々の健康を維持し,趣味や学習,ボランティア
ワーク・ライフ・バランスとは? 一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働 き,仕事上の責任を果たすとともに,家庭や地域 生活などにおいても,子育て期,中高年期といっ た人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実 現できること 少子高齢化による労働人口の減少,雇用の変化,グローバル化が進展する中,長時間労働を 前提とした働き方を見直し,仕事と生活の調和を実現することは, 「M字カーブ(*)問題」の 解消や政策・方針決定過程への女性の参画の拡大を進める上で不可欠であり,我が国の経済 社会の持続的な発展や企業の活性化につながるものとされている。現在,国をはじめ地方公共 団体においても仕事と生活の調和が実現した社会の実現を目指して取組を進めている。 <国の動き> ○ 平成19年2月に「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」と「仕事と生 活の調和推進のための行動指針」を,関係閣僚,経済界・労働界・地方公共団体の代表者等 からなる「仕事と生活の調和推進官民トップ会議」において策定した。また,政労使トップ の交代を機に,平成22年6月には,政策の進捗や経済情勢の変化を踏まえ,新たな「憲章」 と「行動指針」を策定している。 ➢参考資料1 ○ 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の新合意について 平成22年12月に策定した「第3次男女共同参画基本計画」においては, 『仕事と生活の 調和は,人々の健康を維持し,趣味や学習,ボランティア活動や地域社会への参画等を通じ た自己実現を可能とするとともに,育児・介護も含め,家族が安心して暮らし,責任を果た していく上で重要なものである。このため,子ども・子育て支援策と密接な連携を図りなが ら,企業,働く者,国,地方公共団体が連携し,仕事と生活の調和の実現に向けた取組を着 実に進める』としている。 ワーク・ライフ・バランスの推進を促進する法改正 「次世代育成支援対策推進法」(平成21年4月施行) 企業に子育て支援計画の提出を義務付け(施行時:301人以上の労働者を雇用 する事業主→平成23年4月1日以降:101人以上の労働者を雇用する事業主) 「育児・介護休業法」(平成22年6月施行) 子の看護休暇制度の拡充,男性の育児参加の促進など <京都市の取組> ○ 企業におけるワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の推進支援のため,ワーク・ ライフ・バランスを推進する企業を登録し,優秀な企業を表彰する「きょうと男女共同参画推 進宣言」事業者登録制度(登録企業数:68社)やキャリアカウンセラーなどを派遣する「ア ドバイザー派遣制度」を実施している。 このような取組が評価され,平成21年10月に厚生労働省から「仕事と生活の調和推進宣 言都市」に選定された。 また,第4次男女共同参画計画「きょうと男女共同参画推進プラン」(平成23年度~平成 32年度)においても,ワーク・ライフ・バランスの推進を重点分野のひとつとして掲げてい る。 ➢参考資料2 パワーキャッチ きょう VOL.5 ➢参考資料3 アドバイザー派遣事業 ○ 京都市,京都府,京都労働局,連合京都,京都経営者協会で構成される京都雇用創出活力 会議の下にワーク・ライフ・バランス専門部会を設置しており,平成22年7月にはワーク・ ライフ・バランスに関する行動計画「京都 仕事と生活の調和行動計画」を策定し,オール京 都の体制でワーク・ライフ・バランスの推進に取り組んでいる。 ➢参考資料4 * 「京都 仕事と生活の調和行動計画」 M字カーブ 日本の女性の労働力率を年齢階級別にグラフ化したとき,30歳代を谷とし,20歳代後半 と40歳代後半が山になるアルファベットのMのような形になることをいう。これは,結婚 や出産を機に労働市場から退出する女性が多く,子育てが一段落すると再び労働市場に参入 するという特徴があるためである。なお,国際的にみると,アメリカやスウェーデン等の欧米 先進諸国では,子育て期における就業率の低下は見られない。(別添資料2頁の5の表 女性 の年齢階級別労働力率の推移 を参照)