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31.通し番号98~102[PDF形式:1.6MB]

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31.通し番号98~102[PDF形式:1.6MB]
通し番号 98
「女性活躍加速のための重点方針2016」該当箇所
大項目
Ⅱ 女性の活躍を支える安全・安心な暮らしの実現
中項目
1.女性に対するあらゆる暴力の根絶
小項目
(4)女性に対する暴力の予防と根絶のための基盤づくり
細項目
① 暴力の実態が的確に把握できるデータ等の在り方について検討する。
被害者への効果的な支援施策に資するための広報・周知方策について検討す
る。
児童の性に着目した新たな形態の営業など、若年層を対象とした暴力の多様化
を踏まえ、その実態把握に取り組むとともに、若年層に対する啓発活動、教育・学
習の充実を図る。
児童の性的搾取等に係る対策を推進する。
該当施策名
(事業名)
児童の性的搾取等に係る対策の基本計画の英訳
当該施策の背景・
目的
国際社会においては、国連特別報告者から訪日報告書の中で「娯楽産業において児童
が性の商品として扱われている」と指摘されるなど、我が国における児童の性的搾取等に
係る対策に対して厳しい目が向けられている。
一方、国内においては、平成28年4月以降、国家公安委員会が、児童の性的搾取等に
係る対策に関し関係府省庁間の必要な総合調整等を行うこととなったところであり、これ
を受け28年4月以降、国家公安委員会は関係府省庁連絡会議を開催しており、28年度末
には児童の性的搾取等に係る対策の基本計画を策定する予定である。
このような現状を受け、我が国における児童の性的搾取等に係る対策の基本となる前
記計画を英訳し、同計画の内容を諸外国に向け発信することにより、児童の性的搾取等
に係る対策に関し、国際社会での我が国に対する評価の向上を図る。
法令・制度改正
税制改正要望
○ 予算
該当施策の政策手
段の分類
28年度当初予算:
28年度一次補正予算:
28年度二次補正予算:
29年度要求予算:
機構定員要求
640
千円
千円
千円
千円
その他(具体的に)
該当施策概要
上記関係府省庁連絡会議において検討して犯罪対策閣僚会議において決定した児童
の性的搾取等に係る対策の基本計画を英語に翻訳した上で公表し、諸外国に向け発信
する。
担当府省庁
警察庁
生活安全局少年課
-275-
H28・7・29 時点
○ 与党根回し
パ
) ブコメを受けた調整
3月
○ 基本計画素案 各関係府省庁内の説明
10月
11月
1月
○ 第七回 WG 課
( 長級
12月
2月
基
) 本計画案策定
○ パブリックコメント
○ 関係府省庁連絡会議 局
( 長級
9月
平成28年度
○ 関係府省庁連絡会議 局
( 長級
基
) 本計画素案策定
○ 第六回 WG 課
( 長級 基
) 本計画素案了承
○ 第五回 WG 課
( 長級
)
○ 第四回 WG 課
( 長級 基
) 本計画素案策定作業開始
基
) 本計画骨子策定
○ 第三回 WG 課
( 長級 基
) 本計画骨子了承
○ 第二回WG 課
( 長級
基
) 本計画骨子検討等
・ 犯罪対策閣僚会議
第三次決定
6月
7月
8月
○ 関係府省庁連絡会議 局
( 長級
○ 関係府省庁連絡会議 局
( 長級 設
) 置
○ 国家公安委員会に総合調整権限を付与
・ 第一回WG 課(長級 )
第三次案了承
・ 児童ポルノ排除WT・
WG廃止
月
3月
4月
設
) 置
犯罪対策閣僚会議申合せ
5月
・ 関係府省庁連絡会議 局(長級 )
第三次案決定
○ 関係府省庁WG 課
( 長級
年
児童の性的搾取等対策に係る当面のスケジュール(案)
○ 犯罪対策閣僚会議 基本計画決定
児童の性的搾取等対策
-276-
児童ポルノ排除対策
通し番号 99
「女性活躍加速のための重点方針2016」該当箇所
大項目
Ⅱ 女性の活躍を支える安全・安心な暮らしの実現
中項目
1.女性に対するあらゆる暴力の根絶
小項目
(4)女性に対する暴力の予防と根絶のための基盤づくり
細項目
① 暴力の実態が的確に把握できるデータ等の在り方について検討する。
被害者への効果的な支援施策に資するための広報・周知方策について検討す
る。
児童の性に着目した新たな形態の営業など、若年層を対象とした暴力の多様化
を踏まえ、その実態把握に取り組むとともに、若年層に対する啓発活動、教育・学
習の充実を図る。
児童の性的搾取等に係る対策を推進する。
該当施策名
(事業名)
携帯電話販売店に対するフィルタリング推奨状況の実態調査
当該施策の背景・
目的
インターネットに起因する犯罪から児童を守るためには、フィルタリングの利用率を高め
ることが必要である。また、保護者が児童のスマートフォン等にフィルタリングを利用する
のは任意であることから、全ての保護者に接触する携帯電話の契約現場において、保護
者にフィルタリングの説明・推奨が適切になされることが重要である。
このような状況を受け、フィルタリング利用に係る実態調査を実施するとともに、結果等
を広報啓発することで、国民のフィルタリングに対する関心を高める。
法令・制度改正
税制改正要望
○ 予算
該当施策の政策手
段の分類
28年度当初予算:
28年度一次補正予算:
28年度二次補正予算:
29年度要求予算:
機構定員要求
7,808
千円
千円
千円
千円
その他(具体的に)
該当施策概要
担当府省庁
全国の携帯電話販売店から調査対象店舗を抽出してフィルタリング推奨状況の実態調
査を行う。
調査結果からフィルタリング普及の阻害要因を把握し、今後の促進方策を検討・実施
することにより、フィルタリングの一層の普及を図る。
警察庁
生活安全局少年課
-277-
(人)
H25
57.3%
1,293
H27
86.4%
うちスマートフォン利用
H26
78.7%
1,421
H25
H26
H27
H25
H26
H27
全体 小学生 中学生 高校生
47.5%
50.0%
51.5%
46.5%
46.2%
34.1%
49.8%
47.1%
45.2% 27.1% 48.8% 47.4%
スマートフォンのフィルタリング利用率
内閣府 「平成27年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」
全体 小学生 中学生 高校生
34.8%
6.0%
25.8%
81.1%
48.8%
17.1%
41.9%
90.7%
53.3% 23.7% 45.8% 93.6%
スマートフォンの所有率
青少年の健全
な成長を著しく
阻害する情報
について閲覧
を制限するも
の。
フィルタリングとは
インターネットに起因する犯罪から児童を守るためにはフィルタリングの利用を高めることが必要。
↓
○ 警察では、これまで、ほぼ3年毎に、携帯電話販売店に対するフィルタリングの説明・推奨状況の実態調査を行ってきたところ(H22・23、H26)。
○ 今般、スマートフォンを対象に、その契約現場におけるフィルタリングの説明・推奨状況等調査を実施することにより、販売店の前回調
査からの改善状況を確認するとともにフィルタリングの普及の阻害要因を把握し、今後の促進方策を検討・実施し、これによりフィルタリ
ングの一層の普及を図る。
全ての保護者に接触する携帯電話の契約現場において、保護者にフィルタリングの説明・推奨が適切になされることが重要。
要求内容
○ 平成27年7月、青少年インターネット環境整備法に基づく第3次計画を策定
→ フィルタリング等の実効的な青少年保護に係る取組の充実強化を図ること
○ 平成28年3月、自民党・青少年健全育成推進調査会の下に設置された情報モラルPTにおいて、フィルタリングの促進方策を議論
→ スマートフォンに対応したフィルタリングの説明・設定の在り方に関して検討中
政府・与党の動き
○ コミュニティサイトに起因して犯罪に遭った被害児童数は年々増加(H27 1,652人)。被害児童のうち、スマートフォンからのアク
セスが8割強(H27 86.4%)。さらに、フィルタリング未加入の割合が9割強
○ スマートフォンを所持する児童が年々増加(高校生9割、中学生5割弱)する一方で、フィルタリングの利用率は低調(H27 45.2%)
○ 新たなアプリの出現により、スマートフォン特有の被害が多発
課題
警察庁 「平成27年における出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因 する事犯の現状と対策について」
0
600
1,200
1,652
スマートフォンの普及、フィルタリングの利用状況
携帯電話販売店に対するフィルタリング推奨状況の実態調査
コミュニティサイトにおける被害状況
現状
1,800
-278-
通し番号 100
「女性活躍加速のための重点方針2016」該当箇所
大項目
Ⅱ 女性の活躍を支える安全・安心な暮らしの実現
中項目
1.女性に対するあらゆる暴力の根絶
小項目
(4)女性に対する暴力の予防と根絶のための基盤づくり
細項目
① 暴力の実態が的確に把握できるデータ等の在り方について検討する。
被害者への効果的な支援施策に資するための広報・周知方策について検討す
る。
児童の性に着目した新たな形態の営業など、若年層を対象とした暴力の多様化
を踏まえ、その実態把握に取り組むとともに、若年層に対する啓発活動、教育・学
習の充実を図る。
児童の性的搾取等に係る対策を推進する。
該当施策名
(事業名)
出会い系サイト及びコミュニティサイト利用等のインターネット利用に係る児童等の犯罪被
害等を防止するための啓発資料の作成・配布
当該施策の背景・
目的
児童のスマートフォン所有率が上昇する一方、フィルタリング利用率の低調や、コミュニ
ティサイトの利用に起因する犯罪被害児童数の増加等、児童を取り巻くインターネット利用
に係る環境は極めて憂慮すべき状況にある。
このような状況を受け、スマートフォンに対応したフィルタリングの普及や児童のモラル
教育の充実、広報啓発の推進を図ることで、コミュニティサイト利用等インターネット利用に
よる犯罪被害等を防止する。
法令・制度改正
税制改正要望
○ 予算
該当施策の政策手
段の分類
28年度当初予算:
28年度一次補正予算:
28年度二次補正予算:
29年度要求予算:
機構定員要求
3,086
3,086
千円
千円
千円
千円
その他(具体的に)
該当施策概要
全国で発生している被害事例や非行事例を集約し、出会い系サイトやコミュニティサイト等
のインターネット利用に係る犯罪被害等を防止するための各種リーフレットを作成し、各都
道府県警察を通じて非行防止教室等の機会に活用・配布するとともに、警察庁ウェブサイ
トに掲載する。
担当府省庁
警察庁
生活安全局①少年課②情報技術犯罪対策課
-279-
小学生
中学生
H26
17.1% 41.9%
高校生
H27
全体
23.7%
45.8%
53.3%
93.6%
※内閣府「青少年のインターネット利用環境実態調査」
スマートフォンのフィルタリング利用率
全体
小学生
中学生
高校生
平成25年
47. 5%
50. 0%
51. 5%
46. 5%
平成26年
46. 2%
34. 1%
49. 2%
47. 1%
平成27年
45. 2%
27. 1%
48. 8%
47. 4%
H25
6.0% 25.8%
34.8%
48.8%
90.7%
スマートフォンの所有率の推移
81.1%
児童を取り巻くインターネット環境は極めて憂慮すべき状況
100%
80%
60%
40%
20%
0%
122
567
274
598
467
543
698
575
723
678
796
749
856
うちスマートフォン利用
コミュニティサイトに起因する犯罪被害児童数
H24上 H24下 H25上 H25下 H26上 H26下 H27上 H27下
38
509
695
※警察庁「コミュニティサイトに起因する事犯に係る調査結果」
(人)
1,000
800
600
400
200
0
スマートフォン利用に係る犯罪被害児童の増加
インターネット利用に係る児童の犯罪被害等を防止するための啓発資料の作成
スマートフォンを所有する児童が増加する一方、フィルタリング利用率は低調
現状
早急に対策をとらなければ状況は更に悪化
インターネットを苦手としている保護者や、インターネットを利用し始める
児童にとっても、分かりやすく、インパクトのある啓発資料が不可欠
○全国で発生している被害事例や非行事
例を集約し、インターネット利用の危険性
や注意点をまとめた保護者向けリーフレッ
トを作成。
○保護者説明会や非行防止教室における
教材として活用するとともに、警察庁HP等
にも掲載。
啓発用リーフレットの作成
保護者や児童のインターネット利用に係る危険性の認識が希薄
様々な機器の登場で、多くの児童にとってインターネットが身近になるも、保護者の管理方法はより複雑に変化
「スマートフォン等の普及を踏まえた児童の犯罪被害等を防止するため
の取組の推進について(生安局長通達)」(H25.12.19)
○保護者に対する広報啓発の強化
○児童に対する情報モラル教育の推進
○携帯電話事業者に対する要請の徹底 等
対策
問題点
○スマートフォンを所有する児童(H27年)は、53.3% (前年比+4.5P)に増加(高校生は93.6%)
○スマートフォンのフィルタリング利用率(H27年)は、45.2% (前年比-1.0P)
○コミュニティサイトに起因する犯罪被害児童のうち、スマートフォンから当該サイトにアクセスする児童が年々増加(H27は約9割)
○無料通話アプリのIDを交換するアプリや、GPS機能で付近の者を検索するアプリ等の出現により、スマートフォン特有の被害が多発
-280-
通し番号 101
「女性活躍加速のための重点方針2016」該当箇所
大項目
Ⅱ 女性の活躍を支える安全・安心な暮らしの実現
中項目
1.女性に対するあらゆる暴力の根絶
小項目
(4)女性に対する暴力の予防と根絶のための基盤づくり
細項目
① 暴力の実態が的確に把握できるデータ等の在り方について検討する。
被害者への効果的な支援施策に資するための広報・周知方策について検討する。
児童の性に着目した新たな形態の営業など、若年層を対象とした暴力の多様化を踏ま
え、その実態把握に取り組むとともに、若年層に対する啓発活動、教育・学習の充実を図
る。
児童の性的搾取等に係る対策を推進する。
該当施策名
(事業名)
防犯教育の推進
(学校安全教室の推進)
当該施策の背景・
目的
車で連れ去られ監禁被害に遭う等、子供が登下校中に巻き込まれる事件・事故等が依
然として発生しているため、学校における防犯教育を充実させ推進していく必要がある。
法令・制度改正
税制改正要望
○ 予算
該当施策の政策手
段の分類
28年度当初予算:
28年度一次補正予算:
28年度二次補正予算:
29年度要求予算:
機構定員要求
63,858
56,916
千円 の内数
千円
千円
千円 の内数
その他(具体的に)
該当施策概要
学校における防犯教室をはじめとする学校安全教室の講師となる教職員に対する講習
会等を実施し、教職員の指導力の向上を図るとともに、小学校低学年向けリーフレットを
作成・配布することによる効果的な防犯教育の推進を支援。
担当府省庁
文部科学省
初等中等教育局健康教育・食育課
-281-
-282-
63,858千円
56,916千円
事故発生時の初動対応や事後対応等の学校の
危機管理の在り方に関すること、再発防止を含
む事故防止対策に関すること、第三者委員会な
どの検証組織の必要性・在り方に関すること
など
【講習会の内容】
【事故対応に関する講習会】
教職員研修
・交通事故の発生
・学校への不審者の侵入
・事件、事故発生時の初期対応
前年度予算額
29年度要求額
・教職員等の安全に関する指導力及び安全対応能力の向上
・児童生徒等が危険を予測し、回避する能力の向上
蘇生法訓練用人体模型(シミュレーター)
を用いた実技講習 など
学校安全教室の講師となる教職員等
に対する指導法等の講習会を実施す
るとともに、事故対応に関する研修及 【心肺蘇生法実技講習会】
び心肺蘇生法実技講習会等の教職 (AEDの取扱いを含む。)
員等に対する研修を実施する。
【講習会の内容】
小学校低学年向け学校安全教室用リーフレットを作成・配布
【リーフレット作成】
道路交通法の改正のポイントを踏まえた
学校における自転車教室での効果的な指導
方法 など
【講習会の内容】
【交通安全教室】
防災訓練等による自然災害発生時の
適切な避難方法、子供とつくる地域
防災マップの事例 など
【講習会の内容】
【防災教室】
防犯訓練による学校への不審者侵入時
の子供の安全確保の方法 など
【講習会の内容】
【防犯教室】
指導者養成研修
・通学路で子供たちが巻き込まれる事件
・地震や風水害などの自然災害の発生
学校安全教室の推進
通し番号 102
「女性活躍加速のための重点方針2016」該当箇所
大項目
Ⅱ 女性の活躍を支える安全・安心な暮らしの実現
中項目
2.女性活躍のための安全・安心面への支援
小項目
(1)ひとり親家庭等への支援
細項目
① 「ひとり親・多子世帯等自立応援プロジェクト」 を着実に推進し,ひとり親のための相
談窓口のワンストップ化を進めるほか,ひとり親の就業による自立を基本に,子育て・生
活支援,子供の学習支援等を総合的に行う。また,養育費の履行を確保するため,財産
開示制度等に係る所要の民事執行法の改正を検討する。さらに,児童扶養手当について
は,ひとり親家庭の生活の安定と自立の促進を図る観点から,引き続き所要の改善措置
を検討する。
該当施策名
(事業名)
民事執行法制の見直し
当該施策の背景・
目的
平成15年の民事執行改正により創設された財産開示手続について,債務者財産に関
する情報開示としての実効性が必ずしも十分でなく、利用件数もそれほど多いとはいえな
い実情にあるとして,この制度の在り方を見直す必要があるとの指摘がされていることに
加え,平成27年12月25日に閣議決定された「第4次男女共同参画基本計画」では,養
育費の履行を確保するため,この制度について所要の検討をすることとされたことから,
債務者財産の開示制度の実効性を向上させるなどの民事執行法制の見直しについての
検討を行う。
法令・制度改正
税制改正要望
予算
該当施策の政策手
段の分類
28年度当初予算:
28年度一次補正予算:
28年度二次補正予算:
29年度要求予算:
機構定員要求
千円
千円
千円
千円
○ その他(具体的に)
平成28年9月,法制審議会に諮問予定
該当施策概要
法制審議会に,債務者財産の開示制度の実効性を向上させ,不動産競売における暴力
団員の買受けを防止し,子の引渡しの強制執行に関する規律を明確化するなど,民事執
行法制の見直しについて諮問する。
担当府省庁
法務省
民事局参事官室
-283-
民事執行法制の見直しについて
背景
昭和54年 民事執行法制定
平成15年,16年 社会・経済情勢の変化への対応や,権利実現の実効性
■■ ■■■ ■ ■ ■向上という観点からの全般的な改正
近時,手続の更なる改善に向けて,いくつかの個別的な検討課題が指摘
→民事執行法制の見直しが必要
主な検討課題
債務者財産の開示制度の実効性を向上
【背景】
○ 平成15年改正で,差押えの対象となる債
務者財産に関する情報を債務者自身に陳
述させる「財産開示手続」を創設
○ 「財産開示手続」の利用実績は年間100
0件前後と低調。債務者の不出頭や虚偽陳
述に対する罰則が弱い等の指摘
○ 養育費の履行確保に役立つとの観点から
も制度の拡充を求める意見
※第4次男女共同参画基本計画(H27.12)
【主な論点】
○ 第三者から情報を取得する制度を新設
・ どのような機関から,どのような情報を取
得するか(例:銀行から債務者の預金情報を
取得)
・ 情報提供者の事務負担や債務者の秘密保
護への配慮
○ 現行の財産開示手続の改善
・ 債務者の不出頭や虚偽陳述に対する罰
則を強化するか
不動産競売における暴力団員の買受けを防止
【背景】
○ 暴力団員の買受け自体を制限する規定
なし
○ 不動産競売で入手した物件を暴力団事
務所として利用する事例等の発生
○ 国・自治体の入札のほか民間の不動産
取引でも暴力団排除の取組が進展
※「世界一安全な日本」創造戦略(H25.12)
【主な論点】
○ 売却後の取戻しが困難という特性を踏ま
え,売却手続の過程で暴力団員の買受けを
制限する方策等を検討
・ 警察が保有する情報の活用の在り方
・ 新たな執行妨害を防止し,競売手続を遅
滞させないための工夫
○ 暴力団関係者の買受けの制限の可否
・ 暴力団員が役員である会社
・ 元暴力団員,暴力団員の配偶者
子の引渡しの強制執行に関する規律を明確化
【主な論点】
【背景】
○ (ハーグ条約実施法と同様に)間接強制
○ 現行法に明文の規定なし(動産の引渡し
金の支払を命じてもなお自発的に引き渡さ
の強制執行の規定を類推適用)
ないときに限り,直接的な強制執行を開始
○ 子の引渡しを命ずる裁判を適切に実現
するか
し,子の福祉に十分配慮するという観点か
○ (ハーグ条約実施法と同様に)子と債務
ら,明確な規律の整備を求める意見
者とが一緒にいるときに限り,直接的な強
○ 国際的な子の返還に関する規律はハー
制執行の着手を認めるか
グ条約実施法により整備済み(H25.6)
-284-
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