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Siebel Finance ガイド バージョン7.7

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Siebel Finance ガイド バージョン7.7
Siebel Finance ガイド
バージョン 7.7
2004 年 6 月
Siebel Systems, Inc., 2207 Bridgepointe Parkway, San Mateo, CA 94404
Copyright © 2004 Siebel Systems, Inc.
All rights reserved.
Printed in the United States of America
本著作物の一部または全部を、Siebel Systems, Inc. の事前の同意および書面による許可なく、転載、複製、情報検
索に保管することは、その形態(複写、写真、磁気などの記憶媒体を含みますがそれだけに限りません)を問わず、禁
じられています。
Siebel、Siebel のロゴ、TrickleSync、Universal Agent、およびここで参照したその他の Siebel 製品名は Siebel
Systems, Inc. の商標であり、一部の国、地域においては登録商標である可能性があります。
これ以外のすべての製品名、マーク、ロゴ、記号に関しても、各々の所有者の商標または登録商標である可能性があり
ます。
製品のモジュールとオプション。このマニュアルには、オプションの(場合によってはライセンスを未購入の)モジュー
ルの説明が含まれています。Siebel のサンプルデータベースには、これらのオプションモジュールに関連するデータも
含まれています。その結果、実際のソフトウェアの実装がこのマニュアルの説明と異なる場合があります。購入したモ
ジュールについては、購入担当者か Siebel の営業員にお問い合わせください。
合衆国政府制限付き権利。国防総省連邦調達規制補足を条件として配布されたプログラム、補助プログラム、文書は
DFARS 227.7202「Commercial Computer Software and Commercial Computer Software Documentation」
で制定された「商用コンピュータソフトウェア」であり、プログラム、補助プログラム、文書のいかなる使用、複製お
よび公開は Siebel の当該使用許諾契約に含まれている制限に従うものとします。その他すべての合衆国政府によるプ
ログラム、補助プログラム、文書の使用、複製および公開は Siebel の当該使用許諾契約および FAR 52.227-19 の(c)
(1987 年 6 月)または FAR 52.227-14「Rights in
項「Commercial Computer Software - Restricted Rights」
General Data Alternate III」(1987 年 6 月)に記述されている制限に従うものとします。契約者 / 使用許諾付与者
は Siebel Systems, Inc.(2207 Bridgepointe Parkway, San Mateo, CA 94404)です。
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オンラインヘルプ中に記載されている情報を機密情報とみなします。本機密情
報は、以下の条項と条件のもとでのみ入手ならびに使用できます。(1)有効
で、お客様が同契約書の条項に拘束されることを承諾されたものとする Siebel
Systems ソフトウェアライセンスサービス契約書。(2)本書に含まれる、所
有権および制限付き権利に関する通知。
2 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
目次
Siebel Finance ガイド 1
第 1 章:
新機能
第 2 章:
Siebel Insurance の概要
Siebel Finance の機能とモジュール
17
Siebel Finance Basic の機能とモジュール
第 3 章:
22
Siebel Insurance 入門
Siebel アカウントオブジェクトの名前変更
ホストアプリケーションとのデータ統合
変数リストの設定
23
23
24
タイプ、エリア、サブエリア情報の設定
24
アプレットのアクセス権(読み取り/書き込みまたは読み取り専用)の設定
表示するデータフィールドの指定
概要ビューの設定
24
25
コマンドセンターの概要
26
コマンドセンターの設定と管理
26
コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス
コマンドセンターのビジネスオブジェクトの定義 27
コマンドセンターのアクションの定義 29
コマンドセンターの権限の選択 30
コマンドセンターの Action アプレットの設定例 30
コマンドラインアプレットのグローバルコマンドの作成
第 4 章:
26
32
商談
新規商談作成のシナリオ
商談の管理
24
34
35
管理者としての商談の追加
商談の管理
35
商談の使用
36
35
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 3
目次
Siebel Finance での商談の追加
37
38
申し込みからの商談作成
38
Siebel Finance での商談の管理
第 5 章:
法人
41
法人階層について
42
法人情報管理のシナリオ
法人の管理手順
43
法人の値の設定
43
法人情報の削除
44
競合会社情報の管理
44
45
担当チームメンバーの確認
カスタム定義された関係タイプ LOV の管理
47
法人階層の生成によるデータの総括
48
デフォルト法人階層
動的法人階層 49
法人に対するエンドユーザー手順
法人と投資家の追加
50
50
51
法人プロファイルの更新
51
ロールアップビューでの法人階層の表示
53
法人アセスメントの作成
法人の申し込みの追加
54
法人サービスリクエストの追加
法人担当チームの管理
法人概要の表示
54
55
56
法人関係階層の表示
56
投資家取引または保有証券のリストの表示
第 6 章:
46
58
世帯
Siebel Financial Services における世帯のシナリオ
世帯のエンドユーザー手順
世帯の追加
60
60
世帯のプライバシーオプションの設定
4 ■
60
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
59
目次
61
担当者と世帯の関連付け
世帯の概要の表示
62
62
世帯関係階層の使用
63
世帯ポートフォリオの表示と評価
第 7 章:
担当者
67
新規担当者追加のシナリオ
担当者の管理
69
担当者の使用
70
担当者情報の管理
70
担当者の追加 70
担当者情報のカテゴリーの作成 72
担当者に関するメモの作成 72
資料配布への担当者の追加 73
担当者のアクセスレベル 73
担当者の投資候補証券の入力 74
担当者の取引履歴の表示 74
担当者紹介情報の管理 74
担当者の利益の確認 76
顧客アセスメントの作成
76
顧客価値のアイコン設定
77
担当者概要の表示
77
担当者関係階層の表示
住宅ローンの管理
78
79
住宅ローンニーズ分析の実行 79
住宅ローン推奨商品の作成 80
住宅ローンの事前審査の実行 81
住宅ローンシミュレーションの使用
82
ファイナンシャルプランの作成
第 8 章:
81
コールレポート
コールレポートのシナリオ
コールレポートの管理者手順
83
84
コールレポートのチャートの表示
85
New Call Report ワークフローの有効化
コールレポートテンプレートの管理
86
86
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 5
目次
コールレポートのエンドユーザー手順
コールレポートの追加
87
87
89
コールレポートの配布リスト作成
活動項目、メモ、添付ファイルとコールレポートとの関連付け
90
コールレポート個人フラグの設定
コールレポートの電子メール送信と印刷
第 9 章:
90
活動
Siebel Finance における活動のシナリオ
活動の手順
89
91
92
顧客とのアポイントの作成
92
92
予定表の管理
93
他の従業員への活動の割り当て
法人担当チームの活動の表示
コールリストの作成
93
94
電子メールによる資料配布
94
第 10 章 : 口座
97
口座のシナリオ
99
管理者の手順
エンドユーザーの手順
口座の管理
99
口座の管理
100
99
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのセットアップ
102
仮想ビジネスコンポーネントのユーザープロパティの設定 102
テスト ASP のセットアップとローカルデータベースのテスト 103
仮想ビジネスコンポーネントのテスト 104
口座のレビュー
104
ジャンプボタンを使用したサービスリクエストの作成
取引の実行
6 ■
106
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
105
目次
第 11 章 : サービスリクエスト
サービスリクエストのシナリオ
107
サービスリクエストの管理手順
108
サービスリクエストのエンドユーザー手順
サービスリクエストの作成
108
109
109
サービスリクエストによる法人サービスの要求
法人の住所または名前情報の変更
111
顧客の住所または個人情報の変更
112
顧客からの要求や苦情の記録
112
第 12 章 : 金融ニーズ分析
113
金融ニーズ分析の概要
金融ニーズ分析のシナリオ
管理者の金融ニーズ分析手順
114
115
エンドユーザーの金融ニーズ分析手順
ニーズ分析スクリプトの作成
115
115
115
商品スコアの設定
投資目標とポートフォリオミックスの作成
116
法人または担当者に対する総合ニーズ分析の実行
担当者に対する投資ニーズ分析の実行
117
118
ニーズ分析セッションに基づく推奨の生成
119
第 13 章 : 申し込み
申し込みの概要
121
申し込みのシナリオ
申し込みの設定と管理
122
122
アプリケーションビューナビゲーションの設定
123
セールス方法の作成と変更 123
活動プランの設定 124
フォローアップの設定 124
申込書テンプレートの作成 124
自動申し込みの概要
124
自動申し込みのためのランタイムイベントデータの確認
124
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 7
目次
カスタマイズした自動申し込みワークフローを継続使用するためのアップデートノート
申し込みのエンドユーザー手順
127
127
申し込みの表示と作成
次へボタンによる申し込みのナビゲーション
自動申し込み機能を使用した申し込みの作成
他の従業員への申し込みの割り当て 129
128
129
130
申し込み情報の管理
商品の詳細情報の追加 130
申込者と保証人情報の追加 131
顧客の詳細情報の追加 132
参照情報の追加 132
担保情報の追加 133
商品開示情報のレビュー 133
終了要件のレビュー 133
書類の管理 134
中小企業ローン申し込みの作成
134
財務プロファイルの追加 134
固有の特徴と条件の登録 135
ビジネスサービス情報の管理 135
申し込みの処理
136
割り当てられた申し込みの表示 136
申し込みの評価 137
レポートの請求と表示 137
申し込みに関する決定事項の表示 137
規則 C に準拠する情報の取得 138
クローズ活動の追加 138
証明書の作成と修正 138
申し込みに関するメモの作成 139
第 14 章 : 商業ローン
ローンリクエストのシナリオ
商業ローンの管理者手順
142
143
143
ローンリクエストワークフローの有効化
融資承認用の評価テンプレート
144
ローンリクエストの活動プラン
144
ローンリクエストの書類テンプレート
承認レベルの設定
144
144
商業ローンのポートフォリオタイプの設定
8 ■
145
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
126
目次
147
ファシリティと口座の関連付け
147
商業ローンのエンドユーザー手順
148
商業ローンリクエストの作成
ファシリティの設定
150
シンジケートローンの設定
150
ファシリティに対する価格と手数料の設定
151
融資ファシリティへの保証人追加
ファシリティへの契約追加
152
153
融資ファシリティへの担保の追加
ポリシー例外の作成
151
153
ローンリクエストの認可基準のレビュー
グループ融資額のレビュー
154
155
商業ローンのクレジット決定の入力
155
155
ローンリクエストの割り当て
第 15 章 : 取り立て
取り立ての概要
157
取り立てのシナリオ
158
158
取り立てキャンペーンの管理
159
取り立てのエンドユーザー手順
滞納している取引先の確認
取り立てキャンペーンの実行
159
160
債務取り立て情報、法的情報、および破産情報の記録
160
第 16 章 : 保有証券と指値
保有証券と指値の説明
163
ビジネスチャンスをターゲット顧客リストにするためのシナリオ
証券の管理プロセス
164
164
変数リストのセットアップ
165
業種値の定義 165
商品ラインの定義 165
商品クラスの定義 166
カテゴリーの追加 166
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 9
目次
株式、債券、投資信託の各レコードの作成と修正
167
顧客の指値の追跡と指値ベースコールリストの作成プロセス
169
指値情報と保有証券情報の入力
171
ターゲットコールリストの作成と使用
173
コールリスト生成の設定
第 17 章 : 商品および価格設定
商品および価格設定の概要
175
商品と価格設定のシナリオ
175
商品および価格設定の管理
176
176
新しい商品の作成
手数料と利率の定義
商品情報の使用
177
179
第 18 章 : アクセス例外
181
アクセス例外について
アクセス例外を分析するためのシナリオ
アクセス例外の管理
182
182
資料およびリストのアクセスレベルの設定
182
配布例外のためのアクセスワークフローの活動化
アクセス例外の使用
183
アクセス例外の追加
184
アクセスレベルの設定
184
185
アクセス例外チャートの表示
185
資料に対するアクセス例外の表示
186
リストに対するアクセス例外の表示
第 19 章 : グループ年金
企業 401K プラン作成のシナリオ
グループ年金のサンプルタスク
グループ年金プランの管理
グループ年金商品の定義
10 ■
187
188
188
189
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
183
169
目次
グループ年金プランの定義
189
グループ年金プランの管理
192
第 20 章 : 統合
Siebel Finance の統合メッセージ
AMS Connector
196
197
Siebel Insurance と AMS ACAPS との統合 197
必要なセットアップ手順 202
Oracle 接続と ODBC データソースの設定 202
AMS 参照データのロード 204
IBM MQSeries AMI のインストールおよび設定 205
ワークフローの理解と活動化 208
ビジネスサービスのユーザープロパティ 209
第 21 章 : Siebel Financial Services のビジネスサービス
Siebel Financial Services ビジネスサービスの概要
Data Validation Manager
216
Business Rule Processor
217
217
ビジネスルールプロセスの定義プロセス
ビジネスルールプロセスの作成と管理
219
221
ビジネスルールプロセスのプロパティの定義
Business Rule Process プロパティタイプの概要
Business Rule Process のプロシージャの定義
221
226
226
ビジネスルールプロセスステップの概要
割り当てステートメントの微調整
213
234
Business Rules Processor エラーの処理
235
ビジネスルールプロセス内のエラーの発生 235
ビジネスルールプロセス内のエラーからの回復 236
BRP ヘルパービジネスサービスの使用
236
FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサービス 236
FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービス 240
Business Rule Processor の呼び出し
246
eScript を使用した Business Rule Processor の呼び出し
Business Rules Processor デバッグメッセージの記録
247
248
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 11
目次
Requirements Manager
249
Requirements Manager の概要 249
Requirements Manager の管理 250
レコードテンプレートの作成 250
要件テンプレートの作成 252
Requirements Manager の使用 254
レコードグループテンプレートの作成 255
レコードグループテンプレートに Requirements Manager を使用した例
Customer Authentication Manager
258
顧客認証テンプレートの作成 259
顧客認証ルールの定義 261
Customer Authentication Manager の呼び出し
Calculation Manager
257
262
263
計算ルールの指定 263
不動産ローンの計算に埋め込み eScript を使用した例
Calculation Manager の呼び出し 268
Customer Expectations Manager
266
269
Customer Expectation Manager ルールの定義 269
Customer Expectations Manager の呼び出し 271
Data Transfer Utilities(DTU) 272
データマップの概要 272
DTU での名前付きパラメータの使用 276
DTU での計算式 277
Data Transfer Utilities のメソッド 278
Data Transfer Utilities の注意事項 282
イベントベースのコマンドの設定 283
コマンドの動的有効化 285
承認処理の自動化
286
承認項目および承認フェーズの定義 286
ワークフローからの FINS Approval Item Service の呼び出し
承認フェーズの承認または拒否(エンドユーザー) 289
ディスクロージャー文書の自動表示
287
290
ディスクロージャーの設定 290
ディスクロージャーワークフローの理解と有効化 291
Disclosure UI Service ビジネスサービスの呼び出し 292
担当者に関連付けられているディスクロージャーの表示(エンドユーザー) 292
Financial Services Workflow User Interface Utilities
293
User Interface Utilities ビジネスサービスを使用した保険金請求のシナリオ
Financial Services Workflow UI Utilities のメソッド 294
12 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
293
目次
SmartScript とワークフローの統合
295
SmartScript とワークフローの統合例 295
FINS Web Shopping Service のメソッド 297
FINS SmartScript Output Service のメソッド 297
Dynamic UI ビジネスサービス
298
Dynamic UI ビジネスサービスを使用した動的アプレット作成の例
ワークフローでの動的アプレット表示 299
動的アプレット向けビューテンプレートの作成 300
FINS Application View Navigation
298
301
ビジネスサービスのメソッド 302
ビジネスサービスの動作 303
ビジネスサービスの管理 303
FINS Application View Navigation の例
アップグレードに関する注意 304
304
付録 A : Siebel Insurance レポート
付録 B : 世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP
cashflow.asp
309
Performance.asp
315
ModelValueByClass.asp
ModelValueBySector.asp
holdings.asp
321
327
334
索引
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 13
目次
14 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
1
新機能
Siebel Insurance ガイド、バージョン 7.7 で説明する新機能
表 1 に、このマニュアルのリリース 7.7 で説明するソフトウェアの変更点を示します。
表 1 Siebel Insurance ガイド、バージョン 7.7 で説明する新機能
トピック
説明
ビジネスサービスの変更
Data Transfer Utilities ビジネスサービス: 次のような新機
272 ページの「Data Transfer Utilities
(DTU)」および 216 ページの「Data
Validation Manager」を参照してくだ
さい。
能があります。
■
データマップオブジェクトを XML ファイルとしてインポート
およびエクスポートできます。
■
ソース、到着先、およびイニシエーターの各ビジネスオブジェ
クトを相互に独立させることができます。したがって、新しい
ビジネスオブジェクトをソースビジネスオブジェクトとしてイ
ンスタンス化できます。
■
イニシエータービジネスコンポーネントによって、DTU 操作を
開始する場所を明示的に定義できます。式内のパスは、実行時
にイニシエータービジネスコンポーネントで評価されます。複
数の DTU 操作を開始するには、イニシエータービジネスコン
ポーネントを繰り返します。
■
データ転送操作による引数のやり取りに名前付きパラメータを
使用します。
■
データマップコンポーネントの Advanced Options によって、
コンポーネントレベルでのデータマップ操作が向上します。
ソースまたは到着先のタイプは、ソースまたは到着先フィール
ドをフィールド、式、またはパラメータにすることを明示的に
宣言します。
■
SRFモードは、DTUツールバーコマンドを動的に有効化します。
Data Validation Manager : 次のような新機能があります。
■
関連するビジネスコンポーネントを検証します。
■
ビジネスコンポーネント全体のすべての子ビジネスコンポーネ
ントレコードをループできます。
■
新しい[データ検証管理]画面
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 15
新機能 ■
表 1 Siebel Insurance ガイド、バージョン 7.7 で説明する新機能
トピック
説明
新しいビジネスサービス
217 ページの「Business Rule
Processor」、249 ページの
「Requirements Manager」、258 ペー
ジの「Customer Authentication
Manager」、263 ページの
「Calculation Manager」、および 269
ページの「Customer Expectations
Manager」を参照してください。
Business Rule Processor: スクリプトよりもパフォーマンス
とスケーラブル性に優れています。新しい SRF を使用せずにビジ
ネスロジックの変更が可能です。プログラム作成が柔軟になり、サ
ポートされている手順、ループ、if-then-else 、switch-case を構
成できます。
Requirements Manager: トランザクションを完了するため
の要件と以降の手順を決定します。
Authentication Manager: 状況に応じて顧客の認証データを
収集し、ログに記録します。
Calculation Manager: バックグラウンドで、または UI を通
じて算術関数と if/then/else の計算を実行します。
Customer Expectations Manager: タイプと顧客価値に基
づいて予定日と誓約日を計算し、優先順位を設定します。
Application View Navigation: 一連のビューに移動できます。
コマンドセンター
26 ページの「コマンドセンターの概要」
を参照してください。
ターゲットコールリスト
169 ページの「顧客の指値の追跡と指値
ベースコールリストの作成プロセス」を参
照してください。
[投資家]画面の使用停止
第 5 章「法人」を参照してください。
顧客価値の星印
プロセスの開始、タスクの実行、すべてのビューへのジャンプを
1 か所からすばやく行える新機能です。
証券に関するクライアントの関心分野を追跡し、ターゲットコール
リストを生成する機能が向上されました。
以前の[投資家]画面のほとんどの機能が[法人]画面に移行され
ました。
顧客価値の星印では、顧客価値をアイコンとして表します。
77 ページの「顧客価値のアイコン設定」
を参照してください。
Auto Application ワークフロー
124 ページの「自動申し込みの概要」を参
照してください。
Auto Application ワークフローが使用されなくなりました。自動
申し込み機能が、シードデータランタイムイベントとアクション
セットによって駆動されるようになりました。
永続フィルター
永続フィルターは使用できなくなりました。
顧客価値チャートおよび顧客価値と法人
価値の各アイコン
顧客価値チャートは使用できなくなりました。また、[顧客要約]
ビューと[会社概要]ビューのインジケーター値が削除されました。
16 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
2
Siebel Insurance の概要
Siebel Insurance には、ビジネスニーズに応じて組み合わせることのできるさまざまなモジュールが含まれていま
す。次の 17 ページの「Siebel Finance の機能とモジュール」では、Siebel Insurance の機能について説明します。
Siebel Insurance は、Siebel Sales、Siebel Service、Siebel Call Center などで構成された Siebel eBusiness
アーキテクチャを基盤としています。他の多くの Siebel eBusiness Applications と同様、Siebel Insurance も、
Siebel データモデル、Siebel オブジェクトアーキテクチャ、Siebel アプリケーションサーバーアーキテクチャを使
用します。
Siebel Janna アプリケーションを使用しているお客様用には、Siebel Insurance Basic アプリケーションとモ
ジュールが移行パスとなります。Siebel Insurance Basic も Siebel データモデル、Siebel オブジェクトアーキ
テクチャ、Siebel アプリケーションサーバーアーキテクチャを使用します。Siebel Insurance Basic については、
22 ページの「Siebel Finance Basic の機能とモジュール」を参照してください。
Siebel Finance の機能とモジュール
Siebel Finance には、次の機能があります。
■
さまざまな業務管理。コールセンター担当者、商業銀行職員、投資銀行職員、投資信託マネージャ、中小企業役
員、プライベート担当銀行員、部門マネージャ、地区マネージャなど、リテールバンキングや投資銀行業務に携
わるさまざまなユーザーが利用できます。
■
口座管理。当座預金、普通預金、投資信託、クレジットなど、さまざまな種類の口座を表示し、管理できます。
■
キャンペーン管理。特定の層、顧客、またはその他の対象となる商談に対して販促活動を実行できます。
■
活動管理。カレンダーと連携して、コールプラニングおよびコールレポートの合理化を促進できます。
■
全社レベルの商品管理。すべての営業チームと各地の支店で商品情報を共有できます。
■
ナレッジ管理。顧客サービスセンターをサポートし、金融サービス固有の問い合わせに関するソリューションを
提供できます。
■
マルチチャネルのフォローアップ管理。顧客サービス、営業員、銀行員、投資専門家への大量の着信電話、ファッ
クス、電子メール、インターネット通信をサポートします。
■
外部に対するキャンペーン管理。テレセールス、テレマーケティング、ミーティング計画で使用する発信コール
をサポートします。
■
マルチチャネルの関係管理。スーパーマーケット、コールセンター、フィールドセールス、マーケティング、営
業、サービス、キオスク、支店、関係管理者など、顧客とのすべての接点および対話モジュールをサポートします。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 17
Siebel Insurance の概要 ■ Siebel Finance の機能とモジュール
Siebel Finance には次のモジュールがあります。
■
Small Business Banking: 以前は Business Relationship Management モジュールと呼ばれていまし
た。このモジュールは主に貸付業務を対象としています。中小企業金融におけるこのモジュールのプライマリユー
ザーは、ビジネスアカウントに権限のある副社長、副社長補佐、ライン管理者、クレジット役員です。これらの
役割は、関係管理者、アカウント役員、または銀行員とも呼ばれます。Small Business Banking モジュール
を使用して、顧客の詳細なプロファイル、競合情報と一覧表などを参照すれば、顧客企業を開拓し、契約に結び
付けることができます。
■
Needs Analysis/Applications: 営業員とその管理者、およびその他の関係者向けに設計された Siebel
Needs Analysis/Applications は、個人顧客への営業に特化されたモジュールです。定期預金、投資、ホーム
バンキングなど、個人顧客や中小企業に適した商品を提案できます。
また、顧客向けの新しい負債商品の開発と定着に必要な情報も入手できます。このモジュールを使用すると、あ
らゆる用途のプロセスを合理化できます。クレジット商品アプリケーションには Credit Origination モジュー
ルを使用します。
■
Call Reports: Siebel Call Reports は、クライアント、その他の組織、およびその他の個人との会議や会
話の内容を記録します。通常、金融機関の従業員は、顧客と面談した際にコールレポートを作成する必要があり
ます。
■
Credit Origination: Siebel Credit Origination は融資事業者向けのモジュールです。コールセンター、
フィールド営業、および支店の担当者は「 what if」分析を行い、その結果に基づいて顧客のニーズを探ったり、
適した融資商品を推奨したり、顧客の資格審査を行ったり、申請を受け付けたりできます。また、手数料、利率、
条件など、特定商品の詳細情報の入手や融資書類の管理も可能です。さらに、このモジュールは、消費者信用業
界向けに住宅ローンのシュミレーション(借り入れ金額、月次返済額、融資比較、損益見直し、融資返済額)も
サポートしています。
■
Financial Accounts: Siebel Financial Accounts では、口座の詳細とその取引状況を参照できます。こ
のモジュールは、当座預金、普通預金、クレジットカード、譲渡性定期預金(CD )など、あらゆる種類の融資
商品をサポートしています。投資口座および保有証券も含まれています。
■
Securities: Siebel Finance には、証券口座およびそれに関連する投資保有証券をサポートする投資口座向
けの機能があります。このモジュールでは、これらの保有証券を構成するさまざな証券(株式、債券、投資信託、
オプション、ユニット投資信託(UIT))についての情報を記録し、表示できます。金融機関はこのモジュールを
使用して、顧客の代理として証券取引(買い注文と売り注文)を行います。
■
Institutional Sales & Research: Siebel Institutional Sales & Research は、法人を顧客とする証
券会社向けの顧客管理システムです。Siebel Finance では、さまざまな商品グループや地域間でのコミュニケー
ションが容易になるので、顧客チームのメンバーは、全社の関係と能力を活用し、顧客との関係を制度化できま
す。Siebel Institutional Sales & Research には次の機能があります。
■
18 ■
Holdings & Interests Tracking : Siebel Institutional Sales & Research には、顧客法人の保
有証券と顧客利息を追跡するためのツールがあります。Siebel Finance には、サードパーティベンダーか
ら受け取った保有証券データを取り込むことができます。また、顧客から送付されたスプレッドシートを営
業員がインポートすることも可能です。営業員は、保有証券と利息のデータに対してクエリーを実行し、そ
の日のコールリストを作成します。その後、Siebel CTI を利用して電話による営業活動を行います。活動
レコードが自動生成されるので、営業員が自分でデータを入力する必要性が減少すると同時に、正確な活動
記録を残すことができます。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
Siebel Insurance の概要 ■ Siebel Finance の機能とモジュール
■
Research Distribution Management: Siebel Institutional Sales & Research は、法人がリ
サーチを送付するための中央レポジトリです。ファックスや電子メールを使用して、顧客にリサーチレポー
トを送付できます。Siebel Finance では、リサーチレポートの送付状況が自動的に追跡されるので、営業
担当者やリサーチ担当者は顧客の利息をより詳細に把握できます。また、リサーチを送付するチャネルにつ
いての理解を深めたり、タイトルを管理したりすることもできます。
■
Investor Profiling: Siebel Institutional Sales & Research は、企業の営業員に対して組織や法人
の概要を、また投資家に対して保有証券や取引履歴、投資家のチャートやプロファイル、および組織に配布
された資料を提供します。また、 Siebel Finance は外部ニュースソースと統合して、投資家の追加情報を
表示できます。
■
Securities: Siebel Institutional Sales & Research には、投資信託を含む証券の設定とプロファイ
ルを提供する Securities モジュールが含まれます。営業員に対し、証券や投資信託に関する情報、その目
標、リスクプロファイル、および資産ミックスについての資料を含む、顧客への販売に利用可能な各証券の
ビューが提供されます。
■
Service Requests: Siebel Service Requests は、リテールバンキングの顧客サポートを目的としたモ
ジュールです。コールセンター、フィールドサービス、支店サービスの担当者とその管理者、およびその同僚を
対象としています。Siebel Finance では、名前や住所の変更、明細書や伝票の発行、手数料の返還や資金の振
替、小切手の支払い中止、これらのリクエストに対する処理状況の追跡など、主要なサービス業務を行うことが
できます。
■
Commercial Banking Loan Approval: Siebel Commercial Banking Loan Approval には、商業
銀行市場に必要なツールと機能があります。事業貸付は、商業銀行での申請承認プロセスを自動化するための機
能です。エージェントは資格審査に必要な情報を取得し、その情報をもとに判断を下すことができます。この機
能では、顧客レベルとファシリティレベルの両方の情報を取得できます。顧客レベルの情報については、借り手
本人とその親族に関する全般的な情報が[概要の請求]ビューに表示されます。ファシリティレベルの情報につ
いては、申請を要求するファシリティについての詳細情報がファシリティの詳細ビューに表示されます。
■
Corporate & Commercial Banking: Siebel Corporate & Commercial Banking は、法人向け銀行
業務を行う企業およびその他の事業者を顧客とする金融サービス担当者向けに設計されています。このモジュー
ルは、Siebel Finance の顧客関係管理機能を補足します。
法人プロファイルは、法人向け銀行業務の担当者に投資および金融プロファイル、競合会社、サードパーティプ
ロバイダーおよび投資家など、法人の詳細情報を提供します。また、法人についての主な情報のスナップショッ
トをすばやく提供する概要ビューも含まれます。Siebel Corporate & Commercial Banks には、次の機能が
あります。
■
Retail Brokerage: Siebel Retail Brokerage では、アドバイザーやブローカーが適時に適切な顧客に適
切なアドバイスを提供できるようなツールが提供されます。その結果、顧客の投資収益率を高め、金融機関の利
益を増大させます。Siebel Retail Brokerage には、次の機能があります。
■
Household Holdings:リテール販売は同じ世帯の住人によく行われるため、このモジュールは、世帯
内の各個人すべての保有証券を含む総世帯ビューも提供します。また、複数の取引先を持つ世帯の保有証券
を選択して集計し、特定の期間内に時間加重収益率や予想されるキャッシュフローを表示し、選択したモデ
ルのポートフォリオに対して資産クラス別または業界セクター別に世帯の実際のポートフォリオを比較する
機能も提供します。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 19
Siebel Insurance の概要 ■ Siebel Finance の機能とモジュール
■
Holdings & Interests Tracking: ブローカーやアドバイザが顧客の保有証券と利息を追跡するため
のツールもあります。Siebel Finance には、サードパーティベンダーから受け取った保有証券データを取
り込むことができます。また、顧客から送付されたスプレッドシートをブローカーやプランナーがインポー
トすることも可能です。ブローカーやアドバイザーは保有証券と利息のデータに対してクエリーを実行し、
その日のコールリストを作成します。その後、電話による営業活動を行います。活動レコードが自動生成さ
れるので、営業員が自分でデータを入力する必要性が減少すると同時に、正確な活動記録を残すことができ
ます。
■
Securities: Siebel Retail Brokerage には、投資信託を含む証券の設定やプロファイルを提供する
Securities モジュールが含まれます。営業員に対して、証券や投資信託に関する情報、その目標、リスクプ
ロファイル、および資産ミックスについての資料を含む、顧客への販売に利用可能な各証券のビューが提供
されます。
■
Research Distribution Management: Siebel Retail Brokerage は、法人がリサーチを送付す
るための中央レポジトリです。ブローカーやプランナーは、ファックスや電子メールを使用して、顧客にリ
サーチレポートを送付できます。 Siebel Finance では、リサーチレポートの送付状況が自動的に追跡され
るので、営業担当者やリサーチ担当者は顧客の利息をより詳細に把握できます。また、リサーチを送付する
チャネルについての理解を深めたり、タイトルを管理したりすることもできます。
■
Retirement/Pension Management: Siebel Retirement/Pension Management では、グループ
年金をサポートしています。ユーザーは、401 (k)プランや企業年金、および明確な給付計画などの給付金が
明確にされたプランを含む、プライベートなグループ年金を管理できます。セールスやサービスの担当者、管理
者、および年金管理者のニーズを満たすように設計されています。モジュールを使用して、ユーザーはグループ
年金計画、計画のクラス、計画の適格性ルール、および資金調達計画を定義できます。Siebel Retirement/
Pension Management は、該当する登録メンバーの追跡、メンバーの給付および投資割り当て管理、およびメ
ンバー受益者の管理も提供します。
Siebel Retirement/Pension Management には、年金計画の投資信託などの資金調達方法の設定およびプロ
ファイリングを提供する Securities モジュールが含まれます。予算、予算目標、リスクプロファイル、および
資産ミックスについての資料を含む、計画条項に基づいた投資に使用可能な各投資信託のビューが、プラン管理
者に提供されます。
■
Investment Banking: Siebel Investment Banking により、投資銀行職員やそのマネージャに、商談
の成立に最大の注意を払う必要がある顧客を識別するツールが提供されます。Siebel Investment Banking に
は、次の機能が含まれます。
■
Company Profiling: Company profiling は、投資銀行職員に対して法人の詳細情報を提供します。
この情報には、投資および金融プロファイル、競合会社、および投資家が含まれます。また、概要ビューに
より法人についての主な情報のスナップショットがすばやく提供されます。
■
Investor Profiling: Siebel Investment Banking は、法人概要を銀行員に提供し、また、保有証券
や取引履歴、チャートやプロファイル、および法人に配布した資料を投資家に提供します。また、Siebel
Finance を外部ニュースソースと統合して、投資家の追加情報を表示できます。
■
Research Distribution Management: Siebel Investment Banking は、法人がリサーチを送付
するための中央レポジトリです。銀行員は、ファックスや電子メールを使用して、顧客にリサーチレポート
を送付できます。Siebel Finance では、リサーチレポートの送付状況が自動的に追跡されるので、営業担
当者やリサーチ担当者は顧客の利息をより詳細に把握できます。また、リサーチを送付するチャネルについ
ての理解を深めたり、タイトルを管理したりすることもできます。
20 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
Siebel Insurance の概要 ■ Siebel Finance の機能とモジュール
■
Investment Management: Siebel Investment Management は、顧客関係を最善に構築し維持する
方法と顧客の資産を最善に管理する方法を決定するツールを、取引先マネージャに提供します。この情報は、顧
客 の 口 座 と 保 有 証 券、お よ び 顧 客 取 引 先 の 最 新 の 活 動 に 基 づ い て 提 供 さ れ ま す。Siebel
Investment
Management には、次の機能があります。
■
Company Profiling: Company profiling は、取引先マネージャに対して法人の詳細情報を提供しま
す。この情報には、投資および金融プロファイル、競合会社、および投資家が含まれます。また、概要ビュー
により法人についての主な情報のスナップショットがすばやく提供されます。
■
Investor Profiling: Siebel Investment Management は、法人概要を取引先マネージャに提供し、
また、保有証券や取引履歴、チャートやプロファイル、および法人に配布した資料を投資家に提供します。
また、Siebel Finance を外部ニュースソースと統合して、投資家の追加情報を表示できます。
■
Holdings & Interests Tracking: 取引先マネージャが法人顧客と個人顧客の保有証券と利息を追跡
するためのツールもあります。Siebel Finance には、サードパーティベンダーから受け取った保有証券デー
タを取り込むことができます。また、顧客から送付されたスプレッドシートをアカウントマネージャがイン
ポートすることも可能です。取引先マネージャは保有証券と利息のデータに対してクエリーを実行し、その
日のコールリストを作成します。その後、電話による営業活動を行います。活動レコードが自動生成される
ので、営業員が自分でデータを入力する必要性が減少すると同時に、正確な活動記録を残すことができます。
■
■
Research Distribution Management: Siebel Investment Management は、法人がリサーチ
を送付するための中央レポジトリです。取引先マネージャは、ファックスや電子メールを使用して、顧客に
リサーチレポートを送付できます。Siebel Finance では、リサーチレポートの送付状況が自動的に追跡さ
れるので、営業担当者やリサーチ担当者は顧客の利息をより詳細に把握できます。また、リサーチを送付す
るチャネルについての理解を深めたり、タイトルを管理したりすることもできます。
Rollup: Siebel Rollup は、1 回のクリックで顧客関係のビューを提供し、この情報を収集するプロセスを省
きます。
[商談]、
[担当チーム]、
[担当者])を提供しま
Siebel Rollup は、顧客との関係を示す 4 つのビュー([活動]、
す。これらのビューに、選択したクライアントと子階層のレコードが表示されます。たとえば、
[担当者-ロール
アップ]ビューには、選択した法人に関連する担当者、選択した法人や支社の子会社が表示されます。
経営陣、セールスマネージャ、セールス担当者は、企業やそこで働く個人の総合的な情報を頻繁に探します。た
とえば、Global Relationship Manager が顧客の法人の CEO を訪問する前に、最新の活動、顧客の法人や子
会社、顧客の法人の部門やオフィスで行われた取引すべてのレポートを表示したいと考えます。この情報は、
Global Relationship Manager に対し、顧客と法人間の関係のビューと、重要な会議用の優れた準備ツールを
提供します。
■
Collections: Collections モジュールは、金融機関に取り立て機能を提供します。このモジュールを使用す
ると、滞納している取引先を監視し、取り立てキャンペーンを作成して実行し、支払い約束などの顧客からの返
答を得ることができます。また、債務取り立てに関する情報や、顧客の破産および法的情報も取得できます。こ
のモジュールを使用すると、金融機関は、取り立てプロセスを、顧客に重点を置いたコスト効率の良いプロセス
に変換できます。
備考: Siebel eBusiness Applications のオプションのモジュールを使用して機能を拡張すれば、さまざまなビジ
ネスプロセスをサポートできます。オプションのモジュールについては、Siebel の営業員にお問い合わせください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 21
Siebel Insurance の概要 ■ Siebel Finance Basic の機能とモジュール
Siebel Finance Basic の機能とモジュール
Siebel Janna アプリケーションからアップグレードするお客様を対象とした Siebel Finance Basic には、Siebel
Janna for Institutional Finance または Siebel Janna Contact Enterprise と同等の機能があります。主な機
能は次のとおりです。
■
関係管理。金融サービスの幅広いユーザーが使用できるように、エンティティと他のエンティティとの関係をグ
ラフィカルに階層表示します。
■
クエリーの実行。特定の層、顧客、またはその他の見込み顧客に対して販促活動を行えます。
■
活動管理。カレンダーと連携して、コールプラニングおよびコールレポートの合理化を促進できます。
■
従業員が簡単に使用できる全社レベルの資料レポジトリ。営業チームや各地の支店で情報を共有できます。
次の 2 つのモジュール(Siebel Opportunity Manager および Siebel Household Management)は Siebel
Finance Basic 専用です。
■
Siebel Opportunity Manager: Siebel Finance Basic と共に使用すると、銀行営業員による顧客の開
拓や管理を促進し、保留中の商談や商談の契約成立を支援します。Siebel Opportunity Manager の商談およ
び取り引き管理機能には、見込み客リストの生成、商談管理、売上予想があります。
■
Siebel Household Management: Siebel Finance Basic と共に使用すると、Siebel Household
Management は、銀行営業員が消費者世帯の情報を管理する場合に役立ちます。
22 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
3
Siebel Insurance 入門
この章には、Siebel Insurance 固有のアプリケーション管理タスクが掲載されています。この章と共に、『アプリ
ケーション管理ガイド』を参照してください。
『アプリケーション管理ガイド』には、ライセンスキーの使用法、従業員の定義、法人組織図の定義など、すべての
Siebel eBusiness Applications に共通のセットアップタスクについての説明があります。また、Siebel の営業、
保守、マーケティング製品の実装、設定、監視、およびデータ管理や文書管理タスクの実行に必要な情報も掲載され
ています。
このマニュアルは、 Siebel Insurance のインストールまたはアップグレードが完了していることを前提としていま
す。完了していない場合は、Siebel Bookshelf のインストールおよびアップグレードの項に進み、各企業のインス
トール環境に関連するマニュアルへのリンクをクリックします。
Siebel データベースサーバーのインストールを実行すると、このマニュアルで説明されている作業に必要な Siebel
管理者アカウントが作成されます。このプロセスについては、お使いのオペレーティングシステム用の『インストー
ルガイド』を参照してください。
注意: モバイル Web クライアントを使用して、ローカルデータベースに対してシステム管理機能を実行しないでく
ださい。システム管理機能を実行すると、データのコンフリクトが発生したり、大きなローカルデータベースが過度
に増加したり、多数の追加トランザクションがルーティングされるなど、重大な結果をもたらす可能性があります。
Siebel アカウントオブジェクトの名前変更
一般に、Siebel アプリケーションでは、法人は「accounts」に相当します。金融サービス業界では、
「 account」と
いう用語は一般的に口座と同意語であるため、歴史的に「company」という言葉が Siebel Insurance の多くの場
所で使用されてきました。デフォルトでは、Siebel Insurance は「accounts 」という用語を使用してインストー
ルします。ユーザーはこの用語を変更し、「Companies 」、「Clients」、または「Customers」などの別の記述を使
用することができます。ユーザーがこのデフォルトを変更する場合は、展開する前に、すべての Siebel アカウント
オブジェクトの名前を変更する必要があります。詳しくは、『アップグレードガイド』を参照してください。
備考: このマニュアルのすべての章は、Siebel アカウントオブジェクトを Companies と名前変更しているものと
想定して書かれています。
ホストアプリケーションとのデータ統合
Siebel Insurance は、口座情報が保存されたレコードを処理する金融機関の一次システム用として設計されていま
せん。通常、金融機関は、コアオペレーティングシステムとしてメインフレームシステム(または複数のシステム)
を 使 用 し ま す。こ れ ら の シ ス テ ム か ら Siebel Insurance に 口 座 情 報 を 一 括 し て 読 み 込 む に は、Enterprise
Integration Manager を使用します。また、Siebel アプリケーションのリアルタイム統合技術を使用すれば、口座
情報をリアルタイムで読み込むこともできます。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 23
Siebel Insurance 入門 ■ 変数リストの設定
変数リストの設定
Siebel Insurance では、各金融機関で使用している用語に合わせて変数リスト( LOV)を変更する必要があります。
たとえば、その金融機関で実際に使用しているトランザクションタイプに合わせて Siebel Insurance のトランザク
ションタイプを設定します。 LOV の設定については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
備考: フォームやリストが Siebel Finance の既定値を使用している場合は、変数リストを変更することによって影
響を受ける可能性があります。
タイプ、エリア、サブエリア情報の設定
Siebel Insurance の多くのレコードは、銀行口座、投資信託、証券などの商品タイプに関連付けられます。これら
のレコードを使用する場合は、そのレコードの商品タイプに応じた変数リストが適用されます。場合によっては、サ
ブエリアが割り当てられることもあります。そのため、口座カテゴリーと口座タイプを設定して、適切な商品に関連
付けられるようにする必要があります。
金融商品の種類の設定については、
『製品管理ガイド』を参照してください。証券のセットアップについては、164 ペー
ジの「証券の管理プロセス」を参照してください。
アプレットのアクセス権(読み取り/書き込みまた
は読み取り専用)の設定
Siebel Insurance の設定済みの機能では、Siebel Insurance の多くのビューでデータの読み取りと書き込みが許
可されています。ただし、この設定があらゆる状況に適しているとはかぎりません。たとえば、多くの金融機関では、
エンドユーザーによる口座残高の変更やトランザクションレコードの作成を禁止しています。各ビューを慎重に評価
して、読み取りと書き込みを許可するかどうかを指定する必要があります。また、さまざまなクラスの従業員による
各ビューへのアクセス権も指定します。
データが編集可能と見なされる場合は、レコードのシステムであるホストシステムにこれらのトランザクションを送
信することが望まれます。編集不能な場合は、Siebel データベースとレコードのシステムとの間でデータを同期でき
ません。
表示するデータフィールドの指定
バックエンド/ホストシステムにより返されるフィールドが、Siebel アプリケーション内部に表示されることを確認
します。計算済みのフィールドや他の方法で非正規化されたフィールド、または Siebel がレコードのシステムであ
るデータなど、Siebel アプリケーション内部だけに表示されるその他のフィールドもあります。また、Siebel の必
須フィールドが各金融機関で使用しているフィールドと一致しているかどうかも確認する必要があります。特定の必
須フィールドが使用されていない場合は、デフォルト値を指定しなければならないことがあります。
24 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
Siebel Insurance 入門 ■ 概要ビューの設定
概要ビューの設定
Siebel Insurance では、概要ビューは再構成されています。過去には、複数の概要ビューが存在し、特定のタイプ
のユーザーに対しては主に 1 つの概要ビューが存在していました。たとえば、営業員や顧客サービスエージェントに
特別な設定済みの概要ビューがありました。この概要ビューは、各エンドユーザーがその外観を設定できる一般的な
概要ビューによって置き換えられました。
ユーザーは各リストの右上角のコントロールを使用して、概要ビューにおけるリストの表示方法を変更できます。表 2
に示すこれらのコントロールにより、ユーザーは概要ビューに表示するものを管理できます。
表 2 概要ビューコントロール
ボタン
説明
非表示
ビューからリストまたはフォームを一時的に非表示にします。
折りたたみ
レコードのリストをたたみます。リストをたたむことができない場合は、[折りた
たみ]ボタンの代わりに[展開]ボタンが表示されます。
展開
レコードのリストを展開します。リストを展開できない場合は、[展開]ボタンの
代わりに[折りたたみ]ボタンが表示されます。
概要ビューのレイアウトへの変更は現在のユーザーにのみ表示可能で、ユーザーがそれを再度変更するか、デフォル
トのレイアウトに戻すまでは有効です。ユーザーがリストを非表示にしたら、[レイアウトを編集]をクリックして、
復元する必要があります。詳しくは、「概要ビューレイアウトの編集」を参照してください。
概要ビューレイアウトの編集
[レイアウトを編集]ビューを使用すると、非表示になっているリストの復元、すべてのリストの折りたたみまたは展
開、リストやフォームのページの上下への移動、デフォルトのレイアウトの復元ができます。表 3 に示す[レイアウ
トを編集]ビューのボタンを使用して、概要ビューの表示方法を変更したり、これらの変更を今後のセッションに適
用したりできます。
表 3 レイアウトの編集ボタン
ボタン
説明
折りたたみ
リストまたはフォームを折りたたみます。
展開
リストまたはフォームを展開します。
上へ
ホームページ上でリストまたはフォームを上に移動します。
下へ
ホームページ上でリストまたはフォームを下に移動します。
表示
ホームページ上にリストまたはフォームを表示します。
非表示
ホームページ上でリストまたはフォームを非表示にします。
、56 ページの「法人概要の表示」、および 62 ペー
利用可能な概要ビューについては、77 ページの「担当者概要の表示」
ジの「世帯の概要の表示」を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 25
Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターの概要
コマンドセンターの概要
コマンドセンターを使用すると、プロセスの起動、タスクの実行、ビューへのジャンプなどをすばやく実行できます。
コマンドセンターの動作は、法人のビジネスプロセスの要件に合わせてシステム管理者が事前に設定します。たとえ
ば、法人の金融サービス要員が顧客の口座ビューに頻繁にジャンプする必要がある場合、その動作をコマンドセンター
に設定しておけば、時間と労力を削減できます。コマンドセンターの設定方法については、26 ページの「コマンドセ
ンターの設定と管理」を参照してください。
前述の処理を行わないと、
[担当者]および[法人]画面の概要ビュー以外からはコマンドセンターを利用できません。
コマンドセンターのインターフェイスには次の 2 種類があります。
■
アクションフォーム
■
コマンドライン
図 1 はアクションフォームを示しています。アクションフォームはメニューを使用したインターフェイスであり、エ
ンドユーザーは事前設定された選択肢に従ってアクションを起動できます。コマンドラインでアクションを起動する
には、エンドユーザーが特定のコマンドライン構文を入力する必要があります。
図 1 コマンドセンターアクションフォーム
コマンドセンターの設定と管理
コマンドセンターの設定と管理は、ビジネスサービスの操作に習熟したユーザーだけが行ってください。
コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス
コマンドセンターアクションフォームの外観と機能を設定するには、次の手順に従ってください。
1
コマンドセンターアクションフォームが表示されるビジネスオブジェクトと、使用するビジネスコンポーネント
とフィールドを定義します。
2
ビジネスオブジェクトに使用できるアクションを定義し、
(ビジネスサービスまたはワークフローの起動やビュー
への移動など)実行するアクションに可能な属性値の組み合わせを指定します。
3
個人用として定義されているアクションの場合は、アクションに使用できる定義済みの役割を選択します。
設定の例は、30 ページの「コマンドセンターの Action アプレットの設定例」に掲載されています。
26 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス
コマンドセンターのビジネスオブジェクトの定義
コマンドセンターアクションフォームを設定する場合は、最初に[コマンドセンター]フォームが表示されるビジネ
スオブジェクトと、使用するビジネスコンポーネントおよびフィールドを定義します。この定義をしないと、
[コマン
ドセンター]フォームは[担当者概要]ビューと[会社概要]ビューに表示されます。
このタスクは「コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス」の一部です。
ビジネスオブジェクトを定義するには
1 [サイトマップ]> [管理-コマンドセンター]> [定義済みオブジェクト]に移動します。
2
新しいオブジェクトの定義レコードを作成し、次のようにフィールドに入力します。
フィールド
パラメータ
説明
ビジネスオブジェクト
フォームの定義対象となっているビジ
ネスオブジェクト。たとえば、Contact
これにより、
[コマンドセンター]フォー
ムが表示される画面が決まります。
または Companies などです。
ソースビジネスコンポー
ネント
[運転フィールド]と比較されるビジ
ネスコンポーネント。たとえば、
FINCORP Account などです。
コマンドセンターアプレットを表示で
きる[担当者概要]ビューなどの
ビューで使用できるビジネスコンポー
ネントにしてください。
このフィールドの値は、[ビジネスオブ
ジェクト]フィールドの値によって制
約され、[運転フィールド]を制約して
います。
ソースビジネス検索条件
ソースビジネスコンポーネントに対す
るフィルター。たとえば、
[取引先の状
況]が[オープン]に設定されている
場 合 な ど が あ り ま す。コ マ ン ド セ ン
ターで利用できるのは、状況が[オープ
ン]に設定されている担当者のみです。
選択したビジネスコンポーネントに対
するオプションのフィルター基準を入
力する場合に、このフィールドを使用
します。
運転フィールド
ソースビジネスコンポーネントの
フィ ールド 名。こ のフィ ール ド名 は、
Siebel Toolsを使用して確認できます。
このフィールドの値は、[ソースビジネ
スコンポーネント]と[ソースビジネ
ス検索基準](入力されている場合)に
よって制約されています。
前述のフィールドパラメータの説明に
従うと、口座の名前または ID になり
運転フィールドラベル
フリーテキストフィールド。最大 20
文字。
[運転フィールド]は、属性 1 に相当
します。
ます。
[運転フィールド](属性 1)の UI とし
て表示されるテキストラベル。空白の
場合、ラベルはデフォルトである[コ
マンドセンター]フォームの[運転
フィールド]に設定されます。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 27
Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス
フィールド
パラメータ
属性 2、3 、4 のラベル
フリーテキストフィールド。最大 20
説明
[属性 2]~[属性 4]の各テキストラ
文字。
ベル。空白のままにしておくと、
フォームに属性が表示されません。
コマンドフォームの運転
フィールド
チェックボックス。
オンにすると、[コマンドセンター]
フォームに前述の[コマンド]フィー
ルドの[運転フィールドラベル]が表
示されます。
式
フリーテキストフィールド。
式フィールドによって、[運転フィール
ド]での選択に基づいて利用できるア
クションの組み合わせを制約できます。
各オブジェクト定義が複数のアクショ
ン定義を持つことができるため、式
フィールドではビジネスコンポーネン
トフィールドに基づいて利用できるア
クションを制限できます。
たとえば、普通預金口座を選択した場
合は、投資に基づいたアクションは適
しません。
例: IIF([Account Number] LIKE
'1800*', Liability, Asset)。口座番号
が 1800 から始まる場合、口座番号が
[アクション定義]リストのアクション
定義にマップされ、[属性 1 のマップ]
フィールドが[負債]に設定されます。
口座番号が 1800 から始まらない場合、
口座番号がアクション定義にマップさ
れ、[属性 1 のマップ]フィールドが
[資産]に設定されます。
アクションを制約する必要がない場合
は、どのような値も使用できます(た
とえば、[担当者-全員]など)。
28 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス
コマンドセンターのアクションの定義
ビジネスオブジェクトを定義した後、各オブジェクトのアクションを定義します。各オブジェクトのアクションでは、
実行するアクション(ビジネスサービスまたはワークフローの起動など)に可能な属性値の組み合わせを指定します。
オブジェクトと属性値の関係は 1 対多です。
このタスクは 26 ページの「コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス」の一部です。
コマンドセンターアプレットのアクションを定義するには
1 [管理-コマンドセンター]>[定義済みオブジェクト]に移動し、アクションを定義するオブジェクト定義を選
択します。
2 [アクション定義]リストでアクションを作成し、次の表に示すフィールドに入力します。
フィールド
パラメータ
説明
属性 1 が必須
チェックボックス。
コマンドセンターが結果を返すために[運転
フィールド](属性 1 )のエントリが必要かど
うかを指定します。
属性 1 のマップ
フリーテキスト。
属性 2 ~ 4
フリーテキスト。
属性 2 ~ 4 の値リスト
コマンド
フリーテキスト。各エントリは固有
でなければなりません。つまり、異
なるアク ションに 同じコ マンドを
使用することはできません。
アクションのコマンドラインと同じです。
[オブジェクト定義]の[式]フィールドと連
携して、[コマンドセンター]ドロップダウン
メニューの内容を決定します。
コマンドは、関連付けられているビジネスオブ
ジェクトにのみ使用できます。
32 ページの「コマンドラインアプレットのグ
ローバルコマンドの作成」も参照してください。
コマンドヘルプテキ
スト
フリーテキスト。
コマンドラインを使用して疑問符(?)を入力
すると、コマンドヘルプ機能のヘルプテキスト
が表示されます。
このフィールドは将来の使用のために予約さ
れています。カスタム設定を使用するなどの方
法でこのフィールドを表示できます。
ビジネスサービス
実行するビジネスサービスの名前
フリーテキスト。
例: FINS Goto View Service
ビジネスサービスコ
ンテキスト
フリーテキスト。
ビジネスサービスのパラメータ。
ビジネスサービスメ
ソッド
フリーテキスト。
選択したビジネスサービスのメソッド。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 29
Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス
フィールド
パラメータ
説明
公開フラグ
チェックボックス。
オンにすると(TRUE)、アクションに対して選
択した役割が適用されません。
オフにすると(FALSE)、選択した役割が適用
され、選択した役割でのみアクションが表示さ
れます。
無効
チェックボックス。
定義済みのアクションと属性の組み合わせを
非表示にします。
コマンドセンターの権限の選択
各アクションに対して、アクションを利用できる定義済み権限を選択します。アクションと権限の関係は 1 対多です。
このタスクは 26 ページの「コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス」の一部です。
コマンドセンターのアクションの権限を選択するには
1 [管理-コマンドセンター]>[定義済みオブジェクト]に移動し、権限を定義するアクションを選択します。
2 [権限]リストで、新しいレコードを作成します。
[権限を追加]ダイアログボックスが表示されます。
3 [権限を追加]ダイアログボックスで目的の権限を選択します。
権限情報が、
[権限]リストに読み取り専用として表示されます。選択した権限は、
[公開フラグ]がそのアクショ
ンに対してオンになっていない場合(FALSE)にのみ適用されます。
コマンドセンターの Action アプレットの設定例
ここでは、Action アプレットの設定例を 1 つ示します。この設定方法は、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる
場合があります。
備考: この例では、Siebel Healthcare でのみ利用できるビューを使用します。この例は、Siebel Finance ユー
ザーには表示されませんが、コマンドセンターの設定方法を説明することは Siebel Financial Services の全ユー
ザーにとって役立ちます。
コマンドセンターは Siebel Healthcare の[メンバー概要]ビューで利用でき、新しい ID カードの発注や主治医の
変更など、複数の重要なセールスプロセスの開始を設定できます。この例の[メンバー概要コマンドセンター]の使
用については、を参照してください。
コマンドセンターは、[管理-コマンドセンター]ビューを使用して設定されます。
30 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス
ビジネスサービス FINS Goto View を実行するアクションアプレットを設定するには
1 [FINS コマンドセンター管理オブジェクト]ビューに移動し、新しいオブジェクト定義レコードを作成します。
次のようにフィールドに入力します。
2
フィールド
値
ビジネスオブジェクト名
FINS Members
ソースビジネスコンポーネント
FINS Members
運転フィールド
Last Name
運転フィールドラベル
Name
属性 2 のラベル
Area
属性 3 のラベル
Action
式
RedundantExpression
コマンドフォームの運転フィールド
Checked
ポップアップアプレットを設定するには、
[アクション定義]リストで新しいアクションレコードを作成し、次の
ようにフィールドに入力します。
フィールド
値
属性 2
ID Card Requests
属性 3
Show History
コマンド
IDCSH
ビジネスサービス
SLM Save List Service
ビジネスサービスコンテキスト
「Applet Mode 」、「6」、「Applet Name」、
「FINS Service Request Order ID
Popup Applet 」
備考: この例のアプレットは、Siebel
Healthcare でのみ利用できます。Siebel
Finance を使用している場合は、アプリ
ケーションで使用できる適切なビューとア
プレットを選択してください。
ビジネスサービスメソッド
LoadPopupApplet
公開フラグ
Checked
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 31
Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス
3
ビューのナビゲーションを設定するには、
[アクション定義]リストで新しいアクションレコードを作成し、次の
ようにフィールドに入力します。
フィールド
値
属性 2
ID Card Requests
属性 3
Order New ID Card
コマンド
IDCOR
ビジネスサービス
FINS Goto View Service
ビジネスサービスコンテキスト
「ViewName」、
「FINS Member Benefits
View 」、「RowId 」、「[Current Src Rec
Id]」、「AppletName」、「FINS Member
Form Applet - short」
備考: この例のビューとアプレットは、
Siebel Healthcare でのみ利用できます。
Siebel Finance を使用している場合は、
アプリケーションで使用できる適切な
ビューとアプレットを選択してください。
ビジネスサービスメソッド
GotoView
公開フラグ
Checked
コマンドラインアプレットのグローバルコマンドの作成
[コマンド]フォームだけの使用を希望するユーザーもいます。このような場合、設定に必要なのは、コマンドライン
構文、関連付けられたビジネスサービスと権限の情報を指定することだけです。グローバルコマンドは、ビジネスオ
ブジェクトが表示されているときは[コマンドライン]フォームから実行できます。
コマンドラインアプレットのグローバルコマンドを作成するには
1 [管理-コマンドセンター]>[グローバルコマンド]に移動します。
2 [グローバルコマンド]リストでコマンドレコードを作成し、29 ページの「コマンドセンターアプレットのアク
ションを定義するには」に示すようにフィールドに入力します。
3
各コマンドレコードに対して、30 ページの「コマンドセンターのアクションの権限を選択するには」に示す権限
を選択します。
32 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
4
商談
「商談」とは、1 つまたは複数の企業または個人に関連する、収益を生む可能性のあるイベントを指します。多くの場
合、商談にはクローズ日、成功確率、営業チームが含まれます。案件は通常、担当者、商品、決定基準、活動、競合
会社と関連付けられます。
Siebel Finance の商談では、組織が、収益を生む商談を発展させ、作成からクローズまでの期間全体にわたって管
理できるようにします。売上の管理と生成を担当する関係管理者および営業員は、商談情報を定期的に使用します。
経営トップも Siebel Finance の商談分析ツールを使用することで、パイプライン分析の結果を分析し、綿密に計画
された戦略的販売活動を通してビジネスパフォーマンス全体を管理します。
さらに、Siebel Finance には、商談の基本的な管理機能が拡張された取引管理機能があります。取引管理機能を使
用して、エンドユーザーは、商談のライフサイクル全体にわたって商談情報を管理および追跡することができます。
ユーザーは、特に次の情報を追跡することができます。
■
取引のタイプ
■
業種
■
商品ライン
■
関連する活動
■
関連する添付資料
■
商談相手
■
商談の結果情報
■
関連商品
■
状況に関する情報
ユーザーは、商談チームにユーザーを追加したり、商談チームからユーザーを削除したりして、商談および案件詳細
へのアクセスを制御することができます。ユーザーは、
[安全]フラグを有効にして、商談情報の表示、および関連す
るすべての活動や資料をさらに絞り込むことができます。アクセス制限を目的としたこれらの機能を組み合わせるこ
とによって、社内に「情報開示のセキュリティ」を設けることができます。
この章で説明する手順に従って、
[商談管理]ビューからの商談の追加、商談に割り当てられた営業チームの管理、お
よび営業チームのプライマリメンバーの指定を行う管理タスクを実行できます。
エンドユーザーは、
[商談]画面を使用して、商談を追加し、申し込みから商談を作成して、商談の詳細情報を参照し
ます。取引管理の観点から、エンドユーザーは、新しい商談の作成、商談チームメンバーの管理、商談のロック、プ
ライマリチームメンバーの変更、商談の活動プランの作成、商談の新しい活動の作成とチームメンバーの関連付け、
および商談への添付ファイルの追加を行うことができます。
この章では、Siebel Finance 固有の商談機能について説明します。商談の基本的な機能については、『アプリケー
ション管理ガイド』を参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 33
商談 ■ 新規商談作成のシナリオ
新規商談作成のシナリオ
次のシナリオは、証券および銀行業界の営業員、投資銀行職員、およびそのマネージャが実行するサンプルの商談タ
スクです。実際のワークフローは各企業のビジネス要件によって異なります。
営業員によるローン商談の記録
営業員が新しい情報を収集しました。法人がすでに Siebel Finance に入力され、営業員の訪問相手がすでにその法
人の担当者になっています。
ローンの交渉を行う電話が顧客から営業員にかかります。顧客が営業員に見積りの作成を要求します。うまく行けば、
取引条件について話し合いたいとのことでした。
最初に、営業員は新しい商談レコードを作成します。次に、営業員は面会の予定を立て、予定リストに関連する活動
を記録し、見積り内容を入力します。
販売プロセスが継続している間、営業員は法人、その担当者、商談についての情報を引き続き収集します。営業員は
いつでも、この商談に関連付けられているプロファイル、営業チーム、担当者、活動の概要を確認できます。
毎朝、営業員の上司は前日に作成された商談を確認します。上司は新しい商談を評価し、十分な対応を確実に行うた
めに各商談の営業チームを増員すべきかどうかを判断します。重要な場面では、チームメンバーのプライマリメンバー
を営業員から上司本人に変更する決定を行います。
このシナリオでのエンドユーザーは、フィールドの商談を管理する営業員です。エンドユーザーは[商談]画面で次
の処理を実行します。
■
新しい取引先と既存の取引先に対応する新しい商談の作成
■
既存商談の更新
■
商談に関する情報の表示
■
商品、プロジェクト、競合会社についての詳細の確認、活動計画の作成、組織のアセスメントと分析の実行、キャ
ンペーン情報とコールレポートの入力、決定基準へのアクセス、提案書、見積り、プレゼンテーションの作成な
ど、商談に関連する活動の実行
投資銀行職員による IPO 商談の作成
株式や借り入れを通じて法人の資金調達をサポートしている投資銀行職員が、顧客企業のうちの 1 社と IPO 商談を開
始しました。最初に、
[商談]画面で商談を作成します。商談の作成者であるこの投資銀行職員が、その商談のプライ
マリチームメンバーとして自動的に追加されます。次に商談の属性を設定し、
[安全]フラグをオンにして商談をロッ
クします。商談のプライマリチームメンバーである投資銀行職員は、必要に応じて他の商談チームメンバーを追加ま
たは削除できます。今回は、自分の上司(管理者)と調査要員をメンバーに追加し、この 2 人がこの商談関連のすべ
ての情報を参照できるようにしました。最後に、資料の作成というタスクを調査要員に割り当てます。
調査要員は、以前、他の商談用に作成した IPO 資料をコピーして、修正を加えます。資料が完成すると、その商談で
の調査要員の作業は終了です。したがって、調査要員を商談チームからはずし、それ以降は商談情報にアクセスでき
ないようにします。
商談を進める間、投資銀行職員の管理者はその商談を随時確認し、現在のパイプライン、収益、および予測を確認し
ます。
34 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商談 ■ 商談の管理
商談が成立した時点で、投資銀行職員が取引成立の理由などを入力し、クローズ概要を作成します。さらに、[安全]
フラグを解除し、チームメンバーでなかった社内の他の従業員もこの商談情報を表示できるようにします。
このシナリオでは、エンドユーザーは銀行業界の投資銀行職員、その管理者、および調査要員です。エンドユーザー
は、情報を入力して、次のことを行います。
■
新しい商談の作成
■
商談のロック
■
商談のチームメンバーの追加または削除
■
商談の活動プランの作成
■
新しい商談活動の作成と商談チームメンバーの割り当て
■
商談への添付ファイルの追加
商談の管理
ここでは、次に示す管理者の手順について説明します。
■
35 ページの「管理者としての商談の追加」
■
35 ページの「商談の管理」
管理者としての商談の追加
管理者は、[商談管理]ビューおよび[商談リスト]ビューで商談を追加、修正、削除できます。
商談管理画面で商談を追加するには
1 [商談]> [商談管理]ビューに移動します。
2 [商談]フォームで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
備考: 商談を削除すると、その商談および商談に関連するすべての活動がシステムから完全に削除されます。商談が
まだアクティブ(削除してはならない)かどうかがわからない場合、レコードを削除する代わりに、商談チームから
管理者自身を削除できます。
商談の管理
商談の営業チームのメンバーを変更したり、チームのプライマリメンバーを変更したりすることができます。既存の
プライマリメンバーが直属の上司である場合、上司は[商談セールスチーム]ビューでチームのプライマリメンバー
を変更できます。管理者としてログインしている場合、
[商談管理]ビューですべての商談のチームのプライマリメン
バーを変更できます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 35
商談 ■ 商談の使用
[商談(全件)]ビューの表示を営業チームのメンバーだけに制限するために、商談をロックすることもできます。
[安
全]フィールドがオンになっている場合、その商談はその他のユーザーには表示されません。ロックされている商談
は、営業チームのメンバーだけが[商談(全件)]ビューまたは[商談(個人)]ビューから見ることができます。
備考: 商談の営業チームのプライマリメンバーは、営業チームのメンバーの追加と削除、および[安全]フラグの設
定も行うことができます。
商談の営業チームのメンバーを追加または削除するには
1 [商談]> [商談リスト]ビューに移動します。
2 [商談]リストで、該当する商談をドリルダウンします。
3 [営業チーム]フィールドで選択ボタンをクリックします。
4
営業チームに従業員を追加するには、従業員を選択して[チームメンバー]ダイアログボックスで[追加]をク
リックします。
5
営業チームから従業員を削除するには、選択した[チームメンバー]リストで従業員を選択し、
[削除]をクリッ
クします。
商談の営業チームのプライマリメンバーを変更するには
1 [商談]> [商談管理]ビューに移動します。
2 [商談]リストで、該当する商談をドリルダウンします。
3 [営業チーム]フィールドで選択ボタンをクリックします。
4
現在のプライマリチームメンバーの選択をクリアします。
5 [プライマリ]フィールドのチェックボックスをオンにして、新しいプライマリメンバーを選択します。
商談をロックするには
1 [商談]> [商談管理]ビューに移動します。
2 [商談]リストで、保護(ロック)する商談を選択します。
3 [商談]フォームで、[安全]チェックボックスをオンにします。
営業チームのプライマリメンバーまたは Siebel 管理者だけが[安全]チェックボックスを設定できます。商談
が[安全]に設定されている場合、営業チームのメンバーだけが[商談(全件)]ビューでその商談を見ることが
できます。営業チームのメンバーは、各自の[商談(個人)]ビューでもロックされた商談を表示できます。
商談の使用
ここでは、次に示すエンドユーザーの手順について説明します。
■
37 ページの「Siebel Finance での商談の追加」
■
38 ページの「申し込みからの商談作成」
■
38 ページの「Siebel Finance での商談の管理」
36 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商談 ■ Siebel Finance での商談の追加
Siebel Finance での商談の追加
エンドユーザーは 1 つの商談であるとみなした場合、新しい商談レコードを追加します。
商談を追加するには
1 [商談]画面 >[商談リスト]ビューに移動します。
2
レコードを追加して、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
クローズ概要
案件のクローズについての概要コメント。金融機関が取引をクローズして状況
およびクローズの成否を追跡するときに使用します。
コミット額
商業ローン案件でコミットした合計金額(読み取り専用)。この値は、
[商談詳
細]、
[商業ローン]ビューで入力します。詳しくは、38 ページの「商談詳細の
追加」を参照してください。
預金
商業ローン案件で行われた預金の合計金額(読み取り専用)。この値は、
[商談
詳細]、[商業ローン]ビューで入力します。詳しくは、38 ページの「商談詳
細の追加」を参照してください。
信憑性
商談の信憑性についての評価。
ローン
商業ローン案件で行われたローン合計金額(読み取り専用)。この値は、
[商談
詳細]、[商業ローン]ビューで入力します。詳しくは、38 ページの「商談詳
細の追加」を参照してください。
確度(% )
商談が成立する見込みをパーセントで表したもの。
■
0% はこの商談の成立に疑問があることを意味し、
■
100% はこの商談の成立を確信していることを意味します。
商品ライン
商談に関連した商品ラインを選択します。
売上
この商談の予想される売上金額を入力します。商談に割り当てた確度と合わせ
て、[期待値]フィールドが計算されます。
セールスサイクル
商談の現在のサイクルを選択します。特定のサイクルステージにある商談の合
計、および特定の商談がそのサイクルに滞在している時間は、その商談を評価
する上で重要なデータです。
安全
[商談(全件)]ビュー内の商談の表示を営業チームのメンバーに制限します。
このチェックボックスをオンにすると、レコードがロックされます。営業チー
ムのプライマリメンバーまたは Siebel 管理者のみが[安全]フィールドを設
定できます。
[商談(全件)]ビューの案件をすべてのエンドユーザーが見るこ
とができるようにするには、このフィールドをオフのままにします。
開始日
商談の開始日。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 37
商談 ■ 申し込みからの商談作成
商談詳細の追加
エンドユーザーは、
[商談詳細]タブの商業ローン、普通株、固定収入、助言、貸付シンジケートなどの商談に固有の
詳細を追加することができます。
特定の商談詳細を追加するには
1 [商談]画面 >[商談リスト]ビューに移動します。
2 [商談]リストで、該当する商談をドリルダウンします。
3 [商談詳細]タブをクリックします。
4
5
次のリンクのうちいずれかを選択します。
■
顧問
■
商業ローン
■
エクイティ
■
固定収入
■
貸付シンジケート
該当するリストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
申し込みからの商談作成
エンドユーザーは、資金取引の申し込み作成時に商談を作成することもできます。
申し込みから商談を作成するには
1 [申し込み]画面 >[アプリケーションリスト]ビューに移動します。
2 [申し込み]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
新しい申し込みが保存され、商談が作成されます。
Siebel Finance での商談の管理
ここで説明する商談管理エンドユーザーのタスクは、商談関連のいずれかのビューで実行できます。Siebel Finance
では、各ユーザーの権限に応じてアクセスできるビューや機能が制限されます。したがって、ここで説明するビュー
と実際に表示されるビューが異なる可能性もあります。
商談のプライマリチームメンバー(および、場合によってはその管理者)は、その商談の管理者となります。新しい
商談を追加するには、エンドユーザーが[商談]画面で新しい商談を作成します。詳しくは、37 ページの「商談を追
加するには」を参照してください。
備考:[商談管理]ビューから商談を追加できます。
38 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商談 ■ Siebel Finance での商談の管理
商談のプライマリメンバーとその管理者は、商談をロックし、他のチームメンバーおよびチームメンバー以外の従業
員には商談データが表示されないように設定できます。商談をロックすると、その商談に関連付けられている活動も
ロックされます。エンドユーザーが商談と活動を表示できるようにするには、商談チームと活動チームの両方にその
ユーザーを追加する必要があります。
商談のチームメンバーの追加と削除については、36 ページの「商談の営業チームのメンバーを追加または削除するに
は」を参照してください。
商談をロックするには
1 [商談]画面 >[商談リスト]ビューに移動します。
2 [商談]リストで、該当する商談をドリルダウンします。
3 [商談]フォームで、[安全]フィールドを選択してその商談をロックします。
備考: 管理者が[商談管理]ビューから商談をロックできます。
商談のプライマリチームメンバーを変更するには
1 [商談]画面 >[商談リスト]ビューに移動します。
2 [商談]リストで、該当する商談をドリルダウンします。
3 [営業チーム]フィールドで選択ボタンをクリックします。
4 [営業チーム]リストで、担当者の[プライマリ]フィールドを選択します。
備考: 商談のプライマリチームメンバーは、そのプライマリメンバーの管理者だけが[商談(チーム)]ビューまたは
[商談管理]ビューで変更できます。
BC ユーザープロパティ「MVG Set Primary Restricted: visibility_mvlink_name」
によってこれを上書きできます。詳しくは、『Siebel Developer’s Reference』を参照してください。
商談の新しい活動プランを作成するには
1 [商談]画面 >[商談リスト]ビューに移動します。
2 [活動プラン]タブをクリックします。
3 [活動プラン]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
4 [テンプレート]フィールドで、使用する活動プランテンプレートを選択します。
新しい活動を作成して商談チームメンバーに割り当てるには
1 [商談]画面 >[商談リスト]ビューに移動します。
2 [商談]リストで、該当する商談をドリルダウンします。
3 [活動]タブをクリックします。
4 [活動]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
5 [従業員]フィールドで、活動を割り当てる従業員を選択します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 39
商談 ■ Siebel Finance での商談の管理
商談の新しい添付資料を作成するには
1 [商談]画面 >[商談リスト]ビューに移動します。
2 [商談]リストで、該当する商談をドリルダウンします。
3 [添付]タブをクリックします。
4 [添付]リストで、[新規ファイル]または[新規 URL]をクリックしてレコードを追加します。
5
結果のダイアログボックスで、次のいずれかを実行します。
■
添付するファイルを選択します。
■
添付するファイルに URL を入力します。
選択したファイルのプロパティに基づいて、その他のフィールドが自動的に更新されます。
40 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
5
法人
Siebel Insurance で使用する「companies(法人)」という用語は、他の Siebel アプリケーションで一般に使用さ
れている「accounts(取引先)」に相当します。法人は、所属している組織と、取引先である法人または組織エン
ティティ(または組織構成)間の関係を表します。
[法人]画面とその関連ビューを使用して、法人情報と対話情報を
表示できます。
注意: この章では、Siebel アカウントオブジェクトの名前を「Companies」に変更していることを前提にしていま
す。デフォルトでは、Siebel Insurance は「Accounts」という用語を使用してインストールします。Siebel アカ
ウントオブジェクトの名前の変更については、『アップグレードガイド』を参照してください。
「投資家」という用語は投資信託会社や資産運用会社などの金融機関を指しています。担当
Siebel Insurance では、
者ではなく投資を行っている企業のことです。Siebel Financial Services 7.7 では、投資家の機能が[法人]画面
に移行しました。この章では、法人と投資家の両方に関する通常の手順について説明します。
この章で説明する手順に従って、業種とテリトリーの追加、法人情報の制御、法人階層の生成、競合会社情報の管理、
担当チームメンバーの確認、およびカスタム定義された関係タイプの管理のための管理タスクを実行できます。
エンドユーザーは、
[法人]ビューを使用して、新しい法人と投資家の追加、法人アセスメントの作成、サービスリク
エストと法人との関連付け、法人担当チームの更新、他の法人、担当者、および世帯との関係の定義、および法人概
要情報の表示を行います。エンドユーザーは、投資家の好み、保有証券、取引内容など、投資家に関する情報を検索
することもできます。
ワークフローを使用してエンドユーザーが頻繁に実行する手順を自動化すれば、時間を節約し、キー入力を軽減でき
ます。詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。
法人階層について
法人階層は、親子関係により生成される法人グループです。Siebel Industry Applications では、これらの法人関
係を階層ツリーとして表示できます。
階層ツリーにより、法人階層データが視覚化され、エンドユーザーは法人間の関係を表示、確認できます。法人のロー
ルアップ表示により、ユーザーは、担当者、担当チーム、活動、および商談を含む法人情報を総括して表示できます。
法人へのアクセス権を持つエンドユーザーは、その法人の階層構造、子部署、およびそこで作業している担当者を確
認できます。法人階層は、[法人]画面で、[関係階層]、[活動-ロールアップ]、[担当者-ロールアップ]、[商談-
ロールアップ]、および[補償範囲チーム-ロールアップ]の 5 つのサブビューで表示されます。
設定によっては、他の法人との親子関係を持たない法人はロールアップビューに表示されません。
法人階層については、47 ページの「法人階層の生成によるデータの総括」および 51 ページの「ロールアップビュー
での法人階層の表示」を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 41
法人 ■ 法人情報管理のシナリオ
法人情報管理のシナリオ
次のシナリオは、証券および銀行業界の営業員、投資銀行職員、調査アナリストが実行するサンプルタスクです。実
際のワークフローは各企業のビジネス要件によって異なります。
このシナリオでは、エンドユーザーは法人情報を管理する営業員です。エンドユーザーは、情報を入力して、次のこ
とを行います。
■
新しい法人のデータベースへの追加と法人アセスメントの作成
■
アプリケーションとサービスリクエストの法人への関連付け
■
法人担当チームの管理
■
法人概要情報の表示
■
関係のグラフ表示
営業員による法人情報の追跡
営業員は、[法人]画面を使用して、担当者、組織構成、管理、財務情報など、自分の担当する顧客についてのプロ
ファイル情報を取得して管理します。さらにこの画面には、市場統計や D&B レポートを表示できます。Siebel
Insurance を使用して、営業員が取得して追跡できる法人情報は次のとおりです。
■
法人担当者、業者の条件、セールスおよびサービス情報など自分の組織との関係
■
望ましい納入チャネル(概要レベルと詳細レベルの両方)
営業員は競合会社の詳細を表示したり、マーケティングやセールスのプレゼンテーションを作成してアクセスしたり
することもできます。
営業員は新しい法人レコードを作成したり、既存の法人についての情報を表示して修正したりすることができます。
たとえば、セールスの電話の準備をしている営業員は、[法人]画面を使用して次の質問に答えることができます。
■
この法人の業務は何か
■
面会すべき役員は誰か
■
この法人の財務プロファイルはどうなっているか
■
この法人がすでに所有している口座と商品は何か
■
この法人にはどのようなサービス基準があるか
クライアントに送付する調査資料の投資銀行職員と調査アナリストによる分析
ある投資銀行職員が自分のクライアントについての情報を確認し、どの調査資料を送るべきかを検討しています。プ
ロファイルを見ると、そのクライアントは保守的であり、現金手持ち高が多いことがわかります。そこで、リスクの
少ない定率利益の商品に関する資料を送ることにしました。まず、資料配布のサービスリクエストを作成し、そのリ
クエストを社内の調査アナリストに割り当てます。
このサービスリクエストを受け取った調査アナリストは、指定されたクライアントへ送付する資料を決定します。次
に、新しい電子メールを作成し、必要な資料を添付してクライアントに送信します。
42 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
法人 ■ 法人の管理手順
このシナリオのユーザーは、銀行と調査アナリストです。ユーザーは Siebel Insurance に情報を入力して、次の処
理を行います。
■
新しい投資家の追加
■
投資家の組織図の表示
■
投資家の保有証券の追加
■
担当チームメンバーの追加とその役割の管理
■
取引または保有証券の投資家別リストの表示
法人の管理手順
ここでは、次に示す管理者の手順について説明します。
■
43 ページの「法人の値の設定」
■
44 ページの「法人情報の削除」
■
44 ページの「競合会社情報の管理」
■
45 ページの「担当チームメンバーの確認」
■
46 ページの「カスタム定義された関係タイプ LOV の管理」
■
47 ページの「法人階層の生成によるデータの総括」
法人の値の設定
エンドユーザーが法人を追加するときに適切な項目を選択できるように、管理者は新しい業種とテリトリーを作成し
ます。
Siebel Insurance に法人を追加する場合、そのエンドユーザーは、追加する法人が属している業種を指定する必要
があります。このとき、エンドユーザーに選択肢として表示される業種リストを管理者が作成します。
業種を追加するには
1 [サイトマップ]> [管理-データ]> [業種]に移動します。
2 [業種]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
言語コード
分類で使用する言語。
SIC コード
米国商務省で定義されている業種コード。
タイプ
業種の分類。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 43
法人 ■ 法人情報の削除
通常、法人にはテリトリーを関連付けます。エンドユーザーが Siebel Insurance に法人を追加する場合、[テリト
リー]フィールドに表示される選択肢を管理者が作成します。
テリトリーを追加するには
1
アプリケーションレベルのメニューから、[サイトマップ]>[管理 - 割当]> [テリトリー]に移動します。
2 [テリトリー]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
法人情報の削除
法人を削除すると、その法人に関連するすべての活動をシステムから完全に削除することになります。法人がアクティ
ブでなくなったことが確実である場合にだけ、その法人レコードを削除します。エンドユーザーは法人がまだアクティ
ブかどうかわからない(したがって削除すべきでない)場合、レコードを削除する代わりに法人チームからユーザー
自身を削除できます。
Siebel 管理者は、他のすべてのユーザーによる法人へのアクセスを無効にできます。最初に、管理者は自分自身を
チームリーダーに任命します。次に、管理者は法人のチームからその他のすべての従業員を削除します。
他のすべてのユーザーが法人にアクセスできないようにするには
1 [法人]> [法人管理]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、目的の法人をドリルダウンします。
3 [法人]フォームの[取引先チーム]フィールドで選択ボタンをクリックします。
4 [取引先チーム]ダイアログボックスで、管理者を検索して[プライマリ]フィールドをクリックします。
5 [プライマリ]フィールドにチェックマークが表示されます。
6 [取引先チーム]ダイアログボックスで、その他のすべての担当チームメンバーを削除して[ OK]をクリックし
ます。
[法人(全件)]ビューおよび[法人(全組織)]ビューにアクセスできるユーザーだけがこの法人を表示できるよ
うになります。
競合会社情報の管理
効率的なセールスとマーケティングを行うためには、従業員に対して競合会社とその商品についての最新で一貫した
情報を提供する必要があります。ここでは、
[法人]画面で競合会社とその商品についての情報を管理する方法につい
て説明します。
44 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
法人 ■ 担当チームメンバーの確認
法人を競合会社に指定するには
1 [法人]> [法人管理]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、法人を追加または選択します。
3 [法人]フォームで、詳細表示ボタンをクリックします。
4 [競合会社]チェックボックスをオンにして、法人を競合会社のリストに追加します。
競合会社のリストにその法人が表示されます。競合会社のリストは、
[競合会社]画面、および[商談]画面など
の関連する画面に表示されます。
備考: 管理者以外のユーザーが法人を競合会社に指定するには、
[タイプ]ドロップダウンリストから[競合会社]を
選択します。ただし、[タイプ]ドロップダウンリストから[競合会社]を選択した場合、[競合会社]画面や、[商
談]などの関連画面からアクセス可能な[競合会社を選択]ダイアログボックスに表示される競合会社のリストにそ
の法人は追加されません。
法人が競合会社に指定されている場合、比較競合資料をまとめた文書ファイルを追加できます。詳しくは、『アプリ
ケーション管理ガイド』の資料管理に関する章を参照してください。
競合会社の指定の変更
[競合会社]リストに追加したレコードは削除できません。これは、このレコードを削除すると、[商談]などの関連
画面からも削除されるためです。たとえば、削除しようとした法人が、先月の商談の競合会社である可能性がありま
す。また、その法人が競合会社でなくなっても、商談の記録として競合会社のレコードを残しておいてください。
競合会社のリストにレコードを表示する必要がなくなった場合は、
[競合会社]チェックボックスをオフにします。そ
の結果、他の画面に影響を与えずに、[競合会社]画面からレコードを非表示にできます。
担当チームメンバーの確認
Siebel 管理者としてログオンしている場合、担当チームメンバーが割り当てられていない法人を検索できます。
管理者が既存のチームリーダーである場合、またはチームリーダーが直属の上司の 1 人である場合、法人の担当チー
ムのメンバーを追加または削除できます。管理者としてログインしている場合、
[法人管理]ビューですべての法人の
チームリーダーを変更できます([法人]>[法人管理]ビューに移動します)。
備考: Siebel Financial Services の場合、営業チームと取引先チームが担当チームに相当します。
次の手順では、
[取引先チーム]フィールドで選択を行います。インストール時に[取引先チーム]フィールドが表示
されない場合、[表示カラム]ダイアログボックスを使用して表示する必要があります。
備考: 通常は、アサインメントマネージャによって、担当チームと所有者の割り当てに関する問題は自動的に解決さ
れます。アサイメントマネージャについては、『Siebel Assignment Manager 管理ガイド』を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 45
法人 ■ カスタム定義された関係タイプ LOV の管理
担当チームのメンバーが割り当てられていない法人を検索するには
1 [法人]> [法人管理]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、[新規クエリー]の[名前]フィールドを次のように定義します。
count("Position") = 0
3
クエリーを実行します。
担当チームメンバーが割り当てられていないすべての法人のリストが返されます。
法人担当チームのメンバーを追加または削除するには
1 [法人]> [法人管理]ビューに移動します。
2 [法人]リストで法人を選択します。
3 [取引先チーム]フィールドの選択ボタンをクリックします。
4
担当チームのメンバーを追加または削除するには、次の手順に従ってください。
■
担当チームにメンバーを追加するには、
[担当チーム]ダイアログボックスで従業員を選択して[追加]をク
リックします。
■
チームから従業員を削除するには、リストで従業員を選択し、[削除]をクリックします。
法人担当チームのリーダーを変更するには
1 [法人]> [法人管理]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、法人を選択します。
3 [取引先チーム]フィールドの選択ボタンをクリックします。
4
新しい担当チームのリーダーの[プライマリ]フィールドをオンにして[OK]をクリックします。
カスタム定義された関係タイプ LOV の管理
Siebel 管理者としてログインしている場合は、定義済みのカスタム定義された関係タイプのリストを作成して管理で
きます。デフォルトの変数リストがアプリケーションから提供されています。これらの関係タイプは、
[関係者]アプ
レットの[関係階層]ビューにある[タイプ]フィールドのドロップダウン LOV に表示されます。
カスタム定義された関係タイプを追加するには
1 [サイトマップ]> [管理-データ]> [変数リスト]に移動します。
[タイプ]を「PARTY_RELATIONSHIP_TYPE」に設定します。
2 [変数リスト]リストで[新規クエリー]を作成し、
カスタム定義された関係タイプの既存の変数リストを表す 6 つ以上のレコードが返されます。
46 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
法人 ■ 法人階層の生成によるデータの総括
3 [変数リスト]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
有効
[関係]ドロップダウンリストで、エンドユーザーに値を表示するかどうかを指
定します。
ディスプレイ値
[関係]ドロップダウンリストに表示される値
言語非依存コード
Siebel アプリケーション内部で使用されるコード
言語名称
[ディスプレイ値]フィールドで使用する言語
オーダー
[関係]ドロップダウンリスト内に値が表示される番号
親 LIC
親変数リストの言語非依存コード。階層変数リストで使用されます。
翻訳
このフィールドをオンにすると、この変数リストが多国語変数リスト(MLOV)
の一部であることを示します。
タイプ
変数リストのタイプ。この手順では、PARTY_RELATIONSHIP_TYPE を選択
します。
備考: LOV テーブルのエントリを削除することはできません。[有効]チェックボックスを使用して LOV エントリ
を無効にすることで、[関係]ドロップダウンリストから削除します。
法人階層の生成によるデータの総括
管理者が 1 つまたは複数の階層を定義している場合は、ロールアップビューを使用してデータを総括できます。アプ
リケーション管理者は、通常、法人フォームの親フィールド、または子取引先のサブ取引先ビューを使用して互いに
取引先の関連付けを行うことにより、デフォルト階層を定義します。管理者は、法人階層を定義して、組織構成全体
の活動、商談、担当者、および担当チームなどの総括データを表示できます。たとえば、階層の最上位ノードにその
組織の活動が表示され、その下位のサブディレクトリには部署が、ツリーの各レベルにはその担当者が表示されます。
エンドユーザーはツリーを上下に移動することにより、選択したレベルまでロールアップされるデータを増減して表
示できます。
デフォルトでは、関係階層の一部である法人のみがロールアップデータを表示できます。階層の一部でない法人がロー
ルアップされるデータを表示できるように、アプリケーションを変更できます。
法人のデータを階層ではなくロールアップで表示するように設定するには
■ Siebel Tools を使用して、Dynamic Hierarchy Direct Relationship ビジネスコンポーネントの DynHierachry
ユーザープロパティを LoadAllAccounts に設定します。
ユーザープロパティの設定については、『Configuring Siebel eBusiness Applications 』を参照してください。
Siebel Global Accounts はこのような総括機能を備えたモジュールです。グローバル取引先については、『アプリ
ケーション管理ガイド』を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 47
法人 ■ 法人階層の生成によるデータの総括
アプリケーション管理者は、データの総括に対して次の 2 種類の階層を定義できます。
■
すべてのエンドユーザーに関するデフォルト階層
■
特定のエンドユーザーのみが使用する特定の階層
デフォルト法人階層
アプリケーション管理者は、アプリケーションの初期設定時にデフォルト法人階層を 1 回設定します。デフォルト階
層は、特定の階層に関連付けられていない、階層上の法人への表示権限を持つすべてのエンドユーザーが表示できる
階層です。エンドユーザーに[法人]ビューへのアクセス権を付与するのは管理者の役割です。詳しくは、『アプリ
ケーション管理ガイド』を参照してください。
新しい法人を追加すると、その法人は自動的にデフォルト階層ツリーに追加され、その法人に関連付けられている担
当者、担当チーム、活動、および商談がロールアップビューに自動的に表示されます。
初期設定されたアプリケーションで、
[階層を生成]ボタンを使用すると、親取引先と子法人だけが階層に追加されま
す。子または親を持たない法人はロールアップビューに表示されません。この動作は、Siebel Tools で DynHierarchy
LoadAllAccounts ユーザープロパティを変更することにより変更できます。
Dynamic Hierarchy Direct Relationship ビジネスコンポーネントの DynHierarchy LoadAllAccounts ユーザー
プロパティは「N」または「Y」に設定できます。
「N」に設定すると、生成された階層に親と子だけが表示されます。
DynHierarchy LoadAllAccounts ユーザープロパティを「Y」に設定すると、すべての法人が、生成された階層に
追加されます。ユーザープロパティの設定については、『Using Siebel Tools』を参照してください。
デフォルト法人階層を生成するには
1 [法人]> [グローバル法人管理]ビューに移動します。
2 [法人階層]リストで、[階層を生成]をクリックします。
アプリケーションで定義されている親子取引先関係がロールアップビューに登録されます。このプロセスは、既
存環境の取引先レコードの量によっては時間がかかる場合があります。
法人階層が生成されると、新しいレコードが[法人階層]リストに表示されます。レコードの[階層名]フィー
ルドに、階層を生成した管理者のユーザー ID と生成時間が表示されます。このレコードが唯一の階層レコード
であった場合、[既定]フィールドが自動的にオンになります。ロールアップビューに登録された法人は、[法人
関係]リストに表示されます。
備考:[法人関係]リストに取引先が表示されない場合は、検索ボタンをクリックして検索を実行し、
[ジャンプ]
をクリックしてビューを更新します。
3
オプション。必要に応じて法人階層の名前を変更し、[既定]フィールドをオンにします。
備考: 階層を生成するときにエンドユーザーがアプリケーションを使用していた場合、ロールアップビューにデ
フォルト階層を表示するためには、ユーザーはいったんログオフし、再度ログオンする必要があります。
48 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
法人 ■ 法人階層の生成によるデータの総括
動的法人階層
ユーザーが複合企業の特定の法人でだけ働いている場合があります。この場合、エンドユーザーは、企業全体のデー
タの総括を表示する必要がない、またはそうすべきではないこともあります。このような状況では、管理者はデータ
を総括する範囲としてカスタム階層構成を定義できます。この定義された構成は「動的階層」と呼ばれ、必要に応じ
て単純な構造にも複雑な構造にもすることができ、ユーザーはその動的階層により、関連する法人のデータだけを総
括して見ることができるようになります。
法人を選択して動的法人階層を作成するには
1 [法人]> [法人管理]ビューに移動します。
2
新しい法人階層レコードを作成します。
3 [法人関係]リストの[追加]ボタンをクリックし、表示された[企業を追加]ダイアログボックスで法人を選択
し、[OK]をクリックします。
[法人関係]リストのすべての取引先が新しい法人階層に追加されます。
4
親子関係を定義するには、[法人関係]リストから親を持たない法人を選択し、[親取引先]フィールドで選択ボ
タンをクリックして、[親会社を選択]ダイアログボックスで親会社を選択します。
備考: 親の[法人]フィールドで選択できるのは、
[法人関係]リスト(手順 3)に入力されている法人のみです。
5
親を持たないすべての法人に対して手順 4 を繰り返します。
6
動的階層を組織と関連付けるには、次の手順に従ってください。
■ [サイトマップ] > [管理-グループ]> [組織]に移動します。
■ [組織]リストで組織を選択します。
■ [組織]フォームの[取引先階層]フィールドで目的の階層を選択します。
エンドユーザーは、自身の現在の役割のプライマリ組織が関連付けられている階層だけを表示できます。エンドユー
ザーと役割、役割と組織、および組織と階層を関連付けるのは管理者の役割です。詳しくは、
『アプリケーション管理
ガイド』を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 49
法人 ■ 法人に対するエンドユーザー手順
法人に対するエンドユーザー手順
ここでは、次に示すエンドユーザーの手順について説明します。
■
50 ページの「法人と投資家の追加」
■
51 ページの「法人プロファイルの更新」
■
51 ページの「ロールアップビューでの法人階層の表示」
■
53 ページの「法人アセスメントの作成」
■
54 ページの「法人の申し込みの追加」
■
54 ページの「法人サービスリクエストの追加」
■
55 ページの「法人担当チームの管理」
■
56 ページの「法人概要の表示」
■
56 ページの「法人関係階層の表示」
■
58 ページの「投資家取引または保有証券のリストの表示」
法人と投資家の追加
エンドユーザーは可能性のある見込み客を識別すると、その見込み客を法人として追加できます。次に、ユーザーは
その法人についての情報の追加と追跡を開始できます。
法人または投資家を追加するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]フォームで、詳細表示ボタンをクリックしてレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
3
プライバシーレベルを指定するには、[プライバシーオプション]フィールドで、次のいずれかを選択します。
: 非公開個人情報を共有することは制限なしで許可されています。
■ [参加]
: 関連会社との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。
■ [不参加: 関連会社]
: 第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。
■ [不参加: サードパーティ]
: 関連会社や第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。
■ [不参加: 全パーティ]
米国の法律では、金融機関は、第三者との間での非公開個人情報の共有に関して、さらに関連会社との間での非
公開個人情報の共有の可否を決める公正な信用調査に関しても、プライバシーポリシーの開示が義務付けられて
います。エンドユーザーは、
[プライバシーオプション]フィールドから選択して、プライバシーレベルを指定で
きます。
4 [プライバシーオプション]フィールドは法人に必要なプライバシーレベルを登録するためのものであり、レコー
ドの可視性には影響を与えません。法人が投資家であることを示すには、
[法人]フォームの[投資家]チェック
ボックスをオンにします。
50 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
法人 ■ 法人プロファイルの更新
法人プロファイルの更新
法人のプロファイル情報は常に最新の状態にしておく必要があります。法人について判断する場合や、法人レコード
を管理する場合など、法人のプロファイル情報は Siebel Insurance のさまざまなビューで使用されます。たとえば、
[商業ローン]画面の[債権者詳細]ビューには、法人のプロファイル情報が自動的に表示されます。
法人プロファイルを更新するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、目的の法人をドリルダウンします。
3 [プロファイル]タブをクリックします。
4 [プロファイル]フォームで、更新する次のいずれかのプロファイルエリアへのリンクを選択します。
■
ビジネス
■
財務
■
投資家
■
管理
■
市場統計
■
トランザクション
5 [プロファイル]フォームで、必要に応じて情報を更新します。
ロールアップビューでの法人階層の表示
エンドユーザーは、ロールアップビューで使用できる視覚的な関係階層ツリーコントロールで、法人とその親組織、
子会社、担当者、商談、および他のエンティティとの関係を確認できます。階層ツリー上のハイパーテキストリンク
をドリルダウンして、エンドユーザーは関連ビューに移動できます。
備考: 法人がユーザーの役割の組織と関連付けられている階層(デフォルト階層か動的階層)に追加されていない場
合、エンドユーザーは階層ツリーを表示できません。代わりに、メッセージ「選択したレコードは、定義済みの階層
の部分として含まれていません。これがエラーであると思われる場合は、システム管理者に連絡してください。」が表
示されます。役割と組織、および組織と階層を関連付けるのは管理者の役割です。
[活動-ロールアップ]ビューには、選択した法人とその子会社に関連付けられている活動のすべてが表示されます。
エンドユーザーは、リストにフィルターを適用して特定の活動レコードを検索し、そのフィルター適用後のリストを
保存できます。
備考: 法人が関係階層によって他の組織に関連付けられていない場合、ロールアップビューにはデータが表示されま
せん。ロールアップデータを表示するには、法人が親会社または子会社を持っている必要があります。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 51
法人 ■ ロールアップビューでの法人階層の表示
法人の活動を総括表示するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2
目的の法人をドリルダウンし、[活動-ロールアップ]タブをクリックします。
関連付けられている階層が画面の右側に表示されます。法人とその子に関連付けられているすべての活動が[活
動-ロールアップ]リストに表示されます。
[活動-ロールアップ]リストで、次の処理を実行できます。
■
活動タイプをドリルダウンして、[活動]>[添付]ビューに移動します。
■
法人名をドリルダウンして、[法人]>[担当者]ビューに移動します。
備考:[活動]画面で活動を作成し、[法人]フィールドを設定しない場合、その活動は[活動-ロールアップ]
リストに表示されません。
法人の担当チームを総括表示するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2
法人をドリルダウンし、[補償範囲チーム-ロールアップ]タブをクリックします。
関連付けられている階層が画面の右側に表示されます。法人とその子会社に関連付けられているすべての担当
チームのメンバーが[補償範囲チーム-ロールアップ]リストに表示されます。
[補償範囲チーム-ロールアップ]リストで、次の処理を実行できます。
■
メンバーの姓をドリルダウンして、[従業員]画面に移動します。
■
電子メールアドレスをドリルダウンして、そのアドレスのチームメンバー宛の空の電子メールメッセージを
開きます。
法人との商談を総括表示するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2
法人をドリルダウンし、[商談-ロールアップ]タブをクリックします。
関連付けられている階層が画面の右側に表示されます。法人とその子に関連付けられているすべての商談が[商
談-ロールアップ]リストに表示されます。
[商談-ロールアップ]リストで、次の処理を実行できます。
■
商談名をドリルダウンして、[商談]画面に移動します。
■
法人名をドリルダウンして、[法人]>[担当者]ビューに移動します。
52 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
法人 ■ 法人アセスメントの作成
法人の担当者の総括リストを表示するには
1 [法人]画面 >[法人(個人)]ビューに移動します。
2
法人を選択し、[担当者-ロールアップ]タブをクリックします。
関連付けられている階層が画面の右側に表示されます。法人とその子に関連付けられているすべての担当者が[担
当者-ロールアップ]リストに表示されます。
[担当者-ロールアップ]リストで、次の処理を実行できます。
■
担当者の姓をドリルダウンして、[担当者]画面に移動します。
■
法人名をドリルダウンして、[法人]>[担当者]ビューに移動します。
■
電子メールアドレスをドリルダウンして、そのアドレスの担当者宛の空の電子メールメッセージを開きます。
法人アセスメントの作成
「アセスメント」とは、ビジネスの将来性や法人の信用供与の資格を評価するときの一連の属性を指します。法人アセ
スメントを使用して、法人を相互に比較したり、モデルと比較したり、法人やセールスの状況について知ることがで
きます。エンドユーザーは、さまざまな属性の適切な値を選択することで、法人アセスメントを作成します。
法人アセスメントを実行するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、アセスメントを実行する法人をドリルダウンします。
3 [アセスメント]タブをクリックします。
4 [アセスメント]リストで、レコードを追加します。
5 [テンプレート名]フィールドで選択ボタンをクリックします。
[評価テンプレートを選択]ダイアログボックスが表示されます。
6
ダイアログボックスで適切なテンプレートを選択し、[OK]をクリックします。
[アセスメント属性]リストに属性レコードが自動的に生成されます。
7 [アセスメント属性]リストの各属性の[値]フィールドで選択を行い、[OK]をクリックします。
備考: アセスメントテンプレートは管理者が作成します。アセスメントテンプレートの作成方法については、『アプ
リケーション管理ガイド』を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 53
法人 ■ 法人の申し込みの追加
法人の申し込みの追加
申し込みは、提供されているサービスまたは商品に申し込む法人に対して使用されます。たとえば、ある中小企業が
当座預金口座を申し込むものとします。照会を処理するエンドユーザーは[法人(全件)]ビューでその法人を検索
し、[申し込み]ビューに移動して、この当座預金口座申し込みの申し込みレコードを作成します。
申し込みと法人を関連付けるには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、申し込みに関連付ける法人をドリルダウンします。
3 [申し込み]タブをクリックします。
4 [申し込み]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
備考: さらに詳しい申し込み情報を入力するには、[申込名]ハイパーリンクをドリルダウンします。
法人サービスリクエストの追加
サービスリクエストとは、購入した商品またはサービスに関する情報または問題解決の支援を求める法人からのリク
エストです。顧客から既存のサービスリクエストに関する電話があった場合、エンドユーザーはそのサービスリクエ
ストを検索し、電話の相手に複数の方法で状況を知らせることができます。エンドユーザーは次の処理を実行できます。
■
サービスリクエスト情報の確認
■
顧客からの電話を記録する活動の作成
■
サービスリクエストへの顧客情報の追加
■
サービスリクエストの解決
■
サービスリクエストの割り当て
■
発信者の別のサービス要員への転送
エンドユーザーは新しいサービスリクエストを作成する必要がある場合、サービスリクエストを作成できます。新し
いサービスリクエストをシステム全体で追跡するため、一意なサービスリクエスト(SR)番号が Siebel Insurance
によって自動的に割り当てられます。
法人に関連付けられたサービスリクエストを追加するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [表示]ドロップダウンリストで、[法人(全件)]をクリックします。
3 [法人]リストで、目的の法人をドリルダウンします。
4 [サービスリクエスト]タブをクリックします。
5 [サービスリクエスト]リストでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
サービスリクエスト番号( SR#)が自動的に割り当てられます。
54 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
法人 ■ 法人担当チームの管理
法人担当チームの管理
担当チームは、特定の法人との関係を管理するように任命された従業員のグループです。法人担当チームのすべての
ユーザーは、[法人(個人)]ビュー内の法人にアクセスできます。
備考: 同様の担当チーム機能を担当者も使用できます。
[担当者担当チーム]ビュー([担当者]>[担当チーム])で
担当者担当チームを管理できます。
エンドユーザーは、Siebel Insurance の法人担当チーム機能を使用して次の処理を実行できます。
■
1 つの法人レコード内の 1 つの法人を担当する従業員の記録および表示
■
従業員とその担当法人との関係([チーム役割]および[属性]リストとして定義)の指定および確認
担当チームにメンバーを追加するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、目的の法人をドリルダウンします。
3 [担当チーム]タブをクリックします。
4 [担当チーム]リストで、レコードを追加します。
5 [従業員を追加]ダイアログボックスで、従業員を選択して[OK]をクリックします。
6
わかっている場合は、[チーム役割]フィールドのドロップダウンリストから従業員の担当者役割を選択します。
[チーム役割]ドロップダウンリストの内容を、
[変数リスト]画面で[タイプ]フィー
備考: Siebel 管理者は、
ルドが FINS_COVERAGE_ROLE_TYPE であるエントリによって管理します。[変数リスト]画面を表示する
には、[サイトマップ]> [管理-データ]> [変数リスト]に移動します。
7
必要に応じて、
[カテゴリーと証券]リストで従業員と法人との担当関係を定義する値を選択します。1 つまたは
複数の属性を選択できます。
定義された関係で担当チームに従業員が追加されます。従業員の[法人(個人)]ビューに法人が表示されます。
エンドユーザーは担当チームの活動を作成できます。詳しくは、93 ページの「法人担当チームの活動の表示」を参照
してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 55
法人 ■ 法人概要の表示
法人概要の表示
[法人概要]ビューには、法人の総合的なビューが編集可能なフォーマットで表示されます。このビューには、その法
人に関連付けられている基本的な法人情報、口座、コールレポート、アラートログ、および担当者が表示されます。
法人概要情報を表示するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、目的の法人をドリルダウンします。
3 [概要]タブをクリックします。
[概要]ビューの情報の編集については、25 ページの「概要ビューの設定」を参照してください。
法人関係階層の表示
エンドユーザーは、法人の関係階層を使用して、法人の主要な関係を識別して取得します。このビューには、法人の
関係を視覚化したグラフィック形式のツリーがあります。ツリーには、ある法人と、複数の法人、支社、部署、担当
者などのエンティティとの親子関係の自然な階層、従業員と担当チームとの関係、およびカスタム定義された関係が
表示されます。
カスタム定義された関係は、法人と任意の担当者、組織、世帯、従業員間の特別な関連を表します。エンドユーザー
は、隣接する[関係者]リストの任意の 2 つのエンティティ間にカスタム定義された関係を記録できます。
備考:[関係階層]ビューは、[担当者]画面、[従業員]画面(読み取り専用)、および[世帯]画面にもあります。
詳しくは、78 ページの「担当者関係階層の表示」および 62 ページの「世帯関係階層の使用」を参照してください。
2 つの法人間の自然親子関係を確立するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、支社として確立する法人を選択します。
3 [詳細]タブをクリックします。
4 [親]フィールドで選択ボタンをクリックします。
5 [企業を選択]ダイアログボックスで、親会社を選択して[OK]をクリックします。
6
手順 2 から手順 5 を繰り返して、配置に必要な法人、支社、支店、部署を設定します。
7 [関係階層]タブをクリックします。
画面左下隅の[階層関係]エクスプローラに、新しい親-支社関係が表示されます。
備考: 別の方法として、親会社を選択し、[サブ取引先]ビューを選択して子を追加する方法もあります。
56 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
法人 ■ 法人関係階層の表示
カスタム定義された関係を作成するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、カスタム定義された関係を作成する法人をドリルダウンします。
3 [関係階層]タブをクリックします。
4 [関係者]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
関係
法人と他のエンティティ間の関係を分類します。フィールドにはカスタム定義された
関係値の LOV があります。定義済みの値には、「提出先」、「配偶者」、「子」、「弁護
士」、「役員メンバー」、「プライマリ顧客(バックアップ)」、「管理者アシスタント」、
「競合会社」、「紹介」、「サービスプロバイダー」、「投資家」、「財産管理人」、「関連子
会社」、「銀行代理人」、「受託代理人」、および「債務者代理人」があります。
Siebel 管理者はこの LOV を変更できます。詳しくは、46 ページの「カスタム定義
された関係タイプ LOV の管理」を参照してください。
開始日
終了日
[開始日]と[終了日]間のカスタム定義の関係がツリーに表示されます。この範囲
外の関係はユーザーに表示されません。ユーザーは開始日と終了日の両方を入力でき
ます。
タイプ
このフィールドでは、関係を確立するエンティティのタイプを指定します。デフォル
トで「顧客」に設定されます。その他の値として、
[世帯]、
[組織]、
[従業員]があります。
値
このフィールドの値は[タイプ]フィールドが基になります。たとえば、[タイプ]
が「顧客」の場合、[値]フィールドの選択ボタンをクリックすると、[顧客を選択]
ダイアログボックスが表示されます。
新しく定義された関係が[関係階層]エクスプローラに表示されます。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 57
法人 ■ 投資家取引または保有証券のリストの表示
投資家取引または保有証券のリストの表示
各投資家に関連する取引のリストを表示できます。
取引リストを投資家別に表示するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、取引を表示する投資家をドリルダウンします。
3 [投資家プロファイル]タブをクリックします。
4 [投資家としてのトランザクション(全件)]リストまでスクロールして、取引履歴を確認します。
保有証券のリストを投資家別に表示するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、保有証券を表示する投資家をドリルダウンします。
3 [社外保有証券]タブをクリックします。
[社外保有証券]ビューに保有証券情報を入力することもできます。
58 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
6
世帯
「世帯」とは、共通のリンクや関係を一般的に共有する担当者のグループです。世帯は、世帯全体についての重要なセ
グメント化情報と、世帯メンバー担当者についての概要を提供します。ユーザーは、
[世帯]画面で世帯の人口統計情
報を識別して取り込むことができます。[世帯]画面を使用して、その世帯に関連付けられている顧客の口座、商品、
担当者情報をレビューすることもできます。ユーザーはこれらの情報を基に顧客のデータを評価できます。
注意: この章では、Siebel アカウントオブジェクトの名前を「Companies」に変更していることを前提にしていま
す。デフォルトでは、Siebel Insurance は「Accounts」という用語を使用してインストールします。Siebel アカ
ウントオブジェクトの名前の変更については、使用しているオペレーティングシステム用の『アップグレードガイド』
を参照してください。
世帯別にすべての顧客の口座を分類することで、サービス提供者は組織にとってのクライアントの実際の価値を判断
し、住宅総合保険や子供教育ローンなど、クライアントに追加の商品やサービスのクロスセルやアップセルを行う機
会を模索できます。また、顧客の口座や関連するポートフォリオ情報をすべて世帯別に表示する機能もあり、組織は
世帯全体の財務状況を表示できます。
この章で説明する手順に従って、世帯メンバー(担当者)、口座、ポリシー、引受レポート、クレーム、商談、活動、
サービスリクエスト、および関係階層に関する情報を入力、管理、および確認できます。
備考: ほとんどのビューは読み取り専用であり、世帯担当者情報の概要が表示されます。編集可能なビューは[担当
者]と[関係階層]だけです。
Siebel Insurance に表示される[世帯]画面および関連ビューの機能の多くは、Siebel eBusiness Applications
と共通しています。この章では、Siebel Insurance 固有の世帯機能に焦点を当てて説明します。世帯の基本的な機
能については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
Siebel Financial Services における世帯のシ
ナリオ
次のビジネスシナリオは、営業員が実行するサンプルタスクです。このシナリオは保険、医療、証券、および銀行業
に適用されます。実際のワークフローは各企業のビジネス要件によって異なります。
世帯情報は、セグメント化とクロスセルに関するセールスおよびサービスの意思決定をサポートします。また、金融
および保険業者に対し、世帯とそのすべての担当者についての背景情報も提供します。
営業員は[世帯]画面を使用して、世帯についての人口統計情報と関係情報を識別して取り込み、その世帯に関連付
けられている担当者と商品を確認します。[世帯]画面で、営業員は新しい銀行顧客の新しい世帯を作成します。次
に、営業員は世帯に担当者を追加します。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 59
世帯 ■ 世帯のエンドユーザー手順
数週間後、営業員は世帯情報を確認します。営業員は[世帯(個人)]ビューに移動し、[概要]タブを選択して、そ
の世帯に関連付けられている担当者とサービスリクエストのリストを確認します。次に、営業員は[関係階層]ビュー
を使用して、その世帯に関連する各種パーティを確認します。
備考: 資産管理業では、関係管理者、リテールブローカー、または資産管理者が、各口座内の世帯の総括保有証券、
各口座の実績、一定期間に世帯に対して予想されるキャッシュフロー、セクター別および資産クラス別の世帯の現在
のポートフォリオとモデルポートフォリオ割り当ての比較を表示できます。詳しくは、63 ページの「世帯ポートフォ
リオの表示と評価」を参照してください。
このシナリオのエンドユーザーは、フィールドの世帯情報を管理する営業員または関係管理者です。情報を入力およ
び確認して、次のことを行います。
■
世帯の追加
■
世帯への担当者の追加
■
世帯の概要情報の表示
■
世帯関係の表示
■
世帯口座、実績、キャッシュフロー、ポートフォリオ割り当ての詳細の表示
世帯のエンドユーザー手順
ここでは、次に示すエンドユーザーの手順について説明します。
■
60 ページの「世帯の追加」
■
60 ページの「世帯のプライバシーオプションの設定」
■
61 ページの「担当者と世帯の関連付け」
■
62 ページの「世帯の概要の表示」
■
62 ページの「世帯関係階層の使用」
■
63 ページの「世帯ポートフォリオの表示と評価」
世帯の追加
エンドユーザーは、顧客の世帯についての情報を収集して管理できます。世帯は[世帯]画面から追加します。世帯
の追加方法については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
世帯のプライバシーオプションの設定
米国の法律では、金融機関は、第三者との間での非公開個人情報の共有に関して、さらに関連会社との間での非公開
個人情報の共有の可否を決める公正な信用調査に関しても、プライバシーポリシーの開示が義務付けられています。
エンドユーザーは、[プライバシーオプション]フィールドから選択して、プライバシーレベルを指定できます。
[プライバシーオプション]フィールドは世帯に必要なプライバシーレベルを登録するためのものであり、レコードの
可視性には影響を与えません。
60 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
世帯 ■ 担当者と世帯の関連付け
世帯のプライバシーオプションを設定するには
1 [世帯]画面 >[リスト]ビューに移動します。
2
プライバシーレベルを指定するには、
[プライバシーオプション]フィールドまでスクロールして、次のいずれか
を選択します。
: 非公開個人情報を共有することは制限なしで許可されています。
■ [参加]
: 関連会社との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。
■ [不参加: 関連会社]
: 第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。
■ [不参加: サードパーティ]
: 関連会社や第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。
■ [不参加: 全パーティ]
担当者と世帯の関連付け
担当者は、ある世帯に関連付けられている人です。エンドユーザーは、世帯のうちの 1 人を世帯主として指定し、そ
の他の人を配偶者、子、扶養の親として指定できます。
世帯に担当者を追加するには
1 [世帯]画面 >[リスト]ビューに移動します。
2 [世帯]リストで、担当者を追加する世帯をドリルダウンします。
3 [担当者]タブをクリックします。
4 [担当者]リストで、[新規]をクリックしてレコードを追加します。
5 [担当者を追加]ダイアログボックスで、次のいずれかを実行します。
■
既存の担当者を選択して[ OK]をクリックします。
■
既存の担当者を選択するクエリーを実行します。
■ [新規]を選択して新しい担当者を追加します。
担当者が世帯に関連付けられます。
備考:[世帯]画面では、担当者の住所は自宅住所または個人の住所になります。
[担当者]画面では、担当者の
住所は職場の住所になります。世帯住所は自宅住所からだけ選択できます。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 61
世帯 ■ 世帯の概要の表示
世帯の概要の表示
[世帯の要約]ビューには、世帯とエンドユーザーの組織の関係が編集可能な形式で包括的に表示されます。このビュー
には、世帯、担当者、口座、および処理済みまたは保留中のサービスリクエストに関する基本的な情報が表示されます。
世帯の概要情報を表示するには
1 [世帯]画面 >[リスト]ビューに移動します。
2 [世帯]リストで、概要情報を表示する世帯をドリルダウンします。
3 [概要]タブをクリックします。
世帯関係階層の使用
エンドユーザーは[世帯関係階層]ビューを使用して、世帯の主要な関係を識別して取り込みます。このビューには、
世帯の担当者との自然な関係とカスタム定義された随時の関係を含む、世帯の関係を視覚化したグラフィック形式の
ツリーがあります。
ユーザーは、世帯と担当者または組織の間にカスタム定義された関係を作成できます。エンドユーザーは、隣接する
[関係者]リストの任意の 2 つのエンティティ間にカスタム定義された関係を記録できます。
備考:[関係階層]ビューは[担当者]画面と[法人]画面にもあります。詳しくは、78 ページの「担当者関係階層
の表示」および 56 ページの「法人関係階層の表示」を参照してください。
カスタム定義された関係を作成するには
1 [世帯]画面 >[リスト]ビューに移動します。
2 [世帯]リストで、関係を定義する世帯をドリルダウンします。
3 [関係階層]タブをクリックします。
62 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
世帯 ■ 世帯ポートフォリオの表示と評価
4 [関係者]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
.
フィールド
コメント
関係
世帯とその他のエンティティ間の関係を分類します。フィールドにはカスタム定義さ
「提出先」、
「配偶者」、
「子」、
「弁
れた関係値の LOV があります。定義済みの値には、
護士」、
「役員メンバー」、
「プライマリ顧客(バックアップ)」、
「管理者アシスタント」、
「競合会社」、「紹介」、「サービスプロバイダー」、「投資家」、「財産管理人」、「関連子
会社」、
「銀行代理人」、
「受託代理人」、および「債務者代理人」があります。Siebel
管理者はこの LOV を変更できます。詳しくは、24 ページの「変数リストの設定」を
参照してください。
タイプ
このフィールドでは、関係を確立するエンティティのタイプを指定します。デフォル
トで「顧客」に設定されます。その他の値として、
[世帯]、
[組織]、
[従業員]があります。
値
このフィールドの値は[タイプ]フィールドが基になります。たとえば、[タイプ]
が「顧客」の場合、[値]フィールドの選択ボタンをクリックすると、[顧客を選択]
ダイアログボックスが表示されます。
新しく定義された関係が[関係階層]エクスプローラに表示されます。
世帯ポートフォリオの表示と評価
[口座]タブでは、さまざまな観点から世帯のポートフォリオ情報を表示できます。
■ [口座]リスト: 選択した世帯の担当者に関連付けられている口座が示されます。詳しくは、64 ページの「世帯
に関連付けられている口座を選択するには」を参照してください。
■ [保有証券合計]リスト: 選択した口座内の保有証券が資産クラス(証券、投資信託、債券など)別に示されま
す。詳しくは、64 ページの「口座の総括保有証券を表示するには」を参照してください。
■ [クラス割り当て]リスト: 選択した保有証券とポートフォリオモデルの比較が示されます。詳しくは、64 ペー
ジの「口座の保有証券をポートフォリオモデルと比較するには」を参照してください。
■ [部門割り当て]リスト: 選択した保有証券がセクター別に示されるので、ポートフォリオ分散投資の程度を表
示できます。詳しくは、64 ページの「選択した口座の保有証券をセクター別に表示するには」を参照してください。
■ [キャッシュフロー]リスト: 選択した口座の将来のキャッシュフローが示されます。このビューから、将来の
投資可能な金額を見積もることができます。詳しくは、65 ページの「選択した口座の予想される将来のキャッ
シュフローを表示するには」を参照してください。
■ [実績]リスト: 選択した口座のこれまでの実績が示されます。詳しくは、65 ページの「選択した口座のこれま
での実績を表示するには」を参照してください。
備考: これらのビューは仮想ビジネスコンポーネントで、使用するには前もって設定する必要があります。詳しくは、
102 ページの「世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのセットアップ」を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 63
世帯 ■ 世帯ポートフォリオの表示と評価
世帯に関連付けられている口座を選択するには
1 [世帯]画面 >[リスト]ビューに移動します。
2 [世帯]リストで、目的の世帯をドリルダウンします。
3 [口座]タブをクリックします。
4 [口座]リストで、選択する口座の[集合選択]フィールドを選択します。
備考:[すべて選択]をクリックしてすべての口座を選択したり、
[選択なし]をクリックしてすべての口座の選
択を解除したりすることもできます。
口座の総括保有証券を表示するには
1
希望の口座の[集合選択]フィールドをオンにして、口座を選択します(64 ページの「世帯に関連付けられてい
る口座を選択するには」を参照してください)。
2 [保有証券合計]タブをクリックします。
3 [口座]リストで、[保有証券を生成]をクリックします。
[保有証券合計]リストが表示され、選択した口座内のすべての保有証券が資産クラス(証券、投資信託、債券な
ど)別に表示されます。[保有証券合計]リストで特定の資産クラスを選択すると、[保有証券]サブメニューに
個々の状態が表示されます。
口座の保有証券をポートフォリオモデルと比較するには
1
希望の口座の[集合選択]フィールドをオンにして、口座を選択します(64 ページの「世帯に関連付けられてい
る口座を選択するには」を参照してください)。
2 [クラス割り当て]タブをクリックします。
3 [口座]リストのドロップダウンリストからポートフォリオモデルを選択し、[ジャンプ]をクリックします。
[クラス割り当て]リストに、モデルと実際の保有証券のチャートが表示されます。
選択した口座の保有証券をセクター別に表示するには
1
目的の口座の[集合選択]フィールドをオンにして、口座を選択します(64 ページの「世帯に関連付けられてい
る口座を選択するには」を参照してください)。
2 [部門割り当て]タブをクリックします。
3 [口座]リストのドロップダウンリストからセクターを選択し、[ジャンプ]をクリックします。
[部門割り当て]リストに口座の保有証券がセクター別に表示されるので、ポートフォリオ分散投資の程度と選択
したモデルポートフォリオの比較を表示できます。
64 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
世帯 ■ 世帯ポートフォリオの表示と評価
選択した口座の予想される将来のキャッシュフローを表示するには
1
目的の口座の[集合選択]フィールドをオンにして、口座を選択します(64 ページの「世帯に関連付けられてい
る口座を選択するには」を参照してください)。
2 [キャッシュフロー]タブをクリックします。
3 [口座]リストで、[キャッシュフローを生成]をクリックします。
4
期間フィルターでキャッシュフローを表示する期間を選択し、[ジャンプ]をクリックします。
[キャッシュフロー]サブビューに、将来の投資として使用できる見積り金額が表示されます。
備考: 実際に表示するためには、前述の手順に事前設定が必要です。詳しくは、102 ページの「世帯口座の仮想
ビジネスコンポーネントのセットアップ」を参照してください。
選択した口座のこれまでの実績を表示するには
1
目的の口座の[集合選択]フィールドをオンにして、口座を選択します(64 ページの「世帯に関連付けられてい
る口座を選択するには」を参照してください)。
2 [実績]タブをクリックします。
3 [口座]リストで、[実績を生成]をクリックします。
4
期間フィルターで口座の実績を表示する期間を選択し、[ジャンプ]をクリックします。
[キャッシュフロー]リストに、口座のこれまでの実績が表示されます。
備考: 実際に表示するためには、前述の手順に事前設定が必要です。詳しくは、102 ページの「世帯口座の仮想
ビジネスコンポーネントのセットアップ」を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 65
世帯 ■ 世帯ポートフォリオの表示と評価
66 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
7
担当者
「担当者」とは、企業が取引を行っているか将来取引を行うことが予想されるエンティティまたは個人のことです。担
当者は、他の法人の従業員、フリーのコンサルタント、ベンダー、個人的な知り合いなどです。担当者は 1 つの法人
のみに属すことができますが、自分の法人とは関係のない商談を含む、複数の商談に属すことができます。Siebel
Insurance では、担当者は顧客および顧客との関係を表す単一のビューに表示されます。
注意: この章では、Siebel アカウントオブジェクトの名前を「Companies」に変更していることを前提にしていま
す。デフォルトでは、Siebel Insurance は「Accounts」という用語を使用してインストールします。Siebel アカ
ウントオブジェクトの名前の変更については、使用しているオペレーティングシステム用の『アップグレードガイド』
を参照してください。
この章で説明する処理を実行すると、エンドユーザーは購入された商品、署名された同意書または契約の詳細、以前
に顧客に対して推奨された商品などの担当者に関する情報を入力して追跡できます。また、マーケティングキャンペー
ンやそれに対する顧客の反応の詳細も記録できます。顧客がこれまでに行ったサービスリクエスト、保険クレーム、
商品申し込みの履歴を管理できます。また、顧客の財務の健全性とニーズを分析できます。
[担当者]画面には、他の画面で使用可能なデータの別のビューが表示されます。[担当者]のビューで実行できる多
くのタスクは、他の画面でも実行できます。たとえば、担当者の活動は[担当者活動]ビューでも作成できますが、
[活動(個人)]ビューに移動して新しい活動を入力し、担当者に関連付けることもできます。
基本的な担当者の機能と管理については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
ワークフローを使用してエンドユーザーが頻繁に実行する手順を自動化すれば、時間を節約し、キー入力を軽減する
ことができます。詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。
新規担当者追加のシナリオ
次のシナリオは、証券または銀行業界の営業員やプライベート担当銀行員が実行するサンプルタスクです。実際のワー
クフローは各企業のビジネス要件によって異なります。
販売担当者による新しい担当者の追加
会議で新しい営業員が見込み顧客に会います。見込み顧客は新しい営業員に名刺を渡し、最近この地域に移ったこと、
および自身の小規模企業と個人的な銀行業務のニーズを満たす金融機関を探していることを伝えます。
新しい営業員は事務所に戻り、新しい担当者として見込み顧客を Siebel Insurance に入力します。見込み顧客の法
人情報を入力し、その法人を担当者に関連付けることもできます。
[関係階層]ビューには、担当者が関係しているす
べての法人、ビジネスパートナー、弁護士、家族構成、およびその他の影響力のある関係など、この担当者の関係を
入力できます。この新しい担当者レコードの作成者である営業員は、この顧客の主要な担当者として自動的に担当チー
ムに追加されます。必要に応じて、小規模ビジネスマネージャや商品の専門家を担当チームに追加し、メンバーの[担
当者(個人)]ビューに新しい担当者を表示することもできます。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 67
担当者 ■ 新規担当者追加のシナリオ
顧客が個人サービスおよびビジネスサービスを探しているので、営業員は Siebel Insurance に担当者に関連付けた
商談レコードを個別に作成します。この商談レコードには、顧客が興味を持っている商品やサービス、および顧客の
金融ニーズを満たすためのその他のフォローアップ活動を記録します。
このシナリオでは、エンドユーザーは出先で法人情報を管理する新しい営業員です。エンドユーザーは、情報を入力
して、次のことを行います。
■
新しい担当者の追加と法人への関連付け
■ [関係]ビューを使用する、担当者に影響するすべての関係の入力
■
担当チームへの他の営業員の追加
■
担当者に関連付ける新しい商談の作成
■
フォローアップ活動の作成、および適切な営業員への割り当てと見込み商談の終了
プライベート担当銀行員によるセールスコールの準備
プライベート担当銀行員がセールスコールの準備をします。銀行員は次の事項に関して顧客情報を確認します。
■
顧客が所属する法人。
■
この顧客との関係がもたらす利益。
■
この顧客の財務プロファイル。
■
この法人がすでに所有している口座と商品は何か。さらに必要と思われる商品。
■
この会社にはどのようなサービス基準があるか。
これらのすべての情報は[担当者]画面で確認できます。
このシナリオでは、エンドユーザーは銀行業界のプライベート担当銀行員です。エンドユーザーは、情報を入力して、
次のことを行います。
■
新しい担当者の追加
■
顧客価値アセスメントの作成
■
担当者の概要情報の表示
■
顧客価値アセスメントの結果の表示
68 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
担当者 ■ 担当者の管理
担当者の管理
ここでは、管理者の次の手順について説明します。
■
担当者の保有証券を更新または確認するには
■
担当者の投資プロファイルを更新または確認するには
管理者がさまざまな手順を実行して担当者情報を表示、追加、変更するには、
[ファイナンス管理]画面の担当者管理
ビューを使用します。
[投資プロファイル]ビューでは、全般的な目標、財務目標、年収、流動純資産、職歴、リスク評価、知識レベル、所
得税階層など、担当者のプロファイルを作成できます。
担当者の保有証券を更新または確認するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで担当者を選択し、担当者名をドリルダウンします。
3
必要に応じて担当者の情報を更新します。
4 [保有証券]タブをクリックします。
[口座]リストと[保有証券]リストが表示されます。[口座]リストには、組織における担当者のすべての口座
が含まれます。
5
口座を選択します。
6
選択した口座における担当者の保有証券を更新するには、
[保有証券]リストから保有証券を選択し、必要に応じ
て情報を更新します。
担当者の投資プロファイルを更新または確認するには
1 [サイトマップ]> [管理-ファイナンス]> [担当者]に移動します。
2 [担当者]フォームから、目的の担当者を検索します。
3
必要に応じて担当者の情報を更新します。
4 [投資プロファイル]タブをクリックします。
5
必要に応じて担当者の投資プロファイルを更新します。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 69
担当者 ■ 担当者の使用
担当者の使用
ここでは、次に示すエンドユーザーの手順について説明します。
■
70 ページの「担当者情報の管理」
■
76 ページの「顧客アセスメントの作成」
■
77 ページの「顧客価値のアイコン設定」
■
77 ページの「担当者概要の表示」
■
78 ページの「担当者関係階層の表示」
■
79 ページの「住宅ローンの管理」
■
82 ページの「ファイナンシャルプランの作成」
担当者情報の管理
「担当者」とは、企業が現在取引を行っているか将来取引を行うことが予想されるエンティティまたは個人のことで
す。エンドユーザーは、次の処理を実行して担当者を管理します。
■
新しい担当者の追加。70 ページの「担当者の追加」を参照してください。
■
担当者カテゴリーとメモの作成。72 ページの「担当者情報のカテゴリーの作成」および 72 ページの「担当者に
関するメモの作成」を参照してください。
■
資料配布リストへの担当者の追加。73 ページの「資料配布への担当者の追加」を参照してください。
■
担当者のアクセスレベルの設定。73 ページの「担当者のアクセスレベル」を参照してください。
■
担当者の投資候補証券の設定。74 ページの「担当者の投資候補証券の入力」を参照してください。
■
担当者の取引履歴の表示。「担当者の取引履歴の表示」を参照してください。
■
担当者紹介情報の管理。74 ページの「担当者紹介情報の管理」を参照してください。
■
担当者の利益の表示。76 ページの「担当者の利益の確認」を参照してください。
担当者の追加
エンドユーザーが取引で誰かと面会する場合、面会相手の担当者レコードを追加して、関連する個人情報と将来発生
する可能性がある取引を追跡します。
備考:[個人担当者リスト]は、法人に関連付けられていない担当者用であるため、
[担当者リスト]とは異なります。
したがって、[個人担当者リスト]でレコードに法人を追加しても、[担当者(個人)]ビューや[担当者(全件)]
ビューなどには追加されません。エンドユーザーは[担当者リスト]ビューで取引の担当者を適切に追加する必要が
あります。エンドユーザーは、その他の担当者ビューではなく[個人担当者リスト]ビューの[活動]ビューでのみ、
個人担当者の活動を作成、確認、管理する必要があります。
70 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
担当者 ■ 担当者情報の管理
担当者を追加するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]フォームで、詳細表示ボタンをクリックしてレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
3
プライバシーレベルを指定するには、
[プライバシーオプション]フィールドまでスクロールして、次のいずれか
を選択します。
: 非公開個人情報を共有することは制限なしで許可されています。
■ [参加]
: 関連会社との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。
■ [不参加: 関連会社]
: 第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。
■ [不参加: サードパーティ]
: 関連会社や第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。
■ [不参加: 全パーティ]
米国の法律では、金融機関は、第三者との間での非公開個人情報の共有に関して、さらに関連会社との間での非
公開個人情報の共有の可否を決める公正な信用調査に関しても、プライバシーポリシーの開示が義務付けられて
います。エンドユーザーは、
[プライバシーオプション]フィールドから選択して、プライバシーレベルを指定で
きます。
[プライバシーオプション]フィールドは担当者に必要なプライバシーレベルを登録するためのものであり、レ
コードの可視性には影響を与えません。
担当者を法人に関連付けるには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。
3 [詳細]タブをクリックします。
4 [法人]フィールドで、選択ボタンをクリックします。
5 [法人]ダイアログボックスで、利用できる法人のリストからレコードを選択し、[追加]をクリックしてから
[OK]をクリックします。
自動的に担当者と法人が関連付けられ、住所に法人のデフォルトの住所情報が設定されます。
備考:[新規]をクリックして新しい法人レコードを作成した後、法人と担当者を関連付けることもできます。
6
別の住所を入力するには、[住所明細]フィールドの選択ボタンをクリックします。
7 [担当者住所]ダイアログボックスで、次のいずれかを実行します。
■
既存の住所レコードを選択し、[追加]をクリックします。
[保存]をクリックします。
■ [新規]をクリックして新しい住所を入力し、
8
担当者のプライマリ住所を指定するには、[プライマリ]フィールドをクリックして[OK]をクリックします。
備考:[担当者住所]ダイアログボックスのプライマリ住所が、
[詳細]フォームの住所フィールドに表示されます。
9 [タイムゾーン]フィールドで、担当者のタイムゾーンを選択します。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 71
担当者 ■ 担当者情報の管理
担当者情報のカテゴリーの作成
デフォルトの[担当者]リストと[詳細]フォームには、エンドユーザーが追跡する必要がある情報のフィールドは
ありませんが、エンドユーザーはカテゴリーを追加できます。管理者が変数リストを設定している場合は、そこから
選択します。
担当者にカテゴリーを追加するには
1 [サイトマップ]> [担当者]> [担当者リスト]>[カテゴリー]ビューに移動します。
2 [担当者]フォームから、目的の担当者を検索します。
3 [カテゴリー]リストにレコードを追加します。
4 [カテゴリー]フィールドで、選択ボタンをクリックします。
5 [カテゴリーを選択]ダイアログボックスが表示されます。
6
変数リストからカテゴリーを選択するか、新しいカテゴリーを作成します。
7
必要なフィールドに情報を入力します。
8
手順 3 から手順 7 を繰り返してカテゴリーを追加します。
担当者に関するメモの作成
エンドユーザーは担当者とのやりとりの中で、覚えておく必要がある情報を収集します。そのような断片的な情報は、
一般にメモとして保存するのが最善の方法です。ユーザーは、担当者レコードにアクセスできるすべてのユーザーが
参照できるメモ、または自分だけが参照できるメモを作成できます。
担当者に関するメモを作成するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。
備考: 目的の担当者がリストに表示されない場合は、その担当者を追加します。詳しくは、70 ページの「担当者
の追加」を参照してください。
3 [メモ]タブをクリックします。
4
ビューバーから次のいずれかを選択します。
]: 他のユーザーが参照できるメモ。
■ [メモ(共有)
]: 作成者だけが参照できるメモ。
■ [メモ(個人)
72 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
担当者 ■ 担当者情報の管理
5 [メモ]リストでレコードを追加して、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
作成日時
日付とタイムスタンプが自動的に設定されます。
タイプ
デフォルト値は[メモ]です。メモのタイプを分類するには、別の値を選択します。
説明
メモの内容を説明するテキストフィールド
6 [スペルのチェック]をクリックして、メモのスペルをチェックします。
資料配布への担当者の追加
[資料配布]ビューには、担当者に配布したすべての資料が表示されます。通常は、担当者に資料を電子メールで送
信するたびに資料配布レコードが作成されます。電子メールメッセージを使用して資料を配布する活動については、
第 9 章「活動」の「電子メールによる資料配布」を参照してください。
資料を担当者に配布するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。
備考: 目的の担当者がリストに表示されない場合は、その担当者を追加します。詳しくは、70 ページの「担当者
の追加」を参照してください。
3 [資料配布]タブをクリックします。
4 [資料配布]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
5 [流通チャネル]フィールドで、資料の配布方法を選択します。
6 [資料]リストまでスクロールし、必要なフィールドに情報を入力します。
7 [資料]リストで、配布する資料を追加します。
担当者のアクセスレベル
Siebel Insurance では、アクセスレベルを使用して、顧客がさまざまなレベルのサービス、調査レポート、イベン
ト、資料にアクセスできるようにします。担当者のアクセスレベルを設定すると、担当者は、指定したレベルより下
位のアクセスレベルのすべての資料にアクセスして参照できるようになります。担当者のアクセスレベルの設定につ
いては、184 ページの「アクセスレベルの設定」を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 73
担当者 ■ 担当者情報の管理
担当者の投資候補証券の入力
エンドユーザーは担当者の投資候補証券を記録できます。担当者の投資候補証券の入力については、169 ページの「指
値情報と保有証券情報の入力」を参照してください。
担当者の取引履歴の表示
担当者取引履歴]ビューでは、担当者がその金融機関に解説しているすべての口座について、担当者の取引履歴を口
座ごとに表示できます。
担当者の取引履歴を表示するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。
3 [取引履歴]タブをクリックします。
[トランザクション]ビューに、選択した担当者のすべての口座、および各口座のこれまでの投資取引が表示され
ます。
担当者紹介情報の管理
[紹介]タブでは、エンドユーザーは担当者の紹介情報を入力できます。紹介は商談となる可能性があるものです。
[紹介]ビューでは、担当者に提供する紹介情報と担当者から受け取る紹介情報の両方を記録できます。
担当者からの紹介を入力するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。
3 [紹介]タブをクリックします。
4
ドロップダウンリストから、[この顧客からの紹介]を選択します。
備考: 顧客のすべての紹介を表示するには、ドロップダウンリストで[この顧客からの紹介]を選択します。
74 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
担当者 ■ 担当者情報の管理
5
フォームで、レコードを追加して必要なフィールドに入力します。フィールドの一部について次の表で説明します。
フィールド
コメント
法人
既存の法人を選択するか新しい法人を作成します。選択した法人は、ユーザーの組織
にとっての見込み商談となります。
名前(姓)
[法人]フィールドで、選択した紹介先法人に関連付ける担当者を選択します。
[法人]
に入力すると、
[担当者]リストには、選択した法人に関連付けられている担当者だけ
が表示されます。
紹介に対して新しい担当者を作成するには、次の手順に従ってください。
a [担当者]画面で、法人の担当者を作成します。詳しくは、71 ページの「担当
者を追加するには」を参照してください。
b
作成した担当者を新しい法人に関連付けます。詳しくは、71 ページの「担当
者を法人に関連付けるには」を参照してください。
c [紹介]タブで、このフィールドに関連付けられている[担当者を選択]ダイ
アログボックスから担当者を選択します。
紹介者
紹介を行った従業員を選択します。
担当者への紹介を作成するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。
3 [紹介]タブをクリックします。
4 [紹介]から[この担当者]までスクロールし、ドロップダウンリストから[この顧客への紹介リスト]を選択します。
5
リストで、レコードを追加して必要なフィールドに入力します。フィールドの一部について次の表で説明します。
フィールド
コメント
処置
紹介の状態です。
法人
既存の法人を選択するか新しい法人を作成します。選択した法人は、サービスプロバ
イダーにとっての見込み商談となります。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 75
担当者 ■ 顧客アセスメントの作成
フィールド
名前(姓)
コメント
[法人]フィールドで、選択した紹介先法人に関連付ける担当者を選択します。
[法人]
に入力すると、
[担当者]リストには選択した法人に関連付けられている担当者だけが
表示されます。
紹介に対して新しい担当者を作成するには、次の手順に従ってください。
a [担当者]画面で、法人の担当者を作成します。詳しくは、71 ページの「担当
者を追加するには」を参照してください。
b
作成した担当者を新しい法人に関連付けます。詳しくは、71 ページの「担当
者を法人に関連付けるには」を参照してください。
c [紹介]タブで、このフィールドに関連付けられている[担当者を選択]ダイ
アログボックスから担当者を選択します。
紹介者
紹介を行った組織の従業員を選択します。
担当者の利益の確認
[利益]ビューでは、顧客の利益シミュレーションを確認できます。金融機関でこれらのシミュレーションを利用する
と、適切なセールス活動、価格設定、サービス、およびマーケティング活動を行うことができます。また、顧客への
クロスセルでもこの情報が役立ちます。
[担当者]画面、
[世帯]画面、および[法人]画面から[利益]ビューを表示できます。
備考: Siebel Insurance では、
担当者の利益を確認するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで、該当する担当者をドリルダウンします。
3 [利益]タブをクリックします。
顧客アセスメントの作成
[担当者アセスメント]ビューは、エンドユーザーが担当者を評価する場合に便利です。担当者の評価は[担当者アセ
スメント]ビューで作成されます。
備考: 法人に対しても同様のアセスメント機能があります。詳しくは、53 ページの「法人アセスメントの作成」を参
照してください。
顧客のアセスメントでは、定義された条件を基に担当者が評価されます。各アセスメントテンプレートには、アセス
メントの各種の計測ポイントを構成するアセスメント属性のグループがあります。Siebel 管理者は、新規テンプレー
トを作成し、アセスメント属性を追加または修正できます。アセスメントテンプレートおよびその定義と管理の方法
については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
76 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
担当者 ■ 顧客価値のアイコン設定
顧客アセスメントを作成するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで、アセスメントを追加する担当者をドリルダウンします。
3 [アセスメント]タブをクリックします。
4 [アセスメント]リストで、レコードを追加します。
5 [テンプレート名]フィールドで選択ボタンをクリックします。
6 [評価テンプレートを選択]ダイアログボックスで、テンプレートを選択して[OK]をクリックします。
テンプレートで定義されているアセスメント属性が[アセスメント属性]リストに自動的に作成されます。
7
可能な場合は、
[アセスメント属性]リストの[値]フィールドで選択ボタンをクリックして、各属性の値を選択
します。
顧客価値のアイコン設定
76 ページの「顧客アセスメントの作成」で説明する顧客価値アセスメントツールに加えて、Siebel Insurance には
顧客価値評定機能があります。
[顧客価値]アイコンは、5 つの星印として[顧客]フォームに表示されます。有効になっている星の数は、認識され
ている担当者の価値を表しています。
顧客価値の星印を調整するには
■ [担当者]> [詳細]ビューに移動し、[階層]フィールドの値を調整します。
担当者概要の表示
[担当者概要]ビューには、担当者とエンドユーザーの組織との関係の全体像が編集可能な形式で表示されます。この
ビューには、顧客の連絡先、口座、アプリケーション、警告、顧客をターゲットにしたキャンペーン、サービスのリ
クエスト、および顧客に関連する商談が表示されます。
[顧客]フォームで[顧客価値]の星印をクリックすると、組織に対する顧客の価値が表示されます。詳しくは、77 ペー
ジの「顧客価値のアイコン設定」を参照してください。
担当者概要情報を表示するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで、担当者をドリルダウンします。
3 [概要]タブをクリックします。
[概要]ビューの情報の編集については、25 ページの「概要ビューの設定」を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 77
担当者 ■ 担当者関係階層の表示
担当者関係階層の表示
担当者の関係には影響力があります。エンドユーザーの担当者の中には、購入およびその他の決定において他者の意
見を大いに参考にする人がいます。この場合、エンドユーザーは購入権を持つ担当者と購入決定に影響を与える人の
関係を追跡する必要があります。
エンドユーザーは[担当者関係階層]ビューを使用して、担当者の主要な関係を識別して取り込みます。このビュー
には、担当者の関係を視覚化したグラフィック形式の関係階層ツリーがあります。ツリーには、担当者と法人や世帯
などのエンティティとの親子関係を表す自然な階層とカスタム定義された関係が表示されます。
カスタム定義された関係は、担当者と他の担当者、組織、または世帯間の特別な関係を表します。エンドユーザーは、
隣接する[関係者]リストの任意の 2 つのエンティティ間にカスタム定義された関係を記録できます。
備考:[関係階層]ビューは[法人]画面および[世帯]画面にもあります。詳しくは、56 ページの「法人関係階層
の表示」および 62 ページの「世帯関係階層の使用」を参照してください。
担当者の関係階層を表示するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで、関係階層を表示する担当者をドリルダウンします。
3 [関係階層]タブをクリックします。
担当者の[担当者関係階層]ビューが表示されます。
担当者間の関係を定義するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動します。
2 [担当者]リストで、関係を定義する担当者をドリルダウンします。担当者が存在しない場合は追加します。
担当者の追加については、70 ページの「担当者の追加」を参照してください。
3 [関係階層]タブをクリックします。
78 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
担当者 ■ 住宅ローンの管理
4 [関係者]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
関係
コメント
担当者間の関係を分類します。フィールドにはカスタム定義された関係値の LOV があり
ます。定義済みの値には、
「提出先」、
「配偶者」、
「子」、
「弁護士」、
「役員メンバー」、
「プラ
イマリ顧客(バックアップ)」、
「管理者アシスタント」、
「競合会社」、
「紹介」、
「サービスプ
ロバイダー」、
「投資家」、
「財産管理人」、
「関連子会社」、
「銀行代理人」、
「受託代理人」、お
よび「債務者代理人」があります。
Siebel 管理者はこの LOV を変更できます。詳しくは、24 ページの「変数リストの設定」
を参照してください。
タイプ
デフォルトで「顧客」に設定されます。その他の値として、
[世帯]、
[組織]、
[従業員]が
あります。
値
関係の他のメンバーを示します。使用できる値は[タイプ]フィールドの選択によって異
なります。たとえば、
[タイプ]フィールドが「顧客」の場合に選択ボタンをクリックする
と、[顧客を選択]ダイアログボックスが表示されます。
新しく定義された関係が[関係階層]エクスプローラに表示されます。
住宅ローンの管理
[担当者]画面を使用すると、エンドユーザーは次の住宅ローンに関するタスクを実行できます。
■
住宅ローンのニーズ分析の実行。詳しくは、79 ページの「住宅ローンニーズ分析の実行」を参照してください。
■
住宅ローン推奨商品の作成。詳しくは、80 ページの「住宅ローン推奨商品の作成」を参照してください。
■
住宅ローンの事前審査の実行。詳しくは、81 ページの「住宅ローンの事前審査の実行」を参照してください。
■
住宅ローンシミュレーションの使用。詳しくは、81 ページの「住宅ローンシミュレーションの使用」を参照して
ください。
住宅ローンニーズ分析の実行
担当者の住宅ローンニーズ分析を行うには、[ニーズ分析-住宅ローン]ビューを使用します。
担当者の全般的なニーズ分析を実行するには
1 [担当者]画面に移動し、[担当者リスト]リンクをクリックします。
2 [担当者]リストで、担当者をドリルダウンします。
備考: 目的の担当者がリストに表示されない場合は、その担当者を追加します。担当者の追加については、70 ペー
ジの「担当者の追加」を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 79
担当者 ■ 住宅ローンの管理
3 [ニーズ分析]タブをクリックします。
4 [住宅ローン]リンクをクリックします。
5 [ニーズ分析]フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
6
入力する値がわからない場合は、次の手順に従ってください。
a [スクリプト]をクリックします。
スクリプトセッションが表示されます。
b
表示されるプロンプトに従って情報を入力します。
[ニーズ分析]フォームに必要な情報をすべて入力したら、推奨商品を生成できます。
備考: ニーズ分析と推奨商品の生成については、第 12 章「金融ニーズ分析」を参照してください。
住宅ローン推奨商品の作成
[推奨商品]ビューを使用すると、顧客が指定する借り入れ条件に基づいて住宅ローン商品を推奨できます。このビュー
には、推奨する各住宅ローン商品の月次返済額、手数料内訳、利率、ポイントも表示されます。
注意: ここで説明しているすべての Siebel Insurance のシュミレーションでは、比較だけを目的にして結果が計算
されるので、結果の精度は保証されません。シュミレーションと結果が異なる原因は、使用された端数処理や数式に
よるものです。シミュレーションの実行に使用する数式を修正するには、管理権限が必要です。
顧客が適格と認められる住宅ローン商品を推奨するには
1 [担当者]画面に移動し、[担当者リスト]リンクをクリックします。
2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。
備考: 目的の担当者がリストに表示されない場合は、その担当者を追加します。担当者の追加については、70 ペー
ジの「担当者の追加」を参照してください。
3 [推奨商品]タブをクリックします。
4 [推奨商品]フォームで、ドロップダウンリストから[シュミレーション詳細]を選択します。
5 [シュミレーション詳細]フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
指定した借り入れ条件に基づいて、毎月の支払額が自動的に計算されます。
6 [推奨]をクリックします。
[計算]フォームで設定した借り入れ条件と同じ条件を持つすべての住宅ローン商品が[推奨]リストに表示され
ます。
7 [推奨]リストで、住宅ローン商品を選択します。
[料率/ポイント]リストに、選択した商品のローン利率とポイントが表示されます。[料金]リストには、選択
した商品の手数料が表示されます。
80 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
担当者 ■ 住宅ローンの管理
住宅ローンの事前審査の実行
申請プロセスを開始する前に、住宅ローンの見込み顧客を事前審査するには、[住宅ローン事前シミュレーション]
ビューを使用します。
住宅ローンの事前審査を行うには
1 [担当者]> [担当者リスト]ビューに移動します。
2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。
備考: 目的の担当者がリストに表示されない場合は、その担当者を追加します。担当者の追加については、70 ペー
ジの「担当者の追加」を参照してください。
3 [住宅ローン事前シミュレーション]タブをクリックします。
4 [住宅ローン事前シュミレーション]フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
資格付与前属性の各フィールドの値に基づいて、購入価格、借り入れ金額、契約手数料などの[資格付与前出力]
が自動的に計算されます。
5
シミュレーションの結果を表示するには、レコードの外部をクリックするか、レコードを保存します。
住宅ローンシミュレーションの使用
融資担当者、ローン法人、およびその他の金融担当者は、Siebel Insurance の住宅ローンシミュレーションを使用
して、顧客向けに次の金額を算出して比較できます。
■
早期返済。元の返済完了日より前の指定された期間でローンを全額返済するための新しい月次返済額を計算します。
■
借り入れ金額。ローンの月次返済額、利率、借り入れ期間、頭金に基づいて顧客が借り入れることができる金額
を計算します。
■
融資比較。顧客が選択できる異なるタイプの住宅ローン(変動金利と固定金利など)を比較します。
■
月次返済額。指定された借り入れ金額、利率、返済期間、固定資産税、保険料に基づいて顧客の毎月の支払額を
計算します。
■
損益見直し。現在のローンを借り換えた場合の毎月の支払い減額とコストを計算します。
注意: このマニュアルで説明する Siebel Insurance のすべてのシミュレーションは、比較だけを目的としていま
す。シミュレーション結果の精度は保証されません。使用されている端数処理や数式が原因で、シミュレーション結
果が予想と異なる可能性もあります。使用する数式の修正方法については、Siebel 管理者にお問い合わせください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 81
担当者 ■ ファイナンシャルプランの作成
住宅ローンシミュレーションを使用するには
1 [担当者]画面に移動し、[担当者リスト]リンクをクリックします。
2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。
備考: 目的の担当者がリストに表示されない場合は、その担当者を追加します。担当者の追加については、70 ペー
ジの「担当者の追加」を参照してください。
3 [計算]タブをクリックします。
4 [計算]フォームのリンクリストからシミュレーションの種類を選択します。
■
早期支払
■
借入れ金額
■
融資比較
■
月次返済
■
損益見直し
5
フォームの[入力]セクションで、必要なフィールドに情報を入力します。
6
シミュレーションの結果を表示するには、レコードの外部をクリックするか、レコードを保存します。
ファイナンシャルプランの作成
[ファイナンシャルプランニング]ビューでは、金融目標について顧客に質問し、毎月の必要預金額を推奨できます。
ファイナンシャルプランを作成するには
1 [担当者]画面に移動し、[担当者リスト]リンクをクリックします。
2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。
備考: 目的の担当者がリストに表示されない場合は、その担当者を追加します。担当者の追加については、71 ペー
ジの「担当者を追加するには」を参照してください。
3 [ファイナンシャルプランニング]タブをクリックします。
4 [ファイナンシャルプラニング]リストでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
5
スクリプトの質問に従って情報を入力するには
a [詳細]フォームまでスクロールし、[スクリプト]をクリックします。
b [スマートスクリプト]リストで、[名前]ハイパーリンクをドリルダウンします。
備考: 目的の法人がリストに表示されない場合は、その法人を追加します。スクリプトについては、
『Siebel
SmartScript 管理ガイド』を参照してください。
c
表示されるプロンプトに従って情報を入力します。
[ファイナンシャルプランニング]リストで入力した値に基づいて、預金/貯金(将来価値)、追加必要資金、必
要月額預金が自動的に計算されます。
82 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
8
コールレポート
「コールレポート」とは、クライアント、組織、個人との会議やその他の会話のレコードです。通常、従業員は次のよ
うな理由からコールレポートを作成する必要があります。
■
コールレポートは、新しい関係管理者がクライアントおよびクライアントと組織との履歴について知るための手
段です。
■
コールレポートを基に、特定のクライアントに関連付けられている上級管理者や商品の専門家は、クライアント
と定期的に会っていない場合でも、クライアントとの関係の状況について最新情報を得ることができます。
■
コールレポートには重要な非公式の契約のレコードを保存できます。資金調達取引が失敗したことで訴訟に発展
した場合は、コールレポートが、裁判上重要なコンポーネントの 1 つになります。
この章で説明する手順に従って、コールレポートのチャートやコールレポートテンプレートの管理方法を表示する管
理タスクを実行できます。エンドユーザーは、[コールレポート]画面を使用して、新しいコールレポートの追加、
コールレポート配布リストの作成、個人用レポートの指定、コールレポートの電子メール送信または印刷を行います。
『Siebel Business
Siebel Insurance は、指定した個人に対して新しいコールレポートを通知できます。詳しくは、
Process Designer 管理ガイド』を参照してください。
コールレポートのシナリオ
このシナリオでは、投資銀行職員や事業貸付職員およびその管理者が実行するサンプルタスクを示します。この項に
概要を示すシナリオは、銀行業のビジネス要件を基にしています。実際のワークフローは各企業のビジネス要件によっ
て異なります。
投資銀行職員は、時間の約 35 ~ 50 パーセントを自分の企業と見込み顧客への電話に費やします。多くの企業の会
議は、企業の財務計画についての話し合い、企業のビジネス戦略についての理解、および銀行の投資または融資の業
績と能力の提示を中心に進行が行われます。
投資銀行職員は、 Siebel Insurance に統合されたカレンダーおよび活動管理機能を使用して、1 日の予定を立て、
予定リストを管理します。今日、この職員はカレンダーを見て、法人が検討している 1,000 万ドルの個人投資につ
いてクライアントと話し合う会議が予定されていることを確認します。この投資銀行職員は、銀行の事業貸付グルー
プで自分と同じ役割を担う事業貸付職員に電話をかけます。この職員は Siebel Insurance を使用して、自分の銀行
とクライアントとの関係を確認します。職員は[会社概要]ビューで、クライアントの財務とビジネスのプロファイ
ルを確認します。クライアントとそのニーズを理解した上で、職員は会議に臨みます。
投資銀行職員はクライアントとの会議を成功させて銀行に戻った後、Siebel Insurance をロードしてコールレポー
トを作成します。この職員の銀行では、クライアントと取引を行う別の専門家が関係における最近のイベントを理解
できるように、職員がコールレポートを管理することを奨励しています。投資銀行職員はカレンダーに戻り、会議を
[終了]とマークします。次に[コールレポート]画面に移動し、会話の詳細を記録する新しいコールレポートを入力
します。
[レポート詳細]ビューで、会議の簡単なログを入力し、会議に参加した担当者と従業員の名前を追加します。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 83
コールレポート ■ コールレポートの管理者手順
投資銀行職員はレポートを完成させたら、会議から作成された活動項目に移動します。最初に、法人の個人投資グルー
プの同様の役職の従業員に対し、取引について注意を促す電子メールを送信する必要があります。これには、
[コール
レポート]フォームの[電子メールレポート]ボタンを使用します。
次に、近々開催されるチャリティ野球大会への招待リストにこのクライアントを追加するように約束したことを思い
出したため、この職員は[コールレポート]画面の[活動項目]タブで活動項目を追加します。これには、
[コールレ
ポート]フォームの[活動項目を追加]をクリックします。活動項目を入力したら、その他のいくつかの項目と共に、
フォローアップ用に自分のチームのメンバーに活動項目を割り当てます。最後に、会議用にアナリストが準備した財
務スプレッドシートのいくつかを添付して、コールレポートのレコードを完成させます。
事業貸付職員は、翌日出社したときに、投資銀行職員との共同会議から新しいコールレポートが到着していることに
気づきます。事業貸付職員は[コールレポート(個人)]ビューでレポートを確認し、自分が持っているその法人に関
する知識に基づいていくつかのコメントを追加します。これには、
[コールレポート]フォームの[備考を追加]をク
リックし、
[メモ]リストにコメントを追加します。定期的に必要となるため、ツールバーの[レポート]アイコンを
クリックして、クレジットファイル用にレポートをコピーします。
事業貸付職員の管理者もクライアントチームのメンバーです。管理者は、翌日出社して Siebel Insurance をロード
すると、[コールレポート]画面で新しいコールレポートを確認し、会議の詳細とメモを読みます。管理者は、[コー
ルレポート]の[チャート]タブで、自分のチームのコール量とコールタイプの従業員別および顧客別分析を見て、
どのクライアントが最大のサービスを受けているかを判断します。
このシナリオでは、管理者または Siebel 管理者は、管理者が行ったコール、管理者のチームが行ったコール、Siebel
Insurance のすべてのコールレポートのコール量を分析してグラフに表示できます。
エンドユーザーは、コールレポートを作成して会議や活動を登録する投資銀行職員や事業貸付職員です。エンドユー
ザーは、情報を入力して、次のことを行います。
■
新しいコールレポートの作成
■
コールレポート配布リストの作成
■
コールレポートの活動項目の作成
■
関連書類の添付
■
個人用コールレポートの指定
■
メモまたはコメントの確認または追加
■
コールレポートの電子メール送信または印刷
コールレポートの管理者手順
ここでは、管理者の次の手順について説明します。
■
85 ページの「コールレポートのチャートの表示」
■
86 ページの「New Call Report ワークフローの有効化」
■
86 ページの「コールレポートテンプレートの管理」
84 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
コールレポート ■ コールレポートのチャートの表示
コールレポートのチャートの表示
管理者または Siebel 管理者は、
[コールレポート]の[チャート]ビューで、管理者が行ったコール、管理者のチー
ムが行ったコール、Siebel Insurance のすべてのコールレポートのコール量を分析できます。このビューで、管理
者はコール量とコールタイプを従業員別および顧客別に分析して、最もサービスを受けているクライアントを判断で
きます。
管理者のコールレポートのチャートを表示するには
1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。
2
可視性フィルターから次のいずれかを選択します。
■
コールレポート(個人)
■
コールレポート(チーム)
■
コールレポート(全件)
選択したビューによって、分析するコールレポートのレコードの適切な集合が返されます。
3
リンクバーの[チャート]リンクをクリックします。
チャートには、現在のクエリー内にあるコールレポートのレコード、つまりチャートの上の[コールレポート]
リストに表示されているレコードだけが反映されます。
4
下側の[表示]ドロップダウンリストで、次のいずれかを選択します。
チャート
コメント
コールタイプ分析
選択されているすべてのコールレポートのコールタイプの内訳
コール量分析
1 か月、四半期、1 年ごとのコール数のチャート
従業員別コール量
1 か月、四半期、1 年ごとのコール数の従業員別チャート
法人コール分析
法人ごとのコール数のチャート
従業員コール分析
法人ごとのコール数の従業員別チャート
備考: チャートの任意のセグメント上にカーソルを置くと、そのセグメントについての追加情報が表示されます。
セグメントをクリックしてドリルダウンすると、そのセグメントのコールレポートだけに再び焦点が当たります。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 85
コールレポート ■ New Call Report ワークフローの有効化
New Call Report ワークフローの有効化
New Call Report ワークフローが有効な場合、エンドユーザーは、[担当者]画面、[法人]画面、[活動]画面、お
よび[商談]画面からコールレポートのレコードを自動的に作成できます。管理者が New Call Report ワークフロー
を有効にすると、これらの 4 つの画面の左上に New Call Report アイコンが表示されます。
New Call Report ワークフローを有効にするには
1 [サイトマップ]> [管理-ビジネスプロセス]> [ワークフローの配置]に移動します。
2 [レポジトリワークフロープロセス]リストで、New Call Report ワークフローレコードについてクエリーを実
行します。
3
リスト上部の[活動化]ボタンをクリックし、このワークフロープロセスを有効にします。
ワークフロープロセスを有効にすると、定義がランタイムテーブルに書き込まれ、[有効なワークフロープロセ
ス]ビューに表示されます。
有効にした New Call Report 機能を使用するには、エンドユーザーが次のいずれかを実行します。
■
アイコンをクリックします。
■
アプリケーションレベルのメニューから[ファイル]> [自動] >[コールレポート]を選択します。
■
ショートカットキー Alt+P を使用します。
備考: New Call Report ワークフローでは、Data Transfer Utility ビジネスサービスにより、フィールドがビュー
間で転送されます。New Call Report ワークフローを修正し、このワークフローを他の画面からも使用可能にした
り、次の画面への移動時にフィールドに情報を自動的に入力したりする方法については、272 ページの「Data
Transfer Utilities(DTU)」を参照してください。Data Transfer Utility ビジネスサービスで New Call Report に
対して現在使用されているデータマップオブジェクトは、New Call Report - Account 、New Call Report Activity、New Call Report - Contact 、および New Call Report - Opportunity です。
コールレポートテンプレートの管理
コールレポートは、電子メールで送信できます。Siebel アプリケーションのその他の通信と同様に、電子メール送信
されるコールレポートでは、テンプレートを使用して、電子メールとして送信可能なメッセージに情報を自動的に
フォーマットします。コールレポートを電子メール送信する場合、Siebel Insurance では[コールレポートの電子
メール送信]テンプレートを使用して、電子メールメッセージが設定されます。
通信テンプレートの設定については、『Siebel Communications Server 管理ガイド』を参照してください。
86 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
コールレポート ■ コールレポートのエンドユーザー手順
コールレポートの電子メール送信テンプレートを表示または変更するには
1 [サイトマップ]> [管理-コミュニケーション]> [テンプレート(全件)]ビューに移動します。
2 [テンプレート]リストで、[コールレポートの電子メール送信]テンプレートについてクエリーを実行します。
3 [コールレポートの電子メール送信]フォームのコールレポートを確認または変更します。
Siebel Insurance では、この他にもメッセージテンプレートをカスタマイズする構文を用意し、メッセージテンプ
レート本文内に複数の値をとるフィールドを埋め込めるようにしています。この構文の例として、
[コールレポートの
電子メール送信]テンプレートについてみてみましょう。
コールレポートのエンドユーザー手順
ここでは、エンドユーザーの次の手順について説明します。
■
87 ページの「コールレポートの追加」
■
89 ページの「コールレポートの配布リスト作成」
■
89 ページの「活動項目、メモ、添付ファイルとコールレポートとの関連付け」
■
90 ページの「コールレポート個人フラグの設定」
■
90 ページの「コールレポートの電子メール送信と印刷」
コールレポートの追加
エンドユーザーはコールレポートを追加して、クライアント、組織、個人との会議やその他の会話のレコードを作成
します。
コールレポートを追加するには
1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 87
コールレポート ■ コールレポートの追加
2 [コールレポート]フォームで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
関連活動
コメント
コールレポートの表題である活動。各コールレポートには関連活動を 1 つだけ指定
できます。これらのフィールドが入力されている場合、関連活動の選択は次の制約
によって制御されます。
■
同じ法人 ID
■
同じプライマリ商談 ID
■
同じプライマリ担当者 ID
担当者
会議に参加した担当者を入力します。必要に応じてプライマリ担当者を指定します。
指定しない場合は、最初に選択した担当者がプライマリ担当者になります。エント
リは[レポート詳細]ビューと印刷されたコールレポートに表示されます。
説明
コールレポートの概要説明。さらに詳しいレポートは[レポート詳細]ビューで入
力します。
分配
コールレポートを送信する必要があるが参加者リストには表示しない組織の他の従
業員を入力します。コールレポートの作成者およびすべての従業員参加者は、自動
的に[分配]リストに配置されます。
従業員
コールに参加した組織の従業員を入力します。エントリは[レポート詳細]ビュー
と印刷されたコールレポートに表示されます。コールレポートの作成者は自動的に
参加者として表示されます。
商談
商談とコールレポートを関連付けます。
[商談]画面では、特定の商談に関連付けら
れているすべてのコールレポートを見ることができます。
タイプ
このフィールドの LOV タイプは FINCORP_CALLRPT_CONTACT_TYPE です。
備考:[コールレポート]リストで、新規フラグは計算済みフィールドであり、コールレポート作成から 5 日間
チェックマークが付きます。システム管理者はこの設定を変更できます。
[レポート詳細]ビューに移動します。
3 [コールレポート]リストの[説明]ハイパーリンクをドリルダウンして、
4 [コールレポート]フォームで、コールについての詳細情報を入力します。ここで入力した情報は、電子メールで
送信するか印刷するコールレポートに表示されます。
88 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
コールレポート ■ コールレポートの配布リスト作成
コールレポートの配布リスト作成
配布リストは、特定のクライアントとの状況について知る必要がある担当者のリストです。通常、これはクライアン
トの担当チームとその他の従業員参加者から成ります。コールレポート作成者と各従業員参加者は、配布リストに自
動的に配置されます。担当チームなどの他の従業員がコールレポートを受け取るためには、エンドユーザーが手動で
これらの従業員を配布リストに追加する必要があります。
エンドユーザーがコールレポートの[電子メールレポート]機能を使用する場合は、配布リストによってレポートの
受信者が制御されます。コールレポートの[レポートを印刷]機能および[電子メール送信]機能は、どちらもアプ
リケーションレベルの[ファイル]メニュー(F9 )から実行でき、配布リストによる影響はありません。
配布リストを作成するには
1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。
2 [コールレポート]リストで、配布リストを作成するコールレポートをドリルダウンします。
3 [分配]フィールドで[選択]ボタンをクリックします。
4 [従業員]ダイアログボックスで、1 人または複数の従業員を選択して配布リストに追加し、[追加]をクリック
します。
選択した名前が配布リストに追加されます。
活動項目、メモ、添付ファイルとコールレポートと
の関連付け
エンドユーザーがコールレポートを追加した後に、活動項目、メモ、および添付ファイルを関連付けることができます。
備考: コールレポートの添付ファイルは、他の活動の添付ファイルと同様に、S_ACTIVITY_ATT テーブルに格納さ
れます。
活動項目、メモ、および添付ファイルを関連付けるには
1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。
2 [コールレポート]リストで、目的のコールレポートをドリルダウンします。
3
コールレポートにメモまたは活動項目を追加するには、
[コールレポート]フォームで次のタブをクリックします。
: メモまたはコメントを追加する場合。
■ [メモ]
: 活動項目を追加する場合。
■ [活動項目]
4
外部ドキュメントをコールレポートに添付するには、[添付]タブをクリックします。
5 [添付]リストで、レコードを追加してファイルを選択するか、URL を選択して添付します。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 89
コールレポート ■ コールレポート個人フラグの設定
コールレポート個人フラグの設定
一部のコールレポートには、特定の法人または商談に関するきわめて繊細な情報や機密情報が含まれている場合があ
ります。ユーザーは、コールレポートのフォームまたはリスト内の[個人]チェックボックスをオンにすることで、
特定のコールを個人用に指定できます。コールレポートが個人用としてマークされると、その配布リストに含まれて
いる人だけがそのコールレポートにアクセスできます。配布リストについては、89 ページの「コールレポートの配布
リスト作成」を参照してください。
個人フラグを設定するには
1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。
2 [コールレポート]リストで、目的のコールレポートを選択して[個人]フィールドをクリックします。
これで、このコールレポートは個人コールに分類されました。配布リストに含まれている従業員だけがそのコー
ルレポートにアクセスできます。
コールレポートの電子メール送信と印刷
配布および記録保管用に、コールレポートを電子メール送信したり、印刷したりきます。コールレポートは、提出し
てから配布する必要があります。
コールレポートを提出するには
1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。
2 [コールレポート]リストで、提出するコールレポートを選択します。
3 [コールレポート]フォームで、ドロップダウンリストから[提出済み]を選択します。
コールレポートを電子メール送信または印刷するには
1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。
2 [コールレポート]リストで、電子メール送信または印刷するコールレポートをドリルダウンします。
3 [レポート詳細]タブをクリックします。
4 [コールレポート]フォームで、次のいずれかを実行します。
■
レポートを電子メール送信するには、[電子メールレポート]をクリックします。
配布リストの全員にレポートが自動的に電子メール送信されます。
■
レポートを印刷するには、ツールバーの[レポート]アイコンをクリックします。
[レポート]ダイアログボックスで、[要約]または[詳細]を選択して[実行]をクリックします。
90 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
9
活動
「活動」とは、顧客との関係維持に必要な職務、タスク、アクションを指します。ここでいう顧客とは、各金融機関と
取引のある法人または個人を指しています。
この章で説明する手順に従って、顧客とのアポイントの設定、予定表の管理、他の従業員への活動の割り当て、コー
ルリストの作成、および電子メールでの資料配送を実行することができます。
[活動]画面とそれに関連する管理タスク
この章では、Siebel Finance での活動の手順と機能について説明します。
については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
Siebel Finance における活動のシナリオ
次に示すシナリオは、エンドユーザーが実行するサンプルタスクです。実際のワークフローは各金融機関のビジネス
要件によって異なります。
これらのシナリオでは、エンドユーザーは顧客との日常業務を管理する営業員やエージェントです。エンドユーザー
は、情報を入力して、次のことを行います。
■
顧客とのアポイントの設定
■
予定表の管理
■
他の従業員への活動の割り当て
■
コールリストの作成
■
電子メールでの資料の配布
機関向け金融会社の営業員によるコールリスト作成
自分の顧客をレビューしていた営業員は、顧客である投資会社の 1 人の担当者に対してフォローが必要であることに
気付きました。そこで、新しい投資商品に関する資料をその担当者に送付することにします。資料を送付するには、
[コールリスト(個人)]ビューに移動して、新しいコールリストを作成します。次に、作成したコールリストで、目
的の担当者宛の電子メールメッセージを作成し、必要な資料を添付します。
リテール金融エージェントによる顧客フォローアップの活動の作成
リテール金融サービス機関のあるエージェントが顧客から問い合わせの電話を受けました。内容は、401 (k)プラ
ンに関する投資商品についてです。電話を受けたコールセンターエージェントは、この顧客の要求に応じるための新
しい活動を作成し、その活動を投資専門家に割り当てます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 91
活動 ■ 活動の手順
活動の手順
ここでは、次に示す手順について説明します。
■
92 ページの「顧客とのアポイントの作成」
■
92 ページの「予定表の管理」
■
93 ページの「他の従業員への活動の割り当て」
■
93 ページの「法人担当チームの活動の表示」
■
94 ページの「コールリストの作成」
■
94 ページの「電子メールによる資料配布」
顧客とのアポイントの作成
通常は、アポイント機能を使用して顧客とのミーティングスケジュールを設定します。アポイントの活動は[活動]
ビューで作成できます。ここで作成した活動は、そのエンドユーザーのカレンダーに自動的に追加されます。
顧客とのアポイントを設定するには
1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。
2 [担当者]リストで、該当する担当者をドリルダウンします。
3 [活動]タブをクリックします。
4 [活動]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
5 [タイプ]フィールドで[アポイント]を選択します。
備考: 担当者のすべての活動を表示するには、
[活動]画面に移動して、
[表示]ドロップダウンリストから[顧客の
活動(全件)]を選択します。
予定表の管理
Siebel Finance の[予定表]ビューには、各エンドユーザーに割り当てられているすべての予定項目が表示されま
す。これらの予定項目を作成するには、
[活動]画面のいずれかのビューを使用します。通常は、日常的な予定を管理
するために予定表を使用します。
予定表を管理するには
1 [活動]画面 >[活動リスト]ビューに移動します。
2 [表示]ドロップダウンリストから[予定表]を選択します。
3 [活動]リストで、[タイプ]のハイパーリンクをドリルダウンします。
92 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
活動 ■ 他の従業員への活動の割り当て
4 [活動]フォームで、必要なフィールドをすべて入力します。
[完了]ボックスをオンにして活
■ [状況]フィールドで、ドロップダウンリストから適切な値を選択するか、
動が完了したことを示します。
■
5
活動情報の変更について説明するには、[コメント]フィールドに説明を入力します。
添付ファイルを追加するには、
[添付]タブをクリックしてレコードを追加し、各フィールドに必要な情報を入力
します。
他の従業員への活動の割り当て
適切な権限を与えられているエンドユーザーは、他の従業員に活動を割り当てることができます。これによって、従
業員間でコミュニケーションをはかり、タスクを調整し合うことができます。新しく作成した活動を他の従業員に割
り当てるか、または既存の活動を従業員間で互いに割り当てることができます。
他の従業員に活動を割り当てるには
1 [活動]画面 >[活動リスト]ビューに移動します。
2 [活動]リストで、割り当てる活動を選択します。
3 [活動]フォームの[従業員]フィールドで、選択ボタンをクリックします。
[追加]をクリックします。
■ [従業員]ダイアログボックスで 1 人または複数の従業員を選択し、
■ [ OK ]をクリックします。
法人担当チームの活動の表示
担当チームは、特定の法人との関係を管理するように任命された従業員のグループです。法人担当チームのユーザー
全員が、[法人(個人)]ビュー内の法人にアクセス可能です。担当チームメンバーの追加については、55 ページの
「法人担当チームの管理」を参照してください。
法人に関連する担当チーム活動を表示するには
1 [活動]画面 >[活動リスト]ビューに移動します。
2 [表示]ドロップダウンリストから、[法人の活動(全件)]をクリックします。
[法人の活動(全件)]リストが開き、ユーザーが担当チームのメンバーになっている法人のすべての活動が表示
されます。このリストには、ユーザー本人およびその他のユーザーの活動を含む、これらの法人に対するすべて
の活動が表示されます。
備考: 各活動に関連付けられているユーザーは、[ユーザー]フィールドに表示できます。ただし、このフィールド
はデフォルトでは非表示です。[ユーザー]フィールドを表示するには、[表示カラム]ダイアログボックスを使用し
ます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 93
活動 ■ コールリストの作成
コールリストの作成
コールリストは、特定の証券に関する顧客コールを管理するためのツールです。コールリストは、
[活動]画面および
[保有証券と指値]画面で作成できます。
コールリストを作成するには
1 [活動]画面に移動します。
2 [活動]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
[担当者]ダイアログボックスでコールリストに追加する
3 [名前(姓)]フィールドで、選択ボタンをクリックし、
担当者を選択します。
4 [銘柄コード]フィールドの選択ボタンをクリックし、[証券]ダイアログボックスで、コールリストに関連付け
る銘柄を選択します。
電子メールによる資料配布
エンドユーザーは、活動参加者や担当者に資料を直接配布できます。たとえば、会議の議事録を参加者全員に電子メー
ルで配布できます。
電子メールを使用して資料を配布するには
1 [活動]画面 >[活動リスト]ビューに移動します。
2 [活動]リストで、フォローアップ資料を配布する活動レコードを選択します。
3
アプリケーションレベルのメニューから、[ファイル]>[送信]>[電子メール]の順に選択します。
ヒント: [ファイル]メニューからこのオプションを選択する代わりに、F9 キーを押す方法もあります。
4 [受取人を選択]ダイアログボックスで、次のいずれかの値を選択します。
■
活動担当者: 選択した活動に関連付けられている外部の担当者に電子メールを送信します。
■
活動の従業員: 選択した活動に関与している他の従業員に電子メールを送信します。
■
なし: 特定の受取人を選択します。
新しい電子メールメッセージが表示されます。
5 [差出人]フィールドで、プロファイルを選択します。
備考: デフォルトのプロファイルを設定している場合は、そのユーザーの情報が[差出人]フィールドに自動的
に入力されます。
6
件名とメッセージの本文を入力します。
7 [スペルのチェック]ボタンの上にある[資料を追加]ボタンをクリックします。
8 [資料を選択]ダイアログボックスで資料を選択し、[OK]をクリックします。
9 [送信]をクリックします。
94 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
活動 ■ 電子メールによる資料配布
この手順に従うと、タイプが[資料配布]の新しい活動レコードが実際に作成され、同じリストの参加者または担当
者が関連付けられます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 95
活動 ■ 電子メールによる資料配布
96 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
10 口座
Siebel Finance は、権限を与えられた金融機関の従業員が口座情報にアクセスするためのグラフィカルインターフェ
イスを備えています。
[口座]画面では、関連法人、残高履歴、投資保有証券、投資トランザクション詳細など、融資
と預金の口座を表示できます。
多数の取り引きを処理する金融機関の顧客コールセンターや、密接なコミュニケーションを必要とする法人向け銀行
業務などでは、
[口座]画面を使用して個人顧客や法人顧客のニーズに応じることができます。現在の口座残高、取り
引き履歴、保有有価証券などについて顧客から問い合わせがあった場合、コールセンターエージェントは[口座]画
面を使用して、これらの一般的なサービスリクエストを処理します。法人向け銀行業務の担当者は、企業の複雑な口
座についての問い合わせにきめ細かく応じ、顧客にアドバイスすることができます。また、関係管理者は、
[口座]画
面を使用して顧客の口座を監視することによって、顧客のポートフォリオの変化を把握し、クロスセルの可能性を探
ることができます。
この章で説明する手順に従って、口座の作成、新しい認証ユーザーの口座への追加、担当者の口座への保有証券の関
連付けといった管理タスクを実行することができます。
エンドユーザーは[口座]画面を使用して、次の操作を実行できます。
■
ローン、口座振込(当座と普通)、市場金利連動型預金(マネーマーケットアカウント、MMA)、定期預金(譲渡
性定期預金証書)など、さまざまな種類の商品の口座を作成、管理します。これらの口座を種類別に管理し、重
要な情報を取得することができます。
■
1 つの口座に複数の商品やサービスを関連付けます。たとえば、当座預金口座に、貸金庫サービス、口座調整サー
ビス、オンライン銀行レポートなどを関連付けることができます。
■
他の顧客が開設している口座との関係など、口座の階層関係を作成、管理します。
■
口座の種類に応じてサービスリクエストを自動的に生成し、それらのリクエストをプライマリ担当者と口座に関
連付けます。
口座のシナリオ
次のシナリオは、金融機関の関係管理者とコールセンターエージェントが実行するサンプルタスクです。実際のワー
クフローは各組織のビジネス要件によって異なります。
このシナリオでは、 Siebel 管理者が Siebel Finance を管理し、次の操作を実行するための管理権限が必要になり
ます。
■
口座または新しい認証ユーザーを口座に追加
■
担当者の口座への保有証券情報の関連付け
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 97
口座 ■ 口座のシナリオ
エンドユーザーは、顧客からの電話に対応するコールセンターエージェントおよび関係管理者です。エンドユーザー
は情報を入力してサービスリクエストを作成し、次の操作を行います。
■
口座情報のレビュー
■ [ジャンプ]ボタンからのサービスリクエストの作成、または取り引きの実行
■
口座の保有証券/残高に基づくコールリストの作成
■
口座レポートの作成
■
取り引きの実行
コールセンターエージェントによる顧客への口座情報提供
あるエージェントが、自分の金融機関に仲介口座と銀行口座を開設している顧客から電話を受けました。この顧客の
最初の要求は、当座預金の現在の残高を確認することです。電話を受けたコールセンターエージェントは、電話の相
手が本人であることを確認した後、その顧客のすべての口座を表示します。その中から当座預金についての情報を探
し、現在の残高を相手に伝えます。顧客のもう 1 つの用件は、先日預け入れた金額が自分の口座に間違いなく入金さ
れているかどうかを確認することです。コールセンターエージェントが確認したところ、顧客の口座にその金額が確
かに入金されていました。最後に顧客は、自分の仲介口座について、最近の 2 件の取り引きの正確な時間と買値を調
べてほしいと要求します。コールセンターエージェントは[口座]画面を使用して該当する取り引きを表示し、それ
らの取り引きの発生時刻と買値を顧客に伝えます。
関係管理者による顧客のサービス料照会への応答
法人相手の関係管理者が、自分の顧客である法人のうち、ある企業の担当者から電話を受けます。用件は、自分の会
社の財務報告書に記載されているサービス料について詳細情報を知りたいということです。関係管理者は、電話をか
けてきた担当者の身元を確認し、さらにその担当者の口座に対する権限を調べます。その結果、その担当者は、小切
手の振り出し、電信送金、融資申請の権限を持っていることがわかりました。同時に、担当者の所属する法人が自分
の金融機関へ多額の預金をしていることも判明します。担当者が要求しているサービス料についての情報を調べた後、
関係管理者は、自分の金融機関における顧客企業の合計預金高に応じてサービス料を返還します。
資産管理/仲介管理者によるコールリストの作成
資産管理者は、顧客の口座残高や証券保有情報の関連情報について、前場の報告書やニュースを入念に調べます。顧
客のポートフォリオおよび口座残高を確認した後で、前場の報告書に記述されている特定証券に興味を示しそうな顧
客のコールリストを作成します。資産管理者は顧客に連絡してからニュースや報告書の記事のコピーを送り、顧客の
同意を得た上で取り引きを実行します。資産管理者は顧客との電話中にポートフォリオレビュー会議のスケジュール
を立て、会議に備えて取り引きの概要/ポートフォリオのレポートを作成します。
98 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
口座 ■ 管理者の手順
管理者の手順
次のリストは、管理者の典型的な手順の一部を示しています。
■
99 ページの「口座の管理」
■
100 ページの「口座の管理」
■
102 ページの「世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのセットアップ」
エンドユーザーの手順
次のリストは、エンドユーザーの典型的な手順を示しています。
■
104 ページの「口座のレビュー」
■
105 ページの「ジャンプボタンを使用したサービスリクエストの作成」
■
106 ページの「取引の実行」
口座の管理
この項では、Siebel 管理者など、管理業務に携わる必要のある担当者に向けて、後続の項で説明する管理業務の理解
に役立つ口座の基本概念について説明します。
金融商品を申し込むには口座が必要です。たとえば、当座預金の場合は当座預金口座を開設します。したがって、そ
の金融機関で扱っているすべての商品を Siebel Finance に設定しなければなりません。これらの商品は、バックエ
ンドシステムの口座タイプに対応している必要があります。商品の設定については、第 17 章「商品および価格設定」
を参照してください。
Siebel Finance では、各ポートフォリオの口座に関する情報を参照できます。口座は大きく 2 つのカテゴリー(資
産と負債)に分けられます。それぞれのカテゴリーには、さらにいくつかの口座タイプが含まれています。各口座に
ついて適切なデータを入力できるように、Siebel Finance では一部のアプレットを動的に変更し、その口座商品に
適した情報を設定できるようになっています。
たとえば、Siebel Finance では定期預金(CD)の場合は、満期の日付と解約時の違約金を設定できます。融資口座
の場合は、リスク評価と支払額も表示されます。各商品の口座について、どのような情報を表示するかは[タイプ]
属性で指定します。次のタイプを指定できます。
■
Analysis Accounts
■
Certificates of Deposit
■
Credit Cards
■
Demand Deposit Accounts
■
Facility
■
Investments
■
Loans
■
None
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 99
口座 ■ 口座の管理
■
Retirement
■
Savings and Money Market Accounts
■
Trust Accounts
Siebel Tools を使用すれば、Siebel Finance でサポートされている口座タイプをさらに拡張することができます。
Siebel Tools については、『Using Siebel Tools』を参照してください。
口座商品の例としては、法人向け当座預金、期間 180 日の譲渡性定期預金、市場金利連動型預金、リボルビング式ク
レジットなどがあります。顧客が開設する口座は、これらの金融商品のいずれかに関連付けられています。たとえば、
リボルビング式クレジットで 100 万ドルの融資を受けることができます。
備考: 金融機関が提供する商品の中には、資産や負債に関連しない商品も数多くあります。
[ATM カード管理]ビューには、口座に関連付けられているカードの情報が表示されます。Siebel Finance データ
モデルを使用すると、口座と ATM カードの記録の間に複数対複数の関係を確立できます。標準の[ATM カード管理]
ビューから ATM カードを口座記録に追加できますが、通常このようなトランザクションは、サービスリクエストを
バックエンドシステムに起動する際に実行されます。
口座カテゴリーと口座タイプ
[口座]画面で適切な処理を行えるようにするため、Siebel 管理者は、各商品について口座カテゴリー属性と取引先
の種類属性を設定する必要があります。
商品の定義については、『製品管理ガイド』を参照してください。
口座の管理
管理者は、Siebel Finance の[口座]画面から口座を追加できます。多くの企業では、Siebel Finance は口座情報
を記録するための一次システムとして使用されていません。通常システム管理者は、別のシステムから Siebel
『Siebel Enterprise
Finance に口座情報をロードします。Siebel Finance への口座情報のアップロードについては、
Integration Manager Administration Guide』を参照してください。
口座を追加するには
1 [口座]画面 >[口座リスト]ビューに移動します。
2 [口座]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
取引先の状況
コメント
[オープン]を指定すると、口座を Siebel eBanking に表示できます。
口座番号
ユーザーによって割り当てられた番号
商品
その口座に関連付けられている商品。このフィールドを選択すると、[タイプ]
フィールドの値が自動的に設定されます。
100 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
口座 ■ 口座の管理
3 (オプション)口座フォームで、口座の担当者を 1 人以上入力します。
4 [チーム]フィールドで、口座の管理を担当する金融機関のユーザーを追加した後、[OK]をクリックします。
備考: 企業のシステム管理者は、どのビューそしてどのタイプのビューが、自社のユーザーに必要かを判断しなけれ
ばなりません。
口座を作成した後、その口座の認証ユーザーを追加します。認証ユーザーごとに、口座利用のカテゴリーに応じてユー
ザーが使用できる認証アクションを定義します。たとえば、ある認証ユーザーは小切手の振り出しと払い戻しができ、
別のユーザーは電信送金の申請のみができるなどです。
新しい認証ユーザーを口座に追加するには
1 [口座]画面 >[口座リスト]ビューに移動します。
2 [口座]リストで、認証ユーザーを追加する口座をドリルダウンします。
3 [認証ユーザー]タブをクリックします。
[名前(姓)]フィールドの選択アイコンを使用して担当者を追加し
4 [認証ユーザー]リストでレコードを追加し、
ます。
[認可]リストまで下方にスクロールし、レコードを追加して必要なフィールドに入力します。フィールドの一部
について次の表で説明します。
フィールド
コメント
カテゴリー
認証された口座使用のカテゴリー。電信送金、小切手の振り出しまたは払い戻しなど
アクション
認証カテゴリーに許可された特定の活動。確認、署名、申請など
限度
指定された認証のドル単位の金額
備考:[認証ユーザー]タブでは、担当者をシステムに追加することはできません。担当者は、
[担当者]画面ま
たは[担当者の管理]画面で作成します。詳しくは、70 ページの「担当者の追加」を参照してください。
担当者を口座に追加すると、担当者の認証レベルをこの手順に従って指定できます。
口座に認証ユーザーを追加した後で、管理者は保有証券情報を関連付けることができます。一般に、保有証券情報の
関連口座は、投資口座などの特定タイプの口座だけです。
口座に保有証券情報を関連付けるには
1 [口座]画面に移動します。
2 [口座]リストで、口座を選択します。
3 [投資保有証券]タブをクリックします。
4 [投資保有証券]リストにレコードを追加し、各フィールドに必要な情報を入力します。
■ [銘柄]フィールドで、指定した口座に関連付ける銘柄を選択します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 101
口座 ■ 世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのセットアップ
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのセット
アップ
[世帯]画面内の特定の口座ビューについて、バックオフィスやサードパーティ製システムか
Siebel Finance には、
ら口座関連データを取得して表示できる仮想ビジネスコンポーネントが備わっています。この機能は、[FINS IBD
Holdings Model Value - Asset Class]、[FINS IBD Holdings Model Value - Asset Sector]、[FINS IBD
Household Cash Flow ]、[FINS IBD Household Performance]、[FINS IBD Holding External]などの
ビューについて使用できます。これらのビューの使用については、63 ページの「世帯ポートフォリオの表示と評価」
を参照してください。
Siebel Finance では、仮想ビジネスコンポーネントは、Siebel データベース内のデータベーステーブル以外の場所
から取得され、標準の Siebel ユーザーインターフェイスで示される外部データを意味します。通常、情報は Hogan
や ALLTEL システムなどの外部データベースからリアルタイムに引き出されます。
仮想ビジネスコンポーネントは、XML を使って Siebel Finance と外部データソース間でやり取りする Siebel XML
Gateway ビジネスサービスによって制御されます。XML Gateway ビジネスサービスは、EAI HTTP 転送を使用し
て設定できます。
仮想ビジネスコンポーネントについては、『Using Siebel Tools』を参照してください。XML Gateway ビジネス
サ ー ビ ス に つ い て は、『Integration Platform Technologies: Siebel eBusiness Application Integration
Volume II』を参照してください。
仮想ビジネスコンポーネントのユーザープロパティの設定
XML Gateway ビジネスサービスで制御される仮想ビジネスコンポーネントごとに、Siebel Tools を使って次のユー
ザープロパティを設定する必要があります。
■
Service Name: ビジネスサービスの名前です。
■
Service Parameters: ビジネスサービスに必要なパラメータです(オプション)。Siebel アプリケーショ
ンでは、ビジネスサービスをロードまたは初期化しようとする場合にのみ、このユーザープロパティを入力引数
としてビジネスサービスに渡します。
仮想ビジネスコンポーネントのユーザープロパティを設定するには
1
Siebel Tools で、適切なプロジェクトをロックします。
2
Object Explorer で、[ Business Component]フォルダをクリックし、階層ツリーを展開します。
3
次に示す各ビジネスコンポーネントを選択して、ユーザープロパティを定義します。
■
FINS IBD Holdings Model Value - Asset Class
■
FINS IBD Holdings Model Value - Asset Sector
■
FINS IBD Household Cash Flow
■
FINS IBD Household Performance
■
FINS IBD Holding External VBC
102 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
口座 ■ 世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのセットアップ
4
Object Explorer で、[ Business Component User Prop]フォルダをクリックします。
[Business Component User Properties]リストが表示されます。
5 [Edit New Record]を選択し、空白のユーザープロパティレコードを新規作成します。
6 [Service Name]フィールドに「XML Gateway 」と入力します。
7 [Service Parameters ]フィールドに、次のように入力します。
Transport=EAI HTTP Transport; HTTPRequestMethod=POST; XMLCharEncoding=UTF-16;
HTTPRequestURLTemplate=http:// マシン名 / 仮想ディレクトリ名 / アクティブなサーバーページファイル
備考: ビジネスコンポーネントのユーザープロパティでは、大文字と小文字が区別されます。
XML Gateway ビジネスサービスについては、『Integration Platform Technologies: Siebel eBusiness
Application Integration Volume II』を参照してください。
テスト ASP のセットアップとローカルデータベースのテスト
Active Server Page(ASP)を使ってテストデータベースからデータを取り出し、Siebel の XML ファイル形式で
Siebel XML Gateway ビジネスサービスに返すことができます。
ASP およびローカルのテストデータベースをセットアップするには
1
ローカルの Windows マシン( Windows NT 4.0 または Windows 2000 )に、Microsoft Internet Information
Server(IIS)4.0 をインストールします。
2
名前を付けて仮想ディレクトリを作成します。仮想ディレクトリのプロパティで書き込み権限が設定されている
ことを確認してください。
3
仮想ディレクトリが指すフォルダの中に次のファイルを作成します。
■
cashflow.asp
■
Perfomance.asp
■
ModelValueByClass.asp
■
ModelValueBySector.asp
■
holdings.asp
備考: サンプル ASP の表示方法については、付録 B「世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP」
を参照してください。
4
同じ仮想フォルダ内に、「mdb.mdb 」という Microsoft Access データベース内のすべてのフィールドに対応
するテストデータベースを作成します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 103
口座 ■ 口座のレビュー
仮想ビジネスコンポーネントのテスト
すべてが正しく設定されていると仮定し、作成した仮想ビジネスコンポーネントの動作を検証する方法を表 4 に示し
ます。
表 4 仮想ビジネスコンポーネントのテスト
仮想ビジネスコンポーネント
FINS IBD Holdings Model
Value - Asset Class
FINS IBD Holdings Model
Value - Asset Sector
説明
これらのビジネスコンポーネントのモデルタイプは、
[世帯]画面の[口座]、
[クラス割り当て]、および[部門割り当て]のサブビューのドロップダウン
リストに表示されます。詳しくは、64 ページの「口座の保有証券をポート
フォリオモデルと比較するには」および 64 ページの「選択した口座の保有
証券をセクター別に表示するには」を参照してください。
[ジャンプ]をクリックすると、サブビューごとにモデル値が再計算され、
各モデルの重要度がパーセントで表示されます。この値を mdb.mdb デー
タベースのデータと比較します。
FINS IBD Household Cash
Flow
FINS IBD Household
Performance
[世帯]画面の[口座]、[キャッシュフロー]および[実績]のサブビュー
に表示されます。
詳しくは、65 ページの「選択した口座の予想される将来のキャッシュフロー
を表示するには」および 65 ページの「選択した口座のこれまでの実績を表
示するには」を参照してください。
FINS IBD Holding External
これは、FINS Holding の値を置換します。ビジネスコンポーネント、FINS
IBD Aggregated Holdings に、総括元とするビジネスコンポーネントを
指 定し ま す。この ビジ ネス コン ポー ネン ト のユ ーザ ープ ロパ ティ 名 は、
Aggregate Business Component です。
口座のレビュー
[取引]ビューでは証券取引を行うことができますが、通常、エンドユーザーには、[口座]画面への読み取り専用ア
クセス権が与えられます。したがって、エンドユーザーが[口座]画面で行うほとんどの作業は、データ入力ではな
く情報収集になります。
口座をレビューするには
1 [口座]画面 >[口座リスト]ビューに移動します。
2 [口座]リストで、該当する口座をドリルダウンします。
3
タブをクリックして、目的の金融情報を表示します。
口座をレビューしながら、コールリストとして使用できる活動を作成できます。口座の保有証券や残高など、さまざ
まな基準に基いて口座レコードを選択できます。特定の口座の詳細情報(最低限残高、明細書の日付、および最新の
変更内容など)は、[取引先分析]タブに表示できます。
104 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
口座 ■ ジャンプボタンを使用したサービスリクエストの作成
口座分析を表示するには
1 [口座]画面 >[口座リスト]ビューに移動します。
2 [口座]リストで、該当する口座をドリルダウンします。
3 [取引先分析]タブをクリックします。
口座基準に基いてコールリストを作成するには
1 [口座]画面 >[口座リスト]ビューに移動します。
2 [口座]リストで、該当する口座をドリルダウンします。
3 [活動]タブをクリックします。
4 [活動]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
新規
新規活動を示します。
タイプ
デフォルト値は「その他」です。活動のタイプを分類するには別の値を選択します。
ジャンプボタンを使用したサービスリクエストの作成
通常、コールセンターエージェントや関係管理者は、
[口座]画面を参照して顧客からの問い合わせに応じます。顧客
からの要求で多いのは、顧客自身の口座に対する変更です。手数料の払い戻しや明細コピーなどの変更を入力する場
合、[口座]画面の[ジャンプ]ボタンを使用できます。
この場合、各口座タイプについて、事前定義されたサービスリクエストの一覧から目的のサービスリクエストを選択
します。
[ジャンプ]ボタンをクリックすると、リクエストタイプに応じた[サービスリクエスト]画面のビューへ自
動的に移動し、サービスリクエストを処理できるようになります。さらに、顧客と口座が新しいサービスリクエスト
に自動的に関連付けられます。
ジャンプボタンを使用してサービスリクエストを作成するには
1 [口座]画面 >[口座リスト]ビューに移動します。
2 [口座]リストで、該当する口座をドリルダウンします。
3 [詳細]フォームで、[新規サービスリクエスト]ドロップダウンリストから作成するサービスリクエストのタイ
プを選択し、[ジャンプ]をクリックします。
4
作成した[サービスリクエスト]ビューで、必要なフィールドに情報を入力します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 105
口座 ■ 取引の実行
取引の実行
[口座]画面の[取引]ビューを使用して証券取引を実行できます。
取り引きを実行するには
1 [口座]画面 >[口座リスト]ビューに移動します。
2 [口座]リストで、該当する口座をドリルダウンします。
3 [取引]タブをクリックします。
4 [取引]リストにレコードを追加し、各フィールドに必要な情報を入力します。
5 [アクション]フィールドで、取り引きのタイプを選択します。
備考: 選択したアクションに基づいて、画面の下に別の取り引き情報フォームが表示されます。たとえば、トラ
ンザクションが株式取り引きの場合は[株式取引]フォームが表示されます。さらに、
[取引]リストのフィール
ドに情報を入力すると、このフォームの一部のフィールドにも情報が自動的に入力されます。
6 [取引]リストおよびその下の関連フォームの各フィールドに必要な情報を入力します。
106 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
11 サービスリクエスト
Siebel Finance の「サービスリクエスト」は、顧客からの要求や口座サービスのコンテナとして機能します。Siebel
Finance にサービスリクエストを入力すると抽出ファイルが作成されます。このファイルを使用して、既存システム
へデータを転送することができます。
注意: この章では、Siebel アカウントオブジェクトの名前を「Companies」に変更していることを前提にしていま
す。デフォルトでは、Siebel Finance は Accounts という用語を使用してインストールします。Siebel アカウント
オブジェクトの名前の変更については、『アップグレードガイド』を参照してください。
この章で説明する手順に従って、法人の住所、顧客の住所、または顧客名を変更する管理タスクを実行できます。
[サー
ビスリクエスト]画面を使用すると、既存のリクエストの表示と更新、および新規リクエストの作成を実行できます。
ユーザーは、法人または顧客の要求に基づいてサービスリクエストを作成します。その際、電話をかけてきた顧客の
身元を確認し、リクエストの内容を理解した上で、そのリクエストに応えるための措置をとります。一貫した顧客サー
ビスを実行できるように、サービスリクエストについて状況とサブ状況を指定することができます。
ワークフローを使用してエンドユーザーが頻繁に実行する手順を自動化すれば、時間を節約し、キー入力を軽減する
ことができます。たとえば、ワークフローを使用して、金融機関で発生するすべての例外を処理することができます。
コールセンターまたは関係管理者によって例外が生成されると、その例外は管理者へ自動的に回され、適切な処理が
行われます。詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。
サービスリクエストのシナリオ
次のシナリオは、金融機関のコールセンターエージェント、関係管理者、およびアプリケーション管理者が実行する
サンプルタスクです。実際のワークフローは各組織のビジネス要件によって異なります。
コールセンターエージェントによるサービスリクエストの作成
金融機関のコールセンターに顧客から電話が入り、その電話が特定のコールセンターエージェントに回されます。コー
ルセンターエージェントが顧客と話しをしたところ、その顧客は、自分が開設しているある口座の明細書を要求して
いることがわかりました。コールセンターエージェントは、顧客の名前を確認します。さらに、社会保険番号や母親
の旧姓などを尋ねて、その顧客が間違いなく本人であることを確認します。顧客の身元を確認した後、適切なサービ
スリクエストを作成します。
関係管理者によるサービスリクエストの作成
Siebel Finance では、顧客との関係をあらゆる角度から総合的に把握できます。このシナリオでは、顧客からの要
求に関係管理者がどのように対応するかを示します。
自分の口座の問題について、ある顧客が関係管理者に電話をかけてきました。最初に顧客は関係管理者に自分の姓と
名前を言います。顧客は自分の口座に関していくつかの問題があると伝えます。さらに、各リクエストの処理状況を
確認し、新しいリクエストを入力するよう関係管理者に依頼します。関係管理者は顧客の身元を確認した後、この顧
客の既存のサービスリクエストを確認し、必要な情報を更新します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 107
サービスリクエスト ■ サービスリクエストの管理手順
アプリケーション管理者による法人名の変更
あるクライアントが銀行に対して、所属会社名が変更されることを通知してきました。この銀行では、必ず Siebel 管
理者が Siebel Finance の名前変更を行います。この銀行のポリシーに従い、リクエストを受けた行員は、名前変更
のためのサービスリクエストを作成します。さらに、適切な行員がクライアントの会社から社名変更についての許可
(承認)を得て、それを Siebel 管理者に送信する必要があります。作成したサービスリクエストは、この銀行のビジ
ネスサービスに従って Siebel 管理者へ自動的に送信できます。サービスリクエストを受け取った Siebel 管理者は、
名前変更が承認されていることを確認し、Siebel Finance 、または Siebel Finance にデータを提供するその他の
コンピュータシステムを更新します。
サービスリクエストの管理手順
ここでは、次に示す管理者の手順について説明します。
■
法人の住所または名前を変更するには
■
顧客の住所または名前を変更するには
法人の住所または名前を変更するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、法人を選択します。
3 [法人]フォームで、必要に応じて法人情報を更新します。
顧客の住所または名前を変更するには
1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。
2 [担当者]リストで、担当者を選択します。
3 [担当者]フォームで、必要に応じて顧客の情報を更新します。
サービスリクエストのエンドユーザー手順
ここでは、次に示すエンドユーザーの手順について説明します。
■
109 ページの「サービスリクエストの作成」
■
109 ページの「サービスリクエストによる法人サービスの要求」
■
111 ページの「法人の住所または名前情報の変更」
■
112 ページの「顧客の住所または個人情報の変更」
■
112 ページの「顧客からの要求や苦情の記録」
注意: このマニュアルで説明する Siebel Finance のすべてのシミュレーションは、比較だけを目的としています。
シミュレーション結果の精度は保証されません。使用されている端数処理や数式が原因で、シミュレーション結果が
予想と異なる可能性もあります。数式を修正できるのは、Siebel 管理者などの適切な権限保有者に限られます。
108 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
サービスリクエスト ■ サービスリクエストの作成
サービスリクエストの作成
新しいサービスリクエストを作成するにはいくつかの方法があります。通常は、[サービス]画面、[担当者]画面、
[法人]画面、または[口座]画面からサービスリクエストを作成します。
サービスリクエストを簡単に作成するには、[口座]画面の[ジャンプ]ボタンを使用します。[ジャンプ]ボタンを
使用すると、各口座タイプについて、事前定義されたサービスリクエストの一覧から目的のサービスリクエストを選
択できます。[ジャンプ]ボタンをクリックすると、[サービス]画面の中で、そのタイプのリクエストを処理するた
めのビューへ自動的に移動します。さらに、担当者と口座が新しいサービスリクエストに自動的に関連付けられます。
[ジャンプ]ボタンを使用してサービスリクエストを作成する方法については、第 10 章「口座」を参照してください。
顧客の住所と名前を変更するためのサービスリクエストを[サービス]画面で作成すると、その金融機関のデータベー
スに保存されている住所と名前の情報がそれに基づいて更新されます。
担当者画面からサービスリクエストを作成するには
1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。
2 [担当者]リストで、サービスリクエスト作成対象の担当者をドリルダウンします。
3 [サービスリクエスト]タブをクリックします。
4 [サービスリクエスト]リストでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
サービスリクエストについては、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
サービスリクエストによる法人サービスの要求
[サービス]画面の[法人サービス]タブを使用して、組織関連のサービスリクエストを作成できます。表 5 に、使用
可能な法人サービスを示します。
表 5 法人サービスビューの項目
法人サービス
説明
支払スケジュールを追加
顧客の支払いスケジュールを作成します。
自動支払/貯蓄
自動支払い要求をサービスリクエストに関連付けます。
銀行小切手
クレジットカードの交換またはカードの追加を要求します。
請求支払サインアップ
顧客の請求支払いサービスをサービスリクエストに関連付けます。または、
この関連付けを変更します。
カードサービス
指定の支払先および住所に銀行小切手の発行を請求します。
小切手のコピーを請求
小切手のコピーを請求します。
小切手
新しい小切手を要求します。
口座を閉設
指定の口座を閉じます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 109
サービスリクエスト ■ サービスリクエストによる法人サービスの要求
表 5 法人サービスビューの項目
法人サービス
説明
内線番号
既存契約のもとで 1 回の短期間の延長を記録します。
通常、最長 6 か月の延長が認められ、書類の提出は必要ありません。
追加支払
顧客の毎月の支払いスケジュールまたは支払額を変更します。
[サービスリク
エスト-追加支払]ビューでは新しい月次返済を記録できます。また、新し
い期間や獲得利息など、月次返済変更後のローン情報が表示されます。
資金振替
資金振替を要求します。
利子/手数料払戻し
利息または手数料を払い戻します。
限度額増加
顧客の貸付限度額または現金支出限度額を増加します。
紛失/盗難情報
クレジットカードなどの、紛失したものや盗難に合ったものに関する情報を
記録します。
総額
一括支払い処理を記録し、新しい支払い期間を顧客に通知します。顧客は、
現在の支払い期間を変えずに毎月の支払い額を減らすか、現在の月次支払い
額を変えずに支払い期間を短くするかを選択できます。
支払スケジュールの変更
顧客の支払いスケジュールを変更します。
新規仮定
リースが第三者に譲渡され、この第三者が将来リースを支払うとみなされる
場合の新しい仮定を記録します。
支払調査
クレジットカードの支払いを行っていると主張しているが、その支払いがま
だ確認できない顧客の情報を記録します。
支払い誓約
取り立ての電話またはキャンペーン時の顧客の支払い約束を記録します。
詳しくは、160 ページの「取り立てキャンペーンを実行するには」を参照し
てください。
返済
リースの返済を記録します。
返済状況
返済処理を記録し、顧客に返済額を知らせます。
POS サポート
ターミナルリペア、書面での注文、および注文信号など、クレジットカード
の POS 装置に関連する取引先のリクエストを処理します。
簡易支払
顧客が小切手で支払いをしたものとして、小切手処理を記録します。月次返
済を迅速に処理できるよう、ABA 番号、小切手番号、金額などの小切手情報
を顧客から入手できます。
再リース
顧客に対する車両の再リースを記録します。
獲得ポイント
ポイントを引き換えたい顧客の情報を記録します。
資金補充
借り換えのリクエストを記録します。
取引明細のコピー
顧客の取引明細のコピーを要求します。
支払停止
支払いを停止します。
タイトルの移動
当事者間の権利の移動を記録します。
110 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
サービスリクエスト ■ 法人の住所または名前情報の変更
表 5 法人サービスビューの項目
法人サービス
説明
取引に関する苦情
顧客からの苦情に関するレコードを作成します。エンドユーザーは、この苦
情をメモや添付処理に関連付けることができます。
電信送金
該当する場合は、電信送金情報を参照できます。
サービスリクエストを使用して法人サービスを要求するには
1 [サービス]画面 >[サービスリクエストリスト]ビューに移動します。
2
新しいレコードを作成し、サービスリクエスト番号をドリルダウンします。
3 [サービスリクエスト詳細]フォームで、必要なフィールドに情報を入力します。
4 [法人サービス]タブをクリックします。
5
ビューのリンクバーから法人サービスを選択します。
サービスのタイプについては、109 ページの表 5 を参照してください。
備考:[法人サービス]リストで[小切手のコピーを請求]、[追加支払]、[手数料払戻し]、[返済状況]、[簡易
支払]、[取引明細のコピー]、[支払停止]を選択した場合、これらのビューにはさらに別のドロップダウンリス
トが表示されます。これらのドロップダウンリストでは、法人サービスリクエストを入力するためのリストまた
は詳細フォームを選択できます。
法人の住所または名前情報の変更
法人の住所や名前を変更する許可がユーザーにも与えられている場合、エンドユーザーは[サービス]画面を使用し
てこれらの情報を更新できます。 Siebel Finance で住所や名前を変更すると、その情報に基づいて既存のホストシ
ステムが更新されます。法人情報の更新については、第 5 章「法人」を参照してください。
法人の住所や名前を変更する許可がユーザーに与えられていない場合、エンドユーザーは、
[法人住所変更]ビューお
よび[法人名情報変更]ビューを使用して、これらの情報の更新を担当している管理者にサービスリクエストを送信
できます。
法人の名前または住所を変更するためのサービスリクエストを作成するには
1 [サービス]画面 >[サービスリクエストリスト]ビューに移動します。
2 [サービスリクエスト]リストで、レコードを追加してサービスリクエスト番号をドリルダウンします。
3 [サービスリクエスト]フォームで、必要なフィールドに情報を入力します。
4
次の手順に従ってください。
■ [法人名情報変更]ビューをクリックして法人名を更新します。
■ [法人住所変更]ビューをクリックして法人の住所を更新します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 111
サービスリクエスト ■ 顧客の住所または個人情報の変更
顧客の住所または個人情報の変更
顧客の住所情報や名前情報を変更する許可がエンドユーザーに与えられている場合は、
[サービス]画面を使用してこ
れらの情報を更新できます。 Siebel Finance で住所や名前を変更すると、その情報に基づいて社内のホストシステ
ムが更新されます。
顧客の住所情報や名前情報を変更する許可がエンドユーザーに与えられていない場合は、
[顧客住所変更]ビューおよ
び[個人情報変更]ビューを使用して、これらの情報の更新を担当している管理者にサービスリクエストを送信でき
ます。
顧客の住所または個人情報を変更するためのサービスリクエストを作成するには
1 [サービス]画面 >[サービスリクエストリスト]ビューに移動します。
2 [サービスリクエスト]リストで、レコードを追加してサービスリクエスト番号をドリルダウンします。
3 [サービスリクエスト]フォームで、必要なフィールドに情報を入力します。
4
次の手順に従ってください。
■ [顧客住所変更]ビューをクリックして顧客の住所を更新します。
■ [個人情報変更]タブをクリックして顧客の個人情報を更新します。
顧客からの要求や苦情の記録
顧客からの苦情を記録することができます。
顧客からの新しい苦情を記録するには
1 [サービス]画面 >[サービスリクエストリスト]ビューに移動します。
2 [サービスリクエスト]リストで、レコードを追加してサービスリクエスト番号をドリルダウンします。
3 [サービスリクエスト]フォームで、必要なフィールドに情報を入力します。
4 [訴え/苦情]タブをクリックします。
5 [苦情詳細]フォームの必要なフィールドに情報を入力します。
112 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
12 金融ニーズ分析
この章では、Siebel Finance を使用してニーズ分析セッションを管理および実行するための手順を説明します。次
のトピックが含まれています。
■
113 ページの「金融ニーズ分析の概要」
■
114 ページの「金融ニーズ分析のシナリオ」
■
115 ページの「管理者の金融ニーズ分析手順」
■
115 ページの「エンドユーザーの金融ニーズ分析手順」
■
115 ページの「ニーズ分析スクリプトの作成」
■
115 ページの「商品スコアの設定」
■
116 ページの「投資目標とポートフォリオミックスの作成」
■
117 ページの「法人または担当者に対する総合ニーズ分析の実行」
■
118 ページの「担当者に対する投資ニーズ分析の実行」
■
119 ページの「ニーズ分析セッションに基づく推奨の生成」
金融ニーズ分析の概要
ニーズ分析は、営業員が顧客についての情報を収集し、その顧客にとって最適な商品を推奨するためのプロセスです。
ニーズ分析では、エージェントが顧客に質問をして、回答を選択します。各回答には、事前にスコアが割り当てられ
ています。これらのスコアは商品ごとに集計され、[推奨]ボタンをクリックすると、その顧客に最適な商品や商品
パッケージのクロスセルが提示されます。また、関係管理者が投資ニーズ分析を使用すれば、投資ポートフォリオに
おける資金や資産の配分モデルを推奨できます。
この章では、管理者を対象に次の手順について説明します。
■
ニーズ分析スクリプトの開発。ニーズ分析スクリプトは、言葉で表された一連の質問で構成されます。コールセ
ンターエージェントが顧客のニーズに基づいて販売活動を行う場合は、これらのスクリプトを使用して、特定の
商品に関心を示している顧客の情報を収集します。ニーズ分析スクリプトに、顧客の回答用の選択肢を含めるこ
ともできます。
■
商品スコアの設定。ニーズ分析スクリプトの回答に数値を割り当てます。スクリプトの回答に基づいて、その顧
客への推奨商品がリスト表示されます。推奨商品のスコア値が大きいほど、その顧客のニーズを満たしているこ
とになります。
■
投資目標の作成。
■
最適なポートフォリオミックスの作成。各投資目標について、資産と資金のタイプに応じた最適なポートフォリ
オミックスを作成できます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 113
金融ニーズ分析 ■ 金融ニーズ分析のシナリオ
この章では、エンドユーザーを対象に次の手順について説明します。
■
ニーズ分析の実行。
■
顧客のニーズに合った商品の推奨。
■
投資ポートフォリオにおける資金と資産の推奨配分モデルの生成。
金融ニーズ分析のシナリオ
次のシナリオは、金融機関のアプリケーション管理者、コールセンターエージェント、および関係管理者が実行する
サンプルタスクを示しています。実際のワークフローは各金融機関のビジネス要件によって異なります。
Siebel Finance のニーズ分析ビューでは、当座預金、サービス、投資、クレジット、住宅ローン、普通預金、退職
など、さまざまな商品に対する顧客のニーズを探り、それに基づいて販売活動を行うことができます。ニーズ分析
ビューは、個人顧客と法人顧客の両方をサポートしています。
アプリケーション管理者による新規ニーズ分析スクリプトの作成
アプリケーション管理者が、新しいニーズ分析スクリプトの作成を依頼されました。この要件を満たすには、ニーズ
分析の各質問について商品スコアを定義する必要があります。この商品スコアが集計され、集計結果に基づいて推奨
商品が決定されます。さらに管理者は、投資のニーズ分析で使用する最適なポートフォリオミックスと投資目標を設
定します。
コールセンターエージェントによる新規顧客への電話時のニーズ分析スクリプトを使用し
た商品要件確認
コールセンターの営業員が、当座預金口座の開設を検討している見込み顧客から電話を受けました。この営業員は、
Siebel Finance ニーズ分析スクリプトを使用して顧客にいくつか質問をし、顧客が求めている商品についての情報
を収集します。次に、質問に対する回答を記録し、顧客にとって最適な金融商品を検索します。営業員は、スコアが
最も高い推奨当座預金口座について、その内容を顧客に伝えます。さらに、複数の商品の申し込みも可能であること
を伝えます。顧客は、最高スコアの商品のみを申し込むことに決定しました。営業員は、
[自動申込]機能を使用して
申し込み処理を開始します。
関係管理者による投資ニーズ分析スクリプトを使用した顧客の総合的投資戦略確認
関係管理者のもとへ、その金融機関に投資口座を開設している顧客から電話が入りました。顧客の目的は、総合的な
投資戦略についての情報を得ることです。関係管理者は、投資ニーズ分析スクリプトを使用して顧客に質問をし、関
心のあるポートフォリオ、リスク許容度、投資期間、ポートフォリオ情報などを収集した上で、資産と資金のタイプ
に応じたモデルポートフォリオを推奨します。
114 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
金融ニーズ分析 ■ 管理者の金融ニーズ分析手順
管理者の金融ニーズ分析手順
ここでは、次に示す管理者の手順について説明します。
■
115 ページの「ニーズ分析スクリプトの作成」
■
115 ページの「商品スコアの設定」
■
116 ページの「投資目標とポートフォリオミックスの作成」
エンドユーザーの金融ニーズ分析手順
ここでは、次に示すエンドユーザーの手順について説明します。
■
117 ページの「法人または担当者に対する総合ニーズ分析の実行」
■
117 ページの「法人または担当者に対する総合ニーズ分析の実行」
■
118 ページの「担当者に対する投資ニーズ分析の実行」
■
119 ページの「ニーズ分析セッションに基づく推奨の生成」
ニーズ分析スクリプトの作成
Siebel 管理者など、適切な管理権限を持つユーザーは、ニーズ分析の質問とその関連スクリプトを設定し、変更する
ことができます。
スクリプトを作成する前に、そのスクリプトで使用する質問を定義します。スクリプトに質問を追加する場合は、そ
れらの質問の商品スコアにスコア値を追加する必要があります。さらに、適切なビジネスコンポーネントに質問を追
加します。たとえば、顧客向けの当座預金口座ニーズ分析スクリプトを変更する場合は、FIN NA RET Checking ビ
ジネスコンポーネントに質問を追加します。スクリプトウィザードの[推奨]ボタンをクリックしてスコアを集計す
る際、スクリプトに対する変更が考慮されます。
スマートスクリプトの作成については、『Siebel SmartScript 管理ガイド』を参照してください。
商品スコアの設定
管理者は、[管理-商品]画面の[商品スコア管理]サブビューを使用して、自社の各商品の商品スコアを定義しま
す。各商品は、1 つまたは複数のニーズ分析ビューに含めることができます。
質問とスコアを商品に関連付けるには
1 [サイトマップ]> [管理-商品]> [商品]の順に移動します。
2 [商品]リストで、質問とスコアを定義する商品をドリルダウンします。
備考: 目的の商品がリストにない場合は、その商品を追加します。商品の追加については、
『製品管理ガイド』を
参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 115
金融ニーズ分析 ■ 投資目標とポートフォリオミックスの作成
3 [商品スコア]ビューリンクをクリックします。
[商品スコア]リストに、選択した商品に現在設定されている質問とその回答が表示されます。
4 [商品スコア]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
回答
顧客からの回答。予想される各回答にスコアを割り当てることができます。
質問
尋ねる質問
スコア
回答のスコア。重要度に応じて、顧客の返答にこの値を割り当てます。
スクリプト名
この質問で使用するスクリプト。1 つの商品に使用できるスクリプトは 1 つだけに限定さ
れません。リストされたスクリプトをいくつでも使用できます。
備考: ニーズ分析セッションで、[推奨]ボタンをクリックして商品を選択するときに表示される商品スコアの合計
が間違っている場合は、商品スコアの質問が重複していないかを確認します。
商品スコアに問題のあるスクリプトを修正するには
1 [サイトマップ]> [管理-商品]> [商品]の順に移動します。
2 [商品]リストで、スクリプトを修正する商品をドリルダウンします。
3 [商品スコア]ビューリンクをクリックします。
選択した商品に現在設定されている質問とその回答が表示されます。
4 [スコア]リストを編集します。
たとえば、まったく同じ質問と回答が複数定義されている場合は、余分な質問と回答を削除します。
投資目標とポートフォリオミックスの作成
管理者は、
[ファイナンス管理]画面の証券関連ビューで投資目標を追加または変更したり、資産や資金のポートフォ
リオ配分モデルを作成したりできます。
標準の Siebel Finance アプリケーションにはいくつかのポートフォリオ目標が用意されています。投資目標を評価
するための資産または資金を変更する場合は、[担当者]画面にある[ニーズ分析]ビューの[投資]サブビューで、
FINS Investment NA Action ビジネスコンポーネントのスコア計算を変更できます。たとえば、次のフィールド
を変更します。
■ [Computed INV NA Score Calc]フィールドによって最初の 13 の質問の平均スコアを計算します。
■ [Score1]~[Score5]フィールドによって平均スコアを 4 で割り切れる数値に変換します。
■ [Computed INV NA Score]フィールドによって最終的なスコアを計算します。
質問数を増やしたり、平均スコアを(4 ではなく)3 または 5 で割り切れる数値に変換するなど、別のアルゴリズム
に基づいてスコアを計算することもできます。
116 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
金融ニーズ分析 ■ 法人または担当者に対する総合ニーズ分析の実行
投資目標を作成するには
1 [サイトマップ]> [管理-ファイナンス]> [投資目標]の順に移動します。
2 [ポートフォリオ投資目標]リストを使用してレコードを追加し、各フィールドに必要な情報を入力します。
新しい投資目標を作成したら、その投資目標のポートフォリオミックスを設定できます。
ポートフォリオミックス管理を実行するには
1 [サイトマップ]> [管理-ファイナンス]> [投資目標]の順に移動します。
2 [ポートフォリオ投資目標]リストで、管理対象となるポートフォリオ投資目標を選択します。
3
新しい資産を追加するには、[推奨資産]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
4
新しい資金を追加するには、[推奨資金]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
法人または担当者に対する総合ニーズ分析の実行
表 6 に、商品タイプ別に実行できるニーズ分析セッションを示します。
表 6 商品別ニーズ分析
商品
対象
当座預金
■
法人
■
担当者
■
法人
■
担当者
■
法人
■
担当者
投資
■
担当者
住宅ローン
■
担当者
退職
■
法人
■
担当者
■
法人
■
担当者
各種サービス
クレジット
普通預金
選択した[ニーズ分析]ビューに詳細を入力した後、Siebel Finance にその法人または顧客に最適な商品またはサー
ビスを検出できます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 117
金融ニーズ分析 ■ 担当者に対する投資ニーズ分析の実行
法人または担当者に対する総合ニーズ分析を実行するには
1
実行するニーズ分析の種類に応じて次のビューのいずれかに移動します。
■ [法人]画面 >[法人リスト]ビュー
■ [担当者]画面 >[担当者リスト]ビュー
2
リストでニーズ分析を実行する法人または担当者をドリルダウンします。
3 [ニーズ分析]タブをクリックします。
4 [ニーズ分析]リンクバーで、該当するニーズ分析のタイプを選択します。
5 [ニーズ分析]フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
6
スクリプトを使用して入力する値を決定するには、[スクリプト]をクリックします。
7 [スマートスクリプト]リストで、[名前]ハイパーリンクをドリルダウンします。
8
表示される質問に答え、[終了]をクリックします。
9 (オプション)[推奨]ボタンをクリックして、推奨リストを生成します。
推奨については、119 ページの「ニーズ分析セッションに基づく推奨の生成」を参照してください。
担当者に対する投資ニーズ分析の実行
投資ニーズ分析は総合ニーズ分析と似ていますが、分析結果が異なります。投資ニーズ分析を実行すると、顧客のニー
ズに基づいた資産と資金の推奨ミックスが表示されます。
[投資ニーズ分析]ビューでは、顧客のニーズを把握し、その顧客に適した投資戦略を推奨できます。顧客に対して一
連の質問をするにはスクリプトを使用します。その回答の平均スコアと顧客の投資期間に基づいて、資産と資金の配
分モデルが生成されます。
担当者に対する投資ニーズ分析を実行するには
1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。
2 [担当者]リストで、ニーズ分析を実行する担当者をドリルダウンします。
備考: 目的の担当者がリストに表示されない場合は、その担当者を追加します。担当者の追加については、70 ペー
ジの「担当者の追加」を参照してください。
3 [ニーズ分析]タブをクリックします。
4 [ニーズ分析]フォームの最上部にある[投資]リンクを選択します。
5 [ニーズ分析]フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
6
スクリプトを使用して入力する値を決定するには、[スクリプト]をクリックします。
7 [スマートスクリプト]リストで、目的のスクリプトの[名前]ハイパーリンクをドリルダウンします。
8
表示される質問に答え、[終了]をクリックします。
9 (オプション)[推奨]ボタンをクリックして、推奨リストを生成します。
118 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
金融ニーズ分析 ■ ニーズ分析セッションに基づく推奨の生成
ニーズ分析セッションに基づく推奨の生成
ニーズ分析を実行した後、推奨する商品または投資ミックスのリストを生成できます。
ニーズ分析の実行については、117 ページの「法人または担当者に対する総合ニーズ分析の実行」および 118 ページ
の「担当者に対する投資ニーズ分析の実行」を参照してください。
顧客が関心のある商品を選択したら、エンドユーザーはその商品の[適用]フィールドを選択します。
[自動申込]機
能が設定されている場合は、この機能を使用して、顧客のための新規申し込みを自動的に作成できます。[申し込み]
には、このセッションですでに取得している法人情報と商品情報が表示されます。申し込みの作成方法については、
第 13 章「申し込み」を参照してください。
[担当者]画面では、[投資]ビューを除くすべてのニーズ分析ビューで推奨商品を選択できます。
ニーズ分析セッションに基づいて推奨を生成するには
1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。
2 [担当者]リストで、推奨を生成する担当者をドリルダウンします。
備考: 目的の担当者がリストに表示されない場合は、その担当者を追加します。担当者の追加については、70 ペー
ジの「担当者の追加」を参照してください。
3 [ニーズ分析]タブをクリックします。
4 [ニーズ分析]フォームで、ニーズ分析のタイプのリンクを選択します。
5 [ニーズ分析]フォームで[推奨]をクリックします。
6
画面をスクロールして、生成された推奨リストを表示します。
投資ニーズ分析の場合は、推奨資産配分と推奨資金配分が生成されます。
[資産配分]および[配分]には、リス
ト形式またはチャート形式で情報が表示されます。
その他のタイプのニーズ分析では、スコア(関連ランク)、商品名、および説明が推奨リストに表示されます。
7 [推奨]リストで、[商品名]フィールドをドリルダウンして、その商品についての詳細情報を表示します。
適用フィールドを使用して推奨商品を選択するには
1
必要であれば、ニーズ分析に基づいて生成された[推奨]リストに戻ります。
2
顧客が申し込みを希望している各商品の左側にある[適用]フィールドをクリックして、チェックマークを付け
ます。
商品はいくつでも選択できます。
備考: 顧客が複数の商品(当座預金口座と住宅ローンなど)の申し込みを希望している場合は、それぞれの商品
タイプに応じた[ニーズ分析]ビューへ移動してニーズ分析を実行し、商品の申し込みを行います。[自動申込]
を選択すると[申し込み]画面が表示され、選択したすべての商品を申し込むことができます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 119
金融ニーズ分析 ■ ニーズ分析セッションに基づく推奨の生成
3 [適用]フィールドにチェックマークを付けたレコードを離れ、他の場所へ移動します。
4
5
次のいずれかを実行して、[自動申込]を選択します。
■
左上隅の[自動申込]アイコンをクリックします。
■
アプリケーションレベルのメニューから、[ファイル]>[自動]>[申し込み]を選択します。
最初の[申し込み]ビューで、[商品名]フィールドの選択ボタンをクリックします。
[申し込み]ビューに推奨商品が表示されます。
6 [商品]ダイアログボックスで、目的の商品の[プライマリ]フィールドを選択します。選択した商品の名前が
[商品名]フィールドに表示されます。
申し込みフォームの入力については、第 13 章「申し込み」を参照してください。
120 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
13 申し込み
この章では、次のトピックについて説明します。
■
121 ページの「申し込みの概要」
■
122 ページの「申し込みのシナリオ」
■
122 ページの「申し込みの設定と管理」
■
123 ページの「アプリケーションビューナビゲーションの設定」
■
124 ページの「自動申し込みの概要」
■
124 ページの「自動申し込みのためのランタイムイベントデータの確認」
■
127 ページの「申し込みのエンドユーザー手順」
■
127 ページの「申し込みの表示と作成」
■
130 ページの「申し込み情報の管理」
■
134 ページの「中小企業ローン申し込みの作成」
■
136 ページの「申し込みの処理」
申し込みの概要
Siebel Finance で申し込み処理を実行するには、いくつかの画面を使用して、商品の申し込みに必要な情報を入力
します。営業員は、預金、当座預金、貯蓄、自動車ローン、住宅ローン、住宅資産ローンなど、さまざまなタイプの
金融商品の申し込みを作成できます。主なユーザーは、営業員、顧客サービス担当者、中小企業向けマネージャ、引
受人です。
この章で説明する手順に従って、申し込みデータ要素の入力に必要な一連の画面の定義、ビジネスプロセスに合った
セールス方法の作成、活動プランの作成、およびフォローアップテンプレートおよび申込書テンプレートの設定を行
うことができます。
エンドユーザーは、営業員、顧客サービス担当者、中小企業向けマネージャ、引受人です。営業員は、この章で説明
する手順により、新規申し込みの作成、さまざまなタイプの商品の申し込み情報の入力、事前入力された申込フォー
ムの生成、およびバックオフィスへの申し込みの提出が行えるようになります。顧客サービス担当者または中小企業
向けマネージャは、
[申し込み]画面を使って、申し込みの処理状況の確認、申し込み情報の更新、証明書のフォロー
アップを行います。
備考: 中小企業向けマネージャの活動は営業員の活動と似ているところもありますが、中小企業向けマネージャは、
個人顧客の申し込みではなく、中小企業の申し込みを受け付けます。
申し込みを受けた商品が融資の場合は、引受人が、この章の手順に従って、申し込みデータの確認、信用調査所の情
報など申し込みにおける第三者からのデータの更新、および申し込みを受理するかどうかの決定を行います。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 121
申し込み ■ 申し込みのシナリオ
申し込みのシナリオ
次のシナリオは、金融機関の申し込み管理者および支店エージェントが実行するサンプルタスクです。実際のワーク
フローは各企業のビジネス要件によって異なります。
申し込み管理者による新規金融商品と申し込みの作成
申し込み管理者が、新しい当座預金商品についてのビジネス要件リストを商品部門から受け取りました。要件リスト
の内容は次のとおりです。
■
申し込み情報の入力に必要なフィールド
■
新しいセールス方法とそのステージ
■
申し込み提出後の活動
■
申込書のテンプレート、およびこの商品のそれぞれの申し込みのフォローアップテンプレート
アプリケーション管理者は、これらの要件に基づいて、この商品に必要なフィールドをどのビューに設定するかを決
定します。次に、[管理-商品]画面の[申込ワークフロー]ビューの一連のビューで定義します。
ビューの順序を設定した後、この商品で使用する新しい申し込みステージを作成します。これは新商品なので、他の
商品とは申し込みステージが異なります。次に、この商品の活動プランを設定します。適切なフォローアップ活動が
自動的に作成され、割り当てられると、申し込みのレビューと処理が容易になり、複雑な作業をスムーズに実行でき
るようになります。申し込みを提出した後、これらの活動状況を監視することもできます。
次に管理者は、申込書のテンプレートを Microsoft Word 文書として設定し、そのテンプレートを申し込み画面の
フィールドに関連付けます。最後に、フォローアップ関連ビューを使用して、この商品の新しいフォローアップテン
プレートを設定します。
支店エージェントによる新規商品に対する顧客申し込みの準備
ある支店エージェントが、新しい当座預金口座の開設を希望している顧客のサポートにあたっています。このエージェ
ントは、[次へ]ボタンを使用して申し込み関連の画面とビューを順に表示し、当座預金の新規申し込みを作成しま
す。さらに、この申し込みの活動プランも生成します。この活動プランには、証明書のフォローアップ、レビュープ
ロセスの設定、顧客へのコールバックが含まれています。
申し込みの設定と管理
この項では、次のトピックについて説明します。
■
123 ページの「アプリケーションビューナビゲーションの設定」
■
124 ページの「自動申し込みの概要」
■
124 ページの「自動申し込みのためのランタイムイベントデータの確認」
■
126 ページの「カスタマイズした自動申し込みワークフローを継続使用するためのアップデートノート」
122 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
申し込み ■ アプリケーションビューナビゲーションの設定
アプリケーションビューナビゲーションの設定
アプリケーションビューナビゲーションを設定する目的は、エンドユーザーが Siebel Finance の[次へ]ボタンを
使用して、申し込み処理に必要な画面を表示できるようにすることです。ビューナビケーションには[申し込み]画
面以外の画面のビューも含まれる場合がありますが、ナビゲーションできるのは現在の画面に限られます。
[次へ]ボ
タンは FINS Application View Navigation Service ビジネスサービスによってサポートされます。このビジネス
サービスについては、301 ページの「FINS Application View Navigation」を参照してください。
申し込みビューの表示順序は商品によって異なります。したがって、ビューの順序はエージェントが申し込みを行う
各商品について設定する必要があります。管理者は、[管理-商品]画面の[申込ワークフロー]ビューを使用して
ビューの順序を設定します。
各セッションで、エージェントが顧客に代わって申し込みデータを入力する際、このビュー順序に従って次のビュー
が表示されます。たとえば、基本的な当座預金申し込みのビューの順序として、次のビューが次の順で表示されます。
[申込者]、[収入源]、[小切手]、[資金調達]。したがって、エンドユーザーが[収入源]ビューを手動で開き、[次
へ]ボタンをクリックした場合は、次のビューとして[申込者]ビューが表示されます。当座預金申し込みプロセス
では、[申し込みワークフロー]管理ビューで設定した基本の当座預金手順に従って申し込みビューが表示されます。
備考: 目的の商品がリストにない場合は、その商品を追加します。商品の追加については、『製品管理ガイド』を参
照してください。
アプリケーションビューナビゲーションを設定するには
1 [サイトマップ]> [管理-商品]> [商品]の順に移動します。
2 [商品]リストで、申し込みワークフローを設定する商品をドリルダウンします。
3 [追加情報]フォームで、[表示]ドロップダウンリストから[申込ワークフロー]を選択します。
4 [申込ワークフロー]リストで、レコードを追加します。
5 [表示順を追加]ダイアログボックスで、ワークフローに追加するビューを選択します。
6
ビューの表示順序を変更するには、[申込ワークフロー]リストの[順番]を変更します。
7
エンドユーザーが申し込みを入力する際に必要となるその他のビューを追加します。
セールス方法の作成と変更
セールス方法は、開始から終了までのさまざまなステージで構成されます。これらのステージはセールス方法によっ
て異なります。セールス方法は商品タイプに対応しており、レビューと承認のステージセットは商品タイプによって
異なります。たとえば、クレジット商品では引き受けステージを使用しますが、預金商品では必要ありません。セー
ルス方法の作成およびセールスステージの設定については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 123
申し込み ■ 自動申し込みの概要
活動プランの設定
活動プランの作成については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
フォローアップの設定
フォローアップの設定については、
『アプリケーション管理ガイド』のフォローアップに関する章を参照してください。
申込書テンプレートの作成
申込書テンプレートの作成については、
『アプリケーション管理ガイド』の提案テンプレートの作成に関する項を参照
してください。
自動申し込みの概要
自動申し込みを使用することによって、エンドユーザーは、[顧客]画面、[法人]画面、および[商品]画面から申
し込みレコードを自動的に作成できます。これら 3 つの画面のツールバーで[自動申込]アイコンにアクセスします。
自動申し込みでは、データ転送ユーティリティ( DTU)ビジネスサービスにより、フィールドがビュー間で転送され
ます。DTU については、272 ページの「Data Transfer Utilities(DTU)
」を参照してください。
備考: これまでのバージョンの Siebel Financial Services では、ワークフローを使用して[顧客]、[社内製品]、
[取引先]に関連付けられた 3 つのランタイムイベントを自動的に起動していました。自動申し込みワークフローは
廃止され、シードデータから削除されました。ワークフローを使う代わりに、シードデータのランタイムイベントと
アクションセットによって呼び出しが定義されます。設定方法については、124 ページの「自動申し込みのためのラ
ンタイムイベントデータの確認」を参照してください。
自動申し込みのためのランタイムイベントデータの
確認
新しい Siebel Finance 7.7 をインストールすると、自動申し込みが設定され、シードデータランタイムイベントと
アクションセットによって DTU ビジネスサービスが自動的に呼び出されます。自動申し込み機能を有効化する手順
をこの他に行う必要はありません。
ただし、前のバージョンからアップグレードし、かつ DTU 呼び出しメソッドを使用する場合は、次のことを行って
ください。
1
シードデータランタイムイベントとアクションセットの確認
2
自動申し込みワークフローの削除
124 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
申し込み ■ 自動申し込みのためのランタイムイベントデータの確認
Siebel Finance7.7 のシードデータがあるかどうかを確認するには
1 [サイトマップ]> [管理-ランタイムイベント]> [アクションセット]に移動します。
2
次のアクションセット名でクエリーを実行します。
■
3
FINS DTU Auto
返された各レコードを選択し、[アクション]リストで「DTU」という名前のアクションが、1 つのみ表示され
ていることを確認します。
■
他にアクションがリストされている場合は、
[有効]チェックボックスをオフにしてそのアクションを無効化
します。
4 [イベント]ビューリンクを選択します。
5 [イベント]リストで、次の名前を持つサブイベントのクエリーを実行します。
■
6
EventMethodAutoApplication
各レコードに返されたアクションセット名が次の図のように表示されているか確認し、必要に応じて調整します。
7 [イベント]メニューから[パーソナライゼーションを再ロード]を選択してランタイムイベントを更新します。
自動申し込みワークフローを無効化するには
1 [管理-ビジネスプロセス]>[ワークフローの配置]ビューに移動します。
2 [有効なワークフロープロセス]リストで、次の名前を持つワークフローのクエリーを実行します。
■
3
Auto Application Workflow
クエリーで有効なワークフローが返された場合は、
[有効なワークフロープロセス]メニュー項目の[プロセスの
無効化]を使用してそのワークフローを無効化します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 125
申し込み ■ カスタマイズした自動申し込みワークフローを継続使用するためのアップデートノート
カスタマイズした自動申し込みワークフローを継続
使用するためのアップデートノート
カスタマイズした自動申し込みワークフローを引き続き使用する場合は、アクションセットのアクションを変更して
アクションをワークフローにルーティングする必要があります。
アクションを自動申し込みワークフローにルーティングするには
1 [サイトマップ]> [管理-ランタイムイベント]> [イベントリスト]ビューに移動します。
2 [イベント]リストで、次の名前を持つサブイベントのクエリーを実行します。
■
EventMethodAutoApplication
3
125 ページの「Siebel Finance7.7 のシードデータがあるかどうかを確認するには」の手順 6 に示す 3 つのラン
タイムイベントレコードを削除します。
4
ワークフローをアップグレードして有効化します。詳しくは、
『Siebel Business Process Designer 管理ガイ
ド』を参照してください。
5
125 ページの「Siebel Finance7.7 のシードデータがあるかどうかを確認するには」の手順 4 から手順 6 までに
従ってランタイムイベントを確認します。アクションセット名は説明と同じとは限りません。Workflow XXX の
ように表示される場合があります。各アクションセットをドリルダウンしてください。
6
アクションセットごとに、直前に有効化した自動申し込みワークフローを呼び出すアクション項目が 1 つあるは
ずです。次の表で示すとおりにアクションを定義します。
フィールド
値
アクションタイプ
ビジネスサービス
ビジネスサービス名
Workflow Process Manager
ビジネスサービスメソッド
RunProcess
コンテキスト
"ProcessId", "42-4PVA1"
実際のワークフロープロセス ID は異なる場合があります。
7
アクションリストに他の項目がある場合は、その項目を無効化します。
8 [イベント]メニューから[パーソナライゼーションを再ロード]を選択してランタイムイベントを更新します。
126 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
申し込み ■ 申し込みのエンドユーザー手順
申し込みのエンドユーザー手順
ここでは、次に示すエンドユーザーの手順について説明します。
■
申し込みの表示と作成
■
申し込み情報の管理
■
中小企業ローン申し込みの作成
■
申し込みの処理
エンドユーザーは、さまざまな画面やビューを使用して、多数の方法で申し込みを作成することができます。通常は、
自動申し込み機能を使用するか、または、
[申し込み]画面に移動して新規申し込みレコードを作成し、必要な情報を
入力します。
申し込みの表示と作成
[申し込み]リスト
Siebel Finance の[申し込み]画面では、個人顧客または中小企業の申し込み処理を行えます。
には、申込者、住所、電話番号、申し込みステージなど、申し込みに関する情報が表示されます。エンドユーザーは
[申し込み]画面を使用して、目的の申し込みを表示または更新することができます。
担当者画面から申し込みビューにアクセスするには
1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。
2 [担当者]リストで、該当する担当者をドリルダウンします。
3 [申し込み]タブをクリックします。
4
申し込みの詳細情報を表示するには、
[申し込み]リストで、申し込みの[名前]ハイパーリンクをドリルダウン
します。
法人画面から申し込みビューにアクセスするには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2 [法人]リストで、目的の法人をドリルダウンします。
3 [申し込み]タブをクリックします。
[申し込み]リストには、選択した法人の申し込みが表示されます。
4
申し込みの詳細情報を表示するには、
[申し込み]リストで、申し込みの[名前]ハイパーリンクをドリルダウン
します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 127
申し込み ■ 申し込みの表示と作成
申し込みを作成するには
1 [申し込み]画面 >[アプリケーションリスト]ビューに移動します。
2 [追加情報]フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
商品名
この申し込みの対象商品です。
ステージ
申し込み状況を示します。この値は、
[方法]で選択したタイプによって異なります。
備考:[Siebel アシスタント管理]画面の[セールス方法]ビューで[セールスステージ]および[セールス方
法]の値を設定できるのは、Siebel 管理者など、必要な管理権限を与えられているユーザーだけです。詳しく
は、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
次へボタンによる申し込みのナビゲーション
Siebel Finance では、エンドユーザーは複数の商品の申し込みを一度に作成できます。複数の商品への申し込みを
入力する際、エンドユーザーは、タブを選択するのではなく[次へ]ボタンをクリックしてビュー間を移動します。
Siebel Finance では、普通預金や住宅ローンなどの各申し込みに設定したビューに基いて、ユーザーが入力する必
要があるビューに自動的に移動します。
[次へ]ボタンの機能を使用すると、複数の商品申し込みで同じビューが表示されても何度も同じビューに情報を入力
する必要がありません。ニーズ分析の結果に基づいて複数の申し込みを作成する方法については、第 12 章「金融ニー
ズ分析」を参照してください。
備考:[次へ]ボタンによる申し込みワークフローを設定できるのは、Siebel 管理者だけです。詳しくは、123 ペー
ジの「アプリケーションビューナビゲーションの設定」を参照してください。
次へボタンを使用して申し込みを行うには
1 [申し込み]画面 >[アプリケーションリスト]ビューに移動します。
2 [申し込み]リストまたはフォームで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
備考:[次へ]ボタンを使用して他のビューへ移動するには、
[申し込み]フォームの[商品]フィールドで商品
を選択する必要があります。
3 [申し込み]フォームで[次へ]ボタンをクリックします。
顧客の申し込みに必要な未入力のフィールドが含まれている次の申し込みビューが表示されます。
4
申し込みビューに情報を入力し、[申し込み]フォームの[次へ]ボタンをクリックします。
128 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
申し込み ■ 申し込みの表示と作成
自動申し込み機能を使用した申し込みの作成
自動申し込み機能は、Siebel Finance の次の画面で使用できます。
■
担当者
■
法人
■
商品
自動申し込み機能を使用すれば、選択したレコードの情報に基づいて申し込みを自動的に作成できます。たとえば、
[法人]画面の場合、アプリケーションレベルのメニュー([ファイル]> [自動]>[申し込み])から[自動申込]
オプションを選択すると、指定した法人の情報に基づいて申し込みが自動的に作成されます。
自動申し込み機能を使用して申し込みを作成するには
1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。
2
申し込みを作成する法人を選択します。
備考: 目的の法人がリストに表示されない場合は、その法人を追加します。法人の追加については、50 ページ
の「法人と投資家の追加」を参照してください。
3
次のいずれかを実行して、[自動申込]を選択します。
■
左上の[自動申込]アイコンのクリック
■
アプリケーションレベルのメニューから、[ファイル]>[自動]>[申し込み]を選択
入力が必要な最初の[申し込み]ビューが表示されます。
4 [申し込み]フォームの[商品名]フィールドで選択ボタンをクリックし、申し込み対象となる商品を選択します。
5 [次へ]ボタンを使用して、その他の[申し込み]ビューのフィールドにも必要な情報を入力します。
備考:[担当者]ビューおよび[商品]ビューから自動申し込み機能を使用することもできます。
他の従業員への申し込みの割り当て
申し込みを保存した後、その申し込みを他の従業員に割り当てることができます。申し込みを割り当てるには、
[申し
込み]画面で次を実行します。
■
割り当てボタンと Siebel アサイメントマネージャの使用。アサイメントマネージャについては、『Siebel
Assignment Manager 管理ガイド』を参照してください。
■
Approval ビジネスサービスの使用。286 ページの「承認処理の自動化」を参照してください。
備考: 申し込みを割り当てる場合に、必要事項がすべて入力されている必要はありません。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 129
申し込み ■ 申し込み情報の管理
申し込み情報の管理
Siebel Finance では、エンドユーザーは、次の申し込み情報を取得できます。
■
申し込み商品に関する詳細情報
■
申込者に関する詳細情報
■
参照情報
■
担保情報
■
住宅ローン情報
■
申込者の提出書類
備考: 通常、エンドユーザーは[次へ]ボタンをクリックし、ビュー間を移動して詳細情報を取得します。詳しくは、
128 ページの「次へボタンによる申し込みのナビゲーション」および 123 ページの「アプリケーションビューナビゲー
ションの設定」を参照してください。
商品の詳細情報の追加
エンドユーザーは、商品詳細サブビューを使用して、申し込み商品情報を入力できます。Siebel Finance では 1 回に
複数の商品を申し込むことができます。
商品の詳細情報を追加するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [取引先設定]タブをクリックします。
4 [取引先設定]リストで、次のいずれかのビューリンクを選択します。
■
ファンディング
■
法人サービス
■
小切手
■
クレジットカード
■
法人セットアップ
■
ローン設定
■
借入れ条件
■
住宅ローン詳細
5 [商品詳細]リストで、商品を選択します。
6
サブビューで、必要なフィールドに情報を入力します。
130 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
申し込み ■ 申し込み情報の管理
申込者と保証人情報の追加
エンドユーザーは、
[申込者]ビューを使用して、プライマリ、セカンダリの申込者、および保証人申込者の名前と住
所を登録します。
[申込者]ビューには、次のような情報を追加するサブビューがあります。
■
共同申込者
■
申込者と共同申込者のセキュリティ
■
雇用
備考:[申込者情報]ビューと[申込者のセキュリティ情報]ビューには、プライマリ申込者に関する情報のみが表
示されます。
[共同申込者情報]ビューと[共同申込者セキュリティ情報]ビューには、残りの申込者の情報が表示さ
れます。
申込者情報を追加するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [申込者]タブをクリックします。
4 [申込者詳細]リストで、すべての申込者に対してレコードを 1 つ追加します。
5 [申込者タイプ]フィールドで、該当する申込者タイプを選択します。
6
■
プライマリ
■
セカンダリ
■
保証人
■
共同
■
認定署名者
各申込者の必要なフィールドに入力します。
更新された取引明細を作成するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [申込者]タブをクリックします。
4 [申込者]リストで[取引明細を作成]をクリックします。
申込者の既存の財務報告書がある場合、最新の報告書が[購買者詳細]ビューにコピーされます。
申込者と共同申込者の財務報告書は、自動的に作成されます。これらの財務報告書が 132 ページの「顧客の詳細
情報の追加」の説明のように[購買者詳細]ビューで使用されます。
備考:[取引明細を作成]ボタンでこの機能が実行されるのは、申込者に既存の財務報告書がある場合のみです。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 131
申し込み ■ 申し込み情報の管理
顧客の詳細情報の追加
[申し込み]画面の[購買者詳細]ビューでは、顧客のさまざまな財務報告書を作成または表示できます。Siebel
Finance では、顧客の詳細情報を管理する場合に財務報告書を使用します。財務報告書は、ある時点における顧客の
財務状況を表しています。
たとえば、今日、ある顧客がある商品を申し込んだとします。エンドユーザーは、収入源、資産、負債など、その顧
客のすべての情報が含まれた財務報告書を作成します。同じ顧客が 3 ヶ月後に別の商品を申し込んだ場合、この財務
報告書を引き出すと、Siebel Finance では顧客の詳細情報がすべて入力された状態で表示されます。エンドユーザー
は、報告書に記載されている内容が前回の申し込み時から変わっていないかどうかを顧客に尋ねます。情報が変更さ
れている場合は、既存の財務報告書をコピーし、そのコピーに対して修正を加えます。財務報告書のコピーを使用す
れば、顧客情報をもう一度入力する必要がありません。
顧客の詳細情報を追加するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [購買者詳細]タブをクリックします。
4 [購買者詳細]リンクリストから次のサブビューを選択します。
■
信用情報: すべての申込者の信用情報を登録します。
■
収入源: プライマリ申込者とセカンダリ申込者の所得と経費の情報を登録します。
■
財務状況: すべての申込者の現在の保有資産と負債を登録します。
■
不動産: 申込者の保有不動産を登録します。
■
住宅情報: すべての申込者の住宅情報を登録します。
5 [財務報告書]リストで、既存の報告書を選択するか新しい報告書を追加します。
6
各サブビューのリストまたはフォームで、レコードを追加し、必要に応じて詳細を追加します。
参照情報の追加
商品の申し込みには、申込者の参照情報が必要な場合があります。
[リファレンス]ビューを使用すると、参照情報を
表示できます。
参照情報を追加するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [リファレンス]タブをクリックします。
4 [リファレンス]リストで、必要なフィールドに情報を入力します。
132 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
申し込み ■ 申し込み情報の管理
担保情報の追加
エンドユーザーは、
[不動産担保]、
[車両担保]、および[担保(その他)]の各ビューを使用して、担保情報を追跡で
きます。個人向け融資の場合、担保物件は通常、不動産、自動車、債権、現金になります。
担保情報を追加するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3
4
次のいずれかのタブをクリックします。
■
不動産担保
■
車両担保
■
担保(その他)
担保リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
備考: 申し込みに追加する担保を選択するには、[財務状況]ビューでその担保が資産として定義されている必
要があります。資産の追加については、132 ページの「顧客の詳細情報の追加」を参照してください。
商品開示情報のレビュー
申し込みプロセスでは、エージェントが一般情報と商品情報を顧客に開示し、顧客がその情報を読んで理解したかど
うかを記録する必要があります。[承諾]ビューを使用すると、エンドユーザーがこの情報を記録できます。
商品固有の開示については、290 ページの「ディスクロージャー文書の自動表示」を参照してください。
一般的な開示情報を取得するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [承諾]タブをクリックします。
4
開示フォームで、必要なフィールドをすべて入力します。
終了要件のレビュー
エージェントは、申し込みを提出する前に終了要件をレビューする必要があります。終了要件リストでは、商品申し
込みの処理を進めてクローズする前に、顧客が提供するかエージェントが行う必要があるすべての要件が一覧になっ
ています。
[要約(保険)]ビューの設定については、249 ページの「Requirements Manager」を参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 133
申し込み ■ 中小企業ローン申し込みの作成
書類の管理
エージェントが申し込みに関するすべての情報を取得すると、Siebel Finance により申し込みデータが自動入力さ
れたカスタム申込書フォームを生成できます。顧客に対して申し込みに関連する書類を添付することも、連絡書を送
付することもできます。
エンドユーザーが[申込書類]ビューの下にある次のサブビューを使用すると、申し込みに関連する書類を管理でき
ます。
■
添付ファイル: 申し込みに関連する追加書類を添付します。
■
フォローアップ: テンプレート、受取人、同封物を含むフォローアップを取得します。フォローアップの設定と
生成については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
■
ドキュメント: Siebel データベースにより入力されたデータを使ってカスタム申込書フォームを作成します。提
案の設定と生成については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
中小企業ローン申し込みの作成
中小企業ローン申し込みを作成するには、エンドユーザーは次の顧客情報を登録する必要があります。
■
財務プロファイル: 商号、所在地、連絡先情報、資産情報、負債情報、損益計算書、およびキャッシュフローを
登録します。詳しくは、134 ページの「財務プロファイルの追加」を参照してください。
■
アプリケーション情報: プライマリ申込者、セカンダリ申込者、主要ローン申込者についての個人情報を取得し
ます。詳しくは、131 ページの「申込者と保証人情報の追加」を参照してください。
■
保証人詳細および申込者職業の詳細: 保証人情報と申込者の職業、所得、資産、および負債情報を取得します。
詳しくは、132 ページの「顧客の詳細情報の追加」を参照してください。
■
商品固有の特徴と条件: ローン固有の特徴または条件を登録します。詳しくは、135 ページの「固有の特徴と条
件の登録」を参照してください。
■
ビジネスサービス: 申し込みのビジネスサービス情報を管理します。詳しくは、135 ページの「ビジネスサービ
ス情報の管理」を参照してください。
備考: 通常、ユーザーは[次へ]ボタンをクリックし、ビュー間を移動して顧客情報を入力します。アプリケーショ
ンビューナビゲーションを作成する場合、Siebel 管理者はここで説明するビューのワークフローを作成する必要があ
ります。詳しくは、128 ページの「次へボタンによる申し込みのナビゲーション」および 123 ページの「アプリケー
ションビューナビゲーションの設定」を参照してください。
財務プロファイルの追加
エンドユーザーは[財務プロフィール]ビューを使用して、中小企業ローンの申し込み企業に関する詳細情報を追跡
します。Siebel Finance では、
[企業プロファイル]タブの情報がこのビューに自動的に転送されます。ユーザーは
このビューから、ビジネスプロファイル情報の他、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフローステートメントなど
の財務情報を取得します。
134 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
申し込み ■ 中小企業ローン申し込みの作成
中小企業の財務プロファイルを追加するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [財務プロフィール]タブをクリックします。
4 [財務プロフィール]リンクリストで、次のサブビューを選択し、必要なフィールドに入力します。
■
ビジネスプロファイル: 商号、電話番号、所在地を登録します。
■
資産:現金、売掛金、在庫、固定資産、減価償却などの企業の資産情報を取得します。
■
負債: 支払勘定、長期債務、資本金、利益剰余金、自己株式など企業の負債情報を登録します。
■
所得計算書: 正味売上高、売上原価、雑所得、経費、利息、減価償却、税金、配当金、調整など所得情報を
取得します。
■
キャッシュフロー: 顧客の貸借対照表と損益計算書に基づいたキャッシュフローステートメントを登録し
ます。
固有の特徴と条件の登録
エンドユーザーは、[借入れ条件]サブビューを使用して、中小企業ローンの特徴と条件を登録します。
ローンの特徴と条件を登録するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [取引先設定]タブをクリックします。
4
リンクリストから[借入れ条件]を選択します。
5 [借入れ条件]リストで、商品を選択します。
6 [借入れ条件]フォームで、必要なフィールドをすべて入力します。
ビジネスサービス情報の管理
[申し込み]画面の[ビジネスサービス]ビューを使用して、ビジネスサービスの申し込み情報を追加、修正、コピー、
削除できます。
ビジネスサービスを追加するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [ビジネスサービス]タブをクリックします。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 135
申し込み ■ 申し込みの処理
4 [ビジネスサービス]リストで、リンクリストから次のいずれかのサブビューを選択します。
■
給与
■
事業税サービス
■
商業カードの受理
■
商業カードの所在地
■
商業カードサービス
5
関連サブビューのリストで、ビジネスサービス商品を選択します。
6
必要なフィールドにデータを入力します。
申し込みの処理
130 ページの「申し込み情報の管理」および 134 ページの「中小企業ローン申し込みの作成」で申し込み情報を取得し
て提出したら、処理を行うエージェントまたは引受人は以降の項で説明するタスクのいずれかを実行して申し込みを
処理します。
■
136 ページの「割り当てられた申し込みの表示」
■
137 ページの「申し込みの評価」
■
137 ページの「レポートの請求と表示」
■
137 ページの「申し込みに関する決定事項の表示」
■
138 ページの「規則 C に準拠する情報の取得」
■
138 ページの「クローズ活動の追加」
■
138 ページの「証明書の作成と修正」
■
139 ページの「申し込みに関するメモの作成」
備考: 通常、エンドユーザーは[次へ]ボタンをクリックし、ビュー間を移動して申し込みを処理します。アプリ
ケーションビューナビゲーションを作成するには、申し込みを処理するためのビューナビゲーションを Siebel 管理
者が作成する必要があります。申し込みビューワークフローの設定については、123 ページの「アプリケーション
ビューナビゲーションの設定」を参照してください。
割り当てられた申し込みの表示
処理する申し込みを割り当てたら、[申込(個人)]リストでその申し込みを表示することができます。
申し込みを割り当てるには、[申し込み]画面で次の処理を実行します。
■
割り当てボタンと Siebel アサイメントマネージャの使用。アサイメントマネージャについては、『Siebel
Assignment Manager 管理ガイド』を参照してください。
■
Approval ビジネスサービスの使用。286 ページの「承認処理の自動化」を参照してください。
136 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
申し込み ■ 申し込みの処理
割り当てられている申し込みを表示するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2
可視性フィルターから[申込(個人)]を選択します。
[申し込み]リストに、現在のユーザーに割り当てられている申し込みが表示されます。
申し込みの評価
申し込みの評価には、次のいずれかを使用します。
■
評価ビュー: 処理を行うエージェントまたは引受人は[申込評価]ビューを使用して、申し込みを承認すべきか
否かについて申し込み評価を作成します。評価テンプレートについては、
『アプリケーション管理ガイド』を参照
してください。
■
判定システムとの Siebel 統合メソッドを使用した統合: 既存システムまたは判定システムとの統合を設定でき
ます。詳しくは、
『Overview: Siebel eBusiness Application Integration Volume I』を参照してください。
レポートの請求と表示
申し込みを処理しているときに、処理を行っているエージェントまたは引受人が査定や信用報告などのレポートを請
求する必要が生じる場合があります。そのようなレポートを請求するには、[レポート]ビューを使用します。
レポート情報を入力するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [レポート]タブをクリックします。
4 [レポート]リストで、新しいレコードを作成して必要なフィールドに情報を入力します。
5 [レポート詳細]リストまで下方にスクロールして、選択したレポートの詳細情報を入力します。
備考: 信用調査所システムなどのサードパーティ製システムと Siebel Finance とを統合してフィールドに自動入力
する方法については、
『Overview: Siebel eBusiness Application Integration Volume I』を参照してください。
申し込みに関する決定事項の表示
処理を行っているエージェントや引受人が[申し込みの判定]ビューを使用すると、バックエンドシステムや判定シ
ステムの決定事項を表示できます。エンドユーザーは、次のビューにアクセスして金融情報と商品情報を表示します。
■
決定済みファイナンスビュー: 借り入れの保険、手数料、およびコストの情報
■
決定済み商品ビュー: 承認された商品の契約条項の表示
備考: これらのビューは仮想ビジネスコンポーネントで、使用するには前もって設定する必要があります。詳しくは、
102 ページの「世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのセットアップ」を参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 137
申し込み ■ 申し込みの処理
規則 C に準拠する情報の取得
融資が否決された場合、処理を行うエージェントや引受人は規則 C に関する報告用に否決理由を入力する必要があり
ます。エージェントは[規則 C 情報]ビューを使用して情報を取得します。
規則 C 情報を入力するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [承諾]タブをクリックします。
4 [承諾]リストで、[規則 C 情報]ビューリンクを選択します。
5 [商品]リストで、否決された商品を選択します。
6 [規則 C 情報]フォームの必要なフィールドに情報を入力します。
クローズ活動の追加
エンドユーザーは、
[申し込みの処理]ビューを使用して、現在選択されている申し込みに関連付けるすべてのクロー
ズ活動を登録します。
活動および活動プランについては第 9 章「活動」を参照してください。
申し込みに関連付けるクローズ活動を追加するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [申し込みの処理]タブをクリックします。
4 [活動]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
証明書の作成と修正
住宅ローンなど、一部の商品の申し込みでは、申込者にさまざまな書類を提出してもらう必要があります。[証明書]
ビューでは、申込者からの提出書類を管理できます。Siebel Finance では、証明書の提出期限を設定しておくと、
ビジネスプロセスに基づいて適切な活動が自動的に作成され、申込者に必要書類の提出を要求するようにエンドユー
ザーを促します。したがって、承認プロセスをすみやかに進めることができます。
備考: ワークフローの設定については、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。
138 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
申し込み ■ 申し込みの処理
証明書を追加するには
1 [申し込み]画面に移動します。
2 [申し込み]リストで、申し込みをドリルダウンします。
3 [申し込みの処理]タブをクリックします。
4 [証明書]ビューリンクを選択します。
5
リストで、追跡する証明書ごとにレコードを追加します。
未処理証明書を表示するには
■ [申し込み]> [未処理書類(個人)]に移動します。
申し込みに関するメモの作成
処理を行うエージェントや引受人が申し込みを処理するときに、申し込みに関するメモを入力しておきたい場合があ
ります。エンドユーザーは申し込みレコードにアクセスできるすべてのユーザーが参照できるメモ、または自分だけ
が参照できるメモを作成できます。
申し込みに関するメモを作成するには
1 [申し込み]> [アプリケーションリスト]ビューに移動します。
2 [申し込み]リストで、目的の申し込みをドリルダウンします。
3 [メモ]タブをクリックします。
4 [メモ]リンクビューバーで、次のいずれかを選択します。
■
メモ(共有): 他人が表示できるメモです。
■
メモ(個人): 作成者だけが見ることができるメモです。
5 [メモ]リストでレコードを追加して、必要なフィールドに情報を入力します。
ヒント: [スペルのチェック]をクリックしてメモのスペルをチェックします。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 139
申し込み ■ 申し込みの処理
140 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
14 商業ローン
この章では、Siebel Finance で商業ローンリクエストを作成、管理、および処理するための手順について説明しま
す。商業ローンリクエストプロセスを実行するには、一連の画面を順に移動して、クライアントとファシリティに関
する情報を入力します。主なユーザーは、融資責任者、クレジット委員会のメンバー、および管理者です。
この章で説明する手順に従って、評価テンプレート、活動プラン、書類テンプレート、商業ローンの承認フェーズ、
商業ローンの承認に必要な担当者、商業ローンのポートフォリオタイプ、および認可基準を定義することができます。
エンドユーザーは、商業ローン責任者およびクレジット委員会のメンバーです。商業ローン責任者は、この章で説明
する手順に従って、次のことを行います。
■
商業ローンリクエストの新規作成
■
ローンの新しい借り手の作成
■
ファシリティの作成
■
ファシリティと借り手の関連付け
■
ファシリティのバンクシンジケートの作成
■
ファシリティの価格と手数料の設定
■
ファシリティの保証人の設定
■
ファシリティの契約の作成
■
ファシリティの契約のコピー
■
ファシリティの担保の設定
■
借り手およびファシリティのポリシー例外の作成とレビュー
■
グループに対する融資総額のレビュー
■
認可基準のレビュー
■
クレジット委員会へのローンリクエストの提出
クレジット委員会のメンバーは、この章で説明する手順に従って、次のことを行います。
■
ローンリクエストのデータの確認とレビュー
■
ローンリクエストに関する決定
■
クレジット委員会の次のメンバーへのローンリクエストの割り当て
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 141
商業ローン ■ ローンリクエストのシナリオ
ローンリクエストのシナリオ
次のシナリオは、金融機関のアプリケーション管理者および商業銀行員が実行するサンプルタスクです。実際のワー
クフローは各企業のビジネス要件によって異なります。
このシナリオでは、アプリケーション管理者が承認フェーズと認可基準を設定します。次の処理に対する管理権限が
必要です。
■
評価テンプレートと活動プランの設定
■
書類テンプレートの作成
■
承認レベルの設定
■
ポートフォリオタイプと認可基準の定義
エンドユーザーは、融資責任者およびクレジット管理者です。エンドユーザーは、情報を入力して、次のことを行い
ます。
■
ローンリクエストの作成
■
借り手に対するファシリティの作成
■
ローンリクエストへの会社と財務ニーズ分析の添付
■
融資承認レベルの選択
■
クレジット委員会へのローンリクエストの提出
管理者による承認フェーズと認可基準の設定
ある管理者が、2 つの承認フェーズを新規に設定し、化学ポートフォリオの新しい認可基準を追加するように依頼さ
れました。このリクエストでは、 100 万ドル未満の融資には 2 つの承認フェーズ、100 万ドル以上の融資には 3 つ
の承認フェーズを設定するように指定されています。管理者は次の 2 つの承認フェーズを設定しました。
■
レベル A(100 万ドル未満の融資)
■
レベル B(100 万ドル以上の融資)
さらに、融資の各承認フェーズの責任者も設定しました。最後に、新しい認可基準を設定します。
融資責任者による新しいローンリクエストの作成
融資責任者のもとへある化学会社から電話が入りました。この会社は、運転資金として 125 万ドルの借り入れを希望
しています。融資責任者は新しいローンリクエストを作成し、運転資金ファシリティを設定します。さらに、このファ
シリティの価格と手数料、担保、契約、ポリシー例外を設定し、この会社の分析データと財務報告書をローンリクエ
ストに添付します。
この融資担当者が化学ポートフォリオを選択すると、管理者が設定した認可基準が自動的に表示されます。今回の融
資については承認レベル B を選択し、各フェーズのクレジット委員会名を指定します。
142 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商業ローン ■ 商業ローンの管理者手順
クレジット委員会のメンバーによるローンリクエストのレビュー
クレジット委員会のメンバーがローンリクエストをレビューしたところ、承認待ちのローンリクエストがありました。
このメンバーは承認待ちローンリクエストの詳細を参照し、添付されている会社データと財務報告書に目を通します。
その結果、この会社への融資を承認することに決定しました。決定内容とコメントをローンリクエストに追加した後、
そのリクエストをクレジット委員会の次のメンバーへ送信して承認を依頼します。
クレジット管理者による運転資金ファシリティの設定
クレジット管理者が確認したところ、1 件のリクエストが承認されています。この管理者は、承認決定が下されたク
レジット概要を印刷し、その会社のクレジットファイルに追加します。さらに、承認された運転資金ファシリティを
設定します。
商業ローンの管理者手順
ここでは、次に示す管理者のトピックについて説明します。
■
143 ページの「ローンリクエストワークフローの有効化」
■
144 ページの「融資承認用の評価テンプレート」
■
144 ページの「ローンリクエストの活動プラン」
■
144 ページの「ローンリクエストの書類テンプレート」
■
144 ページの「承認レベルの設定」
■
145 ページの「商業ローンのポートフォリオタイプの設定」
■
147 ページの「ファシリティと口座の関連付け」
ローンリクエストワークフローの有効化
商業ローンプロセスを正しく機能させるために有効化が必要なワークフローが 2 つあります。
商業ローンのリクエストワークフローを有効化するには
1 [表示]> [サイトマップ] >[管理-ビジネスプロセス] >[ワークフローの配置]の順に移動します。
2 [レポジトリワークフロープロセス]リストでクエリーを使用して、[名前]が「FINS Commercial Loan」で
始まるプロセスをすべて検索します。
備考:「FINS Commercial Loan」と指定すればクエリーを実行できます。
3
リストに表示される 2 つのワークフロープロセスのいずれかを有効化します。
a
ワークフロープロセスのレコードを選択します。
b [活動化]をクリックします。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 143
商業ローン ■ 融資承認用の評価テンプレート
4
有効なワークフローを確認するには、次の手順に従ってください。
[名前]が「FINS Commercial Loan」のクエリーを実行します。
a [有効なワークフロープロセス]リストで、
b [配置ステータス]フィールドの値が[有効]であるか確認します。
5 [管理-ランタイムイベント]>[イベント]ビューに移動します。
6
メニューから[パーソナライゼーションを再ロード]を選択します。
融資承認用の評価テンプレート
エンドユーザーがローンリクエストを評価し、承認プロセスへ回す必要があるかどうかを判断できるようにするため、
評価テンプレートを設定する必要があります。評価スコアの高い一部のローンリクエストは、承認フェーズに回す必
要がありません。管理者が評価テンプレートを設定しておけば、エンドユーザーはその中から適切なテンプレートを
選択し、各属性の回答を入力することができます。入力した回答に基づいて、最終的なスコアが計算されます。
評価テンプレートの設定については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
ローンリクエストの活動プラン
エンドユーザーが複雑な業務をスムーズに実行できるようにするため、活動プランを設定する必要があります。活動
プランは、ローンリクエストに関する一連の活動で構成されます。エンドユーザーが特定の活動プランテンプレート
を選択すると、そのテンプレートの活動が自動的に実行されるか、または必要な活動が提示されます。
活動プランの作成については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
ローンリクエストの書類テンプレート
情報があらかじめ入力された書類を印刷できるようにするには、書類テンプレートを設定する必要があります。管理
者が書類テンプレートを設定しておけば、エンドユーザーが適切なテンプレートを選択したとき、Siebel Finance
データベースの情報がそのテンプレートに自動的に表示されます。
書類テンプレートの作成については、
『アプリケーション管理ガイド』の提案テンプレートの作成に関する項を参照し
てください。
承認レベルの設定
Siebel Finance は、商業ローンの自動承認プロセスをサポートしています。金融機関の承認レベルとその承認フェー
ズは管理者が設定します。たとえば、管理者は次の 2 つの承認レベル、100 万ドル未満の商業ローンと 100 万ドル
以上の商業ローンを設定できます。ローンリクエストに割り当てられる承認レベルは、その融資の詳細によって異な
ります。
144 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商業ローン ■ 商業ローンのポートフォリオタイプの設定
商業ローンの承認レベルを設定するには
1 [管理-ファイナンス]> [商業ローン]に移動します。
2 [承認管理]タブをクリックします。
3
新しい承認レベルを作成するには、
[承認レベル]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力し
ます。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
4
フィールド
コメント
承認レベル
承認レベルの名前
説明
この承認レベルを使用する融資についての説明
承認フェーズを追加するには、[承認管理]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
エグゼクティブ
承認フェーズに追加する担当者です。
フェーズ番号
フェーズ番号です。
備考: 既存の承認レベルを変更するには、
[承認レベル]リストでレコードを選択し、
[承認管理]リストで関連
するレコードを更新します。
商業ローンのポートフォリオタイプの設定
管理者は、
[ポートフォリオ管理]ビューを使用して商業ローンのポートフォリオを設定します。このポートフォリオ
は、同じタイプの商業ローンをグループ化するためのものです。たとえば、自動車、メーカー、化学などのポートフォ
リオタイプを設定できます。
このビューでは、限度額と利用額をポートフォリオタイプ別に設定することもできます。たとえば、自動車ポートフォ
リオの上限を 1 億ドルに設定した場合、自動車業界全体に対して 1 億ドルを超える融資は行えません。利用額は、自
動車業界に対する現在の融資額を表します。
適切なポートフォリオが設定されていれば、エンドユーザーは[概要の請求]ビューでポートフォリオをレビューし、
各業界に対するその金融機関の融資状況を確認することができます。
商業ローンのポートフォリオを設定するには
1 [管理-ファイナンス]> [商業ローン]に移動します。
2 [ポートフォリオ管理]タブをクリックします。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 145
商業ローン ■ 商業ローンのポートフォリオタイプの設定
3
新しいポートフォリオタイプを作成するため、
[融資ポートフォリオタイプ]リストにレコードを追加し、必要な
フィールドに情報を入力します。
備考: 既存のポートフォリオを修正するには、[ポートフォリオ管理]リストでレコードを選択し、そのレコー
ドを必要に応じて更新します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
限度
そのポートフォリオについての商業ローンの合計限度額
ポートフォリオタイプ
ポートフォリオの名前
有効利用
ポートフォリオについての金融機関の現在の融資状況
商業ローンの適切なポートフォリオを設定した後、管理者は、それらのポートフォリオに認可基準を追加できます。
これらの認可基準は、クレジット委員会が融資を承認するかどうかを決定するときに使用します。たとえば、
「ソフト
ウェアポートフォリオについてはレバレッジが 30% 未満」などの認可基準を設定します。
このビューの値は[ポートフォリオ管理]ビューに表示されます。
商業ローンの認可基準を設定するには
1 [管理-ファイナンス]> [商業ローン]に移動します。
2 [ポートフォリオ管理]タブをクリックします。
3 [融資ポートフォリオタイプ]リストで、認可基準を設定するポートフォリオを選択します。
4 [ポートフォリオ管理]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
定義
融資額や担保額など、認可の基準を定義します。
スタンダード
その銀行によって設定された基準です。
タイプ
ローンリクエストで使用する認可基準のタイプ。補償内容、レバレッジ、チームな
どがあります。
146 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商業ローン ■ ファシリティと口座の関連付け
ファシリティと口座の関連付け
ファシリティの承認後、管理者は、Siebel Finance の[口座]画面を使用してファシリティを作成します。さらに、
承認済みファシリティの口座を作成した後で、承認済みファシリティと新しい口座を関連付ける必要があります。こ
れによって、ユーザーがその承認済みファシリティを次に選択したとき、関連付けられている口座画面から融資情報
が自動的に取り込まれます。このビューでは、ファシリティの状況を設定することもできます。ファシリティが終了
した場合はその状況を「 Closed」に変更し、エンドユーザーがそのファシリティを選択できないようにします。
ファシリティを口座に関連付けるには
1 [管理-ファイナンス]> [商業ローン]に移動します。
2 [施設口座管理]タブをクリックします。
3 [口座/施設管理]リストの[状況]フィールドで、ファシリティの状況を選択します。
備考: 目的の口座が存在しない場合は、その口座を追加します。口座の追加については、第 10 章「口座」を参
照してください。
4 [口座番号]フィールドで、ファシリティに関連付ける口座番号を選択します。
商業ローンのエンドユーザー手順
ここでは、次に示すエンドユーザーの手順について説明します。
■
148 ページの「商業ローンリクエストの作成」
■
150 ページの「ファシリティの設定」
■
150 ページの「シンジケートローンの設定」
■
151 ページの「ファシリティに対する価格と手数料の設定」
■
151 ページの「融資ファシリティへの保証人追加」
■
152 ページの「ファシリティへの契約追加」
■
153 ページの「融資ファシリティへの担保の追加」
■
153 ページの「ポリシー例外の作成」
■
154 ページの「ローンリクエストの認可基準のレビュー」
■
155 ページの「商業ローンのクレジット決定の入力」
■
155 ページの「ローンリクエストの割り当て」
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 147
商業ローン ■ 商業ローンリクエストの作成
商業ローンリクエストの作成
エンドユーザーは、次のいずれかのビューを使用してローンリクエストを作成できます。
■ [法人]画面の[融資依頼]ビュー
■ [商業ローン]画面の[リクエスト]ビュー
[リクエスト]リストには、法人
Siebel Finance の[商業ローン]画面では商業ローンリクエストを参照できます。
名、リクエストのステージ、融資状況などに関する情報が表示されます。エンドユーザーは、
[商業ローン]画面を使
用して作成したリクエストを探し、更新することができます。
商業ローンリクエストを作成するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストまたはフォームにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
名前
リクエストを表すわかりやすい名前を付けます。
リクエストの
方法
ローンリクエストのタイプ。
[ビジネスローン申込]や[クレジットカード申込]などです。
リクエストの
ステージ
[リクエストのステージ]フィールドのドロップダウンリストに表示される値。この値は、
[リクエストの方法]フィールドで選択したリクエストタイプによって異なります。
チーム
商業ローンリクエストにアクセスできる組織の担当者
ローンリクエストを作成した後、融資を承認するかどうかを決定する際に必要となる詳細情報を追加します。
[借り手
詳細]ビューには、業種、住所、設立年度など、各借り手の詳細なプロフィールが表示されます。
[借り手詳細]ビュー
には、法人のプロフィールに基づいて情報が自動的に入力されます。したがって、最初に[法人]ビューへ移動し、
借り手のプロフィールを更新する必要があります。
法人プロフィールの更新については、第 5 章「法人」を参照してください。
借り手の詳細をローンリクエストに追加するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [借り手詳細]ビューが表示されます。
4 [借り手請求]リストで、詳細を追加する借り手を選択します。
148 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商業ローン ■ 商業ローンリクエストの作成
5 [通常料金]リストまでスクロールしてレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表は、一部のフィールドを示しています。
フィールド
説明
情報源
Moodys など格付けの情報源
評価
格付けレベル。AAA などです。
負債タイプ
負債が長期または短期のいずれであるかを示します。
ローンリクエストの重要な信用情報と承認フェーズを参照するには、
[概要の請求]ビューを使用します。このビュー
では、クレジット委員会による決定を確認することもできます。
ローンリクエストに承認レベルを関連付けるには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [リクエスト]フォームの[承認レベル]フィールドで、ローンリクエストを関連付ける承認レベルを選択します。
備考: 承認レベルの設定方法については、145 ページの「商業ローンの承認レベルを設定するには」を参照して
ください。
4 [概要の請求]タブをクリックします。
この画面の下部にある[決定]リストに、選択した承認レベルに関連付けられているフェーズが表示されます。
これらのフェーズは、事前に管理者によって設定されたものです。
5
必要であれば、[決定]リストで、各フェーズの責任者を選択します。
6
融資の承認プロセスを開始するには、[決定]リストの最初の承認フェーズのレコードを選択し、[割り当て]を
クリックします。
[リクエスト]フォームの[チーム]フィールドに、選択した責任者の名前が表示されます。これによって、この
レコードが選択した責任者に表示されるようになります。
備考: 融資の割り当てについては、155 ページの「ローンリクエストをクレジット委員会の次のメンバーに割り
当てるには」を参照してください。
[概要の請求]ビューを使用して、ローンリクエストに関連付けられた信用情報を管理することもできます。
商業ローンリクエストの信用情報を作成または修正するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [概要の請求]タブをクリックします。
4 [主要クレジットの問題]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 149
商業ローン ■ ファシリティの設定
ファシリティの設定
[施設の設定]ビューを使用すれば、商業ローンリクエストの借り手とそのファシリティを関連付けることができま
す。融資ファシリティリストで新規レコードを作成すると、その法人グループ名に属するすべてのファシリティが[ア
ソシエーション]ダイアログボックスに表示されます。既存のファシリティを選択して更新するか、または新しいファ
シリティを作成することができます。1 つのファシリティを 2 社で共有する場合は、そのうちの 1 社を選択して、新
しいファシリティを作成します。次に、もう一方の法人を選択して、1 社目と同じファシリティをその法人に関連付
けます。
ファシリティを新規作成して借り手を関連付けるには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [施設の設定]タブをクリックします。
4 [借り手]リストで、借り手を選択します。
5
選択した借り手の新しいファシリティを作成するには、
[融資対象施設]リストまでスクロールしてレコードを追
加し、必要なフィールドに情報を入力します。
備考: 既存のファシリティを選択した場合、
[施設の設定]ビューの一部のフィールドには、
[口座]画面の設定内容
に基づいて情報が自動的に入力されます。さらに、既存のファシリティを選択すると、価格、手数料、契約など、そ
のファシリティに関連するその他すべての情報が新規リクエストにコピーされます。
シンジケートローンの設定
顧客から要求された融資がその金融機関で扱える上限額を超える可能性もあります。そのような場合は、他の金融機
関とその融資金額を分散するシンジケートローンを設定できます。
シンジケートローンを設定するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [施設シンジケーション]タブをクリックします。
4 [借り手]リストで、借り手を選択します。
5 [融資対象施設]リストで、選択した借り手のファシリティを選択します。
6 [バンクシンジケーション]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
150 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商業ローン ■ ファシリティに対する価格と手数料の設定
ファシリティに対する価格と手数料の設定
ファシリティの価格と手数料を設定するには、
[価格/手数料]ビューを使用します。たとえば、金融機関が各ファシ
リティに対して設定手数料を課している場合、エンドユーザーはこの手数料リストを使用して手数料を追加します。
[価格/手数料]ビューには、管理者が設定した商品データに基づいて価格と手数料が自動的に表示されます。新しい
商品の作成については、第 17 章「商品および価格設定」または『製品管理ガイド』を参照してください。
ファシリティの価格と手数料を設定するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [価格/手数料]タブをクリックします。
4 [借り手]リストで、借り手を選択します。
5 [融資対象施設]リストで、選択した借り手のファシリティを選択します。
[料率]リストと[料金]リストが自動的に更新されます。
6
新しい価格を追加するには、[料率]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
7
新しい手数料を追加するには、[料金]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
融資ファシリティへの保証人追加
商業ローンの安全性を確保するため、借り手によっては保証人が必要になります。融資ファシリティに保証人を追加
するには、[保証人]ビューを使用します。
融資ファシリティに保証人を追加するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [保証人]タブをクリックします。
4 [借り手]リストで、借り手を選択します。
5 [融資対象施設]リストで、選択した借り手のファシリティを選択します。
6 [保証人]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 151
商業ローン ■ ファシリティへの契約追加
ファシリティへの契約追加
ファシリティと契約を関連付けるには[約款]ビューを使用します。たとえば、金融機関が借り手に対して、財務報
告書を四半期ごとに提出するように要求する場合があります。
[約款]ビューではこのような要求を作成し、管理する
ことができます。
ファシリティに契約を追加するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [約款]タブをクリックします。
4 [借り手]リストで、借り手を選択します。
5 [融資対象施設]リストで、選択した借り手のファシリティを選択します。
6 [約款]リストまたは[約款詳細]フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
約款タイプ
説明
[補償内容]または[レバレッジ]を選択します。
現在
契約の現在の値
提案済
契約に準拠した顧客の提案値
定義
契約に関する簡単な説明
測定
月、年など、契約の定義で使用する単位
オペランド
契約条件を定義するためのオペランド。<、> 、= などを使用できます。
あるファシリティの既存の契約を別のファシリティにコピーするには
1
コピー元の契約が設定されているファシリティを選択します。
2 [約款]リストで、[施設への適応]をクリックします。
3 [関連融資対象施設を選択]ダイアログボックスで、契約の追加先となるファシリティを選択して、[OK]をク
リックします。
152 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商業ローン ■ 融資ファシリティへの担保の追加
融資ファシリティへの担保の追加
商業ローンの安全性を確保するため、借り手によっては担保が必要になります。融資ファシリティに担保を追加する
には[担保物件]ビューを使用します。
融資ファシリティに担保を追加するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [担保物件]タブをクリックします。
4 [借り手]リストで、借り手を選択します。
5 [融資対象施設]リストで、選択した借り手のファシリティを選択します。
6 [担保物件]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
ポリシー例外の作成
融資の詳細を設定し、意志決定に必要なすべての情報を追加した後、エンドユーザーは融資をレビューして、そのロー
ンリクエストが自社のすべての基準方針を満たしているかどうかをチェックします。基準を満たしていない場合は、
ポリシー例外を作成してその理由を説明します。
次の 3 つのうち、いずれかのレベルでポリシー例外を作成できます。
■
ローンリクエストレベル
■
借り手レベル
■
ファシリティレベル
ローンリクエストレベルでポリシー例外を作成するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [請求詳細]タブをクリックします。
4 [保険例外の請求]リストまでスクロールし、レコードを追加します。
5 [タイプ]フィールドで、追加する例外のタイプを選択します。
6 [コメント]フィールドに、そのポリシー例外の詳しい説明を入力します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 153
商業ローン ■ ローンリクエストの認可基準のレビュー
借り手レベルでポリシー例外を作成するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [保険例外]タブをクリックします。
4 [借り手]リストで、借り手を選択します。
5 [債務者保険例外]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
6 [コメント]フィールドに、そのポリシー例外の詳しい説明を入力します。
ファシリティレベルでポリシー例外を作成するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [保険例外]タブをクリックします。
4 [借り手]リストで、借り手を選択します。
5 [融資対象施設]リストで、選択した借り手のファシリティを選択します。
6 [保険対象外融資施設]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
7 [コメント]フィールドに、そのポリシー例外の詳しい説明を入力します。
ローンリクエストの認可基準のレビュー
融資責任者は、ローンリクエストを提出する前に、そのリクエストが自社の認可基準を満たしているかどうかを確認
する必要があります。
認可基準をレビューするには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [リクエスト]フォームの[ポートフォリオ]フィールドで、借り手が属しているポートフォリオを選択します。
4 [請求詳細]タブをクリックします。
[引受基準]リストに、選択したポートフォリオの基準が自動的に表示されます。
5
必要に応じて、各フィールドのデータを更新します。
備考: ポートフォリオの認可基準を入力する方法については、146 ページの「商業ローンの認可基準を設定するには」
を参照してください。
154 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商業ローン ■ グループ融資額のレビュー
グループ融資額のレビュー
[公開概要]ビューには、組織とそのすべての子会社に対する融資総額が表示されます。
グループ融資額をレビューするには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [公開概要]タブをクリックします。
[グループ公開]リストに、[口座]画面の情報が自動的に表示されます。このリストにレコードが何も表示され
ない場合は、口座と法人グループ名が関連付けられているかどうかを確認してください。
商業ローンのクレジット決定の入力
融資をレビューした後、クレジット委員会のメンバーは[概要の請求]ビューを使用して、その融資に関する自分の
決定事項を入力します。
商業ローンのクレジット決定を入力するには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
3 [概要の請求]タブをクリックします。
4 [決定]リストまでスクロールし、その決定のレコードを選択します。
5 [決定]フィールドで、[承認済み]、[代案]、または[拒否]を選択します。
6 [コメント]フィールドに、その決定の詳細説明を入力します。
ローンリクエストの割り当て
クレジット委員会のメンバーがローンリクエストについての決定事項を入力した後、そのリクエストを次のメンバー
に割り当てることができます。
ローンリクエストをクレジット委員会の次のメンバーに割り当てるには
1 [商業ローン]画面に移動します。
2 [表示]ドロップダウンリストから[リクエスト(個人)]を選択します。
3 [リクエスト]リストで、商業ローンリクエストをドリルダウンします。
4 [概要の請求]タブをクリックします。
5 [決定]リストで、クレジット委員会の次のメンバーを選択し、[割り当て]をクリックします。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 155
商業ローン ■ ローンリクエストの割り当て
156 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
15 取り立て
この章では、取り立てについて説明します。次のトピックが含まれています。
■
157 ページの「取り立ての概要」
■
158 ページの「取り立てのシナリオ」
■
158 ページの「取り立てキャンペーンの管理」
■
159 ページの「取り立てのエンドユーザー手順」
■
159 ページの「滞納している取引先の確認」
■
160 ページの「取り立てキャンペーンの実行」
■
160 ページの「債務取り立て情報、法的情報、および破産情報の記録」
取り立ての概要
取り立てとは、滞納者、つまり、期日までに支払いが行われていない顧客から集金するプロセスです。取り立ては、
融資サイクルの最も重要な要素の 1 つであり、企業の総決算に大きく影響します。企業が取り立てできない取引先は
最終的には貸し倒れとなり、企業の利益を損なうものとなります。
取り立てシステムにより、企業は滞納している取引先を識別し、コールセンターのエージェントがフォローアップし
て支払いを得られるように、滞納している取引先を定義済みリストにまとめることができます。多くの場合、滞納取
引先を 30 日、60 日、90 日などの 3 つ以上のグループに分類します。
それぞれのグループに対して、異なる一連のアクションが適用されます。たとえは、 30 日滞納グループの取引先に
は未払い分の請求書を送付します。60 日滞納グループの取引先に対しては、取り立てエージェントが電話をかけ、未
払い分に関する問い合わせをします。
管理者が Siebel Finance を使用して、滞納日数に応じて滞納している取引先のリストを作成できます。企業では、
サードパーティのシステムと Siebel Finance を併用することもできます。たとえば、サードパーティのシステムで
滞納している取引先を追跡している場合、このシステムでリストを生成し、Siebel Finance を使用して取り立て活
動を実行することができます。
この章で説明する手順に従うと、滞納取引先の概要情報表示、取り立て電話の実行、滞納取引先に関連する債務取り
立て情報、破産情報、および法的情報の記録など、取り立て活動を実行できます。
エンドユーザーは Siebel Finance を使用して、滞納取引先に関する概要情報を表示し、取り立てキャンペーンを実
行し、滞納取引先に関連する債務取り立て情報、破産情報、および法的情報を記録します。
ワークフローを使用してエンドユーザーが頻繁に実行する手順を自動化すれば、時間を節約し、キー入力を軽減する
ことができます。詳しくは、
『Financial Services 用 Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照し
てください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 157
取り立て ■ 取り立てのシナリオ
取り立てのシナリオ
次のビジネスシナリオで、Siebel 管理者と取り立てエージェントが実行するサンプルタスクを示します。実際のワー
クフローは各企業のビジネス要件によって異なります。
滞納口座に対する Siebel 管理者の確認
銀行の Siebel 管理者は、Siebel Finance を使用して 60 日滞納している口座を監視し、滞納口座のリストを作成しま
す。次に、取り立てをフォローアップするために管理者はこれらの滞納口座をチームに割り当てます。
銀行の取り立てエージェントによる顧客への連絡
60 日滞納口座の顧客には、銀行の取り立てエージェントが電話をかけます。初めて電話をかける前に、取り立てエー
ジェントは[集金概要]ビューにアクセスし、顧客の口座と支払い履歴を確認します。初めての電話の相手は、住宅
[口座番号]ハイパーリンクをドリルダウンして、詳
資産ローンの 60 日滞納の顧客です。取り立てエージェントは、
細情報を表示します。
自動ダイアラーを使用して、取り立てエージェントが顧客に電話をかけます。電話がつながると、取り立てエージェ
ントは電話での会話のポイントと概要情報を参考にしながら電話の趣旨を説明します。顧客が取り立てエージェント
に状況と支払い計画を説明すると、取り立てエージェントは[支払い誓約]ビューを表示し、その支払い約束を記録
します。このビューで、取り立てエージェントは支払い約束オプションとして一括払い、2 回分割払い、または長期
支払いを選択できます。約束支払い額と約束支払い期日も入力できます。これで取り立て電話は終了です。
このシナリオでは、管理者が Siebel Finance を管理します。次の処理を実行します。
■
Siebel の口座、既存システム、または Siebel Analytics から滞納口座のリストを生成
エンドユーザーは取り立てエージェントです。エンドユーザーは、情報を入力して、次のことを行います。
■
滞納口座に関する概要情報の表示
■
期日を過ぎている口座の顧客への連絡、および顧客の応答と支払い約束の記録と取り立てキャンペーンの実行
■
滞納口座に関連する債務取り立て情報、破産情報、および法的情報の記録
取り立てキャンペーンの管理
Siebel 管理者は、Siebel Finance データベースに対してクエリーを実行するか、サードパーティのアプリケーショ
ンから外部リストをインポートして、滞納口座を持つ顧客リストを作成できます。
Siebel 管理者は次の方法で滞納リストを生成できます。
■
ワークフローのセットアップ: 支払い期日を過ぎている日数を監視して特定のキューまたはエージェントに口座
を割り当てるワークフローをセットアップします。詳しくは、
『Siebel Business Process Designer 管理ガイ
ド』を参照してください。
■
Siebel Analytics Server の使用: Siebel Analytics Server を使用して滞納口座を追跡してから、リス
『Siebel Analytics Server Administration Guide』
トを Siebel データベースにインポートします。詳しくは、
を参照してください。
158 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
取り立て ■ 取り立てのエンドユーザー手順
取り立てのエンドユーザー手順
ここでは、次に示すエンドユーザーの手順について説明します。
■
159 ページの「滞納している取引先の確認」
■
160 ページの「取り立てキャンペーンの実行」
■
160 ページの「債務取り立て情報、法的情報、および破産情報の記録」
滞納している取引先の確認
エンドユーザーは、取り立てキャンペーンで取引先に電話をかける前に、
[集金概要]ビューと[誓約概要]ビューを
使用して、その取引先の履歴情報を確認することができます。
キャンペーン画面から取り立て概要情報を表示するには
1 [顧客]> [担当者リスト]ビューに移動します。
2 [名前(姓)]フィールドのハイパーリンクをドリルダウンします。
3 [集金概要]タブをクリックします。
次の表に、[集金概要]ビューに表示される情報の種類を示します。
概要
コメント
口座
選択されている顧客に関連付けられている口座のリストを表示します。
口座詳細
4
[口座]リストで選択されている口座に関する詳細情報を表示します。
状況概要
現在選択されている滞納口座に関する、支払い約束などの取り立て情報を表
示します。
キャンペーン
現在選択されている顧客に関連付けられているキャンペーンのリストを表
示します。
詳細情報を表示するには、[口座]リストの[口座番号]をドリルダウンして、[口座]画面を表示します。
5 [口座番号]を再度ドリルダウンし、[誓約概要]タブをクリックします。
備考: エンドユーザーは[口座]画面から[誓約概要]タブに直接アクセスできます。[口座]画面に移動し、口座
を選択して[誓約概要]タブをクリックします。
[状況概要]ビューに、現在選択されている口座に関する取り立て情報の簡単な履歴が表示されます。詳細な取り立て
情報を表示するには、[誓約概要]ビューにアクセスします。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 159
取り立て ■ 取り立てキャンペーンの実行
取り立てキャンペーンの実行
エンドユーザーは、口座に関する背景情報を確認した後、顧客に電話することにより、取り立てキャンペーンを開始
できます。
[集金概要]と[誓約概要]の表示については、159 ページの「滞納している取引先の確認」を参照してく
ださい。
取り立てキャンペーンを実行するには
1 [顧客]画面に移動します。
2 [顧客]リストで、滞納口座を持つ顧客の姓をドリルダウンします。
3 [集金概要]タブをクリックします。
4
顧客に電話をかけます。
詳しくは、『Siebel Communications Server 管理ガイド』を参照してください。
5 [口座]リストで、[口座番号]をドリルダウンします。
[口座]画面が表示されます。
6 [口座番号]を再度ドリルダウンし、[活動]タブをクリックします。
7
活動レコードを作成し、取り立て電話に対する顧客の応答を記録します。
8
顧客が支払い約束をしたら、[サービスリクエスト]タブをクリックします。
9 [サービスリクエスト]リストにレコードを追加し、次のフィールドに情報を設定します。
■ [タイプ]フィールドで[銀行]を選択します。
■ [エリア]フィールドで[支払い誓約]を選択します。
10[サービスリクエスト]リストで、サービスリクエスト番号のハイパーリンクをドリルダウンします。
11[支払い誓約]ビューリンクを選択し、[支払い誓約]フォームに必要な情報を入力します。
債務取り立て情報、法的情報、および破産情報の記録
エンドユーザーは、次のタブを使用して、債務取り立て情報、破産情報、および法的情報を記録できます。
■
追跡をスキップ: 滞納顧客に連絡が取れないまたはその居場所がわからない企業は、債務取り立て業者に顧客の
捜索を依頼します。エンドユーザーは[追跡をスキップ]タブを使用して、債務取り立てレポートの結果を記録
します。
■
破産: 顧客が破産申立を行っている場合、エンドユーザーは[破産]タブを使用して、破産情報を追跡できます。
■
法曹関連: 顧客の口座が滞納になっている場合、エンドユーザーは[法曹関連]タブを使用して、滞納口座に関
する情報を追跡できます。
160 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
取り立て ■ 債務取り立て情報、法的情報、および破産情報の記録
債務取り立て情報を記録するには
1 [顧客]画面に移動します。
2 [顧客]リストで、顧客をドリルダウンします。
3 [追跡をスキップ]タブをクリックします。
4 [追跡をスキップ]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
顧客の破産情報を記録するには
1 [顧客]画面に移動します。
2 [顧客]リストで、顧客をドリルダウンします。
3 [破産]タブをクリックします。
4 [破産]フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
滞納している取引先に関する法的情報を記録するには
1 [口座]画面に移動します。
2 [口座]リストで、[口座番号]をドリルダウンします。
3 [法曹関連]タブをクリックします。
4 [法曹関連]フォームに、約定、判決、弁護士、および差し押さえデータを入力します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 161
取り立て ■ 債務取り立て情報、法的情報、および破産情報の記録
162 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
16 保有証券と指値
この章では、Siebel Finance での証券レコード管理と担当者の指値および保有証券の管理について説明します。次
のトピックが含まれています。
■
163 ページの「保有証券と指値の説明」
■
164 ページの「ビジネスチャンスをターゲット顧客リストにするためのシナリオ」
■
164 ページの「証券の管理プロセス」
■
165 ページの「変数リストのセットアップ」
■
167 ページの「株式、債券、投資信託の各レコードの作成と修正」
■
169 ページの「顧客の指値の追跡と指値ベースコールリストの作成プロセス」
■
169 ページの「指値情報と保有証券情報の入力」
■
171 ページの「ターゲットコールリストの作成と使用」
■
173 ページの「コールリスト生成の設定」
保有証券と指値の説明
Siebel Finance では、金融サービス要員がクライアントの投資の指値に関する次のような情報を多角的に追跡する
のに役立つ画面とビューがいくつも用意されています。
■
商品。株、債券、投資信託、オプション、ユニット投資信託など
■
業種
■
セクター
■
アナリストの評価
この章で説明する手順に従って、商品情報を変更し、業種、証券の商品クラス、証券のカテゴリー、証券取引、およ
び新しい証券を追加する管理タスクを実行することができます。
エンドユーザーは Siebel Finance を使用することにより基本的な商品情報、証券発行者の基本情報、市場データ、
資料、調査、およびニュースなど、各投資に関する特定の詳細を取得します。
証券情報は、顧客の要求を満たす投資のタイプを検索したり、特定の投資に関する詳細を提供したりする場合に役立
ちます。営業員は、顧客や投資家のうち、特定の証券に関心を示している人や、その証券をポートフォリオに現在保
有している人を簡単に検索できます。また、営業員や金融サービス要員は、コールリストビューを生成することもで
きます。コールリストは、各証券の営業対象となる顧客の一覧です。
ワークフローを使用してエンドユーザーが頻繁に実行する手順を自動化すれば、時間を節約し、キー入力を軽減する
ことができます。詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 163
保有証券と指値 ■ ビジネスチャンスをターゲット顧客リストにするためのシナリオ
ビジネスチャンスをターゲット顧客リストにするた
めのシナリオ
次のシナリオは、金融機関のアプリケーション管理者および投資銀行職員が実行するサンプルタスクです。実際のワー
クフローは各企業のビジネス要件によって異なります。
管理者は、新しい市債の発行を Siebel Finance に追加するように依頼されました。管理者は、証券の定義に必要な
情報がすべて揃っていることを確認し、必要に応じて変数リストを作成します。次に、商品名、通貨記号、業種、地
域、セクターなどの詳しい商品情報を入力して市債を追加します。
新しい債券については、朝の営業会議で話し合います。電話で新商品の詳細を確認した後、営業チームは顧客の指値
リストと新債券のプロファイルを比較して、どの顧客が新債券の購入に意欲を示すか判断します。会社は、引き続き
債券市場が回復すると予想しており、NYC 債で大きなポジションを持っています。固定収入デスクは今週その商品を
大々的に販売するように求められています。
電話の結果、債券デスクは商品販売用にターゲット顧客の優先順位付きコールリストを作成し、債券に関心がある投
資家や担当者を探します。さらに、市債を保有するかそれに関心を持つ投資家と個人をターゲットにします。その金
融商品の格付は B です。営業員は、B 以上の商品に関心を示す投資家と個人に最初は的を絞る必要があります。また、
市債では NY で登録した口座または NY 投資信託を管理する口座を持つ顧客に最も高い価格が提示されます。
証券の管理プロセス
ここでは、164 ページの「ビジネスチャンスをターゲット顧客リストにするためのシナリオ」で実行するタスクの一部
について説明します。主なプロセスは次のとおりです。
1
変数リストのセットアップ
2
167 ページの「株式、債券、投資信託の各レコードの作成と修正」
通常は、Enterprise Integration Manager(EIM )を使用して、証券情報を Siebel Finance にインポートしま
す。1 つまたは複数のシステム(トレーディングシステムなど)からデータをインポートして、証券関連のビューに
表示することができます。
また、管理機能を使って、ここで説明するとおりに証券のレコードを手動で追加したり編集したりできます。
EIM については、『Siebel Enterprise Integration Manager Administration Guide 』を参照してください。
164 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
保有証券と指値 ■ 変数リストのセットアップ
変数リストのセットアップ
Siebel Finance に新しい証券を入力するには、証券関連の各フィールドに、その金融機関で使用している用語や分
類に基づいて値を設定しておく必要があります。次の証券フィールドに適切な値を設定しておく必要があります。
■
業種
■
商品ライン
■
商品クラス
■
カテゴリー
■
取引所
このタスクは証券の管理プロセスの一部です。
業種値の定義
新しい証券を登録する場合、
[業種]フィールドを使用して、その証券が属する業種またはセクターを指定します。
[業
種]フィールドは、その金融機関で使用している値(業種)が表示されるように設定しておく必要があります。たと
えば、新しいバイオテクノロジー株を証券として Siebel Finance に追加する場合は、バイオテクノロジーが[業種]
フィールドの値にない場合は「Biotechnology 」を追加します。
[業種]フィールドの値を変更する方法については、
43 ページの「業種を追加するには」を参照してください。
備考: 業種テーブルは Siebel Finance 全体で使用します。法人やクライアントの業種を必ず追加してください。
このタスクは 165 ページの「変数リストのセットアップ」の一部です。
商品ラインの定義
新しい証券を登録する場合、
[商品ライン]フィールドを使用してその証券の資産クラスを指定します。たとえば、投
資会社の場合は、普通株、債券、デリバティブ、投資信託などの商品ラインが必要になります。
備考: Siebel Finance の各モジュールでは、
[商品ライン]フィールドと[商品クラス]フィールドを使用して証券
の資産クラスを表します。これらのフィールドはさまざまなモジュールで使用されます。したがって、この両方の
フィールドには、資産クラスを表す同じ変数リストが設定されている必要があります。
商品ラインの作成については、第 17 章「商品および価格設定」を参照してください。
このタスクは 165 ページの「変数リストのセットアップ」の一部です。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 165
保有証券と指値 ■ 変数リストのセットアップ
商品クラスの定義
[商品ライン]フィールドの他に[商品クラス]フィールドを使用して、Siebel Finance に追加する証券の資産クラ
スを指定します。Siebel Finance では、
[商品クラス]フィールドに表示される資産クラスを追加および修正できます。
このタスクは 165 ページの「変数リストのセットアップ」の一部です。
証券の商品クラスを追加するには
1 [管理-データ]> [変数リスト]の順に移動します。
2
タイプを「FINS_ASSET_CLASS」に設定して新規クエリーを実行します。
現在の FINS_ASSET_CLASS レコードが返され、「商品クラス」タイプの既存の変数リストが示されます。
3 [変数リスト]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
有効
このチェックボックスを使用して、エンドユーザーの[商品クラス]ダイ
アログボックスにその値を表示するかどうかを指定します。
ディスプレイ値
言語非依存コード
[商品クラス]ドロップダウンリストに表示される値
Siebel アプリケーション内部で使用されるコード
言語名称
[ディスプレイ値]フィールドで使用する言語
オーダー
[商品クラス]ドロップダウンリストに値が表示される順番。数値を指定
します。
親 LIC
翻訳
親変数リストの言語非依存コード。階層構造の変数リストで使用します。
このフィールドをオンにすると、この変数リストが多国語変数リスト
(MLOV)の一部であることを示します。
タイプ
変数リストのタイプ。FINS_ASSET_CLASS を選択します。
備考: LOV テーブルのエントリは削除できません。[有効]チェックボックスを使用して LOV エントリを無効にし
てください。[商品クラス]ドロップダウンリストにその値が表示されなくなります。
カテゴリーの追加
新しい証券を登録する場合、[カテゴリー]フィールドを使用して、[商品クラス]フィールドとは別の分類レベルを
指定します。たとえば、証券の[商品クラス]が[株式]の場合、さらに[優先株]というカテゴリーを指定できま
す。また、[商品クラス]が[債権]の証券は、カテゴリーを[住宅ローン]や[社債]に分類することができます。
Siebel Finance では、[カテゴリー]フィールドに表示されるカテゴリーを追加できます。
このタスクは 165 ページの「変数リストのセットアップ」の一部です。
166 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
保有証券と指値 ■ 株式、債券、投資信託の各レコードの作成と修正
証券のカテゴリーを追加するには
1 [管理-データ]> [変数リスト]の順に移動します。
2
タイプを「FINS_INVST_CATEGORY」に設定して新規クエリーを実行します。
「カテゴリー」タイプの既存の変数リストが表示されます。
現在の FINS_INVST_CATEGORY レコードが返され、
3 [変数リスト]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
証券取引所の追加
場合によっては、新しい取引所の情報を Siebel Finance に追加する必要があります。
[取引所]フィールドでは証券
取引システムを指定します。たとえば、証券会社は、ナスダック、FTSE 、日経平均などの取引システムを[取引所]
フィールドで選択します。したがって、その金融機関で使用するすべての取引システムをこのフィールドに追加して
おく必要があります。
このタスクは 165 ページの「変数リストのセットアップ」の一部です。
証券取引所を追加するには
1 [管理-データ]> [変数リスト]の順に移動します。
2
タイプを「SECURITY_EXCHANGE 」に設定して新規クエリーを実行します。
現在の SECURITY_EXCHANGE レコードが返され、「商品クラス」タイプの既存の変数リストが示されます。
3 [変数リスト]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
株式、債券、投資信託の各レコードの作成と修正
証券の変数リストが正しく入力されていれば、個々の証券レコードを追加および修正できます。資料を証券に関連付
けることもできます。
通常は、Enterprise Integration Manager(EIM )を使用して、証券情報を Siebel Finance にインポートしま
す。1 つまたは複数のシステム(トレーディングシステムなど)からデータをインポートして、証券関連のビューに
表示することができます。さらに、[ファイナンス管理]画面の[証券(全件)]ビューでは、その金融機関で使用す
る証券を管理者が追加または修正することもできます。
EIM については、『Siebel Enterprise Integration Manager Administration Guide 』を参照してください。
このタスクは 164 ページの「証券の管理プロセス」の一部です。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 167
保有証券と指値 ■ 株式、債券、投資信託の各レコードの作成と修正
新しい証券レコードを追加するには
1 [管理-ファイナンス]> [証券]に移動します。
2 [証券]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
投資信託の情報を編集するには
1 [管理-ファイナンス]> [投資信託]に移動します。
2 [投資信託]フォームで、適切な証券を検索します。
3 [ファンドの保有証券]タブをクリックします。
4 [保有資金]リストで、次のいずれかを行います。
■
レコードを追加し、投資信託を構成する各証券に必要なフィールドに情報を入力します。
■
既存の証券の修正または削除を行います。
5 [配分]ドロップダウンリストから[配分]リストを選択します。
6 [配分]リストで、次のいずれかを行います。
■
資産クラスを追加し、各投資信託の保有証券のパーセンテージを関連付けます。
■
既存の資産クラスの修正または削除を行います。
備考: 配分チャートには、投資信託の配分がグラフで表示されます。
資料を証券に関連付けるには
1 [管理-ファイナンス]> [証券]に移動します。
2 [証券]リストで証券を選択します。
3 [資料]タブをクリックします。
4 [資料]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
168 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
保有証券と指値 ■ 顧客の指値の追跡と指値ベースコールリストの作成プロセス
顧客の指値の追跡と指値ベースコールリストの作成
プロセス
ここでは、164 ページの「ビジネスチャンスをターゲット顧客リストにするためのシナリオ」で実行するタスクの一部
について説明します。主な内容は次のとおりです。
1
169 ページの「指値情報と保有証券情報の入力」
2
171 ページの「ターゲットコールリストの作成と使用」
[保有証券]ビューおよび[指値]ビューでは、特定の証券の動向を追跡できます。
[リスト管理コールリスト]ビュー
では、エンドユーザーが生成したコールリストを検討および管理できます。
Enterprise Integration Manager(EIM )を使用して、証券関連のビューに表示される市場データをインポートし
ます。1 つまたは複数のシステム(トレーディングシステムなど)からデータをインポートして、証券関連のビュー
に表示することができます。Siebel 管理者など、適切な管理権限を与えられているユーザーは、164 ページの「証券
の管理プロセス」で説明する管理機能を使用して、証券レコードを手動で追加または編集することもできます。
EIM については、『Siebel Enterprise Integration Manager Administration Guide 』を参照してください。
指値情報と保有証券情報の入力
顧客の指値と保有情報の追跡は、ターゲットコールリストを作成するために最初に行う重要な手順です。
このタスクは 169 ページの「顧客の指値の追跡と指値ベースコールリストの作成プロセス」の手順です。
指値を記録するには
1 [担当者]> [担当者リスト]に移動し、指値情報を追加する担当者をドリルダウンします。
2 [指値]タブをクリックします。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 169
保有証券と指値 ■ 指値情報と保有証券情報の入力
3
新規レコードを作成し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
説明
担当者の指値の説明を手動で入力するか、指値属性のコンパイル済みリス
トの文字列が自動的に入力されます。
銘柄コード
Siebel アプリケーションに以前入力した証券のいずれかを選択します。
出来高
証券の希望取引数量。
数量
担当者が取引したい意向を示している株数。
指値タイプ
指値が買いまたは売りのいずれであるかを登録します。
アナリスト
特定の調査アナリスト。
業界グループ
ハイレベルな業種。「技術」など。セクターとも呼びます。
業種
特定の業種。「ソフトウェア」など。
社内評価
商品の調査ランク。「強力な購買力」など。
備考:[担当者]画面、または[保有証券]と[指値]の各画面を使用して、担当者の指値を記録できます。
保有証券の指値を記録するには
1 [保有証券と指値]> [指値]ビューに移動します。
2 [指値]リストで新しいレコードを作成し、必要なフィールドに入力します。「指値を記録するには」の手順 3 で
は一部のフィールドについて説明します。
3 [指値]フォームで、[保有証券]チェックボックスをオンにして保有証券の指値であることを表示します。
備考: 保有証券の検索を実行するには、指値の[保有証券]チェックボックスをオンにして保有証券を保存しておく
必要があります。
保有証券情報の入力
投資家の個々の保有証券情報を[保有証券と保有証券の指値]ビューから追加できます。また、保有証券を[口座の
投資保有証券]ビューから口座に追加できます。
備考: これらの保有証券は、[保有証券と指値の検索]ビューで検索されません。検索できるのは保有証券の指値の
みです。「保有証券の指値を記録するには」を参照してください。
保有証券のレコードを追加するには
1
保有証券と指値]>[保有証券]ビューに移動します。
2 [保有証券]リストに新しいレコードを追加し、すべてのフィールドに情報を入力します。
3 [保有証券]フォームで、保有証券に関する追加情報を入力します。
170 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
保有証券と指値 ■ ターゲットコールリストの作成と使用
ターゲットコールリストの作成と使用
次のいずれかにより顧客の指値と保有証券の指値を基にしたコールリストを生成して実行します。
■
バッチ検索による複数の担当者の追加
■
顧客を個々に選択して追加
備考: 金融機関がコールリスト機能の使用を選択する場合、日付入りリストを削除する定期的なバッチ処理を実行す
るように IT 部門と調整する必要があります。
このタスクは 169 ページの「顧客の指値の追跡と指値ベースコールリストの作成プロセス」の手順です。
特定の指値を持つ担当者を検索するには
1 [保有証券と指値]> [検索]ビューに移動します。
2 [基準]フォームに投資と分類基準を入力します。
次の表は、一部のフィールドを示しています。
フィールド
説明
証券コード
Siebel アプリケーションに以前入力した証券のいずれかを選択します。複
数 の 証 券 コ ー ド を 検 索 す る に は、カ ン マ で 区 切 っ て 列 挙 し ま す。例:
CSCO, SEBL, IBM。
検索
検索するのが指値のみ、保有証券のみ、または指値と保有証券の両方のい
ずれであるか選択します。
利息のみ: 名前付き証券の有効な指値を持つ担当者を返します。指値レ
コードの[無効]チェックボックスがオンになっている場合、検索ではそ
のレコードが無視されます。
所有財産のみ: 名前付き証券の有効な保有証券ベース指値を持つ担当者を
返します。これらのタイプのレコードの作成方法については、170 ページ
の「保有証券の指値を記録するには」を参照してください。
保有証券と指値: 名前付き証券の指値または保有証券ベース指値を持つ担
当者を返します。
時価総額
発行会社の時価総額ランキング。「小規模資本組入れ」など
商品
顧客が関心を示す証券の種類。
「エクィティ」、
「固定収入」、
「オプション」
など
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 171
保有証券と指値 ■ ターゲットコールリストの作成と使用
3 [上の基準を追加」をクリックして検索する基準を追加します。
備考: 同じ基準検索レコードに複数の基準を入力する場合、すべての基準を満たす担当者を返すためには検索に
AND 句を入れる必要があります。たとえば、銘柄 IBM の指値と指値タイプ「購入」を 1 つの検索レコードに入
力すると、IBM の指値と指値タイプ「購入」を両方とも満たす担当者のみが検索結果に返されます。
4
手順 2 と手順 3 を繰り返して基準を追加します。
備考: OR 句を使用すると、複数の基準の検索レコードが 1 つの検索でまとめられます。したがって、銘柄 SEBL
の指値を指定する基準と銘柄 IBM の指値を指定する基準という 2 つの基準を追加すると、いずれかまたは両方
の銘柄の指値を持つ担当者が返されます。
5 [ジャンプ]をクリックして検索を実行します。
検索基準を満たす担当者が[担当者]リストに表示されます。
6 [担当者]リストには 3 つの有効なボタンがあり、それぞれが異なる方法で既存または新規のコールリストを処
理します。
■
有効なコールリストに追加: ユーザーの最新コールリストに担当者を、[保有証券と指値の検索]ビューに
残したまま、その日以降追加します。当日にコールリストがない場合、新しいコールリストが作成されます。
■
新規コールリストを作成: ユーザーの ID、現在の日付と時刻で特定した新しいコールリストに担当者を、
[保有証券と指値の検索]ビューに残したまたま追加します。
■
コールリストへジャンプ: 生成したユーザーの全コールリストを、ユーザーが表示できる[リスト管理コー
ルリスト]ビューに移動します。
ターゲットコールリストの担当者を変更するには
1 [リスト管理コールリスト]ビューに移動します。
2
変更するコールリストを選択します。
3 [コールリスト]リストで担当者をレビューし、必要に応じて変更します。
■
担当者を削除するには、リストで担当者を選択して[削除]をクリックします。
■
担当者を追加するには、
[追加]をクリックし、
[担当者を選択]ダイアログボックスで担当者を選択します。
この方法で追加された担当者には、基準が関連付けられません。
ターゲットコールリストを使用するには
1 [リスト管理コールリスト]ビューに移動します。
2
使用するコールリストを選択し、コールリストを使って実行したアクションに基づいて担当者を次のようにマー
キングします。
■
無視
■
呼出済み
■
メール受信
172 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
保有証券と指値 ■ コールリスト生成の設定
3 [リストを更新]をクリックして作成する残りのコールリストを明確にします。
[表示]ドロップダウンリストが[未処理項目]に設定されていると、[無視]、[呼出済み]、[メール受信]のい
ずれにもマークされていない担当者のみが更新リストに表示されます。
4
すべての担当者のコールリストに戻るには、ドロップダウンリストをクリックして[リストメンバー(全員)]を
選択します。
コールリスト生成の設定
コールリストの生成機能には 3 つのコールリストボタンと[保有証券と指値の検索]ビューがあり、ユーザープロパ
ティを定義して動作を事前に決めることができます。ユーザープロパティは、ビジネスプロセスに合わせて変更でき
ます。
次のすべてのオプションはビジネスコンポーネント FINS Contact Interest Search Result から設定されます。
表 7 に、ユーザープロパティを示します。
表 7 コールリスト生成のユーザープロパティ
ユーザープロパティ
値
コメント
Reset Called Flag
Y
重複する担当者がコールリストに追加された場合、[呼出済
み]フラグを「N」にリセットします。
N
重複する担当者がコールリストに追加された場合、[呼出済
み]フラグが更新されません。
Y
重複する担当者がコールリストに追加された場合、[メール
受信]フラグを「N」にリセットします。
N
重複する担当者がコールリストに追加された場合、[メール
受信]フラグが更新されません。
Y
重複する担当者がコールリストに追加された場合、
[無視]フ
ラグを「N」にリセットします。
N
重複する担当者がコールリストに追加された場合、
[無視]フ
ラグが更新されません。
Y
重複する担当者がコールリストに追加された場合、[一致す
る基準]フィールドがマージされます。
N
重複する担当者がコールリストに追加された場合、[一致す
る基準]フィールドが更新されません。
Merge
担当者がすでにコールリストにある場合、この担当者レコー
ドの他の属性がマージされます。
Ignore
担当者がすでにコールリストにある場合、このレコードに対
してアクションが行われません。
Y
ユーザーが有効なコールリストに担当者を追加すると、ダイ
アログボックスがポップアップ表示されます。
Reset Emailed Flag
Reset Ignore Flag
Merge Criteria
Merge or Ignore
Duplicate Contact
Popup When Add Call
List
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 173
保有証券と指値 ■ コールリスト生成の設定
表 7 コールリスト生成のユーザープロパティ
ユーザープロパティ
Popup When Create
Call List
Reflect Holding
Reflect Holding and
Interest
Reflect Interest
値
コメント
N
ユーザーが有効なコールリストに担当者を追加すると、ダイ
アログボックスがポップアップ表示されません。
Y
ユーザーが新しいコールリストを作成すると、ダイアログ
ボックスがポップアップ表示されます。
N
ユーザーが新しいコールリストを作成すると、ダイアログ
ボックスがポップアップ表示されません。
Holding
( デフォルト)
このプロパティの値は、[一致する基準]フィールドの先頭
に表示され、一致する基準が保有証券に関連付けられている
ことを示します。
Holding/
Interest
( デフォルト)
このプロパティの値は、[一致する基準]フィールドの先頭
に表示され、一致する基準が保有証券と指値の両方に関連付
けられていることを示します。
Interest
( デフォルト)
174 ■
このプロパティの値は、[一致する基準]フィールドの先頭
に表示され、一致する基準が指値に関連付けられていること
を示します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
17 商品および価格設定
この章では、商品と価格設定の管理と処理について説明します。次のトピックが含まれています。
■
175 ページの「商品および価格設定の概要」
■
175 ページの「商品と価格設定のシナリオ」
■
176 ページの「商品および価格設定の管理」
■
176 ページの「新しい商品の作成」
■
177 ページの「手数料と利率の定義」
■
179 ページの「商品情報の使用」
商品および価格設定の概要
Siebel Finance の「商品」は、金融機関が顧客に提供する物理的な商品またはサービスを指しています。Siebel 管
理者など、適切な管理権限を持つユーザーだけが新しい商品の設定と作成を行うことができます。
顧客、営業員、およびマネージャは、
[商品]画面のさまざまなビューを使用して、目的に応じて構成された商品情報
を参照できます。商品情報と価格体系を管理するには、商品、商品ライン、商品の特徴、および価格に関するリスト
を設定し、それを管理する必要があります。
この章で説明する手順に従って、Siebel Finance の商品と価格情報を設定する管理タスクを実行することができま
す。エンドユーザーは、[商品]画面に商品情報を表示します。
Siebel Finance に表示される[商品]画面とその関連ビューには、Siebel eBusiness Applications の多くの画
面やビューと同じ機能があります。この章では、Siebel Finance に固有の商品機能について説明します。商品の作
成と管理については、『製品管理ガイド』および『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
商品と価格設定のシナリオ
次のシナリオは、Siebel 管理者、顧客サービス担当者が実行するサンプルタスクです。実際のワークフローは各企業
のビジネス要件によって異なります。
これらのシナリオでは、エンドユーザーは顧客からの電話に回答する顧客サービス担当者です。
[商品]画面で次の処
理を実行できます。
■
商品リストの表示
■
商品ライン、商品コード、料率、手数料、主要な特長とメリット、説明など、商品ごとの情報の入手
■
商品の特長の比較
■
商品に関する資料の表示
■
商品に関連付けられたニュース項目の表示と作成
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 175
商品および価格設定 ■ 商品および価格設定の管理
Siebel 管理者は Siebel Finance の管理を担当し、次の処理を実行するための管理権限が必要になります。
■
新しい商品ラインの作成
■
新しい商品の定義
■
商品の手数料、料率、条件の設定
管理者による新しい商品の定義
管理者は Siebel Finance の新しい商品ラインを設定します。最初に新しい商品ラインを作成し、商品を定義します。
次に地域を作成し、それらの地域を各商品に関連付けます。さらに、申し込みワークフロー、商品スコア、手数料、
料率と条件、金融属性を定義します。
顧客サービス担当者による商品情報の表示
顧客サービス担当者が商品に関する顧客からの問い合わせ電話を受け取ります。
[商品詳細]ビューに移動し、セール
スポイント、商品イメージなど、各商品の詳細情報を参照します。
顧客との会話の中で、相手が関心を示しているのは、発行している Gold VISA クレジットカードであることがわか
りました。利用限度額が増え、商品購入時に無料で保険がかけられるなど、この商品の特長とメリットをサービス担
当者が説明すると、顧客は、その他の機能とサービスも必要であることを伝えてきました。それらの機能とサービス
は、他社の商品が提供しているものです。サービス担当者は、2 つの商品の機能比較と価格を即座に提示します。さ
らに、予定されている料率変更など、商品の最新ニュースをチェックして、その情報を顧客に伝えます。電話の終了
後、消費者向け商品報告などの詳細情報をメールで送信し、顧客をフォローアップすることができます。
商品および価格設定の管理
ここでは、次に示す管理者の手順について説明します。
■
176 ページの「新しい商品の作成」
■
177 ページの「手数料と利率の定義」
新しい商品の作成
Siebel Finance で新商品を作成するには、まず商品ラインを作成する必要があります。次に、その商品ラインに含
める商品を指定し、金融機関のエージェントが顧客のニーズを判定するためのスコアシステムを設定します。
管理者の作業の 1 つに新商品の作成があります。営業員の推奨対象となり、顧客ニーズ分析で使用する金融商品を定
義するには、[商品管理]ビューを使用します。商品および商品ラインの定義については、『製品管理ガイド』を参照
してください。
176 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商品および価格設定 ■ 手数料と利率の定義
新しい商品ラインを作成するには
1 [サイトマップ]> [管理-商品]> [商品ライン]ビューの順に移動します。
2 [商品ライン]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
契約
その商品ラインが契約ベースで提供されるかどうかを示します。
ライセンス
その商品ラインがライセンスを必要とするかどうかを示します。
商品ライン
商品ラインの名前。
商品
この商品ラインに属する商品のリスト。
商品を作成するには
1 [サイトマップ]> [管理-商品]> [商品]ビューの順に移動します。
2 [商品]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
平均利益
商品が生み出す平均利益。
カテゴリー
資産、負債、またはポリシーに基づく商品グループ。
等価商品
比較で使用する商品。
利益ランク
生み出す利益に基づいた商品のランキング。
地域
この商品を使用する地域。
サービス商品
利用可能なサービスを指定します。
状況
現在、その商品が提供可能かどうかを示します。
備考: フィールドの一部が表示されない可能性があります。表示するには、メニュードロップダウンリストから
[表示カラム]コマンドを使用してください。
手数料と利率の定義
[商品管理]画面の[手数料と条件]ビューを使用して、管理者が商品の手数料と料率を設定し、条件を定義します。
商品の手数料と条件を設定するには
1 [サイトマップ]> [管理-商品]> [商品]ビューの順に移動します。
2
手数料を設定する商品をドリルダウンします。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 177
商品および価格設定 ■ 手数料と利率の定義
3 [手数料と条件]ビューリンクを選択します。
4 [手数料と条件]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
5 [条件]リストまでスクロールし、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
条件
商品についての条件。
貸付限度額
貸し付け可能な最大金額。
最低預金額
その条件を適用する場合に必要となる最低預金額。
商品の料率を設定するには
1 [サイトマップ]> [管理-商品]> [商品]ビューの順に移動します。
2
料率を設定する商品をドリルダウンします。
3 [レートと条件]ビューリンクを選択します。
4 [レートと条件]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
年率
クレジット商品の年利率(% )。
年間利回り
貯蓄型商品の年利回り(% )。
条件
料率を計算する際の条件。
インデックス名
使用する指標の名前。
インデックスレート
指標の利率( % )。
上限金額
この利率が適用される商品の最高金額。
最高レート
商品の最高料率。
最長期間
複利が適用される最長期間。
最低額
商品にこの料率を適用できる最小金額。
最低レート
商品の最低料率。
最短期間
複利が適用される最短期間。
ポイント
元金の 1% に相当する料金。
レート
マージン/スプレッドに指標金利を加えた料率(% )。
レートタイプ
料率のタイプ。
分割
指標金利に上乗せされ、適用料率を決定するもの(スプレッド)。
178 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
商品および価格設定 ■ 商品情報の使用
5 [条件]リストまでスクロールし、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
条件
商品についての条件。
貸付限度額
貸し付け可能な最大金額。
最低預金額
その条件を適用する場合に必要となる最低預金額。
商品情報の使用
エンドユーザーは[商品]画面を使用して、目的の商品の詳細情報を顧客に提供したり、新商品の内容を確認したり、
既存の商品情報を変更したりします。
商品情報を表示するには
1 [商品]画面に移動します。
2 [表示]ドロップダウンリストから[商品(全件)]を選択します。
3 [商品]リストで、[商品]のハイパーリンクをドリルダウンし、目的の商品の詳細情報を表示します。
[商品]フォームが表示され、[特長とメリット]リストと[商品イメージ]が表示されます。
[自動申込]機能を使用した申し込みの作成
Siebel Finance の[商品]画面で頻繁に実行するもう 1 つのタスクは、
です。
[自動申込]の使用方法については、129 ページの「自動申し込み機能を使用した申し込みの作成」を参照して
ください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 179
商品および価格設定 ■ 商品情報の使用
180 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
18 アクセス例外
この章では資料のアクセス例外について説明します。次のトピックがあります。
■
181 ページの「アクセス例外について」
■
182 ページの「アクセス例外を分析するためのシナリオ」
■
182 ページの「アクセス例外の管理」
■
182 ページの「資料およびリストのアクセスレベルの設定」
■
183 ページの「配布例外のためのアクセスワークフローの活動化」
■
183 ページの「アクセス例外の使用」
■
184 ページの「アクセス例外の追加」
■
184 ページの「アクセスレベルの設定」
■
185 ページの「アクセス例外チャートの表示」
■
185 ページの「資料に対するアクセス例外の表示」
■
186 ページの「リストに対するアクセス例外の表示」
アクセス例外について
この章では、Siebel Finance の資料に対してアクセス例外を設定および作成する手順について説明します。アクセ
ス例外は、基本レベルのサービスや調査を購入した担当者、投資家、またはその他の顧客にプレミアムレベルのサー
ビスを提供するための仕組みです。通常、金融機関が提供するサービスの内容は、顧客が購入したサービスレベルに
よって異なります。たとえば、「プレミアム」会員は高い手数料を払って高レベルのサービスを受け、「一般」会員は
安い手数料で低レベルのサービスを受けます。
プレミアムレベルのサービスには、得意客向け調査資料へのアクセスや、特別イベントへの招待などがあります。場
合によっては、
「一般」会員に「プレミアム」サービスを提供し、
「プレミアム」レベルの契約を促すこともあります。
このような場合、管理職員は、関係管理者が一般顧客に対して特別な資料を送付したり、得意客向けイベントに招待
したりするのを止めることはしません。ただし、こうしたすべてのケースを例外として記録させ、一般顧客にどのよ
うなプレミアムサービスを提供したかを完全に把握できるようにします。その後のフォローアップでは、これらの情
報をもとに、一般顧客に対してプレミアムサービスの契約を勧めることができます。
この章で説明する手順に従って、既存の資料やリストに対するアクセスレベルの設定、
[管理-ビジネスプロセス]画
面でのアクセス例外の監視と生成、資料や配布リストのワークフローの設定などの管理者タスクを実行できます。
エンドユーザーはこの章で説明する手順に従って、アクセス例外の追加、担当者、投資家、配布リストに対するアク
セスレベルの設定、およびアクセス例外チャートの表示を行います。
資料の作成と管理については、『アプリケーション管理ガイド』を参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 181
アクセス例外 ■ アクセス例外を分析するためのシナリオ
アクセス例外を分析するためのシナリオ
このシナリオは、金融機関の投資銀行職員または営業員が実行するワークフローの例です。実際のワークフローは各
企業のビジネス要件によって異なります。
機関向け証券会社の関係管理者が、プレミアム契約を結んでいない顧客から電話を受けました。顧客が求めているの
は最新の調査結果です。この調査内容は、その証券会社が以前に発行した得意顧客向けの調査レポートに記載されて
います。関係管理者は Siebel Finance を使用して、要求された資料をその顧客に電子メールで送信します。
資料を送信する際、Siebel 管理者が作成したワークフローによってアクセス例外が自動的に作成されるので、関係管
理者は、その顧客に送信した得意顧客向け資料をすべて把握することができます。
取引先管理者はアクセス例外情報を定期的に分析し、アクセス例外の発生回数が多い顧客に対して、より高いレベル
のサービスを契約するように勧めます。アクセス例外は、顧客だけでなく従業員についても記録されます。したがっ
て、従業員によるアクセス例外の生成回数を監視し、得意顧客向け資料が適切に配布されるように管理することがで
きます。
アクセス例外の管理
ここでは、次に示す管理者の手順について説明します。
■
182 ページの「資料およびリストのアクセスレベルの設定」
■
183 ページの「配布例外のためのアクセスワークフローの活動化」
資料およびリストのアクセスレベルの設定
管理者は管理用画面を使用して、資料またはリストのアクセスレベルを設定できます。
備考: 資料やリストのアクセスレベルを設定できるのは、Siebel 管理者など、必要な管理権限を与えられているユー
ザーだけです。
既存の資料のアクセスレベルを設定するには
1 [サイトマップ]> [管理-ドキュメント]> [資料]ビューの順に移動します。
2 [資料]リストで、アクセスレベルを設定する資料を選択します。
備考: 目的の資料が存在しない場合は、その資料を作成することができます。資料の作成については、『アプリ
ケーション管理ガイド』を参照してください。
3 [アクセスレベル]フィールドで値を選択します。
リストのアクセスレベルを設定するには
1 [サイトマップ]> [リスト管理]> [リスト]ビューに移動します。
2 [リスト]リストで、アクセスレベルを設定するリストを選択します。
3 [アクセス]フィールドで、選択したリストのアクセスレベルを指定します。
182 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
アクセス例外 ■ 配布例外のためのアクセスワークフローの活動化
配布例外のためのアクセスワークフローの活動化
アクセス例外を生成するには、次の 2 つのワークフローを活動化する必要があります。
■
Literature Access Workflow
■
List Access Workflow
Literature Access Workflow は、資料の配布時に使用します。資料のアクセスレベルが担当者のアクセスレベルよ
りも高い場合に、アクセス例外レコードが生成されます。
List Access Workflow は、担当者をリストに追加するときにアクセス例外を生成します。リストのアクセスレベル
が担当者のアクセスレベルよりも高い場合に、アクセス例外レコードが生成されます。
ワークフローの処理については、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。
備考: ワークフローの活動化を実行するには、管理者の権限が必要です。
アクセスワークフローを活動化するには
1 [サイトマップ]> [管理-ビジネスプロセス]> [ワークフローの配置]に移動します。
2 [レポジトリワークフロープロセス]リストで、2 つのアクセスワークフローレコードを検索します。
ヒント: 「Name = * Access Workflow」と定義してクエリーを実行します。
3
リスト上部の[活動化]ボタンをクリックし、このワークフロープロセスを有効にします。
ワークフロープロセスを有効にすると、定義がランタイムテーブルに書き込まれ、[有効なワークフロープロセ
ス]ビューに表示されます。
4 [管理-ランタイムイベント]>[イベント]ビューに移動します。
5
メニューから[パーソナライゼーションを再ロード]を選択します。
アクセス例外の使用
ここでは、次に示すエンドユーザーの手順について説明します。
■
184 ページの「アクセス例外の追加」
■
184 ページの「アクセスレベルの設定」
■
185 ページの「アクセス例外チャートの表示」
■
185 ページの「資料に対するアクセス例外の表示」
■
186 ページの「リストに対するアクセス例外の表示」
[アクセス例外]画面とその関連ビューでは、アクセス例外についての情報を表示または追加できます。資料に関す
るアクセス例外は、[資料]画面またはリスト管理画面のリストに表示することもできます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 183
アクセス例外 ■ アクセス例外の追加
アクセス例外の追加
[アクセス例外]画面を使用して、資料のアクセス例外を追加できます。
アクセス例外を追加するには
1 [アクセス例外]画面に移動します。
2 [アクセス例外]リストにレコードを追加します。
3
目的のアクセス例外タイプに対応するフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
アクセス例外タイプ
リストおよび資料を含むタイプ
担当者名
アクセス例外の作成対象となった担当者の名前
従業員名
アクセス例外を作成した従業員
投資家
アクセス例外の作成対象となった投資家
リスト名
アクセス例外の作成対象となったリスト
資料名
アクセス例外の作成対象となった資料
備考: Siebel 管理者がワークフローを設定している場合は、そのワークフローのフィールドが自動的に表示さ
れます。
アクセスレベルの設定
Siebel Finance では、アクセスレベルに基づいて、さまざまなレベルの調査や資料へのアクセス権が顧客に与えら
れます。担当者のアクセスレベルを設定すると、その担当者は与えられたアクセスレベル以下のすべての資料やサー
ビスを利用し、表示することができます。
担当者のアクセスレベルを設定するには
1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。
2 [担当者]リストで、[アクセスレベル]フィールドのドロップダウンリストをクリックし、該当するレベルを選
択します。
備考: 目的の担当者がリストに表示されない場合は、その担当者を追加します。担当者の追加については、70 ペー
ジの「担当者の追加」を参照してください。
法人と投資家のアクセスレベルもほとんど同じ方法で表示できます。
[法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動し、
前述のように[アクセスレベル]フィールドを設定します。
184 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
アクセス例外 ■ アクセス例外チャートの表示
リストのアクセスレベルを設定するには
1 [サイトマップ]> [リスト管理]> [リスト]ビューに移動します。
2 [リスト]リストの[アクセスレベル]フィールドでアクセスレベルを選択します。
アクセス例外チャートの表示
従業員別または投資家別にアクセス例外を表示できます。アクセス例外をタイプ(リストまたは資料)別にチャート
で表示することもできます。
アクセス例外をタイプ別に表示するには
1 [アクセス例外]画面に移動します。
2
次のうち適切なタブをクリックします。
■ [従業員別アクセス例外]
■ [投資家別アクセス例外]
■ [タイプ別アクセス例外]
[アクセス例外]ビューに、アクセス例外が従業員、投資家、タイプ別にチャートで表示されます。
資料に対するアクセス例外の表示
次の手順は、資料のすべてのアクセス例外を表示する方法を示しています。資料のアクセス例外を担当者別、従業員
別、投資家別、または日付別に表示できます。
資料に対するアクセス例外を表示するには
1 [資料]画面に移動します。
2 [表示]ドロップダウンリストから、[資料(全件)]を選択します。
3
アクセス例外を表示する資料を選択します。
4 [資料]ビューを選択します。
5 [アクセス例外]タブをクリックします。
[アクセス例外]リストに、その資料に対するすべてのアクセス例外が表示されます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 185
アクセス例外 ■ リストに対するアクセス例外の表示
リストに対するアクセス例外の表示
リストに対するアクセス例外を表示するには
1 [リスト管理]画面 >[リスト]ビューに移動します。
2 [リスト]リストで、アクセス例外を表示するリストをドリルダウンします。
3 [アクセス例外]タブをクリックします。
[アクセス例外]リストに、リストに対するすべてのアクセス例外が表示されます。
186 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
19 グループ年金
Siebel Insurance は、グループ年金をサポートし、営業スタッフ、サービススタッフ、マネージャ、および年金管
理者のニーズを満たすように設計されています。
[グループ年金]画面を使用して、401(k )プランや企業グループ
年金、および明確な給付計画など、掛金の規定が確立されたプランを含む個人用のグループ年金を管理できます。
この章で説明する手順に従って、グループ年金プラン、計画のクラス、計画の適格性ルール、および計画の資金調達
方法を定義できます。グループ年金が定義されると、対象となる参加者、参加者の掛金および投資割り当て、および
参加者の受益者情報を追跡できます。
ワークフローを使用してエンドユーザーが頻繁に実行する手順を自動化すれば、時間を節約し、キー入力を軽減でき
ます。詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。
企業 401K プラン作成のシナリオ
次のビジネスシナリオで、年金管理者によって実行されるサンプルタスクを示します。実際のワークフローは各企業
のビジネス要件によって異なります。
年金管理者は、
[グループ年金商品管理]ビューに移動して、プラン参加者の新しいグループ年金商品と投資オプショ
ンを定義します。次に、新しい 401 (k)退職プランを作成して、プランの基本情報をすべて入力します。このイン
スタンスでは、1 つのクラスを定義し、計画の適格性ルールを入力して、プランの主要な取引先を指定します。
一週間後、管理者は 401 (k)退職プラン参加者の情報を更新します。最初に、プラン参加者のリストをインポート
します。次に、10 人の新しい参加者を登録し、各従業員の掛金額、雇用主の負担額、および選択した資金の配分を
指定します。
このシナリオでのエンドユーザーは年金管理者です。この管理者は、
[グループ年金]画面を使用して次の処理を実行
します。
■
グループ年金商品の定義と、年金プラン投資オプションの指定
■
参加者のクラス、適格性ルール、および主要なグループ年金プランの取引先を含むグループ年金プランの定義
■
有資格プラン参加者の追加
■
グループ年金のプラン参加者の登録と、参加者の受益者情報の記録
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 187
グループ年金 ■ グループ年金のサンプルタスク
グループ年金のサンプルタスク
図 2 に、エンドユーザーがグループ年金を管理するときに実行する一般的なサンプルタスクを示します。
図 2 グループ年金のサンプルタスク
グループ年金プランの管理
グループ年金プランの管理には、次の手順が含まれます。
■
189 ページの「グループ年金商品の定義」
■
189 ページの「グループ年金プランの定義」
■
192 ページの「グループ年金プランの管理」
188 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
グループ年金 ■ グループ年金商品の定義
グループ年金商品の定義
実際のグループ年金プランを作成する前に、商品の管理者は最初にグループ年金商品を定義し、プラン参加者の投資
オプションを指定する必要があります。
グループ年金商品を定義するには
1 [グループ年金]画面 >[グループ年金管理リスト]ビューに移動します。
2 [商品]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
3 [商品名]フィールドで、このグループ年金商品の名前を入力します。
4 [カテゴリー]フィールドで、[年金]を選択します。
グループ年金商品の資金調達を定義するには
1 [グループ年金]画面 >[グループ年金管理リスト]ビューに移動します。
2 [商品]リストで、グループ年金商品を選択します。
3 [資金調達方法]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
4 [名前]フィールドで、このプランで利用可能な資金と投資を選択します。
5 [有効日]フィールドで、このプランがシステム内で利用可能になる日付を指定します。
グループ年金商品と資金調達を定義したら、次の手順は、取引先のグループ年金プランを作成することです。
グループ年金プランの定義
グループ年金プランを定義するには、エンドユーザーが次の処理を実行する必要があります。
■
グループ年金プランの定義: 詳しくは、190 ページの「グループ年金プランを定義するには」を参照してください。
■
プランルールの指定: エンドユーザーは、[ルール]タブを使用して、選択したグループ年金プランを制御する
ルールのタイプを定義します。詳しくは、191 ページの「プランルールを指定するには」を参照してください。
■
参加者のクラスの定義: エンドユーザーは、[クラス]タブで異なるグループのプラン参加者を定義します。詳
しくは、191 ページの「プラン参加者のクラスを定義するには」を参照してください。
■
主要なプランの取引先の記録: エンドユーザーは[担当者]タブを使用して、選択したプランに関連付けられて
いる主要な取引先を定義します。これらの取引先は、プラン参加者ではないが、プラン管理者、受託者、または
投資委員会のメンバーなど、選択したプランに関連付けられている主要な個々のスタッフによって構成されます。
詳しくは、191 ページの「主要なグループ年金プランの担当者を記録するには」を参照してください。
■
請求情報の入力: エンドユーザーは、[請求先]タブを使用して、支払頻度と請求先住所など、詳細な支払情報
を指定します。詳しくは、191 ページの「請求情報を入力するには」を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 189
グループ年金 ■ グループ年金プランの定義
グループ年金プランを定義するには
1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。
2
下側のフォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
プランスポンサー
グループ参加者にグループ年金を提供する法人、または取引先に関連付けられてい
る、グループ年金プランを持つ法人または取引先。法人の追加については、50 ペー
ジの「法人と投資家の追加」を参照してください。
名前
[グループ年金商品管理]ビューで定義されたグループ年金商品。
グループ年金商品の定義については、189 ページの「グループ年金商品を定義する
には」を参照してください。
タイプ
グループ年金プランのタイプ。次のオプションがあります。
: プラン参加者が退職時に受け取る給付金額を定義するグルー
■ [定義済み利益]
プ年金プラン。
: 各プラン参加者のためにプランスポンサーの年間プランに対
■ [定義済み負担]
する掛金について記述するグループ年金プラン。
サブタイプ
作成中のグループ年金プランのタイプを定義します。使用できる値は[タイプ]
フィールドの選択によって異なります。
たとえば、タイプが[定義済み利益]の場合、[最終給与]や[平均収入]を含む
利用可能なオプションが表示されます。
タイプが[定義済み負担]の場合は、[401 (k )]、[403 (b)]、[グループ企業年
金]、
[グループ個人年金]、
[グループ出資者年金]
(UK のみ)を含む利用可能なオ
プションが表示されます。
190 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
グループ年金 ■ グループ年金プランの定義
プランルールを指定するには
1 [グループ年金]画面に移動します。
2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。
3 [ルール]タブをクリックします。
4 [ルール]フォームで、必要なフィールドに情報を入力します。
プラン参加者のクラスを定義するには
1 [グループ年金]画面に移動します。
2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。
3 [クラス]タブをクリックします。
4 [クラス]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
5
このプランの雇用主がスポンサーとなる場合は、[雇用主一致 % ]フィールドに、該当するパーセントを入力し
ます。
主要なグループ年金プランの担当者を記録するには
1 [グループ年金]画面に移動します。
2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。
3 [担当者]タブをクリックします。
4 [担当者]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
5 [顧客の役割]フィールドで、次のいずれかを選択します。
■
管理者
■
投資委員会
■
受託者
請求情報を入力するには
1 [グループ年金]画面に移動します。
2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。
3 [請求先]タブをクリックします。
4 [支払プラン]リストで各プランのレコードを追加し、必要なフィールドを設定して、適切な数の支払プランを作
成します。
5
下側のアプレットまでスクロールし、必要な支払情報を入力します。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 191
グループ年金 ■ グループ年金プランの管理
グループ年金プランの管理
エンドユーザーがグループ年金プランを管理するには、次のタスクを実行します。
■
利用可能なプランの資金と投資の表示:エンドユーザーは、
[資金調達方法]タブで、特定のグループ年金プラン
内で利用可能な資金と投資を確認します。詳しくは、192 ページの「グループ年金プラン内で利用可能な資金と
投資を表示するには」を参照してください。
■
有資格プランメンバーの追加: エンドユーザーは、[有資格メンバー]タブでグループ年金プランの参加者を追
跡できます。詳しくは、192 ページの「有資格プランメンバーを追加するには」を参照してください。
■
プラン管理を追跡するサービスリクエストの作成: エンドユーザーは、
[サービスリクエスト]タブを使用して、
口座照会を含む一般的なプラン管理活動、参加者の掛金の変更、および参加者の担当者情報の更新を追跡できま
す。ユーザーは、このビューを使用して、特定のプランの機能と給付金への変更を追跡することもできます。詳
しくは、193 ページの「グループ年金プランに関連付けられているサービスリクエストを作成するには」を参照し
てください。
■
グループ年金プラン参加者の登録: エンドユーザーが、[参加者]タブで新しいグループ年金の参加者を登録し
ます。詳しくは、193 ページの「グループ年金プランの新しい参加者を登録するには」を参照してください。
■
受益者情報の記録: エンドユーザーは、[受益者]タブのプラン参加者の受益者情報を記録します。詳しくは、
193 ページの「参加者の受益者情報を記録するには」を参照してください。
■
グループ年金プランに関連付けられている活動と情報の作成: 詳しくは、193 ページの「グループ年金プランに
関連付けられている活動を作成するには」および 194 ページの「グループ年金プランに関連付けられているメモ
を作成するには」を参照してください。
資金調達の定義については、189 ページの「グループ年金商品の資金調達を定義するには」を参照してください。
グループ年金プラン内で利用可能な資金と投資を表示するには
1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。
2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。
3 [資金調達方法]タブをクリックします。
有資格プランメンバーを追加するには
1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。
2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。
3 [有資格メンバー]タブをクリックします。
4 [参加者]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
192 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
グループ年金 ■ グループ年金プランの管理
グループ年金プランに関連付けられているサービスリクエストを作成するには
1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。
2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。
3 [サービスリクエスト]タブをクリックします。
4 [サービスリクエスト]リストでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
5
サービスリクエストの情報をさらに追加するには、サービスリクエスト番号のリンクをドリルダウンします。
グループ年金プランの新しい参加者を登録するには
1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。
2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。
3 [参加者]タブをクリックします。
4 [参加者]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
備考: Siebel Insurance で[参加者]タブの[雇用主一致%]フィールドに自動的に値を入力するには、[ク
ラス]フィールドに値を入力する必要があります。
5 [割り当て]フォームで、各資金または投資オプションにレコードを追加します。[資金調達方法を選択]リスト
から該当する資金と投資のオプションを選択します。
参加者の受益者情報を記録するには
1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。
2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。
3 [受益者]タブをクリックします。
4 [参加者]リストで参加者を選択します。
5 [受益者]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
備考: % フィールドに入力されている値の合計が 100% になっていることを確認します。
参加者の追加については、193 ページの「グループ年金プランの新しい参加者を登録するには」を参照してください。
グループ年金プランに関連付けられている活動を作成するには
1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。
2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。
3 [活動]タブをクリックします。
4 [活動]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 193
グループ年金 ■ グループ年金プランの管理
グループ年金プランに関連付けられているメモを作成するには
1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。
2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。
3 [メモ]タブをクリックします。
4 [メモ]リストでレコードを追加して、必要なフィールドに情報を入力します。
194 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
20 統合
Siebel Financial Services eBusiness プラットフォームは、アプリケーションの統合を容易にするための一連の
ツール、テクノロジー、および構築済みの機能統合コンポーネントを備えています。この製品群を Siebel Financial
Services eBusiness Application Integration(eAI)と呼びます。Siebel Financial Services eAI は、Siebel
Systems が提供する Siebel eAI 上に構築された EAI ソリューションです。Siebel Financial Services eAI は、
業種 XML 標準を使用した統合ソリューションを提供します。これらの標準は業界によって採用され、IBM MQSFSE
などのミドルウェア会社によって拡張されています。
Siebel Financial Services eAI は、相互に、および Siebel アプリケーション内の他のコンポーネントと対話する
一連のインターフェイスとして設計されています。これらのインターフェイスにより次のことが可能になります。
■
Siebel Tools 内でメッセージを設定し、各種業種 XML 標準を使用して情報を交換します。
■
内部 Siebel オブジェクトを外部アプリケーションに公開します。
■
構築済みのアダプタとエンタープライズコネクタを利用します。これらのインターフェイスは、サードパーティ
製のアダプタおよびコネクタと互換性があります。
■
Siebel アプリケーション用に構築済みの XML コネクタを使用します。
■
総合的なデータ変換を行います。
■
Siebel 業種 XML コネクタファクトリ API を提供して、カスタム XML コネクタの拡張を行います。
Siebel eAI については、『Siebel Financial Services eBusiness アプリケーションインテグレーションガイド』
および『Overview: Siebel eBusiness Application Integration Volume I』を参照してください。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 195
統合 ■ Siebel Finance の統合メッセージ
Siebel Finance の統合メッセージ
Siebel Finance には、保険業界の主要なビジネスプロセスをサポートするように設計された統合メッセージが多数
含まれています。表 8 は、メッセージのタイプ、目的、ターゲットアプリケーション、詳細情報の参照先を定義して
メッセージを示しています。
表 8 Siebel Finance の統合メッセージ
タイプ
メッセージ
ターゲットアプリケー
ション
説明
AMS
ACAPS
AMS Add Request
AMS ACAPS 7.0
クレジット申し込みの処理を AMS
ACAPS にリクエストします。
詳しくは、197 ページの「AMS
Connector」を参照してください。
AMS
ACAPS
AMS Add Response
AMS ACAPS 7.0
Add Request に対して AMS ACAPS
が生成する応答。
詳しくは、197 ページの「AMS
Connector」を参照してください。
AMS
ACAPS
AMS Inquire
Application Request
AMS ACAPS 7.0
最新のクレジット申し込み状況の提供を
AMS ACAPS にリクエストします。
詳しくは、197 ページの「AMS
Connector」を参照してください。
AMS
ACAPS
AMS Inquire
Application Response
AMS ACAPS 7.0
Inquire リクエストに対して AMS
ACAPS が生成する応答。
詳しくは、197 ページの「AMS
Connector」を参照してください。
IFX
Service Account
Inquiry Request
コア処理システム
特定の顧客に関連付けられている口座の
リストをリクエストします。
詳しくは、
『Siebel Financial Services
Connector for IFX-XML Guide』を参
照してください。
IFX
Service Account
Inquiry Response
コア処理システム
特定の顧客に関連付けられている口座の
リストを返します。
詳しくは、
『Siebel Financial Services
Connector for IFX-XML Guide』を参
照してください。
196 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
統合 ■ AMS Connector
AMS Connector
Siebel Financial Services eAI には、Siebel Financial Services アプリケーションと外部アプリケーション間の
統合を支援するコネクタがあります。この項では、AMS Connector を使用して Siebel Insurance を AMS 製の
Automated Credit Application Processing System(ACAPS)と統合するために必要なセットアップについて
説明します。AMS Connector を使用すると、ユーザーは口座の融資情報を[申し込み]画面に直接入力し、その情
報を処理するために AMS ACAPS に渡すことができます。AMS Connector は、Siebel Insurance と AMS ACAPS
間のポイントツーポイント接続用に設計され、実装されています。
AMS Connector の概要
Siebel Insurance と AMS ACAPS は、Siebel Financial Services eAI のインフラストラクチャを使用して統合さ
れます。インテグレーションオブジェクトはデータ交換を表し、全体のプロセスはワークフローで調整されます。統
合プロセスの重要な概念は次のとおりです。
■
インテグレーションオブジェクト: Siebel Insurance と AMS ACAPS の間で交換される共通のデータがイン
テグレーションオブジェクトで表されます。AMS ACAPS データは外部インテグレーションオブジェクトで表さ
『Siebel
れ、Siebel Insurance データは内部インテグレーションオブジェクトで表されます。詳しくは、
Financial Services eBusiness アプリケーションインテグレーションガイド』および『Overview: Siebel
eBusiness Application Integration Volume I』を参照してください。
■
Siebel Data Mapper: Siebel Data Mapper は、あるインテグレーションオブジェクトの「ソース」を別
のインテグレーションオブジェクトの「ターゲット」にマップします。インテグレーションオブジェクトについ
ては、『Integration Platform Technologies: Siebel eBusiness Application Integration Volume II』
を参照してください。
■
Siebel 統合ワークフロー: Siebel ワークフローは、Siebel Insurance と AMS ACAPS の間のデータ交換に
関連する処理手順を調整します。これらのワークフローの定義には、エラー状況を管理する例外ハンドラが含ま
れ、それによって信頼性のあるデータ交換が保証されます。
Siebel Insurance と AMS ACAPS との統合
AMS Connector を使用すると、口座の融資情報を Siebel Insurance に直接入力し、その情報を処理のために AMS
ACAPS に渡すことができます。
情報を[申し込み]画面に入力すると、Siebel Insurance は、AMS Application ビジネスサービスを使用して統
合を実行します。このビジネスサービスが呼び出されると、次の機能が実行されます。
■
Siebel EAI Adapter ビジネスサービスを呼び出して、AMS FINS Application インテグレーションオブジェ
クトを追加します。
■
Siebel Data Mapper を呼び出して、内部インテグレーションオブジェクトを外部インテグレーションオブジェ
クトに変換し、さらにそれを XML メッセージに変換します。
■
XML メッセージを、[アプリケーション管理]画面の[システム設定]ビューで識別される IBM MQSeries
キューに送信し、応答を待ちます。
■
XML メッセージを外部インテグレーションオブジェクトフォーマットに変換し、次に Siebel Data Mapper を
使用して、外部インテグレーションオブジェクトを AMS FINS Application インテグレーションオブジェクト
に変換します。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 197
統合 ■ AMS Connector
■
EAI Siebel Adapter ビジネスサービスを使用して、Siebel Insurance データベースを更新します。
[FINS Application Entry Applet - ACAPS]の[送信]
図 3 は、ユーザーが Siebel Insurance に情報を入力し、
ボタンをクリックしたときの高いレベルでの動作を示しています。
図 3 AMS Connector
198 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
統合 ■ AMS Connector
図 4 は、 AMS Integration Add Application By Steps ワークフロープロセス内の動作を詳しく説明しています。
図 4 AMS Integration Add Application By Steps ワークフロー
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 199
統合 ■ AMS Connector
表 9 は、 AMS Connector に含まれるコンポーネントのリストです。
表 9 AMS Connector のコンポーネント
コンポーネント名
コンポーネントタイプ
AMS AddRq Segment
インテグレーションオ
ブジェクト
AMS AddRs Segment
AMS AddRq Segment
説明
AMS AddRq および AddRs リクエスト/応答
ペアの実装に使用される外部インテグレーショ
ンオブジェクト。
インテグレーションオ
ブジェクト
AMS AddRq および AddRs リクエスト/応答
ペアの実装に使用される外部インテグレーショ
ンオブジェクト。
AMS Application Service
ビジネスサービス
Siebel Insurance から ACAPS 対応の XML を
生成し、 ACAPS 応答を Siebel Insurance に
マップするために必要な統合タスクを実行する
場合に必要なメソッドを実装します。
AMS FINS Application
インテグレーションオ
ブジェクト
リクエスト生成時に Siebel Insurance のデー
AMS AddRs Segment
AMS InquireApplicationRq
Segment
インテグレーションオ
ブジェクト
AMS InquireApplicationRs
Segment
AMS Integration Add
Application By Steps
ワークフロープロセス
AMS Integration Inquire
Application
ワークフロープロセス
AMS Ref Data Service
ビジネスサービス
AMS Ref Data SQL Service
ビジネスサービス
タを検索したり、応答処理時にデータを Siebel
Insurance に挿入するために使用される内部イ
ンテグレーションオブジェクト。
AMS AddRq および AddRs リクエスト/応答
ペアの実装に使用される外部インテグレーショ
ンオブジェクト。
[FINS Application Entry Applet - ACAPS]
の[送信]ボタンにより起動されるワークフ
ロープロセス。
[FINS Application Entry Applet - ACAPS]
の[更新]ボタンにより起動されるワークフ
ロープロセス。
AMS ACAPS アプリケーションから参照データ
を追加するときに使用されるビジネスサービス。
Siebel Insurance を AMS Reference データ
ソースと接続するために使用されるサポート
サービス。
AMS Utility Service
ビジネスサービス
AMS Application Service によって使用される
サポートサービス。
FINS Application
200 ■
ビジネスオブジェクト
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
ACAPS に送信されるすべてのデータのソースで
あり、また ACAPS から受信するすべてのデー
タの受信先であるビジネスオブジェクト。
統合 ■ AMS Connector
備考:[システム設定]ビューで、ACAPS の統合パラメータを変更できます。アプリケーションレベルのメニューか
らこのビューにアクセスするには、[表示]>[サイトマップ]>[管理 - アプリケーション]>[システム設定]を
選択します。
AMS Connector は、発信と受信の両方のメッセージを処理し、2 つの XML(ACAPS)関数(Add および Inquire )
を使用します。Add ACAPS 関数は、最初の処理を行う ACAPS に申し込みを送信するために使用され、 Inquire
ACAPS 関数は、ACAPS に最新の申し込み状況をリクエストするために使用されます。これらの関数を使用して、
Siebel Insurance は情報を AMS に直接渡して処理し、返される申し込み状況、ACAPS ID、およびエラーを受信
できます。
AMS FINS Application インテグレーションオブジェクト
AMS Connector は、AMS FINS Application インテグレーションオブジェクトに基づいています。表 10 は、AMS
Connector のインテグレーションオブジェクトと XML タグを示しています。
表 10 AMS FINS Application インテグレーションオブジェクト
XML サービス
インテグレーションオブジェクト
XML タグ
AMS Application Service
AMS FINS Application
ListOfAmsFinsApplication
AMS FINS Application インテグレーションオブジェクトは、次のコンポーネントで構成されています。
■
Contact
■
FINCORP Deal - Loan
■
FINS Application - Assets
■
FINS Application - Credit Card
■
FINS Application - Liabilities
■
FINS Application - Loan Purpose
■
FINS Application - Other Assets
■
FINS Application - Other Collateral - ACAPS
■
FINS Application - Real Estate - ACAPS
■
FINS Application - Real Estate Collateral - ACAPS
■
FINS Application - Regulation C
■
FINS Application Employment History
■
FINS Application Financial Statement
■
FINS Application Income Sources
■
FINS Application Mortgage Residence Addresses
■
Opportunity
■
Opportunity Product
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 201
統合 ■ AMS Connector
必要なセットアップ手順
AMS ACAPS に統合するために AMS Connector をセットアップするには、次の処理を行う必要があります。
■
参照データソースの設定: Siebel Insurance に入力されたデータが、AMS の想定どおりの値を確実に生成す
るように、Oracle AMS 参照データベースとのリンクを確立する必要があります。これは 1 回限りのタスクで
す。詳しくは、202 ページの「Oracle 接続と ODBC データソースの設定」を参照してください。
■
AMS 参照データのロード: AMS Integration Reference Data Import ワークフローは、参照データを AMS
Oracle データベースから Siebel Insurance データベースにインポートします。詳しくは、204 ページの「AMS
参照データのロード」を参照してください。
■
IBM MQSeries Application Messaging Interface(AMI)のインストールおよび設定: MQSeries
AMI は、Siebel Insurance と ACAPS の間で XML を転送するために使用されます。詳しくは、205 ページの
「IBM MQSeries AMI のインストールおよび設定」を参照してください。
■
ワークフローの活動化: 詳しくは、208 ページの「ワークフローの理解と活動化」を参照してください。
■
ビジネスサービスのユーザープロパティの設定: 詳しくは、209 ページの「ビジネスサービスのユーザープロパ
ティ」を参照してください。
Oracle 接続と ODBC データソースの設定
AMS 参照データを取得して Siebel Insurance に挿入するには、適切な AMS 固有の値が含まれていることを確認する
必要があります。このためには、 Oracle データベースとの接続を確立する必要があります。
この接続を作成するには、まず Siebel Server に Oracle クライアントソフトウェアをインストールします。
備考: サポートされている Oracle クライアントソフトウェアのバージョンを確認するには、Siebel SupportWeb
上の『Siebel システム要件とサポートされているプラットフォーム』を参照してください。さらに、使用しているオ
ペレーティングシステム用の『 Siebel インストールガイド』も参照してください。
インストールが終了したら、次に、ターゲットの Oracle アプリケーション、または適切な Oracle Applications イ
ンスタンスへの接続を設定する必要があります。表 11 は、指定が必要な Service Naming パラメータを示していま
す。環境に応じて設定が必要な固有の値については、AMS システム管理者にお問い合わせください。
表 11 Oracle Service Naming パラメータ
パラメータ
コメント
Net Service Name
ターゲット AMS サーバーの Net Service Name を入力します。たとえば、
RefServer.AMS.COM と入力します。詳しくは AMS にお問い合わせくだ
さい。
Network Protocol
使用されるインターネットプロトコル。たとえば TCP/IP を指定します。
Host Name
ターゲットサーバーの IP アドレス。
ポート番号
ターゲットサーバーのポート番号。
202 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
統合 ■ AMS Connector
表 11 Oracle Service Naming パラメータ
パラメータ
コメント
SID
Oracle システム識別子(SID)。Oracle クライアントは、 SID を使用して
ターゲットサーバーに接続します。
Connection Type
専用サーバーを指定します。
User Name
ターゲットサーバーにアクセスするために必要なユーザー名。
User Password
ターゲットサーバーにアクセスするために必要なパスワード。
詳しくは、Oracle クライアントソフトウェアのインストールガイドを参照してください。
Oracle データソースの作成
次に、直前に作成した Oracle サービスを参照する ODBC データソースを Siebel Server 上に作成します。
ODBC データソースを作成するには
1
[システム DNS ]タブを選
Microsoft Windows の[ODBC データソースアドミニストレータ]ウィンドウで、
択し、[追加]をクリックします。
[データソースの新規作成]ウィンドウが表示されます。
2
追加する Oracle ODBC ドライバを選択し、[完了]をクリックします。
3 [ODBC ドライバセットアップ]ウィンドウが表示されたら、次の表に示す値を入力します。
フィールド
データソース名
サービス名
ユーザー ID
コメント
「AMS Ref Data」と入力します。
202 ページの表 11 の Net Service Name パラメータに入力した値と同じ
値を入力します。たとえば、「 RefServer.AMS.COM」と入力します。
「Siebel 」と入力します。
Oracle データソースが作成されます。
データソースの接続をテストするには
1
データソースへの接続をテストします。[テスト接続]を選択します。
2 [ログオン]ダイアログボックスが表示されたら、Oracle Applications にログオンするためのサーバー名、ユー
ザー名、およびパスワードを入力します。次に[OK]をクリックします。
Oracle データベースに接続されます。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 203
統合 ■ AMS Connector
AMS 参照データのロード
提供されているワークフロープロセス、AMS Integration Reference Data Import は、参照データを AMS Oracle
データベースから Siebel Insurance データベースにインポートします。Oracle 接続は 202 ページの「Oracle 接
続と ODBC データソースの設定」に示した名前でセットアップされているので、このプロセスでは入力引数は必要あ
りません。
このワークフローは、次のインテグレーションオブジェクトとそれに対応するビジネスオブジェクトを更新します。
■
AMS Ref - Activity
■
AMS Ref - Activity Req
■
AMS Ref - Area Code
■
AMS Ref - Branch
■
AMS Ref - Branch Wildcard
■
AMS Ref - Employee
■
AMS Ref - Fields
■
AMS Ref - Functional Area
■
AMS Ref - Functional Area Def
■
AMS Ref - Functional State Def
■
AMS Ref - Index Rate
■
AMS Ref - Location
■
AMS Ref - Meta Product
■
AMS Ref - Service Center
■
AMS Ref - ServiceCenter Area State
■
AMS Ref - State Transition
■
AMS Ref - Zip Code
AMS Integration Reference Data Import ワークフローを呼び出すには、ワークフロープロセスシミュレーター
から直接呼び出す方法、UI に追加されたボタンまたはメニュー項目を使用する方法、またはスケジュールを設定して
定期的に実行する方法があります。このワークフローは、完了までに数分間かかります。
参照データのマッピングは、シードデータとして Siebel Data Mapper に定義されています。マップ名は、AMS
Ref Data Service ビジネスサービスのユーザープロパティとして格納されます。
204 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
統合 ■ AMS Connector
IBM MQSeries AMI のインストールおよび設定
AMS Connector は、Siebel Insurance と AMS ACAPS の間の転送メカニズムとして IBM MQSeries Application
Messaging Interface(AMI )を使用します。図 5 はこの関係を示しています。
図 5 転送メカニズムとして使用される IBM MQSeries AMI
AMS Connector を使用する前に、次のものをインストールして設定します。
■
MQSeries Server
■
MQSeries Client(必要な場合)
■
MQSeries Application Messaging Interface
■
MQSeries Application Messaging Interface Administration Tool(Windows NT および Windows 2000
でのみ利用可能)
詳しくは、IBM の販売担当者にお問い合わせください。また、IBM のマニュアルも参照してください。
備考: 必要な MQSeries のバージョンを確認するには、Siebel SupportWeb 上の『Siebel システム要件とサポー
トされているプラットフォーム』を参照してください。
AMI Administration Tool では、レポジトリファイル(amt.xml など)に格納されているサービスおよびポリシー
を設定できます。
サービスポイントは、メッセージを送信しなければならない「場所」を定義します。ポリシーは、メッセージを処理
する「方法」を定義します。ポリシーの意味やさまざまなポリシー要素の設定方法を理解することは非常に重要です。
AMI ポリシーについては、使用している IBM のマニュアルを参照してください。
レポジトリファイルに格納されているサービスとポリシーを設定するには
1
IBM MQSeries AMI Administration Tool を起動します。
2
次の表に定義されている値を使用して、SIEBEL.ACAPS.SENDER という名前のサービスポイントを作成します。
名前
値
コメント
Queue Name
ACAPS.SIEBELDEV7.XML.REQUEST
Siebel Insurance がリクエストを送信
する、この Queue マネージャ上の
キュー。
Queue Manager
Name
SIEBEL
SIEBEL は、Siebel Insurance が接続
されている AMS サーバー上の Queue
マネージャです。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 205
統合 ■ AMS Connector
3
4
次の表に定義されている値を使用して、SIEBEL.ACAPS.RECEIVER という名前のサービスポイントを作成し
ます。
名前
値
コメント
Queue Name
ACAPS.SIEBELDEV7.XML.REPLY
AMS が Siebel Insurance からのリク
エストに対する応答をポストする、この
Queue マネージャ上のキュー。
Queue Manager
Name
SIEBEL
SIEBEL は、Siebel Insurance が接続
されている AMS サーバー上の Queue
マネージャです。
次の表に定義されている値を使用して、SIEBEL.ACAPS.POLICY という名前のポリシーを作成します。
名前
値
Connection
Name
SIEBEL
コメント
SIEBEL は、Siebel Insurance が接続
されている AMS サーバー上の Queue
マネージャです。
Connection
Type
Client
Clients Channel
Name
Siebel Insurance は、AMS サーバー
にクライアントとして接続します。
この Queue マネージャへの接続を可能
にする AMS MQSeries サーバーのクラ
イアントチャネルの名前。
Client TCP
Server Address
206 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
Siebel Insurance が接続されている
AMS サーバー上の IP アドレス。これ
は、Queue マネージャが置かれている
サーバーでもあります。
統合 ■ AMS Connector
AMI ポリシーと AMI サービスポイントを定義した後、表 12 に示す Siebel クライアントの特定のエンタープライズ
パラメータを確認する必要があります。これらのパラメータは、
[アプリケーション管理]の[システム設定]ビュー
に表示され、AMS Application Service ビジネスサービスの AMS Send Receive メソッドで使用されます。
表 12 MQSeries AMI の転送固有のパラメータ
引数
表示名
システム属性名
説明
MqReceiverServiceName
ポリ
シー名
AMS AMI
Receiver
Service Name
定義したサービスポイントの名前。
MqPolicyName
ポリ
シー名
AMS AMI Policy
Name
AMI Administration Tool で受信者として
MqReceiverServiceName は、ワークフ
ロープロセス手順またはビジネスサービス
メソッドの SIEBEL.ACAPS.RECEIVER に
設定します。
AMI Administration Tool で定義するポリ
シーの名前。 AMI ポリシーは、
Connection Type and Mode、Message
Type 、Send、Receive といったパラメー
タなどのプロパティやその他多くの項目を
定義します。ポリシーは、XML 文書である
AMI Repository に格納されます。
MqPolicyName パラメータは、ワークフ
ロープロセス手順またはビジネスサービス
メソッドの SIEBEL.ACAPS.POLICY に設
定します。
MqSenderServiceName
Sender
サービ
ス名
AMS AMI
Sender Service
Name
AMI Administration Tool で送信者として
定義したサービスポイントの名前。
MqSenderServiceName パラメータは、
ワークフロープロセス手順またはビジネス
サービスメソッドの
SIEBEL.ACAPS.SENDER に設定します。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 207
統合 ■ AMS Connector
ワークフローの理解と活動化
[申し込み]画面から AMS ACAPS に情報を渡すことのできる 5 つのワークフロープロセスが
AMS Connector には、
含まれます。表 13 は、各ワークフローを示しています。
表 13 AMS Connector のワークフロープロセス
ワークフロー
コメント
AMS Integration Add Application By
Steps
新規申し込みを AMS ACAPS に送信します。このワークフローは、
Add Request XML(ACAPS )関数を使用して Siebel データを
処理し、Siebel アプリケーションデータを ACAPS に追加します。
このワークフローが実行されると、Opportunity ビジネスコン
ポーネントの[Integration Id]フィールドが ACAPS ID の値で
更新されます。
応答からのエラーメッセージがある場合は、FINS Application -
Data Validation - ACAPS ビジネスコンポーネントにマップされ
ます。
AMS Integration Inquire
Application By Steps
それまでに ACAPS に送信された申し込みの状況を照会します。こ
のワークフローは、Inquire Request XML(ACAPS)関数を使
用して、選択した ACAPS ID の ACAPS 申し込みデータをリクエ
ストします。
このワークフローが実行されると、Opportunity ビジネスコン
ポーネントの[Integration Id]フィールドが ACAPS ID の値で
更新されます。応答からのエラーメッセージは、FINS
Application - Data Validation - ACAPS ビジネスコンポーネン
トにマップされます。
AMS アプリケーションの処理で発生したエラーは、[申し込み]画
面の[データ確認]タブの UI に表示されます。
AMS Integration Reference Data
Import
AMS 参照データをインポートするユーティリティワークフロー。
AMS Ref - Set Internal Product BU
AMS 参照データのインポートを支援するユーティリティワークフ
ロー。
AMS Integration Reference Data
CTM Check
AMS 参照データのインポート後に実行するユーティリティワーク
フロー。
AMS Connector を使用するには、その前にこれらのワークフロープロセスを活動化する必要があります。
208 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
統合 ■ AMS Connector
AMS Connector で使用されるワークフローを活動化するには
1
アプリケーションレベルのメニューから、[表示]>[サイトマップ]>[管理 - ビジネスプロセス]>[ワーク
フローの配置]を選択します。
2 [レポジトリワークフロープロセス]リストでクエリーを使用して、[名前]フィールドに「 AMS」という単語が
含まれているプロセスをすべて検索します。
備考:「*AMS* 」と指定してクエリーを実行します。
3
208 ページの表 13 にリストされている 5 つのワークフローについて、ステータスが[非活動中]の各ワークフ
ロープロセスを活動化します。
a
ワークフロープロセスのレコードを選択します。
b [活動化]をクリックします。
4
状況が[活動中]であることを確認するには、次の手順に従ってください。
a [有効なワークフロープロセス]リストで、[名前]が「*AMS*」のクエリーを実行します。
b [配置ステータス]フィールドの値が[活動中]であることを確認します。
ビジネスサービスのユーザープロパティ
ユーザープロパティは、ビジネスサービスのデフォルト値の定義に使用できるオプションの変数です。ビジネスサー
ビスが呼び出されたときにサービスが最初に実行するタスクの 1 つは、ユーザープロパティをチェックして、その
サービスのメソッドに対する入力引数となるデフォルト値を収集することです。
AMS Application Service および AMS Ref Data Service には、適切なデフォルト値で設定済みのユーザープロ
パティがあります。この項では、ユーザープロパティとその使用方法について説明します。
AMS Application Service ビジネスサービスのユーザープロパティを設定するには
1
Siebel Tools で AMS Application Service ビジネスサービスを選択します。
2
[Business Service User Prop]フォルダをダブルクリックして、
[Business
Tools の Object Explorer で、
Service User Props]リストを表示します。
3 [User Properties]の[Name]および[Value]に設定が反映されていることを確認します。マッピングレ
コードの名前、順序、または数を変更した場合は、ユーザープロパティを適切に編集します。
表 14 は、各ビジネスサービスのユーザープロパティのデフォルト値のリストです。
表 14 ビジネスサービスのユーザープロパティ
名前
値
説明
AddRq Map Number
18
AddRq メッセージで使用されるマップ数
AddRq Map Prefix
AMS AddRq
AddRq メッセージによって使用される
マップを特定する名前のプレフィックス
AddRs Map Number
2
AddRs メッセージで使用されるマップ数
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 209
統合 ■ AMS Connector
表 14 ビジネスサービスのユーザープロパティ
名前
値
説明
AddRs Map Prefix
AMS AddRs
AddRs メッセージによって使用される
マップを特定する名前のプレフィックス
InquireApplicationRq
Map Number
1
InquireApplicationRq メッセージで使用
されるマップ数
InquireApplicationRq
Map Prefix
AMS InquireApplicationRq
InquireApplicationRq メッセージによっ
て使用されるマップを特定する名前のプレ
フィックス
InquireApplicationRs
Map Number
1
InquireApplicationRs
Map Prefix
AMS InquireApplicationRs
InquireApplicationRs メッセージで使用
されるマップ数
InquireApplicationRs メッセージによっ
て使用されるマップを特定する名前のプレ
フィックス
新しいユーザープロパティを AMS Ref Data Service ビジネスサービスに追加するには
1
Siebel Tools で AMS Ref Data Service ビジネスサービスを選択します。
2
[Business Service User Prop]フォルダをダブルクリックして、
[Business
Tools の Object Explorer で、
Service User Props]リストを表示します。
3 [Edit]メニューから[New Record]を選択します。
4 [Name]フィールドに、AMS Ref Data Map n という命名規則に従ってユーザープロパティの名前を入力し
ます。ここで、n は、データマップレコードの最後のインデックスを表します。
備考: 各ユーザープロパティの[ Value]は、ビジネスサービスで使用される単一の EAI インテグレーションオ
ブジェクトマップ名です。
次の表はデフォルト値を示しています。
名前
値
AMS Ref Data Map 1
AMSRefData_Activity
AMS Ref Data Map 10
AMSRefData_MetaProduct
AMS Ref Data Map 11
AMSRefData_StateTransition
AMS Ref Data Map 12
AMSRefData_ServiceCenterAreaState
AMS Ref Data Map 13
AMSRefData_Areacode
AMS Ref Data Map 14
AMSRefData_Field
AMS Ref Data Map 15
AMSRefData_Zipcode
AMS Ref Data Map 2
AMSRefData_Activity_Req
AMS Ref Data Map 3
AMSRefData_FuncAreaDef
210 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
統合 ■ AMS Connector
名前
値
AMS Ref Data Map 4
AMSRefData_FuncStateDef
AMS Ref Data Map 5
AMSRefData_IndexRate
AMS Ref Data Map 6
AMSRefData_Service_Func
AMS Ref Data Map 7
AMSRefData_ServiceCenter
AMS Ref Data Map 8
AMSRefData_Branch
AMS Ref Data Map 9
AMSRefData_Employee
Wildcard Branch Map
AMSRefData_Branch_Wildcard
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 211
統合 ■ AMS Connector
212 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジ
21 ネスサービス
ビジネスサービスとは、複数の特定機能を 1 つにまとめて簡単に使用できるようにしたオブジェクトです。ビジネス
サービスは特定のオブジェクトではなく、ある目的を達成するためのオブジェクトの動作や処理に関連付けられます。
ビジネスサービスを使用すると、ワークフロープロセスで定義済みのアクションやカスタムアクションを実行できます。
ビジネスサービスについては、
『Overview: Siebel eBusiness Application Integration Volume I』を参照して
ください。ワークフローについては、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。
Siebel Financial Services ビジネスサービス
の概要
Siebel Financial Services では、ビジネスプロセス全体にわたる特定のニーズを満たす多数のビジネスサービスを
採用しています。これらのビジネスサービスは、顧客の実装時のカスタムスクリプト作成を減らすことを目的として
います。ビジネスサービスを使用することで、Siebel Financial Services の顧客には次のような利点があります。
■
自動化による効率性と一貫性の向上
■
機能の迅速な配置。プログラム作成が減少し、すばやい配置が可能です。SRF の変更は必要ありません。
■
スクリプト作成よりもパフォーマンスが向上
■
維持管理が容易。ビジネスアナリストがルールを維持管理できます。
たとえば、Data Validation ビジネスサービスにより、ユーザーが実行時にトリガーする管理ビューで顧客がデータ
検証ルールを定義できます。したがって、この方法を使用しなかった場合に必要なカスタムスクリプトの作成が大幅
に減少します。
Disclosure と Approval の各ビジネスサービスなど、その他のビジネスサービスも顧客のディスクロージャーと承
認のビジネスプロセスに同様の利点があります。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 213
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Siebel Financial Services ビジネスサービスの
概要
表 15 は、Siebel Financial Services で使用できるビジネスサービスを示しています。
表 15 Siebel Financial Services のビジネスサービス
ビジネスサービス
ビジネスアプリケーション
機能
Disclosure Manager
規定の承諾、セールスプロ
セスの承諾
商品固有の資料を表示し、承諾を得るために提
示したものをログに記録します。
Approval Manager
ポリシー例外の承認、引き
受け
必要な承認元と受信箱までの経路を決定します。
VBC Cache and
Instance Manager
Siebel 内にある外部アプ
リケーションからの表示用
キャッシュデータ
をキャッシュします。外部データソースのクエ
リーに Siebel Workflow を利用します。
Free Form Converter
カンマ区切りおよび他の自
由形式メッセージの作成
Siebel データを XML 以外の形式に変換する
EAI ビジネスサービスです。
Workflow - SmartScript
Integration
Q&A スタイルのプロセス
をワークフロープロセスの
一部として埋め込み
ションを開始します。情報を SmartScript から
ユーザーのセッション中のすべての VBC データ
ワークフロープロセス内で SmartScript セッ
ワークフロープロセスに返してダウンストリー
ム処理を実行します。
DT Utilities
自動作成、プレフィル
Siebel のビジネスオブジェクト、ビジネスコン
ポーネント、またはフィールド間でデータをコ
ピーします。
Data Validation
Manager
条件のロジック、データの
完全性の制御
ビジネスコンポーネントのフィールド間でデー
タを検証します。
Requirements Manager
申し込みのクローズ、サー
ビスケースの解決
トランザクションを完了するための要件と以降
の手順を決定します。
Customer
Authentication Manager
トランザクションレベルの
セキュリティ、規則へのコ
ンプライアンス
状況に応じて顧客の認証データを収集および記
録します。
Calculation Manager
情報分析、支払いの計算、
優先順位作成
バックグラウンドで、または UI を通して算術関
Customer Expectations
Manager
顧客サービスの期待度、実
行の期待度
項目タイプと顧客価値に基づいて予定日と誓約
日を計算し、優先順位を設定します。
Business Rule
Processor
複雑で頻繁に変わるビジネ
スロジックの定義と実行
スクリプトよりもパフォーマンスとスケーラビ
リティに優れています。新しい SRF を使用せず
数と if / then / else の計算を実行します。
にビジネスロジックを変更できます。プログラ
ム作成が柔軟になりました。プロシージャ、
ループ、if-then-else 、switch-case 構造をサ
ポートします。
214 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Siebel Financial Services ビジネスサービスの
概要
表 15 Siebel Financial Services のビジネスサービス
ビジネスサービス
ビジネスアプリケーション
機能
Financial Services
Workflow User
Interface Utilities
共通するユーザーアクショ
ンを自動化するワークフ
ロープロセス
レコード間の移動、ハイパーリンクのクリック、
レコードの作成と削除、フィールド値の入力と
いったユーザーアクションを自動化するワーク
フロープロセスをデザインできます。
Dynamic UI
Siebel レポジトリファイ
ル(SRF)を再度コンパイ
ルおよび配置せずに変更で
きる読み取り専用ビューを
作成
単一の読み取り専用アプレットを含むビューを
Siebel Financial Services アプリケーション
ビューのナビゲーション
ユーザーが管理データに基づいて一連のビュー
を移動します。
Application View
Navigation
内で作成およびレンダリングします。
注意: 他の専門コードと同様、Siebel のマニュアルに記載されている専門ビジネスサービスだけを使用してくださ
い。記載されていないサービスの使用はサポートされていないため、望ましくない予期せぬ結果が生じる可能性があ
ります。
この章では、次に示すビジネスサービスについて説明します。
■
216 ページの「Data Validation Manager」
■
217 ページの「Business Rule Processor」
■
249 ページの「Requirements Manager」
■
258 ページの「Customer Authentication Manager」
■
263 ページの「Calculation Manager」
■
269 ページの「Customer Expectations Manager」
■
272 ページの「Data Transfer Utilities(DTU)」
■
286 ページの「承認処理の自動化」
■
290 ページの「ディスクロージャー文書の自動表示」
■
293 ページの「Financial Services Workflow User Interface Utilities」
■
295 ページの「SmartScript とワークフローの統合」
■
298 ページの「Dynamic UI ビジネスサービス」
■
301 ページの「FINS Application View Navigation」
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 215
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Validation Manager
Data Validation Manager
多くの企業は、監督官庁の行政指導および社内の内部プロセスや処理手順に従って、質の高い正確なトランザクショ
ンの実現を図っています。データの検証には、注文、申請、請求、その他の各種サービスのリクエストなどの、多く
のタイプのトランザクションが関係します。
データ検証は、Financial Services におけるほとんどすべてのビジネスプロセスの重要なコンポーネントです。Data
Validation Manager ビジネスサービスでは、ルールセットに基づいてビジネスコンポーネントのデータを検証でき
ます。
ルール違反が発生すると、カスタムエラーメッセージが表示されるか、ユーザー定義エラーコードが返されます。認
証ルールを Siebel Query Language を使用して定義し、Personalization Business Rules Designer を使用し
て簡単に構成できます。このビジネスサービスでは、広範な Siebel Tools 設定を行わずにデータ検証ルールの作成
と管理を一元化でき、新しい SRF を配置する必要がありません。
Data Validation Manager ビジネスサービスではカスタムスクリプトを作成する必要がなくなり、実装コストが減
少し、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。
Data Validation Manager には次のような機能があります。
■
適切なルールセットを自動的に検索し、有効なビジネスオブジェクトとビューに基づいて実行します。
■
複数のビジネスコンポーネントのフィールドに基づいて検証ルールを作成します。
■
検証ルールを子ビジネスコンポーネントレコードのセットに適用して、1 つまたは複数のレコードにルール違反
が発生しているかどうか確認します。
■
検証の結果として実行される特定のアクションを呼び出します。
■
ビジネスコンポーネントのフィールドの動的データを使用せずに、実行時に提供されたそのデータを操作する検
証ルールを作成します。
■
データ検証イベントを自動的に記録します。
Data Validation Manager ビジネスサービスが実施できるビジネスルールの例を次に示します。
■
ある保険会社では、請求調整者が請求処理をクローズするときに必ずクローズ日を入力する必要があります。調
整者がクローズ日を入力せずに請求処理をクローズしようとすると、エラーメッセージが表示され、請求レコー
ドがデータベースにコミットされません。
■
あるリテール銀行では、多くの異なるサービスリクエストタイプ用にさまざまなデータ検証ルールが必要です。
顧客サービス担当者が新しいサービスリクエストを作成すると、Data Validation Manager はそのサービスリ
クエストのタイプに適した検証ルールセットを特定し、そのルールセットのデータ検証ルールを実行します。
■
ある健康保険会社では、顧客サービス担当者が活動プランと活動を使用してサービスリクエストを追跡します。
サービスリクエストをクローズする前にすべての活動をクローズする必要があります。担当者がサービスリクエ
ストをクローズする場合、Data Validation Manager はすべての活動をループして各活動の状況がクローズし
ているかどうかを確認します。オープンしている状況があった場合、サービスリクエストをクローズすることは
できません。
Data Validation Manager については、『Siebel Order Management ガイド』を参照してください。
216 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Processor
Business Rule Processor
Business Rule Processor(BRP)ビジネスサービスは、汎用的でスケーラブルなビジネスロジック実行エンジン
です。ビジネスロジックを Siebel クライアント管理ユーザーインターフェイスから定義できるので、Siebel レポジ
トリファイルにハードコード化する必要がありません。このため、ビジネスルールを頻繁に変更するシナリオに対応
できます。BRP では、きわめて複雑なビジネスロジックを定義および実行できます。
BRP は、ランタイムイベント、ワークフロー、または Siebel スクリプトによって呼び出すことができます。これは、
246 ページの「Business Rule Processor の呼び出し」で説明しています。
Business Rule Processor には次のような機能があります。
■
アプリケーションのユーザーインターフェイスによりビジネスロジック管理が簡単にできます。
■
複雑なビジネスロジックに適しています。プロシージャ、ループ、if / then / else 、switch case を構成できます。
■
頻繁に変わるビジネスロジックに適しています。新しい SRF を配置せずにビジネスロジックを変更できます。
■
クエリー、読み取り、書き込みでビジネスコンポーネントにアクセスします。
■
エラーを高度に処理します。
■
複数レベルでのログをサポートするので、テストとデバッグが容易です。
■
大量のカスタムスクリプトを置き換えることができます。
BRP はビジネスルールプロセスを実行します。ビジネスルールプロセスは、コンピュータプログラムや Siebel ワー
クフローとほとんど同じように構成されています。1 つのプロセスは複数のプロシージャから成ります。プロシージャ
はステップで構成されます。ステップにはステートメントが含まれています。ステートメントは概念化されたコード
です。
BRP の設定と管理は、ビジネスサービスの操作に習熟したユーザーのみが行ってください。
ヒント: ビジネスルールプロセスの作成を開始する前に、プロセスに必要なステップを慎重に検討して計画する必要
があります。
ビジネスルールプロセスの定義プロセス
ビジネスルールプロセスの定義には、次の手順が含まれます。
1
219 ページの「ビジネスルールプロセスの作成と管理」
2
221 ページの「ビジネスルールプロセスのプロパティの定義」
3
226 ページの「Business Rule Process のプロシージャの定義」
4
236 ページの「BRP ヘルパービジネスサービスの使用」
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 217
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスの定義プロセス
図 6 は、ビジネスルールプロセス定義の概要を示しています。
図 6 Business Rule Processor の設計図
218 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスの作成と管理
ビジネスルールプロセスの作成と管理
BRP プロセスは名前によって一意に識別されます。プロセス名は文字で始める必要があります。名前に英数字、空白、
アンダースコア、およびハイフンを入れることができます。
「@」や「!」などの他の特殊文字を入れることはできません。
備考: BRP 名では大文字と小文字が区別され、最長 75 文字です。
ヒント: 命名規則を設定してから BRP プロセスの開発を開始してください。
ビジネスルールプロセスは、
[ビジネスルールプロセッサ]画面から定義します。既存プロセスの修正、または新規プ
ロセスの作成を行うことができます。
ビジネスルールプロセスは、プロシージャとプロパティで構成されています。
BRP プロセスは「処理中」、「有効」、「無効」の 3 つの状況のいずれかをとることができます。変更できるのは、「処
理中」状況のプロセスのみです。
「有効」状況のプロセスは、プロセス定義が解放されて実行できることを示していま
す。「無効」プロセスは、プロセスが使用中ではなく、使用できなくなったことを示しています。
備考: プロセスの状況は、現在のランタイム実行状況ではなく、編集の結果を示しています。
また、すべての BRP プロセス定義はすべてのログインセッションで Object Manager にキャッシュされ、スケーラ
ビリティが向上します。したがって、プロセス定義が変更されると、キャッシュが更新されるまでランタイムセッショ
ンにそのプロセス定義を使用できません。
BRP プロセスを開発から本番環境に昇格させてキャッシュを更新するコントロールを設定する手順を準備すること
をお勧めします。
ビジネスルールプロセスは、インポートおよびエクスポートできます。これによりプロセス定義を開発環境と本番環
境の間で簡単に移行できます。プロセスは、インポートおよびエクスポート用に XML ファイルとして保存されます。
この手順は 217 ページの「ビジネスルールプロセスの定義プロセス」の一部です。
ビジネスルールプロセスを作成するには
1 [サイトマップ]> [ビジネスルールプロセッサ]に移動します。
2
新しいレコードを作成します。
既存のビジネスルールプロセスを変更するには
1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動します。
[改訂]をクリックします。
2 [プロセス]リストで、状況が[有効]または[無効]のビジネスルールプロセスを選択し、
[改訂]をクリックすると、プロセスの状況が[処理中]に変わります。
3
プロセスに適切な変更を加えます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 219
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスの作成と管理
ビジネスルールプロセスを有効化するには
1 [サイトマップ]> [ビジネスルールプロセッサ]に移動します。
2 [プロセス]リストで、有効化するビジネスルールプロセスを選択します。
3 [活動化]ボタンをクリックします。
[活動化]をクリックすると、状況が[処理中]から[有効]に変わり、レコードは読み取り専用になります。
4 [キャッシュを更新]ボタンをクリックします。
これにより OM キャッシュがクリアされ、プロセス定義の新しいコピーが作成されます。
キャッシュがクリアされたときに実行中のプロセスは完了できます。ただし、[キャッシュを更新]ボタンをク
リックした後に開始するすべてのプロセスで新しいプロセス定義を使用できます。
備考: この機能を使用する場合は注意が必要です。
[キャッシュを更新]ボタンによってすべての BRP プロセス
定義のキャッシュがクリアされます。したがって、
「処理中」または「無効」のプロセスがキャッシュから失われ
ます。
ビジネスルールプロセスをエクスポートするには
1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動します。
2 [プロセス]リストで、エクスポートするプロセスを選択し、[追加情報]タブをクリックします。
3 [プロセス]フォームで[エクスポートプロセス]ボタンをクリックします。
4
画面の指示に従って、ルールセットを XML ファイルとして保存します。
ビジネスルールプロセスをインポートするには
1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動します。
2 [追加情報]タブをクリックします。
3 [プロセス]フォームで[輸入プロセス]ボタンをクリックします。
4 [ワークフロープロセスのインポート]ダイアログボックスで、インポートするファイルを検索して[インポー
ト]をクリックします。
インポート対象のプロセスが[処理中]の状況で表示されます。
5
インポートされたプロセスを有効化するには、[プロセス]リストでそのプロセスを選択し、[活動化]をクリッ
クします。
[活動化]をクリックすると、ルールセットの状況が[有効]に変わり、レコードは読み取り専用になります。
備考: プロセスがすでに存在する場合にプロセスをインポートするには、その状況が[処理中]である必要があ
ります。
インポートされたプロセスを表示するには、最初に query / go 操作を実行して[プロセス]リストを更新する
必要があります。
220 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスのプロパティの定義
ビジネスルールプロセスのプロパティの定義
プロパティとは、プロセスとのデータのやりとりを容易にしたり、プロセスの有効期間に関する情報を一時的に格納
したりするために使用する変数です。
プロパティは、グローバルプロセスのプロパティにもローカルプロシージャのプロパティにもすることができます。
グローバルプロパティは、ビジネスルールプロセスに関連付けられたすべてのプロシージャで使用できます。
プロパティ名は文字で始める必要があります。英数字、空白、アンダースコア、およびハイフンを入れることができ
ます。名前には「@」や「!」などの他の特殊文字を入れることはできません。
プロパティ名では大文字と小文字が区別され、最長 75 文字です。
備考: プロシージャでローカルプロパティをグローバルプロパティと同じ名前で定義する場合、そのプロシージャの
範囲内ではローカルプロパティがグローバルプロパティよりも優先します。
この手順は 217 ページの「ビジネスルールプロセスの定義プロセス」の一部です。
Business Rule Process プロパティタイプの概要
プロパティは、
「シンプル」と「コンプレックス」という 2 つのカテゴリーに区分できます。シンプルプロパティタイ
プはスカラープロパティであり、整数、文字列、日付などがあります。コンプレックスプロパティタイプは非スカラー
プロパティであり、プロパティセット、ベクトル、Siebel ビジネスコンポーネント参照などがあります。
実行時には、グローバルプロパティの値を入力引数として BRP ビジネスサービスに渡すことができます。この実行
時の値はプロパティに初期値が定義されている場合、その定義を上書きします。
ヒント: global_、local_ 、l_ などの該当するプレフィックスを使用し、ローカルプロパティとグローバルプロパ
ティを指定します。
コンプレックスプロパティは入力として BRP プロセスに渡すことができません。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 221
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスのプロパティの定義
表 16 は、コンプレックスプロパティをさらに詳しく説明しています。
表 16 コンプレックスプロパティタイプ
タイプ
説明
ビジネスコンポーネント
このデータのタイプは Siebel ビジネスコンポーネント(BC )への参照を格納
し、FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービスといっしょに使用され
ます。
236 ページの「BRP ヘルパービジネスサービスの使用」を参照してください。
ビジネスコンポーネントは、ビジネスオブジェクト(BO)のコンテキストを
使用せずにスタンドアロン BC として BRP プロセス内で使用されます。した
がって、ビジネスコンポーネントに対しては正しいキー値を使用して明示的に
クエリーを実行してコンテキストを設定する必要があります。
プロパティセット
プロパティセットは、データの格納に使用できるプロパティの集合です。プロ
パティセットに子プロパティセットが割り当てられ、階層データ構造を形成し
ている場合があります。
『Siebel Object Interfaces Reference』を参照してください。
プロパティセット自体が子プロパティセットを含むことができます。この方法
は、データを配列のように格納する場合に特に便利です。たとえば、複数の担
当者とその[名前]、
[電話番号]、
[生年月日]などのプロパティを格納するに
は、各担当者を[担当者]の子プロパティセットとして格納します。プロパ
ティマップが、データを名前と値のペアとしてリーフに格納します。
プロパティセットは、割り当てによってインスタンス化されません。必ず FINS
CAP Buscomp Data Loader Service などのビジネスサービスを使用して
プロパティセットをインスタンス化します。236 ページの「BRP ヘルパービ
ジネスサービスの使用」を参照してください。
222 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスのプロパティの定義
表 16 コンプレックスプロパティタイプ
タイプ
説明
ベクトル
ベクトルは特殊な形式のプロパティセットです。リーフ以外の各ノードがその
値として一意のキーを格納します。
備考: BRP プロセスのベクトルルートノードタイプは常に SEBLFACapVector
です。
ベクトルは、割り当てによってインスタンス化されません。必ず FINS CAP
Buscomp Data Loader Service ビジネスサービスなどのビジネスサービス
を使用してベクトルをインスタンス化します。236 ページの「BRP ヘルパー
ビジネスサービスの使用」を参照してください。
次の図は、地域と商品名という 2 つのレベルがある ProductRate ベクトルを
示しています。リーフレベルでは、ベクトルはキー値のペアとしてレートと残
高を格納しています。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 223
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスのプロパティの定義
表 16 コンプレックスプロパティタイプ
タイプ
説明
ベクトル参照
ベクトル参照は、プロパティセット、ベクトル、または子プロパティセットへ
の参照です。定義されている場合、ベクトル参照をベクトルまたはプロパティ
セットとして使用できます。
参照先のオブジェクトがリセットされた場合は、依存する参照が自動的に
NULL に設定されます。
このプロパティセットは、子プロパティセットのデータにアクセスする場合に
特に便利です。子プロパティセットの参照は、次の 2 つの方法で作成できます。
■
childPropertySetRef = parentPropertySet[strkeyValue]
■
childPropertySetRef = parentPropertySet(nIndex)
丸かっこ () は、インデックスごとに子プロパティセットを取得する場合に使
用します。
備考: インデックスは 0 から開始します。
角かっこ [] は、値ごとに子プロパティセットを取得する場合に使用します。
備考: 値ごとのアクセスは、ベクトルに対してのみ有効です。
[] または () 内では文字またはプロパティ名のみを使用できます。これらの
かっこ内で式を使用することはできません。
ヒント: [] または () 内で式を使用するには、式をシンプルプロパティタイ
プに割り当て、() または [] 内でそのシンプルプロパティを使用します。
角かっこと丸かっこはいっしょに使用できません。
例:
grandchildPropertySetRef =
parentPropertySet(2)["California"]
前の例では、parentPropertySet 自体を参照にすることができます。つまり、
参照とプロパティセットはデータアクセスに対して交換して使用されます。
リーフプロパティを取得するには、[] を使用します。
例:
ProductRate = productRate[productId][domain]["Annual Fee"]
224 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスのプロパティの定義
ビジネスルールプロセスのプロパティを定義するには
1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動し、グローバル変数を作成するプロセスを選択します。
2 [プロパティ]タブをクリックし、新しいプロパティを作成して必要に応じてフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
順番
プロパティの順番を示します。プロパティは、この番号順に
インスタンス化されます。
データタイプ
プロパティのデータタイプ。値は、次のいずれかになります。
シンプルタイプ
■
文字列
■
整数
■
数値
■
日付
■
ブール値
コンプレックスタイプ
値
■
プロパティセット
■
ベクトル
■
ベクトル参照
■
ビジネスコンポーネント
プロパティの初期値。
初期値は、シンプルプロパティタイプにのみ設定できます。
出力
プロパティに出力引数を作成するためのチェックボックス。
自分の出力引数を持たないビジネスサービスから情報を渡
す場合に使用します。
このフラグはコンプレックスプロパティタイプには適用さ
れません。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 225
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義
Business Rule Process のプロシージャの定義
プロシージャはステップの集合です。プロシージャを実行すると、プロシージャの各ステップが順番に実行されます。
プロシージャのうち 1 つはプロセスレベルでエントリプロシージャとして指定されます。エントリプロシージャは、
プロセスを実行するときに実行されます。エントリプロシージャ内で、他のプロシージャは追加のプロシージャステー
トメントによって呼び出されます。
各プロシージャはその名前で一意に識別されます。名前は文字で始める必要があります。名前には英数字、空白、ア
ンダースコア、およびハイフンを入れることができます。「@」や「!」などの他の特殊文字を入れることはできませ
ん。プロシージャ名には、大文字と小文字の区別があります。
プロシージャはそれ自体のローカルプロパティを持つことができます。ローカルプロパティには、それが定義された
プロシージャ内からのみアクセスできます。ローカルプロパティがグローバルプロパティと同じ名前を持つ場合、ロー
カルプロパティがグローバルプロパティよりも優先します。
この手順は 217 ページの「ビジネスルールプロセスの定義プロセス」の一部です。
ビジネスルールプロセスステップの概要
BRP プロセスには次の 3 種類のステップがあります。
■
ステートメントステップ: ステートメントステップを実行するときに実行される 1 つまたは複数の子ステートメ
ントを含みます。
■
ビジネスサービスステップ: Siebel ビジネスサービスの呼び出しに使用します。ビジネスサービスステップは、
最初から用意されている BRP の機能を拡張する方法です。たとえば、カスタム機能が eScript でコード化され、
Siebel ビジネスサービスとしてラップされていたとします。ビジネスサービスステップからこのビジネスサービ
スを呼び出すことができ、スクリプトと BRP プロセス間で引数を交換できます。
■
切替ステップ: スイッチ基準と各基準のスイッチブロックがあります。スイッチブロックはステートメントス
テップに似ていて、1 つまたは複数の子ステートメントを含みます。
ヒント: 変数が制限された変数である場合にスイッチステップを使用します。パフォーマンスと保守の面で、ス
イッチステップは条件付きの複数のステートメントステップよりも優れています。
ビジネスルールプロセスのプロシージャを定義するには
[プロシージャ]タブをクリックし、
1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動し、プロセスを選択します。次に、
新しいプロシージャを作成します。
2 [プロパティ]リストで、新しいレコードを作成してプロシージャのローカル変数を定義します。
ローカル変数のフィールドは、グローバル変数のフィールドと同じです。これらのフィールドについては、
225 ページの「ビジネスルールプロセスのプロパティを定義するには」で説明します。
備考: プロシージャに定義したプロパティは、親プロシージャにのみアクセスできるローカル変数です。グロー
バル変数は、Business Rule Processor の[プロパティ]ビューで定義できます。236 ページの「BRP ヘル
パービジネスサービスの使用」を参照してください。
226 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義
ビジネスルールプロセスプロシージャのステップを定義するには
1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動し、プロセスとプロシージャを選択します。
2 [ステップ]リストに移動し、新しいレコードを作成してプロシージャの各ステップを定義します。
次の表は、一部のフィールドを示しています。
フィールド
コメント
順番
ステップを実行する順序。
ステップタイプ
ステップには、次の 3 つのタイプがあります。
■
取引明細ステップ: ステートメントステップ実行時に実行される 1 つまたは複
数の子ステートメントを含みます。
■
ビジネスサービスステップ: Siebel ビジネスサービスの呼び出しに使用します。
■
切替ステップ: スイッチ基準と各基準のスイッチブロックがあります。スイッ
チブロックはステートメントステップに似ていて、1 つまたは複数の子ステート
メントを含みます。
無効
指定したステップを有効または無効にするチェックボックス。
コメント
ステップを説明するためのフリーテキストのフィールド
ヒント: 以降の BRP プロセス定義の維持管理を容易にするために、各テキストの
適切なコメントを入力してください。
3 [ステップタイプ]をドリルダウンし、ステップに応じて次の手順のいずれかを続行します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 227
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義
4
ステートメントステップの場合
■ [取引明細ステップ]フォームのフィールドに情報を入力します。次の表は、一部のフィールドを示しています。
フィールド
コメント
条件
TRUE または FALSE に評価される Siebel Query Language の式
式が TRUE に評価されると、ステートメントステップが実行されます。この
フィールドに入力されていない場合、ステートメントステップはこのフィールド
に遭遇するたびに実行されます。
例: [SomeIntegerVariable] < 0
ループ
このフィールドがチェックされていると、
[条件]が TRUE に評価される限りス
テートメントステップが繰り返されます。
条件もループも宣言されていない場合、ステートメントステップは無条件で一度
実行されます。
ループが無制限に続くのを防止するには、ループ回数を数えて許容最大数[ルー
プ回数]と比較します。デフォルトでは、この数値は 1000 に設定されますが、
システム属性[FINS CAP Max Iteration ]を定義するとこの設定を上書きで
きます。反復数が最大値を超えると、エラーになります。エラーの処理について
は、235 ページの「Business Rules Processor エラーの処理」を参照してくだ
さい。
ヒント: 「For…next」ループを構成するには、ローカル変数を定義し、ステー
トメント内でその変数を増加または減少させます。条件では、ローカル変数が限
度に到達したかどうかを確認します。
■ [取引明細]リストに 1 つまたは複数のレコードを追加し、ステートメントステップのステートメントを定
義します。次の表は、一部のフィールドを示しています。
ステートメント
のタイプ
228 ■
値
式
Assignment:
式を評価し、[値]
フィールドにリス
トされているプロ
パティに結果の値
を割り当てます。
ビジネスルールプロ
セスに定義しておい
たローカル、グロー
バル、およびシステ
ムのプロパティ名。
Siebel Query
Language の式
Procedure:
BRP プロセス内に
定義した別のプロ
シージャを呼び出
します。
ビジネスルールプロ
セスの一部である定
義済みプロシージャ
の名前。
NULL および読み取り
専用
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
例
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義
ステートメント
のタイプ
PropertySet
Value: [式]の
定義に基づいてプ
ロパティセットま
たは子プロパティ
セットからプロパ
ティ値を取得し、
[値]で定義した変
数に入れます。
値
式
例
ビジネスルールプロ
セスに定義しておい
たローカル、グロー
バル、およびシステ
ムのプロパティ名。
プロパティセット値取
得式。式の先頭にはプ
ロパティセット、ベク
トルセット参照、また
はベクトルのタイプの
変数が必要です。
たとえば、productRate と
各インデックスは、整
数または数値、あるい
は数字定数のタイプの
いずれでも可能です。
Siebel 計算式以外は
呼び出せません。
例:
PropSet[AnInteger]
[“SomeName”]
PropSet(2)[“Some
Name”]
いう名前のプロパティセッ
トが[地域]と[商品名]
で構成される銀行商品情報
を含むとします。
「Annual Fee」プロパティ
をプロパティセットから取
得し、ローカルプロパティ
名である l_Rate を割り当て
るには、次のように設定し
ます。
値: l_Rate
式:
productRate["West"]
["Checking"]["Annual
Fee"]
Siebel 計算式以外は
呼び出せません。
PropertySet
Set Value: 値を
プロパティセット
のプロパティ値に
割り当てます。
プロパティセット値
取得式。
記述したプロパティ
名の値が存在しない
場合、名前と値の新
しいペアが作成され
ます。
ローカルプロパティま
たはグローバルプロパ
ティの名前。
プロパティが文字列で
ない場合、BRP に
よって最初に内部でプ
ロパティが文字列に変
換されます。
「Annual Fee」プロパティ
をプロパティセット
productRate に設定するに
は、次のように設定します。
値:
productRate["West"]
["Checking"]["Annual
Fee"]
式: l_Rate
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 229
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義
ステートメント
のタイプ
PropertySet
Reference : ベ
クトルまたはプロ
パティセットへの
参照を作成します。
参照先のオブジェ
クトがベクトルで
ある場合は、参照
はベクトルとして
機能します。それ
以外の場合、参照
はプロパティセット
として機能します。
値
式
例
ローカルまたはグ
ローバルプロパ
ティのベクトル参
照タイプ。
式の先頭にはプロパ
ティセット、ベクトル
セット参照、またはベ
クトルのタイプの変数
が必要です。
productRate プロパティ
セットから「East」地域内の
すべての商品への新しいプロ
パティセット参照を作成し、
これをローカル変数
l_east_prod に割り当てるに
は、次のように設定します。
各インデックスはスカ
ラープロパティ、文字
列、または数字定数の
いずれでも可能です。
Siebel 計算式以外は
値: l_east_prod
式: productRate["East"]
呼び出せません。
プロパティセット
のサブセットに対
するエイリアスを
作成します。
PropertySet
Sum : ベクトルま
たはプロパティ
セットから合計値
を取得します。
ローカルプロパティ
またはグローバルプ
ロパティ。
プロパティのデータ
タイプは数値または
整数になっている必
要があります。
プロパティセット値取
得式。
この式は他のプロパ
ティセット取得式とは
異なり、インデックス
がワイルドカードであ
り、そのノードのすべ
てのインデックスの合
計を示している必要が
あります。このために
は、空のかっこを使用
します。
子プロパティセットま
たはプロパティが存在
しない場合、戻り値は
NULL に設定されます。
230 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
全地域にわたる「Savings」
商品の残高合計を
productRate プロパティ
セットから計算し、これを
ローカル変数
l_savings_bal に割り当て
るには、次のように設定し
ます。
値: l_savings_bal
式:
producetrate[]["Savings"]
["Balance"]
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義
ステートメント
のタイプ
PropertySet
Childcount:
子プロパティセット
の数を取得します。
値
式
例
ローカルプロパティ
またはグローバルプ
ロパティ。
プロパティセット参照
取得式。
productRate プロパティ
セットから west 地域で販売
されている商品数を計算し、
ローカル変数
l_west_count を割り当て
るには、次のように設定し
ます。
プロパティのデータ
タイプは整数または
数値になっている必
要があります。
プロパティセットに子
プロパティセットがな
い場合、戻り値は 0 で
す。プロパティセット
が存在しない場合、戻
り値は -1 です。後者
はプロパティセットま
たは参照が NULL で
あるかどうかを判断す
る便利な方法です。
Table Lookup:
範囲に基づいて値
をルックアップし
ます。ルックアッ
プテーブルは特殊
なプロパティセッ
トとして格納され
ます。プロパティ
セットは子プロパ
ティセットから成
り、子プロパティ
セットには最低限
度、最高限度、お
よび戻り値に対応
する 3 つのプロパ
ティが含まれます。
実行時に任意の入
力値に対して、
BRP は子プロパ
ティセットをルッ
クアップし、最低
限度が入力値より
も小さく、最高限
度が入力値よりも
大きいリーフを検
索し、値のプロパ
ティを返します。
ローカルまたはグ
ローバルのスカラー
プロパティ。
式の後にプロパティ
セット取得構文がきま
すが、次のような特殊
な形式になります。
PropertySet [Upper
Bound Field Name]
[Lower Bound Field
Name][Return
Value Field Name]
[InputProperty]
最高限度フィールド
名、最低限度フィール
ド名、および戻り値
フィールド名は、文字
列の定数または BRP
文字列のプロパティで
ある必要があります。
InputPropety は、
値: l_west_count
式:
producetRate["West"]
たとえば、TaxRateTable
ベクトルで「High 」、
「Low」、「Rate 」の各フィー
ルドが最高限度、最低限度、
および戻り値を定義してい
るとします。
指定した所得合計の人の有
効な税率を検索し、これを
ローカル変数 l_tax_rate に
割り当てるには、次のよう
に設定します。
値: l_tax_rate
式:
TaxRateTable["High"]["
Low"]["Rate"][dMyTotal
Income]
ルックアップ実行に使
用される BRP 数値プ
ロパティの名前である
必要があります。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 231
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義
5
ビジネスサービスステップの場合
■ [ビジネスサービスのセットアップ]フォームで、次の表に示すフィールドをすべて設定します。
フィールド
コメント
ビジネスサービス
呼び出すビジネスサービスの名前。特に BRP については、データへのアクセス
に 使 用 す る FINS CAP Buscomp Data Loader Service と FINS CAP
Buscomp Handler という 2 つの「ヘルパー」ビジネスサービスがあります。
これら 2 つのビジネスサービスについては、236 ページの「BRP ヘルパービジ
ネスサービスの使用」を参照してください。
方法
使用するビジネスサービスメソッド。
ビジネスコンポー
ネント
ビジネスコンポーネントプロパティタイプへの参照。
このフィールドは 2 つの BRP ヘルパービジネスサービス( FINS CAP Buscomp
Data Loader と FINS CAP Buscomp Handler)と関連する場合のみ使用し
ます。236ページの「BRPヘルパービジネスサービスの使用」
を参照してください。
■ [引数]リストで、呼び出されたビジネスサービスの必要な入力引数と出力引数を定義します。次の表は、一
部の必須フィールドを示しています。
フィールド
コメント
方向
引数のタイプ: 入力、出力、または入力/出力
名前
引数の名前。
ピックリストを使用して登録済みビジネスサービスの名前を選択します。引数名
を選択すると、方向が自動的に設定されます。
タイプ
232 ■
ビジネスサービスに値を渡す仕組み。次の 3 つのうちいずれかの値を選択します。
■
文字: 入力および入力/出力の各引数の場合、値フィールドのリテラル文字
列が入力としてビジネスサービスメソッドに渡されます。出力引数の場合、
この選択は無効です。
■
プロパティ: 入力および入力/出力の各引数の場合、ローカルまたはグロー
バルのプロパティが入力としてビジネスサービスメソッドに渡されます。出
力引数の場合、戻り値がローカルまたはグローバルのプロティに自動的に入
力されます。
■
式: 入力および入力/出力の各引数の場合、[値]フィールドの式が評価さ
れ、入力としてビジネスサービスメソッドに渡されます。出力引数の場合、
この選択は無効です。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義
フィールド
コメント
値
引数のタイプに応じて次のように異なる値をとります。
プロパティ
■
文字: 文字列の値をとります。
■
式: Siebel クエリー式をとります。
■
プロパティ: フィールドが無効です。
ローカルプロパティまたはグローバルプロパティ。
[文字]または[式]タイプの引数に対して、このフィールドは無効です。
6
スイッチステップの場合
■ [スイッチステップ]フォームで、評価して文字列にするスイッチ基準 Siebel Query Language 式を入力
します。
■ [スイッチブロック]リストでレコードを作成し、次の表に示すフィールドをすべて設定します。
フィールド
コメント
値
スイッチステップ基準値との比較に使用する文字列の値。それらが同じである場
合は、スイッチブロックが実行され、スイッチブロックがスイッチブロックに属
する子ステートメントを実行します。
既定
チェックマークがついている場合、スイッチブロックがデフォルトスイッチブ
ロックとして機能します。これは、スイッチステップ基準に対して一致するもの
がない場合に実行されます。
いつの時点でも、デフォルトブロックに指定できるスイッチブロックは 1 つの
みです。
■ [取引明細]リストで 1 つまたは複数のステートメントを入力します。ステートメントの作成については、
228 ページの手順 4 を参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 233
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 割り当てステートメントの微調整
割り当てステートメントの微調整
ステートメントレベルで割り当てステートメントのパフォーマンスを微調整する場合、次の 2 つのフィールドを使用
できます。
■
キャッシュフラグ
■
ライト解読フラグ
一般的には、これらのフィールドをデフォルト値のままにしておくことをお勧めします。パフォーマンスが低いと判
断した場合のみ値の変更を検討する必要があります。
ライト解読フラグの概要
Siebel アプリケーション内では、計算式は Siebel Query Language Parser を使用して評価されます。ただし、式
が単純な数値である場合は、このパーサーはパフォーマンスとリソースに重点を置いて処理する場合があります。パ
フォーマンスを向上させるために、BRP にはパフォーマンスが高いライト解読が含まれ、数式の評価専用に使用され
ます。通常、ライト解読は単純な数値については Siebel Query Language よりも数倍も高速で機能します。
次の式は、ライト解読によって処理できる数式です。
■
12 + 8 + [A]* [B]
■
5 + (12 + [A]* ([B] + [C]))
次の式は、複雑だと見なされてライト解読では処理できません。
■
IIf ([A] > [B], 0, 1)
■
[A] IS NULL
■
LN (10)
[ライト解読フラグ]にチェックマークが付けられていると、最初に BRP はライト解読を使用して解析と式の評価を
試行します。結果が FALSE であると、 BRP は式の解析を Siebel Query Language エンジンに委ねます。デフォ
ルトでは、[ライト解読フラグ]はチェックマークが付けられています。
ヒント: [ライト解読フラグ]にチェックマークが付けられているが式が単純ではないときは、Siebel ログレベルが
情報の表示用以上である場合は実行時に BRP がエントリをログファイルに記録します。これらのログのエントリは
割り当てステートメントを微調整する場合に役立ちます。詳しくは、248 ページの「Business Rules Processor デ
バッグメッセージの記録」を参照してください。
キャッシュフラグの概要
[キャッシュ]フラグにチェックマークが付けられていると、Object Manager 内の式に対して、開いているセッショ
ンの数に関係なくシングル解析ツリーが 1 つだけ設定されます。一方では、すべてのセッションが同じ解析ツリーを
共有している場合、メモリの使用量が減少しますが、コンテキストの切り換えのオーバーヘッドが想定されます。
キャッシュフラグにチェックマークが付けられていない場合、各セッションは式に対してそれ自体の解析ツリーを持
ちます。コンテキストの切り換えはありませんが、メモリの使用量が増加します。
キャッシュフラグにデフォルトのまま、チェックマークを付けておくことをお勧めします。
備考: キャッシュフラグは式がライト解読によって処理される場合のみ重要です。
234 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rules Processor エラーの処理
Business Rules Processor エラーの処理
BRP はエラーをスムーズに処理する仕組みを備えており、次のような 2 つの重要な機能があります。
■
235 ページの「ビジネスルールプロセス内のエラーの発生」
■
236 ページの「ビジネスルールプロセス内のエラーからの回復」
ビジネスルールプロセス内のエラーの発生
BRP プロセス定義には、実行時エラーが発生したときにエラーを通知し、重要な情報を提供する 3 つのグローバルシ
ステムプロパティが含まれています。プロパティについては、表 17 で説明します。
表 17 エラー用のグローバルシステムプロパティ
名前
タイプ
説明
System_ErrorCode
文字列
英数字のエラーコード。
エラーがない場合は、このプロパティに空の文字列が格納
されています。
System_ErrorMessage
文字列
説明のエラーメッセージ。
System_ErrorSource
文字列
エラーの現在のコンテキスト。
それぞれのステートメント、ステップ、またはプロシージャが実行された後、BRP プロセッサは System_ErrorCode
が空の文字列であるかどうかを確認します。System_ErrorCode を設定する方法には、次の 2 つがあります。
■
手動(予期されるエラー条件)
: 明示的な割り当てステートメントによって空でない文字列を System_ErrorCode
に設定します。
■
自動(予期されないシステムエラー条件)
: BRP プロセッサがビジネスサービスの呼び出し失敗、Siebel Query
Language 式の評価失敗などのシステムエラーを検出し、System_ErrorCode を Siebel エラーコードに設定
します。
System_ErrorCode が空でない場合は、エラーが発生し、BRP プロセッサが次の構文を使用して自動的にエラー
ソースが現在の実行単位のフルコンテキストになるように設定します。
■
Statement Seq (Block Seq) Step Seq Procedure Name
ここでは、Seq は Statement、Block、または Step の順番を表しています。
備考: Block はオプションであり、スイッチステップ内にのみ発生します。
System_ErrorCode、System_ErrorMessage、System_ErrorSource という 3 つの出力グローバルプロパティ
が、呼び出し元のプロセスに返されます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 235
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用
ビジネスルールプロセス内のエラーからの回復
BRP プロセスごとに、1 つのプロシージャをプロセスレベルでエラープロシージャとして指定できます。エラープロ
シージャを定義しておくと、エラーが発生したときに、このプロシージャが自動的に呼び出されてエラーを処理します。
エラープロシージャが完了すると、System_ErrorCode プロパティが再度確認されます。プロパティが空の場合、
エラーを最初に処理した場所からプロシージャの実行が継続されます。エラーコードにまだ値が入っている場合は、
プロセスは必ずしも終了せず、エラーが発生したプロセスを追跡していきます。
たとえば、Statement 10 Step 5 Procedure Main でエラーが発生した場合、エラープロシージャは最初に
『 Statment 10 Step 5 Procedure Main』になります。エラーが処理
System_ErrorSource によって実行され、
されていない場合は、エラーは 1 つレベルが高い Step 5 Procedure Main で発生します。次に、エラープロシー
ジャは System_ErrorSouce で再度実行され、
『Step 5 Procedure Main』になります。エラーがそこで処理され
た場合、Step 5 の次のステップが実行されます。処理されなかった場合、エラーは Procedure Main で発生します。
エラーが発生しているプロセス全体は、System_ErrorSource によってプロセスレベルがプロセス myProcessName
になるまで継続します。エラーがそのプロセスレベルで処理されない場合は、プロセスがエラーのまま終了します。
エラープロシージャを完全にテストすることは大切です。実行エラーがエラープロシージャ内で発生した場合、エラー
プロシージャは再び呼び出されません。つまり、エラープロシージャがエラーになります。
ヒント: エラープロシージャ内で既知のエラーコードがないかどうかを確認するには、スイッチブロックを使用し
ます。
BRP ヘルパービジネスサービスの使用
Siebel Financial Services では、BRP 内のビジネスサービスのステップに使用する「ヘルパー」ビジネスサービス
が 2 つあります。どちらもビジネスルールプロセスへのデータアクセスを容易にします。2 つのビジネスサービスは
次のとおりです。
■
FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサービス: FINS Buscomp Data Loader はプロパティセッ
トのデータをロードします。
■
FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービス: このビジネスサービスは BRP 内で行われた計算の結果
を取得した後、新しいビジネスコンポーネントレコードの作成、既存ビジネスコンポーネントレコードの更新、
または計算結果の検索のいずれかを行います。
FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサービス
このビジネスサービスは、Siebel ビジネスコンポーネントから Siebel プロパティセットにデータをロードする場合に
使用できます。また、このデータがプロパティセットにロードされたら、すべてのログインセッションでのキャッシュ
と共有ができます。
このビジネスサービスは次の 2 つのメソッドを公開します。
■
LoadData
■
ClearCache
236 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用
LoadData メソッドの概要
ビジネスコンポーネントのデータをプロパティセットにロードするには、LoadData メソッドを使用します。プロパ
ティセットはベクトル形式と同じです。表 18 は、このメソッドの入力パラメータと出力パラメータを示しています。
備考: Search Spec、Sort Spec、Hierarchical Key 、Key Field、Value Field 、および Aggregate field の引
数は、ソースビジネスコンポーネントのユーザープロパティとして定義することによってデフォルトに設定できます。
これらのフィールドを特定するために、ビジネスコンポーネントのユーザープロパティの先頭に「FINS Data
Loader」を付けてください。
たとえば、デフォルトの検索基準をビジネスコンポーネントユーザープロパティ、FINS Data Loader Search Spec
として定義できます。
表 18 LoadData メソッドのパラメータ
パラメータ名
方向
説明
BusComp
入力
Siebel ビジネスコンポーネントの名前
IsCachedData
入力
TRUE の場合は、結果のベクトルが OM 内でキャッシュされます。同
じビジネスコンポーネントからデータをロードする以降のリクエス
トは、キャッシュを通して処理されます。
キャッシュされたデータはビジネスコンポーネント名に基づいて取
得されます。2 番目の取得リクエストが異なる検索基準、フィールド、
形式などを使用する場合、元のキャッシュ済みデータは最初に解放さ
れます。
Search Spec
入力
データをロードするときにビジネスコンポーネントに適用される検
索基準。
FINS CAP Data Loader Service がビジネスオブジェクトのコンテ
キストの外で機能するため、検索基準に適切なユーザーキーフィール
ドを含める必要があります。
Hierarchical Key
[n]
入力
階層キーは、ベクトル内の階層の定義に使用します。これらのキーは、
各レベルで一意のキーを特定します。
[n] を 1 、2、3…n と定義すると、複数の階層キーを指定できます。
221 ページの「ビジネスルールプロセスのプロパティの定義」に示す
ProductRate ベクトルの説明を参照してください。ProductRate ベ
クトル内では、[地域]フィールドと[商品]フィールドが階層キー
を表しています。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 237
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用
表 18 LoadData メソッドのパラメータ
パラメータ名
方向
説明
Sort Spec
入力
データをロードするときにビジネスコンポーネントに適用される
ソートスペック。
ベクトルを作成する場合は、Sort Spec と階層キーに一致すること
が重要です。FINS CAP Buscomp Data Loader Service を使用
してビジネスコンポーネントにアクセスする場合、ソートによって親
と子のツリー構造の形が制御されます。レコードは順番に処理され、
最後の親ノードキーのみを認識します。子ノードが親ノードに追加さ
れる場合、階層キーの新しい値が取得されるまで子ノードは継続して
追加されます。新しいキー値が見つかると、新しい親ノードが即座に
作成され、子が親の下に集められます。このプロセスはすべてのレ
コードが収集されるまで続きます。
ノードキーが処理された後に以前に処理されたノードと同じ異なる
キーが取得された場合、元のノードに追加されるのではなく新しい
ノードが処理されます。
Field [n]
入力
リーフ、propertyset プロパティとして値が取得されたビジネスコン
ポーネントフィールドの名前。プロパティ名がフィールド名であり、
プロパティ値がフィールド値です。
[n] は 1 、2、…
これは、ビジネスコンポーネントフィールドを取得するための 1 つの
方法です。239 ページの「Field [n] を使用した LoadData メソッド
の例」を参照してください。
Key Field および
Value Field
入力
データをキーと値のペアとして取得し、リーフ、propertyset のプロ
パティとして格納する場合に使用します。Key Field のフィールド値
はプロパティ名であり、Value Field の値はプロパティ値として格納
されます。
これは、データを取得する場合に「Field [n ]」の代わりとなる方法
です。239 ページの「Key Field と Value Field を使用した LoadData
メソッドの例」を参照してください。
キーと値のペアは重複できません。ベクトルの作成時に重複が見つかっ
た場合、新しいエントリによって古いエントリが置き換えられます。
Aggregate
Field[n]
入力
重複が発生している場合に集計されるフィールド。[n] を 1 、2 、3…n
と定義すると、複数の集計フィールドを指定できます。
このパラメータは Key Field と Value Field によるデータ取得方法
を使用する場合に特に便利です。たとえば、担当者が異なるタイプの
複数の収入レコードを持っていたとします。Aggregate Field が定
義されていると、Data Loader Service が自動的に収入を合計し、
合計結果をキーと値の単一のペアとして格納します。
Vector
238 ■
出力
出力される結果であるベクトル。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用
Field [n] を使用した LoadData メソッドの例
Golden Gate Bank がビジネスコンポーネント、Financial Product に自社の商品のレートを定義します。ビジネス
コンポーネントのフィールドと一部のサンプルデータは、次のとおりです。
地域
商品
残高
レート
West
Checking
10000
0.2
West
Saving
29000
2.1
West
N Market
87560
2.5
East
Checking
40000
0.24
データを取得し、そのデータを表 16 に示す ProductRate ベクトルサンプル図によって定義した形式で格納するに
は、LoadData メソッドに対して次の引数を使用します。
入力引数名
値
Buscomp
Financial Product
IsCachedData
Y
Hierarchical Key 1
地域
Hierarchical Key 2
商品
Sort Spec
地域 , 商品
Field 1
残高
Field 2
レート
データが productRateVector という名前のベクトルに格納されます。次に、 East 地域の Checking 商品のレート
を次のように取得することができます。
productRateVector["East"]["Checking"]["Rate"]
このとき、PropertySet Value ステートメントを使用します。
Key Field と Value Field を使用した LoadData メソッドの例
Golden Gate Bank は異なる手順を使用して商品のレートを実装することに決めました。「Field [n] を使用した
LoadData メソッドの例」に示すように 1 つの商品に対して 1 つのレコードを設定するのではなく、各商品に名前と
値のペアを使用してデータを格納します。この方法は、スキーマを変更せずに属性を簡単に追加できる点が優れてい
ます。データは、次のように Financial Product Attribute ビジネスコンポーネントに格納されます。
地域
商品
属性名
属性値
West
Checking
残高
10000
West
Checking
レート
0.2
West
Saving
残高
29000
East
Saving
レート
2.1
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 239
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用
データを取得し、そのデータを表 16 に示す ProductRate ベクトルサンプル図によって定義した形式で格納するに
は、LoadData メソッドに対して次の引数を使用します。
入力引数名
値
Buscomp
Financial Product Attribute
IsCachedData
Y
Hierarchical Key 1
地域
Hierarchical Key 2
商品
Sort Spec
地域 , 商品
Key Field
属性名
Value Field
属性値
ClearCache メソッドの概要
このメソッドを使用すると、Data Loader ビジネスサービスによって保持されているすべてのキャッシュ済みデータ
を明示的にクリアすることができます。このメソッドには、入力引数および出力引数はありません。
FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービス
FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービスでは、クエリー、更新、ビジネスルールプロセスへのコンテキス
ト挿入などのデータ操作を実行できます。
備考: このビジネスコンポーネントは、ビジネスオブジェクトのコンテキストなしで設定されます。値の挿入と設定
時には、各レコードのユーザーキーの特定に特に注意が必要です。また、ビジネスオブジェクトのコンテキストによ
る通常の Siebel エラー処理は実行されません。
FINS CAP Buscomp Handler Business Service には、次の 5 つのメソッドがあります。
■
Query
■
NextRecord
■
GetFieldValue
■
SetFieldValue
■
InsertRecord
これらすべてのメソッドには、ビジネスサービスステップ定義で定義されたビジネスコンポーネント変数が必要です。
ビジネスサービスのステップの定義については、232 ページの手順 5 を参照してください。
240 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用
Query メソッドの概要
このメソッドを使用すると、Siebel ビジネスコンポーネントから BRP ビジネスコンポーネントプロパティにデータを
取得できます。表 19 は、このメソッドの入力および出力パラメータを示しています。
表 19 Query メソッドのパラメータ
パラメータ名
方向
説明
ActivateFieldName
入力
クエリーに含めるフィールドの名前。各フィールドが、順番
に個別にリストされる必要があります。
(1,2,3…n)
GetFieldValue メソッドおよび SetFieldValue メソッド
といっしょに使用するフィールドがあれば、これらのメソッ
ドを使用する前にそのフィールドを有効化する必要があり
ます。
有効化できるフィールドの数に制限はありませんが、クエ
リーのパフォーマンスに影響するため注意してください。
BusCompName
入力
データ取得元のビジネスコンポーネント名。
SearchSpec
入力
データを取得するときにビジネスコンポーネントに適用さ
れる検索基準。通常の Siebel Query Language 式です。
ビジネスサービスはビジネスオブジェクトのコンテキスト
なしで機能するため、クエリーを使用して更新する場合は検
索基準に適切なユーザーキーを含める必要があります。
SearchSpecFieldName
(1,2,3…n)
入力
検索基準のフィールド名と値のペアは、フィールドの検索基
準を設定するための代替手段です。
たとえば、 SearchSpecFieldName1 が「申込フラグ」
SearchSpecFieldValue
(1,2,3…n)
入力
で、SearchSpecFieldValue1 が「Y」の場合、これは
SeachSpec を次のように設定した場合と同じになります。
[ 申込フラグ ] = "Y"
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 241
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用
表 19 Query メソッドのパラメータ
パラメータ名
方向
説明
SortSpec
入力
データを検索するときにビジネスコンポーネントに適用さ
れるソートスペック。
Status
出力
クエリー操作の状況。この状況は次の 2 つの値のうち 1 つを
とることができます。
■
Succeeded: クエリーが 1 つ以上のビジネスコンポー
ネントレコードを返したことを示します。
■
Failed: クエリーがビジネスコンポーネントレコードを
返さなかったか、システムエラーによりクエリーが失敗
したことを示します。
データの操作後に、この[Status]フィールドを使用して
エラーがないか確認し、適切なアクションを実行します。エ
ラーの 処理 につい ては、235 ページの「Business Rules
Processor エラーの処理」を参照してください。
図 7 は、FINS Health Provider ビジネスコンポーネントのデータを取得する Query メソッドの使用方法を示して
います。
図 7 Query メソッドを使用したデータの取得
242 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用
GetFieldValue メソッドの概要
このメソッドを使用すると、ビジネスコンポーネントのフィールド値をローカルまたはグローバルのプロパティに取
得できます。表 20 は、このメソッドの入力および出力パラメータを示しています。
表 20 GetFieldValue メソッドのパラメータ
パラメータ名
方向
説明
BusCompName
入力
データ取得元のビジネスコンポーネント名。
FieldName (1,2,3…n)
入力
取得元のフィールド名。
取得前にこのフィールドを有効化しておく必要があります。
241 ページの表 19 を参照してください。
FieldValue(1,2,3…n)
出力
フィールド値が書き込まれる出力プロパティ。必ずプロパ
ティタイプになります。
FieldName と FieldValue は、ペアとして定義する必要が
あります。つまり、定義した FieldName ごとに FieldValue
も定義します。
Status
出力
GetFieldValue 操作の状況。この状況は次の 2 つの値のう
ち 1 つをとることができます。
■
Succeeded: クエリーが 1 つ以上のビジネスコンポー
ネントレコードを返したことを示します。
■
Failed: クエリーがビジネスコンポーネントレコードを
返さなかったか、システムエラーによりクエリーが失敗
したことを示します。
データの操作後に、この[Status]フィールドを使用して
エラーがないか確認し、適切なアクションを実行します。エ
ラーの 処理 につい ては、235 ページの「Business Rules
Processor エラーの処理」を参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 243
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用
SetFieldValue メソッドの概要
このメソッドを使用すると、ビジネスコンポーネントのフィールドに値を設定できます。表 21 は、このメソッドの入
力および出力パラメータを示しています。
表 21 SetFieldValue メソッドのパラメータ
パラメータ名
方向
説明
BusCompName
入力
更新するフィールドがあるビジネスコンポーネントの名前。
FieldName (1,2,3…n)
入力
更新するフィールドの名前。
取り込み前にこのフィールドを有効化しておく必要があり
ます。241 ページの「Query メソッドの概要」を参照してく
ださい。
FieldValue(1,2,3…n)
入力
フィールドの新しい値。
FieldName と FieldValue は、ペアとして定義する必要が
あります。つまり、定義した FieldName ごとに FieldValue
も定義する必要があります。
Status
出力
SetFieldValue 操作の状況
この状況は次の 2 つの値のうち 1 つをとることができます。
■
Succeeded: 操作が正常に完了したことを示します。
■
Failed : 操作が失敗したことを示します。
状況フィールドを使用してエラーがないか確認し、エラーを
適切に処理します。エラーの処理については、235 ページの
「Business Rules Processor エラーの処理」を参照してく
ださい。
244 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用
InsertRecord メソッドの概要
このメソッドを使用すると、ビジネスコンポーネントのフィールドにレコードを挿入できます。表 21 は、このメソッ
ドの入力および出力パラメータを示しています。
表 22 InsertRecord メソッドのパラメータ
パラメータ名
方向
説明
BusCompName
入力
レコード挿入先のビジネスコンポーネント名。
FieldName (1,2,3…n)
入力
挿入するフィールドの名前。
FieldValue(1,2,3…n)
入力
フィールドの値。
FieldName と FieldValue は、ペアとして定義する必要が
あります。つまり、定義した FieldName ごとに FieldValue
も定義する必要があります。
Status
出力
InsertRecord 操作の状況
この状況は次の 2 つの値のうち 1 つをとることができます。
■
Succeeded: 操作が正常に完了したことを示します。
■
Failed : 操作が失敗したことを示します。
データの操作後に、この[Status]フィールドを使用して
エラーがないか確認し、適切なアクションを実行します。エ
ラーの 処理 につい ては、235 ページの「Business Rules
Processor エラーの処理」を参照してください。
NextRecord メソッドの概要
次の NextRecord メソッドを使用すると、ビジネスコンポーネントレコードのリストで次のレコードに進むことがで
きます。表 21 は、このメソッドの入力および出力パラメータを示しています。
表 23 NextRecord メソッドのパラメータ
パラメータ名
方向
説明
BusCompName
入力
ビジネスコンポーネントの名前。
Status
出力
NextRecord 操作の状況。
この状況は次の 2 つの値のうち 1 つをとることができます。
■
Succeeded: 操作が正常に完了したことを示します。
■
Failed: 最後のレコードが到達したか、システムエラー
により操作が失敗したことを示します。
データの操作後に、この[Status]フィールドを使用して
エラーがないか確認し、適切なアクションを実行します。エ
ラーの 処理 につい ては、235 ページの「Business Rules
Processor エラーの処理」を参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 245
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Processor の呼び出し
Business Rule Processor の呼び出し
Business Rule Processor は、ランタイムイベント、ワークフロー、または Siebel スクリプトによって呼び出すこ
とができます。これら 3 種類の呼び出し方法では、BRP の入力引数を使用してグローバル変数を自動入力できます。
入力引数名は、定義したグローバル変数と同じである必要があります。
ランタイムイベントまたはワークフローから BRP を呼び出す方法については、『Siebel Order Management ガイ
ド』の Data Validation Manager のプロセスを参照してください。
eScript を使用した BRP の呼び出しについては、247 ページの「eScript を使用した Business Rule Processor の
呼び出し」を参照してください。
備考: 各セッション内には、BRP Processor が BRP 実行可能オブジェクトのコピーを作成します。実行可能オブ
ジェクトは単一のログインセッションにのみ属し、共有されません。実行可能オブジェクトはログインセッション内
でキャッシュされます。オープンセッションが終了すると、プロセスを明示的または暗黙的に解放できます。
FINS CAP Processor Service ビジネスサービスには 3 つのメソッドがあります。表 24 はこれら 3 つのメソッド
を示しています。
表 24 FINS CAP Processor Service ビジネスサービスのメソッド
メソッドと説明
入力引数
出力引数
LoadProcess: 名前付き計算プロセ
System_ProcessName: 計 算 プ
ロセスの名前
なし
System_ProcessName: 計 算 プ
ロセスの名前
System_ErrorCode
ス定義がロードされ、プロセスの実行
可能インスタンスが現在の Web セッ
ションでインスタンス化されます。
RunProcess: 名前付きプロセスを
実行します。プロセス定義がロードさ
れていない場合、プロセッサは最初に
定義をロードします。
System_ErrorMessage
System_ErrorSource
BRP プロセッサが実行される場合、プ
コードを返します。
235 ページの「Business
ロセッサは現在のプロセス定義が OM
Rules Processor エラー
の処理」を参照してくだ
さい。
インスタンスにキャッシュされたかど
うかを必ず確認します。キャッシュさ
れていない場合、プロセッサはプロセ
ス定義を OM インスタンスにインスタ
ンス化します。
ReleaseProcess: 現在の Web セッ
ションで実行可能な名前付きプロセス
を解放します。他のオープン Web セッ
System_ProcessName: 計 算 プ
ロセスの名前
ションには影響しません。
246 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
なし
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Processor の呼び出し
eScript を使用した Business Rule Processor の呼び出し
次は、eScript を使用して Business Rule Processor を呼び出す方法を示しています。
BRP ビジネスサービスのロード例
この例は、BRP プロセス定義をロードする eScript のサンプルを示しています。
var psIn = TheApplication().NewPropertySet();
var psOut = TheApplication().NewPropertySet();
var bs
= TheApplication().GetService("FINS CAP Processor Service");
psIn.SetProperty ("System_ProcessName", "MyBRPProcessName");
bs.InvokeMethod("LoadProcess", psIn, psOut)
BRP ビジネスサービスの実行例
この例は、BRP プロセス定義を実行する eScript のサンプルを示しています。入力引数(g_AssetId )を BRP プロ
セスに渡す方法も示しています。
function WebApplet_PreInvokeMethod (MethodName)
{
if (MethodName == "InvokeMyBRP")
{
var psinputs = TheApplication().NewPropertySet();
var psoutputs = TheApplication().NewPropertySet();
var oBusObj
= TheApplication().ActiveBusObject();
var oBusComp = oBusObj.GetBusComp("FINS Group Policy");
var sAssetId = oBusComp.GetFieldValue("ID");
psinputs.SetProperty ("g_AssetId", sAssetId);
psinputs.SetProperty ("System_ProcessName", "MyBRPProcessName");
var obs = TheApplication().GetService("FINS CAP Processor Service");
obs.InvokeMethod ("RunProcess",psinputs, psoutputs);
return (CancelOperation);
}
return (ContinueOperation);
}
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 247
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rules Processor デバッグメッセージ
の記録
Business Rules Processor デバッグメッセー
ジの記録
プロセスのデバッグを容易にするために、BRP ではさまざまなレベルの実行ログを追跡ファイルの形で提供していま
す。現在では、BRP のログに 2 つのレベルがあります。これらのレベルについては表 25 で説明します。
表 25 BRP の実行ログレベル
レベル
重大度
4
詳細
BRP の実装
詳細を記録せずに BRP プロセスの実行と初期化のパ
スを記録します。
5
デバッグ
実行の詳細を記録します。
このログレベルでは、ローカルおよびグローバルのプ
ロパティ値が、割り当てステートメントの一部として
記録されます。
ヒント: 変数値を確認するには、ダミーの割り当て
ステップを使用します。
BRP ログレベルは、環境パラメータ SIEBEL_FACAP_LOG_EVENTS を使用して設定します。
BRP のログは Siebel オブジェクトマネージャのログファイルに書き込まれます。BRP のログを有効化するには、
Siebel ログレベルも情報の表示用以上に設定する必要があります。モバイルクライアントについては、ワークステー
ションシステム環境パラメータ SIEBEL_LOG_EVENTS を 3 に設定します。
SIEBEL_LOG_EVENTS は、Server Administration から設定できます。詳しくは、『Siebel システム管理ガイ
ド』を参照してください。
BRP のログ内で、各ローカルプロパティがそのプロシージャ名に追加されます。たとえば、ログファイル内でローカ
ル プ ロ パ テ ィ が プ ロ シ ー ジ ャ Main の local_dMyIncome と し て 定 義 さ れ て い た 場 合、こ の プ ロ パ テ ィ は
Main@local_dMyIncome として特定されます。
注意: BRP ログファイルは、サイズが急速に増加する場合があります。一般的に、管理者がデバッグを実行する場合
のみログを有効化してください。
248 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager
Requirements Manager
ここでは、Requirements Manager ビジネスサービスについて説明します。次のトピックがあります。
■
249 ページの「Requirements Manager の概要」
■
250 ページの「Requirements Manager の管理」
■
250 ページの「レコードテンプレートの作成」
■
252 ページの「要件テンプレートの作成」
■
254 ページの「Requirements Manager の使用」
■
255 ページの「レコードグループテンプレートの作成」
■
257 ページの「レコードグループテンプレートに Requirements Manager を使用した例」
Requirements Manager の概要
Requirements Manager とは、ビジネスプロセスの事前定義ステップに必要な活動、顧客の依頼、ワークフローを
自動生成するビジネスサービスです。Requirements Manager を使用することにより、確実に規定の要件に従い、
ベストプラクティスを実行できるようにします。また、重複を避け、トレーニングの必要性も削減します。
たとえば、融資の申込者が雇用証明書、口座の取引明細などの書類を提出する必要があるとします。Requirements
Manager を使用することによって、申し込みプロセスを進めるために必要な特定の書類の条件をビジネスアナリス
トが指定できます。申し込みプロセス時に、指定ポイントでビジネスサービスが呼び出され、顧客の提出物に適した
フォローアップ活動を生成します。
Requirements Manager は、資金振り替えサービスリクエスト自動作成などのサービスプロセスを含む、幅広いシ
ナリオに応用できます。次では、 Requirements Manager のシナリオに関する例をいくつか説明します。
■
生命保険: 生命保険には証明書(健康診断)、活動(引受人との面談など)、およびいくつかの書類への記入が必
要です。たとえば商品タイプが生命保険の場合、この要件一式が選択されるかもしれません。ただし、その保険
が 10 万ドル未満の場合は、引受人と面談しなくてもよいとする除外ルールが提示される可能性があります。
■
住宅ローン申し込み: 不動産ローン申し込みでは、いくつかの書類、複数のディスクロージャー、2 種類の税金
還付(書類)、査定(活動)、クレジットチェック(ワークフロー)を完了する必要があります。このような要件
一式は不動産ごとに必要ですが、不動産査定額に対する融資額の比率が 50 %未満の場合は税金還付が必要ない、
などの除外ルールがあることがあります。
通常は、[申し込み]画面と[生命保険/年金]画面の[要約(保険)]ビューを有効にすると、FINS Application
ビ ジ ネ ス オ ブ ジ ェ ク ト と FINS
Life Policy ビ ジ ネ ス オ ブ ジ ェ ク ト で 定 義 し た 要 件 テ ン プ レ ー ト に 関 す る
Requirement Manager ビジネスサービスの出力をそれぞれ表示できます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 249
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager
Requirements Manager の主な機能
Requirements Manager ビジネスサービスの主な機能は、次のとおりです。
■
バージョン管理をサポートする複数の要件テンプレートの定義
■
各要件テンプレート内の条件式に対するサポート
■
Siebel ビジネスオブジェクトとビジネスコンポーネントにレコードを挿入できるテンプレートの定義
■
プロセスをサポートする定義済みワークフローの自動呼び出し
Requirements Manager の呼び出し
Requirements Manager は、他のビジネスサービスと同じようにワークフロー、ランタイムイベント、またはスク
リプトを使用して呼び出します。実行時には、Requirements Manager が各種テンプレートの中から実行するテン
プレートを選択し、除外ルールが FALSE と評価された各要件を実行します。
Requirements Manager の管理
Requirements Manager ビジネスサービスの管理には、次の手順が含まれます。
1
250 ページの「レコードテンプレートの作成」
2
252 ページの「要件テンプレートの作成」
オプションで、レコードグループテンプレートを作成できます。これは、他のレコードグループテンプレートとレコー
ドテンプレートを集計するためです。255 ページの「レコードグループテンプレートの作成」を参照してください。
レコードテンプレートの作成
レコードテンプレートを使用すると、特定のビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネントで機能するテンプレー
トとフィールドを定義して、ビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネントに自動入力することができます。実行
後、このビジネスサービスはビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネント内にレコードを自動生成し、指定した
テンプレートに従ってフィールドに自動入力します。
250 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager
レコードテンプレートを作成するには
1 [サイトマップ]> [管理-レコードテンプレート]> [レコードテンプレート]に移動します。
2 [レコードテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表は、一部のフィールドを示しています。
フィールド
説明
テンプレート名
レコードテンプレートの名前。
表示名
UI に表示されるテンプレートの表示名。
ビジネスオブジェクト
有効にするテンプレートのビジネスオブジェクト。
FINS
[生命保険/年金]画面には FINS Life Policy
Application オブジェクトを、
ビジネスオブジェクトをそれぞれ選択する必要があります。
た と え ば レ コ ー ド を 自 動 入 力 す る に は、[申 し 込 み]画 面 に は
ビジネスコンポーネント
選択したビジネスオブジェクト上のビジネスコンポーネント。
通常は、
[レコードテンプレート管理]ビューから、
[要約(保険)]ビューで
活動と書類の 2 つのアプレットの自動入力を指定できます。
たとえば、これら 2 つのアプレットにレコードを自動入力するには、Action ま
たは INS Policy Document、
あるいは FINS Application Mortgage Trailing
Documents の各ビジネスコンポーネントを選択する必要があります。
3 [フィールド]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表は、一部のフィールドを示しています。
フィールド
説明
順番
このフィールドの順番。
フィールド名
指定したビジネスコンポーネントのフィールド名。
省略前の値
フィールドの事前入力値。
備考: このフィールドには条件文を入力できます。
ビジネスコンポーネント
ビジネスコンポーネント名の読み取り専用フィールド。
4 [関連レコードテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
[関連レコードテンプレート]アプレットを使用して、テンプレートの子と孫のレコードを指定します。実行する
と、子と孫のテンプレートに指定したすべてのレコード、および親レコードテンプレートに指定したレコードが
挿入されます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 251
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager
要件テンプレートの作成
要件テンプレートを使用すると、複数のレコードテンプレートをまとめることができます。250 ページの「レコード
テンプレートの作成」で指定したレコードテンプレートは、ビジネスオブジェクトまたはビジネスコンポーネントに
レコードを 1 つだけ挿入します。異なるビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネントに複数のレコードを挿入す
るには、複数のレコードテンプレートを 1 つの要件テンプレートにまとめる必要があります。また、要件テンプレー
ト内には、呼び出すワークフローを指定できます。
要件テンプレートを作成するには
1 [サイトマップ]> [管理-要件テンプレート]> [ワークフロー]に移動します。
2 [要件テンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表は、一部のフィールドを示しています。
フィールド
説明
テンプレート名
要件テンプレートの名前。
表示名
UI に表示されるテンプレートの表示名。
ビジネスオブジェクト
有効にするテンプレートのビジネスオブジェクト。
た と え ば テ ン プ レ ー ト 名 を 選 択 す る に は、[申 し 込 み]画 面 に は FINS
Application ビジネスオブジェクトを、[生命保険/年金]画面には FINS
Life Policy ビジネスオブジェクトをそれぞれ選択する必要があります。
ビジネスコンポーネント
選択したビジネスオブジェクト上のビジネスコンポーネント。
たとえばテンプレート名を選択するには、
[申し込み]画面には Opportunity
ビジネスコンポーネントを、[生命保険/年金]画面には FINS Life Policy
ビジネスコンポーネントをそれぞれ選択する必要があります。
Siebel Query Language の有効な式。この条件式が TRUE と評価される
と、ルールセットのルールが評価されます。
条件
ヒント: 条件式の有効性をテストするには、式ビルダーを使用します。
バージョン
テンプレートのバージョン番号。
備考:[改訂]ボタンを選択すると、テンプレートのバージョン番号が自動
的に更新されます。
状況
252 ■
テンプレートの状況。次の値をとります。
[活動中]、
[活動中から待機中へ切
り替え]、[無効]、[旧式]、[処理中]。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager
フィールド
説明
開始日
テンプレートの開始日。
将来の日付を指定できます。テンプレートが有効になると、テンプレートの
状況が[活動中から待機中への切り替え]に変わります。指定した日時に状
況が[有効]に自動的に変わり、テンプレートの該当するバージョンが実行
されます。
終了日
テンプレートの終了日。
指定した終了日になると、テンプレートの状況が[旧式]に設定されます。
3 [ワークフロー]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
順番
ワークフローの順番。
ワークフロー名
要件テンプレートに指定したビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネン
トに対して有効になっているワークフローの名前。
備考: ここで呼び出すワークフローは、配置済みで有効になっている必要が
あります。詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』
を参照してください。
除外ルール
Siebel Query Language の有効な式。この条件式が「TRUE」と評価され
ると、ワークフローが実行されます。
すぐに実行
要件テンプレートの実行後、すぐにワークフローを自動的に実行するための
フラグ。ワークフローを手動で実行するには、このフィールドを空にします。
手動でのワークフローの実行については、254 ページの「Requirements
Manager の使用」を参照してください。
ワークフローコンテキスト
プロセスのプロパティとしてワークフローに渡されるテキストフィールド。
このフィールドは、カンマ区切りによる名前と値のペアの形式である必要が
あります。次に例を示します。
“State”, “CA”, “Source BusComp”, “FINS Life Policy”
ここで、State と Source BusComp はプロパティの名前であり、CA と
FINS Life Policy はプロパティの値です。
ビジネスコンポーネント
要件テンプレートアプレットで指定したビジネスコンポーネントに似た読み
取り専用のフィールド。除外ルール評価対象のビジネスコンポーネントを示
します。
4 [レコードテンプレート]タブをクリックします。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 253
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager
5 [レコードテンプレート]リストで、新しいレコードを作成し、リストのフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
テンプレート名
要件テンプレートに関連付けるテンプレートを選択します。
除外ルール
Siebel Query Language の有効な式。この条件式が「TRUE」と評価され
ると、レコードテンプレートが実行されます。
期待度の設定
Customer Expectations Manager を自動的に呼び出すためのフラグ。
備 考: こ の機能 を使 用す るに は、あ らか じめ Customer Expectations
Manager を手動で設定しておく必要があります。詳しくは、269 ページの
「Customer Expectations Manager」を参照してください。
自動割り当て
Siebel アサイメントマネージャを自動的に呼び出すためのフラグ。
備考: この機能を使用するには、あらかじめアサイメントマネージャを手動
で設定しておく必要があります。詳しくは、
『Siebel Assignment Manager
管理ガイド』を参照してください。
6 [要件テンプレート]リストで[活動化]をクリックします。
7 (オプション)要件テンプレートを変更するには、[改訂]をクリックします。
8 (オプション)要件テンプレートを無効化するには、[非活動化]をクリックします。
Requirements Manager の使用
[申し込み]画面と[生命保険/年金]画面の[要約(保険)]ビューを有効にすると、FINS Application ビジネス
オブジェクトと FINS Life Policy ビジネスオブジェクトで定義した要件テンプレートに関する Requirements
Manager ビジネスサービスの出力をそれぞれ表示できます。ただし、設定を行えば、どの画面からでも
Requirements Manager を呼び出すことができます。
Requirements Manager を呼び出すと、[管理-要件テンプレート]画面に定義したレコードが目的のリストまた
はフォームに自動入力されます。
Requirements Manager を呼び出すには
1
次のいずれかに移動します。
]
■ [申し込み] > [アプリケーションリスト] > [要約(保険)
]
■ [生命保険/年金] > [生命保険リスト]> [要約(保険)
2 [テンプレート]リストで、新しいレコードを作成します。
3
252 ページの「要件テンプレートの作成」で定義したテンプレート名を選択します。
254 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager
4 [テンプレート]リストで[実行]をクリックします。
Requirements Manager によって、[管理-要件テンプレート]画面で指定したレコードに基づいて[活動]、
[ワークフロー]、[ドキュメント]の各リストが自動入力されます。
5 [活動]、[ワークフロー]、および[ドキュメント]の各リストのフィールドに情報を入力します。
備考: ワークフローを自動的に実行するように設定していない場合は、[ワークフロー]リストで[実行]をクリッ
クしてワークフローを手動で設定できます。
レコードグループテンプレートの作成
レコードグループテンプレートを使用すると、特定のビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネント内で機能する
テンプレートを定義できます。レコードグループテンプレートは、他のレコードグループテンプレートとレコードテ
ンプレートをまとめる場合に使用します。レコードグループテンプレートはビジネスオブジェクトレイヤで定義した
ビジネスコンポーネントの関係に基づいており、相関関係にあるビジネスコンポーネントを繰り返し実行して特定の
ビジネスコンポーネントにデータを生成する場合に使用できます。
レコードグループテンプレートには、他の関連レコードグループテンプレートと関連レコードテンプレートを格納で
きます。ビジネスサービスがレコードグループテンプレートを実行すると、定義済みの他の関連レコードテンプレー
トや関連レコードグループテンプレートが自動的に繰り返し実行されます。
レコードグループテンプレートの作成には、次の手順が含まれます。
1
レコードグループテンプレートの作成
2
関連するレコードグループテンプレートの作成
3
関連するレコードテンプレートの作成
レコードグループテンプレートの設定例については、257 ページの「レコードグループテンプレートに Requirements
Manager を使用した例」を参照してください。
レコードグループテンプレートを作成するには
1 [サイトマップ]> [管理-レコードテンプレート]> [レコードグループテンプレート]に移動します。
2 [レコードグループテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
説明
テンプレート名
レコードグループテンプレートの名前。
表示名
UI に表示されるテンプレートの表示名。
ビジネスオブジェクト
テンプレートのビジネスオブジェクト。
ビジネスコンポーネント
選択したビジネスオブジェクト上のビジネスコンポーネント。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 255
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager
3 [関連レコードテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
[関連レコードテンプレート]リストを使用すると、レコードグループテンプレートの子を指定できます。実行
後、Requirements Manager によってレコードテンプレートを定義したビジネスコンポーネントに対応する親
レコードのレコードが挿入されます。
フィールド
説明
テンプレート名
子テンプレートレコードの名前。
除外ルール
Siebel Query Language の有効な式。この条件式が「TRUE」と評価され
ると、関連レコードテンプレートが実行されます。
繰返し式
親レコードグループテンプレートのコンテキスト内でレコードテンプレート
を実行する回数を示すフィールド。デフォルトでは 1 に設定されています。
ビジネスコンポーネント
読み取り専用フィールド。除外ルール評価対象のビジネスコンポーネントを
示します。
4 [関連レコードグループテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
[関連レコードグループテンプレート]リストを使用すると、子のレコードグループテンプレートを指定できま
す。Requirements Manager を実行すると、このレコードグループテンプレートを定義したビジネスコンポー
ネントが、対応する親レコードグループテンプレートのコンテキスト内で実行されます。
フィールド
説明
テンプレート名
関連レコードグループテンプレートの名前。
除外ルール
Siebel Query Language の有効な式。この条件式が「TRUE」と評価され
ると、関連レコードテンプレートが実行されます。
ビジネスコンポーネント
読み取り専用フィールド。除外ルール評価対象のビジネスコンポーネントを
示します。
256 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager
レコードグループテンプレートに Requirements Manager を使用
した例
ここでは、車両保険の補償内容を自動生成するためにレコードグループテンプレートを設定する例について説明します。
レコードグループテンプレートを使用して、車両保険のデフォルト補償内容を自動生成できます。
車両保険補償内容の生成用レコードグループテンプレートを設定するには
1 [サイトマップ]> [管理-保険]> [自動車保険補償内容]に移動します。
2 [補償内容確認]リストと[補償額]リストの各自動車保険補償内容について、値の 1 つにデフォルトフラグが
あることを確認します。
3 [スタンプ]> [管理-レコードテンプレート]に移動します。
4 [レコードテンプレート]リストで新しいレコードを作成し、次の表に示すように値を入力します。
フィールド
値
テンプレート名
INS Vehicle Default Coverage
表示名
Auto Default Coverages
ビジネスオブジェクト
INS Policy
ビジネスコンポーネント
INS Vehicle Default Coverage
5 [フィールド]リストを空のままにします。
Siebel Tools のこのビジネスコンポーネントのフィールドについては、デフォルト値は実行時に考慮されます。
6 [レコードグループテンプレート]ビューに移動します。
7 [レコードグループテンプレート]リストで新しいレコードを作成し、次の表に示すように値を入力します。
フィールド
値
テンプレート名
INS Vehicle Available Coverage Value Template
表示名
INS Vehicle Available Coverage Value Template
ビジネスオブジェクト
INS Policy
ビジネスコンポーネント
INS Vehicle Available Coverage Value
条件
[Default]='Y'
8 [関連レコードテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、手順 4 で定義したレコードテンプレート
を選択します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 257
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Authentication Manager
9 [レコードグループテンプレート]リストで別の新しいレコードを作成し、次の表に示すように値を入力します。
フィールド
値
テンプレート名
INS Vehicle Template
表示名
Default Vehicle Coverage Template
ビジネスオブジェクト
INS Policy
ビジネスコンポーネント
INS Vehicle
10[関連レコードグループテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、手順 7 で定義したレコードグルー
プテンプレートを選択します。
11[自動車保険]画面に移動し、新しい保険を作成します。
12[保険番号]レコードをドリルダウンして[簡易見積り]ビューに移動し、次のレコードを作成します。
a [車両]リストで新しい車両を作成します。
b [ドライバ]リストで、新しいドライバのレコードを作成します。
13[料率モデル]タブをクリックします。
前述の手順で作成した車両が車両リストに表示されます。
14 車両レコードを選択し、[既定の補償範囲]をクリックします。
定義済みの条件式を評価した後に、[実行するテンプレートを選択]ダイアログボックスに手順 9 で定義したテ
ンプレートが表示されます。
15 ダイアログボックスで[実行]をクリックします。
選択した車両レコードに対して、
[車両補償内容]リストに Default Vehicle Coverage が自動的に作成されま
す。作成された補償範囲は、手順 2 の[管理-保険]ビューで選択したデフォルトの補償範囲と同じです。
Customer Authentication Manager
金融機関では、金融取り引きを実行する前に顧客を厳格に認証する必要があります。リテールバンキングにおいてプラ
イバシーとセキュリティの規制が普通になり、保険業や医療業にも適用されるにつれて、認証の重要性が増しました。
一般的に、銀行は数段階の認証を実施することがあります。つまり、ある限度までは基本的な確認が必要で、限度額
を超えた取り引きには取り引きベースの厳密な認証を課すということです。たとえば、定期的に高額の取り引きを実
行する顧客に対して、銀行はトークンの確認(通常の RSA トークン)、またはスクラッチリストを使用できます。
258 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Authentication Manager
Customer Authentication Manager は、セールスプロセスやサービスプロセス時に安全かつ監査が可能な顧客認
証を実施できる柔軟なユーティリティです。顧客サービス担当者がサービスを提供する前に、電話の相手の身元を確
認するように促します。 Customer Authentication Manager の主な機能は、次のとおりです。
■
担当者プロファイルのフィールドにより、複数の認証テンプレートの定義が可能
■
ルールに基いた、コンテキストを重視した認証テンプレート呼び出し
■
グローバルツールバーからのアクセス
■
過去の認証イベントの監査による迅速で正確な競合解決の支援
■
適切なアクションをとるための成功時と失敗時のワークフロー定義
Customer Authentication Manager ビジネスサービスの管理には、次の手順が含まれます。
1
認証テンプレートの作成
2 (オプション)認証ルールの定義
顧客認証テンプレートの作成
顧客認証テンプレートには、認証に使用する認証情報および認証の試行が成功または失敗した後に実行するアクショ
ンを定義します。
顧客認証テンプレートを作成するには
1 [サイトマップ]> [管理-アプリケーション]> [認証テンプレート]に移動します。
2 [テンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
名前
認証テンプレートの名前。
説明
テンプレートに関する説明。
成功ワークフロー
認証が成功した場合に呼び出す Siebel ワークフロー。
ここで呼び出すワークフローは、配置済みで有効になっている必要がありま
す。認証に使用するフィールドと確認フラグが、このワークフローにプロセ
スプロパティとして渡されます。
ヒント: 監査を目的として認証の状況を記録を記録するには、成功ワーク
フローを使用します。
失敗ワークフロー
認証が失敗した場合に呼び出す Siebel ワークフロー。
ここで呼び出すワークフローは、配置済みで有効になっている必要がありま
す。認証に使用するフィールドと確認フラグが、このワークフローにプロセ
スプロパティとして渡されます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 259
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Authentication Manager
フィールド
コメント
既定
既定のフラグが付いている場合は、デフォルトテンプレートとして使用され
ます。認証ルールで定義したすべてのルールが失敗した場合、デフォルトテ
ンプレートが呼び出されます。
既定のフラグを付けることができるテンプレートは 1 つのみです。
代替テンプレート
発信者が現在のテンプレートを使用して認証に失敗した場合に認証に使用
する代わりのテンプレートを定義します。認証テンプレートを呼び出すに
は、認証ポップアップウィンドウの代替ボタンをクリックします。
3 [資格]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
ビジネスオブジェクト
資格フィールドのビジネスオブジェクト。
現在のバージョンでは、使用できるビジネスオブジェクトは Contact ビジ
ネスオブジェクトのみです。したがって、このフィールドは事前にデフォル
ト値に設定され、読み取り専用です。
ビジネスコンポーネント
資格フィールドに対するビジネスコンポーネント参照。
ここで使用するビジネスコンポーネントは、Contact ビジネスオブジェクト
上の有効なビジネスコンポーネントである必要があります。
フィールド名
ビジネスコンポーネントフィールドの名前。
単数値フィールドのみがサポートされます。マルチバリューフィールドはサ
ポートされず、使用した場合はシステムが不安定になる可能性があります。
表示名
検索条件
ビジネスコンポーネントフィールドの表示名。実行時のフィールドのラベル
を指定します。
1 対多の Contact ビジネスコンポーネントの場合に、検索基準によってレ
コードを 1 つに絞り込みます。
必須フラグ
認証が成功するために確認が必要なフィールドであることを示すフラグ。実
行時に必須フィールドが確認されないと、認証が失敗します。
デフォルトでは No に設定されます。
260 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Authentication Manager
顧客認証ルールの定義
顧客認証ルールでは、認証テンプレートを選択するロジックを定義します。Authentication Manager が呼び出され
ると、ビジネスサービスはすべての適用可能なルールセットのルールを 1 つずつ確認して、「TRUE 」と評価される
ルールを探します。このルールに基づいて定義したテンプレートを認証に使用します。ルールが定義されていないか、
成功するルールがない場合、デフォルトテンプレートが定義されていれば、そのデフォルトテンプレートを認証に使
用します。
顧客認証ルールを作成するには
1 [サイトマップ]> [管理-アプリケーション]> [認証管理]に移動します。
2 [ルール設定]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表は、一部のフィールドを示しています。
フィールド
コメント
名前
認証ルールセットの名前。
説明
ルールセットに関する説明。
ビジネスオブジェクト
ルールを評価するためのビジネスオブジェクトコンテキスト
ビジネスコンポーネント
条件式とルール評価のためのビジネスコンポーネントコンテキスト。
条件式
Siebel Query Language の有効な式。この条件式が「TRUE 」と評価され
ると、ルールセットのルールが評価されます。
ヒント: 条件式の有効性をテストするには、式ビルダーを使用します。
活動中フラグ
ルールセットを有効化または無効化するためのフラグ。
無効にデフォルト設定されています。
備考: 条件式を使用しない場合は、1 つのビジネスオブジェクトまたはビジネスコンポーネントにルールセット
を 1 つだけ定義します。同じビジネスオブジェクトまたはビジネスコンポーネントに複数のルールセットがあり、
かつ条件式が定義されていない場合、確認の順序が無作為になります。
3 [ルール]アプレットで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表は、一部のフィールドを示しています。
フィールド
コメント
順番
ルールを評価する順番。
ビジネスコンポーネント
式評価用のビジネスコンポーネント参照。
ルールセットで定義したビジネスコンポーネントにデフォルト設定された、
読み取り専用フィールドです。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 261
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Authentication Manager
フィールド
コメント
包含式
ルールを指定する Siebel Query Language 式。
この条件式が「TRUE」と評価された場合、ルールに関連付けられたテンプ
レートが選択されます。以降のルール評価は中止されます。
ヒント: 包含式の有効性をテストするには、式ビルダーを使用します。
テンプレート名
ルールが成功した場合に使用する認証テンプレート。
Customer Authentication Manager の呼び出し
通常、Customer Authentication Manager は[顧客]、[メンバー]、[プロバイダー]の各画面で使用できます。
ただし、Siebel Workflow を使用すると、Contact、Member、または Provider の各ビジネスコンポーネントを
含む任意の画面から Customer Authentication Manager を呼び出すことができます。
図 8 は、ツールバーの認証アイコンを示しています。このアイコンをクリックすると、Customer Authentication
Manager が呼び出されます。
図 8 ツールバーの認証アイコン
担当者を認証するには
1 [担当者リスト]ビューに移動します。
2
認証する担当者を選択し、ツールバーの認証アイコンをクリックします。
[Siebel Authentication Manager]ダイアログボックスが表示されます。
3
リストされた各フィールドの[確認済み]チェックボックスをオンにします。
4
次のいずれかの方法を実行します。
■
認証するには、
[認証]をクリックします。すべての必須フィールドが確認されていると、認証が成功します。
■
代替テンプレートを使用するには、
[代替]をクリックします。代替テンプレートが定義されていると、その
テンプレートが表示されます。
■
認証を取り消すには、[取消]をクリックします。
備考: Authentication Manager が呼び出された場合に一致するテンプレートが特定されないと、エラーメッ
セージが表示されます。
262 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager
Calculation Manager
Siebel Calculation Manager は、金融機関が、Siebel アプリケーションでの単純な計算から複雑な計算までを、宣
言によって定義し、実行できるように設計されています。計算の入力パラメータを受け取るビジネスサービスとして
実装されており、計算結果は出力パラメータとして利用できます。Calculation Manager は Siebel アプリケーショ
ンアーキテクチャに緊密に統合され、入力や出力に Siebel ビジネスコンポーネントのフィールドを使用できます。
Calculation Manager を使用すると、ビジネスアナリストが簡単に埋め込み計算を指定できます。
Siebel Calculation Manager の使用方法の例をいくつか次に示します。
■
ローン支払いスケジュール: 個人向け分割ローンの期間、金額、利率が、Siebel アプリケーション内に取得さ
れています。Calculation Manager を呼び出してローン期間の月ごとに元金と利息別の請求額を生成します。
スケジュールの妥当性を確認し、ローンの金額を変えて what / if 文を使っていくつかシナリオを実行した後、
スケジュールを Excel 形式でエクスポートします。
■
通貨の換算: 現在の換算レートで 10 万円がいくらになるか知りたいと考えています。 Calculation Manager
を呼び出すと、入力ダイアログボックスが表示されます。現在の換算レートがダイアログボックスに自動入力さ
[計算]をクリックして結果を確認します。結果は保存されません。
れています。入力値として 100,000 を入力し、
■
早期引き出し時の違約金計算: 所有している年金口座からお金を引き出したいと思っていますが、違約金が関係
しています。違約金の計算は複雑で、eScript として Siebel に入力されています。Calculation Manager を
呼び出すと、違約金の計算に必要な変数が入力され、eScript が実行されます。計算結果は Siebel ビジネスコ
ンポーネントに保存されます。
計算ルールの指定
計算は、検証ルールや Siebel パーソナライゼーションルールの管理方法と同じように、計算ルールとしてリストに入
力されています。
計算ルールの指定には次の 3 段階があります。
1
計算ルールセットの指定。263 ページの「計算ルールセットを指定するには」を参照してください。
2
計算に使用する変数の指定。264 ページの「変数を指定するには」を参照してください。
3
計算詳細の指定。265 ページの「計算詳細を指定するには」を参照してください。
計算ルールセットを指定するには
1 [サイトマップ]> [管理-アプリケーション]> [計算マネージャ]に移動します。
2 [ルール設定]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
名前
計算ルールセットの名前。ルールセット名は言語に依存しません。
コメント
ルールセットに関する簡単な説明。
ビジネスオブジェクト
ルールを評価するためのビジネスオブジェクトコンテキスト。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 263
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager
フィールド
配列出力ビジネスコン
ポーネント
コメント
[割賦償却]テーブル計算などの配列計算出力のプログラムを作成するため
のビジネスコンポーネントコンテキスト。
活動中フラグ
計算ルールセットを有効化するためのフラグ。デフォルトでは、計算ルール
セットは無効に設定されています。
スクリプトフラグ
計算ルールが宣言によるルールではなくスクリプトとして指定されている
ことを示すフラグ。
タイプ
管理を容易にするためにルールをカテゴリー化できる値リスト。
アプレットタイトル
インタラクティブモードで Calculation Manager を呼び出したときに表示
されるポップアップアプレットのタイトル。
変数を指定するには
1 [サイトマップ]> [管理-アプリケーション]> [計算マネージャ]に移動します。
2
指定する変数のルールセットを選択します。
3 [変数]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
順番
指定した変数の順番。変数は、指定した順番でポップアップアプレットに表
示されます。
名前
計算ルール指定時に使用される変数の内部名。
変数名は最長 35 文字で、空白も算術演算子も入れることができません。
展示フォーマット
変数の表示形式。例を次に示します。
$###.##
表示名
変数がユーザーに表示されるときのラベル。
タイプ
変数のタイプ。変数は「入力」、「出力」、または「出力配列」です。
ビジネスコンポーネント
変数のビジネスコンポーネントコンテキスト。
BC フィールド名
ビジネスコンポーネントフィールド名
変数が入力変数の場合は、ビジネスコンポーネントフィールド名の実行時値
がこの変数に割り当てられます。変数が出力変数の場合は、変数の計算値が
ビジネスコンポーネントフィールド名に書き込まれます。
オプション
オプション変数は計算に必須の変数ではありませんが、この変数を指定する
と計算を変更できます。
このフラグはデフォルトで「No」に設定されています。
デフォルト値
計算の変数のデフォルト値。この値は、変数のダイアログボックスに表示さ
れます。
テスト値
シミュレーターで Calculation Manager を呼び出したときの変数値。
264 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager
フィールド
コメント
非表示
変数が非表示であり、インタラクティブモードで Calculation Manager を
呼び出したときにユーザーに表示されないことを示すフラグ
変数含む
スクリプト生成に変数を含むことを示します。
計算詳細を指定するには
1 [サイトマップ]> [管理-アプリケーション]> [計算マネージャ]に移動します。
2
指定する計算詳細のルールセットを選択します。
3 [ルール]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
順番
ルールを実行する順番。
式
計算式。式は次のように実行されます。
■
演算子のサポート: 指数を含むすべての基本的な算術演算子がサポート
されます( +、-、* 、/、^)。ネストされた数量(かっこなど)もサポー
トされます。
■
単純計算: a+b=c などの単純計算は 1 行に定義されます。
■
複合計算: 複数行にわたる計算を単一のテンプレートに指定できます。
つまり、複数の変数を独立して計算した後、計算に使用できます。
■
For-Next のロジック: 単純なループがサポートされ、配列を生成で
きます。ループを完成させるには、 For ステートメントと Next ステー
トメントを使用します。例を次に示します。
■
row 1:For N=1 to Period,
■
row 2:[calculation]
■
row3:Next N.
For-Next のループは、ネストできます。
■
If-Then-Else のロジック: 単純な If-Then-Else ロジックは、宣言
によりサポートされます。For-Next の場合と同様に、If-Then-Else ス
テートメントは計算セットで複数行にわたり表示されます。If-ThenElse ステートメントは、ネストできます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 265
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager
不動産ローンの計算に埋め込み eScript を使用した例
複合計算に対しては、eScript を埋め込む方法が適しています。eScript を使用した不動産ローンの例を次に示します。
var
var
var
var
var
var
var
var
var
var
var
Amount= 0;
NumPeriods= 0;
Rate= 0;
InterestPaid = new Array;
Payment = new Array;
Period = new Array;
PrincipleBalance = new Array;
PrinciplePaid = new Array;
PeriodPayment = 0;
TotalInterest = 0;
TotalPayment = 0;
function GetInput (Inputs)
{
with(Inputs)
{
var temp;
temp = GetProperty(“Amount”);
if (temp.length!=0)
Amount= ToNumber(temp);
temp = GetProperty("NumPeriods");
if (temp.length!=0)
NumPeriods= ToNumber(temp);
temp = GetProperty("Rate");
if (temp.length!=0)
Rate= ToNumber(temp);
}
}
function Main()
{
Period[0] = 0;
InterestPaid[0] = 0;
PrinciplePaid[0] = 0;
Payment[0] =0;
PrincipleBalance[0] = Amount;
Rate = Rate /1200;
PeriodPayment = Amount / (1.00/Rate - (1.00/Rate)/Math.pow((1.00+Rate),
NumPeriods));
266 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager
for(var i=1; i<=NumPeriods-1; i++)
{
Period[i] = i;
InterestPaid[i] = PrincipleBalance[i-1]*Rate;
Payment[i] = PeriodPayment;
PrinciplePaid[i] = Payment[i]-InterestPaid[i];
PrincipleBalance[i] = PrincipleBalance[i-1] - PrinciplePaid[i];
}
TotalPayment = NumPeriods * PeriodPayment;
TotalInterest = TotalPayment - Amount;
}
function Service_PreInvokeMethod (MethodName, Inputs, Outputs)
{
GetInput(Inputs);
Main();
SetOutput(Outputs);
return( CancelOperation );
}
function SetOutput (Outputs)
{
Outputs.SetType("Result");
var psArray = TheApplication().NewPropertySet();
psArray.SetType("Array");
var len = InterestPaid.length;
for(var j=0; j<=len-1; j++)
{
var psArrayElement = TheApplication().NewPropertySet();
psArrayElement.SetProperty("InterestPaid",InterestPaid[j]);
psArrayElement.SetProperty("Payment",Payment[j]);
psArrayElement.SetProperty("Period",Period[j]);
psArrayElement.SetProperty("PrincipleBalance",PrincipleBalance[j]);
psArrayElement.SetProperty("PrinciplePaid",PrinciplePaid[j]);
psArray.AddChild(psArrayElement);
}
Outputs.AddChild(psArray);
var psPeriodPayment= TheApplication().NewPropertySet();
psPeriodPayment.SetProperty("PeriodPayment",PeriodPayment);
Outputs.AddChild(psPeriodPayment);
var psTotalInterest= TheApplication().NewPropertySet();
psTotalInterest.SetProperty("TotalInterest",TotalInterest);
Outputs.AddChild(psTotalInterest);
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 267
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager
var psTotalPayment= TheApplication().NewPropertySet();
psTotalPayment.SetProperty("TotalPayment",TotalPayment);
Outputs.AddChild(psTotalPayment);
}
Calculation Manager の呼び出し
Calculation Manager は、Siebel ワークフローからアプレットのミニボタンをクリックして起動することができま
す。ワークフロー内で Siebel Calculation Manager を呼び出すには、ビジネスサービスのステップを使用します。
FINS Calculation Engine ビジネスサービスとその Calculate ビジネスサービスのメソッドを使用して、表 26 に
示すように入力引数を設定します。このビジネスサービスには出力引数がありません。
表 26 Calculation Manager を呼び出す入力引数
名前
タイプ
コメント
Rule Expression
Name
文字
計算ルールの名前
Primary BC Name
文字
プライマリビジネスコンポーネントの名前
Primary BC Rowid
プロセスプロパティ
通常は、ワークフローのオブジェクト ID
Save To BC
文字
Y または N
Child BC Namen
文字
子ビジネスコンポーネントの名前
文字
子ビジネスコンポーネントの行 ID
(オプション)
Child BC RowIdn
(オプション)
Calculation Manager をインタラクティブに呼び出すと、入力引数と出力引数がポップアップダイアログボックス
に表示されます。計算を実行するには、すべての入力引数を入力し、
[計算]ボタンをクリックします。2 番目のポッ
プアップダイアログボックスに計算値が表示されます。[取消]ボタンをクリックすると計算が終了します。
268 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Expectations Manager
Customer Expectations Manager
顧客の満足度の維持には、顧客のリクエストが完了するまでにかかる期間に対する期待を管理することがきわめて重
要です。多くの金融取引は数秒で終了するにもかかわらず、関係を強めるための重要なタスクの多くは 1 日または複
数の日数の準備期間を必要とします。次に例を示します。
■
銀行の当座預金は、即日引き出しが認められず、決済が条件となります。
■
通常、クレジット申し込みと保険申し込みでは、申し込みの信憑性、リスクプロファイル、承認と価格設定につ
ながる他の要素を評価する引き受けプロセスが行われます。処理を迅速に行うことが競合会社に勝つ決め手です。
■
構造化されたレビューおよび訴えプロセスを通して医療サービスの苦情が処理されます。多くの管轄区域では、
法規制に準拠しながら苦情を処理する必要があります。
Siebel Customer Expectations Manager(CEM )には、タスク完了時間の評価履歴を使用して、サービスの満
足度を設定して顧客サービス担当者を支援する機能があります。標準化されたプロセスを実行しながら期待される完
了日を予測する必要がある場合に最も便利です。Siebel CEM には、次のような 2 つの重要な機能があります。
■
管理者がタスク完了を制御する時間的要素を入力する機能
■
有効なオブジェクトに対して締切日と予定クローズ日を設定するランタイムエンジン
備考: CEM と契約/サービス基準を比較すると、指定したサービス基準内でサービスリクエストを完了する基準を
含んだ取引先向け契約を設定できます。これらが設定されている場合にユーザーが[サービス]画面に移動すると、
[検証]ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると、[コミット日時]の計算が呼び出されます。サービス
基準によって契約上の締め切り日が計算されます。対照的に、CEM は過去のプロセスが完了に要した時間を基にして
予定完了日または締め切り日を計算します。サービス契約が配置されていると、契約上の日数が優先します。
Customer Expectation Manager ルールの定義
CEM 管理画面には、タスク完了時間の評価履歴と適切なラインを選択するためのルールがあります。CEM が呼び出さ
れると、ビジネスサービスはすべての適用可能なルールセットのルールを 1 つずつ確認して、
「TRUE 」と評価される
ルールを探します。このルールに対して定義した評価が予定時間の計算に使用されます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 269
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Expectations Manager
CEM ルールを作成するには
1 [サイトマップ]> [管理-アプリケーション]> [顧客期待度マネージャ]ビューに移動します。
2 [ルール設定]アプレットで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
名前
CEM ルールセットの名前。
ビジネスオブジェクト
ルールを評価するためのビジネスオブジェクトコンテキスト。
ビジネスコンポーネント
条件式とルール評価のためのビジネスコンポーネントコンテキスト。
条件式
Siebel Query Language の有効な式。この条件式が「TRUE 」と評価され
ると、ルールセットのルールが評価されます。
ヒント: 条件式の有効性をテストするには、式ビルダーを使用します。
活動中フラグ
ルールセットを有効化または無効化するためのフラグ。
無効にデフォルト設定されています。
備考: 条件式を使用しない場合は、1 つのビジネスオブジェクトまたはビジネスコンポーネントにルールセット
を 1 つだけ定義します。同じビジネスオブジェクトまたはビジネスコンポーネントに複数のルールセットがあり、
かつ条件式が定義されていない場合、確認の順序が無作為になります。
3 [ルール]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
順番
ルールを評価する順番
ビジネスコンポーネント
式評価用のビジネスコンポーネント参照。
ルールセットで定義したビジネスコンポーネントにデフォルト設定された、
読み取り専用フィールドです。
条件式
ルールを指定する Siebel Query Language 式。
この条件式が「TRUE」と評価された場合、ルールに関連付けられた見積り
が選択されます。以降のルール評価は中止されます。
ヒント: 包含式の有効性をテストするには、式ビルダーを使用します。
名前
一意のルール名。
実行時にルールセッット検索のパフォーマンスを向上させます。内部では、
名前フィールドにユーザーキーが構成されます。
270 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Expectations Manager
フィールド
コメント
スケジュール
タスクの予定完了時間計算に使用するスケジュール。
スケジュールでは、営業時間、休日、ダウンタイムを管理します。このフィー
ルドを選択すると、スケジュールを使用してタスクの開始日が計算されます。
スケジュールを管理するには、
[管理-サービス]>[スケジュール]画面に
移動します。スケジュール管理については、
『Siebel Field Service ガイド』
を参照してください。
従業員スケジュールを使用
このフィールドにフラグが付いている場合は、従業員スケジュールを使用し
て開始時刻が計算されます。従業員スケジュールが、デフォルトスケジュー
ルを上書きします。
単位
準備時間、予想時間、休止時間の計測単位。有効な単位は、「分」、「時間」、
または「日」です。
準備時間
タスクのキュー時間。
予想時間
タスク完了の予想時間。
休止時間
完了予想時間から差し引くことができる時間バッファ。
補助フィールド
(オプション)
[ビジネスコンポーネント]フィールドと値のペアを指定しま
す。指定したフィールドは、選択したルールに基いた値で更新されます。例
を次に示します。
"Priority","0-ASAP"
Customer Expectations Manager の呼び出し
Siebel Financial Services の最新バージョンでは、CEM が Service Request オブジェクトに対して有効になって
います。
CEM を呼び出すには
1 [サービスリクエスト]フォームの[日付を計算]ボタンをクリックします。
CEM ビジネスサービスが呼び出され、管理設定に基づいてポップアップダイアログボックスにサービスリクエス
トの完了予定日が表示されます。
ダイアログボックスを閉じると、完了予定日が現在のサービスリクエストに書き込まれます。
2 [サービスリクエスト]フォームの詳細表示ボタンをクリックして、[内部追跡-予想時間]の予想完了時間を表
示します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 271
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU )
Data Transfer Utilities(DTU)
このビジネスサービスでは、ソースビジネスコンポーネントから到着先コンポーネントにデータを転送できます。た
とえば、データを 1 つのビューに入力してから、ツールバーコマンドを使用して別のビューへ移動できます。最初の
ビューに入力したデータは、自動的に 2 番目のビューに入力されます。
データマップの概要
データマップは、ある場所から別な場所へのデータの流れを定義するロジックです。DTU ビジネスサービスでは、デー
タマップを使用して Siebel アプリケーション内のある場所から別な場所へデータを転送します。
ここでは、次のトピックについて説明します。
■
272 ページの「データマップオブジェクト」
■
273 ページの「データマップコンポーネント」
■
274 ページの「データマップコンポーネントの Advanced Options」
■
275 ページの「データマップフィールド」
データマップオブジェクト
データマップオブジェクトは、ソースビジネスオブジェクトから到着先ビジネスオブジェクトに転送されるデータの
ことです。
[管理-アプリケーション]>[データマップ管理]画面に移動すると、データマップオブジェクトを定義
できます。この画面にアクセスできるのは、Siebel 管理者だけです。表 27 ではデータマップオブジェクトについて
説明しています。
表 27 データマップオブジェクト
オブジェクト
説明
名前
データマップオブジェクトの名前。一意の名前を入力します。
ソースビジネスオブ
ジェクト
ソースビジネスオブジェクトの名前。この名前は Siebel レポジトリファイル
で定義する必要があります。
到着先ビジネスオブ
ジェクト
到着先ビジネスオブジェクトの名前。同一のビジネスオブジェクトを、ソー
スビジネスオブジェクトおよび到着先ビジネスオブジェクトとして指定でき
ます。
無効
このボックスをオンにすると、データマップオブジェクトは無効になります。
ヒント: データマップオブジェクトはメモリにキャッシュされます。既存のデータマップオブジェクトに変更を加え
るたびに[キャッシュ削除]ボタンをクリックしてキャッシュを更新し、変更を表示させます。
データマップオブジェクトは、[データマップオブジェクト]アプレットメニューの[XML のインポート]と[XML
のエクスポート]から XML ファイルをインポートまたはエクスポートできます。
272 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU)
データマップコンポーネント
データマップコンポーネントでは、子ビジネスコンポーネントレベルでマッピングを定義します。各データマップオ
ブジェクトには、複数のデータマップコンポーネントを含めることができます。データマップコンポーネントは親子
階層に配置できますが、 1 つのデータマップコンポーネントを除くすべてに親を指定する必要があります。親のない
データマップコンポーネントは、ルートデータマップコンポーネントと呼ばれます。表 28 ではデータマップコンポー
ネントについて説明しています。
表 28 データマップコンポーネント
コンポーネント
説明
名前
データマップコンポーネントの名前。データマップオブジェクトの各データ
マップコンポーネントには、一意の名前を入力する必要があります。
ソース/到着先ビジネ
スコンポーネント
ソースビジネスコンポーネントまたは到着先ビジネスコンポーネントの名前。
このデータマップコンポーネントに親を指定した場合、このビジネスコン
ポーネントを、親のデータマップコンポーネントのマッピング先となるソー
スまたは到着先ビジネスオブジェクトの子として、Siebel レポジトリファイ
ルで定義する必要があります。
親
親データマップコンポーネントの名前
親を指定すると、その親は特定のソースまたは到着先ビジネスコンポーネント
にマッピングされます。通常は子データマップコンポーネントを、そのソース
および到着先ビジネスコンポーネントの子にマッピングする必要があります。
親を指定しない場合、空のままにして、これがルートデータマップコンポー
ネントであることを示します。各データマップオブジェクトに含めることの
できるルートデータマップコンポーネントは、1 つのみです。
無効
このボックスをオンにすると、データマップコンポーネントは無効になります。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 273
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU )
データマップコンポーネントの Advanced Options
データ転送は、Advanced Options のマルチバリューフィールドを使用してコンポーネントレベルで微調整すること
ができます。表 29 ではデータマップコンポーネントの Advanced Options について説明しています。
表 29 データマップコンポーネントの Advanced Options
コンポーネント
説明
ソース検索指定/
ソース並べ替え指定
ソースビジネスコンポーネントの検索条件とソート条件を定義します。値は、
検索条件もソート条件もリテラル文字列にすることができます。名前付きパ
ラメータも入れることができます。276 ページの「DTU での名前付きパラメー
タの使用」を参照してください。次に例を示します。
[Id] = [&ContactId]
ここでは、ContactId は名前付きパラメータです。実行時には、名前付きパ
ラメータだけが文字列値で置き換えられます。
ソースレコード行番号
ソースビジネスコンポーネントレコードのサブセットのみを選択して転送で
きます。次の 3 つの形式で定義できます。
■
開始 - 終了
■
開始 -
■
数値
具体的には 0-5 、4-、0 などです。行番号は 0 から始まります。
オペレーション上書き
このオプションによってコンポーネントレベルでオペレーションを上書きで
きます。たとえば、現在のオペレーションが Insert である場合、このオプ
ションを使用して一部のコンポーネントに操作 Update を設定できます。
関連付けなし
Y または N。関連付けリストを持つビジネスコンポーネントに適用できます。
デフォルトでは Y に設定されています。DTU は最初に関連付けリスト内の到
着先レコードの検索を試行します。検索に成功すると、検索されたレコード
が関連付けられます。検索に失敗すると、新しいレコードが作成されます。
N に設定されていると、既存レコードの関連付けは試行されません。代わり
に新しいレコードが作成されます。
すべての Advanced Option 値に名前付きパラメータを含めることができます。実行時には、名前付きパラメータに
は実行時値が代入されます。
ソースビジネスコンポーネントの配置が良い場合は、ソース検索条件、ソース並べ替え条件、およびソースレコード
行が実行時に評価されて空になります。それ以外の場合、誤った Advanced Option エラーが発生します。詳しく
は、283 ページの「適切に配置されたビジネスコンポーネント」を参照してください。
Advanced Options は、mvg サブコンポーネントに適用されません。
274 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU)
データマップフィールド
データマップフィールドでは、フィールドからフィールドへのマッピングを定義します。表 30 ではデータマップ
フィールドについて説明しています。
表 30 データマップフィールド
フィールド
説明
情報源タイプ/参照先
タイプ
ソースまたは到着先フィールドのタイプ。次のようにフィールド、式、また
はパラメータにすることができます。
■
フィールド: SRF で定義した Siebel ビジネスコンポーネントフィールド
■
パラメータ: 名前付きパラメータ。名前付きパラメータの先頭に「& 」を
付ける必要があります。276 ページの「DTU での名前付きパラメータの
使用」を参照してください。次に例を示します。
&ContactId
■
情報源/移動先
式: Siebel 計算式。277 ページの「DTU での計算式」を参照してください。
これらのフィールドの内容は、ソースと到着先のタイプによって異なります。
タイプがフィールドの場合は、ビジネスコンポーネントフィールド名になり
ます。タイプが式の場合は、Siebel 計算式になります。タイプがパラメータ
の場合は、名前付きパラメータになります。
到着先フィールドが計算式の場合、レコードは到着先ビジネスコンポーネン
トの更新に使用されません。代わりに、コンポーネントのデータ転送操作の
最後に、実行時に評価された式の結果がソースフィールドに書き戻されます。
ソースがビジネスコンポーネントフィールドの場合、ソースビジネスコン
ポーネントが更新されます。ソースがパラメータの場合、対応する名前付き
パラメータ値が更新されます。ソースが式の場合は、何も行われません。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 275
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU )
表 30 データマップフィールド
フィールド
説明
キー
到着先レコードとソースレコードを一致させます。
たとえば、更新オペレーションでは、キー到着先フィールドがすべて対応す
るソースフィールドに一致する、到着先ビジネスコンポーネントのレコード
を更新します。
各データマップコンポーネントには、少なくとも 1 つのキーフィールドが含
まれている必要があります。キーフィールドが定義されていない場合にオペ
レーションが Insert であると、DTU は同じキーフィールドを持つ重複した
レコードがないか確認せずに処理を続行します。オペレーションが Update
の場合、現在の到着先レコードを更新します。
到着先ビジネスコンポーネントに、関連するリストビジネスコンポーネント
が入力される場合、少なくとも 1 つのキーフィールドが必要です。
ソース/参照先マルチ
バリューリンク
このリンクは、ソースおよび到着先フィールドがマルチバリューフィールド
であることを示します。
データマップフィールドを複数のサブコンポーネントに分割することによ
り、データはあるマルチバリューフィールドから別のマルチバリューフィー
ルドに転送されます。同じソースおよび到着先マルチバリューリンクのある
エントリはすべて、1 つのサブコンポーネントを構成しています。各サブコ
ンポーネントのキーを指定します。
備考: マルチバリューフィールドから単数値フィールドへのデータ転送はで
きません。
DTU での名前付きパラメータの使用
名前付きパラメータを使用して、実行時の動的な値を DTU に渡すことができます。たとえば、担当者の最新情報を自
分のビジネスコンポーネントに引き出したいとします。設計時には、担当者の ID が何であるかはわかりません。代
わりに、名前付きパラメータ、 &ContactId を使用します。実行時に、値、&ContactId を渡します。
名前付きパラメータは、次の 2 種類の方法で暗黙的に定義されます。
■
ビジネスサービス引数: DTU を呼び出したときに名前付きパラメータを渡すことができます。引数名の先頭に
「& 」が付いていると、引数が名前付きパラメータであることを DTU が特定します。
次のようなものがあります。
var psinputs, psoutputs;
var myContactId = '0-45TU890';
psinputs = TheApplication().NewPropertySet();
psoutputs = TheApplication().NewPropertySet();
psinputs.SetProperty ("DataMapObj", "My Test DTU Object");
psinputs.SetProperty ("Operation", "Update");
276 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU)
psinputs.SetProperty ("&ContactId", myContactId);
var obs = TheApplication().GetService("FINS Data Transfer Utilities");
obs.InvokeMethod ("DataTransfer",psinputs, psoutputs);
&ContactId は名前付きパラメータとして機能します。
名前付きパラメータの入力値を計算式にすることができます。そのためには、値を次のように設定します。
Expr:"YourExpression"
これはビジネスコンポーネントフィールドのデフォルト構文です。実行時には、式がイニシエータービジネスコ
ンポーネントに対して評価されます。イニシエータービジネスコンポーネントについては、279 ページの
「DataTransfer メソッド」の引数の説明を参照してください。
■
DTU による割り当て: 実行時に、フィールドタイプがパラメータである場合は名前付きパラメータを転送でき
ます。このとき、名前付きパラメータが定義されていないと、パラメータはインスタンス化されません。
最初に名前付きパラメータを使用する前に、そのパラメータを暗黙的に定義する必要があります。つまり、割り当て
られていない名前付きパラメータを使用することはできません。
名前付きパラメータは、Data Map Component Advanced Options および式タイプであるデータマップフィール
ドのソースまたは到着先の定義に使用できます。
すべての名前付きパラメータは、 DTU サービス出力引数に出力されます。
ヒント: 名前付きパラメータが DTU 内で使用される場合は、必ずその先頭に「& 」が付きます。
DTU での計算式
データマップフィールドの[情報源タイプ]または[参照先タイプ]が式である場合、[ソースフィールド]または
[到着先フィールド]は Siebel Query Language 構文に従った計算式になります。Siebel Query Language に
ついては、『パーソナライゼーション管理ガイド』を参照してください。
DTU には、Siebel Query Language に対する次の 2 つの拡張が含まれています。
1
中かっこのペア { フィールド }
2
名前付きパラメータ
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 277
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU )
中かっこのペア { フィールド }
他のビジネスコンポーネント側でビジネスコンポーネントフィールドを参照するには、この構文を使用します。たと
えば、次の式をソースとして定義します。
{ContactId}
[ContactId] は到着先ビジネスコンポーネント側で評価されます。{} が含まれている場合は、他の演算子よりも {}
が優先されることに注意してください。次の式を想定してみます。
‘{Last Name}' +
'Test'
{Last Name} は引用符 "" よりも優先します。ラストネームが Agee である場合、{Last Name} が "Agee" に評
価されます。したがって、最終的な値は次のようになります。
"Agee" Test
次のようには評価されません。
{Last Name} Test
名前付きパラメータ
計算式には、[& パラメータ ] の構文を使用して、名前付きパラメータを含めることができます。名前付きパラメータ
であることを示すには、先頭にアンパサンドを付けます。次のようなものがあります。
"Sadmin's opportunity #" + [&OpptyId]
名前付きパラメータについては、276 ページの「DTU での名前付きパラメータの使用」を参照してください。
Data Transfer Utilities のメソッド
ここでは、Data Transfer Utilities ビジネスサービスの次のメソッドについて説明します。
■
279 ページの「DataTransfer メソッド」
■
280 ページの「FAFireEventxxx メソッド」
■
280 ページの「GetActiveViewProp メソッド」
■
281 ページの「TryMockMethod メソッド」
■
281 ページの「QueueMethod メソッド」
278 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU)
DataTransfer メソッド
DataTransfer メソッドでは、ソースビジネスコンポーネントから到着先ビジネスコンポーネントへ、データを転送
します。
引数
Data Map Object
(必須)
説明
マッピングを定義する、データマップオブジェクトの名前。
Operation(必須)
有効なエントリには Insert、Update 、Delete、Upsert が含まれます。
GotoView (任意)
データ転送の操作後に表示されるビューの名前。
Option (任意)
操作の追加オプションを指定できるテキストフィールドです。次のオプショ
ンがあります。
■
NewSrcBusObj: 新しいソースビジネスオブジェクトを強制的にイン
スタンス化します。NewBusObj の代わりに使用します。
■
NewDstBusObj: 新しい到着先ビジネスオブジェクトを強制的にイン
スタンス化します。
■
RootNotCommitted: 可能な場合にルートコンポーネントをコミット
しないように DTU に提案します。
■
SrcRootAdminMode: ルートデータマップコンポーネントのソースビ
ジネスコンポーネントを管理モードに設定します。これは、ルートソー
スビジネスコンポーネントが実行されていない場合のみ有効です。
Option の定義には、次の構文をお勧めします。
/ オプション 1 / オプション 2 …
例:
/NewSrcBusObj /NewDstBusObj
Initiator Business
Object(任意)
正しいかどうかのチェックとして使用します。DTU を呼び出すビジネスオブ
ジェクトが InitBO 引数で指定したものと異なる場合、DTU は外部エラーと
して終了します。
Initiator Business Object は呼び出しコンテキストの一部です。DTU は、
ランタイムイベント、ビジネスコンポーネント名前付きメソッドから、また
は定義したビジネスオブジェクトを使用してワークフロープロセスから呼び
出した場合のみイニシエータービジネスオブジェクトの参照を受け取りま
す。例については、124 ページの「自動申し込みの概要」を参照してくださ
い。Siebel Finance 7.7 では、イニシエータービジネスオブジェクトなし
で DTU を呼び出すことができます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 279
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU )
引数
説明
Initiator Business
Component (任意)
デフォルトでは、イニシエータービジネスコンポーネントとして機能する
DTU を呼び出すビジネスコンポーネント。イニシエータービジネスコンポー
ネ ン ト は、レ コ ー ド の 転 送 方 法 決 定 に お い て 重 要 な 役 割 を 果 た し ま す。
InitBC 引数を使用して、イニシエータービジネスオブジェクト内の他のビジ
ネスコンポーネントをイニシエータービジネスコンポーネントとして設定で
きます。
Initiator Search
Specification /
Initiator Sort
Specification(任意)
イニシエータービジネスコンポーネントの検索条件とソート条件。
Initiator Buscomp
Enumerate Flag
(任意)
MockMethodReplied
Y または N。デフォルトでは、Initiator Buscomp Enumerate Flag は N
に設定されています。TRUE の場合、イニシエータービジネスコンポーネン
ト内の各レコードにデータ転送が適用されます。InitSearchSpec または
InitSortSpec が指定されていると、InitEnumFlg が N に設定されていても
InitEnumFlag が暗黙的に TRUE になります。
Y または N。
備考: DTU を呼び出す場合は特に、InitBO と InitBC を両方指定することをお勧めします。
InitSearchSpec、InitSortSpec、InitEnumFlg を使用する場合、 DTU はイニシエータービジネスコンポーネン
トに対して再度クエリーを実行します。
FAFireEventxxx メソッド
ツールバーコマンドの作成に使用できる、非表示のメソッドです。「FAFireEventxxx」は、有効なビューのプライ
マリビジネスコンポーネントで「EventMethodxxx 」メソッドを呼び出します。「EventMethodxxx」は、ワーク
フローまたはビジネスサービスのいずれかを呼び出すイベントマネージャをトリガーします。
GetActiveViewProp メソッド
有効なビューのプロパティを取得するための予備機能です。入力引数はありません。
引数
説明
Business Object
ビジネスオブジェクトの名前。
View
有効なビューの名前。
Screen
有効な画面の名前。
Thread Applet
スレッドアプレットの名前。
280 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU)
引数
説明
Is Administration
Mode
Y または N。
View Mode Code
Siebel ビューモードを表す次の整数。
■
0: SalesRep View
■
1: Manager View
■
2: Personal View
■
3: AllView
TryMockMethod メソッド
ツールバーボタンのワークフローを管理する、高度な予備機能です。入力引数はありません。
引数
説明
MockMethodReplied
Y または N。
QueueMethod メソッド
別のビューで Queue メソッドを開始します。このメソッドを呼び出すと、指定したビューが表示されます。次に、
Queue メソッドが指定したアプレットに呼び出されます。
このメソッドの他の入力引数はアプリケーション共有グローバルにキャッシュされ、再び取得できます。
DTU の DataTransfer メソッドは、QueueMethod メソッドと内部で統合されました。入力引数 DataMapObject
は次のような形式になっています。
SharedGlobal:NameofSharedGlobal
データマップオブジェクト名は、 NameofSharedGlobal の名前を使用して共有グローバルから取得できます。
引数
説明
GotoView
移動先のビューの名前。
Applet
アプレット名。
Method
キューに入れられた、アプレットに呼び出すメソッド。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 281
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU )
Data Transfer Utilities の注意事項
ここでは、次のトピックについて説明します。
■
282 ページの「有効なビジネスオブジェクトの使用」
■
282 ページの「呼び出しコンテキスト」
■
283 ページの「適切に配置されたビジネスコンポーネント」
■
283 ページの「再帰的呼び出し」
注意: すべての操作が実行されたことを確認するために、開発段階では SQL 文をスプールする必要があります。
有効なビジネスオブジェクトの使用
Data Transfer Utilities は、各クライアントのオブジェクトマネージャ内で実行されます。
DTU は現在の有効なビジネスオブジェクトを再利用します。指示がない限り、独立したソースビジネスオブジェクト
をインスタンス化することはありません。このため、メモリの学習効果が高まり、パフォーマンスも向上します。到
着先ビジネスオブジェクトがソースビジネスオブジェクトと同じ場合でもこのことは変わりありません。両方が同じ
場合、ビジネスサービスに対して新しいビジネスオブジェクトはインスタンス化されません。
有効なオブジェクトが再利用されるため、現在のビジネスオブジェクトコンテキストを保存する場合は注意が必要で
す。たとえば、DTU を開始したときにビジネスコンポーネントをクエリーの状態にはしないでください。
呼び出しコンテキスト
一般的に、DTU は有効なビジネスコンポーネントに参照を渡す必要があります。このために、Event Manager、ビ
ジネスコンポーネント名前付きメソッド、あるいはイベントマネージャによって呼び出されたワークフロープロセス
から、ビジネスサービスを呼び出す必要があります。ただし、Siebel Finance 7.7 では有効なビジネスコンポーネ
ントを持たなければならないという要件が緩和されています。
一部のビジネスコンポーネントイベントは DataTransfer メソッドの呼び出しに使用できません。たとえば、一般的
な Query イベントは DataTransfer のトリガーに使用しません。ビジネスコンポーネントが更新可能な状況ではな
いからです。
通常は、DeleteRecord イベントを使用しません。代わりに、PreDeleteRecord イベントを使用します。Siebel
Event Manager が DeleteRecord イベント内の有効なビジネスコンポーネントに参照を渡さないためです。
同じワークフロー内でこのサービスを他のビジネスサービスといっしょに使用する場合は特に注意が必要です。有効
なビジネスコンポーネントに参照を渡すことを他のビジネスサービスが妨げないようにしてください。オペレーショ
ンが正しく実行されたことを確認するには、スプールした SQL 文を使用します。
282 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU)
適切に配置されたビジネスコンポーネント
適切に配置されたビジネスコンポーネントとは、正しく配置され、その位置が邪魔にならないビジネスコンポーネン
トです。DTU では次のルールを使用します。
■
イニシエータービジネスコンポーネントは適切に配置されたビジネスコンポーネントである。
■
適切に配置されたビジネスコンポーネントの上位ビジネスコンポーネントは、適切に配置されている。
■
任意のデータマップコンポーネントについて、すべての親データマップコンポーネントに含まれるビジネスコン
ポーネントもまた適切に配置されている。
ソースビジネスコンポーネントが適切に配置されている場合、ソースビジネスコンポーネントの現在の行上でのみ
データ転送が呼び出されます。配置が適切でない場合、そのとき呼び出しているソースビジネスコンポーネント内の
すべての行上でオペレーションが実行されます。また、ソースビジネスコンポーネントが適切に配置されている場合、
ソースの検索条件、ソースのソート条件などの Advanced Options は空になります。
到着先ビジネスコンポーネントが適切に配置されている場合、到着先レコードを取得するためのキーフィールドを指
定する必要はありません。このような場合にキーフィールドを指定しても、DTU はキーフィールドを無視します。
[オペ
到着先ビジネスコンポーネントが適切に配置されている場合に現在のオペレーションが Insert であるときは、
レーションの上書き]によって上書きされない限り、デフォルトでは Update に変更されます。
再帰的呼び出し
デフォルトでは、DataTransfer オペレーションを使用して他の DataTransfer オペレーションを呼び出すことはでき
ません。つまり、クライアントの Object Manager ではいかなるときも、コールスタックに DataTransfer メソッ
ドは 1 つしかありません。
イベントベースのコマンドの設定
Data Transfer Utilities ビジネスサービスでは、Siebel Event Manager に基づいて、ツールバーコマンドやメ
ニューコマンドを構成できます。DTU を使用したツールボタン定義方法の例については、124 ページの「自動申し込
みの概要」を参照してください。
イベントベースのコマンドを設定するには
1
Siebel Tools でコマンドを定義します。ビジネスサービス: 「FINS Data Transfer Utilities」。メソッド:
「FAFireEventxxx 」。メソッド名は「FAFireEvent 」で開始する任意の名前です。コマンドを呼び出すと、コマ
ンドは有効なビューのプライマリビジネスコンポーネント上のメソッド、EventMethodxxx を呼び出します。
ここで xxx は FAFireEventxxx の xxx と同じ値です。
2
ツールバーを定義します。
3
定義したコマンドに、ツールバーアイテムを定義します。
4
Siebel クライアントでは、EventMethodxxx を受け取るランタイムイベントを定義します。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 283
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU )
5 [サイトマップ]>[管理-ランタイムイベント]>[イベント]に移動し、次の表に示すようにビジネスコン
ポーネントランタイムイベントを作成します。ランタイムイベントについては、
『パーソナライゼーション管理ガ
イド』を参照してください。
フィールド
エントリ
順番
-1
オブジェクトタイプ
BusComp
オブジェクト名
イベントが呼び出されるビジネスコンポーネントの名前。
ツールバーコマンドの場合、これはコマンドが呼び出される
ビューのプライマリビジネスコンポーネントです。
イベント
InvokeMethod
サブイベント
EventMethodxxx 。xxx の部分には、FAFireEvent で選
択したものと同じ値を選択します。
アクションセット名
Siebel Workflow Manager またはビジネスサービスを呼
び出すアクションセット。
別な方法として、ランタイムイベントを含む開始ステップを持つワークフローを定義することもできます。ワー
クフローが有効化された場合、アクションセットとランタイムイベントが両方とも自動的に作成されます。
『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。
6
[ランタイムイベント]アプレットメニュー
Siebel ランタイムイベントがキャッシュされます。変更を加えた後、
項目の[パーソナライゼーションを再ロード]をクリックします。
7
コマンドの動的有効化を設定します。詳しくは、285 ページの「コマンドの動的有効化」を参照してください。
8
コマンドの可視性を定義します。Siebel Tools で、
[Business Services]>[FINS Data Transfer Utilities]
に移動します。ユーザーのプロパティを、名前は MethodName GotoView に、値はビューの名前に定義しま
す。MethodName はコマンドメソッドの名前です。このユーザプロパティを定義すると、このメソッドは値で
定義されたビューを表示できるユーザーだけが使用できるようになります。メソッドに GotoView が含まれない
場合は、そのメソッドの可視性は任意です。
284 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities ( DTU)
コマンドの動的有効化
コマンドをツールバーボタンまたはメニューから呼び出した場合、Data Transfer Utilities ビジネスサービスは、有
効なビューのプライマリビジネスコンポーネントで EventMethodxxx メソッドを呼び出します。Siebel Event
Manager による呼び出しを可能にするには、プライマリビジネスコンポーネントを CSSBCBase から取り込む必要
があります。
ビューが変更された場合、Siebel のフレームワークはアプリケーションレベルのツールバーボタンおよびアプリケー
ションメニューの各コマンドをポーリングし、ボタンやメニューアイテムを読み取り専用にする必要があるかを決定
します。
DTU でコマンドを動的に有効化または無効化にする仕組みには、次の 2 種類があります。
■
SRF モード
■
Mock Event Sink
システム属性 FINS DTU Enable FireEvent Mode を使用してモードを決定します。値は Srf または Runtime
Event です。デフォルト値は Srf です。
SRF モード
SRF モードでは、次のようなユーザープロパティ名で FINS Data Transfer Utilities ビジネスサービスにユーザープ
ロパティがある場合、FAFireEventxxx がビジネスコンポーネントを呼び出すことができます。
名前: FAFireEventxxx Static Enabled BC [n]
値: ビジネスコンポーネント名
FAFireEventxxx メソッドに対しては、複数のビジネスコンポーネントを定義できます。
SRF モードは主にパフォーマンス上の理由から導入されました。Runtime Event モードと比べると、ランタイムイ
ベントを実際に呼び出す必要なくコマンドボタンを迅速に有効化または無効化できます。SRF モードはデフォルト
モードです。
Mock Event Sink
システム属性 FINS DTU Enable FireEvent Mode が Runtime Event である場合、Data Transfer Utilities は実
行時に、Mock Event Mode を初期化することによって、 FAFireEventxxx メソッドを無効化するべきかどうかを
決定します。グローバルな模擬イベントフラグがクライアントのオブジェクトマネージャに設定されます。次に、有
効なビューのプライマリビジネスコンポーネントで EventMethodxxx が呼び出されます。この EventMethodxxx
が最終的に Mock Event Sink によって取得されると、グローバルな反応フラグが設定されます。Data Transfer
Utilities は、反応フラグが模擬イベントシンクによって設定されたことを確認すると、その特定のビューに対して
FAFireEventxxx メソッドを使用可能にします。これ以外の場合は、このメソッドは無効になっています。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 285
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 承認処理の自動化
Mock Event Sink は、模擬イベントを取得する特化されたビジネスサービスメソッドです。クライアントの OM が
模擬イベントモードになっているかを確認します。模擬イベントモードになっていない場合は動作しません。模擬イ
ベントモードになっている場合は、反応フラグと出力引数を設定することにより、模擬イベントに応答します。
MockMethodReplied = ‘Y’
Data Transfer Utilities の TryMockMethod は、模擬イベントシンクです。DataTransfer メソッドには組み込み
の模擬イベントシンクがあります。
ツールバーボタンの定義
DTU を使用したツールボタン定義方法の例については、124 ページの「自動申し込みの概要」を参照してください。
ツールバーボタンの設定については、『Configuring Siebel eBusiness Applications 』を参照してください。
承認処理の自動化
Siebel Finance の管理者は、プログラム、スクリプトの作成や設定作業を行わずに、数多くの承認レベルを定義で
きます。組織のニーズに基づいて、基本的なステップ承認処理および複数のステップ承認処理の両方を定義できます。
承認処理は、ワークフローまたはランタイムイベントから呼び出すことができます。
承認処理を自動化するには、次の処理を実行します。
■
管理者による承認項目および承認フェーズの定義: 詳しくは、286 ページの「承認項目および承認フェーズの定
義」を参照してください。
■
管理者による承認処理の呼び出し: 詳しくは、287 ページの
「ワークフローからの FINS Approval Item Service
の呼び出し」を参照してください。
■
エンドユーザーによる承認フェーズの承認または拒否: 詳しくは、289 ページの「承認フェーズの承認または拒
否(エンドユーザー)」を参照してください。
承認項目および承認フェーズの定義
管理者は、[承認管理]ビューで承認項目と承認フェーズを作成して承認プロセスを定義します。
承認項目およびフェーズを定義するには
1 [サイトマップ]> [管理-アプリケーション]> [承認管理]に移動します。
2 [承認項目]リストでレコードを追加し、[承認項目]フィールドに名前を入力します。
286 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 承認処理の自動化
3 [承認フロータイプ]フィールドで、次のいずれかを選択します。
■
順次: [承認項目]が[承認ステージ]に指定されている順番で承認者に送られます。[承認項目]が次の
承認者に送られるのは、現在の承認者がリクエストを承認した場合だけです。一連の承認フェーズでいずれ
かの承認者がリクエストを却下した場合、その[承認項目]は拒否され、次の承認者には送られません。
■
並行: [承認項目]は、すべての承認者に対して同時に送られます。少なくとも 1 人の承認者がリクエスト
の承認を却下した場合、その[承認項目]は拒否されます。
[承認項目]を定義したら、次に適切な承認フェーズを定義します。[承認項目]リストと[承認ステージ]リス
トは、親子関係にあります。
4 [承認ステージ]リストで承認フェーズごとにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。
次の表では一部のフィールドについて説明します。
フィールド
コメント
順番
現在の[承認項目]内での[承認フェーズ]の順番を示します。[承認フェーズ]は、
この番号順に実行されます。
承認タイプ
承認者が役割か従業員かを指定します。
所有者ログ
イン名
[承認フェーズ]に関連付けられているログイン名を指定します。
[承認タイプ]が[従
業員]の場合のみ該当します。
所有者の役割
[承認フェーズ]に関連付けられている役割を指定します。
[承認タイプ]が[役割]の
場合のみ該当します。
エンドユーザーは、[承認受信箱(個人)]ビューで承認項目を承認します。詳しくは、289 ページの「承認フェーズ
の承認または拒否(エンドユーザー)」を参照してください。
ワークフローからの FINS Approval Item Service の呼び出し
FINS Approval Item Service をワークフローから呼び出すには、次のステップを含むワークフローを Siebel Tools
に作成する必要があります。
■
開始: プロセスインスタンスを開始します。条件が満たされると、プロセスインスタンスが開始されます。詳し
くは、288 ページの「開始ステップの設定」を参照してください。
■
ビジネスサービス: FINS Approval Item Service に対する自動コールを実行するプロセスの 1 手順。1 つのワー
クフロープロセス定義に 1 つ以上のビジネスサービスステップを組み込むことができます。詳しくは、289 ページ
の「ビジネスサービスステップの設定」を参照してください。
■
最終: プロセスインスタンスの終了条件を指定するプロセスの 1 手順
ワークフローを正しく実行するには、参照先セクションに記述されている最小要件が開始ステップとビジネスサービ
スステップで満たされていることが必要です。ワークフローについては、
『Siebel Business Process Designer 管
理ガイド』を参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 287
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 承認処理の自動化
開始ステップの設定
表 31 は、ワークフロープロセスの一部の開始ステップパラメータを示しています。
表 31 開始ステップのパラメータ
フィールド
コメント
例
Event
オブジェクトに対して発生する特定の
イベントです。オブジェクトタイプに
よって、使用可能な一連のイベントは異
なります。
レコードがデータベースに書き込まれた
後 で 承 認 処 理 を 起 動 す る 場 合 は、
WriteRecord ビジネスコンポーネントイ
ベントを使用します。
新しいレコードがデータベースに書き込
ま れた 後で 承認 処理 を起 動す る場合 は、
WriteRecordNew ビジネスコンポーネン
トイベントを使用します。
Event Object
イベントが発生するアプリケーション、
ビジネスコンポーネント、またはアプ
レットの名前。
Contact
Event Object Type
イベントが発生するオブジェクトのタ
イプです。アプリケーション、ビジネス
コンポーネント、アプレットを指定でき
ます。
BusComp
Name
次のステップ分岐の名前。
分岐の名前は一意でなければなりませ
ん。一意でない場合は、ワークフロープ
ロセスをインポートまたはエクスポー
トできません。
Next Step
条件が満たされたときに実行されるス
テップの名前。
既存のプロセスステップのピックリスト。
Type
分岐のタイプ。
値は、次のいずれかになります。
■
Condition: 分岐に条件が定義され
ていることを示します。
■
Default: 他に何も満たされていな
い場合、この分岐が実行されることを
示します。さらに、この値が使用され
ると、分岐に定義した条件はすべて無
視されます。
288 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 承認処理の自動化
ビジネスサービスステップの設定
表 32 および表 33 は、ビジネスサービスステップのパラメータとワークフロープロセスの入力引数の一部を示してい
ます。
表 32 ビジネスサービスステップのパラメータ
フィールド
値
Business Service
FINS Approval Item Service
Method
Create Approval Stage
表 33 ビジネスサービスステップの入力引数
入力引数
プロパティ名
コメント
Approval Identifier
Object Id
承認処理が必要なオブジェクト(Service
Request など)の行 ID。
Approval Item Name
Approval Item Name
[承認管理]ビューで定義される[承認項
目]の名前。
Requesting Buscomp
Requesting Buscomp
承 認 処 理 が 必 要 なビ ジ ネ ス オ ブ ジ ェ クト
(Service Request など)の名前。
承認フェーズの承認または拒否(エンドユーザー)
エンドユーザーは、[承認受信箱(個人)]ビューで承認項目を承認します。ユーザーは、ログイン名または役割ごと
に承認項目を表示できます。承認処理の設定については、286 ページの「承認項目および承認フェーズの定義」を参
照してください。
承認フェーズを承認または拒否するには
1 [サイトマップ]> [承認受信箱(個人)]に移動します。
2
3
次のビューのいずれかを選択します。
■
承認(個人): 現在のユーザーのログイン名に関連付けられている承認項目をすべて表示します。
■
役割承認(個人): 現在のユーザーの役割に関連付けられている承認項目をすべて表示します。
承認項目の詳細を表示するには、[承認 ID]ハイパーリンクをドリルダウンします。
4 [状況]フィールドで、[承認]または[拒否]を選択します。
状況を選択すると、
[承認者]および[承認日]フィールドが自動的に入力され、レコードは読み取り専用になり
ます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 289
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ディスクロージャー文書の自動表示
ディスクロージャー文書の自動表示
ディスクロージャー処理を行うと、企業は社内ポリシーや外部規定に従ってディスクロージャーの内容や外部文書を
ユーザーに提示してから、ユーザーが文書に目を通して内容を理解したかどうかを記録できます。ディスクロージャー
文書の自動表示を実行するには、次の処理を実行します。
■
ディスクロージャーの設定(商品および資料への関連付け)
: 詳しくは、290 ページの「ディスクロージャーの設
定」を参照してください。
■
適切なワークフローの有効化: 詳しくは、291 ページの「ディスクロージャーワークフローの理解と有効化」を
参照してください。
■
Disclosure UI Service ビジネスサービスの呼び出し: 詳しくは、292 ページの「Disclosure UI Service
ビジネスサービスの呼び出し」を参照してください。
■
ディスクロージャー履歴の表示: 詳しくは、292 ページの「担当者に関連付けられているディスクロージャーの
表示(エンドユーザー)」を参照してください。
ディスクロージャーの設定
ディスクロージャー処理を実行するには、各ディスクロージャーを商品および適切な文書(該当する場合)に関連付
ける必要があります。
ディスクロージャーを商品に関連付けるには
1 [サイトマップ]> [管理-商品]> [開示]に移動します。
2 [商品]フォームで、商品を検索します。
3 [開示]リストで、新しいレコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。
4
ディスクロージャーを有効化するには、目的のディスクロージャーを[開示]リストで選択し、
[活動化]を選択
します。
[活動化]をクリックすると、状況が[処理中]から[有効]に変わり、レコードは読み取り専用になります。
既存のディスクロージャーを変更するには
1 [サイトマップ]> [管理-商品]> [開示]に移動します。
2 [商品]フォームで、商品を検索します。
3 [開示]リストで、変更するディスクロージャーを選択し、[改訂]をクリックします。
[改訂]をクリックすると新しいバージョンのディスクロージャーが作成され、状況が[処理中]に変わります。
4
新しいディスクロージャーに適切な変更を加えてから[活動化]をクリックします。
[活動化]をクリックすると、状況が[処理中]から[有効]に変わり、レコードは読み取り専用になります。前
のバージョンのディスクロージャーも表示されますが、状況は[旧式]に変わります。
5
資料とディスクロージャーを関連付けるには、
[資料]リストに新しいレコードを追加してから、必要なフィール
ドに情報を入力します。
290 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ディスクロージャー文書の自動表示
『アプリケーション管理ガイド』で説明している資料の共有を参照し
Siebel Finance への資料のロードについては、
てください。
ディスクロージャーワークフローの理解と有効化
Siebel Finance には、ディスクロージャー文書およびディスクロージャーイベントログの表示を管理する 3 つのワー
クフローがあります。表 34 に、各ワークフローを示します。
表 34 ディスクロージャーのワークフロープロセス
ワークフロープロセス
コメント
FINS Disclosure
FINS Disclosure Workflow プロセスでは、次のタスクを実行します。
FINS Disclosure Goto
File View
1
Disclosure UI Service ビジネスサービスの Setup メソッドの呼
び出し: このメソッドを呼び出して、選択した商品の適切なディスクロー
ジャー文書を設定します。
2
FINS Disclosure Goto File View サブプロセスのコール: このサ
ブプロセスにより、ユーザーは[開示ドキュメント]リストに移動して、
選択した商品に関係するディスクロージャー文書をすべてレビューでき
ます。ユーザーはディスクロージャーを承認または拒否した後で、この
サブプロセスにより前のビューに戻ります。この最終移動ステップは、
Disclosure UI Service の View Back メソッドを呼び出して実行され
ます。
3
FINS Disclosure Create Activity Sub Workflow サブプロセ
スのコール: ユーザーがディスクロージャーを承認すると、ワークフロー
は FINS Disclosure Create Activity Sub Workflow サブプロセスを
コールしてディスクロージャーの活動をログに記録します。
このサブプロセスにより、ユーザーは[開示ドキュメント]リストに移動し
て、選択した商品に関係するディスクロージャー文書をすべてレビューでき
ます。ユーザーはディスクロージャーを承認または拒否した後で、このサブ
プロセスにより前のビューに戻ります。この最終移動ステップは、Disclosure
UI Service の View Back メソッドを呼び出して実行されます。
FINS Disclosure Create
Activity Sub
ユーザーがディスクロージャーを承認すると、このサブプロセスによりディ
スクロージャーの活動がログに記録されます。
ディスクロージャー文書を表示するには、最初に次のことを行う必要があります。
■
Siebel Tools を使用したワークフロープロセスの配置。詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管
理ガイド』を参照してください。
■
表 34 に従ったワークフロープロセスの有効化。詳しくは、「ディスクロージャー文書を表示するためのワークフ
ローを有効化するには」を参照してください。
■
Disclosure UI Service ビジネスサービスの呼び出し。詳しくは、「Disclosure UI Service ビジネスサービス
の呼び出し」を参照してください。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 291
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ディスクロージャー文書の自動表示
ディスクロージャー文書を表示するためのワークフローを有効化するには
1 [サイトマップ]> [管理-ビジネスプロセス]> [ワークフローの配置]に移動します。
2 [レポジトリワークフロープロセス]リストでクエリーを使用して、[名前]フィールドに「Disclosure」という
単語が含まれているプロセスをすべて検索します。
備考:「*Disclosure*」と指定してクエリーを実行します。
3
291 ページの表 34 のワークフローのうち、状況が[無効]になっているものをすべて有効化します。
a
ワークフロープロセスのレコードを選択します。
b [活動化]をクリックします。
4
各プロセスの状況が[有効]であることを確認するには、次の手順に従ってください。
a
下にある[有効なワークプロセス]リストで、
「*Disclosure*」の名前を持つワークフローのクエリーを再度
実行します。
b
各プロセスに対して、[配置ステータス]が[有効]であることを確認します。
Disclosure UI Service ビジネスサービスの呼び出し
Disclosure UI Service は、ワークフローから呼び出すことができます。ここでは、この呼び出しを可能にするため
の処理の一部について説明します。より複雑なビジネス要件を満たすには、ここに示す処理を変更および拡張する必
要があります。作成するワークフロープロセスには、次のステップを含める必要があります。
■
開始: プロセスインスタンスを開始します。条件が満たされると、プロセスインスタンスが開始されます。
■
サブプロセス: FINS Disclosure Workflow をコールします。このステップを作成するときは、次のフィール
ドを設定する必要があります。
■
■
担当者 ID: 商品を注文する担当者の行 ID
■
開示名: 商品に関連するディスクロージャーの名前
■
商品 ID: 顧客が注文した商品の行 ID
最終: プロセスインスタンスの終了条件を指定するプロセスの 1 手順
ワークフローについては、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。
担当者に関連付けられているディスクロージャーの表示(エンドユー
ザー)
すべてのエンドユーザーは、特定の担当者に関連付けられているディスクロージャーを[担当者]の[ディスクロー
ジャー]ビューに表示できます。このビューは読み取り専用で、ディスクロージャー名、ディスクロージャーがユー
ザーに提示された日付、ユーザーがディスクロージャーを確認した日付、およびユーザーがディスクロージャーを承
認した日付が表示されます。
ディスクロージャー処理の設定については、290 ページの「ディスクロージャー文書の自動表示」を参照してください。
292 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Financial Services Workflow User Interface
Utilities
ディスクロージャー履歴を表示するには
1 [担当者]> [担当者リスト]ビューに移動します。
2 [担当者]リストで、担当者をドリルダウンします。
3 [ディスクロージャー]タブをクリックします。
Financial Services Workflow User
Interface Utilities
このビジネスサービスによって、レコード間の移動、ハイパーリンクのクリック、レコードの作成と削除、フィール
ド値の入力といったユーザーアクションを自動化するワークフロープロセスをデザインできます。
このビジネスサービスは、アプレットレベルで動作します。これは、ビジネスコンポーネントレベルで動作する Siebel
オペレーションステップを補完するものです。
この章では、次のトピックについて説明します。
■
293 ページの「User Interface Utilities ビジネスサービスを使用した保険金請求のシナリオ」
■
294 ページの「Financial Services Workflow UI Utilities のメソッド」
User Interface Utilities ビジネスサービスを使用した保険金請求
のシナリオ
ここで概説するシナリオは、保険金請求ワークフローの一例です。企業によっては、ビジネス要件を満たすために、
異なるワークフローに従う場合があります。
このシナリオでは、読者はある保険会社のコールセンターの請求処理係だとします。事故で自動車を損傷した保険契
約者の請求を申請します。
最初に、[顧客]画面の[財務サービス概要]ビューで顧客の保険を確認します。ここで自動車保険を選択してから、
[新規請求]ボタンをクリックします。これによって請求ワークフローが開始します。
請求ワークフローによって、[保険番号]のハイパーリンクがクリックされ、[自動車保険]画面の[請求]ビューに
移動します。次に新規の請求レコードが作成され、
[状況]および[損害タイプ]の情報が入力されます。追加情報を
入力してから、レコードを保存します。請求ワークフローは[請求]画面の[損害状況]ビューに移動します。ユー
ザーはここに情報を入力してから、レコードを保存します。
Claim ワークフローは[被保険物]ビューに移動し、ユーザーが[損害状況]ビューに入力した情報に基づいて、自
動車に関する情報が入力されます。これで、ユーザーは自動車に対する損傷、自動車の場所などの追加情報をすぐに
入力できます。
請求申請プロセスを完了すると、引き続き Claim ワークフローによって、
[請求]画面で他のビューを表示できます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 293
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Financial Services Workflow User Interface
Utilities
Financial Services Workflow UI Utilities のメソッド
表 35 では、Financial Services Workflow UI Utilities ビジネスサービスメソッドについて説明しています。
表 35 Financial Services Workflow UI Utilities のメソッド
メソッド
説明/引数
Create Applet
Record
新規レコードを作成し、レコードにフィールド値を入力します。
入力引数
■
Applet: レコードを作成するアプレット名です。
■
: フィールド名と関連する値の 1 つ
Field Name & Value Pairs(任意)
以上の組です。
出力引数
■
Do Applet Method
ObjId: 新規レコードの行 ID。
有効なレコードの保存やコピー、次のレコードへの移動などのアクションを実
行します。
入力引数
■
Applet(必須): このアクションを実行するアプレット名。
■
: アクションを指定するメソッド名です。有効な値は次の
Method(任意)
とおりです。
■
WriteRecord: 有効なレコードを保存します。
■
DeleteRecord: 有効なレコードを削除します。
■
UndoRecord: 有効なレコードを取り消します。
■
CopyRecord: 有効なレコードをコピーします。
■
GotoNext: 次のレコードに移動します。
■
GotoPrevious: 前のレコードに移動します。
■
GotoFirstSet: 最初のレコードセットに移動します。
■
GotoLastSet: 最後のレコードセットに移動します。
出力引数
■
Go To Applet
ObjId: アクションの実行後、有効になっているレコードの行 ID。たと
えば、GotoNext アクションを実行すると、ObjId には到着先レコード
の行 ID が含まれます。
アプレットに移動します。
入力引数
■
294 ■
Applet(必須): 移動先のアプレット名。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ SmartScript とワークフローの統合
表 35 Financial Services Workflow UI Utilities のメソッド
メソッド
説明/引数
Drill Down
有効なレコードのパイパーリンクをクリックします。
入力引数
■
Applet(必須): ハイパーリンクを含むアプレット名。
■
DrillDown(必須): ハイパーリンクを含むフィールド名。
出力引数
■
Set Field Value
ObjId: 到着先レコードの行 ID。
有効なレコードのフィールド値を更新します。
入力引数
■
(必須)
: 値を更新する必要のあるフィールドを含むアプレット名。
Applet
■
: フィールド名と関連する値の 1 つ
Field Name & Value Pairs(必須)
以上の組です。
SmartScript とワークフローの統合
ワークフロープロセスから SmartScript を呼び出し、SmartScript からワークフロープロセスにパラメータを渡す
ことができます。次のビジネスサービスは、SmartScript とワークフローの統合をサポートします。
■
FINS Web Shopping Service: 詳しくは、297 ページの「FINS Web Shopping Service のメソッド」
を参照してください。
■
FINS SmartScript Output Service: 詳しくは、297 ページの「FINS SmartScript Output Service
のメソッド」を参照してください。
備考: ここで説明する概念を完全に理解するには、SmartScript に慣れる必要があります。詳しくは、『Siebel
SmartScript 管理ガイド』を参照してください。
SmartScript とワークフローの統合方法については、295 ページの「SmartScript とワークフローの統合例」を参
照してください。
SmartScript とワークフローの統合例
ここでは、ワークフロープロセスに SmartScript を挿入する方法の例について概説します。SmartScript が終了し
た後、ワークフローはワークフロープロセスの次のステップに進みます。企業によっては、ビジネス要件を満たすた
めに、異なるワークフローに従う場合があります。
このシナリオでは、顧客がローン申し込みをオンラインで入力できるように SmartScript を設計します。ローン申
し込みが完了すると、ワークフローによって外部システムの顧客住所が確認されます。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 295
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ SmartScript とワークフローの統合
SmartScript とワークフローの統合を設定するには
1
SmartScript で、ワークフローに渡すパラメータに対してSave User Parametersを作成します。SmartScript
ユーザーパラメータについては、『Siebel SmartScript 管理ガイド』を参照してください。
2
FINS Web Shopping Service ビジネスサービスを使用して、ワークフローにビジネスサービスステップを作
成します。
a
3
297 ページの表 36 に示すように入力引数を入力します。
ワークフローのユーザー対話ステップを使用して SmartScript を呼び出すサブプロセスを作成します。サブプ
ロセスは SmartScript Player ビジネスオブジェクトに基づいており、開始ステップ、ユーザー対話ステップ、
最終ステップという 3 つのステップがあります。
a
ユーザー対話ステップで、ビューの名前を「FINS SmartScript Player View(App)」に設定します。
b [次のステップ]のアプレットで、次の表にリストされている情報を入力しながら 2 つの条件を追加します。
レコード 1(1 番目の条件)のエントリ
フィールド
エントリ
支店名
Cancel
タイプ
Condition
次のステップ
End
イベントオブジェクトタイプ
Applet
イベント
Invoke Method
イベントオブジェクト
Smart Script Player Applet (FINS eSales App )
サブイベント
CancelScript
レコード 2(2 番目の条件)のエントリ
フィールド
エントリ
支店名
Finish
タイプ
Condition
次のステップ
End
イベントオブジェクトタイプ
Applet
イベント
Invoke Method
イベントオブジェクト
Smart Script Player Applet(FINS eSales App)
サブイベント
FinishScript
296 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ SmartScript とワークフローの統合
4
FINS SmartScript Output Service ビジネスサービスを使用してビジネスサービスステップを追加します。
297 ページの表 37 に示すように出力引数を入力します。
これでビジネス要件に応じて、ワークフロープロセスを終了することも、ステップを追加することもできます。
SmartScript がワークフロープロセスに統合されました。
FINS Web Shopping Service のメソッド
表 36 は、FINS Web Shopping Service ビジネスサービスのメソッドを示しています。
表 36 FINS Web Shopping Service のメソッド
メソッド
説明/引数
SetSmartScriptName
入力引数
■
Script Name(必須): 呼び出す SmartScript の名前。
■
: 1 ~ 20 の SmartScript ユーザーパラメー
SSUserParameter#(必須)
タ。
「SSUserParameter1」など。入力引数の値は、SmartScript に指定
したユーザーパラメータとまったく同じである必要があります。この値は
SmartScript 終了時にワークフロープロセスに渡す必要があります。
FINS SmartScript Output Service のメソッド
297 ページの表 37 は、FINS SmartScript Output Service ビジネスサービスのメソッドを示しています。
表 37 FINS SmartScript Output Service のメソッド
メソッド
説明/引数
SetOutput
SmartScript ユーザーパラメータを読み込み、そのパラメータを次のように
ワークフロープロパティとして出力します。
出力引数:
■
ユーザーパラメータの名前。SmartScript ユーザーパラメータを出力引数
として指定すると、SmartScript 終了時にユーザーパラメータの値がワー
クフロープロセスに戻されます。これらの出力引数をプロセスプロパティに
マップすることができます。
■
SmartScript Result Action: SmartScript を終了するためにユーザーが
行うアクションを返します。可能な値は「Finish」または「Cancel 」です。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 297
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Dynamic UI ビジネスサービス
Dynamic UI ビジネスサービス
このビジネスサービスと関連付けられた管理ビューでは、単一の読み取り専用アプレットを含むビューを Siebel
Financial Services 内で作成およびレンダリングできます。動的アプレットと呼ばれるこれらのビューとアプレッ
トを使用して、ビジネスアナリストと開発者は Siebel レポジトリファイル(SRF)を再度コンパイルおよび配置す
る必要なく、ユーザーインターフェイスを頻繁に変更することができます。
ここでは、次のトピックについて説明します。
■
298 ページの「Dynamic UI ビジネスサービスを使用した動的アプレット作成の例」
■
299 ページの「ワークフローでの動的アプレット表示」
Dynamic UI ビジネスサービスを使用した動的アプレット作成の例
ここでは、ワークフロープロセスにおける Dynamic UI Service の例について概説します。企業によっては、ビジネ
ス要件を満たすために、異なるワークフローに従う場合があります。
ユーザー入力に基づいて実行時に読み取り専用ビューを動的に表示するように、自社のユーザーインターフェイスを
設定したいとします。たとえば、顧客が自動車保険の見積りを要求したとします。保険には他の運転者を担保するオ
プションが含まれています。顧客が運転者の追加情報を入力した後、ワークフロープロセスが[Dynamic UI]アプ
レットを使用して、レビュー用の読み取り専用追加運転者リストが表示されます。顧客はリストをレビューしてから、
オプションを選択してプロセスを続行することができます。
同様のインターフェイスを設定するには、次の手順に従ってください。
動的アプレットを作成するには
1 [サイトマップ]> [管理-ファイナンス]> [動的アプレット管理]に移動します。
2 [動的アプレット]リストで[新規]をクリックした後、ビューのエイリアスと名前を入力します。
ビューのエイリアスは一意の名前である必要があります。ビュー名は、[テンプレート定義]ビューに定義した
ビューのピックリストです。
3
別のレコードに移動します。
[アプレットインスタンス]リストに、このビューに定義したアプレットテンプレー
トの名前が自動的に表示されます。
4 [アプレットインスタンス]リストで、アプレットタイトル、ビジネスオブジェクト名、およびビジネスコンポー
ネント名を入力します。
ビジネスオブジェクトとビジネスコンポーネントによって、このアプレットに表示されるフィールドが決まります。
5
デフォルトの検索条件を設定する場合は、次のように入力します。
■
ビジネスコンポーネントフィールド: 検索の基準にするフィールドを指定します。
■
既定: 検索対象のデフォルト値を指定します。
298 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Dynamic UI ビジネスサービス
6 [フィールドコントロール]リストで、表示する各フィールドの新しいレコードを追加します。各フィールドコン
トロールは、テキストラベル付きの読み取り専用テキストボックスとして表示されます。各レコードに対して、
次のように入力します。
■
表示順序: フィールドの表示順序を示します。リストアプレットの場合、左から右への順番です。フォーム
アプレットの場合、左から右、上から下への順序です。
■
フィールド名: 値を表示するビジネスコンポーネントフィールド。
■
キャプション: フィールドの表示ラベル。
7 [ボタンコントロール]リストで、表示する各ボタンの新しいレコードを追加します。各ボタンの順序、キャプ
ション、メソッドを入力します。
■
表示順序: 左から右へのボタンの表示順序を示します。
■
キャプション: ボタンの表示ラベル。
■
方法: ボタンをクリックしたときに呼び出すメソッド。メソッド名の先頭に FrameEventMethod が付く
必要があります。FrameEventMethodContinue などです。
ワークフローでの動的アプレット表示
ワークフローでは、商品アプリケーションに定義したプロセスの一部として動的アプレットを呼び出すことができま
す。この機能によって、個々のアプレットを再度コンパイルおよび配置せずに、アプレット管理者が数百のアプレッ
トインスタンスを設定することができます。
ワークフロー内で動的アプレットを統合するには
1
FINS Dynamic UI ビジネスオブジェクトに基づいてサブプロセスを作成します。
2
Dynamic UI Service ビジネスサービスステップを追加し、300 ページの表 38 に示すように Set View Name
メソッドを呼び出します。
3 (オプション)2 番目の Dynamic UI Service ビジネスサービスステップを追加し、300 ページの表 38 に示す
ように AddRecord メソッドを呼び出します。
4
ユーザー対話ステップを追加して動的アプレットを表示します。ユーザー対話ステップのビュープロパティに対
して、「Dynamic UI ビジネスサービスを使用した動的アプレット作成の例」の手順 2 に定義したビューテンプ
レート名を入力します。動的アプレットでクリックされる可能性がある各ボタンについて、ユーザー対話ステッ
プの[次のステップ]リストアプレットにエントリを追加します。エントリの例は次のとおりです。
フィールド
エントリ
支店名
Continue Button
タイプ
Condition
次のステップ
End
イベントオブジェクトタイプ
Applet
イベント
InvokeMethod
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 299
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Dynamic UI ビジネスサービス
フィールド
エントリ
イベントオブジェクト
FINS Dynamic UI List Applet
サブイベント
FrameEventMethodContinue
表 38 では、Dynamic UI Service ビジネスサービスメソッドについて説明しています。
表 38 Dynamic UI サービスのメソッド
メソッド
説明/引数
Set View Name
入力引数
■
AddRecord
(オプション)
: 298 ページの「Dynamic UI ビジネスサービスを使
View Alias(必須)
用した動的アプレット作成の例」
の手順 2 に定義したビューのエイリアス。
デフォルトの検索条件値を上書きします。
入力引数
■
Business Component Name(必須): ソースビジネスコンポーネン
トの名前。
■
Object ID(必須): ビジネスコンポーネントの行 ID。
動的アプレット向けビューテンプレートの作成
ビューテンプレートの作成では、まず Siebel Tools 内の特殊なアプレットクラスに基づいてビューとアプレットを作
成します。これらのビューとアプレットにはプレースホルダーフィールドが含まれています。プレースホルダーフィー
ルドは、特定のビジネスコンポーネントにマップされないアプレットコントロールです。次に、ビューとアプレット
に基づいてビューテンプレートとアプレットテンプレートが作成されます。単一のビューとアプレットのテンプレー
トを使用して、動的アプレットをいくつでも作成できます。
2 つのテンプレートがシードデータの一部として用意されています。リストアプレットを含むビューテンプレートと
フォームアプレットを含むビューテンプレートです。これらのビューテンプレートの名前は次のとおりです。
■
FINS 動的 UI フォームビュー: フォームアプレットテンプレートを含むビューテンプレート
■
FINS 動的 UI ビュー: リストアプレットテンプレートを含むビューテンプレート
Siebel Tools 内でのビューとテンプレートの作成については、『Using Siebel Tools 』を参照してください。
300 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ FINS Application View Navigation
Siebel Tools 内で動的アプレットを作成する場合は、次の注意事項に留意してください。(次の箇条書きリストでは
「アプレット」という語は Siebel Tools 内で作成されるアプレットを指します。)
■
アプレットクラスの設定には、次を使用します。
■
CSSFrameListFADynamicUI。リストアプレット用です。
■
CSSFrameFADynamicUI。フォームアプレット用です。
■
標準的なビジネスコンポーネントを使用する場合は、アプレットビジネスコンポーネントを FINS Dynamic UI
にする必要があります。
■
Siebel Tools 内で自分の仮想ビジネスコンポーネント(VBC)を作成する場合、ビジネスクラスを
CSSBCVDynamicUI にする必要があります。
■
■
動的アプレットは 20 個のフィールドと 5 個の通貨コード(5 つのタイプの通貨値)をサポートします。新し
い自分の VBC では、すべてのフィールド名の先頭に「Field」と数値を付ける必要があります(「Field0」~
「Field19」など)。すべての通貨コードフィールドの先頭には「Currency Code」と数値を付ける必要があり
。
ます(「Currency Code0」~「Currency Code4」など)
同じ VBC を基にしたアプレットには、異なるビジネスオブジェクトを使用する対応するビューを持たせること
をお勧めします。
Siebel Tools 内でビューとアプレットを作成したら、ビューテンプレートおよびアプレットテンプレートとして定義
するために、作成したビューとアプレットを[テンプレート定義]ビューに追加する必要があります。
テンプレート定義ビューにビューとアプレットを追加するには
1 [サイトマップ]>[管理-ファイナンス]>[動的アプレット管理]>[テンプレート定義]ビューに移動します。
2 [テンプレート定義]リストで[新規]をクリックした後、ビュー名を入力します。
3 [アプレットテンプレート定義]リストで[新規]をクリックした後、アプレット名を入力します。
FINS Application View Navigation
FINS Application View Navigation Service では、ユーザーが管理データに基づいて一連のビューを移動します。
ビューリストは、現在のレコードに関連付けられた商品に基づいて動的に生成されます。このサービスは[次へ]ま
たは[戻る]ボタンの代わりとして機能し、従来のリリースでは FINS Application Workflow と呼ばれていました。
このビジネスサービスの使用方法については、123 ページの「アプリケーションビューナビゲーションの設定」を参
照してください。
ここでは、次のトピックについて説明します。
■
302 ページの「ビジネスサービスのメソッド」
■
303 ページの「ビジネスサービスの動作」
■
303 ページの「ビジネスサービスの管理」
■
304 ページの「FINS Application View Navigation の例」
■
304 ページの「アップグレードに関する注意」
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 301
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ FINS Application View Navigation
ビジネスサービスのメソッド
このビジネスサービスには次の 2 つのメソッドがあります。
■
GetNextViewName : ビューナビゲーションを使用せずに次のビュー名を取得します。
■
GotoNextView: 次のビューに移動します。
表 39 は、前述のメソッドの引数を示しています。
表 39 FINS Application View Navigation Service の引数
名前
タイプ
説明
BusComp
必須
ビューナビゲーションを通るマスタービジネ
スコンポーネント。
Navigation Direction
任意
Forward または Backward。デフォルトは
Forward です。
Product Id
任意
商品 ID 値。
Product Id Field
任意
取得された Product Id に使用されるビジネス
コンポーネント内のフィールド。
Status
出力
■
0: 成功
■
1: EOF
■
2: BOF
■
3: エラー
Next View Name
出力
Next View の名前。
FINS View Navigation
Mgr Admin BC
任意
管理ビジネスコンポーネントの名前。
302 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ FINS Application View Navigation
ビジネスサービスの動作
FINS Application View Navigation Service は、次の動作によって制約されます。
■
任意の画面からビジネスサービスを呼び出すことができます。
■
ナビゲーションは、現在のログインでアクセスできる現在の画面のビューに限定されます。たとえば、
[顧客]画
面と[商談]画面の両方のビューに関連付けられた商品があり、[顧客]画面内で呼び出しが発生した場合、[商
談]画面のビューは無視されます。また、現在のログインがアクセスしないビューも無視されます。
■ [次へ]ボタンをクリックして通り過ぎたビューリスト内のビューは、表示したビューとして扱われます。
■
ビューナビゲーション時のいつの時点でも、次のビューのリクエストがトリガーされ、かつ表示済みとマークさ
れていないビューが現在のビューよりも先にある場合は、ビューナビゲーションではスキップされたビューに移
動します。
■
ナビゲーション時に、マスタービジネスコンポーネントレコード行 ID を変更しないでください。変更すると、
レコードの変更後にすべてのビューが未表示として扱われます。
ビジネスサービスの管理
FINS Application View Navigation Service は、[管理-商品]画面から管理します。
FINS Application View Navigation ビジネスサービスを管理するには
1 [管理-商品]> [商品]ビューに移動します。
2 [商品]リストで、該当する商品のクエリーを実行し、商品名のハイパーリンクをドリルダウンします。
3 [追加情報]タブをクリックします。
4 [追加情報]フォームで、[申込ワークフロー]ビューリンクをクリックします。
5
新しいレコードを作成し、ビューとその順序を商品に関連付けます。
備考: どの画面のビューでも商品に関連付けることができます。
2 つの異なる商品に対して順番内にギャップを設けてビューを設定し、両方の商品を[申し込み]などに追加した場
合、商品ではなく順番に基づいてナビゲーションが行われます。たとえば、両方の商品を[申し込み]に追加すると、
移動の順番は V1、V3 、V2 、V4 になります。
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 303
Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ FINS Application View Navigation
FINS Application View Navigation の例
FINS Application View Navigation Service は、Siebel Finance の[申し込み]画面で使用されます。この画面
の[申し込み]フォームには[戻る]ボタンと[次へ]ボタンがあります。
[申 し 込 み]画 面 で は Applet Named Method を 使 用 し て 呼 び 出 し ま す。こ れ は CSSSWEFrameBase と
CSSSWEFrameListBase から派生したフレームクラスの機能です。アプレット User Property には次のような名
前と値のペアがあります。
■
Named Method 1: GotoPreView
'INVOKESVC', 'FINS Application View Navigation
Service', 'GotoNextView', "'BusComp'",
"'Opportunity'", "'Navigation Direction'", "'Backward'",
"'Product Id Field'", "'Opportunity Product Id'"
■
Named Method 1: GotoNextView
'INVOKESVC', 'FINS Application View Navigation
Service', 'GotoNextView', "'BusComp'",
"'Opportunity'", "'Navigation Direction'", "'Forward'",
"'Product Id Field'", "'Opportunity Product Id'"
[次へ]ボタンと[戻る]ボタンは次のメソッドにマップされます。
■
戻る
GotoPreView
■
次へ
GotoNextView
アップグレードに関する注意
以前のリリースでは、FINS Application View Navigation ビジネスサービスで提供される機能は、
CSSSWEFrameFINApplication の NextView メソッドと PrevView メソッドから使用できました。
これらのメソッドは Siebel Finance7.7 ではサポートされなくなりました。前のリリースから Siebel Finance7.7
にアップグレードした場合は、304 ページの「FINS Application View Navigation の例」に示す例に従って[次へ]
ボタンと[戻る]ボタンを再設定する必要があります。
304 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
A
Siebel Insurance レポート
表 40 は、Siebel Insurance 固有の Actuate レポートの一覧です。 Siebel レポートのカスタマイズ、拡張、作成
など、Actuate レポートについては、『Siebel Reports 管理ガイド』を参照してください。
表 40 Siebel Insurance レポート
レポート名と説明
FINS Call Report Detail
コールレポートの詳細、参加担当者と従業員、アク
ション項目、および単一コールレポートの説明が表
示されます。
FINS Call Report Summary
商業銀行顧客の法人プロファイル(法人概要、財務
プロファイル、子会社、担当者、活動など)が表示
されます。
FINS Commercial Banking Client
Profile
実行パス
[コールレポート]>[コール
レポートの選択
詳細
レポート(個人)]
[コールレポート]>[コール
要約
レポート(個人)]
[法人] >[法人(個人)]
商業プロファイル
[商談] >[商談(個人)]
クローズ日別商業パ
イプライン
[商談] >[商談(個人)]
プライマリ営業員別
商業パイプライン
[商談] >[商談(個人)]
セールスサイクル別
商業パイプライン
[担当者] >[担当者(個人)]
プロファイル
商業銀行顧客の法人プロファイル(法人概要、財務
プロファイル、子会社、担当者、活動など)が表示
されます。
FINS Commercial Deal Pipeline - Close
Date
商取引の商談パイプラインがクローズ日別に表示さ
れます。
FINS Commercial Deal Pipeline Primary Rep
商取引の商談パイプラインがプライマリ営業員別に
表示されます。
FINS Commercial Deal Pipeline Sales Cycle
商取引の商談パイプラインがセールスサイクル別に
表示されます。
FINS Contact Profile
担当者のプロファイル情報(名前、住所、生年月
日、興味、経験、活動など)が表示されます。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 305
Siebel Insurance レポート ■
表 40 Siebel Insurance レポート
レポート名と説明
FINS Deal Source - Close Date
実行パス
レポートの選択
[商談]>[商談(個人)]
クローズ日別情報源
[商談]>[商談(個人)]
営業員別情報源
[商談]>[商談(個人)]
情報源ごと
[商談]>[商談(個人)]
情報源タイプごと
[法人]>[法人(個人)]
投資プロファイル
[商談]>[商談(個人)]
プライマリ営業員別
投資パイプライン
[投資家]>[投資家(個人)]
プロファイル
[法人]>[法人(個人)]
プライマリ営業員別
ロールアップ
[法人]>[法人(個人)]
関係別ロールアップ
クローズ日別の取引とその情報(法人、セールスサ
イクル、プライマリ営業員など)のリストが表示さ
れます。
FINS Deal Source - Primary Rep
プライマリ営業員別の取引とその情報(法人、セー
ルスサイクル、クローズ日など)のリストが表示さ
れます。
FINS Deal Source - Source
紹介元別の取引とその情報(法人、セールスサイク
ル、プライマリ営業員など)のリストが表示されま
す。
FINS Deal Source - Source Type
紹介元別タイプの取引とその情報(法人、セールス
サイクル、プライマリ営業員など)のリストが表示
されます。
FINS Investment Banking Client Profile
投資銀行顧客の法人プロファイル(法人概要、財務
プロファイル、株式市場データ、子会社、担当者、
活動など)が表示されます。
FINS Investment Deal Pipeline Primary Rep
投資取引の商談パイプラインがプライマリ営業員別
に表示されます。
FINS Investor Profile
投資家のプロファイル(専門分野、業界、車両、保
有証券、取引など)が表示されます。
FINS Portfolio Roll-Up - Primary Rep
法人および法人の融資と預金のリストがプライマリ
営業員別に表示されます。
FINS Portfolio Roll-Up - Relationship
法人および法人の融資と預金のリストが関係別に表
示されます。
306 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
Siebel Insurance レポート ■
表 40 Siebel Insurance レポート
レポート名と説明
FINS cBanking Credit Request
Borrower Summary
実行パス
[商業ローン]> [リクエスト
(個人)]
レポートの選択
クレジットリクエス
ト債権者レポート
クレジットリクエスト、借り手のプロファイル、お
よび施設の概要が表示されます。
FINS cBanking Credit Request Facility
Summary
[商業ローン]> [リクエスト
(個人)]
クレジットリクエス
ト施設レポート
クレジットリクエスト施設の詳細(担保、保証人、
料金など)が表示されます。
FINS cBanking Credit Request
Summary
[商業ローン]> [リクエスト
(個人)]
クレジットリクエス
トレポート
クレジットリクエストの詳細(決定内容、重要な信
用問題、認可基準など)が表示されます。
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
■ 307
Siebel Insurance レポート ■
308 ■
Siebel Insurance ガイド バージョン 7.7
B
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントの
サンプル ASP
[世帯]画面内の特定の口座ビューについて、バックオフィスやサードパーティ製システムか
Siebel Finance には、
ら口座データを取得して表示できる仮想ビジネスコンポーネントが備わっています。詳しくは、102 ページの「世帯
口座の仮想ビジネスコンポーネントのセットアップ」を参照してください。
次に示す Active Server Page(ASP)を使ってテストデータベースからデータを取り出し、Siebel の XML ファイル
形式で Siebel XML Gateway ビジネスサービスに戻すことができます。テスト ASP の設定については、103 ペー
ジの「ASP およびローカルのテストデータベースをセットアップするには」を参照してください。
cashflow.asp
次のサンプル ASP を使用して、[キャッシュフロー]ビューのデータを取り出すテストを行います。
<%@ EnableSessionState=False Language=VBScript %>
<% option explicit %>
<%
Dim Conn
Dim SQL
Dim R
Dim F
Dim RecsAffected
Dim aConnectionString
aConnectionString = "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;" _
& "Data Source=c:¥Inetpub¥ibd¥mdb.mdb"
Set Conn = Server.CreateObject("ADODB.Connection")
Conn.Mode = 3
Conn.ConnectionString = aConnectionString
Conn.CursorLocation = 3
Conn.Open
SQL="SELECT * from cashflow"
Set R=Server.CreateObject("ADODB.Recordset")
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 309
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ cashflow.asp
dim v
dim fs
dim ts
dim sReq
Dim aPath
Dim aLogFile
dim item
aPath = Request.ServerVariables("PATH_TRANSLATED")
'Response.Write aPath
' strip the file name from the path
aPath = Left(aPath, instrRev(aPath, "¥"))
' add the log file name
aLogFile = aPath & "¥log¥cash.log"
set fs = Server.CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
set ts = fs.OpenTextFile(aLogFile, 8, True, 0)
'for each item in Request.ServerVariables
'ts.write item
'ts.writeline Request.ServerVariables(item)
'next
dim domDoc
dim aFilename
set domDoc = Server.CreateObject("MSXML.DOMDocument")
domDoc.async = false
'domDoc.setProperty("ServerHTTPRequest")=true
domDoc.load(Request)
dim node
dim nodes
dim mainNode
dim mainNodes
dim matchNode
310 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ cashflow.asp
dim matchNodes
dim attribs
dim attrib
dim SQLwhere
Dim root
dim SQLinsert
dim SQLfields
dim SQLvalues
dim sWhere
dim x
dim y
dim sFields
dim sValues
set root = domDoc.documentElement
dim nName
dim inputText
dim data
'inputText = Request.Form("textInput")
nName = root.nodeName
Select Case nName
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 311
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ cashflow.asp
Case "siebel-xmlext-fields-req"
R.Open SQL, Conn, 3, 1, &H0001
domDoc.save (server.MapPath("init1.xml"))
Response.Write "<?xml version= ""1.0"" encoding=""UTF-8""?>"
Response.Write "<siebel-xmlext-fields-ret>"
For Each F in R.Fields
Response.Write "<support field='"& F.Name &"'/>"
Next
Response.Write "</siebel-xmlext-fields-ret>"
R.Close
Case "siebel-xmlext-query-req"
'This section of SelectCase is for the Query Request
dim attVal1(25)
dim attName1(25)
set mainNodes = root.childNodes
ts.writeline "Document have MainNodes:" & mainNodes.length
Dim z
z = 0
For each matchNode in MainNodes
'attVal1(z) = matchNode.text
'set attribs = matchNode.attributes
'set attrib = attribs(0)
'attName1(z) = attrib.nodeValue
'ts.writeline
ts.writeline "MainNode " & z
'ts.write z
ts.writeline "Main Node Name:" & matchNode.nodeName
ts.writeline "Main Node type:" & matchNode.nodeType
ts.writeline "Main Node value:" & matchNode.nodeValue
'ts.writeline "match Node data:" & matchNode.data
ts.writeline "Main line text:" & matchNode.text
'ts.write attrib.nodeValue
312 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ cashflow.asp
z = z +1
next
set matchNodes = root.SelectNodes("search-string")
ts.writeline "MatchNodes in document are :" & matchNodes.length
x = 0
For each matchNode in matchNodes
ts.writeline "Match string is :"& matchNode.text
sWhere = matchNode.text
x = x +1
next
ts.writeline "This is sWhere " & sWhere
'setting the WHERE clause in order to query the correct recordset
if
sWhere="" then
SQLwhere = SQL
else
SQLwhere = " WHERE " & sWhere
SQLwhere = SQL + SQLwhere
end if
'Response.Write SQLwhere
R.Open SQLwhere, Conn, 3, 1, &H0001
'for debugging
domDoc.save (server.MapPath("init2.xml"))
'build response stream by iterating through the recordset
Response.Write "<?xml version= ""1.0"" encoding=""UTF-8""?>"
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 313
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ cashflow.asp
Response.Write "<siebel-xmlext-query-ret>"
'ts.write "<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>"
'ts.write "<siebel-xmlext-query-ret>"
While Not R.EOF
Response.Write "<row>"
'ts.write "<row>"
For Each F in R.Fields
Response.Write "<value field="""& F.Name &""">"& F.Value &"</value>"
'ts.write "<value field="""& F.Name &""">"& F.Value &"</value>"
Next
Response.Write "</row>"
'ts.write "</row>"
R.MoveNext
Wend
Response.Write "</siebel-xmlext-query-ret>"
'ts.write "</siebel-xmlext-query-ret>"
R.Close
Case "siebel-xmlext-preinsert-req"
'Section for PreInsert
Response.Write "<siebel-xmlext-preinsert-ret>"
Response.Write "<row></row>"
Response.Write "</siebel-xmlext-preinsert-ret>"
Case "siebel-xmlext-insert-req"
'Section for Insert
Case "siebel-xmlext-delete-req"
'Section for Delete
End Select
314 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ Performance.asp
'cleaning up the objects in memory
ts.close
set root = Nothing
set domDoc = Nothing
set ts = Nothing
set fs = Nothing
Set R = Nothing
Conn.Close
Set Conn = Nothing
%>
Performance.asp
次のサンプル ASP を使用して、[実績]ビューのデータを取り出すテストを行います。
<%@ EnableSessionState=False Language=VBScript %>
<% option explicit %>
<%
Dim Conn
Dim SQL
Dim R
Dim F
Dim RecsAffected
Dim aConnectionString
aConnectionString = "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;" _
& "Data Source=c:¥Inetpub¥ibd¥mdb.mdb"
Set Conn = Server.CreateObject("ADODB.Connection")
Conn.Mode = 3
Conn.ConnectionString = aConnectionString
Conn.CursorLocation = 3
Conn.Open
SQL="SELECT * from perf"
Set R=Server.CreateObject("ADODB.Recordset")
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 315
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ Performance.asp
dim v
dim fs
dim ts
dim sReq
Dim aPath
Dim aLogFile
dim item
aPath = Request.ServerVariables("PATH_TRANSLATED")
'Response.Write aPath
' strip the file name from the path
aPath = Left(aPath, instrRev(aPath, "¥"))
' add the log file name
aLogFile = aPath & "¥log¥perf.log"
set fs = Server.CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
set ts = fs.OpenTextFile(aLogFile, 8, True, 0)
'for each item in Request.ServerVariables
'ts.write item
'ts.writeline Request.ServerVariables(item)
'next
dim domDoc
dim aFilename
set domDoc = Server.CreateObject("MSXML.DOMDocument")
domDoc.async = false
'domDoc.setProperty("ServerHTTPRequest")=true
domDoc.load(Request)
dim node
dim nodes
dim mainNode
dim mainNodes
316 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ Performance.asp
dim matchNode
dim matchNodes
dim attribs
dim attrib
dim SQLwhere
Dim root
dim SQLinsert
dim SQLfields
dim SQLvalues
dim sWhere
dim x
dim y
dim sFields
dim sValues
set root = domDoc.documentElement
dim nName
dim inputText
dim data
'inputText = Request.Form("textInput")
nName = root.nodeName
Select Case nName
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 317
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ Performance.asp
Case "siebel-xmlext-fields-req"
R.Open SQL, Conn, 3, 1, &H0001
domDoc.save (server.MapPath("init1.xml"))
Response.Write "<?xml version= ""1.0"" encoding=""UTF-8""?>"
Response.Write "<siebel-xmlext-fields-ret>"
For Each F in R.Fields
Response.Write "<support field='"& F.Name &"'/>"
Next
Response.Write "</siebel-xmlext-fields-ret>"
R.Close
Case "siebel-xmlext-query-req"
'This section of SelectCase is for the Query Request
dim attVal1(25)
dim attName1(25)
set mainNodes = root.childNodes
ts.writeline "Document have MainNodes:" & mainNodes.length
Dim z
z = 0
For each matchNode in MainNodes
'attVal1(z) = matchNode.text
'set attribs = matchNode.attributes
'set attrib = attribs(0)
'attName1(z) = attrib.nodeValue
'ts.writeline
ts.writeline "MainNode " & z
'ts.write z
ts.writeline "Main Node Name:" & matchNode.nodeName
ts.writeline "Main Node type:" & matchNode.nodeType
ts.writeline "Main Node value:" & matchNode.nodeValue
'ts.writeline "match Node data:" & matchNode.data
ts.writeline "Main line text:" & matchNode.text
'ts.write attrib.nodeValue
318 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ Performance.asp
z = z +1
next
set matchNodes = root.SelectNodes("search-string")
ts.writeline "MatchNodes in document are :" & matchNodes.length
x = 0
For each matchNode in matchNodes
ts.writeline "Match string is :"& matchNode.text
sWhere = matchNode.text
x = x +1
next
ts.writeline "This is sWhere " & sWhere
'setting the WHERE clause in order to query the correct recordset
if
sWhere="" then
SQLwhere = SQL
else
SQLwhere = " WHERE " & sWhere
SQLwhere = SQL + SQLwhere
end if
'Response.Write SQLwhere
R.Open SQLwhere, Conn, 3, 1, &H0001
'for debugging
domDoc.save (server.MapPath("init2.xml"))
'build response stream by iterating through the recordset
Response.Write "<?xml version= ""1.0"" encoding=""UTF-8""?>"
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 319
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ Performance.asp
Response.Write "<siebel-xmlext-query-ret>"
'ts.write "<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>"
'ts.write "<siebel-xmlext-query-ret>"
While Not R.EOF
Response.Write "<row>"
'ts.write "<row>"
For Each F in R.Fields
Response.Write "<value field="""& F.Name &""">"& F.Value &"</value>"
'ts.write "<value field="""& F.Name &""">"& F.Value &"</value>"
Next
Response.Write "</row>"
'ts.write "</row>"
R.MoveNext
Wend
Response.Write "</siebel-xmlext-query-ret>"
'ts.write "</siebel-xmlext-query-ret>"
R.Close
Case "siebel-xmlext-preinsert-req"
'Section for PreInsert
Response.Write "<siebel-xmlext-preinsert-ret>"
Response.Write "<row></row>"
Response.Write "</siebel-xmlext-preinsert-ret>"
Case "siebel-xmlext-insert-req"
'Section for Insert
Case "siebel-xmlext-delete-req"
'Section for Delete
End Select
320 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueByClass.asp
'cleaning up the objects in memory
ts.close
set root = Nothing
set domDoc = Nothing
set ts = Nothing
set fs = Nothing
Set R = Nothing
Conn.Close
Set Conn = Nothing
%>
ModelValueByClass.asp
次のサンプル ASP を使用して、[クラス割り当て]ビューのデータを取り出すテストを行います。
<%@ EnableSessionState=False Language=VBScript %>
<% option explicit %>
<%
Dim Conn
Dim SQL
Dim R
Dim F
Dim RecsAffected
Dim aConnectionString
aConnectionString = "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;" _
& "Data Source=C:¥Inetpub¥ibd¥mdb.mdb"
Set Conn = Server.CreateObject("ADODB.Connection")
Conn.Mode = 3
Conn.ConnectionString = aConnectionString
Conn.CursorLocation = 3
Conn.Open
SQL="SELECT * from ModelValueByClass"
Set R=Server.CreateObject("ADODB.Recordset")
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 321
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueByClass.asp
dim v
dim fs
dim ts
dim sReq
Dim aPath
Dim aLogFile
dim item
aPath = Request.ServerVariables("PATH_TRANSLATED")
'Response.Write aPath
' strip the file name from the path
aPath = Left(aPath, instrRev(aPath, "¥"))
' add the log file name
aLogFile = aPath & "¥log¥ModelValueByClass.txt"
set fs = Server.CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
set ts = fs.OpenTextFile(aLogFile, 8, True, 0)
for each item in Request.ServerVariables
ts.write item
ts.write Request.ServerVariables(item)
next
dim domDoc
dim aFilename
set domDoc = Server.CreateObject("MSXML.DOMDocument")
domDoc.async = false
'domDoc.setProperty("ServerHTTPRequest")=true
domDoc.load(Request)
dim node
dim nodes
dim mainNode
dim mainNodes
322 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueByClass.asp
dim matchNode
dim matchNodes
dim attribs
dim attrib
dim SQLwhere
Dim root
dim SQLinsert
dim SQLfields
dim SQLvalues
dim sWhere
dim x
dim y
dim sFields
dim sValues
set root = domDoc.documentElement
dim nName
dim inputText
dim data
'inputText = Request.Form("textInput")
nName = root.nodeName
ts.write nName
ts.close
Select Case nName
Case "siebel-xmlext-fields-req"
R.Open SQL, Conn, 3, 1, &H0001
domDoc.save (server.MapPath("init1.xml"))
Response.Write "<?xml version= ""1.0"" encoding=""UTF-8""?>"
Response.Write "<siebel-xmlext-fields-ret>"
For Each F in R.Fields
Response.Write "<support field='"& F.Name &"'/>"
Next
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 323
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueByClass.asp
Response.Write "</siebel-xmlext-fields-ret>"
R.Close
Case "siebel-xmlext-query-req"
'This section of SelectCase is for the Query Request
dim attVal1(25)
dim attName1(25)
'set mainNodes = root.childNodes
set matchNodes = domDoc.SelectNodes("siebel-xmlext-query-req/match")
For each matchNode in matchNodes
attVal1(x) = matchNode.text
set attribs = matchNode.attributes
set attrib = attribs(0)
attName1(x) = attrib.nodeValue
x = x +1
next
x = x - 1
for y=0 to x
if not ((x-y)>0) then
sWhere = sWhere & attName1(y) & " = " & """" & attVal1(y) & """"
else
sWhere = sWhere & attName1(y) & " = " & """" & attVal1(y) & """ AND"
end if
next
'setting the WHERE clause in order to query the correct recordset
if
sWhere="" then
SQLwhere = SQL
else
SQLwhere = " WHERE " & sWhere
SQLwhere = SQL + SQLwhere
end if
324 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueByClass.asp
'Response.Write SQLwhere
R.Open SQLwhere, Conn, 3, 1, &H0001
'for debugging
domDoc.save (server.MapPath("init2.xml"))
'build response stream by iterating through the recordset
Response.Write "<?xml version= ""1.0"" encoding=""UTF-8""?>"
Response.Write "<siebel-xmlext-query-ret>"
'ts.write "<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>"
'ts.write "<siebel-xmlext-query-ret>"
While Not R.EOF
Response.Write "<row>"
'ts.write "<row>"
For Each F in R.Fields
Response.Write "<value field="""& F.Name &""">"& F.Value &"</value>"
'ts.write "<value field="""& F.Name &""">"& F.Value &"</value>"
Next
Response.Write "</row>"
'ts.write "</row>"
R.MoveNext
Wend
Response.Write "</siebel-xmlext-query-ret>"
'ts.write "</siebel-xmlext-query-ret>"
R.Close
Case "siebel-xmlext-preinsert-req"
'Section for PreInsert
Response.Write "<siebel-xmlext-preinsert-ret>"
Response.Write "<row></row>"
Response.Write "</siebel-xmlext-preinsert-ret>"
Case "siebel-xmlext-insert-req"
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 325
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueByClass.asp
'Section for Insert
R.Open SQL, Conn, 3, 3, &H0001
dim attVal(25)
dim attName(25)
set mainNodes = root.childNodes
set matchNodes = domDoc.SelectNodes("siebel-xmlext-insert-req/row/value")
For each matchNode in matchNodes
attVal(x) = matchNode.text
set attribs = matchNode.attributes
set attrib = attribs(0)
attName(x) = attrib.nodeValue
x = x +1
next
x = x - 1
for y=0 to x
if not ((x-y)>0) then
sFields = sFields & """" & attName(y) & """"
sValues = sValues & """" & attVal(y) & """"
else
sFields = sFields & """" & attName(y) & """, "
sValues = sValues & """" & attVal(y) & """, "
end if
next
'ts.write sFields
'ts.write sValues
if (R.Supports(&H01000400)) then
R.AddNew Array(sFields), Array(sValues)
end if
R.Update
326 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueBySector.asp
R.Close
Case "siebel-xmlext-delete-req"
'Section for Delete
End Select
'cleaning up the objects in memory
'ts.close
set root = Nothing
set domDoc = Nothing
set ts = Nothing
set fs = Nothing
Set R = Nothing
Conn.Close
Set Conn = Nothing
%>
ModelValueBySector.asp
次のサンプル ASP を使用して、[部門割り当て]ビューのデータを取り出すテストを行います。
<%@ EnableSessionState=False Language=VBScript %>
<% option explicit %>
<%
Dim Conn
Dim SQL
Dim R
Dim F
Dim RecsAffected
Dim aConnectionString
aConnectionString = "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;" _
& "Data Source=C:¥Inetpub¥ibd¥mdb.mdb"
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 327
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueBySector.asp
Set Conn = Server.CreateObject("ADODB.Connection")
Conn.Mode = 3
Conn.ConnectionString = aConnectionString
Conn.CursorLocation = 3
Conn.Open
SQL="SELECT * from ModelValueBySector"
Set R=Server.CreateObject("ADODB.Recordset")
dim v
dim fs
dim ts
dim sReq
Dim aPath
Dim aLogFile
dim item
aPath = Request.ServerVariables("PATH_TRANSLATED")
'Response.Write aPath
' strip the file name from the path
aPath = Left(aPath, instrRev(aPath, "¥"))
' add the log file name
aLogFile = aPath & "¥log¥ModelValueBySector.txt"
set fs = Server.CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
set ts = fs.OpenTextFile(aLogFile, 8, True, 0)
for each item in Request.ServerVariables
ts.write item
ts.write Request.ServerVariables(item)
next
dim domDoc
dim aFilename
328 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueBySector.asp
set domDoc = Server.CreateObject("MSXML.DOMDocument")
domDoc.async = false
'domDoc.setProperty("ServerHTTPRequest")=true
domDoc.load(Request)
dim node
dim nodes
dim mainNode
dim mainNodes
dim matchNode
dim matchNodes
dim attribs
dim attrib
dim SQLwhere
Dim root
dim SQLinsert
dim SQLfields
dim SQLvalues
dim sWhere
dim x
dim y
dim sFields
dim sValues
set root = domDoc.documentElement
dim nName
dim inputText
dim data
'inputText = Request.Form("textInput")
nName = root.nodeName
ts.write nName
ts.close
Select Case nName
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 329
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueBySector.asp
Case "siebel-xmlext-fields-req"
R.Open SQL, Conn, 3, 1, &H0001
domDoc.save (server.MapPath("init1.xml"))
Response.Write "<?xml version= ""1.0"" encoding=""UTF-8""?>"
Response.Write "<siebel-xmlext-fields-ret>"
For Each F in R.Fields
Response.Write "<support field='"& F.Name &"'/>"
Next
Response.Write "</siebel-xmlext-fields-ret>"
R.Close
Case "siebel-xmlext-query-req"
'This section of SelectCase is for the Query Request
dim attVal1(25)
dim attName1(25)
'set mainNodes = root.childNodes
set matchNodes = domDoc.SelectNodes("siebel-xmlext-query-req/match")
For each matchNode in matchNodes
attVal1(x) = matchNode.text
set attribs = matchNode.attributes
set attrib = attribs(0)
attName1(x) = attrib.nodeValue
x = x +1
next
x = x - 1
for y=0 to x
if not ((x-y)>0) then
sWhere = sWhere & attName1(y) & " = " & """" & attVal1(y) & """"
else
sWhere = sWhere & attName1(y) & " = " & """" & attVal1(y) & """ AND"
end if
next
330 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueBySector.asp
'setting the WHERE clause in order to query the correct recordset
if
sWhere="" then
SQLwhere = SQL
else
SQLwhere = " WHERE " & sWhere
SQLwhere = SQL + SQLwhere
end if
'Response.Write SQLwhere
R.Open SQLwhere, Conn, 3, 1, &H0001
'for debugging
domDoc.save (server.MapPath("init2.xml"))
'build response stream by iterating through the recordset
Response.Write "<?xml version= ""1.0"" encoding=""UTF-8""?>"
Response.Write "<siebel-xmlext-query-ret>"
'ts.write "<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>"
'ts.write "<siebel-xmlext-query-ret>"
While Not R.EOF
Response.Write "<row>"
'ts.write "<row>"
For Each F in R.Fields
Response.Write "<value field="""& F.Name &""">"& F.Value &"</value>"
'ts.write "<value field="""& F.Name &""">"& F.Value &"</value>"
Next
Response.Write "</row>"
'ts.write "</row>"
R.MoveNext
Wend
Response.Write "</siebel-xmlext-query-ret>"
'ts.write "</siebel-xmlext-query-ret>"
R.Close
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 331
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueBySector.asp
Case "siebel-xmlext-preinsert-req"
'Section for PreInsert
Response.Write "<siebel-xmlext-preinsert-ret>"
Response.Write "<row></row>"
Response.Write "</siebel-xmlext-preinsert-ret>"
Case "siebel-xmlext-insert-req"
'Section for Insert
R.Open SQL, Conn, 3, 3, &H0001
dim attVal(25)
dim attName(25)
set mainNodes = root.childNodes
set matchNodes = domDoc.SelectNodes("siebel-xmlext-insert-req/row/value")
For each matchNode in matchNodes
attVal(x) = matchNode.text
set attribs = matchNode.attributes
set attrib = attribs(0)
attName(x) = attrib.nodeValue
x = x +1
next
x = x - 1
for y=0 to x
if not ((x-y)>0) then
sFields = sFields & """" & attName(y) & """"
sValues = sValues & """" & attVal(y) & """"
else
sFields = sFields & """" & attName(y) & """, "
sValues = sValues & """" & attVal(y) & """, "
end if
332 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ ModelValueBySector.asp
next
'ts.write sFields
'ts.write sValues
if (R.Supports(&H01000400)) then
R.AddNew Array(sFields), Array(sValues)
end if
R.Update
R.Close
Case "siebel-xmlext-delete-req"
'Section for Delete
End Select
'cleaning up the objects in memory
'ts.close
set root = Nothing
set domDoc = Nothing
set ts = Nothing
set fs = Nothing
Set R = Nothing
Conn.Close
Set Conn = Nothing
%>
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 333
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ holdings.asp
holdings.asp
次のサンプル ASP を使用して、[保有証券合計]ビューのデータを取り出すテストを行います。
<%@ EnableSessionState=False Language=VBScript %>
<% option explicit %>
<%
Dim Conn
Dim SQL
Dim R
Dim F
Dim RecsAffected
Dim aConnectionString
aConnectionString = "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;" _
& "Data Source=C:¥Inetpub¥ibd¥mdb.mdb"
Set Conn = Server.CreateObject("ADODB.Connection")
Conn.Mode = 3
Conn.ConnectionString = aConnectionString
Conn.CursorLocation = 3
Conn.Open
SQL="SELECT * from Holdings"
Set R=Server.CreateObject("ADODB.Recordset")
dim v
dim fs
dim ts
dim sReq
Dim aPath
Dim aLogFile
dim item
aPath = Request.ServerVariables("PATH_TRANSLATED")
'Response.Write aPath
334 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ holdings.asp
' strip the file name from the path
aPath = Left(aPath, instrRev(aPath, "¥"))
' add the log file name
aLogFile = aPath & "¥log¥Holding.txt"
set fs = Server.CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
set ts = fs.OpenTextFile(aLogFile, 8, True, 0)
'for each item in Request.ServerVariables
'ts.write item
'ts.write Request.ServerVariables(item)
'next
dim domDoc
dim aFilename
set domDoc = Server.CreateObject("MSXML.DOMDocument")
domDoc.async = false
'domDoc.setProperty("ServerHTTPRequest")=true
domDoc.load(Request)
dim node
dim nodes
dim mainNode
dim mainNodes
dim matchNode
dim matchNodes
dim attribs
dim attrib
dim SQLwhere
Dim root
dim SQLinsert
dim SQLfields
dim SQLvalues
dim sWhere
dim x
dim y
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 335
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ holdings.asp
dim sFields
dim sValues
set root = domDoc.documentElement
dim nName
dim inputText
dim data
'inputText = Request.Form("textInput")
nName = root.nodeName
'ts.write nName
'ts.close
Select Case nName
Case "siebel-xmlext-fields-req"
R.Open SQL, Conn, 3, 1, &H0001
domDoc.save (server.MapPath("initHold1.xml"))
Response.Write "<?xml version= ""1.0"" encoding=""UTF-8""?>"
Response.Write "<siebel-xmlext-fields-ret>"
For Each F in R.Fields
Response.Write "<support field='"& F.Name &"'/>"
Next
Response.Write "</siebel-xmlext-fields-ret>"
R.Close
Case "siebel-xmlext-query-req"
'This section of SelectCase is for the Query Request
dim attVal1(25)
dim attName1(25)
set mainNodes = root.childNodes
ts.writeline "Document have MainNodes:" & mainNodes.length
Dim z
336 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ holdings.asp
z = 0
For each matchNode in MainNodes
'attVal1(z) = matchNode.text
'set attribs = matchNode.attributes
'set attrib = attribs(0)
'attName1(z) = attrib.nodeValue
'ts.writeline
ts.writeline "MainNode " & z
'ts.write z
ts.writeline "Main Node Name:" & matchNode.nodeName
ts.writeline "Main Node type:" & matchNode.nodeType
ts.writeline "Main Node value:" & matchNode.nodeValue
'ts.writeline "match Node data:" & matchNode.data
ts.writeline "Main line text:" & matchNode.text
'ts.write attrib.nodeValue
z = z +1
next
set matchNodes = root.SelectNodes("search-string")
ts.writeline "MatchNodes in document are :" & matchNodes.length
x = 0
For each matchNode in matchNodes
ts.writeline "Match string is :"& matchNode.text
sWhere = matchNode.text
x = x +1
next
ts.writeline "This is sWhere " & sWhere
'setting the WHERE clause in order to query the correct recordset
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 337
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ holdings.asp
if
sWhere="" then
SQLwhere = SQL
else
SQLwhere = " WHERE " & sWhere
SQLwhere = SQL + SQLwhere
end if
'Response.Write SQLwhere
R.Open SQLwhere, Conn, 3, 1, &H0001
'for debugging
domDoc.save (server.MapPath("initHold2.xml"))
'build response stream by iterating through the recordset
Response.Write "<?xml version= ""1.0"" encoding=""UTF-8""?>"
Response.Write "<siebel-xmlext-query-ret>"
'ts.write "<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>"
'ts.write "<siebel-xmlext-query-ret>"
While Not R.EOF
Response.Write "<row>"
'ts.write "<row>"
For Each F in R.Fields
Response.Write "<value field="""& F.Name &""">"& F.Value &"</value>"
'ts.write "<value field="""& F.Name &""">"& F.Value &"</value>"
Next
Response.Write "</row>"
'ts.write "</row>"
R.MoveNext
Wend
Response.Write "</siebel-xmlext-query-ret>"
'ts.write "</siebel-xmlext-query-ret>"
R.Close
Case "siebel-xmlext-preinsert-req"
338 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ holdings.asp
'Section for PreInsert
Response.Write "<siebel-xmlext-preinsert-ret>"
Response.Write "<row></row>"
Response.Write "</siebel-xmlext-preinsert-ret>"
Case "siebel-xmlext-insert-req"
'Section for Insert
Case "siebel-xmlext-delete-req"
'Section for Delete
End Select
'cleaning up the objects in memory
ts.close
set root = Nothing
set domDoc = Nothing
set ts = Nothing
set fs = Nothing
Set R = Nothing
Conn.Close
Set Conn = Nothing
%>
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 339
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネントのサンプル ASP ■ holdings.asp
340 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
索引
数字
7.7 のシードデータ、確認 125
A
ACAPS
「AMS Connector」を参照
accounts
Financial Services、使用 23
Active Server Page
cashflow.asp 仮想ビジネスコンポーネント 309
holdings.asp 仮想ビジネスコンポーネント 334
ModelValueByClass.asp 仮想ビジネスコンポーネ
ント 321
ModelValueBySector.asp 仮想ビジネスコンポー
ネント 327
Performance.asp 仮想ビジネスコンポーネ
ント 315
テストデータベース、データ取り出し方法の
説明 309
Actuate レポート、表 305
AMS Connector
ACAPS 統合パラメータ、修正 200
AMS FINS Application インテグレーションオブ
ジェクト 201
AMS Ref Data Service ビジネスサービス、ユー
ザープロパティの追加 210
AMS 参照データ、ロード 204
Automated Credit Application Processing
Systems、統合 197
IBM MQSeries AMI、インストールと設定 205
Oracle 接続および ODBC データソース、
設定 202
Oracle データソース、作成 203
コンポーネント、リスト 200
セットアップ手順 202
セットアップ、説明 197
データソース接続、テスト 203
統合、説明 197
ビジネスサービスのユーザープロパティ、
設定 209
ワークフロー、コネクターによって使用されるもの
の活動化 209
ワークフロー、理解と活動化 208
AMS Ref Data Service ビジネスサービス
ユーザープロパティの追加 210
AMS 参照データ、ロード 204
ASP
「Active Server Page」を参照
Automated Credit Application Processing
System
「AMS Connector」を参照
B
BRP
「Business Rule Processor」を参照
Business Relationship Management
「Small Business Banking モジュール」を参照
Business Rule Processor
既存のプロセス、変更 219
作成と管理、説明 219
説明 217
定義プロセス 217
ビジネスルールプロセス、作成 219
プロセス、インポート 220
プロセス、エクスポート 220
プロセス、有効化 220
プロパティタイプ、説明 221
プロパティ、定義 221, 225
Business Rules Processor
eScript を使用した呼び出し 247
デバッグメッセージ、記録 248
呼び出し、説明 246
C
Calculation Expectations Manager
説明 269
呼び出し 271
ルール、定義 269
Calculation Manager
計算詳細、指定 265
計算ルールセット、指定 263
説明と例 263
不動産ローンの計算に埋め込みスクリプトを使用し
た例 266
変数、指定 264
呼び出し 268
Call Reports モジュール、説明 17
ClearCache メソッド、説明 240
Collections モジュール、説明 21
Commercial Banking Loan Approval モジュール
説明 19
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 341
索引 ■ D
Company Profiling
Investment Banking モジュール 20
Investment Management モジュール 20
Corporate & Commercial Banking モジュール
説明 19
Credit Origination モジュール
説明 17
Customer Authentication Manager
顧客認証テンプレート、作成 259
顧客認証ルール、作成 261
説明 258
呼び出し 262
C 準拠情報、入力 138
D
Data Transfer Utilities
Data Transfer メソッド 279
DTU での計算式、説明 277
再帰的呼び出し 283
説明 272
データマップオブジェクト 272
データマップコンポーネント 273
データマップコンポーネントの Advanced
Options 274
データマップフィールド 275
データマップ、説明 272
適切に配置されたビジネスコンポーネント 283
名前付きパラメータ、DTU での使用 276
有効なビジネスオブジェクト 282
呼び出しコンテキスト 282
Data Transfer Utility
使用方法の説明 86
Data Transfer メソッド
FAFireEventxx メソッド 280, 281
GetActiveViewProp メソッド 280
QueueMethod 281
TryMockMethod 281
引数と説明 279
Data Validation Manager
説明 216
Disclosure UI Service
ワークフローからの呼び出し 292
Dynamic UI ビジネスサービス
Dynamic UI サービスのメソッド 301
説明 298
テンプレート定義ビュー、ビューとアプレットの
追加 301
動的アプレット、Dynamic UI ビジネスサービスを
使用した作成の例 298
動的アプレット、ワークフローでの表示 299
ビューテンプレート、動的アプレット向け作成の
説明 300
342 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
E
Enterprise Integration Manager(EIM)
市場データインポートのための使用方法の
説明 169
F
FAFireEventxxx メソッド 280, 281
Financial Accounts モジュール
説明 18
Financial Services Workflow UI Utilities のメ
ソッド 294
FINS Application View Navigation Service
アップグレードに関する注意 304
管理 303
説明 301
ビジネスサービスの動作 303
ビジネスサービスのメソッド 302
例 304
FINS Approval Item Service
開始ステップ、設定 288
ビジネスサービスステップ、設定 289
ワークフロー、呼び出しの説明 287
FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサー
ビス
ClearCache メソッド、説明 240
Field [n] を使用した LoadData メソッドの例 239
Key Field と Value Field を使用した LoadData メ
ソッドの例 239
LoadData メソッド、説明 237
説明 236
FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービス
GetFieldValue メソッド、説明 243
InsertRecord メソッド、説明 245
NextRecord メソッド、説明 245
Query メソッド、説明 241
SetFieldValue メソッド、説明 244
説明 240
FINS SmartScript Output Service の
メソッド 297
FINS Web Shopping Service のメソッド 297
G
GetActiveViewProp メソッド 280
GetFieldValue メソッド、説明 243
H
holdings.asp 334
Household Holdings、説明 19
索引 ■ I
I
IBM MQSeries AMI
インストール、説明と設定 205
レポジトリファイルのサービスとポリシー、
設定 205
InsertRecord メソッド、説明 245
Institutional Sales & Research モジュール
説明 18
Investment Banking モジュール
説明 20
Investor Management モジュール、説明 20
Investor Profiling
Institutional Sales & Research モジュール 18
Investment Banking モジュール 20
Investment Management モジュール 20
J
Janna アプリケーション
アップグレード機能 22
移行パス、説明 17
L
LoadData メソッド
ClearCache メソッド、説明 240
Field [n] を使用した例 239
Key Field と Value Field を使用した例 239
説明とパラメータ 237
M
Mock Event Sink モード 285
ModelValueByClass.asp 321
ModelValueBySector.asp 327
MQSeries AMI
インストール、説明と設定 205
レポジトリファイルのサービスとポリシー、
設定 205
N
Needs Analysis/Applications モジュール
説明 17
New Call Report ワークフロー
Data Transfer Utility、修正に使用する方法の
説明 86
有効化 86
NextRecord メソッド、説明 245
O
Oracle データベース
AMS 参照データ、接続の説明 202
AMS 参照データ、ロード 204
ODBC データソース、作成 203
データソース接続、テスト 203
Q
QueueMethod
281
R
Requirements Manager
Requirements Manager の呼び出し 254
主な機能 250
管理手順 250
説明とシナリオ 249
要件テンプレート、作成 252
呼び出し、説明 250
レコードグループテンプレートに使用した例 257
レコードグループテンプレート、作成 255
レコードテンプレート、作成 250
Research Distribution Management
Institutional Sales & Research モジュール 18
Investment Banking モジュール 20
Investment Management モジュール 20
Retail Brokerage モジュール 19
Retail Brokerage モジュール
説明 19
Retirement/Pension Management モジュール
説明 20
Rollup モジュール、説明 21
S
Securities モジュール
Retail Brokerage モジュール 19
説明 18
Service Requests モジュール
説明 19
SetFieldValue メソッド
説明 244
Siebel Calculation Expectations Manager
説明 269
Siebel Calculation Manager
「Calculation Manager」を参照
Siebel Call Reports モジュール
説明 17
Siebel Commercial Banking Loan Approval モ
ジュール
説明 19
Siebel Corporate & Commercial Banking モ
ジュール
説明 19
Siebel Credit Origination モジュール
説明 17
Siebel Financial Accounts モジュール
説明 18
Siebel Household Management モジュール
説明 22
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 343
索引 ■ T
Siebel Institutional Sales & Research
モジュール
説明 18
Siebel Investment Banking モジュール
説明 20
Siebel Investor Management モジュール
説明 20
Siebel Janna アプリケーション
アップグレード機能 22
移行パス、説明 17
Siebel Needs Analysis/Applications
モジュール
説明 17
Siebel Opportunity Manager モジュール
説明 22
Siebel Retail Brokerage モジュール
説明 19
Siebel Retirement/Pension Management
モジュール
説明 20
Siebel Rollup モジュール
説明 21
Siebel Securities モジュール
説明 19
Siebel Service Requests モジュール
説明 19
Small Business Banking モジュール
説明 17
SmartScript
FINS SmartScript Output Service の
メソッド 297
ワークフローとの統合例 295
SRF モード 285
T
TryMockMethod 281
U
User Interface Utilities
Financial Services Workflow UI Utilities のメ
ソッド 294
シナリオ、保険金請求 293
説明 293
あ
アクセス例外
アクセス例外、追加 184
アクセスワークフロー、活動化 183
既存の資料、アクセスレベルの設定 182
資料およびリスト、アクセスレベルの設定の
説明 182
344 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
資料、アクセス例外の表示 185
説明 181
タイプ別アクセス例外、表示 185
担当者のアクセスレベル、設定 184
配布例外、ワークフローの活動化の説明 183
ビジネスシナリオ 182
リスト、アクセス例外の表示 186
リスト、アクセスレベルの設定(エンドユーザーの
手順) 185
リスト、アクセスレベルの設定(管理者の手順) 182
アクセスレベル
既存の資料、アクセスレベルの設定 182
資料およびリスト、設定の説明 182
資料、リストのアクセスレベルの設定 182
担当者のアクセスレベル、使用方法の説明 73
担当者のアクセスレベル、設定 184
担当者、アクセスレベルの設定 185
リスト、アクセスレベルの設定 185
アサイメントマネージャ
担当チームの問題解決への使用方法の説明 45
アセスメント
法人アセスメント、作成の説明 53
法人アセスメント、実行 53
アプリケーション管理ガイド
セットアップタスクの説明 23
アプリケーションビューナビゲーション
「申し込み」を参照
アプレット
コマンドセンターアプレット、アクションの
定義 29
コマンドセンターアプレット、設定例 30
コマンドラインアプレット、グローバルコマンドの
作成 32
読み取り/書き込みまたは読み取り専用、設定の
説明 24
アポイント
顧客とのアポイントの作成 92
い
イベントベースのコマンド
設定 283
印刷
コールレポート 90
インストール
MQSeries AMI、設定
205
う
上へボタン
レイアウトを編集ビュー
25
索引 ■ え
え
活動
営業チームのメンバー
新しい活動、商談のチームメンバーの作成と割り
当て 39
営業チームのプライマリメンバー、商談の変更 36
商談のプライマリチームメンバー、変更 39
商談、メンバーの追加または削除 35
エラー
ビジネスルールプロセス内のエラーからの
回復 236
ビジネスルールプロセス、エラーの通知 235
お
親子関係
確立 56
折りたたみボタン
概要ビューコントロール、説明
レイアウトを編集ビュー 25
25
か
開示情報、取得 133
概要情報
世帯の概要の表示 62
概要ビュー
設定、説明 25
レイアウト、編集 25
価格設定
新しい商品ライン、作成 176
シナリオ、説明 175
商品情報、使用 179
商品の料率、設定 178
商品、作成 177
説明 175
手数料と条件、商品の定義 177
ビジネスシナリオ、管理者による新しい商品の
定義 176
ビジネスシナリオ、顧客サービス担当者による商品
情報の表示 176
仮想ビジネスコンポーネント
cashflow.asp 309
holdings.asp 334
ModelValueByClass.asp 321
ModelValueBySector.asp 327
Performance.asp 315
仮想ビジネスコンポーネントのテスト 104
セットアップ、説明 102
説明 309
テスト ASP とローカルのテストデータベース、
セットアップ 103
ユーザープロパティ、設定 102
新しい活動、商談のチームメンバーの作成と割り
当て 39
活動プラン、商談のための作成 39
グループ年金プラン、関連付けられている活動の
作成 193
クローズ活動、追加 138
コールリスト、作成 94
顧客、アポイントの作成 92
資料配布、電子メールによる配布 94
説明と定義 91
ビジネスシナリオ、機関向け金融 91
ビジネスシナリオ、リテール金融 91
法人活動の総括表示 52
法人担当チームの活動、表示 93
他の従業員、活動の割り当て 93
予定表、管理 92
ローンリクエストの活動プラン、設定の説明 144
活動項目
コールレポートとの関連付け 89
カテゴリー
証券のカテゴリー、追加 166
担当者情報の作成 72
株式のレコード
作成と修正 167
借り手
借り手の詳細、ローンリクエストへの追加 148
ポリシー例外、借り手レベルでの作成 153
関係階層
世帯関係階層、表示の説明 62
担当者、担当者間の関係の定義 78
担当者、表示の説明 78
関係タイプ、カスタム定義
管理、説明 46
管理、追加 46
き
規則
C 準拠情報の入力 138
機能、新規 15
機能、説明 17
キャッシュフラグ、説明 234
キャッシュフロービュー
cashflow.asp を使用したテスト 309
競合会社
指定、競合会社の指定の変更 45
法人、競合会社として明示 44
業種値、定義 165
金融ニーズ分析
「ニーズ分析」を参照
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 345
索引 ■ く
く
苦情、記録 112
クラス割り当てビュー
ModelValueByClass.asp を使用したテスト 321
グループ年金
新しい参加者、プランでの登録 193
活動、プランとの関連付けの作成 193
グループ年金商品、定義 189
グループ年金プランの管理、タスクリスト 192
グループ年金プランの担当者、記録 191
グループ年金プラン、定義 190
グループ年金プラン、定義プロセス 189
サービスリクエスト、プランとの関連付けの
作成 193
参加者のクラス、プラン参加者の定義 191
参加者の受益者情報、記録 193
資金調達、グループ年金商品のための定義 189
請求情報、入力 191
タスク、グループ年金の管理時のサンプル実行
(図) 188
ビジネスシナリオ 187
プラン内で利用可能な資金と投資、表示 192
プランルール、指定 191
メモ、プランとの関連付けの作成 194
有資格プランメンバー、追加 192
グループ融資額、レビュー 155
クレジット委員会のメンバー
ローンリクエストの割り当て 155
クレジット決定
商業ローンの入力 155
クローズ活動、追加 138
グローバルコマンド
コマンドラインアプレットの作成 32
け
計算式
説明 277
中かっこのペア { フィールド } 278
名前付きパラメータ 278
契約
既存の契約、別のファシリティへのコピー
ファシリティ、追加 152
検索
特定の指値を持つ担当者 171
152
こ
口座
新しい認証ユーザー、口座への追加 101
仮想ビジネスコンポーネントのテスト 104
仮想ビジネスコンポーネントのユーザープロパ
ティ、設定 102
管理者の手順、概念の理解 99
口座カテゴリーと口座タイプ、設定の説明 100
346 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
口座の保有証券、ポートフォリオモデルとの
比較 64
口座分析、表示 105
口座、総括保有証券の表示 64
口座、追加 100
口座、レビュー 104
コールリスト、口座基準に基いた作成 105
サービスリクエスト、ジャンプボタンを使用した
作成 105
世帯口座の仮想ビジネスコンポーネント、セット
アップの説明 102
世帯との関連付けの選択 64
選択した口座のこれまでの実績、表示 65
選択した口座の保有証券、セクター別の表示 64
総括保有証券、口座の表示 64
滞納している取引先、確認 159
テスト ASP とローカルのテストデータベース、
セットアップ 103
取引、実行 106
ビジネスシナリオ、関係管理者 98
ビジネスシナリオ、コールセンターエージェ
ント 98
ビジネスシナリオ、資産管理/仲介管理者 98
ファシリティ、関連付け 147
ファシリティ、口座との関連付け 147
保有証券情報、口座への関連付け 101
予想される将来のキャッシュフロー、選択した口座
について表示 65
口座の保有証券
ポートフォリオモデルとの比較 64
口座分析、表示 105
コールリスト
口座基準、基いた作成 105
作成 94
指値ベースコールリスト、作成の説明 169
指値、記録 169
生成、設定 173
ターゲットコールリストの担当者、変更 172
ターゲットコールリスト、作成と使用の説明 171
ターゲットコールリスト、使用 172
担当者、特定の指値の検索 171
保有証券情報、入力 170
保有証券の指値、記録 170
コールレポート
Data Transfer Utility、使用方法の説明 86
New Call Report ワークフロー、有効化 86
エンドユーザー手順、リスト 87
活動項目、メモ、添付ファイル、関連付け 89
管理者手順、リスト 84
コールレポート個人フラグ、設定 90
コールレポートのチャート、表示 85
コールレポートの電子メール送信テンプレート、表
示または変更 86
コールレポートの配布リスト、作成 89
索引 ■ さ
コールレポート、追加 87
電子メール送信と印刷 90
ビジネスシナリオ 83
コールレポートの電子メール送信テンプレート
表示または変更 86
顧客
顧客からの新しい苦情、記録 112
顧客とのアポイントの作成 92
顧客の破産情報、記録 161
住所または個人情報、サービスリクエストによる
変更 112
住所または名前、変更 108
担当者間の関係、定義 78
顧客アセスメント
顧客価値の星印、調整 77
作成 77
作成、説明 76
顧客価値の星印、調整 77
顧客の指値
指値、記録 169
追跡、プロセスと指値ベースコールリストの
作成 169
保有証券情報、入力 170
保有証券の指値、記録 170
顧客の詳細情報、追加 132
顧客利息の追跡、説明 18
個人情報
サービスリクエストによる変更 112
個人フラグ
コールレポート個人フラグの設定 90
コマンド
Mock Event Sink モード 285
SRF モード 285
イベントベースのコマンド、設定 283
ツールバーボタン、定義 286
動的有効化、説明 285
コマンドセンター
設定と管理、説明 26
説明とインターフェイスの種類 26
コマンドセンターアクションフォーム
外観と機能の設定プロセス 26
コマンドセンターアクション、権限の選択 30
コマンドセンターアプレット、アクションの
定義 29
コマンドセンターの Action アプレット、
設定例 30
コマンドセンターのビジネスオブジェクト、
定義 27
コマンドセンターアプレット
アクションの定義 29
設定例 30
コマンドセンターのビジネスオブジェクト
定義 27
コマンドラインアプレット
グローバルコマンドの作成
32
さ
サービスリクエスト
グループ年金プラン、関連付けの作成 193
顧客からの新しい苦情、記録 112
顧客の住所または個人情報、サービスリクエストに
よる変更 112
顧客の住所または名前、変更 108
サービスリクエストの作成 109
作成、サービスリクエストの作成方法 109
ジャンプボタン、使用した作成 105
説明と定義 107
ビジネスシナリオ、アプリケーション管理者による
法人名の変更 108
ビジネスシナリオ、関係管理者によるサービスリク
エストの作成 107
ビジネスシナリオ、コールセンターエージェントに
よるサービスリクエストの作成 107
法人サービスビュー項目の表 109
法人サービス、サービスリクエストを使用した
要求 111
法人との関連付けの追加 54
法人の住所または名前、サービスリクエストによる
変更 111
法人の住所または名前、変更 108
債券のレコード
作成と修正 167
債務取り立て
債務取り立て情報の記録 161
説明 160
削除
商談、商談がアクティブであるかわからない
場合 35
担当チームメンバー 46
法人情報、ユーザー利用不能 44
指値
株式、債券、投資信託の各レコード、作成と修正の
説明 167
業種値、定義 165
コールリスト生成、設定 173
顧客の指値、追跡プロセス 169
指値、記録 169
証券取引所、追加 167
証券のカテゴリー、追加 166
証券の変数リスト、セットアップ 165
証券レコード、追加 168
証券、管理プロセス 164
商品クラス、証券の追加 166
商品ライン、定義 165
資料、証券への関連付け 168
説明 163
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 347
索引 ■ し
ターゲットコールリストの担当者、変更 172
ターゲットコールリスト、作成と使用の説明 171
ターゲットコールリスト、使用 172
担当者、特定の指値の検索 171
投資信託情報、編集 168
ビジネスシナリオ 164
保有証券情報、入力 170
保有証券の指値、記録 170
参照情報、追加 132
し
シードデータ
7.7 のシードデータの確認 125
資金
グループ年金プラン、プラン内で利用可能な表
示 192
下へボタン
レイアウトを編集ビュー 25
実績ビュー
Performance.asp を使用したテスト 315
質問
商品との関連付け 115
自動申し込み
7.7 のシードデータ、確認 125
自動申し込みワークフローの無効化 125
自動申し込みワークフロー、アクションのルーティ
ング 126
使用できる画面 129
説明 124
申し込み、使用した作成 129
ランタイムイベントデータ、確認 124
シミュレーション
住宅ローンシミュレーションの使用 81
ジャンプボタン
使用したサービスリクエストの作成 105
住所
顧客の住所、サービスリクエストによる変更 112
顧客の住所、変更 108
法人の住所、サービスリクエストによる変更 111
法人の住所、変更 108
住宅ローン、管理
顧客が適格と認められる住宅ローン商品、推奨 80
住宅ローンシミュレーション、使用方法 81
住宅ローン推奨商品、作成の説明 80
住宅ローンニーズ分析、担当者のための実行 79
住宅ローンの事前審査、実行 81
説明 79
終了要件、レビュー 133
受益者情報
参加者の記録 193
準拠情報
C 準拠情報の入力 138
348 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
紹介情報
紹介、担当者から受け取る紹介の入力 74
紹介、担当者への作成 75
担当者の利益、確認 76
商業ローン
活動プラン、設定の説明 144
借り手の詳細、ローンリクエストへの追加 148
既存の契約、別のファシリティへのコピー 152
グループ融資額、レビュー 155
クレジット決定、入力 155
シナリオ 142
商業ローンの認可基準、設定 146
商業ローンリクエスト、作成 148
承認レベル、設定 144
承認レベル、ローンリクエストとの関連付け 149
書類テンプレート、設定の説明 144
担保、融資ファシリティへの追加 153
認可基準、レビュー 154
ビジネスシナリオ、管理者による承認フェーズと認
可基準の設定 142
ビジネスシナリオ、クレジット委員会のメンバーに
よるローンリクエストのレビュー 143
ビジネスシナリオ、クレジット管理者による運転資
金ファシリティの設定 143
ビジネスシナリオ、融資責任者による新しいローン
リクエストの作成 142
評価テンプレート、設定の説明 144
ファシリティ、価格と手数料の設定 151
ファシリティ、借り手の作成と関連付け 150
ファシリティ、契約追加 152
ファシリティ、口座との関連付け 147
ファシリティ、シンジケート 150
ファシリティ、保証人追加 151
ポートフォリオタイプ、設定 145
ポリシー例外、作成 153
ローンリクエストの信用情報、作成または修正 149
ローンリクエストワークフロー、有効化 143
ローンリクエスト、割り当て 155
証券
新しい証券レコード、追加 168
株式、債券、投資信託の各レコード、作成と修正の
説明 167
管理プロセス 164
顧客の指値、追跡と指値ベースコールリストの作成
プロセス 169
指値、記録 169
証券取引所、追加 167
証券のカテゴリー、追加 166
商品クラス、証券の追加 166
商品ライン、セットアップ 165
資料、証券への関連付け 168
投資信託情報、編集 168
索引 ■ し
変数リスト、セットアップ 165
保有証券情報、入力 170
保有証券の指値、記録 170
条件
商品の定義
177
商談
新しい活動、商談のチームメンバーの作成と割り
当て 39
新しい添付資料、商談のための作成 40
営業チームのプライマリメンバー、変更 36
営業チーム、メンバーの追加または削除 35
商談がアクティブであるかがわからない場合の
削除 35
商談管理機能 33
商談詳細、追加 38
商談の管理、説明 38
商談のプライマリチームメンバー、変更 39
商談のロック 36
商談、新しい活動プランの作成 39
商談、追加 37
商談、ロック 39
定義 33
ビジネスシナリオ、営業員による新規商談の
作成 34
ビジネスシナリオ、投資銀行職員による IPO 商談の
作成 34
申し込み、作成 38
商談の管理
新しい活動、商談のチームメンバーの作成と割り
当て 39
新しい添付資料、商談のための作成 40
商談管理機能 33
商談のプライマリチームメンバー、変更 39
商談、新しい活動プランの作成 39
商談、ロック 39
説明 38
承認処理の自動化
FINS Approval Item Service、ワークフローから
の呼び出し 287
承認項目とフェーズ、定義 286
説明 286
承認フェーズ
承認または拒否 289
承認レベル
商業ローン、設定 144
ローンリクエスト、関連付け 149
商品
新しい商品ライン、作成 176
質問とスコア、関連付け 115
シナリオ、説明 175
商品クラス、証券の追加 166
商品情報、使用 179
商品スコアに問題のあるスクリプト、修正 116
商品タイプ別ニーズ分析 117
商品の詳細情報、追加 130
商品ライン、セットアップ 165
商品、作成 177
推奨商品、適用フィールドを使用して選択 119
説明 175
手数料と条件、商品の定義 177
ビジネスシナリオ、管理者による新しい商品の
定義 176
ビジネスシナリオ、顧客サービス担当者による商品
情報の表示 176
料率、設定 178
商品タイプ
アプレット、読み取り/書き込みまたは読み取り専
用の設定 24
セットアップ、説明 24
データフィールド、表示対象の指定 24
情報
サービスリクエストによる個人情報の変更 112
証明書
追加と表示 138
書類
証明書、追加 138
書類テンプレート、設定の説明 144
書類、サブビューを使用した管理 134
未処理証明書、表示 138
資料
アクセス例外のビジネスシナリオ 182
アクセス例外、説明 181
アクセス例外、追加 184
アクセス例外、表示 185
アクセスワークフロー、活動化 183
既存の資料、アクセスレベルの設定 182
証券、証券への関連付け 168
資料およびリスト、アクセスレベルの設定の
説明 182
資料配布、電子メールによる配布 94
資料、証券への関連付け 168
タイプ別アクセス例外、表示 185
担当者のアクセスレベル、設定 184
担当者、配布 73
配布例外、アクセスワークフローの活動化の
説明 183
新機能 15
シンジケートローンの設定 150
信用情報
商業ローンリクエストの作成または修正 149
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 349
索引 ■ す
す
た
推奨
商品、適用フィールドを使用して選択 119
ニーズ分析、生成 119
スクリプト
商品スコアに問題のあるスクリプトの修正、
修正 116
スコア
商品スコアに問題のあるスクリプト 116
商品との関連付け 115
スマートスクリプト
FINS Web Shopping Service のメソッド 297
せ
請求
グループ年金の請求情報の入力 191
セールス方法
作成と変更 123
世帯
仮想ビジネスコンポーネントのテスト 104
仮想ビジネスコンポーネントのユーザープロパ
ティ、設定 102
関係階層、表示の説明 62
口座の仮想ビジネスコンポーネント、セットアップ
の説明 102
口座の保有証券、ポートフォリオモデルとの
比較 64
口座、世帯との関連付けの選択 64
口座、総括保有証券の表示 64
世帯の概要、表示 62
世帯ポートフォリオ、表示と評価の説明 63
選択した口座のこれまでの実績、表示 65
選択した口座の保有証券、セクター別の表示 64
担当者、世帯との関連付け 61
担当者、世帯への追加 61
定義 59
テスト ASP とローカルのテストデータベース、
セットアップ 103
ビジネスシナリオ 59
プライバシーオプション、設定 60
予想される将来のキャッシュフロー、選択した口座
について表示 65
世帯口座
cashflow.asp 仮想ビジネスコンポーネント 309
holdings.asp 仮想ビジネスコンポーネント 334
ModelValueByClass.asp 仮想ビジネスコンポーネ
ント 321
ModelValueBySector.asp 仮想ビジネスコンポー
ネント 327
Performance.asp 仮想ビジネスコンポーネ
ント 315
仮想ビジネスコンポーネント、説明 309
350 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
ターゲットコールリスト
作成と使用、説明 171
使用 172
ターゲットコールリストの担当者、変更 172
担当者、特定の指値の検索 171
滞納している取引先
確認 159
法的情報、記録 161
担当者
アクセスレベル、設定 184
カテゴリー、担当者情報の作成 72
管理、説明 69
グループ年金プランの担当者、記録 191
顧客アセスメント、作成 77
顧客アセスメント、作成の説明 76
顧客価値の星印、調整 77
顧客が適格と認められる住宅ローン商品、推奨 80
住宅ローンシミュレーション、使用方法 81
住宅ローン推奨商品、作成の説明 80
住宅ローンニーズ分析、担当者のための実行 79
住宅ローンの事前審査、実行 81
住宅ローン、管理 79
紹介、担当者から受け取る紹介の入力 74
紹介、担当者への作成 75
資料配布、担当者の追加 73
世帯、関連付け 61
世帯、追加 61
総合ニーズ分析、実行 118
ターゲットコールリストの変更 172
担当者概要、表示 77
担当者関係階層、表示 78
担当者のアクセスレベル 73
担当者の投資プロファイル、更新または確認 69
担当者の保有証券、更新または確認 69
担当者の利益、確認 76
担当情報の管理、説明 70
追加 70
定義 67
ディスクロージャー履歴、担当者に関連付けられて
いる表示 292
投資候補証券、担当者のための入力 74
投資ニーズ分析、実行 118
特定の指値、検索 171
取引履歴、表示 74
ビジネスシナリオ、営業員による新しい担当者の
追加 67
ビジネスシナリオ、プライベート担当銀行員による
セールスコールの準備 68
ファイナンシャルプラン、作成 82
法人、担当者と法人の関連付け 71
メモ、担当者に関する作成 72
索引 ■ ち
担当者画面
サービスリクエスト、作成のための使用 109
申し込みビュー、アクセス 127
担当チーム
活動、法人担当チームの活動の表示 93
法人担当チーム、管理の説明 55
法人担当チーム、メンバーの追加 55
担保
担保情報、追加 133
融資ファシリティ、追加 153
ち
チームメンバー
新しい活動、商談のチームメンバーの作成と割り当
て 39
営業チームのプライマリメンバー、商談の変更 36
商談のプライマリチームメンバー、変更 39
商談、メンバーの追加または削除 35
担当チームメンバー、いない法人の検索 46
担当チームメンバー、確認の説明 45
担当チームメンバー、追加または削除 46
担当チームリーダー、変更 46
チャート
タイプ別アクセス例外の表示 185
中小企業ローン申し込み
中小企業の財務プロファイル、追加 134
特徴と条件、登録 135
ビジネスサービス情報、追加 135
必要な顧客情報 134
つ
ツールバーボタン、定義 286
次へボタン
顧客のローン情報、情報入力のための使用
申し込みの処理、使用 136
申し込み、使用した入力の説明 128
134
て
ディスクロージャー文書
Disclosure UI Service、ワークフローからの呼び
出し 292
既存のディスクロージャー、変更 290
自動表示、説明 290
担当者、ディスクロージャー履歴の表示 292
ディスクロージャーのワークフロープロセス
(表) 291
ディスクロージャー、商品への関連付け 290
ワークフロー、ディスクロージャー文書を表示する
ための有効化 292
データソース
Oracle データソース、作成 203
データソース接続のテスト 203
データの総括
デフォルト法人階層、生成 48
動的法人階層、作成 49
法人階層、生成によるデータの総括 47
法人階層、デフォルト 48
データフィールド
表示対象の指定 24
データベース
テスト ASP とローカルのテストデータベースの
セットアップ 103
データ、7.7 のシードデータの確認 125
手数料、商品の定義 177
テスト
仮想ビジネスコンポーネント 104
データソース接続 203
テストデータベース
テスト ASP とローカルのテストデータベースの
セットアップ 103
展開ボタン
概要ビューコントロール、説明 25
レイアウトを編集ビュー 25
電子メール送信
コールレポート 90
電子メール送信テンプレート
コールレポートの電子メール送信テンプレートの表
示または変更 86
電子メールによる配布
資料配布、電子メールによる配布 94
添付ファイル
コールレポートとの関連付け 89
商談、作成 40
テンプレート
Dynamic UI サービスのメソッド 301
コールレポートの電子メール送信テンプレート、表
示または変更 86
顧客認証テンプレート、作成 259
書類テンプレート、設定の説明 144
テンプレート定義ビュー、ビューとアプレットの
追加 301
ビューテンプレート、動的アプレット向け作成の
説明 300
評価テンプレート、設定の説明 144
要件テンプレート、作成 252
レコードグループテンプレート、Requirements
Manager を使用した例 257
レコードグループテンプレート、作成 255
レコードテンプレート、作成 250
テンプレート定義ビュー
ビューとアプレットの追加 301
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 351
索引 ■ と
と
ビジネスシナリオ、銀行の取り立てエージェントに
よる顧客への連絡 158
ビジネスシナリオ、滞納口座に対する管理者の
確認 158
法的情報、滞納口座に関連する記録 161
統合
ACAPS 統合パラメータ、修正 200
AMS Application Service ビジネスサービスの
ユーザープロパティ、設定 209
AMS Connector のコンポーネント、リスト 200
AMS Connector、セットアップ手順 202
AMS Connector、セットアップの説明 197
AMS Connector、統合の説明 197
AMS FINS Application インテグレーションオブ
ジェクト 201
AMS Ref Data Service ビジネスサービス、ユー
ザープロパティの追加 210
AMS 参照データ、ロード 204
Automated Credit Application Processing
Systems、統合 197
IBM MQSeries AMI、インストールと設定 205
Oracle 接続および ODBC データソース、設定 202
Oracle データソース、作成 203
データソース接続、テスト 203
統合メッセージ 196
ワークフロー、活動化 209
ワークフロー、理解と活動化 208
投資
グループ年金プラン内で利用可能な表示 192
投資家
説明 41
投資家、追加 50
取引リスト、投資家別に表示 58
保有証券リスト、投資家別の表示 58
投資候補証券
担当者のための入力 74
投資信託のレコード
作成と修正、説明 167
投資信託情報、編集 168
投資プロファイル
担当者の投資プロファイルの更新または確認 69
投資目標
作成 117
ポートフォリオミックス管理、実行 117
ポートフォリオミックスの作成 116
動的アプレット
「Dynamic UI ビジネスサービス」を参照
動的法人階層、作成 49
登録
グループ年金プランの新しい参加者 193
取り立て
顧客の破産情報、記録 161
債務取り立て情報、記録 161
債務取り立て、法的、および破産情報、記録 160
説明と定義 157
取り立て概要情報、確認 159
取り立てキャンペーン、管理 158
取り立てキャンペーン、実行 160
352 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
取引
投資家別の表示 58
取引先
口座の保有証券、ポートフォリオモデルとの
比較 64
口座、世帯との関連付け 64
選択した口座の保有証券、セクター別の表示
滞納している口座、関連する法的情報の記録
取引所
証券取引所の追加 167
取引明細
更新された取引明細の作成 131
取引明細を作成ボタン、使用 131
取引履歴
担当者の取引履歴の表示 74
取引、実行 106
64
161
な
名前
顧客の名前、変更 108
法人の名前、サービスリクエストによる変更
法人の名前、変更 108
111
に
ニーズ分析
質問とスコア、商品との関連付け 115
商品スコアに問題のあるスクリプト、修正 116
商品タイプ別ニーズ分析 117
推奨商品、適用フィールドを使用して選択 119
推奨、ニーズ分析に基づく生成 119
説明 113
担当者、投資ニーズ分析の実行 118
投資目標とポートフォリオミックス、作成の
説明 116
投資目標、作成 117
ニーズ分析スクリプトの作成、説明 115
ビジネスシナリオ、管理者 114
ビジネスシナリオ、コールセンターエージェ
ント 114
法人または担当者、総合ニーズ分析の実行 118
ポートフォリオミックス管理、実行 117
認可
グループ融資額、レビュー 155
商業ローンの認可基準、設定 146
認可基準、レビュー 154
認証ユーザー
口座への追加 101
索引 ■ ね
ね
年金
「グループ年金」を参照
は
配布リスト
作成の説明 89
配布例外
アクセスワークフローの活動化、説明
アクセスワークフロー、活動化 183
破産情報
顧客の破産情報、記録 161
説明 160
183
ひ
ビジネスコンポーネント
cashflow.asp 仮想ビジネスコンポーネント 309
holdings.asp 仮想ビジネスコンポーネント 334
ModelValueByClass.asp 仮想ビジネスコンポーネ
ント 321
ModelValueBySector.asp 仮想ビジネスコンポー
ネント 327
Performance.asp 仮想ビジネスコンポーネン
ト 315
仮想ビジネスコンポーネント、説明 309
ビジネスサービス
Business Rule Processor デバッグメッセージ、
記録 248
Business Rule Processor プロパティタイプ 221
Business Rule Processor プロパティ、定義 225
Business Rule Processor、eScript を使用した呼
び出し 247
Business Rule Processor、既存のプロセスの変
更 219
Business Rule Processor、作成 219
Business Rule Processor、作成と管理の説
明 219
Business Rule Processor、説明 217
Business Rule Processor、定義プロセス 217
Business Rule Processor、プロセスのイン
ポート 220
Business Rule Processor、プロセスのエクス
ポート 220
Business Rule Processor、プロセスの有効
化 220
Business Rule Processor、プロパティの
定義 221
Business Rule Processor、呼び出し 246
Calculation Manager、説明と例 263
Calculation Manager、呼び出し 268
Customer Authentication Manager 258
Customer Authentication Manager、呼び
出し 262
Customer Expectation Manager ルール、
定義 269
Customer Expectation Manager、呼び出し 271
Customer Expectations Manager 269
Data Transfer Utilities での計算式 277
Data Transfer Utilities、説明 272
Data Transfer メソッド 279
Data Validation Manager、説明 216
Disclosure UI Service、ワークフローからの呼び
出しの説明 292
Dynamic UI サービスのメソッド 301
Dynamic UI ビジネスサービス、説明 298
Financial Services Workflow UI Utilities のメ
ソッド 294
FINS Application View Navigation
Service 301
FINS Application View Navigation Service
の例 304
FINS Application View Navigation Service、
アップグレードに関する注意 304
FINS Application View Navigation Service、
管理 303
FINS Application View Navigation Service、
動作 303
FINS Application View Navigation Service、
メソッド 302
FINS Approval Item Service、ワークフローから
の呼び出し 287
FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサー
ビス 236
FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサー
ビス 240
FINS SmartScript Output Service のメ
ソッド 297
FINS Web Shopping Service のメソッド 297
Requirements Manager 249
Requirements Manager の主な機能 250
Requirements Manager、管理手順 250
Requirements Manager、呼び出し 254
Requirements Manager、呼び出しの説明 250
Requirements Manager、レコードグループテン
プレートに使用した例 257
SmartScript、ワークフローとの統合例 295
User Interface Utilities 293
イベントベースのコマンド、設定 283
既存のディスクロージャー、変更 290
キャッシュフラグ、説明 234
計算詳細、指定 265
計算ルールセット、指定 263
顧客認証テンプレート、作成 259
顧客認証ルール、作成 261
コマンドの動的有効化 285
再帰的呼び出し 283
承認項目とフェーズ、定義 286
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 353
索引 ■ ふ
承認処理の自動化 286
承認フェーズ、承認または拒否 289
説明 213
ディスクロージャー処理、自動表示 290
ディスクロージャーのワークフロープロセス
(表) 291
ディスクロージャー文書、表示するためのワークフ
ローの有効化 292
ディスクロージャー履歴、担当者に関連付けられて
いる表示 292
ディスクロージャー、商品への関連付け 290
データマップオブジェクト 272
データマップコンポーネント 273
データマップコンポーネントの Advanced
Options 274
データマップフィールド 275
データマップ、説明 272
適切に配置されたビジネスコンポーネント 283
テンプレート定義ビュー、ビューとアプレットの
追加 301
動的アプレット、Dynamic UI ビジネスサービスを
使用した作成の例 298
動的アプレット、ワークフローでの表示 299
名前付きパラメータ、Data Transfer Utilities での
使用 276
ビジネスサービスのリスト 214
ビジネスルールプロセスのステップタイプ 226
ビジネスルールプロセスのプロシージャ、定義 226
ビジネスルールプロセスプロシージャ、ステップの
定義 227
ビジネスルールプロセスプロシージャ、定義 226
ビジネスルールプロセス、エラーからの回復 236
ビジネスルールプロセス、エラーの通知 235
ビジネスルールプロセス、ヘルパービジネスサービ
スの使用の説明 236
ビューテンプレート、動的アプレット向け作成の
説明 300
不動産ローンの計算に埋め込みスクリプトを使用し
た例 266
変数、指定 264
有効なビジネスオブジェクト、使用 282
要件テンプレート、作成 252
呼び出しコンテキスト 282
ライト解読フラグ、説明 234
レコードグループテンプレート、作成 255
レコードテンプレート、作成 250
割り当てステートメント、微調整 234
ビジネスサービス情報、追加 135
ビジネスサービスのユーザープロパティ
AMS Application Service ビジネスサービスの
ユーザープロパティの設定 209
ビジネスルールプロセス
FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサー
ビス 236
354 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサー
ビス 240
エラー、エラーの通知 235
エラー、プロセス内の回復 236
プロシージャ、ステップの定義 227
プロシージャ、定義 226
プロシージャ、定義の説明 226
プロセスのステップタイプ 226
ヘルパービジネスサービス、使用の説明 236
非表示ボタン
概要ビューコントロール、説明 25
レイアウトを編集ビュー 25
ビューテンプレート
Dynamic UI サービスのメソッド 301
テンプレート定義ビュー、ビューとアプレットの
追加 301
動的アプレット、作成の説明 300
評価テンプレート
設定の説明 144
表示ボタン
レイアウトを編集ビュー 25
ふ
ファイナンシャルプラン、作成 82
ファシリティ
新しいファシリティ、借り手の作成と関連付け 150
価格と手数料、設定 151
既存の契約、別のファシリティへのコピー 152
契約、ファシリティへの追加 152
口座、関連付け 147
シンジケートローンの設定 150
担保、融資ファシリティへの追加 153
保証人、融資ファシリティへの追加 151
ポリシー例外、ファシリティレベルでの作成 153
フィールド
表示するデータフィールドの指定 24
部門割り当てビュー
ModelValueBySector.asp を使用したテスト 327
プライバシーオプション、設定 60
プロファイル
Company Profiling、Investment Banking モ
ジュール 20
Company Profiling、Investment Management
モジュール 20
Investor Profiling、Investment Banking モ
ジュール 20
Investor Profiling、Investment Management
モジュール 20
法人プロファイルの更新 51
プロファイル、投資プロファイル
担当者の投資プロファイルの更新または確認 69
索引 ■ へ
へ
変数リスト
設定の説明
24
ほ
法人
値、設定の説明 43
親子関係、確立 56
カスタム定義された関係タイプ、管理の説明 46
カスタム定義された関係タイプ、追加 46
カスタム定義された関係、作成 57
競合会社の指定、変更 45
競合会社、法人を競合会社として明示 44
業種、追加 43
サービスリクエスト、法人との関連付けの追加 54
住所または名前、サービスリクエストによる
変更 111
住所または名前、変更 108
説明 41
総括商談、表示 52
総合ニーズ分析、実行 118
担当者の総括リスト、表示 53
担当チームの総括、表示 52
担当チームメンバー、いない法人の検索 46
担当チームメンバー、確認の説明 45
担当チームメンバー、追加または削除 46
担当チームリーダー、変更 46
データの総括、法人階層の生成の説明 47
デフォルト法人階層、生成 48
テリトリー、追加 44
動的法人階層、作成 49
ビジネスシナリオ、営業員による法人情報の
追跡 42
ビジネスシナリオ、投資銀行職員および調査アナリ
ストによる調査資料の分析 42
プロファイル、更新 51
法人アセスメント、作成の説明 53
法人アセスメント、実行 53
法人階層、説明 41
法人階層、デフォルト 48
法人階層、ロールアップビューでの表示 51
法人概要、表示 56
法人活動の総括表示 52
法人情報、ユーザー利用不能 44
法人担当チーム、管理の説明 55
法人担当チーム、メンバーの追加 55
法人の申し込み、法人との関連付け 54
法人または投資家、追加 50
法人階層
活動の総括、法人の表示 52
総括商談、表示 52
担当者の総括リスト、表示 53
担当チームの総括、表示 52
データの総括、生成 47
デフォルト法人階層 48
デフォルト法人階層、生成 48
動的法人階層、作成 49
ロールアップビュー、表示 51
法人概要、表示 56
法人画面
申し込みビューからのアクセス 127
法人関係階層
カスタム定義された関係、作成 57
表示 56
法人サービス
法人サービスビュー項目の表 109
法人サービス、サービスリクエストを使用した
要求 111
法人担当チーム
活動の表示 93
法的情報
説明 160
滞納口座、関連する記録 161
ポートフォリオ
口座の保有証券、比較 64
世帯ポートフォリオ、表示と評価の説明 63
投資目標、作成 117
投資目標、作成とポートフォリオミックス 116
ポートフォリオタイプ、商業ローンの設定 145
ポートフォリオミックス管理、実行 117
他の従業員
活動、他の従業員への割り当て 93
申し込み、他の従業員への割り当て 129
保証人
保証人情報、追加 131
融資ファシリティ、追加 151
ホストアプリケーション
データ統合の説明 23
保有証券
新しい証券レコード、追加 168
株式、債券、投資信託の各レコード、作成と修正の
説明 167
業種値、定義 165
コールリスト生成、設定 173
顧客の指値、追跡プロセス 169
指値、記録 169
証券取引所、追加 167
証券のカテゴリー、追加 166
証券の変数リスト、セットアップ 165
証券、管理プロセス 164
商品クラス、証券の追加 166
商品ライン、定義 165
資料、証券への関連付け 168
説明 163
ターゲットコールリストの担当者、変更 172
ターゲットコールリスト、作成と使用の説明 171
ターゲットコールリスト、使用 172
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 355
索引 ■ み
担当者、特定の指値の検索 171
投資信託情報、編集 168
ビジネスシナリオ 164
保有証券情報、口座への関連付け 101
保有証券情報、入力 170
保有証券の指値、記録 170
保有証券リスト、投資家別に表示 58
保有証券合計ビュー
holdings.asp を使用したテスト 334
保有証券、追跡
Institutional Sales & Research モジュール
Investment Management モジュール 20
Retail Brokerage モジュール 19
ポリシー
ポリシー例外の作成 153
18
み
未処理証明書
表示 138
め
メモ
グループ年金プラン、プランとの関連付けの
作成 194
コールレポート、関連付け 89
担当者に関する作成 72
申し込み、申し込みに関する作成 139
も
申し込み
7.7 のシードデータ、確認 125
開示情報、取得 133
規則 C 準拠情報、入力 138
クローズ活動、追加 138
決定事項、表示 137
更新された取引明細、作成 131
顧客の詳細情報、追加 132
参照情報、追加 132
自動申し込みワークフロー、アクションのルーティ
ング 126
自動申し込みワークフロー、無効化 125
自動申し込み、使用した申し込みの作成 129
自動申し込み、使用できる画面 129
自動申し込み、説明 124
自動申し込み、ランタイムイベントデータの
確認 124
終了要件、レビュー 133
商品の詳細情報、追加 130
証明書、追加 138
書類、サブビューを使用した管理 134
セールス方法の作成と変更、説明 123
担保情報、追加 133
356 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
中小企業の財務プロファイル、追加 134
中小企業ローンの特徴と条件、登録 135
中小企業ローン申し込み、必要な顧客情報 134
次へボタン、申し込みの入力の説明 128
ビジネスサービス情報、追加 135
ビジネスシナリオ、管理者による新商品の作成 122
ビジネスシナリオ、支店エージェントによる顧客の
新規口座開設のサポート 122
法人の申し込み、法人との関連付け 54
他の従業員、申し込みの割り当て 129
未処理証明書、表示 138
メモ、申し込みに関する作成 139
申込者と保証人の情報、追加 131
申し込み情報、種類 130
申し込み処理、説明 121
申し込みタスクの処理、リスト 136
申し込みの評価、方法 137
申し込みビュー、担当者画面からのアクセス 127
申し込みビュー、法人画面からのアクセス 127
申し込みワークフロー、設定 123
申し込みワークフロー、設定目的 123
申し込み、作成 128
レポート情報、入力 137
割り当てられた申し込み、表示 136
申込者情報、追加 131
申し込み情報、管理
開示情報、取得 133
更新された取引明細、作成 131
顧客の詳細情報、追加 132
参照情報、追加 132
終了要件、レビュー 133
商品の詳細情報、追加 130
書類、サブビューを使用した管理 134
担保情報、追加 133
申込者と保証人の情報、追加 131
申し込み情報の種類 130
申し込みの処理
規則 C 準拠情報、入力 138
クローズ活動、追加 138
決定事項、申し込みに関する表示 137
証明書、追加 138
タスク、リスト 136
未処理証明書、表示 138
メモ、申し込みに関する作成 139
申し込みへのアクセス、方法 137
レポート情報、入力 137
割り当てられた申し込み、表示 136
申し込みビュー
画面、アクセス 127
法人画面、アクセス 127
モジュール
Call Reports モジュール 17
Commercial Banking Loan Approval
モジュール 19
索引 ■ ゆ
Corporate & Commercial Banking
モジュール 19
Credit Origination モジュール 17
Financial Accounts モジュール 18
Institutional Sales & Research モジュール 18
Investment Banking モジュール 20
Investor Management モジュール 20
Needs Analysis/Applications モジュール 17
Retail Brokerage モジュール 19
Retirement/Pension Management
モジュール 20
Rollup モジュール 21
Securities モジュール 18
Service Requests モジュール 19
Small Business Banking モジュール 17
モバイル Web クライアント
ローカルデータベースに対して管理機能を実行する
方法の説明 23
ゆ
ユーザー
新しい認証ユーザーの追加 101
融資
グループ融資額、レビュー 155
担保、融資ファシリティへの追加 153
保証人、融資ファシリティへの追加 151
ポリシー例外、作成 153
よ
要件テンプレート、作成 252
予定表
エンドユーザーに割り当てられている表示
予定表、管理
管理 92
92
ら
ライト解読フラグ、説明
234
り
リスト
アクセスレベル、設定(エンドユーザーの手順) 185
資料およびリスト、アクセスレベルの設定の説
明 182
リストに対するアクセス例外、表示 186
リスト、アクセスレベルの設定(管理者の手順) 182
利息追跡
Investment Management モジュール 20
Retail Brokerage モジュール 19
料率
商品の設定 178
れ
レイアウトを編集ビュー
使用の説明とボタン 25
例外
ポリシー例外の作成 153
レコードグループテンプレート
Requirements Manager、レコードグループテン
プレートに使用した例 257
作成 255
レコードテンプレート、作成 250
レポート
表 305
情報、入力 137
ろ
ロールアップビュー
活動の総括、法人の表示 52
総括商談、表示 52
担当チームの総括、表示 52
法人階層、表示 51
ローン
活動プラン、設定の説明 144
借り手の詳細、ローンリクエストへの追加 148
規則 C 準拠情報、入力 138
既存の契約、別のファシリティへのコピー 152
クレジット決定、入力 155
クローズ活動、追加 138
契約、ファシリティへの追加 152
決定事項、申し込みに関する表示 137
商業ローンの承認レベル、設定 144
商業ローンの認可基準、設定 146
商業ローンリクエストのシナリオ 142
商業ローンリクエスト、作成 148
商業ローンリクエスト、割り当て 155
承認レベル、ローンリクエストとの関連付け 149
証明書、追加 138
書類テンプレート、設定の説明 144
中小企業の財務プロファイル、追加 134
中小企業ローンに必要な顧客情報 134
中小企業ローンの特徴と条件、登録 135
認可基準、レビュー 154
ビジネスサービス情報、追加 135
ビジネスシナリオ、管理者による承認フェーズと認
可基準の設定 142
ビジネスシナリオ、クレジット委員会のメンバーに
よるローンリクエストのレビュー 143
ビジネスシナリオ、クレジット管理者による運転資
金ファシリティの設定 143
ビジネスシナリオ、融資責任者による新しいローン
リクエストの作成 142
評価テンプレート、設定の説明 144
ファシリティ、価格と手数料の設定 151
ファシリティ、借り手の作成と関連付け 150
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
■ 357
索引 ■ わ
ファシリティ、口座との関連付け 147
ファシリティ、シンジケート 150
ポートフォリオタイプ、商業ローンの設定 145
未処理証明書、表示 138
メモ、申し込みに関する作成 139
申し込みタスクの処理、リスト 136
申し込みの評価、方法 137
レポート情報の入力 137
ローンリクエストの信用情報、作成または修正 149
ローンリクエストワークフロー、有効化 143
割り当てられた申し込み、表示 136
わ
ワークフロー
AMS Connector、使用するワークフローの活動
化 209
Disclosure UI Service、ワークフローからの呼び
出し 292
Financial Services Workflow UI Utilities のメ
ソッド 294
FINS Approval Item Service、ワークフローから
の呼び出し 287
SmartScript、ワークフローとの統合例 295
アクセス例外、活動化の説明 183
アクセスワークフロー、活動化 183
ディスクロージャーのワークフロープロセス
(表) 291
ディスクロージャー文書、有効化(表) 292
動的アプレット、ワークフローでの表示 299
ユーザーアクションの自動化、説明 293
理解と活動化 208
ローンリクエストワークフロー、有効化 143
割り当てステートメント、微調整
キャッシュフラグ、説明 234
説明 234
ライト解読フラグ、説明 234
358 ■
Siebel Finance ガイド バージョン 7.7
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