...

新貿易管理オープンネットワークシステム

by user

on
Category: Documents
2

views

Report

Comments

Transcript

新貿易管理オープンネットワークシステム
新貿易管理オープンネットワークシステム
設計開発業務に関する提案依頼書(案)
平成18年4月5日
経済産業省貿易経済協力局貿易管理部貿易管理課
目次
調達の件名................................................................................................................................... 3
1.
作業の概要 ........................................................................................................................... 3
1.1 目的及び背景 ................................................................................................................. 3
1.2 システム化の方針.......................................................................................................... 4
1.3 システム化の範囲.......................................................................................................... 5
2.
調達の範囲 ........................................................................................................................... 6
2.1 調達の範囲..................................................................................................................... 6
2.2 入札価格及びライフサイクルコストについて.............................................................. 9
3.
実施体制 ............................................................................................................................. 10
3.1 実施体制 ...................................................................................................................... 10
3.2 役割分担 .......................................................................................................................11
3.3 主要担当者................................................................................................................... 12
4.
開発手法 ............................................................................................................................. 12
4.1 開発及び保守運用プロセス ......................................................................................... 12
4.1.1 開発プロセス..................................................................................................... 12
4.1.2 運用保守プロセス ............................................................................................. 15
4.2 成果物文書基準 ........................................................................................................... 15
4.3 プロジェクトマネジメント手法.................................................................................. 16
4.4 開発環境 ...................................................................................................................... 16
5.
設計開発業務受託者の条件 ................................................................................................ 16
6.
納品・検収 ......................................................................................................................... 16
6.1 納期及びスケジュール ................................................................................................ 16
6.2 納入物品 ...................................................................................................................... 17
6.3 納入場所 ...................................................................................................................... 18
6.4 検収方法 ...................................................................................................................... 18
7.
特記事項 ............................................................................................................................. 18
7.1 準拠すべき文書 ........................................................................................................... 18
7.2 セキュリティ対策........................................................................................................ 19
7.3 かし担保責任 ............................................................................................................... 19
7.4 仕様変更に関する事項 ................................................................................................ 19
7.5 将来計画 ...................................................................................................................... 19
2/21
調達の件名
新貿易管理オープンネットワークシステムの設計開発業務
1. 作業の概要
1.1 目的及び背景
経済産業省では、外国為替及び外国貿易法等に基づき、規制対象となる品目等について厳
格な貿易管理を行うため、輸出許可・承認、輸入割当・承認、輸入事前確認、役務取引許可等
についての審査業務及びそれらに関連する業務を行っている。現行の貿易管理オープンネット
ワークシステム(以下「現行システム」という。)は、これらの貿易管理業務について、申請書類の
受付から許可承認証等の交付までの処理及び通関時における許可承認証等の確認・裏書の処
理を行っている。
輸出入に係る規制緩和は年々進行する反面、条約等に基づく国際義務の遂行のため、全体
として規制対象となる品目や相手国等は複雑化傾向にあり、申請側、審査側双方において、正
確性を維持・向上しつつ、業務を簡素化・効率化することが求められている。
一方、「電子政府構築計画」(2003 年(平成 15 年)7 月 17 日各府省情報化統括責任者(CIO)
連絡会議決定(2004 年(平成 16 年)6 月 14 日一部改定))では、行政分野への IT(情報通信技
術)の活用とこれに併せた業務や制度の見直しにより、国民の利便性の向上と行政運営の簡素
化、効率化、信頼性及び透明性の向上を図ることを目的としており、電子政府構築を着実に推進
することにより、利用者本位の行政サービスの提供、予算効率の高い簡素な政府の実現を目指
している。
以上のような貿易管理を取り巻く環境の変化及び電子政府構築計画に基づき、経済産業省で
は、貿易管理の業務・システムに関して将来の方向性をとりまとめた「貿易管理業務(輸出入及び
港湾・空港手続関係業務)の業務・システム最適化計画(以下「最適化計画」という。
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/e-meti/bouekikanri_saitekika_keikaku.pdf を参照。)」を
平成 17 年 3 月 31 日に策定した。
最適化計画では、貿易管理業務の最適化に当たり、業務については、①申請者本位の申請
サービスの実現、②業務の効率化・合理化、システムにおいては、①利便性の維持・向上、②安
全性・信頼性の確保、③汎用性の高いシステムの実現、④システムの運用経費削減、を基本理
念としている。
3/21
最適化計画を具体的に実現するためのシステムとして、「新貿易管理オープンネットワークシス
テム(以下「新システム」という。)」の開発を行う。
なお、新システムについては、「輸出入及び港湾・空港手続関係業務の業務・システム最適化
計画」(2005年(平成 17年)12 月 28 日各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)に基づ
き、平成 20 年 10 月以降、府省共通ポータルによる通関情報処理システム(NACCS)等との連携
によるシングルウィンドウ・ワンストップサービス化、民間企業内システムとの接続等の対応を行う
予定である。
1.2 システム化の方針
新システムは、貿易管理に係る申請・審査業務について、申請者に対する利便性の向上、審
査業務の効率化・合理化、システムの安全性・信頼性の確保及びシステム運用経費削減を目的
とし、次の方針の下にシステム化を行う。
① 利用者の利便性向上のため、貿易管理に関する情報をインターネットにより、一元的に提供
するとともに、申請支援に係る機能の充実を図る。
② 審査官の業務効率化・合理化のため、審査支援システムの機能向上を図るとともに、審査に
関する情報の共有、過去実績等の蓄積を行い、それらを活用できる仕組みを構築する。
③ サービス指向アーキテクチャ等の汎用性の高いシステム方式を採用することにより、改修工
数及びコストの削減を図る。
④ 開発後のシステム運用・保守については、適切なサービスレベルに基づく SLA(Service
Level Agreement)条件を定めた一般競争入札によって業務の外部委託等を実施することに
より、システムの安全性、信頼性を確保しつつシステム運用経費の削減を図る。
4/21
1.3 システム化の範囲
更改 通関情報処理システム( NACCS)
更改Air-NACCS
平成21年10月以降稼動予定
平成18年度開発
平成20年10月以降稼動予定
安全保障貿易審査・
検査業務支援シス
テム(仮称)
更改Sea-NACCS
平成20年10月以降稼動予定
通関情報処理システム( NACCS)
府省共通ポータル
Air-NACCS
Sea-NACCS
更改Air-NACCS稼働まで
更改Sea-NACCS稼働まで
新システム
平成19年度設計・開発
平成20年10月以降稼働予定
通関実績管理
システム( 仮称)
自動音声応答
システム
通関データベース
サブシステム
輸出入手続インタ
フェースシステム
( IFS)
更改Air-NACCS稼働まで
更改Air-NACCS稼働まで
業務制御サーバ
申請者端末
貿易管理ポータル
( Webポータル)
申請書作成
システム
申請者向け
情報提供システム
認証システム
【 電子申請機能】
【 審査支援機能】
【 申請者支援機能】
【 審査業務支援機能】
申請支援システム
審査支援システム
申請者届出
システム
( CA,RA)
審査者ポータル
( Webポータル)
審査者端末
審査者向け
情報提供システム
問合せ情報管理
システム
図 1 システム化の範囲
※
通関データベースサブシステムは、現行システムのサブシステムのひとつであり、許
可承認等の情報に対して通関業者等による裏書情報の登録を受け付けるとともに、輸
出入手続インターフェースシステム(以下「IFS」という。)を介して通関情報処理システ
ム(以下「NACCS」という。)との間で税関申告関連情報、許可承認等及び裏書情報を
送受信している。
府省共通ポータル稼働後は、通関データベースサブシステムが有する裏書の登録
画面は府省共通ポータルが、裏書情報の管理・処理機能は新システムの「通関実績
管理システム(仮称)」がそれぞれ引き継ぐ。これらは平成 19 年度に設計開発に着手
し、平成 20 年 10 月以降に段階的に運用を開始する予定である。
5/21
2. 調達の範囲
2.1 調達の範囲
本調達の範囲は以下のとおり。
① 新システムの基本設計、詳細設計、プログラム開発等の業務
本調達におけるシステムの範囲は、「図1 システム化の対象範囲」における「新システム」
の範囲(「通関実績管理システム(仮称)」を除く。)である。
本調達における業務範囲は、「表1 設計開発及び運用に係る業務一覧」において、「平
成 18 年度の設計開発業務」とした部分である。
② 上記①の業務における、EVM の手法を用いたプロジェクト管理の実施
③ 新システムのライフサイクルコストの見積もり
平成 19 年度以降の業務も含めたライフサイクルコストについて提示すること。この際、平
成 19 年度における設計開発業務の作業計画(WBS: Work Breakdown Structure)を作成し、
WBS 毎の工数を明記すること。また、技術基盤導入業務及び運用保守業務についてはコス
ト見積りを算出するものとする。
ライフサイクルコスト算出対象のシステム範囲は、「図1 システム化の対象範囲」における
「新システム」の範囲(「通関実績管理システム(仮称)」を除く。)である。
ライフサイクルコスト算出対象の業務範囲は、「表1 設計開発及び運用に係る業務一覧」
において「ライフサイクルコスト算出の範囲」とした業務である。
なお本業務に係る入札金額及びライフサイクルコスト全体の金額は、同一の作業計画
(WBS)に基づいて、一貫した単価設定及び計算方法により算出すること。
6/21
表 1 設計開発及び運用に係る業務一覧
「ソフトウェアを中心としたシステム開発および取引のための共通フレーム 1998 年版 (SLCP-JCF98)」に基づく。
タスク
設平
計成
開1
発8
業年
務度
の
設平
計成
開1
発9
業年
務度
の
1 開発プロセス
1.1 基本設計(ソフトウエア方式設計、システム方式設計)
システムの最上位レベルでの方式確立
及び評価
○
システムのテスト方針策定
○
ソフトウェア構造とコンポーネント、各イ
ンタフェースの方式設計
○
データベースの最上位レベルの設計
○
ソフトウェアユニットのテスト要求事項の
定義
○
ソフトウェア要求事項及び方式設計の
評価と共同レビュー
1.2 詳細設計(ソフトウエア詳細設計)
務技
術
基
盤
導
入
業
運
用
保
守
業
務
ィ
プロセ アクティビ
ス
ティ
テ S 対
L応
ビCす
テ P る
9
8
の
ア
ク
ィ
ライフサイクルコスト算出の範囲
参照すべき仕様書添付資料(例)
1.4.3、1.4.5、1.4.6
(1)効果指標、(2)業務・機能要件、(3)情報
システム機能構成図、(4)画面・帳票一覧、
(8)現行データボリューム一覧、(9)システム
環境要件、(10)情報システム関連図、(11)
外部インタフェース要件、(12)セキュリティ
要件、(15)システム運用要件
(9)システム環境要件、(13)システム移行要
件
(2)業務・機能要件、(3)情報システム機能
構成図、(4)画面・帳票一覧、(5)情報体系
整理図、(6)実体関連図、(9)システム環境
要件、(10)情報システム関連図、(11)外部
インタフェース要件、(12)セキュリティ要
件、(15)システム運用要件
(5)情報体系整理図、(6)実体関連図、(8)
データ定義表、(9)システム環境要件
(9)システム環境要件、(10)情報システム関
連図、(12)セキュリティ要件、(13)システム
移行要件
すべて
○
1.4.7
ソフトウェアコンポーネントの詳細設計
○
ソフトウェアインターフェイスの詳細設
計
○
データベースの詳細設計
○
ソフトウェアユニットのテスト要求事項の
定義
○
ソフトウェア詳細設計及びテスト要求事
項の評価と共同レビュー
○
(2)業務・機能要件、(3)情報システム機能
構成図、(4)画面・帳票一覧、(6)実体関連
図、(9)システム環境要件、(10)情報システ
ム関連図、(11)外部インタフェース要件、
(12)セキュリティ要件、(15)システム運用要
件
(9)システム環境要件、(10)情報システム関
連図、(11)外部インタフェース要件
(5)情報体系整理図、(6)実体関連図、(8)
データ定義表、(9)システム環境要件、(12)
セキュリティ要件
(9)システム環境要件、(10)情報システム関
連図、(12)セキュリティ要件、(13)システム
移行要件
(9)システム環境要件、(10)情報システム関
連図、(12)セキュリティ要件、(13)システム
移行要件
1.3 プログラム開発(ソフトウェアコード作成及びテスト)
ソフトウェアユニットとデータベースの作
成
○
テスト手順とテストデータの作成、テスト
の実施
○
ソフトウェアコード及びテスト結果の評
価
○
1.4.8
(2)業務・機能要件、(3)情報システム機能
構成図、(4)画面・帳票一覧、(6)実体関連
図、(9)システム環境要件、(10)情報システ
ム関連図、(11)外部インタフェース要件、
(12)セキュリティ要件、(15)システム運用要
件
(9)システム環境要件、(13)システム移行要
件
(2)業務・機能要件、(3)情報システム機能
構成図、(4)画面・帳票一覧、(9)システム環
境要件、(10)情報システム関連図、(11)外
部インタフェース要件、(12)セキュリティ要
件、(13)システム移行要件、(15)システム運
用要件
7/21
表 1(つづき) 設計開発及び運用に係る業務一覧
タスク
設平
計成
開1
発8
業年
務度
の
設平
計成
開1
発9
業年
務度
の
務技
術
基
盤
導
入
業
1 開発プロセス (つづき)
1.4 技術基盤構築
技術基盤設計
○
技術基盤導入 *1
○
1.5 結合テスト
ソフトウェア結合テストの計画作成、実
施、評価
○
ソフトウェア適格性確認テストの計画作
成、実施、評価
○
ソフトウェア導入の計画と実施
○
1.6 導入
1.7 システムテスト
システム結合テストの計画作成、実施、
評価
○
システム適格性確認テストの計画作
成、実施、評価
○
1.8 運用テスト
運用テストの準備と実施
○
運用テスト結果の確認
○
運
用
保
守
業
務
ィ
プロセ アクティビ
ス
ティ
テ S 対
L応
ビCす
テ P る
9
8
の
ア
ク
ィ
ライフサイクルコスト算出の範囲
参照すべき仕様書添付資料(例)
‐
(3)情報システム機能構成図、(6)実体関連
図、(8)データ定義表、(9)システム環境要
件、(10)情報システム関連図、(11)外部イ
ンタフェース要件、(12)セキュリティ要件、
(15)システム運用要件
(3)情報システム機能構成図、(6)実体関連
図、(9)システム環境要件、(10)情報システ
ム関連図、(11)外部インタフェース要件、
(12)セキュリティ要件、(15)システム運用要
件
1.4.9、1.4.10
(2)業務・機能要件、(3)情報システム機能
構成図、(4)画面・帳票一覧、(5)情報体系
整理図、(6)実体関連図、(8)データ定義
表、(9)システム環境要件、(10)情報システ
ム関連図、(11)外部インタフェース要件、
(12)セキュリティ要件、(13)システム移行要
件、(15)システム運用要件
(2)業務・機能要件、(3)情報システム機能
構成図、(4)画面・帳票一覧、(5)情報体系
整理図、(6)実体関連図、(8)データ定義
表、(9)システム環境要件、(10)情報システ
ム関連図、(11)外部インタフェース要件、
(12)セキュリティ要件、(13)システム移行要
件、(15)システム運用要件
1.4.13
(2)業務・機能要件、(3)情報システム機能
構成図、(4)画面・帳票一覧、(5)情報体系
整理図、(6)実体関連図、(8)データ定義
表、(9)システム環境要件、(10)情報システ
ム関連図、(11)外部インタフェース要件、
(12)セキュリティ要件、(15)システム運用要
件
1.4.11、1.4.12
(2)業務・機能要件、(3)情報システム機能
構成図、(4)画面・帳票一覧、(5)情報体系
整理図、(6)実体関連図、(8)データ定義
表、(9)システム環境要件、(10)情報システ
ム関連図、(11)外部インタフェース要件、
(12)セキュリティ要件、(13)システム移行要
件、(15)システム運用要件
(2)業務・機能要件、(3)情報システム機能
構成図、(4)画面・帳票一覧、(5)情報体系
整理図、(6)実体関連図、(8)データ定義
表、(9)システム環境要件、(10)情報システ
ム関連図、(11)外部インタフェース要件、
(12)セキュリティ要件、(13)システム移行要
件、(15)システム運用要件
1.5.2
(12)セキュリティ要件、(15)システム運用要
件
(12)セキュリティ要件、(15)システム運用要
件
*1 技術基盤(新システム稼動に必要なハードウェア、パッケージソフト、オペレーティングシステム等)の導入に
ついては、設計開発業務受託者の行う技術基盤の設計の成果に基づいて別途調達する。
8/21
表 1(つづき) 設計開発及び運用に係る業務一覧
タスク
設平
計成
開1
発8
業年
務度
の
設平
計成
開1
発9
業年
務度
の
務技
術
基
盤
導
入
業
運
用
保
守
業
務
ィ
プロセ アクティビ
ス
ティ
参照すべき仕様書添付資料(例)
1 開発プロセス (つづき)
1.9 システム移行
移行計画の作成
1.5.3
(8)現行データボリューム一覧、(13)システ
ム移行要件
(8)現行データボリューム一覧、(13)システ
ム移行要件、(14)教育要件
(8)現行データボリューム一覧、(13)システ
ム移行要件
○
移行作業の実行、評価
○
旧環境関連データの保持と安全性確
保
○
1.10 教育
‐
教材案の作成
教育計画の作成
教育の実施
2 運用保守プロセス
2.1 運用保守業務に関する計画の作成
管理ルール、手順及び計画の作成
2.2
2.4
2.5
2.6
2.7
2.8
2.9
テ S 対
L応
ビCす
テ P る
9
8
の
ア
ク
ィ
ライフサイクルコスト算出の範囲
○
○
○
○
(14)教育要件
(14)教育要件
(14)教育要件
○
1.5.1、1.6.1
(12)セキュリティ要件、(15)システム運用要
件
1.5.4
システム運用
システムの運用
運用監視及び運用データの収集
問題の識別、記録及び解決
運用環境の改善
業務運用と利用者支援
業務運用
利用者の支援(問合せ対応窓口)
システム運用の評価
システム運用の評価
問題把握及び修正分析
問題報告または修正依頼の分析
問題の再現又は検証
修正実施の選択肢の用意と文書化
修正の実施
分析と修正部分の決定と実施
保守レビュー及び受入れ
修正システムのレビュー、完了の承認
保守のための文書の更新
移行
移行計画の作成と実行と利用者への
通知
移行評価のためのレビュー
旧環境関連データの保持と安全性確
保
○
○
○
○
1.5.5
○
○
1.5.6
○
1.6.2
○
○
○
1.6.3
○
1.6.4
○
○
1.6.5
○
○
○
2.2 入札価格及びライフサイクルコストについて
本調達では、平成 19 年度以降の業務についてもライフサイクルコストとしての提案を求め、技
術審査に当たっては、当該コストも評価対象とし、平成 18 年度の設計開発業務受託者を決定す
る。
平成 18 年度の設計開発業務受託者が平成 19 年度の設計開発業務を引き続き受託する場合
は、平成 18 年度の設計開発終了時点で改訂版平成 19 年度設計開発業務作業計画(WBS:
Work Breakdown Structure)及び改訂版ライフサイクルコストを提示し、経済産業省 PMO(後述)
の承認を受け、その金額以下にて受託しなければならない。
なお、改訂版ライフサイクルコストとは、改訂版 WBS(平成 18 年度の入札時に提出された WBS
に対して、平成 18 年度に実行しなかったタスクの削除及び新たに実施したタスクの追加を行って
9/21
作成したもの)に基づき、これに平成 18 年度入札時のライフサイクルコスト算定と同一の基礎数
値(単価及び計算方法)を適用して作成したものをいう。
平成 18 年度の設計開発業務受託者は、運用保守業務への入札に参加するに当たっては、上
記の改訂版ライフサイクルコストより高い金額で応札することは原則として認められない。
3. 実施体制
3.1 実施体制
設計開発業務受託者は、本業務実施に当たって全体を統括する責任者(以下「統括責任者」
という。)を選任するとともに、業務分野等の担当別にチーム編成を行い、チーム毎に責任者(以
下「チーム責任者」という。)を割り当てること。
これらの統括責任者及びチーム責任者は、原則として本業務専任とすること。専任が見込めな
い者については、専任できない理由及び専任でなくても業務の実施が可能である理由を提案書
に明記すること。
本業務の実施体制は、「図 2 実施体制図(案)」のとおり予定している。
‐経済産業省全体の業務・シス
テム最適化の統括
‐個別業務・システムの実施状
況評価
CIO補佐官
最適化実施事務局
‐貿易管理業務・システム最適化の推進
‐経済産業省PMOとの調整
プロジェクト
マネジメントチーム
設計開発
チームB
‐貿易管理業務・システム最適化全体プロ
ジェクト管理の実施
‐外部システムとの連携に関する技術支援
‐技術基盤及び運用保守に関する調達仕様
書案のとりまとめ
‐設計開発及びそのプロジェクト管理
業務の実施
‐技術基盤設計及び、運用保守業務
に関する計画の作成
設計開発業務
プロジェクト管理
設計開発
チームA
‐業務・システム最適化
に対する助言、評価
経済産業省PMO
・・・
技術基盤
設計チーム
本業務受託者
図 2 実施体制図(案)
10/21
① 経済産業省 PMO は、経済産業省全体の業務・システム最適化のとりまとめを行う組織であ
り、本調達における最高意思決定機関である。
経済産業省商務情報政策局及びその他関係部署の担当職員により構成する。
② 最適化実施事務局は、貿易管理の業務・システム最適化を担う組織であり、本調達におい
てプロジェクトマネジメントに関する意思決定を行う。
経済産業省貿易経済協力局貿易管理部貿易管理課の担当職員により構成する。
③ プロジェクトマネジメントチームは、業務・システム最適化全体のプロジェクトマネジメント業務
を実施するとともに最適化実施事務局の支援を行う。
本調達とは別に調達されたプロジェクトマネジメント業務受託者により構成する。
3.2 役割分担
本業務実施に当たっての役割分担は、「表 2 業務・システム最適化のプロジェクトマネジメント
の役割分担」のとおりとする。
表 2 業務・システム最適化のプロジェクトマネジメントの役割分担
組織
役割
経済産業
最適化実
省 PMO
施事務局
プロジェク
トマネジメ
ントチーム
本業務
受託者
役割の概要
設計・開発範囲及び
設計開発要件管理
要求事項の管理
EVM に基づくスケジュ
確認
設計開発進捗管理
実施
ール、コストの管理及
び課題管理
設計開発品質管理
助言
成果物の品質管理
承認
業務の最適化、技術
基 盤・ 運用 保守の調
業務・システム最適化
実施
全体の進捗管理
‐
達準備、外部システム
との連携を含む業務・
システム最適化全体
の進捗管理
11/21
3.3 主要担当者
設計開発業務受託者における主要担当者(統括責任者、チーム責任者等)については、5 年
以上のプロジェクト管理経験を有すること。
また主要担当者は以下の要件ついても満たすことが望ましい。
① 不特定多数の利用者が利用する電子申請システムの経験を有していること。
② PMBOK に基づくプロジェクト管理の概念、手法について精通しているとともに利用経
験を有すること。
③ EVM の概念、手法について精通しているとともに利用経験を有すること。
④ 以下の資格を有すること。
・技術士(情報工学部門)
・プロジェクトマネージャ試験合格者
・システムアナリスト試験合格者
・システム監査技術者試験合格者
・公認情報システム監査人(CISA)
⑤ 経済産業省の IT スキル標準(ITSS)に基づき、プロジェクトマネジメント職種、IT アーキテ
クト職種、コンサルタント職種、IT スペシャリスト職種のレベル5以上に相当する等、相
応のプロジェクト管理能力またはシステム設計能力を有すること。
4. 開発手法
4.1 開発及び保守運用プロセス
以下に、「表 1 設計開発及び運用に係る業務一覧」に基づいて、開発及び保守運用プロセス
を記載する。
本調達で実施する業務の範囲とライフサイクルコストの算出対象範囲については、「表 1 設計
開発及び運用に係る業務一覧」を参照のこと。
4.1.1 開発プロセス
① 基本設計(ソフトウエア方式設計、システム方式設計)
設計開発業務受託者は、システム全体の構成要素を明確にするとともに、ソフトウェアを構成
する要素の構造や相互関係を明確にするとともに、インタフェースの設計を行う。
また、データベースの論理データモデルを作成するとともに、開発終了後に実施する結合テス
ト、システムテストの方針を明確化する。
12/21
② 詳細設計(ソフトウエア詳細設計)
設計開発業務受託者は、基本設計に基づき、ソフトウェアを構成する要素及び要素間のインタ
フェースの詳細設計を行う。また、データベースについては物理データモデルを作成するととも
に、単体テストの要求事項を明確化する。
③ プログラム開発(ソフトウェアコード作成及びテスト)
設計開発業務受託者は、詳細設計の成果に基づき、ソフトウェア、データベースのプログラミン
グを行うとともに、単体テストを実施するとともに、成果をプログラム説明書及び単体テスト報告書
としてまとめる。
④ 技術基盤構築
・技術基盤設計
設計開発業務受託者は、基本設計及び詳細設計の成果に基づき、新システムが稼
動する技術基盤(ハードウェア、パッケージソフト、オペレーティングシステム等)の構成
の設計を行うとともに、経費の見積りも含め、技術基盤設計書としてまとめる。
・技術基盤導入
技術基盤納入業者は、技術基盤を本番環境設置場所に納入し、必要な調整及び動
作確認を行う。
技術基盤は、技術基盤設計書に基づき、平成 19 年度に別途調達する。
⑤ 結合テスト
平成 19 年度に、開発されたソフトウェアプログラムの結合テスト計画書を作成のうえ、テストを
実施する。テストにおいて発見された不具合については解消すること。
結合テストの結果は、結合テスト報告書としてまとめる。
⑥ 導入
設計開発業務受託者は、設計開発したソフトウェアを導入・稼動するための計画を作成し、導
入計画書としてまとめる。
本番環境へのソフトウェア導入作業は、導入計画書に基づいて、平成 19 年度に実施される。
⑦ システムテスト
平成 19 年度に、基本設計において明確にされた方針に基づき、開発されたソフトウェアが新
システムの要求事項に適合していることを確認するためのシステムテスト実施する。
システムテストの実施に当たっては、以下の項目を含んだシステムテスト計画書を作成し、テス
トを実施する。テストにおいて発見された不具合については解消すること。
13/21
・システムテストの目的及び終了基準
・システムテストの実施環境図(技術基盤の構成及び配置)
・システムテストの実施体制及び実施内容
・システムテストの実施スケジュール
・システムテストの実施シナリオ
システムテストの結果は、システムテスト結果報告書としてまとめる。
なお、業務シナリオごと(電子申請に係る部分のみ、審査支援に係る部分のみ等)に行うシステ
ムテストについては開発環境で実施し、システム全体を対象としたシステムテストについては、平
成 19 年度に調達する技術基盤を用いて実施する。
本番環境で行うシステムテストでは、以下のテストシナリオを含めること。
・新システム全体を対象とした連携テスト
・新システムと外部システムとの連携テスト
・セキュリティ要件に基づく対策の検証テスト
・負荷テスト(申請者側環境及び審査者側環境)
なお、負荷テストに当たっては、仕様書添付資料「(15) システム運用要件」に記載されたサー
ビスレベル水準を満たしうることを確認する。負荷テストの結果、サービスレベル水準を達成しな
いおそれのある場合には、原因の特定及び調整(パフォーマンスチューニング)を行い、再度負
荷テストを実施し、結果を確認する。
⑧ 運用テスト
システムの実運用に入る前に利用者側の視点に立ち行われるテストであり、システムが設計内
容を満たしているか、システムの運用に当たって問題はないか等の観点より、本番運用開始前の
最終確認として、平成 19 年度に本番環境を用いて実施する。
運用テストに当たっては、以下の項目を含んだ運用テスト計画書を作成し、テストを実施する。
発見された不具合については解消すること。
・運用テストの目的及び終了基準
・運用テストの実施環境図(技術基盤の構成及び配置)
・運用テストの実施体制及び実施内容
・運用テストの実施スケジュール
・運用テストの実施シナリオ
運用テストの結果は、運用テスト結果報告書としてまとめる。
⑨ システム移行
システム移行は、新システムの設計開発業務が完了した後に、新システムを使用した本番業務
を可能にするために実施する作業である。
14/21
移行に関する要件については、仕様書添付資料「(13) システム移行要件」を参照のこと。
・移行計画の作成
設計開発業務受託者は、設計開発したシステムに関する移行の計画を作成し、シス
テム移行計画書としてまとめる。
・移行の準備及び実施
移行作業は、システム移行計画書に基づいて、平成 19 年度に実施する。
⑩ 教育
新システムの運用開始に当たり、システムの円滑な立上げを支援するために、システムを利用
する人々を対象とした教育を行う。
教育に関する要件については、仕様書添付資料「(14) 教育要件」を参照のこと。
・教材の作成(一部)
設計開発業務受託者は、新システムの設計開発内容に基づき、システムの操作方法
に関する教材を作成する。
・教育計画の策定、教材の作成及び教育の実施
教育は、平成 19 年度に実施する。
4.1.2 運用保守プロセス
設計開発したシステムについての運用保守業務の計画作成については、平成 19 年度に実施
し、運用計画書としてまとめる。システム運用に関する要件については、仕様書添付資料「(15)
システム運用要件」を参照のこと。
平成 19 年度の本番稼動以降の運用を担う運用保守業務受託業者については、平成 19 年度
に別途調達を行うが、当該調達に係る仕様書を平成 18 年度に作成するため、設計開発業務受
託者は仕様書作成に必要な支援を行うこと。
4.2 成果物文書基準
成果物として作成する文書の内容については、最適化実施事務局によるレビューを受けるこ
と。
また、文書の作成に先立ち、構成、記述項目、記述内容及び記述水準等を規定した作成要領
を提出し、これに従うこと。
15/21
4.3 プロジェクトマネジメント手法
本業務におけるプロジェクトマネジメントは、「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK
ガイド)第3版」及び「平成 14 年度情報技術・市場評価基盤構築事業 EVM 活用型プロジェクト・
マネジメント導入ガイドライン」(情報処理振興事業協会)に記述された概念、用語に準拠して行う
こととする。
設計開発業務受託者は、業務の進行方法・方針の確認・修正、進捗状況等を確認するための
会議を、原則として週1回定期的に行うこと(ただし、最適化実施事務局より別途の指示があった
場合はこの限りではない)。
4.4 開発環境
設計開発業務受託者は、システム開発に必要な作業場所、開発機器及びその設置場所、備
品・消耗品等は自ら用意すること。
5. 設計開発業務受託者の条件
設計開発業務受託者は、次に挙げる条件を満たすこと。
① 不特定多数の利用者が利用する電子申請システムの経験を有していること。
② 提案書において開発の前提として提案したパッケージ・ソフトウェア、技術方式等について、
提案時点の過去1年間に開発に利用した経験を有すること。
③ 複数者によるジョイントベンチャー方式にて共同提案する場合は、全体の意思決定、業務遂
行、運営管理等に責任を持つ代表者を定めること。
6. 納品・検収
6.1 納期及びスケジュール
新システムに係る納期及びスケジュールは、以下のとおり。
① 技術基盤設計の完了
平成 18 年 12 月末日
② 平成 18 年度分の設計開発の完了
平成 19 年 3 月末日
16/21
平成18年度
平成19年度
平成20年度∼
結合
テスト
基本設計
詳細
設計
導入
プログラム
開発
システム
テスト
運用
テスト
設計・開発業務
移行
計画
移行準備及び実施
教育
技術基盤
設計
運用
設計
▲10月(予定)
本番開始
運用・保守
システム運用・保守業務
技術基盤納入
技術基盤導
入
(ハードウェア等)
図 3 スケジュール(案)
6.2 納入物品
設計開発に伴う納入物品は、以下のとおりとする。
表 3 納入物品
納入物品名
納入物品に含むべき記載内容
納品数
プロジェクトチャー
PMBOK において、プロジェクト憲章として定義されている
電子媒体2部、
ター
もの
紙媒体 1 部
プロジェクト計画書
PMBOK において、プロジェクトマネジメント計画書として
電子媒体2部、
定義されているもの
紙媒体 1 部
システム・ソフトウエアの構成、機能、インタフェース、デー
電子媒体2部、
タベースの論理モデルの定義及び結合テスト、システムテ
紙媒体 1 部
基本設計書
ストの方針等
詳細設計書
技術基盤設計書
基本設計書に基づいて作成した、開発作業を行うことが
電子媒体2部、
可能なレベルの設計書及び単体テスト仕様
紙媒体 1 部
新システムが稼動する技術基盤環境の設計情報、技術基 電子媒体2部、
盤として導入すべき機器、ソフトウェアの仕様及び見積り
情報
17/21
紙媒体 1 部
納入物品名
プログラム説明書
納入物品に含むべき記載内容
開発したプログラムの説明及びテスト手順、テストデータ
納品数
電子媒体2部、
紙媒体 1 部
単体テスト報告書
開発したプログラムの単体テストの実施結果報告
電子媒体2部、
紙媒体 1 部
導入計画書
移行計画書
開発したソフトウェアを技術基盤上で稼動させるためのイ
電子媒体2部、
ンストール要領
紙媒体 1 部
現行システムから新システムに移行するための計画
電子媒体2部、
紙媒体 1 部
教材
システム利用者に対する教育に用いる教材(説明資料等)
電子媒体2部、
紙媒体 1 部
開発プログラム
開発したプログラム等
1式
プロジェクトチャーター及びプロジェクト計画書については、プロジェクトマネジメントチーム及
び最適化実施事務局との打合せを行ったうえで、契約締結後1週間以内を目途に提出し、承認
を受けること。
6.3 納入場所
経済産業省貿易経済協力局貿易管理部貿易管理課(経済産業省本館 14 階)とする。
6.4 検収方法
① 設計開発業務受託者は、表 3 に示した成果物に関して最適化実施事務局による検収を受
けることとする。
② 最適化実施事務局の担当者は、成果物に関して検収を行う。
③ 検収において指摘があった場合は、最適化実施事務局の指示に従い修正を行ったうえで、
再度検収を受けることとする。
7. 特記事項
7.1 準拠すべき文書
本業務の実施に当たっては、次の文書に準拠すること。
① 「業務・システム最適化計画策定指針(ガイドライン)第 4 版」(平成 17 年 2 月 2 日、各府省
情報化統括責任者(CIO)連絡会議事務局)
② 「ソフトウェアを中心としたシステム開発および取引のための共通フレーム 1998 年版
(SLCP-JCF98)」
18/21
③ 「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK ガイド) 第 3 版」
④ 「平成 14 年度情報技術・市場評価基盤構築事業 EVM 活用型プロジェクト・マネジメント導入
ガイドライン」(情報処理振興事業協会)
⑤ 「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準(2005 年 12 月版(全体版初版))」
なお、当提案依頼書における開発プロセスの記述は、上記②の文書「ソフトウェアを中心とした
システム開発および取引のための共通フレーム 1998 年版 (SLCP-JCF98)」に基づいている
が、提案に当たっては独自の方法論に基づく開発プロセスを提案して差し支えない。ただしこの
場合は、上記②に基づく開発プロセスとの対応関係を明示すること。
7.2 セキュリティ対策
設計開発業務受託者は、情報セキュリティ担当者を設置し、参画メンバーの入退室の管理、設
計開発に係るドキュメント類の管理等を徹底すること。また、不正アクセスやコンピュータウィルス
等への対策を行うとともに、緊急時の対処方法についてもあらかじめ策定しておくこと。
本業務実施に当たっては、申請者等の個人情報に触れる機会が想定される。このため、参画
メンバーに対しては個人情報の取扱いを含むセキュリティ教育を実施し、情報セキュリティ保持に
関する意識の徹底を図ること。
7.3 かし担保責任
本業務において納入する全ての成果物は、納入完了のときから起算し1年間の保証期間を設
けることとする。この保証期間内において、明らかに利用者側の原因によると判断される以外の異
常については、設計開発業務受託者が、無償での修理、再インストール等、システムの正常稼動
に必要な処置を行うこと。
7.4 仕様変更に関する事項
設計開発業務期間中において、制度改正等によりシステム開発の仕様変更が必要となった場
合の対応策については、最適化実施事務局と設計開発業務受託者とで別途協議の上決定す
る。
7.5 将来計画
現行システムについては、現在連携している又は連携が予定される外部システムが複数存在
している。
これらのシステムの仕様については、現時点では未決定であり順次確定していくことになる。設
計開発業務受託者は、新システムとの連携に支障の無いよう、これらシステムの仕様決定に当た
り必要な情報の提供等の支援を行うこと。
対象となるシステムを以下に示す。
19/21
① 通関データベースサブシステム
通関データベースサブシステムについても、通関情報処理システム(NACCS)の更改
計画(後述)にあわせて、通関実績管理システム(仮称)として更改を予定している。これ
は本調達とは別に実施するが、設計開発業務受託者は、通関実績管理システム(仮称)
の仕様決定に当たり、必要な情報の提供等の支援を行うこと。
また、新システムの設計開発に伴い、通関データベースサブシステムとのインタフェー
スに当たって現行の通関データベースサブシステム側における設定の変更(オペレーティ
ングシステム、ミドルウエア等)等が必要となる場合は、適宜仕様を提示する等の支援を行
うこと。
なお、NACCS には、海上貨物通関情報処理システム(以下「Sea-NACCS」という。)及
び航空貨物通関情報処理システム(以下「Air-NACCS」という。)があるが、各々の更改時
期が異なるため、現在、以下の2案を想定している。
○案 1
・
新システムから現行の通関データベースサブシステムへのインタフェースは、現
行通関データベースサブシステムの仕様に合わせて行う(今回の調達範囲)。
・
平成 20 年 10 月以降の Sea-NACCS の更改時には、通関データベースサブシス
テムの更改(通関実績管理システムの開発)を行うが、インタフェースについては
現行どおりとし、府省共通ポータル(後述)を介して更改 Sea-NACCS と連携する。
Air-NACCS とのインタフェースについては、現行どおり、通関データベースサブ
システムから IFS を介して行う。
・
平成 21 年 10 月以降の Air-NACCS 更改時に、現行のインタフェースを使用し
た仕組みを廃止し、すべて新しいインタフェースを用いて、府省共通ポータルを
介し更改 NACCS(Sea-NACCS 及び Air-NACCS)と連携する。
○案 2
・
新システムの仕様に合わせて、平成 19 年までに通関データベースサブシステム
及び IFS の改修を行う。
・
平成 20 年 10 月以降の Sea -NACCS の更改に合わせて、通関データベースサ
ブシステムの更改(通関実績管理システムの開発)を行い、更改 Sea -NACCS と
の連携は、府省共通ポータルを介して行う。
・
平成 21 年 10 月以降のAir-NACCS 更改時に、現行のインタフェースを使用した
仕組みを廃止し、すべて新しいインタフェースを用いて、府省共通ポータルを介
し更改 NACCS(Sea-NACCS 及び Air-NACCS)と連携する。
20/21
② 経済産業省内 LAN(METI PC-LAN)
経済産業省内(地方局含む。)で職員が使用する端末及びネットワークについては新シ
ステム稼働後に更新が計画されている。
METI PC-LAN に関する仕様等の情報は必要に応じて提供する。
③ 安全保障貿易審査・検査業務支援システム(仮称)
安全保障貿易審査・検査業務を支援するための専用の情報システムとして、平成 18 年
度に開発が計画されている。
新システムとのインタフェースが発生する可能性があるため、設計開発業務受託者は、
新システムと当該システムとの連携に当たって、必要な情報の提供等の支援を行うこと。
なお、当該システムの詳細仕様、連携方法は現時点では未定のため、設計段階で必
要な情報を提供する。
④ 通関情報処理システム(NACCS)、輸出入手続インターフェースシステム(IFS)及び府省共
通ポータル
NACCS とは、国際貨物に係る一連の税関手続を処理するためのシステムであり、税関
と民間との間でのオンラインで手続きを可能としている。また IFS とは、NACCS と通関デー
タベースサブシステムとの接続を行うシステムである。
現在、通関データベースサブシステムは、IFS を介して、NACCS に許可承認証等や裏
書情報を送信し、NACCS から申告事項情報や税関許可情報を受信している。
NACCS については、平成 20 年度以降に更改が計画されている。また府省共通ポータ
ルとして、輸出入及び港湾・空港手続関係業務の次世代シングルウィンドウの実現のた
め、共通ログイン画面、共通認証処理、共通申請画面、共通データベース等の導入が予
定されている。
新システムでは府省共通ポータルにより、更改 NACCS とのデータ連携、裏書情報登録
等を行う予定であるため、新システムの設計開発に当たって、これらのシステムの仕様検
討に必要な情報の提供等の支援を行うこと。
現行の NACCS については、独立行政法人通関情報処理センターのホームページ
( http://www.naccs.go.jp/ )を参照のこと。
府省共通ポータルについては、「輸出入及び港湾・空港手続関係業務の業務・システ
ム最適化計画」( http://www.mof.go.jp/jouhou/kanzei/ka171207.htm )を参照のこと。
なお、更改 NACCS、府省共通ポータルの詳細仕様は現時点では未定のため、設計段
階で必要な情報を提供する。
21/21
Fly UP