...

山 梨 は 芳 醇 で 魅 力 的 な フ ル ー ツ や 野 菜 で 満 ち て い る

by user

on
Category: Documents
27

views

Report

Comments

Transcript

山 梨 は 芳 醇 で 魅 力 的 な フ ル ー ツ や 野 菜 で 満 ち て い る
やまなしブランド● 山梨は芳醇で魅力的なフルーツや野菜で満ちている Kikujiro Yoshida
やまなしブランド
じゅん
素 材と 会 話
“し
その良さを引き出す
黒塚さんが東京・銀座の﹁ブール
ミ ッ シ ュ﹂本 店 を 訪 ね る と、 田 さ
んが山梨の素材を使った二つのスイ
ー ツ を 用 意 し て 迎 え て く れ ま し た。
﹁お ひ さ ま ト マ ト の 芳 醇 ゼ リ ー﹂は
トマトの甘みが凝縮されたゼリーで
地のものを調達して食べ比べをして
﹁素 材 を 選 ぶ 際 は、い ろ い ろ な 産
です。
作りたいとのこと。
す。そうした素材を使って、続編を
優れた果物や野菜が数多くありま
1冊だけでは取り上げきれないほど
すが、後から酸味も感じられ、トマ
みるんです。その結果、自然と山梨
﹁今 度 は ど ん な 素 材 が 使 わ れ る の
か、とても楽しみです﹂と黒塚さん。
の素材を多く使うようになっていま
した﹂
山梨のフルーツには
素材本来の味わいがある
黒塚さんは 田さんに、山梨の素
材の魅力はどんなところにあるのか
を尋ねました。
﹁山 梨 の 素 材 に は、フ ル ー ツ が 本
来 持 っ て い る 風 味 が ち ゃ ん と あ る。
その芳醇さはどこから来るかという
と、やはり土地柄ではないでしょう
か。日 照 時 間 日 本 一 の 太 陽 の 恵 み、
盆地特有の昼夜の寒暖差の大きい気
候、水はけの良い土壌。これだけ恵
田さん
自然条件に恵まれた山梨では、多彩な
果物や野菜が生産されています。そんな
山梨の優れた素材を使ったスイーツ作
りに取り組んでいるのが、全国に100
店舗以上を展開する洋菓子店﹁ブールミ
ッ シ ュ﹂で す。ア ナ ウ ン サ ー&野 菜 ソ ム
リエの黒塚まやさんが、代表の 田菊次
郎さんを訪ね、山梨の素材の魅力や洋菓
子作りについて伺いました。
どう引き出すかが大事。新しいスイ
﹁ス イ ー ツ 作 り は、素 材 の 良 さ を
い、爽やかな味わいが印象的です。
ス﹂は巨峰の甘みとチーズが溶け合
﹁地 の 恵 み 風 の 恵 み の 巨 峰 の ム ー
ト 本 来 の お い し さ が 味 わ え る 一 品。
それ以前からよく使っていたそう
を 出 版 し ま し た が、山 梨 の 素 材 は
﹃日 本 お 菓 子 ば な し 山 梨 の 巻﹄
素材を使ったオリジナルレシピ集
さ ん。2 年 前、山 梨 の さ ま ざ ま な
造 力 を 駆 使 し て 挑 み ま す﹂と
り 会 話“ し な が ら、想 像 力 と 創
ろな形で楽しめるよ
山梨の素材をいろい
方 は 無 限 で す か ら、
塚 さ ん。﹁素 材 の 良 さ を 引 き 立 て る
梨の素材の新たな魅力を発見した黒
田さんのお菓子作りで、山梨の農
田
ーツを開発する時は、素材とじっく
た。ブールミッシュは山梨の果物な
どを積極的に使用したスイーツの販
売を通じて、山梨の優れた農産物の
魅力を全国に発信していきます。
﹁今後はこれまで以上に意識して、
山梨の優れた素材をより多くのお菓
子に使っていこうと
考えています。生の
素材はもちろん、ピ
ュレや乾燥フルー
う に し た い で す ね。
産物をさらに盛り立ててほしい﹂と
ツ、粉末など、使い
そしてさまざまなイ
期待を寄せます。
田さんの楽しい話を伺って、山
ベントを通じて、山
梨の素材の素晴らし
さを全国に広めてい
田さんか
きたいと思います﹂
最後に
ら山梨の農家の皆さ
んにエールをいただ
きました。
﹁農 産 物 作 り に お
いても、それを加工
し、販売することに
おいても、やはり大事なのはサービ
ス精神です。どうすればお客さまに
喜んでいただけるか。そのことを念
頭に置きながら、山梨のおいしい物
『日本お菓子ばなし』シリーズ第1
作。 田さんが、イチゴ、トマト、サクラ
ンボなど山梨県産の果物や野菜を使っ
て生み出した14種類のオリジナルスイ
ーツを、カラー写真でレシピとともに紹
介。素材となった県産の果物や野菜、
お菓子にまつわるうんちくも満載。読ん
で、作って、食べる楽しい一冊です。
まれた条件で作られたフルーツがお
いしくないはずがありません﹂
山梨の素材の良さを
全国に広めたい
山 梨 の 素 材 と 縁 の 深 い
は、今 年 6 月、山 梨 県 とJA全 農 や
田菊次郎/編集協力●山梨県
編著●
ほう
1944年東京生まれ。70年に渡欧し、
フランス、
スイスで製菓修
業。71年「第1回菓子世界大会」
での銅メダルをはじめ、
数々の賞
を受賞。帰国後「ブールミッシュ」創業。各種メディアなどでも活躍
し、著書はまもなく100冊を数える。2004年、国の「現代の名工・
卓越した技能者」
に選ばれる。
また、
フランス政府の農事功労賞シ
ュヴァリエを受章。11年6月、
山梨県、
JA全農やまなしとブールミッ
シュとの間で、
県産果実を専属的に使用する覚書を締結した。
山 梨は芳 醇で魅 力 的 な
フルーツや 野 菜で満 ちている
田菊次郎さん
作りに共に励んでいきましょう﹂
(時事通信社 刊)
Kikujiro
Yoshida
山 梨 に は、
﹃日 本 お 菓 子 ば な し﹄
2009年3月まで6年間テレビ山梨でアナウンサーを
務める。同年4月よりTBSニュースバードキャスター。
山梨で過ごす間に、取れたてのフルーツや野菜のおい
しさに目覚める。野菜ソムリエの資格を持つ。
2
3
さん
黒塚まや
【地の恵み 風の恵みの巨峰のムース】
シャルロット
(婦人の飾り帽を模したお菓子)
の
中に、巨峰とチーズ味のムースをあしらってい
ます。
パティシエ
Prof ile
まなしとの間で覚書を締結しまし
日本お菓子ばなし 山梨の巻
【おひさまトマトの芳醇ゼリー】
サンサンと降り注ぐ陽光を浴びて育った山梨県
産トマトの甘み、
酸味が引き立ちます。
アナウンサー&野菜ソムリエ
Prof ile
Sweets
Information
Pâtissier
Fly UP